JP2001007587A - 電磁波遮蔽吸収シート - Google Patents

電磁波遮蔽吸収シート

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JP2001007587A
JP2001007587A JP11174029A JP17402999A JP2001007587A JP 2001007587 A JP2001007587 A JP 2001007587A JP 11174029 A JP11174029 A JP 11174029A JP 17402999 A JP17402999 A JP 17402999A JP 2001007587 A JP2001007587 A JP 2001007587A
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JP
Japan
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layer
binder
electromagnetic wave
conductive
conductive paint
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Application number
JP11174029A
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English (en)
Inventor
Masami Yamashita
正己 山下
Hiroaki Oshima
洋晃 大島
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Toyo Kagaku Co Ltd
Original Assignee
Toyo Kagaku Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来の技術では、磁性体粉末を偏在させる技術
が必要なため、製造に手間がかかる。 【解決手段】電磁波遮蔽吸収シートを、シート状の基材
上に接着剤層を積層し、接着剤層に導電塗料層を積層
し、導電塗料層には導電部材とバインダが配合させて形
成する。基材と接着剤層の間にバインダ層を積層する。
バインダ層を導電塗料層で使用されたバインダと同一素
材で形成し、導電塗料層に配合されている導電部材をバ
インダ層に一部移行させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータや携
帯電話機などの電子機器を使用する建物の内壁に使用さ
れる電磁波遮蔽吸収シートに関する。
【0002】
【従来の技術】一般の事務所、工場、住宅、病院ではO
A(オフィスオートメーション)機器、携帯電話、医療
機器などの電子機器、通信機器の使用がなされ、これら
の機器から電磁波が大量に放射されている。このような
電磁波は、他の電子機器に影響を与え誤動作を招くとい
う課題がある。かかる課題に対し、建物の壁面内部に磁
性体粉末を混入させた電磁波吸収材を用いる技術が知ら
れている(例えば特開平10−290094号公報参
照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる技術
は、磁性体粉末を偏在させる技術が必要なため、製造に
手間がかかるという課題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、この課題を鑑
みてなされたものであり、簡易な構成で従来技術と同様
な電磁波遮蔽吸収性能を有する電磁波遮蔽吸収シートを
提供することを目的としたものである。
【0005】本発明にかかる電磁波遮蔽吸収シートは、
シート状の基材上に接着剤層を積層し、該接着剤層に導
電塗料層を積層し、該導電塗料層には導電部材とバイン
ダが配合されている電磁波遮蔽吸収シートにおいて、該
基材と前記接着剤層の間にバインダ層を積層し、該バイ
ンダ層は前記導電塗料層で使用された前記バインダと同
一素材であり、さらに該導電塗料層に配合されている導
電部材を前記バインダ層に一部移行させたことを特徴と
するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明においてバインダ層を設け
たのは、電磁波吸収効果をより発揮させるためであり、
具体的には上記導電塗料層に配合されている導電部材を
偏在させるためである。バインダ層を上記基材に積層し
た後上記導電塗料層を積層することによって、導電塗料
層から導電部材を移行させることにより該偏在が生じ
る。
【0007】上記バインダ層として、前記導電塗料層で
使用された前記バインダを用いたのは、導電部材の移行
をスムーズに行わせるためであり、また、シートとして
の密着性を向上させるためである。該バインダとしては
有機材料、無機材料のものがあり、上記特開平10−2
90094号公報に記載されるものを採用できる。具体
的にはブチルアクリレート−イソブチルメタクリレート
系樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、シリコン樹
脂、ポリウレタン樹脂、アミノ樹脂、フェノール樹脂、
キシレン樹脂、トルエン樹脂、ニトロセルロース樹脂、
アルキッド樹脂、これらの変性樹脂またはこれらの複合
体等がある。
【0008】本発明の電磁波遮蔽吸収シートにかかる上
記基材としては、熱可塑性樹脂シートが好ましく、柔軟
性、難燃性、耐候性、耐熱性、防食性等に優れた性質を
持つものであればその素材を適宜選択して使用できる。
例えば、EEA(エチレン−エチルアクリレート共重
合)、PVC(ポリ塩化ビニル)、PP(ポリプロピレ
ン)等があり、耐候性、ダイオキシン発生防止等を考え
るとEEAが好ましい。
【0009】上記接着剤層としては従来公知の接着剤や
粘着剤を採用でき、具体的には酢酸ビニル系、天然ゴム
系、アクリルゴム系などがある。前記酢酸ビニル系とし
てはヘキスト合成社製モビニール170ESがある。
【0010】上記導電塗料層としては、上記バインダに
後述する導電部材を配合した従来公知のものを採用でき
る。上記導電性樹脂塗料の塗布量は、あまりに薄いと効
果を発揮し得ずあまりに厚くても効果が頭打ちになった
り柔軟性が欠けてくるため、80〜110g/m2、好
ましくは90〜100g/m2が望ましい。この範囲で
該導電性樹脂塗料の塗布後、温風加熱や赤外線加熱等に
より加熱硬化を行い、塗膜を形成させることができる。
該導電塗料層としては、具体的には特開平10−786
7号、特開平1−288438号公報に記されるブチル
アクリレート−イソブチルメタクリレート系樹脂に銅、
ニッケル或いはそれらの混合物の粉末を充填した電磁波
遮蔽用樹脂組成膜(ヘルツ化学社製PLS−200)な
どがある。
【0011】上記導電部材としては、金属酸化物磁性
体、金属磁性体がある。金属酸化物磁性体としては酸化
鉄に酸化マンガン、酸化亜鉛、酸化ニッケル、酸化マグ
ネシウム、ああ酸化銅、酸化リチウムなどを組み合わせ
たフェライト、NiO−MnO−ZnO−Fe23、M
nO−ZnO−Fe23、NiO−ZnO−Fe23
のスピネル型フェライト、ガーネット型フェライト、ス
ピネル型(立方晶)のγ−Fe23、γ−Fe44等が
ある。金属磁性体としては、センダスト(Fe−Si−
Al合金)、パーマロイ(Ni−Fe合金)、Fe基ま
たはCo基を有するアモルファス合金等がある。
【0012】本発明にあっては、シート状の基材上に接
着剤層を積層し、該接着剤層に導電塗料層を積層し、該
導電塗料層には導電部材とバインダが配合されている電
磁波遮蔽吸収シートにおいて、該基材と前記接着剤層の
間にバインダ層を積層し、該バインダ層は前記導電塗料
層で使用された前記バインダと同一素材であり、さらに
前記バインダ層に前記導電塗料層を積層する際に該導電
塗料層に配合されている導電部材を前記バインダ層に一
部移行させこれにより簡単な構成で電子波遮断・吸収す
る電磁波遮蔽吸収シートを提供することができる。
【0013】
【実施例】本件発明にかかる電磁波遮蔽吸収シートは、
シート状の基材、接着剤層、バインダ層及び導電塗料層
をこの記載順に積層したものであり、該導電塗料層に導
電部材とバインダを配合し、該バインダ層を前記導電塗
料層で使用された前記バインダと同一素材のものとし、
さらに該導電塗料層に配合されている導電部材を前記バ
インダ層に一部移行させたものである。
【0014】実施例の電磁波遮蔽吸収シートは、シート
状の基材としてEEA(エチレン−エチルアクリレート
共重合)を採用し、接着剤層として酢酸ビニル系エマル
ジョンを採用し、バインダ層として「ブチルアクリレー
ト−イソブチルメタクリレート系樹脂」を採用しさらに
導電塗料層として「ブチルアクリレート−イソブチルメ
タクリレート系樹脂に銅、ニッケル或いはそれらの混合
物の粉末を充填した電磁波遮蔽用樹脂組成膜(ヘルツ化
学社製PLS−200)」を採用した。
【0015】この電磁波遮蔽吸収シートは、基材に接着
剤、バインダ、導電塗料(塗工膜厚70μm)の順で塗
工・乾燥されて形成されたものである。接着剤層はグラ
ビア塗工法によって積層され80℃×2分で乾燥された
ものであり、バインダ層、導電塗料層はコーターによっ
て積層され55℃×2分で乾燥されたものである。表1
は、バインダ層を設けた実施例と設けなかった従来例の
電磁波シールド性能を開示したものであり、アドバンテ
スト社製TR17301Aでアドバンテスト法に準拠し
て測定したものである。
【0016】
【表1】
【0017】
【発明の効果】本発明にあっては、シート状の基材上に
接着剤層を積層し、該接着剤層に導電塗料層を積層し、
該導電塗料層には導電部材とバインダが配合されている
電磁波遮蔽吸収シートにおいて、該基材と前記接着剤層
の間にバインダ層を積層し、該バインダ層は前記導電塗
料層で使用された前記バインダと同一素材のものであ
り、さらに該導電塗料層に配合されている導電部材を前
記バインダ層に一部移行させたことを特徴とし、これに
より簡易な構成で従来技術と同様な電磁波遮蔽吸収性能
を有することができた。
フロントページの続き Fターム(参考) 2E001 DH01 FA06 GA06 GA24 GA85 GA86 HD11 HD13 HE01 LA04 4F100 AB16H AB17H AK22G AK25 AK25J AK71 AL01 AS00C AT00A BA03 BA07 BA10A BA10B CA21B CA21C CB00 CC00B DE01H GB08 JD08 JG01B 5E321 AA44 BB23 BB44 BB53 CC16 GG05 GG07 GG11

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状の基材上に接着剤層を積層し、
    該接着剤層に導電塗料層を積層し、該導電塗料層には導
    電部材とバインダが配合されている電磁波遮蔽吸収シー
    トにおいて、該基材と前記接着剤層の間にバインダ層を
    積層し、該バインダ層は前記導電塗料層で使用された前
    記バインダと同一素材のものであり、さらに該導電塗料
    層に配合されている導電部材を前記バインダ層に一部移
    行させたことを特徴とする電磁波遮蔽吸収シート。
JP11174029A 1999-06-21 1999-06-21 電磁波遮蔽吸収シート Pending JP2001007587A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016117720A1 (en) * 2015-01-20 2016-07-28 Chang Sung Co., Ltd. Electromagnetic wave shielding sheet and manufacturing method of the same
WO2016117719A1 (en) * 2015-01-20 2016-07-28 Chang Sung Co., Ltd. Electromagnetic wave shielding film and manufacturing method thereof

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016117720A1 (en) * 2015-01-20 2016-07-28 Chang Sung Co., Ltd. Electromagnetic wave shielding sheet and manufacturing method of the same
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