JP2001006502A - 真空遮断器 - Google Patents

真空遮断器

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JP2001006502A
JP2001006502A JP11172208A JP17220899A JP2001006502A JP 2001006502 A JP2001006502 A JP 2001006502A JP 11172208 A JP11172208 A JP 11172208A JP 17220899 A JP17220899 A JP 17220899A JP 2001006502 A JP2001006502 A JP 2001006502A
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circuit breaker
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fixed
vacuum
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JP11172208A
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Toshiharu Yamazaki
利春 山崎
Toshiharu Kubota
敏春 久保田
Junichi Ikeda
順一 池田
Osamu Sakaguchi
修 阪口
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】真空バルブの冷却効果を上げ、小形化を図るこ
とのできる真空遮断器を得ること。 【解決手段】三相分の真空バルブ1を絶縁枠8の内部に
一体に注型成形で組み込む。絶縁枠8には、真空バルブ
1の外周の外周絶縁部12aと、この上下の絶縁接続部12
と、この絶縁接続部12からフランジ状に突き出たバリヤ
8aを形成する。真空バルブ1から突き出た固定側通電
軸3Aと可動側通電軸3Bに対して、一対の放熱フィン
10Aを両側に固定する。この放熱フィン10Aで真空バル
ブ1を冷却して、真空遮断器の小形化を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、真空遮断器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図11(b)は、従来の真空遮断器の遮断
部となる真空バルブとこの真空バルブに接続された導体
を示す左側面図で、真空バルブが投入された状態を示す
図である。
【0003】図11(b)において、真空バルブ1の上端
の端板には、固定側通電軸3Aが気密に貫設され、端板
にろう付されている。固定側通電軸3Aの下端には、固
定側電極2Aがろう付されている。固定側通電軸3Aの
上端には、固定側導体7が接続されている。
【0004】真空バルブ1の下端の端板にはベローズ1
aの下端がろう付され、このベローズ1aには、可動側
通電軸3Bが気密に貫設され、この可動側通電軸3Bの
上端には、可動側電極2Bがろう付され、固定側電極2
Aに接触している。
【0005】可動側通電軸3Bの下部は、図示しない絶
縁支持部で真空遮断器に支えられた可動側接続導体4の
貫通穴を上下に貫通している。この可動側接続導体4
は、貫通穴の内周に形成された溝に挿入され帯板状のベ
リリウム銅板からプレス加工で製作された接触板6を介
して、可動側通電軸3Bに接続されている。
【0006】可動側通電軸3Bの下端は、連結ピン3a
を介して絶縁操作棒5の上端に連結され、この絶縁操作
棒5の下端は、図示しない遮断器操作機構部のリンクに
ピンを介して連結されている。
【0007】このように構成された真空遮断器において
は、図示しない遮断器操作機構部に対して遮断信号が入
力されると、遮断器操作機構部に組み込まれた電動機が
駆動されて、図示しない放勢ばねが放勢され、図示しな
いリンクなどを介して絶縁操作棒5が下方に駆動され、
可動側電極2Bは可動側通電軸3Bを介して開極され
る。
【0008】この結果、固定側導体7から可動側接続導
体4に至る回路は遮断される。このとき、固定側電極2
Aと可動側電極2Bの対向面の接点の間で発生したアー
クは、真空バルブ1の内部の真空雰囲気によって短時間
に消弧される。
【0009】また、固定側通電軸3Aと可動側通電軸3
Bは、接触形態が接触抵抗の大きい突き合わせ接触とな
る固定側電極2Aと可動側電極2Bの接触面で発生する
熱を外部に伝達して、真空バルブ1の各部の温度上昇値
を規格で定められた許容温度以下に抑えるために、定格
通電容量に対応して製作され、その結果大電流用では太
くなっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
真空バルブが製作された真空遮断器においては、特に接
点材料や電極の構造の改良によって、真空バルブの遮断
性能が向上し、この真空バルブが組み込まれる真空遮断
器に対するユーザの小形化の要求と相俟って、真空バル
ブに対する小形化の要請もますます強くなっている。
【0011】したがって、通電容量の大きい真空バルブ
では、前述した温度上昇を抑えるために大径化する固定
側と可動側の通電軸が、真空バルブの小形化を図るうえ
での障害となる。
【0012】このため、これらの通電軸を中空にして、
内部に冷却水を供給する方法も考えられるが、万一冷却
水が漏れると、相間と対接地電位部間の耐電圧特性が損
なわれるので、実用化が困難である。
【0013】また、真空バルブを冷却ファンで強制的に
空冷する方法も考えられるが、この真空遮断器を収納し
たガス絶縁金属閉鎖形スイッチギヤの内部の絶縁ガス中
に混入する僅かな粉塵などが真空バルブの絶縁筒の外周
に付着すると、受電設備の長期に亘る稼動中には、固定
側端板と可動側端板との間、すなわち極間の耐電圧特性
が徐々に低下するおそれがある。そこで、本発明の目的
は、真空バルブの冷却効果を上げ、小形化を図ることの
できる真空遮断器を得ることである。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に対応する発明
の真空遮断器は、真空バルブの固定側電極に接続される
固定側の導体又は可動側電極に接続される可動側の導体
に、断面がくし形の放熱フィンを設けたことを特徴とす
る。
【0015】請求項2に対応する発明の真空遮断器は、
固定側の導体又は可動側の導体の両側面に放熱フィンを
設けたことを特徴とする。請求項3に対応する発明の真
空遮断器は、固定側の導体又は可動側の導体と直列接続
で放熱フィンを設けたことを特徴とする。
【0016】請求項4に対応する発明の真空遮断器は、
放熱フィンの材料をアルミニウム又はアルミニウム合金
又は銅又は銅合金とし、放熱フィンの外周に絶縁層を形
成したことを特徴とする。
【0017】請求項5に対応する発明の真空遮断器は、
放熱フィン又は絶縁層を、窒化アルミニウムの粉末が充
填されたエポキシ樹脂としたことを特徴とする。請求項
6に対応する発明の真空遮断器は、真空バルブの外周に
形成されたバルブ絶縁層と、このバルブ絶縁層と一体に
このバルブ絶縁層の両側に形成したバリヤ絶縁部とを備
えたことを特徴とする。
【0018】このような手段によって、請求項1に対応
する発明では、固定側の導体又は可動側の導体を介して
放熱フィンに伝達されこの放熱フィンから放出される熱
で、真空バルブの構成部品を冷却する。
【0019】請求項2に対応する発明では、固定側の導
体又は可動側の導体を介してこれらの固定側の導体又は
可動側の導体の両側面に設けた放熱フィンに伝達されこ
の放熱フィンから放出される熱で、真空バルブの構成部
品を冷却する。
【0020】請求項3に対応する発明では、固定側の導
体又は可動側の導体を介してこれらの固定側の導体又は
可動側の導体と直列接続した放熱フィンに伝達されこの
放熱フィンから放出される熱で、真空バルブの構成部品
を冷却する。
【0021】請求項4に対応する発明では、固定側の導
体又は可動側の導体を介してアルミニウム又はアルミニ
ウム合金又は銅又は銅合金の放熱フィンと、この外周の
絶縁層に伝達され放出される熱で、真空バルブの構成部
品を冷却するとともに、絶縁層で相間及び対接地電位部
との耐電圧特性を上げる。
【0022】請求項5に対応する発明では、固定側の導
体又は可動側の導体を介して窒化アルミニウムの粉末が
充填された放熱フィン又は絶縁層に伝達され放出される
熱で、真空バルブの構成部品を冷却する。請求項6に対
応する発明では、バルブ絶縁層とバリヤ絶縁層で真空バ
ルブの放熱面積を増やすとともに、相間と対接地電位部
間の耐電圧特性を上げる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の真空遮断器の一実
施形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明の真
空遮断器の第1の実施形態を示す平面図、図2は図1の
A−A断面図で、従来の技術で示した図11(b)に対応
し、請求項1,2及び請求項6に対応する図である。ま
た、図3は、図2のB−B断面拡大詳細図である。
【0024】図1,図2及び図3において、従来の技術
で示した図11(b)と異なるところは、真空バルブ1を
三相分一括して注型樹脂で覆うとともに、固定側通電軸
3Aと可動側通電軸3Bに対して、くし(櫛)形の放熱
フィンを以下説明するように固定したことで、真空バル
ブ1,接続導体4及び絶縁棒5などは、従来の技術で示
した図11(b)と同一である。
【0025】したがって、この図11(b)と同一要素に
は同一符号を付して説明を省略する。すなわち、等間隔
に配置された3本の真空バルブ1の外周には、エポキシ
樹脂で三相分の絶縁接続部12が注型用の金型で形成さ
れ、この絶縁接続部12の上下端は水平な板状で、上下の
板状部の間は、真空バルブ1と同軸で筒状の外周絶縁部
12aとなっている。
【0026】絶縁接続部12の両端と中間部には、図2に
おいては縦に長い長方形のバリヤ8aが注型で等間隔に
形成され、これらのバリヤ8aと絶縁接続部12とで絶縁
枠8を構成している。
【0027】固定側通電軸3Aと可動側通電軸3Bに
は、図3で示すように5枚のフィン10aを備えた櫛状の
一対の放熱フィン10Aがボルト16で対称的に取り付けら
れている。固定側通電軸3Aと可動側通電軸3Bには、
これらの放熱フィン10Aの取付部に対して、平行な取付
面がフライス加工であらかじめ形成され、この取付面の
中心部にめねじ穴が加工されている。
【0028】これらの放熱フィン10Aは、平均粒径が10
ミクロンの窒化アルミニウムの粉末を体積比で40%混合
したエポキシ樹脂で注型成形されている。固定側通電軸
3A及び可動側通電軸3Bの取付面への固定は、図3の
左側の断面図に示すように、中央のフィン10aの中央部
を切除し、ボルト16で固定する。
【0029】このように構成された真空遮断器において
は、真空バルブ1で発生した熱は、上下の端板とこの間
の絶縁筒の外面の外周絶縁部12aから接続部12に伝達さ
れ、この絶縁接続部12から各バリヤ8aに伝達され、表
面積の広い各バリヤ8aから放出される。
【0030】一方、固定側電極2A及び可動側電極2B
から固定側通電軸3A及び可動側通電軸3Bに伝達され
た熱は、これらの固定側通電軸3A及び可動側通電軸3
Bに固定された一対の放熱フィン10Aに伝達され、これ
らの放熱フィン10Aに形成された各フィン10aの表面か
ら放出される。
【0031】ここで、放熱フィン10Aは、前述したよう
に熱伝導率の高い窒化アルミニウムの粉末が混合されて
いるので、固定側通電軸3A及び可動側通電軸3Bとの
取付面における熱抵抗は低く、各フィン10aの先端まで
の熱勾配も緩くなるので、各通電軸の放熱効果を上げ、
各通電軸のみならず、固定側電極2A及び可動側電極2
Bの温度上昇を抑えることができる。
【0032】したがって、これらの通電要素の温度上昇
を抑えることができるので、真空バルブを小形化するこ
とができ、真空遮断器の小形化を図ることができるだけ
でなく、真空バルブの遮断性能の低下を防ぐことがで
き、長寿命化を図ることもできる。
【0033】図4は、本発明の真空遮断器の第2の実施
形態を示す部分断面拡大詳細図で、第1の実施形態で示
した図3に対応し、請求項4及び請求項5に対応する図
である。
【0034】図4において、前述した第1の実施形態で
示した図1〜図3と異なるところは、冷却フィンの構造
と材料で、他は図1〜図3と同一である。すなわち、図
4で示した絶縁放熱フィン10Bは、アルミニウムの押し
出し成形で製作された放熱フィン10Cと、この放熱フィ
ン10Cの両側の外皮フィン11Aの更に外周に形成された
外周絶縁層13Aとで構成されている。
【0035】このうち、放熱フィン10Cは、図3で示し
た放熱フィン10Aと形状が類似しているが、図4の図示
しない側面図において先端の両側が曲面に形成され、さ
らに外皮フィン11Aは先端が内側に湾曲している。放熱
フィン10Cには、両側の外皮フィン11Aの間に対して、
板厚の薄いフィン10bが形成され、外周絶縁層13Aは、
エポキシ樹脂の注型で形成されている。
【0036】このように絶縁放熱フィン10Bが構成され
た真空遮断器においては、熱伝導率の高いアルミニウム
材の放熱フィン10Cによって、各通電軸の熱を効率よく
放熱するだけでなく、両側の外周絶縁層13によって相間
と対接地電位部との間の耐電圧特性も上げることができ
る。
【0037】したがって、この放熱と耐電圧特性の向上
で真空バルブを小形化できるだけでなく、相間や対接地
電位部との間の絶縁間隙を短縮することができるので、
真空遮断器及びこの真空遮断器を収納する金属閉鎖形ス
イッチギヤの箱体の小形化を図ることができる。
【0038】なお、図4において、外周絶縁層13を省い
た冷却フィン10Cだけでも、外皮フィン11Aの先端の湾
曲部によって、相間及び対接地電位部との耐電圧特性を
上げることができ、製作も容易となる。
【0039】したがって、図3で示したエポキシ樹脂製
の放熱フィン10Aにおいても、外側のフィンを内側に湾
曲させてもよく、図1に示したように中央部のフィンと
比べて両側を徐々に低くして、外郭線を半円状として両
端の電界を緩和してもよい。また、図4で示した放熱フ
ィン10Cは、材料をアルミニウムとしたが、このアルミ
ニウムは合金でもよく、さらに銅材又は銅合金でもよ
い。
【0040】図5は、本発明の真空遮断器の第3の実施
形態を示す図で、図4の前面図に対応し、請求項3に対
応する図である。また、図6は図5のC−C断面図で、
図3及び図4に対応する図である。
【0041】図5及び図6において、図1〜図4で示し
た冷却フィンと異なるところは、絶縁放熱フィン10Dに
通電軸の接続部としての機能を付加したことで、図1〜
図4で示した放熱フィンのフィンが先端を外側に向けて
形成したのに対し内側に向けて形成している。この結
果、相間及び対接地電位部との更なる耐圧向上が図られ
ている。
【0042】すなわち、固定側通電軸の上部3aと下部
3bの対向部の間を接続する一対の絶縁放熱フィン10D
は、略船底状の外皮フィン11Bと、この外皮フィン11B
の更に外周に形成された絶縁層13Bとで構成している。
【0043】このうち、外皮フィン11Bは、アルミニウ
ム材からロストワックスによる精密鋳造で製作され、内
周にフィン10cが櫛状に突設され、図5において、上下
端は中間部と比べて小径の樋状となっている。
【0044】通電軸の上部3aの下端と下部3bの上端
には、図5で示す段付部3cが形成され、この段付部3
cの両側に対して、外皮フィン11Bの上下端の内周が重
ねられ、ろう付されている。
【0045】この外皮フィン11Bの外周には、エポキシ
樹脂の絶縁層13Bが形成され、この絶縁層13Bは、図6
に示すように相対置する外皮フィン11Bの図6において
前後端の対向面に及んでいる。
【0046】このような放熱フィンで接続される通電軸
を備えた真空遮断器においては、外皮フィン11Bを流れ
る主回路電流で発生した熱は、外皮フィン11Bの内側に
突設されたフィン10cを介して、左右の外皮フィン11B
の間を上昇する絶縁ガスで冷却される。
【0047】さらに、左右の絶縁層13Bによって、外周
がほぼ円筒状となるので、この絶縁層13Bの外周の電界
を緩和することができ、相間及び対接地電位部間の耐電
圧特性を更に上げることができる。
【0048】なお、図5において、冷却フィン10Dの上
部および下部の段付部に対して、複数の通気口を環状に
等間隔に形成することで、絶縁ガスを下側の通気口から
内部に導き、この絶縁ガスを上部の通気口から流出させ
て、冷却フィン10Dの冷却効果を更に上げてもよい。
【0049】なお、図4〜図6に示した実施形態におい
て、絶縁層13A,13Bを図1〜図3の放熱フィン10Aに
用いた窒化アルミニウム材の粉末を混合したエポキシ樹
脂で形成して、熱伝導率と放熱効果を上げてもよい。
【0050】図7は、図5及び図6で示した放熱フィン
10Dの外周の絶縁層13Bの厚さ(t)と、冷却性能及び
絶縁性能の関係を示すグラフである。ところで、一般に
絶縁層は、厚さ(t)の増加とともに絶縁性能が曲線a
に示すように向上する。一方、金属フィンの表面への絶
縁層の形成により、曲線C1のように冷却性能が低下す
る。今、要求される冷却性能レベルを直線C、要求され
る絶縁性能レベルを直線Aとする。
【0051】エポキシ樹脂などの通常の絶縁層の場合で
は、冷却性能は破線で示す曲線C1となり、厚さt<t
1の範囲である。絶縁性能の面からは、厚さt>t3の
範囲であり、厚さt1とt3の差異は大きく、両者を共
に満足する適正厚さは得られない。つまり、通常の絶縁
層では絶縁性能と冷却性能のいずれかを犠牲にせざるを
得ない。
【0052】これに対して、窒化アルミニウムなどの熱
伝導率の高い無機物粒子を充填した絶縁樹脂で形成した
場合は、絶縁性能に大きな変化はないが、熱伝導率が向
上するため、冷却性能の低下の割合が少なく、鎖線で示
す曲線C2となって、絶縁層の厚さはt<t2となる。
この結果、t2≒t3となって、冷却性能と絶縁性能を
共に満足することができる。
【0053】したがって、図1〜図6で示した放熱フィ
ンの構成によれば、放熱部の外周に絶縁層13A,13Bを
設けることによる冷却性能の低下は少なく、外皮部分も
有効に活用でき、放熱部全体としてすぐれた冷却性能を
得ることができる。
【0054】図8は、本発明の真空遮断器の第4の実施
形態を示す部分断面拡大詳細図で、前述した実施形態で
示した図1〜図6に対応し、請求項1,2の他の実施例
に対応する図である。
【0055】図8において、特に図3と異なるところ
は、放熱フィンに遮蔽絶縁フィンを形成したことで、他
は、図1〜図3で前述した実施形態と同一である。図8
において、図3で示した放熱フィン10Aと異なるところ
は、図3に示した放熱フィン10Aの基端の片側から、固
定側通電軸3Aの外周方向に延びた遮蔽絶縁フィン9A
を形成したことで、他は、図3と同一である。
【0056】すなわち、図8で示した放熱フィン10Eに
は、図3で示したフィン10aと同様に5枚のフィン10a
を形成している他に、基端の片側からフィン10aとは逆
向きに形成した遮蔽絶縁フィン9Aを備えている。
【0057】このように構成された放熱フィン10Eを備
えた真空遮断器においては、固定側通電軸3A及び可動
側通電軸3Bの相間及び対接地電位部間の絶縁特性を遮
蔽絶縁フィン9Aによって上げることができるので、冷
却効果だけでなく、相間絶縁距離と対接地電位部との絶
縁距離を減らすことができ、これらの距離の減少に伴
い、外形を小形化することのできる真空遮断器となる。
【0058】なお、この放熱フィン10Eの遮蔽絶縁フィ
ン9Aは、図4で示した形状と材料の放熱フィン10Bに
も適用することができる。図9は、本発明の真空遮断器
の第5の実施形態を示す部分断面拡大詳細図で、図4及
び図8に対応し、請求項1,2の異なる他の実施例に対
応する図である。
【0059】図9において、前述した図4及び図8と異
なるところは、図4で示した放熱フィン10Bに対し、図
8と同様に遮蔽絶縁フィンを形成し、この遮蔽絶縁フィ
ン9Bは、左右の各放熱フィン11Cの基端面から可動側
通電軸3Aに対して非対称の位置に突設されている。こ
の結果、左右の放熱フィンの遮蔽絶縁フィン9Bの間に
は、所定の空隙が確保されている。
【0060】この場合には、図8で示した実施形態と比
べて相間と対接地電位部間の耐電圧特性を上げることが
できる他、放熱面積の増加で冷却効果も上げることがで
き、真空遮断器の更なる小形化を図ることができる。
【0061】図10は、本発明の真空遮断器の第6の実施
形態を示す部分断面拡大詳細図で、図3,図4,図6,
図8及び図9に対応する図である。図10において、前述
した実施形態と異なるところは、図3で示した放熱フィ
ン10Aの両側に対して、エポキシ樹脂で注型成形した絶
縁カバー15を挿入し接着剤で固定したことである。
【0062】すなわち、一対の放熱フィン10Aの両側に
は、図10において左右の端部が対向側に半円状に形成し
た窒化アルミニウム粉末入りのエポキシ樹脂製の絶縁カ
バー15が挿入され固定されている。
【0063】このような絶縁カバー15が放熱フィンの両
側に取り付けられた真空遮断器においても、放熱フィン
10Cの熱を絶縁カバー15に伝達して冷却効果を上げると
ともに、絶縁カバー15で相間と対接地電位部との間の耐
電圧特性を上げることができるので、外形の小形化を図
ることができる。
【0064】図11は、本発明の真空遮断器の第7の実施
形態を示す部分縦断面図で、従来の技術で示した図11
(b)に対応する図である。図11において、前述した実
施形態と異なるところは、図11(b)で示した真空遮断
器の固定側通電軸3Cと可動側通電軸3Dをそのまま長
くした丸棒状の固定側通電軸3Aと可動側通電軸3Bを
それぞれ放熱フィン10Aと一体で製作したことである。
【0065】この場合には、前述した実施形態で示した
放熱フィンがボルト16で各通電軸に固定したのに対し、
一体となっているので、接触抵抗がなく熱抵抗が減少し
放熱効果が更に上がる利点がある。なお、放熱フィン10
Aは、図8〜図9で示した放熱フィン10E,10Fでもよ
い。
【0066】
【発明の効果】請求項1に対応する発明によれば、真空
バルブの固定側電極に接続される固定側の導体又は可動
側電極に接続される可動側の導体に、断面くし形の放熱
フィンを設けることで、固定側の導体又は可動側の導体
を介して放熱フィンに伝達されこの放熱フィンから放出
される熱で、真空バルブの構成部品を冷却したので、真
空バルブの冷却効果を上げ、小形化を図ることのできる
真空遮断器を得ることができる。
【0067】請求項2に対応する発明によれば、固定側
の導体又は可動側の導体の両側面に放熱フィンを設ける
ことで、固定側の導体又は可動側の導体を介してこれら
の固定側の導体又は可動側の導体の両側面に設けた放熱
フィンに伝達されこの放熱フィンから放出される熱で、
真空バルブの構成部品を冷却したので、真空バルブの冷
却効果を上げ、小形化を図ることのできる真空遮断器を
得ることができる。
【0068】請求項3に対応する発明によれば、固定側
の導体又は可動側の導体と直列接続で放熱フィンを設け
ることで、固定側の導体又は可動側の導体を介してこれ
らの固定側の導体又は可動側の導体と直列接続した放熱
フィンに伝達されこの放熱フィンから放出される熱で、
真空バルブの構成部品を冷却したので、真空バルブの冷
却効果を上げ、小形化を図ることのできる真空遮断器を
得ることができる。
【0069】請求項4に対応する発明によれば、放熱フ
ィンの材料をアルミニウム又はアルミニウム合金又は銅
又は銅合金とし、放熱フィンの外周に絶縁層を形成する
ことで、固定側の導体又は可動側の導体を介してアルミ
ニウム又はアルミニウム合金又は銅又は銅合金の放熱フ
ィンと、この外周の絶縁層に伝達され放出される熱で、
真空バルブの構成部品を冷却するとともに、絶縁層で相
間及び対接地電位部との耐電圧特性を上げたので、真空
バルブの冷却効果と耐電圧特性を上げ、小形化を図るこ
とのできる真空遮断器を得ることができる。
【0070】請求項5に対応する発明によれば、放熱フ
ィン又は絶縁層を、窒化アルミニウムの粉末が充填され
たエポキシ樹脂とすることで、固定側の導体又は可動側
の導体を介して窒化アルミニウムの粉末が充填された放
熱フィン又は絶縁層に伝達され放出される熱で、真空バ
ルブの構成部品を冷却したので、真空バルブの冷却効果
と耐電圧特性を上げ、小形化を図ることのできる真空遮
断器を得ることができる。
【0071】請求項6に対応する発明によれば、真空バ
ルブの外周に形成されたバルブ絶縁層と、このバルブ絶
縁層と一体にこのバルブ絶縁層の両側に形成したバリヤ
絶縁部とを備えることで、バルブ絶縁層とバリヤ絶縁層
で真空バルブの放熱面積を増やすとともに相間と対接地
電位部間の耐電圧特性を上げたので、真空バルブの冷却
効果と耐電圧特性を上げ、小形化を図ることのできる真
空遮断器を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の真空遮断器の第1の実施形態を示す平
面図。
【図2】図1のA−A断面図。
【図3】図2のB−B断面拡大詳細図。
【図4】本発明の真空遮断器の第2の実施形態を示す部
分横断面拡大図。
【図5】本発明の真空遮断器の第3の実施形態を示す部
分拡大正面図。
【図6】図5のC−C断面拡大図。
【図7】本発明の真空遮断器の作用を示すグラフ。
【図8】本発明の真空遮断器の第4の実施形態を示す部
分横断面拡大図。
【図9】本発明の真空遮断器の第5の実施形態を示す部
分横断面拡大図。
【図10】本発明の真空遮断器の第6の実施形態を示す
部分横断面拡大図。
【図11】(a)は、本発明の真空遮断器の第7の実施
形態を示す部分左側面図。(b)は、従来の真空遮断器
の一例を示す部分左側面図。
【符号の説明】
1…真空バルブ、2A…固定側電極、2B…可動側電
極、3A,3C…固定側通電軸、3B,3D…可動側通
電軸、4…可動側接続導体、5…絶縁操作棒、6…接触
板、7…固定側導体、8…絶縁枠、8a…バリヤ、9
A,9B…遮蔽絶縁フィン、10A,10C,10E,10F…
放熱フィン、10a,10b,10c…フィン、10B…絶縁放
熱フィン、11A,11B…外皮フィン、12…絶縁接続部、
12a…外周絶縁部、13A,13B,13C…外周絶縁層、15
…絶縁カバー、16…ボルト。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池田 順一 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 (72)発明者 阪口 修 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 Fターム(参考) 5G026 EA04 EB06

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空バルブの固定側電極に接続される固
    定側の導体又は可動側電極に接続される可動側の導体
    に、断面がくし形の放熱フィンを設けたことを特徴とす
    る真空遮断器。
  2. 【請求項2】 前記放熱フィンを、前記固定側の導体又
    は前記可動側の導体の両側面に設けたことを特徴とする
    請求項1記載の真空遮断器。
  3. 【請求項3】 前記放熱フィンを、前記固定側の導体又
    は前記可動側の導体と直列接続で設けたことを特徴とす
    る請求項1記載の真空遮断器。
  4. 【請求項4】 前記放熱フィンの材料を、アルミニウム
    又はアルミニウム合金又は銅又は銅合金とし、前記放熱
    フィンの外周に絶縁層を形成したことを特徴とする請求
    項1又は請求項3のいずれかに記載の真空遮断器。
  5. 【請求項5】 前記放熱フィン又は前記絶縁層を、窒化
    アルミニウムの粉末が充填されたエポキシ樹脂としたこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載
    の真空遮断器。
  6. 【請求項6】 前記真空バルブの外周に形成されたバル
    ブ絶縁層と、このバルブ絶縁層と一体にこのバルブ絶縁
    層の両側に形成したバリヤ絶縁部とを備えたことを特徴
    とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の真空遮
    断器。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100950129B1 (ko) * 2008-02-05 2010-03-30 엘에스산전 주식회사 진공차단기의 주회로 단자 어셈블리
JP2010108721A (ja) * 2008-10-29 2010-05-13 Ntt Facilities Inc 放熱部品及び二次電池
KR20150003881A (ko) * 2012-05-29 2015-01-09 가부시키가이샤 히타치세이사쿠쇼 개폐기 유닛 또는 스위치 기어

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