JP2924668B2 - 電力用ガス遮断器 - Google Patents

電力用ガス遮断器

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JP2924668B2
JP2924668B2 JP6267356A JP26735694A JP2924668B2 JP 2924668 B2 JP2924668 B2 JP 2924668B2 JP 6267356 A JP6267356 A JP 6267356A JP 26735694 A JP26735694 A JP 26735694A JP 2924668 B2 JP2924668 B2 JP 2924668B2
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JP
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circuit breaker
gas
gas circuit
cylinder
upper conductive
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直弘 金万
克則 阿久津
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Nissin Electric Co Ltd
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Nissin Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電力用ガス遮断器に関
するものであり、特に、遮断部を密閉構造とした電力用
ガス遮断器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】3相一括形GIS(ガス絶縁開閉装置)
用ガス遮断器のように、3相の遮断部極柱がGISタン
ク内に配置されている場合、電流遮断時に発生する熱ガ
スがGISタンク内に排出されることにより、熱ガスを
通してガス遮断器の相間閃絡が発生する事故を引き起こ
す可能性があった。
【0003】これを防止するために、遮断部を絶縁筒等
で覆って密閉構造とすることが行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の遮断部を密閉構
造とした電力用ガス遮断器においては、遮断部の絶縁ガ
スも密閉構造体内に密閉されることとなる。このため、
電流通電時の遮断部の温度上昇により温められたガスは
密閉構造体内で循環するだけであるので、効果的に冷却
されることがなくなる。
【0005】一般に、電力用ガス遮断器は、電流通電時
の温度上昇の抑制と、電流遮断責務とが要求される。特
に、近年の電力需要の増加に伴って、電力用ガス遮断器
の通電容量の増加が要求されてきている。しかしなが
ら、上記の遮断部を密閉構造とした電力用ガス遮断器で
は、通電部の温度上昇を抑えることが難しいので、通電
容量の増加への対応が困難であった。
【0006】本発明は、遮断部を密閉構造とした電力用
ガス遮断器において、電流通電時の通電部の温度上昇を
抑制することができ、通電容量の増加に容易に対処でき
るようにすることを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、固定接触子と可動接触子からなる遮断部
と、この遮断部を密閉する上部導電筒と下部導電筒と極
間絶縁筒からなる密閉構造体とを具備する電力用ガス遮
断器において、前記上部導電筒と前記極間絶縁筒には通
気孔が設けられず、前記下部導電筒の側面に複数の通気
孔が設けられ、この通気孔のみを通って前記密閉構造体
内外のガスが流通し、前記遮断部は、前記上部導電筒に
近接する位置であって、電流遮断時に発生する熱ガスが
前記通気孔から外部へ排出されるまでに、前記上部導電
筒と前記極間絶縁筒によって十分に冷却される位置に配
置される。
【0008】
【作用】ガス遮断器の通電時に、通電部の発熱により温
められたガスは、周囲のガスを伴って、密閉構造体内部
で対流を始める。下部導電筒内でガスが対流すると、外
部の新鮮な低温ガスが、通気孔を通して下部導電筒内に
取り込まれる。そして、対流をしているガスと混合さ
れ、温められたガスを冷却する。
【0009】これにより、密閉構造体内の遮断部に熱が
こもることがなくなる。したがって、通電容量の増加に
対する裕度ができ、電力用ガス遮断器の性能の向上を図
ることができる。
【0010】
【実施例】本発明の電力用ガス遮断器をパッファ形ガス
遮断器に適用した例について図を用いて説明する。図1
はパッファ形ガス遮断器の断面図である。遮断部の上部
導電筒1と下部導電筒11の間の空間が極間絶縁筒4に
より囲われ、絶縁支持筒13と共に遮断部を収納する密
閉構造体が形成される。下部導電筒11の側面には、下
部導電筒11の内外のガスが相互に通過できるように複
数の通気孔14が設けられる。
【0011】上部導電筒1の下部に、固定アーク接触子
2と固定主接触子3が取り付けられる。12は絶縁操作
棒で、図示しない操作機構に連結され、ガス遮断器の投
入時には上方へ駆動され、遮断時には下方へ駆動され
る。絶縁操作棒12の先端に可動導電棒15が取り付け
られ、その先端側に可動主接触子6と可動アーク接触子
7が設けられる。5は、可動主接触子6の先端に固定さ
れたノズルである。
【0012】可動主接触子6の下方にパップァシリンダ
9が形成される。パップァシリンダ9の内側に、下部導
電筒11側に固定された固定ピストン10の外周が接合
する。また、可動導電棒15に摺動接触子8が接触し、
可動主接触子6及び可動アーク接触子7を下部導電筒1
1と電気的に接続する。パッファ形ガス遮断器における
電流遮断動作は、従来より公知であるので、ここでの説
明は省略する。
【0013】図示の通電時には、可動主接触子6が固定
主接触子3と接触し、電流は、上部導電筒−固定主接
触子3−可動主接触子6−可動導電棒15−摺動接触子
8−下部導電筒11という経路を通って流れる。この電
流の通電により、各接触子の接触部分で接触抵抗により
熱が発生し、その周囲のガスが温められる。温められた
ガスは密閉構造体の内部を、周囲のガスを伴って上昇す
る。これにより、上部導電筒1、極間絶縁筒4、下部導
電筒11からなる密閉構造体内のガスが対流を始める。
【0014】ガスが対流をする間、上部導電筒1と極間
絶縁筒4の熱伝導によりガスの熱の一部は密閉構造体の
外部に放出され、ガスが冷却される。また、下部導電筒
11においては、ガスの対流によって、側面に開けた通
気孔14から外部の新鮮な低温ガスが取り込まれ、低温
ガスが密閉構造体の内部の温められたガスと混合して、
ガスを冷却する。
【0015】以上説明したように、下部導電筒11に設
けた通気孔14により、密閉構造体内の遮断部に熱がこ
もることがなくなる。したがって、通電容量の増加に対
する裕度ができ、電力用ガス遮断器の性能の向上を図る
ことができる。なお、下部導電筒11に通気孔14を設
けたことにより、電流遮断時にアークにより発生する熱
ガスが通気孔14から外部に排出されることとなる。し
かしながら、遮断部から通気孔14までの距離は大きく
とることができるので、熱ガスは外部へ排出するまで
、上部導電筒1と極間絶縁筒4によって十分に冷却さ
れて絶縁耐力が回復する。したがって、熱ガスによる相
間閃絡が発生することはない。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、遮断部を密閉構造とし
た電力用ガス遮断器において、電流通電時における通電
部の温度上昇を抑制することができ、通電容量の増加に
容易に対処することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電力用ガス遮断器の実施例の側面断面
図。
【符号の説明】 1…上部導電筒 2…固定アーク接触子 3…固定主接触子 4…極間絶縁筒 5…ノズル 6…可動主接触子 7…可動アーク接触子 8…摺動接触子 9…パップァシリンダ 10…固定ピストン 11…下部導電筒 12…絶縁操作棒 13…絶縁支持筒 14…通気孔 15…可動導電棒

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定接触子と可動接触子からなる遮断部
    と、この遮断部を密閉する上部導電筒と下部導電筒と極
    間絶縁筒からなる密閉構造体とを具備する電力用ガス遮
    断器において、前記上部導電筒と前記極間絶縁筒には通
    気孔が設けられず、前記下部導電筒の側面に複数の通気
    孔が設けられ、この通気孔のみを通って前記密閉構造体
    内外のガスが流通し、前記遮断部は、前記上部導電筒に
    近接する位置であって、電流遮断時に発生する熱ガスが
    前記通気孔から外部へ排出されるまでに、前記上部導電
    筒と前記極間絶縁筒によって十分に冷却される位置に配
    置されることを特徴とする電力用ガス遮断器。
JP6267356A 1994-10-31 1994-10-31 電力用ガス遮断器 Expired - Lifetime JP2924668B2 (ja)

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JPH08129936A JPH08129936A (ja) 1996-05-21
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5142962A (en) * 1974-10-09 1976-04-12 Fuji Electric Co Ltd 3 soitsukatsutankugatagasushadanki

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JPH08129936A (ja) 1996-05-21

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