JP2001006409A - 車両用前照灯 - Google Patents

車両用前照灯

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JP2001006409A
JP2001006409A JP11180278A JP18027899A JP2001006409A JP 2001006409 A JP2001006409 A JP 2001006409A JP 11180278 A JP11180278 A JP 11180278A JP 18027899 A JP18027899 A JP 18027899A JP 2001006409 A JP2001006409 A JP 2001006409A
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JP
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inner lens
headlight
vehicle
light
driving device
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JP11180278A
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Inventor
Masato Okamoto
政人 岡本
Hiroshi Iwasaki
浩 岩崎
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Stanley Electric Co Ltd
Original Assignee
Stanley Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来の車両用前照灯は、走行ビーム配光とすれ
違いビーム配光との切り換えを大きなインナーレンズの
回動にて行うため、駆動機構が大掛かりとなり、大きな
出力の駆動装置が必要となり、コスト高にもなる。ま
た、スラント(傾斜)が大きく、車両のサイドへの回り
込みの大きなアウターレンズでは、前照灯内への駆動機
構の取り付けスペースにも制約が生じる等の問題があ
り、前照灯の全体形状の制約が生じ、また意匠デザイン
上の制約も生じる。 【解決手段】本発明は、ひとつの光源からの配光を走行
ビーム配光とすれ違いビーム配光とに切り換え可能とし
たインナーレンズを有する可動装置を設けた車両用前照
灯において、前記インナーレンズは、前記前照灯内に設
けた支持装置の前後方向軸に回動可能に支持され、駆動
装置にて駆動されて上位置で前記すれ違いビーム配光状
態となり下位置で前記走行ビーム配光状態となる構成に
て、課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ひとつの光源から
の配光を走行ビーム配光とすれ違いビーム配光との切り
換え可能としたインナーレンズを有する可動装置を設け
た自動車等の車両用前照灯に関する。
【0002】
【従来の技術】ひとつの光源からの配光を走行ビーム配
光とすれ違いビーム配光との切り換え可能としたインナ
ーレンズを有する可動装置を設けた従来の車両用前照灯
として、特開平10−55705号がある。これは、ひ
とつの光源となる放電灯(バルブ)など光源の放射光を
収束させるための放物線を基本とする反射鏡、走行ビー
ム配光とすれ違いビーム配光とを切り換えるインナーレ
ンズ、インナーレンズを支持軸に対して回動させるため
の駆動装置、反射鏡から反射された光を前方に透過する
アウターレンズから構成されている。
【0003】このような従来の構成において、すれ違い
ビーム配光状態では、インナーレンズは反射鏡の上側1
/3程度を覆うように垂下した状態に位置している。イ
ンナーレンズが垂下した状態では、反射鏡より照射され
た光を下向きに且つ拡散方向に制御する。また走行ビー
ム配光状態は、インナーレンズに連結されている駆動装
置が動作することによって、インナーレンズは反射鏡か
らの直接の照射光を妨げないように約90度上方に回動
して水平状態になる。この状態で、反射鏡より照射され
た光位は走行ビームの配光を形成する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の車両
用前照灯においては、走行ビーム配光とすれ違いビーム
配光との切り換えがインナーレンズによって可能である
が、大きなインナーレンズを回動させるため、駆動機構
が大掛かりとなり、そのために大きな出力の駆動装置が
必要となり、コスト高にもなる問題がある。また、スラ
ント(傾斜)が大きく、車両のサイドへの回り込みの大
きなアウターレンズでは、前照灯内への駆動機構の取り
付けスペースにも制約が生じる問題がある。このような
点からしても前照灯の全体形状の制約が生じ、また意匠
デザイン上の制約も生じるという問題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の課題を
解決するための具体的な手段として、第1の発明は、ひ
とつの光源を有する灯具に走行ビーム配光とすれ違いビ
ーム配光との切り換えを可能としたインナーレンズを有
する可動装置を設けた車両用前照灯において、前記イン
ナーレンズは、前記前照灯内下部に設けた支持装置の前
後方向軸に回動可能に支持され、駆動装置にて駆動され
て上位置で前記すれ違いビーム配光状態となり下位置で
前記走行ビーム配光状態となることを特徴とする車両用
前照灯を提供するものである。
【0006】第2の発明は、前記支持装置には、前記前
照灯内において前記光源から前方への直射光の所要部分
を遮るフード部を設けたことを特徴とする車両用前照灯
を提供するものである。
【0007】第3の発明は、前記インナーレンズは、相
互に反対方向への回動にて前記上位置から下位置へ、ま
た前記下位置から上位置へ移動する一対のレンズで構成
したことを特徴とする車両用前照灯を提供するものであ
る。
【0008】第4の発明は、前記駆動装置を、駆動ソレ
ノイドによる直線運動を前記インナーレンズの回転運動
に変換する歯車機構で構成したことを特徴とする車両用
前照灯を提供するものである。
【0009】第5の発明は、ひとつの光源を有する灯具
に走行ビーム配光とすれ違いビーム配光との切り換えを
可能としたインナーレンズを有する可動装置を設けた車
両用前照灯において、前記光源からの光を前方に反射す
る反射面は、主として下部をすれ違いビーム反射面とし
上部を前記すれ違いビーム反射面よりも横幅が短い走行
ビーム反射面とし、前記インナーレンズは、前記走行ビ
ーム反射面の前方に位置して駆動装置にて駆動されて下
位置で前記すれ違いビーム配光状態となり上位置で前記
走行ビーム配光状態となり、前記両反射面の段差部に前
記駆動装置を配置したことを特徴とする車両用前照灯を
提供するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て説明する。図1乃至図11は本発明に係る車両用前照
灯の第1の実施形態を示す。図1は前照灯の正面斜視
図、図2は前照灯の中央部の縦断側面図、図3はインナ
ーレンズの駆動機構の正面図、図4はインナーレンズの
駆動機構の一部である歯車機構の斜視図、図5はインナ
ーレンズとその支持装置の正面斜視図、図6はすれ違い
ビーム配光状態の正面図、図7はすれ違いビーム配光特
性を示す図、図8は走行ビーム配光状態の正面図、図9
は走行ビーム配光特性を示す図、図10はインナーレン
ズの垂直方向の断面形状を示す図、図11はインナーレ
ンズの水平方向の断面形状を示す図である。図12乃至
図15は本発明に係る車両用前照灯の第2の実施形態を
示す。図12は前照灯の正面斜視図、図13は前照灯の
中央部の縦断側面図、図14は前照灯の駆動機構図、図
15は前照灯の横断平面図である。
【0011】先ず、本発明の第1の実施形態を図1乃至
図11に基づいて説明する。1は車両用前照灯であり、
一般に乗用車等の車両前面の左右端部に装飾フレーム2
5等と共に取り付けられるため、その部分の車両の形状
にマッチングした外観形状をしている。図1の形状は、
車両のコーナ部においてその前面が前下方に傾斜し、そ
の前面から側面に延びた形状をしていて、所謂スラント
が大きく且つ車両のサイドへの回り込みが大きい形状で
ある。2は前照灯1の基体をなす反射面であり、例え
ば、回転放物面とされ、その奥部の中央部には、光源3
となるメタルハライドランプ等がソケット4にて取り付
けられている。ソケット4はその端子5、5が所要の電
源供給ラインにオン・オフ動作のスイッチ(図示せず)
を介して接続されている。6はその周縁部を反射面2の
前面開口の周縁部に形成された溝7にシール材を介して
挿入し保持されたアウターレンズであり、車両のデザイ
ンに合わせて前面が下方に傾斜した形状をなす。アウタ
ーレンズ6と反射面2との接合は、この両者の周縁部が
それぞれ挿入保持される溝を前後に有する接合枠材にて
接合する方法でもよい。8は前照灯1内下部に設けた支
持装置9にて、前照灯1内で回動可能に支持されたイン
ナーレンズである。支持装置9は、反射面2の下壁に取
り付けたほぼU字状に折り曲げられた支持板10と、支
持板10の上部に前後方向に取り付けた軸11を有し、
この軸11にインナーレンズ8が回動可能に支持されて
いる。
【0012】インナーレンズ8は、左右2枚の一対のレ
ンズから構成され、各レンズはほぼ円盤の1/4円の扇
形の形状をし、扇形の要部分を中心とした小径の歯車1
2、12に固定され、歯車12、12が軸11に回動可
能に支持されている。13はインナーレンズ8の回動動
作のための駆動装置であり、歯車12、12に噛み合う
よう支持板10に設けた軸16に回動可能に支持された
大径の歯車14、14と、歯車14、14と同軸に軸1
6に回動可能に支持されて歯車14、14と共に回転す
る小径の歯車15、15と、歯車15、15にそれぞれ
逆の回転を与えるように歯車15、15に噛み合う直線
状の歯を有するラック17と、ラック17を直線上で往
復移動させる駆動部18とより構成している。駆動部1
8は通電・非通電にてラック17を往復移動させる電磁
ソレノイドであるが、ラック17を前後移動させるよう
に歯車機構を付帯した電動機で構成することもできる。
【0013】いま図3において、左側のインナーレンズ
8について見れば、駆動部18のソレノイドへの通電に
よって、バネ19に抗してソレノイドのアクチュエータ
に接続されたラック17が右へ移動し、これによって図
4の左側の歯車15が時計方向へ回転する。このため歯
車14も時計方向へ回転して歯車12を反時計方向へ回
転させ、左側のインナーレンズ8は反時計方向へほぼ9
0度回転する。このような動作は、右側のインナーレン
ズ8についても同様である。即ち、ラック17の右への
移動によって歯車14、15が反時計方向へ回転し、こ
れによって歯車12が時計方向へ回転して、右側のイン
ナーレンズ8は時計方向へほぼ90度回転する。このよ
うな一連の動作は、インナーレンズ8、8が図6の状態
から図8の状態になることを意味する。そして、駆動部
18のソレノイドへの非通電によってラック17がバネ
19の復元力にて左へ移動し、これに伴って各歯車は上
記と逆に回転して、インナーレンズ8、8が図8の状態
から図6の状態に復帰する。これは、インナーレンズ
8、8が図8の状態から図6の状態に復帰するためにイ
ンナーレンズ8、8に直接作用する復帰バネ20を軸1
1に支持させた構成でもよい。
【0014】支持板10の裏側には、前照灯1内におい
て光源3から前方への直射光の所要部分を遮るフード部
21を設けている。これによって、光源3から斜め上前
方等への直射光を遮ることができ、車のすれ違い時にお
ける対向車の運転者や歩行者等は、この直射光を受ける
ことによる眩しさから保護される。
【0015】反射面2は、光源3より光を前方への水平
な平行光として反射させるものであり、インナーレンズ
8、8は、反射面2から前方へ照射される光を下向きの
屈折及び左右方向への拡散をさせる作用をするように構
成されている。
【0016】図6は、インナーレンズ8、8が上位置に
あるすれ違いビーム配光状態の正面図であり、この状態
におけるすれ違いビーム配光特性を図7に示す。図7は
運転席から見た状態での車両の前照灯の配光特性を示
す。図8はインナーレンズ8、8が下位置にある走行ビ
ーム配光状態の正面図であり、この状態における走行ビ
ーム配光特性を図9に示す。図9は運転席から見た状態
での車両の前照灯の配光特性を示す。図7及び図9にお
いて、Aは反射面2A以外の部分の反射面2(大部分は
反射面2Aの左右両側部分)で反射されてアウターレン
ズ6を透過して前方へ照射される光による固定部配光形
状、Bは図6において反射面2Aから前方へ照射される
光がインナーレンズ8、8とアウターレンズ6を透過し
た光により形成されるインナーレンズ配光形状、Cは図
8において反射面2Aから前方へ照射される光がアウタ
ーレンズ6の上半分にある窓部6Aを透過して遠方を照
射するよう形成される遠方光配光形状である。
【0017】このため、自動車の前両側に設けた車両前
照灯1から照射されるすれ違いビーム配光は、図7に斜
線で示すように、固定部配光形状Aとインナーレンズ配
光形状Bの配光形状の合成(加算)であり、自動車前方
の比較的近距離の地点に照度が配分され、対向車に眩し
さを与えることなく、比較的近距離の視認性に優れ、照
射範囲も比較的広く周囲の視認性にも優れている。この
ため、市街地などの走行に適した配光特性が得られる。
【0018】また、自動車の前両側に設けた車両前照灯
1から照射される走行ビーム配光は、図9に斜線で示す
ように、固定部配光形状Aと遠方光配光形状Cの配光形
状の合成(加算)であり、運転者から見た自動車の正面
の比較的遠方の地点に照度が配分され、遠方の視認性に
優れる。そして、固定部配光形状Aは水平線Hから下方
に対してそれほど広い拡散が行われないので、自動車の
前方の比較的近距離の路面が明るく照射されることはな
く、これによって運転者の視認度は低下せず、運転者の
正面に配分された照度でもって運転者の遠方の視認は確
実に行われることとなる。
【0019】上記のように駆動部18のソレノイドの通
電・非通電によって、ソレノイドのアクチュエータとと
もにラック17の直線運動が歯車を介して回転運動に変
換されてインナーレンズ8、8がほぼ90度の回動動作
を行い、走行ビーム配光状態と、すれ違いビーム配光状
態とに切り換えられる。
【0020】図10はインナーレンズ8の垂直方向の断
面形状を示す図であり、インナー部レンズカット8Aは
入射光に対し下向きの屈折と拡散とを行うものとされ、
インナーレンズ8により得られる配光の形状は、図7に
インナーレンズ配光形状Bとして示すように、水平線X
の下方に比較的広幅な照明ゾーンが得られる。
【0021】図11はインナーレンズ8の水平方向の断
面形状を示す図であり、インナー部レンズカット8Aは
凹の円筒面を形成し、水平方向への拡散幅は、図7に示
すようなすれ違いビーム配光に要求される照射幅(角)
と同じく比較的強度の拡散を行うものである。
【0022】なお、インナーレンズは、左右2枚のレン
ズ8、8に代えて1枚のほぼ半円形状のレンズで構成
し、上記において採用した駆動ソレノイド18、ラック
17および歯車15、14、12にて一方のレンズ8を
駆動した構成と同様の構成を採用して、上記同様に18
0度の回動動作を行うように制御することができる。ま
た、上記は左側通行用の前照灯の例で説明したが、固定
部配光形状Aを左右反転させれば右側通行用の前照灯と
することができる。
【0023】上記のように、本発明の車両用前照灯は、
ひとつの光源を有する灯具に走行ビーム配光とすれ違い
ビーム配光との切り換えを可能としたインナーレンズを
有する可動装置を設けた車両用前照灯において、前記イ
ンナーレンズは、前記前照灯内に設けた支持装置の前後
方向軸に回動可能に支持され、駆動装置にて駆動されて
上位置で前記すれ違いビーム配光状態となり下位置で前
記走行ビーム配光状態となる構成である。このように、
インナーレンズは前照灯内部で回動するように支持され
ているため、比較的小さな駆動装置にて回動させること
ができ、駆動装置としてソレノイドを用いることができ
る。また、インナーレンズの支持装置と駆動装置は、前
照灯の配光成立に殆ど影響しない前照灯内下部に設けて
いるので、特別なスペースを形成する必要もなく、前照
灯の性能及び外形に制約を与えることが少なくなる。ま
た、駆動装置としてソレノイドを用いることによって、
通電が切れたときには走行ビーム配光状態からすれ違い
ビーム配光状態へと復帰バネにて復帰させることができ
るため、所謂フェール・セーフ機能を持たせることがで
き、走行ビーム配光状態が継続されて対向車への邪魔に
なることも防止できる。
【0024】また前記支持装置には、前記前照灯内にお
いて前記光源から前方への直進光の所要部分を遮るフー
ド部を設けた構成である。このため、フード部の形成に
別個の支持装置を設ける必要がなく、フードの支持が配
光成立に殆ど影響しない構成となる。
【0025】そして、前記インナーレンズは、相互に反
対方向への回動にて前記上位置から下位置へ、また前記
下位置から上位置へ移動する一対のレンズで構成にする
ことにて、1枚の半円形状のインナーレンズの場合に比
して、ソレノイドによるラックの駆動距離が短くなり、
駆動装置の小型化ができる。
【0026】更に、前記駆動装置を、ラックの直線運動
を前記インナーレンズの回転運動に変換する歯車機構で
構成することにて、ソレノイド駆動方式が達成でき、駆
動装置の小型化に寄与する。
【0027】次に、本発明の第2の実施形態について図
12乃至図15に基づき説明する。図12乃至図15に
おいて、図1乃至図11と同一構成部分は同一符号を付
している。第2の実施形態の特徴部分としては、光源3
からの光を前方に反射する反射面2は、主として下部を
すれ違いビーム反射面2Bとし上部を前記すれ違いビー
ム反射面2Bよりも横幅が短い走行ビーム反射面2Aと
している。そしてインナーレンズ8は、図10及び図1
1に示すように前述同様、反射面2Aから前方へ照射さ
れる光を下向きの屈折及び左右方向への拡散をさせる作
用をするように構成されていて、反射面2の左右壁に支
持した軸30の回動にて回動可能に支持されて走行ビー
ム反射面2Aの前方に位置し、駆動装置13にて駆動さ
れて、垂下した下位置で図7と同様なすれ違いビーム配
光状態となり、ほぼ水平状態に回動した上位置で図9と
同様な走行ビーム配光状態となる。更に、両反射面2
A、2Bの段差部35に、駆動装置13を配置してい
る。駆動装置13は、駆動部18としてのソレノイド、
ソレノイド18にて前進・後退動作をするラック31、
ラック31と噛み合いラック31にて時計方向と反時計
方向に回動するよう軸30に固定された歯車32で構成
されている。インナーレンズの復帰のために第1実施形
態と同様に復帰バネを設ける。
【0028】上記のように構成された第2の実施形態で
は、インナーレンズの駆動装置は、前照灯の配光成立に
影響しない前照灯外部の両反射面2A、2Bの段差部に
設けることができるので、特別なスペースを形成する必
要もなく、前照灯の意匠的デザインに制約を与えること
が少なくなる。また、駆動装置としてソレノイドを用い
ることによって、通電が切れたときには走行ビーム配光
状態からすれ違いビーム配光状態へと復帰バネにて復帰
させることができるため、所謂フェール・セーフ機能を
持たせることができ、走行ビーム配光状態が継続されて
対向車への邪魔になることも防止できる。
【0029】
【発明の効果】本発明の第1の発明では、インナーレン
ズは前照灯内部で回動するように支持されているため、
比較的小さな駆動装置にて回動させることができ、駆動
装置としてソレノイドを用いることができる。また、イ
ンナーレンズの支持装置と駆動装置は前照灯の配光成立
に殆ど影響しない前照灯内下部に設けることができるの
で、特別なスペースを形成する必要もなく、前照灯の性
能及び外形に制約を与えることが少なくなる。また、駆
動装置としてソレノイドを用いることによって、通電が
切れたときには走行ビーム配光状態からすれ違いビーム
配光状態へと復帰バネにて復帰させることができるた
め、所謂フェール・セーフ機能を持たせることができ、
走行ビーム配光状態が継続されて対向車への邪魔になる
ことも防止できる。
【0030】本発明の第2の発明では、フード部の形成
に別個の支持装置を設ける必要がなく、フード部の支持
が配光成立に殆ど影響しない構成となる。
【0031】また、本発明の第3の発明では、インナー
レンズは、相互に反対方向への回動にて前記上位置から
下位置へ、また前記下位置から上位置へ移動する一対の
レンズ構成にすることにて、1枚の半円形状のインナー
レンズの場合に比して、ソレノイドによるラックの駆動
距離が短くなり、駆動装置の小型化ができる。
【0032】更に、本発明の第4の発明では、インナー
レンズの駆動装置を、ラックの直線運動を前記インナー
レンズの回転運動に変換する歯車機構で構成することに
て、ソレノイド駆動方式が達成でき、駆動装置の小型化
に寄与する。
【0033】更にまた、本発明の第5の発明では、イン
ナーレンズの駆動装置は、前照灯の配光成立に影響しな
い前照灯外部の両反射面の段差部に設けることにて、特
別なスペースを形成する必要もなく、前照灯の意匠的デ
ザインに制約を与えることが少なくなり、小型化に適す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の前照灯の実施形態を示す正面斜視図
である。
【図2】 本発明の前照灯の実施形態を示す中央部の縦
断側面図である。
【図3】 本発明の前照灯のインナーレンズの駆動機構
の実施形態を示す正面図である。
【図4】 本発明の前照灯のインナーレンズの駆動機構
の実施形態を示す斜視図である。
【図5】 本発明の前照灯のインナーレンズとその支持
装置の実施形態を示す正面斜視図である。
【図6】 本発明の前照灯のすれ違いビーム配光状態の
実施形態を示す正面図である。
【図7】 本発明の前照灯のすれ違いビーム配光特性の
実施形態を示す図である。
【図8】 本発明の前照灯の走行ビーム配光状態の実施
形態を示す正面図である。
【図9】 本発明の前照灯の走行ビーム配光特性のを示
す図である。
【図10】 本発明の前照灯のインナーレンズの垂直方
向の断面形状を示す図である。
【図11】 本発明の前照灯のインナーレンズの水平方
向の断面形状を示す図である。
【図12】 本発明の第2の実施形態を示す前照灯の正
面斜視図である。
【図13】 本発明の第2の実施形態を示す前照灯の中
央部の縦断側面図である。
【図14】 本発明の第2の実施形態を示す前照灯の駆
動機構図である。
【図15】 本発明の第2の実施形態を示す前照灯の横
断平面図である。
【符号の説明】
1……前照灯 2……反射壁 3……光源 4……ソケット 5……端子 6……アウターレンズ 8……インナーレンズ 9……支持装置 10…支持板 11…軸 12…歯車 13…駆動装置 14…歯車 15…歯車 17…ラック 18…駆動部のソレノイド 19…バネ 20…バネ 21…フード部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ひとつの光源からの配光を走行ビーム配
    光とすれ違いビーム配光とに切り換え可能としたインナ
    ーレンズを有する可動装置を設けた車両用前照灯におい
    て、前記インナーレンズは、前記前照灯内下部に設けた
    支持装置の前後方向軸に回動可能に支持され、駆動装置
    にて駆動されて上位置で前記すれ違いビーム配光状態と
    なり下位置で前記走行ビーム配光状態となることを特徴
    とする車両用前照灯。
  2. 【請求項2】 前記支持装置には、前記前照灯内におい
    て前記光源から前方への直射光の所要部分を遮るフード
    部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の車両用前
    照灯。
  3. 【請求項3】 前記インナーレンズは、相互に反対方向
    への回動にて前記上位置から下位置へ、また前記下位置
    から上位置へ移動する一対のレンズで構成したことを特
    徴とする請求項1に記載の車両用前照灯。
  4. 【請求項4】 前記駆動装置を、駆動ソレノイドによる
    直線運動を前記インナーレンズの回転運動に変換する歯
    車機構で構成したことを特徴とする請求項1又は3に記
    載の車両用前照灯。
  5. 【請求項5】 ひとつの光源からの配光を走行ビーム配
    光とすれ違いビーム配光とに切り換え可能としたインナ
    ーレンズを有する可動装置を設けた車両用前照灯におい
    て、前記光源からの光を前方に反射する反射面は、主と
    して下部をすれ違いビーム反射面とし上部を前記すれ違
    いビーム反射面よりも横幅が短い走行ビーム反射面と
    し、前記インナーレンズは、前記走行ビーム反射面の前
    方に位置して駆動装置にて駆動されて下位置で前記すれ
    違いビーム配光状態となり上位置で前記走行ビーム配光
    状態となり、前記両反射面の段差部に前記駆動装置を配
    置したことを特徴とする車両用前照灯。
JP11180278A 1999-06-25 1999-06-25 車両用前照灯 Pending JP2001006409A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7438456B2 (en) 2006-06-28 2008-10-21 Stanley Electric Co., Ltd. Vehicle headlight
WO2022143410A1 (zh) * 2020-12-28 2022-07-07 欧普照明股份有限公司 一种配光组件和照明装置

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