JP2001006195A - 光軸制御装置及び光ピックアップ - Google Patents

光軸制御装置及び光ピックアップ

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JP2001006195A
JP2001006195A JP11169606A JP16960699A JP2001006195A JP 2001006195 A JP2001006195 A JP 2001006195A JP 11169606 A JP11169606 A JP 11169606A JP 16960699 A JP16960699 A JP 16960699A JP 2001006195 A JP2001006195 A JP 2001006195A
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optical axis
light
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optical
signal
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JP11169606A
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Kenji Yokoyama
健司 横山
Michio Miura
道夫 三浦
Yasumasa Sasahara
康正 笹原
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Original Assignee
Yamaha Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な構成でありながら、レーザーダイオー
ドの光軸位置を制御するとが可能な光軸制御装置を提供
する。 【解決手段】 この光軸制御装置7は、レーザーダイオ
ード3を保持する保持部材16と密着する位置に複数の
圧電素子を配置している。そして、各圧電素子に選択的
に電圧を印加することにより圧電素子を変形させ、この
変形によって保持部材16を傾ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光軸制御装置及び
光ピックアップに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、CD−R等の光ディスクの記録再
生装置に使用される光ピックアップにおいては、レーザ
ーダイオードより出射されたレーザービームを所定の光
学系を介して光ディスクに照射し、その反射光を受光す
ることにより受光結果を出力できるようになっている。
このような光ピックアップは、受光結果に基づいて対物
レンズがトラッキング方向及びフォーカス方向に移動さ
れて光ディスク上のピット列又はプリグルーブ上にレー
ザービームを照射できるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような光ピックア
ップにおいては、経時変化等により光学系の配置に変化
が生じることもある。この場合、レーザービームを正し
い位置に照射できなくなり、正しくデータを記録できな
くなってしまう問題がある。
【0004】また、従来トラッキング方向やフォーカス
方向のサーボ制御に用いられるプッシュプル法は、光デ
ィスクが半径方向に傾いている場合や、偏心のある光デ
ィスクに対物レンズが追従している場合、レーザービー
ムが光ディスク上に直角に照射されないので、レーザー
ビームの反射光が光ディスクの半径方向にシフトし、受
光結果にオフセットが生じる。このオフセットは、通常
の光ディスクの再生にはほとんど影響がない。しかしな
がら、光ディスクにデータを記録する場合は、レーザー
ビームの光軸を光ディスクのグループとグループの間に
あるランドの中心に制御できなくなり、ランド上にピッ
トを形成できないという不都合を生じさせる原因とな
る。このため、レーザービームの光軸を光ディスクのラ
ンドの中心に制御するためには、上述した原因で発生す
るオフセットを除去する必要がある。
【0005】本発明は、上述した事情に鑑みてなされた
ものであり、簡易な構成でありながら、光源の位置を移
動させることができる光軸制御装置及びこの光軸制御装
置を備える光ピックアップを提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述課題を解決するた
め、請求項1に記載の光軸制御装置は、光源と、前記光
源を保持する保持部材と、前記保持部材と接する位置に
固定配置される圧電素子と、前記圧電素子に供給する電
力を制御する制御手段とを具備しており、前記制御手段
は、前記圧電素子に電力を供給して前記圧電素子を変形
させることにより、前記保持部材を移動させて前記光軸
位置を制御することを特徴としている。
【0007】また、請求項2に記載の光軸制御装置は、
請求項1に記載の光軸制御装置において、前記光源の出
射する光を受光する受光素子をさらに具備し、前記制御
手段は、前記受光素子の受光結果に基づいて、前記圧電
素子に供給する電力を制御し、前記光源の出射光の光軸
が所定の位置に来るように前記光源を移動させることを
特徴としている。
【0008】また、請求項3に記載の光軸制御装置は、
請求項1または2の記載の光軸制御装置において、複数
の前記圧電素子を有し、複数の前記圧電素子の少なくと
も2つは、それぞれ前記光源の出射光の光軸の基準位置
に対してほぼ対称となる位置に配置されていることを特
徴としている。
【0009】また、請求項4に記載の光軸制御装置は、
請求項3に記載の光軸制御装置において、二対の前記圧
電素子を有し、前記二対の圧電素子群は、前記光源の出
射光の光軸を中心に90度間隔で配置されていることを
特徴としている。
【0010】また、請求項5に記載の光ピックアップ
は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の光軸制御
装置を具備することを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、適宜図面を参照しながら本
発明の実施の形態を詳述する。 A.実施形態の構成 図1は、本発明の一実施形態に係る光ピックアップとそ
の周辺構成を示す概要構成図である。この光ピックアッ
プ1は、光ディスクの記録再生装置に内蔵され、記録再
生装置の制御部2により動作制御されるようになってい
る。
【0012】光ピックアップ1は、レーザービームLを
出射するレーザーダイオード3と、レーザービームLを
光ディスク4の情報記録面に集光する光学系5と、反射
光を受光する受光素子6とを備えている。また、光ピッ
クアップ1には、光軸制御装置7が固定され、この光軸
制御装置7にレーザーダイオード3が配置されている。
【0013】A−1.光学系 光ピックアップ1において、レーザーダイオード3は、
図示しないドライバに駆動されてレーザービームLを出
射する。光ピックアップ1は、レーザーダイオード3よ
り出射されたレーザービームLを回折格子8により主ビ
ーム(0次光)L0と先行ビーム(+1次光)L+1と後
行ビーム(−1次光)L-1に分離し、この3つのレーザ
ービームL0、L+1、L-1を偏光ビームスプリッタ9、
コリメータレンズ10、1/4波長板11、対物レンズ
12を経て、光ディスク4の情報記録面に集光させる。
そして、光ディスク4の情報記録面で反射されたレーザ
ービームL0、L+1、L-1を、再び対物レンズ12、1
/4波長板11、コリメータレンズ10を透過させて、
偏向ビームスプリッタ9で反射させ、シリンドリカルレ
ンズ13を経て、受光素子6に入射させるようになって
いる。
【0014】対物レンズ12は、フォーカスアクチュエ
ータ14及びトラッキングアクチュエータ15に保持さ
れて、レーザービームLの光軸方向及び光ディスク4の
半径方向に移動できるようになっている。
【0015】A−2.光軸制御装置 次に、光軸制御装置7について図2および図3を用いて
説明する。図2および図3に示すように、光軸制御装置
7は、レーザーダイオード3を保持するための保持部材
16を有している。保持部材16は、その形状がほぼ四
角錐台となるように形成されており、その中央部には上
下方向に貫通する保持孔101が形成されている。この
保持孔101内にレーザーダイオード3が配置されてお
り、レーザーダイオード3は、保持孔101から上方に
向けてレーザービームLを照射するようになっている。
【0016】保持部材16は、固定配置されたフレーム
102に形成された孔103内に配置されるようになっ
ている。ここで、孔103は、ほぼ四角錐台状の保持部
材16の台形状の4つの斜面16a,16b,16c,
16dにそれぞれ対向する斜面102a,102b,1
02c,102dを有しており、これら対向する斜面間
にそれぞれ圧電素子P1,P2,P3,P4が配置され
ている。ここで、各圧電素子は、保持部材16およびフ
レーム102の両斜面に密着させられた状態で固着され
ている。
【0017】フレーム102の上面には、押さえバネ1
04の一端が固定されている。押さえバネ104の自由
端は保持部材16の上面に押圧接触しており、押さえバ
ネ104により保持部材16は下方側に付勢されてい
る。フレーム102の下面側には、基板105が設けら
れており、この基板105上の配線パターンと各圧電素
子P1,P2,P3,P4およびレーザーダイオード3
が電気的に接続されている。
【0018】各圧電素子P1,P2,P3,P4は、制
御部2からの印加電圧値に応じて変形する。この変形に
より各圧電素子P1,P2,P3,P4と密着している
保持部材16が押さえバネ104の付勢力に抗して移動
させられる。ここで、図4は光軸制御装置7を示す平面
図である。同図に示すように、各圧電素子P1,P2,
P3,P4がレーザーダイオード3を中心として90゜
毎に配置されており、圧電素子P1,P3は光ディスク
4の円周方向に配列され、圧電素子P2,P4は光ディ
スク4の半径方向に配列されている。同図において、レ
ーザーダイオード3の光軸補正のために図の左側(光デ
ィスク4の半径方向)にレーザーダイオード3を傾ける
場合には、図の右側に配置された圧電素子P4に傾ける
量に応じた電圧を印加すれば、圧電素子P4が変形して
保持部材16の斜面16dを押し上げる。これにより、
図5に示すように保持部材16が図中左側である圧電素
子P2側に傾き、これに保持されたレーザーダイオード
3が傾くようになっている。なお、図5においては、保
持部材16の傾きを明確化するために、実際よりもその
傾きを大きく示している。また、圧電素子P3,P4に
電圧を印加すれば、保持部材16を図4の左下側に傾け
ることができる。このように光軸制御装置7では、圧電
素子P1,P2,P3,P4を選択的、かつ傾ける量に
応じた電圧値を印加すれば、任意の方向に保持部材16
を傾けてレーザーダイオード3の光軸位置を補正するこ
とができる。
【0019】A−3.受光素子 図6は、受光素子6の平面図である。受光素子6は、先
行ビームL+1の反射光を受光する先行ビーム用受光素子
6Aと、主ビームL0の反射光を受光する主ビーム用受
光素子6Bと、後行ビームL-1の反射光を受光する後行
ビーム用受光素子6Cから構成される。主ビーム用受光
素子6Bは、光ディスク4の半径方向及び円周方向に分
割された4つの受光面A、B、C、Dを有し、各受光面
の受光量に応じて対応する受光信号a、b、c、dを出
力する。
【0020】先行ビーム用受光素子6Aは、光ディスク
4の半径方向に分割された2つの受光面E、Fを有し、
各受光面の受光量に応じて対応する受光信号e、fを出
力する。後行ビーム用受光素子6Cは、先行ビーム用受
光素子11と同様に、光ディスク8の半径方向に分割さ
れた2つの受光面G、Hを有し、各受光面の受光量に応
じて対応する受光信号g、hを出力する。
【0021】A−4.制御部 制御部2は、各受光素子6A〜6Cの受光面A〜Hから
出力される受光信号a〜hより複数の制御信号を生成
し、各種制御を行う。制御部2は、これら受光信号a〜
hよりフォーカスエラー信号FE及びトラッキングエラ
ー信号TEを生成してフォーカスアクチュエータ14及
びトラッキングアクチュエータ15に供給することによ
り、フォーカス制御及びトラッキング制御を行う(図
1)。また、制御部2は、光ディスク4に記録されたデ
ータを再生する場合は、これら受光信号a〜dを加算し
て再生信号RFを生成する。ところで、制御部2がトラ
ッキングエラー信号TEを生成する場合は、各受光素子
6A〜6Cごとに光ディスク4の半径方向の差分をとる
ことにより、各ビームL0、L+1、L-1に対応するプッ
シュプル信号P0、P+1、P-1を生成する。ここで、図
7(A)は、先行ビームL+1のプッシュプル信号P+1で
あり、図7(B)は、主ビームL0のプッシュプル信号
P0であり、図7(C)は、後行ビームL-1のプッシュ
プル信号P-1である。この主ビームL0のプッシュプル
信号P0は、先行ビームL+1のプッシュプル信号P+1及
び後行ビームL-1のプッシュプル信号P-1に対して位相
が180度異なる信号として検出される。プッシュプル
信号P0、P+1、P-1は(1)〜(3)式のように表す
ことができる。
【0022】 P+1 = e−f ……(1) P0 =(a+d)−(b+c) ……(2) P-1 = g−h ……(3)
【0023】このとき、プッシュプル信号P0、P+1、
P-1においては、光ディスク4の半径方向の傾きや、対
物レンズ12の移動、若しくは光学系5の熱変形により
オフセットOSが生じる(図7中破線により示す)。オ
フセットOSが生じると光ディスク4に記録されたデー
タを正確に読みとれないという弊害が生じる。また、光
ディスクに信号を記録する際には、光ディスクに垂直に
光が照射されないことによりオフセットが生じた場合に
も、正確にランドの中心に信号を記録できないという弊
害が生じる。従って、制御部2は、主ビームL0のプッ
シュプル信号P0から、先行ビームL+1及び後行ビーム
L-1のプッシュプル信号P+1及びP-1を減算することに
より、オフセットOSが除去されたトラッキングエラー
信号TEを生成する。このトラッキングエラー信号TE
は、(4)式のように表すことができる。ここで、K
は、ゲインであり、I0は、主ビームL0の光量であり、
I1は、先行ビームL+1又は後行ビームL-1の光量であ
る。
【0024】 TE = P0−K・{(P+1)+(P-1)} ……(4) K = 2×I1/I0 ……(5)
【0025】ここで、図8は、記録時のレーザービーム
L0、L+1、L-1の照射位置を示す平面図である。この
ように記録時においては、先行ビームL+1と後行ビーム
L-1では、記録前後のピットPITの有無により反射光
量が異なるため、光ディスク4の半径方向の反射光量の
差がゼロになる位置と、主ビームL0がランドの中央に
なる位置とが一致しないことになる。これにより、反射
光量の差に応じてトラッキングエラー信号TEにオフセ
ットが残留することになる。そこで、制御部2は、光デ
ィスク4の半径方向のオフセットである半径方向オフセ
ット信号ORと、光ディスク4の円周方向のオフセット
である円周方向オフセット信号OCを生成し、半径方向
オフセット信号OR及び円周方向オフセット信号OCに
基づいて光軸制御装置7を制御するようになっている。
この光ディスク4の半径方向のオフセットである半径方
向オフセット信号ORと、光ディスク4の円周方向のオ
フセットである円周方向オフセット信号OCは、
(6)、(7)式のように表すことができる。ここで、
半径方向オフセット信号ORは、図7のプッシュプル信
号のオフセットOSを表す。
【0026】 OR = P0+K・{(P+1)+(P-1)} ……(6) OC = (a+b)−(c+d) ……(7)
【0027】図9は、光軸制御装置7を制御する処理回
路である。この処理回路(制御手段)Cは、光ディスク
4の円周方向に配置された圧電素子P1,P3を制御す
る円周方向制御回路CCと、光ディスク4の半径方向に
配置された圧電素子P2,P4を制御する半径方向制御
回路CRとを備えている。
【0028】円周方向制御回路CCは、受光面Aに対応
する出力信号aと受光面Bに対応する出力信号bを加算
し、加算信号S1(=a+b)を生成する。また、円周
方向制御回路CCは、受光面Cに対応する出力信号cと
受光面Dに対応する出力信号dを加算し、加算信号S2
(=c+d)を生成する。次に、円周方向制御回路CC
は、加算信号S2を極性反転し、オペアンプOA2で反
転増幅した後、加算信号S1に加算し、オペアンプOA
1で位相制御した後、円周方向オフセット信号OCに相
当する制御信号SC(=(a+b)−(c+d))を生
成する。円周方向制御ドライバDCは、制御信号SCに
基づいて圧電素子P1,P3に供給する電圧値を制御す
る。
【0029】半径方向制御回路CRは、受光面Aに対応
する出力信号aと受光面Dに対応する出力信号dを加算
して加算信号S3(=a+d)を生成し、受光面Eに対
応する出力信号eと受光面Gに対応する出力信号gを介
して加算して、加算信号S4(=e+g)を生成する。
そして、半径方向制御回路CRは、加算信号S3と加算
信号S4を加算して加算信号S5(=a+d+e+g)
を生成する。また、半径方向制御回路CRは、受光面B
に対応する出力信号bと受光面Cに対応する出力信号c
を加算して加算信号S6(=b+c)を生成し、受光面
Fに対応する出力信号fと受光面Hに対応する出力信号
hを加算して加算信号S7(=f+h)を生成し、加算
信号S6と加算信号S7を加算して加算信号S8(=b
+c+f+h)を生成する。そして、半径方向制御回路
CRは、加算信号S8を極性反転し、オペアンプOA4
で反転増幅した後、加算信号S5に加算し、オペアンプ
OA3で位相制御し、制御信号SR(=(a+d+e+
g)−(b+c+f+h))を生成する。ここで、出力
信号a〜dは、抵抗R1を介して出力されるのに対し、
出力信号e〜hは、それぞれ抵抗R1の1/K倍の抵抗
値である抵抗R2を介して出力されるようになってい
る。これにより、制御信号SRは、(6)式に示す半径
方向オフセット信号ORに対応したものとなる。半径方
向制御ドライバDRは、制御信号SRに基づいて、圧電
素子P2,P4に供給する電圧値を制御する。
【0030】このように処理回路Cは、受光素子6の受
光結果からレーザーダイオード3の出射する光の光軸の
ずれを検出し、この検出結果に基づいて各圧電素子P
1,P2,P3,P4に供給する電圧を制御している。
このように各圧電素子に供給する電圧を制御することに
より、上述したようにレーザーダイオード3を保持する
保持部材16を所定の範囲内において任意に傾けること
ができる。なお、円周半径方向制御ドライバDC及び半
径方向制御ドライバDRには、直流−直流変換供給電源
装置(DC−to−DCドライバ)、パルス幅変調(P
WM)ドライバなどを適用することができる。
【0031】B.実施形態による効果 上述したように、本実施形態に係る光ピックアップ1に
よれば、各圧電素子P1,P2,P3,P4に印加する
電圧値を制御することにより、レーザーダイオード3を
保持する保持部材16を任意の方向へ傾けることが可能
となる。これにより、レーザーダイオード3の出射する
レーザービームLの光軸位置を制御することができる。
【0032】また、受光素子6の受光結果から生成した
光ディスク4の半径方向と円周方向のオフセット信号O
C、ORに基づいて、レーザービームLの光軸位置を制
御しているので、オフセットをなくすことができる。従
って、装置に衝撃が加わる、または経時変化等によりレ
ーザーダイオード3の光軸が傾いてしまった場合にも、
その光軸ずれを補正することができる。
【0033】また、光軸制御装置7は、上述したように
4つの圧電素子P1,P2,P3,P4や保持部材16
等の少数の部品からなる簡易な構成であるため、低コス
トで製造することが可能である。また、小型化も容易で
あるとともに、軽量化も可能であるため、低電力で光軸
補正を行うことができる。
【0034】C.変形例 なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるもので
はなく、以下のような種々の変形が可能である。
【0035】(1)上述した実施形態において、記録速
度等の高速化を実現するために強いレーザービームを出
射するレーザーダイオード3を使用した場合、レーザー
ダイオード3の発熱量が増大し、この熱に起因してレー
ザーダイオード3が誤動作を生じることがある。
【0036】このような場合、上述した実施形態に加え
て、図10に示すような冷却・放熱機構を設け、レーザ
ーダイオード3の発熱による誤動作を低減するようにし
てもよい。同図に示すように、保持部材16の上面にほ
ぼ直方体状の放熱ブロック201が配置されている。放
熱ブロック201としては、アルミニウムや銅などの熱
伝導性に優れた材質のものが用いられる。また、放熱ブ
ロック201は、保持部材16に形成された保持孔10
1と同軸状に形成される孔202を有しており、レーザ
ーダイオード3のレーザービームは、この孔202を通
過して上方に向けて出射される。
【0037】放熱ブロック201の側面の周囲には、内
側から順番に放熱シート203、熱制御素子204が配
置されており、この熱制御素子204が筐体205に取
り付けられている。熱制御素子204はペルチェ素子等
であり、図示せぬドライバーから電力が供給されること
により、放熱シート203を冷却する。放熱シート20
3は熱伝導性に優れ、かつ弾性を有するシリコンゴム等
であり、熱制御素子204と放熱ブロック201との間
で熱を効率よく伝達する。また、圧電素子P1,P2,
P3,P4によって保持部材16が傾けられた場合に
も、放熱シート203が弾性変形することにより、保持
部材16の傾きを許容することができる。
【0038】この構成の下、レーザーダイオード3がレ
ーザービームを出射することにより、発熱すると、その
熱が保持部材16、放熱ブロック201、放熱シート2
03、および熱制御素子204に効率よく伝達され、筐
体205において放熱される。ここで、フレーム102
としては、熱伝導率の小さいプラスチック等を用いれ
ば、レーザーダイオード3の発した熱のより多くが放熱
ブロック201に伝達され、さらに効率のよい放熱を行
うことができる。また、上述した冷却・放熱機構以外に
も、他の方法を用いて冷却・放熱するようにしてもよ
い。例えば、圧電素子を用いて光軸を制御すると同時
に、レーザーダイオード3をペルチェ素子で直接冷却放
熱し、温度上昇に起因する誤動作を低減するようにして
もよい。
【0039】(2)また、光軸のずれを示すオフセット
信号は、上述した実施形態で説明した生成方法に限ら
ず、他の公知の方法を用いるようにしてもよい。
【0040】(3)また、上述した実施形態において
は、レーザービームLの光軸位置を傾けて光軸位置を移
動させる場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、圧電素子を保持部材16の側面に複数配置して、レ
ーザーダイオード3を平行移動させてレーザービームL
の光軸位置を移動させるようにしてもよい。
【0041】(4)また、上述した実施形態において
は、光軸制御装置を光ピックアップの光軸制御に使用す
る場合について述べたが、本発明はこれに限らず、光増
幅器やレーザーダイオード以外の光源を有する機器に広
く使用することができる。この場合、例えば反射光の受
光結果に基づいて光軸位置を制御することにより光軸ず
れを補正することができる。
【0042】
【発明の効果】上述したように本発明によれば、簡易な
構成でありながら、光源の位置を移動させることがで
き、光源の出射光の光軸位置を制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る光ピックアップと
その周辺構成を示す概要構成図である。
【図2】 前記光ピックアップの光軸制御装置の分解斜
視図である。
【図3】 前記光軸制御装置の側断面図である。
【図4】 前記光軸制御装置を示す平面図である。
【図5】 前記光軸制御装置の光軸補正時の状態を示す
側断面図である。
【図6】 前記光ピックアップの受光素子の平面図であ
る。
【図7】 (A)は、先行ビームL+1のプッシュプル信
号P+1であり、(B)は、主ビームL0のプッシュプル
信号P0であり、(C)は、後行ビームL-1のプッシュ
プル信号P-1である。
【図8】 記録時の光ディスクにおけるレーザービーム
L0、L+1、L-1の照射位置を示す平面図である。
【図9】 前記光軸制御装置を制御する処理回路の回路
図である。
【図10】 前記光ピックアップの変形例における光軸
制御装置を示す側断面図である。
【符号の説明】
1……光ピックアップ、2……制御部、3……レーザー
ダイオード(光源)、4……光ディスク、5……光学
系、6……受光素子、7……光軸制御装置、16……保
持部材、C……処理回路(制御手段)、CC……円周方
向制御回路、CR……半径方向制御回路、L……レーザ
ービーム、P1〜P4……圧電素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 笹原 康正 静岡県浜松市中沢町10番1号 ヤマハ株式 会社内 Fターム(参考) 5D117 AA02 CC07 HH01 HH11 KK01 5D118 AA06 BA01 CC05 CD04 CF06 DC09 EA11

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と、 前記光源を保持する保持部材と、 前記保持部材と接する位置に固定配置される圧電素子
    と、 前記圧電素子に供給する電力を制御する制御手段とを具
    備しており、 前記制御手段は、前記圧電素子に電力を供給して前記圧
    電素子を変形させることにより、前記保持部材を移動さ
    せて前記光軸位置を制御することを特徴とする光軸制御
    装置。
  2. 【請求項2】 前記光源の出射する光を受光する受光素
    子をさらに具備し、 前記制御手段は、前記受光素子の受光結果に基づいて、
    前記圧電素子に供給する電力を制御し、前記光源の出射
    光の光軸が所定の位置に来るように前記光源を移動させ
    ることを特徴とする請求項1に記載の光軸制御装置。
  3. 【請求項3】 複数の前記圧電素子を有し、 複数の前記圧電素子の少なくとも2つは、それぞれ前記
    光源の出射光の光軸の基準位置に対してほぼ対称となる
    位置に配置されていることを特徴とする請求項1または
    2の記載の光軸制御装置。
  4. 【請求項4】 二対の前記圧電素子を有し、 前記二対の圧電素子群は、前記光源の出射光の光軸を中
    心に90度間隔で配置されていることを特徴とする請求
    項3に記載の光軸制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載
    の光軸制御装置を具備することを特徴とする光ピックア
    ップ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9215867B2 (en) 2004-10-07 2015-12-22 Transmedics, Inc. Systems and methods for ex-vivo organ care

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