JP2001005215A - リサイクル現像に用いる補給用バージントナー - Google Patents
リサイクル現像に用いる補給用バージントナーInfo
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Abstract
器内に循環して再使用するリサイクル現像方法に関し
て、回収トナーの混合による現像剤の物性低下を抑制す
ることにより常に安定した画像形成を行うことが可能と
なり、且つ安定してトナー濃度を一定に保持することが
可能な補給用バージントナーを提供すること。 【解決手段】 クリーニング手段により回収されたトナ
ーと共に現像器中に補給される補給用バージントナーに
おいて、流動性改良剤と、該流動性改良剤よりも粒径の
大きなスペーサ粒子とから成る表面処理剤で処理され、
前記スペーサ粒子は、前記流動性改良剤よりも多く使用
されていることを特徴とする。
Description
の電子写真装置に適用されるリサイクル現像に用いられ
る補給用バージントナーに関する。
光体表面を帯電(主帯電)し、次いで画像露光を行って
感光体表面上に静電像を形成し、これを現像器内に充填
されている現像剤により現像して可視像化されたトナー
像を形成し、該トナー像を所定の用紙に転写し、転写後
の感光体上に残存しているトナー像をクリーニングブレ
ード等の手段で除去することにより一サイクルの画像形
成工程が完了するというものである。上記の現像剤とし
ては、例えば着色樹脂組成物から成る顕電性トナーと磁
性キャリヤとから成る二成分系磁性現像剤が代表的であ
り、現像器中に設けられた現像剤搬送用スリーブによ
り、該現像剤を磁気ブラシの形で現像域に搬送し、この
磁気ブラシを感光体上の静電像に摺擦し、トナーを静電
像上に付着せしめることにより現像が行われる。
て、クリーニングにより除去回収されたトナーを、再び
現像器中に循環して再度現像に使用するリサイクル現像
方法が多く提案され、実際の電子写真装置にも適用され
ている。このリサイクル現像方法が適用されているの
は、一般に有機感光体(OPC)を用いた安価な低速機
である。このリサイクル現像方法においては、現像器内
にはスタート用現像剤が充填されており、該現像剤中の
トナーが消費されて一定濃度以下になると、トナー供給
用ホッパーからバージントナーが補給され、またクリー
ニングによって回収された回収トナーも補給される。
リサイクル現像方法においては、クリーニングによって
回収されて再使用に供される回収トナーの物性が、スタ
ート現像剤中に含まれるトナー或いは現像器中に補給さ
れるバージントナーの物性と異なるという問題がある。
例えば、トナー表面は、シリカやアルミナ等の処理剤で
表面処理され、流動性等の物性が安定に保持されるよう
になっているが、一旦現像に供されて感光体表面に付着
し、その後クリーニングにより回収されたトナーは、ク
リーニングによる外的応力や回収後に現像器内に搬送す
る過程で加わる力などにより、表面処理剤が外されたり
或いはトナー粒子中に埋没してしまい、流動性が著しく
低下したものとなってしまう。従って、回収トナーが現
像器中に補給されるにしたがい現像剤の流動性が低下
し、特にある程度の現像を行うと、現像器中の現像剤の
トナーは全て回収トナーとなってしまい、初期の現像剤
とは物性が著しく異なったものとなってしまい、安定に
現像を行うことが困難となってしまう。
設けられており、トナーとキャリヤとから成る現像剤の
トナー濃度(T/D)を一定の範囲にコントロールする
ようになっている。このトナー濃度コントロールは、現
像剤の透磁率に対応して現像剤中のトナー濃度も変化す
ることを利用したものであり、トナー濃度センサによ
り、現像剤の透磁率を検出し、該センサの出力値に応じ
て現像器中にトナーを補給することにより行われる。
る現像剤の物性変化は、このようなトナー濃度コントロ
ールにも悪影響を与える。例えば図3の曲線Aは、スタ
ート現像剤における濃度センサの出力(現像剤の透磁率
に対応)とトナー濃度(T/D)との関係を示すが、こ
の曲線によれば、トナー補給のON−OFFのしきい値
をセンサ出力値3Vに設定しておけば、トナー濃度が3.
5%以下になると現像器内にトナーが補給される。しか
し、回収トナーが現像器内に補給されるようになると、
現像剤の物性変化により、濃度センサの出力とトナー濃
度との関係は、例えば曲線Bに示される様に変化してし
まう。従って、上述したしきい値の設定では、一定のト
ナー濃度を保持することが困難となってしまうのであ
る。
より回収されたトナーを現像器内に循環して再使用する
リサイクル現像方法に関して、回収トナーの混合による
現像剤の物性低下を抑制することにより常に安定した画
像形成を行うことが可能となり、且つ安定してトナー濃
度を一定に保持することが可能な補給用バージントナー
を提供することにある。
ニング手段により回収されたトナーと共に現像器中に補
給される補給用バージントナーにおいて、流動性改良剤
と、該流動性改良剤よりも粒径の大きなスペーサ粒子と
から成る表面処理剤で処理され、前記スペーサ粒子は、
前記流動性改良剤よりも多く使用されていることを特徴
とする補給用バージントナーが提供される。
イクル現像方法においては、現像器中の現像剤のトナー
濃度をセンサによって検出し、該検出値に基づいて補給
用バージントナーを現像器中に補給することが好まし
く、特に補給用バージントナーの供給のON−OFF制
御のしきい値となるセンサ検出値を、画像形成サイクル
の動作時間に応じて変化させることが望ましい。
前記流動性改良剤は、粒径が0.005乃至0.05μ
mの微粉末であることが好ましく、この流動性改良剤よ
りも粒径の大きなスペーサ粒子は、粒径が0.05乃至
1.0μmの粒子であることが好ましい。即ち、このよ
うなスペーサ粒子を含む補給用バージントナーは、スペ
ーサ粒子の含有量を調整することにより、流動性の調整
を容易に行うことができ、例えば、この補給用バージン
トナーの流動性を、スタート現像剤中のトナーよりも低
くすることができる。
ト現像剤を用いて行われ、現像の繰り返しによってトナ
ーが一定量消費されると、現像剤のトナー濃度を保持す
るためにバージントナーが補給され、さらに現像が繰り
返して行われるとバージントナーと共にクリーニングに
よって回収された回収トナーが補給され、最終的には回
収トナーのみを含む現像剤により現像が行われる。この
ようなリサイクル現像法においては、現像器中に補給す
るバージントナーとして、スタート現像剤中のトナーに
比して、流動性が低いものを使用することによって、回
収トナーの使用による現像剤の急激な物性低下を抑制
し、回収トナーが使用に供されても安定に現像を行い得
る。即ち、回収トナーの混入による現像剤の物性低下が
バージントナーの補給によって緩和されるものである。
方開口部に回転ローラが配置されている容器中に充填し
たものを一定時間回転ローラを介して落下させた時のト
ナー落下量として示される。即ち、図4に示す様に、回
転ローラ50が下方の開口部に設けられている容器51
(テーパー角60度)中に、一定量のトナーを充填し、
回転ローラ50を一定速度で回転させることにより、ト
ナーを下方の受け器52内に落下させる。一定時間経過
後のトナー落下量を測定し、この落下量が流動性を示す
指数となる。従って、この落下量が多いものほど流動性
が高く、少ないものほど流動性が低いことになる。因み
に、後述する実施例によるトナー落下量の測定は、径が
20mmで真鍮製の回転ローラ50を使用し、20gのト
ナーを容器51内に充填し、回転ローラ50の回転数を
3rpm に設定し、5分間にわたってトナーを落下させる
ことにより行った。
の流動性(上記のトナー落下量)は、スタート現像剤中
のトナーの50乃至70%、特に55乃至65%の範囲
とするのがよい。この流動性が上記範囲よりも高いと、
回収トナーの供給によってトナー物性、特に流動性が著
しく低下するため、安定に現像を行うことができず、例
えばトナー飛散や形成される画像にカブリを生じる等の
不都合を生じる。また上記範囲よりも低いと、このバー
ジントナーの補給によってトナー物性の著しい低下を生
じ、上記と同様、安定な現像を行うことが困難となる。
即ち、本発明によれば、補給用バージントナーの表面処
理を、流動性改良剤と、流動性改良剤よりも粒径の大き
なスペーサ粒子とから成り且つスペーサ粒子が流動性改
良剤よりも多く使用された表面処理剤によって行うこと
により、この補給用バージントナーの流動性を容易に調
整することが可能となり、スタート現像剤中のトナー
(スタートトナー)よりも流動性を低くすることができ
る。
いてのリサイクル現像方法においては、回収トナーの混
入による現像剤の物性低下が緩和されることから、現像
器中の現像剤のトナー濃度をセンサによって検出し、該
検出値に基づいてバージントナーを現像器中に補給する
ことにより、一定のトナー濃度を保持しながら現像を行
うことができる。特にバージントナーの供給のON−O
FF制御のしきい値となるセンサ検出値を、画像形成サ
イクルの動作時間に応じて変化させることにより、常に
一定のトナー濃度を保持することが可能である。尚、画
像形成サイクルの動作時間は、例えば現像器に設けられ
ている現像剤搬送用スリーブの動作時間に相当するか
ら、該スリーブの駆動モータの駆動時間の積算値に応じ
てしきい値を変化させればよい。
ル現像方法を好適に実施する電子写真装置の一例を簡略
して示す図1において、感光体ドラム1の周囲には、主
帯電装置2、光学系3、現像装置4、転写用帯電装置5
及びクリーニングブレード等のクリーニング装置6が、
この順序に設けられており、さらに感光体ドラム1に隣
接して定着装置7が設けられている。
表面が帯電され、次いで光学系3による画像露光が行わ
れ、感光体ドラム1上には静電像が形成される。この静
電像は、現像装置4により現像され、可視像化されたト
ナー像が形成され、転写用帯電装置5によって所定の用
紙8上に転写される。転写されたトナー像を有する用紙
8は、定着装置7に導入され、熱、圧力等によって該ト
ナー像の定着が行われる。一方、転写後の感光体ドラム
上に残存するトナーは、クリーニング装置6により感光
体ドラム1表面から除去され、回収される。このように
して画像形成サイクルの一行程が完了する。
マグネットを有する現像剤搬送用スリーブ10と現像器
11とを備えており、現像器11内には現像剤が充填さ
れている。即ち、この現像剤がスリーブ10によって磁
気ブラシの形で搬送され、この磁気ブラシが感光体ドラ
ム1表面に摺擦され、静電像に帯電トナーが付着するこ
とによりトナー像が形成されるものである。
及び図2から理解される様に、現像器11は、仕切り壁
20によって2つの室4a及び4bに区画されており、
各室内に、それぞれスパイラル21及び22が設けられ
ている。また仕切り壁20には、トナー濃度センサ23
が設けられている。さらに一方の室4bは、スパイラル
24を内蔵するトナー補給用ホッパー25に連通してお
り、このホッパー25の上部には、補給用バージントナ
ーが充填されたトナータンク26が配置されている。即
ち、トナータンク26内のバージントナーは、ホッパー
25内に供給され、スパイラル24によって現像器11
内の室4b内に補給される。室4b内に補給されたバー
ジントナーは、スパイラル22及び21によって室4b
と4aとの間を往復し、既に現像器11内に存在してい
る現像剤と混合され、室4aからスリーブ10に供給さ
れて現像に供される。尚、スリーブ10はモータ26に
よって駆動回転し、ホッパー25内のスパイラル24
は、モータ26とは別個に独立駆動するモータ27によ
って駆動回転され、モータ27は、トナー濃度センサ2
3の検出出力によってON−OFF制御される。
貯留槽30が設けられており、前述したクリーニング装
置6によって回収されたトナーは、自然落下或いは吸引
により、貯留槽30内に一時的に収容される。この貯留
槽30内には、底部にスパイラル31が設けられ、その
先端はホッパー25内にまで延びており、且つ該先端部
にはパドル32が設けられており、このパドル32は、
スパイラル24に隣接している。即ち、回収トナーは、
スパイラル31及びパドル32によってホッパー25内
に送り込まれ、スパイラル24によって補給用のバージ
ントナーと混合撹拌され、該バージントナーと共に現像
器11内に補給されて現像に供される。尚、通常、スパ
イラル31及びパドル32は、スリーブ10の駆動モー
タ26に連結された駆動伝達手段(例えばウオーム、ギ
ヤ等)により、スリーブ10と一体に駆動し得る様にな
っている。
のリサイクル現像は、現像器11中の現像剤のトナー変
化で示すと、次の行程で進行する。 スタート現像剤トナーによる現像。 スタート現像剤トナー+補給用バージントナー+回収
トナーによる現像。 補給用バージントナー+回収トナーによる現像。 回収トナーによる現像。
り、回収トナーと予め混合されて現像器11中に補給さ
れるが、この補給のタイミングは、現像器11のトナー
濃度が一定値以下になった時に行われる。即ち、トナー
濃度センサ23の濃度検出出力値が予め設定したしきい
値になった時に、モータ27が一定時間駆動し、ホッパ
ー25内のスパイラル24が作動してバージントナーが
現像器11中に供給される。一方、クリーニング装置6
によって回収された回収トナーは、貯留槽30内に収容
され、スリーブ10の駆動と同時に、即ち現像動作中に
駆動するスパイラル31及びパドル32によってホッパ
ー25内に送り込まれ且つホッパー25内のバージント
ナーと混合撹拌されている。したがって、回収トナーは
バージントナーと共に現像器11中に補給されて現像に
供される。
バージントナーと混合されて現像器11内に補給するこ
とにより、現像剤の均質性が保持され、また現像剤の急
激な物性低下を防止する上で極めて好適である。
へのトナーの補給のON−OFFのしきい値を、複写時
間、例えばスリーブ10を駆動するモータ26の駆動時
間の積算値に応じて設定して変化させることが好まし
い。即ち、該モータ26の駆動時間の積算値が一定時間
となる毎にON−OFFのしきい値を設定しておくので
ある。これにより、回収トナーが現像器11中に補給さ
れ、現像剤の物性変化が生じても、その物性変化が急激
なものでない限り、常に一定のトナー濃度を保持する様
に調整することが可能となるのである。尚、感光体ドラ
ム1としては、有機感光体のみならず、非晶質セレン、
非晶質シリコン等の公知の感光体を使用することができ
るが、一般的には有機感光体がコスト等の見地から好適
である。
て、トナーと磁性キャリヤとから成る二成分系磁性現像
剤が使用されるが、先にも説明した通り、スタート時に
用いるスタート現像剤中のトナーに対して低い流動性を
有するトナーを補給用のバージントナーとして使用す
る。
トナーとしては、それ自体公知のトナー、即ち、定着用
樹脂中に、着色剤顔料や帯電制御剤、離型剤等のトナー
配合剤を分散し、且つ流動性向上剤で表面処理されたも
のが使用される。
される定着性と検電性とを有するもの、具体的にはスチ
レン系樹脂、スチレン−アクリル系樹脂、ポリエステル
樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコン樹脂、ポリアミド樹
脂、変性ロジン等が使用され、好ましくはスチレン−ア
クリル系樹脂が使用される。
0重量部当り2乃至20重量部、特に5乃至15重量部
の量で使用されるが、その適当な例は次の通りである。 黒色顔料 カーボンブラック、アセチレンブラック、ランブラッ
ク、アニリンブラック。 黄色顔料 黄鉛、亜鉛黄、カドミウムイエロー、黄色酸化鉄、ミネ
ラルファストイエロー、ニッケルチタンイエロー、ネー
ブルスイエロー、ナフトールイエローS、ハンザイエロ
ーG、ハンザイエロー10G、ベンジジンイエローG、
ベンジジンイエローGR、キノリンイエローレーキ、パ
ーマンネントイエローNCG、タートラジンレーキ。 橙色顔料 赤口黄鉛、モリブテンオレンジ、パーマネントオレンジ
GTR、ピラゾロンオレンジ、バルカンオレンジ、イン
ダスレンブリリアントオレンジRK、ベンジジンオレン
ジG、インダスレンブリリアントオレンジGK。 赤色顔料 ベンガラ、カドミウムレッド、鉛丹、硫化水銀カドミウ
ム、パーマネントレッド4R、リソールレッド、ピラゾ
ロンレッド、ウオッチングレッドカルシウム塩、レーキ
レッドD、ブリリアントカーミン6B、エオシンレー
キ、ローダミンレーキB、アリザリンレーキ、ブリリア
ントカーミン3B。 紫色顔料 マンガン紫、ファストバイオレットB、メチルバイオレ
ットレーキ。 青色顔料 紺青、コバルトブルー、アルカリブルーレーキ、ビクト
リアブルーレーキ、フタロシアニンブルー、無金属フタ
ロシアニンブルー、フタロシアニンブルー部分塩素化
物、ファーストスカイブルー、インダスレンブルーB
C。 緑色顔料 クロムグリーン、酸化クロム、ピグメントグリーンB、
マラカイトグリーンレーキ、ファナルイエローグリーン
G。 白色顔料 亜鉛華、酸化チタン、アンチモン白、硫化亜鉛。 体質顔料 バライト粉、炭酸バリウム、クレー、シリカ、ホワイト
カーボン、タルク、アルミナホワイト。
ンベース(C.I.50415)、オイルブラック
(C.I.26150)、スピロンブラック等の油溶性
染料、含金属アゾ染料、ナフテン酸金属塩、アルキルア
リチル酸の金属塩、脂肪酸石ケン、樹脂酸石ケン等が使
用される。これら帯電制御剤の配合量は、通常、定着用
樹脂100重量部当たり、0.1乃至10重量部、特に0.
5乃至5重量部である。
転写されたトナー像の定着を熱定着により行う場合に
は、熱定着時に離型性を付与するために離型剤が配合さ
れるが、かかる離型剤としては、通常、ポリレフィン系
樹脂、特に低分子量のポリプロピレンが好適に使用され
る。このような離型剤の使用量は、通常、定着用樹脂媒
質100重量部当たり0.1乃至6重量部の量で配合され
る。
散させたトナー粒子は、粉砕分級法、溶融造粒法、スプ
レー造粒法、重合法等のそれ自体公知の方法で製造し得
るが、粉砕分級法が一般的である。例えば各トナー成分
を、ヘンシェルミキサー等の混合機で前混合した後、二
軸押出機等の混練装置を用いて混練し、この混練組成物
を冷却した後、粉砕し、分級してトナーとする。かかる
トナーの粒径は、一般にコールターカウンターによるメ
ジアン径が5乃至15μm、特に7乃至12μmの範囲
内にあるのがよい。
良剤を外添により付着させてトナーの表面処理を行うこ
とにより、その流動性を改善する。このような流動性改
良剤としては、例えば粒径が0.005 乃至0.05μm の微粉
シリカ粉末やアクリル粉末等の樹脂粉末、特にオルガノ
ポリシロキサン、シラザン等により表面処理された疎水
性気相法シリカ等が好適に使用される。かかる流動性改
良剤の量は、トナー当たり0.1乃至2.0重量%の量とす
るのがよい。
りも粒径の大きい0.05乃至1.0μmの粒径を有するスペ
ーサー粒子を含有させることにより、転写効率を向上さ
せることができる。このスペーサー粒子の外添により、
トナー像と感光体表面の潜像との結合を弱めて、トナー
像の剥離が容易に行われるようにし、これによりトナー
像転写工程での転写効率を向上させ得るものである。ま
た感光体として、特に有機感光体を使用した場合には、
スペーサー粒子の外添により、現像に際して感光体表面
を磨耗させ、常にバージンな表面で現像を行うことがで
きるという利点もある。このスペーサー粒子としては、
上記粒径を有する有機或いは無機の不活性定形粒子であ
れば、何れをも使用し得るが、一般には、磁性粉やアル
ミナ等が使用される。特に磁性粉をスペーサ粒子として
用いた場合には、トナー飛散を有効に防止できるという
利点もある。このようなスペーサー粒子は、トナー当た
り0.1乃至1.5重量%、特に0.2乃至1.0重量%の量で
外添するのがよい。
下のものを例示することができる。四三酸化鉄(Fe
3 O4 )、三二酸化鉄(γ−Fe2 O3 )、酸
化鉄亜鉛(ZnFe2 O4 )、酸化鉄イットリウム
(Y3 Fe5O12)、 酸化鉄カドミウム(Cd
Fe2 O4 )、酸化鉄ガドリウム(Gd3 Fe
5 O12)、酸化鉄銅(CuFe2 O 4 )、酸化
鉄鉛(PbFe12O19)、酸化鉄ニッケル(NiF
e2 O4 )、酸化鉄ネオジウム(NdFe
O3 )、酸化鉄バリウム(BaFe12O1 9)、
酸化鉄マグネシウム(MgFe2 O4 )、酸化鉄
マンガン(MnFe2 O4 )、酸化鉄ランタン(L
aFeO3)、鉄粉(Fe)、コバルト粉(Co)、ニ
ッケル粉(Ni)等、これらの中でも特にマグネタイト
(四三酸化鉄)が好適である。
に外添するに際しては、予め流動性改良剤とスペーサー
粒子とを粉砕条件下に緊密に混合し、この混合物をトナ
ーに添加して十分に解碎するのがよい。かくして調整さ
れるスタート現像剤用のトナーは、前述した条件で測定
したトナー落下量が、通常、3.5乃至8.0g/5分、特
に4.5乃至6.5g/5分の範囲にある。
使用される磁性キャリヤとしては、フェライトや鉄粉等
のそれ自体公知のものが使用され、その粒径は、通常、
50乃至120μm、特に85乃至105μm の範囲に
ある。このような磁性キャリアーとトナーとの混合比
は、一般に98:2乃至90:10の重量比、特に9
7:3乃至92:8の重量比にあるのがよい。
て、現像によるトナーの消費に応じて補給されるバージ
ントナーは、上述したスタート剤トナーに対して、その
流動性を示すトナー落下量が50乃至70%、特に55
乃至65%となるように設定することが好ましく、流動
性が低く設定されている点を除けば、スタート剤トナー
と同様の組成を有するものである。本発明において、こ
のような補給用バージントナーの流動性、即ちトナー落
下量の調整は、表面処理剤として、流動性改良剤及び流
動性改良剤よりも粒径の大きいスペーサ粒子を使用し、
且つスペーサ粒子を流動性改良剤よりも多く使用するこ
とによって容易に行うことができる。即ち、流動性改良
剤の量を多くする程トナー落下量は多くなり、これらの
量を少なくする程トナー落下量が小さくなる。また流動
性改良剤よりも粒径の大きいスペーサ粒子の量が少ない
程トナー落下量が大きくなり、その量が多いほど、トナ
ー落下量が小さくなる。従って、本発明においては、後
述する実施例に示すとおり、表面処理剤の内、粒径の大
きなスペーサ粒子を流動性改良剤よりも多く使用するこ
とにより、補給用バージントナーの流動性を上述した範
囲に容易に設定することができる。
ジントナーの流動性をスタート現像剤トナーに比して低
いものとすることにより、回収トナーの混入による現像
剤の急激な物性低下を抑制することができ、例えば前述
した補給用トナーの供給のON−OFFのしきい値の設
定により、常にトナー濃度を一定に保持することが可能
となり、安定して現像を行うことが可能となるのであ
る。
機を用いて溶融混練し、この混練物をジェットミルで粉
砕し、風力分級機で分級し、平均粒径が10.0μm のト
ナー粒子を得た。 −トナー処方− 定着用樹脂: 100重量部 着色剤 : 10重量部 電荷制御剤: 1重量部 離型剤 : 5重量部
を調製した。アルミナ前処理剤:中心粒径0.5μm のア
ルミナ(住友化学社製:AKP−20)と0.015 μm の
疎水性シリカ粉末(キャボット社製:TS−720)と
を、10:1の重量比でバイタミックスを用いて1分間
混合し、アルミナ前処理剤を得た。マグネタイト前処理
剤:飽和磁化が83emu/g で中心粒径が0.3μm のマグ
ネタイト(チタン工業社製:BR−220)と、上記の
疎水性シリカ粉末とを、10:1の重量比でバイタミッ
クスを用いて1分間混合し、マグネタイト前処理剤を得
た。
ナー粒子に対し、上記のマグネタイト前処理剤を0.25
重量%添加し、ヘンシェルミキサーで2分間混合し、マ
グネタイト処理トナーを調製した。次いで、このマグネ
タイト処理トナーに、前記の表面処理剤の調製に用いた
疎水性シリカ粉末を0.3重量%添加し、ヘンシェルミキ
サーで2分間混合してスタート現像剤用トナーを調製し
た。図4で示した装置を用い、明細書中に記載した条件
で該トナーの落下量を測定した結果を表1に示す。この
スタート現像剤用トナーと、平均粒径が80μm のフェ
ライトキャリヤ(パウダーテック社製:FL184−1
50)とをボールミルで混合して(75rpm,2時間)、
トナー濃度4.5%のスタート現像剤を調製した。
したトナー粒子に対し、上記のアルミナ前処理剤を1.0
重量%添加し、ヘンシェルミキサーで2分間混合し、ア
ルミナ処理トナーを調製した。次いで、このアルミナ処
理トナーに、前記の表面処理剤の調製に用いた疎水性シ
リカ粉末を0.3重量%添加し、ヘンシェルミキサーで2
分間混合して補給用バージントナートナーを調製した。
このトナーの落下量を測定したした結果を表1に示す。
写機DC−2556を、図1に示したリサイクル方式マ
シンに改造し、上記のスタート剤トナー及び補給用バー
ジントナーを用いて下記条件で3万枚の連続複写を行
い、T/D制御性、かぶり及びトナー飛散の評価を行っ
た。その結果を表1に示す。 感光体表面電位:800V ドラム−スリーブ間バイアス電圧:300V ドラム/スリーブ周速比:3.0 尚、トナー濃度の制御は、図5に示すフローチャートに
したがってセンサ出力によりトナー補給のON−OFF
制御しきい値を変化させることにより行った。また各試
験項目の評価は以下のようにして行った。
8%に安定させることができたものを○とし、しきい値
の変化を調整してもトナー濃度を3.8%に安定させるこ
とができなかったものを×として示した。 かぶり;1枚目(初期)、1万5千枚目及び3万枚目の
画像におけるかぶり濃度で示した。 トナー飛散;実験終了後のマシン内及び3万枚目の画像
におけるトナー飛散の程度を目視で判断し、次の基準で
示した。 ○:トナー飛散なし。 △:トナー飛散はやや認められたが、画像に影響はな
い。 ×:画像にトナー落ちが認められる程、トナー飛散が生
じた。
m のアルミナ(住友化学社製:AKP−50)と実施例
1で用いた疎水性シリカ粉末(中心粒径0.015 μm )と
を、10:1の重量比でバイタミックスを用いて1分間
混合し、アルミナ前処理剤を調製した。 スタート現像剤;実施例1と同様のスタート現像剤を用
いた。 補給用バージントナーの調製;上記で調製したアルミナ
前処理剤を、実施例1で調製したトナー粒子に対して添
加した以外は、実施例1と全く同様にして補給用バージ
ントナーを調製した(アルミナ前処理剤1.0重量%)。
このトナーの落下量を測定したした結果を表1に示す。 実験;上記のスタート現像剤及び補給用バージントナー
を用い、実施例1と全く同様の実験を行った。その結果
を表1に示す。
使用し、且つ該スタート現像剤中のトナーと同じものを
補給用バージントナーとして使用して実施例1と全く同
様の実験を行った。その結果を表1に示す。
ー粒子に対して、中心粒径が0.5μm のアクリル微粉末
を1.0重量%添加してアクリル処理トナーを得た。この
アクリル処理トナーを用いた以外は、実施例1と全く同
様にして補給用バージントナーを調製した。このトナー
の落下量を測定したした結果を表1に示す。 実験;上記の補給用バージントナーを用いた以外は、実
施例1と全く同様の実験を行い、その結果を表1に示し
た。
ー粒子に対して、実施例1で用いた疎水性シリカ微粉末
を0.1重量%添加し、ヘンシェルミキサーで2分間混合
し、補給用バージントナーを調製した。このトナーの落
下量を測定したした結果を表1に示す。 実験;上記の補給用バージントナーを用いた以外は、実
施例3と全く同様の実験を行い、その結果を表1に示し
た。
下のように略記した。 スタートトナー:Sトナー 補給用バージントナー:Rトナー スペーサ粒子:SP粒子 流動性改良剤:F剤 トナー落下量(g/5min):流動性 トナー落下量比(Rトナー/Sトナー×100):流動
性比
となり、比較例3では、約1万8千枚の複写でT/D制
御が困難となった。
として、スタート現像剤トナーに比して、そのトナー落
下量が50乃至70%の範囲にあるものを使用すること
によって、回収トナーの混入による急激な現像剤の物性
低下を緩和することができ、この結果、リサイクル現像
によりカブリやトナー飛散等のない安定な画像を形成す
ることができる。また、トナーの現像器中への補給のO
N−OFF制御のセンサ出力しきい値を、画像形成時間
によって調整することにより、回収トナーが使用された
場合にも常に一定のトナー濃度を保持することが可能と
なる。
イクル現像を好適に実施するための電子写真装置の一例
を示す図。
図。
を示す線図。
FF制御を行うトナー濃度センサの出力のしきい値の変
化を示す図。
Claims (4)
- 【請求項1】 クリーニング手段により回収されたトナ
ーと共に現像器中に補給される補給用バージントナーに
おいて、 流動性改良剤と、該流動性改良剤よりも粒径の大きなス
ペーサ粒子とから成る表面処理剤で処理され、 前記スペーサ粒子は、前記流動性改良剤よりも多く使用
されていることを特徴とする補給用バージントナー。 - 【請求項2】 前記流動性改良剤は、粒径が0.005
乃至0.05μmの微粉末であり、前記スペーサ粒子
は、粒径が0.05乃至1.0μmの粒子である請求項
1に記載の補給用バージントナー。 - 【請求項3】 前記流動性改良剤は、微粉シリカであ
り、前記スペーサ粒子は、磁性粉またはアルミナ粉末で
ある請求項2に記載の補給用バージントナー。 - 【請求項4】 予め現像器中に充填されているスタート
現像剤中のトナーに比して、より多量のスペーサ粒子で
表面処理されている請求項1に記載の補給用バージント
ナー。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2000155298A JP3353886B2 (ja) | 1994-08-29 | 2000-05-25 | リサイクル現像に用いる補給用バージントナー |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP06203261A JP3110621B2 (ja) | 1994-08-29 | 1994-08-29 | リサイクル現像方法 |
JP2000155298A JP3353886B2 (ja) | 1994-08-29 | 2000-05-25 | リサイクル現像に用いる補給用バージントナー |
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JP3353886B2 JP3353886B2 (ja) | 2002-12-03 |
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JP (1) | JP3353886B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007047607A (ja) * | 2005-08-11 | 2007-02-22 | Kao Corp | 電子写真用トナーの製造方法 |
JP2016180902A (ja) * | 2015-03-24 | 2016-10-13 | 富士ゼロックス株式会社 | 静電荷像現像剤用のキャリアセット、静電荷像現像剤セット、プロセスカートリッジ、画像形成装置、画像形成方法、及び静電荷像現像剤用のキャリア |
-
2000
- 2000-05-25 JP JP2000155298A patent/JP3353886B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2016180902A (ja) * | 2015-03-24 | 2016-10-13 | 富士ゼロックス株式会社 | 静電荷像現像剤用のキャリアセット、静電荷像現像剤セット、プロセスカートリッジ、画像形成装置、画像形成方法、及び静電荷像現像剤用のキャリア |
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