JP2001004710A - スキャンテスト回路、自動テストパターン生成装置、スキャンテスト方法、スキャンテスト回路設計方法、自動テストパターン生成方法、スキャンテスト回路設計方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体および自動テストパターン生成方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

スキャンテスト回路、自動テストパターン生成装置、スキャンテスト方法、スキャンテスト回路設計方法、自動テストパターン生成方法、スキャンテスト回路設計方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体および自動テストパターン生成方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Info

Publication number
JP2001004710A
JP2001004710A JP11174652A JP17465299A JP2001004710A JP 2001004710 A JP2001004710 A JP 2001004710A JP 11174652 A JP11174652 A JP 11174652A JP 17465299 A JP17465299 A JP 17465299A JP 2001004710 A JP2001004710 A JP 2001004710A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
scan
scan test
flip
flop
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11174652A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasunori Kishimoto
靖則 岸本
Yoriisa Ishita
順功 井下
Yoshio Inoue
善雄 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Renesas Design Corp
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Renesas Design Corp
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Renesas Design Corp, Mitsubishi Electric Corp filed Critical Renesas Design Corp
Priority to JP11174652A priority Critical patent/JP2001004710A/ja
Publication of JP2001004710A publication Critical patent/JP2001004710A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Tests Of Electronic Circuits (AREA)
  • Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)
  • Logic Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スキャンテストにおいて、スキャンテスト回
路中のデータ伝播経路(パス)における遅延故障を確実
に検出し、実動作周波数を用いた適切なテストを簡単に
実行できるスキャンテスト回路、自動テストパターン生
成装置、スキャンテスト方法、スキャンテスト回路設計
方法、自動テストパターン生成方法、スキャンテスト回
路設計方法をコンピュータに実行させるプログラムを記
録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体および自動
テストパターン生成方法をコンピュータに実行させるプ
ログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒
体を得ること。 【解決手段】 組み合わせ回路からのデータ取り込みの
1つ前の周期で、出力ビットを反転するスキャンフリッ
プフロップ1を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路開
発のためのスキャンテスト回路、自動テストパターン生
成装置、スキャンテスト方法、スキャンテスト回路設計
方法、自動テストパターン生成方法、スキャンテスト回
路設計方法をコンピュータに実行させるプログラムを記
録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体および自動
テストパターン生成方法をコンピュータに実行させるプ
ログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒
体に関し、特に、テストを容易化することができるスキ
ャンテスト回路、自動テストパターン生成装置、スキャ
ンテスト方法、スキャンテスト回路設計方法、自動テス
トパターン生成方法、スキャンテスト回路設計方法をコ
ンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュ
ータ読み取り可能な記録媒体および自動テストパターン
生成方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録
したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、LSI等の半導体集積回路の応用
分野が拡大するのに伴い、半導体集積回路の高信頼化に
対する要求が高まっている。要求される信頼度を効率的
に実現する技術として、たとえば、従来のスキャンテス
ト回路を用いたスキャンテスト手法がある。このスキャ
ンテスト手法は、半導体集積回路の故障の有無を調べる
ことを容易にするテスト手法であって、実動作周波数の
クロック信号を使用するものである。
【0003】図12は、従来のスキャンテスト回路の概
略構成を示す概念図である。従来のスキャンテスト回路
は、LSIチップ50上に、スキャンテストパターンを
入力するスキャンテストパターン入力端子51と、スキ
ャンテストのデータ観測のためのスキャンテストデータ
観測端子52と、実動作周波数のクロック信号を入力す
るクロック信号入力端子53と、動作モードを示すモー
ド信号を入力するモード入力端子54と、スキャンフリ
ップフロップ(SFF)55A,55Bと、テストの対
象である組み合わせ回路56と、を備えている。
【0004】各スキャンフリップフロップ55A,55
Bは、鎖状に連結されており、シフトレジスタとしても
動作するので、テスト時に、このシフト機能を用いて、
外部から各スキャンフリップフロップ55A,55Bの
値を任意に制御,観測できる。また、動作モード信号
は、ハイで、スキャンテストパターンの設定および観測
を行うスキャン動作モードを、ローで、組み合わせ回路
56から出力されるデータをスキャンフリップフロップ
55A,55Bに伝播させるシステム動作モードを、そ
れぞれ示す。
【0005】図13は、図12に示した従来のスキャン
フリップフロップ55A,55Bの概略構成を示す構成
図である。従来のスキャンフリップフロップ55A,5
5Bは、セレクター57と、フリップフロップ58と、
を備えている。セレクター57は、組み合わせ回路56
からのデータ(D端子信号)64,スキャンテストパタ
ーン(SI端子信号)63およびモード信号(SM端子
信号)62を入力し、モード信号62に応じて、入力し
たデータ64またはスキャンテストパターン63を出力
する。フリップフロップ58は、セレクター57の出力
とクロック信号61とを入力し、組み合わせ回路56お
よび鎖状に接続された他のスキャンフリップフロップ5
5A,55Bへの出力を行う(Q65,QC66)。
【0006】つぎに、従来のスキャンテスト回路の動作
について説明する。図14は、従来のスキャンフリップ
フロップ55A,55Bのスキャンテスト時における動
作を示すタイミングチャートである。スキャンテスト
時、従来のスキャンフリップフロップ55A,55Bに
は、実動作周波数のクロック信号(T端子信号)61が
入力されている。図中の69は、スキャン動作モードか
らシステム動作モードに切り替わった周期(N周期)
を、68は、スキャン動作モードからシステム動作モー
ドに切り替わる一つ手前の周期(N−1周期)を、67
は、スキャン動作モードからシステム動作モードに切り
替わる二つ手前の周期(N−2周期)を、それぞれ示し
ている。
【0007】スキャンフリップフロップ55A,55B
は、クロック信号61により、実動作周波数でスキャン
テストパターン63の取り込みを行い、組み合わせ回路
56内部に伝播させ、N周期69で、組み合わせ回路5
6からのデータ取り込みを行なう(図中の70)。これ
により、組み合わせ回路56に使用される素子の縮退故
障を検出することができる。
【0008】ここで、SFF55Aに設定したデータ
が、組み合わせ回路56を通ってSFF55Bに伝播
し、実動作周波数のクロック信号61で正しく取り込ま
れているか否かを確認することにより、縮退故障検出と
同時に、遅延故障の検出を行うことが考えられる。この
場合、N−2周期67でSFF55Aに設定されたデー
タと、N−1周期68でSFF55Aに設定されたデー
タが同じ論理レベルのとき、N周期69でSFF55B
に取り込まれたデータは、N−2周期67でSFF55
Aに設定されたデータが伝播した結果であるか、N−1
周期68でSFF55Aに設定されたデータが伝播した
結果であるかが分からない。
【0009】一方、N−2周期67でSFF55Aに設
定されたデータと、N−1周期68でSFF55Aに設
定されたデータが異なる論理レベルのときは、SFF5
5Bに伝播するデータがそれぞれ異なるものとなるの
で、遅延故障の検出が可能となる。すなわち、SFF5
5Aに設定されたデータが、N−1周期68でハイから
ローまたはローからハイに変化したあと、SFF55B
が、N周期69でデータ取り込みを行う必要がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術によれば、スキャンテストパターン63は、縮
退故障の検出を目的として生成されたものであり、ま
た、スキャンフリップフロップ55A,55Bは、スキ
ャンテストパターン63をそのまま出力するため、必ず
しも、スキャンテストパターン63が、N−1周期68
でハイからローまたはローからハイに変化するとは限ら
ず、スキャンテスト回路中のデータ伝播経路(パス)に
おける遅延故障を必ずしも検出することができず、実動
作周波数を用いた適切なテストを簡単に実行できないと
いう問題点があった。
【0011】本発明は、上記に鑑みてなされたものであ
って、スキャンテストにおいて、スキャンテスト回路中
のデータ伝播経路(パス)における遅延故障を確実に検
出し、実動作周波数を用いた適切なテストを簡単に実行
できるスキャンテスト回路、自動テストパターン生成装
置、スキャンテスト方法、スキャンテスト回路設計方
法、自動テストパターン生成方法、スキャンテスト回路
設計方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録
したコンピュータ読み取り可能な記録媒体および自動テ
ストパターン生成方法をコンピュータに実行させるプロ
グラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
を得ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するために、本発明にかかるスキャンテスト
回路にあっては、テスト対象回路からのデータ取り込み
の一つ前の周期で、出力ビットを反転するスキャンフリ
ップフロップを具備することを特徴とする。
【0013】この発明によれば、スキャン動作モードか
らシステム動作モードへの切り替えの際に、スキャンフ
リップフロップ(SFF)が、出力ビットを確実に反転
し、出力ビット反転のつぎの周期でテスト対象回路のデ
ータ取り込みを行なう。
【0014】つぎの発明にかかるスキャンテスト回路に
あっては、テスト対象回路への出力を行うフリップフロ
ップと、選択を制御する選択信号,前記フリップフロッ
プの反転出力および前記テスト対象回路からのデータを
入力し、前記選択信号に応じて、前記フリップフロップ
の反転出力または前記テスト対象回路からのデータを選
択して出力する第1の選択手段と、動作モードを示すモ
ード信号,前記第1の選択手段の出力およびスキャンテ
ストパターンを入力し、前記モード信号に応じて、前記
第1の選択手段の出力またはスキャンテストパターンを
選択して前記フリップフロップへ出力する第2の選択手
段と、を有するスキャンフリップフロップを具備するこ
とを特徴とする。
【0015】この発明によれば、第1の選択手段が、選
択信号に応じてフリップフロップの反転出力またはテス
ト対象回路からのデータを選択して出力し、第2の選択
手段が、モード信号に応じて、第1の選択手段の出力ま
たはスキャンテストパターンを選択して前記フリップフ
ロップへ出力する。これにより、スキャン動作モードか
らシステム動作モードへの切り替えの際にスキャンフリ
ップフロップ(SFF)の出力ビットを確実に反転し、
出力ビット反転後の周期でデータ取り込みを行なうこと
ができる。
【0016】つぎの発明にかかるスキャンテスト回路に
あっては、前記スキャンフリップフロップは、さらに、
前記モード信号を入力して前記選択信号として出力する
ラッチを有することを特徴とする。
【0017】この発明によれば、ラッチが、モード信号
を入力して選択信号として出力し、外部で選択信号を別
途発生させる必要がない。
【0018】つぎの発明にかかる自動テストパターン生
成装置にあっては、スキャンテスト回路に出力されるテ
ストパターンを生成する自動テストパターン生成装置に
おいて、周期ごとに反転したデータを生成することを特
徴とする。
【0019】この発明によれば、自動テストパターン生
成装置が周期ごとに反転したデータを生成することによ
り、既存のスキャンテスト回路で、スキャン動作モード
からシステム動作モードへの切り替えの際に、スキャン
フリップフロップ(SFF)の出力ビットが確実に反転
し、出力ビット反転のつぎの周期でデータ取り込みが行
われる。
【0020】つぎの発明にかかる自動テストパターン生
成装置にあっては、バウンダリスキャンテスト用装置を
制御して、前述した発明にかかるスキャンフリップフロ
ップに出力されるモード信号および選択信号の制御を行
なうことを特徴とする
【0021】この発明によれば、自動テストパターン生
成装置が、バウンダリスキャンテスト用装置を制御する
ことにより、前述した発明にかかるスキャンフリップフ
ロップに出力されるモード信号および選択信号を制御し
て、このスキャンフリップフロップの出力ビットを確実
に反転し、つぎの周期でテスト対象回路のデータ取り込
みを行なわせることができる。
【0022】つぎの発明にかかるスキャンテスト方法に
あっては、テスト対象回路からのデータ取り込みの一つ
前の周期で、スキャンフリップの出力ビットを反転させ
ることを特徴とする。
【0023】この発明によれば、スキャンフリップフロ
ップの出力ビットを確実に反転し、テスト対象回路にデ
ータを伝播させて、つぎの周期でテスト対象回路のデー
タを取り込む。
【0024】つぎの発明にかかるスキャンテスト方法に
あっては、実動作周波数のタイミングでテスト対象回路
に出力を行うフリップフロップ工程と、選択を制御する
選択信号に応じて前記フリップフロップ工程の反転出力
または前記テスト対象回路からのデータを選択する第1
の選択工程と、前記フリップフロップ工程で出力される
信号として、動作モードを示すモード信号に応じ、前記
第1の選択工程で選択された信号またはスキャンテスト
パターンを選択する第2の選択工程と、を含むことを特
徴とする。
【0025】この発明によれば、第1の選択工程で、選
択信号に応じてフリップフロップ工程の反転出力または
前記テスト対象回路からのデータを選択し、第2の選択
工程で、フリップフロップ工程で出力される信号とし
て、動作モードを示すモード信号に応じ、第1の選択工
程で選択された信号またはスキャンテストパターンを選
択する。これにより、スキャン動作モードからシステム
動作モードへの切り替えの際にスキャンフリップフロッ
プ(SFF)の出力ビットを確実に反転し、出力ビット
反転後の周期でデータ取り込みを行なうことができる。
【0026】つぎの発明にかかるスキャンテスト方法に
あっては、さらに、前記モード信号をラッチして前記選
択信号として出力するラッチ工程を含むことを特徴とす
る。
【0027】この発明によれば、ラッチ工程で、モード
信号をラッチして前記選択信号として出力し、選択信号
を別途発生させる必要がない。
【0028】つぎの発明にかかるスキャンテスト回路設
計方法にあっては、スキャンテスト回路を設計するため
のスキャンテスト回路設計方法において、フリップフロ
ップを、前述した発明にかかるスキャンフリップフロッ
プに置き換える置換工程を含むことを特徴とする。
【0029】この発明によれば、通常のフリップフロッ
プを用いた回路を設計し、置換工程で、通常のフリップ
フロップを、前述した発明にかかるスキャンフリップフ
ロップに置き換える。これにより、前述した発明にかか
るスキャンテスト回路を自動生成することができる。
【0030】つぎの発明にかかるスキャンテスト回路設
計方法にあっては、さらに、パスの静的タイミングを検
証する検証工程を含み、前記置換工程は、前記検証工程
での検証結果に基いて置き換えを行うことを特徴とす
る。
【0031】この発明によれば、検証工程で、パスの静
的タイミングを検証し、置換工程で、検証工程での検証
結果に基いて置き換えを行う。これにより、全てのフリ
ップフロップを、本発明のスキャンフリップフロップに
置換するのではなく、たとえば、タイミングに余裕のな
いパスの始点となるフリップフロップについてのみ、本
発明のスキャンフリップフロップに置換することができ
る。
【0032】つぎの発明にかかる自動テストパターン生
成方法にあっては、スキャンテスト回路に出力されるテ
ストパターンを生成する自動テストパターン生成方法に
おいて、周期ごとに反転したデータを生成することを特
徴とする。
【0033】この発明によれば、周期ごとに反転したデ
ータを生成することにより、既存のスキャンテスト回路
で、スキャン動作モードからシステム動作モードへの切
り替えの際に、スキャンフリップフロップ(SFF)の
出力ビットが確実に反転し、出力ビット反転後の周期で
データ取り込みが行われる。
【0034】つぎの発明にかかる自動テストパターン生
成方法にあっては、バウンダリスキャンテスト用装置を
制御して、前述した発明にかかるスキャンフリップフロ
ップに出力されるモード信号および選択信号の制御を行
なうことを特徴とする。
【0035】この発明によれば、バウンダリスキャンテ
スト用装置を制御することにより、前述した発明にかか
るスキャンフリップフロップに出力されるモード信号お
よび選択信号を制御して、このスキャンフリップフロッ
プの出力ビットを確実に反転し、つぎの周期でテスト対
象回路のデータ取り込みを行なわせることができる。
【0036】つぎの発明にかかるコンピュータ読み取り
可能な記録媒体にあっては、前述した発明にかかる方法
をコンピュータに実行させるプログラムを記録したこと
を特徴とする。
【0037】この発明によれば、前述した発明にかかる
方法をコンピュータに実行させることができる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかるスキャンテ
スト回路、自動テストパターン生成装置、スキャンテス
ト方法、スキャンテスト回路設計方法、自動テストパタ
ーン生成方法、スキャンテスト回路設計方法をコンピュ
ータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読
み取り可能な記録媒体および自動テストパターン生成方
法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコ
ンピュータ読み取り可能な記録媒体の実施の形態を、図
面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態に
よりこの発明が限定されるものではない。
【0039】実施の形態1.実施の形態1のスキャンテ
スト回路は、モード切り替えの際に、確実に出力ビット
を反転させ、反転後の周期でデータ取り込みを行なうス
キャンフリップフロップを備えたものである。また、実
施の形態1の自動テストパターン生成(ATPG)装置
は、該スキャンフリップフロップを制御するための信号
を生成する。
【0040】図1は、本発明の実施の形態1にかかるス
キャンフリップフロップ(SFF)の概略構成を示す構
成図である。実施の形態1にかかるSFF1は、テスト
対象である組み合わせ回路にテストパターンを出力する
フリップフロップ3と、選択を制御する選択信号(TE
端子信号)7に応じて、フリップフロップ3の反転出力
(QC端子信号)10または組み合わせ回路からのデー
タ(D端子信号)4を選択して出力するセレクター2A
と、動作モードを示すモード信号(SM端子信号)6に
応じて、セレクター2Aの出力またはスキャンテストパ
ターン(SI端子信号)5を選択し、フリップフロップ
3に出力するセレクター2Bと、を備えている。フリッ
プフロップ3には、モード信号6および制御信号7によ
り、実動作周波数のクロック信号(T端子信号)8のタ
イミングで、スキャンテストパターン5,反転出力10
またはデータ4のいずれかが設定される。
【0041】図2は、図1に示したセレクター2A,2
Bの構成を示す回路図である。セレクター2A,2B
は、たとえば、AND回路11,12およびOR回路1
3から構成され、セレクト端子(select)からの
入力に応じて、二つの入力端子(in)のいずれかに入
力された信号を出力する。なお、セレクター2Aは、本
発明の第1の選択手段に対応し、セレクター2Bは、本
発明の第2の選択手段に対応する。
【0042】図3は、実施の形態1にかかるスキャンテ
スト回路の概略構成を示す概念図である。なお、前述し
た従来のスキャンテスト回路と同一の部分には、図12
と同一の符号を付してその説明を省略する。実施の形態
1のスキャンテスト回路は、LSIチップ14上に、従
来のSFF55A,55Bに代えてSFF1が設けられ
ており、さらに、選択信号7を入力する制御端子27が
設けられている。なお、全てのSFF55A,55Bを
SFF1に置換せずに、所望のSFF、たとえば、タイ
ミングに余裕が無いパスの始点となるSFF55A,5
5BのみをSFF1に置換するようにしてもよい。
【0043】図4は、実施の形態1にかかるバウンダリ
スキャンテスト用装置(JTAGコントロール回路)の
概略構成を示す図である。実施の形態1にかかるバウン
ダリスキャンテスト用装置は、命令モジュール15と、
命令モジュール15を制御するTAPコントローラ(T
APC)16と、自動テストパターン生成(ATPG)
装置17と、を備えている。命令モジュール15は、L
SIチップ14上の内部回路であるスキャンテスト回路
を制御する信号を発生させる。すなわち、スキャンテス
トパターン5,モード信号6,選択信号7およびクロッ
ク信号8等を発生させる。
【0044】自動テストパターン生成装置(ATPGツ
ール)17は、テストデータおよび命令モジュール15
を制御するための命令ビット(TDI端子信号)18、
TAPC16の状態制御データ(TMS端子信号)1
9、リセット入力(TRST端子信号)20およびクロ
ック信号(TCK端子信号)21を自動発生させる。こ
れにより、バウンダリスキャン用装置を制御して、スキ
ャンテストパターン5,モード信号6,選択信号7およ
びクロック信号8を発生させる。
【0045】以上の構成において、実施の形態1の動作
について、タイミングチャートを参照して説明する。図
5は、実施の形態1にかかるスキャンフリップフロップ
1のスキャンテスト時における動作を示すタイミングチ
ャートである。スキャンフリップフロップ1のスキャン
テスト時の動作において、モード信号6のデータ変化2
3が起こるまでは、スキャン動作モードであり、セレク
ター2Aは反転出力10を選択して出力し、セレクター
2Bはスキャンテストパターン5を選択して出力し、フ
リップフロップ3にはスキャンテストパターン5が設定
される。
【0046】出力ビット反転周期22Aで、自動テスト
パターン生成装置17からの制御により、モード信号6
のデータ変化23が起こると、セレクター2Bは、セレ
クター2Aの出力、すなわち、反転出力10を選択して
出力し、フリップフロップ3には反転したデータが設定
され、スキャンテストパターン5の値にかかわらず、出
力のデータ変化(ビットの反転)25が確実に起こる。
つぎのデータ取り込み周期22Bで、選択信号7のデー
タ変化24が起こり、セレクター2Aは、組み合わせ回
路56から出力されるデータ4を選択し、データ4は、
セレクター2Bを介してフリップフロップ3に取り込ま
れる(図中の26)。
【0047】さらに、反転したスキャンテストパターン
5をスキャンテスト回路1に設定し、同様の動作を行な
うことにより、逆方向のビットの反転25を発生させる
ことができる。これにより、周期22Aで、ローからハ
イおよびハイからローに反転したデータが検証対象の回
路である組み合わせ回路56を伝播する。周期22B
で、伝播したデータが次段のSFF1に取り込まれたか
否かを確認することにより、縮退故障の検出と同時に、
全てのデータ伝播経路を網羅した遅延故障の検出を、一
度に行なうことができる。
【0048】前述したように、実施の形態1によれば、
自動テストパターン生成装置17による制御により、ス
キャン動作モードで、セレクター2Aが反転出力10を
選択して出力し、セレクター2Bがスキャンテストパタ
ーン5を選択して出力し、動作モード切り替えの際に、
セレクター2Bが、セレクター2Aの出力を選択して反
転出力10を出力し、続いて、データ4を出力するた
め、データ取り込み26の一つ前の周期で、必ず出力ビ
ットの反転25が発生し、実動作周波数で全てのデータ
伝播経路を網羅した遅延故障の検出を自動的に行なうこ
とができる。
【0049】実施の形態2.図6は、本発明の実施の形
態2にかかるスキャンフリップフロップ(SFF)の概
略構成を示す構成図である。なお、実施の形態2の構成
は、実施の形態1の構成と基本的に同様であるので、図
1と同一の部分には同一の符号を付してその説明を省略
する。実施の形態2にかかるSFF30は、フリップフ
ロップ3と、セレクター2A,2Bと、ラッチ31と、
を備えている。ラッチ31は、モード信号6および実動
作周波数のクロック信号8を入力し、クロック信号8の
タイミングで、セレクター2Aの選択を制御する選択信
号を出力する。このように、SFF30内でモード信号
6から選択信号を生成するので、外部で選択信号を別途
発生させる必要がない。
【0050】図7は、実施の形態2にかかるスキャンテ
スト回路の概略構成を示す概念図である。なお、前述し
た従来のスキャンテスト回路と同一の部分には、図12
と同一の符号を付してその説明を省略する。実施の形態
2のスキャンテスト回路は、LSIチップ29上に、従
来のSFF55A,55Bに換えてSFF30が設けら
れている。ここで、全てのSFF55A,55BをSF
F30に置換せずに、所望のSFF、たとえば、タイミ
ングに余裕が無いパスの始点となるSFF55A,55
BのみをSFF30に置換するようにしてもよい。
【0051】以上の構成において、実施の形態2の動作
について、タイミングチャートを参照して説明する。図
8は、実施の形態2にかかるスキャンフリップフロップ
30のスキャンテスト時における動作を示すタイミング
チャートである。なお、実施の形態2の動作は、実施の
形態1の動作と基本的に同様であるので、図5と同一の
部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
【0052】スキャンフリップフロップ30のスキャン
テスト時の動作において、周期22Aで、モード信号6
のデータ変化23が起こると、セレクター2Bは、セレ
クター2Aの出力、すなわち、反転出力10を選択して
出力し、フリップフロップ3には反転したデータが設定
され、スキャンテストパターン5の値にかかわらず、出
力のデータ変化(ビットの反転)25が確実に起こる。
また、ラッチ31がモード信号6を取り込み、出力(Q
端子信号)32のデータ変化33が起こる。これによ
り、セレクター2Aは、組み合わせ回路56から出力さ
れるデータ4を選択し、つぎの周期22Bで、データ4
は、セレクター2Bを介してフリップフロップ3に取り
込まれる(図中の26)。
【0053】さらに、反転したスキャンテストパターン
5をスキャンテスト回路30に設定し、同様の動作を行
なうことにより、逆方向のビットの反転25を発生させ
ることができる。これにより、周期22Aで、ローから
ハイおよびハイからローに反転したデータが、検証対象
の回路である組み合わせ回路56を伝播する。周期22
Bで、伝播したデータが次段のSFF30に取り込まれ
たか否かを確認することにより、縮退故障の検出と同時
に、全てのデータ伝播経路に対して遅延故障の検出を、
一度に行なうことができる。
【0054】前述したように、実施の形態2によれば、
実施の形態1と同様の効果が得られ、さらに、SFF3
0内でモード信号6から選択信号を生成し、外部で選択
信号を別途発生させる必要がないため、従来のバウンダ
リスキャンテスト用装置を有効に活用することができ
る。
【0055】実施の形態3.本発明の実施の形態3で
は、前述した従来のスキャンテスト回路を用いるが、ス
キャンテストパターンを発生させる自動テストパターン
生成(ATPG)装置の動作が従来と異なる。図9は、
本発明の実施の形態3にかかる自動テストパターン生成
装置の動作を示す説明図である。実施の形態3にかかる
自動テストパターン生成装置(ATPGツール)40
は、縮退故障検出用の通常のスキャンテストパターン4
1とは別に、遅延故障検出用のスキャンテストパターン
42,43を自動発生させる。
【0056】遅延故障検出用スキャンテストパターン4
2は、1から始まり、1周期ごとに反転させたデータを
SFFの段数分連続させたものであり、遅延故障検出用
スキャンテストパターン43は、0から始まり、1周期
ごとに反転させたデータをSFFの段数分連続させたも
のである。スキャンテストパターン42は周期ごとにか
ならず反転するので、スキャンテストパターン42をス
キャンテスト回路に設定することにより、SFFによる
組み合わせ回路のデータ取り込み周期の前に、かならず
SFFの出力ビットが反転する。スキャンテストパター
ン43の場合も同様に、SFFによる組み合わせ回路の
データ取り込み周期の前に、SFFの出力ビットが、ス
キャンテストパターン42の場合と逆方向に反転する。
これにより、全てのデータ伝播経路を網羅した遅延故障
を検出するための実動作周波数テストが可能となる。
【0057】前述したように、実施の形態3によれば、
自動テストパターン生成装置40が、1からはじまる、
周期ごとに反転した遅延故障検出用のスキャンテストパ
ターン42、および、0からはじまる、周期ごとに反転
した遅延故障検出用のスキャンテストパターン43を発
生させるため、SFFによる組み合わせ回路のデータ取
り込み周期の一つ前の周期で、かならずSFFの出力ビ
ットが反転し、全てのデータ伝播経路を網羅した遅延故
障を検出するための実動作周波数テストが可能となる。
【0058】実施の形態4.本発明の実施の形態4にか
かるスキャンテスト回路設計方法(スキャン変換ツー
ル)は、前述した実施の形態1,2のスキャンテスト回
路を自動生成するものである。図10は、本発明の実施
の形態4にかかるスキャンテスト回路設計の流れを示す
フローチャートである。実施の形態4にかかるスキャン
テスト回路設計方法では、実施の形態1にかかるSFF
1または実施の形態2にかかるSFF30の機能を複数
の素子の組み合わせで実現し、ソフトマクロとしてスキ
ャン変換装置に登録することが可能であり、まず、通常
のフリップフロップ(D−FF)を用いた回路のネット
リストを解析し(S1)、このD−FFを、登録したソ
フトマクロ(SFF1またはSFF30)に自動変換す
る(S2)。続いて、スキャンパスを生成し(S3)、
スキャンネットリストを生成する(S5)。これによ
り、実施の形態1,2のスキャンテスト回路を簡単に自
動生成することができる。
【0059】前述したように、実施の形態4によれば、
実施の形態1,2のSFF1,30をソフトマクロとし
てスキャン変換装置に登録可能とし、D−FFを、該ソ
フトマクロに自動変換できるため、実施の形態1,2の
スキャンテスト回路の設計を容易かつ迅速に行なうこと
ができる。
【0060】実施の形態5.図11は、本発明の実施の
形態5にかかるスキャンテスト回路設計の流れを示すフ
ローチャートである。なお、実施の形態5の動作は、実
施の形態4の動作と基本的に同様であるので、図10と
同一の部分には同一の符号を付してその説明を省略す
る。実施の形態5にかかるスキャンテスト回路設計方法
では、ステップS2に代えて、ステップS11が行なわ
れる。
【0061】ステップS11では、まず、静的タイミン
グ検証ツールによる、実動作周波数でのタイミングチェ
ック結果より、タイミングに余裕がないD−FF間のデ
ータ伝播経路(パス)を抽出する(S12)。続いて、
抽出されたパスの始点となるD−FFを検索し(S1
3)、検索されたD−FFのみを、SFF1またはSF
F30に自動変換する(S14)。他のD−FFは、通
常のSFFに自動変換する。このように、タイミングに
余裕がなく、遅延故障の可能性の高いパスの始点となる
D−FFのみをSFF1またはSFF30に置換する。
【0062】ここで、SFF1,SFF30は、通常の
SFFに比べ、出力データを反転させるための周期とし
て1周期さらに必要であるので、たとえば、通常のSF
FとSFF1,SFF30とを別のスキャンパスで接続
するようにする。換言すれば、SFF1,SFF30用
のスキャンパスと通常のSFF用のスキャンパスとを設
けるようにする。そして、通常のSFFには、SFF
1,SFF30よりも1周期遅らせて、スキャンテスト
パターンを入力するようにする。これにより、テストの
タイミングを調整することができる。
【0063】前述したように、実施の形態5によれば、
実施の形態4と同様の効果を奏することができ、さら
に、一部のD−FFのみ、実施の形態1,2のSFF
1,SFF30に変換し、他のD−FFは、通常のSF
Fに変換するため、素子の点数を削減することができ、
コストを低減することができる。
【0064】
【発明の効果】以上説明したとおり、この発明によれ
ば、スキャン動作モードからシステム動作モードへの切
り替えの際に、スキャンフリップフロップ(SFF)
が、出力ビットを確実に反転し、出力ビット反転のつぎ
の周期でテスト対象回路のデータ取り込みを行なうた
め、スキャンテストにおいて、スキャンテスト回路中の
データ伝播経路(パス)における遅延故障を確実に検出
し、実動作周波数を用いた適切なテストを簡単に実行で
きる、という効果を奏する。
【0065】つぎの発明によれば、第1の選択手段が、
選択信号に応じてフリップフロップの反転出力またはテ
スト対象回路からのデータを選択して出力し、第2の選
択手段が、モード信号に応じて、第1の選択手段の出力
またはスキャンテストパターンを選択して前記フリップ
フロップへ出力する。これにより、スキャン動作モード
からシステム動作モードへの切り替えの際にスキャンフ
リップフロップ(SFF)の出力ビットを確実に反転
し、出力ビット反転後の周期でデータ取り込みを行なう
ことができるため、スキャンテストにおいて、スキャン
テスト回路中のデータ伝播経路(パス)における遅延故
障を確実に検出し、実動作周波数を用いた適切なテスト
を簡単に実行できる、という効果を奏する。
【0066】つぎの発明によれば、ラッチが、モード信
号を入力して選択信号として出力し、外部で選択信号を
別途発生させる必要がないため、従来のテスト用装置を
用いることができ、従来のテスト用装置を有効に活用す
ることができる、という効果を奏する。
【0067】つぎの発明によれば、自動テストパターン
生成装置が周期ごとに反転したデータを生成することに
より、既存のスキャンテスト回路で、スキャン動作モー
ドからシステム動作モードへの切り替えの際に、スキャ
ンフリップフロップ(SFF)の出力ビットが確実に反
転し、出力ビット反転のつぎの周期でデータ取り込みが
行われるため、既存のスキャンテスト回路を用いたスキ
ャンテストにおいて、スキャンテスト回路中のデータ伝
播経路(パス)における遅延故障を確実に検出し、実動
作周波数を用いた適切なテストを簡単に実行できる、と
いう効果を奏する。
【0068】つぎの発明によれば、自動テストパターン
生成装置が、バウンダリスキャンテスト用装置を制御す
ることにより、前述した発明にかかるスキャンフリップ
フロップに出力されるモード信号および選択信号を制御
して、このスキャンフリップフロップの出力ビットを確
実に反転し、つぎの周期でテスト対象回路のデータ取り
込みを行なわせることができるため、バウンダリスキャ
ンテスト用装置を用いたスキャンテストにおいて、スキ
ャンテスト回路中のデータ伝播経路(パス)における遅
延故障を確実に検出し、実動作周波数を用いた適切なテ
ストを簡単に実行できる、という効果を奏する。
【0069】つぎの発明によれば、スキャンフリップフ
ロップの出力ビットを確実に反転し、テスト対象回路に
データを伝播させて、つぎの周期でテスト対象回路のデ
ータを取り込むため、スキャンテストにおいて、スキャ
ンテスト回路中のデータ伝播経路(パス)における遅延
故障を確実に検出し、実動作周波数を用いた適切なテス
トを簡単に実行できる、という効果を奏する。
【0070】つぎの発明によれば、第1の選択工程で、
選択信号に応じてフリップフロップ工程の反転出力また
は前記テスト対象回路からのデータを選択し、第2の選
択工程で、フリップフロップ工程で出力される信号とし
て、動作モードを示すモード信号に応じ、第1の選択工
程で選択された信号またはスキャンテストパターンを選
択する。これにより、スキャン動作モードからシステム
動作モードへの切り替えの際にスキャンフリップフロッ
プ(SFF)の出力ビットを確実に反転し、出力ビット
反転後の周期でデータ取り込みを行なうことができるた
め、スキャンテストにおいて、スキャンテスト回路中の
データ伝播経路(パス)における遅延故障を確実に検出
し、実動作周波数を用いた適切なテストを簡単に実行で
きる、という効果を奏する。
【0071】つぎの発明によれば、ラッチ工程で、モー
ド信号をラッチして前記選択信号として出力し、選択信
号を別途発生させる必要がないため、従来のテスト用装
置を用いることができ、従来のテスト用装置を有効活用
することができる、という効果を奏する。
【0072】つぎの発明によれば、通常のフリップフロ
ップを用いた回路を設計し、置換工程で、通常のフリッ
プフロップを、前述した発明にかかるスキャンフリップ
フロップに置き換える。これにより、前述した発明にか
かるスキャンテスト回路を自動生成することができるた
め、前述した発明にかかるスキャンテスト回路の設計を
容易かつ迅速に行なうことができる、という効果を奏す
る。
【0073】つぎの発明によれば、検証工程で、パスの
静的タイミングを検証し、置換工程で、検証工程での検
証結果に基いて置き換えを行う。これにより、全てのフ
リップフロップを、本発明のスキャンフリップフロップ
に置換するのではなく、たとえば、タイミングに余裕の
ないパスの始点となるフリップフロップについてのみ、
本発明のスキャンフリップフロップに置換することがで
きるため、素子数を削減でき、コストを低減することが
できる、という効果を奏する。
【0074】つぎの発明によれば、周期ごとに反転した
データを生成することにより、既存のスキャンテスト回
路で、スキャン動作モードからシステム動作モードへの
切り替えの際に、スキャンフリップフロップ(SFF)
の出力ビットが確実に反転し、出力ビット反転後の周期
でデータ取り込みが行われるため、既存のスキャンテス
ト回路を用いたスキャンテストにおいて、スキャンテス
ト回路中のデータ伝播経路(パス)における遅延故障を
確実に検出し、実動作周波数を用いた適切なテストを簡
単に実行できる、という効果を奏する。
【0075】つぎの発明によれば、バウンダリスキャン
テスト用装置を制御することにより、前述した発明にか
かるスキャンフリップフロップに出力されるモード信号
および選択信号を制御して、このスキャンフリップフロ
ップの出力ビットを確実に反転し、つぎの周期でテスト
対象回路のデータ取り込みを行なわせることができるた
め、バウンダリスキャンテスト用装置を用いたスキャン
テストにおいて、スキャンテスト回路中のデータ伝播経
路(パス)における遅延故障を確実に検出し、実動作周
波数を用いた適切なテストを簡単に実行できる、という
効果を奏する。
【0076】つぎの発明によれば、前述した発明にかか
る方法をコンピュータに実行させることができるため、
スキャンテストにおいて、スキャンテスト回路中のデー
タ伝播経路(パス)における遅延故障を確実に検出し、
実動作周波数を用いた適切なテストを簡単に実行でき
る、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1にかかるスキャンフリ
ップフロップの概略構成を示す構成図である。
【図2】 図1に示したセレクターの構成を示す回路図
である。
【図3】 実施の形態1にかかるスキャンテスト回路の
概略構成を示す概念図である。
【図4】 実施の形態1にかかるバウンダリスキャンテ
スト用装置の概略構成を示す図である。
【図5】 実施の形態1にかかるスキャンフリップフロ
ップのスキャンテスト時における動作を示すタイミング
チャートである。
【図6】 本発明の実施の形態2にかかるスキャンフリ
ップフロップの概略構成を示す構成図である。
【図7】 実施の形態2にかかるスキャンテスト回路の
概略構成を示す概念図である。
【図8】 実施の形態2にかかるスキャンフリップフロ
ップのスキャンテスト時における動作を示すタイミング
チャートである。
【図9】 本発明の実施の形態3にかかる自動テストパ
ターン生成装置の動作を示す説明図である。
【図10】 本発明の実施の形態4にかかるスキャンテ
スト回路設計の流れを示すフローチャートである。
【図11】 本発明の実施の形態5にかかるスキャンテ
スト回路設計の流れを示すフローチャートである。
【図12】 従来におけるスキャンテスト回路の概略構
成を示す概念図である。
【図13】 図12に示した従来のスキャンフリップフ
ロップの概略構成を示す構成図である。
【図14】 従来におけるスキャンフリップフロップの
スキャンテスト時における動作を示すタイミングチャー
トである。
【符号の説明】
1,30 スキャンフリップフロップ(SFF)、2
A,2B セレクター、3 フリップフロップ、4 デ
ータ、5 スキャンテストパターン、6 モード信号、
7 選択信号、8,21 クロック信号、9,32 出
力、10 反転出力、11,12 AND回路、13
OR回路、14,29 LSIチップ、15 命令モジ
ュール、16 TAPコントローラ、17,40 自動
テストパターン生成装置、18 命令ビット、19 状
態制御データ、20 リセット入力、22A 出力ビッ
ト反転周期、22B データ取り込み周期、23,2
4,25,33 データ変化、26 データ取り込み、
28 制御端子、31 ラッチ、41 スキャンテスト
パターン、42,43 遅延故障検出用スキャンテスト
パターン、56 組み合わせ回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井下 順功 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 井上 善雄 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 2G032 AA04 AC10 AE10 AE12 AK14 AK16 4M106 AA02 AA04 AA08 AC07 AC08 AC09 BA14 BA20 5J056 AA00 BB21 BB60 CC00 CC14 EE07 FF07 FF08 KK00 (54)【発明の名称】 スキャンテスト回路、自動テストパターン生成装置、スキャンテスト方法、スキャンテスト回路 設計方法、自動テストパターン生成方法、スキャンテスト回路設計方法をコンピュータに実行さ せるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体および自動テストパターン生成 方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テスト対象回路からのデータ取り込みの
    一つ前の周期で、出力ビットを反転するスキャンフリッ
    プフロップを具備することを特徴とするスキャンテスト
    回路。
  2. 【請求項2】 テスト対象回路への出力を行うフリップ
    フロップと、 選択を制御する選択信号,前記フリップフロップの反転
    出力および前記テスト対象回路からのデータを入力し、
    前記選択信号に応じて、前記フリップフロップの反転出
    力または前記テスト対象回路からのデータを選択して出
    力する第1の選択手段と、 動作モードを示すモード信号,前記第1の選択手段の出
    力およびスキャンテストパターンを入力し、前記モード
    信号に応じて、前記第1の選択手段の出力またはスキャ
    ンテストパターンを選択して前記フリップフロップへ出
    力する第2の選択手段と、 を有するスキャンフリップフロップを具備することを特
    徴とするスキャンテスト回路。
  3. 【請求項3】 前記スキャンフリップフロップは、さら
    に、前記モード信号を入力して前記選択信号として出力
    するラッチを有することを特徴とする請求項2に記載の
    スキャンテスト回路。
  4. 【請求項4】 スキャンテスト回路に出力されるテスト
    パターンを生成する自動テストパターン生成装置におい
    て、 周期ごとに反転したデータを生成することを特徴とする
    自動テストパターン生成装置。
  5. 【請求項5】 バウンダリスキャンテスト用装置を制御
    して、請求項2に記載のスキャンフリップフロップに出
    力されるモード信号および選択信号の制御を行なうこと
    を特徴とする自動テストパターン生成装置。
  6. 【請求項6】 テスト対象回路からのデータ取り込みの
    一つ前の周期で、スキャンフリップの出力ビットを反転
    させることを特徴とするスキャンテスト方法。
  7. 【請求項7】 実動作周波数のタイミングでテスト対象
    回路に出力を行うフリップフロップ工程と、 選択を制御する選択信号に応じて前記フリップフロップ
    工程の反転出力または前記テスト対象回路からのデータ
    を選択する第1の選択工程と、 前記フリップフロップ工程で出力される信号として、動
    作モードを示すモード信号に応じ、前記第1の選択工程
    で選択された信号またはスキャンテストパターンを選択
    する第2の選択工程と、 を含むことを特徴とするスキャンテスト方法。
  8. 【請求項8】 さらに、前記モード信号をラッチして前
    記選択信号として出力するラッチ工程を含むことを特徴
    とする請求項7に記載のスキャンテスト方法。
  9. 【請求項9】 スキャンテスト回路を設計するためのス
    キャンテスト回路設計方法において、 フリップフロップを、請求項1,2または3に記載のス
    キャンフリップフロップに置き換える置換工程を含むこ
    とを特徴とするスキャンテスト回路設計方法。
  10. 【請求項10】 さらに、パスの静的タイミングを検証
    する検証工程を含み、前記置換工程は、前記検証工程で
    の検証結果に基いて置き換えを行うことを特徴とする請
    求項9に記載のスキャンテスト回路設計方法。
  11. 【請求項11】 スキャンテスト回路に出力されるテス
    トパターンを生成する自動テストパターン生成方法にお
    いて、 周期ごとに反転したデータを生成することを特徴とする
    自動テストパターン生成方法。
  12. 【請求項12】 バウンダリスキャンテスト用装置を制
    御して、請求項2に記載のスキャンフリップフロップに
    出力されるモード信号および選択信号の制御を行なうこ
    とを特徴とする自動テストパターン生成方法。
  13. 【請求項13】 請求項9〜12のいずれか一つに記載
    された方法をコンピュータに実行させるプログラムを記
    録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記
    録媒体。
JP11174652A 1999-06-21 1999-06-21 スキャンテスト回路、自動テストパターン生成装置、スキャンテスト方法、スキャンテスト回路設計方法、自動テストパターン生成方法、スキャンテスト回路設計方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体および自動テストパターン生成方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Pending JP2001004710A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11174652A JP2001004710A (ja) 1999-06-21 1999-06-21 スキャンテスト回路、自動テストパターン生成装置、スキャンテスト方法、スキャンテスト回路設計方法、自動テストパターン生成方法、スキャンテスト回路設計方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体および自動テストパターン生成方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11174652A JP2001004710A (ja) 1999-06-21 1999-06-21 スキャンテスト回路、自動テストパターン生成装置、スキャンテスト方法、スキャンテスト回路設計方法、自動テストパターン生成方法、スキャンテスト回路設計方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体および自動テストパターン生成方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001004710A true JP2001004710A (ja) 2001-01-12

Family

ID=15982346

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11174652A Pending JP2001004710A (ja) 1999-06-21 1999-06-21 スキャンテスト回路、自動テストパターン生成装置、スキャンテスト方法、スキャンテスト回路設計方法、自動テストパターン生成方法、スキャンテスト回路設計方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体および自動テストパターン生成方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001004710A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006259820A (ja) * 2005-03-15 2006-09-28 Fujitsu Ltd 故障検出改善装置、故障検出改善プログラム、故障検出改善方法
WO2008001818A1 (fr) * 2006-06-30 2008-01-03 Japan Science And Technology Agency dispositif de conversion, procédé de conversion, programme et support d'enregistrement
JP2009296548A (ja) * 2008-06-09 2009-12-17 Toshiba Corp 半導体集積回路装置
US7752513B2 (en) 2006-02-17 2010-07-06 International Business Machines Corporation Method and circuit for LSSD testing
JP2014206831A (ja) * 2013-04-11 2014-10-30 富士通セミコンダクター株式会社 設計支援方法、設計支援プログラム、および設計支援装置
CN106019119A (zh) * 2015-03-27 2016-10-12 株式会社巨晶片 半导体集成电路的试验电路及使用其的试验方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006259820A (ja) * 2005-03-15 2006-09-28 Fujitsu Ltd 故障検出改善装置、故障検出改善プログラム、故障検出改善方法
JP4541196B2 (ja) * 2005-03-15 2010-09-08 富士通株式会社 故障検出改善装置、故障検出改善プログラム、故障検出改善方法
US7752513B2 (en) 2006-02-17 2010-07-06 International Business Machines Corporation Method and circuit for LSSD testing
WO2008001818A1 (fr) * 2006-06-30 2008-01-03 Japan Science And Technology Agency dispositif de conversion, procédé de conversion, programme et support d'enregistrement
US8037387B2 (en) 2006-06-30 2011-10-11 Japan Science & Technology Agency Conversion device, conversion method, program, and recording medium
JP2009296548A (ja) * 2008-06-09 2009-12-17 Toshiba Corp 半導体集積回路装置
JP2014206831A (ja) * 2013-04-11 2014-10-30 富士通セミコンダクター株式会社 設計支援方法、設計支援プログラム、および設計支援装置
CN106019119A (zh) * 2015-03-27 2016-10-12 株式会社巨晶片 半导体集成电路的试验电路及使用其的试验方法
JP2016186428A (ja) * 2015-03-27 2016-10-27 株式会社メガチップス 半導体集積回路の試験回路及びこれを用いた試験方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5256840B2 (ja) 論理回路
US7383481B2 (en) Method and apparatus for testing a functional circuit at speed
KR100965463B1 (ko) 반도체 집적 회로 및 시험 방법
CN109444714B (zh) 实时扫描测试方法及控制电路
JP2007248135A (ja) 半導体集積回路装置とそのテスト方法
US20160349318A1 (en) Dynamic Clock Chain Bypass
US7346822B2 (en) Integrated circuit
WO2000065364A1 (fr) Ci a semi-conducteur et son procede d'elaboration
US20080288837A1 (en) Testing of a Circuit That has an Asynchronous Timing Circuit
JP2021143838A (ja) 半導体集積回路、その回路設計装置、回路設計方法、及び回路設計プログラム
US7461307B2 (en) System and method for improving transition delay fault coverage in delay fault tests through use of an enhanced scan flip-flop
JP5099869B2 (ja) 半導体集積回路および半導体集積回路のテスト方法
JP2001004710A (ja) スキャンテスト回路、自動テストパターン生成装置、スキャンテスト方法、スキャンテスト回路設計方法、自動テストパターン生成方法、スキャンテスト回路設計方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体および自動テストパターン生成方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2004110265A (ja) 半導体集積回路のテスト容易化方法
JP2001042012A (ja) テストパターン生成装置、ループ切断方法、伝播経路切断方法、遅延故障検出方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
KR100694315B1 (ko) 다중 시스템 클럭 및 이종 코어를 포함하는 시스템 온 칩용연결선 지연 고장 테스트 제어기
CN112585486A (zh) 扩展jtag控制器和使用扩展jtag控制器进行功能复位的方法
US7155649B2 (en) Scan test control method and scan test circuit
JP2005257366A (ja) 半導体回路装置及び半導体回路に関するスキャンテスト方法
JP2869314B2 (ja) バウンダリースキャンセル回路,バウンダリースキャンテスト回路及びその使用方法
JP5383588B2 (ja) スキャンテスト回路、半導体集積回路
JP3594340B2 (ja) 試験装置
KR100217536B1 (ko) 이벤트 한정 검사 방법 및 회로
EP0898282B1 (en) Semiconductor integrated circuit and method for designing the same
JP2013088400A (ja) 半導体集積回路の検査方法および半導体集積回路