JP2001003000A - 防錆塗料及び耐食性に優れる塗装金属板 - Google Patents

防錆塗料及び耐食性に優れる塗装金属板

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐食性に優れるノンクロム系防錆顔料を使用
した防錆塗料およびそれを塗装してなる塗装金属板の提
供。 【解決手段】 構成元素の電気陰性度の最小値/最大値
の比率が0.72以下であるような金属間化合物からな
る防錆顔料を含有することを特徴とする防錆塗料および
それを塗装してなる耐食性に優れる塗装金属板。金属間
化合物の構成元素の1種以上がアルカリ金属またはアル
カリ土類金属であって、アルカリ金属またはアルカリ土
類金属のモル比での含有率が総計で50%以上であるこ
と、アルカリ土類金属が、Mg,Caの1以上であるこ
と、金属間化合物が、Si,Sn,Znの1以上を、さ
らに含有することが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防錆塗料および塗
装金属板に関するものであり、家電用、建材用、土木
用、機械用、自動車用、家具用、容器用などにおいて、
特に有毒とされている6価クロムを用いずに金属の防錆
効果を発揮することを特徴とする防錆塗料及び耐食性に
優れる塗装金属板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】金属に被覆される塗料には、金属の腐食
を防止するすることを目的とした防錆塗料がある。防錆
塗料中には防錆顔料と呼ばれる防錆剤を含むことが一般
的である。防錆顔料には多くの種類のものがあるが、代
表的なものとして、クロム系防錆顔料が広く知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】クロム系顔料に含まれ
る6価のクロムは水溶性であり、これが溶出することに
よって、被膜に発生した塗膜の傷を補修する性質があ
る。従って、耐食性付与として今日まで使用されてきて
いる。しかしながら、クロム系防錆顔料を含む有機皮膜
から溶出する可能性のある6価のクロムの毒性問題か
ら、最近ではノンクロム防錆顔料及び塗料に対する要望
が高まっている。そこで、本発明は、このような要望に
答え、耐食性に優れるノンクロム系防錆顔料を使用した
防錆塗料およびそれを被覆した塗装金属板を提供するこ
とを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】発明者らは、一般的には
水に溶け難いとされている金属間化合物が、元素の組合
せによっては水に溶解しやすいという知見を得た。この
現象は基本的には元素の電気陰性度の差に起因すると思
われ、電気陰性度の差の大きな元素の組合せにおいて
は、水に溶解する。また、元素の電気陰性度に関する研
究は種々されているが、ここではPaulingの研究
の値に従うこととする。一般にアルカリ金属、アルカリ
土類金属の電気陰性度は小さく、これらの元素を含有す
る金属間化合物は水に溶解しやすい。さらに溶解したア
ルカリ金属、アルカリ土類金属は金属の防食作用を有す
るという知見も得た。この知見によると、腐食環境で金
属間化合物が溶解し、溶解した金属が母材である金属板
を防食して、腐食を抑制することが可能である。生成し
た金属間化合物が水に溶解するためには、金属間化合物
を形成する元素の電気陰性度の最小値/最大値の比率が
0.72以下であることが必要である。
【0005】また、このとき金属間化合物に占めるアル
カリ金属あるいはアルカリ土類金属の比率が高い方がよ
り水への溶解度が高くなりやすく、アルカリ金属あるい
はアルカリ土類金属のモル比率が50%以上になると金
属間化合物の水への溶解度が急激に上昇する。従って、
これら元素の比率がこの値以上になることが好ましい。
アルカリ金属、アルカリ土類金属としては周期律表にあ
る元素が適用されるが、アルカリ土類金属のMg、Ca
が特に好ましく、中でも、それらが、Si,Sn,Zn
と結合したMg2 Siなどの金属間化合物において効果
が著しい。
【0006】本発明は、これらの金属間化合物を防錆顔
料として塗料中に含有するクロムを一切使用しない防錆
塗料を開示するものであって、その要旨とするところ
は、 (1)構成元素の電気陰性度の最小値/最大値の比率が
0.72以下であるような金属間化合物からなる防錆顔
料を含有することを特徴とする防錆塗料。 (2)金属間化合物の構成元素の1種以上がアルカリ金
属またはアルカリ土類金属であって、アルカリ金属また
はアルカリ土類金属のモル比での含有率が総計で50%
以上であることを特徴とする前記(1)記載の防錆塗
料。 (3)アルカリ土類金属が、Mg,Caの1以上である
ことを特徴とする前記(2)に記載の防錆塗料。
【0007】(4)金属間化合物が、Si,Sn,Zn
の1以上を、さらに含有することを特徴とする前記
(2)または(3)に記載の防錆塗料。 (5)成膜可能な樹脂を含有することを特徴とする前記
(1)〜(4)のいずれかに記載の防錆塗料。 (6)表面に、前記(1)〜(5)のいずれかに記載の
防錆塗料を塗装してなる耐食性に優れる塗装金属板。 (7)防錆塗膜の上に、さらに着色顔料を含む塗料を塗
装してなる前記(6)に記載の耐食性に優れる塗装金属
板、である。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の防錆塗料中に含まれる金
属間化合物は、形成する元素の電気陰性度の最小値/最
大値の比率を0.72以下とする。これは前述したよう
に、このとき金属間化合物の水への溶解度が高まるため
である。また、金属間化合物中のアルカリ金属あるいは
アルカリ土類金属のモル比率は50%以上がより望まし
い。この理由も前記した通りで、この比率が50%以上
であると金属間化合物の水への溶解度が増大し、耐食性
向上に寄与するためである。
【0009】金属間化合物中のアルカリ金属あるいはア
ルカリ土類金属としては、金属に対するインヒビター効
果の大きいMgもしくはCaが望ましく、これらとアル
カリ土類金属の比率の高い金属間化合物を形成する元素
としてはSi,Sn,Znが例として挙げられ、これら
の化合物が特に推奨される。特に好ましいのは、Mg 2
Siである。本発明では金属間化合物を顔料として用い
るため、微細な粒状に粉砕して用いることが好ましい。
粒径については特に規定するものではないが、本発明の
防錆顔料を含む塗料を塗装し、成膜したときに塗膜厚よ
り防錆顔料の粒径が大きいと、ブツ状の塗膜外観となり
塗装外観が損ねられるので、一般に公知の塗料用顔料と
同様な粒径(40μm以下程度)が良い。
【0010】本発明の防錆塗料は、前記金属間化合物と
成膜可能な樹脂を含むことを特徴とする。本発明の防錆
塗料に用いられる樹脂としては、用途に応じて一般に公
知の樹脂、例えば、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、
アクリル樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂などを使用
することができる。これらの樹脂は、必要に応じて数種
のものをブレンドして用いてもよい。
【0011】塗料としての形態も特に限定する物ではな
く、用途に応じて適宜使い分けることができる。例え
ば、有機溶剤系塗料、水系塗料、コロイド分散系塗料、
粉体塗料、電着塗料などが挙げられる。また、本発明の
防錆塗料はそれぞれの形態に応じて、溶剤を含むと塗装
時の粘度を変えることができ、塗装作業性の面で好適で
ある。溶剤は塗料の形態に応じて異なるが、一般に公知
の溶剤を用いることができる。本発明に用いる前記金属
間化合物の添加量は、特に限定する物ではなく、用途、
形態に応じて適した量を添加することができる。
【0012】例えば、本発明の防錆塗料をプレコート鋼
板のプライマーに用いる場合は、塗料の乾燥塗膜重量に
対して1〜40wt%添加することが好ましい。1wt
%未満では、防錆効果が発揮されず、40wt%超で
は、プレコート鋼板を加工したときに塗膜に亀裂が入り
やすくなるためである。本発明の防錆塗料は必要に応
じ、他の防錆顔料や着色顔料を含んでもよい。
【0013】防錆顔料としては一般に公知のもの、例え
ば、リン酸亜鉛,リン酸鉄、リン酸アルミニウムなど
のリン酸系防錆顔料、モリブデン酸カルシウム、モリ
ンブデン酸アルミニウム、モリブデン酸バリウムなどの
モリブデン酸系防錆顔料、酸化バナジウムなどのバナ
ジウム系防錆顔料、ストロンチウムクロメート、ジン
クロメート、カルシウムクロメート、カリウムクロメー
ト、バリウムクロメートなどのクロメート系防錆顔料、
水分散シリカ、ヒュームドシリカなどの微粒シリカな
どを用いることができる。しかし、に示すクロメート
系防錆顔料については環境上有毒であるため、このクロ
メート系防錆顔料以外の防錆顔料を用いることが望まし
い。
【0014】着色顔料としては、酸化チタン(Ti
2 )、酸化亜鉛(ZnO)、酸化ジリコニウム(Zr
O)、炭酸カルシウム(CaCO3 )、硫酸バリュウム
(BaSO4 )、アルミナ(Al2 3 )、カオリンク
レー、カーボンブラック、酸化鉄(Fe2 3 、Fe3
4 )等の無機顔料や有機顔料などの一般に公知の着色
顔料を用いることができる。これらの防錆顔料、着色顔
料の添加量は特に限定する物ではなく、塗料の形態、用
途、色などに応じて最適な量を添加することができ、2
種以上の顔料を用いても良い。防錆塗料の塗布方法は一
般に公知の塗装方法、例えば刷毛塗り、浸漬塗装、バー
コート塗装、スプレー塗装、電着塗装、静電塗装、ロー
ルコーター塗装、ダイコーター塗装、カーテンフロー塗
装、ローラーカーテン塗装などが挙げられる。
【0015】本発明の耐食性に優れた塗装金属板は、前
述の防錆塗料を金属板上に塗布、硬化乾燥した物であ
る。塗装金属板の母材に用いる金属板は、特に限定する
物ではなく、一般に公知の金属板を用いることができ、
合金や他の金属をめっきした金属でもよいが、特に鋼系
の金属及び鋼にめっきを施した金属において効果を発揮
する。鋼成分の限定は特に行わず、どのような鋼種に対
しても耐食性向上効果を有する。例えば、Ti,Nb,
B等を添加したIF鋼、Al−k鋼、Cr含有鋼、ステ
ンレス鋼、ハイテン等などが挙げられる。
【0016】鋼にめっきを施したものとしては、溶融亜
鉛めっき鋼板、合金化溶融亜鉛めっき鋼板、電気めっき
鋼板、アルミ亜鉛合金化めっき鋼板、アルミめっき鋼
板、錫めっき鋼板、ティンフリースチールなど、Al,
Zn,Sn,Cu,Pbの1以上から構成されるめっき
層を有する鋼板が効果的である。金属最表面もしくはめ
っき層の最表面には、化成処理皮膜、樹脂皮膜を適用す
ることもできる。また、本発明の金属板は、塗装端面で
金属が露出するプレコート金属板においても大いに効果
的である。
【0017】本発明の塗装金属板は、防錆塗料を成膜し
た上に着色塗料を塗装することができる。塗装する着色
塗料は、一般に公知の着色塗料を用いることができる。
例えば、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹
脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂などの樹脂に、酸化チ
タン(TiO2 )、酸化亜鉛(ZnO)、酸化ジリコニ
ウム(ZrO)、炭酸カルシウム(CaCO3 )、硫酸
バリュウム(BaSO 4 )、アルミナ(Al2 3 )、
カオリンクレー、カーボンブラック、酸化鉄(Fe2
3 、Fe3 4 )等の無機顔料や有機顔料を用いるたタ
イプなどが挙げられる。
【0018】塗料の形態も特に限定する物ではなく、有
機溶剤系塗料、水系塗料、コロイド分散系塗料、粉体塗
料、電着塗料などとして用いることができる。着色塗料
の塗布方法は一般に公知の塗装方法、例えば、刷毛塗
り、浸漬塗装、バーコート塗装、スプレー塗装、電着塗
装、静電塗装、ロールコーター塗装、ダイコーター塗
装、カーテンフロー塗装、ローラーカーテン塗装などが
挙げられる。
【0019】
【実施例】表1に示す金属間化合物を作製し、これを粉
砕機で粉砕し、粉砕したものを325meshフィルタ
ーにてふるいをかけ、最大粒径40μm、平均粒径10
μmの微粒化した金属間化合物を防錆顔料として用い
た。また、一般に公知で市販されている防錆顔料、スト
ロンチウムクロメートとリン酸亜鉛を比較として用い
た。次に、市販の有機溶剤系のクリヤー塗料に、前述の
防錆顔料を添加し、分散機にて防錆顔料を塗料中に分散
させることで、防錆塗料を作製した。なお、防錆塗料に
用いたクリヤー塗料はエポキシ系塗料、ポリエステル系
塗料、ウレタン系塗料の3種を用いた。
【0020】
【表1】
【0021】次に、0.5mmの冷延鋼板、電気亜鉛め
っき鋼板、溶融亜鉛めっき鋼板に、前処理とし有機樹脂
皮膜層(厚さ:0.5μm)を設ける、もしくはクロメ
ート処理(Cr付着量:50mg/m2 )、電解クロメ
ート処理(Cr付着量:50mg/m2 )、リン酸亜鉛
処理(リン酸塩付着量:1.8g/m2 )を施し、その
上に作製した防錆塗料をバーコーターにて塗装し、熱風
炉にて到達板温が210℃となる条件で焼き付けること
で硬化乾燥した。
【0022】また、焼き付け乾燥後には塗装金属板を水
冷した。防錆塗料の膜厚は焼き付け乾燥後の膜厚にして
5μmとなるように塗装した。この防錆塗料の塗膜層上
には、上塗り塗料として市販の着色顔料入りポリエステ
ル系塗料をバーコーターにて、乾燥後膜厚にして15μ
m塗装し、熱風炉にて到達板温が230℃となる条件に
て焼き付けることで硬化乾燥し、その後水冷して塗装金
属板を得た。なお、上塗り塗料中に含まれる着色顔料に
は、白色顔料である酸化チタン(TiO2 )を用いてお
り、添加量は塗料の乾燥塗膜重量にして50wt%であ
る。このようにして作製した塗装金属板についてJIS
−K5400.9.1記載の方法で塩水噴霧試験を実施
した。試験時間は電気亜鉛めっき鋼板の場合には120
h、溶融亜鉛めっき鋼板の場合には240hとした。
【0023】塩水噴霧試験を行う際、評価する塗装金属
板の塗膜には、カッターナイフにて塗膜を貫通して素地
である金属に達するクロス状の切傷(以降クロスカット
と称する)を設けてクロスカットからの塗膜の膨れ幅を
観察し評価した。クロスカット部の評価方法は、クロス
カット片側の最大膨れ幅が1mm未満の場合に○、1m
m以上3mm未満の場合に△、3mm以上の場合に×と
評価した。また、本発明の塗装金属板を端面部で金属部
が露出するプレコート鋼板に適用した時を考慮し、切断
機にて塗装金属板を切断し、金属が露出した切断端面部
を設け、切断端面部からの塗膜の膨れ幅を観察し評価し
た。端面部の評価方法は端面からの膨れ幅が3mm以内
の場合には○、3mm以上5mm未満の場合には△、5
mm以上の場合には×と評価した。
【0024】以下に評価結果の詳細を記述する。表2に
実験の詳細な条件と耐食性試験評価結果を示す。なお、
表2中に記載してある防錆塗料中に含まれる防錆顔料添
加量は、塗料の乾燥塗膜重量に対する添加量を記載して
ある。本発明の防錆塗料を用いた塗装金属板(本発明例
No1〜13)は、本発明以外の金属間化合物を含む防
錆塗料を用いた塗装金属板(比較例No14,15)、
もしくは、防錆顔料を全く含まない塗装金属板(比較例
No16)に比べて耐食性が明らかに良いことがわか
る。また、本発明の塗装金属板は、防錆顔料として一般
に公知のリン酸亜鉛を用いたもの(比較例No17)に
比べても耐食性が良く、一般に公知のストロンチウムク
ロメートを用いたもの(比較例No18,19)とほぼ
同等の耐食性を有することがわかる。ただし、本発明例
No12は金属の表面処理に環境上有毒である6価クロ
ム系処理を施しているため、あまり好ましくない。
【0025】なお、前記塗装金属板についてはプレコー
ト鋼板として使用することも考慮し、折り曲げ試験も実
施している。折り曲げ試験の条件は、20℃雰囲気中に
て塗装金属板と同じ厚さの板を1枚挟んだ状態で180
°密着曲げ(180°1T曲げ)実施した。加工部を2
0倍のルーペにて曲げ加工部を観察した結果、防錆塗料
中に防錆顔料が乾燥塗膜重量にして50wt%含まれれ
る塗装金属板(本発明例No5)は、塗膜に激しい亀裂
が発生していた。一方、その他の塗装金属板(比較例も
含む、本発明例No4以外のもの)は、いずれも塗膜に
亀裂は無く良好であった。プレコート鋼板に本発明の防
錆塗料を適用する場合、防錆顔料の添加量が乾燥塗膜重
量にして40wt%超では加工性が劣る。
【0026】
【表2】
【0027】
【発明の効果】本発明により、環境上有毒とされる6価
クロムを使用せずに、耐食性に優れた防錆塗料及び塗装
金属板を提供することが可能となった。従って、本発明
は工業的価値の極めて高い発明であるといえる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B32B 15/08 B32B 15/08 G (72)発明者 真木 純 福岡県北九州市戸畑区飛幡町1−1 新日 本製鐵株式会社八幡製鐵所内 (72)発明者 古川 博康 千葉県君津市君津1番地 新日本製鐵株式 会社君津製鐵所内 (72)発明者 和気 亮介 千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株式 会社技術開発本部内 (72)発明者 黒崎 将夫 千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株式 会社技術開発本部内 Fターム(参考) 4D075 CA33 DA06 DB01 DC01 DC10 DC11 DC15 DC18 EB01 EB02 EC15 4F100 AA02H AB01A AK01B AK41B AK51B AK53B BA02 BA10A BA10B CA13B CA14B CC00B GB07 GB32 GB48 GB81 JB02B 4J038 EA011 HA216 HA416 KA08 NA03 PC02

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構成元素の電気陰性度の最小値/最大値
    の比率が0.72以下であるような金属間化合物からな
    る防錆顔料を含有することを特徴とする防錆塗料。
  2. 【請求項2】 金属間化合物の構成元素の1種以上がア
    ルカリ金属またはアルカリ土類金属であって、アルカリ
    金属またはアルカリ土類金属のモル比での含有率が総計
    で50%以上であることを特徴とする請求項1記載の防
    錆塗料。
  3. 【請求項3】 アルカリ土類金属が、Mg,Caの1以
    上であることを特徴とする請求項2に記載の防錆塗料。
  4. 【請求項4】 金属間化合物が、Si,Sn,Znの1
    以上を、さらに含有することを特徴とする請求項2また
    は3に記載の防錆塗料。
  5. 【請求項5】 成膜可能な樹脂を含有することを特徴と
    する請求項1〜4のいずれかに記載の防錆塗料。
  6. 【請求項6】 表面に、請求項1〜5のいずれかに記載
    の防錆塗料を塗装してなる耐食性に優れる塗装金属板。
  7. 【請求項7】 防錆塗膜の上に、さらに着色顔料を含む
    塗料を塗装してなる請求項6に記載の耐食性に優れる塗
    装金属板。
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JP2002254555A (ja) * 2001-03-01 2002-09-11 Nippon Steel Corp 耐食性に優れる表面処理金属材

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