JP2001002434A - ガラス板の風冷強化装置 - Google Patents

ガラス板の風冷強化装置

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JP2001002434A
JP2001002434A JP11171143A JP17114399A JP2001002434A JP 2001002434 A JP2001002434 A JP 2001002434A JP 11171143 A JP11171143 A JP 11171143A JP 17114399 A JP17114399 A JP 17114399A JP 2001002434 A JP2001002434 A JP 2001002434A
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rollers
glass sheet
glass plate
cooling
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Abstract

(57)【要約】 【課題】均一な冷却能力を与えることができるガラス板
の風冷強化装置を提供する。 【解決手段】ローラ22A、22B、…の上下移動に応
じて上部エア吹口ヘッド24A、24B、…と下部エア
吹口ヘッド26A、26B、…が上下移動する。これに
より、ガラス板18に均一な冷却能力を与えることがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車、船舶、鉄
道、航空機などの輸送機器あるいは建築用その他各種用
途のガラス板の風冷強化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】加熱炉において軟化点近くまで加熱した
ガラス板を、湾曲した複数のローラからなるローラコン
ベアで搬送することによって、ガラス板を曲げ成形する
方法が知られている(例えば米国特許4,123,24
6号明細書参照)。この方法によれば、軟化したガラス
板はその自重により垂れ下がるので、ガラス板はローラ
の曲率に倣うように曲げられる。この場合、ガラス板は
搬送方向に直交する方向に曲げ成形される。
【0003】なお、本明細書において、「搬送方向に直
交する方向に曲げ成形される」とは、曲げ成形されたガ
ラス板の形状が、搬送方向軸のまわりに湾曲した形状に
なることを意味する。いいかえると、曲げ成形されたガ
ラス板は、搬送方向軸に垂直な断面が湾曲形状となる。
「搬送方向に沿って曲げ成形される」も同様に、曲げ成
形されたガラス板の形状が、搬送方向に直交する軸のま
わりに湾曲した形状になることを意味する。いいかえる
と、曲げ成形されたガラス板は、搬送方向に直交する軸
に垂直な断面が湾曲形状となる。以下に示す複数のロー
ラで形成される湾曲面の形状についても、「搬送方向に
(沿って)曲がった」「搬送方向に湾曲した」等の説明
は「搬送方向に(沿って)曲げ成形される」の意味と同
旨である。搬送方向に直交する方向に関する湾曲面の説
明も、「搬送方向に直交する方向に曲げ成形される」の
意味と同旨である。
【0004】本明細書における「・・・方向に直交」
は、水平面上であって・・・方向に垂直な方向を意味す
る。本明細書における「上」、「下」は、水平面に対し
それぞれ「上」、「下」を意味する。
【0005】近年の自動車産業では少量多品種の要求が
高まっているため、その型式毎にそれぞれ対応する曲率
のガラス板が必要になる。このために、上記米国特許
4,123,246号明細書に記載された方法(以下’
246の方法という)では、型式毎にその型式に対応し
た曲率のローラに交換する必要があった。この交換には
時間がかかるものであり、しかも型式毎に求められる曲
率のローラを用意する必要があった。
【0006】また、’246の方法では、ガラス板は曲
げられる方向に直交する方向に搬送される。この場合、
例えば自動車用サイドガラス板の曲げ成形において、自
動車への組付け状態における側辺方向がローラの延在方
向となる。そのため、ローラのガラス板への接触による
筋状のローラ歪が組付け状態における鉛直方向に形成さ
れ、ローラによる筋状の歪が目立ちやすい。この点につ
いて、以下に詳しく説明する。
【0007】ガラス板をローラにより搬送する場合、ガ
ラス板がローラに接触することによるローラ歪と呼ばれ
るものが形成される。各ローラは、搬送方向に直交する
方向に延存しており、かつ搬送方向に隣接配置されてい
る。そのため、ローラ歪はガラス板の搬送方向に直交す
る方向に筋状に形成される。
【0008】通常、人間の眼ではローラ歪を観測するこ
とは困難であり、使用状態でローラ歪により視認性が阻
害されることはない。しかし、使用状態とガラス板に入
射する光の状態によっては、ローラ歪がまれに観測され
ることがある。例えば、ガラス板を自動車に組付けた場
合、組付け状態におけるガラス板の鉛直方向に延存する
筋状の歪は、組付け状態における水平方向に延存する筋
状の歪に比べて見えやすい。したがって、曲げ成形時の
ガラス板に搬送方向と組付け状態における水平方向とを
一致させることが好ましい。
【0009】一方で、ガラス板を搬送方向に沿って曲げ
成形すると、風冷強化装置の間口からみたガラス板のみ
かけの厚みが大きくなる。そのため、従来のガラス板の
風冷強化装置では間口を大きく確保する必要がある。間
口を大きくすると、風冷強化装置のエア吹口とガラス板
面との間の距離が大きくなり、冷却能が低下する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】曲げ成形時のガラス板
に搬送方向と組付け状態における水平方向とを一致さ
せ、かつ風冷強化装置へのガラス板の搬入間口を小さく
したガラス板の曲げ成形方法として、次の方法が知られ
ている。その方法は、米国特許4,820,327号明
細書にある、加熱炉において軟化点近くまで加熱したガ
ラス板を、その搬送路が湾曲するように搬送方向に傾斜
配置した複数のローラにより搬送することによって、ガ
ラス板を曲げ成形する方法である。この方法(以下’3
27の方法という)によれば、軟化したガラス板はその
自重により垂れ下がるので、ガラス板は搬送路の曲率に
倣うように曲げられる。この場合、ガラス板は搬送方向
に曲げ成形される。
【0011】しかし、’327の方法では、型式毎にそ
の型式に対応した曲率の搬送路になるようにローラの配
置を変更する必要があった。この変更には時間がかかる
ものであった。さらに、’327の方法は、ガラス板の
搬送方向を鉛直方向に変えるものである。そのため、’
327の方法に用いる設備全体が大きくなる。そして、
ガラス板の搬送方向を鉛直方向から水平方向に戻すため
に、複雑な機構を設ける必要がある。
【0012】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、均一な冷却能力を与えることができるガラス板
の風冷強化装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、曲げ成形され
たガラス板を搬送するとともに、上下移動されることに
よりガラス板の曲げ形状に対応するように搬送面を湾曲
させる複数本のローラと、前記各ローラ間の上方に配設
されるとともに、前記ローラで搬送されるガラス板の上
面にエアを吹き付ける複数の上側エア噴射手段と、前記
各ローラ間の下方に配設されるとともに、前記ローラで
搬送されるガラス板の下面にエアを吹き付ける複数の下
側エア噴射手段と、前記上側エア噴射手段と、該上側エ
ア噴射手段に対向する下側エア噴射手段との間隔を一定
に保持した状態で前記ローラの上下位置に応じて前記上
側エア噴射手段と下側エア噴射手段とを上下移動させる
エア噴射手段移動機構と、からなることを特徴とするガ
ラス板の風冷強化装置を提供する。
【0014】本発明によれば、ローラの上下移動に応じ
て上側エア噴射手段と下側エア噴射手段とが上下移動す
る。これにより、均一な冷却能力を与えることができ
る。
【0015】また、本発明は、所定の間隔をもって配設
されるとともに、上下方向に移動可能な移動フレームに
よって個別に上下移動自在に支持され、曲げ成形された
ガラス板を搬送する複数のローラと、前記各ローラ間に
配置され、前記ガラス板の上面にエアを吹き付ける上側
エア噴射手段と、前記各ローラ間に配置され、前記ガラ
ス板の下面にエアを吹き付ける下側エア噴射手段と、前
記上側エア噴射手段が取り付けられ、上下方向にスライ
ド自在に支持された複数の上側支持フレームと、前記下
側エア噴射手段が取り付けられ、上下方向にスライド自
在に支持された複数の下側支持フレームと、前記各移動
フレームに設けられた支軸と、前記各支軸の同軸上に設
けられた円盤状の駒と、前記各支軸間に配置され、一端
が一方側の支軸に回動自在に支持されるとともに、他端
が他方側の支軸に設けられた前記駒上に載置された揺動
アームと、一端が前記下側支持フレームに連結され、他
端が前記揺動アームの中央部に連結された連結アーム
と、一端が前記上側支持フレームに連結され、他端が前
記揺動アームの中央部の上面に載置された従動アーム
と、からなり、ガラス板が搬送されている位置の前記複
数のローラをガラス板の搬送にともない上下動させて、
前記位置の複数のローラにより形成される搬送面を曲げ
成形されたガラス板の形状に対応するように搬送方向に
湾曲した湾曲面を形成し、前記各ローラをガラス板の搬
送にともない順次上下動させて、前記湾曲面をガラス板
の搬送とともにガラス板の搬送方向に進行させるととも
に、各ローラ間に配置された上側エア噴射手段と下側エ
ア噴射手段とを各ローラの上下動に対応させながら上下
動させて曲げ成形されたガラス板を搬送しながらガラス
板の上面と下面とにエアを吹き付けることにより、該ガ
ラス板を風冷強化することを特徴とするガラス板の風冷
強化装置を提供する。
【0016】本発明によれば、ローラの上下移動に応じ
て上側エア噴射手段と下側エア噴射手段とが上下移動す
る。すなわち、ローラが上下移動することにより、駒も
ローラと同じ移動量だけ上下移動する。そして、この駒
が上下移動して前後の駒の高さに差が生じることによ
り、揺動アームが傾斜する。この揺動アームには連結ア
ームを介して下側エア噴射手段が連結されており、この
結果、上側エア噴射手段は揺動アームの揺動に連動して
上下移動する。このとき、連結アームは揺動アームの中
央部に載置されているため、上側エア噴射手段の移動量
は、前後のローラの高さの差の1/2となる。また、前
記揺動アームには従動アームを介して上側エア噴射手段
が連結されており、この結果、上側エア噴射手段は揺動
アームの揺動に連動して上下移動する。このとき、連結
アームは揺動アームの中央部に載置されているため、上
側エア噴射手段の移動量は、前後のローラの高さの差の
1/2となる。したがって、上側エア噴射手段と下側エ
ア噴射手段は、ローラの上下移動に応じて上下移動する
とともに、その位置は、前後のローラの中間レベルに保
たれる。これにより、均一な冷却能力を与えることがで
きる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
るガラス板の風冷強化装置の好ましい実施の形態につい
て詳説する。
【0018】図1は、本発明に係る風冷強化装置が組み
込まれたガラス板の曲げ成形ラインの構造を示す斜視図
である。まず、同図に基づいてガラス板の曲げ成形工程
の全体の流れについて説明する。
【0019】曲げ成形前のガラス板18は、加熱炉12
の入口において搬送位置が位置決めされた後、図示しな
い搬入用のローラコンベアによって加熱炉12内に搬送
される。そして、その加熱炉12内を搬送される過程で
所定の曲げ成形温度(600〜700℃程度)まで加熱
される。
【0020】所定の曲げ成形温度まで加熱されたガラス
板18は、続いて曲げ成形用のローラコンベア20に移
載されて成形ゾーン14に搬送される。そして、この成
形ゾーン14を搬送される過程で曲げ成形用のローラコ
ンベア20によって所定の曲げ成形がなされる。
【0021】所定の曲げ成形がなされたガラス板18
は、続いて風冷強化用のローラコンベア22に移載され
る。そして、この風冷強化用のローラコンベア22によ
って風冷強化装置16に搬送されて風冷強化される。
【0022】風冷強化されたガラス板18は、搬出用の
ローラコンベア28に移載され、次工程の図示しない検
査装置に向けて搬送される。
【0023】以上のように、ガラス板は成形ゾーン14
で曲げ成形されたのち、風冷強化装置16で風冷強化さ
れる。
【0024】次に、成形ゾーン14の構成について説明
する。まず、成形ゾーン14に配設されている曲げ成形
用のローラコンベア20の構成について図1、図2を参
照しながら説明する。
【0025】曲げ成形用のローラコンベア20は、スト
レート状に形成された複数本のローラ20A、20B、
…によって構成されており、各ローラ20A、20B、
…は所定の間隔をもって水平に搬送方向に並列配置され
ている。ガラス板18は、これらのローラ20A、20
B、…が回転することで、そのローラ20A、20B、
…によって形成される搬送面上を搬送される。そして、
このローラコンベア20を構成する各ローラ20A、2
0B、…は、回転駆動手段によって各々が独立して回転
されるとともに、上下方向駆動手段によって各々が独立
して上下方向に移動されている。
【0026】以下に、この回転駆動手段及び上下方向駆
動手段の構成について説明する。なお、各ローラ20
A、20B、…の回転駆動手段及び上下方向駆動手段の
構造は同じである。したがって、ここでは便宜上ローラ
20Aの回転駆動手段及び上下方向駆動手段の構造につ
いてのみを説明し、他のローラ20B、20C、…の各
手段の説明は省略する。
【0027】まず、回転駆動手段の構造について説明す
る。図3に示すように、ローラ20Aは、その両端が上
下移動フレーム30上に配設された軸受32、32によ
って回転自在に支持されている。また、ローラ20Aの
一方端(図3において左端)には従動ギヤ34が固着さ
れており、該従動ギヤ34は、駆動ギヤ36に噛合され
ている。そして、この駆動ギヤ36は、上下移動フレー
ム30上に設けられたサーボモータ38のスピンドル4
0に取り付けられている。ローラ20Aは、このサーボ
モータ38を駆動することにより所定の角速度で回転さ
れる。以上が回転駆動手段の構造である。
【0028】次に、上下方向駆動手段の構造について説
明する。図3に示すように、上下移動フレーム30は、
固定フレーム42に上下移動自在に支持されている。す
なわち、上下移動フレーム30の両側部にはガイドレー
ル44、44が上下方向に沿って配設されており、この
ガイドレール44、44が固定フレーム42に固着され
たガイドブロック46、46に係合されている。また、
この上下移動フレーム30には、両端下部にラック4
8、48が下側に向けて突設されている。ラック48、
48にはピニオン50、50が噛合されており、ピニオ
ン50、50は回転軸52に固定されている。回転軸5
2は、両端が軸受54、54に軸支されており、その一
方端(図3において左端)にはサーボモータ56のスピ
ンドル58が連結されている。回転軸52は、このサー
ボモータ56を駆動することにより回転され、その回転
運動がピニオン50とラック48との作用によって直線
運動に変換される。この結果、上下移動フレーム30が
上下方向に移動される。そして、この上下移動フレーム
30が上下移動されることにより、ローラ20Aが上下
方向に移動される。以上が上下方向駆動手段の構造であ
る。
【0029】なお、図3において符号60、62は、成
形ゾーン14に設けられたヒータを示している。
【0030】上述した回転駆動手段と上下方向駆動手段
とは、他のローラ20B、20C、…全てに設けられて
いる。そして、これらの駆動手段のサーボモータ38、
56が、すべてモーションコントローラによって制御さ
れている。
【0031】モーションコントローラは、外部入力手段
からガラス板18の型式が入力されると、その型式のガ
ラス板18の曲率に対応するローラ20A、20B、…
の角速度制御データ及び上下移動制御データを作成す
る。そして、この作成した角速度制御データに基づきサ
ーボモータ38を制御し、上下移動制御データに基づき
サーボモータ56を制御する。すなわち、モーションコ
ントローラは、ガラス板18がローラ20A、20B、
…による搬送中に所望の曲率で搬送方向に曲げ成形され
るように、各ローラ20A、20B、…を多軸制御す
る。
【0032】前記のごとく構成されたローラコンベア2
0によるガラス板18を曲げ成形動作を図2を用いて説
明する。なお、説明中の( )内の符号は図2の( )
内の符号に対応する。
【0033】初期状態において、全てのローラ20A、
20B、…は最上位の位置に位置している(A)。
【0034】ガラス板18の搬送が開始されると、ロー
ラ20D〜20Fが下降する(B)。これにより、ロー
ラ20D〜20Fで形成される搬送面が曲率半径の大き
い緩やかな湾曲状に変形する。ガラス板18は、このロ
ーラ20D〜20F上を通過することにより、自重でロ
ーラ20D〜20Fの湾曲面に沿って撓み、搬送方向に
沿って曲げ成形される。
【0035】ガラス板18が更に搬送されると、ローラ
20F〜20Hが、先のローラ20D〜20Fよりも大
きく下降する(C)。これにより、ローラ20F〜20
Hで形成される搬送面が、先の湾曲面よりも曲率半径の
小さい湾曲状に変形する。ガラス板18は、このローラ
20F〜20H上を通過することにより、自重でローラ
20F〜20Hの湾曲面に沿って更に撓み、搬送方向に
沿って曲げ成形される。
【0036】ガラス板18が更に搬送されると、ローラ
20H〜20Jが、先のローラ20F〜20Hよりも更
に大きく下降する(D)。これにより、ローラ20H〜
20Jで形成される搬送面が、先の湾曲面よりも曲率半
径の小さい湾曲状に変形する。ガラス板18は、このロ
ーラ20H〜20J上を通過することにより、自重でロ
ーラ20H〜20Jの湾曲面に沿って更に撓み、搬送方
向に沿って曲げ形成される。
【0037】ガラス板18が更に搬送されると、ローラ
20J〜20Lが、先のローラ20H〜20Jよりも更
に大きく下降する(E)。そして、ローラ20J〜20
Lで形成される搬送面が、最終的に得ようとするガラス
板18の曲率と同じ曲率の湾曲面に変形する。ガラス板
18は、このローラ20J〜20L上を通過することに
より、最終的に得ようとする曲率に搬送方向に沿って曲
げ成形される。以後、ローラ20M、…は、この曲率の
湾曲面を維持するように上下移動する。
【0038】このように、ローラコンベア20は、ロー
ラ20A、20B、…の上下移動によって形成される湾
曲面の曲率半径を順次小さくしてゆくことで、ガラス板
18を搬送方向に沿って曲げ成形する。
【0039】次に、前記風冷強化装置16の構成につい
て説明する。風冷強化装置16は、風冷強化用のローラ
コンベア22によって搬送されるガラス板18の上面と
下面とにエアを吹き付けることによってガラス板18を
風冷強化する。ここで、この風冷強化用のローラコンベ
ア22は、前記曲げ成形用のローラコンベア20と同様
に上下移動可能に構成されている。まず、図4〜図6を
用いてローラコンベア22の構成について説明する。
【0040】ローラコンベア22は、ストレート状に形
成された複数本のローラ22A、22B、…を所定の間
隔をもって水平に搬送方向に並列配置することによって
構成されている。そして、各ローラ22A、22B、…
は、回転駆動手段によって各々が独立して回転駆動され
るとともに、上下方向駆動手段によって各々が独立して
上下方向に移動される。
【0041】以下に、この回転駆動手段及び上下方向駆
動手段の構成について説明する。なお、各ローラ22
A、22B、…の回転駆動手段及び上下方向駆動手段の
構造は同じである。したがって、ここでは便宜上ローラ
20Aの回転駆動手段及び上下方向駆動手段の構造につ
いてのみを説明し、他のローラ22B、22C、…の各
手段の説明は省略する。
【0042】まず、回転駆動手段の構造について説明す
る。図4に示すように、ローラ22Aは、その両端が一
対の上下移動フレーム70A、70A上に配設された軸
受72A、72Aによって回転自在に支持されている。
また、ローラ22Aの一方端(図4において右端)には
サーボモータ78Aのスピンドルが連結されている。ロ
ーラ22Aは、このサーボモータ78Aを駆動すること
により所定の角速度で回転される。以上が回転駆動手段
の構造である。
【0043】次に、上下方向駆動手段の構造について説
明する。一対の上下移動フレーム70A、70Aは、そ
れぞれ一対の固定フレーム82A、82Aによって上下
移動自在に支持されている。すなわち、各上下移動フレ
ーム70Aの外側部にはガイドレール84Aが上下方向
に沿って配設されており、このガイドレール84Aが固
定フレーム82Aの内側部に固着されたガイドブロック
86A、86Aに摺動自在に支持されている。また、こ
の上下移動フレーム70Aの外側部にはラック88A、
88Aが配設されており、ラック88A、88Aにはピ
ニオン90A、90Aが噛合されている。このピニオン
90A、90Aは回転軸92Aに固定されており、回転
軸92Aは、両端が軸受94A、94Aに軸支されてい
る。そして、この回転軸92Aの一方端(図4において
右端)には、一方の固定フレーム82Aの頂部に配設さ
れたサーボモータ96Aのスピンドルが連結されてい
る。回転軸92Aは、このサーボモータ96Aを駆動す
ることにより回転され、その回転運動がピニオン90A
とラック88Aとの作用によって直線運動に変換され
る。この結果、上下移動フレーム70Aが上下方向に移
動される。そして、この上下移動フレーム70Aが上下
移動されることにより、ローラ22Aが上下方向に移動
される。以上が上下方向駆動手段の構造である。
【0044】上述した回転駆動手段と上下方向駆動手段
とは、他のローラ22B、22C、…全てに設けられて
いる。そして、これらの駆動手段のサーボモータ78
A、78B、…、96A、96B、…が、すべてモーシ
ョンコントローラによって制御されている。
【0045】モーションコントローラは、外部入力手段
からガラス板18の型式が入力されると、その型式のガ
ラス板18の曲率に対応するローラ22A、22B、…
の角速度制御データ及び上下移動制御データを作成す
る。そして、この作成した角速度制御データに基づきサ
ーボモータ78A、78B、…を制御し、上下移動制御
データに基づきサーボモータ96A、96B、…を制御
する。すなわち、モーションコントローラは、成形ゾー
ン14で曲げ成形されたガラス板18が、その形状を保
持したまま搬送されるように、各ローラ22A、22
B、…を多軸制御する。
【0046】次に、風冷強化装置16の構成について説
明する。風冷強化装置16は、ローラコンベア22を挟
んで、上方に上部送風ボックス100、下方に下部送風
ボックス102、が備えられている。上部送風ボックス
100と下部送風ボックス102とには各々ダクト10
4、106が連結され、これらのダクト104、106
には図示しないブロアが連結されている。したがって、
ブロアが駆動されると、ブロアによって発生した冷却エ
アが、ダクト104、106を介して上部送風ボックス
100と下部送風ボックス102とに供給される。
【0047】上部送風ボックス100に供給された冷却
エアは、各ローラ22A、22B、…間の上方に配設さ
れた上部エア吹口ヘッド(上側エア噴射手段)24A、
24B、…のノズル25A、25B、…からローラコン
ベア22に向けて吹き出される。一方、下部送風ボック
ス102に供給された冷却エアは、各ローラ22A、2
2B、…間の下方に配設された下部エア吹口ヘッド(下
側エア噴射手段)26A、26B、…のノズル27A、
27B、…からローラコンベア22に向けて吹き出され
る。これにより、ローラコンベア22によって搬送され
るガラス板18の上面と下面とが冷却される。
【0048】ところで、上部エア吹口ヘッド24A、2
4B、…と下部エア吹口ヘッド26A、26B、…は、
それぞれ上下移動自在に設けられている。そして、この
上部エア吹口ヘッド24A、24B、…と下部エア吹口
ヘッド26A、26B、…とは、それぞれローラ22
A、22B、…に連動して上下移動される。ローラ22
A、22B、…は、ガラス板18の搬送にともない上下
動される。この場合、ローラ22A、22B、…のうち
のガラス板18が搬送されている位置のローラが上下動
し、これらの位置の複数のローラにより形成される搬送
面がガラス板の搬送方向について、曲げ成形されたガラ
ス板の湾曲形状に対応した湾曲面を有する。そして、ガ
ラス板の搬送にともない各ローラを順次上下動させ、各
ローラにより形成される湾曲面をガラス板の搬送方向に
進行させる。以下に、この上部エア吹口ヘッド24A、
24B、…と下部エア吹口ヘッド26A、26B、…と
を上下移動させる機構について説明する。
【0049】図4に示すように、上部エア吹口ヘッド2
4Aは、ローラ22Aに沿って配設されている。この上
部エア吹口ヘッド24Aはホルダ(上側支持フレーム)
108Aによって保持されている。ホルダ108Aは、
上部に一対のスライドロッド110A、110Aが垂直
に立設されており、スライドロッド110A、110A
は、スライドフレーム112に設けられたブッシュ11
4A 114Aに摺動自在に支持されている。すなわ
ち、ホルダ108Aは、スライドフレーム112に対し
て上下方向にスライド自在に支持されている。
【0050】スライドフレーム112の両端部には、ガ
イドブロック116、116が固着されている。このガ
イドブロック116、116は、固定フレーム118、
118に配設されたガイドレール120、120上を摺
動自在に支持されている。すなわち、スライドフレーム
112は、固定フレーム118、118に対して上下方
向にスライド自在に支持されている。
【0051】スライドフレーム112の上部には、連接
棒122、122を介してラックジャッキ(上側支持フ
レーム昇降手段)124、124のラック126、12
6が連結されている。そして、このラックジャッキ12
4、124が駆動されることにより、スライドフレーム
112が上下方向に移動される。
【0052】ところで、ホルダ108Aの上部に立設さ
れたスライドロッド110A、110Aの頂部には、ス
トッパ110a、110aが固着されている。このた
め、スライドフレーム112が上昇すると、このストッ
パ110a、110aがブッシュ114A、114Aの
頂部に押されて、ホルダ108Aが引き上げられる。そ
して、このホルダ108Aが引き上げられることによ
り、上部エア吹口ヘッド24Aが上方に引き上げられ
る。
【0053】ここで、この上部エア吹口ヘッド24A
は、内部が複数(本例では6つ)の空間に仕切られてお
り、各空間には上部エア吹口ヘッド24Aの上面部に形
成された6つのエア導入口128A、128A、…が連
通されている。この6つのエア導入口128A、128
A、…は、それぞれ上部送風ボックス100の下面部に
形成されたエア供給口130A、130A、…にフレキ
シブルパイプ132A、132A、…を介して連結され
ている。このフレキシブルパイプ132A、132A、
…は、伸縮自在に形成されており、上部エア吹口ヘッド
24Aの上下移動に応じて伸縮する。したがって、上部
エア吹口ヘッド24Aが上下移動しても、上部送風ボッ
クス100が上下移動されることはない。
【0054】以上のように、上部エア吹口ヘッド24A
は、上下方向にスライド自在に支持されている。そし
て、ラックジャッキ124、124が駆動されることに
より、上部エア吹口ヘッド24Aが上方に引き上げられ
る。
【0055】一方、下部エア吹口ヘッド26Aは、ロー
ラ22Aに沿って配設されており、ホルダ(下側支持フ
レーム)138Aによって保持されている。ホルダ13
8Aの両端部には、一対のシリンダ(下側支持フレーム
昇降手段)140A、140Aのロッドが連結されてい
る。このシリンダ140A、140Aは、それぞれ連結
アーム142A、142Aに取り付けられており、連結
アーム142A、142Aは、上下移動フレーム70
A、70Aの内側面に配設されたガイドレール144
A、144A上にスライドブロック146A、146A
を介してスライド自在に設けられている。したがって、
下部エア吹口ヘッド26Aは、連結アーム142A、1
42Aが上下移動することにより、この連結アーム14
2A、142Aに連動して上下移動される。そして、シ
リンダ140A、140Aが駆動されることにより、そ
のロッドの伸縮に応じて上下移動される。
【0056】ここで、この下部エア吹口ヘッド26A
は、内部が複数(本例では3つ)の空間に仕切られてお
り、各空間には下部エア吹口ヘッド26Aの下面部に形
成された3つのエア導入口148A、148A、148
Aが連通されている。この3つのエア導入口148A、
148A、148Aは、それぞれ下部送風ボックス10
2の上面部に形成されたエア供給口150A、150
A、150Aにフレキシブルパイプ152A、152
A、152Aを介して連結されている。このフレキシブ
ルパイプ152A、152A、152Aは、伸縮自在に
形成されており、下部エア吹口ヘッド26Aの上下移動
に応じて伸縮する。したがって、下部エア吹口ヘッド2
6Aが上下移動しても、下部送風ボックス102が上下
移動されることはない。
【0057】以上説明したように、上部エア吹口ヘッド
24Aと下部エア吹口ヘッド26Aとは、それぞれ上下
方向にスライド自在に支持されている。そして、他の上
部エア吹口ヘッド24B、24C、…、下部エア吹口ヘ
ッド26B、26C、…も同様に上下方向にスライド自
在に支持されている。なお、上部送風ボックス100と
下部送風ボックス102、及び、スライドフレーム11
2は、一つのものが共用されている。
【0058】ところで、図5及び図6に示すように、各
上下移動フレーム70A、70B、…には、上端部近傍
に支軸154A、154B、…が設けられている。そし
て、この支軸154A、154B、…には、同軸上に円
盤状の駒156A、156B、…が回動自在に支持され
ている。
【0059】また、各支軸154A、154B、…の間
には、揺動アーム158A、158B、…が配設されて
おり、揺動アーム158A、158B、…の一方端は、
それぞれ一方側の支軸154A、154B、…に回動自
在に支持されている。そして、他方端は他方側の支軸1
54B、154C、…に取り付けられた駒156B、1
56C、…の上に載置されている。
【0060】ここで、各支軸154A、154B、…
は、上下移動フレーム70A、70B、…に設けられて
いる。このため、各支軸154A、154B、…は、ロ
ーラコンベア22を構成する各ローラ22A、22B、
…が上下移動することにより、これに連動して上下移動
する。そして、この支軸154A、154B、…が上下
移動して隣接する支軸154A、154B、…の間に高
度差が生じると、その差に応じて揺動アーム158A、
158B、…が傾斜される。
【0061】下部エア吹口ヘッド26A、26B、…が
連結されている連結アーム142A、142B、…の上
端部は、この揺動アーム158A、158B、…の中央
部にピン160A、160B、…を介して連結されてい
る。したがって、揺動アーム158A、158B、…が
揺動することにより、連結アーム142A、142B、
…は、その揺動アーム158A、158B、…の傾斜量
に応じて上下移動される。そして、この連結アーム14
2A、142B、…が上下移動されることにより、下部
エア吹口ヘッド26A、26B、…が上下移動される。
【0062】一方、上部エア吹口ヘッド24A、24
B、…が保持されたホルダ108A、108B、…の両
端部には、従動アーム162A、162B、…が取り付
けられている(図4参照)。この従動アーム162A、
162B、…の先端部には、図5及び図6に示すよう
に、それぞれローラ164A、164B、…が回動自在
に設けられている。そして、これらのローラ164A、
164B、…は、それぞれ揺動アーム158A、158
B、…の中央部に載置されている。したがって、揺動ア
ーム158A、158B、…が揺動することにより、従
動アーム162A、162B、…は、その揺動アーム1
58A、158B、…の傾斜量に応じて上下移動され
る。そして、この従動アーム162A、162B、…が
上下移動されることにより、上部エア吹口ヘッド24
A、24B、…が上下移動される。
【0063】このように、上部エア吹口ヘッド24A、
24B、…と下部エア吹口ヘッド26A、26B、…と
は、それぞれローラコンベア22を構成する各ローラ2
2A、22B、…の上下移動に連動して上下移動され
る。そして、その移動量は、隣接するローラ22A、2
2B、…の高さの差の1/2となる。すなわち、連結ア
ーム142A、142B、…と従動アーム162A、1
62B、…とは、それぞれ揺動アーム158A、158
B、…の中間位置に連結されているため、隣接するロー
ラ22A、22B、…の高さに差が生じると、その高さ
の差の1/2だけ移動することとなる。この結果、上部
エア吹口ヘッド24A、24B、…と下部エア吹口ヘッ
ド26A、26B、…とは、常に隣接するローラ22
A、22B、…の中間レベルの位置に保たれることとな
る。
【0064】前記のごとく構成された本実施の形態の風
冷強化装置16の作用は、次のとおりである。
【0065】まず、初期設定を行う。すなわち、ラック
ジャッキ124A、124Aを駆動して、スライドフレ
ーム112を所定の動作位置(図4に示す位置)まで下
降させる。これにより、各ホルダ108A、108B、
…が上下移動自在に支持されるとともに、各従動アーム
162A、162B、…のローラ164A、164B、
…が、揺動アーム158A、158B、…上に載置され
る。この結果、各上部エア吹口ヘッド24A、24B、
…が、揺動アーム158A、158B、…の揺動に連動
して上下移動する。
【0066】また、これと同時にシリンダ140A、1
40B、…を駆動して、各下部エア吹口ヘッド26A、
26B、…を上昇させ、各ノズル27A、27B、…を
ローラコンベア22の搬送面から所定距離の位置に位置
させる。
【0067】以上の初期設定が完了したのち、ガラス板
18の曲げ成形を開始する。なお、成形ゾーン14にお
けるガラス板18の曲げ成形方法については、すでに上
述されているので、ここでは、その曲げ成形されたガラ
ス板18を風冷強化する工程についてのみ図7を用いて
説明する。
【0068】成形ゾーン14で曲げ成形されたガラス板
18は、曲げ成形用のローラコンベア20から風冷強化
用のローラコンベア22に移載される。
【0069】ここで、図7(A)に示すように、ガラス
板18が移載される前の状態において、ローラコンベア
22を構成する全てのローラ22A、22B、…は最上
位の位置に位置している。したがって、搬送面は平坦に
形成されており、各上部エア吹口ヘッド24A、24
B、…と下部エア吹口ヘッド26A、26B、…も同じ
高さの位置に位置している。
【0070】曲げ成形用のローラコンベア20から風冷
強化用のローラコンベア22にガラス板18が移載さ
れ、そのガラス板18が風冷強化装置16内に入ると、
図示しないブロアが駆動され、各上部エア吹口ヘッド2
4A、24B、…のノズル25A、25B、…と、各下
部エア吹口ヘッド26A、26B、…のノズル27A、
27B、…からガラス板18に向けて冷却エアが噴射さ
れる。ガラス板18は、この各上部エア吹口ヘッド24
A、24B、…のノズル25A、25B、…と、各下部
エア吹口ヘッド26A、26B、…のノズル27A、2
7B、…から噴射される冷却エアによって風冷強化され
る。
【0071】ここで、このガラス板18を搬送するロー
ラコンベア22の各ローラ22A、22B、…は、図7
(B)〜(D)に示すように、曲げ成形されているガラ
ス板18の形状を保持するように上下移動しながらガラ
ス板18を搬送する。
【0072】一方、このガラス板18を搬送するローラ
22A、22B、…が上下移動すると、この上下移動に
連動して各ローラ22A、22B、…に配設されている
上部エア吹口ヘッド24A、24B、…と下部エア吹口
ヘッド26A、26B、…も上下移動する。そして、こ
のときの上部エア吹口ヘッド24A、24B、…と下部
エア吹口ヘッド26A、26B、…とは、常に前後のロ
ーラ22A、22B、…の中間レベルの位置に位置する
ように上下移動する。
【0073】このように、本実施の形態の風冷強化装置
16は、ローラコンベア22のローラ22A、22B、
…の上下移動に連動して、上部エア吹口ヘッド24A、
24B、…と下部エア吹口ヘッド26A、26B、…と
が移動する。その際、上部エア吹口ヘッド24A、24
B、…と下部エア吹口ヘッド26A、26B、…とは、
常に前後のローラ22A、22B、…の中間レベルに位
置するように上下移動する。これにより、搬送されるガ
ラス板18と各吹口ヘッド24A、24B、…、26
A、26B、…のノズル25A、25B、…、27A、
27B、…までの距離が略一定に保たれ、均一な冷却能
力を与えることができる。
【0074】また、本実施の形態の風冷強化装置16
は、ガラス板18の風冷強化中にトラブルが発生した場
合であっても、迅速に上部エア吹口ヘッド24A、24
B、…と下部エア吹口ヘッド26A、26B、…とを搬
送面から退避させることができるという効果を有してい
る。
【0075】すなわち、たとえば、風冷強化中にトラブ
ルが発生した場合は、まず、ローラコンベア22の各ロ
ーラ22A、22B、…の回転を停止する。次いで、ラ
ックジャッキ124、124を駆動して、スライドフレ
ーム112を引き上げる。このスライドフレーム112
が引き上げられると、各ホルダ108A、108B、…
に設けられているスライドロッド110A、110B、
…のストッパ110a、110aがスライドフレーム1
12に設けられている各ブッシュ114A、114B、
…の頂部に押されて、各ホルダ108A、108B、…
が引き上げられる。そして、この各ホルダ108A、1
08B、…が引き上げられることにより、各上部エア吹
口ヘッド24A、24B、…が一斉に引き上げられて、
ローラコンベア22の搬送面から退避する。
【0076】また、ラックジャッキ124、124の駆
動と同時に、各シリンダ140A、140B、…を駆動
して、そのロッドを収縮させる。これにより、各下部エ
ア吹口ヘッド26A、26B、…が引き下げられて、ロ
ーラコンベア22の搬送面から退避する。
【0077】このように、本実施の形態の風冷強化装置
16によれば、ガラス板18の風冷強化中にトラブルが
発生した場合であっても、迅速に上部エア吹口ヘッド2
4A、24B、…と下部エア吹口ヘッド26A、26
B、…を搬送面から退避させることができるので、迅速
にトラブルに対処できる。
【0078】図1に示す実施の形態では、成形ゾーン1
4が加熱炉12の囲い中に設けられている。すなわち、
成形ゾーン14が加熱炉12内であって加熱炉12の下
流側に設けられている。本発明におけるガラス板の曲げ
成形装置では、(i)成形ゾーンを加熱炉内に設けるこ
との他に、(ii)加熱炉外に設けることも、(ii
i)成形ゾーンの一部を加熱炉外に設けることもでき
る。こうした成形ゾーンを設ける位置は、ガラス板の寸
法や曲げ形状に応じて、上記(i)〜(iii)から適
宜選択できる。
【0079】まず、ガラス板の厚みと成形ゾーンの位置
との関係を説明する。ガラス板が曲げ成形された後の強
化処理は、ガラス板の厚みの影響を受ける。すなわち、
強化処理されたガラス板は、表面に圧縮応力が、内部に
引張応力が形成されている。これらの残留応力は、加熱
されたガラス板の急冷により生じるガラス板表面とガラ
ス板内部との温度差に起因する。ガラス板の厚みが小さ
いとこの温度差が得にくくなるので、厚みが小さいガラ
ス板の強化処理にあたっては、急冷時の冷却能を増加さ
せる必要がある。冷却能の増加のための手段の1つに
は、冷却風の吹付け圧や風量を増加することがあげられ
る。他に、急冷時のガラス板の温度を増加させる手段も
ある。
【0080】(i)の場合、ガラス板を加熱炉内で曲げ
成形できるので、曲げ成形後のガラス板をすぐに風冷強
化装置に搬送できる。そのため、ガラス板の温度が下が
ることなく風冷強化装置までガラス板を搬送できる。し
たがって、(i)の成形ゾーンの配置は、厚みが小さい
ガラス板の曲げ成形・強化処理に優位である。
【0081】次に、ガラス板の曲げ形状と成形ゾーンの
位置との関係を説明する。ガラス板を複数の方向に湾曲
した形状(複曲形状)に曲げ成形する場合、成形ゾーン
には、搬送方向に直交する方向へのガラス板の曲げ成形
をするための手段が設けられる。この手段を加熱炉内に
設けようとすると、加熱炉内の閉空間を確保しにくくな
る。そのため、加熱炉内の温度を所定の温度に保てない
という不具合が生じる。そこで、この手段を加熱炉外に
設けることによって、加熱炉内の温度の安定化が実現で
きる。したがって、(ii)の成形ゾーンの配置は、ガ
ラス板を複曲形状に曲げ成形する場合に優位である。
【0082】さらに、厚みの小さいガラス板を複曲形状
に曲げ成形する曲げ成形・強化処理には、(i)と(i
i)の折衷として(iii)が優位である。そして、
(iii)の曲げ成形ゾーンの配置は、単なる折衷案の
位置付けに留まらず、次の点で好ましい。すなわち、自
動車産業の少量多品種の要求により、1つのガラス板の
曲げ成形装置で多くの型式のガラス板を曲げ成形するこ
とも要求されている。型式に応じて、ガラス板の厚みは
多種にわたり、ガラス板の曲げ形状も多種にわたる。そ
のため、同じ仕様のガラス板の曲げ成形装置で、多種の
厚みの多種の曲げ形状のガラス板を成形できることは優
位である。そして、このような少量多品種の事情に適応
できる成形ゾーンの配置が、(iii)の配置である。
【0083】本発明において、ガラス板の風冷強化前の
曲げ成形方法・装置には、従来から知られているか知ら
れていないかに限らず種々のものが使用できる。例え
ば、加熱されたガラス板の下面周縁をリングで支持する
とともに、ガラス板の上面側に配された成形型とリング
とでガラス板を挟持して曲げ成形する方法・装置があ
る。また、上記実施の形態で説明した曲げ成形方法・装
置がある。いづれの方法・装置であっても、ガラス板を
曲げ成形した後に、ガラス板はローラコンベアにより風
冷強化装置に搬送される。そのうち、上記の実施の形態
で説明した曲げ成形方法・装置は、以下の理由で好まし
い。
【0084】すなわち、既に述べたように、ガラス板に
形成される歪の観点から、ガラス板は搬送方向に沿った
方向に曲げ成形されることが好ましい。搬送方向に沿っ
た方向に曲げ成形する方法としては、’327の方法が
ある。しかし、この方法はガラス板を水平面から鉛直方
向に向けて搬送するものである。そのため、設備全体が
大きくなる。しかも、重力に逆らってガラス板を搬送す
るため、ガラス板を高速で搬送することが困難であり、
ローラ上でのガラス板の滑りを防止する機構を特別に設
けなければならない。さらに、曲げ成形、風冷強化され
た後のガラス板は、鉛直方向から水平方向へと搬送方向
を変えなければならない。この搬送方向を変える機構は
複雑であり、ガラス板への傷の発生が懸念される。
【0085】これに対し、上記実施の形態で説明した曲
げ成形方法・装置では、ローラの上下移動制御データを
変更するだけで別の型式のガラス板を成形できる。しか
も、ガラス板の搬送方向は水平方向であるため、ガラス
板への傷の発生を抑制できる。このように、上記実施の
形態で説明した曲げ成形方法・装置は、ガラス板は搬送
方向に沿った方向に曲げ成形できる、設備全体の機構が
簡素な曲げ成形方法・装置である。したがって、本発明
におけるガラス板の風冷強化の前に用いるガラス板の曲
げ成形方法・装置としては、上記実施の形態であげた例
が好ましい。
【0086】なお、曲げ成形用の各ローラ自身、風冷強
化用の各ローラ自身は、ガラス板の搬送にともない鉛直
方向に上下動する。この上下動により、ガラス板が搬送
されている位置の複数のローラによって湾曲面を形成
し、この湾曲面がガラス板の搬送方向に進行する。言い
かえると、上記の湾曲面が波面に、各ローラが波の振動
子に、各ローラの上下動ストローク長が振幅に、それぞ
れ相当する。そして、各振動子の位相を搬送方向下流に
向かうにしたがって順次変えるように、各ローラの上下
動に位相差を与えることによって、波を伝播させ湾曲面
がガラス板の搬送方向に進行する。
【0087】このように、複数のローラをガラス板の搬
送位置に応じて上下移動させることにより、複数のロー
ラで形成される搬送面を湾曲させ、この湾曲した搬送面
に沿ってガラス板を搬送する。これにより、本発明は、
型式に応じた曲率の複数のローラを使用することなくガ
ラス板を曲げ成形、風冷強化できるので、従来必要であ
ったローラの交換作業を省くことができる。そして、ロ
ーラの上下移動制御データを変更するだけで別の型式の
ガラス板を成形することができるので、ジョブチェンジ
時間を実質的になくすことができる。
【0088】ところで、ローラが上下移動した場合、ガ
ラス板の水平方向成分の搬送速度は、ローラの上下位置
に依存することとなる。この場合、複数のローラの角速
度が一定であると、水平方向成分の搬送速度は、下方側
のローラの方が上側のローラよりも速くなる。このよう
な速度のアンバランス現象が生じると、ローラとガラス
板との間でスリップが発生し、ガラス板に傷を付けると
いう不具合が発生する。そこで、複数のローラを独立し
て回転させる回転駆動手段を備え、そして、制御装置に
よりガラス板の水平方向成分の搬送速度が等しくなるよ
うに前記回転駆動手段を制御することは好ましい。これ
により、前記不具合は解消するので、傷の無いガラス板
を得ることができる。
【0089】なお、風冷強化用の各ローラにより形成さ
れる所望の湾曲面とは、ガラス板の搬送方向について、
曲げ成形されたガラス板の湾曲形状に対応した湾曲面を
意味する。
【0090】曲げ成形用の各ローラにより形成される所
望の湾曲面とは、ガラス板が成形用ローラ上の搬送され
ている位置に応じて必要とされる湾曲面である。具体的
には、ガラス板を曲げ成形するゾーンのうちの最下流の
位置では、この位置の各成形用ローラで形成される湾曲
面は、ガラス板の搬送方向についての最終的に得ようと
するガラス板の曲げ形状に概略一致した湾曲形状を呈す
る。
【0091】1つの例として、最下流の位置よりも上流
に位置する各成形用ローラで形成される湾曲面は、最下
流の位置での各成形用ローラで形成される湾曲面よりも
大きな曲率半径を有する。さらに上流へいくに従って、
上流位置の各成形用ローラで形成される湾曲面はさらに
大きな曲率半径を有する。
【0092】他の例として、ガラス板を曲げ成形するゾ
ーンのすべての位置において、各成形用ローラで形成さ
れる湾曲面を最終的に得ようとするガラス板の搬送方向
の曲げ形状に概略一致した湾曲形状にすることもでき
る。いづれにしても、最終的に得ようとするガラス板の
曲げ形状にガラス板を曲げ成形するために、各成形用ロ
ーラで形成される湾曲面は、ガラス板が搬送されている
位置に応じて決められる湾曲面とされる。この際、湾曲
形状はガラス板の厚みやガラス板の温度を考慮しながら
決めるものであり、これらの各条件に応じて、どのよう
に湾曲面の形状を変えるか(または一定の湾曲形状とす
るか)を適宜設定できるように装置を構成することは好
ましい。
【0093】ガラス板は瞬時には自重により曲がらない
ことが多い。そのため、各成形用ローラで形成される湾
曲面の曲率半径を、上流側から徐々に小さな曲率半径に
し、最下流位置で最終的に得ようとするガラス板の湾曲
形状にすることが、各成形用ローラの搬送駆動力をガラ
ス板に充分に伝達できる点に鑑みて好ましい。
【0094】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るガラス
板の風冷強化装置によれば、ローラコンベアのローラの
上下移動に連動して上側エア噴射手段と下側エア噴射手
段とが上下移動するので、常に均一な冷却能力を提供で
きる。
【0095】そして、上下移動自在に設けられたローラ
コンベアによりガラス板を搬送するとともに、ローラコ
ンベアの上下移動にともなってエア吹口ヘッドを上下移
動させる本発明に係るガラス板の風冷強化装置は、ガラ
ス板の曲げ形状に応じて間口の上下位置を変化させるこ
とができる。この場合、ガラス板を風冷強化装置に搬送
するための間口は小さくてよいので、エア吹口ヘッドと
ガラス板面との間を所定の短い距離にできる。したがっ
て、冷却能力を低減させることなく、ガラス板の歪の発
生を考慮したガラス板の風冷強化を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る風冷強化装置が組み込まれたガラ
ス板の曲げ成形ラインの構造を示す斜視図
【図2】ローラコンベアによるガラス板の曲げ動作を示
す遷移図
【図3】ローラの回転駆動手段と上下方向移動手段との
構造を示す説明図
【図4】風冷強化装置の全体構成を示す正面図
【図5】風冷強化装置の要部の構成を示す正面図
【図6】風冷強化装置の要部の構成を示す側面図
【図7】風冷強化装置の作用を説明する遷移図
【符号の説明】
10…ガラス板の曲げ成形装置、12…加熱炉、14…
成形ゾーン、16…風冷強化装置、18…ガラス板、2
0…曲げ成形用のローラコンベア、22…風冷強化用の
ローラコンベア、22A…ローラ、24A…上部エア吹
口ヘッド(上側エア噴射手段)、25A…ノズル、26
A…下部エア吹口ヘッド(下側エア噴射手段)、27A
…ノズル、70A…上下移動フレーム、82A…固定フ
レーム、100…上部送風ボックス、102…下部送風
ボックス、108A…ホルダ(上側支持フレーム)、1
10A…スライドロッド、112…スライドフレーム、
124…ラックジャッキ(上側支持フレーム昇降手
段)、138A…ホルダ(下側支持フレーム)、140
A…シリンダ(下側支持フレーム昇降手段)、142A
…連結アーム、154A…支軸、156A…駒、158
A…揺動アーム、162A…従動アーム、164A…ロ
ーラ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 曲げ成形されたガラス板を搬送するとと
    もに、上下移動されることによりガラス板の曲げ形状に
    対応するように搬送面を湾曲させる複数本のローラと、 前記各ローラ間の上方に配設されるとともに、前記ロー
    ラで搬送されるガラス板の上面にエアを吹き付ける複数
    の上側エア噴射手段と、 前記各ローラ間の下方に配設されるとともに、前記ロー
    ラで搬送されるガラス板の下面にエアを吹き付ける複数
    の下側エア噴射手段と、 前記上側エア噴射手段と、該上側エア噴射手段に対向す
    る下側エア噴射手段との間隔を一定に保持した状態で前
    記ローラの上下位置に応じて前記上側エア噴射手段と下
    側エア噴射手段とを上下移動させるエア噴射手段移動機
    構と、からなることを特徴とするガラス板の風冷強化装
    置。
  2. 【請求項2】 前記エア噴射手段移動機構は、隣接する
    ローラの中間地点の高さ方向の移動量に応じて前記上側
    エア噴射手段と下側エア噴射手段とを上下移動させる請
    求項1記載のガラス板の風冷強化装置。
  3. 【請求項3】 所定の間隔をもって配設されるととも
    に、上下方向に移動可能な移動フレームによって個別に
    上下移動自在に支持され、曲げ成形されたガラス板を搬
    送する複数のローラと、 前記各ローラ間に配置され、前記ガラス板の上面にエア
    を吹き付ける上側エア噴射手段と、 前記各ローラ間に配置され、前記ガラス板の下面にエア
    を吹き付ける下側エア噴射手段と、 前記上側エア噴射手段が取り付けられ、上下方向にスラ
    イド自在に支持された複数の上側支持フレームと、 前記下側エア噴射手段が取り付けられ、上下方向にスラ
    イド自在に支持された複数の下側支持フレームと、 前記各移動フレームに設けられた支軸と、 前記各支軸の同軸上に設けられた円盤状の駒と、 前記各支軸間に配置され、一端が一方側の支軸に回動自
    在に支持されるとともに、他端が他方側の支軸に設けら
    れた前記駒上に載置された揺動アームと、 一端が前記下側支持フレームに連結され、他端が前記揺
    動アームの中央部に連結された連結アームと、 一端が前記上側支持フレームに連結され、他端が前記揺
    動アームの中央部の上面に載置された従動アームと、か
    らなり、ガラス板が搬送されている位置の前記複数のロ
    ーラをガラス板の搬送にともない上下動させて、前記位
    置の複数のローラにより形成される搬送面を曲げ成形さ
    れたガラス板の形状に対応するように搬送方向に湾曲し
    た湾曲面を形成し、前記各ローラをガラス板の搬送にと
    もない順次上下動させて、前記湾曲面をガラス板の搬送
    とともにガラス板の搬送方向に進行させるとともに、各
    ローラ間に配置された上側エア噴射手段と下側エア噴射
    手段とを各ローラの上下動に対応させながら上下動させ
    て曲げ成形されたガラス板を搬送しながらガラス板の上
    面と下面とにエアを吹き付けることにより、該ガラス板
    を風冷強化することを特徴とするガラス板の風冷強化装
    置。
  4. 【請求項4】 前記上側支持フレームを上下方向に昇降
    させる上側支持フレーム昇降駆動手段を備えている請求
    項3記載のガラス板の風冷強化装置。
  5. 【請求項5】 前記連結アームは、前記下側支持フレー
    ムを上下方向に昇降させる下側支持フレーム昇降駆動手
    段を介して該下側支持フレームに連結されている請求項
    3又は4記載のガラス板の風冷強化装置。
  6. 【請求項6】ガラス板を曲げ成形温度まで加熱する加熱
    炉と、 該加熱炉の下流側に設けられてであって、前記ガラス板
    を搬送するための搬送面を形成する複数の成形ローラか
    らなるローラコンベアと、前記複数の成形ローラを上下
    移動させる上下方向駆動手段と、ガラス板が搬送されて
    いる位置の複数の成形ローラにより、前記搬送面の少な
    くとも一部にガラス板の搬送方向に湾曲した所望の湾曲
    面が形成されるとともに、ガラス板の搬送にともない、
    順次複数の成形ローラを上下させて前記湾曲面がガラス
    板の搬送方向に進行するように前記駆動手段を制御する
    制御手段と、を備え、ガラス板を所定の曲率に曲げ成形
    するガラス板の曲げ成形装置と、 が、風冷強化装置の上流側に配された請求項1、2、
    3、4又は5に記載のガラス板の風冷強化装置。
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