JP4403535B2 - ガラス板の曲げ成形装置および湾曲ローラ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガラス板の曲げ成形装置および湾曲ローラに関し、特に自動車、船舶、鉄道、航空機などの輸送機器または建築用その他各種用途のガラス板の曲げ成形装置および湾曲ローラに関する。
【0002】
【従来の技術】
本願出願人は、特開2000−72460号公報において、加熱炉で軟化点近くまで加熱したガラス板を、所望の曲率のガラス板に曲げ成形する成形装置を提案した。この成形装置は、加熱炉内で加熱されたガラス板を、ローラコンベアの複数のローラで形成される搬送面に沿って搬送するとともに、ローラをガラス板の搬送位置に応じて上下動させることにより、搬送面の一部をガラス板搬送方向に湾曲させてガラス板を所望の曲率に曲げ成形する。
【0003】
一方、米国特許第4,123,246号明細書には、加熱炉で軟化点近くまで加熱したガラス板を、ガラス板搬送方向に直交する方向に湾曲した複数の湾曲ローラからなるローラコンベアで搬送することにより、ガラス板を曲げ成形する装置が開示されている。
【0004】
以上の2件の文献に開示されている装置によれば、軟化したガラス板はその自重により湾曲した搬送面に沿って垂れ下がるので、ガラス板を湾曲搬送面に倣うように曲げ成形できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特開2000−72460号公報には、ガラス板搬送方向に湾曲した湾曲面をガラス板に形成することについて開示されているものの、ガラス板搬送方向に直交した方向の湾曲面をガラス板に形成することについては開示されていない。
【0006】
また、米国特許第4,123,246号明細書に開示された従来の成形装置は、ガラス板搬送方向に直交した方向の湾曲面をガラス板に形成することができるが、ガラス板搬送方向に湾曲した湾曲面をガラス板に形成することができないという問題があった。
【0007】
これらの成形装置はともに、その湾曲搬送面が一方向のみに湾曲しているので、二方向に湾曲面を有する複曲ガラスの成形は困難である。
【0008】
本発明の目的は、上記従来技術が有していた問題点を解消することにあり、曲率を任意に変えられる湾曲ローラ、および複曲形状のガラス板を製造するためのガラス板の曲げ成形装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するために本発明は、ガラス板を加熱炉で成形温度まで加熱し、加熱されたガラス板をローラコンベアの複数のローラで形成される搬送面に沿って搬送するとともに、前記ローラをガラス板の搬送位置に応じて上下動させることにより前記搬送面の一部をガラス板搬送方向に湾曲させてガラス板を自重により所望の曲率に曲げ成形するガラス板の曲げ成形装置において、前記ローラは、湾曲ローラであり、前記湾曲ローラは、湾曲可能なシャフトと、このシャフトに回転自在に挿通させるとともにシャフトを中心に回転する複数のリングローラとを有し、前記シャフトの少なくとも一方の端部は、昇降機構を介して架台に支持され、前記リングローラの少なくとも一方の端部は、所定の回転駆動手段に回転力伝達可能に連結され、前記昇降機構によって前記シャフトの端部を上昇させることにより、前記シャフトを湾曲させ、複数のリングローラで形成される前記搬送面を湾曲させることを特徴とするガラス板の曲げ成形装置を提供する。
【0010】
また、本発明は、所望の単曲形状を実現する第1のリンク構造体とこの第1のリンク構造体に並設されかつ所望の単曲形状を実現する第2のリンク構造体とを有する曲率可変ロッドと、この曲率可変ロッドを回転軸とするリングローラとを備え、前記第1および第2のリンク構造体は、ギア部を介して揺動自在に連結された複数のリンク部材で構成され、前記各リンク部材は、一定ピッチをなす2個の揺動軸をそれぞれ有し、前記第1のリンク構造体を構成するリンク部材と、前記第2のリンク構造体を構成するリンク部材とは、互いに半ピッチずれた状態で前記揺動軸を共有することを特徴とする湾曲ローラを提供する。
【0011】
さらに、本発明は、可撓自在に構成されたフレキシブルシャフトと、このフレキシブルシャフトを回転軸とする複数のリングローラと、このフレキシブルシャフトに連結された湾曲ロッドと、この湾曲ロッドの少なくとも一方の端部には昇降機構が連結され、前記昇降機構によって前記湾曲ロッドの端部を上昇させることにより、前記湾曲ロッドを所望の曲率に湾曲させることで、この湾曲ロッドに沿って前記フレキシブルシャフトを所望の曲率に撓ませる構成であることを特徴とする湾曲ローラを提供する。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るガラス板の曲げ成形装置の好ましい実施の形態について、図を参照して説明する。
【0013】
図1は、ガラス板の曲げ成形装置の一実施形態を示す斜視図である。同図に示すように、曲げ成形装置10は主として加熱炉16、成形ゾーン16a、および風冷強化装置16bから構成される。また、曲げ成型装置10の各部の駆動制御は、コンピュータ等で構成されたモーションコントローラCNTにより行われる。
【0014】
まず、曲げ成形装置10によるガラス板18の曲げ成形工程について説明する。曲げ成形前のガラス板18は、加熱炉16の入口において搬送位置が位置決めされた後、図示しないローラコンベアによって加熱炉16内に搬入される。そして、ガラス板18は、加熱炉16内の搬送中に加熱炉16のヒータによって加熱されていき、加熱炉16の出口において曲げ成形温度(600〜700℃程度)まで加熱される。曲げ成形温度まで加熱されたガラス板18は、加熱炉16の下流側に設置された成形ゾーン16aに曲げ成形用のローラコンベア13aによって搬送される。
【0015】
ローラコンベア13aを構成する各ローラは、鉛直下方に向けて凸状に湾曲した湾曲ローラであり、搬送方向と直交する方向に湾曲した湾曲面をガラス板18に作ることができる。そしてさらに、ガラス板18を成形ゾーン16aで搬送中に、ローラコンベア13aの各ローラを波の伝播のように上下動させることにより、搬送方向に湾曲した湾曲面をガラス板18に作ることができる。これらの結果、ガラス板18には、2方向に曲率を有する湾曲面が形成される。なお、鉛直上方に向けて凸状に湾曲したローラを用いることもできるが、ガラス板18の搬送の安定性の観点からすると、鉛直下方に向けて凸状としたローラの方が優れている。
【0016】
曲げ成形されたガラス板18は、成形ゾーン16aの出口から、風冷強化装置16bのローラコンベア13bによって風冷強化装置16bに搬入され、風冷強化される。風冷強化装置16bは、ローラコンベア13bを挟んで配置された上部吹口ヘッド17aと下部吹口ヘッド17bとを備え、ガラス板18はそれらの吹口ヘッド17aおよび17bからガラス板18に向けて吹き出されるエアによって風冷強化される。
【0017】
このとき、風冷強化装置16bの冷却能は、ガラス板18の厚さ等に応じて適宜設定される。風冷強化されたガラス板18は、風冷強化装置16bの出口からローラコンベア13cによって、次工程の検査装置(図示せず)に向けて搬送される。以上が曲げ成形装置10によるガラス板18の曲げ成形工程である。
【0018】
図2に示すローラコンベア13(13a、13bおよび13c)を構成する湾曲ローラ12A〜12M…は、回転駆動手段(図示せず)によって各々が独立して回転駆動されるとともに、昇降手段(図示せず)によって各々が独立して上下動される。同図(A)から(E)に示すように、各ローラによって作られるガラス板18の搬送面は、上流から下流に向けて波の伝播のように変形する。その結果、ガラス板18の曲率は、上流から下流に搬送されながら徐々に大きくなる。なお、これら回転駆動手段および昇降手段の駆動は、図1のモーションコントローラCNTによって制御される。
【0019】
図3は、各湾曲ローラ12A〜12M…の回転駆動手段および昇降手段を示した構造図である。なお、各湾曲ローラ12A〜12M…の回転駆動手段および昇降手段とは同一の構造を有しているので、図3では便宜上湾曲ローラ12A側の構造のみを説明し、他の湾曲ローラ12B〜12M…側の構造についてはその説明を省略する。
【0020】
湾曲ローラ12Aは、凹状に形成された移動フレーム30にその両端が軸受32、32を介して回転自在に支持されている。また、湾曲ローラ12Aの図3の左端部には、図4の如くギア34が取り付けられ、ギア34はサーボモータ38側のギア36に噛合される。よって、サーボモータ38を駆動することにより湾曲ローラ12Aは所定の角速度で回転される。以上が回転駆動手段の構造である。
【0021】
一方、移動フレーム30は、図3の如くその両側部がLM(直動)ガイドを介して固定フレーム42に上下動自在に支持されている。このLMガイドは、移動フレーム30側にガイドレール44が上下方向に配されており、このガイドレール44に、固定フレーム42側の直動ガイド46が係合されている。
【0022】
また、移動フレーム30の下部の両端部には、ラック48、48が下方に向けて突設され、このラック48、48にピニオン50、50が噛合されている。ピニオン50、50は、水平方向に配設された回転軸52に固定され、回転軸52は、両端が軸受54、54に支持されるとともに、その図3の左端部がサーボモータ56のスピンドル58に連結されている。したがって、サーボモータ56が回転軸52を回転させると、その回転運動がピニオン50とラック48との作用によって直線運動に変換されるので、湾曲ローラ12Aは移動フレーム30とともに上下動される。以上が昇降手段の構造である。なお、図3の符号60、62は、加熱炉16に設けられたヒータを示している。また、炉外に湾曲ローラ12A〜12M…が配置された炉外成形装置の場合、ヒータ60、62は設置されていない。
【0023】
以上説明した回転駆動手段および昇降手段は、他の湾曲ローラ12A〜12M…全てに設けられており、これらの手段のサーボモータ38、56が図1のモーションコントローラCNTによって制御される。
【0024】
モーションコントローラCNTは、図示しない外部入力手段によりガラス板18の型式が入力されると、その型式のガラス板18の曲率に対応する湾曲ローラ12A〜12M…の角速度制御データおよび上下動制御データを作成する。そして、モーションコントローラCNTは、作成した角速度制御データに基づいて、サーボモータ38を制御するとともに、上下動制御データに基づいて、サーボモータ56を制御する。すなわち、モーションコントローラCNTは、ガラス板18が湾曲ローラ12A〜12M…による搬送中に所望の曲率に曲げ成形されるように、湾曲ローラ12A〜12M…を多軸制御する。
【0025】
次に、モーションコントローラCNTによる湾曲ローラ12A〜12M…の多軸制御方法について説明する。基本的なローラの上下動は、ガラス板Gの搬送にともない、湾曲ローラ12A〜12M…の順に順次下降、および上昇運動するものである。
【0026】
モーションコントローラCNTによって多軸制御された湾曲ローラ12A〜12M…は、例えば図2(A)に示すように、加熱されたガラス板18が入口側の湾曲ローラ12A上に到達した時には、全ての湾曲ローラ12A〜12M…は最上位置にあり、湾曲ローラ12A〜12M…で形成される湾曲搬送路14は、図1のB方向(ガラス板搬送方向に直交する方向)のみ湾曲している。この後、ガラス板18がさらに搬送されると、湾曲ローラ12B、12Cは下降する。
【0027】
次に、ガラス板18が図2(B)で示すように搬送されると、湾曲ローラ12D〜12Fが下降移動し、湾曲ローラ12A〜12M…で形成される湾曲搬送路14のうち、湾曲ローラ12D〜12Fで形成される湾曲搬送路が曲率半径の大きい緩やかな下に凸の湾曲状に変形する。すなわち、その湾曲搬送路が図1のA方向(ガラス板搬送方向)に変形する。これにより、ガラス板18は、湾曲ローラ12D〜12F上を通過する際に、ガラス板18の自重により湾曲ローラ12D〜12Fからなる搬送面に沿って下方に撓み、その湾曲面に沿った形状に変形する。よって、ガラス板18は、複曲ガラスに成形される。
【0028】
その後、ガラス板18が図2(C)に示すように更に搬送されてくると、湾曲ローラ12F〜12Hが、先の湾曲ローラ12D〜12Fよりも多めに下降移動し、湾曲ローラ12F〜12Hで形成される湾曲搬送路が、先の湾曲搬送路よりも曲率半径の小さい(曲がりが大きい)湾曲状に変形する。これにより、ガラス板18は、湾曲ローラ12F〜12H上を通過する際に、湾曲ローラ12F〜12Hからなる搬送面に沿って下方に更に撓み、その湾曲面に沿った形状に変形していく。
【0029】
その後、ガラス板18が図2(D)で示すように湾曲搬送路の略中間位置に達したころで、湾曲ローラ12H〜12Jが、先の湾曲ローラ12F〜12Hよりも多めに下降移動して、湾曲ローラ12H〜12Jで形成される二方向搬送面が、先の湾曲面よりも曲率半径の小さい湾曲状に変形する。これにより、ガラス板18は、湾曲ローラ12H〜12J上を通過する際に、湾曲ローラ12H〜12Jからなる搬送面に沿って下方に更に撓み、その搬送面に沿った形状に変形していく。
【0030】
その後、ガラス板18が図2(E)で示すように湾曲搬送路の下流に位置したところで、湾曲ローラ12J〜12Lが、先の湾曲ローラ12H〜12Jよりも多めに下降移動し、湾曲ローラ12J〜12Lで形成される搬送面が、最終的に得ようとするガラス板18の曲率に一致した曲率の湾曲形状に変形される。これにより、ガラス板18は、湾曲ローラ12J〜12L上を通過すると、その搬送面に沿った形状に変形するので、所望の曲率に曲げ成形される。以上が前記湾曲ローラ12A〜12Mによるガラス板18の曲げ成形動作である。
【0031】
以上のように実施の形態の成形装置10は、ローラコンベアのローラを上下動させてガラス板をガラス板搬送方向に曲げ成形する成形装置のローラとして、ローラの表面がガラス板搬送方向に直交する方向に湾曲形成された湾曲ローラ12を適用したので、搬送方向および搬送方向と直交する水平方向に沿って湾曲した複曲ガラスを作ることができる。
【0032】
以下、湾曲ローラ12の実施の形態について説明する。
【0033】
図4、図5は第1の実施の形態の湾曲ローラ12を示す。湾曲ローラ12は、予め所定の曲率に曲げ成形されたガイドシャフト70に複数のリングローラ72、72…が回転自在に支持されている。リングローラ72は、ローラ本体74とカラー76とによって構成されている。ローラ本体74は筒状に形成され、中心部には一方の端面に開口する大径の貫通孔78と他方の端面に開口する小径の貫通孔80が形成れている。小径の貫通孔80は、孔径がガイドシャフト70の外径よりも大きく形成されている。大径の貫通孔78には、ブッシュ82が嵌入され、ブッシュ82がガイドシャフト70に嵌合している。これにより、複数のリングローラ72、72…は、ガイドシャフト70に回転自在に保持される。
【0034】
さらに、リングローラ72のローラ本体74には、両端面に環状のリブ84、84が形成され、その外周面の2箇所にはねじ孔86、86が形成さている。また、カラー76はローラ本体74の外周に焼付け等によって嵌着されている。このカラー76は、ローラ本体74の全幅と略同じ幅を有しており、ローラ本体74のねじ孔86の延長上に孔88が形成されている。
【0035】
隣接するリングローラ72、72は、それらの環状のリブ84、84に装着されたゴム製の弾力性筒状部材90によって互いに連結されている。すなわち、弾力性筒状部材90は両端部にねじ挿通孔92を有し、ねじ挿通孔92に挿通し、リブ84のねじ孔86に螺合させたねじ94によって互いに連結される。このような弾力性筒状部材90には、その幅方向中央全周にわたって膨出部90Aが形成されている。
【0036】
また、湾曲ローラ12は、リングローラ72の左側端にスプロケットハウジング96を備えている。スプロケットハウジング96は、ブッシュ98を介してガイドシャフト70に回転自在に保持されている。このスプロケットハウジング96のリングローラ72側端部には、環状リブ100が形成されており、環状リブ100の2箇所にねじ孔102が形成されている。環状リブ100とリングローラ72の環状リブ84には、ゴム製の弾力性筒状部材90の端部がそれぞれ嵌合され、弾力性筒状部材90のねじ挿通孔92に挿通させたねじ94を環状リブ84のねじ孔86に螺合締結するとともに、弾力性筒状部材90のねじ挿通孔92に挿通させたねじ104を環状リブ100のねじ挿通孔102に螺合締結することによって、スプロケットハウジング96とリングローラ72とが互いに連結されている。また、スプロケットハウジング96には、ギア34が固定されている。
【0037】
なお、図4に示す右側のスプロケットハウジング106とリングローラ72との連結も、左側のスプロケットハウジング96とリングローラ72との連結と同様に、ゴム製の弾力性筒状部材90によって行われ、その結合構造も同様であり、その説明は省略する。
【0038】
このように構成された湾曲ローラ12は、ガイドシャフト70が予め湾曲されているために、ガラス板搬送方向に直交した方向の湾曲搬送路14を形成することができる。また、この湾曲ローラ12は、サーボモータ38でギア34を回転させると、その回転力がリングローラ72、72…に弾力性筒状部材90、90…を介して伝達される。よって、ガラス板18の搬送力を得ることができる。
【0039】
図6、図7は、第2の実施の形態の湾曲ローラ110を示す。なお、図7は図6の湾曲ローラ110を誇大視した拡大断面図で、これらの図面から湾曲ローラ110は、鼓型に形成されたものである。湾曲ローラ110は、直棒状に形成されるとともにサーボモータ112に連結されて回転するコアシャフト114と、コアシャフト114の軸方向中央部にコアシャフト114と一体形成された駆動回転子116と、駆動回転子116の両側でコアシャフト114に軸支されるとともに略円錐台形状に形成された一対の従動回転子118、118とを有している。
【0040】
この湾曲ローラ110によれば、駆動回転子116と従動回転子118、118の各々の稜線Lで、ガラス板搬送方向に直交する方向に湾曲した湾曲ラインが形成されるので、この湾曲ローラ110を複数本並べることによって、湾曲搬送路を形成できる。
【0041】
ところで、従動回転子118、118を駆動回転子116と同様に、コアシャフト114と一体形成した場合、従動回転子118、118は駆動回転子116よりも大径なので、従動回転子118、118の周速が駆動回転子116よりも速くなる。よって、周速差によって各々の回転子116、118とガラス板との間でスリップが生じ、これがガラス板の表面に傷を付ける原因となり得る。
【0042】
そこで、湾曲ローラ110は、駆動回転子116をコアシャフト114と一体形成し、従動回転子118、118をコアシャフト114に対して従動させた。これにより、前述の周速差は、従動回転子118、118がコアシャフト114に対して空転することでキャンセルされる。したがって、前述のスリップは発生せず、ガラス板を良好に曲げ成形できる。
【0043】
なお、鼓型の湾曲ローラ110に代えて、図8に示す太鼓型の湾曲ローラ110Aを適用してもよい。この湾曲ローラ110Aは、コアシャフト114の軸方向中央部にコアシャフト114と一体形成された駆動回転子116Aと、駆動回転子116Aの両側でコアシャフト114に軸支された一対の従動回転子118A、118Aとを有している。この湾曲ローラ110Aによれば、図7に示した鼓型の湾曲ローラ110に対して逆方向にその稜線L’が形成されている。
【0044】
図9〜図11は、第3の実施の形態の湾曲ローラ120を示す。湾曲ローラ120は、複数の小判状リンク部材122、122…の隣接するリンク部材122、122同士が図10のギア部123、123を介して揺動自在に連結された棒状の湾曲ロッド124と、湾曲ロッド124に回転自在に挿通されるとともに湾曲ロッド124の軸芯Pを中心に回転する複数のリングローラ126とを有している。
【0045】
また、湾曲ロッド124の図9の左端側のリンク部材122には、このリンク部材122を上下動させる油圧シリンダ170のロッド部172が直動ガイド部材174を介して連結されている。また、図9の左端側のリンク部材122は、ピン176を介してロッド部172の上端に上下方向に揺動自在に設けられている。なお、油圧シリンダ170に代えて、サーボモータとボールネジ装置を利用した昇降機構を適用してもよい。この昇降機構によれば、リンク部材122の昇降ストローク制御が可能になる。
【0046】
湾曲ロッド124は、図11、12に示すように、複数のリンク部材122、122…からなる第1のリンク構造体と複数のリンク部材132、132…からなる第2のリンク構造体とで構成される。隣接するリンク部材122−1、122−2同士は、ピン130を介してリンク部材132に揺動自在に支持されるとともに、ピン130がリンク部材122−1、132−2のピン孔122a、132aを貫通してリングローラ126に揺動自在に支持されている。リンク部材132−1は、リンク部材122−1と同一形状を有し、リンク部材122−1に対してリンク部材122−1の半分長ずれた位置に取り付けられ、隣接するリンク部材132−1と不図示のギヤ部を介して連結されている。
【0047】
よって、図9に示した油圧シリンダ170のロッド部172を上昇させて図9の左端のリンク構造体122の左端部を上昇させると、左端のリンク部材がピン176を中心に時計周り方向に回動し、その回動力がギア部123、123を介して隣接するリンク部材122−1、132−1、122−2、132−2…に伝達していく。これにより、隣接するリンク部材122−1、132−1、122−2、132−2…間の交差角度が同角度を維持しつつ連鎖により次第に大きくなる。よって、湾曲ロッド124が単一の曲率で下凸に湾曲する。
【0048】
湾曲ロッド124が湾曲すると、それに伴ってコア126Aおよび各リングローラ126、126…も湾曲ロッド124に沿って揺動するので、結果的に湾曲ローラ120がガラス板搬送方向に直交した方向に単一の曲率で湾曲する。また、湾曲ロッド124に与える上昇量を調整することで湾曲ロッド124の曲率、すなわち湾曲搬送路の曲率を調整することができる。よって、一種類の湾曲ローラ120で、型式(曲率)が異なる他種類のガラス板を成形できる。この効果によって、ガラス板の型式変更に伴う湾曲ローラのジョブチェンジが実質無くなる。
【0049】
なお、図9で左端側のリングローラ126にはギア134が固定され、ギア134には、サーボモータ136のスピンドル138に連結された駆動ギア140が噛合されている。また、各リングローラ126、126…は図10の如く弾力性筒状部材142、142…で連結されている。よって、サーボモータ136の回転力を図9で左端側のリングローラ126に与えることにより、全てのリングローラ126、126…が回転し、ガラス板の搬送力を得ることができる。また、サーボモータ136は、図9の左端側のリンク部材122に取り付けられた載置台178に搭載され、リンク部材122と共に上下動する。
【0050】
図13は、第4の実施の形態の湾曲ローラ150を示す。湾曲ローラ150は、可撓自在に構成されたフレキシブルシャフト152と、フレキシブルシャフト152に挿通されるとともにフレキシブルシャフト152の軸芯を中心に回転する複数のリングローラ154、154…と、フレキシブルシャフト152を所望の曲率に撓ませることにより、複数のリングローラで形成される搬送面を湾曲させる湾曲ロッド124とを有している。湾曲ロッド124とフレキシブルシャフト152とは、軸受156を介して連結されているので、湾曲ロッド124を湾曲させることで、フレキシブルシャフト152が湾曲ロッド124に沿って撓み、リングローラ154、154…で形成される搬送面がガラス板搬送方向に直交した方向に湾曲する。
【0051】
また、フレキシブルシャフト152の図13の左端部には、ギア158が固定され、ギア158には、サーボモータ160のスピンドル162に連結された駆動ギア164が噛合されている。また、各リングローラ154、154…は環状連結部材166を介して連結されている。よって、サーボモータ160の回転力をフレキシブルシャフト152に与えることにより、全てのリングローラ154、154…が回転し、ガラス板の搬送力を得ることができる。
【0052】
図13に示す湾曲ロッド124の左端部は、上下動するボールねじ装置180を介してサーボモータ182のスピンドル184に連結されている。また、ボールねじ装置180のナット部186には水平方向に載置台188が連結され、この載置台188にサーボモータ160が搭載されている。したがって、サーボモータ182でボールねじ装置180を回転させてナット部186を上下動させると、サーボモータ160と共に湾曲ロッド124が上下動して単一の曲率に湾曲する。
【0053】
図14、図15は湾曲ローラのその他の実施形態を示す。湾曲ローラ190の搬送面を形成する主たるローラ部分は、図5に示した湾曲ローラ12の構成と同一であり、湾曲ローラ12と同一または類似の部材については同一符号を付す。湾曲ローラ190のガイドシャフト70(図5)は、弾性変形による湾曲可能な材料(例えばS45C)で直棒状に作られている。ガイドシャフト70に挿通された複数のリングローラ72、72…は、隣接するもの同士がゴム製の弾力性筒状部材を介して連結され、全体で1本の中空ローラ構造体192を構成する。
【0054】
ガイドシャフト70の両端部70Aは、図15の如く中空ローラ構造体192の端部192Aから所定長突出するとともに、この突出した両端部70Aを覆う外筒194が配置されている。外筒194の一端部194Aは、中空ローラ構造体192の端部192Aに接続されるとともに、軸受196を介して支持部材198に支持される。また、軸受196は、水平方向に植設されたピン199を介して支持部材198に支持され、このピン199を支点として外筒194およびガイドシャフト70(図5)の端部70Aが図15の二点鎖線で示すように弾性を持って撓むことができるようになっている。なお、支持部材198は、湾曲ローラ190全体を支持する架台200に固定されている。
【0055】
外筒194の他端部194Bは、軸受202を介してブラケット204に連結される。軸受202は、水平方向に植設されたピン206を介してブラケット204に回動自在に連結されているので、ブラケット204が上昇された時における外筒194およびガイドシャフト70の端部70Aの図15の二点鎖線で示す撓みを許容することができる。
【0056】
ブラケット204の下部には、スライダ208が連結されるとともに、このスライダ208は、スライダ208を上下移動させる送りねじ装置210に連結される。送りねじ装置210は、モータ212の駆動力によって駆動される。なお、送りねじ装置210は、架台200の脚部201に固定されている。
【0057】
また、外筒194の他端部194Bは、ギア214およびギア216を介してモータ218の出力軸220に連結されている。これにより、モータ218が駆動されると、その動力がギア216、ギア214および外筒194を介して中空ローラ構造体192に伝達され、中空ローラ構造体192が回転駆動される。なお、ギア214は、ガイドシャフト70に回転自在に支持され、ギア216は、傾動ガイドフレーム222の軸受部224に回転自在に支持されている。
【0058】
傾動ガイドフレーム222は、一端部がピン226、226を介して支持部材198に傾動可能に取り付けられるとともに、他端部に軸受部224が形成されている。したがって、傾動ガイドフレームは、外筒194およびガイドシャフト70の端部70Aの図15上で二点鎖線で示す撓みに連られて傾動する。また、傾動ガイドフレーム222の下部にはストッパピン228が設けられ、ストッパピン228のヘッド部229が脚部201のストッパ板230に当接することにより、傾動ガイドフレーム222の傾動角度が規制され、これによって、外筒194およびガイドシャフト70の端部70A(図15の二点鎖線を参照)の撓み量が規制されている。
【0059】
送りねじ装置210をモータ212によって駆動してスライダ208を上昇させると、その力がブラケット204を介してピン206に伝達し、このピン206を介して外筒194を、ピン199を支点として上方に押し上げる。これにより、外筒194およびガイドシャフト70の端部70Aの図15の二点鎖線で示すように撓み、これに連られて中空ローラ構造体192が図14の二点鎖線の如く下に凸形状に撓む。よって、湾曲ローラ190が湾曲する。湾曲ローラ190の湾曲角度は、スライダ208の上昇位置を制御することにより調整できる。
【0060】
なお、力点であるピン206は、支点であるピン199から所定距離離されているので、無理な力をかけずに小さな力で湾曲ローラ190を湾曲させることができる。また、ガイドシャフト70の図の右側端部は、上記構成とほぼ同様の構成を有する。すなわち、外筒194およびガイドシャフト70を上下動させるための駆動手段はガイドシャフト70の両端部に設けられているが、外筒194を回動させるための回転駆動手段はガイドシャフト70の片方の端部にのみ設けられている。ただし、必要に応じて、ガイドシャフト70の両端部に回転駆動手段を設けるようにしてもよいし、外筒194およびガイドシャフト70を上下動させる手段をガイドシャフト70の一端部にのみ設け、他端部ではLMガイド等を使用して上下動自在にガイドシャフト70を支持するだけでもよい。
【0061】
さらに、図14および15では、中空ローラ構造体192と外筒194とを軸受196を介して連結し、外筒194を回転させることで中空ローラ構造体192を回転させていた。しかし、ガイドシャフト70(図5)を湾曲させることにより、非常に大きな負荷が軸受196および202にかかることになるため、これらの軸受には負荷に耐え得るだけの高耐久性が要求される。そこで、中空ローラ構造体194の端部にギアを取り付け、軸受196を介さずにモータの回転力を中空ローラ構造体192の端部に伝達するようにするとよい。外筒194を使用する必要が無くなり、軸受196および202が不要となって上記問題を解消できる。
【0062】
以上においては、ローラコンベアの各ローラを独立して上下動させることにより、曲げ成形装置の例について説明したが、本発明はこれに限られるものではない。すなわち、図6〜図15に示した湾曲ローラ110、110A、120、150および192を、図16に示すような曲げ成形装置に適用することができる。また、これらの湾曲ローラを成型ゾーンだけでなく、風冷強化装置の設置してある冷却ゾーンやさらにその後工程に設置してもよい。すなわち、上下の吹き口間に湾曲ローラを設置することにより、吹き口から吹き付けられたエアの風圧によりガラス板が湾曲ローラに押し付けられるため、成形ゾーンにおける自重曲げだけでなく風冷ゾーンにおける風圧による曲げ成形を実施できる。
【0063】
図16に示すガラス板の曲げ成形装置10は、複数本の湾曲ローラ12、12…からなるローラコンベア13を備える。湾曲ローラ12、12…の具体的な構成は、図6〜図15に示したとおりである。湾曲ローラ12、12…は、互いに略平行に配置され、ローラコンベア13によるガラス板搬送方向(図16の矢印Aが指す方向)に直交した水平方向(図16の矢印Bが指す方向)に沿って湾曲した湾曲搬送路14が形成されている。この湾曲搬送路14は、加熱炉16の出口から加熱炉16の外部に設置された不図示の風冷強化装置に向けて形成される。各部の駆動の制御は、モーションコントローラCNTにより行われる。
【0064】
また、湾曲搬送路14の矢印B方向の曲率は、湾曲搬送路14の上流側から下流側に向かって徐々に大きくなり、湾曲搬送路14の最下流側でガラス板製品の曲率に一致した曲率となっている。したがって、加熱炉16内を搬送されるガラス板18は、その自重により湾曲搬送路14の曲率にならって徐々に曲げられ、湾曲搬送路14の最下流側では、ガラス板製品の曲率に合った曲率に曲げ成形される。
【0065】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係るガラス板の曲げ成形装置によれば、ローラコンベアのローラを上下動させてガラス板をガラス板搬送方向に曲げ成形する成形装置のローラとして、ローラの表面がガラス板搬送方向に直交する方向に湾曲形成された湾曲ローラを適用したので、二方向に湾曲面を有する複曲ガラスを成形できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るガラス板の曲げ成形装置の一実施形態を示す斜視図である。
【図2】湾曲ローラの上下動をガラス板の搬送位置に応じて説明した図である。
【図3】湾曲ローラの上下動機構を説明した図である。
【図4】第1の実施の形態の湾曲ローラを示した図である。
【図5】図4に示した湾曲ローラの要部拡大断面図である。
【図6】第2の実施の形態の湾曲ローラを示した図である。
【図7】図6に示した湾曲ローラの誇大視した時の断面図である。
【図8】太鼓型に形成された湾曲ローラを誇大視した時の断面図である。
【図9】第3の実施の形態の湾曲ローラを示した図である。
【図10】図9に示した湾曲ローラの要部拡大断面図である。
【図11】図9に示した湾曲ローラの縦断面図である。
【図12】図9に示した湾曲ローラの要部構造図である。
【図13】第4の実施の形態の湾曲ローラを示した図である。
【図14】湾曲ローラのその他の実施形態を示す側面図である。
【図15】図14の要部拡大図である。
【図16】自重によりガラス板を湾曲させる装置を示す斜視図である。
【符号の説明】
10…曲げ成形装置、12、110、120、150…湾曲ローラ、13,13a,13b,13c…ローラコンベア、14…湾曲搬送路、16…加熱炉、16a…成形ゾーン、16b…風冷強化装置、17a…上部吹口ヘッド、17b…下部吹口ヘッド、18…ガラス板、70…ガイドシャフト、72、126、154…リングローラ、114…コアシャフト、116…駆動回転子、118…従動回転子、122、132…リンク部材、124…湾曲ロッド、CNT…モーションコントローラ
Claims (12)
- ガラス板を加熱炉で成形温度まで加熱し、加熱されたガラス板をローラコンベアの複数のローラで形成される搬送面に沿って搬送するとともに、前記ローラをガラス板の搬送位置に応じて上下動させることにより前記搬送面の一部をガラス板搬送方向に湾曲させてガラス板を自重により所望の曲率に曲げ成形するガラス板の曲げ成形装置において、
前記ローラは、湾曲ローラであり、
前記湾曲ローラは、湾曲可能なシャフトと、このシャフトに回転自在に挿通させるとともにシャフトを中心に回転する複数のリングローラとを有し、
前記シャフトの少なくとも一方の端部は、昇降機構を介して架台に支持され、
前記リングローラの少なくとも一方の端部は、所定の回転駆動手段に回転力伝達可能に連結され、
前記昇降機構によって前記シャフトの端部を上昇させることにより、前記シャフトを湾曲させ、複数のリングローラで形成される前記搬送面を湾曲させることを特徴とするガラス板の曲げ成形装置。 - 前記シャフトの両端部は、それぞれ前記昇降機構を介して架台に支持され、かつ該昇降機構からそれぞれ所定距離内側に離れた位置に前記架台上の支持部材に支持され、
前記支持部材を支点として、前記昇降機構によって前記シャフトの両端部を上昇させることにより、前記シャフトを湾曲させ、複数のリングローラで形成される搬送面を湾曲させる請求項1に記載のガラス板の曲げ成形装置。 - 前記シャフトは、所望の単曲形状を実現する第1のリンク構造体とこの第1のリンク構造体に並設されかつ所望の単曲形状を実現する第2のリンク構造体とを有する曲率可変ロッドを備え、
前記第1および第2のリンク構造体は、ギア部を介して揺動自在に連結された複数のリンク部材で構成され、
前記各リンク部材は、一定ピッチをなす2個の揺動軸をそれぞれ有し、
前記第1のリンク構造体を構成するリンク部材と、前記第2のリンク構造体を構成するリンク部材とは、互いに半ピッチずれた状態で前記揺動軸を共有する請求項1に記載のガラス板の曲げ成形装置。 - ガラス板を加熱炉で成形温度まで加熱し、加熱されたガラス板をローラコンベアの複数のローラで形成される搬送面に沿って搬送するとともに、前記ローラをガラス板の搬送位置に応じて上下動させることにより前記搬送面の一部をガラス板搬送方向に湾曲させてガラス板を自重により所望の曲率に曲げ成形するガラス板の曲げ成形装置において、
前記ローラは、湾曲ローラであり、
前記湾曲ローラは、
可撓自在に構成されたフレキシブルシャフトと、
このフレキシブルシャフトを回転軸とする複数のリングローラと、
このフレキシブルシャフトに連結された湾曲ロッドと、
この湾曲ロッドの少なくとも一方の端部には昇降機構が連結され、
前記リングローラの少なくとも一方の端部は、回転駆動手段に回転力伝達可能に連結され、
前記昇降機構によって前記湾曲ロッドの端部を上昇させることにより、前記湾曲ロッドを所望の曲率に湾曲させることで、前記フレキシブルシャフトをこの湾曲ロッドに沿って所望の曲率に撓ませ、複数のリングローラで形成される前記搬送面を湾曲させることを特徴とするガラス板の曲げ成形装置。 - 前記湾曲ロッドは、
所望の単曲形状を実現する第1のリンク構造体とこの第1のリンク構造体に並設されかつ所望の単曲形状を実現する第2のリンク構造体とを有する曲率可変ロッドを備え、
前記第1および第2のリンク構造体は、ギア部を介して揺動自在に連結された複数のリンク部材で構成され、
前記各リンク部材は、一定ピッチをなす2個の揺動軸をそれぞれ有し、
前記第1のリンク構造体を構成するリンク部材と、前記第2のリンク構造体を構成するリンク部材とは、互いに半ピッチずれた状態で前記揺動軸を共有する請求項4に記載のガラス板の曲げ成形装置。 - 前記複数のリングローラは、リングローラ同士を筒状の可撓性部材で連結されている請求項1〜5の何れか一項に記載のガラス板の曲げ成形装置。
- ガラス板を加熱炉で成形温度まで加熱し、加熱されたガラス板をローラコンベアの複数のローラで形成される搬送面に沿って搬送するとともに、前記ローラをガラス板の搬送位置に応じて上下動させることにより前記搬送面の一部をガラス板搬送方向に湾曲させてガラス板を自重により所望の曲率に曲げ成形するガラス板の曲げ成形装置において、
前記ローラは、湾曲ローラであり、
前記湾曲ローラは、弾性変形により湾曲可能なガイドシャフトと、このガイドシャフトに回転自在に挿通されかつ前記ガイドシャフトの全長よりも短い中空ローラ構造体と、前記中空ローラ構造体から突出した前記ガイドシャフトの一端部を覆う第1の外筒と、前記中空ローラ構造体から突出した前記ガイドシャフトの他端部を覆う第2の外筒とを備え、
前記第1および第2の外筒の一端部は、前記中空ローラ構造体の端部に接続され、かつ、架台上の支持部材に軸受けを介して支持され、
前記第1および/または第2の外筒の他端部は、昇降機構を介して前記架台に支持され、
前記第1および/または第2の外筒の他端部は、所定の回転駆動手段に回転力伝達可能に連結され、
前記支持部材を支点として、前記昇降機構によって前記第1および/または第2の外筒の他端部を上昇させることにより、前記ガイドシャフトおよび前記中空ローラ構造体を湾曲させ、前記中空ローラ構造体で形成される搬送面を湾曲させることを特徴とするガラス板の曲げ成形装置。 - 前記中空ローラ構造体は、前記ガイドシャフトに挿通された複数のリングローラと、リングローラ同士を連結するための筒状の可撓性部材とで構成されている請求項7に記載のガラス板の曲げ成形装置。
- 自動車の窓ガラスに使用されるガラス板を製造する請求項1〜8の何れか一項に記載のガラス板の曲げ成形装置。
- 前記湾曲ローラは、冷却ゾーンに設置されている請求項1〜9の何れか一項に記載のガラス板の曲げ成形装置。
- 所望の単曲形状を実現する第1のリンク構造体とこの第1のリンク構造体に並設されかつ所望の単曲形状を実現する第2のリンク構造体とを有する曲率可変ロッドと、この曲率可変ロッドを回転軸とするリングローラとを備え、
前記第1および第2のリンク構造体は、ギア部を介して揺動自在に連結された複数のリンク部材で構成され、
前記各リンク部材は、一定ピッチをなす2個の揺動軸をそれぞれ有し、
前記第1のリンク構造体を構成するリンク部材と、前記第2のリンク構造体を構成するリンク部材とは、互いに半ピッチずれた状態で前記揺動軸を共有することを特徴とする湾曲ローラ。 - 可撓自在に構成されたフレキシブルシャフトと、
このフレキシブルシャフトを回転軸とする複数のリングローラと、
このフレキシブルシャフトに連結された湾曲ロッドと、
この湾曲ロッドの少なくとも一方の端部には昇降機構が連結され、
前記昇降機構によって前記湾曲ロッドの端部を上昇させることにより、前記湾曲ロッドを所望の曲率に湾曲させることで、この湾曲ロッドに沿って前記フレキシブルシャフトを所望の曲率に撓ませる構成であることを特徴とする湾曲ローラ。
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