JP2001001829A - 消防自動車における消防ポンプの積上げ、積下し装置 - Google Patents

消防自動車における消防ポンプの積上げ、積下し装置

Info

Publication number
JP2001001829A
JP2001001829A JP11177717A JP17771799A JP2001001829A JP 2001001829 A JP2001001829 A JP 2001001829A JP 11177717 A JP11177717 A JP 11177717A JP 17771799 A JP17771799 A JP 17771799A JP 2001001829 A JP2001001829 A JP 2001001829A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frame
pump
fire
moving frame
mounting table
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11177717A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshimichi Shibuya
渋谷芳通
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KANAGAWA PUMP KK
Original Assignee
KANAGAWA PUMP KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KANAGAWA PUMP KK filed Critical KANAGAWA PUMP KK
Priority to JP11177717A priority Critical patent/JP2001001829A/ja
Publication of JP2001001829A publication Critical patent/JP2001001829A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fire-Extinguishing By Fire Departments, And Fire-Extinguishing Equipment And Control Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、多くの装備品が積載され、前後方
向にゆとりのない消防自動車の荷台に据え付けることが
できる消防自動車における消防ポンプの積上げ、積下し
装置の提供を課題とする。 【解決手段】 消防自動車における消防ポンプの積上
げ、積下し装置であって、消防自動車の荷台Cに対して
配設・固定されるベースフレーム1と、このベースフレ
ーム1に対して水平方向に移動可能に立設される水平移
動フレーム2より成る水平移動手段と、上記水平移動フ
レーム2と水平移動フレームに沿って上下動可能に配設
された垂直移動フレーム5より成る垂直移動手段と、上
記垂直移動フレーム5の下部に対して地面と平行に取り
付けられる可搬式の消防ポンプPを載置するためのポン
プ載置台9とを備え、上記水平移動手段の移動がベース
フレーム1及び水平移動フレーム2の側部に設けられた
揺動アーム11の揺動によって行われることを特徴とし
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、消防自動車におけ
る消防ポンプの積上げ、積下し装置に係り、さらに詳し
くは、狭いスペースにも据え付け可能な消防自動車にお
ける消防ポンプの積上げ、積下し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知の通り、消防給水手段のひとつとし
て用いられている可搬式の消防ポンプは、通常、トラッ
ク等の荷台に積載されて火災現場まで運搬され、火災現
場にて荷台から下ろされて消火活動に使用され、消火活
動が終了した後、再び荷台に載せられるものであり、こ
の可搬式の消防ポンプの積上げ、積下しを容易かつ安全
に行えるようにするために、本出願人は、実公平5−2
0340に示した消防ポンプの積上げ、積下し装置を提
案した。
【0003】上記消防ポンプの積上げ、積下し装置は、
可搬式の消防ポンプを載せるためのポンプ載せ台と、こ
のポンプ載せ台を荷台後方において上下動させる上下動
手段と、このポンプ載せ台の荷台上への収容及び荷台後
方への送り出しを行う移動手段を備えて成るものであ
る。
【0004】具体的には、トラックの荷台に配設された
一対のレールに案内・保持される移動台と、この移動台
の後方に立設された門形状の案内手段と、この案内手段
に摺動自在に案内される支柱をその前方に立設したポン
プ載せ台より成り、上記移動台の水平方向の移動によっ
てポンプ載せ台の荷台上への収容及び荷台後方への送り
出し行い、上記案内手段に対してポンプ載せ台の前方に
立設された支柱を摺動させることにより、ポンプ載せ台
の荷台後方における上下動を行うものである。
【0005】ところで、近来、消火活動をより効果的に
行うために、消防自動車における装備品の充実が求めら
れており、そのうちのひとつとして、可搬式の消防ポン
プを消防自動車に積載することが検討され、これと同時
に、消防ポンプの積上げ、積下し装置を消防自動車の荷
台に据え付けることが検討されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の消防ポンプ
の積上げ、積下し装置を用いることにより、可搬式の消
防ポンプの積上げ、積下しが容易かつ安全に行われるも
のであるが、上述の可搬式の消防ポンプを消防自動車に
積載して消防自動車の装備品を充実させるという要請に
応えるために、上記消防ポンプの積上げ、積下し装置を
消防自動車の荷台に据え付けようとした場合、以下のよ
うな不具合が生じていた。
【0007】即ち、多くの装備品が積載された消防自動
車の荷台は、前後方向にゆとりがなく、他方、従来の消
防ポンプの積上げ、積下し装置は、前後方向に長く、こ
れをそのまま消防自動車の荷台に据え付けることはでき
ないので、消防ポンプの積上げ、積下し装置の前後方向
の長さを短くする必要がある。
【0008】しかしながら、消防ポンプの積上げ、積下
し装置が前後方向に長くなっているのは、荷台後方から
送り出される載せ台の荷重を支えるために所定の長さを
有している移動台が、載せ台を荷台上に収容したとき
に、載せ台の前方に位置すると共に、この移動台を案内
・保持するためのレールも同様に荷台上に収容された載
せ台の前方まで延びており、さらに、この前方に移動台
を移動させるための駆動手段が位置しているためであ
り、これを短くすると、消防ポンプの積上げ、積下し装
置の信頼性が損なわれる恐れがあるので、結局、消防自
動車の荷台への据え付けができないものであった。
【0009】よって、本発明は、多くの装備品が積載さ
れ、前後方向にゆとりのない消防自動車の荷台に据え付
けることができる消防自動車における消防ポンプの積上
げ、積下し装置の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決する為の手段】上記目的を達成する為に本
発明は次の技術的手段を有する。即ち、可搬式の消防ポ
ンプPが載置されるポンプ載置台9と、上記ポンプ載置
台9の消防自動車の荷台C上への収容及び荷台からの送
り出しを行う水平移動手段と、上記ポンプ載置台9を上
下動させる垂直移動手段とを備えて成る消防自動車にお
けるポンプ積上げ・積下し装置において、上記水平移動
手段は、消防自動車の荷台Cに配設・固定される一対の
ガイドシャフト3を備えたベースフレーム1と、上記ベ
ースフレーム1に設けられた一対のガイドシャフト3に
対して摺動可能に案内されるガイドブロック4をその下
部に備え、上記ベースフレーム1に対して水平方向に移
動可能に立設される水平移動フレーム2より成り、上記
ベースフレーム1に対する上記水平移動フレーム2の水
平方向への移動は、ベースフレーム1及び水平移動フレ
ーム2の側部に揺動可能に設けられ、一端が荷台C上に
回動自在に設けられると共に、駆動手段によって回動さ
せられるシャフト12に固定され、他端が上記水平移動
フレーム2の側部に設けられる接続軸17にフリージョ
イントを介して取り付けられた揺動アーム11の揺動に
よって行われる。
【0011】さらに、上記垂直移動手段は、上記水平移
動フレーム2の上下方向に沿って設けられた一対のガイ
ドシャフト6に摺動可能に案内されるガイドブロック7
を備えた垂直移動フレーム5より成り、上記垂直移動フ
レーム5の下部には、可搬式の消防ポンプPを載置する
ためのポンプ載置台9が地面と平行に取り付けられてお
り、上記水平移動フレーム2に対する垂直移動フレーム
5の上下動は、一端が水平移動フレーム2に支持され、
他端が垂直移動フレーム5に支持された上下動手段の上
昇と下降によって行われる。
【0012】そして、本発明は、上記技術的手段より成
り、水平移動フレーム2がベースフレーム1に対して立
設されており、しかも、上記ベースフレーム1に対する
水平移動フレーム2の水平方向の移動が、ベースフレー
ム1及び水平移動フレーム2の側面に位置する揺動アー
ム11によって行われると共に、荷台Cの後方から送り
出された載せ台9の荷重を揺動アーム11によっても支
えられるように構成されているので、従来のような荷台
の後方から送り出された載せ台の荷重を支えるための所
定の長さの移動台が不要となり、よって、ポンプ載置台
を荷台上に収容した際の移動台の収容スペースを確保す
る必要がなくなると共に、移動台のさらに前方に位置す
る駆動手段も不要となるので、非常にコンパクトで、前
後方向の長さが従来のものと比較して非常に短い消防ポ
ンプの積上げ、積下し装置が形成される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づき詳細に説明する。図1に示したように、本
発明の消防自動車におけるポンプ積上げ、積下し装置
は、消防自動車の荷台Cに配設・固定されるベースフレ
ーム1と、上記ベースフレーム1に対して水平方向に移
動可能に取り付けられる水平移動フレーム2と、上記水
平移動フレーム2に対して上下動可能に取り付けられる
垂直移動フレーム5と、上記垂直移動フレーム5の下部
に取り付けられ、可搬式の消防ポンプPが載置されるポ
ンプ載置台9によって構成される。
【0014】上記ベースフレーム1は、図2,図3に示
したように、互いに平行な一対のL字型の鋼材を備えた
枠状体として構成され、その後端が荷台Cの後端に一致
するように配設・固定されていると共に、上記互いに平
行な一対のL字型の鋼材は、荷台Cの前後方向に沿って
配設され、さらに、この互いに平行な一対のL字型の鋼
材に沿って一対のガイドシャフト3が固定されている。
【0015】上記水平移動フレーム2は、上記ベースフ
レーム1に対して立設される枠状体であり、その下部に
は、上記ベースフレーム1に配設された一対のガイドシ
ャフト3の各々に対して摺動可能な一対のガイドブロッ
ク4を備え、このガイドブロック4がガイドシャフト3
に沿って摺動することにより、ベースフレーム1に対す
る水平移動フレーム2の水平方向への移動が行われ、さ
らに、上記水平移動フレーム2は、図2に示したよう
に、その上下方向に沿って一対のガイドシャフト6を備
えている。
【0016】上記垂直移動フレーム5は、上記水平移動
フレーム2に対して平行に設けられる枠状体であり、水
平移動フレーム2に対向する面には、上記水平移動フレ
ーム2に配設された一対のガイドシャフト6の各々に対
して摺動可能な一対のガイドブロック7がガイドブロッ
ク取付板8を介して2組設けられており、このガイドブ
ロック7がガイドシャフト6に沿って摺動することによ
り、水平移動フレーム2に対する垂直移動フレーム5の
上下動が行われるものである。
【0017】上記ポンプ載置台9は、上記垂直移動フレ
ーム5の下部に対し、地面と平行になるように取り付け
られていると共に、可搬式の消防ポンプPが載置される
補助台10を備え、この補助台10は、ポンプ載置台9
が上方に位置しているときには、ポンプ載置台9内に収
容され、ポンプ載置台9が下方に位置しているときに
は、ポンプ載置台9から延出するように構成されてい
る。
【0018】そして、上記ベースフレーム1と水平移動
フレーム2よりなる水平移動手段におけるベースフレー
ム1に対する水平移動フレーム2の水平方向への移動
は、ベースフレーム1の左右の側面から水平移動フレー
ム2の左右の側面に向かって延びる揺動アーム11と、
この揺動アーム11を揺動させるための駆動手段によっ
て行われる。
【0019】そして、上記揺動アーム11の一端は、消
防自動車の荷台Cに固定された軸受29に支持されると
共に、駆動手段によって回動させられるシャフト12に
固定され、その他端は、上記水平移動フレーム2の側面
に取り付けられたブラケット18に設けられた接続軸1
7に係合しており、この接続軸17に対する係合は、フ
リージョイントを成す長穴16によって行われる。
【0020】そして、上記駆動手段は、ベースフレーム
1に囲まれた空間に配設されるモーター13、減速機1
4、スプロケット及びチェーン等よりなる動力伝達部1
5より成り、モーター13の動力を動力伝達部15を介
して上記シャフト12に伝達し、これを回動させること
により、揺動アーム11を揺動させるものである。
【0021】さらに、上記シャフト12は、上記水平移
動フレーム2のベースフレーム1に対する水平方向の移
動量を二分する位置に設けられており、揺動アーム11
の揺動による水平移動フレーム2水平方向への移動が無
駄なく円滑に行われるように構成され、しかも、上記揺
動アーム11の他端に形成された長穴16がフリージョ
イントとして機能するので、揺動アーム11の円運動が
水平移動フレーム2の水平方向への直線運動へと無理な
く変換される。
【0022】そして、上記揺動アーム11の円運動が水
平移動フレーム2の水平方向への直線運動へと無理なく
変換され、しかも、水平移動フレーム2の水平方向への
移動は、上記の如く、ベースフレーム1に配設された一
対のガイドシャフト3上を水平移動フレーム2の下部に
設けられたガイドブロック4が摺動することによって行
われるので、確実かつ円滑に水平方向への移動が行われ
る。
【0023】そして、上記水平移動フレーム2と垂直移
動フレーム5よりなる垂直移動手段における水平移動フ
レーム2に対する垂直移動フレーム5の上下動は、水平
移動フレーム2内に配設されるモーター22、オイルポ
ンプ23、オイルタンク24を備えた油圧アクチュエー
タ21によって駆動される油圧式のシリンダー25及び
シリンダー25から延出するピストン26によって行わ
れ、シリンダー25の尾部が水平移動フレーム2に設け
られたシリンダー支持部27に、ピストン26の先端が
垂直移動フレーム5に設けられたピストン支持部28に
それぞれ支持されている。勿論油圧シリンダーに代え
て、空圧シリンダーでもよく、更にはモータによって回
転するネジ軸と、ネジ軸にネジ着している上下動体でも
よい。
【0024】そして、上記シリンダー25のピストン2
6を上昇(シリンダー25からピストン26を延出させ
る)させることによって、垂直移動フレーム5に取り付
けられたポンプ載置台9が上方位置(ポンプ載置台9を
荷台C上に収容可能な位置)に位置し、また、上記シリ
ンダー25のピストン26を下降(ピストン26をシリ
ンダー25内に収容する)させることによって、垂直移
動フレーム5に取り付けられたポンプ積載台が下方位置
(可搬式の消防ポンプPを積上げ、積下しできる位置)
に位置するものである。
【0025】さらに、上記水平移動フレーム2に対する
垂直移動フレーム5の上下動は、上記の如く、水平移動
フレーム2に配設された一対のガイドシャフト6上を垂
直移動フレーム5に配設されたガイドブロック7が摺動
することによって行われるので、確実かつ円滑に上下動
が行われる。
【0026】そして、上記ポンプ載置台9に設けられた
ポンプ載置台9の上下動に合わせてその収容と延出が行
われる補助台10は、図6及び図7に示したように、水
平移動フレーム2の側部中央付近に設けられた第1の固
定部33から垂直移動フレーム5の側部上方に設けられ
た第1のローラー35及び垂直移動フレーム5の側部下
方に設けられた第2のローラー36を経て、補助台10
の側部における垂直移動フレーム5側に設けられた第2
の固定部34に接続される第1のワイヤー31と、第2
の固定部34からポンプ載置台9の側部先端に設けられ
た第3のローラー37及び垂直移動フレーム5の側部下
方であって、上記第2のローラー36の下方に位置する
第4のローラー38を経て、上記第1の固定部33に接
続される第2のワイヤー32を介してポンプ載置台9に
移動可能に取り付けられているものである。
【0027】そして、ポンプ載置台9が、図6に示した
上方に位置している状態から、図7に示したように下降
し、下方に位置した状態へと移動した場合には、第2の
ワイヤー32における第4のローラー38と第1の固定
部33との間の距離が長くなり、逆に、第2の固定部3
4と第3のローラー37との間の距離がその分短くな
り、その結果、第2の固定部34が設けられている補助
台10がポンプ載置台9から延出されることとなる。
【0028】また、ポンプ載置台9が、図7に示した下
方に位置している状態から、図6に示した上方に位置し
た状態へと移動した場合には、第1のワイヤー31にお
ける第1の固定部33と第1のローラー35との間の距
離が長くなり、逆に、第2のローラー36と第2の固定
部34との間の距離がその分短くなり、その結果、第2
の固定部34が設けられている補助台10がポンプ載置
台9に収容されることとなる。
【0029】そして、上記の如く、ポンプ載置台9に設
けられた補助台10は、固定部とローラーとの間の距離
の変化によってその収容と延出が行われるように構成さ
れているので、構造が簡素であり、非常に高い信頼性が
得られるものである。
【0030】次に、上記の構成に基づいて、本発明の消
防自動車における消防ポンプの積上げ、積下し装置の作
動について説明する。図1は、可搬式の消防ポンプPが
積載されるポンプ載置台9が消防自動車の荷台C上に収
容されている状態、図4は、ポンプ載置台9が消防自動
車の荷台Cの後方に送り出された状態、図5は、消防自
動車の荷台Cの後方に送り出されたポンプ載置台9が下
降した状態をそれぞれ示している。
【0031】先ず、可搬式の消防ポンプPが積載される
ポンプ載置台9が消防自動車の荷台C上に収容されてい
る場合、ポンプ載置台9が取り付けられている垂直移動
フレーム5は、上方位置に、水平移動フレーム2は、ベ
ースフレーム1の前方(荷台Cの奥側)に位置してお
り、この時、水平移動フレーム2を水平方向に移動させ
るための揺動アーム11は、荷台Cの前方に向かって傾
斜し、水平移動フレーム2をベースフレーム1の前方に
向かって押すような状態で固定されており、水平移動フ
レーム2の水平方向への移動、即ち、ポンプ載置台9の
水平方向への移動が防止されている。
【0032】次いで、可搬式の消防ポンプPが積載され
るポンプ載置台9の消防自動車の荷台C後方への送り出
しは、上記水平移動手段を構成するベースフレーム1及
び水平移動フレーム2の側部に設けられた揺動アーム1
1を揺動させることによって行われ、この揺動アーム1
1の揺動に伴って水平移動フレーム2がベースフレーム
1の後方へと移動し、ポンプ載置台9が消防自動車の荷
台Cの後方に送り出される。
【0033】この時、水平移動フレーム2には、ポンプ
載置台9に載置された可搬式の消防ポンプPの重みによ
って荷台Cの後方へ倒れようとする力(図4中矢印R)
が働いているものであるが、上記水平移動フレーム2
は、荷台Cの後方に向かって傾斜する揺動アーム11に
よって支えられており、荷台Cの後方へ倒れる心配はな
く、可搬式の消防ポンプPが積載されるポンプ載置台9
の消防自動車の荷台C後方への送り出しが安全に行われ
る。
【0034】次に、消防自動車の荷台Cの後方に送り出
されたポンプ載置台9の下降は、油圧アクチュエーター
21によって駆動されるシリンダー25のピストン26
を下降(ピストン26をシリンダー25内に収容する)
させ、水平移動フレーム2に対して垂直移動フレーム5
を下方に移動させることによって行われ、このとき、ポ
ンプ載置台9が下降するのに伴って、補助台10がポン
プ載置台9から延出される。
【0035】そして、可搬式の消防ポンプPは、上記補
助台10上に載置されるものであるので、補助台10が
ポンプ載置台9から延出することにより、ポンプ載置台
9が取り付けられている垂直移動フレーム5と可搬式の
消防ポンプPとの間に空間が生じることとなり、可搬式
の消防ポンプPの積上げ、積下しを円滑に行うことがで
きる。
【0036】そして、上記の作動は、可搬式の消防ポン
プPの積下し作業の手順を示しており、これと逆の作動
により、可搬式の消防ポンプPの積上げ作業を行うこと
ができる。
【0037】さらに、上記補助台10に、可搬式の消防
ポンプPの底部に設けられた底部バー30を固定するた
めの固定フック19を設けることにより、可搬式の消防
ポンプPを補助台10上にしっかり固定することができ
るので、可搬式の消防ポンプPの積上げ、積下し作業を
より安全に行うことができる。
【0038】また、上記固定フック19に安全ピン20
を設けることも考慮され、可搬式の消防ポンプPの補助
台10上への固定をより確実に行うことができる。
【0039】そして、上述した如く、本発明の消防自動
車における消防ポンプの積上げ、積下し装置は、水平移
動フレーム2がベースフレーム1に対して立設されてお
り、しかも、荷台Cの後方から送り出された載せ台の荷
重を揺動アーム11によっても支えているので、従来の
ような荷台Cの後方から送り出された載せ台の荷重を支
えるための移動台が不要となり、よって、ポンプ載置台
を荷台上に収容した際の移動台の収容スペースを確保す
る必要がなくなる。
【0040】加えて、上記水平移動フレーム2を移動さ
せるための揺動アーム11がベースフレーム1及び水平
移動フレーム2の側面に設けられ、しかも、揺動アーム
11を揺動させるための駆動手段は、ベースフレーム1
内に位置しているので、非常にコンパクトで、前後方向
の長さが従来のものと比較して非常に短い消防ポンプの
積上げ、積下し装置が得られ、多くの装備品が積載さ
れ、前後方向にゆとりのない消防自動車の荷台Cに対し
ても据え付けが可能となるものである。
【0041】尚、本実施の形態では、揺動アーム11と
水平移動フレーム2に設けられた接続軸17とを接続す
る際のフリージョイントとして長穴16を用いた場合を
示したが、これに限らず、別のリンク手段を用いること
も考慮される。
【0042】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明によると次の
様な効果を奏する。即ち、請求項1によると、安全かつ
容易に可搬式の消防ポンプの積上げ、積下し作業を行う
ことができると同時に、非常にコンパクトであり、特
に、前後方向の長さが短く、多くの装備品が積載され、
前後方向にゆとりのない消防自動車の荷台に対しても据
え付けが可能となる消防自動車における消防ポンプの積
上げ、積下し装置が提供される。
【0043】そして、請求項2によると、ポンプ載置台
が下降した際に、ポンプ載置台から可搬式の消防ポンプ
を載置するための補助台が延出するので、可搬式の消防
ポンプの積上げ、積下し作業を行う際に、ポンプ載置台
が取り付けられている垂直移動フレームが邪魔になら
ず、より容易かつ安全に消防ポンプの積上げ、積下し作
業を行うことができる消防自動車における消防ポンプの
積上げ、積下し装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の消防自動車におけるポンプ積上げ・積
下し装置の構成を示す図である。
【図2】図1におけるA矢視図である。
【図3】図1におけるB矢視図である。
【図4】本発明の消防自動車におけるポンプ積上げ・積
下し装置の作動(ポンプ載置台が送り出された状態)を
示す図である。
【図5】本発明の消防自動車におけるポンプ積上げ・積
下し装置の作動(送り出されたポンプ載置台を下降させ
た状態)を示す図である。
【図6】ポンプ載置台の作動(ポンプ載置台に補助台が
収容されている状態)を示す図である。
【図7】ポンプ載置台の作動(ポンプ載置台から補助台
が延出した状態)を示す図である。
【符号の説明】
1 ベースフレーム 2 水平移動フレーム 3 ガイドシャフト 4 ガイドブロック 5 垂直移動フレーム 6 ガイドシャフト 7 ガイドブロック 8 ガイドブロック取付板 9 ポンプ載置台 10 補助台 11 揺動アーム 12 シャフト 13 モーター 14 減速機 15 動力伝達部 16 長穴 17 接続軸 18 ブラケット 19 固定フック 20 安全ピン 21 油圧アクチュエータ 22 モーター 23 オイルポンプ 24 オイルタンク 25 シリンダー 26 ピストン 27 シリンダー支持部 28 ピストン支持部 29 軸受 30 底部バー 31,32 ワイヤー 33,34 固定部 35,36,37,38 ローラー C 荷台 P 消防ポンプ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 消防自動車の荷台に据え付けられ、可搬
    式の消防ポンプが載置されるポンプ載置台と、上記ポン
    プ載置台の荷台上への収容及び荷台からの送り出しを行
    う水平移動手段と、上記ポンプ載置台を上下動させる垂
    直移動手段とを備えて成る消防自動車におけるポンプ積
    上げ・積下し装置において、 上記水平移動手段は、消防自動車の荷台Cに配設・固定
    される一対のガイドシャフト3を備えたベースフレーム
    1と、上記ベースフレーム1に設けられた一対のガイド
    シャフト3に対して摺動可能に案内されるガイドブロッ
    ク4をその下部に備え、上記ベースフレーム1に対して
    水平方向に移動可能に立設される水平移動フレーム2よ
    り成り、上記ベースフレーム1に対する上記水平移動フ
    レーム2の水平方向への移動は、ベースフレーム1及び
    水平移動フレーム2の側部に揺動可能に設けられ、一端
    が荷台C上に回動自在に設けられると共に、駆動手段に
    よって回動させられるシャフト12に固定され、他端が
    上記水平移動フレーム2の側部に設けられる接続軸17
    にフリージョイントを介して取り付けられた揺動アーム
    11の揺動によって行われ、さらに、上記垂直移動手段
    は、上記水平移動フレーム2の上下方向に沿って設けら
    れた一対のガイドシャフト6に摺動可能に案内されるガ
    イドブロック7を備えた垂直移動フレーム5より成り、
    上記垂直移動フレーム5の下部には、可搬式の消防ポン
    プPを載置するためのポンプ載置台9が地面と平行に取
    り付けられており、上記水平移動フレーム2に対する垂
    直移動フレーム5の上下動は、一端が水平移動フレーム
    2に支持され、他端が垂直移動フレーム5に支持された
    上下動手段の上昇と下降によって行われることを特徴と
    する消防自動車における消防ポンプの積上げ、積下し装
    置。
  2. 【請求項2】 上記ポンプ載置台9は、可搬式のポンプ
    Pが載置される補助台10を備え、この補助台10は、
    水平移動フレーム2の側部中央付近に設けられた第1の
    固定部33から垂直移動フレーム5の側部上方に設けら
    れた第1のローラー35と垂直移動フレーム5の側部下
    方に設けられた第2のローラー36を経て、補助台10
    の側部における垂直移動フレーム5側に設けられた第2
    の固定部34に接続される第1のワイヤー31と、第2
    の固定部34からポンプ載置台9の側部先端に設けられ
    た第3のローラー37及び垂直移動フレーム5の側部下
    方であって、上記第2のローラー36の下方に位置する
    第4のローラー38を経て、上記第1の固定部33に接
    続される第2のワイヤー32を介してポンプ載置台9に
    移動可能に取り付けられており、ポンプ載置台9が下降
    するのに連動してポンプ載置台9から延出すると共に、
    ポンプ載置台9が上昇するのに連動してポンプ載置台9
    に収容されるように構成されていることを特徴とする請
    求項1記載の消防自動車における消防ポンプの積上げ、
    積下し装置。
JP11177717A 1999-06-24 1999-06-24 消防自動車における消防ポンプの積上げ、積下し装置 Pending JP2001001829A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11177717A JP2001001829A (ja) 1999-06-24 1999-06-24 消防自動車における消防ポンプの積上げ、積下し装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11177717A JP2001001829A (ja) 1999-06-24 1999-06-24 消防自動車における消防ポンプの積上げ、積下し装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001001829A true JP2001001829A (ja) 2001-01-09

Family

ID=16035888

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11177717A Pending JP2001001829A (ja) 1999-06-24 1999-06-24 消防自動車における消防ポンプの積上げ、積下し装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001001829A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010083413A (ja) * 2008-10-01 2010-04-15 Wako Kogyo Kk 車両用昇降装置
CN103623525A (zh) * 2012-08-30 2014-03-12 江苏卡威专用汽车制造有限公司 一种消防车用平推旋转架装置
JP2020081719A (ja) * 2018-11-30 2020-06-04 株式会社ウスイ消防 車載用消防ポンプ

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010083413A (ja) * 2008-10-01 2010-04-15 Wako Kogyo Kk 車両用昇降装置
CN103623525A (zh) * 2012-08-30 2014-03-12 江苏卡威专用汽车制造有限公司 一种消防车用平推旋转架装置
JP2020081719A (ja) * 2018-11-30 2020-06-04 株式会社ウスイ消防 車載用消防ポンプ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US2506242A (en) Vehicle mounted crane with load lifting accessory
JP2007126010A (ja) 昇降装置付車両及び昇降装置
US3172501A (en) Portable lift
KR20030043650A (ko) 스태커 크레인
JP2001001829A (ja) 消防自動車における消防ポンプの積上げ、積下し装置
JP2007099492A (ja) 荷搬出入装置
US4168861A (en) Dump-hoist conversion system
CN115448207B (zh) 一种城市交通施工用机电模块吊装设备
JP3436659B2 (ja) 法面作業車
JP3583746B2 (ja) 荷受台昇降装置の配線構造
JP2991423B2 (ja) 斜面作業装置
KR100770175B1 (ko) 접철장치가 설치된 파레트 적재장치
US2780371A (en) Lift mechanism for swinging ramp of carry-car trailer
JP2005102708A (ja) 可搬消防ポンプの積み下し装置
JPH0249154Y2 (ja)
US1564190A (en) Dumping platform
US7077617B2 (en) Vehicle equipped with lift device and lift device
JP7226726B1 (ja) 立坑排土装置、及び立坑排土方法
US900979A (en) Hoisting-machine.
CN212050269U (zh) 一种汽车起重机械
CN107100668A (zh) 一种矿用液压支架运输车
JP5570858B2 (ja) 車両用昇降装置
JP2002144942A (ja) 荷受台昇降装置を装備した貨物車における荷受台昇降装置の取付構造
JP3975158B2 (ja) 昇降装置付き車両及び昇降装置
JP2634030B2 (ja) 重量物運搬用手押し台車