JP2001000826A - 圧縮気体の除湿装置 - Google Patents

圧縮気体の除湿装置

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JP2001000826A JP11176886A JP17688699A JP2001000826A JP 2001000826 A JP2001000826 A JP 2001000826A JP 11176886 A JP11176886 A JP 11176886A JP 17688699 A JP17688699 A JP 17688699A JP 2001000826 A JP2001000826 A JP 2001000826A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、切換え弁と装置自体の小型化を確保
したうえで、各吸着筒内の吸着剤を均一に作用させ、吸
着能力の向上と長寿命化を得られ、信頼性の向上を図っ
た圧縮気体の除湿装置を提供する。 【解決手段】吸着剤17を充填する二基の吸着筒3,4
と、これら吸着筒に連通する連通路およびこの連通路に
設けられる切換え弁26を備え、湿った圧縮気体を一方
の吸着筒へ導いて吸着除湿して乾燥させ、一部の乾燥気
体を他方の吸着筒に導いてパージする再生を並行して行
い、両吸着筒の間で乾燥と再生を交互に切換えて連続的
に乾燥気体を供給する装置において、切換え弁を各吸着
筒の下部側に配置し、少なくとも切換え弁と各吸着筒下
部との間に整流板40を介在して、湿った圧縮空気もし
くはパージ気体を吸着筒の中央部に対して集流案内す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸着剤を用いて湿
った圧縮気体を吸着除湿して乾燥する、圧縮気体の除湿
装置に係わり、特に、吸着筒内を通過する圧縮気体もし
くはパージ気体に対する整流構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の除湿装置においては、乾燥した気
体、たとえば乾燥空気を連続して供給するため、活性ア
ルミナ、シリカゲル、合成ゼオライトあるいは塩化リチ
ウムなどの吸着剤を容器に充填した吸着筒が二基用意さ
れる。一方の吸着筒に湿った圧縮空気を導き吸着除湿し
て乾燥空気とし、所定の供給先に供給する。同時に、得
られた乾燥空気の一部を他方の吸着筒に導き、前段階で
吸湿して吸湿能力の低下した吸着剤から湿分を脱着し、
この湿分を吸着筒からパージする再生をなす。
【0003】このような一方の吸着筒における圧縮空気
の乾燥と、他方の吸着筒における吸着剤の再生は同時に
並行して行われるとともに、所定時間経過後に両吸着筒
間に設けられた切換え弁を切換えて、連続的に乾燥空気
を供給する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この種の装置におい
て、吸着筒を除いて最も配置スペースをとるのは切換え
弁である。すなわち、上記切換え弁は各吸着筒に亘る全
長が必要であり、各吸着筒に対して湿った圧縮空気を導
びくポートと、吸着筒から出たパージ空気を導びくポー
トを備えなければならない。
【0005】はじめ、図8に二点鎖線で示すように、各
吸着筒A,Bに亘って形成される切換え弁Vは、各
吸着筒A,Bと連通するポートa,bを、各吸
着筒A,Bの中心部oに対向して備えていた。このこと
から、切換え弁ポートa,bから湿った圧縮空気
が吸着筒A,Bの中央部oに対して導かれ、周部に向か
って放射状に拡散される。その一方で、パージ空気が吸
着筒A,B周部から中央部oに集中し、さらに各ポート
,bに導かれることとなり、吸着剤が均一に
作用をなして効率がよい。
【0006】しかしながら、切換え弁Vが必然的に
大型化してしまい、装置の大型化に繋がることと、弁の
駆動力が大きくなって、コストおよびランニングコスト
に悪影響を与えている。
【0007】そこで、図8に実線で示すように、各吸着
筒A,Bと連通するポートa,bを互いの吸着
筒A,B寄りの位置に変更した切換え弁Vが用いら
れるようになった。したがって、可能な限り切換え弁V
の小型化が図れるようになり、装置の小型化に結び
付けられるとともに、コストおよびランニングコストの
点で良好な結果が得られている。
【0008】ところが、切換え弁ポートa,b
が各吸着筒A,Bの中心部oとずれた位置にあるところ
から、ポートa,bに近い部位の吸着剤が偏重
状態で作用をなし、ポートa,bから遠い部位
の吸着剤はさほど使われなくなって、寿命に差が生じて
しまう。その結果、吸着筒A,Bに充填される吸着剤の
量と比較して、限界に達する時期が早いものであった。
【0009】本発明は上述の課題を解決するためになさ
れたものであり、その目的とするところは、切換え手段
の各吸着筒に連通するポートを互いの吸着筒寄りの位置
にして小型化を確保したうえで、各吸着筒内の吸着剤を
均一に作用させ、吸着能力の向上と長寿命化を得られ、
信頼性の向上を図った圧縮気体の除湿装置を提供しよう
とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を満足するため
本発明の圧縮気体の除湿装置は、請求項1として、吸着
剤を充填する一対の吸着筒と、これら吸着筒に連通する
連通路およびこの連通路に設けられる切換え手段を備
え、湿った圧縮気体を一方の吸着筒へ導いて吸着除湿し
て乾燥させ、この乾燥気体の一部を他方の吸着筒に導い
て前段階で吸湿能力が低下した吸着剤から湿分を脱着し
かつパージする再生を並行して行い、両吸着筒の間で乾
燥と再生を交互に切換えて連続的に乾燥気体を供給する
装置において、各吸着筒の下部側に配置される上記切換
え手段と、少なくとも上記切換え手段と各吸着筒下部と
の間に介在され切換え手段から各吸着筒に導かれる湿っ
た圧縮気体もしくは各吸着筒を通過して切換え手段に導
かれるパージ気体を吸着筒の中央部に対して集流案内す
る整流手段とを具備したことを特徴とする。
【0011】請求項2として、請求項1記載の圧縮気体
の除湿装置において上記整流手段は、さらに各吸着筒上
部にも配置され、各吸着筒で吸着除湿された乾燥気体も
しくは各吸着筒に導入されるパージ気体を吸着筒の中央
部に対して集流案内することを特徴とする。
【0012】請求項3として、請求項1記載の圧縮気体
の除湿装置において上記整流手段は、さらに各吸着筒の
内部にも配置され、各吸着筒内を通過する圧縮気体もし
くはパージ気体を吸着筒の中央部に対して集流案内する
ことを特徴とする。
【0013】このような課題を解決する手段を採用する
ことにより、切換え手段の各吸着筒に連通するポートを
互いの吸着筒寄りの位置から変更することがなく、各吸
着筒内の吸着剤を均一に作用させて吸着能力の向上と長
寿命化を得られる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面にもとづいて説明する。図1に、圧縮気体の除湿装置
の外観を斜視図として示す。この除湿装置は、下部側の
架台1と、この架台1の一側部上に取付けられる電気部
品箱2と、架台1の他側部上に取付けられる2基の吸着
筒(説明の都合上、以下、図の左側吸着筒をA筒と呼
び、図の右側吸着筒をB筒と呼ぶ)3,4と、これら
A,B筒3,4の上端部に亘って載設されるアウトレッ
トヘッド5、およびA,B筒下端部に亘って取付けられ
るここではインレットヘッド15とから構成される。
【0015】このアウトレットヘッド5は、複数本の支
柱ボルト6…とナット7…を介して架台1に取付け固定
され、上記インレットヘッド15は、上記架台1に取付
けられる蓋板8によって遮蔽されている。上記アウトレ
ットヘッド5の一側面には、装置内で吸着乾燥した気体
を所定の供給先に給出案内するための給出口9が設けら
れ、かつ架台1の一側面には湿った圧縮気体を装置内へ
導入案内するための導入口10が開口される。
【0016】また、アウトレットヘッド5の中央部には
湿度インジケータ11が設けられ、さらにA,B両筒
3,4上端部と互いに連通するパージオリフィス12が
設けられている。このパージオリフィス12とは反対側
の側部に、後述するパージ弁を接続するための一対の接
続口体13が設けられている。
【0017】図2と、図3は、同じ除湿装置の断面を概
略的に示しており、互いに作用が異なる状態である。上
記A,B筒3,4は、上下端面が開口する筒体からなっ
ていて、上端開口部はアウトレットヘッド5下面に設け
られた凹部5aに挿嵌され、下端開口部は先に述べたイ
ンレットヘッド15上面に設けられた凹部15aに挿嵌
される。
【0018】そして、各A,B筒3,4の上端開口と下
端開口からそれぞれ所定間隔を存した位置に多孔板16
が設けられていて、これら多孔板16間に吸着剤17が
充填される。吸着剤17として、活性アルミナ、シリカ
ゲル、ゼオライトなどが用いられる。
【0019】特に、下部側の多孔板16と各A,B筒
3,4下端開口との間には、後述する整流手段である整
流板40が介在される。この整流板40は、上記多孔板
16とは所定の間隙を存し、かつ互いに並行しており、
A,B各筒3,4内径に適宜な手段を持って取付けられ
ている。
【0020】また、整流板40はA,B各筒3,4が載
るインレットヘッド15の凹部15a面とも所定の間隔
を存するように取付けられる。したがって、整流板40
の周端部に多孔板16と凹部15a面と間隙を存するた
めの図示しないスペーサを介在するとよい。
【0021】それぞれの整流板40の中央部には、ここ
では丸孔からなる通気孔40aが設けられる。これら通
気孔40aの開口面積は、導入口9と給出口10に接続
される入り口または出口配管の断面積以上となるよう設
計されている。
【0022】一方、上記アウトレットヘッド5における
各A,B筒3,4中央部と対向する位置に逆止弁18
A,18Bを収容する弁室19が形成される。これら逆
止弁18A,18Bは、下部側である筒3,4内から上
方への気体の流れを許容し、上部から筒3,4内である
下方への気体の流れを阻止するものである。
【0023】さらに、アウトレットヘッド5には、上記
給出口9と、各弁室19とを連通する給出路20が設け
られていて、逆止弁18A,18Bを開放して弁室19
を出た気体を給出口9へ導くようになっている。なお、
この給出路20には上記湿度インジケータ11と連通す
る分岐路21が分岐して設けられている。
【0024】各弁室19の周囲でA,B両筒3,4が挿
嵌される範囲内は凹陥形成されていて、先に説明したパ
ージオリフィス(ここではアウトレットヘッド5に設け
られるよう描いている)12と連通するパージ室22と
なっている。
【0025】上記給出路20における給出口9とは反対
側の端部は閉塞されていて、湿度センサ23が給出路2
0に突出して取付けられている。図2のみ示すように、
上記電気部品箱2内に制御回路25が収容されていて、
上記湿度センサ23と電気的に接続される。湿度センサ
23は、給出路20における乾燥空気の湿度を検知し
て、その検知信号を制御回路25へ送るようになってい
る。
【0026】上記インレットヘッド15の下面には切換
え手段である切換え弁26が取付けられている。インレ
ットヘッド15の一側部には上記導入口10が設けら
れ、他側部にはパージ弁27とサイレンサ28が直列に
接続される。
【0027】上記切換え弁26は、A,B両筒3,4の
下方部位にあって、図の左側から右側へ、第1のポート
a,第2のポートb,第3のポートc,第4のポート
d,第5のポートeが順次設けられていて、弁体fが移
動することにより各ポートa〜e相互の連通切換えがな
される。上記弁体fはソレノイド26Sによって駆動さ
れる。このソレノイド26Sは上記制御回路25と電気
的に接続されていて、駆動制御されるようになってい
る。
【0028】上記インレットヘッド15には、導入口1
0と切換え弁26の第3のポートcとを連通する導入路
30と、A筒3の下部開口端と第2のポートbとを連通
するA筒連通路31と、B筒4の下部開口端と第4のポ
ートdとを連通するB筒連通路32と、第1のポートa
と第5のポートeとを連通する逆U字状のポート連通路
33および、このポート連通路33の中途部から分岐し
て上記パージ弁27に連通するパージ分岐路34が設け
られている。A筒3の下部開口端と第2のポートbとを
連通するA筒連通路31と、B筒4の下部開口端と第4
のポートdとを連通するB筒連通路32は、それぞれ各
筒3,4寄りの位置に開口している。
【0029】図4に、概略の平面視で示すように、A,
B筒3,4が所定間隔を存して並置され、先に説明した
整流板40は各筒3,4内を閉塞するよう嵌め込まれ
て、この中央部にはハッチングで示す通気孔40aが設
けられている。
【0030】これに対して、上記切換え弁26は破線で
示す平面形状をなし、この第2のポートbと連通する上
記A筒連通路31の開口端は、A筒3における整流板4
0の通気孔40aよりB筒4寄りの位置にある。同様
に、切換え弁26の第4のポートdと連通するB筒連通
路32の開口端は、B筒4における整流板40の通気孔
40aよりA筒3寄りの位置にある。
【0031】一方、上記パージ弁27は、通常構成の電
磁開閉弁であって、上記制御回路25と電気的に接続さ
れる。この制御回路25からの制御信号に応じて開閉
し、パージ分岐路34から導かれるパージ気体の導通も
しくは遮断をなす。ここから導出されるパージ気体はサ
イレンサ28に導かれて消音されたあと、外部へ放出さ
れるようになっている。
【0032】上記制御回路25は、上記湿度センサ23
からの検知信号を受けて露点温度(圧力下露点)に換算
する回路と、この露点温度と予め記憶された設定露点温
度(圧力下露点)とを比較する回路、およびこの比較結
果にもとづいて切換え弁26の切換え制御と、パージ弁
27の開閉制御をなす回路とを備えている。
【0033】なお、上記給出口9は上記給出路20の左
側端部に設けられるのに対して、上記湿度センサ23は
右側端部に取付けられる。すなわち、給出路20の一端
側に給出口9が設けられ、他端側に湿度センサ23が取
付けられる。
【0034】このように構成される除湿装置であって、
以下に述べるような作用をなす。なお、圧縮気体として
圧縮空気を適用して説明する。
【0035】切換え弁26の弁体fが図2に示す位置に
あるとき、装置へ供給される湿った圧縮空気はインレッ
トヘッド15の導入口10から導入路30を介して切換
え弁26の第3のポートc、第4のポートdおよびB筒
連通路32から整流板40の通気孔40aを介してB筒
4内へ導かれる。
【0036】B筒連通路32はB筒4の中心部から外れ
た位置に開口しているが、多孔板16と間隙を存して配
置される整流板40は、その通気孔40aがB筒4の中
心部に対向して開口しているので、湿った圧縮空気はB
筒4の中心部に対して集流案内される。
【0037】湿った圧縮空気は整流板40の通気孔40
aを出た直後で多孔板16に至るまでの間に、周辺に向
かって放射状に拡散する。そのまま、多孔板16からB
筒4内に導かれ、よって筒4内の吸着剤17に対して均
一に接触する。この状態を保持してB筒4内を上昇通過
し、吸着剤17によって吸着除湿され乾燥化する、乾燥
工程が行われる。
【0038】このように、B筒4下部に、中心部に通気
孔40aを有する上記整流板40を下部多孔板16と凹
部15aとの間に介在配置したことから、B筒連通路3
2の位置がB筒4中心からずれているが、吸着剤17は
充填部位に係わりなく均一に吸着作用をなし、吸着ムラ
がなく、高い吸着能力が得られる。
【0039】乾燥した空気は、B筒4上部の多孔板16
を介して上端開口に上昇し、さらに上部の逆止弁18B
を押し上げてアウトレットヘッド5の給出路20に導か
れ、給出口9から所定の供給先に給出される。
【0040】B筒4上端開口部から出た乾燥空気の一部
はパージ室22に導かれ、パージオリフィス12によっ
て流量を絞られてから、A筒3上部のパージ室22を介
してA筒3内に案内される。そして、ここに充填される
吸着剤17を通過して、前段階の乾燥工程において吸着
剤17が吸着した湿分を脱着する。
【0041】この湿分を脱着した空気であるパージ空気
は、A筒3下端部において整流板40の通気孔40aを
通過する。ここでもパージ空気は整流板40によってA
筒3の中心部に対して集流案内される。
【0042】すなわち、A筒3内を通過するパージ空気
は整流板40の存在によりA筒3内を均一状態で導かれ
ることとなり、吸着剤17は充填部位に係わりなく均一
に脱着して、高いパージ効率が得られる。
【0043】パージ空気が整流板通気孔40aから出た
あと、A筒3中心からずれた位置にあるA筒連通路31
に導かれ、第2のポートb、第1のポートaを経てポー
ト連通路33に導かれる。第5のポートeが閉塞状態に
あるところから、パージ空気はポート連通路33からパ
ージ分岐路34に導かれる。
【0044】パージ弁27が閉成状態にあるとき、パー
ジ空気はここで遮断され、したがってA筒3内が圧力上
昇する昇圧工程となす。パージ弁27が開放状態にある
とき、パージ空気はパージ弁27を通過してサイレンサ
28に導かれ、ここで消音されてから外部へ放出される
再生工程となす。
【0045】切換え弁26の弁体fが図3に示す位置に
あるとき、装置へ供給される湿った圧縮空気は、インレ
ットヘッド15の導入口10から導入路30を介して切
換え弁26の第3のポートc、第2のポートb、A筒連
通路31および整流板40の通気孔40aと多孔板16
を介してA筒3内へ導かれる。
【0046】上記整流板40を備えたことにより、湿っ
た圧縮空気はA筒3内に均等に拡散して導かれ、ここに
充填される吸着剤17は充填部位に係わらず均一な吸着
除湿作用をなし、乾燥化する乾燥工程となる。
【0047】そして、上部の逆止弁18Aを押し上げて
アウトレットヘッド5の給出路20に導かれ、給出口9
から所定の供給先に給出される。乾燥空気の一部はパー
ジ室22に導かれ、パージオリフィス12によって流量
を絞られて、B筒4上部のパージ室22を介してB筒4
内に案内される。
【0048】さらに、B筒4内に充填される吸着剤17
を通過して、前段階の乾燥工程において吸着剤17が吸
着した湿分を脱着する。湿分を脱着した空気であるパー
ジ空気は、B筒4を出たあと整流板40の通気孔40a
を通過する。
【0049】このときも、整流板40によってB筒4の
中央部に対して集流案内されるところから、B筒4内の
吸着剤17は充填部位に係わらず均一に作用して効率よ
く脱着される。
【0050】パージ空気は整流板通気孔40aを出たあ
と、B筒連通路32から第4のポートdを介して第5の
ポートeから導出され、さらにポート連通路33に導か
れる。第1のポートaが閉塞状態にあるところから、パ
ージ空気はポート連通路33からパージ分岐路34に導
かれる。
【0051】パージ弁27が閉成状態にあるとき、パー
ジ空気はここで遮断され、B筒4内が圧力上昇する昇圧
工程となす。パージ弁27が開放状態にあるとき、パー
ジ空気はパージ弁27を通過してサイレンサ28に導か
れ、ここで消音されてから外部へ放出される再生工程と
なす。
【0052】なお、上記整流板40の通気孔40a面積
を、導入口9と給出口10に接続される入り口配管およ
び出口配管の断面積よりも大としたから、通気孔40a
が圧縮空気もしくはパージ空気の流通抵抗にならずにす
む。
【0053】図5は、第2の実施の形態を示す。整流板
40Aには、中央部に小径の通気孔40bが設けられ、
この通気孔40bを基準として、同一径上に、かつ互い
に等間隔で同直径の複数の通気孔40c…が設けられて
いる。整流板40Aは、先に説明したものと同様、A,
B筒3,4下部の多孔板16と凹部15a面との間に介
在配置される。
【0054】A,B筒連通路31,32の位置がA,B
筒3,4の中心部からずれているが、整流板40Aにお
ける中央部の通気孔40bが湿った圧縮空気もしくはパ
ージ空気をA,B筒3,4の中央部に対して集流案内す
る。そのうえで、周囲の複数の通気孔40c…がA,B
筒3,4周辺に均等に導くこととなり、吸着剤は充填部
位に係わらず均一作用をなす。
【0055】当然ながら、上記整流板40Aの通気孔4
0b、40cの合計面積が、導入口9と給出口10に接
続される入り口配管および出口配管の断面積よりも大と
なるから、これら通気孔40b,40cが圧縮空気もし
くはパージ空気の流通抵抗にならずにすむ。
【0056】図6は、第3の実施の形態を示す。すなわ
ち、A,B各筒3,4の下部に先に説明した整流板40
を配置したうえで、たとえばB筒4の上部(A筒3上部
に備えてもよい)に第1の実施の形態の整流板40もし
くは、第2の実施の形態の整流板40Aが設けられる。
【0057】上部の整流板40,40Aは、上部の多孔
板16とアウトレットヘッド5の凹部5a面との間に介
在配置される。これらの間隙を保持するために、図示し
ないスペーサを用いるとよい。
【0058】上部整流板40,40Aにおいては、B筒
4で吸着除湿された乾燥空気もしくはB筒4に導かれる
パージ空気を、B筒4の中央部に対して集流案内し、吸
着剤17の均一な吸着作用を得る。
【0059】また、A筒3の内部には、上下方向のほぼ
中央部に、筒3内を上下に仕切るようにして、たとえ
ば、図7に第4の実施の形態として示す整流板40Bが
嵌め込まれる。この整流板40Bは、B筒3内に配置し
てもよい。
【0060】上記整流板40Bは、中央部に円形の通気
孔40bが設けられ、さらにこの周囲に放射状に複数の
矩形状孔部40d…が設けられる。孔部40dを形成す
る切起し片40eは上面側と下面側に突出しており、筒
3内において端縁に多孔板が接触配置される。
【0061】したがって、整流板40Bの上面と下面に
は空間が形成されることになり、A筒3内を通過する圧
縮空気もしくはパージ空気を筒3中央部に対して集流案
内し、吸着剤17の均一作用が得られる。
【0062】なお、上述の実施の形態では二基の吸着筒
3,4を備えたが、これに限定されるものではなく、複
数対の吸着筒を備えて、一方側と他方側を直列に連通す
る除湿装置にも適用できる。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、少
なくとも各吸着筒下部と切換え手段との間に圧縮気体も
しくはパージ気体を吸着筒の中央部に対して集流案内す
る整流手段を備えたから、切換え手段の各吸着筒に連通
するポートを互いの吸着筒寄りの位置にして切換え手段
および装置自体の小型化を確保したうえで、各吸着筒内
の吸着剤を均一に作用させ、吸着能力の向上と長寿命化
を得られ、信頼性の向上を図れるなどの効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す、除湿装置の
外観斜視図。
【図2】同実施の形態を示す、除湿装置の概略の断面
図。
【図3】同実施の形態を示す、除湿装置の概略の断面図
で、図2とは異なる工程を説明する図。
【図4】同実施の形態を示す、吸着筒と整流板および切
換え弁に連通するポートの配置関係を説明する平面図。
【図5】第2の実施の形態を示す、整流板の平面図。
【図6】第3の実施の形態を示す、除湿装置の概略の断
面図。
【図7】第4の実施の形態を示す、整流板の平面図と、
b−b断面図。
【図8】従来の、吸着筒と切換え弁に連通するポートの
配置関係を説明する平面図。
【符号の説明】
17…吸着剤、 3…吸着筒(A筒)、 4…吸着筒(B筒)、 26…切換え弁(切換え手段)、 40,40A,40B…整流板(整流手段)。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸着剤を充填する一対の吸着筒と、これ
    ら吸着筒に連通する連通路およびこの連通路に設けられ
    る切換え手段を備え、湿った圧縮気体を一方の吸着筒へ
    導いて吸着除湿して乾燥させ、この乾燥気体の一部を他
    方の吸着筒に導いて前段階で吸湿能力が低下した吸着剤
    から湿分を脱着しかつパージする再生を並行して行い、
    両吸着筒の間で乾燥と再生を交互に切換えて連続的に乾
    燥気体を供給する圧縮気体の除湿装置において、 各吸着筒の下部側に配置される上記切換え手段と、 少なくとも、上記切換え手段と各吸着筒下部との間に介
    在され、切換え手段から各吸着筒に導かれる湿った圧縮
    気体もしくは各吸着筒を通過して切換え手段に導かれる
    パージ気体を、吸着筒の中央部に対して集流案内する整
    流手段と、を具備したことを特徴とする圧縮気体の除湿
    装置。
  2. 【請求項2】 上記整流手段は、さらに各吸着筒上部に
    も配置され、各吸着筒で吸着除湿された乾燥気体もしく
    は各吸着筒に導入されるパージ気体を、吸着筒の中央部
    に対して集流案内することを特徴とする請求項1記載の
    圧縮気体の除湿装置。
  3. 【請求項3】 上記整流手段は、さらに各吸着筒の内部
    にも配置され、各吸着筒内を通過する圧縮気体もしくは
    パージ気体を、吸着筒の中央部に対して集流案内するこ
    とを特徴とする請求項1記載の圧縮気体の除湿装置。
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