JP2002028434A - 気体の除湿装置 - Google Patents

気体の除湿装置

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JP2002028434A
JP2002028434A JP2000214621A JP2000214621A JP2002028434A JP 2002028434 A JP2002028434 A JP 2002028434A JP 2000214621 A JP2000214621 A JP 2000214621A JP 2000214621 A JP2000214621 A JP 2000214621A JP 2002028434 A JP2002028434 A JP 2002028434A
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adsorbent
gas
adsorption
cylinder
ring
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JP2000214621A
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Masaaki Yodo
雅明 淀
Yoshiro Furukawa
与四郎 古川
Hidetoshi Watanabe
英敏 渡辺
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Orion Machinery Co Ltd
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Orion Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、長期に亘る使用であっても吸着剤の
摩耗を抑制でき、吸着能力の向上と長寿命化による信頼
性の向上を得られ、さらには、吸着剤交換作業がより容
易に行えて作業性が向上する気体の除湿装置を提供す
る。 【解決手段】吸着剤17が充填された一対の吸着筒3,
4を有し、一方の吸着筒で気体の除湿を行い、この除湿
された気体の一部を他方の吸着筒に導き、他方の吸着筒
の吸着剤の再生を行う装置において、吸着筒の開口端部
に設けられる通気性を有するエンドリング42と、吸着
筒内の吸着剤を保持し、かつ軸方向に移動自在に収容さ
れる通気性を有する中間リング43と、この中間リング
とエンドリングとの間に介在され中間リングを吸着剤に
対して弾性的に押圧付勢するばね部材44とを具備し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸着剤を用いて湿
った気体を吸着除湿し乾燥する気体の除湿装置に係わ
り、特に、吸着剤に対する保持構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】除湿装置として、乾燥した気体、たとえ
ば乾燥空気を連続して供給するため、活性アルミナ、シ
リカゲル、合成ゼオライトあるいは塩化リチウムなどの
吸着剤を容器に充填した吸着筒が二基用意される。
【0003】一方の吸着筒に湿った空気を導いて吸着乾
燥をなし、所定の供給先に供給する。同時に、得られた
乾燥空気の一部を他方の吸着筒に導き、前段階で吸湿し
て除湿能力が低下した吸着剤から湿分を脱着し、この湿
分を吸着筒からパージする再生をなす。
【0004】一方の吸着筒における空気の除湿乾燥工程
と、他方の吸着筒における吸着剤の再生工程は同時に並
行して行われるとともに、所定時間経過後に両吸着筒間
に設けられた切換え弁を切換えて、各吸着筒における除
湿と再生を変換することで連続的に乾燥空気を供給して
いる。この再生工程では、得られた乾燥空気の約20%
もの量を大気に放出していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この種の除湿装置にお
いて、吸着筒内の吸着剤は所定の大きさの粒状であり、
ある程度詰まった状態で充填されてはいるが、吸着筒内
に気体が通過する流通圧の影響を受けてそれぞれがごく
わずかな量だけ移動する。
【0006】移動する吸着剤相互は摩擦を繰り返し、長
期の使用に亘れば、当然、摩耗して粒径が縮小化し、あ
るい破壊しては微粒子となる。また、吸着剤の移動隙間
に気体に混合する水滴が侵入し、吸着剤が微細に粉砕さ
れることもある。いずれにしても、微粒子化して粉塵が
発生すると、乾燥空気中に排出されたり、再生空気とと
もに排出されてサイレンサを詰まらせ再生能力の低下を
招く虞れがあり、吸着性能が大幅に低下してしまう。
【0007】そこで、吸着剤の移動を規制すべく、弾性
的に吸着剤を押圧保持する手段が考慮された。具体的に
は、吸着筒の上端開口部を閉塞するアウトレットヘッド
と、吸着剤上面に載せられた多孔板との間に圧縮コイル
ばねを介在する。気体が流通しても吸着剤は移動しない
から、長期の使用に亘っても摩耗が少なくてすむ。
【0008】しかしながら上述の構成では、特に、吸着
剤の吸着性能が劣化して新たな吸着剤と交換する際に問
題がある。すなわち、重量が大であるアウトレットヘッ
ドを取外し、吸着筒の上端部に残った圧縮コイルばねを
取外す。そして、この圧縮コイルばねを邪魔にならず、
紛失しないように保管しなければならない。
【0009】吸着筒を取外して内部の劣化した吸着剤と
新たな吸着剤を交換したら、各吸着筒を所定部位に立
て、それぞれの上端部に圧縮コイルばねを置き、その上
にアウトレットヘッドを被せる作業をなす。
【0010】このとき、アウトレットヘッドを持ち上げ
る作業者は圧縮コイルばねがアウトレットヘッドに隠れ
て見えない。そのため、ばねが正しい位置にセットでき
ているか否かを確認するための別の確認者が必要とな
り、かつ圧宿コイルばねの反発力に抗してアウトレット
ヘッドを正しい位置に押さえ付けなければならず、作業
性が悪い。
【0011】また、除湿装置の製造メーカーにおいて
も、装置として最終組立てに至る以前の状態および補用
部品としてメーカーからユーザーに輸送する際は、吸着
筒内に吸着剤を収容したままであって、吸着剤に対して
圧縮コイルばねの弾性力が作用していない。
【0012】この状態で運搬されるので、吸着筒内の吸
着剤が踊って相互に摩擦し、摩耗に至る虞れがある。す
なわち、上述の圧縮コイルばねを介在させる構成では以
上の不具合の発生が避けられない。
【0013】本発明は上述の課題を解決するためになさ
れたものであり、その目的とするところは、吸着筒内の
吸着剤を確実に固定保持し、長期に亘る使用であっても
吸着剤の摩耗を抑制でき、吸着能力の向上と長寿命化に
よる信頼性の向上を得られ、さらには、劣化した吸着剤
を新たな吸着剤に交換する作業がより容易に行えて、作
業性が向上する気体の除湿装置を提供しようとするもの
である。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を満足するため
本発明は、請求項1として、吸着剤が充填された一対の
吸着筒を有し、一方の吸着筒で気体の除湿を行い、この
除湿された気体の一部を他方の吸着筒に導き、他方の吸
着筒の吸着剤の再生を行う気体の除湿装置において、上
記吸着筒内に、吸着剤を弾性的に押圧付勢して気体の流
通圧に抗しその位置に固定保持させる保持機構を備えた
ことを特徴とする。
【0015】請求項2として、請求項1記載の気体の除
湿装置において上記保持機構は、吸着剤が充填された吸
着筒の開口端部に設けられ通気性を有するエンドリング
と、吸着筒内の吸着剤を保持し、かつ軸方向に移動自在
に収容される通気性を有する中間リングと、この中間リ
ングとエンドリングとの間に介在され中間リングを吸着
剤に対して弾性的に押圧付勢するばね部材とを具備した
ことを特徴とする。
【0016】請求項3として、請求項1および請求項2
のいずれかに記載の気体の除湿装置において、上記吸着
筒の気体導入側端部に水分離エレメントを備えたことを
特徴とする。
【0017】このような課題を解決する手段を採用する
ことにより、気体流通圧の影響を受けることなく吸着筒
内の吸着剤を確実に固定保持して、長期に亘る使用であ
っても吸着剤の摩耗を抑制でき、かつ劣化した吸着剤を
新たな吸着剤に交換する作業がより容易に行える。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面にもとづいて説明する。図1は、気体の除湿装置の断
面を概略的に示している。この除湿装置は、下部側の架
台1と、この架台1の一側部上に取付けられる電気部品
箱2と、架台1の他側部上に取付けられる2基の吸着筒
(説明の都合上、以下、図の左側吸着筒をA筒と呼び、
図の右側吸着筒をB筒と呼ぶ)3,4と、これらA,B
筒3,4の上端部に亘って載設されるアウトレットヘッ
ド5、およびA,B筒下端部に亘って取付けられる支持
体であるインレットヘッド15とから構成される。
【0019】上記アウトレットヘッド5の一側面には、
装置内で吸着乾燥した気体を所定の供給先に給出案内す
るための給出口9が設けられ、かつ架台1の一側面には
湿った圧縮気体を装置内へ導入案内するための導入口1
0が開口される。
【0020】また、アウトレットヘッド5の中央部には
湿度インジケータ11が設けられ、さらにA,B両筒
3,4上端部と互いに連通するパージオリフィス12が
設けられている。
【0021】上記A,B筒3,4は、上下端面が開口す
る筒体からなっていて、上端開口部はアウトレットヘッ
ド5下面に設けられた凹陥部5aに挿嵌され、下端開口
部はインレットヘッド15の凹陥部15aに挿嵌され
る。
【0022】各A,B筒3,4内には、活性アルミナ、
シリカゲル、ゼオライトなどからなる吸着剤17が充填
される。そして、各A,B筒3,4内に後述する保持機
構40が備えられ、この保持機構によって筒内の吸着剤
17は気体流通圧の影響を受けることなく、その位置が
固定保持されるようになっている。
【0023】図2に、保持機構40を備えた各A,B筒
3,4の内部構造を示す。上記保持機構40は、下部側
のエンドリング組立て41と、上部側のエンドリング4
2、中間リング組立て43、弾性部材である圧縮コイル
ばね44と、上記エンドリング組立て41とエンドリン
グ42と間に架設される固定ボルト45およびナット4
6から構成される。
【0024】図3(A)はエンドリング組立て41の平
面図、同図(B)はその一部を拡大した断面図、図4
(A)は中間リング組立て43の平面図、同図(B)は
その一部を拡大した断面図、図5(A)はエンドリング
42の平面図、同図(B)はその一部を拡大した断面図
である。
【0025】上記エンドリング組立て41は、エンドリ
ング42と、このエンドリングに止めねじ47を介して
取付けられ、不織布48を間に介在させた一対のスクリ
ーン49とからなる。ここでのエンドリング42と、筒
3,4の上端部に取付けられるエンドリング42とは、
全く同一のものである。
【0026】上記エンドリング42は、所定直径のリン
グ部42aと一体に、この中空内に通気用鍔部42bが
設けられてなる。リング部42aの一側部外周には、筒
3,4の端部に嵌め込まれる嵌合凹部50が設けられ、
さらに外周全周に亘ってOリング51が嵌め込まれる凹
溝52が設けられる。
【0027】上記通気用鍔部42bには、中心部に固定
ボルト45が挿通する挿通用孔53が設けられ、この周
囲に所定間隔を存して複数の通気孔54が開口してい
る。これら通気孔は通気用鍔部のほとんど大部分の面積
を占め、所定の通気孔54相互間に上記止めねじ47が
螺挿するねじ孔55が設けられる。
【0028】上記一対のスクリーン49は、同一直径で
同一ピッチの多数の孔が設けられるいわゆるパンチング
メタルであって、互いの孔位置は正しく対向するように
取付けられている。
【0029】上記不織布48は、正確には、合成繊維性
不織布であって、繊維間が完全接着されており、ポーラ
ス(多孔性)構造で繊維と接着剤の組合わせにより、目
の粗さをコントロールできるようになっている。
【0030】上記中間リング組立て43は、中間リング
60と、この中間リングに止めねじ47をもって取付け
られ不織布48を介在させた一対のスクリーン49とか
らなる。上記中間リング60は、各筒3,4内径よりも
わずかに小さい直径のリング部60aに一体に、この中
空内に通気用鍔部60bが設けられる。
【0031】上記通気用鍔部60bの平面形状とその構
造は、先に説明したエンドリング42の通気用鍔部42
bと全く同一であり、中心部に固定ボルト45が挿通す
る挿通用孔53が設けられ、この周囲に所定間隔を存し
て複数の通気孔54が開口している。スクリーン48と
不織布49も全く同一のものを用いている。
【0032】このようにして構成される保持機構40で
あって、筒3,4の下端部にスクリーン49は上面側に
向けたエンドリング組立て41が嵌め込まれ、Oリング
51によって確実にシールされる。
【0033】エンドリング組立て41には固定ボルト4
5の下端部が挿通され、ナット46によって上下面から
締結固定される。この筒3,4内のエンドリング組立て
41上に所定量の吸着剤17が投入され、吸着剤最上面
に中間リング組立て43が載る。この中間リング組立て
43に取付けられるスクリーン49は下面側に向き、吸
着剤17に接している。
【0034】中間リング組立て43上に圧縮コイルばね
44が載り、さらにこの上に筒3,4の上端部に取付け
られOリング51でシールされたエンドリング42が載
る。上記固定ボルト45はエンドリング42上面に突出
し、上端部からナット46が螺合してエンドリング42
を締結固定している。
【0035】結局、固定ボルト45とナット46によっ
て、筒3,4の下部側にエンドリング組立て41が取付
け固定され、上端部にエンドリング42が取付け固定さ
れる。そして、筒3,4の上部側において、エンドリン
グ42と中間リング組立て41との間に介在される圧縮
コイルばね44が圧縮された状態となる。
【0036】すなわち、圧縮コイルばね44は軸方向に
移動自在な中間リング組立て43に対して弾性反発力を
作用する。したがって、筒3,4内に充填される吸着剤
17は中間リング組立て43とエンドリング組立て41
との間に押圧保持され、相互間に少しの隙間も存在しな
い。
【0037】なお、筒3,4下端部のエンドリング組立
て41を構成するエンドリング42は、そのリング部4
2aと通気用鍔部42bとで凹部空間が形成されてい
て、この凹部空間に水分離エレメント70が挿着されて
いる。
【0038】再び図1に示すように、上記アウトレット
ヘッド5における各A,B筒3,4中央部と対向する位
置に逆止弁18A,18Bを収容する弁室19が形成さ
れる。これら逆止弁18A,18Bは、下部側から上方
への気体の流れを許容し、上部側から下方への気体の流
れを阻止するものである。
【0039】さらに、アウトレットヘッド5には、上記
給出口9と、各弁室19とを連通する給出路20が設け
られていて、逆止弁18A,18Bを開放して弁室19
を出た気体を給出口9へ導くようになっている。この給
出路20には、上記湿度インジケータ11と連通する分
岐路21が分岐して設けられている。
【0040】各弁室19の周囲でA,B両筒3,4が挿
嵌される範囲内は凹陥形成されていて、パージオリフィ
ス(ここではアウトレットヘッド5に設けられるよう描
いている)12と連通するパージ室22となっている。
【0041】給出路20における給出口9とは反対側の
端部は閉塞されていて、湿度センサ23が給出路20に
突出して取付けられている。電気部品箱2内には制御回
路25が収容されていて、湿度センサ23と電気的に接
続される。
【0042】インレットヘッド15の下面側には切換え
弁26が取付けられている。インレットヘッド15の一
側部には上記導入口10が設けられ、他側部にはパージ
弁27とサイレンサ28が直列に接続される。
【0043】上記切換え弁26は、図の左側から右側
へ、第1のポート〜第5のポートa〜eが順次設けられ
ていて、弁体fが移動することにより各ポートa〜e相
互の連通切換えがなされる。弁体fはソレノイド26S
によって駆動され、このソレノイドは制御回路25によ
って駆動制御される。
【0044】上記制御回路25は、湿度センサ23から
の検知信号を受けて露点温度(圧力下露点)に換算する
回路と、この露点温度と予め記憶された設定露点温度
(圧力下露点)とを比較する回路、およびこの比較結果
にもとづいて切換え弁26の切換え制御と、パージ弁2
7の開閉制御をなす回路を備えている。
【0045】上記インレットヘッド15には、導入口1
0と第3のポートcとを連通する導入路30と、A筒3
の下部開口端と第2のポートbとを連通するA筒導通ポ
ート31と、B筒4の下部開口端と第4のポートdとを
連通するB筒導通ポート32と、第1のポートaと第5
のポートeとを連通する逆U字状のポート連通路33お
よび、このポート連通路33の中途部から分岐してパー
ジ弁27に連通するパージ分岐路34が設けられる。
【0046】このように構成される除湿装置であって、
以下に述べるような作用をなす。なお、除湿される気体
として湿った圧縮空気を適用して説明する。
【0047】切換え弁26の弁体fが図1に示す位置に
あるとき、装置へ供給される湿った圧縮空気はインレッ
トヘッド15の導入口10から導入路30を介して切換
え弁26の第3のポートc、第4のポートdおよびB筒
導通ポート32からB筒4へ導かれる。
【0048】すなわち、圧縮空気ははじめに水分離エレ
メント70を通過して、空気中に含まれる水滴が分離さ
れる。分離された水滴は、継続して分離される水滴と合
体して粗大化し、やがては落下する。
【0049】水滴が除去された空気はB筒4の下端部に
取付けられるエンドリング組立て41を通過してスクリ
ーン49によって整流され、不織布48を介して筒4内
に充填される吸着剤17間を通過し、吸着除湿されて乾
燥化する、乾燥工程が行われる。
【0050】B筒4内で乾燥化した空気は、中間リング
組立て43を通過してスクリーン49によってさらに整
流され、不織布48によってさらにろ過されてからエン
ドリング42を介してB筒4を出る。
【0051】このようにして、B筒4に除湿すべき空気
が流通しても、このB筒内にエンドリング組立て43他
からなる保持機構40を備えたので、B筒内に充填され
る吸着剤17が空気の流通圧の影響を受けることなく確
実に固定保持される。吸着剤17相互は摩擦の発生する
余地がないから摩耗を極力抑制でき、吸着剤17の長寿
命化を図れる。
【0052】B筒4から出た乾燥空気は上部の逆止弁1
8Bを押し上げ、アウトレットヘッド5の給出路20に
導かれて、給出口9から所定の供給先に給出される。一
部の乾燥空気はパージ室22に導かれ、パージオリフィ
ス12によって流量を絞られてから、A筒3上部のパー
ジ室22を介してA筒3内に案内される。
【0053】そして、A筒3に取付けられるエンドリン
グ42と中間リング組立て43を介して、ここに充填さ
れる吸着剤17を通過し、前段階の乾燥工程において吸
着剤17が吸着した湿分を脱着する。
【0054】湿分を脱着した空気であるパージ空気は、
A筒3下端部のエンドリング組立て41と水分離エレメ
ント70を通過し、A筒導入ポート31に導かれる。A
筒3内にも保持機構40を備え吸着剤17を確実に固定
保持するので、吸着剤がパージ空気の流通圧の影響を受
けて移動することはない。
【0055】このパージ空気は、第2のポートb、第1
のポートaを経てポート連通路33に導かれ、第5のポ
ートeが閉塞状態にあるところから、ポート連通路33
からパージ分岐路34に導かれる。
【0056】パージ弁27が閉成状態にあるとき、パー
ジ空気はここで遮断され、したがってA筒3内が圧力上
昇する昇圧工程となす。パージ弁27が開放状態にある
とき、パージ空気はパージ弁27を通過してサイレンサ
28に導かれ、消音されてから外部へ放出される再生工
程となす。
【0057】切換え弁26の弁体fを切換え駆動する
と、湿った圧縮空気はインレットヘッド15の導入口1
0から導入路30を介して切換え弁26の第3のポート
c、第2のポートb、A筒導入ポート31からA筒3へ
導かれる。
【0058】ここでも、湿った圧縮空気はA筒3内に導
かれ、吸着剤17により吸着除湿され乾燥化する乾燥工
程となる。そして、A筒3内にエンドリング組立て41
他からなる保持機構40を備えたことにより、A筒3内
に充填される吸着剤17が確実に固定保持され、吸着剤
相互に摩擦の発生する余地がないから、摩耗を極力抑制
して長寿命化を図れる。
【0059】このA筒3から出た乾燥空気の流れは、先
に説明したようにB筒4から出た乾燥空気の流れと完全
に対称であるので、新たな説明を省略する。なお、各筒
3,4内に充填される吸着剤17の吸着性能が劣化した
ら、新たな吸着剤と交換すべく装置から各筒を取外す作
業をなす。このとき、保持機構40が各筒3,4に一体
に備えられたままの状態で取外しされるので、保持機構
構成部品の紛失および管理に神経を使わずにすむ。
【0060】新たな吸着剤17と交換したあと装置に取
付ける際も、各筒3,4に保持機構40が一体に組み込
まれているので、筒からの吸着剤17流出の危険がな
く、各筒の位置決めと装置への組立てが容易である。
【0061】同様に、装置の製造メーカーにおいて各筒
3,4内に保持機構40を取付けて吸着剤17を固定保
持した状態で関係部署間を移動したり、メーカーからユ
ーザーに補用部品として輸送する際に、各筒3,4内の
吸着剤17が踊って摩耗するようなことがない。
【0062】また、各筒3,4の下端部であるエンドリ
ング組立て41に水分離エレメント70を備えたので、
筒内に導入される空気から水分を確実に分離する。その
ため、吸着剤17の寿命を延ばし、各ポートや弁類ある
いはサイレンサ28の詰りを防止できる。
【0063】上記保持機構40の構成は、図2以下に示
すものに限定されない。たとえば、各筒3,4の両端部
内周にねじ溝を設け、ここにエンドリング42のリング
部42a周面に設けたねじ部を螺合することにより、エ
ンドリングの取付け固定がなされ、上述の固定ボルト4
5とナット46が不要となる。
【0064】さらに、エンドリング42と圧縮コイルば
ね44および中間リング組立て43は筒3,4内の上部
側に備えたが、これとは逆に下部側とし、上部側にエン
ドリング組立て41を取付けてもよい。
【0065】なお、上述の実施の形態では二基の吸着筒
3,4を備えたが、これに限定されるものではなく、吸
着乾燥と再生をなす各グループの吸着筒をそれぞれ2つ
以上としてもよく、要は運転状態に応じて吸着乾燥グル
ープあるいは再生グループとなる、それぞれ吸着剤が収
容された一対の吸着筒を備えていればよい。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、吸
着筒内に気体が流通する際の流通圧の影響を受けること
なく吸着剤を確実に固定保持し、長期に亘る使用であっ
ても吸着剤の摩耗を抑制して、吸着能力の向上と長寿命
化による信頼性の向上を得られ、かつ劣化した吸着剤を
新たな吸着剤に交換する作業がより容易に行えて作業性
が向上するなどの効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す、除湿装置の概略の
断面図。
【図2】同実施の形態を示す、保持機構を備えた吸着筒
の一部断面図。
【図3】同実施の形態を示す、エンドリング組立ての平
面図と一部拡大した断面図。
【図4】同実施の形態を示す、中間リング組立ての平面
図と一部拡大した断面図。
【図5】同実施の形態を示す、エンドリングの平面図と
一部拡大した断面図。
【符号の説明】
17…吸着剤、 3…吸着筒(A筒)、 4…吸着筒(B筒)、 40…保持機構、 42…エンドリング、 43…中間リング、 44…圧縮コイルばね(ばね部材)、 70…水分離エレメント。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 英敏 長野県須坂市大字幸高246番地 オリオン 機械株式会社内 Fターム(参考) 4D052 AA01 CD01 DA02 DB01 HA01 HA02 HA03 HA14

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸着剤が充填された一対の吸着筒を有
    し、一方の吸着筒で気体の除湿を行い、この除湿された
    気体の一部を他方の吸着筒に導き、他方の吸着筒の吸着
    剤の再生を行う気体の除湿装置において、 上記吸着筒内に、吸着剤を弾性的に押圧付勢して気体の
    流通圧に抗しその位置に固定保持させる保持機構を備え
    たことを特徴とする気体の除湿装置。
  2. 【請求項2】 上記保持機構は、吸着剤が充填された上
    記吸着筒の開口端部に設けられ通気性を有するエンドリ
    ングと、吸着筒内の吸着剤を保持し、かつ軸方向に移動
    自在に収容される通気性を有する中間リングと、この中
    間リングと上記エンドリングとの間に介在され中間リン
    グを吸着剤に対して弾性的に押圧付勢するばね部材とを
    具備したことを特徴とする請求項1記載の気体の除湿装
    置。
  3. 【請求項3】上記吸着筒の気体導入側端部に水分離エレ
    メントを備えたことを特徴とする請求項1および請求項
    2のいずれかに記載の気体の除湿装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103157343A (zh) * 2013-03-28 2013-06-19 张家港市江南利玛特设备制造有限公司 一种分子筛吸附器
CN107823998A (zh) * 2017-12-27 2018-03-23 陈伟招 一种市政节能燃气锅炉用气水分离器

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