JPS6018208B2 - 気体の水分またはガス成分等の除去装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、一般のガスならびに空気などに含まれる水
分または空気中に含まれる熱離脱性ガス成分を連続的に
除去し、乾燥気体または、精製気体を得るための装置に
関する。

気体中に含まれる水分またはガス成分を除去する操作は
、化学工業において重要なことであり、各種の装置が用
いられている。

特に塩化カルシウム、シリカゲル、ゼオラィト等の吸着
剤を充填した筒中に、これらの気体を導通させ、水分そ
の他を吸着除去する装置が一般的である。ところで吸着
剤は、その特性上各種の物質を吸着保持すると同時に、
徐々に吸着力の劣化をきたし、遂には使用不能となるも
のであり、随時に吸着剤を交換または、再生操作しなけ
ればならない。

また精製気体の連続的使用を必要とする場合には、複数
の吸着装置を予め用意しておき、交互に切襖運転して吸
着と再生を行なう方法もあるが、その操作が煩雑である
。この発明は、かかる欠点を改良し、単一の装置で連続
的に気体の除湿または、精製等の操作を可能とする装置
を提供しようとするものである。

図面は、この発明にかかる装置の１実施例の構成図であ
り、気体流通筒１は、三又状に流路２ａ，２ｂ，２ｃを
有し、この各流路２ａ，２ｂ，２ｃに適当な吸湿剤また
は吸着剤を充填してある。前記各流路２ａ，２ｂ，２ｃ
の頂部には、気体の送入および排出口となる管□３ａ，
３ｂ，３ｃを設けてあり各管口３ａ，３ｂ，３ｃには、
電磁弁４ａ，４ｂ，４ｃを設けてある。また気体流通筒
１の中心部および各流路２ａ，２ｂ，２ｃ内には、湿度
または、ガス等の検出端子５ｏ，５ａ，５ｂ，５ｃを設
けてあり、さらに各流路２ａ，２ｂ，２ｃ内に電熱線６
ａ，６ｂ，６にを設けてある。前記電熱線６ａ，６ｂ，
６ｃは適当な電子制御装置に接続される。次に空気の除
湿を１例として、この発明装置の動作を説明する。

第１の流路２ａの管□３３を送入口とし、第３の流路２
ｃの管口３ｃを排出口とし、第２の電磁弁４ｂが閉じた
状態で、第１、第３の電磁弁４ａ，４ｃを開き、第１の
管□３ａから湿潤空気を送ると、送入された湿潤空気は
、第１、第３の流路２ａ，２ｃを通過する間に充填され
た吸着剤により水分を除去され、乾燥空気となって第３
の管□３ｃから排出される。さらに時間を経過すれば、
送入側の第１の流路２ａ内の吸着剤は徐々に吸着能力を
失ってゆく。この吸湿剤の吸湿能力喪失は、常時湿度を
測定している中央の湿度検出端子５ｏによって検出され
る。

すなわち、検出端子５ｏ付近を通過する空気湿度の一定
値以上の値を検出すると、第３の電磁弁４ｃを開放した
状態で、制御装直（図示せず）を介して休止中の第２の
流路２ｂの電磁弁４ｂを開放し、その管口３ｂより除湿
しようとする空気を送入し、第３、第１の流路２ｃ，２
ａを排出側とし、第３の流路２ｃにおいて除湿動作を継
続し、第３の管□３ｃから乾燥空気が得られる。同時に
排出側となった第１の流離２ａ内の電熱線６ａに電流を
導通し、この流路２ａ内の吸湿剤は加熱された空気の流
れにより、水分の蒸発離脱が行なわれ、その水分を管□
３ａより排出して再生される。この再生された状態は、
排出側となっている第１の流路２ａ内の検出端子５ａに
よって検出され、制御装置によって第１の流路２ａ側の
電磁弁４ａを閉鎖し、かつ電熱線６ａへの電力の供給を
停止する。次に流入側となっている第２の流路２ｂ内の
吸湿剤が吸湿し、中央の検出端子５ｏがその付近を通過
する空気湿度の一定値以上の値を検出すると、第１の流
路２３の電磁弁４ａが開き、３個の電磁弁４ａ，４ｂ，
４ｃが開いた状態で、空気の流入、排出経路は、第３の
流路２ｃの管□３ｃより、第１、第２の流路２ａ，２ｂ
の管□３ａ，３ｂに向う方向となり、第１の管口３ａか
ら乾燥空気が得られる。

同時に第２の流路２ｂ内の電熱線６ｂ通電させるべく制
御装置が作動する。この電熱源６ｂの加熱により、前述
と同様に第２の流路２ｂ内の吸湿剤から離脱した水分は
、その管口３ｂより廃棄され、完全乾燥状態を検出端子
５ｂで検出して電磁弁４ｂを閉じ、電熱線６ｂの電流を
切断するように制御する。次に流入側となっている第３
の流路２ｃ内の吸湿剤が機能を失うと、第２の電磁弁４
ｂが開き、空気の送入は第１の流路２ａ、排出側は第２
、第３の流路２ｂ，２ｃに切りかえられ、第２の管口３
ｂから乾燥空気が得られる。

そして、第３の流路２ｃ中の電熱線６ｃに通電し、同様
に吸湿剤を加熱して水分を管口３ｃより排出する。前記
吸湿剤が乾燥すれば、第３の電磁弁４ｃを閉鎖する。以
上の動作を順次反復し、気体流通筒１の各流路２ａ〜２
ｃによって、吸湿および吸湿剤の再生を交互に、かつ連
続的に行なう。このようにこの発明の気体の水分または
ガス成分等の除去装置によると、中心部においてそれぞ
れの基部が蓮通した複数個の気体流路をもつ気体流通筒
と、前記各流路の頂部にそれぞれ形成され気体の流入口
および排出口となる管口と、前記各流路に設けられた吸
湿剤または吸着剤、および電熱再生部材と、前記中心部
および前記各流路に設けられた湿度またはガスの検出端
子と、前記各管口に設けられ前記各検出端子の検出値に
より前記各管口を順次開閉する電磁弁とを備えたことに
より、連続的に空気の乾燥と吸湿剤の再生を行なうこと
ができ、また吸湿剤の種類をガス吸着剤その他のそのに
変えて熱脱着性のガスの除去装置として使用することも
できるものであり、複数の気体流路と、電熱再生部材と
、検出素子を一つの気体流通筒に組み合せて装置の単一
化ができ、装置の簡略化ならびに操作を容易ならしめる
利点をもち、その工業的価値の大きいものである。

【図面の簡単な説明】

図面は、この発明の気体の水分またはガスの成分等の除
去装置の１実施例の構成図である。 １・・・・・・気体流通筒、２ａ，２ｂ，２ｃ……流路
、３ａ，３ｂ，３ｃ…・・・管口、４ａ，４ｂ，４ｃ・
・…・電磁弁、５ｏ，５ａ，５ｂ，５ｃ・・・・・・検
出端子、６ａ，６ｂ，６ｃ・・・・・・電熱線。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 中心部においてそれぞれの基部が連通した少なくと
   も３個以上の気体流路をもつて気体流路筒と、前記各流
   路の頂部にそれぞれ形成され気体の流入口および排出口
   となる管口と、前記各流路に設けられた吸湿剤または吸
   着剤、および電熱再生部材と、前記中心部および前記各
   流路に設けられた湿度またはガスの検出端子と、前記各
   管口に設けられ前記各検出端子の検出値により前記各管
   口を順次開閉する電磁弁とを備えたことを特徴とする気
   体の水分またはガス成分等の除去装置。