JP2001004573A - 露点の測定方法とその装置及び気体の除湿方法とその装置 - Google Patents

露点の測定方法とその装置及び気体の除湿方法とその装置

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JP2001004573A
JP2001004573A JP11176883A JP17688399A JP2001004573A JP 2001004573 A JP2001004573 A JP 2001004573A JP 11176883 A JP11176883 A JP 11176883A JP 17688399 A JP17688399 A JP 17688399A JP 2001004573 A JP2001004573 A JP 2001004573A
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pressure value
temperature
dew point
water vapor
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JP11176883A
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Kesao Maruyama
今朝雄 丸山
Yoshiyuki Miyashita
芳行 宮下
Hideo Tamai
秀男 玉井
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Orion Machinery Co Ltd
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Orion Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、気体の温度と湿度を検出して露点
を求める場合、その露点を容易に求めることができるよ
うにした露点の測定方法を提供することにある。 【解決手段】 気体の温度と湿度によってその気体の露
点を求める露点の測定方法において、気体の温度と湿度
を測定する第1の工程と、測定温度に対する飽和水蒸気
分圧値を予め設定された温度と飽和水蒸気分圧値との関
係を示すデータテーブルに基づいて求める第2の工程
と、この第2の工程で求めた飽和水蒸気分圧値を100
%とし、この飽和水蒸気分圧値と測定湿度とから水蒸気
分圧値を求める第3の工程と、この第3の工程で求めた
水蒸気分圧値に対応する露点となる温度を上記データテ
ーブルから求める第4の工程とを具備したことを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、気体の温度と湿度
から露点を求める露点の測定方法とその装置及び吸着剤
を用いて湿った圧縮気体を除湿する気体の除湿方法とそ
の装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の除湿装置においては、除湿された
空気(気体)を連続して供給するため、活性アルミナ、
シリカゲル、合成ゼオライトあるいは塩化リチウムなど
の吸着剤を容器に充填した吸着筒が2基用意される。
【0003】一方の吸着筒に湿った圧縮空気を導いて吸
着乾燥を行い、所定の供給先に供給する。同時に、得ら
れた乾燥空気の一部を他方の吸着筒に導き、前段階で吸
湿して吸湿能力の低下した吸着剤から湿分を除去し、さ
らにこの湿分を吸着筒からパージする再生をなす。この
再生工程では、得られた乾燥空気の約20%もの量を大
気に放出していた。
【0004】このような一方の吸着筒における圧縮空気
の除湿と、他方の吸着筒における吸着剤の再生は同時に
並行して行われるとともに、所定時間経過後に両吸着筒
間に設けられた切換え弁を切換え、各吸着筒における除
湿と再生とを変換することで、連続的に乾燥空気を供給
できるようにしている。
【0005】ところで、除湿装置は周囲温度や入気温度
が上昇する最も過酷な夏季の条件を基本として設計され
ている。そのため、たとえば冬季の使用や、供給先の負
荷が軽減したときなどは、吸着運転を行っている一方の
吸着筒における吸着剤の吸着水分が減少する。したがっ
て、そのような場合には、他方の吸着筒の再生運転を行
う吸着剤の吸着水分も少ないと推定できるから、他方の
吸着筒の再生運転時間を短縮する、いわゆる省エネ運転
を行うことが考えられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】省エネ運転を行えるか
否かの判断は、吸着運転を行っている吸着筒からの除湿
空気の露点によって決定することができる。つまり、吸
着運転を行っている一方の吸着筒で除湿された空気の露
点が高ければ、吸着時の負荷が大きいことになるから、
他方の吸着筒での再生運転を短縮することはできない。
【0007】しかしながら、一方の吸着筒で除湿された
空気の露点が低ければ、吸着時の負荷が小さいことにな
るから、他方の吸着筒での再生運転時間を短縮する、省
エネ運転を行うことが可能となる。
【0008】従来、吸着筒で除湿された空気の露点を検
出するためには、その吸着筒で除湿された空気の温度を
測定し、その温度から飽和水蒸気分圧値を算出し、その
飽和水蒸気分圧値から露点を算出するということが行わ
れていた。
【0009】しかしながら、測定された温度から飽和水
蒸気分圧値を算出するには、その算出を非常に複雑な計
算式に基づいて行わなければならないということがあっ
た。そのため、除湿装置には高い処理能力を有する演算
処理装置を備えなければならないため、コスト上昇を招
くことになる。
【0010】本発明は、気体の露点を容易に求めること
ができるようにした露点の測定方法とその装置及び除湿
装置とその方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、気体
の温度と湿度によってその気体の露点を求める露点の測
定方法において、気体の温度と湿度を測定する第1の工
程と、測定温度に対する飽和水蒸気分圧値を予め設定さ
れた温度と飽和水蒸気分圧値との関係を示すデータテー
ブルに基づいて求める第2の工程と、この第2の工程で
求めた飽和水蒸気分圧値を100%とし、この飽和水蒸
気分圧値と測定湿度とから水蒸気分圧値を算出する第3
の工程と、この第3の工程で求めた水蒸気分圧値に対応
する露点となる温度を上記データテーブルから求める第
4の工程とを具備したことを特徴とする気体の露点測定
方法にある。
【0012】請求項2の発明は、上記データテーブルに
示された所定の温度間における飽和水蒸気分圧値がリニ
アに変化すると推定し、上記第4の工程で求めた飽和水
蒸気分圧値から露点となる温度を上記推定に基づいて算
出することを特徴とする請求項1記載の露点測定方法に
ある。
【0013】請求項3の発明は、気体の温度と湿度を測
定し、これらの測定値から露点を求める露点の測定装置
において、上記気体の温度と湿度を測定するセンサと、
温度と飽和水蒸気分圧値との関係を示すデータテーブル
を有し、このデータテーブルによって上記センサで測定
した温度から飽和水蒸気分圧値を求め、この飽和水蒸気
分圧値を100%として上記センサで測定した湿度から
水蒸気分圧値を算出すると共に、この水蒸気分圧値に対
応する露点となる温度を上記データテーブルによって求
める演算処理装置とを具備したことを特徴とする露点測
定装置にある。
【0014】請求項4の発明は、吸着剤が収容された二
基の吸着筒を有し、一方の吸着筒で気体の除湿を行い、
他方の吸着筒で吸着剤の再生を行うとともに、一方の吸
着筒で除湿された気体の露点に応じて他方の吸着筒の再
生運転を制御する気体の除湿方法において、一方の吸着
筒で除湿された気体の温度と湿度を測定する第1の工程
と、測定温度に対する飽和水蒸気分圧値を予め設定され
た温度と飽和水蒸気分圧値との関係を示すデータテーブ
ルに基づいて求める第2の工程と、この第2の工程で求
めた飽和水蒸気分圧値を100%とし、この飽和水蒸気
分圧値と測定湿度とから水蒸気分圧値を算出する第3の
工程と、この第3の工程で求めた水蒸気分圧値に対応す
る露点となる温度を上記データテーブルから求める第4
の工程と、この第4の工程で求めた露点によって他方の
吸着筒の再生運転を制御する第5の工程とを具備したこ
とを特徴とする気体の除湿方法にある。
【0015】請求項5の発明は、吸着剤が収容された二
基の吸着筒を有し、一方の吸着筒で気体の除湿を行い、
他方の吸着筒で吸着剤の再生を行うとともに、一方の吸
着筒で除湿された気体の露点に応じて他方の吸着筒の再
生運転を制御する気体の除湿装置において、一方の吸着
筒で除湿された気体の温度と湿度を測定するセンサと、
温度と飽和水蒸気分圧値との関係を示すデータテーブル
を有し、このデータテーブルによって上記センサで測定
した温度から飽和水蒸気分圧値を求め、この飽和水蒸気
分圧値と上記センサで測定した湿度から水蒸気分圧値を
求めると共に、この水蒸気分圧値に対応する露点となる
温度を上記データテーブルによって求め、その露点に応
じて他方の吸着筒の再生運転を制御する演算処理装置と
を具備したことを特徴とする気体の除湿装置にある。
【0016】このような課題を解決するための手段を採
用することにより、複雑な計算式を用いることなく、気
体の温度と湿度からデータテーブルに示された温度と飽
和水蒸気分圧値との関係に基づいて露点を求めることが
可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面にもとづいて説明する。図1に、圧縮気体の除湿装置
の外観を斜視図として示す。この除湿装置は、下部側の
架台1と、この架台1の一側部上に取付けられる電気部
品箱2と、架台1の他側部上に取付けられる2基の吸着
筒(説明の都合上、以下、図の左側吸着筒をA筒と呼
び、図の右側吸着筒をB筒と呼ぶ)3,4と、これら
A,B筒3,4の上端部に亘って載設されるアウトレッ
トヘッド5、およびA,B筒下端部に亘って取付けられ
るここでは図示しないインレットヘッドとから構成され
る。
【0018】このアウトレットヘッド5は、複数本の支
柱ボルト6…とナット7…を介して架台1に取付け固定
され、よってA,B両筒3,4の固定保持がなされてい
る。上記インレットヘッドは、上記架台1に取付けられ
る蓋板8によって遮蔽されている。
【0019】上記アウトレットヘッド5の一側面には、
装置内で吸着乾燥した気体を所定の供給先に給出案内す
るための給出口9が設けられ、かつ架台1の一側面には
湿った圧縮気体を装置内へ導入案内するための導入口1
0が開口される。
【0020】また、アウトレットヘッド5の中央部には
湿度インジケータ11が設けられていて、吸着乾燥した
気体と接触し、この気体が所定の相対湿度を越えた状態
で変色する部材が収容されている。すなわち、湿度イン
ジケータ11はA,B両筒3,4内に収容される吸着剤
の劣化の程度を検出するものである。
【0021】さらに、アウトレットヘッド5にはA,B
両筒3,4上端部と互いに連通するパージオリフィス1
2が設けられている。このパージオリフィス12とは反
対側の側部に、後述するパージ弁を接続するための一対
の接続口体13が設けられている。
【0022】図2と、図3は、同じ吸着装置の断面を概
略的に示しており、互いに作用が異なる状態である。上
記A,B両筒3,4は、上下端面が開口する筒体からな
っていて、上端開口部はアウトレットヘッド5下面に設
けられた凹部5aに挿嵌され、下端開口部は先に述べた
インレットヘッド15上面に設けられた凹部15aに挿
嵌される。
【0023】そして、各A,B筒3,4の上端開口と下
端開口からそれぞれ所定間隔を存した位置に多孔板16
が設けられていて、これら多孔板16間に吸着剤17が
充填される。吸着剤17として、活性アルミナ、シリカ
ゲル、ゼオライトなどが用いられる。
【0024】上記アウトレットヘッド5における各A,
B筒3,4中央部と対向する位置に逆止弁18A,18
Bを収容する弁室19が形成される。これら逆止弁18
A,18Bは、下部側である筒3,4内から上方への気
体の流れを許容し、上部から筒3,4内への気体の流れ
を阻止するものである。
【0025】さらに、アウトレットヘッド5には、上記
給出口9と、各弁室19とを連通する給出路20が設け
られていて、逆止弁18A,18Bを開放して弁室19
を出た気体を給出口9へ導くようになっている。なお、
この給出路20には上記湿度インジケータ11と連通す
る分岐路21が分岐して設けられている。
【0026】各弁室19の周囲でA,B両筒3,4が挿
嵌される範囲内は凹陥形成されていて、先に説明したパ
ージオリフィス(ここではアウトレットヘッド5に設け
られるよう描いている)12と連通するパージ室22と
なっている。換言すれば、互いのパージ室22,22は
パージオリフィス12によって連通される。
【0027】上記給出路20における給出口9とは反対
側の端部は閉塞されていて、センサ23が貫通して取付
けられている。図2のみに示すように、上記電気部品箱
2内に制御装置25が収容されていて、上記センサ23
と電気的に接続される。このセンサ23は、給出路20
における乾燥空気の温度と湿度を検知して、その検知信
号を後述するように制御装置25へ送るようになってい
る。
【0028】なお、センサ23としてこの実施の形態で
は、温度検出部と湿度検出部とが1つのシース内に設け
られた一体型のものを示しているが、温度センサと湿度
センサとが別体のものであってもよい。
【0029】上記インレットヘッド15の下面には切換
え手段である切換え弁26が取付けられている。インレ
ットヘッド15の一側部には上記導入口10が設けら
れ、他側部にはパージ弁27とサイレンサ28が直列に
接続される。
【0030】上記切換え弁26には、図の左側から右側
へ第1のポートa,第2のポートb,第3のポートc,
第4のポートd,第5のポートeが順次設けられてい
て、弁体fが移動することにより各ポートa〜e相互の
連通切換えがなされる。
【0031】すなわち、図2に示す弁体f位置では、第
1のポートaと第2のポートbとを連通するとともに、
第3のポートcと第4のポートdとを連通する。また、
図3に示す弁体f位置では、第2のポートbと第3のポ
ートcを連通するとともに、第4のポートdと第5のポ
ートeとを連通する。
【0032】上記弁体fはソレノイド26Sによって駆
動される。このソレノイド26Sは上記制御装置25と
電気的に接続されていて、後述するように駆動制御され
るようになっている。
【0033】上記インレットヘッド15には、導入口1
0と切換え弁26の第3のポートcとを連通する導入路
30と、A筒3の下部開口端と第2のポートbとを連通
するA筒連通路31と、B筒4の下部開口端と第4のポ
ートdとを連通するB筒連通路32と、第1のポートa
と第5のポートeとを連通する逆U字状のポート連通路
33および、このポート連通路33の中途部から分岐し
て上記パージ弁27に連通するパージ分岐路34が設け
られている。
【0034】上記パージ弁27は、通常構成の電磁開閉
弁であって、上記制御装置25と電気的に接続される。
この制御装置25からの制御信号に応じて開閉し、パー
ジ分岐路34から導かれるパージ気体の排出もしくは遮
断をなす。ここから導出されるパージ気体はサイレンサ
28に導かれて消音されたあと、外部へ放出されるよう
になっている。
【0035】上記制御装置25は、図4に示すように上
記センサ23からの温度信号を増幅する第1の増幅部4
1と、上記センサ23からの湿度信号を増幅する第2の
増幅部42とを有する。各増幅部41,42で増幅され
た信号は、それぞれ第1のA/D変換器43と第2のA
/D変換器44とでデジタル信号に変換されて演算処理
部45に入力する。
【0036】上記演算処理部45は、図5に示すように
第1のA/D変換器43でデジタル信号に変換された温
度信号が入力される温度読み込み部46と、第2のA/
D変換器44でデジタル信号に変換された湿度信号が入
力される湿度読み込み部47を有する。
【0037】上記温度読み込み部46で読み取られた温
度信号は第1の検出部48に入力される。この第1の検
出部48は、センサ23で検出された温度と飽和水蒸気
分圧値との関係を示すデータテーブル49に基づいて上
記温度信号から飽和水蒸気分圧値を検出するようになっ
ている。
【0038】上記データテーブル49は、図6に示すよ
うに2〜5度の間隔の温度に対する飽和水蒸気圧分圧が
予め算出され、記憶部50に記憶されている。そして、
たとえば、センサ23によって検出された気体の温度を
xaとすると、上記データテーブル49からその温度x
aに対応する飽和水蒸気分圧値yaが検出されるように
なっている。
【0039】上記第1の検出部48で検出された飽和水
蒸気分圧値ya及び湿度読み込み部47からの湿度信号
が算出部51に入力される。この算出部51では、上記
第1の検出部48で検出された飽和水蒸気分圧値yaを
100%とし、センサ23で測定された湿度zaに対す
る水蒸気分圧値ybが下式によって算出される。つま
り、 yb=ya×{za(%)/100(%)} …(1)式 上記算出部51で水蒸気分圧値ybが算出されると、こ
の水蒸気分圧値ybは第2の検出部52に入力される。
この第2の検出部52では上記記憶部50からのデータ
テーブル49によって水蒸気分圧値ybに対応する温度
xbが検出される。この温度xbがセンサ23によって
温度と湿度とが検出された気体の露点となる。
【0040】第2の検出部52で水蒸気分圧値ybから
露点温度xbをデータテーブル49に基づいて検出する
場合、このデータテーブル49は上述したように2〜5
度の温度間隔で飽和水蒸気分圧値を計算しているので、
水蒸気分圧値ybに正確に一致する露点温度xbがない
場合がある。
【0041】そのような場合には、上記第2の検出部5
2によって以下のように露点温度xbが検出される。す
なわち、図7に示すように、上記算出部51で算出した
飽和水蒸気分圧値をybとすると、この飽和水蒸気分圧
値ybに最も近い露点温度の範囲を求める。その範囲を
xm℃〜xn℃とする。そして、xm℃〜xn℃間にお
ける飽和水蒸気分圧値がリニアに変化すると推定し、そ
の直線をLとする。
【0042】そして、飽和水蒸気分圧値ybと直線Lと
の交点をPとすれば、データテーブル49に飽和水蒸気
分圧値ybに対応する温度が示されていなくとも、この
P点に対応する温度、つまり露点温度xbを補完するこ
とができる。
【0043】なお、データテーブル49の温度間隔を十
分に小さくしておくことで、上述した補完を行わなくと
も、飽和水蒸気分圧値ybに対する露点温度を求めるこ
とが可能であるが、温度間隔を十分に小さくするより
も、上述した補完を行うようにした方が容易である。
【0044】上記第2の検出部52で検出された露点信
号は出力部53に入力される。この出力部53には予め
所定の露点温度が設定されていて、その設定された露点
温度と検出された露点温度とが比較され、その比較に基
づいて駆動信号が出力される。
【0045】つまり、検出された露点温度が設定された
露点温度よりも低ければ、A,B筒3,4のどちらか一
方の筒で行っている除湿運転の負荷が小さいことになる
から、他方の筒で行っている再生運転を省エネ運転にす
ることができる。つまり、パージ弁27を閉じて除湿運
転で得られた乾燥空気を放出せずにすむ。
【0046】このように構成された吸着装置は、以下に
述べるような作用をなす。なお、圧縮気体として圧縮空
気を適用して説明する。
【0047】切換え弁26の弁体fが図2に示す位置に
あるとき、B筒4で乾燥工程をなし、A筒3で昇圧工程
もしくは再生工程をなす。すなわち、除湿装置へ供給さ
れる湿った圧縮空気は、インレットヘッド15の導入口
10から導入路30を介して切換え弁26の第3のポー
トcに導かれ、さらに第4のポートdを介してB筒連通
路32からB筒4内へ導かれる。
【0048】湿った圧縮空気がB筒4内を下部から上部
に亘って通過する間に、ここに充填される吸着剤17に
よって吸着除湿して乾燥化する、乾燥工程が行われる。
そして、この上部に設けられた逆止弁18Bを押し上げ
てアウトレットヘッド5の給出路20に導かれ、さらに
給出口9から所定の供給先に給出される。
【0049】また、B筒4上端開口部から出た乾燥空気
の一部はパージ室22に導かれ、さらにパージオリフィ
ス12によって流量を絞られ、A筒3上部のパージ室2
2を介してA筒3内に案内される。そして、A筒3内に
充填される吸着剤17を通過して、前段階の乾燥工程に
おいて吸着剤17が吸着した湿分を除去する。
【0050】この湿分を除去した空気であるパージ空気
は、A筒連通路31から第2のポートbを介して第1の
ポートaから導出され、ポート連通路33に導かれる。
第5のポートeが閉塞状態にあるところから、パージ空
気はポート連通路33からパージ分岐路34に導かれ
る。
【0051】パージ弁27が閉成状態にあるとき、パー
ジ空気はここで遮断され、したがってA筒3内が圧力上
昇する昇圧工程となる。パージ弁27が開放状態にある
とき、パージ空気はパージ弁27を通過してサイレンサ
28に導かれ、ここで消音されてから外部へ放出される
再生工程となる。
【0052】切換え弁26の弁体fが図3に示す位置に
あるとき、A筒3で乾燥工程をなし、B筒4で昇圧工程
もしくは再生工程をなす。すなわち、除湿装置へ供給さ
れる湿った圧縮空気は、インレットヘッド15の導入口
10から導入路30を介して切換え弁26の第3のポー
トcに導かれ、さらに第2のポートbを介してA筒連通
路31からA筒3内へ導かれる。
【0053】湿った圧縮空気がA筒3内を下部から上部
に亘って通過する間に、ここに充填された吸着剤17に
よって吸着除湿され乾燥化する乾燥工程となる。そし
て、上部に設けられる逆止弁18Aを押し上げてアウト
レットヘッド5の給出路20に導かれ、さらに給出口9
から所定の供給先に給出される。
【0054】また、A筒3上端開口部から導出される乾
燥空気の一部はパージ室22に導かれ、パージオリフィ
ス12によって流量を絞られて、B筒4上部のパージ室
22を介してB筒4内に案内される。
【0055】この乾燥空気はB筒4内に充填される吸着
剤17を通過して、前段階の乾燥工程において吸着剤1
7が吸着した湿分を除去する。この湿分を除去した空気
であるパージ空気は、B筒連通路32から第4のポート
dを介して第5のポートeから導出され、さらにポート
連通路33に導かれる。
【0056】第1のポートaが閉塞状態にあるところか
ら、パージ空気はポート連通路33からパージ分岐路3
4に導かれる。パージ弁27が閉成状態にあるとき、パ
ージ空気はここで遮断され、B筒4内が圧力上昇する昇
圧工程となす。パージ弁27が開放状態にあるとき、パ
ージ空気はパージ弁27を通過してサイレンサ28に導
かれ、ここで消音されてから外部へ放出される再生工程
となす。
【0057】A,B筒3,4のいずれか一方の筒で除湿
運転を行う場合、他方の筒の運転状態を再生工程(再生
運転)とするか、昇圧工程(省エネ運転)とするかはセ
ンサ23が検出する除湿運転で除湿された乾燥空気の温
度と湿度から求められた露点温度によって決定される。
【0058】すなわち、センサ23が除湿運転によって
除湿された空気の温度と湿度とを検出すると、その検出
信号によって演算処理部45では露点温度が求められ
る。そして、その露点温度が出力部53に設定された露
点温度よりも低ければ、一方の筒での除湿運転の負荷が
低いことになるから、他方の筒では再生運転が中止さ
れ、省エネ運転が行われ、逆にセンサ23で検出された
露点温度が設定された露点よりも高ければ、一方の筒で
の除湿運転の負荷が大きいことになるから、他方の筒で
は再生運転が継続されることになる。
【0059】上記演算処理部45においては、センサ2
3によって検出された温度と湿度から露点を求めるの
に、上述したように記憶部50に予め記憶されたデータ
テーブル49を利用するようにした。
【0060】そのため、センサ23によって検出された
温度と湿度から露点温度を求めるのに、演算処理部45
で複雑な計算式に基づいて飽和水蒸気分圧値を算出する
ということをせずにすむから、演算処理部45の処理能
力を大幅に高めることなく行うことができる。つまり、
市販されているパーソナルコンピュータによって処理を
行うことが可能となるから、データテーブル49を用い
ない場合に比べてコストの低減を図ることができる。
【0061】なお、本発明の露点の測定方法及びその装
置は、乾燥装置だけでなく、他の装置にも適用すること
ができ、要は温度と湿度を測定し、その測定値から露点
を求める必要のある装置であれば、適用可能である。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、気
体の温度と湿度を検出し、その温度と湿度から露点を求
める場合、予め設定された温度と飽和水蒸気分圧値との
関係を示すデータテーブルを利用して露点温度を求める
ようにしたから、飽和水蒸気分圧値を求めるために従来
のように検出された温度と湿度から複雑な計算式によっ
て露点温度を算出するということをせずにすむ。
【0063】そのため、露点温度の算出が容易となり、
たとえば処理能力の低いパーソナルコンピュータによっ
て処理することが可能となるから、コストの低減を図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す、除湿装置の外観
斜視図。
【図2】同実施の形態を示す、除湿装置の概略の断面
図。
【図3】同実施の形態を示す、一対の吸着筒の除湿運転
と再生運転とを切り替えた状態の除湿装置の概略の断面
図。
【図4】同実施の形態を示す、制御装置の概略の構成
図。
【図5】同実施の形態を示す、演算処理部のブロック
図。
【図6】同実施の形態を示す、データテーブルの説明
図。
【図7】同実施の形態を示す、飽和蒸気分圧値から温度
を求めるときの説明図。
【符号の説明】
17…吸着剤 3…吸着筒(A筒) 4…吸着筒(B筒) 26…切換え弁(切換え手段) 27…パージ手段(パージ弁) 23…センサ 25…制御装置 45…演算処理部 48…データテーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 玉井 秀男 長野県須坂市大字幸高246番地 オリオン 機械株式会社内 Fターム(参考) 2G040 AA04 AB03 BA12 BA23 CA02 CB02 DA02 DA08 FA01 FA02 FA10 GA05 GA07 GC06 HA16 ZA06 ZA09 4D052 AA01 CD01 DA02 DB01 FA09 GA01 GA03 GB01 GB02 GB03 GB04 GB07 GB08 HA01 HA02 HA03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気体の温度と湿度によってその気体の露
    点を求める露点の測定方法において、 気体の温度と湿度を測定する第1の工程と、 測定温度に対する飽和水蒸気分圧値を予め設定された温
    度と飽和水蒸気分圧値との関係を示すデータテーブルに
    基づいて求める第2の工程と、 この第2の工程で求めた飽和水蒸気分圧値を100%と
    し、この飽和水蒸気分圧値と測定湿度とから水蒸気分圧
    値を算出する第3の工程と、 この第3の工程で求めた水蒸気分圧値に対応する露点と
    なる温度を上記データテーブルから求める第4の工程と
    を具備したことを特徴とする気体の露点測定方法。
  2. 【請求項2】 上記データテーブルに示された所定の温
    度間における飽和水蒸気分圧値がリニアに変化すると推
    定し、上記第4の工程で求めた飽和水蒸気分圧値から露
    点となる温度を上記推定に基づいて算出することを特徴
    とする請求項1記載の露点測定方法。
  3. 【請求項3】 気体の温度と湿度を測定し、これらの測
    定値から露点を求める露点の測定装置において、 上記気体の温度と湿度を測定するセンサと、 温度と飽和水蒸気分圧値との関係を示すデータテーブル
    を有し、このデータテーブルによって上記センサで測定
    した温度から飽和水蒸気分圧値を求め、この飽和水蒸気
    分圧値を100%として上記センサで測定した湿度から
    水蒸気分圧値を算出すると共に、この水蒸気分圧値に対
    応する露点となる温度を上記データテーブルによって求
    める演算処理装置とを具備したことを特徴とする露点測
    定装置。
  4. 【請求項4】 吸着剤が収容された二基の吸着筒を有
    し、一方の吸着筒で気体の除湿を行い、他方の吸着筒で
    吸着剤の再生を行うとともに、一方の吸着筒で除湿され
    た気体の露点に応じて他方の吸着筒の再生運転を制御す
    る気体の除湿方法において、 一方の吸着筒で除湿された気体の温度と湿度を測定する
    第1の工程と、測定温度に対する飽和水蒸気分圧値を予
    め設定された温度と飽和水蒸気分圧値との関係を示すデ
    ータテーブルに基づいて求める第2の工程と、 この第2の工程で求めた飽和水蒸気分圧値を100%と
    し、この飽和水蒸気分圧値と測定湿度とから水蒸気分圧
    値を算出する第3の工程と、 この第3の工程で求めた水蒸気分圧値に対応する露点と
    なる温度を上記データテーブルから求める第4の工程
    と、 この第4の工程で求めた露点によって他方の吸着筒の再
    生運転を制御する第5の工程とを具備したことを特徴と
    する気体の除湿方法。
  5. 【請求項5】 吸着剤が収容された二基の吸着筒を有
    し、一方の吸着筒で気体の除湿を行い、他方の吸着筒で
    吸着剤の再生を行うとともに、一方の吸着筒で除湿され
    た気体の露点に応じて他方の吸着筒の再生運転を制御す
    る気体の除湿装置において、 一方の吸着筒で除湿された気体の温度と湿度を測定する
    センサと、 温度と飽和水蒸気分圧値との関係を示すデータテーブル
    を有し、このデータテーブルによって上記センサで測定
    した温度から飽和水蒸気分圧値を求め、この飽和水蒸気
    分圧値と上記センサで測定した湿度から水蒸気分圧値を
    求めると共に、この水蒸気分圧値に対応する露点となる
    温度を上記データテーブルによって求め、その露点に応
    じて他方の吸着筒の再生運転を制御する演算処理装置と
    を具備したことを特徴とする気体の除湿装置。
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