JP2001000500A - 入浴装置 - Google Patents

入浴装置

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JP2001000500A
JP2001000500A JP11179752A JP17975299A JP2001000500A JP 2001000500 A JP2001000500 A JP 2001000500A JP 11179752 A JP11179752 A JP 11179752A JP 17975299 A JP17975299 A JP 17975299A JP 2001000500 A JP2001000500 A JP 2001000500A
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JP
Japan
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bathtub
bathing
belt
column
arm
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Pending
Application number
JP11179752A
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English (en)
Inventor
Toru Sato
徹 佐藤
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MEISHIN KOSAN KK
SUNROOM KK
Original Assignee
MEISHIN KOSAN KK
SUNROOM KK
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Publication date
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Publication of JP2001000500A publication Critical patent/JP2001000500A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】構造も簡単で、低コスト化することができ、持
ち運びも簡単で、しかも安定性が良好な入浴装置を提供
する。 【解決手段】持ち運び可能となされた浴槽2と、この浴
槽2に着脱自在に取り付けられた支柱13と、この支柱
13に着脱自在となされ該支柱を中心に回動自在となさ
れたアーム14と、このアーム14の先端に着脱可能に
取り付けられ内部には、ベルト24と、このベルト24
が巻回される巻取り軸23と、この巻取り軸23を回動
する巻取りハンドル25又は駆動モータ51とを備えて
なる昇降ユニット18と、この昇降ユニット18を構成
するベルト24の先端に係止され、入浴者Mを載置する
吊下げ具26と、基端は上記浴槽2に対する支柱13の
取付位置とほぼ同じ位置に着脱自在に取り付けられ、先
端は該浴槽2の長さ方向と直交する方向に位置してなり
床の上面に支持される転倒防止部材9と、を備えてな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、寝たきり老人や身
体障害者等のように、自分の力で入浴ができない者に対
して入浴させる際に使用する入浴装置に関し、特にホー
ムヘルパーが家庭に訪問して入浴サービスを行う場合に
好適な入浴装置に関するするものである。
【0002】
【従来の技術】高齢化社会を迎えた近年、寝たきり老人
の数は日々増加し、その結果寝たきり老人を介護する必
要性も高く、こうした介護に使用される機械器具や装置
の中でも、入浴を簡単に行うことができる機械器具も従
来より数多く提案され、一部では実用化されているもの
もある。そこで、寝たきり老人等のように、自力で入浴
ができない者に対して入浴をさせる場合の機械器具や装
置としては、大きく3つの分類に分けることができる。
1つ目は、ベッドに浴槽の機能を付加し、ベッド上で入
浴ができるようにしたもの、或いはベッドに隣接して浴
槽を設け、ベッドと浴槽間の移送を特定の装置により行
うもの。2つ目は、ベッド上の老人等を浴槽まで移送す
るためのリフターに関するもの。こうしたリフターの中
には、シリンダーやモータ等の駆動装置を構成要素とし
ているものや、こうした駆動装置を構成要素としない簡
易なものも提案されている。3つ目は、基本的には介護
者により浴槽まで移送するが、浴槽を特定の構造とし入
浴を迅速且つ効果的に行い、介護者の負担を軽減するも
の。例えば、特定の構造となされたタンカを使用し、タ
ンカにより浴槽まで移送した後に、簡単に入浴を行うこ
とができるようにしたものは、この3つ目の分類に入れ
ることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た3つの分類に属する機械器具や装置等は、費用の点や
ホームヘルパー等の介護者の労力を考えると何れも一長
一短がある。例えば、上記1つ目の機械器具では、老人
等を移動させる必要がない一方、水回りの点でベッドの
構造が複雑になり、購入する側にとっての費用負担も考
慮すると、現実には極めて課題が多く実用化されている
ものも極めて少ない。また、2つ目の分類に属する機械
器具では、老人等の居住空間を大幅に変更することが要
求され、膨大な費用が必要となる場合がある。したがっ
て、病院等の医療機関や福祉施設では利用できる可能性
があるが、一般家庭で利用する場合には大きな課題が残
る。また、ホームヘルパーが使用する場合には、持ち運
びの簡便さが要求されるが、従来のリフターの中で、こ
うした要求を満足するものは知られていない。また、3
つ目の分類に属するものでは、基本的に簡易なものであ
ることから、持ち運びには適しているものの、実際の入
浴介護の現場においては、重労働であり改善の余地があ
る。
【0004】そこで、本発明は、上述した従来の入浴装
置が有する課題を解決するために提案されたものであっ
て、構造も簡単で、低コスト化することができ、持ち運
びも簡単で、しかも安定性が良好な入浴装置を提供する
ことも目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために提案されたものであって、第1の発明(請
求項1記載の発明)は、持ち運び可能となされた浴槽
と、この浴槽に着脱自在に取り付けられた支柱と、この
支柱に着脱自在となされ該支柱を中心に回動自在となさ
れたアームと、このアームの先端に着脱可能に取り付け
られ内部には、ベルトと、このベルトが巻回される巻取
り軸と、この巻取り軸を回動する巻取りハンドル又は駆
動モータとを備えてなる昇降ユニットと、この昇降ユニ
ットを構成するベルトの先端に係止され、入浴者を載置
する吊下げ具と、基端は上記浴槽に対する支柱の取付位
置とほぼ同じ位置に着脱自在に取り付けられ、先端は該
浴槽の長さ方向と直交する方向に位置してなり床の上面
に支持される転倒防止部材と、を備えてなることを特徴
とするものである。
【0006】また、第2の発明(請求項2記載の発明)
は、前記第1の発明において、上記浴槽の上端周縁には
フランジ部が形成され、該浴槽の一端両側のフランジ部
にはそれぞれ円筒状に成形された一方及び他方の脚部が
形成されてなるとともに、上記一方又は他方の脚部に
は、前記支柱の下端が挿入されるよう構成されてなると
ともに、前記転倒防止部材の基端は、上記一方又は他方
の脚部の側面に着脱自在に取り付けられてなることを特
徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態に係
る入浴装置について、図面を参照しながら詳細に説明す
る。
【0008】この実施の形態に係る入浴装置1は、ホー
ムヘルパーが寝たきり老人に家庭まで訪問し、その家庭
内で持参した後述する各構成要素を組み立てることによ
り、入浴サービスを行うものである。そして、この入浴
装置1は、図2又は図3に示すように、寝たきり老人M
の使用しているベッドBの側方に設置されるものであ
り、図1乃至図3に示すように、浴槽2と、この浴槽2
を支持する支持金具3と、上記浴槽2に着脱可能に取り
付けられてなる一方及び他方の脚部4,5とが構成要素
とされている。上記浴槽2は、合成樹脂又はFRPによ
り一体成形されてなるものであり、該浴槽2の一端に形
成され人の頭を洗うために使用される洗髪槽2aと、頭
を除く体全体を洗うために使用れる本体槽2bとから構
成され、該洗髪槽2aと本体槽2bの上縁外周には、フ
ランジ部2cが形成されている。なお、上記浴槽2に形
成されたフランジ部2cの他端側中途部には、後述する
一方又は他方の脚部4,5の上端側が挿通される図示し
ない脚部挿通穴が穿設されている。また、上記支持金具
3は、図1に示すように、上記本体槽2b全体を支持す
るものであり、上記浴槽2を構成するフランジ部2c内
に配設された左右の長尺支持杆3a,3b(図3参照)
と、一端が上記左の長尺支持杆3aの一端に溶接され他
端は上記右の長尺支持杆3bの一端に溶接されてなる短
尺支持杆3cと、この短尺支持杆3cの両端に上端が溶
接され下端側は円弧状に折曲されてなり先端は後述する
一方の脚部の側面に溶接されてなる図示しない左側支持
杆及び右側支持杆3d(図1参照)と、一端は上記右側
支持杆3bに固定され他端は上記一方の脚部4の上端側
に固定されてなる筋交い杆3eと、一端は上記図示しな
い左側支持杆に固定され他端は他方の脚部の上端側に固
定されてなる図示しない筋交い杆と、から構成されてい
る。
【0009】また、上記一方の脚部4は、ほぼ円筒状に
成形されてなるものであり、前記浴槽2のフランジ部2
cに形成された図示しない挿通穴に上端側が挿通され下
端は床面に当接している。また、上記他方の脚部5は、
図2に示すように、前記浴槽2のフランジ部2cに穿設
された図示しない脚部挿通穴に上端側が挿通され下端は
床面に当接されている。なお、これら一方及び他方の脚
部4,5の上端は、上記浴槽2のフランジ部2cの上面
と面一とされている。そして、上記一方の脚部4と他方
の脚部5とは、浴槽2の下方に形成された連結杆6によ
り連結されている。また、上記一方の脚部4の外周であ
って中途部から下端側には、図4に示すように、平面形
状がコ字状に成形された一方の連結金具8が該一方の脚
部4に溶接されている。なお、この一方の連結金具8の
下端には、後述する他方の連結金具の下端を支持する側
面形状がL字状となされた支持突片8aの基端が溶接さ
れており、上端側中途部には、後述する固定ネジが挿通
される挿通孔(符号は省略する。)が穿設され、この挿
通孔が穿設された裏面には、固定ネジが螺着されるナッ
ト4bが溶接されている。
【0010】そして、この実施の形態においては、上記
一方の脚部4には、図2に示すように、転倒防止部材9
が着脱自在に取り付けられている。この転倒防止部材9
は、寝たきり老人Mが使用するベッドBの下方に設置す
るものであって、基端側中途部から先端に亘って水平と
なされ基端側中途部から基端にかけて上方に折曲されて
なる上部管部9aと、この上部管部9aの下方に位置し
先端から基端に亘って水平とされてなるとともに中途部
からは上記上部管部9aに溶接されてなる下部管部9b
とを有している。そして、これら上部管部9aと下部管
部9bの先端は、固定板9cにより固定されている。ま
た、上記上部管部9aの基端と下部管部9bの基端と
は、図4に示すように、平面コ字状に成形された他方の
連結金具9eに溶接されており、この他方の連結金具9
eの上端側中途部には、固定ネジ11が挿通される挿通
孔9fが形成されている。したがって、上記転倒防止部
材9は、上記他方の連結金具9eの下端が、上記一方の
連結金具8の下端に形成された支持突片8aに支持され
るとともに、該一方の連結金具8の正面に他方の連結金
具9を重ねるように覆い被せ、上記固定ネジ11により
両者を固定することにより、上記一方の脚部4に固定さ
れるよう構成されている。
【0011】また、上記一方の脚部4の上端には、図1
に示すように、支柱13が着脱自在に取り付けられてい
る。この支柱13は、全体が円筒状に一体成形されてな
るものであり、下端側は、上記一方の脚部4内に挿通さ
れている。そして、この支柱13の上端には、アーム1
4の基端が該支柱13を中心に回動可能とされ且つ該ア
ーム14が着脱自在に取り付けられている。このアーム
14は、図1に示すように、円筒状に成形され下端側内
径は、上記支柱13の外径よりもやや該アーム14が回
動できるよう長尺とされてなるとともに、下端側中途部
には、上記支柱13の上端が当接する図示しない当接板
14が形成されてなる回動支持部14aが構成要素とさ
れている。また、このアーム14には、基端がこの回動
支持部14aの周面に溶接され、該回動支持部14aか
ら水平方向に延設されてなる上管部14bと、基端が上
記回動支持部14aの下端側周面に溶接され、先端側に
かけて徐々に上記上管部14bに近づくよう傾斜してな
る下管部14cと、背面において上記上管部14bの先
端と下管部14cの先端とが溶接されてなるユニット取
付板15と、上記上管部14bと下管部14cとを、そ
れぞれの中途部で連結している3つの連結管部14dと
が形成されている。そして、上記ユニット取付板15の
正面には、図5に示すように、縦方向に2つの凸部1
6,17が溶接されている。
【0012】そして、上記ユニット取付板15の正面に
は、昇降ユニット18が取り付けられている。この昇降
ユニット18は、図5に示すように、背面が上記ユニッ
ト取付板15の正面に面対向する取付板部19が構成要
素とされ、この取付板部19には、上記凸部16,17
が挿入されるダルマ形状の穴19a,19bが穿設され
ている。また、この昇降ユニット18は、図6又は図7
に示すように、上記取付板部19が構成要素とされたボ
ックス20と、このボックス20内に配設された回動操
作軸21と、この回動操作軸21の長さ方向と直交する
方向に配設された回動軸22と、この回動軸22に固定
された巻取りドラム23と、この巻取りドラム23に巻
回されてなる昇降ベルト24とから構成されている。な
お、上記巻取りドラム23は、本発明を構成する巻取り
軸である。なお、上記回動操作軸21は、それぞれ両端
側において軸受21a,21bにより回動可能に支持さ
れているとともに、ほぼ中央には、ウォーム21cが固
定されている。なお、この回動操作軸21の一端は、上
記ボックス20内から外部に突出しており、巻取り操作
ハンドル25が着脱自在に取り付けられている。また、
上記回動軸22は、軸受22a,22b,22cにより
回動可能に支持されている。そして、上記回動操作軸2
1の上方には、上記ウォーム21cに噛合するウォーム
ホイール22dが固定されている。したがって、上記巻
取り操作ハンドル25を、例えば時計回り方向に回転さ
せると、この回転力は、上記回動操作軸21から上記ウ
ォーム21c及びウォームホイール22dからるウォー
ムギアを介して回動軸22に伝達され、この回動軸22
の回転により上記巻取りドラム23が回転する。なお、
上記ボックス20の上面には、この昇降ユニット18を
前記アーム14から取り外した後に、持ち運びが簡単に
なるよう把手20a(図7参照)が設けられている。
【0013】そして、基端が上記巻取りドラム23に固
定された昇降ベルト24の先端は、吊下げ具26が固定
されている。この吊下げ具26は、図1に示すように、
寝たきり老人等を載置する載置部27と、この載置部2
7と上記昇降ベルト24の先端とを連結する連結部材2
8とから構成されている。上記載置部27は、図3に示
すように、左側管体29及び右側管体30と、一端がこ
の左側管体29の一端側に挿通され他端は右側管体30
の一端側に挿通されるとともに、該左側管体29,右側
管体30の長さ方向に固定位置が変更可能となされた首
載置部材31と、一端がこの左側管体29の他端側に挿
通され他端は右側管体30の他端側に挿通されるととも
に、該左側管体29,右側管体30の長さ方向に固定位
置が変更可能となされた足載置部材32と、一側側が上
記左側管体29に着脱自在に取り付けられ他側側は右側
管体30に着脱自在に取り付けられた載置布33とから
構成されている。なお、上記左側管体29の両端側中途
部及び右側管体30の両端側中途部には、それぞれ後述
する吊下げベルトを挿通するリング35,36が溶接さ
れている。
【0014】また、上記連結部材28は、一端が上記左
側管体29の一端側中途部に溶接された図示しないリン
グに挿通されてなる図示しない第1の吊下げベルトと、
一端が上記左側管体29の他端側中途部に溶接されてな
る図示しないリングに挿通されてなる第2の吊下げベル
トと、図1に示すように、一端が上記右側管体30の一
端側中途部に溶接されてなるリング35に挿通されてな
る第3の吊下げベルト38と、一端が上記右側管体30
の他端側に溶接されたリング36に挿通されてなる第4
の吊下げベルト39と、上記第1の吊下げベルトと第2
の吊下げベルトとのそれぞれ他端が挿通される挿通穴が
穿設されてなる図示しない第1の金属板と、上記第3の
吊下げベルト38と第4の吊下げベルト39のそれぞれ
他端が挿通されてなる挿通穴が穿設された第2の金属板
40と、この第1の金属板に一端が溶接され、他端は上
記第2の金属板40に溶接されてなる連結パイプ41
(図3参照)と、この連結パイプ41と上記昇降ベルト
24とを連結する連結金具43とから構成されている。
なお、上記第1乃至第4の吊下げベルト38,39に
は、それぞれバックル38a,39aが取り付けられ、
各吊下げベルト38,39の長さを調節することができ
るようにされている。
【0015】以下、上述した本実施の形態に係る入浴装
置1の使用方法について、説明する。先ず、前記浴槽
2、支持金具3、一方及び他方の脚部4,5、支柱1
3、アーム14、ボックス20及び吊下げ具26、転倒
防止部材9を、それぞれ寝たきり老人の家庭に搬入し、
それぞれを組み立てる。そして、上記吊下げ具26の載
置部27を構成する左側管体29、右側管体30、首載
置部材31、足載置部材32、載置布33を分解して、
ベッドB上に寝ている寝たきり老人Mの下側に該載置布
33を位置させ、載置布33と左側管体29及び右側管
体30とを連結させ、さらに、図3に示すように、これ
ら左側管体29及び右側管体30に上記首載置部31と
足載置部32を、寝たきり老人Mの身長に合わせて取り
付ける。また、上記浴槽2内にはお湯を注いでおく。こ
うしたホームヘルパーの作業により、入浴の準備が完了
する。
【0016】そして、このように入浴の準備が完了する
と、前記巻取り操作ハンドル25を回転させることによ
り、徐々に寝たきり老人Mを上昇させ、適当な高さまで
上昇させた後に、上記載置部27を持ちながらアーム1
4を支柱13を中心に、図3中、時計回り方向(浴槽2
方向)に回転させ、寝たきり老人Mが載置された載置部
27を、浴槽2上に移動させる。このとき、この実施の
形態に係る入浴装置1では、支柱13は、浴槽2を構成
するフランジ部2cに取り付けられているとともに、該
支柱13が取り付けられている一方の脚部4には、浴槽
2の長さ方向と直交する方向に転倒防止部材9が取り付
けられていることから、巻取り操作ハンドル25を回動
させ寝たきり老人Mを上昇させたり、浴槽2上に移動さ
せる場合において、極めて安定したものとなる。
【0017】そして、上記巻取り操作ハンドル25を今
度は逆回転させることにより、徐々に寝たきり老人Mを
下降させ、浴槽2内に移動させる。このように寝たきり
老人Mを浴槽2内に移動させる作業が終了すると、次い
で、上記首載置部材31や足載置部材32を左側管体2
9や右側管体30から取り外す。こうした作業が終了す
ると、浴槽2内のお湯や石鹸等により、寝たきり老人に
入浴をさせる。なお、こうした入浴作業を行う場合にお
いて、上記左側管体32や右側管体30に一端が挿通さ
れている第1乃至第4の吊下げベルト38,39が邪魔
になる場合には、それぞれの長さを調節する。
【0018】そして、上記入浴作業が終了した場合に
は、再び上記首載置部材31や足載置部材32を左側管
体29や右側管体30に取り付け、上記巻取り操作ハン
ドル25を回動させることにより、寝たきり老人Mが少
なくとも浴槽2内のお湯の液面よりやや上方に位置さ
せ、この状態でタオル等を利用することにより体を拭
く。体が拭き終わった場合には、再び上記巻取り操作ハ
ンドル25を回動操作し、ベッドBの高さよりもやや上
方の位置まで上昇させ、上記アーム14を図3中反時計
回り方向に回転させることにより、浴槽2上からベッド
B上まで移動させる。そして、上記巻取り操作ハンドル
25を回動操作することにより、ベッドB上に寝たきり
老人Mを載置させ、前記左側管体29、右側管体30、
首載置部材31、足載置部材32、載置布33をそれぞ
れ分解し、ベッドB上から取り除く。以上の作業によ
り、この実施の形態に係る入浴装置1による入浴作業が
終了する。
【0019】このように、上記実施の形態に係る簡易浴
槽装置1によれば、浴槽2、支持金具3、一方及び他方
の脚部4,5、支柱13、アーム14、ボックス20及
び吊下げ具26、転倒防止部材9に、それぞれ分解でき
ることから、家庭内に搬入する場合や家庭内から搬出す
る場合に極めて楽になり、また、組立たた後での入浴作
業において、寝たきり老人Mを昇降させる場合及びベッ
ドBと浴槽2との間を移動させる場合においても安定し
たものとすることができる。特に、この実施の形態に係
る簡易浴槽装置1では、支柱13は、浴槽2に支持され
る構造とし該浴槽2内のお湯の重量を利用するものであ
るとともに、転倒防止部材9も構成要素とされているこ
とから、装置全体の構成を簡素化することができる。
【0020】なお、上記実施の形態においては、巻取り
操作ハンドル25を回転操作させることにより巻取りド
ラム23を回転させる構成を図示して説明したが、この
発明に係る入浴装置は、必ずしもこうした構成に限定さ
れることなく、上記巻取りドラムを駆動モータにより自
動的に回動させる構成としても良い。例えば、図8に示
す昇降ユニット50は、アーム14のユニット取付板1
5に着脱自在に取り付けられてなるものであり、内部に
は、駆動モータ51と、この駆動モータ51の駆動軸5
1aの長さ方向と直交す�る方向に回動自在に固定さ
れた伝達軸52と、上記駆動モータ51に並んで配設さ
れた巻取りドラム53と、この巻取りドラム53の中心
に固定された回動軸54とを備えている。そして、上記
駆動モータ51の駆動軸51aには、一方の傘歯車55
が固定されてなり、上記伝達軸52の一端側中途部に
は、この一方の傘歯車55と噛合する他方の傘歯車56
が固定されている。また、上記伝達軸52と回動軸54
とはウォームギア57を介して伝達軸52の回転力が駆
動軸54に伝達されるよう構成されている。なお、上記
駆動モータ51は、正転及び逆転駆動可能なモータであ
り、該駆動モータ51には、図示しない電源に接続され
てなるコントローラ58を介してスイッチ59が接続さ
れている。なお、このスイッチ59には、図示しない上
昇スイッチ,下降スイッチ及び停止スイッチが設けられ
ている。したがって、こうした構成に係る昇降ユニット
50を使用することにより、寝たきり老人Mの昇降操作
は、上記スイッチ59の操作により行うことができる。
【0021】 また、本発明を構成する昇降ユニット
を、手動により操作する場合においても、ボックスの正
面側に巻取り操作ハンドルが位置するように構成しても
良い。例えば、図9に示す昇降ユニット60は、アーム
14のユニット取付板15に着脱自在に取り付けられて
なるものであり、内部には、回動操作軸61と、この回
動操作軸61の長さ方向と直交する方向に回動自在に固
定された伝達軸62と、上記回動操作軸62の長さ方向
と同じ方向に長さを有すし上記伝達軸62と直交する回
動軸63と、この回動軸63に固定されてなる巻取りド
ラム64とを備えている。そして、上記回動操作軸61
の先端には一方の傘歯車65が固され、伝達軸62の中
途部には、この一方の傘歯車65に噛合する他方の傘歯
車66が固定され、該回動操作軸61の回転力は、これ
ら一方及び他方の傘歯車65,66を介して伝達軸62
に伝達されるよう構成されている。また、この伝達軸6
2と回動軸63とはウォームギア67を介して連結さ
れ、伝達軸62の回転力が駆動軸63に伝達されるよう
構成されている。そして、上記回動操作軸61の一端側
は、ボックス68の正面側に突出されており、この突出
された回動操作軸61の一端に巻取り操作ハンドル69
が着脱可能に取り付けられている。本発明を構成する昇
降ユニットを、上述した構成とすることにより、昇降ユ
ニット60の正面側において、寝たきり老人Mの昇降操
作を行うことができるので、前記入浴装置1による場合
よりも、簡便な作業とすることができる。
【0022】また、前述した入浴装置1では、吊下げ具
26を、寝たきり老人等を載置する載置部27と、この
載置部27と上記昇降ベルト24の先端とを連結する連
結部材28とから構成し、さらに、上記載置部27を、
左側管体29及び右側管体30、首載置部材31,足載
置部材32と,載置布33とから構成したものを図示し
て説明したが、本発明は、必ずしもこうした構成に限定
されず、例えば、図10に示す構成としても良い。この
吊下げ具70は、載置部71と、昇降ベルト24の先端
と連結する連結部材72とから構成されている。そし
て、上記載置部71は、細長状に成形されたパイプから
なる左側管体73と、この左側管体73と同一形状とな
された右側管体74と、面状ファスナー75が固定され
てなる載置布76とから構成されている。また、上記連
結部材72は、全体形状が円弧状に成形された一方及び
他方の支持パイプ77,78と、この一方の支持パイプ
77と他方の支持パイプ78とを連結する連結パイプ7
9と、この連結パイプ79の中央に溶接され昇降ベルト
24と連結されてなるコ字状の固定金具80とから構成
されている。
【0023】そして、上記一方の支持パイプ77の両端
には、それぞれ円弧状に折曲されてなり上記左側管体7
3の一端側又は右側管体74の一端側が係止される係止
部77a,77bが形成され、他方の支持パイプ78の
両端には、それぞれ円弧状に折曲されてなり上記左側管
体73の他端側又は右側管体74の他端側が係止される
係止部78a,78bが形成されている。また、上記載
置布76は、左側及び右側にそれぞれ3つの延在部76
a,76bが形成された、それぞれの76a,76bに
は、二つ並んで上記面状ファスナー75,75が固定さ
れている。したがって、この載置部71においては、上
記載置布76は、上記面状ファスナー75,75を介し
て左側管体73及び右側管体74と固定されている。
【0024】こうした構成に係る吊下げ具70による場
合であっても、前記実施の形態に係る入浴装置1と同様
に簡単に寝たきり老人Mを入浴させることができる。特
に、この吊下げ具70による場合には、載置布76と左
側管体73及び右側管体74との連結が極めて簡単にな
るとともに、載置部71と連結部材72との連結状態を
簡単に解除することができ、また、解除された載置部7
1と連結部材72とを簡単に連結させることができる。
したがって、入浴作業全体を極めて簡単に行うことが可
能となる。
【0025】
【発明の効果】前述した本発明の実施の形態の説明から
も明らかなように、本発明(請求項1記載の発明)で
は、アームの先端にかかる荷重を支持する支柱は、浴槽
に取り付けられてなり、浴槽には、該浴槽の長さ方向と
直交する方向であって該浴槽から徐々に離間する方向に
転倒防止部材が設けられてなることから、昇降ユニット
により入浴者を昇降させる場合及びアームの回動により
移動させる場合には、極めて安定した状態とすることが
できる。また、この発明では、浴槽は持ち運び可能とさ
れ、支柱は浴槽に着脱自在となされ、アームは支柱に着
脱自在となされ、昇降ユニットはアームに対して着脱自
在となされ、さらに、転倒防止部材は、支柱に対して着
脱自在に取り付けられてなることから、持ち運びも容易
とすることができる。
【0026】また、第2の発明(請求項2記載の発明)
では、浴槽の上端周縁にはフランジ部が形成され、該浴
槽の一端両側のフランジにはそれぞれ円筒状に成形され
た一方及び他方の脚部が形成されてなるとともに、上記
一方又は他方の脚部には、前記支柱の下端が挿入される
よう構成されてなるとともに、前記転倒防止部材の基端
は、上記一方又は他方の脚部の側面に着脱自在に取り付
けられてなることから、一層安定したものとすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る入浴装置の一部を
分解して示す分解側面図である。
【図2】図1に示す入浴装置をベッドの隣に設置した状
態を示す背面図である。
【図3】図2の平面図である。
【図4】転倒防止部材と一方の脚部とを分離した状態の
要部を示す斜視図である。
【図5】アームとボックスとを分離した状態の要部を示
す斜視図である。
【図6】ボックス内の構成を示す平面図である。
【図7】ボックス内の構成を示す右側面図である。
【図8】ボックス内の他の構成を模式的に示す側面図で
ある。
【図9】ボックス内のさらに他の構成を模式的に示す側
面図である。
【図10】吊下げ具の他の構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 入浴装置 2 浴槽 2c フランジ部 4 一方の脚部 5 他方の脚部 9 転倒防止部材 13 支柱 14 アーム 18 昇降ユニット 24 昇降ベルト 25 巻取り操作ハンドル 26 吊下げ具

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 持ち運び可能となされた浴槽と、 この浴槽に着脱自在に取り付けられた支柱と、 この支柱に着脱自在となされ該支柱を中心に回動自在と
    なされたアームと、 このアームの先端に着脱可能に取り付けられ内部には、
    ベルトと、このベルトが巻回される巻取り軸と、この巻
    取り軸を回動する巻取りハンドル又は駆動モータとを備
    えてなる昇降ユニットと、 この昇降ユニットを構成するベルトの先端に係止され、
    入浴者を載置する吊下げ具と、 基端は上記浴槽に対する支柱の取付位置とほぼ同じ位置
    に着脱自在に取り付けられ、先端は該浴槽の長さ方向と
    直交する方向に位置してなり床の上面に支持される転倒
    防止部材と、 を備えてなることを特徴とする入浴装置。
  2. 【請求項2】 上記浴槽の上端周縁にはフランジ部が形
    成され、該浴槽の一端両側のフランジ部にはそれぞれ円
    筒状に成形された一方及び他方の脚部が形成されてなる
    とともに、上記一方又は他方の脚部には、前記支柱の下
    端が挿入されるよう構成されてなるとともに、前記転倒
    防止部材の基端は、上記一方又は他方の脚部の側面に着
    脱自在に取り付けられてなることを特徴とする請求項1
    記載の入浴装置。
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