JP2000517465A - 歯科用光フィルタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 歯科用光フィルタであって、歯科で使用される光硬化性物質が反応する範囲である４００nmから５２０nmまでの可視光を濾過排出するように着色した透明平面部材（２０）と、上記透明平面部材（２０）の下側に取り付けられる磁性材料のベース（２２）と、永久磁石（３０）を収容する磁性材料の殻（３４）を有し上記レンズ（１６）に取り付けられる取付装置（３６）とを含む歯科用光フィルタ。

Description

【発明の詳細な説明】 歯科用光フィルタ 発明の分野 本発明は歯科用光フィルタに関し、特に、それに限定されるものではないが、 ある特定の周波数の光を濾過排出するために歯科用照明器具に取り外し可能に取 り付けられる光フィルタに関する。 関連特許 本発明は、本明細書中に参考のために援用されている、１９９６年４月発行の 本発明者らによる先願の米国特許第５５０９８００号に関する。 発明の背景 前記米国特許明細書にて、本発明らは歯科用光フィルタを説明、記載したが、 これと同様のフィルタが、歯科用照明器具により簡易に取付け可能であることを 発見した。さらに、新規な取付の形態によって、照明器具から発せられる光のよ り良い濾過を提供できることも発見した。 発明の要旨 本発明は、歯科で使用される光硬化性物質が反応する範囲である４００nmから ５２０nmまでの可視光を濾過排出するように着色した透明平面部材と、上記透明 平面部材を歯科用照明器具のレンズにすぐ隣接する位置で歯科用照明器具に直接 取り付けることを可能にするように構成された取付装置とを含む歯科用光フィル タを提供する。 上記透明平面部材は、その下側に取り付けられたベースを有することが好まし い。さらに上記ベースは、鉄、鋼、或いはフェライトなどの磁性材料であれば有 利である。 上記取付装置は、歯科用照明器具のレンズの前面近傍に取り付けられる永久磁 石であることが好ましい。上記永久磁石は固形か、中空の円筒形であることがよ り好ましく、さらに上記永久磁石は、歯科用照明器具に取り付けられる殻に含ま れることがより有利である。上記殻は、鉄、鋼、或いはフェライトなどの磁性材 料であることがより好ましい。 上記ベースは、上記永久磁石と同様の表面形状で、同様のサイズであることが 有利である。また、上記ベースが環状であればより有利である。 上記光フィルタは、そのサイズ並びに形状が歯科用照明器具のレンズを完全に 覆うものであることが望ましく、使い捨てであることが好ましい。 図面の説明 本発明が完全に理解され、すぐに実施され得るように、本発明の基本的な特徴 を有する歯科用光フィルタの好ましい構成を、添付の詳細な図面を参照しながら 説明する。 図１は、歯科用照明器具に取り付けた光フィルタの正面斜視図である。 図２は、図１に対応する分解斜視図である。 図３は、図１に対応する正面図である。 図４は、図３の矢印４−４の線に沿った、矢印４−４方向の部分断面図である。 好ましい実施形態の説明 図面に、回動アーム（図示せず）に取り付けられる装着用ブラケット（図示せ ず）に装着された歯科用照明器具１４を示す。これは歯科用照明器具の標準的な 形態で、歯科業界及び歯科専門者の間では周知である。 歯科用照明器具１４はレンズ１６をその前部に有する。レンズ１６の前面１２ の中央には、発光グローブが直接視野に入ることを遮断する及び／又は上記照明 器具１４の製造者を表示するためのセンターピース１８（図示せず）がある。 中央装着ベース２２を有する光フィルタ２０は、レンズ１６を覆って照明器具 １４に取り付けられるように調節されている。上記光フィルタ２０は前記米国特 許第５５０９８００号の光フィルタによるもので、ここでのそのフィルタについ ての詳細な説明は省略する。しかし、上記光フィルタ２０は上記照明器具１４の 上記レンズ１６前面に直接取り付けられるため、上記光フィルタ２０は、上記照 明器具からの発熱を許容できる程度に若干より厚めの材料を使うことも可能であ る。或いは、比較的薄く作り使い捨てにしてもよい。 上記光フィルタ２０は、上記レンズ１６を覆って取り付けられるようなサイズ 及び形状にし、レンズ１６とほぼ同サイズか、レンズ１６より若干大きいサイズ であることが望ましい。レンズ１６より小さくないことが好ましい。そうするこ とで、レンズ１６を通して照明器具１４から発せられる光は、実効的に全て、光 フィルタ２０によって濾過される。光フィルタ２０は矩形として図示されている が、円形、５角形、６角形、卵型、楕円形、８角形など、必要な形状になり得る 。 ベース２２は、レンズ２０の下面に固定される。ベース２２は、鉄、鋼、或い はフェライトなどの磁性材料であることが好ましい。ベース２２は、中央開口部 ２４を有する環状のディスク状のものが図示されているが、適切な如何なるサイ ズ、形状でもあり得る。 センターピース１８に装着され得るのは、総称して３６とする上記取付装置で ある。好ましい形状としては、上記取付装置３６は概ねコップ状の殻３４を有す る。殻３４内には、図示されるような固形円筒形、或いは中空円筒形の永久磁石 ３０が設けられる。組立に際し、上記磁石３０はベース２２及び開口部２４に対 してほぼ同軸とする。上記センターピース１８が磁性材料である場合、磁性材料 である殻３４内に永久磁石３０を設けることによって、上記取付装置３６は、そ の磁性によって上記センターピース１８に取り付けられ得る。センターピース１ ８が磁性材料でない場合、糊付け、ネジ止め、両面接着テープ３８、またはその 他公知の適当な方法や手段によって別の殻３４をセンターピース１８、或いはレ ンズ１６の前方正面１２に取り付けることができる。 使用に際し、上記取付装置３６は上記センターピース１８に取り付けられる。 それから、、ベース２２が磁石３０に接して磁石３０に取り付けられるように、 上記光フィルタ２０をレンズ１６にかぶせることができる。これにより、光フィ ルタ２０及びレンズ１６間の間隔は最小限になり、上記照明器具１４への光フィ ルタ２０の安定した装着を提供する。永久磁石３０及びベース２２用の環状ディ スクを使用することにより、連続する磁束路が形成される。これは磁束の周囲へ の損失を最小限にし、それによって、磁気吸引力を高める。 ベース２２は、糊付け、超音波溶接、ネジ止め、またはその他公知の適当な方 法や手段によって光フィルタ２０に取り付けられる。必要に応じて、ネームプレ ート（図示せず）がベース２２上の光フィルタ２０の上部表面に取り付けられ得 る。 ベース２２は永久磁石として作られ得、ベース２２の「北」極と取付装置３６ の「南」極とが一直線に並び、それにより安定した、しかし取外し可能な装着が 提供される。これにより、必要に応じて、ベース２２を直接センターピース１８ に取り付けることが可能になる。さらには、上記ベース２２は、取付装置３６と 同様に、任意の最適なサイズ及び形状であり得る。円形が図示されているが、正 方形、矩形、或いは棒状を含むその他の適当な形状も使用され得る。 取付装置３６は永久的に、或いは半永久的にセンターピース１８に取り付けら れ得、上記光フィルタ２０は必要に応じて取り替えられる。これにより、上記光 フィルタ２０は使い捨てとし、上記取付装置３６は再利用可能とすることができ る。 歯科用照明器具は一般的に、幾分楕円形、または矩形に形成され、通常、幾分 水平、または垂直に配向される。上記光フィルタ２０をほぼ矩形に形成すること によって、どちらの形状の歯科用照明器具にも適合する。矩形は上記レンズ１６ の全体を覆い、使用中に、光が光硬化性歯科用物質に入射する蓋然性を最小限に することでその物質が硬化することを遅らせ、また歯科医や口腔外科医がその物 質を使用できる時間を長くする。 前記説明において歯科用光フィルタの好ましい構成の１つを記載したが、当業 者には、本発明の本質的特徴から逸脱することなく設計或いは構成の詳細につい て多くの変更や修正が可能であることが理解されるであろう。 本明細書に開示及び記載した本発明は、本文、或いは図面に言及される、また はそこから明白な個別の特徴の２つ以上の他の組み合わせについても網羅する。 これらの異なる組み合わせ全ては、様々な本発明の別の局面を構成するものであ る。 また、本明細書に使用される語「成る」（comprises）、或いはその文法上の 変異形は、語「含む」（includes）と均等であり、他の要素や特徴の存在を排除 するものではないことが理解されるであろう。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，Ｓ Ｄ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ， ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，Ｆ Ｉ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＨ，ＨＵ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ， ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，Ｍ Ｘ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ， ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．歯科で使用される光硬化性物質が反応する範囲である４００nmから５２０nm までの可視光を濾過排出するように着色された透明平面部材と、該透明平面部材 を歯科用照明器具のレンズにすぐ隣接する位置で該歯科用照明器具に直接取り付 けることを可能にするように構成された取付装置とを含む歯科用光フィルタ。 ２．前記透明平面部材は磁性材料で作られるベースが取り付けられる下面を有す る、請求項１に記載の光フィルタ。 ３．前記取付装置は、前記歯科用照明器具の前記レンズの前面近傍に取付け可能 な永久磁石であって、その永久磁石は磁性材料の殻内に収容されている、請求項 ２に記載の光フィルタ。 ４．前記ベースの表面形状及びサイズが、前記永久磁石の表面形状及びサイズと ほぼ同じである、請求項３に記載の光フィルタ。 ５．前記透明平面部材は、そのサイズ並びに形状が前記レンズを完全に覆うもの である、請求項１に記載の光フィルタ。