JPS6334164Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は小形の螢光ランプおよび安定器を外
管に内蔵し、口金に白熱電球と同じものを用いた
放電灯の効率向上を図るとともに外管内の清掃を
簡単に行なえるものである。

白熱電球は小形で使い易いが効率が約15〔lm／
ｗ〕と低い。これに対し、螢光ランプにおいては
白熱電球の３〜４倍という高い効率を有するが、
形が大きく、かつ安定器を必要とするのでこのま
までは白熱電球に代えて使用することはできな
い。

螢光ランプを折り曲げたり、細い管径の硝子管
を使うなどし、かつ安定器を小形化して、このラ
ンプと安定器を白熱電球と同じ口金を備えた外管
内に組込むと、白熱電球に代えて使用できる小形
の放電灯が得られる。

しかしこのまゝでは、外管内に設けられた螢光
ランプと安定器から放射される熱が外管内にこも
り、螢光ランプの温度を上げる結果、効率が著し
く低下する。

この考案は、螢光ランプと安定器を内蔵し、か
つ白熱電球と同一の口金を備えた外管に空隙を設
けるとともに、外管の中央部より頂部側の一部分
を着脱自在にし、外管内の清掃が行なえるように
した放電灯を提供することを目的とする。

以下図示実施例に従いこの考案の詳細について
説明する。図において１は口金でこれは白熱電球
に用いられるものと同じものである。２はこの口
金１に固着された球状の外管で図示していないが
安定器や螢光ランプが内蔵されている。３はこの
外管２に設けられた複数個の円形状の空隙であ
り、外管２の口金１側端寄りと、その反対側、即
ち頂部側にそれぞれ複数個ずつ穿設されている。
また外管２の頂部側空隙３が設けられている一部
分４は着脱部５により着脱可能に螺合され頂部蓋
を形成する。

このように構成された放電灯にあつて、通常の
使用状態は口金１を上部に外管２を下部にして室
の上方に吊り下げられ、また発熱量が多い安定器
は外管２内口金１側寄りに設けられる。従つて上
記実施例のように外管２の頂部側と、口金１側に
それぞれ複数個の空隙３が設けられていれば、頂
部側の空隙３から入つた空気が口金１側の空隙３
から出て行き、自然対流が行なわれ、螢光ランプ
の冷却が効果的に行なえ、効率低下を効果的に防
止できる。

また上記空隙３を設けることにより外管２内
に、この空隙３から埃や昆虫などが侵入し、外管
２の透光率を低下させることになるが、この考案
によれば頂部蓋４が着脱自在にされているので必
要に応じて頂部蓋４を取外し、外管２の内部を清
掃することができる。

なお外管２の材質は硝子でもプラスチツクスで
あつてもよく、要は空隙３の加工が可能であり、
かつ透光性のものであればよい。

さらに外管２に穿設される空隙３の位置は口金
１側寄りと、頂部側の２ケ所に限られるものでな
く何処でもよいものであるが、上記実施例の位置
ほどの効果は得られない。しかし空隙の全くない
ものに比べ効率低下防止の効果は十分得られる。

以上述べたようにこの考案は白熱電球と同じ口
金を有する外管部に螢光ランプおよび安定器を内
蔵し、かつ上記外管部に空隙を設け、さらに上記
外管の頂部側の一部分、頂部蓋を着脱自在に構成
することにより、上記空隙による冷却効果を利用
し、螢光ランプの温度上昇を抑えて、効率の低下
を防止しかつ昆虫や埃が外管内に侵入した場合で
も外部から着脱部が容易に視認できる頂部蓋を容
易に取り外すことにより外管内部を容易に清掃可
能にでき、さらに、頂部蓋の取外し時に蛍光ラン
プの露出部を少なくして頂部蓋の着脱時に蛍光ラ
ンプを損傷する危険性がない安全なものが得られ
る効果がある。

【図面の簡単な説明】

図はこの考案の一実施例を示す放電灯の正面図
である。 図中符号１は口金、２は外管、３は空隙、４は
頂部蓋、５は着脱部を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 白熱電球用ソケツトに螺着されて電源に接続さ
   れる口金を有し、この口金に固定された透光性外
   管に安定器と蛍光ランプとを内蔵した放電灯にお
   いて、上記外管に空隙を設けるとともに、上記外
   管の中央部より頂部側の一部分を着脱可能にした
   ことを特徴とする放電灯。