JP2000517004A - 金属粉末から成る焼結可能な金属成形部品の製造方法 - Google Patents

金属粉末から成る焼結可能な金属成形部品の製造方法

Info

Publication number
JP2000517004A
JP2000517004A JP11529806A JP52980699A JP2000517004A JP 2000517004 A JP2000517004 A JP 2000517004A JP 11529806 A JP11529806 A JP 11529806A JP 52980699 A JP52980699 A JP 52980699A JP 2000517004 A JP2000517004 A JP 2000517004A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressing
aid
powder
press
metal powder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11529806A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3386078B2 (ja
Inventor
リンデナウ・ルネ
ドルマイアー・クラウス
キナスト・ヴィーラント
ヴァーンシャッフェ・イェンス
Original Assignee
ゲーカーエヌ・ジンター・メタルス・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング・ウント・コンパニー・コマンディトゲゼルシャフト・ラーデフォルムヴァルト
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ゲーカーエヌ・ジンター・メタルス・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング・ウント・コンパニー・コマンディトゲゼルシャフト・ラーデフォルムヴァルト filed Critical ゲーカーエヌ・ジンター・メタルス・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング・ウント・コンパニー・コマンディトゲゼルシャフト・ラーデフォルムヴァルト
Publication of JP2000517004A publication Critical patent/JP2000517004A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3386078B2 publication Critical patent/JP3386078B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22FWORKING METALLIC POWDER; MANUFACTURE OF ARTICLES FROM METALLIC POWDER; MAKING METALLIC POWDER; APPARATUS OR DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR METALLIC POWDER
    • B22F3/00Manufacture of workpieces or articles from metallic powder characterised by the manner of compacting or sintering; Apparatus specially adapted therefor ; Presses and furnaces
    • B22F3/02Compacting only
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22FWORKING METALLIC POWDER; MANUFACTURE OF ARTICLES FROM METALLIC POWDER; MAKING METALLIC POWDER; APPARATUS OR DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR METALLIC POWDER
    • B22F1/00Metallic powder; Treatment of metallic powder, e.g. to facilitate working or to improve properties
    • B22F1/10Metallic powder containing lubricating or binding agents; Metallic powder containing organic material
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22FWORKING METALLIC POWDER; MANUFACTURE OF ARTICLES FROM METALLIC POWDER; MAKING METALLIC POWDER; APPARATUS OR DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR METALLIC POWDER
    • B22F3/00Manufacture of workpieces or articles from metallic powder characterised by the manner of compacting or sintering; Apparatus specially adapted therefor ; Presses and furnaces
    • B22F3/02Compacting only
    • B22F2003/023Lubricant mixed with the metal powder
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05YINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES E05D AND E05F, RELATING TO CONSTRUCTION ELEMENTS, ELECTRIC CONTROL, POWER SUPPLY, POWER SIGNAL OR TRANSMISSION, USER INTERFACES, MOUNTING OR COUPLING, DETAILS, ACCESSORIES, AUXILIARY OPERATIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, APPLICATION THEREOF
    • E05Y2900/00Application of doors, windows, wings or fittings thereof
    • E05Y2900/10Application of doors, windows, wings or fittings thereof for buildings or parts thereof
    • E05Y2900/13Type of wing
    • E05Y2900/132Doors
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05YINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES E05D AND E05F, RELATING TO CONSTRUCTION ELEMENTS, ELECTRIC CONTROL, POWER SUPPLY, POWER SIGNAL OR TRANSMISSION, USER INTERFACES, MOUNTING OR COUPLING, DETAILS, ACCESSORIES, AUXILIARY OPERATIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, APPLICATION THEREOF
    • E05Y2900/00Application of doors, windows, wings or fittings thereof
    • E05Y2900/10Application of doors, windows, wings or fittings thereof for buildings or parts thereof
    • E05Y2900/13Type of wing
    • E05Y2900/148Windows

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Powder Metallurgy (AREA)
  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本発明は、金属粉末から焼結可能な金属成形部品を製造する方法において、金属粉末はプレス補助剤によって置換され、プレス補助剤はポリアルキルオキシド類から成る成分を少なくとも部分的に含有しかつプレス型中に充填されかつ圧力の下で圧縮後にプレスされた成形部品としてプレス型から突き出されることを特徴とする前記方法。

Description

【発明の詳細な説明】 金属粉末から成る焼結可能な金属成形部品の製造方法 粉体冶金法における金属成形部品の製造の際、成形部品をできる限り高密度に 製造することに困難性がある、そのわけは金属粉末は先ずプレス型に充填され、 それから一軸又は多軸のプレスを介して液圧又は機械的プレス装置によって高圧 力で圧縮されなければならないからである。こうして得られた一般的に圧粉体( Gruenling)と称される成形体は続いて熱的方法によって大抵保護雰囲 気中で焼結され、その結果剛固で形状の正確な金属成形部品が得られる。 仕上げられた焼結成形部品の密度は、実質的に達成された圧粉体密度に依存し 、その際セラミック粉末のプレスの際とは異なり、金属粉体粒子は、その他の結 晶組織及びこれと関連した数の可動格子構成誤差に基づいて塑性変形を生じる。 粒子寸法に基づいて−同様にセラミック粉末とは異なり−金属粉末では個々の粉 末粒子の滑り性能が減少され、その結果既にプレス型中の弛んだばらもの材料は 、プレスの際に非常に高いプレス圧力の印加によってのみ殆ど完全に除去され得 る空隙率を有する。しかし高いプレス圧力は、圧縮工程の際にプレス工具の著し い摩耗を生じさせ、かつプレス型における仕上げられた圧粉体の高い押出し滑り 摩擦にも繋がり、その結果ここでは同様に相応した高い摩耗を伴う高押出し力も もたらされる。しかし高押出し力は不所望の局部的な圧縮及び圧粉体の傷の形成 の危険を秘めている。 これらの欠点を回避するために、ヨーロッパ特許出願第0375627号明細 書中においては圧縮されるべき金属粉末が液体溶剤によって液化された潤滑剤と 置換される。潤滑剤としてここでは金属ステアラート、特にステアリン酸リチウ ム又はステアリン酸亜鉛、ステアリン酸錫並びにパラフィン、ワックス、天然又 は人工の油脂誘導体が提案され、これらは例えば液体溶剤としての有機パラフィ ン溶剤によって先ず液化される。この方法の欠点は、一方では、乾燥した金属粉 末が二成分系の潤滑剤系、即ちステアリン酸塩は溶剤と先ず混合されなければな らず、その際この混合が極めて均一にされなければならないことである。他の欠 点は、この粉末混合物がプレス型への充填前に先ず使用される潤滑剤の軟化点の 領域にまで比較的高く予熱されなければならないことにある。それによってプレ ス型に対する供給装置における焼き付きの危険も生じる。プレス工程の終了後か つ圧粉体の押出し後に、潤滑剤は、圧粉体が固有の焼結温度に加熱される前に、 別個の工程で気化されなければならない。その際使用目的及び使用される純粋な 又は合金された金属粉末の種類に従って同様に欠点に繋がる、焼結体中における 潤滑剤の残留が回避されない。 ヨーロッパ特許出願第0559987号から、鉄ベースの粉体割合及び合金粉 体割合に対して有機バインダを有する鉄ベース上の冶金的粉末組成が公知である 。プレス特性の改良のために、有機バインダは少なくとも7000g/molの 分子量を有すべであるが、好ましくは実質的に高い分子量である、ある割合のポ リアルキレンオキシドを有する。 本発明は、前記の方法を改良することを課題の基礎とする。 この課題は、請求項1に記載された発明特定事項、即ち金属粉末から焼結可能 な金属成形部品を製造する方法において、金属粉末はプレス補助剤によって置換 され、プレス補助剤はポリアルキレンオキシド類から成る成分を少なくとも部分 的に含有しかつプレス型中に充填されかつ圧力の下で圧縮後にプレスされた成形 部品としてプレス型から突き出されることを特徴とする前記方法によって解決さ れる。ポリアルキレンオキシド、特にポリアルキレングリコール、好ましくは特 にポリエチレングリコールの形のポリエチレンオキシドを少なくともある割合で を有するプレス補助剤の使用は、驚くべく、高密度及び高圧粉体強度を得るため に、他のプレス補助剤よりも非常に小さいプレス圧力を適用しかつプレスされた 成形部品をプレス型から突き出すために必要な力は明らかに小さく、その結果予 め公知の方法の前記欠点が回避される。粉体混合物中の特別のバインダは必要と されない、そのわけはプレス工程で相対的に運動する粉末粒子の「潤滑」に基づ いて、高密度の他に圧粉体の高強度が、粉末粒子の「充填密度」従って粉体中の 金属粒子の間の直接接触の増大によって達成されることができるからである。高 い圧粉体強度は、圧粉体が焼結前に加工を施されるべき場合には常に望まれるこ とができる。本発明の意味で「金属粉末」は、全ての合金部分、さもなければ骨 材を備え、成形部品の製造のために設けられた粉末混合物の製造のために選択さ れたプレス補助剤を称する。 ポリエチレンオキシド類から選択されたプレス補助剤の特別の利点は、特にプ レス補助剤がポリエチレングリコールの形で使用される場合、分子量の相応した 選択によってプレスパラメータへの影響が取り除かれ得、なるほど混合の際及び 型の充填の際の流動特性に関しても、軟化点従ってプレス工程の際の温度状態及 び材料流動に関しても、前記影響が取り除かれることにある。この際特に、本発 明により提案されるプレス補助剤が、40℃と80℃との間の軟化点を有する場 合に特に有利であり、その結果例えば量産工程において、連続プレスの際に調整 される工具温度は、一般に、プレスに際してもプレス型中への充填の際に粉体混 合物の完全な「流動」を達成するのに充分である。特に量産工程において、量産 運転の万一の中断を阻止するために、プレス工具を相応して加熱することが合理 的であり得る。略55℃へのプレス工具の調整された加熱は、合理的であり、そ の結果摩擦熱による加熱も加工中断による冷却も考慮されかつそのような一定の プレス条件が予め設定可能である。こうして金属粉体の取扱、特に充填方法が著 しく簡単にされる、そのわけは充填が「冷たい」粉末によって、即ち室温の粉末 によって行われることができるからである。焼き付き、縮み等は、発生し得ない 、そのわけはプレス補助剤によって置換される金属粉末の加熱は、プレス型中で 始めて行われるからである。極端に大きな体積の部品では、追加の粉末予熱は合 理的であり得る。 低軟化温度の他の利点は、充填の直後に先ず加熱された型壁と接触することに なる金属粉末量中のプレス補助剤部分が、先ず一度その軟化温度を保持し、その 結果続いて行われるプレス工程の際に工具壁に発生する粉末充填とプレス工具と の間の相対運動が、「潤滑されて」行われかつそのようにしてこの領域における 摩擦が減少されることにある。続いて行われる完全な圧力付勢の際に、全粉末充 填が、プレス圧力のために軟化点以上に加熱され、その結果金属粉末の粒子サイ ズによって制限される相対的に大きな相対運動のために、内部の相対運動が潤滑 されるべきプレス補助剤の作用によって容易にされる。粉末粒子の変形及びそれ によって行われる充填密度の増大のために、その時流動状態にあるプレス補助剤 の一部分が、縁領域に押しやられ、その結果仕上げられた圧粉体の突き出しの際 にも圧粉体とプレス型の壁との間の摩擦の著しい減少が生じる。プレス補助剤の 軟化温度は、プレス工程の際の加工温度を考慮して、緩い粉末粒子の付着を防止 するために、圧粉体の外面はプレス補助剤によって圧粉体の外面が「湿潤」され ないように調整されなければならない。 低い分子量でも、金属粉末との混合の際に欠点は生じない。プレス補助剤及び プレス補助剤と相応した分子量の混合の選択によって、混合工程で金属粉末及び 軟化温度への混合の際にある程度の限度で影響が除去される。驚くことに、ポリ エチレンオキシドは、非常に低い分子量の場合でも一方では金属粉末と小さい重 量割合で均一に混合されかつ他方ではプレス型への充填の際及び圧縮の際に粉末 混合物の良好な「流れ」が達成されることが分かった。 金属粉末へのプレス補助剤の混合は、「冷却」で、即ち室温で行われることが できる。例えば同時の攪拌の際の続いての冷却を伴って加熱されたドラムミキサ 中で金属粉末とプレス補助剤との加熱混合は合理的であり、その際ミキサの温度 は、先ずプレス工程のために予め設定された軟化温度に調整される。混合温度は 、合理的に50〜100℃、好ましくは85℃である。冷却後、型充填の際の良 好な取扱を保証するさらさらした性質の粉末混合物が使用される。 プレス補助剤の流体状の組成では、プレス補助剤を追加の溶剤を介してその粘 度を減少させることが可能であり、その結果粉体粒子はスプレー乾燥に匹敵する 方法でプレス補助剤と薄く成層されることができる。溶剤としてスプレー後に迅 速に気化される特にエタノール、イソプロパノール又はベンジルアルコールのよ うな特別のアルコールが好適であり、その結果得られるプレス補助剤と置換され た粉末は「乾燥され」、かつ搬送されるさらさらした性質又は流動性は、プレス 型中への充填の際にそのままの状態に保持される。 本発明の有利な構成において、プレス補助剤が混合物中に金属粉末部分に対し て5重量%までの量含まれることが提案される。その際本発明によるプレス補助 剤の密度が従来のプレス補助剤よりも高く、従って同一の重量割合ではプレス補 助剤によって僅かな空間充填がかつ圧縮された金属粉末によって高い空間充填が 調整される。金属粉末に対して高々1重量%のプレス補助剤の割合が合理的であ る。 ポリアルキレングリコールの形のプレス補助剤は、プレス補助剤が40℃と 80℃との間の軟化点を有するように選択される。その際有利に、100g/m olと6500g/molの間、好ましくは3000〜6000g/molの分 子量のポリエチレングリコールの使用が実証された。その際混合物中の略前記全 分子量に相応する相異なる分子量を有するポリエチレングリコールの混合物も合 理的である。 プレス補助剤の水酸基数は、500〜700の間であり、一方密度は0.9〜 1.25g/cm3であり得る。 相異なる分子量のポリエチレングリコールの混合物によって、混合物特性、軟 化点及び潤滑特性に関して使用された圧縮方法に正確に一致させられ得るプレス 補助剤が得られることが示される。 ここで提案されたプレス補助剤は、次に示す総合式によって特徴づけられるこ とができる。 H−〔−O−CH2−CH2−〕n−OH ここに示されたプレス補助剤によって得られるべきプレス密度の増大は、ヨー ロッパ特許出願第0375627号明細書に記載された方法のような金属粉末の 物理的特性の温度に依存する変更について事前に行われるのではなく、実質的に 圧縮されるべき粉末自体の潤滑特性の改良について、しかし特にプレス工具の相 応した温度状態での型壁と粉末充填との間で行われる。ここに提案されたプレス 補助剤の他の利点は、焼結前に、例えば拡散工程、毛細管力を介しての軟化、昇 華、気化等を介して熱的に簡単に消去されることにある。その際本発明によるプ レス補助剤は、環境調和的な不安除去可能性によっても特徴づけられる、そのわ けはプレス補助剤は、熱分解を経て水蒸気と二酸化炭素に分解され得るからであ る。 驚くべきことに、プレス補助剤として非常に固くて脆い粉末として存在する従 来のアミドワックスの7000g/molを越える分子量のポリエチレングリコ ールとの混合でも、プレス型からの圧粉体の優れた圧縮製品及び良好な突き出し 性能が得られることが示された。外面の「濡れ」はこの際確実に回避される。プ レス補助剤混合物中のポリエチレングリコールの割合は、明らかに40%以下で ある。ここではアミドワックスとしてエチレンビスステアロイルアミドが使用さ れる。 一方では型壁と粉末粒子との間の摩擦の減少のための潤滑剤として並びに他方 では粉末粒子の間の摩擦の減少のための潤滑剤として、従来金属ステアラート、 特にステアリン酸リチウム又はステアリン酸亜鉛並びにパラフィン、ワックス、 天然又は人工の脂肪誘導体が使用される。新たな開発では多成分耐高温(即ちこ こでは略130℃)潤滑剤が使用され、潤滑剤は、プレスされるべき金属の伸び 限界の減少を作用しかつ結果的にヨーロッパ特許出願第0375627号明細書 中にも記載されているような、高いプレス密度に繋がる。相異なる方法によるプ レス可能性、室温での従来のプレス、ヨーロッパ特許出願第0375627号明 細書中に記載されているような、いわゆる熱間プレスと、本発明による方法との 比較はを次の図表に示す。 試験のために、それぞれ粉末成形における2%の銅と0.6%の炭素と水枯渇 された鉄粉末が使用された。曲線は、図式的に密度とプレス圧力の依存関係を示 す。 曲線1は、アミドワックス又はミクロワックス、例えばエチレンビスステアロ イルアミドの形の従来の潤滑剤による冷間プレス法の使用の際に得られた結果が 参照曲線として示される。 曲線2は、記載の技術水準による熱間プレス法の使用の際の結果を示す。ここ では既に明らかな改良が認められる。しかしこの際記載の欠点が代わりに発生す る。 曲線3は、結局最終密度の増大に繋がる本発明の方法の使用の結果を示す。 次の表には、プレス圧力に依存して得られることができる圧粉体密度及び圧粉 体強度が表されている。この際結果は対立しており、即ちプレス補助剤によって 置換された金属粉末の種々の混合方法及び相異なるプレス圧力の際に生じる。 表1は、冷間、即ち室温で混合されかつプレスもされる、前記金属粉末の、略 6000g/molの領域の分子量のポリエチレングリコール0.6重量%の含 有率のを示す。表は圧粉体密度と圧粉体強度のプレス圧力に実際に比例する上昇 を示す。 表2には、同一の組成の出発材料の結果物が、しかし熱間混合されしかし冷間 圧縮された出発材料の結果物が表されている。ここでは圧粉体密度の上昇の他に 冷間混合された粉末の冷間プレスの際の値に比して圧粉体強度の明らかな上昇が 示される。プレス補助剤の軟化温度の上限の領域における温度での混合によって 、又はその上方の温度でも、明らかに粉末生地における良好な分布、従って薄い 「潤滑剤フィルム」が生じ、潤滑剤フィルムは粉末粒子従って金属粒子の「接触 密度」及びそれによって可能な「引かかり」を良好にする。 表3は、熱間プレスされる冷間混合された粉末の値を示す。圧粉体密度に対し て得られることができる値は、前記値に相応し、一方圧粉体強度の明らかな上昇 が認識され、このことは使用された種類の低い分子量のポリエチレングリコール と温度状態との間の交換作用が認識される。 表4には、熱間プレスされる熱間混合された金属粉末について、圧粉体密度の 更なる上昇を表し、その際800Mpaのプレス圧力では中実鉄の密度に近い殆 ど理論的に最大可能な密度が達成される。しかしその際圧粉体強度の更なる上昇 は特に奇妙である。圧粉体強度は、いわゆる3点曲げ試験によって特定される。 記載の値は、その後圧粉体試験片の破壊が生じる最大比負荷を表わす。 圧粉体密度、しかし特に圧粉体強度の、前記表から読み取られるべき改良は、 7000g/mol以下の分子量のポリエチレングリコールの使用に帰せられる 。この際熱間混合の際に表されるべき圧粉体強度の上昇が決定的であり、この圧 粉体強度は熱間混合工程で鉄粉末粒子、銅粒子及び炭化水素粒子がプレス補助剤 の非常に薄い層で被覆されることに帰せられる。このことは、上記組成の熱間混 合された粉末では混合されるべき石炭粉末は粉塵化されずにかつ「触指検査」で は冷間混合された粉末に比して指に付着しないことから読み取られる。粉末状の 合金、銅及び炭素の粒子の検査は、金属粉末としての拡散合金された金属粉末の 均一性に相応する均一性が生じ、その際先ず鉄粉末及び粉末状の合金構成部分が 混合されかつ混合物は、合金粉末を鉄粉末に付着させるために熱的に処理され、 その結果非混合が回避される。その後に始めて次の作業ステップでプレス補助剤 の混合が行われる。 試験が示すように、本発明による方法では、粉末混合のエネルギーコストのか かる熱的前処理は省略されることができる、そのわけは熱間混合方法の際粉末状 の合金構成部分をプレス補助剤を介して鉄分子と析出なしに良好な均一性をもっ て結合することが行われるからである。ここにも本発明の利点がある。 圧粉体強度の上昇は、圧力及び温度の下での金属粉末生地中の比較的低い分子 量のプレス補助剤の良好な流動特性に帰せられる、そのわけは一方ではプレス補 助剤と金属粉末との非常に均一な混合によってかつ他方では混合の際に得られる 、個々の金属粒子の間の、熱間プレスの際に更に減少される「潤滑剤フィルム」 のために、金属表面の間の直接の接触の非常に高い頻度が得られかつ冒頭に記載 された金属粉末の組成変形及び係留が得られることができるからである。 表2に対して、幾分高い値は、驚くべき方法でアミドワックスから成りかつ6 000g/mol以上の分子量のポリエチレングリコールの略40%の割合をも ったプレス補助剤混合物に対しても得られ、ポリエチレングリコールは金属粉末 と熱間混合され、金属粉末は続いて熱間プレスされた。 表5には、参照として、プレス補助剤としてアミドワックスが冷間混合されか つ冷間プレスされた金属粉末についての値が記載されている。
【手続補正書】 【提出日】平成12年5月17日(2000.5.17) 【補正内容】 金属粉末から成る焼結可能な金属成形部品の製造方法 粉体冶金法における金属成形部品の製造の際、成形部品をできる限り高密度に 製造することに困難性がある、そのわけは金属粉末は先ずプレス型に充填され、 それから一軸又は多軸のプレスを介して液圧又は機械的プレス装置によって高圧 力で圧縮されなければならないからである。こうして得られた一般的に圧粉体( Gruenling)と称される成形体は続いて熱的方法によって大抵保護雰囲 気中で焼結され、その結果剛固で形状の正確な金属成形部品が得られる。 仕上げられた焼結成形部品の密度は、実質的に達成された圧粉体密度に依存し 、その際セラミック粉末のプレスの際とは異なり、金属粉体粒子は、その他の結 晶組織及びこれと関連した数の可動格子構成誤差に基づいて塑性変形を生じる。 粒子寸法に基づいて−同様にセラミック粉末とは異なり−金属粉末では個々の粉 末粒子の滑り性能が減少され、その結果既にプレス型中の弛んだばらもの材料は 、プレスの際に非常に高いプレス圧力の印加によってのみ殆ど完全に除去され得 る空隙率を有する。しかし高いプレス圧力は、圧縮工程の際にプレス工具の著し い摩耗を生じさせ、かつプレス型における仕上げられた圧粉体の高い押出し滑り 摩擦にも繋がり、その結果ここでは同様に相応した高い摩耗を伴う高押出し力も もたらされる。しかし高押出し力は不所望の局部的な圧縮及び圧粉体の傷の形成 の危険を秘めている。 これらの欠点を回避するために、ヨーロッパ特許出願第0375627号明細 書中においては圧縮されるべき金属粉末が液体溶剤によって液化された潤滑剤と 置換される。潤滑剤としてここでは金属ステアラート、特にステアリン酸リチウ ム又はステアリン酸亜鉛、ステアリン酸錫並びにパラフィン、ワックス、天然又 は人工の油脂誘導体が提案され、これらは例えば液体溶剤としての有機パラフィ ン溶剤によって先ず液化される。この方法の欠点は、一方では、乾燥した金属粉 末が二成分系の潤滑剤系、即ちステアリン酸塩は溶剤と先ず混合されなければな らず、その際この混合が極めて均一にされなければならないことである。他の欠 点は、この粉末混合物がプレス型への充填前に先ず使用される潤滑剤の軟化点の 領域にまで比較的高く予熱されなければならないことにある。それによってプレ ス型に対する供給装置における焼き付きの危険も生じる。プレス工程の終了後か つ圧粉体の押出し後に、潤滑剤は、圧粉体が固有の焼結温度に加熱される前に、 別個の工程で気化されなければならない。その際使用目的及び使用される純粋な 又は合金された金属粉末の種類に従って同様に欠点に繋がる、焼結体中における 潤滑剤の残留が回避されない。 ヨーロッパ特許出願第0559987号から、鉄ベースの粉体割合及び合金粉 体割合に対して有機バインダを有する鉄ベース上の冶金的粉末組成が公知である 。プレス特性の改良のために、有機バインダは少なくとも7000g/molの 分子量を有すべきであるが、好ましくは実質的に高い分子量である、ある割合の ポリアルキレンオキシドを有する。 本発明は、前記の方法を改良することを課題の基礎とする。 この課題は、請求項1に記載された発明特定事項、即ち金属粉末から焼結可能 な金属成形部品を製造する方法において、金属粉末はプレス補助剤によって置換 され、プレス補助剤はポリアルキレンオキシド類から成る成分を少なくとも部分 的に含有しかつプレス型中に充填されかつ圧力の下で圧縮後にプレスされた成形 部品としてプレス型から突き出されることを特徴とする前記方法によって解決さ れる。ポリアルキレンオキシド、特にポリアルキレングリコール、好ましくは特 にポリエチレングリコールの形のポリエチレンオキシドを少なくともある割合で 有するプレス補助剤の使用は、驚くべきことであるが、高密度及び高圧粉体強度 を得るために、他のプレス補助剤よりも非常に小さいプレス圧力を適用しかつプ レスされた成形部品をプレス型から突き出すために必要な力は明らかに小さく、 その結果予め公知の方法の前記欠点が回避される。粉体混合物中の特別のバイン ダは必要とされない、そのわけはプレス工程で相対的に運動する粉末粒子の「潤 滑」に基づいて、高密度の他に圧粉体の高強度が、粉末粒子の「充填密度」従っ て粉体中の金属粒子の間の直接接触の増大によって達成されることができるから である。高い圧粉体強度は、圧粉体が焼結前に加工を施されるべき場合には常に 望まれることができる。本発明の意味で「金属粉末」は、全ての合金部分、さも なければ骨材を備え、成形部品の製造のために設けられた粉末混合物の製造のた めに選択されたプレス補助剤を称する。 ポリエチレンオキシド類から選択されたプレス補助剤の特別の利点は、特にプ レス補助剤がポリエチレングリコールの形で使用される場合、分子量の相応した 選択によってプレスパラメータへの影響が取り除かれ得、なるほど混合の際及び 型の充填の際の流動特性に関しても、軟化点従ってプレス工程の際の温度状態及 び材料流動に関しても、前記影響が取り除かれることにある。この際特に、本発 明により提案されるプレス補助剤が、40℃と80℃との間の軟化点を有する場 合に特に有利であり、その結果例えば量産工程において、連続プレスの際に調整 される工具温度は、一般に、プレスに際してもプレス型中への充填の際に粉体混 合物の完全な「流動」を達成するのに充分である。特に量産工程において、量産 運転の万一の中断を阻止するために、プレス工具を相応して加熱することが合理 的であり得る。略55℃へのプレス工具の調整された加熱は、合理的であり、そ の結果摩擦熱による加熱も加工中断による冷却も考慮されかつそのような一定の プレス条件が予め設定可能である。こうして金属粉体の取扱、特に充填方法が著 しく簡単にされる、そのわけは充填が「冷たい」粉末によって、即ち室温の粉末 によって行われることができるからである。焼き付き、縮み等は、発生し得ない 、そのわけはプレス補助剤によって置換される金属粉末の加熱は、プレス型中で 始めて行われるからである。極端に大きな体積の部品では、追加の粉末予熱は合 理的であり得る。 低軟化温度の他の利点は、充填の直後に先ず加熱された型壁と接触することに なる金属粉末量中のプレス補助剤部分が、先ず一度その軟化温度を保持し、その 結果続いて行われるプレス工程の際に工具壁に発生する粉末充填とプレス工具と の間の相対運動が、「潤滑されて」行われかつそのようにしてこの領域における 摩擦が減少されることにある。続いて行われる完全な圧力付勢の際に、全粉末充 填が、プレス圧力のために軟化点以上に加熱され、その結果金属粉末の粒子サイ ズによって制限される相対的に大きな相対運動のために、内部の相対運動が潤滑 されるべきプレス補助剤の作用によって容易にされる。粉末粒子の変形及びそれ によって行われる充填密度の増大のために、その時流動状態にあるプレス補助剤 の一部分が、縁領域に押しやられ、その結果仕上げられた圧粉体の突き出しの際 にも圧粉体とプレス型の壁との間の摩擦の著しい減少が生じる。プレス補助剤の 軟化温度は、プレス工程の際の加工温度を考慮して、緩い粉末粒子の付着を防止 するために、圧粉体の外面はプレス補助剤によって圧粉体の外面が「湿潤」され ないように調整されなければならない。 低い分子量でも、金属粉末との混合の際に欠点は生じない。プレス補助剤及び 又はプレス補助剤と相応した分子量の混合の選択によって、混合工程で金属粉末 及び軟化温度への混合の際にある程度の限度で影響が除去される。驚くことに、 ポリエチレンオキシドは、非常に低い分子量の場合でも一方では金属粉末と小さ い重量割合で均一に混合されかつ他方ではプレス型への充填の際及び圧縮の際に 粉末混合物の良好な「流れ」が達成されることが分かった。 金属粉末へのプレス補助剤の混合は、「冷却」で、即ち室温で行われることが できる。例えば同時の攪拌の際の続いての冷却を伴って加熱されたドラムミキサ 中で金属粉末とプレス補助剤との加熱混合は合理的であり、その際ミキサの温度 は、先ずプレス工程のために予め設定された軟化温度に調整される。混合温度は 、合理的に50〜100℃、好ましくは85℃である。冷却後、型充填の際の良 好な取扱を保証するさらさらした性質の粉末混合物が使用される。 プレス補助剤の流体状の組成では、プレス補助剤を追加の溶剤を介してその粘 度を減少させることが可能であり、その結果粉体粒子はスプレー乾燥に匹敵する 方法でプレス補助剤と薄く成層されることができる。溶剤としてスプレー後に迅 速に気化される特にエタノール、イソプロパノール又はベンジルアルコールのよ うな特別のアルコールが好適であり、その結果得られるプレス補助剤と置換され た粉末は「乾燥され」、かつ搬送されるさらさらした性質又は流動性は、プレス 型中への充填の際にそのままの状態に保持される。 本発明の有利な構成において、プレス補助剤が混合物中に金属粉末部分に対し て5重量%までの量含まれることが提案される。その際本発明によるプレス補助 剤の密度が従来のプレス補助剤よりも高く、従って同一の重量割合ではプレス補 助剤によって僅かな空間充填がかつ圧縮された金属粉末によって高い空間充填が 調整される。金属粉末に対して高々1重量%のプレス補助剤の割合が合理的であ る。 ポリアルキレングリコールの形のプレス補助剤は、プレス補助剤が40℃と 80℃との間の軟化点を有するように選択される。その際有利に、100g/m olと6500g/molの間、好ましくは3000〜6000g/molの分 子量のポリエチレングリコールの使用が実証された。その際混合物中の略前記全 分子量に相応する相異なる分子量を有するポリエチレングリコールの混合物も合 理的である。 プレス補助剤の水酸基数は、500〜700の間であり、一方密度は0.9〜 1.25g/cm3であり得る。 相異なる分子量のポリエチレングリコールの混合物によって、混合物特性、軟 化点及び潤滑特性に関して使用された圧縮方法に正確に一致させられ得るプレス 補助剤が得られることが示される。 ここで提案されたプレス補助剤は、次に示す総合式によって特徴づけられるこ とができる。 H−〔−O−CH2−CH2−〕n−OH ここに示されたプレス補助剤によって得られるべきプレス密度の増大は、ヨー ロッパ特許出願第0375627号明細書に記載された方法のような金属粉末の 物理的特性の温度に依存する変更について事前に行われるのではなく、実質的に 圧縮されるべき粉末自体の潤滑特性の改良について、しかし特にプレス工具の相 応した温度状態での型壁と粉末充填との間で行われる。ここに提案されたプレス 補助剤の他の利点は、焼結前に、例えば拡散工程、毛細管力を介しての軟化、昇 華、気化等を介して熱的に簡単に消去されることにある。その際本発明によるプ レス補助剤は、環境調和的な不安除去可能性によっても特徴づけられる、そのわ けはプレス補助剤は、熱分解を経て水蒸気と二酸化炭素に分解され得るからであ る。 驚くべきことに、プレス補助剤として非常に固くて脆い粉末として存在する従 来のアミドワックスの7000g/molを越える分子量のポリエチレングリコ ールとの混合でも、プレス型からの圧粉体の優れた圧縮製品及び良好な突き出し 性能が得られることが示された。外面の「濡れ」はこの際確実に回避される。プ レス補助剤混合物中のポリエチレングリコールの割合は、明らかに40%以下で ある。ここではアミドワックスとしてエチレンピスステアロイルアミドが使用さ れる。 一方では型壁と粉末粒子との間の摩擦の減少のための潤滑剤として並びに他方 では粉末粒子の間の摩擦の減少のための潤滑剤として、従来金属ステアラート、 特にステアリン酸リチウム又はステアリン酸亜鉛並びにパラフィン、ワックス、 天然又は人工の脂肪誘導体が使用される。新たな開発では多成分耐高温(即ちこ こでは略130℃)潤滑剤が使用され、潤滑剤は、プレスされるべき金属の伸び 限界の減少を作用しかつ結果的にヨーロッパ特許出願第0375627号明細書 中にも記載されているような、高いプレス密度に繋がる。相異なる方法によるプ レス可能性、室温での従来のプレス、ヨーロッパ特許出願第0375627号明 細書中に記載されているような、いわゆる熱間プレスと、本発明による方法との 比較はを次の図表に示す。 試験のために、それぞれ粉末成形における2%の銅と0.6%の炭素と水枯渇 された鉄粉末が使用された。曲線は、図式的に密度とプレス圧力の依存関係を示 す。 曲線1は、アミドワックス又はミクロワックス、例えばエチレンピスステアロ イルアミドの形の従来の潤滑剤による冷間プレス法の使用の際に得られた結果が 参照曲線として示される。 曲線2は、記載の技術水準による熱間プレス法の使用の際の結果を示す。ここ では既に明らかな改良が認められる。しかしこの際記載の欠点が代わりに発生す る。 曲線3は、結局最終密度の増大に繋がる本発明の方法の使用の結果を示す。 次の表には、プレス圧力に依存して得られることができる圧粉体密度及び圧粉 体強度が表されている。この際結果は対立しており、即ちプレス補助剤によって 置換された金属粉末の種々の混合方法及び相異なるプレス圧力の際に生じる。 表1は、冷間、即ち室温で混合されかつプレスもされる、前記金属粉末の、略 6000g/molの領域の分子量のポリエチレングリコール0.6重量%の含 有率を示す。表は圧粉体密度と圧粉体強度のプレス圧力に実際に比例する上昇を 示す。 表2には、同一の組成の出発材料の結果物が、しかし熱間混合されしかし冷間 圧縮された出発材料の結果物が表されている。ここでは圧粉体密度の上昇の他に 冷間混合された粉末の冷間プレスの際の値に比して圧粉体強度の明らかな上昇が 示される。プレス補助剤の軟化温度の上限の領域における温度での混合によって 、又はその上方の温度でも、明らかに粉末生地における良好な分布、従って薄い 「潤滑剤フィルム」が生じ、薄い潤滑剤フィルムは粉末粒子従って金属粒子の「 接触密度」及びそれによって可能な「引かかり」を良好にする。 表3は、熱間プレスされる冷間混合された粉末の値を示す。圧粉体密度に対し て得られることができる値は、前記値に相応し、一方圧粉体強度の明らかな上昇 が認識され、このことは使用された種類の低い分子量のポリエチレングリコール とプレスの際の温度状態との間の交換作用が認識される。 表4には、熱間プレスされる熱間混合された金属粉末について、圧粉体密度の 更なる上昇を表し、その際800Mpaのプレス圧力では中実鉄の密度に近い殆 ど理論的に最大可能な密度が達成される。しかしその際圧粉体強度の更なる上昇 は特に奇妙である。圧粉体強度は、いわゆる3点曲げ試験によって特定される。 記載の値は、その後圧粉体試験片の破壊が生じる最大比負荷を表わす。 圧粉体密度、しかし特に圧粉体強度の、前記表から読み取られるべき改良は、 7000g/mol以下の分子量のポリエチレングリコールの使用に帰せられる 。この際熱間混合の際に表されるべき圧粉体強度の上昇が決定的であり、この圧 粉体強度は熱間混合工程で鉄粉末粒子、銅粒子及び炭化水素粒子がプレス補助剤 の非常に薄い層で被覆されることに帰せられる。このことは、上記組成の熱間混 合された粉末では混合されるべき石炭粉末は粉塵化されずにかつ「触指検査」で は冷間混合された粉末に比して指に付着しないことから読み取られる。粉末状の 合金、銅及び炭素の粒子の検査は、金属粉末としての拡散合金された金属粉末の 均一性に相応する均一性が生じ、その際先ず鉄粉末及び粉末状の合金構成部分が 混合されかつ混合物は、合金粉末を鉄粉末に付着させるために熱的に処理され、 その結果非混合が回避される。その後に始めて次の作業ステップでプレス補助剤 の混合が行われる。 試験が示すように、本発明による方法では、粉末混合のエネルギーコストのか かる熱的前処理は省略されることができる、そのわけは熱間混合方法の際粉末状 の合金構成部分をプレス補助剤を介して鉄分子と析出なしに良好な均一性をもっ て結合することが行われるからである。ここにも本発明の利点がある。 圧粉体強度の上昇は、圧力及び温度の下での金属粉末生地中の比較的低い分子 量のプレス補助剤の良好な流動特性に帰せられる、そのわけは一方ではプレス補 助剤と金属粉末との非常に均一な混合によってかつ他方では混合の際に得られる 、個々の金属粒子の間の、熱間プレスの際に更に減少される「薄い潤滑剤フィル ム」のために、金属表面の間の直接の接触の非常に高い頻度が得られかつ冒頭に 記載された金属粉末の組成変形及び係留が得られることができるからである。 表2に対して、幾分高い値は、驚くべき方法でアミドワックスから成りかつ6 000g/mol以上の分子量のポリエチレングリコールの略40%の割合をも ったプレス補助剤混合物に対しても得られ、ポリエチレングリコールは金属粉末 と熱間混合され、金属粉末は続いて熱間プレスされた。 表5には、参照として、プレス補助剤としてアミドワックスが冷間混合されか つ冷間プレスされた金属粉末についての値が記載されている。 請求の範囲 1.金属粉末から焼結可能な金属成形部品を製造する方法において、 金属粉末はプレス補助剤によって置換され、プレス補助剤はポリアルキルオ キシド類から成る成分を少なくとも部分的に含有しかつプレス型中に充填されか つ圧力の下で圧縮後にプレスされた成形部品としてプレス型から突き出されるこ とを特徴とする前記方法。 2.プレス補助剤が、少なくとも1つの酸化ポリエチレン、特に少なくとも1つ のポリエチレングリコールを含む、請求項1に記載の方法。 3.プレス補助剤が、金属粉末割合として5重量%まで、好ましくは1重量%以 下の量だけ混合物中に含まれる、請求項1又は2に記載の方法。 4.プレス補助剤が、40℃と80℃の間の軟化点を有する、請求項1から3ま でのうちのいずれか一項に記載の方法。 5.プレス補助剤が、7000g/molよりも小さい分子量を有する、請求項 1から4までのうちのいずれか一項に記載の方法。 6.プレス補助剤が、100と6500g/mol、好ましくは3000〜60 00g/molの間の分子量を有する、請求項1から5までのうちのいずれか一 項に記載の方法。 7.プレス補助剤中ポリエチレンオキシドが40%以下の割合である場合、65 00g/mol以上の分子量を有する、請求項1から6までのうちのいずれか一 項に記載の方法。 8.プレス補助剤が、5〜700の水酸基数を有する、請求項1から7までのう ちのいずれか一項に記載の方法。 9.プレス補助剤が、0.95〜1.25g/cm3の密度を有する、請求項1 から8までのうちのいずれか一項に記載の方法。 10.プレス補助剤によって置換された金属粉末が、使用されたプレス補助剤の 軟化点以下の温度でプレス型中に充填され、その結果プレス補助剤の軟化が好ま しくは圧縮中、プレス型中に引き込まれるエネルギーによって行われる(熱間プ レス)、請求項1から9までのうちのいずれか一項に記載の方法。 11.プレス補助剤と置換される金属粉末が、使用されたプレス補助剤の軟化点 の下方の温度でプレス型中に充填されかつプレスの際にエネルギー供給なしに圧 縮される(冷間プレス)、請求項1から9までのうちのいずれか一項に記載の方 法。 12.プレス補助剤が、少なくともプレス補助剤の軟化点の領域にある温度で金 属粉末中に混合される(熱間混合)、請求項1から11までのうちのいずれか一 項に記載の方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ドルマイアー・クラウス ドイツ連邦共和国、D―42369 ヴッパー タール、レンバウマーストラーセ、43 (72)発明者 キナスト・ヴィーラント ドイツ連邦共和国、D―42853 レムシャ イト、クリスティアンストラーセ、15 (72)発明者 ヴァーンシャッフェ・イェンス ドイツ連邦共和国、D―51103 ケルン、 ヴィッパーフュルターストラーセ、34

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.金属粉末から焼結可能な金属成形部品を製造する方法において、 金属粉末はプレス補助剤によって置換され、プレス補助剤はポリアルキルオ キシド類から成る成分を少なくとも部分的に含有しかつプレス型中に充填されか つ圧力の下で圧縮後にプレスされた成形部品としてプレス型から突き出されるこ とを特徴とする前記方法。 2.プレス補助剤が、少なくとも1つの酸化ポリエチレン、特に少なくとも1つ のポリエチレングリコールを含む、請求項1に記載の方法。 3.プレス補助剤が、金属粉末割合として5重量%まで、好ましくは1重量%以 下の量だけ混合物中に含まれる、請求項1又は2に記載の方法。 4.プレス補助剤が、40℃と80℃の間の軟化点を有する、請求項1から3ま でのうちのいずれか一項に記載の方法。 5.プレス補助剤が、7000g/molよりも小さい分子量を有する、請求項 1から4までのうちのいずれか一項に記載の方法。 6.プレス補助剤が、100と6500g/mol、好ましくは3000〜60 00g/molの間の分子量を有する、請求項1から5までのうちのいずれか一 項に記載の方法。 7.プレス補助剤中ポリエチレンオキシドが40%以下の割合である場合、65 00g/mol以上の分子量を有する、請求項1から6までのうちのいずれか一 項に記載の方法。 8.プレス補助剤が、5〜700の水酸基数を有する、請求項1から7までのう ちのいずれか一項に記載の方法。 9.プレス補助剤が、0.95〜1.25g/cm3の密度を有する、請求項1 から8までのうちのいずれか一項に記載の方法。 10.プレス補助剤によって置換された金属粉末が、使用されたプレス補助剤の 軟化点以下の温度でプレス型中に充填され、その結果プレス補助剤の軟化が好ま しくは圧縮中、プレス型中に引き込まれるエネルギーによって行われる(熱間プ レス)、請求項1から9までのうちのいずれか一項に記載の方法。 11.プレス補助剤と置換される金属粉末が、使用されたプレス補助剤の軟化点 の下方の温度でプレス型中に充填されかつプレスの際にエネルギー供給なしに圧 縮される(冷間プレス)、請求項1から9までのうちのいずれか一項に記載の方 法。 12.プレス補助剤が、少なくともプレス補助剤の軟化点の領域にある温度で金 属粉末中に混合される(熱間混合)、請求項1から11までのうちのいずれか一 項に記載の方法。
JP52980699A 1997-11-28 1998-11-18 金属粉末から成る焼結可能な金属プレス部品の製造方法 Expired - Fee Related JP3386078B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE19752993A DE19752993A1 (de) 1997-11-28 1997-11-28 Verfahren zur Herstellung von sinterbaren metallischen Formteilen aus einem Metallpulver
DE19752993.3 1997-11-28
PCT/EP1998/007406 WO1999028069A1 (de) 1997-11-28 1998-11-18 Presshilfsmittel zur herstellung von sinterbaren formteilen aus metallpulver

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000517004A true JP2000517004A (ja) 2000-12-19
JP3386078B2 JP3386078B2 (ja) 2003-03-10

Family

ID=7850223

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP52980699A Expired - Fee Related JP3386078B2 (ja) 1997-11-28 1998-11-18 金属粉末から成る焼結可能な金属プレス部品の製造方法

Country Status (12)

Country Link
US (1) US6224823B1 (ja)
EP (1) EP0968068B1 (ja)
JP (1) JP3386078B2 (ja)
KR (1) KR100341359B1 (ja)
AR (1) AR009920A1 (ja)
AT (1) ATE214988T1 (ja)
BR (1) BR9807116A (ja)
CA (1) CA2279275C (ja)
DE (2) DE19752993A1 (ja)
ES (1) ES2173662T3 (ja)
TW (1) TW434064B (ja)
WO (1) WO1999028069A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006500446A (ja) * 2002-09-24 2006-01-05 ジーケイエヌ ジンテル メタルズ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 焼結成形品を製造するための混合物

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10101471A1 (de) * 2001-01-12 2002-07-25 Gkn Sinter Metals Gmbh Verfahren zur Herstellung eines gesinterten Bauteils mit überlagerten Schwingungen während des Preßvorgangs
DE10111325C1 (de) * 2001-03-08 2002-10-02 Gkn Sinter Metals Gmbh Verfahren zur Herstellung eines gesinterten metallischen Bauteils mit wenigstens einer Bohrung
SE0103398D0 (sv) * 2001-10-12 2001-10-12 Hoeganaes Ab Lubricant powder for powder metallurgy
US6689188B2 (en) * 2002-01-25 2004-02-10 Hoeganes Corporation Powder metallurgy lubricant compositions and methods for using the same
US6802885B2 (en) * 2002-01-25 2004-10-12 Hoeganaes Corporation Powder metallurgy lubricant compositions and methods for using the same
US7237730B2 (en) * 2005-03-17 2007-07-03 Pratt & Whitney Canada Corp. Modular fuel nozzle and method of making
US8316541B2 (en) * 2007-06-29 2012-11-27 Pratt & Whitney Canada Corp. Combustor heat shield with integrated louver and method of manufacturing the same
BR122020024585B1 (pt) 2013-09-12 2021-05-18 National Research Council Of Canada compósitos lubrificantes particulados para metalurgia em pó, composições em pó metalúrgicas e processos para produzir uma composição em pó para metalurgia em pó
EP3165302A1 (de) 2015-11-03 2017-05-10 Wachs-Chemie Elsteraue e.K. Gleitmittel auf basis zuckerrohrwachse

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SE427434B (sv) * 1980-03-06 1983-04-11 Hoeganaes Ab Jernbaserad pulverblandning med tillsats mot avblandning och/eller damning
US4485182A (en) * 1982-07-28 1984-11-27 Ibiden Kabushiki Kaisha Powder composition for producing sintered ceramic
US4595558A (en) 1985-05-17 1986-06-17 Kerr-Mcgee Chemical Corporation Additive agents for use in the manufacture of molded particulate metal articles
DE4003219A1 (de) * 1989-10-24 1991-08-08 Basf Ag Verfahren zur herstellung von formulierungen aus keramischen und/oder metallischen fasern
US5079198A (en) * 1990-07-24 1992-01-07 Eaton Corporation Ceramic phase in sintered silicon nitride containing cerium, aluminum, and iron
US5194203A (en) 1991-02-28 1993-03-16 Mitsui Mining & Smelting Co., Ltd. Methods of removing binder from powder moldings
US5328657A (en) * 1992-02-26 1994-07-12 Drexel University Method of molding metal particles
US5298055A (en) 1992-03-09 1994-03-29 Hoeganaes Corporation Iron-based powder mixtures containing binder-lubricant
DE69307172T2 (de) * 1992-03-16 1997-04-24 Kawasaki Steel Co Bindersystem für den Gebrauch beim Spritzgiessen von sinterfähigen Pulvern und dieses Bindersystem enthaltende Formmasse
US5308556A (en) * 1993-02-23 1994-05-03 Corning Incorporated Method of making extrusion dies from powders
US5432223A (en) * 1994-08-16 1995-07-11 National Research Council Of Canada Segregation-free metallurgical blends containing a modified PVP binder
US5498276A (en) 1994-09-14 1996-03-12 Hoeganaes Corporation Iron-based powder compositions containing green strengh enhancing lubricants
US5782954A (en) 1995-06-07 1998-07-21 Hoeganaes Corporation Iron-based metallurgical compositions containing flow agents and methods for using same
CN1301281A (zh) 1997-10-21 2001-06-27 赫格纳斯公司 含粘合剂/润滑剂的改进的冶金组合物及其制备方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006500446A (ja) * 2002-09-24 2006-01-05 ジーケイエヌ ジンテル メタルズ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 焼結成形品を製造するための混合物
JP4658602B2 (ja) * 2002-09-24 2011-03-23 ジーケイエヌ ジンテル メタルズ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 圧縮成形品を製造するための混合物

Also Published As

Publication number Publication date
US6224823B1 (en) 2001-05-01
DE19752993A1 (de) 1999-06-02
BR9807116A (pt) 2000-04-25
DE59803513D1 (de) 2002-05-02
EP0968068A1 (de) 2000-01-05
EP0968068B1 (de) 2002-03-27
WO1999028069A1 (de) 1999-06-10
JP3386078B2 (ja) 2003-03-10
TW434064B (en) 2001-05-16
AR009920A1 (es) 2000-05-03
ES2173662T3 (es) 2002-10-16
ATE214988T1 (de) 2002-04-15
KR100341359B1 (ko) 2002-06-22
CA2279275C (en) 2006-04-18
KR20000070202A (ko) 2000-11-25
CA2279275A1 (en) 1999-06-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Lin et al. Interaction between binder and powder in injection moulding of alumina
DE2854612C2 (ja)
KR100337569B1 (ko) 금속분말조성물및이를사용하여소결제품을제조하는방법
JP4698659B2 (ja) 冶金粉末組成物のための潤滑剤
GB2035981A (en) Silicon nitride-based sintering composition
JP2000517004A (ja) 金属粉末から成る焼結可能な金属成形部品の製造方法
MXPA06012186A (es) Metodo para hacer productos compactados y polvo basado en hierro que comprende lubricante.
JP2542091B2 (ja) 粉末緻密化法
JP3324658B2 (ja) 微細孔を有する焼結合金及びその製造方法
Youseffi et al. Injection moulding of WC–6Co powder using two new binder systems based on montanester waxes and water soluble gelling polymers
JP3792714B2 (ja) 改良された密度を有する焼結製品
JP5312329B2 (ja) カルナバワックスを含有する焼結成形体を製造するための混合物
JP2006500446A (ja) 焼結成形品を製造するための混合物
EP0011981B1 (en) Method of manufacturing powder compacts
WO2002045889A2 (en) Improvement of flow characteristics of metal feedstock for injection molding
US5602350A (en) Method for compacting compactable materials and improved lubricant for same
Doremus et al. Investigation of iron powder friction on tungsten carbide tool wall
WO1997038811A1 (en) Injection moulding processes, especially metal injection moulding processes
JPH0211642B2 (ja)
JP4493880B2 (ja) 複合材料の製造方法
Shimizu et al. Characterization of the molding methods and the binder system in the MIM process
WO2005053882A2 (en) Process for complex transient liquid phase sintering of powder metal
Zhao et al. Material extrusion printing of WC-8% Co cemented carbide based on partly water-soluble binder and post-processing
MXPA99006706A (en) Compacting auxiliary agent for producing sinterable shaped parts from a metal powder
KR100261058B1 (ko) 동계 소결 마찰재의 제조방법

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080110

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090110

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees