JP2000513954A - 改良されたウエスト弾性部及び収納システムを備えた吸収性物品 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 吸収性物品が、長手方向の長さ寸法と、横方向の寸法と、前側ウエスト部分と後側ウエスト部分と、該前後ウエスト部分を相互接続する中間部分と、一対の横方向に対向した弾性側部マージンと、を含む。物品は、バックシート層と、該バックシート層に重なる関係で接続された液体透過性トップシート層を有する。吸収性本体が、トップシート層とバックシート層との間に挟まれ、弾性ウエストポケット部材が、物品の少なくとも一つの端部マージンに沿って、バックシート層とトップシート層の少なくとも一つに接続されている。ウエストポケット部材が延長フランジセクションと延長ポケットセクションとを含む。ウエストポケット部材のポケットセクションが、物品に固定される実質的に固定された縁部分と、該固定縁部分から長手方向に離れたギャザーが形成される可動縁部分とを含む。ポケットセクションは、また実質的に液体不透過性ポケットバリヤー層と、該ポケットバリヤー層に面する関係に接続されたポケット布層とを含んでもいる。さらに、複数の別個の横方向に延びるポケット弾性部材が、ポケットバリヤー層とポケット布層との間に挟まれており、実質的に横方向にギャザーが形成される弾性ウエストポケット複合物を形成することになる。

Description

【発明の詳細な説明】 改良されたウエスト弾性部及び収納システム を備えた吸収性物品 発明の分野 本発明は１つか２つ以上の弾性化された周縁マージンを有する物品に関する。 より詳細には、本発明は、物品のウエストバンド部分において別個に弾性化され たバリヤーすなわち収納システムに関する。発明の背景 使い捨ておむつのような従来の吸収性物品は、様々な種類の弾性化されたウエ ストバンドおよび弾性化された脚部バンド、すなわち脚部カフスで構成されてき た。このような物品は、さらに物品の脚部またはウエストセクションにおいて別 の弾性化された収納またはバリヤーフラップを含んでいた。特定の物品の設計で は不織布の層を含む伸縮結合積層のようなエラストマーウェブ材料から構成され た伸縮可能外側カバーを組み込んでいた。別の従来の設計では、バックシートま たは外側カバー部材の横方向の側部縁に接続された別個のエラストマーあるいは 比エラストマー側部パネル部材を含んできており、着用者に物品を固定させるた めの側部パネルに接続された結合システムと結合タブとを含んでいた。 しかし、従来のフラップ構造を組み込んだ物品は、様々な欠点を有していた。 例えば、物品が着用されると、ウエストフラップの所望の作用を維持するのが困 難であった。ウエストバンドフラップがエラストマー材料または別の弾性化され た材料から構成されている場合でも、ウエストフラップの可動縁と着用者の体と の間で接触点を維持することが困難であったし、また糞便を効率良く受取り、収 納するために、確実にフラップを開いたままにすることが困難であった。このた め、吸収性物品の脚部およびウエスト領域において改善された収納構造が依然と して必要とされている。本発明の簡単な説明 本発明は、長手方向の長さ寸法と、横方向の断面積と、前側ウエストバンド部 分と、後側ウエストバンド部分と、該前後ウエストバンド部分を相互接続する中 間部分と、一対の横方向に対向した弾性化側部マージンと、を含む別個の物品を 形成できる。物品はバックシート層と、該バックシート層に重ねられた関係で接 続された液体透過性トップシート層とを有する。吸収性本体が、トップシート層 とバックッシート層との間にサンドイッチされており、弾性化されたウエストポ ケット部材が物品の少なくとも１つの端部マージンに沿って、バックシート層と トップシート層との少なくとも一方に接続されている。ウエストポケット部材が 延長したフランジセクションと延長したポケットセクションとを含む。ウエスト ポケット部材のポケットセクションが物品に取り付けられたほぼ固定縁部分と、 該固定縁部分から長手方向に間隔のあいた弾性化されギャザーが寄せられた可動 縁部分とを含む。特定の態様において、ポケットセクションは、実質的に液体不 透過性ポケットバリヤー層と、該ポケットバリヤー層と面する関係で接続された ポケット布層とを含む。別の態様において、複数の別個に横方向に延びるポケッ ト弾性部材がポケットバリヤー層とポケット布層トップシートの間にサンドイッ チされており、実質的に横方向にギャザーが形成された、弾性化ウエストポケッ ト複合物を形成する。 本発明の様々な態様は、組み合わされた吸収性物品が着用されると、開いた位 置をより確実にかつより有効に維持できるバリヤーフラップ構造を提供する。さ らに、着用者の皮膚に過度の刺激を与えることを回避しながら、開いたフラップ 構造を維持できる。構成成分の構造と、バリヤーフラップの制御された剛性と制 御された接合のような作動パラメータの組み合わせとが、漏れが小さく着用者に 対し心地良さを与えることができる改善された吸収性構造を提供できるので有効 である。図面の簡単な説明 以下の詳細な記載と添付の図面を参照すると、本発明をより完全に理解でき、 さらに利点が明白になるであろう。 図１は、本発明の物品の部分的に切断された上面図である。 図２は、フラップまたはポケットセクションが広げられ非収縮状態であるとき に、物品の長手方向の中心線に沿った本発明のウエスト弾性システムとウエスト バリヤーフラップシステムとの概略的拡大断面図である。 図３は、フラップまたはポケットセクションが収縮されて開かれた状態のとき に切断されたウエスト弾性システムとウエストバリヤーフラップシステムの概略 的拡大断面図である。 図４は、本発明の物品のウエストバンドセクションの拡大上面図である。 図５は、バケットシートのウエストバンドに形成されたノッチを有する本発明 の物品の別のウエストバンドセクションの拡大上面図である。 図６は、本発明のバリヤーフラップシステムのポケットセクションの弾性スト ランドの２つのグループを有する別の物品の部分的切断上面図である。本発明の詳細な記載 本発明は、吸収性物品、特に使い捨て吸収性物品の弾性化された収納システム を製造することに関し記載する。物品は、人体からの様々な排泄物を吸収し、含 むように着用者の人体に対し、もしくは近接して配置することができ、限られた 使用期間後には、廃棄されるものである。これらの物品は、洗濯されたり、再使 用のために再び保管するものではない。本発明は、特におむつ物品の構造につい てなされているが、本発明を他の物品、例えばキャップ、ガウン、カバー、大人 用失禁下着、生理用ナプキン、幼児用トイレ訓練用パンツ等にも適用できること を理解しなければならない。 さらに、本発明は、様々な構造と態様の構造において記載する。本発明の別の 構造は、１つか、２つ以上の本発明の様々な構造と態様を含む組み合わせからな る。 図１、２および３に関し、おむつ１０のような例示的な物品が、長手方向の長 さ寸法２６、横方向の寸法２４、前側ウエストバンド部分１２、後側ウエストバ ンド部分１４、前後ウエストバンド部分を相互接続する中間部分１６、および一 対の横方向に対向した弾性側部マージン２０と、を含む。物品は、バックシート 層３０と、該バックシート層に重ねられた関係で接続された液体透過性トップシ ート層２８とを有する。吸収性本体３２は、トップシート層とバックシート層と の間に配置されており、弾性化されたウエストポケット部材８０が、物品の少な くとも１つの端部マージン２２に沿ってバックシートおよびトップシート層の少 なくとも１方に接続されている。 例示的に図示した物品は、長手方向に対向した端部マージン２２と一対の横方 向に対向した弾性側部マージン２０とを含む。弾性化されたウエストポケット部 材８０が物品の少なくとも一端のマージン２２に沿ってバックシートとトップシ ート層の少なくとも一方に接続される。図示したウエストポケット部材８０は、 延長したフランジセクション８２と延長したポケットセクション８４とを含む。 ウエストバンドポケット部材８０のポケットセクション８４が物品に固定された ほぼ固定縁部分１０２と、固定縁部分１０２から長手方向に間隔のあいたギャザ ーが形成される可動縁部分１０４とを含む。ポケットセクションは、ほぼ不透過 性のポケットバリヤー層１０６と、該ポケットバリヤー層と面する関係で接続さ れたポケット布層１０８とを含む。複数の別個の横方向に延びるポケット弾性部 材１１０がポットバリヤー層１０６とポケット布層１０８との間にサンドイッチ されており、実質的に横方向にギャザーが寄せられた弾性化されたウエストポケ ット組成物を形成するこになる。 結合システム４０は、前後ウエストバンドセクションの少なくとも１つの横方 向に対向した端部領域７２のいずれかまたは双方で物品に接続されている。協働 する側部パネル部材５６が各結合システムと組み合わされており、非弾性化であ るように構成されているか、もしくは、少なくとも物品の横方向に延びる横寸法 ２４に沿って弾性的に延びればよい。 図１は、開いた、非収縮状態（すなわち全弾性部のギャザーと収縮が取り除か れている）の本発明のおむつ１０の平面図である。構造のうち所定部分が部分的 に切断されており、おむつ１０の内部構造をより明白にし、着用者に接触するお むつの表面が観察者に見えるようになっている。おむつの外側縁が、長手方向に 延びる側部縁マージンが２０で指定されており、横方向に延びる端部マージンが ２２で指定されている周縁を形成する。側部縁がおむつのための脚部開口部を形 成しており、任意的には曲線状に輪郭が形成されている。端部縁が直線状に図示 されているが曲線でもよい。 おむつ１０は、一般的に有孔性、液体透過性トップシート２８、実質的に液体 不透過性のバックシート３０、前記トップシートとバックシートとの間に配置さ れ接続された吸収性構造３２、汚物処理部分４６と、脚部弾性３４とウエスト弾 性部４２のような弾性部材とを含む。汚物処理部分は、吸収性構造と液体連通し て配置されており、吸収性構造は、保持部分４８を含む。トップシート２８、バ ックシート３０、吸収性構造３２、汚物処理部分４６４および弾性部材３４、４ ２が、様々な公知のおむつ構造で組み立てられればよい。さらに、おむつは、収 納フラップ６２のような脚部バンドバリヤーフラップのシステムを含む。 図示するように、トップシート２８とバックシート３０とは同一の広がりを有 しており、対応す吸収性構造３２よりも全体的に大きい長さと幅寸法とを有して いればよい。トップシート２８はバックシート３０に組み合わされ、重ね合わさ れており、おむつ１０の周縁を形成することになる。ウエストバンド領域は、お むつ１０の上側部分を備えており、着用されると、全体的にあるいは部分的に、 着用者のウエスト部分すなわち下半身の胴部分をカバー、すなわち取り囲むこと になる。中間領域１６は、ウエストバンド領域１２と１４との間にあり、これら を相互接続し、着用されると、着用者の脚部の間に配置され、着用者の下半身を カバーするようになった、おむつ１０のこの部分を備えた股領域１８を含む。従 って、股領域１８は、おむつまたは別の使い捨て吸収性物品において、流体の排 泄が一般的に繰り返されて発生する領域である。 トップシート２８は、心地良くソフトな感触で、着用者の皮膚に剌激を与えな い、体に面する表面を表す。さらに、トップシート２８は、保持部分４８よりも 疎水性を小さくでき、液体が厚さを貫通できる液体透過であるのに十分多孔性で ある。適当なトップシート２８は、多孔性フォーム、網状フォーム、有孔性プラ スチックフィルム、天然繊維（例えば、木材または綿繊維）、合成繊維（例えば ポリエステルまたはポリプロピレン繊維）あるいは天然および合成繊維の組み合 わせのようなウェブ材料を広く選択して製造することができる。トップシート２ ８は、一般的に着用者の皮膚を吸収性構造３２に保持された液体から分離する助 けとなるように用いられる。様々な織りおよび不織繊維がトップシート２８に使 用される。例えば、トップシートは、ポリオレフィン繊維のメルトブローまたは スパンボンドウェブから構成されていればよい。トップシートは天然または合成 繊維からなる結合されカーディングされたウェブであってもよい。 本発明の記載を目的として、「不織ウェブ」とは紡織またはニッティング方法 を受けないで形成される材料ウェブを意味する。「布」とは、織られたウェブ、 ニッティングウェブおよび不織繊維ウェブの全てのものを言及するのに使用され る。 トップシート布は、実質的に疎水性の非湿潤性材料から構成されており、疎水 性材料は、界面活性剤で任意的に処理されていればよく、所望レベルの湿潤性と 親水性を与えるように処理されている。本発明の特定の実施例において、トップ シート２８は、約２０ｇｓｍの坪量と約０．１３ｇｍ／ｃｃの密度とを有するウ ェブになる約２．８から３．２デニールの繊維から形成された不織スパンボンド ポリプロピレン繊維であればよい。布は、コネクチカット州サンバリーに所在の ユニオンカーバイドから入手できる約０．２８％のトリトンＸ−１０２界面活性 剤のような選択された量で界面処理されていればよい。界面剤は、スプレー、印 刷、ブラシュコーティング等のような、従来の手段で付与されていればよい。 従来の湿潤剤のような界面処理剤を、トップシート層２８の中央セクションに 付与して、トップシート層２８の残余部分と比較して中間セクションにより大き な湿潤性を与えるようになっている。特定の構造において、中間セクションの横 方向の幅を、汚物処理部分４６の横方向の幅にほぼ等しいか、もしくは小さくで きる。別の構造において、収納フラップ６２をトップシート２８に固定し、バッ クシート３０のウエストバンドに漏れ抵抗バリヤーシールを形成するのに使用さ れる一対の接着ストリップの横方向の幅に、中間セクションの幅がほぼ等しいか 小さくできる。 界面処理中間セクションは、おむつの長手方向の中心線に対しほぼ中央にでき トップシート層のほぼ全長に沿って延びている。あるいは、界面処理中間部分は トップシート長さの所定の部分のみに沿って延びるように構成できる。 本発明の様々な構造では、図示した収納フラップ６２のような弾性化、脚部バ ンドバリヤーフラップを含むことができる。例えば図示した構造は、トップシー ト層２８の体側の表面に接続された２つの収納フラップ６２を含む。収納フラッ プ６２の適切な構成と構造が、例えば、１９８７年１１月３日にＫ．エニオエに 付与された米国特許番号第４、７０４、１１６号に記載されており、本発明は、 この先行技術を引用し、この特許明細書の記述を本明細書の記述の一部とする。 収納フッラップ６２の別の構造が、１９９４年３月４日にＲ．エベレット他によ り出願された米国特許出願番号第２０６、８１６号の「改善された汚物処理を有 する吸収性物品」（代理人処理番号１１、３７５号）に記載されており、本発明 は、この先行技術を引用し、この特許明細書の記述を本明細書の記述の一部とす る。 収納フラップは、固定された縁６４のように、フラップの長手方向に延びる固 定領域に沿ってトップシート層２８に取り付けることができる。各収納フラップ の可動縁６６は、１つか２つ以上の個々のエラストマー材料のストランドからな るフラップ弾性部材６８を含む。例えば、複数の弾性ストランドは、空中で分離 されほぼ平行な構造で構成されていればよく、適当な弾性ストランドは、例えば デラウェア州、ウィルミントン所在のＥ．Ｉ．デュポン・デュ・ニュムールから る。あるいは、弾性ストランドは、マサチュセッツ州、フォールリバー所在のグ ローブ・マニュファクチュアリングから入手できる７００デニールのＧＯＳＵＡ ＰＮ Ｓ７スパンデックスエラストマーから構成されていてもよい。弾性部材６ ８は、弾性的に収縮可能な状態で収納フラップの可動縁に接続され、弾性部材の 弾性成分が収納フラップの縁にギャザーを寄せて短縮する。このように、各収納 フラップの可動縁は、おむつの特に股セクションにおいてトップシート２８の体 側面または汚物処理部分４６から、全体的に直立でほぼ垂直な構造となるような 方向に離れるような関係で位置付けられる。例えば図示した実施例において、収 納フラップの可動縁は、フラップ弾性部６８を囲むのに十分な限られた量で裏当 てされたフラップ材料を部分的に二重にすることによって、フラップ弾性部に接 続されている。 少なくとも一対の収納またはバリヤーフラップ６２がトップシート層２８の横 方向に対向して長手方向に延びる領域に接続されており、該接続されたトップシ ート領域は、トップシート層２８の中間セクションの横方向に対向した側部縁領 域にほぼ近接して配置されている。接続されたトップシート領域は、一般的に使 い捨ておむつ１０の全脚弾性部の実質的に横方向内方に配置されているが、任意 的には、全脚弾性部の外方に配置されていればよい。 本発明の様々な構造において、収納フラップ６２とウエストフラップ８４のよ うな所望のバリヤーフラップは、例えば、トップシート２８からなる材料に類似 しているか、汚物処理部分４６からなる材料に類似した繊維材料から構成されて いればよい。ポリマーフィルムのような別の従来の材料が用いられてもよい。本 発明の別の態様において、バリヤーフラップが、周囲空気のようなガスに対して のみ透過性のある材料から構成されている。本発明の別の構造は、尿のような水 溶液が貫通する通路に対し抵抗のある材料から構成されているバリヤーフラップ を含むことができる。例えば、バリヤーフラップは、スパンボンドーメルトブロ ー−スパンボンド（ＳＭＳ）積層材料から構成されていればよい。図示した実施 例において、例えば、バリヤーフラップは約０．７５ｏｓｙ（約２５ｇｓｍ）の 基本重量を有するＳＭＳ材料から構成できる。スパンボンド層は、ポリプロピレ ン繊維から構成されており、メルトブロー層はメルトブローポリプロピレン繊維 から構成されている。 本発明の様々な構成において、バリヤーフラップ６２、または８４のような選 択された材料あるいは成分が、水溶液に対する抵抗と限られた透過性とを有しな がら、ガスに対し透過性であるように構成されている場合、液体抵抗材料は、実 質的に漏れることなく、少なくとも水４５ｃｍの水ヘッドを支持できる。液体透 過性に対する材料の抵抗を求める適当な技術には、１９６８年１２月３１日の連 邦試験法スタンダードＦＴＭＳ１９１法５５１４がある。 バックシート３０は、液体透過性材料から構成されてもよいが、実質的に液体 不透過性であるように構成された材料から構成されるのが好ましい。例えば、典 型的なバックシートは、薄いプラスチックフィルム、あるいは別の可撓性液体不 透過性材料から製造できる。このような「可撓性」材料は追従性があり、着用者 の身体の全体的な形状と輪郭に簡単に一致する。バックシート３０は、おむつ１ ０に接触する、寝具と上着のような物品が、吸収性構造３２に含まれた排泄物で 濡れないようにする。 本発明の特定の実施例において、バックシート３０は、約０．０１２ｍｍ（約 ０．５ミル）から約０．０５１ｍｍ（約２．０ミル）の厚さを有するポリエチレ ンフィルムである。図示した実施例において、例えば、バックシートは、約０． ０３２ｍｍ（約１．２５ミル）の厚さを有するフィルムである。バックシートの 別の構造は、吸収性本体に隣接または近接するバックシートの選択された領域に 液体不透過性の所望のレベルを与えるように全体的に、または部分的に構成され 処理された、織布または不織布から構成されていればよい。例えば、布状のバッ クシートは、約０．０００６インチ（約０．０１５ｍｍ）の厚さと約１４．５ｇ ／ｍ²の坪量を有する伸張薄ポリプロピレンフィルムに積層され、熱的に結合さ れた、約０．５ｏｓｙ（約１７．７ｇ／ｍ²）の坪量のポリプロピレンスパンボ ンド布から構成されていればよい。バックシート３０は、一般的に物品の外側カ バーを形成する。しかし、任意的に、物品はバックシートの他に別個の外側カバ ー部材から構成されていてもよい。 バックシート３０は、吸収性構造３２からガスを出せるが、液体排泄物がバッ クシートを実質的に通らないようにする、微孔性の「呼吸可能」材料を含んでい てもよい。例えば、呼吸可能なバックシートは、微孔性フィルムまたは所望レべ ルの液体不透過性を与えるようにコーティングされたり処理された不織布から構 成されていればよい。例えば、適当な微孔性フィルムには、日本、東京所在の三 井東圧化学株式会社から入手できるＰＭＰ−１材料、あるいはミネソタ州、ミネ アポリスの３Ｍカンパニーから入手できるＸＫＯ−８０４４ポリオレフィンフィ ルムである。バックシートは、より見た目にも美しい外観を与えるように、エン ボス加工したり、マットな仕上がりを施すことができる。 バックシート３０の大きさは、一般的に吸収性構造３２の大きさと選択された 厳密な設計により決定される。例えば、バックシート３０は、ほぼＴ字形状、Ｉ 字形状または変形した砂時計形であればよく、吸収性構造３２の末端縁を、約１ ．３−２．５ｃｍ（約０．５−１．０インチ）の範囲内の選択された距離だけ延 ばして、側部マージンを形成するようになっている。 トップシート２８とバックシート３０は、作動可能に共に接続されているか、 組み合わされている。本明細書に用いる、「組み合わされる」とは、トップシー ト２８をバックシート３０に直接接合させることにより、該トップシート２８が バックシート３０に直接結合された構造と、トップシート２８が該トップシート ２８を中間部材に接合しバックシート３０に接合することによって、バックシー ト３０に結合されている構造とを含む。トップシート２８とバックシート３０と は、接着剤、超音波結合、熱結合または本分野において公知の別の取付け手段の ような取付け手段（図示せず）によって、おむつ周縁に沿った領域のように選択 された領域において相互に直接接合することができる。例えば、均一な層を接着 剤層、パターン層の接着剤、スプレーパターンの接着剤または別個のラインを列 状にしたもの、スワールもしくはスポット状の建築用接着剤を、トップシート２ ８をバックシート３０に接合するのに用いてもよい。上述に記載の取り付け手段 が、本明細書に記載した物品の様々な別の構成部分をともに相互接続し組み立て るのに用いてもよいことが容易にわかるであろう。 本発明の図示した実施例において、トップシート２８がバックシート３０と向 かい合う関係で配置され固定されおり、バックシート層とトップシート層との間 に保持部分４８と汚物処理部分４６とを保持し維持するようになっている。トッ プシート層２８のマージン側部部分が、バックシート層３０の対応するマージン 側部領域に作動的に接続されている。トップシート層とバックシート層が取りっ けられたマージン側部領域の各々が、これに対応して組み合わされた、汚物処理 部分４６の側部縁領域の横方向外方に配置される。本発明の特定の構造において 、トップシート２８は、保持部分４８または汚物処理部分４６の端部縁領域の長 手方向外方に配置された取付けマージン端部領域を含むことができる。同様に、 バックシート３０は、保持部分または汚物処理部分の端部縁領域の長手方向外方 に配置された取付けマージン端部領域を含むことができる。 弾性部材３４が、長手方向の側部縁２０の各々に沿っておむつ１０の周縁部に 近接して配置されている。弾性部材３４はトップシート層とバックシート層のい ずれか、もしくは双方に接続され、おむつ物品の弾性化された側部マージンを形 成し、着用者の脚部に対しおむつ１０を引出し保持できるように構成でき、弾性 化された脚部バンドまたは脚部カフスを形成するようになっている。ウエスト弾 性部材４２は、おむつ１０の端部縁のいずれか、もしくは双方に近接して配置さ れてもよく、弾性化されたウエストバンドを形成するようになっている。 様々な弾性部材３４、４２が弾性的に短縮可能な状態でおむつ１０に固定され ており、通常ひずみを受けた状態で、弾性部材がおむつ１０に対し効率的に収縮 するようになっている。弾性部材は、例えばおむつ１０が非収縮状態の間弾性部 材が伸ばされて固定されるような、いくつかの手段で弾性的に収縮可能な状態で 固定することができる。あるいは、おむつ１０は、例えば、プリーツを寄せるこ とと、弾性部材が非弛緩状態または非伸長状態であるときに、おむつ１０に固定 され接続された弾性部材により収縮されていてもよい。熱収縮弾性材料のような 別の手段を衣類にギャザーを寄せるのに使用してもよい。 図１に図示した構造において、弾性部材３４は、おむつ１０の中間領域１６の 全長にほぼ沿って延びている。あるいは、弾性部材３４は、おむつ１０の全長、 あるいは特定のおむつの設計に所望の弾性的に収縮可能なラインの構成を形成す るのに適した別の長さにわたり延びていてもよい。弾性部材３４、４２は別の複 数の形状であってもよい。例えば、個々の弾性部材３４の幅は、約０．２５ｍｍ （０．０１インチ）から２５ｍｍ（１．０インチ）か、それ以上の様々であれば よい。弾性部材は、弾性材料からなる単一のストランドまたはストリップから構 成されていれるか、あるいは、弾性材料からなる複数の平行か非平行なストラン ドを備えていればよい。弾性部材は、直線か、曲線構造で付与されていればよい 。複数のストランドが用いられる場合、個々のストランドは、実質的に等しい弾 性力を与えるように構成されていてもよいし、もしくは異なる弾性力を与えるよ うに構成されていてもよい。例えば、個々のストランドは、異なる径すなわち別 の大きさであってもよいし、異なる量の伸びで構成され、段階的あるいは別の変 数の弾性張力を与えるようになっている。ストランドが非平行である場合には、 ２つか、３つ以上のストランドが、交差していてもよいし、弾性部材内で相互結 合されていてもよい。弾性部材は、本分野において公知のようないくつかの手段 でおむつに接合されていればよい。例えば、弾性部材は、様々な結合パターンを 用いて、超音波的に結合、熱および感圧シールを行なってもよいし、ホットメル トまたは別の種類の接着剤のスプレーまたはスワールパターンでおむつ１０に接 着的に結合されている。 本発明の図示した実施例において、例えば脚部弾性部材３４はキャリヤーシー トを構成していればよく、複数の個々の弾性ストランドからなるグループになっ た組の弾性部が取り付けられている。弾性ストランドは、交差したり相互接続し ていればよく、あるいは相互に完全に分離していてもよい。例えば、キャリヤー シートは、エンボス加工されていないポリプロピレン材料からなる０．００２ｃ ｍの厚さのフィルムを構成していればよい。例えば、弾性ストランドは、デュポ 性ストランドは、一般的に約４７０から１８８０デシテックス（ｄｔｘ）の範囲 内であればよく、好ましくは、本発明の１実施例においては約９４０ｄｔｘか、 これに等しいデシテックスであり、各弾性脚部バンドごとに３−４本のストラン ドが用いられる。適当な弾性ストランドの別の例には、グローブ・マニュファク チュアリング・コーポレーションから入手できるいＧＯＳＰＡＮエラストマーか ら構成できる。各ストランドは一般的に、約２４０から１９２０デニール（ｄｅ ｎ）の範囲であり、好ましくは約１４００デニールか、これに等しく、本発明の １実施例においては、３−４のストランドが各弾性脚部バンド毎に用いられる。 さらに、脚部３４は、一般的に直線であり、任意的には曲線であればよい。例 えば、曲線状弾性部材は、おむつの長手方向の中心線に向かって内側に曲げるこ とができる。特定の構造において弾性部材の曲線は、おむつの横方向の中心線に 対し対称的に構成されているか、配置されている。曲線弾性部は、内側と外側に 曲げられレフレックスタイプの曲線を有していればよく、弾性部材の長さ方向の 中心が、おむつの前後ウエストバンドのいずれかの方向に選択された距離だけず れて、所望のフィット性と外観を与えるようになっていればよい。 従来の物品ではウエストバンド領域または脚部バンド領域において様々なバリ ヤーフラップ構造を組み込んできた。例えば、このような物品では、一般的に、 ポリマーフィルムおよびフィルム不織積層のような単一のあるいは多層材料を、 横方向に沿って物品のウエスト部分で組み込んでウエストフラップすなわち、く ぼみを形成した。しかし、この材料は一般的に同様の状態を呈する。材料が伸張 されると、ネックダウンする傾向にあり、有効幅を減少させることになる。ネッ クダウンすると、ほぼ伸張方向に延びる比較的大きな波形すなわちうねりを形成 することになる。この波形が存在することにより、バリヤーフラップ、特にウエ ストフラップ自体が崩壊し、人体排泄部ウエスト材料を受取り、捕らえるのに開 いたままにする能力が減少してしまう。さらに、従来の材料では収縮すると、全 体の剛性が低減し、複合物の剛性の減少によりバリヤーフラップ自体が折り曲げ られたり、あるいはこれ自体が崩壊することになるので、これらの効率が減少す ることになる。 個々に別個の弾性ストランドを組み入れる積層のような、特定のバリヤーフラ ップが従来の構造の欠点を解決できる構造を与えることができることが発見され た。伸張されると、本発明のストランド積層が、バリヤーフラップの平面を横切 り、意図する伸張方向に沿って一般的に好ましくない伸張方向の波形影響を実質 的に回避する。伸張量は、弾性ストランドが積層に組み立てられた延び量を越え ないのが好ましい。完全に伸張されて延ばされると、ストランド積層は、ほぼ平 坦になる。ストランド積層が弛緩し弾性的に収縮すると、十分な大きさと、細か な波形状には、構成方向にほぼ垂直に延びるように一般的に整列された波形状の 窪みすなわち溝が設けられる。細かい波形は、フラップ構造の剛性を高め、排泄 物を受け取るのに開いたままである能力を改善できる。本発明のストランド状の 積層は、伸ばされたときにくびれる可能性を実質的に改善する。さらに、ストラ ンド状の積層の幾何形状自体が、図示したウエストの囲いのようなバリヤーくぼ み構造として使用されると、材料の性能における重要な役割を果たす。ストラン ドの配置は、積層の様々な構造の機能性において所定の役割を果たすこともでき る。 しかし、従来の種類の材料の識別または材料の種類は、十分に有効で信頼性の あるウエストフラップ構造を得るのに適当ではないことがわかった。ウエスト囲 いの性能と有効性が、複合バリヤーフラップを組み立て、構成するのに用いられ た材料の特性と態様の特徴との特定の組み合わせに依存することが発見された。 例えば、物品のウエストバンドにおけるポリウレタンフィルムまたはフィルム積 層から構成されたフラップを取り入れること、およびＳＭＳ（スパンボンド−メ ルトブロー−スパンボンド）不織布積層を物品のウエストバンドに配置すること は、十分に有効なバリヤーフラップ構造を確実に与えなかった。特定の物理的な 特性を備えた材料をさらに構成することが重要である。所望の物理的特定の１つ がフラップ部材の剛性であり、所望の剛性は様々な手段で達成できる。例えば起 因となる要因には、フラップ材料の坪量、個々の組成物の剛性、すなわちモジュ ラス、フラップ部材内の積層に添加される接着剤の存在、溶接または超音波処理 の存在、バリヤーフラップ構造に使用される個々の弾性ストランドの数、バリヤ ーフラップ内のストランドの配置の形状、バリヤーフラップ内の波形の存在と構 造およびバリヤーフラップ内に組み込まれた組成物の層の数がある。 本発明は、横断横方向寸法２４および長さ方向の長手寸法２６を含むおむつ１ ０のような個々の物品を提供することである。各おむつ１０は、前側ウエストバ ンド部分１２、背中すなわち後部ウエストバンド部分１４、および前後ウエスト バンド部分を相互接続する中間部分１６を有する。物品は、横方向に延びる幅と 長手方向に延びる長さとを有するバックシート３０を含む。有孔性の液体透過性 トップシート２８は、横方向に延びる幅と長手方向に延びる長さとを有しており 、バックシート層３０に重ねられた関係で接続される。吸収体３２のような吸収 性構造がバックシート層３０とトップシート層２８との間にサンドイッチされて 作動的に固定されている。 図１、２、および３に図示するように、おむつ１０は、横方向と長手方向に延 びるフランジセクション８２と、横方向と長手方向に延びるバリヤーフラップま たはポケットセクション８４とを含むウエストポケット部材８０を有する。フラ ンジセクションは、例えば、トップシート２８の体側の面に接続されている。ウ エストポケット部材８０のフラップまたはポケットセクション８４は、フランジ セクション８２の境界線に沿ってほぼ近接して物品に固定されたほぼ固定縁部分 １０２を含み、選択された距離だけ固定縁部分１０２から長手方向に間隔のあい た弾性ギャザー可動縁部分１０４を含む。従って、ポケットセクションは、作動 可能なウエスト窪みとウエストフラップ構造を含むことになる。ポケットセクシ ョンは、また実質的に液体不透過性のポケットバリヤー層１０６、該ポケットバ リヤー層に面する関係で接続されたポケット布層１０８とを含む。例えば、ポケ ット布は、織りまたは不織布から構成されていればよく、図示した構造において 布層は、好ましくは不織布である。複数の別個の、横方向に延びるポケット弾性 部材１１０がポケットバリヤー層１０６とポケット布層１０８との間に挟まれて 作動的に結合され、弾性化されたウエストポケット組成物１１２を形成し、ほぼ 横方向２４に沿ってギャザーが形成され、少なくとも横方向に沿って弾性的に伸 長可能となる。図示した構造は、実質的に相互に平行に整列された弾性部材を含 むが、別の分離した弾性構造と配列を含むことができる。好ましくは、布層１０ ８は着用者の皮膚に対し配置されるようになっているが、バリヤー層１０６は、 着用者の皮膚にすぐに近接して配置されるように指定されていてもよい。 本発明の特定の態様において、ウエストポケット部材８２のフランジセクショ ン８２は、実質的に液体不透過性フランジバリヤー層１１４と、該フランジバリ ヤー層に面する関係で作動的に接続され固定されたフランジ布層１１６とを含む ことができる。フランジ布は、例えば、織りまたは不織布から構成されていれば よく、図示した構造において、布層は不織布であるのが好ましい。複数の別個の 横方向に延びるフランジ弾性部材１１８は、フランジバリヤー層１１４とフラン ジ布層１１６との間に挟まれて、作動的に接続され、弾性化されたフランジ複合 物１１２を形成し、フランジ弾性部材によりほぼ横方向にギャザーが形成されて 少なくとも横方向２４に沿って弾性的に伸長可能である。図示した構造では、ほ ぼ相互に平行である弾性部材を含むことができるが、任意的には、平行ではない 弾性部材の別の別個の構造を含むことができる。好ましくは、バリヤー層１１４ は、着用者の皮膚にすぐ近接して配置されるように指定されているが、布層１１ 6が着用者の皮膚に対し配置されるように構成される。フランジセクション８２ の特定の構造は、物品の対向した端部縁マージン２２とほぼ一致するように構成 され配置できる。 図２と図３に図示した構造のような本発明の特定の構造において、ウエストポ ケット部材８０のポケットセクション８４は、ウエストポケット部材のフランジ セクション８２と一体的に構成できる。これらの構造において、ポケットバリヤ ー層１０６はフランジバリヤー層１１４と一体的に形成され、これに組み合わせ てフランジポケットバリヤー層を形成し、布ポケット層１０８は、布フランジ層 １１６と一体的に形成されて組み合わされたフランジポケット布層を形成するこ とになる。図示した構造では、さらに、フランジポケット布層とほぼ同一の広が りのフランジポケットバリヤー層を含む。 本発明の別の構造において、フランジセクション８２内の弾性部材１１８が、 少なくとも約２ｍｍの間隔を与える所定の境界空間１２２だけポケットセクショ ン８４内の最も近接した弾性部材１１０から離れている。特定の態様において、 境界空間距離が与えられた間隔は少なくとも約８ｍｍであり、任意的には、少な くとも約１６ｍｍである。間隔距離は、フランジ弾性部材がポケット弾性部材か ら実質的に離れて有効に作動できる隔離量を与える。従って、フランジ弾性によ り得られるギャザーは、ポケット弾性部により得られるギャザーから実質的に離 れている。 図４を参照すると、おむつ１０の横方向に対向した側部におけるファスナータ ブ３６が、中心横方向に整列するライン１３０に沿ってほぼ整列しているのが好 ましい。本発明の特定の態様において、整列ライン１３０は、ポケット部材８０ においてポケット弾性組１１０をフランジセクション弾性組１１８から離す境界 空間１２２とほぼ一致しており、これの中に存在する。所望の構造において、遠 い方のポケットセクションの端部縁１０５は、引っ張り力Ｆが結合タブにかけら れると発生する中心力ライン１３０と整列するか、これに比較的近接して配置で きる。遠い方の縁を力ライン１３０とほぼ整列させることは、ポケットセクショ ン８４、特にポケットセクションの可動縁分１０４を作動的に伸張させ、ポケッ トセクションを物品から離すことになる。特に、ポケットセクションは、使用中 により効率的にトップシート２８の体側面から離すことができ、より効率的なポ ケットすなわちウエストフラップ構造を作り出し、人体からの流体と排泄物を捕 らえるようになっている。さらに、ウエストポケットセクション８４のフラップ 構造は、着用者により行なわれる動作の範囲にわたり人体との接触をより有効に 維持でき、可動縁部分１０４の領域で改善されたガスケットを形成できる。 図２をもう一度参照すると、本発明の別の態様では、ポケットセクション８４ 内の弾性部材１１０の１つが実質的に固定された縁部分１０２に最も近接して配 置される。さらに、このように近接した弾性部材が、実質的に固定された縁部分 １０２とポケットセクションの可動縁部分１０４との間に配置されており、約２ ｍｍ以上、あるいは約４ｍｍ以上の近接した間隔１２４だけポケットセクション のほぼ固定された縁部分１０２から離れている。本発明のさらに別の態様におい て、近接した間隔１２４は、約１３ｍｍ以下、あるいは約８ｍｍ以下である。間 隔１２４の適当な選択は、ポケットセクション８４、特にその可動縁領域を助け ることになり、物品のトップシートから離れた開位置を維持する。距離が小さす ぎる場合には、ポケットセクションは確実に開かないことがある。距離が大きす ぎる場合には、ポケットセクションは過度の崩壊に適切に耐えることができない ことがある。 図２と３を参照すると、ウエストポケット部材８０のポケットセクション８４ が、取り付け領域１２６によってトップシート２８のような物品の指定領域に固 定することができる。図示した構造において、取り付け部分１２６が境界空間１ ２２から延びており、フランジセクション８２を取り付けに固定するようになっ ている。任意的に、取り付け部分１２６は、境界空間１２２、少なくとも物品の 横方向の中間すなわち中央部分にある境界空間１２２の１セクション内に実質的 に制限でき、別の取り付け部分は、フランジセクション８２を物品に固定できる 。従って、取り付け領域１２６は、ポケットセクション８４のほぼ固定された縁 部分１０２を作動的に提供できる。さらに、ウエストポケット部材８０のポケッ トセクション８４が、トップシート２８に対しほぼ平坦になるように固定された 、横方向に対応する端部セクション１２８を有する。その結果として、ウエスト リポケット部材のポケットセクション８４は、取り付け部（図１、４、６参照） でトップシート２８に固定できる。 図５を参照すると、本発明の特定の構造が、内部に形成された内側に延びるノ ッチ領域９６を有する少なくとも１つの長手方向に延びる末端ウエストバンド縁 が構成されたバックシート層３０を有することができる。ノッチセクションに直 ぐに近接したバックシートのマージン縁部分がフランジセクションの対応する部 分に作動的に接続され取り付けられている。 本発明の様々な構造において、ウエストバンドノッチ領域９６は、様々な形状 と大きさを有することができる。ノッチ領域は、曲線形状、楕円形状、あるいは これらの組み合わせの形状である。好ましくは、ウエストバンドノッチ領域９６ は、バックシート３０の横方向中間領域のほぼ横方向中央である。好ましい本発 明の様々な構造において、ノッチの横領域９６の横方向の延びは、物品の全体の 横方向の全延びの約８０％以下であり、好ましくは物品の全横方向の延びの約４ ０％以下で、改善された性能を形成する。さらに、ノッチ領域９６の横方向の延 びは、物品の全体の横方向の全延びの約１０％以上であり、好ましくは物品の全 横方向の延びの約２０％以上で、所望レベルの心地よさと排泄収納を与えること になる。さらに別の態様において、ノッチ領域９６の長手方向、すなわち深さの の延びは物品全体の全長手方向の延びの約２−１５％の範囲内である。例えば、 おむつ式の物品において、ノッチ領域９６は、９ｍｍの長手方向の内側最高延び を有することができる。あるいはノッチ領域９６の内側の延びは、少なくとも約 １２．５ｍｍであり、任意的には約１５ｍｍである。別の構造において、ノッチ 領域９６の内側の延びは、約６５ｍｍ以上である。あるいは、最高内側延びは、 約５５ｍｍ以下であり、任意的には約４５ｍｍ以下である。ノッチ領域９６の寸 法を測定するとき、物品ウエストバンドにおける弾性ギャザーが実質的に取り除 かれた状態で、物品がほぼ平坦で収縮されない状態で配置される。 図２と３を参照すると、ポケット弾性部材１１０の１つがポケットセクション ８４の可動縁部分１０４の末端縁１０５にほぼ近接して配置されており、約１３ ｍｍ以下の間隔１０７だけ末端縁から離れている。あるいは、縁の間隔は７ｍｍ 以下であり、任意的には約１ｍｍ以下である。別の態様において、末端縁１０５ は、実質的に曲げられない。詳細には、ポケットセクションの末端縁は、それ自 体で折れ曲がらず、１つか２つ以上のポケット弾性部を囲むか、包むようになっ ている。別個の末端縁１０５に近接した弾性部材の位置決めは、ポケットセクシ ョンのほぼ完全な幅にわたりポケットセクション８４が開いた状態を維持する助 けとできる。その結果、ポケットセクションは、機能的なバリヤー囲い構造を提 供することになる。 本発明の様々な構造は、フランジとポケットセクション８２と８４とをそれぞ れ提供するように構成されており、所望の剛性値を有する。詳細には、フランジ とポケットセクションのいずれか、または双方が少なくとも約５ｍｇの剛性値を 有することができる。あるいは、剛性は、少なくとも約１５ｍｇ、任意的には３ ０ｍｇであり、改善された性能を提供するようになっている。本発明の別の態様 において、フランジおよびポケットセクションのいずれか、あるいは双方が約２ ５０ｍｍ以下の剛性を有することができる。あるいは、剛性は、約２００ｍｇ以 下であり、任意的には１７０ｍｇ以下であり、改善された性能を与えることがで きる。剛性が低すぎると、ポケットセクションは極めて崩壊しやすくなる。剛性 が大きすぎると、ポケットあるいはフランジセクションは着用者に剌激を与えす ぎることになる。 ウエストポケット部材８０のフランジと、ポケットセクションの剛性が、ＴＡ ＰＰＩ Ｔ５４３ｏｍ−９４の試験法を用いることと、ニューヨーク州、トロイ 所在のテレダイン・ガーレイから入手可能な装置である、ガーレイ・ディジタル ・剛性テスター・モデル４１７１−Ｄの試験法を用いて求めることができる。従 って、ウエストポケット部材８０の様々なセクションの剛性値は折れ剛性である 。本発明を目的として、剛性試験中に、曲がり動作がサンプルに対し行なわれる 軸線は、弾性伸張と弾性部材１１０または１１８のような組み合わされた弾性部 材により形成されたギャザーの方向にほぼ平行に並ぶ折れ軸線である。例えばポ ケットセクション８４の剛性試験に関し、ポケットセクションの試験サンプルの 折り軸線が、ポケットセクションが物品内で始めに組立てられたときに観察して 物品の横方向２４とほぼ整列した軸線に沿っている。 フランジセクション８２とウエストポケット部材８０のポケットセクション８ ４のいずれかまたは双方に関し、ポケットセクションの試験サンプルの折れ軸線 は、ポケットセクションが物品中に組み立てられたときに観察して、物品の横方 向２４と実質的に整列した軸線に沿っている。 ウエストポケット部材８０のフランジセクション８２とポケットセクション８ ４のいずれか、あるいは双方に関し、バリヤー層は、ポリマーフィルムまたは液 体に対し低透過性の布、あるいはこれらの組み合わせにより得ることができる。 例えば、ポリマーフィルムは、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド等か ら構成されている。不織布は、スパンボンド−メルトブロー−スパンボンド（Ｓ ＭＳ）布、メルトブロー布、カレンダーがけされた不織シート等を含むことがで きる。この厚さを通る液体の通路に関し、バリヤー層は、尿のような液体通路に 対し有効なバリヤーを形成するのに十分な程度に水が溜まる抵抗を呈するように 構成される。 例えば、バリヤー層は、ＣＴ（ＸＥＭ４００．１）のような０．０００６イン チ（０．０１５ｍｍ）のキャスティングされたエンボス加工フィルム、または、 ウィスコン州、チッペワ・フォールに所在のコンソリデーティド・サーモプラス チックから入手可能なＸＳＦ−３６７のような０．０００４インチ（０．０１０ ｍｍ）の吹き込まれたフィルムから構成されていればよい。バリヤー層は、オク ラハマ州、マカレスタ所在のエジソン・プラスチックから入手可能なＸＰ１０２ ４Ａのような０．０００３５インチ（０．００８９ｍｍ）伸張した薄いフィルム であってもよい。 ウエストポケット部材のフランジセクション８２とポケットセクション８４に 関し、布層１０８または１１６が、細かいデニール、低坪量の不織材料から構成 できる。このような不織布の例には、ポリプロピレン・スパンボンド材料、複合 ポリプロピレン／ポリエチレン・スパンボンド材料、ＳＭＳ材料、通気結合され たカーディングウェブ、点結合された結合カーディングウェブ等がある。 例えば、布層は、約４デニール以下のデニールを有する繊維から構成された０ ．５ｏｓｙ（１７ｇｓｍ）ポリプロピレン・スパンボンド布から構成されていれ ばよい。布層は約３デニール以下のデニールを備えた繊維であればよく、任意的 には、約２．５デニール以下のデニールを有する繊維を含むことができる。 ポケット弾性部材１１０とフランジ弾性部材１１８のいずれか、あるいは双方 は、天然または合成ゴムのような天然あるいは合成エラストマーからなるストラ ンドから構成できる。本発明の特定の態様において、弾性部材は、約１００デニ ール以上のデニールを有するストランドを含むことができる。あるいは、弾性部 材は、約２８０以上のデニール、あるいは約３６０以上のデニールを含むことが できる。本発明の別の態様において、弾性部材は、約１９２０デニール以下のデ ニールを有することができる。あるいは、弾性部材は、約１１４０デニール以下 のデニール、任意的には約５６０デニール以下のデニールを有することができる 。例えば、ポケット弾性部材１１０またはフランジ弾性部材１１８は、グローブ ・マニュファクチュアリング・コーポレーションから入手可能な３６０デニール ＧＬＯＳＰＡＮ Ｓ７の弾性ストランドを含むことができる。 ウエストポケット部材８０のフランジとポケットセクションを作るために、ポ ケット弾性部またはフランジ弾性部は、ウエストポケット部材に組み立てる前に ５０−３５０％（非伸張状態の弾性長さに関して求められるような）延ばされ、 ポケット複合物１１２またはフランジ複合物１２０を形成するようになっている 。例えば、フランジ弾性部１１８が約１５０％の延びで構成でき、ポケット弾性 部１１０は、約１７５％の延びを有することができる。 弾性ストランドの数と、該ストランドの間の間隔は選択でき、所望の性能を与 えるようになっている。例えば、弾性部は、着用者の皮膚に過度の刺激と赤くな ることを回避しながら、着用者の皮膚に所望のガスケットき機能を与えるように なっている。 本発明の別の態様において、フランジセクション８２またはポケットセクショ ン８４の弾性部材が、少なくとも約２ｍｍの弾性空間距離１３２を有する。ある いは弾性空間距離１３２は、少なくとも約３ｍｍとでき、好ましくは任意的には 少なくとも約４ｍｍとできる。別の態様において、フランジセクション８２また はポケットセクション８４の弾性部材は、約１３ｍｍ以下の弾性間隔１３２を有 することができる。あるいは、弾性間隔１３２は、約１１ｍｍ以下であり、任意 的には約８ｍｍ以下でありバリヤーフラップ構造の作動に関し改善された制御を 行なうことができる。 ポケットセクション８４のような、バリヤーフラップ構造の作動をさらに制御 するために、ポケット弾性部材１１０が単層の全幅（弾性部材の伸張寸法にほぼ 垂直な寸法に沿って求められるような）に沿って均一に間隔があけられていても よく、あるいは別個で個々の機能的な組にグループ分けしてもよい。例えば、図 ６は１つ以上の機能的なグループのポケット弾性部１１０を有する積層を示す。 このような複数のグループが、ウエストポケット部材８０のポケットあるいはフ ランジセクションのいずれか、もしくは双方に配置され、バリヤーフラップの作 動を制御して、性能を高めるようになっている。 本発明の特定の態様において、フランジ弾性部材１１８は、フランジ収縮力を 与えるように構成でき、ポケット弾性部材は、ポケット収縮力を与えるように構 成できる。本発明の特定の態様において、フランジ弾性によりかけられた収縮力 が、ポケット弾性部にかけられた収縮力よりも比較的大きくなるように構成され ている。図１と図４に図示するように、例えば、フランジ弾性部をより長くでき るが、そうでない場合にはポケット弾性部よりも大きくあるいはより強く収縮で きる。このような構造では、ウエストポケットが作動的に最終物品に組み立てら れたとウエストポケット部材８０のフランジとポケットセクションとの間で所望 の相対的な収縮を与えることができ、着用者の使用中に、ポケットセクション８ ４を所望に開いた状態に維持する助けとなる。 本発明の好ましい態様において、ウエスト、ポケットあるいは双方の領域のい ずれかにおける弾性部材が、図１と４に図示するように作動的にゾーンで引っ張 られる。ゾーンの引張は様々な手段で達成されればよい。例えば、弾性部材の収 縮がフラップの複合物にギャザーを形成するような領域のみに付与されてもよい ０結合剤がない領域において、残りの弾性部材はフラップの複合物に実質的にギ ャザーを形成することなく、収縮できる。あるいは、超音波のような別の技術で は、弾性収縮が望まれない領域において弾性部材を作動的に作用しないように用 いることができる。 エラストマー部材１１０または１１８が、選択されたパターンの接着剤あるい は別の種類の結合のような適切な固定手段で、対応するバリヤーと布層のいずれ か、もしくは双方に結合される。例えば、接着剤の不連続した小滴あるいはフィ ラメントスプレーすることにより付与されてもよいし、あるいはスワールパター ンのような選択されたターンでほぼ連続したラインの接着剤を構成することによ り付与されてもよい。あるいは、エラストマー部材１１０あるいは１１８が、複 数の個々の長手方向に延びるストリップの接着剤でバリヤーおよび布層の少なく とも１つに取り付けることができる。各個々の接着ストリップが、別個の距離だ け接着剤のストリップにすぐ近接して空間的に離れており、エラストマー部材の １つを、バリヤーおよび布層の少なくとも１つにほぼ取り付けるように構成され ている。例えば、図示した構造において、接着剤のストリップが相互に実質的に 平行に整列できる。 図１と図４を参照すると、ウエスト部材８０のポケットセクション８４が、長 手方向に延びる収納フラップ６２の内側に面する体側表面にわたりつながり広が るように構成されていればよい。好ましくは、ポケットセクション８４の可動縁 部分１０４が収納フラップ６２の別個の可動縁６６に実質的に接続されないで取 り付けられておらず、弾性化された収納フラップ６２と弾性化されたポケットセ クション８４との間の相互作用を減少させることになる。収納フラップ６２を弾 性化するのに用いられた弾性部材６８によってかけられた弾性引張力を区画化す ることが望まれる。さらに詳細には、収納フラップの弾性引張は、各収納フラッ プの長手方向の中央セクションにほぼ制限される。従って、収納フラップの端部 領域、詳細にはポケット領域８４にほぼ近接する端部領域には、弾性部材６８に よりかけられる弾性引張力が実質的になくなることになる。遠い方の内６６が適 切な取り付け機構でトップシート層２８に固定され、ポケットセクション８４の 作動と開口から離れて収納フラップの遠い方の縁６６を分離することになる。 収納フラップ６２の上述に記載したような引張力の区画化は、様々な手段で達 成することができる。例えば、収納フラップの適切な端部領域の弾性部材６８の 弾性収縮性が、有効に「殺す」すなわち選択された領域における弾性あるいは収 縮性を作用させない機械的、超音波あるいは熱処理のように、作動的になくすこ とができる。あるいは、収納フラップの端部領域における弾性部材６８が収納フ ラップ材料に実質的に取り付けられなくてもよい。従って、収納フラップ端部領 域における弾性部材が、収納フラップ６２の端部領域上に実質的にギャザー引張 をかけることなく、弾性的に収縮させることができる。別の構造において、収納 フラップの遠い方の端部領域を、端部領域を接着剤、超音波結合あるいは別の取 り付け機構でトップシート層２８に作動的に固定することによって、実質的に全 体的に固定することができる。 本発明の様々な構造において、吸収性構造において、吸収構造３２によって設 けられ選択された吸収性本体が、トップシート２８とバックシート３０との間に 配置され作動的に固定される。吸収性本体は、一般的に圧縮され、着用者の皮膚 に心地よく、剌激を与えない構造を有し、人体の液体排泄物を吸収し保持するこ とができる。本発明を目的とし、吸収性構造は、単一の一体化された材料から構 成されているか、あるいはともに組み立てられて作動する複数の個々に分離した 材料から構成されていればよいことに留意しなければならない。吸収性構造が単 一で実質的に一体化された材料から構成されている場合には、選択された空間領 域に形成された所望の構造特性を含むことができる。吸収性構造が複数の片から なる場合には、この片は、別個の層として、あるいは別の非層状形状および構造 として構成されていればよい。さらに、個々の片は、製品の要求に応じて、同一 の広がりを有していてもよいし、あるいは同一の広がりを有していなくてもよい 。しかし、各片は、吸収性構造の少なくとも１つの別の近接片との境界の少なく とも１部に沿って作動可能に限界的に接触して構成されているのが好ましい。各 片は、超音波あるいは接着結合、もしくは機械的あるいは水圧ニ−ドリングのよ うな繊維交絡機構によって吸収性構造の近接部分に接続されるのが好ましい。 図示した実施例において、吸収性構造３２は、水溶性ターゲットゾーンを有し ており、特にその側部縁に沿って輪郭形成された曲線周縁を有している。２つの ほぼ鏡像内側に折れた側部方向の縁は、着用者の股に配置するのに適したより狭 い中間セクションを形成する。図示した吸収性構造３２において、前側セクショ ンは、２つの横方向に間隔のあいた耳領域と、中央領域とを含む。ターゲットゾ ーンは、液体排泄が吸収性構造３２で一般的に繰り返し発生する領域を囲む。お むつが着用されると、耳領域が着用者のウエストと胴部分の側部に係合するよう に構成されており、中央領域は、着用者のウエストと銅部分の中間部分とほぼ係 合するように構成されている。 吸収性構造３２は、様々な大きさと形状（例えば、長方形、三角形、Ｔ字形、 砂時計形等）で、様々な範囲の材料から製造されればよい。吸収性構造３２の大 きさと吸収能力は、着用者の大きさと、吸収性物品の意図する費用により得られ る液体荷重とに適合しなければならない。さらに、吸収性構造３２の大きさと能 力は、幼児から大人に至るまで収納できるように変えることができる。さらに、 本発明に関し、各汚物処理部分４６と保持部分４８の密度または坪量と、これら の割合を変更できる。本発明の特定の態様において、吸収性構造は、少なくとも 約３００ｇｍの合成尿の吸収能力を有する。あるいは、吸収性構造は少なくとも 合成尿約４００ｇｍの吸収能力を有し改善された性能を与える。 様々な種類の湿潤可能な親水性繊維材料を用いて、吸収性構造３２の構成部分 を形成するのに使用できる。適当な繊維の例には、セルロース繊維のように本質 的に湿潤可能な材料からなる自然発生有機繊維、レーヨン繊維のようなセルロー スまたはセルロース繊維派生物からなる合成繊維、特定のポリエステルまたはポ リアミド繊維のような本質的に湿潤可能な熱可塑性ポリマーから製造された合成 繊維、および適切な手段によって親水性になったポリプロピレンのような非湿潤 性熱可塑性ポリマーから構成された合成繊維を含む。例えば、シリカ処理、適当 な親水性部分を有し、繊維から簡単に取り除くことのできない材料処理、繊維生 成の間か、その後に親水性ポリマーで非湿潤疎水性繊維を覆うことによって繊維 を親水性にしてもよい。本発明の目的に関し、上述した様々な種類の繊維からな る選択された混合物を用いてもよい。 本明細書に用いるような、“親水性”とは、繊維と接触する水溶液によって濡 らされる繊維または繊維の表面のことを意味する。材料の湿潤程度は、含まれた 液体と材料の接触角と表面張力について表すことができる。特定の繊維材料また は汚物処理部分４６に使用された繊維材料との混合物の湿潤性を測定するのに適 当な設備と技術が、カーンＳＦＡ−２２２表面張力アナライザ・システムまたは ほぼこれに均等なシステムにより得ることができる。このシステムで測定される と、９０°未満の接触角を有する繊維が“湿潤性”または親水性と定義され、９ ０°以上の接触角を有する繊維は“非湿潤性”すなわち疎水性と定義される。 保持部分４８が、セルロースフラフのウェブのような、高吸収性材料粒子で混 合された親水性繊維のマトリックスからなる。特定の構造において、保持部分４ ８は、超吸収性ヒドロゲル生成粒子と合成ポリマーメルトブロー繊維との混合物 または超吸収性粒子と、天然繊維または合成ポリマー繊維との混合物からなる繊 維コフォーム材料との混合物から構成されていればよい。超吸収性粒子は、疎水 性繊維とほぼ均質に混合されるか、もしくは非均質に混合される。例えば、超吸 収性粒子の濃度は、吸収性構造の体側の方向に向かって濃度が小さくなり、吸収 性構造の外側に向かって濃度が比較的より大きくなるような状態で、吸収構造の 厚さ（ｚ方向）の主要部分を介し非段階的になるように構成されていればよい。 適切なｚ勾配の構造が、ケレンバーガー他に１９８７年１０月１３日に発行され た米国特許第４、６９９、８２３号に記載されており、本発明は、この先行技術 を引用し、この特許明細書の記述を本明細書の記述の一部とする。吸収性粒子は 親水性繊維のマトリックス内のほぼ別個の層に配置されていたり、あるいは超吸 収性材料の別個の分離したポケット領域として構成されていればよい。さらに、 ２つか３つ以上の異なる種類の超吸収性材料が、繊維マトリックス内または繊維 マトリックスに沿って異なる場所に選択的に配置されていればよい。 高吸収性材料は超吸収剤のような吸収性ゲル材料から構成されていればよい。 吸収性ゲル材料は、天然、合成および変質された天然ポリマー材料とできる。さ らに、吸収性ゲル材料は、シリカゲルのような無機材料あるいは架橋されたポリ マーのような有機化合物とできる。“架橋された”とは、通常水溶性材料を効率 良くほぼ実質的に水溶性であるが膨潤性にする手段のことをいう。このような手 段は、例えば、物理的な交絡、結晶ドメイン、共有結合、イオン錯体および会合 、ヒドロゲル結合のような親水性会合および疎水性会合すなわちファンデルワー ルス力を含むことができる。 合成吸収性ゲル材料ポリマーの例に、ポリ（アクリル酸）とポリ（メタクリル 酸）、ポリ（アクリルアミド）、ポリ（ビニール・エーテル）、ビニール・エー テルとアルファーオレフィンとのマレイン無水物コポリマー、ポリ（ビニール・ ピロリダン）、ポリ（ビニールモルホリン）、ポリ（ビニール・アルコール）、 およびこれらの混合物とこれらのコポリマーがある。さらに、吸収性構造に使用 するのに適したポリマーは、水素化されたアクリルニトリル−グラフトスターチ 、アクリル酸グラフトスターチ、メチルセルロース、カルボキシメチル・セルロ ース、ヒドロキシプロピル・セルロースのような天然および変性天然ポリマーア ルギン酸、キサントゲンガム、ローカスビームガム等の天然ゴムを含む。天然お よび全体的または部分的な合成吸収性ポリマーとの混合物が本発明において有効 である。別の適合な吸収性ゲル材料が、１９７５年８月２６日に発行された米国 特許第３、９０１、２３６号にアサーソン他により開示される。合成吸収性ゲル ポリマーに関する処理が、マスダ他に１９７８年２月２８日に発行された米国特 許第4、０７6、６６３号およびツバキモト他に１９８１年８月２５日に発行され た同第４、２８６、０８２号に記載されている。 合成吸収性ゲル材料は、一般的に濡れるとヒドロゲルを生成するキシロゲルで ある。しかし、“ヒドロゲル”とは、材料の湿潤性および非湿潤性の形態の双方 のことも言及するのに通常使用されていた。 前述したように、保持部分４８に使用された高吸収性材料は、一般的に別個の 粒子を形成する。粒子は、例えば、らせん、あるいは半らせん、立方体、ロッド 状、多角形の所望の形状であればよい。ニードル、フレークおよび繊維のような 大きな最大寸法と最小寸法の比を有する形状も本明細書において使用できると考 えられる。吸収性ゲル材料の粒子の塊も保持部分４８に使用してもよい。 使用に好ましいのは約２０ミクロンから約１ミリメートルの平均大きさを有す る粒子である。本明細書に使用する“粒子大きさ”とは、個々の粒子の最小寸法 の重み付け平均を意味する。 適当な高吸収性は、吸収容量（“ＡＣ”ともいわれる）、荷重のもとでの変形 （“ＤＵＬ”ともいわれる）、および吸い上げ指数（“ＷＩ”ともいわれる）の 特定の特徴を有することができる。これらのパラメータについては、１９９１年 ９月１１日にＳ．バイリー他により出願された米国特許出願番号第７５７、７８ ７号の「吸収性組成物とこれを含む吸収性物品」に詳細に記載されている。本発 明は、この先行技術を引用し、この特許明細書の記述を本明細書の記述の一部と する。 本発明の特定の態様において、吸収性保持部分４８は、中に分散された多量の 吸収性材料を有する実質的に親水性の繊維のマトリックスからなる。改善された 吸収性特性を有する選択された超吸収性ポリマーは、性能を最大にしながら、吸 収性物品の所望の厚さを保持するのに重要である。改善された特性を与えるため に、超吸収性材料の粒子が、約２５から４０の範囲の荷重における吸収性（ＡＵ Ｌ）を与え、約３２から４８の範囲の吸収性容量とを与えるように選択される。 超吸収性材料により取り出される液体の割合は、３０秒における約３−１５ｇ／ ｇ（液体グラム／超吸収体グラム）の荷重のもとでの吸収性、５分における６． ５−２１ｇ／ｇの荷重のもとでの吸収性、６０分における２５−４０ｇ／ｇ約３ −１５ｇ／ｇ（液体グラム／超吸収体のグラム）の荷重のもとでの吸収性の範囲 である。 適当なＡＵＬを求めるための方法が、１９９２年９月１５日にＳ．ケレンバー ガーに付与された「圧力に対し膨潤性のあるヒドロゲルを含む吸収性製品」の米 国特許番号第５、１４７、３４３号、１９８９年１１月２日に公開された欧州特 許出願番号第ＥＰ ０ ３３９ ４６１Ａ１に記載されている。本発明は、この 先行技術を引用し、この特許明細書の記述を本明細書の記述の一部とする。 本発明に使用するのに適当な超音吸収体ポリマーの例が、バージニア州のポー ツマウスに所在するホエスト・セラネセから入手可能なＳＡＮＷＥＴ ＩＭ ポ リマーである。別の適当な超音波吸収性材料はミシガン州ミッドランドに所在の ダウ・ケミカル社から得られるＤＯＷ２０３５ポリマーを含んでいればよい。 保持部分４８からなる親水性繊維のマトリックスは、セルロース木材パルプフ ラフの層であればよく、超吸収性ポリマーの粒子を、親水性繊維のマトリックス 内に分散できる。親水性繊維と高吸収性粒子とが、重量あたり約７５：２５以下 、あるいは約７０：３０以下、任意的には約５５：４５以下の繊維対粒子の比で 形成できる。本発明の別の態様において、繊維対粒子の比は、重量あたり約２５ ：７５以上、好ましくは約３０：７０以上、より好ましくは４５：５５以上であ る。このような繊維対粒子の比は、吸収性構造の目標ゾーンにおいて特に好まれ る。本発明の特定の実施例において、繊維対粒子の重量比は約６５：３５以下、 約５０：５０以上であり、所望の性能を提供するようになっている。 親水性繊維と高吸収性粒子は、約４００から９００ｇｓｍの範囲の平均組成坪 量を形成できる。このような坪量は、吸収性構造の目標ゾーンにおいて特に好ま しい。このような坪量は吸収性構造の目標ゾーン内にあるのが特に好ましい。本 発明の所定の態様において、平均組成坪量が約５００から８００ｇｓｍの範囲内 であり、好ましくは、約５５０−７５０ｇｓｍの範囲内で、所望の性能を与える ようになっている。 本発明の吸収性物品の様々な構造に対し所望の厚さ寸法を形成するために、保 持部分４８が約０．６ｃｍ以下の嵩厚さで構成できる。好ましくは、嵩厚さは、 約０．５３ｃｍ以下であり、より好ましくは約０．５ｃｍであり改善された利点 を与えることができる。嵩厚さは、０．２ｐｓｉ（１．３８キロパスカル）の抑 制圧で求められる。 保持部分４８または吸収性物品の別の成分の密度が、坪量と厚さから計算でき る。例えば、おむつに関し、新しくパックされておらず、折り曲げられていない 状態の乾燥おむつに関し、重量と厚さが、０．２ｐｓｉ（１．３８ｋＰａ）の抑 制圧で測定される。従来の厚さ測定装置は、密度を計算するのに必要とされる厚 さを求めるのに使用されてもよい。 本発明の図示した実施例において、例えば、吸収性保持部分４８は、４−２２ グラムの木材パルプフラフを含んでおり、好ましくは８−１４グラムのフラフ、 より好ましくは、約１０から１２グラムのフラフを含むのが好ましく、所望の利 点を与えるようになっている。木材パルプフラフは、一般的に、おむつ１０に対 する形状と構造を与え、超吸収性ポリマーまたは別の高吸収性材料の粒子を支持 して位置きめする。保持部分４８は、約７から１２グラムの超吸収性ポリマーを 含むことができ、図示した実施例において、約８．５グラムの超吸収性ポリマー を含む。十分な超吸収性ポリマーが保持部分４８に組み込まれており、少なくと も約３００グ７ラムの尿の適切な全吸収容量を与えることができる。例えば、１ ３から２３ １ｂ（約５．９から１０．５Ｋｇ）の幼児の重みに関する中間の大 きさのおむつでは約500グラムの尿の全保持容量を有することができる。 フラフと超吸収性粒子を保持部分４８の所望の領域に選択的に配置できる。例 えば、フラムの坪量は、保持部分４８の幅寸法にわたり変わっていてもよい。あ るいは比較的より大きな量のフラフが、保持部分の前側ウエストバンド端部の方 に向かって配置されていればよい。例えば、Ｋ．イノエに１９８６年４月２９に 付与された米国特許第４、５８５、４４８号を参照する。図示した実施例におい て、超吸収性材料の主要部分が、保持部分の長さ寸法に沿って延びており、約３ ．５から４．５インチ（約８．９から１１．４ｃｍ）の幅の保持部分４８の中間 領域の下側に分布されていればよい。さらに、超吸収性材料は、保持部分の側部 と端部縁に近接して配置された超吸収性材料の量を減少させるように選択された ゾーンを有していてもよい。保持部分の縁で超吸収性材料の量が減少することに よって、保持部分４８の繊維フラフマトリックス内の超吸収性粒子の含有量を改 善できる。例えば超吸収性材料のパルス化されたゾーンの配置が、１９９１年７ 月２日に発行された米国特許第５、０２８、２２４号の「基材に粒子材料を断続 的に堆積させるための方法と装置」に記載された方法と装置によって達成できる 。本発明は、この先行技術を引用し、この特許明細書の記述を本明細書の記述の 一部とする。 本発明の特定の態様において、改善された性能のために、特に男児用として、 吸収性構造３２はほぼＴ字形状であり、Ｔ字の横方向に延びる横棒がほぼ吸収性 物品の前側ウエストバンド部分に対応した状態となっている。図示した実施例に おいて、例えば、物品の前側ウエストバンド領域の耳セクションを通る保持部分 が約９．０インチ（約２２．９ｃｍ）の横方向の幅を有しており、股部分の最も 狭い部分は約３．５インチ（約８．９ｃｍ）の幅を有し、後側ウエストバンド領 域では約４．５インチ（約１１．４ｃｍ）の幅を有する。 保持部分のような全吸収性構造３２あるいはこれの個々の部分が、高湿潤強度 天然または合成繊維ウェブのような親水性高湿潤強度エンベロープウェブに兼ね られる。このように重なり合ったウェブは、吸収性構造の使用時における一体性 を高めることができる。ウェブは、例えば接着剤で吸収性構造３２と製品構造の 別の成分に適切に結合できる。 超吸収性粒子、あるいは別の高吸収性材料が高濃度であるために、保持部分４ ８において、高吸収性粒子を保持部分に含ませることと、おむつの体側上に超吸 収性材料の動作すなわち移動に関して困難性が増大する。高吸収性材料の収納を 改善するために、吸収性構造３２は、ラップシート７０のような改善された重な り部分を含み、保持部分４８に極めて近接してこれの周りに配置できる。ラップ シートは、保持部分の主要体側部分と外側面をカバーする吸収性材料の層である のが好ましく、保持部分の周縁縁のほぼ全てを包み、これのまわりに完全なエン ベロープを形成するようになっている。あるいは、ラップシートは、保持部分の 主要体側部分と外側面とをカバーする吸収性ラップを与えることができ、実質的 に保持部分の横側縁部分のみを囲むようになっている。従って、ラップシートの 横方向の側部縁の線形部分および内側に曲線状になった部分の双方が、保持部分 のまわりで閉鎖されることになる。しかし、このような構造において、ラップシ ートの縁が、物品のウエストバンド領域において保持部分の端部縁のまわりで完 全に閉鎖されることになる。 吸収性ラップ７０は、分離した体側ラップ層と別個になった外側ラップ層とを 含み、これのそれぞれは、図１に示すように、保持部分４８の周縁縁の全てまた はいくらかを越えて延びている。例えばこのようなラップシートの構造は、保持 部分４８の周縁縁のまわりのシールと閉鎖とをほぼ完全に行なえるようにする。 図示したおむつの後側部分において、吸収性ラップは、保持部分の周縁部から大 きな距離だけ離れて延びるようになっており、おむつの後部耳セクションに対し 、不透明さと強度を付加する。図示した実施例において、例えば、吸収性ラップ ７０の体側と外側層が保持部分の周縁部分を少なくとも約1／2インチ（約１．２ ７ｃｍ）越えて延びて、外側に突出するフランジタイプの結合領域を形成するよ うになっており、この領域のウエストバンドに、吸収性ラップの体側部分の周縁 部が、吸収性ラップの外側部分の周縁部に完全にもしくは部分的に結合されるよ うになっていればよい。 ラップシート７０の体側および外側層は、実質的に同一材料から構成されてい てもよいし、あるいは異なる材料から構成されていてもよい。例えば、ラップシ ートの体側層は、針葉樹パルプからなる湿潤強度セルロース天然のような比較的 高多孔性の比較的低坪量の材料から構成されていればよい。ラップシートの体側 層は、比較的低孔性を有する前述したラップシート材料の１つから構成されてい ればよい。低孔性の体側層は、超吸収性粒子が着用者の皮膚の上で移動すること を有効に防ぎ、高多孔性で低坪量の外側層のために費用を削減できる。 吸収性ラップ７０の体側と外側部分の間の結合を形成するために、ナショナル ・スターチ７２−３７２３接着剤のような接着剤を、例えばグラビア式システム で吸収性ラップの指定された結合領域に印刷できる。不織メルトブロー繊維ウェ ブのからなる吸収性ラップを有する別の構図で、体側と外側ラップ層の周縁シー ルがホットカレンダーがけを行なうことによって達成され、保持部分の周縁まわ りのシールストリップ領域を形成する。 保持部分４８の厚さと、該保持部分内の高吸収体の濃度のために、保持部分の 液体吸い上げ率が、低くなりすぎたり、もしくは吸収性構造に対し３回の液体排 泄を適切に保持できない。しかし、排泄物処理材料の多孔性、液体透過性層を加 えれば、複合吸収性構造の全体の吸い上げ率を有効に改善することになる。汚物 処理部分４６は、一般的に保持部分４８より親水性が少なく、密度と坪量の作動 的なレベルを有し、液体状の排泄物をすばやく収集し、同時に保持し、液体を初 期の入口点から搬送して、液体を吸収性構造３２の別の部分、詳細には保持部分 ４８にほぼ完全に放つようになっている。この構造のために、着用者の皮膚に対 し配置された吸収性衣類の一部に液体が溢れて収集されるのを防ぐことになり、 着用者が湿った感じを受けることを少なくしている。 様々な織布と不織布が汚物処理部分４６を構成するのに使用される。例えば、 おむつ処理部分は、ポリオレフィン繊維のメルトブローまたはスパンボンドウェ ブから構成された層であればよい。汚物処理層は、結合されカーディングされた ウェブあるいは天然および合成繊維からなる乾式ウェブであればよい。例えば結 合されカーディングされたウェブは、パウダー結合されカーディングされたウェ ブ、赤外線結合されたカーディングウェブあるいは通気結合カーディングウェブ であればよい。赤外線あるいは通気乾燥結合カーディングウェヴは、任意的に異 なる繊維の混合物を含むことができ、選択された繊維ウェブの長さは、約１．０ から３．０インチ（約２．５４から７・６２ｃｍ）での範囲内であればよい。汚 物処理部分は、実質的に疎水性材料から構成されていればよく、疎水性材料は、 任意的に界面処理剤で処理されてもよいし、あるいは所望レベルの湿潤性を与え るように処理されていてもよい。例示したおむつ１０は、吸収性保持部分４８の 隣接部分で直接接触液体連通するように構成された汚物処理部分４６を含むこと ができる。図示したように、汚物処理部分４６は、トップシート２８の外側に面 する外側に近接して配置できるように構成されていればよい。あるいは、汚物処 理部分は、トップシート２８の内方に面する、体側面に近接して配置できる。汚 物処理部分の図示した構造が、スワール接着パターンのような従来の接着剤のパ ターンでトップシート層に作動的に結合されている。さらに、汚物処理部分は、 従来の接着パターンでラップシート７０の体側層に作動的に結合されている。接 着剤の塗布量は結合の所望レベルを与えるのに十分なものでなければないが、汚 物処理部分とラップシート層とを介しトップシート層から液体の動きが過度に制 限されることを避けるのに十分に低いものでなければならない。 保持部分４８は、汚物処理部分４６と液体連通するように配置されており、汚 物処理部分から解放された液体を受取り、この液体を保持し蓄積するようになっ ている。図示した実施例において、汚物処理部分４６は、保持部分を構成する別 個の相互に配置された層により形成されているので、２重層の構造を形成するよ うになっている。汚物処理部分は、排泄された液体を素早く収集して瞬時に保持 するようになっており、このような液体を初期の接触点から搬送し、液体を汚物 処理部分の別の部分に広げ、このような液体を保持部分４８を構成する層に実質 的に完全に解放するようになっている。 汚物処理部分の図示した構造は、吸収性ゲル材料が実質的に存在しない。しか し、汚物処理部分４６は、比較的少量の粒子ゲル材料を含んでおり、初期の液体 汚物を獲得する助けとなるが、この量は多すぎてはいけない。しかし、過度の量 の粒子吸収性ゲル材料が目標ゾーンに維持されると、粒子によって構造は多くの 量の液体を保持し、許容可能に保持できる。さらに、目標ゾーンから吸収性構造 ３２の別のセクション、特に保持部分４８への液体の搬送が行なわれるので好ま しくない。前述したように汚物層４６は別個に形成された層であり、保持部分と トップシートとの間にトップシート２８の外側に面する側の面に近接している。 従って、汚物処理部分４６は、吸収性構造３２の全厚さを構成する必要はない。 保持部分は、全体的もしくは部分的に汚物処理部分を取り囲む凹部領域を任意的 に含む。保持部分４８内の凹部を含む構造は、保持部分と汚物処理部分４８との 間の接触および液体連通領域を増大させるので有効である。しかし、汚物処理部 分４６は吸収性構造３２の全厚さを通って延びるように構成され、保持部分４８ への毛管現象による液体の流れが、ほぼ横方向（Ｘ−Ｙ）方向に最初に発生する ことになる。 汚物処理部分は、吸収性構造３２の吸収性要求と一致する所望の形状であれば いかなるものでもよい。適当な形状は、例えば、円形、長方形、三角形、多角形 、楕円形、犬の骨形、砂時計形あるいは卵形を含む。汚物処理部分の好ましい形 状は、汚物処理部分４６と保持部分４８との間の接触する液体連通面積を増大さ せるような形状であり、、この部分間の毛管現象の相対的な差を完全に利用でき るようになる。所定の実施例において、例えば、汚物処理部分は、完全に長方形 にできる。 本発明の様々な形状において、汚物処理部分４６が保持部分４８の完全な長さ にわたり延びていてもよいし、あるいは保持部分の長さの位置のみにわたり延び ていてもよい。汚物処理部分が保持部分の長さに沿って部分的にのみ延びている 場合には、汚物処理部分は、吸収性構造３２に沿っていればどこにでも選択的に 配置されていてもよい。例えば、汚物処理部分４６が、衣類の前側ウエストバン ドの方向にオフセットしており、吸収性構造３２の前側部分の横方向中央である と、より効率的に機能することがある。従って、汚物処理部分４６は、吸収性構 造３２の長手方向の中心線のほぼ中心にでき、吸収性構造３２の前側セクション の中央領域内に主に配置されている。 本発明の別の態様において、汚物処理部分の端部縁が、保持部分４８の端部縁 から長手方向内方に間隔があけられている。本発明の特定の構造において、対応 する比較的隣接する汚物処理部分４６の前側端部縁は、保持部分４８の前側ウエ ストバンド端部縁から所定の別個の距離だけ間隔が離れている。 汚物処理部分を構成するのに効率的な布を特定のパラメータに別個に特徴づけ ることができることがわかった。このようなパラメータは、例えば、坪量、透過 性、多孔度、空隙容積あたりの表面積（ＳＡ／ＶＶ）、圧縮抵抗および飽和容量 を含む。さらにパラメータは、孔の大きさ構造を安定にさせることと、親水性の 助けとなる結合マトリックスを含む。結合マトリックスと繊維デニールの混合物 とが、所望の孔大きさ構造を与え、実質的に維持するので有効である。 汚物材料に関する別の詳細な記載と上述に記載のパラメータを求める適当な技 術が、Ｃ．エリスとＤ．ビショップとにより１９９４年３月４日に出願された米 国特許出願番号第２０６、９８６号の「日常品吸収性物品等の繊維不織ウェブ汚 物層」と、Ｃ．エリスとＲ．エバレットとにより１９９４年３月４日に出願され た米国特許出願番号第２０６、０６９号の「日常品吸収性物品等の改善された繊 維不織ウェブ汚物層」に開示されており、本発明は、これらの先行技術を引用し これらの特許明細書の記述を本明細書の記述の一部とする。 本発明の特定の態様において、汚物材料は、天然繊維、合成ポリマー繊維のよ うな合成繊維、あるいはこれらの組み合わせを含むことができる。例えば、繊維 をポリオレフィン繊維から構成でき、特定の構造において、繊維は複合繊維を含 むことができる。例えば、ポリプロピレン／ポリエチエン複合繊維は、記載した 繊維の複合繊維部分を形成するのに用いてもよい。さらに、複合繊維は平坦にク リンプされたり、らせん状にクリンプされていればよい。 図示した構造において、サイドパネル部材５６が分離して設けられており、構 成成分がバックシート３０の後部ウエストバンド部分の横方向に対向した端部セ クションを形成するように作動的に接続され取り付けられている。特に、側部パ ネルがバックシート層の対応する末端縁から横方向に離れるように延びて固定さ れている。側部パネルは、ポリマーフィルム、不織布等とこれらの組み合わせの ように実質的に非弾性材料から構成できる。本発明の特定の態様において、サイ ドパネルは、伸縮結合積層（ＳＢＬ）材料、ネック結合積層（ＮＢＬ）材料、エ ラストマーフィルム、エラストマーフォーム材料等のような弾性材料から構成さ れている。例えば、適当なメルトブローエラストマー繊維ウェブが、Ｔ．ウィス ネスキ他に１９８７年５月５日に付与れた米国特許第４、６６３、２２０号に記 載されており、本発明は、この先行技術を引用し、この特許明細書の記述を本明 細書の記述の一部とする。繊維弾性層に固定された不織布の少なくとも１層から なる複合布の例が１９８７年４月８日に公開された欧州特許出願番号第ＥＰ ０ １１０ ０１０号に記載されており、発明者にはＪ．テーラ他が挙げられてお り、本発明は、この先行技術を引用し、この特許明細書の記述を本明細書の記述 の一部とする。ＮＢＬ材料の例が、１９９３年７月１３日にモルモンに付与され た米国特許５、２２６、９９２号に記載されており、本発明は、この先行技術を 引用し、この特許明細書の記述を本明細書の記述の一部とする。 弾性化されたサイドパネルと選択的に構成されたファスナータブを含む物品の 例が、１９９３年１２月１６日にＴ．ロエシラ他により出願された米国特許出願 番号第１６８、６１５号の「動的フィッティングおむつ」に記載されている。所 望の結合システムを形成するための様々な技術が、１９９５年３月２１日にＴ． ロエシラ他により付与された米国特許番号第５、３３９、２１９号の「動的フィ ッティングおむつの結合システムを製造するための方法」と、Ｄ．フライズに１ ９９４年８月３日出願された米国特許出願番号第２８６、０８６号の「弾性化さ れた耳部分を組み立てる方法」と、１９９５年４月３日にＤ．フライズに出願さ れた米国特許出願番号第０８／４１５、３８３号の「積層テープの組立法」と、 １９９５年４月３日にＤ．フライズに出願された米国特許出願番号第０８／４１ ５、３８２号に記載されている。本発明は、これの先行技術を引用し、これらの 特許明細書の記述を本明細書の記述の一部とする。 ファスナーシステムは、強化または補強材料から構成され、サイドパネルの外 方領域５８においてサイドパネル部材５６の各々の指定された第１の面に積層さ れていればよい別個に設けられた補強用ストリップ８８を含むことができる。図 示した補強用ストリップがパネル部材５６の外方端部のほぼ全長に沿って延びて いる。さらに、補強用ストリップは、ファスナータブ３６の使用者結合部分３８ 上の固定手段４４の長さ寸法よりも長い。例えば、補強用ストリップ８８は、リ リーステープから構成でき、リリーステープは、ポリプロピレンフィルムのよう なポリマーフィルムから構成された基材を含むことができる。適当なリリーステ ープは、オハイオ州のペンシルバニア州に所在のアベリー・コーポレーションか ら入手できる。 補強用ストリップ８８のリリーステープの構造はリリース面と、これに対向し て配置された取付け面とを有する。適当なリリース材料は、従来の感圧接着剤に 対し限られた低レベルの接着剤を有し、リリース面上に配置されて分布され、建 設接着剤の層のような適当な取り付け機構が取り付け面の上に分布されている。 建築用接着剤が、補強用ストリップ８８を最終の物品の指定セクション上に取り 付けるのに用いられる。詳細には、リリーステープのストリップをパネル部材の 第１表面５０に沿ってパネル部材５６の外方領域５８に作動的に結合され積層で きる。リリーステープの図示したストリップは、これの末端外方縁がパネル部材 ５６の外方縁と実質的に接触しほぼ同一の範囲を有するように配置されるように 構成される。さらに、横方向２４に沿ったリリーステープの幅が、ファスナータ ブ３６の使用者結合領域３８に設けられた固定手段４４の幅に等しいか、あるい は広い。 図示したファスナーシステムは、物品を着用者に保持するための機構を与える 一対の対向したファスナータブ３６を含む。ファスナータブの各々は、様々な基 材から構成されたタブ基材８６を含む。例えば、タブ基材の図示した実施例では 、ポリプロピレンフィルムのようなポリマーフィルムから構成できる。適当なフ ィルム材料は、オハイオ州ぺンシルバニア所在のアベリー・コーポレーションか ら入手できる。あるいは、固定ウェブは、スパンボンド不織布のような織布また は不織布を含んでいればよい。 例示的に図示したタブ基材８６は、指定固定面、これに対向した使用者面を含 んでおり、そしてタブ基材の固定面上に配置された選択された固定手段を含む。 該固定手段は、接着剤、凝集材料、相互係合機械的ファスナーの協働成分、スナ ップ、ピンまたはバックル等とともにこれらの組み合わせにより得られる。例え ば、固定手段は、フックおよびループファスナーのフック（例えばマッシュルー ム・ヘッド）成分、またはループ成分を含んでいればよい。図示した構造におい て、固定手段は、固定面上に分布された第一次接着剤の１層により得られ、結合 システムは接着結合タブを形成する。ファスナータブは、おむつの前側ウエスト バンドセクションに取り付けられた指定ランドゾーンパッチ９２に取外し可能に 接合されるように構成でき、取外し可能な接着結合システムを提供する。 接着固定手段に関し、１次接着剤の層は、ファスナータブ３６の指定された工 場結合領域３９をパネル部材の指定された第２の表面に沿ってパネル部材５６の 外方領域５８に作動的に積層されたり固定されるように用いることができる。あ るいは、熱結合、超音波結合、機械的スティッチング、ステープル等とこれらの 組み合わせのような結合手段の別の手段も、結合タブをパネル部材に永久的に取 り付けることができる。例えば超音波結合は、補助結合を与えるのに用いてもよ い。 図１を参照すると、ファスナータブ３６は、パネル部材５６の外方縁と重なり パネル部材を越えて延びた、工場結合セクション３９を含み、ファスナータブの 使用者結合領域を形成するようになっている。本発明の特定の構造において、フ ァスナータブは、相対的に狭い方の中間セクションと組み合わされた相対的に広 い方の使用者結合セクションあとを揺する。中間セクションは、ファスナータブ の使用者結合セクションと工場結合セクションとの間に配置されている。本発明 の別の態様において、ファスナータブ３６は、任意的にフィンガータブ領域を含 んでいてもよい。フィンガータブは、実質的に固定されておらず、手を汚すこと なく使用者により簡単につかむことができる領域を与えるようになっており、固 定されていない場合には固定手段に悪影響を及ぼすことになる。 相互係合機械固定手段の様々な種類と構造を、本発明の様々な構造の作動的な 結合システムを形成するのに用いることができる。適当な機械的ファスナー構造 の例が、１９９４年１２月２８日にＧ．ゼナー他に付与された米国特許出願番号 第３６６、０８０号、「高嵩タブファスナー」と、１９９５年４月１３日にＧ． ゼナー他に付与された米国特許出願番号第３６６、０８０号、「高嵩タブファス ナー」とバン・ゴムペル他に付与された同第４２１、６４０号の「複数取りつけ ファスナーシステム」に記載されている。本発明は、この先行技術を引用し、こ の特許明細書の記述を本明細書の記述の一部とする。 以下の例は本発明のより詳細な理解を与えるように行なわれるものである。例 は、例示的なものであり、本発明の範囲を特に制限することを意図するものでは ない。例 例１：各サンプルは、マーサチュセッツ州、ノーザンプトン所在のＪＰＳエラス トメリクス・コーポレーションから入手できる１．０ミル（０．０２５４ｍｍ） の厚さのポリウレタンフィルム、ＭＰ１８８２Ｐから構成された。エラストマー フィルムは、試験器具の試験スケールよりも小さい不適切な低剛性値を呈した。 例２：サンプルが、オハイオ州、シンシナティ所在のプロクター＆ギャンプル・ コーポレーションから販売されているパンパース・ストレッチ・おむつから取ら れた。このおむつはウエストフラップを含んでおり、ウエストフラップの試験サ ンプルが試験のために取られた。各ウエストフラップの大きさが小さかったので 個々の片の材料として試験できなかった。このため、各試験サンプルは、おむつ ライナーシートとおむつバックシートとの接続セクションに取り付けられたウエ ストフラップ材料を含んでいた。ライナーと、バックシート材料の層が加えられ たために、各試験サンプルの全体の剛性が増大した。その結果、観察された剛性 の値は、ウエストフラップ材料のみから構成されたサンプルに関し試験が行なわ れたときの測定値よりも大きい値であったと考える。この例２のサンプルのそれ ぞれのウエストフラップは、エラストマーの３層積層から構成された。積層は、 ポリプロピレン不織布の２層の間に挟まれた１つのフィルム層（ポリエチレン： 二酸化チタン充填剤を加えたポリビニール・アセテート・コポリマー）から構成 され、共に熱結合された。サンプルは、過度に低い剛性値を呈した。 例３：サンプルが、スウェーデン、ゴテボーグ所在のモインケＡＧにより販売さ れたおむつから選択された。おむつは、これを貫通する比較的大きな、細長い中 央開口部または孔を有する内側身体接触層を含んでいた。長手方向に延びた弾性 部が、孔の側部縁に近接した内部層の縁領域にギャザーを形成するように取り付 けられた。孔の長手方向に対向した端部縁に近接して配置された内部層が、一対 のウエストフラップに似た構造を形成するように見えた。モインケのおむつは、 剛性試験に十分な大きさの個々のサンプルを取出すのに十分な材料を提供した。 サンプルは、これらが生の材料ストックから取り出され、長さが１インチ（２． ５４ｃｍ）で、幅が１／２インチ（１．２７ｃｍ）であった。各サンプルは、ポ リプロピレン、結合されカーディングされたウェブから構成された不織繊維であ った。サンプルは、過度に低い剛性値を呈した。 例４：各サンプルは、ウィスコン州、チッペワ・フォール所在のコンソリデーテ ィッド・サーモプラスチック・コーポレーションから入手可能な０．０００３５ インチ（約０．００８９ｍｍ）の厚さのポリエチレンフィルム、コードＳＦ２０ から構成された積層であった。積層は、ほぼ２６０％の延びで伸張して付与され ＬＹＣＲＡ４７０デシテックスの１２ストランドを有しており、ポケットセクシ ョン８４の中には５本のストランドを有し、フランジセクション８２内には７本 のストランドを有する。フィルムと弾性ストランドが組立てられて、ＧＡ、ダウ ソンビル所在の、Ｊ＆Ｍラボラトリー・インクから入手可能なメルトスプレーア プリケータを用いてファインドリーＨ２０９６接着剤６．５ｇ／ｍ²で０．６ｏ ｓｙ（約２０．４ｇ／ｍ²）の基本重量を有する２成分ポリプロピレン／ポリエ チレン繊維スパンボンドウェブに取り付けられている。このサンプルは、本発明 に適するウエストポケット部材を示した。 例５：各サンプルは、ウィスコン州、チッペワ・フォール所在のコンソリデーテ ィッド・サーモプラスチック・コーポレーションから入手可能な０．０００３５ インチ（約０．００８９ｍｍ）の厚さのポリエチレンフィルム、コードＳＦ２０ から構成された積層であった。積層は、ほぼ２６０％の延びで伸張して付与され ＬＹＣＲＡ４７０デシテックスの１２ストランドを有しており、ポケットセクシ ョンの中には７本のストランドを有し、フランジセクションには５本のストラン ドを有する。フィルムと弾性ストランドは、ＧＡ、ダウソンビル所在の、Ｊ＆Ｍ ラボラトリー・インクから入手可能なメルトスプレーアプリケータを用いてファ インドリーＨ２０９６接着剤６．５ｇ／ｍ²で０．６ｏｓｙ（約２０．４ｇ／ｍ² ）の基本重量を有する複合ポリプロピレン／ポリエチレン繊維スパンボンド繊維 に接着された。このサンプルは、本発明に適するウエストポケット部材を示した 。 例６：各サンプルは、コンソリデーティッド・サーモプラスチック・コーポレー ションから入手可能な０．０００６インチ（約０．００１５ｍｍ）の厚さのポリ エチレンフィルム、コードＸＥＭ４００．１から構成された積層であった。積層 は、ＧＬＯＳＰＡＮ Ｓ７ ３６０デニール６ストランドを有しており、ポケッ トセクション内の２ストランドにはほぼ１７５％の延びが付与され、フランジセ クション内の４ストランドにはぼ１５０％の延びが付与されている。フィルムと 弾性ストランドは、ＧＡ、ダウソンビル所在の、Ｊ＆Ｍラボラトリー・インクか ら入手可能なメルトスプレーアプリケータを用いてファインドリーＨ９２１４接 着剤５ｇ／ｍ²で０．６ｏｓｙ（約２０．４ｇ／ｍ²）の基本重量を有する複合ポ リプロピレン／ポリエチレン繊維スパンボンド繊維に接着された。このサンプル は、本発明に適するウエストポケット部材を示した。 例７：各サンプルは、コンソリデーティッド・サーモプラスチック・コーポレー ションから入手可能な０．０００６インチ（約０．００１５ｍｍ）の厚さのポリ エチレンフィルム、コードＸＥＭ４００．１から構成された積層であった。積層 は、ＧＬＯＳＰＡＮ Ｓ７ ３６０デニール６ストランドを有しており、ポケッ トセクション内の２ストランドにはほぼ１７５％の延びが付与され、フランジセ クション内の４ストランドにはぼ１５０％の延びが付与されている。フィルムと 弾性ストランドは、ＧＡ、ダウソンビル所在の、スワールアプリケータを用いて ファインドリーＨ９２１４接着剤５ｇ／ｍ²で０．６ｏｓｙ（約２０．４ｇ／ｍ² ）の基本重量を有するポリプロピレンスパンボンド繊維に接着された。このサ ンプルは、本発明に適するウエストポケット部材を示した。 例８：各サンプルは、コンソリデーティッド・サーモプラスチック・コーポレー ションから入手可能な０．０００３５インチ（約０．００８９ｍｍ）の厚さのポ リエチレンフィルム、コードＸＳＦ１８４から構成された積層であった。積層は 、ＧＬＯＳＰＡＮ Ｓ７ ４９０デニール６ストランドを有しており、ポケット セクション内の２ストランドにはほぼ２７５％の延びが付与され、フランジセク ション内の４ストランドにはぼ１５０％の延びが付与されている。フィルムと弾 性ストランドは、ＧＡ、ダウソンビル所在の、スワールアプリケータを用いてフ ァインドリーＨ９２１４接着剤５ｇ／ｍ²で０．６ｏｓｙ（約２０．４ｇ／ｍ²） の基本重量を有する複合ポリプロピレンスパンボンド繊維に接着された。このサ ンプルは、本発明に適するウエストポケット部材を示した。 例１から８のガーレイ剛性の値が以下の表１に要約される。表１：ガーレイ剛性値 ガーレイ剛性値（標準ガーレイ単位−重量ミリグラム力 例 １ ２ ３ ４ ５ ６ ７ ８フィルム P&G モリンケ 12ストランド 12ストランド 6ストランド 6ストランド 6ストランド (ポリウレタン)(ウエストダム)(ウエストダム)(ポケット（ポケット （ポケット （ポケット （ポケットセクション 5 セクション 7 セクション 2 セクション 2 セクション 2ストランド） ストランド） ストランド）ストランド）ストランド） サンプル 1 -- 2.22 1.95 61.05 49.95 44.40 82.14 25.53 2 -- 2.78 0.83 56.61 46.62 46.62 57.72 55.50 3 -- 3.61 0.56 75.48 48.84 57.72 55.50 26.64 4 -- 3.06 0.83 62.16 51.06 88.80 66.60 18.87 5 -- 1.95 0.83 82.14 42.18 44.40 95.46 38.85 6 -- 2.78 0.83 83.25 58.83 77.70 117.56 39.98 7 -- 0.56 1.67 74.37 45.51 53.28 91.02 51.06 8 -- 1.95 0.56 75.48 48.84 51.06 86.58 31.08 9 -- 3.61 1.11 63.27 51.06 -- 93.24 -- AV． 0.00 2.50 1.02 71.60 49.21 58.00 82.88 35.94 AV．は平均である。 測定の単位:重量ミリグラム力(mf)に等しい標準ガーレイ単位 試験中に、部屋が７３度Ｆ（約２３℃）であり相対湿度が５０％であった。測 定値を取り出すための適当な装置は、ニューヨーク州、トロイ所在のテレダイン ・ガーレーから入手可能なガーレイディジタル剛性テスター、モデル４１７１− Ｄか、これに相当するものである。試験手順は、ＴＡＰＰＩ Ｔ５４３ ｏｍ− ９４に従ってなされた。例１と４から８では、記載したフィルムまたは単層の生 材料供給源から取られたサンプルから得られたガーレイ剛性値を有していた。 本発明を完全に詳細に記載したきたが、様々な変更と変形が本発明の精神から 逸脱することがなくなされることが簡単にわかるであろう。このような変化と変 更の全ては、従属請求項により定義される本発明の範囲内にあるものと考えられ る。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，Ｓ Ｚ，ＵＧ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，Ｉ Ｌ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ， ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，Ｒ Ｕ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ (72)発明者 ゴーセン バーバラ アン アメリカ合衆国 ウィスコンシン州 54902 オシュコシュ サウス センター ロード 7535 (72)発明者 ノードネス シンシア ヘレン アメリカ合衆国 ウィスコンシン州 54904 オシュコシュ オークリッジ ロ ード 4115 (72)発明者 ロビンソン マーク ルイス アメリカ合衆国 ウィスコンシン州 54914 アップルトン ノース リンウッ ド アベニュー 1909 (72)発明者 スティーヴンス ロバート アレン アメリカ合衆国 ウィスコンシン州 54911 アップルトン ノース ミード ストリート 2335 (72)発明者 ブルード リン キャロル アメリカ合衆国 ウィスコンシン州 54915 アップルトン ロング コート ダブリュー6196 (72)発明者 ジョンソン エリック ドナルド アメリカ合衆国 ウィスコンシン州 54947 ラーセン グランドヴィュー ロ ード 5255 (72)発明者 プロクスミア デボラ リン アメリカ合衆国 ウィスコンシン州 54947 ラーセン カウンティー エムエ ム 7915 (72)発明者 ソザーラ ポーラ メアリー アメリカ合衆国 ウィスコンシン州 54911 アップルトン ウェスト プロス ペクト アベニュー 340 【要約の続き】 の間に挟まれており、実質的に横方向にギャザーが形成 される弾性ウエストポケット複合物を形成することにな る。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 1. 長手方向の長さ寸法と、横方向寸法と、前部ウエスト部分と、後部ウエスト 部分と、前記前部ウエスト部分と後部ウエスト部分とを相互接続する中間部分 と、一対の横方向に対向した弾性側部マージンと、を有する吸収性物品におい て、 バックシート層と、 該バックシートに重なる関係で接続された液体透過性トップシート層と、 前記トップシート層と前記バックシート層との間に挟まれた吸収性本体と、 物品の少なくとも１つの端部マージンに沿って前記バックシート層と前記ト ップシート層との少なくとも１つに接続され、延長フランジセクションと延長 ポケットセクションとを含む弾性化されたウエストポケット部材と、 を備え、 前記ウエストポケット部材の前記ポケットセクションは、 物品に取付けられて実質的に固定された縁部分と、 弾性化されギャザーが形成された可動縁部分と、 実質的に液体不透過性ポケットバリヤー層と、 該ポケットバリヤー層と面する関係で接続されたポケット布層と、 を含んでおり、 実質的に横方向にギャザーが形成される弾性ウエストポケット複合物を形成 するための、前記ポケットバリヤー層と前記ポケット布層との間にはさまれた 複数の別個の横方向に延びるポケット弾性部材が設けられた吸収性物品。 2. 前記ウエストポケット部材の前記フランジセクションは、 実質的に液体不透過性のフランジバリヤー層と、 該フランジバリヤー層に面する関係で接続されたフランジ布層と、 該フランジ弾性部材により実質的に横方向にギャザーが形成された弾性フ ランジ複合物を形成するように、前記フランジバリヤー層と前記フランジ布層 との間にはさまれた複数の分離した横方向に延びるフランジ弾性部材と、 を含むことを特徴とする請求項１に記載の物品。 3. 前記ウエストポケット部材の前記ポケットセクションは、前記ウエストポケ ット部材の前記フランジセクションと一体的に形成されており、前記ポケット バリヤー層は、前記フランジ層と一体的に形成され、フランジポケットバリヤ ー層を形成し、前記布ポケット層は、前記布フランジ層と一体的に形成されて フランジポケット布層を形成するようになっていることを特徴とする請求項２ に記載の物品。 4. 前記フランジポケットバリヤー層は、前記フランジポケット布層と実質的に 同一の広がりであることを特徴とする請求項３に記載の物品。 5. 前記フランジセクション内の前記弾性部材は、少なくとも約２ｍｍの分離間 隔を与える境界空間だけ前記ポケットセクションの前記弾性部材から離れてい ることを特徴とする請求項３に記載の物品。 6. 前記ポケットセクション内の前記弾性部材の少なくとも１つが、前記ポケッ トセクションの実質的に固定された縁部分と、前記可動縁部分との間に配置さ れて、約２０ｍｍ以下の間隙だけ前記ポケットセクションの前記実質的固定縁 節部分から離れていることを特徴とする請求項３に記載の物品。 7. 物品の横方向の中央部分にある少なくとも前記境界空間セクション内で前記 境界空間に実質的に制限された取り付け領域により、前記ウエストポケット部 材の前記ポケットセクションが前記トップシートに固定されていることを特徴 とする請求項５に記載の物品。 8. 前記ウエストポケット部材の前記ポケットセクションは、前記トップシート に対しほぼ平坦にあるように固定された横方向に対向したセクションを有する ことを特徴とする請求項５に記載の物品。 9. 前記ウエストポケット部材の前記ポケットセクションは、ほぼＵ字形状の構 造で前記トップシートに固定されていることを特徴とする請求項５に記載の物 品。 10．前記バックシート層は、内側に延びたノッチ領域が中に形成された末端ウエ ストバンド縁を含んでおり、前記ウエストポケット部材の前記フランジセクシ ョンが前記ノッチ領域にわたり広がっているように構成されている特徴とする 請求項５に記載の物品。 11．前記フランジ弾性部材はフランジ収縮力を与えるように構成されており、前 記ポケット弾性部材はポケット収縮力を与えるように構成され、前記フランジ の収縮力が前記ポケットの収縮力よりも大きいことを特徴とする請求項２に記 載の物品。 12．前記ポケット弾性部材は前記ポケットセクションの前記可動縁部分の末端縁 から約13ｍｍ以下の距離だけ離れていることを特徴とする請求項１に記載の物 品。 13．前記ポケット弾性部材は前記ポケットセクションの前記可動縁部分の末端縁 から約7ｍｍ以下の距離だけ離れていることを特徴とする請求項１に記載の物 品。 14．前記ポケット弾性部材の１つが、前記可動縁部分の前記末端縁にほぼ近接し て、約１ｍｍ以下の距離だけ離れていることを特徴とする請求項１に記載の物 品。 15．前記末端縁は、実質的に折り曲げることができないことを特徴とする請求項 １に記載の物品。 16．前記ポケットセクションは、少なくとも約５ｍｇの剛性値を有することを特 徴とする請求項１に記載の物品。 17．前記ポケットセクションは、少なくとも約１５ｍｇの剛性値を有することを 特徴とする請求項１に記載の物品。 18．前記ポケットセクションは、少なくとも約３０ｍｇの剛性値を有することを 特徴とする請求項１に記載の物品。 19．前記ポケットセクションは、約２５０ｍｇ以下の剛性値を有することを特徴 とする請求項１に記載の物品。 20．前記ポケットセクションは、約２００ｍｇ以下の剛性値を有することを特徴 とする請求項１に記載の物品。 21．前記ポケットセクションは、約１７０ｍｇ以下の剛性値を有することを特徴 とする請求項１に記載の物品。