JP2000511833A - 吸収構造体、及び接着剤結合層とともにマット成形することによる吸収構造体の製造法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 接着剤を含有しないセルロース繊維（４）の吸収材料層（２）及び接着剤結合セルロース繊維（５）のエアレイされた材料層（３）からなる吸収構造体（１）、及び吸収物品に使用するために意図される吸収構造体（１）を製造するための方法。層はエアレイされた材料（３）中に伸びる吸収材料層（２）からの繊維（４）及び結合材料として機能するエアレイされた材料（３）の接着剤によって一緒に結合される。前記方法では、吸収材料（２）はエアレイされた材料（３）上にマット成形される。あるいは、吸収材料（２）はマット成形され、エアレイされた材料（１３）は次いでその上部に置かれる。材料層が一緒に置かれた後、それらは１００℃を越える温度で圧縮（２４）される。圧縮（２４）中、エアレイされた材料の接着剤は軟化され、二つの層が一緒に結合される、吸収材料（２）からの繊維（４）のいくらかはエアレイされた材料（３）に侵入され、層間のさらなる接続を達成する。

Description

【発明の詳細な説明】 吸収構造体、及び接着剤結合層とともにマット 成形することによる吸収構造体の製造法発明の背景 本発明は吸収材料層及びエアレイされた材料層からなる吸収構造体、及び衛生 ナプキン、パンティライナー、失禁パッド、おむつ、包帯、唾液吸収帯又はそれ らの類似物品の如き吸収物品に使用するために意図される吸収構造体の製造方法 に関する。 この種の吸収物品は多数のデザインで知られている。これらの製品中の吸収体 は例えばロール、ベール又はシートのセルロースパルプによって製造することが できる。セルロースパルプは乾燥繊維化され毛羽立った形でパルプマットに変換 され、時にはいわゆる超吸収剤（自重の数倍の水又は体液を吸収する能力を有す るポリマー）と混合される。 パルプ体は一方では液を広げる能力を増大するために、他方ではパルプ体の嵩 を減らし、できるだけコンパクトな製品を得るために圧縮されることが多い。 これらの製品にとって、製品が高い吸収能力を有すること、全体の吸収能力が 十分利用されること、及び含有される材料が吸収された液を広げる能力が良好で あることが極めて重要である。また、製品はできるだけ目立たなく使用できるよ うに薄くされるべきである。 ＳＥ，Ｂ ４６２６２２はセルロース含有繊維材料を含む容易に砕解しうる製 品を記載し、その製品は繊維間の結合強度を増大する薬剤の添加なしに、貯蔵及 び輸送のためにシート形態での取扱い又は巻取りを行えるような強度を有する。 約８０％の乾燥物質含有量を持つケミサーモメカニカルパルプ(chemithermomech anical pulp)、いわゆるＣＴＭＰのフラッシュ乾燥繊維はウエブに成形される。 繊維はワイヤ上に配置された成形ヘッドを通して制御された流れの空気流れによ って運搬される。空気はワイヤの下に配置された吸引ボックスを通して吸引され る。ウエブは最終圧縮前のウエブの嵩を５５０−１０００ｋｇ／ｍ³の密度に減 らすために予め圧縮される。この製晶は例えばおむつ、衛生ナプキン及びそれら の類似製品の如き衛生物品の製造のために乾燥繊維化し、毛羽立った形に変換す ることが容易である。その材料の利点は、ロール形態のセルロースパルプがフラ ッシュ乾燥及び乾式成形されてウエブになること、従ってパルプの紙結合剤の含 有量が低いこと、その理由のため繊維化エネルギーが従来の湿式成形パルプに対 してよりも低いことである。これは、低い繊維化エネルギーを維持しながら輸送 及び貯蔵体積を減らすために材料を強く圧縮する可能性も与える。別の利点は超 吸収剤を乾式成形された材料に混合しうること（湿式成形された材料に関して可 能でないことがある）である。 非繊維化状態の乾式成形された材料は極めて良好な吸収材料であり、その材料 を繊維化することなしに衛生物品の吸収材料として直接使用できることを見い出 した。これは特許出願ＳＥ ９２０３４４５−３及びＳＥ ９２０３４４６−１ に開示されている。材料はまた良好な分布特性と膨潤特性を有する。より簡単で コストの低い製造方法が達成され、従来の繊維化及び従来のマット成形は要求さ れない。衛生物品の製品用途にとって、乾式成形されたロールパルプが吸収材料 として使用される前に柔軟化を受けることが都合が良い。既述した良好な吸収特 性及び膨潤特性は柔軟化工程によって影響されない。 多数の吸収製品（大部分は相対的に薄い衛生ナプキン及びパンティライナー） は今日いわゆるエアレイされた材料を使用して製造される。この材料は接着剤（ 例えばラテックス）を吹き付けられるワイヤ上でエアレイされるセルロース繊維 によって製造される。従って、エアレイされた材料は接着剤結合材料である。材 料はその後オーブンで乾燥される。 パンティライナーはエアレイされた材料の単一層、プラスチック（例えばポリ エチレン）の下部底部層、及び上部表面層（例えば不織布）からなる。衛生ナプ キンではエアレイされた材料は三つの層に折りたたまれる。さもなければパンテ ィライナーのようにそれはプラスチックから作られた下部底部層及び上部表面層 からなる。エアレイされた材料のための他の用途領域は例えば保護シート、洗浄 手袋、タオル、ナプキン及びテーブルクロスである。 前述した乾式成形された吸収材料はその良好な吸収特性のため衛生物品に使用 するために極めて良く適している。さらに、それは接着剤がなく、コスト及び環 境の見地から有利である。しかしながら、それは弾性がなくかつ脆く、材料層が 薄すぎる場合、一緒にできない欠点を有する。特に女性用衛生製品を製造するた めには、ローラー又はスプール上に狭いウエブ幅の吸収材料を持つことが有利で 材料を供給するために、材料は約３５０ｇ／ｍ²のグラム割合を持たなければな らない。このグラム割合は製品の機能のために要求される多くの場合での値より 高い。 な強度を有する乾式成形された吸収材料のグラム割合を減らすことである。発明の簡単な開示 以下の明細書では我々は吸収材料として乾式成形された吸収材料に言及し、接 着剤結合されたエアレイされた材料をエアレイされた材料(airlaid material)(E DANAにおける定義参照)と称する。 本発明は一方で吸収材料層及びエアレイされた材料層からなる吸収構造体であ る物品に関し、他方で吸収構造体を製造するための方法に関する。 吸収構造体は吸収材料層及びエアレイされた材料層からなる。吸収材料は接着 剤のないセルロース繊維からなり、エアレイされた材料は接着剤結合されたセル ロース繊維からなる。エアレイされた材料層は吸収材料層の補強材及び支持材と して機能する。様々な層が結合材料として機能するエアレイされた材料の接着剤 によって互いに接着する。エアレイされた材料層中に広がる吸収材料層からの繊 維によってある程度の結合が達成される。 吸収構造体を製造するための方法において、吸収材料は良好な強度及び弾性を 有するエアレイされた材料とともに使用される。吸収材料のマット成形は前もっ て製造されたエアレイされた材料上で直接行われる。あるいは、吸収材料はワイ ヤ上でマット成形され、その後エアレイされた材料が吸収材料の上部に置かれる 。マット成形後、構造体は圧縮され、１００℃を越える温度でエアレイされた材 料と吸収材料を一緒にし、エアレイされた材料の接着剤は軟化して二つの層を互 いに接続する。吸収材料からの繊維のいくらかはエアレイされた材料中に入り込 み、吸収材料とエアレイされた材料の間の更なる接続を達成する。エアレイされ た材料は吸収材料のための支持材及び補強層として機能するだろう。この吸収材 料の補強及び支持はより薄い吸収材料層を製造できることを意味する。図面の記述 図１はエアレイされた材料の接着剤によって一緒に結合された、吸収材料層と その上部にエアレイされた材料層を有する吸収構造体を示す。吸収材料層の繊維 のいくらかはエアレイされた材料層中に入り込んでいる。図は縮尺通りではない 。 図２は吸収材料層とその上部と下部に一層ずつ配置されたエアレイされた材料 を有する吸収構造体を示す。これらの層もエアレイされた材料の接着剤によって 一緒に結合される。吸収材料層の繊維のいくらかは上部のエアレイされた材料中 に入り込んでいる。図は縮尺通りではない。 図３及び４は物品中に置かれた本発明による吸収構造体を有する具体例の概略 的配置を示す。図は縮尺通りではない。 図５及び６は吸収構造体の製造法を示す。発明の記述 本発明による吸収構造体はエアレイされた材料層によって補強及び支持された 吸収材料の薄い層からなる。エアレイされた材料層はワイヤ上でエアレイされて いるセルロース繊維によって製造される。ワイヤではセルロース繊維は接着剤（ 例えばラテックス）を吹き付けられ、エアレイされた材料層を接着結合する。材 料は次いでオーブンで乾燥される。材料はセルロース繊維が漂白化学パルプから 生じるなら（それは今日の通例である）、白色である。エアレイされた材料は約 １．５％の伸びを有する吸収材料と比較して１０−２０％の伸びを有する。 図１に示された本発明による吸収構造体（１）は接着剤のないセルロース繊維 （４）を有する吸収材料（２）及び接着剤結合繊維（５）を有するエアレイされ た材料（３）からなる。エアレイされた材料層（３）はここでは吸収材料層（２ ）の上部に置かれる。ある製造法では、エアレイされた材料層は吸収材料がエア レイされた材料の上部に形成されるので下部になるだろう。エアレイされた材料 （３）と吸収材料（２）は層を一緒に固定するエアレイされた材料（３）の接着 剤によって互いに結合される。エアレイされた材料層（３）中に伸びる吸収材料 層（２）の繊維（４）によってもある程度の結合が達成される。エアレイされた 材料（３）は吸収材料（２）の補強材及び支持材として機能する。吸収材料は０ ．１−１．０ｇ／ｃｍ³、特に０．２−０．９５ｇ／ｃｍ³、好ましくは０．２５ −０．９ｇ／ｃｍ³、最も好ましくは０．３−０．８５ｇ／ｃｍ³の密度、及び５ ０−２５０ｇ／ｍ²、好ましくは７５−２００ｇ／ｍ²、最も好ましくは１００− １５０ｇ／ｍ²のグラム割合を有する。エアレイされた材料は３０−１００ｇ／ ｍ²、好ましくは３５−８０ｇ／ｍ²、最も好ましくは３５−５０ｇ／ｍ²のグラ ム割合を有する。その結果、極めて良好な吸収特性及び高レベルの強度を有する 薄い吸収構造体を生じる。それは吸収材料だけからなる吸収構造体に対する以前 の３５０ｇ／ｍ²とは対照的に約８５−２００ｇ／ｍ²の全グラム割合を有する。 吸収材料中のセルロース繊維は例えばケミサーモメカニカルパルプＣＴＭＰの フラッシュ乾燥繊維からなる。吸収材料に使用されうる繊維の他の例はサーモメ カニカルパルプＣＭＰ、高温サーモメカニカルパルプＨＴＣＴＭＰ、亜硫酸パル プ又はクラフトパルプからの繊維である。 本発明による他の吸収構造体（６）は図２に示されている。構造体が図１のも のからなる層に加えて、それは吸収材料層の下にエアレイされた材料層（７）を 有する。エアレイされた材料は３０−１００ｇ／ｍ²、好ましくは３５−８０ｇ ／ｍ²、最も好ましくは３５−５０ｇ／ｍ²のグラム割合を有する。 本発明による吸収構造体（１）の製造法が図５に示されている。吸収材料（２ ）はエアレイされた材料（３）の層上に直接マット成形される。エアレイされた 材料（３）はワイヤ（２６）上に置かれ、吸収材料（２）は例えば吸収材料のマ ット（２）に形成されるＣＴＭＰのフラッシュ乾燥繊維（４）によって形成され る。繊維（４）はこの場合においてワイヤ（２６）上に配置された成形ヘッド（ ２１）を通して制御された流れの空気流れによって運ばれる。ワイヤ（２６）の 下に配置されているのは空気を吸引する吸引ボックス（２２）であり、ＣＴＭＰ 繊維（４）は下方に吸引され、それらのいくらかはエアレイされた材料（３）中 に入り込む。エアレイされた材料（３）は多孔質であり、空気を通過させれるこ とが重要である。なぜならばワイヤの下に置かれた吸引ボックス（２２）はＣＴ ＭＰ繊維（４）を輸送する空気を吸引しなければならないからである。マット成 形後、高圧加熱下で実施される圧縮工程が行われる。圧縮ユニット（２４）は１ ００℃を越える温度である二つのローラー（２５）からなる。ラテックス接着剤 は軟化され、二つの層を一緒に結合する。吸収材料を補強及び支持するエアレイ された材料の結果として、より薄い吸収構造体を得ることができる。圧縮後、吸 収材料は０．１−１ｇ／ｃｍ³の密度を有し、それは極めて良好な吸収特性を有 する薄い製品を与える。吸収材料のために好適な密度は０．１−１．０ｇ／ｃｍ³ 、特に０．２−０．９５ｇ／ｃｍ³、好ましくは０．２５−０．９ｇ／ｃｍ³、 最も好ましくは０．３−０．８５ｇ／ｃｍ³である。また、吸収層のマット成形 の工程において超吸収剤を添加することもできる。 本発明による他の方法が図６に示されている。吸収材料（２）はここではワイ ヤ（２６）上でマット成形される。マット成形は上述したのと同じ方法で行われ る。上述の方法との違いは実際のマット成形後（即ち、成形ヘッド（２１）及び 吸引ボックス（２２）の後で圧縮ユニット（２４）の圧縮工程前）にエアレイさ れた材料（１３）がワイヤ上になく、吸収材料層（２）上に置かれることである 。圧縮は１００℃を越える高圧加熱下で行われる。ラテックス接着剤は軟化され 、二つの層を一緒に結合する。ここでもう一度吸収材料がエアレイされた材料に よって補強及び支持される。この場合においてエアレイされた材料が多孔質であ り極めて低いグラム割合を有することはあまり重要でない。なぜならば、エアレ イされた材料を吸引する空気は全くないからである。 エアレイされた材料は約３５−５０ｇ／ｍ²のグラム割合で製造することがで きる。これと結合して、約５０−１５０ｇ／ｍ²のように低い吸収材料について のグラム割合を達成することができ、エアレイされた材料の強度によって狭いロ ール上に供給可能な製品が得られる。これは吸収材料単独について必要とされた 従来の３５０ｇ／ｍ²とは対照的に約８５−２００ｇ／ｍ²の全グラム割合を与え る。吸収構造体は製造後より狭いウエブ幅に切断される（それはここでは示され ていない）。 吸収材料の極めて良好な吸収及び分布特性を有する製品が得られ、一方同時に 材料はエアレイされた材料の強度によって補強される。それは従来の乾式成形さ れた吸収マットより薄く、それは低いグラム割合が要求される衛生ナプキン及び パンティライナーに使用されることになるとき有利である。しかしながら、それ は例えばおむつにも使用することができる。別の利点は接着剤の量が減少される ことである。接着剤を含有するのは薄いエアレイされた材料だけである。 他の製造方法では、二つのエアレイされた材料層（３及び１３）が吸収材料層 （２）とともに使用することができる。一つの層（３）が図５を参照して上で記 載されているようにワイヤ（２６）上に置かれ、その上に吸収材料（２）が形成 される。さらなるエアレイされた材料層（１３）が圧縮工程（２４）の直前に吸 収材料層（２）の上に置かれる。これは図６の製造方法に従ったものである。製 造は他の点では上述のように実施される。これは吸収構造体のさらなる補強を与 え、それは例えばパンティライナ一及び衛生ナプキンの製造中の繊維の毛羽立ち を減らす。吸収製品の製造では、材料は所望により柔軟化され、吸収材料からの やっかいな繊維のほぐれが次いで生じる。ラテックス結合したエアレイされた材 料層は毛羽立つことはなく、そのため遮断層として機能する。 吸収材料はサーモメカニカルパルプＣＭＰ、高温サーモメカニカルパルプＨＴ ＣＴＭＰ、亜硫酸パルプ又はクラフトパルプからの繊維で形成することもできる 。 層中に形成されるフラッシュ乾燥されたＣＴＭＰ繊維を使用する場合、従来の マット成形によって吸収材料層を形成することができる。従来のマット成形では 、シート、ロール又はベールの形のパルプは乾燥繊維化又は引裂される。毛羽の 形で遊離された繊維は次いで離散形態で又はウエブ上に吹き飛ばされる。 おむつの製造では、せん孔されたベースを有する離散成形物(discrete forms) 、ベース上に置かれるエアレイされた材料層及び型中に運ばれる繊維が使用され る。マット成形及び圧縮はベースにおいて吸引される空気によって行われる。 さらに本発明の利点がある。吸収材料はケミサーモメカニカルパルプ、いわゆ るＣＴＭＰの繊維を使用して製造される。リグニンはこれらの繊維中になお存在 し、それは繊維が硬く、黄色を有することを意味する。エアレイされた材料は白 色であり、それは吸収構造体に白くて明るい表面を与える。一定の製品に対して は黄色の表面を持たないことが望まれる。なぜならばある場合にはこれが魅力が ないものになるからである。また、これは液体不透過性底部層の追加だけで吸収 構造体をそのまま使用可能にする。 エアレイされた材料は約１．５％の伸びを有する吸収材料と比較して１０〜２ ０％の伸びを有する。このエアレイされた材料の大きな伸びはエアレイされた材 料をかなり強いものにする。この強度及び可撓性はエアレイされた材料が乾式成 形された吸収材料を支持及び補強できることを意味する。 乾式成形された吸収材料の利点はその中に超吸収剤を混合できることである。 超吸収剤は吸収構造体中に含まれることになるとき、それらは吸収材料と混合さ れる。次いでエアレイされた材料は吸収構造体の製造中及び吸収物品における吸 収構造体の使用時の両方で超吸収剤のための遮断層として機能する。製造中、エ アレイされた材料層は繊維及び超吸収剤の下のワイヤ上に置き、そこでそれらは 超吸収剤が吸収材料層から吸引されることを防止する。吸収構造体の使用時に、 エアレイされた材料層はもしそれが吸収材料層の上に置かれるなら遮断層として 機能することができる。そのとき超吸収剤は吸収体が超吸収剤とともに液体をそ れ自身に引き寄せるとき使用者に向かう方向に移動することを防止される。 衛生物品における一定の製品適用に対しては、吸収材料を使用する前に吸収材 料を柔軟化させておくことが都合が良い。前述の良好な吸収特性、分布特性及び び膨潤特性は柔軟化工程によっていかなる影響も受けない。柔軟化法としては、 ローラー間の作用、超音波による柔軟化、給湿、又は化学添加剤が挙げられる。実例 図３は衛生ナプキンにおける吸収構造体（１）の例である。吸収構造体（１） はエアレイされた材料（３）及び吸収材料層（２）からなる。エアレイされた材 料及び吸収材料はそれらを接続するエアレイされた材料の接着剤によって互いに 固定される。一定の接続はエアレイされた材料中に伸びる吸収材料の繊維（４） によっても達成されうる。物品の上部には液体透過性上部層（８）、例えば不織 布があり、それは使用中使用者の方に向けられている。下部には例えばポリエチ レンの液体不透過性下部層（９）がある。層（８）及び（９）は吸収構造体（１ ）を越えて延びる部分を有し、それらはこれらの部分で互いに接合されている。 別の実例は図４に示され、それによると吸収構造体（６）は吸収材料層の上部 にあるエアレイされた材料層（３）に加えて吸収材料層（２）の下に別のエアレ イされた材料層（７）を有する。物品の上部には液体透過性上部層（８）、例え ば不織布があり、それは使用中使用者の方に向けられている。下部には例えばポ リエチレンの液体不透過性下部層（９）がある。 本発明は示された実例に限定されず、代わりに他の例にも適用可能である。

【手続補正書】 【提出日】平成１０年１２月１日（１９９８．１２．１） 【補正内容】 （1） 明細書第２頁第１６行の後に 「 ＵＳ−Ａ−３９３８５２２は着用者の皮膚から湿分を追い出すことができるお むつ構造体を開示し、それは第１層として幼児の皮膚に接触される多孔質対面ウ エブを含む。第１層と並置された第２層は第１層より大きな湿潤性を有する高多 孔質セルロースバットであり、第２層と一体的にされるものは第２層と同じ材料 であるが第２層よりかなり小さい孔径の連続紙状圧縮第３層である。第３層は流 体の迅速な引き寄せを与える選択された領域において厚くされている。最終層、 不透過性シートも与えられる。 」 を追加する。 （2） 同第９頁第１２行を削除する。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ａ６１Ｌ 15/00 Ａ６１Ｆ 13/18 ３０３ Ｄ０４Ｈ 1/42 Ａ４１Ｂ 13/02 Ｂ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．おむつ、衛生ナプキン、パンティライナー、失禁パッド、ベッド保護体又 はそれらの類似物品の如き吸収物品に使用するための吸収構造体において、吸収 構造体が接着剤を含有しないセルロース繊維（４）の吸収材料層（２）及び接着 剤結合セルロース繊維（５）の少なくとも一つのエアレイされた材料層（３）か らなり、前記層が互いに接続されていることを特徴とする吸収構造体。 ２．エアレイされた材料（３）及び吸収材料（２）がエアレイされた材料の接 着剤によって互いに接続されていることを特徴とする請求の範囲１記載の吸収構 造体。 ３．エアレイされた材料（３）及び吸収材料（２）がさらにエアレイされた材 料（３）中に延びる吸収材料の幾つかのセルロース繊維（４）によって互いに接 続されていることを特徴とする請求の範囲２記載の吸収構造体。 ４．吸収材料が層中に乾式成形されたＣＴＭＰのフラッシュ乾燥（flash−dri ed）繊維（４）からなることを特徴とする請求の範囲２又は３記載の吸収構造体 。 ５．吸収構造体が約５〜１０ｃｍ、好ましくは約７ｃｍの幅を有することを特 徴とする請求の範囲４記載の吸収構造体。 ６．エアレイされた材料（３）が３０−１００ｇ／ｍ²、好ましくは３５−８ ０ｇ／ｍ²、最も好ましくは３５−５０ｇ／ｍ²のグラム割合を有することを特徴 とする請求の範囲５記載の吸収構造体。 ７．吸収材料層（２）が５０−２５０ｇ／ｍ²、好ましくは７５−２００ｇ／ ｍ²、最も好ましくは１００−１５０ｇ／ｍ²のグラム割合を有することを特徴と する請求の範囲６記載の吸収構造体。 ８．吸収材料（２）が０．１−１．０ｇ／ｃｍ³、特に０．２−０．９５ｇ／ ｃｍ³、好ましくは０．２５−０．９ｇ／ｃｍ³、最も好ましくは０．３−０．８ ５ｇ／ｃｍ³の密度を有することを特徴とする請求の範囲７記載の吸収構造体。 ９．おむつ、衛生ナプキン、パンティライナー、失禁パッド、ベッド保護体又 はそれらの類似物品の如き吸収物品に使用するための吸収構造体（１）の製造方 法において、接着剤を含有しないセルロース繊維（４）の吸収材料層（２）が接 着剤結合セルロース繊維のエアレイされた材料層（３）とともに置かれ、その後 圧縮される（２４）ことを特徴とする吸収構造体（１）の製造方法。 10．圧縮が１００℃を越える温度で行われることを特徴とする請求の範囲９記 載の製造方法。 11．吸収材料（２）が支持体としてエアレイされた材料（３）を用いて、エア レイされた材料（３）上に直接マット成形される(mat−formed)ことを特徴とす る請求の範囲１０記載の製造方法。 12．吸収材料（２）が層（２）に形成されるＣＴＭＰのフラッシュ乾燥繊維（ ４）によってマット成形され、繊維（４）がエアレイされた材料層（３）が置か れるワイヤ（２６）上に配置された成形ヘッド（２１）を通る制御された流れの 空気流（２０）によって運ばれることを特徴とする請求の範囲１１記載の製造方 法。 13．ワイヤ（２６）の下に空気を吸引する吸引ボックス（２２）が配置され、 ＣＴＭＰ繊維（４）が下方に吸引され、エアレイされた材料（３）中に侵入する ことを特徴とする請求の範囲１２記載の製造方法。 14．吸収材料（２）が層（２）に形成されるＣＴＭＰのフラッシュ乾燥繊維（ ４）によってワイヤ（２６）上にマット成形され、繊維（４）がワイヤ（２６） 上に配置された成形ヘッド（２１）を通る制御された流れの空気流（２０）によ って運ばれ、その後エアレイされた材料（１３）が上部に置かれることを特徴と する請求の範囲１０記載の製造方法。 15．ワイヤ（２６）の下に空気を吸引する吸引ボツクス（２２）が配置され、 ＣＴＭＰ繊維（４）がワイヤ（２６）に向かって下方に吸引されることを特徴と する請求の範囲１４記載の製造方法。 16．第２のエアレイされた材料層（１３）が圧縮工程（２４）の前に吸収材料 層（２）の上部に置かれることを特徴とする請求の範囲１３記載の製造方法。 17．エアレイされた材料が３０−１００ｇ／ｍ²、好ましくは３５−８０ｇ／ ｍ²、最も好ましくは３５−５０ｇ／ｍ²のグラム割合を有することを特徴とする 請求の範囲９〜１６のいずれか記載の製造方法。 18．吸収材料層が５０−２５０ｇ／ｍ²、好ましくは７５−２００ｇ／ｍ²、最 も好ましくは１００−１５０ｇ／ｍ²のグラム割合を有することを特徴とする請 求の範囲９〜１７のいずれか記載の製造方法。 19．吸収材料層が０．１−１．０ｇ／ｃｍ³、特に０．２−０．９５ｇ／ｃｍ³ 、好ましくは０．２５−０．９ｇ／ｃｍ³、最も好ましくは０．３−０．８５ｇ ／ｃｍ³の密度を有することを特徴とする請求の範囲９〜１８のいずれか記載の 製造方法。