JP2000511069A - ゴルフクラブ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 シャフト（３）とクラブヘッド（２）とから成るゴルフクラブであり、前記クラブヘッド（２）はシャンク軸を中心として回動できるようにヒール端部（３１）にてシャフトのシャンク部分（４）に連結されている構成のゴルフクラブである。シャンク部分はシャフト軸とシャンク軸とがクラブヘッドのヒール端部の底部付近で交差する形状をなし、クラブヘッドがシャンク軸の周囲を回動すると、クラブフェース（３０）とシャフト（３）とがなす角度は変化する。

Description

【発明の詳細な説明】 ゴルフクラブ この発明はゴルフクラブに関する。 調整可能なヘッドを備えたゴルフクラブは、異なるヘッドの形状を有する二本 以上のクラブの代わりに使用できる。最も特徴的なのは、クラブヘッドのフェー スとシャフトとがなす角度の変化量を調整して、ボールを打った時にボールに与 えられるロフトの程度を変更できるということである。調整可能なゴルフクラブ には、調整を取り入れるために設計の変更が必要であり、調整可能な部品間にも あそびを要する。このため、クラブの感触が、選手にとっては受け入れがたいほ どに従来の調整不能なクラブの感触とは異なるという問題が存在する。 イギリス特許出願公開公報第２１０９２４９号はヘッドのロフトを調整するこ とができるゴルフクラブについて開示している。このヘッドは、シャフト本体に 対して角度をなして配置されたシャフト端部に取り付けられる。このヘッドは角 度をなした端部を中心として回動可能になっている。クラブフェースとシャフト とがなす有効角は、クラブヘッドがクランク状に曲がった端部を中心として回動 すると、変更される。 イギリス特許出願公開公報第２１０９２４９号において開示されたクラブでは 、シャフトの端部はクランク状に曲折され、この端部にクラブヘッドを取り付け なければならないために、クラブの感触が選手にとっては受け入れがたいほどに 従来の調整不能なクラブの感触とは異なるという問題が存在する。 本発明はシャフト端部におけるシャンク部分にヘッドを取り付けたゴルフクラ ブを与える。ヘッドはシャンク部分によって規定された軸を中心に回動可能であ り、シャンク部分によって規定された軸とシャフトとはヘッドのヒールの底部付 近で交差している。 それゆえに、一態様において、本発明は（ａ）シャフト軸を備えたシャフトで あって、同シャフトはシャンク軸を備えたシャンク部分を有することと、（ｂ） ヒール端部とクラブの使用時にゴルフボールと接触するクラブフェースとを有す るヘッドであって、同ヘッドはシャンク軸を中心として回動できるようにヒール 端部にてシャフトのシャンク部分と連結し、シャンク部分の形状はシャフト軸と シャンク軸とがクラブヘッドのヒール端部の底部付近で交差するようになってお り、そのためクラブヘッドがシャンク軸を中心として回動すると、クラブフェー スとシャフトとがなす角度が変化することとを含む。 本発明のクラブは、異なる程度のロフトを与えるという調整の性質と従来のゴ ルフクラブの感触をより正確に再現した感触とを兼ね備えるという利点を有して いる。本発明のクラブによって、選手はロフトの角度を一定範囲内で選べる一方 で、シャフト軸に対するクラブヘッドの望ましい一般的位置を維持することがで きる。 シャンク部分は、ボールを打とうとしている位置にクラブが保持されるときの シャンク軸と垂直線との間の角が約３０度より小さくなるように形成されること が望ましく、より望ましくは約１５度より小さく、特に約１０度より小さいこと が望ましい。前記の角度が０度〜５度の間になるようにシャンク部分が形成され ることが特に望ましく、この結果、ボールを打とうとしている位置にクラブが保 持されるとき、ほとんどの場合にシャンク軸はほぼ垂直となる。 シャフト軸とシャンク軸との間の角は少なくとも約５度であることが望ましく 、より望ましくは少なくとも約１０度、特に少なくとも約１５度、いくつかの用 途には少なくとも約２０度であることが望ましい。前記の角度は約４０度よりも 小さいことが望ましく、より望ましくは約３０度より小さく、特に約２５度より 小さいことが望ましい。 シャフトのシャンク部分はシャフトの端部を曲げることによって形成されるこ とが望ましい。より望ましくは、シャフトのシャンク部分はシャンク軸を形成す る第一部分とシャフト軸と第一部分との間に延伸する第二部分とを含む。 一般的に、シャンク部分の第一部分と第二部分との間の角度と、シャフトとシ ャンクの第二部分との間の角度は鈍角である。シャンク部分の第一部分と第二部 分とがなす角度は前記第二部分とシャフトとがなす角度よりも小さいことが望ま しい。この両角度間の違いは少なくとも約５度であることが望ましく、より望ま しくは少なくとも約１５度、特に少なくとも約２５度であることが望ましい。両 角度間の違いは約４０度よりも小さいことが望ましく、より望ましくは約３０度 よりも小さい。 本ゴルフクラブはシャンク軸中心の回動に対してクラブヘッドを固定するため の手段を含む。 ヘッドとシャンク部分との間の接続はアセンブリによって与えられ、このアヤ ンブリにおいて、ヘッドおよびシャンク部分のうちの一方がねじ込み部を備え、 ヘッドおよびシャンク部分のうちの他方がボアを形成し、ボアにおいてねじ込み 部を受け入れることによってヘッドとシャンク部分とが互いに嵌合している。 上述のねじ込み部は（ａ）ねじをボア中でかみ合わせるための第一ねじ部分と 、（ｂ）第一ねじ部分と反対方向にすじが入った第二ねじ部分と、（ｃ）シャン ク部分に関する回動に対してヘッドを固定するために第二ねじ部分の上に配置さ れる、内部にねじ部分を備えたナットとを有することが望ましい。 ねじ込み部の第一ねじ部分のねじのピッチは第二ねじ部分のねじのピッチより も粗いことが望ましい。第一ねじ部分のねじは多条ねじであり、第二ねじ部分の ねじは一条ねじであると都合がよい。このような特徴を組み合わせることにより 、とりわけヘッドの小さな動きを比較的大きなナットの動きで調整することがで きるため、クラブを調整する際の精度を高めることができる。 このクラブはボア中に配置された隠しねじ立てナットを含み、そのねじ込み部 は、ボアにねじ込み部を固定するために同ナットを携えることのできる第三ねじ 部分を含む。 同ねじ込み部は代わりに内部にねじ部が設けられ、ねじくぎのようなねじ締め 具によってボア中の正しい位置に保持されてもよい。 固定用手段はヘッドおよびシャンク部分上のカラー部分によって与えることも できるが、これらは（ａ）軸方向に離間されると、相対回転が可能となり、（ｂ ） 軸方向に互いに接するように保持されると相対回転が禁止される。カラー部分の 固定は、例えばスプライン歯の形をとった、一般にカラー部分の軸方向に延伸す る連動の形成によって達成することができる。固定用手段はヘッドおよびシャン ク部分上のカラー部分と、ヘッドとシャンク部分の間に配置された中間カラーと によって与えられ、同ヘッドとシャンク部分とは、それぞれに対応する中間カラ ーの接触面の形状と係合するような形状を備えている。このように中間カラーを 使用すると、例えばヘッドの形状とシャンク部分の形状（およびそれに対応する 中間カラーの接触面の形状）との間にそれぞれ異なる間隔を与えることにより、 クラブヘッドの調節に対してより正確な調節が可能となる。 シャフト長は調整可能であることが望ましい。このことは、ロフトの調整に従 ってクラブの感触を最適化できるという利点を有する。また、例えば輸送に便利 なように、クラブを折りたたんでコンパクトな形状にできるという重要な利点も 有する。この利点は例えば一台の車両のようなスペースの狭い車両に入れてゴル フの備品を輸送しなければならないような情況において重要であろう。 シャフトは内側部分と外側部分とを含み、シャフト長を調整するために内側部 分を外側部分内に入れ子式に挿入することができる。この方法で入れ子式に摺動 可能な部分は二つ以上であってもよい。 このゴルフクラブは、前述の内側部分と外側部分の内壁との間に、シャフトの 内側部分の周囲に配置された弾力性のある変形可能な部材を含む。このような変 形可能な部材は内側部分と外側部分とを支持することができ、内側の部材と外側 の部材との間の横方向の相対運動を最小限にする。 このクラブは、弾力性のある変形可能な部材の周囲に配置された固定用リング を含むことが望ましく、これによって同部材は軸方向に圧縮されて横方向の寸法 が増大し、シャフトの内側部分と外側部分とが係合する。 弾力性のある変形可能な部材は、弾力性のある材料から形成された管を含む ことが望ましい。固定用リングは弾力性のない材料、一般的にはポリマー材料の ような材料から形成された複数のリングを含むことが望ましい。 シャフト長を調整可能な場合、シャフトを予め決められた所望の長さに前もっ て設定できるように、好適なシャフトにはマークが付いている。 本発明は添付図面を参照して実施例によって更に詳しく述べられる。 図１は、本発明による調整可能なゴルフクラブの略図である。 図２ａ、図２ｂ、図２ｃはそれぞれ３つの作用位置にあるゴルフクラブを示す 図１のゴルフクラブの略図である。 図３ａ、図３ｂは、ゴルフクラブヘッドのアセンブリを示す図１のゴルフクラ ブ底部の分解図である。 図３ｃ、図３ｄ、図３ｅは図３ｂのゴルフクラブにおいて使用するのに適切な ねじ立てブシュの更なる実施形態の略図である。 図４ａ、図４ｂ、図４ｃ、図４ｄは本発明によるゴルフクラブのシャフトの分 解図である。 図５ａ、図５ｂ、図５ｃはコレットが第二の調整手段の役目をする本発明の更 なる実施形態におけるコレットの略図である。 図６は別の実施形態のゴルフクラブの底部における部分側断面図である。 図面に関して、図１はシャンク部分４によってシャフト３と連結されたゴルフ クラブヘッド２を含むゴルフクラブ１を示す。このゴルフクラブは以下に詳述す る調整手段５によって中間位置に調整されたシャフト長を有する。 シャンク部分４はシャフトを曲げることによって形成されている。シャンク部 分の第一部分８は軸を形成し、ヘッドと係合する。第二部分は第一部分８とシャ フト３との間に延伸している。シャンク部分を備えたシャフトはエルボ６および エルボ７を形成する。エルボ６におけるシャンク部分の第一部分と第二部分との 間の角はエルボ７におけるシャンク部分の第二部分と第一部分との間の角よりも 小さい。 ゴルフクラブ１は図２ａ、図２ｂ、図２ｃの３つの作用位置において示されて いる。図２ａにおいて、ゴルフクラブヘッド２はパッティングの際に使用するた めに最小限に固定した位置に調整されている。地面は参照符号２１で示されてい る。 図２ｂは従来の５番アイアンのクラブと同等な、中間固定位置に調整されたク ラブヘッド２を示す。これに関する地面は参照符号２２で示されている。 図２ｃは従来の調整不能な一揃いのゴルフクラブにおけるウェッジと同等な、 最大限に固定した位置に調整されたクラブヘッド２を示す。これに関する地面は 参照符号２３で示されている。 図１のクラブ１におけるヘッドのアセンブリの実施形態は図３ａおよび図３ｂ に分解図で示されている。アセンブリはフェース３０とボア３２が形成されたヒ ール部分３１とをから成るヘッド２を含む。ヒール部分は第一端部と第二端部と を有する。フェース３０は更にソール３３を含み、フェースが小さな角度にわた って回動した時でも、クラブが使用された時にソール３３の中心部３４が地面と 接触するように、ソール３３には角度が付いている。 ゴルフクラブヘッド２はシャンク部分４によってシャフト３と連結される。シ ャンク部分４は第一ねじ部分３５と第二ネジ部分３６とを含む。シャンク部分４ は先端部においてボア３２に嵌入されるように形成され、ねじ立てブシュ４３に よって所定位置に保持される。ねじ立てブシュ４３はボア３２に嵌入され、例え ば接着剤などによってボア３２中に固定される。ねじ立てブシュ４３はシャンク 部分４の第一ねじ部分３５と係合することができる。シャンク部分４の端部３７ は単調な直径を有しており、この直径には端部３７のほぼ中心に配置されたボア に向かって端部の全長に沿って切れ込みが入っている。シャンク端部におけるボ アには先細りねじ３８を受け入れるために雌ねじを立てている。シャンク部分４ の先端部がボア３２に設置されると、シャンク端部３７はスプリットブシュ３９ とねじ３８によってボア３２中の所定位置に保持される。ねじ３８が端部３７と 係合する部分の長さを調整することによって、シャンク部分４とヘッド２の間で 生じる回動に対する摩擦抵抗の大きさを調整することができる。 図３ｂに関して、図３ａの実施形態の端部３７とスプリットブシュ３９とがそ れぞれ第三のねじ部分３７ａと固定用ナット３９ａとに置き換えられたゴルフク ラブヘッドが示されている。第三ねじ部分３７ａは固定用ナット３９ａと係合し 、固定用ナット３９ａをブシュ４３の直径が小さい側の端部に対して設置して回 動させると、シャンク部分４はヘッド２に固定される。固定用ナット３９ａはね じを締めるための円盤や硬貨を配置するために適当なスロットを有する。 図３ｂの実施形態において、ねじ立てブシュ４３は円錐形ナット４０とスプリ ットブシュ３９との間に固定される。しかしながら、雄ねじの形状と雌ねじとの 形状との間にはクリアランスが本来必要なため、逆境において、ねじ立てブシュ ４３が少し回動するということが起こるかもしれない。この動きは一般に「バッ クラッシュ」として知られている。 図３ｃおよび図３ｅに示すようにねじ立てブシュ４３の中に二つのスロットを 形成することによってバックラッシュを減少することが可能である。これにより 、ねじ部分３５の両側とねじ立てブシュ４３との接触が確実になる。円錐形ナッ ト４０および／または固定用ナット３９ａから軸方向の力を受けると、シャンク ４のねじ部分３５の両側に関して接触が起こるまで、二つのスロットの間の中心 部は曲がり、わずかにスプリットブシュ４３の全長が短くなる。 代わりに、図３ｄに示すようにスプリットブシュ４３は４３ａ、４３ｂという 第一ブシュ部分と第二ブシュ部分という形になっていてもよい。これによっても また、第一ねじ部分３５の両側とねじ立てブシュ４３との間の接触が確実になる 。使用する際、第一ねじ部分３５は第二ブシュ部分４３ｂの中に挿入されるが、 端部からは突出しない。これにより、固定用ナット３９ａは第二ブシュ部分４３ ｂを第一ブシュ部分４３ａの方向へ作用させることができ、シャンク部分４のね じ部分３５の両側で接触できる。 再び図３ａおよび図３ｂに関して、ねじ部分３６は、円錐形ナット４０内に形 成された同様なねじ形と係合するように形成される。ナット４０の外側表面４１ には校正目盛が付けられている。 第二ねじ部分３６は右ねじの形をしており、第一ねじ部分３５は多条左ねじの 形をしている。このねじ部分３５および３６のねじ方向は右利きの選手用である 。 左利きの選手用には、ねじ方向は反対になるであろう。 シャンク部分４の端部４２は、（例えばシャフト端部を折り曲げてシャンク部 分を形成することにより）シャフトに関して一部分となるよう形成されることに よって、または（例えば機械的接合技術、溶接、鍮付け、またはボンド接着剤の 使用による）接合技術によって、シャフト３に連結される。端部４２は先端ほど 縮径され、シャンク４をシャフトを形成する管７０（図４を参照されたい）中に おいて接着剤により固定され得るようになっている。シャンク４と管７０とは共 に、互いに逆方向を向いたエルボ６および７を備えた状態で形成されている。 シャフトに対するゴルフクラブヘッドの角度を調整するために、校正目盛４２ によって測定された所望の大きさだけ円錐形ナット４０を回動することができる 。 図１からは、シャフト３の軸１００を下方へ延長した場合、クラブヘッド２ の第二のヒール端部に対して配置された先端２５を通って、同軸は第二シャンク 軸またはボアの軸と交差するということが理解される。地面の水平面とシャフト ３との間の角度が６０度であり、かつボア軸が垂直であると仮定すると、シャフ ト３がボア軸を中心に回動すると、その結果ロフト角は以下のようになる。 １．図２ａに示すようにシャフト３を時計と反対回りに平均位置から９０度回動 させたと仮定すると、ロフトが約３０度である初期位置２ｂから、ロフトは３０ 度―［９０度―６０度］に、つまり０度のロフトに変化する。 ２．シャフトを時計回りに平均位置から回動させた場合、ロフトは３０度＋［９ ０度―６０度］に、つまり６０度のロフトに増加する。 中間のロフト角はシャフト３を適切な位置までボア軸を中心に回動させること によって達成することができる。 代表的な相対位置は以下のとおりである。 クラブ ロフト シャフト位置 ドライビングアイアン １７度 ２２度 ３番 ２０度 １７度 ４番 ２３度 １２度 ５番 ２６度 ７度 ６番 ２９度 ２度 ［平均］ ３０度 ０度 ７番 ３２度 ３度 ８番 ３５度 ８度 ９番 ３９度 １５度 ピッチングウェッジ ４３度 ２２度 一般的なウェッジ ５０度 ４０度 各クラブの選択間の一般的なシャフトの回動角は５度である。目盛を読み易く するために、対になったねじのアセンブリが以下のように使用される。 ねじ３５とねじ３６はどちらもボアを貫通するシャフトの上に配置される。 ねじ３５は例えば条数が４でリードが５ｍｍであるような左巻きの多条ねじで あり、一方、ねじ３６は例えばピッチが１ｍｍであるような右巻きの一条ねじで ある。 このように左ねじと右ねじとを組み合わせることにより、右利きの選手用のク ラブヘッドのフェースに力が働いた時、固定作用が与えられる。左利きの選手の ためには、特徴を適切に反転させる必要があろう。 ボアのブシュにおいて回動するシャフトとナット４０とではピッチの長さに違 いがあるため、シャフト３のボア軸中心の小さい角度の回動は目盛を付けた固定 用ナット４０のかなり大きな角度の回動から得ることができる。 例えば、ボアの中心線を中心としたシャフト３の典型的な回動角は６番アイア ンから７番アイアンくらいでは５度となる。しかしながら、シャフトに対するナ ット４０の回動角は５ｍｍリード対１ｍｍピッチ、すなわち５対１の割合で拡大 される。ロフトを６番アイアンから７番アイアンへ変化させるために必要なナッ ト４０の回動角は５×５度＝２５度となる。 全範囲のクラブの選択位置を与えるため、ナット４０には適切な範囲に校正目 盛が施してあり、シャフトナックル４上に固定したマーク４２に対して校正目盛 が配置される場合、ブシュ４３、ゆえにクラブヘッドが回動してナット４０と相 接すると、これにより必要なロフト角が与えられる。 図４ａと図４ｂに関して、ゴルフクラブの更なる部品をより詳細に示す。シャ フトは上側管部分と下側管部分とを含む。管７０の端部９は下側管部分５１の底 部において中空管５３を介してシャフト３の小さい方の末端と連結する。中空管 ５３は管部分の内側に嵌着するように形成されている。下側管部分５１の大径状 の端部５４は裂けてフレア状になっており、これにより上側管部分（この部分に も段のついたボアが存在する）の中に挿入したときに下側管部分５１の位置が規 定される。シャフト３の上側部分の一端には握り５６が存在する。上側部分３の 他端にはシャフト固定用装置５７という形をした第二調整手段が取り付けられる 。同シャフト固定用装置は、弾性管６０の両側に空間を隔てて配置された二つの 伸縮防止リング５９を内部に備えた本体５８を含む。操作中、弾性管６０が自由 な状態にある場合、下側管部分はリング５９のボアとナット６１とを自由に通過 する。ナット６１にはねじ部分が備えられ、この部分は本体５８の中に存在する 内部ねじと係合し、弾性管６０に対する締め付け手段を与える。長手方向に締め 付けると、弾性管６０は管部分５１の外部表面および本体５８の内部表面に放射 状の圧力を与え、それゆえ動きに対してその二つを固定する。 図４ｄに関して、別の固定用装置５７ａを示すが、ここでは内部リング５９と たわみ管６０とが図４ｃに示した固定用装置５７におけるそれらと同等である。 ナット６１ａには内部ねじが与えられ、本体５８ａの外部ねじ部分と係合する。 図４ａは分かれたフレア管５４ａを示す。この管は管部分５１のフレア末端５ ４の代わりに任意に使用することができる。このフレア管は、直径周囲および管 の中心部分の長さに沿って数カ所で長手方向に分割した適正な大きさの管から製 造される。それにより中心管の直径は増加し、シャフト５１がシャフト５５の中 に挿入されるようにシャフト５１を設置する樽状のバネ部材を形成する。 シャフト長を調整するために、シャフト固定用装置５７はナット６１のねじを 緩めることによって弛緩することができ、たわみ管６０にかかる締め付けの力が 緩和される。固定用装置が緩和されると、必要なシャフト長が得られるまでシャ フト部分５１をシャフト部分５５の中で滑動させることができる。このことは、 シャフト部分５１の外側表面に付けられた校正目盛によって可能となる。一旦必 要な長さが得られると、固定用装置５７はナット６１を締め付けることによって 作動される。 図５ａ、図５ｂ、および図５ｃに関して、入れ子式シャフトのための更に別の 固定用装置を示す。同固定用装置はスプリットコレットを含む。コレット７０は 両端において分割され、結果として弾力性が高い。スプリットコレット７０は円 錐形スリーブ７２の内側に嵌着するように配置される。円錐形スリーブ７２は上 側シャフトと接触し、かつ上側シャフトの方向に向いた、直径が小さい側の端部 に先細りするボアを備えている。スプリットコレットはスナップリング７４によ って外側スリーブ７３内の所定位置に保持される。外側スリーブと円錐形スリー ブの互いに対する動きにより、下側シャフトの表面に接触するコレットの内部が 変形し、上側シャフトと下側シャフトとは相対的に軸方向に保持される。 図６は図３に示した部品の代わりに図１に示したクラブの中に組み込まれるヘ ッド２とシャンク４との間の継手に対する別例を示す。図３の構造のように、シ ャンクはヘッドの中のボアを通って延伸し、下方の端部において締め具６９によ ってヘッドの中に固定される。この固定配置はヘッド２およびシャンク部分４の 上にある溝付きカラー部分７２と、ヘッドおよびシャンクと嵌合し、その上にあ るスプライン歯７２に対応するスプライン歯７０を支持する中間カラー８８とを 含む。ヘッド上にあるスプライン歯とシャンク部の上にあるスプライン歯との（ およびそれに対応する中間カラーの接触面の間の）間隔はそれぞれ異なっており 、シャンク部分を中心としたヘッドの回動がより広範囲で可能となる。 カラーの配置の調整は締め具６９を緩めることによって達成され、シャフトは ヘッドにおけるボアと、ヘッドおよびシャフト上のカラー部分７２とから部分的 に引き出され、中間カラー８８は軸方向に離間する。カラー部分と中間カラーと は相対回転が可能であり、その後に軸方向へ共に押し動かされ、締め具６９によ って軸方向に係着される。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＣＮ，ＧＢ，ＪＰ，Ｕ Ｓ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． （ａ）シャフト軸を備えたシャフトであって、前記シャフトはシャンク軸 を有するシャンク部分を備えることと、 （ｂ）ヒール端部とクラブの使用時にゴルフボールと接触するクラブフェースと を有するヘッドであって、前記ヘッドはシャンク軸を中心として回動できるよう にヒール端部にてシャフトのシャンク部分と連結し、シャンク部分はシャフト軸 とシャンク軸とがクラブヘッドのヒール端部の底部付近で交差する形状をなし、 クラブヘッドがシャンク軸を中心に回動すると、クラブフェースとシャフトとが なす角度が変化することと を含むゴルフクラブ。 ２． 請求項１のゴルフクラブにおいて、クラブがボールを打とうとしている位 置に保持された時にシャンク軸がほぼ垂直となるようにシャンク部分が形成され る。 ３． 請求項１または請求項２のゴルフクラブにおいて、シャフトのシャンク部 分はシャフトの端部を折り曲げることによって形成される。 ４． 請求項１乃至３のいずれか一項に記載のゴルフクラブにおいて、シャフト のシャンク部分がシャンク軸を形成する第一部分と、シャフトと第一部分との間 に延伸する第二部分とを含む。 ５． 請求項４のゴルフクラブにおいて、シャンク部分の第一部分と第二部分と の間の角が、前記第二部分とシャフトとの間の角よりも小さい。 ６． 請求項１乃至５のいずれか一項に記載のゴルフクラブにおいて、シャンク 軸を中心とした回動に対してクラブヘッドを固定するための手段を含む。 ７． 請求項１乃至６のいずれか一項に記載のゴルフクラブにおいて、ヘッドお よびシャンク部分のうち一方がねじ込み部を備え、ヘッドおよびシャンク部分の うちの他方がボアを形成し、ボアにねじ込み部を嵌入することによって前記ヘッ ドおよび前記シャンク部分が互いに係合している。 ８． 請求項７に記載のゴルフクラブにおいて、前記ねじ込み部は （ａ）ねじをボア中に係合するための第一ねじ部分と、 （ｂ）第一ねじ部分と反対方向にねじが切られた第二ねじ部分と、 （ｃ）シャンク部分に関する回動に対してヘッドを固定するための第二ねじ部分 の上に存在する内部にねじ部分を備えたナットと を有する。 ９． 請求項８に記載のゴルフクラブにおいて、ねじ込み部の第一ねじ部分のね じのピッチが第二ねじ部分のねじのピッチよりも粗い。 １０． 請求項１乃至９のいずれか一項に記載のゴルフクラブにおいて、シャフ ト長が調整可能である。 １１． 請求項１０に記載のゴルフクラブにおいて、シャフトは内側部分と外側 部分とを含み、同内側部分をシャフト長を調整するために外側部分内に入れ子式 に挿入することができる。 １２． 請求項１１に記載のゴルフクラブにおいて、前記内側部分と前記外側部 分の内壁との間に、シャフトの内側部分の周囲に配置された弾力性のある変形可 能な部材を含む。