JP5813716B2 - ゴルフクラブ - Google Patents

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Description

この発明は一般的にはゴルフクラブに関し、より詳細には、シャフトおよびクラブヘッドの間の相互交換性を実現する改善されたホーゼル結合を伴うゴルフクラブに関する。
この出願は、平成19年4月13日に出願された米国特許出願第11/734,819号の部分継続出願であり、その内容は参照してここに組み入れる。
ゴルファは、ゲームをうまく行なうために、用具を個々のスイングに適合化させる。ヘッドおよびシャフトを相互交換可能にする簡便な手法がないので、カスタムフィットの製品を提供する店舗や業者は、個別の特徴の大量のクラブを保持するか、または、複雑な解体・組み立てプロセスで個別のクラブを変更しなければならない。例えば、ゴルファが、異なる曲げ特性のゴルフクラブシャフトを試したがったり、異なる重量、重心、または慣性モーメントのクラブヘッドを使用したがった場合、いままでは、そのような変更は実用的でなかった。ゴルフ用具製造業者は、ゴルファに入手可能なクラブの種類を増加させてきた。例えば、具体的なドライバ型のゴルフクラブはいくつかの異なるロフト角およびライ角のものとして提供されて個別のゴルファのニーズにあわせることができるようになっている。さらに、ゴルファは、金属、またはグラファイトのシャフトを選択しその長さを適合化させて自分のスイングにあわせることができる。最近、シャフトおよびクラブヘッドの部品、例えば調整可能なウェイトを交換可能にしてカスタマイズプロセスを容易にするゴルフクラブが出現している。
一例は、Wheelerのゴルフクラブアッセンブリに関する米国特許第3,524,646号(特許文献1)である。Wheeler特許は、グリップおよびパターヘッドを具備し、その双方がシャフトから取り外し可能なパターを開示している。シャフトの上端および下端に設けられた締めつけ部材が内側にネジ溝を有し、これが、グリップの下端およびパターヘッドの柄部の上端の双方に設けられた外側のネジ溝と係合してこれら部品とシャフトとを固定する。シャフトの下端はさらにフランジを有し、これが、パターヘッドがシャフトに結合されたときに、パターヘッドの柄部の上端に接触する。この設計では、シャフトの頂部に不格好な出っ張りが生じ、またシャフトの底部に他の不格好な出っ張りが生じる。
他の例は、Morellの取り外し可能なヘッドを具備するゴルフクラブに関する米国特許第4,943,059号(特許文献2)である。Morellの特許は、開放可能なゴルフクラブヘッドおよび伸長可能なシャフトを具備するパターゴルフクラブを開示している。クラブヘッドのホーゼルはネジ溝月の軸穴を内包するプラグを具備する。ネジ溝付きのロッドがシャフトのコネクタ部分に保持され、クラブヘッドのプラグの軸溝にネジ入れられてシャフトをヘッドに動作可能に結合させる。
他の例は、Walkerの即座に取り外しできるヘッドを具備するゴルフクラブに関する米国特許第5,433,442号(特許文献3)である。Walker特許は、クラブヘッドが結合ロッドおよびクイックリリースピンによりシャフトに結合されるゴルフクラブを開示している。結合ロッドの上端は外部ネジ溝を有し、これがシャフトの下側部分に形成された内側ネジ溝と係合する。連結ロッドの下端は、クラブヘッドのホーゼル内に挿入され、ホーゼルにおける径方向に対面する開口と整合してクイックリリースピンを収容する径方向に対面する開口を有する。
他の例は、Barron等の試し用ゴルフクラブシャフトおよびヘッドの取り外し可能な締め付け構造に関する米国特許第5,722,901号(特許文献4)である。Baronの特許はゴルフクラブおよびシャフト用のバヨネットスタイルの取り外し可能な締め付け構造を開示する。クラブヘッドのホーゼルはその穴の中に径方向に伸びる締め付けピンを具備する。シャフトのヘッド部分は2つの対面する「U」または「J」形状の溝を具備する。シャフトのヘッド端部はホーゼルピンに軸および回転運動により締めつけられる。ホーゼル中のバネが締め付け可能な相互結合を維持するが、手作業で発生させられた軸方向内側へのホーゼルの移動を可能にして瞬間的な組み付けおよび解体を可能にする。
他の例は、Wood等のホーゼル結合アッセンブリおよびその使用方法に関する米国特許第5,951,411号(特許文献5)である。Woodの特許はクラブヘッド、交換可能なシャフト、および抗回転装置付きのホーゼルを含む。ホーゼルは、ホーゼル穴の内部で止め金具により固定される角度面を具備する整合部材を含む。シャフト端に固着されたスリーブが他の整合配列部品を構成し、ホーゼル穴内部に配された整合部品と係合するようになっている。シャフト側に配された捕捉機構がホーゼルと係合してクラブヘッドに対してシャフトを取り外し可能に固定する。
他の例は、Baronのモジュール式ゴルフクラブシステムおよび方法に関する米国特許出願公開第2001/0007835A1号(特許文献6)である。Baronの公報はクラブヘッド、ホーゼル、およびシャフトを含むモジュラー式のゴルフクラブを開示する。ホーゼルはシャフトに結合され、相補的な相互作用面、接着結合または機構フィットにより回転阻止される。クラブヘッドおよびシャフトはコレットタイプの接続構成により取り外し可能に一体化される。
他の例は、Cackett等の相互交換可能なヘッドシャフト結合部材を具備するゴルフクラブに関する米国特許出願公開第2006/0105855A1号(特許文献7)である。Cackettの公報は、伝統的なホーゼルに代えて、スリーブ/チューブ構造を採用して相互交換可能なシャフトをクラブヘッドに結合させて材料重量を減少させ手早く組みつけることができるゴルフクラブを開示している。クラブヘッドにソールプレートを通じて挿入される機構的なファスナー(ネジ)を用いてシャフトをクラブヘッドに固着する。
さらに他の例は、Roarkの相互交換可能なゴルフクラブヘッドおよび調整可能なハンドルシステムに関する米国特許第6,547,673号(特許文献8)である。Roark特許は、クラブヘッドをシャフトから取り外すクイックリリースを具備するゴルフクラブを開示している。クイックリリースは、下側コネクタおよび上側コネクタを含むツーピースのコネクタであり、下側コネクタはクラブヘッドのホーゼルに固着され、上側コネクタはシャフトの下側部分に固着される。上側コネクタは、ともに上側コネクタの下端から径方向外側に突出するピンおよびボールキャッチを有する。下側コネクタの上端は、その内部に形成され上側コネクタピンを収容する対応するスロット、およびボールキャッチを収容する個別の穴を有する。シャフトがクラブヘッドに結合されるときに、下側コネクタの穴がボールキャッチに引っ掛かりシャフトをクラブヘッドに固着する。
他の発行された特許文献、例えば、米国特許第7,083,529号(特許文献9)、ならびに、米国特許出願公開第2006/0287125号、同第2006/0293115号、同第2006/0293116号、および同第2006/0281575号(特許文献10〜13)は、その間に抗回転装置を配した相互交換可能なシャフトおよびクラブヘッドを開示している。
ゴルフ業界においては、シャフト、取り外し可能なウェイト、および他のアタッチメントを手早くかつ簡便にクラブヘッドに対して相互交換できるようにする手法を実現する改善された連結構造を具備するゴルフクラブに対する要望がある。
米国特許第3,524,646号 米国特許第4,943,059号 米国特許第5,433,442号 米国特許第5,722,901号 米国特許第5,951,411号 米国特許出願公開第2001/0007835号 米国特許出願公開第2006/0105855号 米国特許第6,547,673号 米国特許第7,083,529号 米国特許出願公開第2006/0287125号 米国特許出願公開第2006/0293115号 米国特許出願公開第2006/0293116号 米国特許出願公開第2006/0281575号
この発明は、ゴルフクラブを組みつけるための取り外し可能な連結システムに向けられている。
1実施例において、この発明では、ゴルフクラブが、第1部材(ホーゼル部材18)、および、複数の第1部材整合機構を有するゴルフクラブヘッドであって、上記第1部材はスリーブ穴を形成し、上記第1部材整合機構は上記第1部材の基端部に隣接して配置される、上記ゴルフクラブヘッド(12)と;長尺のシャフト(14)と;上記シャフトの末端部に結合された第2部材(ホーゼル部材16)であって、スリーブ本体、および、当該第2部材の末端部に隣接して配置される複数の第2部材整合機構を含む上記第2部材と;複数の第1インサート整合機構および複数の第2インサート整合機構を含むインサート部材(220)であって、上記第1部材および上記第2部材の間に介挿され、上記複数の第1インサート整合機構は上記複数の第1部材整合機構と係合し、上記複数の第2インサート整合機構は上記複数の第2部材整合機構と係合し、当該インサート部材は角度付けられている、上記インサート部材と;上記第2部材を上記クラブヘッドに取り外し可能に結合するファスナとを有する。
さらに、1実施例では、上記複数の第1インサート整合機構が上記複数の第1部材整合機構と係合する第1係合平面と、上記複数の第2インサート整合機構が上記複数の第2部材整合機構と係合する第2の係合面とは角度付けられている。
インサート部材は上記第2部材と上記第1部材との間に第1の角度を形成し、上記第2部材は上記第2部材および上記シャフトの間に第2の角度を形成してよい。
整合機構の整合位置を調整してクラブのロフトおよび/またはライ角を変化させる。
添付図面は明細書の一部を構成し、明細書との関連において理解されなければならず、この図面において、種々の図における類似の参照番号は類似の部分を示す。
シャフト、クラブヘッド、および、この発明の第1の実施例の連結システムを示す、事例的なドライバクラブの分解図である。 図1の連結システムの二点ホーゼルの分解図である。 組み立てられたシャフトの斜視図である。 図1の連結システムの部分断面図である。 図1の組み立てられたドライバクラブの斜視図である。 この発明の連結システムの第2の実施例の斜視図である。 この発明の連結システムの第2の実施例の斜視図である。 事例的なドライバクラブおよびこの発明の第3の実施例の連結システムの分解図である。図8Aは第3の実施例の代替例である。 図8の実施例の代替例である。 アイアンクラブとして示される、図8の実施例の代替例の分解図である。 この発明の連結システムの他の実施例の分解図である。 図10Aの組み立てられるクラブヘッド、鞘、シャフト、およびインサートの斜視図である。 図10Aの内側シャフトインサート、鞘、および外側シャフトインサートの分解図である。 図10Aのシャフトインサート、鞘、および組む立てられたシャフトおよびクラブヘッドの分解図である。 この発明の連結システムの他の実施例の分解図である。 図11Aの組み立てられたクラブヘッド、逆鞘、シャフトおよびインサートの斜視図である。 図11Aのシャフトインサートおよびシャフトの分解図である。 図11Aのアイアンインサート、逆鞘、およびクラブヘッドの分解図である。 この発明の連結システムの他の実施例の分解図である。 図12Aのシャフトインサートの斜視図である。 図12Aのホーゼルおよびクラブヘッドの部分背面分解図である。 図12Aのシャフトおよびシャフトインサートの分解図である。 図12Aの組み立てられたアイアンクラブの部分断面図である。 ネジ溝付きファスナーによる力の流れを示す図である。 単一ネジ溝付き右利きファスナーおよび二重ネジ溝付き左利きファスナーを示す図である。 この発明の連結システムの他の実施例をともに用いられるように適合化されたクラブヘッドの部分断面図である。 図14Aのウェッジホーゼルの拡大斜視図である。 シャフトおよびウェッジホーゼルの分解図である。 図14Aの組み立てられたシャフトおよびウェッジホーゼルの斜視図である。 ウェッジネジの拡大斜視図である。 この実施例の組み立てられたクラブの部分断面図である。 ウェッジホーゼルの他の実施例の断面図である。 図14Gに示されるウェッジのヘッドの代替例の平面図である。 図14Gに示されるウェッジのヘッドの代替例の平面図である。 図14Gに示されるウェッジの本体の代替例の断面図である。 この発明の連結システムの他の実施例をともに用いられるクラブヘッドの部分断面図である。 屈曲可能なホーゼルの斜視図である。 シャフト、屈曲可能なホーゼル、およびシャフトインサートの分解図である。 図15Aのクラブヘッドおよび図15Cの組み立てられたシャフトおよびホーゼルを示す分解図である。 クラブヘッド中にネジを保持するシステムを図15Dとともに示す分解図である。 組み立てられたゴルフクラブの部分断面図である。 保持システムの1実施例の拡大斜視図である。 図16Cの保持部を収容するように適合化されたクラブヘッドの穴の拡大部分断面図である。 保持部の他の実施例の拡大斜視図である。 この発明の連結システムの他の実施例をともに用いられるクラブヘッドの部分断面図である。 半透明な窓を具備する組み立てられたゴルフクラブの部分断面図である。 ホーゼルインサートを具備する図5のクラブヘッドの斜視図である。 ホーゼルインサートの拡大斜視図である。 この発明の抗回転部に対する代替例の斜視図である。 この発明の抗回転部に対する代替例の斜視図である。 この発明の抗回転部に対する代替例の斜視図である。 この発明の抗回転部に対する代替例の斜視図である。 この発明の他の実施例の断面図である。 図20Aに示される実施例の変形例を示す断面図である。 図20Aに示される実施例の変形例を示す断面図である。 この発明とともに用いることができるダンパー/バネの断面図である。
この発明は、シャフトをクラブヘッドに結合し、シャフトまたはクラブヘッドを交換してゴルファの体力を競技環境に最適化させるための手早い操作の連結システムに向けられている。そのようなシステムは、種々の用途に採用されカスタマイズできるけれども、その用途は、これに限定されないが、シャフト・クラブヘッド連結、調整可能なウェイトのクラブヘッドへの装着、およびソールプレートのクラブヘッドへの連結を含む。この発明のいくつかの実施例が以下説明される。
この発明の連結システム10は、フィッティングセッションに際してシャフトまたはクラブヘッドの組み合わせを繰り返し変更するクラブフィッタ用に設計されている。この発明の連結システム10は、手早く簡単に使用できるシステムを用いてフィッティングアカウントに最大限のフィッティングオプションを与えるように設計されている。
図1および図2を参照すると、連結システム10は取り外し可能にクラブヘッド12をシャフト14に連結し、異なるシャフト14が異なるクラブヘッド12に結合できるようになっている。連結システム10は二点ホーゼル、すなわち、シャフト側鋸歯状ホーゼル16およびドライバ側鋸歯状ホーゼル18と、内部にネジ溝が付されたシャフトインサート20とを有する。シャフト側のホーゼル16の鋸歯状面17およびドライバ側のホーゼル18の鋸歯状面19は相互に係合してシャフト側ホーゼル16およびドライバ側ホーゼル18の間の相対的な回転を最小化または阻止するような寸法を有する。好ましくは、各鋸歯状面は複数の対応する歯を有する。連結システム10はさらにドライバソールインサート22およびネジ24を有し、これらが図示のとおり、ソール側においてクラブヘッド12に結合される。
図3に最も良く示されるように、シャフト14は少なくとも部分的に空洞であり、内側にネジ溝が付されたシャフトインサート20をその内部に収容して保持する寸法および形状を有している。好ましくは、シャフトインサート20は接着剤、エポキシ、または類似の材料によりシャフト14に固定して結合される。シャフト側の鋸歯状のホーゼル16はシャフト14の外側にフィットするサイズおよび形状を有する。シャフト14の予め定められた長さ部分26がシャフト側鋸歯状ホーゼル16の下側に位置決めされてクラブヘッド12へ挿入できるようになっている。シャフトインサート20の内側ネジ溝はファスナー24、例えばネジ24の外側ネジ溝を収容するようになっている。
図4に最も良く示されるように、ドライバ側鋸歯状ホーゼル18は、図示のごとく、外側ネジ溝を具備してクラブヘッド12の穴28の頂部へねじ込まれる。接着剤またはエポキシを用いてドライバ側鋸歯状ホーゼル18を穴28に固着してよい。穴28の底において、ドライバソールインサート22を穴28に挿入して固着する。好ましくは、ドライバソールインサート22はその外側面が鋸歯状またはネジ溝とされて接着剤またはエポキシに対する露出が大きくなるようにする。シャフトインサート20およびシャフト側ホーゼル16を用いて図3に示すように組み立てられたシャフト14は、ドライバ側ホーゼル18を通じて穴28に挿入される。ネジ24はドライバソールインサート22に挿入されてシャフトインサート20にねじ込まれてシャフト14をクラブヘッド12に固着する。好ましくは、シャフト14の基底端30がドライバソールインサート22の頂部から離間し、シャフト14およびドライバソールインサート22がギャップ32により分離される。ギャップ32により、ネジ24が確実に十分なだけシャフト14を下方にクラブヘッド12のソール側に引っ張り、鋸歯状面17および19を十分に係合させ2つのホーゼル16および18の間の相対的な回転を最小化させ、もって、シャフト14およびクラブヘッド12の間の相対的な回転を最小化させることができる。換言すると、ギャップ32があるので、ネジ24がネジ溝付きのシャフトインサート20の内部において「底に当たる」ことがないようにして、鋸歯状ホーゼル16および18が相互に十分に係合するようになす。
オプションとして、穴28は、図4に示すように例えば鋳造プロセスを通じて形成されたドライバソールインサート22と隣接して当該穴28と一体に形成された棚部34を具備して、ドライバソールインサート22およびネジ24に対する付加的な構造補強を実現する。代替的には、ドライバソールインサート22は穴28上に一体に形成されて良い。これら代替的な構成はここに説明するすべての実施例に適用可能である。
図5を参照すると、十分に組み立てられたゴルフクラブが示される。鋸歯状のホーゼル16および18が単一のホーゼルを形成し、2つのホーゼルを分離する鋸歯状の線17および19が好ましくはクラブヘッド12の頂部の上に位置する。抗回転装置、すなわちシャフト側鋸歯状ホーゼル16およびドライバ側鋸歯状ホーゼル18をクラブヘッドの上に配置することに伴う利点は、付加的な重量が加えられず、これにより、クラブヘッドの質量特性が維持され、かつ、シャフト/ホーゼルの間の交点から突起を除去できるということである。抗回転装置は、標準的なホーゼルを用いてシャフト側の鋸歯状ホーゼルおよびドライバ側の鋸歯状ホーゼルの双方を製造する。これは、装置に重量増加や減少がないことを意味し、このため、慣性モーメントや重心に変化がないことを意味する。さらに、鋸歯状の線17および19はゴルフクラブに対して視覚的な区別を付与し、ゴルフクラブを相互交換可能な付ゴルフクラブとして容易に認識可能にする。
ドライバソールインサート22およびシャフト側のネジ溝が付されたインサート20は、アルミニウム、ステンレス鋼、またはチタンから製造してよい。ネジ24は任意のネジ溝付きのネジであってよく、好ましくは、TORX(商標)ドライブフラットヘッドネジであり、ソールインサート22はテーパーが付されてネジ24の頭部がソールインサート22と面一になるようになされており、これは図4に最も良く示される。
図6および7を参照すると、連結システム10の他の実施例が示される。この実施例においては、第1の実施例の二点ホーゼルがキー付きの抗回転装置に置き換えられる。このキー付きの抗回転装置はシャフト14の基底端の角度付きの切欠き36を有する。シャフト14は、また、空洞であり、ネジ溝付きのシャフトインサート20をその内部に挿入させ、また通常のホーゼル40をその上に配置させている。ドライバソールインサート22’は角度付きの面38を有し、これが切欠き36と合致する大きさおよび形状を有している。この実施例では、シャフト14がドライバソールインサート22’に挿入され、ネジ24をシャフトインサート20にねじ込むときに角度付きの切欠き36が角度付きの面38にキー付けされ、シャフト14およびドライバソールインサート22’/クラブヘッド12の間の相対的な回転を阻止し、または最小化させる。この十ヂ例の利点は、実質的な重量をクラブヘッドに加えることなく、したがって、クラブのスイング重量に対する影響を最小化させて、抗回転装置を付加できることである。
図8を参照すると、連結システム10の他の実施例が示される。この実施例では、穴28はクラブヘッド12を通じて伸びていない。クラブヘッド12はホーゼル42を有し、これが少なくとも1つの、好ましくは2つ以上の溝44を有する。溝44は入口脚部46および固定脚部48を有する。脚部46はシャフト14の柱部50を収容するようになっている。柱部50が入口脚部46を通り抜けたのち、この柱部50は脚部47を横断して通り、この後、固定脚部48内に収容されて保持される。ホーゼル42内にはバネ52が配され、これが上方向の力をシャフト14に加えて柱部50を固定脚部48に固定して保持する。バネ52は、十分な力で固定脚部48内に柱部50を保持するように選定される。好ましくは、バネ52のバネ定数は約5から約100重量ポンド/インチである。より好ましくは、バネ定数は約20から約75重量ポンド/インチの範囲であってよく、最も好ましくは約33重量ポンド/インチである。ゴルファは、柱部50を脚部46に整合させた後に簡単にシャフト14をホーゼル42中へ挿入できる。この後、シャフト14は横断脚部47に沿って回転させられ、さらに、バネ52がシャフト14を脚部48へと押し上げる。柱部50および溝44はバヨネットマウントまたは結合として知られている。
溝44は「J形状」の溝として示されているけれども、それは任意の形状であって良く、例えば、「U」、「L」、「S」、「V」、または「W」形状でよい。また、脚部46は、好ましくは、柱部50がホーゼル42中で下方に移動するときにシャフト14のより多くの部分がホーゼル42と重なって機械的な安定を増大させるように深くなっている。代替的には、固定脚部48の頂部の径断面が小さくなって柱部50をプレスフィットまたは大きな摩擦力で保持してよい。図8Aに示されるように、小さな径断面は三角形の断面であってよい。小さな径断面は8の字、またはウェストの断面であってもよい。
図9は図8の実施例の他の変形例を示しており、ここで、ホーゼル42は2つまたはそれ以上の溝44を具備している。溝44は図8および図8Aに記述されている形状または構造を有してよい。この実施例では、2つまたはそれ以上の固定脚部48によって脚部の下端での捩じれが回避され、また固定脚部48の1つがうまくいかない場合にバックアップを実現するという点で利点がある。
図10Aから10Dを参照すると、連結システム10の他の実施例は、内部ネジ溝を具備する第1の回転可能なホーゼル鞘70、空洞のホーゼル部分72を有し、これがクラブヘッド74に固定的に取り付けられる。好ましくは、第2のネジ溝付きのホーゼル部分72がクラブヘッド74と一体に形成され、ホーゼル鞘70およびホーゼル部分72が相互にネジ付けられるような寸法および形状を有してシャフト14をクラブヘッド74に取り付ける。連結システム10はさらに抗回転装置を有し、これは、内側シャフトインサート80に配された第1の鋸歯状面76、および第2のネジ溝付きホーゼル部分72に配された第2の鋸歯状面78から構成される。
クラブを組み立てるために、内側シャフトインサート80の上側端部82が回転可能なホーゼル鞘70のネジ溝付き端部に挿入され、これを図10Cに示す。端部82はホーゼル鞘70の開口84を通るような寸法および形状を有するけれども、鋸歯状面76の頂部がホーゼル鞘70内に保持されるようになっている。つぎに端部82が開口86に挿入されて最終的に外側シャフトインサート88に取り付けられる。内側シャフトインサート80の端部82が外側シャフトインサート88に固定して取る付けられた後でも、第1ホーゼル鞘70が自由に回転して第2ホーゼル部分72に結合されるように十分な隙間が設けられる。好ましくは、端部82の長さを調整して、端部82が十分に開口86に挿入されても、外側シャフトインサート88およびホーゼル鞘70の間に十分な隙間が残りホーゼル鞘70が自由に回転できるようにする。つぎに外側シャフトインサート88がシャフト14に挿入される。代替的には、内側鞘インサート80がシャフト14に挿入されて直接に取り付けられ、外側鞘インサート88を省略して良い。
この発明のこの実施例は金属製のホーゼル鞘70に具体的に適合化されているけれども、ホーゼル鞘70は高衝撃性の透明または半透明材料から製造して良い。適切な材料はこれに限定されないがポリメタクリレート、セルロースアセテートブチレート、ポリカーボネート(Lexan(商標))、およびグリコール修正ポリエチレンテレフタレートを含む。
その後、図10Dに示すように、シャフト14は、装飾口金90、ホーゼル鞘70および両シャフトインサート80および88とともにクラブヘッド74に組付けられる。より具体的には、内側シャフト80の下側端部83が第2ホーゼル部分72に挿入されてホーゼル鞘70およびホーゼル部分72の対応するネジ溝が係合可能になりシャフト14をクラブヘッド74に取り付ける。端部83はクラブヘッド74に部分的にまたは十分に伸びて良い。鋸歯状面76および78も係合してシャフトおよびクラブヘッド間の相対的な回転を最小化する。
図11Aから11Dを参照すると、連結システム10の他の実施例は、内部ネジ溝を具備する回転可能なホーゼル逆鞘92、ネジ溝付きで空洞のシャフトインサート94を有し、これはシャフト14に固定して取り付けられる。ホーゼル逆鞘92およびシャフトインサート94は相互にネジで取り付けられるような寸法および形状を有してシャフト14をクラブヘッド98に取り付ける。連結システム10はさらに抗回転装置を有し、これは、クラブインサート102に配された第1の鋸歯状面100、およびシャフトインサート94に配された第2の鋸歯状面104から構成される。
クラブを組み立てるために、シャフトインサート94の上側端部96がシャフト14に挿入されて例えば接着剤またはエポキシにより固定して取り付けられ、これを図11Cに示す。好ましくは、端部96の長さを調整して、シャフトインサート94およびシャフト14の間が十分に固着するようにする。ネジ溝106および第2の鋸歯状面104は装飾口金108に隣接してシャフト14の外側に保持される必要がある。
図11Dに示すようにクラブインサート102の下側端部110は逆鞘92内に挿入される。端部110は逆鞘92の開口112を通るような寸法および形状を有するけれども、鋸歯状面100の底部は回転可能な逆鞘92内に保持される。つぎに端部110はホーゼル114に挿入されてこれに取り付けられる。端部110はクラブヘッド98内に部分的にまたは十分に伸びて良い。ただし、逆鞘92が自由に回転するための十分な隙間がなければならない。クラブを組み立てるために、図11Cを組み付けたものを図11Dを組み付けたものに挿入する。鋸歯状面100および104が係合してシャフトおよびクラブヘッドの間の相対的な回転を最小化し、また逆ホーゼル鞘92を回転させてその内側ネジ溝がシャフトインサート94のネジ溝106に係合してクラブヘッド98をシャフト14に取り付ける。
図12Aから12Eを参照すると、連結システム10の他の実施例はシャフト14をクラブヘッド56に連結させるための空洞のシャフトインサート54を有する。シャフトインサート54は固着用脚部57および非固着用脚部58を有し、これらの長さは図12Bに最も良く示されるように均一でない。ホーゼル55はシャフトインサート54を収容するように適合化された収納領域59を具備する。
クラブを組み立てるために、シャフト先端60がシャフト14に配された装飾口金の下方に保持され、これを図12Dに示す。シャフトインサート54の上側端部62がシャフト先端60に挿入され、シャフトインサート54がシャフト14に固定して取り付けられる。
図12Eに示すように、その後、シャフト14が、装飾口金61およびシャフトインサート54を伴ってクラブヘッド56に組付けられる。具体的には、シャフトインサート54の下側端部63を収納領域59に挿入してシャフト14をクラブヘッド56に結合する。より具体的には、固着用脚部57を開口64内に挿入してクラブヘッド56の穴66内の単一ナット65にネジ固定し、他方、非固着用脚部58を収納領域に係合させてシャフトおよびクラブヘッドの間の相対的な回転を最小化させる。好ましくは、非固着用脚部58は円錐、くさび、または他のキー形状である。
図1から図12Eおよび14Aから15Gを参照すると、種々の単一ネジ溝付きファスナーを伴う、この発明の実施例が示される。これらファスナーは右利きまたは左利きであってよく、また単一ネジ溝または多重ネジ溝を具備して良い。これらファスナーはゴルフクラブおよびボールの間の度重なる衝撃に耐えるのに十分なほど強くなくてはならない。衝撃は2000lbsまでの力を生成し、これは打撃フェース上の衝撃位置に左右され、連結システム10は2000・xのトルクを受ける。ここで、xは衝撃位置およびクラブの中立軸の距離である。例えば、トウの衝撃は中心の衝撃より大きなトルクを生じる。ヒールの衝撃は中心の衝撃より大きなトルク(逆方向)を生じる。ネジ溝の密度およびネジ溝の寸法はトウおよびヒールの衝撃により生成されるトルクに耐えるように設計される。
図13Aは、2つの部材を一緒にクランプするための一組のネジ溝付きファスナーを通る力の流れの線120を示す(さらなる詳細はFundamentals of Machine Component Design、Robert C.Juvinall著、copyright 1983、John Wiley &Sons、Inc.を参照されたい)。直接的な圧縮応力はしばしばベアリングと呼ばれ、ネジ溝付きファスナー122および対応するファスナー124の間に存在する。応力(σ)は負荷(P)128を、負荷が作用するときに存在する横断面積(A)130で割ったものとして定義される。すなわち、σ=P/Aである。この具体的な状況では、P/A応力の罫線に用いられる面積は投影面積132であり、各ネジ溝についてπ(d−d )/4であり、d134はファスナーシリンダの外側直径であり、d136はファスナー122の内側径であり、これはナット124と接触する。接触するネジ溝の数はt/pであり、tは係合138のファスナー長であり、pはファスナーのネジ溝ピッチであり、典型的にはネジ溝ターン当たりのインチで報告される。(実際では、ネジ溝ピッチはインチ当たりのネジ溝の繰り返しとして知られる)。置換するとσ=(4P/π(d−d ))・p/tである。この式は、この発明ではネジ溝の接触が多いと有利になることを示し、これは、ネジ溝付きファスナーの接触を増加させることにより比例的に一組のネジ溝付きのファスナーの強度が増加するということである。好ましくはインチ当たりのファスナーネジ溝は12から36ネジ溝/インチである。より好ましくは、インチ当たりのネジ溝は18から30ネジ溝/インチであり、最も好ましくは24ネジ溝/インチである。
ファスナーの接触が大きくなるとゴルファがファスナーを締めたり緩めたりするのにかかる時間が長くなり、シャフト、取り外し可能なウェイト、および他のアタッチメントをクラブヘッドに素早く簡単に交換する手法としては望ましくない。典型的には、ネジ溝付きのファスナーは円筒ロッドに配されて末端ネジ溝142から伸びる単一の螺旋溝140を有するけれども、螺旋角146が増大させられれば他のネジ溝を第1のネジ溝の間に切り出して良く、これによりファスナーは2つ(146)またはそれ以上の平行なネジ溝を具備して良く、これは図13Bに示される。(さらなる詳細はFundamentals of Machine Component Design、Robert C.Juvinall著、copyright 1983、John Wiley &Sons、Inc.を参照されたい)。ファスナーのネジ溝はとくに言及しない限り単一のネジ溝であると仮定する。リードはネジ溝付きのファスナーが1ターンで軸方向に進む距離である。単一ネジ溝付きファスナー140にあっては、リード148およびピッチ150は同一である。二重ネジ溝付きファスナー146にあってはリード152はピッチ154の倍である。以下同様である。その結果、ネジ溝付きファスナーは二重ファスナーに関しては、単一ネジ溝付きファスナーに関する場合より、単一の回転で二倍遠くに進み、以下同様であり、この結果、二重、三重、またはそれ以上のネジ溝が、速く進ませることが望まれる場合には用いられる。多重並行ネジ溝の利点は、ファスナー結合のネジ溝数を増加させてファスナー結合の強度を増加できる一方で、ゴルファがネジ溝付きファスナーを結合するのに必要な時間を最小化する点である。好ましくは、ファスナーは多重ネジ溝付きであり、同一の方向を有する。より好ましくは、ファスナーは二重ネジ溝であり、同一方向である。
図13Bを参照すると、ネジ溝は右利き用140でも左利き用146でもよい。時計回り方向に回転させられると、ほとんどすべてのネジ付きファスナーは締め付けを行い、または観測者の視野から移動しさる。左利き用のネジ溝は反時計回り方向に回転させられると前進する。ファスナーのネジ溝はとくに言及しない限り右利き用である。組付けられたゴルフクラブを使用する間、ゴルフクラブがスイングされ、ボールに当たると、クラブが右利き用か、左利き用かに応じて、またネジ溝が右利き用か左利き用かに応じて、ネジ溝付き連結部が締めつけられるか、緩められる。右利き用ゴルフクラブで左利き用ネジ溝であるとボール打撃時に締め付けが行われ、左利き用ゴルフクラブで右利き用ネジ溝であるとボール打撃時に締め付けが行われる。好ましくはファスナーのネジ溝は、緩めたり締めつけたりのニーズに合致するようにすべきであり、クラブは、使用前、または使用後に、容易に組付けられまたは解体できるようになっている。
図14Aから14Eを参照すると、連結システム10の他の実施例はテーパーが付けられた収納領域162を具備するウェッジホーゼル160、クラブヘッド166に固定して取り付けられた空洞のクラブヘッドインサート164、および、第1の平滑なテーパー付けられた端部170および第2のネジ溝付きの円筒端部172を具備するウェッジネジ168を有する。ウェッジホーゼル160のテーパーが付けられた収納領域162はウェッジネジ168のテーパー付けられた端部170を収容するように適合化されている。連結システム10はさらに抗回転装置を有し、これはウェッジホーゼル160に配された第1の鋸歯状面174およびクラブヘッドインサート164に配された対応する第2の鋸歯状面176から成る。さらに、テーパー付けられた端部170が収納領域162に挿入されるときには、テーパー付けられた端部170がクラブヘッド166およびシャフト14の間の相対的な回転を最小化する。ウェッジネジ168は好ましくはシャフトに対して実質的に直角または直交する。
クラブを組み立てるために、シャフト先端178がシャフト14に配された装飾口金180の下方に維持され、これを図14Cに示す。ウェッジホーゼル160の上側端部182の寸法および形状はシャフト14の外側にフィットするようなものとされ、ウェッジホーゼル160が接着剤、エポキシ、または同様な材料によってシャフト14に固定して取り付けられる。シャフト先端178は図14Dに示すようにウェッジホーゼル160内に保持される。好ましくはウェッジホーゼル160の上側端部182は装飾口金180と面一とされる。
クラブヘッドインサート164はクラブヘッド166の穴184の頂部に挿入されて固定して取り付けられ、クラブヘッドインサート164の径方向の開口186がクラブヘッド166のネジ溝付きの側部開口188に整合させられる。好ましくはクラブヘッドインサート164はその外側面に鋸歯状またはネジ溝状であり接着剤またはエポキシの露出する面を増大させる。代替的にはクラブヘッドインサート164はクラブヘッド166と一体に製造される。
この後、シャフト14およびウェッジホーゼル160の組立体が図14Fに示すようにクラブヘッド166の穴184の頂部に挿入される。ウェッジホーゼル160およびクラブヘッドインサート164の鋸歯状面174および176の相互作用によってシャフト14が穴184内に案内され、ウェッジホーゼル160のテーパー付きの収納領域がクラブヘッド166の側部開口188と整合するようになる。ウェッジネジ168のテーパー付きの端部170はクラブヘッド166の側部開口188を通じてウェッジホーゼル160の収納領域162に挿入され、ウェッジネジ168のネジ溝付きの端部172がクラブヘッド166のネジ溝付きの側部開口188中に取り外し可能に締めつけられる。
ウェッジ168は2つの部品、すなわち、ウェッジシェル169およびネジ溝付きのファスナー171を有してよく、これを図14GからJに示す。ファスナー171はウェッジシェル169内にフィットして回転可能にホーゼル160をクラブヘッド12に連結する。2点ウェッジは1点ウェッジと類似である。ただし、ネジ溝は内側のネジ溝付きのファスナー171に配されて、ウェッジシェル169の外面は実質的に平滑であり収納領域162とぴったりとフィットする。ウェッジシェル169の端部は図14Hに示すように円錐形であり、待たず14Iに示すようにテーパー付けられている。円錐の端部であると、2点ウェッジ168をホーゼル160に挿入するときに自動芯だしが行えるという利点がある。テーパー付きの端部であると、ウェッジ168およびホーゼル160の間の抗回転傾向を実現できるという利点がある。代替的には、ウェッジハウジング169が図14Jに示すように円筒形の外側形状を伴って良い。円筒形の実施例では、すべての外側表面173がホーゼル160と接触してこれら2つの部品の間の接触を良好にする。カバー175をオプションとして設けてウェッジ168にほこりが入らないようにできる。
図15Aから15Dは屈曲可能なホーゼル190を伴う、連結システム10の他の実施例を示す。ホーゼル190は好ましくはセクション192で屈曲するように設計され、ここでは、ホーゼル190の外側直径が実質的に変化している。ホーゼル190はセクション192の当たりで屈曲してゴルフクラブのロフトおよび/またはライ角を変化させることができる。予め定められたカーブを伴う任意の屈曲可能なホーゼルまたは弱体化された部分を伴う任意のホーゼルを採用してよい。ホーゼル190は、ゴルフプロショップで広く採用されている、自動化/モータ駆動または油圧屈曲ツール、例えば、Mitchell Golf Equipment社から販売されているSteelclub Angle Machineや配管技術においてパイプを曲げるのに用いるツールを用いて屈曲可能である。適切な屈曲可能なホーゼルは本出願人の出願に係る、2007年1月10日出願の米国特許出願第11/621,754号に開示されており、その内容は参照してここに組み入れる。ホーゼル190はホーゼルを屈曲するために製造された装置によってのみ屈曲可能でなくてはならず、ゴルフボールとの衝撃で屈曲するものであってはならない。
図14A−14Fの実施例と同様に、この連結システムも抗回転装置を具備し、これはホーゼル側の第1の鋸歯状面194および空洞のクラブヘッドインサート198側の対応する第2の鋸歯状面196を有する。ゴルフクラブを組み立てるために、内部ネジ溝付きのシャフトインサート200が初めにシャフト14に挿入され、つぎに屈曲可能なホーゼル190がシャフト14の外側に取り付けられ、これを図15C−15Dに示す。シャフトおよびホーゼルの組立体がつぎにクラブヘッド202に挿入される。ネジ204がクラブヘッド202のヒール開口206に挿入されシャフトインサート200ねじ込まれシャフト14をクラブヘッド202に保持し、これは図1−4に示し上述した保持機構と同様である。
図16A−16Eは、ホーゼルまたはクラブヘッドを変更する際にクラブヘッド202中にネジ204を保持するシステムを示す。図16Aに示す連結システムは図15Dに示すものと類似である。ただし、空洞のネジキャップ208が異なる。ネジ204が先の段落で説明したようにヒール開口206に挿入されたのち、ネジキャップをヒール開口206に挿入し、その寸法および形状を調整してネジ204の頂部の下方で予め定められた距離lの位置に配置されるようにする。これは図16Bに最も良く示される。距離lは好ましくは鋸歯状面194および196の歯の深さより長いことが好ましい。ユーザがホーゼルまたはクラブヘッドを交換したいときに、ツールに類似したネジドライバを空洞のネジキャップ208を通してネジ204の頂部に当たるまでヒール開口206に挿入する。ユーザはつぎにネジ204をネジ外してネジ204を距離lだけ移動させ、あるいは、ネジ204の頂部がネジキャップ208に接触するまでネジ外す。この時点で、ユーザはシャフト14を持ち上げてホーゼル190の第1の鋸歯状面194をクラブヘッドインサート198の対応する第2の鋸歯状面196から係合解除できる。ユーザはつぎにシャフト14をクラブヘッド202に対して自由に回転させてシャフト14をクラブヘッド202から分離することができる。ネジキャップ208を用いるとネジ204をクラブヘッド内に保持してネジ204を置き間違えることが少なくなる。
ネジキャップ208は図16Cに示すように腰部210を有し、ヒール開口206が少なくとも1つの脚部212を図16Dに示すように具備して良く、これが腰部210内に収容されてネジキャップ208を確実にクラブヘッド内に保持するようになっている。代替的には、図16Eに示すように1または複数の突起214を具備してネジキャップ208とヒール開口206の壁部との間で感傷的にフィットするようにしてよい。
他の実施例において、クラブヘッドは図17Aに示すようにそのヒール側に形成された開口216を具備して良い。開口216は高衝撃性透明または半透明キャップ218を収容するように構成され、これによって、ユーザは連結システム10の機構を見ることができ、これは図17Bに最も良く示される。適切な材料は、これに限定されないが、セルロースアセテートブチレート(Lexan(商標))、およびグリコール修正ポリエチレンテレフタレートを含み、これは上述した。
ゴルフクラブのライおよび/またはロフト角を変更する他の手法を図18Aおよび18Bに示す。ここで、図5に示すようにクラブヘッド12、シャフト14、およびホーゼル部分(第2部材ともいう)16およびホーゼル部分(第1部材ともいう)18を含むゴルフクラブは、ホーゼル部分(第2部材)16およびホーゼル部分(第1部材)18の間にホーゼルインサート(インサート部材ともいう)220を配する。ホーゼルインサート(インサート部材)220はその頂部(基端部)および底部(末端部)に鋸歯状面(第2インサート整合機構、第1インサート整合機構ともいう)220t、220bを具備してホーゼル部分(第2部材)16およびホーゼル部分(第1部材)18の鋸歯状面(第2部材整合機構および第1部材整合機構ともいう)17および19と係合し、ホーゼルインサート(インサート部材)220がそれらの間で面一にフィットするようになっている。クラブ10のロフト/ライ角を変更するには、ホーゼルインサート(インサート部材)220の第1側部222および第2側部224が相互に異なり、すなわち頂部ライン226が底部ライン228と平行でなく、これをライン226'および228'で示す。換言すると、ホーゼルインサート(インサート)220は角度付けられている。1例において、第1側部222が第2側部224より短ければ、角度α>角度βであり、α=91°であり、かつβ=90°であれば、シャフト角は1°であった。シャフトが垂直軸と同一であれば、シャフト14は、
|90°−β|+|90°−α|
と等しい量だけ第1側部222側にシフトしていたであろう。この例で、第1側部222および第2側部224がトウ−ヒール方向に向いているとホーゼルインサート(インサート部材)220はライ角を変更する。第1側部222および第2側部224が前−後ろ方向に向いているとホーゼルインサート(インサート部材)220はロフト角を変更する。
ホーゼルインサート220は図示のように鋸歯状の頂部および底部表面を具備する必要がないことに留意されたい。ただし、これらの表面はホーゼル部分16および18の対応する表面に適合しなければならない。例えば、ホーゼル部分16および18の対応する表面が直線または曲線であれば、ホーゼルインサート220の頂部および底部表面は同一の形状を取らなければならない。さらに、ホーゼルインサート220は図示のとおりクラブヘッド12の上方に位置できるけれども、クラブヘッドの内部に配置されても良い。
さらに、ホーゼル部分の一方は図20Aに示すようにクラブヘッド12と一体に形成されて良い。ホーゼル部分は好ましくは低密度アルミニウムから製造され、より多くの質量を他の箇所に分配して慣性および重心特性を改善させる。図20Aは図5と類似であり類似の参照番号を用いて説明される。図示のように、ホーゼル部分18がクラブヘッド12と一体とされ、整合用の鋸歯状面17および19がクラブヘッド12の上方に配置され、これは図5と同様である。さらに、ホーゼルインサート220が図18A−Bに示されるようにこの実施例で採用されてホーゼルを屈曲させることなしにライおよびロフト角を変更できるようにしてよい。代替的には、図20Bに示すように、整合用の鋸歯状面17および19をクラブヘッド12の内部に位置決めして良い。この実施例では、鋸歯状面19が鋳造プロセス中にクラブヘッド12側に直接に形成されてよく、ホーゼル部分18を省略できる。また、ホーゼルインサート16が、ネジ24を収容してホーゼル14をクラブヘッド12に取り付けるような寸法および形状のネジ溝付きの内側表面238を具備する場合には、ネジ溝付きのシャフトインサート20も省略でき、これを図20Cに示す。この実施例の利点は、図20Aおよび20Bで示す実施例より少ない部品しかいらないという点、およびシャフトインサート20およびホーゼル14の間の小さな接触面積に代えて、ホーゼル14およびホーゼル16の間の大きな接触を採用してクラブおよびゴルフボールの間の衝撃力に耐えるようにエポキシで一体化できる点である。
ボール−クラブの衝撃により振動が引き起こされるのを最小化するために、図20Dに示すように、ダンパーまたは予め負荷を加えたバネを例えばシャフトおよびクラブヘッドまたはその部品の間に付加して良い。図20Dは図20Cの拡大部分であり、ダンパー/バネ240を示す。ダンパー/バネ240はここで検討され特許請求の範囲に含まれる任意の実施例とともに採用してよい。部品240は衝撃により引き起こされた振動を吸収するように設計された弾性または粘弾性部材であってよく、図示のとおり、ホーゼルおよびクラブヘッドの間に圧縮されて良い。代替的には、部品240は1または複数のバネワッシャであってよく、これがホーゼルおよびクラブヘッドの間に圧縮されて振動を吸収する。適切なバネワッシャはこれに限定されないがベルビルまたはカップドバネワッシャ、スターバネワッシャ、波バネワッシャ、曲線バネワッシャ、およびロッキングワッシャを含む。
また、ここで説明したいずれのネジ溝付きの連結部はネジ溝付きの螺旋コイルにより補強でき、これは、Emhart Technologies社を含む多くの製造元からHelicoil(商標)として入手できる。これらコイルは、ステンレス鋼、チタンまたは他の耐久性のある金属から製造された高精度のネジ溝付きコイルであり、ダイアモンド形状の断面を具備する。こられコイルをネジ溝穴に挿入してネジ溝付きのファスナーを収容するように構成する。これらコイルはネジ溝付きのファスナーおよびネジ溝付きの穴の間にぴったりと配置されるように設計され、かつネジ溝の間で負荷が均等に広がるように設計されている。典型的には、これらコイルは穴およびファスナーより固くネジ溝が外れるのと最小化する。
典型的には、シャフト14は長くて細く、その幾何形状は全体として図1−2に示すように鋸歯状面17および19状に存在できる歯の数や、かの幾何形状に影響を与える。歯のサイズも十分に丈夫でシャフトに加わる応力やトルクに耐え得る必要が有る。切削ツールは鋸歯状歯をどのくらい小さく切り出せるかに関して制約がある。本発明の発明者は1つの好ましい実施例においてホーゼルインサート16、18の各々に3つの歯を形成すると抗回転機能を十分に実現できることを見いだした。これは図19A−Cに示す通りである。図示のとおり、ホーゼル部分16は3つの厚いテーパー付けされた歯230を具備し、ホーゼル部分18は3つの対応する薄いテーパー付けされた歯232を有する。代替的には、厚くテーパー付けされた歯230はホーゼル部分18に関連付けてもよく、反対も同様である。テーパー付けされた歯230およびテーパー付けされた歯232のスロープは実質的に同一であり、約20°から約40°であり、好ましくは約25°から約35°であり、より好ましくは約30°である。そのような角度は歯の摩耗を延ばし、断片やゴミを逃すことができる。歯232の高さは約0.07インチから0.25インチであり、好ましくは約0.09インチから約0.20インチの間であり、さらに好ましくは約0.10インチから約0.15インチの間であってよい。
この発明の他の側面によれば、鋸歯状面17および19のテーパー付けされた歯(または突起)、例えば歯230および232は対面するホーゼル部分と接触せずに、テーパー付けされた歯または突起が対面するホーゼル部分の底に当たったり接触することがない。換言すると、図19Aに示すギャップ236が、ホーゼル部分16および18が組付けられたときに存在する。これによって、製造許容誤差が実現されてホーゼル部分16および18を面一にフィットできる。例えば、ギャップ236がなく、歯の一方が他方より長いと、組み付けたときに、長いほうの歯が2つのホーゼル部分が面一になるのを歯張る。図19Dはギャップ236の他の例を示し、テーパー付けされた歯230および232は実質的に同位置の寸法となっている。
この発明の実施例はドライバ型クラブに関連して示されているけれども、任意のタイプのゴルフクラブがこの発明の連結システム10を採用して良いことは理解できよう。さらに、連結システム10は非ゴルフ用具、例えば、釣り用具、銃器の照準器、配管等とともに用いて良い。
ここに開示されたこの発明の事例的な実施例はこの発明の目的を達成するけれども、多くの変更および他の実施例を当業者が工夫することができることは明らかである。したがって、添付の特許請求の範囲はすべてのそのような変更例および実施例をカバーするように意図されており、これらはこの発明の精神および範囲に含まれる。
10 連結システム
12 クラブヘッド
14 シャフト
16 シャフト側ホーゼル
17 鋸歯状面
18 ドライバ側ホーゼル
19 鋸歯状面
20 シャフトインサート
22 ドライバソールインサート
24 ネジ
28 穴
40 ホーゼル
42 ホーゼル
44 溝
50 柱部
52 バネ
54 シャフトインサート
55 ホーゼル
56 クラブヘッド
57 固着用脚部
58 非固着用脚部
59 収納領域
61 装飾口金
62 上側端部
63 下側端部
64 開口
65 ナット
66 穴
70 ホーゼル鞘
72 ホーゼル部分
74 クラブヘッド
76 鋸歯状面
78 鋸歯状面
80 内側シャフトインサート
88 外側シャフトインサート
90 装飾口金
92 ホーゼル逆鞘
94 シャフトインサート
98 クラブヘッド
100 鋸歯状面
102 クラブインサート
104 鋸歯状面
106 ネジ溝
108 装飾口金
112 開口
114 ホーゼル
122 ファスナー
124 ファスナー
140 ファスナー
146 ファスナー
160 ウェッジホーゼル
162 収納領域
164 クラブヘッドインサート
166 クラブヘッド
168 ウェッジネジ
169 ウェッジシェル
170 端部
171 ファスナー
172 円筒端部
175 カバー
190 ホーゼル
198 クラブヘッドインサート
200 シャフトインサート
202 クラブヘッド
204 ネジ
206 ヒール開口
208 ネジキャップ
218 半透明キャップ
220 ホーゼルインサート
240 バネ

Claims (1)

  1. 第1部材(18)、および、複数の第1部材整合機構(19)を有するゴルフクラブヘッド(12)であって、上記第1部材(18)はスリーブ穴を形成し、上記第1部材整合機構(19)は上記第1部材(18)の基端部に隣接して配置される、上記ゴルフクラブヘッド(12)と、
    長尺のシャフト(14)と、
    上記シャフト(14)の末端部に結合された第2部材(16)であって、スリーブ本体、および、当該第2部材(16)の末端部に隣接して配置される複数の第2部材整合機構(17)を含む上記第2部材(16)と、
    複数の第1インサート整合機構(220b)および複数の第2インサート整合機構(220t)を含むインサート部材(220)であって、上記第1部材(18)および上記第2部材(16)の間に介挿され、上記複数の第1インサート整合機構(220b)は上記複数の第1部材整合機構(19)と係合し、上記複数の第2インサート整合機構(220t)は上記複数の第2部材整合機構(17)と係合する、上記インサート部材と、
    上記第2部材(16)を上記クラブヘッド(12)に取り外し可能に結合するファスナとを有し、
    上記複数の第2インサート整合機構(220t)は、当該複数の第2インサート整合機構(220t)のエンベロープ表面の傾きを定義する頂部ライン(226')を形成し、上記複数の第1インサート整合機構(220b)は当該複数の第1インサート整合機構(220b)のエンベロープ表面の傾きを定義する底部ライン(228')を形成し、上記頂部ライン(226')および上記底部ライン(228')が平行でないことを特徴とするゴルフクラブ。
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