【発明の詳細な説明】
システインプロテアーゼ阻害剤としての6-置換アミノ-4-オキサ-1-アザビシクロ
[3,2,0]ヘプタン-7-オン誘導体発明の背景
カテプシンB、L、SおよびO2のような、システインプロテアーゼは、癌の転移
および侵襲(Clin.Exp.Metastasis 1992,10,145-155;Cancer Metastasis Rev.
1990,9,333-352)、関節炎(Int.J.Biochem.1993,25,545-550;Arthritis Rhe
umatism 1994,37,236-247;J Rheumatol.1993,20,1176-1183;Biochem.Phar
macol.1993,44,1201-1207)、筋ジストロフィー(Am.J.Pathol.1986,122,19
3-198;1987,127,461-466)、心筋梗塞(J.Am.Coll.Cardiol.1983,2,681-688)
、細菌感染(Rev.Infect.Dis.,1983,5,5914-5921)および感冒(Biochem.1995
,34,8172-8179)を含む、多くの疾患と関連している。カルシウム関連システイ
ンプロテアーゼであるカルパインIおよびII(calpain I and II)は、虚血および
低酸素症、アルツハイマー病(Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.1993,90,2628-2632
)および白内障(J.Biol.Chem.1993,268,1937-1940)に関連している。これらの
医学的疾患は、他のファクターの中でも、上述のシステインプロテアーゼク
ラスの酵素の脱調整(deregulation)によると考えられる。従って、このクラスの
酵素は、特異的阻害剤を、可能性のある治療剤として開発するための優れた標的
である。
幾つかのタイプのシステインプロテアーゼ阻害剤が、報告されており、例えば
、ペプチドアルデヒド(Biochim.Biophys.Acta 1991,1073-43)、ニトリル(Bioc
him.Biophys.Acta 1990,1035,62-70)、ハロメチルケトン(Anal.Biochem.1985
,149,461-465;Acta.Biol.Med.Ger.1981,40,1503-1511;Biochem.Phar.1992,44,
1201-1207)、ジアゾメチルケトン(Biochem.J.1988,253,751)、アシルオキシメチ
ルケトン(J.Med.Chem.1994,37,1833-1840;J.Am.Chem.Soc.1988,110,4429-4431)
、ケトメチルスルホニウム塩(J.Biol.Chem.1988,263,2768-2772)、α-ケトカル
ボニル化合物(J.Med.Chem.1993,36,3472-3480;1994,37,2918-2929)、ビニルスル
ホン(J.Med.Chem.1995,38,3193-3196)、モノバクタム誘導体(米国特許出願第08/
415055号,1995)およびエポキシスクシニル誘導体(Agric.Biol.Chem.1978,42,52
3-527)である。これらの阻害剤は、一般に、ペプチジル親和性基およびシステイ
ンプロテアーゼ中のシステイン残基のチオールに対する反応性基を有する。それ
らの幾つかは、臨床的に有用である。しかしながら、インビボでの効果は、イン
ビトロ阻害活性に基づいて期
待されたほどではなく、他のプロテアーゼに対する低い選択性および低い薬物動
態によるかもしれない。より高い選択性、より低い毒性およびより優れた薬物動
態を有する新規なシステインプロテアーゼ阻害剤を開発する継続的な要請がある
。
治療的使用のための低分子量のシステインプロテアーゼ阻害剤を見出すべく努
力を続ける中で、我々は、3-置換-4-オキサ-1-アザビシクロ[3,2,0]ヘプタン-7-
オン誘導体の分子モデル研究を基礎として、6-置換オキサペナム誘導体に注意を
集中した。発明の概要
本発明は、特定の6-置換アミノ-4-オキサ-1-アザビシクロ[3,2,0]ヘプタン-7-
オン誘導体が、筋ジストロフィー、関節炎、心筋梗塞、アルツハイマー病、細菌
感染、感冒、骨粗鬆症または癌転移のような異なる疾患の治療に使用され得る、
優れたシステインプロテアーゼ阻害活性を発揮する、という発見に基づく。
我々の研究室は、システインプロテアーゼクラスの酵素間で高い選択性を有す
る新規なタイプのシステインプロテアーゼ阻害剤の探査に積極的に携わってきた
。我々は、3-置換-4-オキサ-1-アザビシクロ[3,2,0]ヘプタン-7-オン誘導体が、
優れたシステインプロテアーゼ阻害活
性を発揮することを報告した。さらに、該活性を最適化し増強するために、我々
は、阻害剤のパパインおよびカテプシンB酵素の結晶構造との相互作用を研究し
た。分子モデル研究は、4-オキサ-1-アザビシクロ[3,2,0]ヘプタン-7-オン環中
の1-N原子が、システインプロテアーゼの活性部位でのプロトン化ヒスチジンに
対する水素結合に関連し得ることを示唆した。この結合は、ラクタム結合(lacta
mic bond)を弱め、4員環を、システインプロテアーゼ中のシステイン残基のチ
オールのアシル化に対して活性化するかもしれない。基質(Cbz(ベンジルオキシ
カルボニル)-Phe-Ala-Nme(NH-メチル))のモデルおよび四面体中間体コンプレッ
クス中の4-オキサ-1-アザビシクロ[3,2,0]ヘプタン-7-オン環のモデルと、パパ
インとの比較は、優れた重ね合わせ(superposition)を示した。我々はまた、4-
オキサ-1-アザビシクロ[3,2,0]ヘプタン-7-オンの6位での置換が、パパイン酵
素とのS2サブサイト相互作用を増強することを見い出した。この仮定に基づいて
、我々は、様々な6-置換オキサペナムのシステインプロテアーゼをデザインし、
合成し、その阻害活性を評価して、その知見を本発明に報告する。
本発明によれば、下記一般式Iの6-置換アミノ-4-オキサ-1-アザビシクロ[3,2
,0]ヘプタン-7-オン誘導体または
薬学的に許容されるその塩が提供される:
[式中、
Rは、1-2アミノ酸残基であり、そのアミンは非置換であるか又は基R2によって
置換されている、
R1は、(i)非置換であるか又はヒドロキシ、ハロゲン、シアノ、アミノ、複素
環およびフェニルからなる群から独立に選択される1-2個の置換基によって置換
されているC1-C6アルキル、ここで、該フェニルは非置換であるか又はヒドロキ
シ、ハロゲン、シアノ、カルボキシまたはアミノから独立に選択される1-2個の
置換基によって置換されている、(ii)非置換であるか又はヒドロキシ、ハロゲン
、シアノ、カルボキシ、アミノまたはフェニル(ここで、該フェニルは非置換で
あるか又はヒドロキシ、ハロゲン、シアノ、カルボキシまたはアミノから独立に
選択される1-2個の置換基によって置換されている)から独立に選択される1-2個
の置換基によって置換されているフェニル、(iii)非置換であるか又はヒドロキ
シ、ハロゲン、シアノ、
アミノ、複素環およびフェニルからなる群から独立に選択される1-2個の置換基
によって置換されているC1-C6アルコキシ、ここで、該フェニルは非置換である
か又はヒドロキシ、ハロゲン、シアノ、カルボキシまたはアミノから独立に選択
される1-2個の置換基によって置換されている、或いは(iv)トリフルオロメチル
、であり;
R2は、水素、-COOR3、-COR4および-SO2R5からなる群から選択され、ここで
R3は、非置換であるか又はフェニルもしくは複素環で置換されているC1
-C6アルキルであり、
R4は、(i)非置換であるか又はヒドロキシ、ハロゲン、シアノ、アミノ
、複素環およびフェニルからなる群から独立に選択される1-2個の置換基によっ
て置換されているC1-C6アルキル、ここで、該フェニルは非置換であるか又はヒ
ドロキシ、ハロゲン、シアノ、カルボキシまたはアミノから独立に選択される1-
2個の置換基によって置換されている、(ii)非置換であるか又は複素環もしくは
フェニルによって置換されているC2-C4アルケニル、ここで、該フェニルは非置
換であるか又はヒドロキシ、ハロゲン、シアノ、アミノまたはカルボキシから独
立に選択される1-2個の置換基によって置換されている、(iii)C2-C4アルキニル
、(iv)C3-C6シクロアルキル、(v)非置換で
あるか又はヒドロキシ、ハロゲン、カルボキシ、シアノ、アミノ、トリフルオロ
メチルおよびフェニル基(非置換であるか若しくはヒドロキシ、ハロゲン、カル
ボキシ、シアノ、アミノおよびトリフルオロメチルからなる群から独立に選択さ
れる1-3個の置換基によって置換されている)からなる群から独立に選択される1-
3個の置換基によって置換されているフェニル基、ならびに(vi)N、SおよびOから
独立に選択される1-3個のヘテロ原子を有する単環式または二環式であり得る複
素環、からなる群から選択され、
R5は、(i)C1-C6アルキル、(ii)非置換であるか又は複素環もしくはフェニルで
置換されているアルケニル、(iii)非置換であるか又はヒドロキシ、ハロゲン、
カルボキシ、シアノ、アミノ、C1-C4アルキル基、C1-C2アルコキシ基、トリフル
オロメチルおよびフェニル(非置換であるか若しくはヒドロキシ、ハロゲン、カ
ルボキシ、シアノ、アミノ、C1-C4アルキル基、C1-C2アルコキシ基およびトリフ
ルオロメチルからなる群から独立に選択される1-3個の置換基によって置換され
ている)からなる群から独立に選択される1-3個の置換基で置換されているフェニ
ル、ならびに(iv)非置換であるか又はヒドロキシ、ハロゲン、シアノ、カルボキ
シ、アミノ、C1-C4アルキル基、C1-C2アルコキシ基、トリフルオロメチルおよび
フェニル
(非置換もしくはヒドロキシ、ハロゲン、カルボキシ、シアノ、アミノ、C1-C4ア
ルキル基、C1-C2アルコキシ基およびトリフルオロメチルからなる群から独立に
選択される1-3個の置換基によって置換されている)からなる群から独立に選択さ
れる1-3個の置換基で置換されているナフチル、からなる群から選択される]。
一般式Iの薬学的に許容される塩は、好ましくは、ナトリウム、カリウム、マ
グネシウム、カルシウム、塩化水素、酒石酸、コハク酸、フマル酸およびp-トル
エンスルホン酸の塩から選択される。
本明細書で使用される用語「1-2アミノ酸」は、1個のアミノ酸またはペプチ
ド結合を介して結合されている2個のアミノ酸からなる1個のジペプチドである
。用語「1-2アミノ酸」は、任意の「天然の」アミノ酸および非天然のアミノ酸
を包含する。
アミノ酸の例は、通常のタンパク質の構成要素であるα-アミノ酸、またはそ
れらの光学異性体である。その例としては、グリシン、D-またはL-アラニン、D-
またはL-バリン、D-またはL-ロイシン、D-またはL-イソロイシン、D-またはL-セ
リン、D-またはL-トレオニン、D-またはL-アスパラギン酸、D-またはL-グルタミ
ン酸、D-またはL-アスパラギン、D-またはL-グルタミン、D-またはL-リシ
ン、D-またはL-アルギニン、D-またはL-フェニルアラニン、D-またはL-チロシン
、D-またはL-メチオニン、D-またはL-プロリンなどを含む。非天然アミノ酸は例
えば、D-またはL-フェニルグリシン、D-またはL-ホモフェニルアラニン、D-また
はL-ピリジルアラニン、D-またはL-チエニルアラニン、D-またはL-ナフチルアラ
ニン、D-またはL-ハロフェニルアラニン、D-またはL-シクロヘキシルアラニン、
tert-ブチルグリシンなどを含む。
他に断りがなければ、本明細書に使用される用語「複素環」は、N、SおよびO
から選択される1-4個のヘテロ原子を有する単環式、二環式、もしくは三環式の5
-14員環を含む。複素環の例は、1,2,3-トリアゾール、1,2,4-トリアゾール、イ
ミダゾール、ピロール、ピラゾール、チオフェン、ピロリジン、ピリジン、ピペ
リジン、ピリミジン、ピペラジン、モルホリン、チオモルホリン、1-キノリン、
2-キノリン、イソアロキサジン、フェノキサジン、フェノチアジンなどである。
上記4-オキサ-1-アザビシクロ[3,2,0]ヘプタン-7-オン核は、5位および6位に
、2個の不斉炭素原子を有し、従って、4-ジアステレオ異性体として存在し得る
。一般に、好ましい異性体は、C5およびC6の水素原子が互いにトランスのもので
あり、この異性体は、カテプシンBおよびカ
テプシンLのような異なるシステインプロテアーゼに対して優れた阻害活性を有
する。そのようなジアステレオ異性体およびそれらのラセミ混合物も、本発明の
システインプロテアーゼ阻害剤として包含される。
より詳細には、本発明の最も好ましい実施態様は、下記の化合物を含む:
(5R,6S)-6-(N-ベンジルオキシカルボニル-L-フェニルアラニル)-アミノ-4-オキ
サ-l-アザビシクロ[3,2,0]ヘプタン-7-オン;
(5R,6S)-6-(N-ベンジルオキシカルボニル-L-プロニル)-アミノ-4-オキサ-1-アザ
ビシクロ[3,2,0]ヘプタン-7-オン;
(5R,6S)-6-(N-ベンジルオキシカルボニル-L-イソロイシル)-アミノ-4-オキサ-1-
アザビシクロ[3,2,0]ヘプタン-7-オン;
(5R,6S)-6-(N-ベンジルオキシカルボニル-L-アラニル)-アミノ-4-オキサ-1-アザ
ビシクロ[3,2,0]ヘプタン-7-オン;
(5R,6S)-6-(N-ベンジルオキシカルボニル-L-ロイシル)-アミノ-4-オキサ-1-アザ
ビシクロ[3,2,0]ヘプタン-7-オン;
(5R,6S)-6-(N-ベンジルオキシカルボニル-フェニルグリ
シル)-アミノ-4-オキサ-1-アザビシクロ[3,2,0]ヘプタン-7-オン;
(5S,6S)-6-(N-ベンジルオキシカルボニル-L-フェニルアラニル)-アミノ-4-オキ
サ-1-アザビシクロ[3,2,0]ヘプタン-7-オン;
(5R,6S)-6-{N-(3-フェニルプロピオノイル)-L-フェニルアラニル}-アミノ-3-フ
ェニル-4-オキサ-1-アザビシクロ[3,2,0]ヘプタン-7-オン;および
(5S,6S)-6-{N-(3-フェニルプロピオノイル)-L-フェニルアラニル}-アミノ-3-ブ
ロモメチル-4-オキサ-1-アザビシクロ[3,2,0]ヘプタン-7-オン。
一般式Iの化合物は、筋ジストロフィー、関節炎、心筋梗塞、アルツハイマー
病、細菌感染、感冒、骨粗鬆症または癌転移のような異なる疾患の処置に利用さ
れ得る。癌転移の例は、乳房、肺、肝臓、結腸、脳および前立腺の癌である。好ましい実施態様の説明
本発明は、システインプロテアーゼの中でも優れたシステインプロテアーゼ阻
害活性および選択性を有する、6-置換アミノ-4-オキサ-1-アザビシクロ[3,2,0]
ヘプタン-7-オン誘導体に関する。本発明の化合物は、4-オキサ-1-アザビシクロ
[3,2,0]ヘプタン-7-オン骨格の6位に置
換基を有することを特徴とする。6-置換アミノ-4-オキサ-1-アザビシクロ[3,2,0
]ヘプタン-7-オン誘導体は、スキームIに示されるような一般的合成経路によっ
て調製された。
一般式Iの誘導体は、共通の中間体1から調製された。化合物Iの調製は、6-
アミノペニシラン酸から出発して、Eur.J.Med.Chem.1992,27,131-140に記載さ
れるような合成経路によって行なわれた。ペプチジル基は、N末端に保護基を有
する、先に定義されたような1-2アミノ酸残基である。中間体1は、1,3-ジシク
ロヘキシルカルボジイミド(DCC)の存在下に保護されたペプチジルカルボン酸と
、または塩基の存在下に酸クロリドと、または塩基もしくは活性化エステルの存
在下に無水物とカップリングされて、化合物2が製造された。化合物3は、2と
2-置換エ
タノールとを、酢酸亜鉛、ヨウ化亜鉛、塩化亜鉛、四塩化チタン、酢酸パラジウ
ム、三フッ化ホウ素、三塩化アルミニウムなどのようなルイス酸の存在下に反応
させて得られた。ここで、Xは、塩素、臭素、ヨウ素、メタンスルホニルオキシ
またはトルエンスルホニルオキシ基から選択される離脱基である。3からIへの
変換は、非反応性溶媒中で、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸セシウムのよ
うな適当な塩基を用いて環化することによって行われた。
或いは、一般式Iの誘導体はまた、スキームIIに示されるような一般的合成経
路によって調製された。
中間体4を、2-置換エタノールと、酢酸亜鉛、ヨウ化亜鉛、塩化亜鉛、四塩化
チタン、酢酸パラジウム、三フッ化ホウ素、三塩化アルミニウムなどのようなル
イス酸の存在下に反応させて化合物5を得た。ここで、Xは、塩素、臭素、ヨウ
素、メタンスルホニルオキシまたはトルエンスルホニルオキシ基から選択される
離脱基である。非反応性溶媒中で、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸セシウ
ムのような適当な塩基を用いる5の環化により、6-保護化アミノ-4-オキサ-1-ア
ザビシクロ[3,2,0]ヘプタン-7-オン6を得る。ベンジルオキシカルボニル("Cbz"
と称される)保護化アミノ-4-オキサ-1-アザビシクロ[3,2,0]ヘプタン-7-オン6
を、Pd、Pt、またはRhのような金属触媒の存在下に、常圧から高圧下で水素化す
ることにより脱保護して、化合物7を得た。一般式Iの誘導体は、アミノ-4-オ
キサ-1-アザビシクロ[3,2,0]ヘプタン-7-オン7を、DCCの存在下で保護されたペ
プチジルカルボン酸と、または塩基の存在下に酸クロリドを介して、または塩基
もしくは活性化エステルの存在下に無水物を介して、反応させることによって得
られた。
上記のプロセスでは、反応物(reactant)を溶媒とともに、高温または低温で十
分な時間反応させ、反応を完結するまで進行させる。反応条件は、各反応物の性
質およ
び反応性に依存し、当業者に容易に理解されるものである。
塩基が反応中に使用される場合、それは好ましくは、トリエチルアミン、ピリ
ジン、4-ジメチルアミノピリジン、ジイソプロピルアミン、1,5-アザビシクロ[4
,3,0]ノン-5-エン、1,8-ジアザビシクロ[5,4,0]-7-ウンデセン、炭酸ナトリウム
、炭酸カリウムおよび炭酸セシウムからなる群から選択される。反応に好適な溶
媒は、非反応性溶媒である。反応物に依存して、溶媒は一般に、ベンゼン、トル
エン、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、エタノール、メタノール、クロロ
ホルム、酢酸エチル、塩化メチレン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキ
シド、ヘキサメチルリン酸トリアミドなどからなる群から選択される。溶媒混合
物も、利用し得る。反応温度は、一般に、-70℃〜150℃の範囲である。反応物の
好ましいモル比は、1:1〜5である。反応時間は、反応物に依存して0.5〜72時間
の範囲である。
本発明の化合物は、ヒトを含む哺乳動物における筋ジストロフィー、関節炎、
心筋梗塞、アルツハイマー病、細菌感染、感冒、骨粗鬆症または癌転移の治療剤
として、単独で又は他の薬剤と組合せて使用されるとき、注射剤、坐剤、噴霧剤
などのような非経口製剤、錠剤、被覆錠剤、
粉剤、顆粒剤、カプセル剤、液剤などのような経口製剤、およびローション、液
剤、クリーム、軟膏または散布剤のような局所製剤等の薬学的投与形態を採り得
る。注射剤が、一般に、好ましい。上記の製剤は、当業者に公知の方法で処方さ
れる。
経口投与のための固体製剤の処方のために、賦形剤、および所望ならば、結合
剤、崩壊剤、滑沢剤、着色剤、矯味剤、香味剤などを本発明の化合物に加え、続
いて、慣用されている方法で、錠剤、被覆錠剤、顆粒剤、粉剤、カプセル剤など
を調製する。
注射剤の処方のために、pH調節剤、緩衝剤、安定化剤、等張化剤、局所麻酔剤
などが、本発明の活性成分に加えられる。皮下、筋肉内または静脈内投与のため
の注射剤は、慣用されている方法で調製され得る。
坐剤の処方のために、基剤および所望ならば、界面活性剤が本発明の活性成分
に加えられ、坐剤は、慣用されている方法で調製される。
経口投与のための固体製剤に有用な賦形剤は、ラクトース、スクロース、塩化
ナトリウム、スターチ、炭酸カルシウム、カオリン、結晶セルロース、メチルセ
ルロース、グリセリン、アルギン酸ナトリウム、アラビアゴムなどのような当分
野で一般に使用されているものである。
本発明の処方に使用され得る他の成分は、ポリビニルアルコール、ポリビニルエ
ーテル、ポリビニルピロリドン、エチルセルロース、アラビアゴム、シェラック
、スクロース、水、エタノール、プロパノール、カルボキシメチルセルロース、
リン酸カリウムなどのような結合剤;ステアリン酸マグネシウム、タルクなどの
ような滑沢剤;通常の公知の着色剤、崩壊剤などのような添加剤を含む。坐剤の
処方に有用な基剤の例は、カカオ脂、ポリエチレングリコール、ラノリン、脂肪
酸トリグリセリド、ウィテプゾール(witepsol)(商標、Dynamite Nobel Co.Ltd.)
などのような油性基剤である。液状製剤は、水性または油性の懸濁剤、液剤、シ
ロップ剤、エリキシル剤などの形態であり得、それらは、添加剤を使用して慣用
されている方法で調製され得る。
局所製剤の処方のために、本発明の活性成分は、例えば、ポリエチレングリコ
ールまたは流動パラフィンの水性エマルションを含むクリーム中に混入され得る
。本発明の活性成分はまた、白ろうまたは白軟パラフィン基剤を、必要があれば
安定化剤および保存剤とともに含む軟膏中に、混入され得る。局所製剤のための
安定化剤および保存剤は、当業者に周知である。
本発明の薬学的組成物に混入されるべき本発明の化合
物の量は、投与形態、化合物の溶解度および化学的特性、投与経路、投与スキー
ムなどにより変化する。好ましい量は、経口製剤の場合は、約1〜25w/w%であり
、非経口製剤である注射剤の場合は、約0.1〜5w/w%であり、局所製剤の場合は、
約1〜10w/w%である。
本発明の化合物Iの投与量は、個々のケースに応じて、被験体の症状、年齢お
よび性別などを考慮に入れて、適切に決定される。通常、経口投与の場合の投与
量は、成人について1日当り約50〜1500mgであり、2〜4回に分割され、また例え
ば、静脈内投与による注射の場合の投与量は、2.0ml(約1〜100mg)であり、それ
は成人について1日に1回投与され、ここで、注射剤は必要ならば生理食塩水ま
たはグルコース注射液で希釈され、少なくとも5分間かけてゆっくりと投与され
得る。坐剤の場合の投与量は約1〜1000mgであり、それは1日に1回または6〜
12時間の間隔をあけて2回投与され、ここで、坐剤は直腸に挿入されて投与され
る。局所投与については、投与量は約1〜2500mgであり、それは1日に1回〜4
回投与される。
実施例1 (5R,6S)-6-(N- ベンジルオキシカルボニルアミノ-4-オキ サ-1-アザビシクロ[3,2,0]ヘプタン-7-オン
ベンゼン(100ml)およびトルエン(100ml)の混合物中の、公知方法(Eur.J.Med.C
hem.1992,27,131-140)により調製された(3S,4S)-3-ベンジルオキシカルボニルア
ミノ-4-アセトキシ-アゼチジン-2-オン(11.76g,42.3mmole)、2-ブロモエタノー
ル(3ml,42.3mmole)、および酢酸亜鉛二水和物(9.28g,42.3mmole)の混合物を、
ディーン-スターク水分離器を用いて5時間還流した。冷却後、反応混合物を、
酢酸エチル(800ml)、アセトン(100ml)および水(500ml)の間で分けた。有機層を
、水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥した。溶媒を除去後、残渣を
、酢酸エチル-ヘキサン(6:4)を溶離液として用いるシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーで精製し、2.04gの(3S,4R)-3-ベンジルオキシカルボニルアミノ-4-ブロ
モエトキシ-アゼチジン-2-オンを白色固体として得た(収率:14%)。
DMSO(20ml)中、(3S,4R)-3-ベンジルオキシカルボニルアミノ-4-ブロモエトキ
シ-アゼチジン-2-オン(2.04g,5.945mmole)およびK2CO3粉末(903mg,6.54mmole)
の混合物を、室温で一晩攪拌し、その後、酢酸エチルで希釈し、冷水、ブライン
で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥した。溶媒を除去後、1.43gの標記化合物を
得た。
収率:92%
m.p.:200℃(分解)
FAB-MS:263(M+H+),C13H14N2O4の計算値262
IR(KBr,cm-1):3295,1782,1711,1652,1513,14401
H NMR(CDCl3),d(ppm):3.11(1H,m),3.81(1H,m),4.10(2H,m),5.12(2H,s),5.1
7(1H,d,J=2.6),5.29-5.38(2H,m),7.35(5H,bs).
実施例2 (5R,6S)-6-(N- ベンジルオキシカルボニル-L-フェニルアラニル)-アミノ-4-オキ サ-1-アザビシクロ[3,2,0]ヘプタン-7-オン
(5R,6S)-6-ベンジルオキシカルボニルアミノ-4-オキサ-1-アザビシクロ[3,2,0
]ヘプタン-7-オン(950mg,3.624mmole)を、酢酸エチル(80ml)中、活性炭上10%
パラジウム3gで、50psi水素圧で室温で6時間、水素化した。触媒を濾過により
除去した後、酢酸エチル中に脱保護された(5R,6S)-6-アミノ-4-オキサ-1-アザビ
シクロ[3,2,0]ヘプタン-7-オンが得られた。
N-ベンジルオキシカルボニル-L-フェニルアラニン(867mg,2.90mmole)および
トリエチルアミン(323mg,3.2mmole)のジクロロメタン(20ml)溶液に、クロロ蟻
酸エチル(315mg,2.90mmole)を-15℃で加えた。反応混合物を、10〜5℃で1.5時
間攪拌した。続いて、(5R,6S)-6-アミノ
-4-オキサ-1-アザビシクロ[3,2,0]ヘプタン-7-オンの予め冷却した(約-15℃)酢
酸エチル(上記参照)溶液を、15℃で加え、得られた混合物を室温で10時間攪拌し
た。溶媒を除去後、残渣を、酢酸エチルに溶解し、水、ブラインで洗浄し、硫酸
ナトリウム上で乾燥した。溶媒を除去後、残渣を、酢酸エチル-ヘキサン(55:45)
を溶離液として用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、205mgの
標記化合物を白色固体として得た。
収率:17%
m.p.:144-145℃
FAB-MS:432(M+Na+),C22H23N3O5の計算値409
IR(KBr,cm-1):3280,1780,1608,1647,1526,12191
H NMR(DMSO-d6),d(ppm):2.67-3.14(3H,m),3.72(1H,m),4.05(2H,m),4.39(1H,m
),4.39(2H,s),5.23(1H,d,J=2.8),5.42(1H,dd,J=2.8,9.1),7.20-7.35(10H,m)
,7.58(1H,d,J=8.8),8.67(1H,d,J=9.1).
実施例3 (5R,6S)-6-(N- ベンジルオキシカルボニル-L-プロリル)-アミノ-4-オキサ-1-アザ ビシクロ[3,2,0]ヘプタン-7-オ
ン
実施例2に記載されるのと同様の方法を用いて、N-ベンジルオキシカルボニル
-L-プロリンを、(5R,6S)-6-アミ
ノ-4-オキサ-1-アザビシクロ[3,2,0]ヘプタン-7-オンと反応させて、標記化合物
を得た。
収率:5%
FAB-MS:360(M+H+),C18H21N3O5の計算値359
IR(KBr,cm-1):3295,2930,1694,1653,1522,1409,13461
H NMR(CDCl3),d(ppm):1.91-2.38(4H,m),3.53(2H,bs),3.81(1H,m),4.05(2H,m)
,4.37(1H,bs),5.16(3H,m),5.50(1H,dd,J=2.8,9.2),6.50(1H,bs),7.35(5H,bs
).
実施例4
(5R,6S)-6-(N- ベンジルオキシカルボニル-L-イソロイシル)-アミノ-4-オキサ-1- アザビシクロ[3,2,0]ヘプタン-7-オン
実施例2に記載されるのと同様の方法を用いて、N-ベンジルオキシカルボニル
-L-イソロイシンを、(5R,6S)-6-アミノ-4-オキサ-1-アザビシクロ[3,2,0]ヘプタ
ン-7-オンと反応させて、標記化合物を得た。
収率:5%
m.p.:100℃(分解)
FAB-MS:376(M+H+),C19H25N3O5の計算値375
IR(KBr,cm-1):3310,2935,1700,1651,1515,14481
H NMR(CDCl3),d(ppm):0.86-0.97(6H,m),1.03-1.26(2H,m),1.47(1H,m),3.06-
3.18(1H,m),3.74-3.86(1H,m),
3.98-4.17(3H,m),5.10(2H,s),5.16(1H,d,J=2.8),5.32(1H,d,J=9.6),5.50(1H
,dd,J=2.8,9.6),6.49(1H,d,J=9.1),7.35(5H,m).
実施例5 (5R,6S)-6-(N- ベンジルオキシカルボニル-L-アラニル)-アミノ-4-オキサ-1-アザ ビシクロ[3,2,0]ヘプタン-7-オン
(3S,4S)-3-ベンジルオキシカルボニルアミノ-4-アセトキシ-アゼチジン-2-オ
ン(2.00g,7.188mmole)を、酢酸エチル(50ml)中、活性炭上10%パラジウム2gで
、50psi水素圧で室温で1.5時間、水素化した。触媒を濾過により除去した後、酢
酸エチル中に脱保護された(3S,4S)-3-アミノ-4-アセトキシ-アゼチジン-2-オン
が得られた。
N-ベンジルオキシカルボニル-L-アラニン(1.604g,7.188mmole)およびトリエ
チルアミン(799mg,7.91mmole)のジクロロメタン(30ml)溶液に、クロロ蟻酸エス
テル(738mg,6.83mmole)を-15℃で加えた。反応混合物を、-10〜5℃で1.5時間攪
拌した。続いて、(3S,4S)-3-アミノ-4-アセトキシ-アゼチジン-2-オンの予め冷
却した(約-15℃)酢酸エチル(上記参照)溶液を、-15℃で加え、得られた混合物を
0℃〜室温で2時間攪拌した。溶媒を除去後、残渣を、酢酸エチルに溶解し、冷
却飽和NaHCO3溶液、水、ブ
ラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥した。溶媒を除去後、残渣を、ジクロ
ロメタンから再結晶化し、(3S,4S)-3-(N-ベンジルオキシカルボニル-L-アラニル
)アミノ-4-アセトキシ-アゼチジン-2-オンを得た(1.36g,54%収率)。
ベンゼン(40ml)およびトルエン(40ml)の混合物中の、(3S,4S)-3-(N-ベンジル
オキシカルボニル-L-アラニル)アミノ-4-アセトキシ-アゼチジン-2-オン(1.36g
,3.894mmole)、2-ブロモエタノール(440mg,3.5mmole)、および酢酸亜鉛二水和
物(642mg,2.9mmole)の混合物を、ディーン-スターク水分離器を用いて5時間還
流した。冷却後、反応混合物を、酢酸エチル(200ml)、アセトン(25ml)および水(
l50ml)の間で分けた。有機層を、水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾
燥した。溶媒を除去後、残渣を、酢酸エチル-ヘキサン(2:1)を溶離液として用い
るシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、(3S,4R)-3-(N-ベンジルオキ
シカルボニル-L-アラニル)アミノ-4-ブロモエトキシ-アゼチジン-2-オンを得た(
169mg,12%収率)。
DMSO(2ml)中、(3S,4R)-3-(N-ベンジルオキシカルボニル-L-アラニル)アミノ-4
-ブロモエトキシ-アゼチジン-2-オン(159mg,0.384mmole)およびK2CO3粉末(58mg
,0.42
mmole)の混合物を、室温で一晩攪拌し、その後、酢酸エチルで希釈し、冷水、ブ
ラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥した。溶媒を除去後、酢酸エチル-ヘ
キサン(3:1)を溶離液として用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製
し、49mgの標記化合物を得た。
収率:38%
m.p.:150℃(分解)
FAB-MS:356(M+Na+),C16H19N3O5の計算値333
IR(KBr,cm-1):3285,2950,1701,1679,1645,1527,1444,13251
H NMR(CDCl3),d(ppm):1.39(3H,d,J=7.0),3.12(1H,m),3.83(1H,m),4.08(2H,m)
,4.25(1H,m),5.11(2H,s),5.16(1H,d,J=2.8),5.20(1H,bs),5.49(1H,dd,J=2.
8,9.3),6.56(1H,bs),7.34(5H,m).
実施例6 (5R,6S)-6-(N- ベンジルオキシカルボニル-L-ロイシル)-アミノ-4-オキサ-1-アザ ビシクロ[3,2,0,]ヘプタン-7-オン
実施例5に記載されるのと同様の方法を用いて、(3S,4S)-3-ベンジルオキシカ
ルボニルアミノ-4-アセトキシ-アゼチジン-2-オンおよびN-ベンジルオキシカル
ボニル-L-ロイシンから、標記化合物を合成した。
収率:1.5%(3工程の総収率)
m.p.:90℃(分解)
FAB-MS:398(M+Na+),C19H25N3O5の計算値375
IR(KBr,cm-1):3285,1780,1678,1645,1526,1444,13251
H NMR(DMSO-d6),d(ppm):0.86(6H,m),1.17-1.62(3H,m),3.05(1H,m),3.71(1H,m
),4.06(2H,m),4.17(1H,m),5.02(2H,s),5.19(1H,d,J=2.8),5.35(1H,dd,J=2
.8,9.0),7.35(5H,m),7.44(1H,d,J=8.5),8.48(1H,d,J=9.0).
実施例7 (5R,6S)-6-(N- ベンジルオキシカルボニル-フェニルグリシル)-アミノ-4-オキサ- 1-アザビシクロ[3,2,0]ヘプタン-7-オン
実施例5に記載されるのと同様の方法を用いて、(3S,4S)-3-ベンジルオキシカ
ルボニルアミノ-4-アセトキシ-アゼチジン-2-オンおよびN-ベンジルオキシカル
ボニル-フェニルグリシンから、標記化合物を合成した。
収率:0.7%(3工程の総収率)
m.p.:119-120℃
FAB-MS:418(M+Na+),C21H21N3O5の計算値395
IR(KBr,cm-1):3295,2925,1782,1663,15181
H NMR(CDCl3),d(ppm):3.10(1H,m),3.76(1H,m),4.04(2H,m),5.09(2H,m),5.1
6(1H,d,J=2.8),5.25(1H,bs),
5.46(1H,dd,J=2.9,9.0),5.96(1H,bs),6.22(1H,d,J=9.0),7.36(10H,bs).
実施例8 (5S,6S)-6-(N- ベンジルオキシカルボニル-L-フェニルアラニル)-アミノ-4-オキ サ-1-アザビシクロ[3,2,0]ヘプタン-7-オン
(3S,4S)-3-ベンジルオキシカルボニルアミノ-4-アセトキシ-アゼチジン-2-オン
(6.00g,21.6mmole)を、酢酸エチル(150ml)中、6gの活性炭上10%パラジウムで
、50psi水素圧で室温で1.5時間、水素化した。触媒を濾過により除去した後、酢
酸エチル中に脱保護された(3S,4S)-3-アミノ-4-アセトキシ-アゼチジン-2-オン
が得られた。
N-ベンジルオキシカルボニル-L-フェニルアラニン(6.78g,22.6mmole)および1
-ヒドロキシベンゾトリアゾール(3.05g,22.6mmole)のテトラヒドロフラン(150m
l)溶液に、ジクロロヘキシルカルボジイミド(4.45g,21.6mmole)を0℃で加えた
。反応混合物を、室温で1.5時間攪拌し、続いて氷浴で冷却した。得られたN,N'-
ジシクロヘキシルウレアを、濾過によって除去した。続いて、(3S,4S)-3-アミノ
-4-アセトキシ-アゼチジン-2-オンの予め冷却(約-15℃)した酢酸エチル(上記参
照)溶液を、-15℃で加え、得られた混合物を0℃〜室温で2時間攪拌した。溶媒
を除
去後、残渣を、酢酸エチルに溶解し、冷却飽和NaHCO3溶液、水、ブラインで洗浄
し、硫酸ナトリウム上で乾燥した。溶媒を除去後、残渣を、酢酸エチル-ヘキサ
ンから再結晶化し、(3S,4S)-3-(N-ベンジルオキシカルボニル-L-フェニルアラニ
ル)アミノ-4-アセトキシ-アゼチジン-2-オンを得た(4.57g,50%収率)。
ベンゼン(150ml)およびトルエン(150ml)の混合物中の、(3S,4S)-3-(N-ベンジ
ルオキシカルボニル-L-フェニルアラニル)アミノ-4-アセトキシ-アゼチジン-2-
オン(4.57g,10.8mmole)、2-ブロモエタノール(1479g,11.83mmole)、および酢酸
亜鉛二水和物(1.78g,8.128mmole)の混合物を、ディーン-スターク水分離器を用
いて7時間還流した。冷却後、反応混合物を、酢酸エチル(1000ml)、アセトン(1
00ml)および水(500ml)の間で分けた。有機層を、水、ブラインで洗浄し、硫酸ナ
トリウム上で乾燥した。溶媒を除去後、残渣を、酢酸エチル-ヘキサン(55:45)を
溶離液として用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、(3S,4S)-3-
(N-ベンジルオキシカルボニル-L-フェニルアラニル)アミノ-4-ブロモエトキシ-
アゼチジン-2-オンを得た(650mg,12%収率)。
DMSO(20ml)中、(3S,4S)-3-(N-ベンジルオキシカルボニル-L-フェニルアラニル
)アミノ-4-ブロモエトキシ-アゼ
チジン-2-オン(1.43g,2.918mmole)およびK2CO3粉末(444mg,3.2mmole)の混合物
を、室温で一晩攪拌し、その後、酢酸エチルで希釈し、冷水、ブラインで洗浄し
、硫酸ナトリウム上で乾燥した。溶媒を除去後、残渣を酢酸エチル-ヘキサンか
ら再結晶化し、590mgの標記化合物を得た。
収率:49%
m.p.:175-176℃
FAB-MS:432(M+Na+),C22H23N3O5の計算値409
IR(KBr,cm-1):3285,1779,1683,1659,15251
H NMR(DMSO-d6),d(ppm):2.72-2.97(3H,m),3.76(1H,m),4.00(2H,m),4.23(1H,m
),4.53(1H,d,J=7.7),4.96(2H,d,J=2.3),5.05(1H,s),7.27(10H,bs),7.62(1H,
d,J=8.5),8.95(1H,d,J=7.7).
実施例9 (5R,6S)-6-{N-(3- フェニルプロピオニル)-L-フェニルアラニル}-アミノ-3-フェ ニル-4-オキサ-1-アザビシクロ[3,2,0]ヘプタン-7-オン
DMF 15(ml)中、1-フェニル-1,2-エタンジオール(1.38g,10mmole)、イミダゾ
ール(817mg,12mmole)およびtert-ブチルクロロジメチルシラン(1.81g,12mmole
)の混合物を、0℃で1.5時間、その後、室温で一晩攪拌した。得られた混合物を
、酢酸エチルで希釈し、水、ブラインで
洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥した。溶媒を除去後、残渣を、酢酸エチル-ヘ
キサン(1:4)を溶離液として用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製
した。2-(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ-1-フェニルエタノールをオイルと
して得た(2.6g,100%収率)。
1H NMR(CDCl3),d(ppm):0(6H,s),0.85(9H,s),2.92(1H,d,J=2.1),3.45-3.75(2H
,m),4.60-4.75(2H,m),7.20-7.35(5H).
(3S,4S)-3-ベンジルオキシカルボニルアミノ-4-アセトキシ-アゼチジン-2-オ
ン(5.56g,20mmole)を、酢酸エチル(120ml)中、5.6gの活性炭上10%パラジウムで
、50psi水素圧で室温で1.5時間、水素化した。触媒を濾過により除去した後、酢
酸エチル中に脱保護された(3S,4S)-3-アミノ-4-アセトキシ-アゼチジン-2-オン
を得た。
N-(3-フェニルプロピオニル)-L-フェニルアラニン(5.95g,20mmole)および1-
ヒドロキシベンゾトリアゾール(2.7g,20mmole)のテトラヒドロフラン(150ml)溶
液に、ジシクロヘキシルカルボジイミド(4.12g,21.6mmole)/THF(50ml)を0℃で
加えた。反応混合物を、室温で1.5時間攪拌し、続いて、氷浴で冷却した。得ら
れたN,N'-ジシクロヘキシルウレアを、濾過によって除去した。その後、(3S,4S)
-3-アミノ-4-アセトキシ-アゼチジン-2-オンの予
め冷却した(約-15℃)酢酸エチル(上記参照)溶液を、-15℃で加え、得られた混合
物を0℃〜室温で2時間攪拌した。溶媒を除去後、残渣を、酢酸エチルに溶解し
、冷却飽和NaHCO3溶液、水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥した。
溶媒を除去後、残渣を、酢酸エチルから再結晶化し、(3S,4S)-3-{N-(3-フェニル
プロピオノイル)-L-フェニルアラニル}アミノ-4-アセトキシ-アゼチジン-2-オン
を得た(7.2g,85%収率)。
1H NMR(DMSO-d6),d(ppm):2.09(3H,s),2.36(2H,m),2.68(2H,m),2.75(1H,dd,J=
14,10),3.01(1H,dd,J=14,5),4.53(1H,m),4.60(1H,dd,J=8,1),5.75(1H,d,J=1)
,7.05-7.30(10H,m),8.15(1H,d,J=8),8.72(1H,d,J=8),9.17(1H,s).
ベンゼン(70ml)およびトルエン(70ml)の混合物中の、(3S,4S)-3-{N-(3-フェニ
ルプロピオノイル)-L-フェニルアラニル}アミノ-4-アセトキシ-アゼチジン-2-オ
ン(4.36g,10.30mmole)、2-(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ-1-フェニルエ
タノール(2.6g,10.30mmole)、および酢酸亜鉛二水和物(2.26g,10.30mmole)の
混合物を、ディーン-スターク水分離器を用いて一晩還流した。冷却後、反応混
合物を、酢酸エチルおよび水の間で分けた。有機層を、水、ブラインで洗浄し、
硫酸ナトリウム上で乾燥し
た。溶媒を除去後、残渣を、酢酸エチル-ヘキサン(4:3)を溶離液として用いるシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、(3S,4R)-3-{N-(3-フェニルプロピ
オノイル)-L-フェニルアラニル}アミノ-4-{2-(tert-ブチルジメチルシリル)オキ
シ-1-フェニルエトキシ}-アゼチジン-2-オンを得た(440mg,7%収率)。1
H NMR(DMSO-d6),d(ppm):0(6H,s),0.83(9H,s),2.25-2.40(2H,m),2.65-3.10(4
H,m),3.80-4.00(2H,m),4.45-4.55(2H,m),5.00-5.15(2H,m),7.00-7.40(15H,m
),7.85(1H,s),8.30(1H,m),8.65(1H,s).
AcOH(35mg,0.56mmole)を含む1N Bu4NF(0.84ml,0.84mmole)のTHF溶液を、(3S
,4R)-3-{N-(3-フェニルプロピオノイル)-L-フェニルアラニル}アミノ-4-{2-(ter
t-ブチルジメチルシリル)オキシ-1-フェニルエトキシ}-アゼチジン-2-オン(430m
g,0.70mmole)のTHF(5ml)溶液に0-5℃で加えた。混合物を、室温で3時間攪拌し
、続いて、シリカゲルカラムに注いだ。カラムを、メタノール-酢酸エチル(5:95
)で溶出し、260mgの(3S,4R)-3-{N-(3-フェニルプロピオノイル)-L-フェニルアラ
ニル}アミノ-4-(2-ヒドロキシ-1-フェニルエトキシ)-アゼチジン-2-オンを得た(
74%)。1
H NMR(DMSO-d6),d(ppm):2.30-2.45(2H,m),2.75-3.10
(4H,m),3.75-4.10(3H,m),4.80-5.05(2H,m),6.40-6.70(2H,m),7.0-7.40(15H,
m),7.61(1H,bs),7.95(1H,d,J=8),8.35(1H,d,J=8).
p-トルエンスルホニルクロリド(119mg,0.62mmole)を、(3S,4R)-3-{N-(3-フェ
ニルプロヒオニル)-L-フェニルアラニル}アミノ-4-{2-ヒドロキシ-1-フェニルエ
トキシ)-アゼチジン-2-オン(260mg,0.52mmol)およびピリジン(493mg,6.2mmol)
のジクロロメタン(7ml)溶液に加えた。混合物を、0℃で2時間、その後室温で
一晩攪拌した。溶媒を除去後、残渣を、酢酸エチル-ヘキサン(8:3)を溶離液とし
て用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、160mgの(3S,4R)-3-{N-
(3-フェニルプロピオノイル)-L-フェニルアラニル}アミノ-4-{2-(p-トルエンス
ルホニル)オキシ-1-フェニルエトキシ}-アゼチジン-2-オンを得た(47%収率)。1
H NMR(CDCl3),d(ppm):2.30-2.45(5H,m),2.75-3.05(4H,m),4.20-4.40(2H,m),
4.95-5.15(2H,m),6.40-6.60(2H,m),7.0-7.4(18H,m),7.75(2H,dd,J=8.3,3),8
.15(1H,d,J=1.2),8.55(1H,d,J=7.6).
(3S,4R)-3-{N-(3-フェニルプロピオノイル)-L-フェニルアラニル}アミノ-4-{2
-(p-トルエンスルホニル)オキシ-1-フェニルエトキシ}-アゼチジン-2-オン(160m
g,0.24
4mmol)、リチウムブロミド(133mg,1.525mmol)およびHMPA(4ml)の混合物を、60
℃で1.5時間攪拌した。得られた混合物を、酢酸エチルで希釈し、水、ブライン
で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥した。溶媒を除去後、残渣を、ヘキサン-酢
酸エチル(1:2)を溶離液として用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精
製し、100mgの(3S,4R)-3-{N-(3-フェニルプロピオノイル)-L-フェニルアラニル}
アミノ-4-(2-ブロモ-1-フェニルエトキシ)-アゼチジン-2-オンを白色泡状物とし
て収率72%で得た。
DMSO(3ml)中、(3S,4R)-3-{N-(3-フェニルプロピオノイル)-L-フェニルアラニ
ル}アミノ-4-(2-ブロモ-1-フェニルエトキシ)-アゼチジン-2-オン(100mg,0.177
mmole)およびK2CO3粉末(27mg,0.195mmole)の混合物を、室温で一晩攪拌し、そ
の後、酢酸エチルで希釈し、冷水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥
した。溶媒を除去した後、残渣を、ヘキサン-酢酸エチル(1:2)を溶離液として用
いるシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物を得た。
収率:30mg(35%)
m.p.:132-135℃
IR(KBr,cm-1):3450,3275,1785,1656,1513,1414,1179,693;
1
H NMR(CDCl3),d(ppm):2.39(2H,m),2.80-3.03(4H,m),3.69(1H,d,J=6.1Hz),3.8
2(1H,d,J=61Hz),4.83(1H,d,J=3.5Hz),5.15(1H,abq,J=8.8,3.5),5.11(1H,m),
6.17-6.43(1H,m),7.01-7.57(15H,m),8.22(1H,s),8.44-8.66(1H,m).
実施例10 (5S,6S)-6-{N-(3- フェニルプロピオノイル)-L-フェニルアラニル}-アミノ-3-ブ ロモメチル-4-オキサ-1-アザビシクロ[3,2,0]ヘプタン-7-オン
ベンゼン(25ml)およびトルエン(25ml)の混合物中の、(3S,4S)-3-{N-(3-フェニ
ルプロピオノイル)-L-フェニルアラニル}アミノ-4-アセトキシ-アゼチジン-2-オ
ン(1.67g,3.95mmole)、1,3-ジブロモ-2-プロパノール(689mg,3.16mmole)、およ
び酢酸亜鉛二水和物(435mg,1.98mmole)の混合物を、ディーン-スターク水分離
器を用いて一晩還流した。冷却後、反応混合物を、酢酸エチル(200ml)、アセト
ン(40ml)および水(150ml)の間で分けた。有機層を、水、ブラインで洗浄し、硫
酸ナトリウム上で乾燥した。溶媒を除去後、残渣を、酢酸エチル-ヘキサン(4:3)
を溶離液として用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、(3S,4S)-
3-{N-(3-フェニルプロピオノイル)-L-フェニルアラニル}アミノ-4-(1,3-ジブロ
モプロプ-2-
イル)オキシ-アゼチジン-2-オンを得た(170mg,7%収率)。1
H NMR(CDCl3),d(ppm):2.35-2.55(2H,m),2.75-3.10(4H,m),3.40-3.55(4H,bs)
,3.80-3.95(1H,m),4.39(1H,d,J=7),4.75-4.90(1H,m),5.09(1H,s),6.80(1H,
d,J=8),7.0-7.30(10H,m),7.66(1H,s),7.83(1H,d,J=7).
DMSO(3ml)中、(3S,4R)-3-{N-(3-フェニルプロピオノイル)-L-フェニルアラニ
ル}アミノ-4-(1,3-ジブロモプロプ-2-イル)オキシ-アゼチジン-2-オン(170mg,0
.29mmole)およびK2CO3粉末(44.5mg,0.322mmole)の混合物を、室温で一晩攪拌し
、酢酸エチルで希釈し、冷水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥した
。溶媒を除去した後、残渣を、ヘキサン-酢酸エチル(1:2)を溶媒として用い、プ
レートを展開するためのシリカゲルプレパラティブプレートで精製した。4つの
分画から、分画2を標記化合物として得た。
収率:20mg(14%)
m.p.:150-152℃
IR(KBr,cm-1):3405,1773,1640,1529,1225;1
H NMR(DMSO-d6),d(ppm):2.46(2H,t),2.85-3.00(6H,m),3.35-3.44(2H,m),4.06
(1H,m),4.43(2H,m),4.77(1H,m),5.23(1H,s),6.32(1H,d,J=8.1Hz),7.08-7.2
6(11H,m).
カテプシンBおよびLの阻害に関する阻害剤の試験 試験例1 カテプシンBに関するインビトロアッセイ手順
一般式Iの化合物を、公知の方法(A.J.Barretら,Biochem.J.1982,201,189-1
98)を用いて、カテプシンB阻害に関してテストした。170μlの酵素-緩衝液混合
物(酵素:rラットカテプシンB,希釈して約10F units/minとした,
緩衝液:56mM酢酸ナトリウム,1.124mM EOTA,10mM DTT,pH5.1)に、10μLの
阻害剤(DMSOに溶解)を加えた。室温で10分間インキュベーションした後、20μl
の5mM基質(N-CBZ-Phe-Arg-AMC,DMSOに溶解)を加えて、反応を開始させた。読み
を、フルオロスキャン・リーダーで、10分間フォローアップする(380nmでの励
起460nmでのエミッション)。
阻害パーセンテージ対阻害剤濃度のプロットを得て、直線回帰計算を用いて、
IC50(50%阻害を生じる阻害剤の濃度)を測定する。
試験例2 カテプシンLに関するインビトロアッセイ手順
170μlの酵素-緩衝液混合物(酵素:rラットカテプシンL,希釈して約15F uni
ts/minとした,緩衝液:58.8mMクエン酸ナトリウム,1.18mM EDTA,235mM塩化ナ
トリウム,
5mM DTT,pH5.0)に、10μLの阻害剤(DMSOに溶解)を加えた。室温で10分間イン
キュベーションした後、20μ1の1mM基質(N-CBZ-Phe-Arg-AMC,DMSOに溶解)を加
えて、反応を開始させた。読みを、フルオロスキャン・リーダーで、10分間フォ
ローアップする(380nmでの励起460nmでのエミッション)。
阻害パーセンテージ対阻害剤濃度のプロットを得て、直線回帰計算を用いて、I
C50(50%阻害を生じる阻害剤の濃度)を測定する。
表1一般式Iの化合物のシステインプロテアーゼに対するインビトロ阻害活性
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(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
A61P 31/00 A61K 31/00 631
35/04 635B
A61K 38/00 C07K 5/08
C07K 5/08 C12N 9/99
C12N 9/99 A61K 37/02
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L
U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF
,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,
SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S
D,SZ,UG),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ
,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU
,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,
CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,G
B,GE,GH,HU,IL,IS,JP,KE,KG
,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,
LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,N
O,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG
,SI,SK,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,
UZ,VN,YU
(72)発明者 シン ラジェシュワー
カナダ国 ティー6ケー 1ゼット2 ア
ルバータ エドモントン 22 アベニュー
7927
(72)発明者 ツォウ ニアン イー.
カナダ国 ティー6エイチ 4エム5 ア
ルバータ エドモントン ミチェナー パ
ーク 425
(72)発明者 グゥオ デキィ
カナダ国 ティー6エイチ 5ビー5 ア
ルバータ エドモントン ミチェナー パ
ーク 1502 ジーエイチ
(72)発明者 カレタ ジャドウィガ
カナダ国 ティー6エル 1ヴィ4 アル
バータ エドモントン 60 ストリート
3735
(72)発明者 キャメロン アラン
カナダ国 ティー6イー 5ヴィ2 アル
バータ エドモントン 91エー ストリー
ト 4290 タイホー アルバータ センタ
ー 2
(72)発明者 ピュリシマ エンリコ
カナダ国 エイチ9ジェイ 1エス5 ケ
ベック モントリオール ピエールフォン
ズ ジュネヴィエヴ 4910
(72)発明者 メナード ロバート
カナダ国 エイチ4アール 1ゼット9
ケベック サン ローラン モデュノー
アパートメント #1 2702
(72)発明者 ミケティシュ ロナルド ジョージ
カナダ国 ティー8エー 3ヴィ6 アル
バータ シャーウッド パーク ブラエサ
イド テラス 12