JP2000510232A - センサ及びこのセンサ用の改質した膜 - Google Patents

センサ及びこのセンサ用の改質した膜

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Abstract

(57)【要約】 生物学的試料に面する表面上に遊離基を備えた膜によって覆われた又はこの膜を含む計測面を有する、試料中の検体を計測するためのセンサを提供する。表面は、親水性成分の鎖が表面上の遊離基に化学的に結合されるように親水性成分を表面上に固定することによって改質してある。かくして、表面には、その未改質状態に対して大きな親水性が賦与されている。

Description

【発明の詳細な説明】 センサ及びこのセンサ用の改質した膜 本発明は、生物学的試料中の検体を計測するため、膜によって覆われた又はこ の膜を含む計測面を有するセンサに係り、計測されるべき検体が計測面に向かっ て前記膜を透過し、この膜が試料に面する表面上に遊離基(free group)を有し ている、センサに関する。 全血について計測を行うために使用されるようになったセンサ用の膜を選択す る上での一つの問題点は、膜材料によっては、血液蛋白質及び赤血球細胞等の血 液の高分子要素を膜の表面に粘着させる傾向がある表面特性を持つということで ある。これにより計測面がコーティングされた場合、再現性のある計測結果を得 ることができないため、センサの計測の品質が低下する。表面がコーティングさ れる傾向は、膜表面が親水性であるか或いは疎水性であるのかによって左右され る。これは、疎水性表面の方がコーティングされる傾向が高いためである。 試料に面する膜即ち材料の外膜がコーティングされる傾向を最小にすることに よって問題点の解決が試みられてきた。グルコース計測用バイオセンサに適用さ れた様々な外膜の分析が、分析科学「Analytical Sciences」の1994年第1 0号の第423頁乃至第428頁のマツスゼブスキ W、トロヤノビクス M、 レーベンスタン A、モスサイスカ及びラング−モロツ Eによる「希釈してい ない全血分析用の電流滴定式グルコース用バイオセンサ」に開示されている。こ の文献には、例えばポリカーボネート、ポリエステル、ポリエチレンテレフタレ ート、ポリプロピレン、等を適用することが開示されている。 この文献によれば、セラネーゼ(Celanese)から得られるポリプロピレン(P P)製の外膜を使用することによって良好な結果が得られる。前記膜の表面特性 は、通常は疎水性であり、従って、外膜として全く適していない。上文中の説明 を参照されたい。しかしながら、膜を親水性成分/界面活性剤で濡らすと、親水 性の表面特性が提供され、良好な結果が得られる。上記文献には、様々な親水性 成分/界面活性剤による湿潤が開示されている。PP膜をトリトン(Triton)X −100という表示の界面活性剤で湿潤することによって最良の結果が得られる 。 湿潤プロセスは、適正には、PP膜を界面活性剤溶液中に10分間に亘って浸 漬し、膜を蒸留水で濯ぎ、次いで膜にワイピング(wiping)を施すことによって 行われる。 全血について多数の計測を行った後ですら、外膜は赤血球細胞を吸着した徴候 を示さない。更に、2週間の期間内に計測信号の有意な変化が現れない。計測間 で、外膜は4℃の燐酸緩衝液中に保持される。 しかしながら、上記文献に記載されたセンサには、デンマーク国コペンハーゲ ンのラジオメータ・メディカルA/Sから入手できるABL620分析機等の自 動分析機に適していないという欠点がある。これは、分析機が自動的に実行する 繰り返し濯ぎ工程(更に詳細には、各計測時に機器の駆動により行われる濯ぎ工 程)に外膜の表面処理が耐えることができないためである。これらの工程は、特 別の濯ぎ液によって行われる。親水性成分/界面活性剤が洗い流され、外膜の親 水性が徐々に失われる。これによって、膜表面のコーティングの再現性を劣化さ せ、及び/又は計測信号を減少させる。上文中の説明を参照されたい。 従って、本発明の目的は、コーティングされる傾向がなく繰り返し濯ぎ工程に 耐える、試料に面した膜を備えたセンサを提供することである。 この目的は、親水性成分の鎖が表面上の遊離基に化学的に結合されるように親 水性成分を表面上に固定することによって表面を改質し、かくして表面の親水性 をその未改質状態に対して高めたことを特徴とする本発明によるセンサによって 達成される。 親水性成分が膜の表面上の遊離基に化学的に結合しているため、センサの濯ぎ 工程を繰り返し行った後でも、親水性成分と遊離基との結合は外れることがない 。更に、このセンサは、親水性成分が化学的に結合された膜が、親水性成分で湿 潤させただけの膜よりも安定しているため、計測間で特別の貯蔵施設を必要とし ない。 本発明によるセンサは、計測面が簡単な接触膜によって覆われた又は接触膜を 含む任意のセンサであるのがよい。多くの場合、計測のために生物学的試料に適 用された全てのセンサを本発明に従って有利に具体化できる。このようなセンサ の例は、酸素、二酸化炭素、及びアンモニアを計測するためのセンサ等のガスセ ンサ、リチウム、カリウム、ナトリウム、マグネシウム、カルシウム、アンモニ ウム、重炭酸塩、及び塩素を計測するためのセンサ等の電解質センサ、グルコー ス、コレステロール、乳酸塩、クレアチニン、尿素、カルバミド、ピルビン酸塩 、アルコール、ビリルビン、アスコルベート、燐酸塩、蛋白質、トリグリセリド 、フェニルアナニン、チロシン、及びヒポキサンチンを計測するための酵素セン サ及び免疫センサ等のバイオセンサである。 本発明によるセンサは、任意の適当な計測技術に基付くことができるので、例 えば、電気化学的原理又は光学的原理に基付くようにしてもよい。 本発明によるセンサは、主に試料に面した膜層が多孔質の二層膜又は多層膜を 持つ電気化学的(電流滴定)酵素電極である。試料に面した膜層の多孔度は、主 に、例えばデンマーク特許第170103号の明細書に開示されているように、 膜層がいわゆる基質限定膜層であるように選択される。 この明細書では、生物学的試料は、全血、血清、血漿の試料、又は、そのまま か若しくは処理した状態の体液の試料である。 試料に面した膜層(外膜層)の材料は、センサに適した全ての材料のうちから 選択され、これは、多くの場合、ポリマー製の薄膜である。選択は、特定の薬剤 の透過性に関する必要条件、抵抗、強度、等に関する必要条件に鑑みてなされる 。必要とされることは、膜がその表面上に遊離基を有し、これらの遊離基に親水 性成分を結合できるということだけである。前記遊離基は、膜に通常の状態で存 在するか或いは例えば基本的加水分解又は血漿処理によって加えることができる 。 様々な濯ぎ条件が親水性成分の選択に影響を及ぼす。親水性成分は、膜の小孔 に入り込んだ例えば血液成分を計測間にこれらの小孔から十分に洗浄できるよう に適合していなければならない。更に、小孔を計測間に十分に洗浄するため、親 水性成分の分子量を分析機の様々な濯ぎ条件に適合させる必要がある。 膜又は膜の部分の遊離基、例えば適当なカップリング試薬を含むカルボン酸遊 離基に結合できる特に好ましい親水性成分は、適当な鎖長さ及び分子量を持つポ リエチレングリコール(PEG)及びヘパリンである。他の適当な疎水性成分又 は表面改質剤は、PEGと同様の供給改質力を持つ親水性天然ポリマー、例えば ヒアルロン酸、燐脂質、アガロース、キトサン、サイクロデキストリン、アルギ ン酸塩、コラーゲン、リグニン、ペクチン、及び多糖類、及びセルロースをベー スとしたポリマー、例えばデキストリン、ヒドロキシアルキルセルロース、酢酸 セルロース、アルブミン、ゼラチン、寒天、カラゲーニン、及びスターチ;PE Gと同様の供給改質力を持つ親水性合成ポリマー、例えばポリビニルアルコール /ポリビニルアセテート、ポリビニルピロリジン、ヒドロキシメチルメタクリレ ート、ヒドロキシエチルアクリレート、アクリル酸、アリルアルコール、及びア クリル酸ポリマー(ヒドロゲル);血漿重合ポリマー(アクリル酸樹脂)のうち から選択できる。この他に、センサとの調和能力(reconcilability)が仮定さ れる。親水性成分の鎖は、これらの成分が剪断力により膜の表面から外れる程長 くないということが重要である。 更に、多孔質膜又は膜層に関し、親水性成分の鎖が小孔を塞ぎ、かくして検体 が膜又は膜層を通過するのを阻止する程は長くないということが重要である。 本明細書中では、膜の表面の未改質状態は、親水性成分による改質を行う前の 状態である。これは、必ずしも天然の状態でなくてもよく、膜によっては、上文 中に説明したように、表面上に遊離基を付けるため、基本的加水分解又は血漿処 理を加えることができる。この場合には、未改質状態は、遊離基を付けた後の状 態であるが、親水性成分による改質を行う前の状態である。 好ましい実施例では、膜又は膜層は多孔質であり、親水性成分の鎖は膜の小孔 内に入っており、小孔の表面の遊離基に結合している。この場合、親水性成分を 選択するとき、鎖が小孔の表面上に配置された場合に小孔の断面積を過度に減少 することによって小孔を塞いで小孔に入り込む程長くてはならないということが 更に重要である。 本発明を添付図面を参照して以下に詳細に説明する。 第1図は、本発明によるセンサの断面図であり、 第1a図は、第1図の円筒形で囲った部分の拡大断面図であり、 第2図は、表面改質を行う前の本発明によるセンサの外膜の概略断面図であり 、 第3図は、表面改質後の本発明によるセンサの外膜の概略断面図である。 第1図のセンサは、グルコースを計測するためのセンサである。このセンサの 計測技術は周知である。これは、グルコース及び酸素を酵素によって過酸化水素 (H22)及びグリコニック酸(glyconic acid)に変換することに基づいてい る。次いで、発生した過酸化水素を電流滴定電極によって検出する。センサ1は 、血液試料を計測するための分析機、例えば、デンマーク国コペンハーゲンのラ ジオメータ・メディカルA/S社から入手できる上文中に説明したABL620 分析機内に置かれるようになっている。 センサ1の主要構成要素は、膜リング3に取り付けられた電極2である。この 電極2は、プラチナ製陽極4を含み、この陽極は、マイクロプラグ6を介して銀 製陽極接点7に接続されたプラチナ製ワイヤ5に接続されている。プラチナ製陽 極4及びプラチナ製ワイヤ5の一部は、ガラス製部品8に接着されている。ガラ ス製部品8とマイクロプラグ6との間では、プラチナ製ワイヤ5は、熱収縮性チ ューブ9によって保護されている。銀製管状基準電極10がガラス製部品8の上 部分を取り囲んでおり、固定装置11及びエポキシ12によって基準電極10の 内側に固定された陽極接点7まで電極2の長さに亘って延在している。ガラス製 部品8の下部分は、電極支持体13によって取り囲まれており、ここに膜リング 3が配置されている。基準電極10の上部分は、電極2を分析機(図示せず)の 対応するプラグに取り付け、ジャケット15を固定するのに役立つプラグ部品1 4によって取り囲まれている。電極2とジャケット15との間には、電極2の計 測面に配置された電解質がセンサ1から蒸発しないようにするガスケット16及 び17が配置されている。 ジャケット15の一端に取り付けられた膜リング3は、リング20を含む。膜 21は、リング20の下開口部の上方で延伸状態に保持される。第1a図に更に 明瞭に示す前記膜21は、酢酸セルロース(CA)製の約6μmの多孔質膜層2 2を含み、この膜層上には架橋させたグルコースオキシダーゼからなる約1μm の酵素層23が(膜毎に5単位)付着させてあり、この酵素層上にはポリエチレ ンテレフタレート(PETP)製の約12μmの多孔質膜層24が更に付着させ てある。膜21は、膜リング3を取り付けたときにCA膜層22が電極2のプラ チナ陽極4と対面するように配置される。 PETP膜層24は、拡散制限膜として役立つ。拡散制限膜は、試料から、酵 素変換が行われるグルコースオキシダーゼ層23を透過するグルコースの量を、 変換を行う上で常に利用できる十分な酸素量よりも小さくする。PETP膜層の 製造方法の一例を以下に説明する。 グルコースオキシダーゼ層23での変換後、形成された過酸化水素はCA膜層 22を透過してプラチナ製陽極4に至り、ここで酸化を行い、これによって検出 される。プラチナ製陽極4には、Ag/AgCl基準電極に関して+675mVの極性が 与えられている。 CA膜層22は、過酸化水素を透過させるが、存在した場合に計測結果に影響 を及ぼすパラセタモル(paracetamol)、HEPES、及びアスコルビン酸等の 酸化性薬剤を透過させない干渉排除膜として役立っ。 グルコースオキシダーゼ層23を付着させたCA膜層22は、周知の方法で、 例えばイエロースプリングス・インストルメント社の米国特許第3,979,2 74号の明細書に記載された方法で形成されている。 第2図は、表面を改質する前のPETP膜層24の断面の概略図を示す。断面 は膜層24の一つの小孔25のところで示してある。明瞭化を図るため、断面は 幾分変形させてある。この図からわかるように、膜層24は、その表面上に−C OOH遊離基28及び−OH遊離基29の夫々を備えている。これらの遊離基は 、膜層の外面26、27上並びに小孔25の表面上に存在する。 第3図は、第2図と対応するが、表面改質後のPETP膜層24を示す概略図 である。この図からわかるように、ポリエチレングリコール鎖30が、膜層の− COOH遊離基(第2図の28)に固定されている。鎖30は、センサ2の計測 面が血液試料と接触したときに鎖が水性環境中に「溶解」し、鎖の「アマモ(ee lgrass)」状の動きにより例えば血液蛋白質等の高分子が膜層24の表面と接触 してこれをコーティングすることがないようにする長さを有する。 例1 グルコースセンサ用改質PETP膜層の製造 PETP膜層は、以下の仕様の二軸延伸したPETP薄膜(ベルギー国ルヴェ ンラニューブのホワットマンS.A.から入手できるマイラーA)から製造され る。 厚さ : 12μm±1μm 孔密度: 1.6×106個/cm2(公称密度) 孔径 : 約0.1μm (公称孔径) 空気流: 0.7バール(10psi)で1.6ml/分/cm2 PETPは、特に、良好な抵抗及び強度に対する必要条件に基づいて、膜材料 として選択された。以下の配合物の親水性成分の溶液によって、PETP材料に 表面改質を施した。 PEG−200−(OH)2 10g CMC−MTS 2g トリトン CF−54 0.2g demin.H2O 4000ml ph 6.0−6.5 ここで、 PEG−200−(OH)2は、テトラエチレングリコールの最小含有量が2 0%で、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、及びペンタエチ レングリコールの最小含有量が60%の、平均分子量が200g/molの、二つの 水酸基を持つポリエチレングリコールであり、 CMC−MTSは、95%の1−シクロヘキシル−3−(2モルフォリノエチ ル)カルボジイミド−メソ−p−トルエンスルホネート(カップリング試薬)で ある。 PETPを切ってシートにし、各シートをフレームに固定する。PETPシー トを備えたフレームを、親水性成分を入れた反応浴中に室温で約18時間に亘っ て浸漬する。次いで材料を室温で約15分間に亘って攪拌しながら、脱イオン水 中で0.1%トリトンX−100で洗浄し、脱イオン水中で攪拌しながら二度洗 浄する。これらの洗浄は夫々約10分間に亘って行われる。最後に、材料をドラ フトチャンバ内で室温で少なくとも16時間に亘って乾燥させる。この改質中、 PEG−200からなる鎖を、多孔質表面を持つPETP材料の表面に、この表 面上の−COOH遊離基へのエステル結合によって固定する。 表面を改質したPETP材料を切断してウェーハ形状にし、これらを予め製造 したCA膜層22/グルコースオキシダーゼ膜層23と一緒にする。これで、膜 21は、膜リング3に取り付ける準備ができる。 上述の方法で製造した膜は、特に良好な耐久性を示し、作動中の分析機に配置 した場合に少なくとも30日間に亘って耐えることができる。 膜表面のPEG−200鎖は、ヒドロゲルとして機能できるので表面を非粘着 質にすると同時に、極性があり且つ非反応性となるようにし、かくして、鎖がな い場合に血液蛋白質が表面上に付着物を形成する可能性をなくす。 例2 親水性成分の選択 安定した計測について最良の改質膜を提供するPEGを見つけるプロセスの間 、様々な種類のポリエチレングリコール(PEG)(主に分子量が異なる)で、 且つ僅かに異なる方法で改質したPETP膜を製造する。全血試料について前記 膜の各々を使用した10回の計測から得られた計測結果を、改質を施していない 膜及びMeOH中で洗浄した膜から得られた計測結果と互いに比較する。結果を 以下の表1に示す。 この表からわかるように、上述の方法に従ってPEG−200−(OH)2で 改質したPETP膜が完全に最良の結果をもたらすことが明らかである。水酸基 を一つだけ有するPEG−200−OMeが多くなればなる程、膜表面がコーテ ィングされる傾向が強くなる。更に、PEGの分子量が大きくなるに従って、計 測結果がより減少する傾向があるということがわかる。 分子量が200g/mol乃至2000g/molの範囲のPEGについては実験を行わ なかったが、分子量が200g/molを僅かに越える、おそらくは1000g/molま でのPEGがPETP膜の改質に適していると評定される。更に、分子量が20 0g/mol以下、例えば100g/molのPEGもまた適していると評定される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 クリステンセン,イェスパー・スヴェニン グ デンマーク王国デーコー―2800 リュング ビュ,ウールリッケンボア・プラス 5, 2 テーホー

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 生物学的試料中の検体を計測するためのセンサであって、膜(21)によ って覆われた又はこの膜を含む計測面を有し、計測されるべき検体は前記計測 面に向かって前記膜を透過し、この膜(21)は、前記試料に面する表面(2 6)上に遊離基(28、29)を備えている、前記センサにおいて、 親水性成分の鎖(30)が前記表面(26)上の前記遊離基(28)に化学 的に結合されるように前記親水性成分を前記表面(26)上に固定することに よって前記表面(26)を改質し、かくして前記表面(26)の親水性をその 未改質状態に対して高めた、ことを特徴とするセンサ。 2. 前記膜(21)は、一方の表面(26)から他方の表面まで延在する小孔 (25)を有する、ことを特徴とする請求項1に記載のセンサ(1)。 3. 前記膜(21)は二層又は多層の膜であり、前記試料に面した膜層(24 )は、層の一方の表面(26)から層の反対側の表面(27)まで延在する小 孔(25)を有する、ことを特徴とする請求項2に記載のセンサ(1)。 4. 前記親水性成分の鎖は、前記膜(24)の前記小孔(25)に入り込んで おり、前記小孔(25)の表面上の前記遊離基(28)に結合されている、こ とを特徴とする請求項2又は3に記載のセンサ(1)。 5. 前記試料に面した前記膜層(24)は、ポリエチレンテレフタレートを含 む、ことを特徴とする請求項1乃至4のうちのいずれか一項に記載のセンサ( 1)。 6. 前記親水性成分は、ポリエチレングリコールである、ことを特徴とする請 求項1乃至5のうちのいずれか一項に記載のセンサ(1)。 7. ポリエチレングリコールからなる鎖(30)は、前記膜層(24)の−C OOH遊離基(28)に結合されている、ことを特徴とする請求項6に記載の センサ(1)。 8. センサ(1)で使用するための、遊離基(28、29)を備えた表面(2 6)を持つ膜(21)において、 親水性成分の鎖(30)が前記表面(26)上の前記遊離基(28)に化学 的に結合されるように前記親水性成分を前記表面(26)上に固定することに よって前記表面(26)を改質し、かくして前記表面(26)の親水性をその 未改質状態に対して高めた、ことを特徴とするセンサ。 9. 前記膜(21)は、一方の表面(26)から他方の表面まで延在する小孔 (25)を有する、ことを特徴とする請求項8に記載の膜(21)。 10.前記膜(21)は二層又は多層の膜であり、前記試料に面した膜層(24) は、層の一方の表面(26)から層の反対側の表面(27)まで延在する小孔 (25)を有する、ことを特徴とする請求項9に記載の膜(21)。 11.前記親水性成分の鎖は、前記膜(24)の前記小孔(25)に入り込んでお り、前記小孔(25)の表面上の前記遊離基(28)に結合されている、こと を特徴とする請求項9又は10に記載の膜(21)。 12.前記試料に面した前記膜層(24)は、ポリエチレンテレフタレートを含む 、ことを特徴とする請求項8乃至11のうちのいずれか一項に記載の膜(21 )。 13.前記親水性成分は、ポリエチレングリコールである、ことを特徴とする請求 項8乃至12のうちのいずれか一項に記載の膜(21)。 14.ポリエチレングリコールからなる鎖(30)は、前記膜層(24)の−CO OH遊離基(28)に結合されている、ことを特徴とする請求項13に記載の 膜(21)。 15.前記膜は、主に円形の膜リング(3)によって延伸状態に保持される、こと を特徴とする請求項8乃至14のうちのいずれか一項に記載の膜(21)。 16.前記膜リング(3)は、電極(2)に取り付けられるようになった手段 (15)に連結されている、ことを特徴とする請求項15に記載の膜(21) 。
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