JP2000510156A - Hivおよび癌の治療法 - Google Patents

Hivおよび癌の治療法

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Abstract

(57)【要約】 動物またはヒトに除草剤または殺真菌剤またはその誘導体を投与することにより、HIVまたは他のウイルス感染を治療する方法。除草剤または殺真菌剤は他の治療法、例えば、HIV治療用のAZTまたはプロテアーゼ阻害剤とともに用いることができる。例えば、チアベンダゾールおよびクロロプロファムは、HIV−1に慢性的に感染した細胞集団からのウイルス生産のレベルをすばやく減少させ、抗ウイルス効果が連続的な化合物への暴露により維持されることを示している。宿主細胞に非毒性であり、細胞DNA、RNAおよびタンパク質の合成に影響を与えない濃度において、このウイルス生産の減少が起こる。さらに、チアベンダゾールおよびクロロプロファムで長期間処理された慢性的に感染した細胞は、HIVに重複感染することはない。除草剤または殺真菌剤誘導体を投与することを含む、哺乳動物における腫瘍および癌の成長を阻害する方法も本明細書において開示する。殺真菌剤または除草剤は、他の治療法、例えば、乳癌治療用のタクソールとともに用いることができる。除草剤または殺真菌剤組成物中にポテンシエーターを含有させることもできる。癌またはウイルスが植物または菌類の遺伝物質によって遺伝的に修飾された動物細胞である場合に、この方法は特に有効である。化学療法剤をまず投与して癌のサイズを有意に減少させることができ、次いで除草剤または殺真菌剤での治療を用いる。癌またはウイルスが植物または菌類の遺伝物質を含む突然変異細胞である場合に、これらの方法は特に有効である。

Description

【発明の詳細な説明】 HIVおよび癌の治療法 発明の属する技術分野 本発明は、ヒトおよび温血動物における、ウイルス、特にHIV、癌および腫 瘍の成長を阻害する方法であり、除草剤および殺真菌剤を投与することを含むも のである。腫瘍のサイズを縮小させ、癌の成長を遅らせ、ウイルスの複製が阻害 される。本治療法は、ウイルスまたは癌が、突然変異細胞、すなわち、植物、菌 類またはカビから遺伝物質が組み込まれたことにより突然変異を起こした動物細 胞によるものである場合に特に有用である。 発明の背景 HIVおよび他のウイルス感染は、主要な死因の1つである。HIVは、ウイ ルスが体内で複製され、体の免疫系を攻撃する疾患である。HIVは容易に破壊 されることがなく、また宿主細胞をウイルスの複製から遠ざける良いメカニズム も存在しない。単純ヘルペスは、不可能でないとしても治癒が難しい、別のウイ ルス感染症である。これらの疾患および他のウイルス感染症の治療方法は、大変 望ましい。 驚くべき事に、殺真菌剤、除草剤、カビ防止剤およびそれらの誘導体がウイル スの複製を阻害することが発見された。HIV治療に、例えばAZT、3TCま たはプロテアーゼ阻害剤などの他の治療剤と併用して、殺真菌剤または除草剤を 用いることができる。本HIV治療法は、慢性的感染細胞の治療に独自に有効で あり、細胞はこの治療法に対し耐性を生じないようである。例えば、チアベンダ ゾールおよびクロロプロファムはHIV−1に慢性感染細胞集団からウイルス生 産のレベルを急速に減少させることが明らかになっており、化合物に連続的に暴 露(1年まで)させることにより抗ウイルス効果が維持される。さらに、この独 自で本質的に完全なる、慢性的感染細胞からのウイルス生産の抑制は、薬剤が洗 浄(washed out)されてから、80日間まで続き、この「ワクチン」効果は両方 の化合物について用量反応様式的にみられる。この後者の効果はHIV治療の文 献において先例のないものである。ウイルス生産の減少は、宿主細胞には毒性 がなく、細胞DNA,RNAおよびタンパク質の合成には影響を与えない濃度で 起こる。さらに、チアベンダゾールおよびクロロプロファムで長期間処理された 慢性的感染細胞は、HIVで重複感染することはなかった。その上、これらの化 合物に独自なのは、1年にわたる治療の後にも、耐性株を誘発することがないこ とである。対照的に、プロテアーゼ阻害剤はこの方法では約数週間で、耐性株を 誘発し、RT阻害剤は全て1ヶ月か2ヶ月で耐性株を誘発する。 癌は動物およびヒトにおける主要死因である。癌の正確な原因は知られてない が、喫煙または発癌性物質への暴露などのある種の活動と、ある種の癌および腫 瘍発生との間の関連が多くの研究者によって示されてきた。しかし、癌細胞は異 常細胞であり、しばらくの間は休止状態で、その後急速に成長することが知られ ている。多くの癌細胞は不死であると考えられており、正常な動物またはヒトの 細胞のように死滅することはなく、自身で複製し続けるからである。 明らかに、腫瘍細胞に対するある独自の特異性により腫瘍細胞を標的にする物 質の開発は、大躍進となろう。あるいは、正常細胞には穏やかな効果を有する一 方、腫瘍細胞に対しては細胞毒性のある物質が望ましい。 異種細胞型からの遺伝物質の挿入により、植物および動物細胞が遺伝的に変換 されることが知られている。これらの遺伝的に変換された細胞は、新しい細胞内 に組み込まれた、ある細胞のDNAまたは遺伝子もしくは遺伝物質の部分を有す る。これらの新しい細胞は、両方の細胞型の特徴を有し、もはや完全に植物また は動物細胞として識別することはできない。このような突然変異または異常な動 物細胞は、成長が速く、正常細胞のように「加齢」メカニズムに反応しない。 体は、カビ、菌類および花粉物質を濾過除去または排除するためのある種のメ カニズムを有する。それらが摂取されると、体の消化系が穏当な量にまでその物 質を排除または無毒化することができる。鼻、肺および皮膚は、外来物質を濾過 する活性メカニズムを有する。しかしながら、体の防御メカニズムを突破して、 血流、リンパ系に入り込むか、または肺および皮膚膜に侵入する植物、菌類およ びカビ物質が常に存在する。これらの物質は、動物細胞に侵入し、それらに突然 変異を起こさせることができる。突然変異細胞は花粉が動物細胞に結合すること により創造された植物細胞と動物細胞との組み合わせにより作られうる。花粉が 絶えず肺の組織および鼻、口および喉における他の細胞を植物物質で覆う、呼吸 を通して花粉は吸収されうる。同様の方法により、菌類物質またはカビが動物細 胞の遺伝物質と結合することにより、他の細胞が創造されうる。 植物および動物または菌類および動物細胞の両方の遺伝物質を含む、異常細胞 または突然変異細胞は、環境的に変化した細胞である。体は通常、抗体を作り出 すことにより、これらの物質を拒絶するが、細胞が動物細胞および植物または菌 類物質(カビを含む)の両方の特徴を有する場合、抗体は同様には機能しないこ とがある。これにより、その細胞は成長することができ、そしてそれらは正常で はないために、白血病のような、いわゆる「液状腫瘍」を含む、「癌」または腫 瘍成長と呼ぶことができる。 ウイルスは、細胞を侵略し、細胞マトリックス内でそれ自身を複製する能力を も有する。これらの新しい細胞は2つの出発細胞とは異なる。ウイルス自身が、 菌類、カビおよび植物物質、特に花粉との相互作用に基づき、突然変異し、変化 する。これらのウイルスも破壊することができるか、または殺真菌剤、カビ防止 剤、および除草剤で処理することにより、それらの複製は阻害される。これらの 化合物のあるものが駆虫薬としても作用することは、興味深い。 癌の15%はウイルスによって起こることは、注目に値する。また、地理学に おいて、特に草地に見いだされる、菌類の存在と、これらの物質の成長または増 殖を制御するための除草剤および殺真菌剤の使用に注意すると、その地域におけ る癌の発生に相関がみられる。除草剤および殺真菌剤の広範な使用により菌類の 成長および植物の生長が減少するほど、その地理における癌の存在が少ない。 本発明の目的は、ウイルス生産が阻害されるHIVの治療法を提供することで ある。本方法は、安全で有効な量の除草剤または殺真菌剤を単独で、または他の HIV薬、例えば、AZTまたは3TCとの併用による投与を含む。 本発明のさらなる目的は、ウイルスを破壊し、特に環境的に変化または突然変 異した細胞を破壊する能力を有する、安全で有効な量のウイルス成長阻害剤を投 与することを含む抗ウイルス療法を提供することである。物質は、植物細胞を破 壊する除草剤または、カビを含む、菌類物質に対し有効な殺真菌剤である。薬剤 は、ポテンシエーター、抗炎症薬、または抗酸化ビタミンを含むビタミンと共に 、 併用して投与することもできる。 本発明のもう1つの目的は、癌細胞、特に環境的に変化した細胞を破壊する能 力を有する、安全で有効な量の腫瘍縮小化剤を投与することを含む抗癌療法を提 供することである。物質は、植物細胞を破壊する除草剤または、カビを含む、菌 類物質に対し有効な殺真菌剤である。薬剤は、化学療法剤と、同時にまたは順次 投与のいずれか、および/またはポテンシエーターと併用して投与することもで きる。 これらおよび他の目的は、下記の本発明の詳細な説明から明らかになるであろ う。 発明の要旨 哺乳類、特に温血動物およびヒトにおけるHIVおよび他のウイルス感染症お よび癌の治療法が請求されている。この方法には、安全で有効な量の除草剤また は殺真菌剤またはその誘導体を投与することを含み、腫瘍または癌の塊を有意に 縮小させるか、またはウイルスおよび癌細胞の複製を阻害する。除草剤およびそ の誘導体は、動物細胞と植物細胞を組み合わせることにより、作られる遺伝的に 変換された動物細胞である癌またはウイルス感染の治療に有効であり、殺真菌剤 およびその誘導体は、菌類またはカビから由来する遺伝物質を含む動物細胞であ る場合に有効である。 これらの組成物は有効量を経口、経直腸、局所または非経口的、静脈内または 腫瘍への注射のいずれかによる投与により、ヒトまたは動物における癌および他 の腫瘍の成長を阻害するのに用いることができる。ポテンシエーターをこの組成 物とともに用いることができる。組成物は逐次的または同時に他の療法とともに 用いることができる。 発明の詳細な説明 A.定義 本明細書に用いられる、「〜を含む(comprising)」という用語は、種々の成分 が、本発明の医薬組成物中に共同して用いられることを意味する。従って、「本 質的に〜からなる(consisting essentially of)」および「〜からなる (consisting of)」という用語は、「〜を含む」という用語に包含される。 本明細書に用いられる、「突然変異細胞」または「環境的に変化した細胞」と は、遺伝物質、例えば植物または菌類細胞からのDNAまたはRNA断片と、動 物細胞の遺伝物質とを結合させ、植物または菌類または動物細胞でもないが、生 存可能な寄生体であり、宿主動物に残る遺伝的に修飾された新しい細胞を生産す ることにより遺伝的に変化した動物細胞である。このような細胞は、成長し、倍 数化すると、宿主動物において癌細胞となる。 本明細書に用いられる、「薬剤学的に許容可能な」成分とは、ヒトおよび/ま たは動物への使用に適したもので、(毒性、刺激、およびアレルギー性反応など の)過度な副作用がなく、適度な効果/危険比率に釣り合ったものである。 本明細書に用いられる、「安全で有効な量」とは、本発明法の使用に際し、望 みの治療効果を十分に得られ、(毒性、刺激、およびアレルギー性反応などの) 過度な副作用がなく、適度な効果/危険比率に釣り合った化合物の量である。特 定の「安全で有効な量」とは、治療に用いられる個々の条件、患者の身体状態、 治療を受ける哺乳類の種類、治療の期間、併用療法(もしあれば)の性質、およ び、化合物またはその誘導体に用いた特定の配合物および化合物またはその誘導 体の構造のような要因とともに変化する。 本明細書に用いられる、「薬剤学的付加塩」とは、除草剤または殺真菌剤およ びそれらの誘導体の有機酸または無機酸との塩である。これらの好ましい酸付加 塩は、塩化物、臭化物、硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩、スルホン酸塩、ギ酸塩、酒 石酸塩、マレイン酸塩、リンゴ酸塩、クエン酸塩、安息香酸塩、サリチル酸塩、 アスコルビン酸塩、などである。 本明細書に用いられる、「誘導体」とは、より溶解性が高いか、またはより容 易に代謝されるが、除草剤または殺真菌剤としての効力は大きく変っていない、 殺真菌剤または除草剤化合物が化学的に修飾された誘導体である。例えば、ヒド ロキシル基または他の親水基の付加は溶解度および体内吸収を増し、殆どの場合 、化合物の機能に大きな影響を与えない。当業者は容易にこのような化合物を突 き止めることができる。 本明細書に用いられる、「薬剤学的担体」とは、動物またはヒトに抗癌剤を送 達(デリバリー)する薬剤学的に許容可能な溶媒、懸濁剤または賦形剤(リポソ ームを含む)である。この担体は、液体または固体であってもよく、計画した投 与方法を考慮して選択される。 本明細書に用いられる、「癌」は、哺乳類で発見された全てのタイプの癌また は新生物または悪性腫瘍をさし、腫瘍および白血病を含む。 本明細書に用いられる、「化学療法剤」は、DNA相互作用剤(DNA in teractive Agent)、代謝拮抗物質、チュブリン相互作用剤、ホ ルモン剤および他、アスパラギナーゼまたはヒドロキシウレアなどを含む。 本明細書に用いられる、「ウイルス」は、ヒトおよび温血動物に疾病(ウイル ス感染)を起こすウイルス、例えば、HIVウイルス、ヘルペス、インフルエン ザおよびライノウイルスを含む。 本明細書に用いられる、「ポテンシエーター」とは、化学療法剤および除草剤 または殺真菌剤と共に用いられる、トリプロリジンおよびそのシス異性体および プロコダゾールなどの物質である。 本明細書に用いられる、「有意に縮小する」とは、腫瘍の塊を有意な量縮小さ せることを意味する。これは通常元の塊の50%未満であり、好ましくは塊を検 知できない量に縮小させる。 本明細書に用いられる、「殺真菌剤」は、菌類の成長を阻害するか、または菌 類を殺すのに効果的である物質を意味する。カビは菌類であるとみなされるので 、カビ防止剤は、「殺真菌剤」という用語に含まれる。 本明細書に用いられる、「除草剤」は植物の成長を阻害するのに効果的である 物質、特に植物細胞を殺すものを意味する。 B.殺真菌剤 多くの殺真菌剤およびその誘導体および薬剤学的に許容可能な塩を用いること ができる。特定の殺真菌剤は菌類の成長を阻止する際の有効性ならびに安全性で 選択される。抗菌スペクトルの広い殺真菌剤が好ましい。有効性が示されている 殺真菌剤を下記に列挙する。 1.ベンゾイミダゾール化合物 ベンゾイミダゾール誘導体は、抗真菌活性が知られている。驚くべき事に、こ れらの化合物は癌細胞系においてアポトーシスも起こしうることが発見された。 アポトーシスは壊死とは異なる特別な細胞の死である。殆どの癌細胞は無限に生 存する。癌細胞はしばしば不死細胞系と言及される。従って、アポトーシスを誘 導する能力は非常に重要である。 化合物は下記の構造を有し、 上式でXは水素、ハロゲン、炭素数7未満のアルキルまたは炭素数7未満のアル コキシであり、nは4未満の正の整数、Yは水素、塩素、ニトロ、メチルまたは エチルであり、Rは水素、CONHR3であり、R3は炭素数7未満のアルキルで 、好ましくはブチルまたはイソブチル、または炭素数1から8のアルキル基であ り、R2はNHCOOR1であり、R1は炭素数7未満の脂肪族炭化水素で、好ま しくは炭素数7未満のアルキル基である。好ましくは組成物は、下記式を有し、 上式でRは水素、CONHR3であり、R3は炭素数7未満のアルキルで、好まし くはブチルまたはイソブチル、または炭素数1から8のアルキル基であるか、ま たは非毒性の、薬剤学的に許容可能な、有機および無機酸との酸付加塩であるの が好ましい。 最も好ましい化合物はメチル−(ブチルカルバモイル)−2−ベンゾイミダゾ ールカルバメートおよび2−メトキシカルボニルアミノ−ベンゾイミダゾールお よびYがクロロで、Xが水素である化合物である。これらの化合物は1973年 6月12日、Adamsらに発行された米国特許第3738995号に記載の方 法に従って調製する。 2.チアベンゾイミダゾール化合物 チアベンダゾールは、細胞が耐性を獲得せずにウイルス生産を抑制することを 示し、慢性のHIVの治療に特に効果的であることが発見された。 化合物は下記の構造を有し、 上式で、Xは水素、ハロゲン、炭素数7未満のアルキルまたは炭素数7未満のア ルコキシであり、nは4未満の正の整数、Yは水素、塩素、ニトロ、メチルまた はエチルであり、Rは水素、CONHR3であり、R3は炭素数7未満のアルキル で、好ましくはブチルまたはイソブチル、または炭素数1から8のアルキル基で あり、R2はチアゾリルである。好ましくは組成物は、下記式を有し、 上式でRは水素であり、R2は4−チアゾリルであり、または非毒性の、薬剤学 的に許容可能な、有機および無機酸との酸付加塩であるのが好ましい。最も好ま しい化合物は2−(4−チアゾリル)ベンゾイミダゾールである。チアベンダゾ ールは、駆虫薬でもある。 チアゾリル誘導体は、Brownらの、「J.Am.Chem.Soc.」、8 3巻、1764頁(1961)およびGrendaらの、「J.Org.Che m.」、30巻、259頁(1965)に記載された方法に従って調製する。 3.置換ベンゾイミダゾール誘導体 より可溶性のベンゾイミダゾール化合物も本発明において有用である。これら の化合物は除草剤または殺真菌剤としての使用は知られていないが、HIV、癌 および他のウイルス感染に有効であると考えられている。これらの誘導体は下記 式を有し、 上式で、RはH、カルボキシル(−CO2H)、ヒドロキシル、アミノまたはエ ステル(−CO2R’)からなる群から選択され、R’はアルコキシ、ハロアル キル、アルケニル、およびシクロアルキルからなる群から選択され、アルキル基 は炭素数1〜8を有するか、またはCH3CH2(OCH2CH2n−、またはC H3CH2CH2(OCH2CH2CH2n−、または(CH32CH−および および(OCH(CH3)CH2n−であり、nは1〜3である。好ましいアル キル基は直鎖である。好ましくは、末端炭素はハロゲンで置換されており、ハロ ゲンは塩素である。好ましいシクロアルキル基は炭素数3〜6を有するものであ る。シクロアルキル基は、アルキル鎖上で置換されている、2−シクロプロピル エチル、シクロプロピルメチル、2−シクロプロピルプロピルまたは2−シクロ プロピルプロピルまたはシクロヘキシルメチルも含む。好ましい化合物は下記式 を有する、 および および および およびその薬剤学的に許容可能な塩である。 4.1H−1,2,4−トリアゾール誘導体 1H−1,2,4−トリアゾール誘導体は、抗菌活性で知られている。それら は、菌類を防止および除去するのに用いられる全身性物質である。化合物は、下 記の構造を有しており、 ここで、Zはアルキレン基であり、−CH2−CH2−、−CH2−CH2−CH2 −、−CH(CH3)−CH(CH3)−、および−CH2−CH(アルキル)−からな る群から選ばれ、前記アルキルは1から約10個の炭素原子を有し、Arは、フ ェニル、置換フェニル、チエニル、ハロチエニル、ナフチルおよびフルオレニル からなる群から選ばれるものであり、ここで「置換フェニル」は、その上にハロ 、低級アルキル、低級ポリアルコキシ、シアノおよびニトロからなる群から独立 して選ばれる1から3個の置換基を有するフェニルラジカルの意味である。前記 化合物(I)の治療上活性な酸付加塩は、本発明の範囲内に包含される。 前記Zの定義に用いられたように、「アルキル」という用語は、炭素数1から 約10を有する直鎖および分枝鎖の炭化水素ラジカルを含むことを意味し、例え ば、メチル、エチル、1−メチルエチル、プロピル、1,1−ジメチルエチル、 ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、デシル等であり、ここで用 いられる「低級アルキル」は、炭素数1から6を有する直鎖または分枝鎖の飽和 炭化水素であり、例えば、メチル、エチル、プロピル、1−メチルエチル、ブチ ル、1,1-ジメチルエチル、ペンチル、ヘキシル等のアルキルであり、「ハロ」と いう用語は、原子量127未満のハロゲン原子の総称であり、すなわち、フルオ ロ、クロロ、ブロモおよびヨードである。 それらの有機および無機酸両方との薬剤学的に許容可能な酸付加塩を、ここで は用いることもできる。 好適な誘導体は、 1−[2−(2,4−ジクロロフェニル)−1,3−ジオキソラン−2−イルメチ ル]−1H−1,2,4−トリアゾール、 1−[2−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1,3−ジオキソラン− 2−イルメチル]−1H−1,2,4−トリアゾール、 1−[2−(2,4−ジクロロフェニル)−4−エチル−1,3−ジオキソラン− 2−イルメチル]−1H−1,2,4−トリアゾール、 1−[2−(2,4−ジクロロフェニル)−4−プロピル−1,3−ジオキソラン −2−イルメチル]−IH−1,2,4−トリアゾール、 1−[2−(2,4−ジクロロフェニル)−4−ペンチル−1,3−ジオキソラン −2−イルメチル]−1H−1,2,4−トリアゾール およびそれらの治療上活性な酸付加塩を含む。 これらの化合物は、Van Reetらにより1978年3月14日に発行さ れた米国特許第4079062号に記載された方法により調製される。 5.1,3−ビス−トリアゾリル−2−プロパノール誘導体 1,3−ビス−トリアゾリル−2−プロパノール誘導体は抗真菌活性で知られ ている。それらは、菌類を防止および除去するのに用いられる全身性殺真菌剤で ある。化合物は、下記の構造を有しており、 上式で、R1は任意に置換された、アルキル、シクロアルキル(例えば、シクロペ ンチルまたはシクロヘキシル)、アリールまたはハロアリール(例えば、フェニ ルまたは2,4−ジクロロフェニル)またアラルキル(例えば、ベンジル)であ り、および、その塩および金属錯体およびエーテルまたはエステル、および有機 および無機酸との非毒性の薬剤学的に許容可能な酸付加塩である。特に、2−( 2,4−ジクロロフェニル)−1,3−ビス(1H−1,2,4−トリアゾール −1−イル)プロパン−2−オールのようなビストリアゾールおよびその相当す る2−および4−クロロフェニル類似体および2,4−ジフルオロフェニル類似 体がここでは有用である。好ましくは組成物は2−(2,4−ジフルオロフェニ ル)−1,3−ビス(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロパン− 2−オールおよび有機および無機酸とのその薬剤学的に許容可能な酸付加塩であ る。 これらの化合物は1983年9月13日に発行された、Richardson の米国特許第4404216号ならびに1982年1月13日に公開された英国 特許出願第2078719A号および1982年1月27日に公開された欧州特 許出願第44605号(両方ともImperial Chemical Ind ustries Ltd.に譲受されている)に従って調製する。 6.グリセオフルビン グリセオフルビンは下記の構造を有し、 これはHockenhullに発行された米国特許第3069328号(19 62)およびDoreyらに発行された米国特許第3069328号(1962 )に記載の方法に従って調製される。 C.除草剤 多くの除草剤およびその誘導体および薬剤学的に許容可能な塩を本発明の実施 に用いることができる。好ましい除草剤を下記に記載する。 1.N−クロロフェニルカルバメートおよびN−クロロフェニルチオカルバメ ート N−クロロフェニルカルバメートおよびN−クロロフェニルチオカルバメート は、除草活性で知られている。それらは、ある種の植物または雑草を防止および 除去するのに用いられる浸透性除草剤である。浸透性除草剤は、植物に吸収され 、植物中を移動する能力により他の除草剤と異なる。この浸透能力は本発明化合 物に必須の要件ではない。 クロロプロファム、イソプロピルN−(3−クロロフェニル)カルバメートは HIVの治療に特に有効であることが示された。 本発明化合物は、下記の構造を有しており、 ここで、nは1から3であり、Xは酸素またはイオウであり、Rは、水素、低級 アルキルおよび低級アルケニル、シクロヘキシル、炭素数8個までのフェナルキ ル、およびフェニルからなる群から選ばれ、およびこれらの化合物の薬剤学的付 加塩である。 好ましい化合物は、Rは炭素数1から4のアルキル、好ましくはイソプロピル であり、Xは酸素であり、nは1であり、およびクロロ基はフェニル基の3−位 にあるものである。N−3−クロロフェニルカルバメートは最も好ましい化合物 である。 これらの化合物は、Witmanに発行された米国特許第2695225号( 1954)、およびStrainに発行された米国特許第2734911号(1 956)に記載された方法により調製する。 2.N−ホスホノグリシン N−ホスホノグリシン誘導体は除草剤活性が知られている。これらはある種の 植物または雑草を防止および除去するのに用いられる浸透性除草剤である。 化合物は下記の構造式を有しており、 上式で、Xは、ヒドロキシ、チオニル、アルコキシ、または炭素数12個までの クロルオキシ;低級アルケノキシ、シクロヘキシルオキシ、モルホリノ、ピロリ ジニル、ピペリジノおよびNHR’からなる群から選ばれ;YおよびZはおのお の独立して水素および低級アルキルから選ばれ;Rは水素、ホルミル、アセチル 、ベンゾイル、ニトロベンゾイルおよび塩素化ベンゾイルからなる群から選ばれ ;およびR’は水素、低級アルキルおよび低級アルケニル、シクロヘキシル、炭 素数8個までのフェナルキル、フェニル、塩素化フェニルおよびアニシルからな る群から選ばれ;およびこれら化合物の特定の塩であり、その塩は、原子番号3 0までの第I族および第II族金属、塩酸塩、ピリジン、アンモニウム、低級脂 肪族炭化水素アミン、低級アルカノールアミンおよびアニリンからなる群から選 ばれる。 最も好ましい化合物は下記の構造を有するものである。 低級アルキルアミン塩、特にイソプロピルアミン塩が好ましい。 これらの化合物は、1974年12月10日にFranzに発行された米国特 許第3794758号に記載の方法に従って調製する。 薬剤学的担体および有効量の、(1)N−ホスホノグリシン誘導体および(2 )N−クロロフェニル−カルバメートまたはN−クロロフェニルチオカルバメー トの混合物からなる群から選ばれる抗ガン化合物を含む、哺乳類、特に温血 動物およびヒトの治療用医薬組成物もここでは有用である。 C.HIV薬 HIVは2種類の一般的薬剤、すなわち逆転写酵素阻害剤およびプロテアーゼ 阻害剤で治療される。AZTおよび3TCは急性HIVを治療するのに広範に用 いられる。除草剤および殺真菌剤ならびにその誘導体はAZTおよび3TCとと もに急性HIVの治療に用いることができる。これらはAZTの活性に干渉しな い。 他のHIVおよび抗ウイルス剤は、本発明により提供される療法とともに用い ることができる。これらは逆転写酵素阻害剤およびプロテアーゼ阻害剤を含むこ とができる。薬剤は除草剤または殺真菌剤およびその誘導体とともに同時に用い るか、または連続して投与することができる。 D. 化学療法剤 殺真菌剤および除草剤は、化学療法剤と投与することができる。つまり、化学 療法剤を用いて腫瘍を縮小させ(debulk)、次いで除草剤、殺真菌剤、またはそれ らの誘導体での治療を開始する順序で、あるいは2つの物質を一緒に投与するこ とができる。 化学療法剤は、一般に、DNA相互作用剤、代謝拮抗物質、チューブリン相互 作用剤、ホルモン剤および他、例えばアスパラギナーゼまたはヒドロキシウレア として分類される。化学療法剤の各グループは、活性または化合物のタイプによ りさらに分割される。除草剤または殺真菌剤とともに連続方法で用いられる化学 療法剤は、主にDNA相互作用剤、代謝拮抗物質、チューブリン相互作用剤の群 に属するものを含む。化学療法剤およびそれらの投与方法に関する詳細な議論に ついては、参考文献として本明細書で援用するDorrらによる「癌の化学療法 ハンドブック」第2版、15〜34頁、Appleton&Lange(コネチ カット、1994)を参照のこと。 腫瘍の塊を縮小させるか、または癌細胞の成長を停止させるために、化学療法 剤は細胞の複製を防ぎ、かつ細胞がそれ自身を維持する能力に干渉しなければな らない。この作用を有する薬剤は、主にシスプラチンなどのDNA相互作用剤、 チューブリン相互作用剤がある。 DNA相互作用剤は、アルキル化剤、例えばシスプラチン、シクロホスファミ ド、アルトレタミン(Altretamine);ブレオマイシンのようなDNA鎖切断剤(DN A strand-breakage agents);挿入型トポイソメラーゼII阻害剤(intercalating topoisomerase II inhibitor)、例えばダクチノマイシン、およびドキソルビシ ン;非挿入型トポイソメラーゼII阻害剤(nonintercalating topoisomerase II i nhibitor)、例えばエトポシドおよびテニポシド(Teniposide);DNA小溝結合 剤(マイナーグルーブバインダー)(DNA minor groove binder)のプリカマイシ ン(Plicamycin)を含む。 アルキル化剤は、細胞のDNA、RNAおよびタンパク質分子と、および小さ いアミノ酸、グルタチオンおよび類似の化学物質と共有結合性化学付加物を形成 する。通常、これらアルキル化剤は、細胞成分中の求核原子、例えば、核酸、タ ンパク質、アミノ酸、またはグルタチオン中のアミノ、カルボキシル、ホスフェ ート、スルフヒドリル基と反応する。癌療法におけるこれらアルキル化剤のメカ ニズムおよび役割は、十分には理解されていない。典型的アルキル化剤は、 ナイトロジェンマスタード、例えば、クロラムブシル、シクロホスファミド、 イソファミド(Isofamide)、メクロレタミン(Mechlorethamine)、メルファラン、 ウラシルマスタードと、 アジリジン、例えばチオテパ(Thiotepa)と、 メタンスルホネートエステル、例えばブスルファンと、 ニトロソウレア、例えばカルムスチン(Carmustine)、ロムスチン、ストレプト ゾシンと、 プラチナ錯体、例えばシスプラチン、カルボプラチン(Carboplatin)と、 バイオ還元アルキル化剤(bioreductive alkylator)、例えば、マイトマイシン 、およびプロカルバジン、ダカルバジン、およびアルトレタミンとを含む。 DNA鎖切断剤は、ブレオマイシンを含む。 DNAトポイソメラーゼII阻害剤は、下記の、 挿入型剤、例えば、アムサクリン(Amsacrine)、ダクチノマイシン、ダウノ ルビシン、ドキソルビシン、イダルビシン(Idarubicin)およびミトキサントロ ンと、 非挿入型剤、例えば、エトポシドおよびテニポシドと を含む。 DNA小溝結合剤(マイナーグルーブバインダー)は、プリカマイシンである 。 代謝拮抗物質は、1つまたは別の2つの主要なメカニズムによって核酸の生産 を妨げる。ある種の薬物は、DNA合成の直接の前駆物質であるデオキシリボヌ クレオシド三リン酸の生産を阻害して、DNAの複製を阻害する。ある種の化合 物は、プリンまたはピリミジンに十分に類似し、同化ヌクレオチド回路(anabol ic nucleotide pathways)中のそれらの代替物となることができる。これら類似 体は、次いで通常のそれらの対応物(counterpart)のかわりにDNAおよびR NA中に置換されることができる。ここでの有用な代謝拮抗物質は、下記の、 葉酸の拮抗物質、例えば、メトトレキセートおよびトリメトレキサートと、 ピリミジンの拮抗物質、例えば、フルオロウラシル、フルオロデオキシウリジ ン、CB3717、アザシチジン(Azacitidine)、シタラビンおよびフロクスリ ジンと、 プリンの拮抗物質は、メルカプトプリン、6−チオグアニン、フルダラビン(F ludarabine)、ペントスタチン(Pentostatin)を含み、 糖変性類似体は、シクトラビン(Cyctrabine)、フルダラビンを含み、 リボヌクレオチド還元酵素阻害剤は、ヒドロキシウレアを含む。 チューブリン相互作用剤は、チューブリン、すなわち重合して細胞の微小管を 形成するタンパク質上の特定部位に結合することにより作用する。微小管は、重 要な細胞構造ユニットである。相互作用剤がタンパク質上に結合する場合、細胞 は微小管を形成することができない。チューブリン相互作用剤は、共にアルカロ イドであるビンクリスチンおよびビンブラスチンならびにパクリタクセル(Pacl itaxel)を含む。 副腎皮質ステロイドは、天然の副腎コルチゾールまたはヒドロコルチゾンから 由来する。それらは、有糸分裂を阻害し、DNA合成を停止させる能力とともに 、それらの抗炎症作用のために用いられる。これらの化合物には、プレドニゾン 、 デキサメタゾン、メチルプレドニゾロンおよびプレドニゾロンを含む。 ヒドロキシウレアは、リボヌクレオチド還元酵素の阻害を通して主に作用する ようである。 アスパラギナーゼは、アスパラギンを非機能性(nonfunctional)アスパラギ ン酸へ変換し、このようにして腫瘍内のタンパク質合成を妨げる酵素である。 ホルモン剤および黄体形成ホルモンは、腫瘍塊を有意に縮小させるのには通常 用いられない。しかし、これらは化学療法剤または除草剤または殺真菌剤または それらの誘導体とともに用いることができる。 ホルモン阻害剤は、癌および腫瘍の治療にも有効である。それらはホルモン感 受性腫瘍に用いられ、通常、天然源に由来する。これらは、次の エストロゲン、抱合型エストロゲン(conjugated estrogen)およびエチニル エストラジオールおよびジエチルスチルベステロール、クロルトリアニセン(Ch lortrianisen)およびイデネストロール(Idenestrol)と、 プロゲスチン、例えば、ヒドロキシプロゲステロンカプロエート、メドロキシ プロゲステロン、およびメゲストロールと、 アンドロゲン、例えば、テストステロン、テストステロンプロピオネート;フ ルオキシメステロン、メチルテストステロンと を含む。 黄体形成ホルモン放出ホルモン剤またはゴナドトロピン放出ホルモン拮抗物質 は、前立腺癌の治療に主に用いられる。これらは、ロイプロリドアセテート(le uprolide acetate)およびゴセレリンアセテート(goserelin acetate)を含む 。それらは、精巣におけるステロイドの生合成を妨げる。 抗ホルモン剤は、次の、 抗エストロゲン剤、例えば、タモシフェン(Tamosifen)と、 抗アンドロゲン剤、例えば、フルタミド(Flutamide)と、 抗副腎剤、例えば、ミトテンおよびアミノグルテチミドと を含む。 E. ポテンシエーター 「ポテンシエーター」は、医薬組成物の効力を改善または増加させ、および/ または免疫系に作用するいかなる物質でもよい。そのようなポテンシエーターの 1つに、トリプロリジンおよびそのシス異性体があり、化学療法剤および殺真菌 剤または除草剤と併用される。トリプロリジンは、米国特許第5114951号 (1992)に記述されている。別のポテンシエーターは、プロコダゾール、1 H-ベンゾイミダゾール−2−プロパン酸、[β-(2-ベンゾイミダゾール)プロピ オン酸、2−(2-カルボキシエチル)ベンゾイミダゾール、プロパゾール]である 。プロコダゾールは、ウイルスおよび細菌感染に対する非特異的活性免疫保護剤 (non-specific active immunoprotective agent)であり、本明細書で請求され る組成物とともに用いることができる。 ポテンシエーターは除草剤または殺真菌性化合物の効力を改善することができ 、安全で有効な量で用いることができる。これらの組み合わせは、経口、経直腸 、局所または非経口投与によって患者または動物に投与することができる。 抗酸化ビタミン、例えば、アスコルビン酸、ベータカロチン、ビタミンAおよ びビタミンEを本発明の組成物とともに投与することができる。 F. 用量 本発明の方法では、いかなる適切なる用量でも与えることができる。化合物お よび担体のタイプおよび量は、温血動物またはヒトの種、体重、および治療する ウイルスまたは癌、または腫瘍によって広く変化する。用いられる殺真菌剤また は除草剤およびその誘導体および/または化学療法剤の範囲および比率は、薬剤 および治療する癌のタイプによって変化する。一般的に、除草剤または殺真菌剤 およびその誘導体用に、体重1キログラム(kg)あたり2ミリグラム(mg) 〜体重1kgあたり4000mgの間の用量が適切である。高用量では6000 mgまで用いることができる。好ましくは、除草剤または殺真菌剤用に、体重1 kgあたり15mgから3000mgが用いられる。化学療法剤用には低用量、 すなわち、体重1kgあたり約0.01mgから約400mgが適切であるが、 体重1kgあたり1500mgまで用いることができる。一般的に、ヒトにおけ る用量は、マウスのような小温血動物用よりも少ない。用量ユニットには、単独 の化合物またはそれと他の化合物または他の癌阻止化合物との混合物を含むこと ができる。 HIVの治療のための本発明の方法では、いかなる適切なる用量でも与えるこ とができる。化合物および担体のタイプおよび量は、種、および温血動物または ヒトの体重によって広く変化する。用いられる殺真菌剤または除草剤およびその 誘導体およびHIV療法剤の範囲および比率は、薬剤のタイプによって変化する 。一般的に、除草剤または殺真菌剤およびその誘導体用に、体重1キログラム( kg)あたり約0.2ミリグラム(mg)から体重1kgあたり約4000mg の間の用量が適切である。高用量では6000mgまで用いることができる。好 ましくは、除草剤または殺真菌剤およびその誘導体用に、2mgから、好ましく は体重1kgあたり約20mgから約3000mgが用いられる。一般的に、ヒ トにおける用量は、マウスのような小温血動物用よりも少ない。用量ユニットに は、単独の化合物またはそれと他の化合物または他のHIV治療化合物との混合 物を含むことができる。 用量ユニットは、希釈剤(賦形剤)、増量剤、担体等も含むことができる。その ユニットは、丸剤、錠剤、カプセル、リポソーム等の固体またはゲル状、または 、経口、経直腸、局所的、静注、または非経口的投与、または腫瘍内部または付 近に注射するのに適した液状でもよい。 G.デリバリー剤形 除草剤または殺真菌剤およびその誘導体は、通常、薬剤学的に許容可能な担体 と混合される。この担体は、固体または液体またはリポソームであり、タイプは 、用いられる投薬法のタイプに基づいて一般的に選ばれる。活性剤は、錠剤また はカプセル、リポソームの剤形、または凝塊形成した粉末(agglomerated powder )として、または液剤として共に投薬することができる。適切な固体担体の例は 、ラクトース、ショ糖、ゼラチンおよびカンテンを含む。カプセルまたは錠剤は 、容易に配合でき、飲み込みまたは咀嚼を容易にすることができ、他の固体剤形 は、顆粒およびバルク散剤を含む。錠剤は、適切な結合剤、滑沢剤、賦形剤、崩 壊剤、着色料、着香料、流動化剤(flow-inducing agent)および溶解剤を含むこ とができる。適切な液体剤形の例は、水、薬剤学的に許容可能な脂肪およびオイ ル、アルコールまたは他の有機溶媒(エステルを含む)中に溶解または懸 濁した溶液または懸濁液、エマルジョン、シロップまたはエリキシル、懸濁液、 非発泡顆粒から再構成された溶液および/または懸濁液、および発泡顆粒から再 構成された発泡製剤を含む。そのような液体剤形は、例えば、適当な溶媒、保存 剤、乳化剤、懸濁化剤、希釈液、甘味料、増粘剤、および溶解剤を含むことがで きる。経口剤形は、任意に、着香料および着色料を含むことができる。非経口お よび静注剤形は、選択された注射またはデリバリーシステムのタイプに適合する ようにミネラルおよび他の物質も含むことができる。 薬剤学的に許容可能な担体および賦形剤の具体的な例として、本発明の経口剤 形の配合に用いることのできるものが、Robertに、1975年9月2日に 発行された米国特許第3,903,297号に記載されている。本発明での剤形を有用な ものとする技術および成分は、以下に示す参考文献に記述されている:7Modern Pharmaceutics,第9章および10章(Banker & Rhodes,Editors,1979);Li ebermanらによるPharmaceutical Dosage Forms:Tablets(1981);およ びAnselによるIntroduction to Pharmaceutical Dosage Forms 2nd Editio n(1976)。 H. 治療方法 治療方法は、特定のウイルス、治療される癌または腫瘍のタイプの治療におい て有効な、いかなる適切な方法でもよい。治療は、経口、経直腸、局所的、非経 口的または静注による投与、または腫瘍の内部への注射などによることができる 。有効量の適用および投与方法は、治療する腫瘍またはウイルスによっても変化 する。除草剤または殺真菌性化合物の静脈内、皮下、または筋肉内注射による非 経口的処置は、適当な担体とともに配合されると考えられている。付加的な癌阻 害化合物を併用できるのと同様に、付加的な抗ウイルス物質も除草剤または殺真 菌剤と一緒に用いることができる。適用を容易にするために希釈剤を用いること ができ、その投与法は温血動物に化合物を投与するのに好ましい方法である。 ウイルス感染の治療用に、ウイルスの成長を阻害するか、またはウイルスを殺 すために、薬用量の除草剤または殺真菌剤を7から約21日間、または必要なら ばそれ以上の間投与する。慢性感染の場合は、これらの薬剤を長期間、数年まで 、与える必要もある。 急性ウイルス感染またはHIVの治療用に、除草剤または殺真菌剤をAZT治 療の後、または他のHIV療法と併用して投与することができる。これらの薬剤 はまずHIVウイルスを体内で減少させ、次いで除草剤または殺真菌剤を投与し てウイルスが複製し続けるのを防ぐという連続的投与計画において投与すること ができる。除草剤または殺真菌剤治療の間にAZT療法を続けることができる。 疾病が早期であれば、除草剤または殺真菌剤を投与し、ウイルスの複製または成 長を防ぎ、疾病の進行を遅くすることができる。 好ましくは癌の治療において、除草剤または殺真菌剤をまず投与し、癌または 腫瘍塊の大きさを有意に縮小させる。通常、これには3日から約14日かかる。 腫瘍の縮小度または癌細胞のレベルは元のレベルの50%未満である。放射線療 法を除草剤または殺真菌剤治療とともに併用することができる。 ひとたび腫瘍が縮小すれば、除草剤または殺真菌剤を投与する。本物質は比較 的に安全であるために、癌の再成長を減少させる際のその有効性を維持するため に必要に応じて14日から365日までの間、投与することができる。 下記の実施例は例示的なものであり本発明を限定することを意図するものでは ない。 ベノミルは、メチル1−(ブチルカルバモイル)−2−ベンゾイミダゾールカ ルバメートである。 カルベンダジムは、メチル2−ベンゾイミダゾールカルバメートである。 チアベンダゾールは、2−(4−チアゾリル)−1H−ベンゾイミダゾールで ある。 実施例1 HIV試験 HIVウイルス複製研究 クロロプロファムおよびチアベンダゾールを慢性感染HIVウイルスで試験し た。これらの細胞集団は、HIVゲノムの組み込まれたコピー(Integrated cop y)を含み、および比較的に高レベルで構成的にHIVを生産するか(メリ−ラ ンド州、Frederick Research Center、CEM−SK 1、U937−SK1およびH9−SK1)または、潜在的に感染し、ホルボー ルエステル、腫瘍壊死因子またはIL6(U1およびACH2)で刺激した後に のみウイルスを生産する。ウイルス生産物は試験した全ての細胞系で減少し、化 合物は潜在的に感染した細胞からのウイルス生産を刺激しなかった。細胞内p2 4同様に上澄みp24、上澄み逆転写酵素活性を定量すると、ウイルス生産の減 少が観測され、化合物が細胞内タンパク質の生産に先立つ複製段階においてウイ ルス生産を阻害することを示している。 感染細胞から生産されたビリオンの感染性の定量により、上澄みRTまたはp 24の減少と同時に感染性ビリオンの数の減少が明らかとなり、このことは化合 物が生産されるウイルスの量を減少させるが、ビリオンの性質を減じるものでな いことを示している。慢性感染細胞からのウイルス生産の阻害は、目的クラスに 対し毒性のない濃度において観測された。チアベンダゾールはウイルス生産を1 〜10pg/mlを越える濃度で阻害し、クロロプロファムはウイルス生産を0 .25μg/mlを越える濃度で阻害した。 慢性感染細胞に対する毒性は、非感染細胞で観測された毒性に類似していた。 慢性感染細胞におけるクロロプロファムおよびチアベンダゾールの評価はチミジ ン(DNA)、ウリジン(RNA)およびロイシン(タンパク質)の細胞高分子へ の組み込み評価によって行われた。2つの化合物の毒性に匹敵する、細胞高分子 合成の阻害は、期待された通り慢性感染細胞からウイルス生産を阻害すると見ら れた非毒性低濃度においては起こらなかった。 慢性感染細胞におけるこれらの化合物での28日間の処理の後、標的細胞に対 する化合物の毒性は、非感染および慢性的感染細胞の両方に類似するようであっ た。化合物はHIV感染細胞を選択的に殺すことはない。ウイルス生産のレベル の減少は、安定しており、チアベンダゾールでは10μg/mlを越える濃度で 、クロロプロファムでは1μg/mlを越える濃度で減少が観測された。 これらの結果はクロロプロファムおよびチアベンダゾールは、HIV−1に慢 性的に感染した細胞集団からのウイルス生産レベルを素早く減少させ、長期的に 化合物に暴露することにより、抗ウイルス効果が維持されることを示唆している 。ウイルス生産の減少は、宿主細胞に毒性がなく、細胞DNA、RNAおよびタ ンパク質の合成に影響のない濃度で起こる。ウイルス耐性研究 慢性感染HIV細胞を、最初の1月目は1μg/ml、2月目は5μg/ml 、3月目は10μg/ml、4月目は20および40μg/ml、5および6月 目は80μg/mlのチアベンダゾールの存在下で培養した。クロロプロファム を6カ月の各期間にそれぞれ1、2、4、8および16μg/ml用いた。各月 の終わりに、化合物で処理していない慢性感染細胞と比較して、細胞のウイルス 生産の評価をした。処理経験の6月の各期間に、化合物の抗ウイルス効果の変化 は見られず、化合物の毒性は変らなかった。化合物はHIVに対して活性を保ち 、化合物誘発毒性を防ぐための耐性ウイルスの選択または細胞の適応による耐性 は急速には達成されなかった。40および80μg/mlのチアベンダゾールお よび8および16μg/mlのクロロプロファムで処理した培地からのウイルス 生産は完全に抑制されたままである。予め処理した慢性感染細胞からのウイルス生産の再出現 長期間化合物で処理した慢性感染細胞を、洗浄して化合物を除去し、ウイルス 生産が回復するか、および何時回復するかを決定するために培養した。処理によ りウイルス生産が完全に除去された培地をアッセイに用いた。これらの培地は、 20、40、および80μg/mlのチアベンダゾールおよび4、8、16μg /mlのクロロプロファム存在下で培養された慢性感染細胞を含んでいた。低濃 度の各化合物(20μg/mlおよび4μg/ml)の存在下で培養された細胞 からウイルス生産は4日以内に回復した。ウイルス生産は、40μg/mlの濃 度のチアベンダゾールで12日目までに、8μg/mlの濃度のクロロプロファ ムで54日目までに回復した。最高濃度においては、ウイルス生産はおよそ70 日目に観察された。クロロプロファムおよびチアベンダゾールで処理した細胞の感染性 長期間クロロプロファムおよびチアベンダゾールで前処理した細胞を、洗浄し て化合物を除去し、標的細胞集団として用いた。細胞を3つの集団にわけ、グル ープ1、2または3とラベルした。グループ1を24時間化合物で(長期間処理 相に用いたのと同じ濃度で)処理し、洗浄して化合物を除去し、感染性ウイルス および新たな化合物の存在下で培養した。グループ2を24時間前処理し、洗浄 して化合物を除去し、感染性ウイルスのみの存在下で培養した。グループ3を前 処理およびの感染相の両方の間、新鮮培地のみ(ウイルスまたは化合物なし)で 培養した。細胞集団からのウイルス生産は、培養条件にかかわりなく同じであっ た。これらの結果は、長期間処理された慢性感染細胞はHIVに重複感染しなか ったことを示す。さらなる慢性HIV研究 慢性HIV−1感染細胞U1は、プロ単球性細胞系(promonocytic cellline) 、U937の急性HIV−1感染から得られた。慢性HIV−1感染細胞、AC H−2は、T細胞系、A3.01の急性HIV−1感染から得られた。 これらの細胞を、培地およびホルボールエステル、PMAで培養した。PMA は細胞(U1およびACH−2の両方)を活性化させ、分割せずに、U−1細胞 を分化させる。PMA処理培地では培養液のみの培地よりも細胞数が少ないとい う結果となる。これらの細胞系を試験化合物で処理した場合に細胞生存度を測定 した。 両方の細胞系は少量のHIV−1を構成的に生産する。ACH−2細胞系は、 U1細胞よりも多くのHIV−1を生産する傾向があることが、p−24ELI SAにより測定された。PMAの存在下、両方の細胞系を培養する場合、p−2 4抗原ELISAにより測定されるように生産されたHIV−1の量が増加する 。 さらに、顕微鏡視野あたりのインスティチュート陽性(institute positive) HIV mRNA発現細胞の数を測定する。各薬物濃度(10×106細胞/m l)のガラススライドに同じ数の細胞が付着されたのでこれらの数から比較でき る。 これらの細胞を試験サンプルで処理した。60μg/mlのチアベンダゾール はHIV単球における複製を74%抑制し、T細胞HIV複製を26%増加させ る。陽性対照はAZTであり、これはHIV単球複製を1μg/mlで98%抑 制し、T細胞HIV複製を60%抑制した。治療指数(TI)、すなわち薬物の有 効用量に対する薬物の毒性用量の比は、AZTの12500に対しチアベンダゾ ールでは2.8である。急性HIVモデル 急性HIVのin vitroモデルにおいて、グリセオフルビンは10μg/mlで ウイルス複製を98%阻害し、治療指数は5.3であった。既知のHIV薬であ る、AZTも1μg/mlでウイルス複製を98%阻害し、治療指数は1250 0であった。治療指数は薬物の有効用量に対する薬物の毒性用量の比である。 実施例2結腸、乳房および肺の腫瘍細胞試験 以下にしめす細胞培養試験を、ヒトの結腸、乳房および肺の腫瘍細胞に対する 除草剤または殺真菌剤化合物の毒性を試験するために実施した。細胞の生存度は 、MTT(3-[4,5-ジメチルチアゾール−2−イル]-2,5-ジフェニルテトラゾ リウムブロミド)の減少を観察することにより試験された。MTT定量法は、細 胞生存度の測定法として、よく知られている。 結腸腫瘍細胞(American Type Culture Collection(ATCC)からのHT29) および乳房細胞(ATCCの細胞系からのMX1)は、イーグルス社のMinimal Essen tial Medium(培地)中で、10%ウシ胎児血清とともに培養した。肺腫瘍細胞 (ATCCの細胞系からのA549)は、ハム社のF12培地中で、10%ウシ胎児 血清とともに培養した。 腫瘍細胞は、望みの細胞密度で培養フラスコ中に継代接種された。培地は、デ カンテーションしてから、細胞シートはリン酸緩衝溶液(PBS)で2回洗浄し た。細胞は、フラスコに播種する前にトリプシン処理し、粉砕した。他に示さぬ 限り、培地は、37±1℃で、空気中に5±1%の二酸化炭素を含む、湿気のあ る雰囲気下培養された。培養液は、50〜80%集密的となるまで、培養された 。 フラスコが半集密的となったとき、細胞を継代培養した。培養液を、フラスコ から吸引し、細胞シートをPBSで2回すすいだ。次に、トリプシン溶液を各フ ラスコに加え、細胞シートを覆った。トリプシン溶液を30〜60秒後に除去し 、フラスコを室温で2分から6分培養した。細胞の90%が取り除かれた(disl odged)とき、成長培地を添加した。細胞を、粉砕により除去し、無菌遠心分離 管に移した。懸濁液中の細胞濃度を決定し、適切な希釈により5000細胞/m lの密度を得るようにした。細胞を、96ウェルバイオアッセイプレートの指定 されたウェル(1ウェルあたり200マイクロリットル細胞懸濁液)で継代培養し た。PBSを残りの全てのウェルに加え、湿度を保った。プレートを次いで試験 品目での処理前に一晩培養した。 試験品目の各用量を、各希釈液100マイクロリットルで4つ一組のウェルの 培養液を処理することにより試験した。溶媒対照例として指定されたこれらのウ ェルには、さらに100マイクロリットルのメタノール対照液を入れた。ネガテ ィブ対照のウェルには、100マイクロリットルの処理培養液を入れた。PBS を、試験品目または培養液で処理されていない残りのウェルに加えた。次いでプ レートをおよそ5日間培養した。 5日間の培養の終わりに、各用量群を毒性の評価のために顕微鏡試験した。M TTの0.5mg/ml希釈液を処理培養液で作製し、およびその希釈液を0. 45マイクロメーターのフィルター通して濾過し、不溶性結晶を除去した。培養 液をバイオアッセイプレートのウェルからデカンテーションした。その後即座に 2000マイクロリットルの濾過されたMTT溶液を、2つの非処理ブランク試 験ウェルを除いた全ての試験ウェルに添加した。2つのブランクウェルには、処 理培養液200マイクロリットルを入れた。プレートを恒温器に約3時間戻した 。培養後、MTT含有培養液をデカンテーションした。過剰の培養液を各ウェル に添加し、プレートを室温で約2時間振盪した。 各ウェルの550nmにおける吸光度(OD550)を、Molecular Devices(Menlo Park社、CA)VMaxプレート読み取り器で測定した。 溶媒対照ウェルの平均OD550および各試験品目希釈液の平均OD550と、各ブ ランクウェルおよびポジティブ対照の平均OD550とを算出した。ブランクウェ ルの平均OD550は、溶媒対照ウェルおよび試験品目ウェルの平均から、おのお のマイナスして、相応する平均OD550を得た。 用量反応曲線を、縦座標(一次)に対照%を、横座標(対数)に試験品目濃度 を配した半対数プロットとして作成した。EC50は、各試験品目用のプロットか ら挿入された。 メタノール中に投薬された試験品目に対しては、メタノールデータ用に別の応 答を調製して修正した。 アドリアマイシンをポジティブ対照として用いた。全ての例において、1また は2対数分、試験物質のいずれよりも毒性が高かった。アドリアマイシンは、現 在使用中のより有力な療法剤の1つであり、かつ重大な副作用を有すものである 。他の非常に有効な化学療法剤のピーク血漿濃度は、アドリアマイシンのものよ りも10から50倍高いであろう。 EC50は、細胞の半数が死ぬ時点の濃度である。 下記の表は種々の殺真菌剤および除草剤での試験の結果を示す。正常健康細胞 におけるこれら同じ物質の効果も示す。 正常健康細胞において、下記の結果が得られた。 肺腫瘍細胞(A−549)、乳房腫瘍細胞(MCF−7)および結腸腫瘍細胞( HT−29)を用いる関連研究において、チアベンダゾール、全身性殺真菌剤は 効果的にこれらの細胞を殺す。表3に結果を要約する。 クロロプロファムでの試験結果を表4および5に示す。 正常健康細胞において、下記の結果が得られた。 グリフォセートでの試験結果を表6および7に示す。 正常健康細胞において、下記の結果が得られた。 クロロプロファムおよびグリフォセートの混合物も試験した。結果を表8およ び9に示す。 *クロロプロファムおよびグリフォセート(登録商標)の混合物。 正常健康細胞において、下記の結果が得られた。 *クロロプロファムおよびグリフォセート(登録商標)の混合物。 表10はプロピコナゾールを用いた試験結果を示す。 白血病研究 マウスをランダムに選択し、処理用の群に分けた。5群が白血病に罹患してい る。罹患動物に5日間投与し、2日間投与を中止し、さらに5日間投与し、次い で3日間投与を中止し、さらに5日間投与し、次いで2日間投与を中止する。こ の投与と投与中止を伴う不規則なパターンは、理想的な投与計画ではないが、結 果はカルベンダジム(商標)の明白な効果を示している。マウスの1群はシトキ サン(Cytoxan)(商標)、2−[ビス(2−クロロエチル)−アミノ−1 −オキソ−2−アザ−5−オキソホスホリジンで処理し、対照群にはキャノーラ 油を投与し、3つの群は種々のレベルのカルベンダジム(商標)、メチル−(ブチ ルカルバモイル)−2−ベンゾイミダゾール−カルバメートで処理した。未処理 対照群も用いた。4000mg/kg、2500mg/kgおよび1000mg /kgの、3種のレベルでカルベンダジム(商標)を投与した。シトキサン(商 標)を125mg/kgで投与した。8日後、未処理群1匹のマウスを失い、1 0日目までに8匹のマウスが死亡し、11日目に10匹全てのマウスが死亡した 。シトキサン(商標)群のマウスは21日を越えて生存した。高投与量カルベン ダジム(商標)群では14日目に1匹死亡し、15、16および17日目に2匹 死亡し、20、21および22日目にそれぞれ1匹のマウスが死亡した。この群 での平均生存日数は、17.3である。中間投与量群では14日目に2匹、15 日目に4匹、16日目に1匹、19日目に2匹、21日目に1匹のマウスが死亡 した。この群での平均生存日数は、16.50である。低投与量群では、12、 13、14および15日目に2匹、16および17日目にそれぞれ1匹のマウス が死亡した。この群での平均生存日数は、14.1である。 白血病、P388用のin vivoマウスモデルにおいて、カルベンダジムはコン トロールに対して1000mg/kgで129%、2000mg/kgで148 %および4000mg/kgで189%マウスの寿命を延長させた。マウス癌モデル 乳癌、肺癌および結腸癌用のマウスモデルにおいて、カルベンダジムは腫瘍の 成長を遅延させた。マウスの皮膚の下に皮下移植したMXI乳癌腫瘍を500m g/kgのカルベンダジムで処理した。腫瘍の成長は42%遅延した。カルベン ダジムは、マウスの皮膚の下に皮下移植した肺A549腫瘍における腫瘍の成長 を同投与量において57%遅延させた。マウスの皮膚の下に皮下移植したHT2 9腫瘍のスクリーニング試験において、カルベンダジム2500mg/kgは腫 瘍の成長を54%遅延させた。 乳癌用のマウスモデルにおいて、動物に投与されたシトキサンは腫瘍塊を有意 に縮小させた。カルベンダジムを体重1kgあたり4000、5000および6 000mgをマウスの別の肢に投与する。腫瘍のサイズは減少しつづけ、カルベ ンダジムでの処理180日後でさえも、その再成長は制限された。成長は投与量 依存的であった。シトキサン処理コントロールは、100日後腫瘍が再成長し、 エストロゲンで115日目に刺激すると、急速に再成長した。エストロゲンで刺 激しても、カルベンダジム処理動物は腫瘍塊において有意な変化は見られなかっ た。130日後、カルベンダジムをシトキサンで処理したマウスに(体重1kg あたり4000、5000および6000mg)投与する。腫瘍のサイズは減少 しつづけ、180日後でさえも、その再成長は制限された。 白血病(P388)用のin vivoマウス研究において、グリセオフルビンは未 処理コントロールに関連して4000mg/kgで156%、5000mg/k gで188%および6000mg/kgで218%マウスの寿命を延長させた。黒色腫用のマウスモデル 黒色腫、B16用のin vivoマウスモデルにおいて、カルベンダジムはコント ロールに対して1000mg/kgで131%、2000mg/kgで163% および4000mg/kgで187%寿命を延長させた。 カルベンダジムをナベルビンと0.5mg/kgから2.0mg/kgで併用 する場合、カルベンダジムの有効量は黒色腫用のin vivoマウスモデルにおいて 減少した。 黒色腫(B16)用のin vivoマウス研究において、グリセオフルビンは非処 理コントロールに関連して4000mg/kg投与量で165%、5000mg /kg投与量で179%、6000mg/kg投与量で201%の生存時間の増 加を示した。シトキサンは300mg/kgで生存率192%の増加を示した。 実施例3ヒトインフルエンザウイルスでの抗ウイルス評価 受領時に週齢5から7週の雌CD(Charles River Breeding laboratories、P ortage、MIのマウス)が用いられる。試験開始時のマウスは、およそ週齢が6か ら9週で、体重が約20から28グラムである。研究に用いられた全てのマウス は、齢(age)が10日を超えて変動しないようにする。マウスは、寝わら(bed ding)つきケージ1つあたり6匹収容する。マウスは、PMI社(St.Luisミズーリ 州)の齧歯類用えさ5002を無制限に与えられる。新鮮な水は、マウスに無制 限に与えられる。 ヒトインフルエンザウイルス、AT2/Taiwan/1/64菌株をマウスにチャレンジの ため用いる。該生物は、およそ−70℃にて保管される。感染チャレンジに先立 ち、冷凍株のバイアルは、解凍され、緩衝食塩水中で適切な濃度まで希釈される 。マウスは、ハロセンで麻酔され、ウイルスチャレンジ用量は、容量50マイク ロリットルを経鼻投与する。 試験物質は、下記で提供されるような濃度および容量で投与される。1日目か ら14日目まで、1群あたり10匹のマウスは、試験品目を口腔洗浄(oral lav age)により受け取る。食塩水対照群動物(10匹)は、試験品目投与マウス と比較して匹敵する容量の食塩水を受け取る。試験品目投与は、約24時間間隔 で完了される。0日目に試験品目または食塩水の2回目の投与の約4時間後、全 てのマウスに、約90%の致死率を起こすよう計算されたウイルスの感染用量を 経鼻的にチャレンジする。感染チャレンジ後、死亡率または瀕死率(moribundit y)を21日間毎日動物を観察する。 試験物質 投与量(mg/kg) 死亡率(パーセント) フルコナゾール 350 0 フルコナゾール 700 30% 食塩水 − 100% アマンタジン 75 0% 全てのマウスが死亡した食塩水対照群に比較して、用量175mg/kgのプ ロピコナゾールを投与されたマウスは、40%が生存した。用量350mg/k gのプロピコナゾールでは、57%のマウスが生存した。 実施例4ライノウイルスでの抗ウイルス評価 ライノウイルス、タイプA-1、細胞系WI-38の試験管内スクリーニングにおい て、プロピコナゾールは、32μg/mlで有効であった。陽性対照は、Abbot Company社のA-36683、(S,S)-1,2-ビス(5-メトキシ-2-ベンゾイミダゾリル)-1,2- エタンジオールであった。A-36683は、治療指数1000〜3200を有する。 プロピコナゾールは、治療指数1〜3を有する。(Schleicherらによる、「応用 微生物学(Applied Microbiology)」、23巻、No.1、113〜116頁(1972)を参照のこ と。) ライノウイルス、タイプA-1、細胞系WI-38の試験管内スクリーニングにおい て、グリセオフルビンは、100μg/mlで有効であった。陽性対照は、Abbo t社のA-36683、(S,S)-1,2-ビス(5-メトキシ-2-ベンゾイミダゾリル)-1,2-エタン ジオールであった。A-36683は、治療指数1000〜3200を有する。 グリセオフルビンは、治療指数1〜2を有する。(Schleicherらによる、「応用 微生物学(Applied Microbiology)」、23巻、No.1、113〜116頁(1972)を参照のこ と。) 実施例5試験管内ヒト腫瘍コロニー形成ユニット試験 患者から摘出された固形腫瘍を、2から5mmの砕片に切り刻み、そして直ち にMcCoy's培養液5Aプラス10%熱不活性化新生子牛血清プラス1%ペニシリン /ストレプトマイシン中に配置した。4時間以内に、これら固形腫瘍は、はさみ で機械的に分離し、100番のステンレス鋼メッシュ、25ゲージ針を通して押 し込み、次いで、上記で述べたMcCoy's培養液で洗浄する。腹水、胸水、心嚢貯 留液および骨髄は、標準的技術により得られる。液または髄は、悪性液(malign ant fluid)または髄1mlあたり保存剤を含まない10単位のヘパリンを含有 する滅菌容器に配置される。150×gで10分間遠心分離の後、細胞を収穫し 、McCoy's培養液プラス10%熱不活性化子牛血清で洗浄する。細胞懸濁液の生 存度は、トリパンブルーを用いた血球計数器で決定される。 クローン化される細胞を、15%熱不活性化ウマ血清、ペニシリン(100単 位/ml)、ストレプトマイシン(2mg/ml)、グルタミン(2mM)、インス リン(3単位/ml)、アスパラギン(0.6mg/ml)およびHEPES緩衝 液(2mM)が補われた濃縮CMRL1066中の0.3%カンテン中に懸濁す る。連続暴露試験(continuous exposure test)のため、各化合物を上記の混合 物に添加する。細胞を、35mmのペトリ皿に線維芽細胞の成長を防ぐためカン テンの下層(underlayer)上のカンテンの上層(top layer)に配置する。3つ のプレートを各データポイント用に準備する。プレートを、37℃の恒温器に入 れ、各プレートのコロニー数を数えるために14日目に除去される。化合物で処 理された3つのプレート中に形成されたコロニー数(50細胞として定義)を3 つの対照プレート中で形成されたコロニー数と比較し、そして化合物濃度におけ る生存コロニーのパーセントを評価することができる。3つの陽性対照プレート は、生存率を決定するのに用いられる。200μg/mlでオルトソディウムバ ナデート(orthosodium vanadate)が陽性対照として用いられる。未処理 対照群と比較して、<30%のコロニーが陽性対照に存在するならば、試験は評 価される。 0.5および5.0μg/mlの濃度での単回用量実験において、プロピコナ ゾールは、本試験において腫瘍に対して有効ではなかった(0/1)。50.0μ g/mlの濃度での連続暴露実験において、プロピコナゾールは、結腸、肺(非 小細胞non-small cell)、黒色腫および卵巣癌に対して有効であった。全体で8 中6が≦50%の生存率を有した。 0.5および5.0μg/mlの濃度での単回用量実験において、グリセオフ ルビンは、本試験において腫瘍に対して有効ではなかった(0/1)。50.0μ g/mlの濃度での連続暴露実験において、グリセオフルビンは、結腸、肺、非 小細胞、および卵巣癌に対して有効であった。全体で6中5が≦50%の生存率 を有した。 0.5および5.0μg/mlの濃度での連続暴露実験または単回用量実験に おいて、フルコナゾールは、腫瘍に対して有効ではなかった(それぞれ、0/3 および0/13)。50.0μg/mlの濃度での連続暴露実験において、フル コナゾールは、特に肺、非小細胞、および卵巣癌に対して有効であった。全体で 13中4が≦50%の生存率を有した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/4184 A61K 31/4184 31/4196 31/4196 31/427 31/427 31/662 31/662 A61P 31/12 A61P 31/12 31/18 31/18 35/00 35/00 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG ,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT ,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA, CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,F I,GB,GE,GH,HU,IL,IS,JP,KE ,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS, LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,M X,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE ,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT, UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZW

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.700mgから6000mgの除草剤、殺真菌剤、除草剤誘導体、殺真菌剤 誘導体、その薬剤学的に許容可能な有機または無機酸付加塩、およびその混合物 からなる群から選ばれるものを薬剤学的に許容可能な担体とともに含むことを特 徴とする温血哺乳動物におけるウイルス感染治療用の医薬組成物。 2.前記ウイルス感染は、植物、菌類またはカビからの遺伝物質を含むウイルス によって引き起こされることを特徴とする請求項1に記載の医薬組成物。 3.前記ウイルス感染はHIV感染であることを特徴とする請求項1または2に 記載の医薬組成物。 4.抗ウイルス剤、好ましくは転写酵素阻害剤またはプロテアーゼ阻害剤を医薬 組成物に添加することを特徴とする請求項3に記載の医薬組成物。 5.前記除草剤または殺真菌剤を約3000mgから約6000mg組成物中に 含むことを特徴とする請求項1、2、3または4に記載の医薬組成物。 6.水性溶液、アルコール溶液、エマルジョン、懸濁液、および非発泡および発 泡製剤から再構成された懸濁液、および薬剤学的に許容可能な脂肪または油中の 懸濁液からなる群から選ばれる液剤に調製されることを特徴とする請求項5に記 載の医薬組成物。 7.HIV薬が前記医薬組成物に添加されることを特徴とする請求項3、4また は5に記載の医薬組成物。 8.ポテンシエーターが前記医薬組成物に添加されることを特徴とする請求項1 、2、3、4、5、6または7に記載の医薬組成物。 9.700mgから6000mgの除草剤、殺真菌剤、除草剤誘導体、殺真菌剤 誘導体、またはその薬剤学的に許容可能な有機もしくは無機酸付加塩からなる群 から選ばれるものを薬剤学的に許容可能な担体とともに含むことを特徴とする癌 治療用の医薬組成物。 10.前記癌細胞は植物、菌類またはカビからの遺伝物質を含むことを特徴とす る請求項9に記載の医薬組成物。 11.ポテンシエーターが前記医薬組成物に添加されることを特徴とする請求項 9または10に記載の医薬組成物。 12.前記除草剤もしくは殺真菌剤、または殺真菌剤誘導体もしくは除草剤誘導 体を約3000mgから約6000mg含むことを特徴とする請求項10または 11に記載の医薬組成物。 13.化学療法剤が前記除草剤または殺真菌剤とともに添加されることを特徴と する請求項12に記載の医薬組成物。 14.前記化学療法剤が、DNA相互作用剤、代謝拮抗物質または、チュブリン 相互作用剤、好ましくはアスパラギナーゼ、ヒドロキシウレア、シスプラチン、 シクロホスファミド、アルトレタミン、ブレオマイシン、ダクチノマイシン、ド キソルビシン、エトポシド、テニポシド、およびプリカマイシン、メトトレキサ ート、フルオロウラシル、フルオロデオキシウリジン、CB3717、アザシチ ジン、シタラビン、フロクスウリジン、メルカプトプリン、6−チオグアニン、 ペントスタチン、シクトラビン、およびフルダラビンからなる群から選ばれるこ とを特徴とする請求項13に記載の医薬組成物。 15.前記化学療法剤がリポソーム形態にあることを特徴とする請求項14に記 載の医薬組成物。 16.約0.5mgから約400mgの化学療法剤を用いることを特徴とする請 求項9、10、11、12、13、14または15に記載の医薬組成物。 17.前記除草剤または殺真菌剤は、水性溶液、アルコール溶液、エマルジョン 、懸濁液、および非発泡および発泡製剤から再構成された懸濁液、および薬剤学 的に許容可能な脂肪または油中の懸濁液からなる群から選ばれる液剤であること を特徴とする請求項13、14、15または16に記載の医薬組成物。 18.安全で有効量の、除草剤、殺真菌剤、除草剤誘導体、殺真菌剤誘導体、そ の薬剤学的に許容可能な有機または無機酸付加塩、およびその混合物からなる群 から選ばれるものを薬剤学的に許容可能な担体とともに混合することを含むこと を特徴とする温血哺乳動物におけるウイルス感染治療用の医薬組成物の製造方法 。 19.前記医薬組成物は、植物、菌類またはカビからの遺伝物質を含むウイルス によって引き起こされるウイルス感染を治療するために調製されることを特徴と する請求項1に記載の方法。 20.前記ウイルス感染はHIV感染であることを特徴とする請求項1または2 に記載の方法。 21.抗ウイルス剤、好ましくは転写酵素阻害剤またはプロテアーゼ阻害剤を医 薬組成物に添加することを特徴とする請求項3に記載の方法。 22.約0.2mgから約6000mgの前記除草剤または殺真菌剤を組成物の 製造において用いることを特徴とする請求項1、2、3または4に記載の方法。 23.混合物は、水性溶液、アルコール溶液、エマルジョン、懸濁液、および非 発泡および発泡製剤から再構成された懸濁液、および薬剤学的に許容可能な脂肪 または油中の懸濁液からなる群から選ばれる液剤に調製されることを特徴とする 請求項5に記載の方法。 24.HIV薬が前記除草剤または殺真菌剤医薬組成物に添加されることを特徴 とする請求項3、4または5に記載の方法。 25.ポテンシエーターが前記医薬組成物に添加されることを特徴とする請求項 1、2、3、4、5、6または7に記載の方法。 26.安全で有効な量の、除草剤、殺真菌剤、除草剤誘導体、殺真菌剤誘導体、 またはその薬剤学的に許容可能な有機もしくは無機酸付加塩を薬剤学的に許容可 能な担体に添加することを特徴とする癌治療用の医薬組成物の製造方法。 27.前記組成物は植物、菌類またはカビからの遺伝物質を含む癌を治療するた めに調製されることを特徴とする請求項9に記載の方法。 28.ポテンシエーターが前記医薬組成物に加えられることを特徴とする請求項 9または10に記載の方法。 29.約2mgから約4000mgの前記除草剤もしくは殺真菌剤または殺真菌 剤誘導体もしくは除草剤誘導体が添加されることを特徴とする請求項11に記載 の方法。 30.化学療法剤が前記除草剤または殺真菌剤とともに添加されることを特徴と する請求項12に記載の方法。 31.前記化学療法剤が、DNA相互作用剤、代謝拮抗物質または、チュブリン 相互作用剤、好ましくはアスパラギナーゼ、ヒドロキシウレア、シスプラチン、 シクロホスファミド、アルトレタミン、ブレオマイシン、ダクチノマイシン、ド キソルビシン、エトポシド、テニポシド、およびプリカマイシン、メトトレキサ ート、フルオロウラシル、フルオロデオキシウリジン、CB3717、アザシチ ジン、シタラビン、フロクスウリジン、メルカプトプリン、6−チオグアニン、 ペントスタチン、シクトラビン、およびフルダラビンからなる群から選ばれるこ とを特徴とする請求項13に記載の方法。 32.前記化学療法剤がリポソーム形態に調製されることを特徴とする請求項1 4に記載の方法。 33.約150mgから約4000mgの前記除草剤または殺真菌剤が添加され 、約0.5mgから約400mgの化学療法剤を用いることを特徴とする請求項 9、10、11、12、13、14または15に記載の方法。 34.前記除草剤または殺真菌剤は、水性溶液、アルコール溶液、エマルジョン 、懸濁液、および非発泡および発泡製剤から再構成された懸濁液、および薬剤学 的に許容可能な脂肪または油中の懸濁液からなる群から選ばれる液剤に調製され ることを特徴とする請求項13、14、15または16に記載の方法。
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