JP2000509792A - 液体を通す差込み継手のための接続体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明による液体を通す差込み継手のための接続体は、継手部材１に一体成形された、フレキシブルなプラスチックホース３の接続端部に挿入可能なホース管片２から成っており、該ホース管片２は、自由端部に円錐形に拡張する被せ嵌め面取り部４と、該被せ嵌め面取り部４に続く、截頭円錐形の複数の拡張部６，７を備えた円筒形の軸部５と、挿入領域Ｅの終端部において環状のストッパフランジ８とを有しており、この場合、第１の截頭円錐形の拡張部６の後ろ側には円錐形のテーパ部９が続いている。前記拡張部６とテーパ部９との間には環状の溝１０が設けられており、該溝には横断面円形のシールリング１１が埋設されている。ホース端部、又は管端部が容易に管片とシールリングとに被せ嵌められるようにするためには、第１の截頭円錐形の拡張部６の外周面Ｍ１が、軸部５の外周面に対して約４５°の開口角度αを有していて、且つ僅かな間隔ａを置いてシールリング１１の外周１４からそれて方位づけられているのに対して、後続のテーパ部９の外周面Ｍ２が、軸部５の外周面に対して明らかによりなだらかな、約２０〜３０°の傾斜角度を有していて、且つ後ろ側の延長部においてシールリング１１の外周１４に接している。

Description

【発明の詳細な説明】 液体を通す差込み継手のための接続体 本発明は、液体を通す差込み継手のための接続体、特に継手部材に一体成形さ れたパイプ又はホース管片であって、該パイプ又はホース管片が、半フレキシブ ルなプラスチックから成るパイプ又はホースの接続端部に挿入可能である形式の ものに関する。 このような形式のホース管片は、一般にその自由端部に円錐形に拡張する被せ 嵌め面取り部と、この被せ嵌め面取り部に続く、截頭円錐形の複数の拡張部を備 えた円筒形の軸部とを有しており、且つ挿入領域の終端部には、環状に拡張する ストッパフランジを有している。この場合、軸部直径はプラスチック管の内径よ りも僅かに大きいので、弾性的に拡径可能なプラスチック管は、ホース管片に被 せ嵌められた後で軸部に密着しており、截頭円錐形の拡張部は、プラスチック管 の内壁にやや食い込む（ドイツ連邦共和国特許第４４１３３４６号明細書）。 接続体におけるプラスチック管の一層良好な座りを得るためには、第１の截頭 円錐形の拡張部の後ろ側に円錐形のテーパ部が続いており、前記拡張部とテーパ 部との間に、横断面円形のシールリングが埋設された環状の溝が設けられたパイ プ又はホース管片が、既に 実際に使用されている。 本発明の課題は、シールリングを負荷すること無しに、又はシャープな前縁部 で損傷すること無しにホース又は管端部が前記シールリングを越えて被せ嵌めら れるように、截頭円錐形の拡張部とテーパ部とを備えた接続体を形成することで ある。 この課題は本発明によれば、第１の截頭円錐形の拡張部の周面が、軸部の周面 に対して約４５°の開口角度を有しており、且つ僅かな間隔を置いてシールリン グの外周からそれて方位づけられているのに対して、後続のテーパ部の周面が、 軸部の周面に対して明らかによりなだらかな、約２０°から３０°の傾斜角度を 有しており、且つ後ろ側の延長部において前記シールリングの外周に接している ようにしたことによって解決される。 管又はホース端部を被せ嵌めるための本発明の別の有利な構成では、第１の拡 張部に至るまでの軸部領域の長さが軸部直径にほぼ等しいと、特に有利である。 これにより、一方では円筒形の軸部領域において最適な支持効果が得られ、他方 では、差込み継手を通って流れる燃料がシールリングに達することが防止される ので、このシールリングは公知の腐食作用を有する燃料によって次第に腐食され る恐れはない。 本発明の更に別の有利な構成は、請求項２以下に記載されている。 以下に、本発明の実施例を図面につき詳しく説明する。 第１図は、一体成形されたホース管片を備えた継手部材と、前記ホース管片に 被せ嵌める前の所属の圧力媒体ホースとを示した図であり、 第２図は、第１図に示したホース管片に圧力媒体ホースを被せ嵌めた図であり 、 第３図は、ホース管片の長手方向拡大断面図である。 第１図に符号２で示したパイプ又はホース管片は、差込み継手の継手部材１に 一体に結合されており、更に、半フレキシブルなプラスチック管３の接続端部に 挿入されて、この接続端部に完全に密に接続されることが規定されている。この 目的のために管片２は、その自由端部に円錐形に拡張する被せ嵌め面取り部４と 、この被せ嵌め面取り部４に続く、截頭円錐形の複数の拡張部６，７を備えた円 錐形の軸部５とを有しており、挿入領域Ｅの終端部において環状のストッパフラ ンジ８を以て完結している。 截頭円錐形の拡張部６の後ろ側には、円錐形のテーパ部９が続いている。拡張 部６からテーパ部９に至る移行部には、有利にはゴム状材料から製作された横断 面円形のシールリング１１を収容及び埋設するための溝１０が位置している。 被せ嵌め面取り部４の端面は、プラスチック管３の 内径ｓよりも僅かに大きな直径Ｆを有しているので、プラスチック管３は、矢印 方向Ｐで管片２へ被せ嵌められる際に、軸部直径Ｓにまで拡径せざるを得ない。 第１の拡張部６まで延在する軸部領域５は、非常に平滑で、軸部直径Ｓにほぼ相 当する長さＬを有しているのが望ましい。 第３図から明らかなように、截頭円錐形の拡張部６の外周面Ｍ１は、軸部５の 外周面に対して少なくとも４０°、有利には４５°だけ上り勾配を成し、且つ僅 かな間隔ａを置いてシールリング１１の外周１４からそれて方位づけられている 開口角度αを有している。溝１０の直前で拡張部６は円筒形に面取りされた領域 １２を有しており、この領域１２の外径Ａは、シールリング１１の外径ｄよりも やや小さい。 これに対して後続のテーパ部９の外周面Ｍ２は、軸部５の外周面に対して明ら かによりなだらかな、約２０°〜３０°の傾斜角度βを有しており、この場合、 外周面Ｍ２の後ろ側の延長部は、シールリング１１の外周１４に接しているか、 又は軽く「切り込んで」さえいる。円錐形のテーパ部９は、溝１０の直後に丸く 面取りされた縁部１３も有しており、この縁部１３の外径Ｂは、面取りされた領 域１２の外径Ａよりも有利には約０．２〜０．４ｍｍだけ小さい。 拡張部６、及びテーパ部９の前記のジオメトリに基づき特に好適な条件が達成 され、これにより、プラス チック管３の接続端部を組込み装置（図示せず）を以て、シールリング１１と後 続の拡張部７とを越えてストッパフランジ８まで押しずらせるようになる（第２ 図）。 パイプ又はホース管片２の本発明によるジオメトリが、冒頭で述べた差込み継 手において継手部材１と協働する図示されていない挿入部材に同一形式で使用さ れ得ることは明らかである。

───────────────────────────────────────────────────── 【要約の続き】 度を有していて、且つ後ろ側の延長部においてシールリ ング１１の外周１４に接している。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．液体を通す差込み継手のための接続体であって、継手部材（１）に一体成 形された、フレキシブルなプラスチックホース（３）の接続端部に挿入可能なホ ース管片（２）から成っており、該ホース管片が、自由端部に円錐形に拡張する 被せ嵌め面取り部（４）と、該被せ嵌め面取り部に続く、截頭円錐形の複数の拡 張部（６，７）を備えた円筒形の軸部（５）と、挿入領域Ｅの終端部に環状のス トッパフランジ（８）とを有しており、第１の截頭円錐形の拡張部（６）の後ろ 側に円錐形のテーパ部（９）が続いており、前記拡張部（６）とテーパ部（９） との間に環状の溝（１０）が設けられており、該溝に、横断面円形のシールリン グ（１１）が埋設されている形式のものにおいて、 第１の截頭円錐形の拡張部（６）の外周面（Ｍ１）が、軸部（５）の外周面に 対して約４５°の開口角度αを有していて、且つ僅かな間隔（ａ）を置いてシー ルリング（１１）の外周（１４）からそれて方位づけられているのに対して、後 続のテーパ部（９）の外周面（Ｍ２）が、軸部（５）の外周面に対して明らかに よりなだらかな、約２０°〜３０°の傾斜角度βを有していて、且つ後ろ側の延 長部において前記シールリングの外周（１４）に接していることを特徴とする、 液体を通す差込み継手のための接続体。 ２．被せ嵌め面取り部（４）と第１の拡張部（６）との間の円筒形の軸部領域 （５）の長さ（Ｌ）が、軸部直径（Ｓ）にほぼ等しい、請求項１記載の接続体。 ３．第１の截頭円錐形の拡張部（６）が、溝（１０）の直前に円筒形に面取り された領域（１２）を有しており、該領域（１２）が、シールリング（１１）の 外径（ｄ）に比べて小さな外径（Ａ）を有している、請求項１又は２記載の接続 体。 ４．円錐形のテーパ部（９）が、溝（１０）の直後に丸く面取りされた縁部（ １３）を有しており、該縁部の外径（Ｂ）が、面取りされた領域（１２）の外径 （Ａ）よりも０．２〜０．４ｍｍだけ小さい、請求項３記載の接続体。