JP2000509612A - 植物の改良された形質転換法 - Google Patents

植物の改良された形質転換法

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Abstract

(57)【要約】 単子葉植物細胞のゲノムへのDNA断片の組み込み法であって、1)DNA断片との接触の前に、植物性フェノール性化合物を含む培地上で、非形質転換単子葉植物細胞の培養物を、細胞分裂を刺激し外来DNAの組み込み能を増強するのに充分な時間、インキュベートする工程;および2)DNA断片が非形質転換細胞により摂取され、非形質転換細胞のゲノムに安定に組み込まれる条件下で、非形質転換細胞にDNA断片を接触させて形質転換細胞を産生する工程、を含んでなる、上記方法

Description

【発明の詳細な説明】 植物の改良された形質転換法発明の背景 (i)発明の分野 本発明は、植物細胞特に単子葉植物細胞(特に、トウモロコシ、イネ、コムギ およびオオムギ細胞)の組織培養、および遺伝的に形質転換された植物細胞およ び植物を得るための改良法に関する。 (ii)関連技術の説明 長年の間、植物の遺伝的形質転換のために多くの技術が開発されてきた。これ らの方法の究極の目標は、すべての細胞が、ゲノム(特に、核ゲノム)内に安定 に組み込まれた目的の遺伝子(いわゆるトランス遺伝子)を含む外来DNAを含 有する、トランスジェニック植物を得ることである。 形質転換は、出発細胞を絶えずDNA(通常、目的の外来遺伝子を含むDNA )に接触させる複雑なプロセスである。DNAへの細胞の接触、細胞によるDN Aの摂取およびDNAの組み込み(細胞のゲノムへの目的の遺伝子の組み込みを 含む)を促進する条件下で行われる。 形質転換の出発細胞は、通常インビトロでしばらく培養された細胞である。細 胞をDNAに接触させた後、形質転換された細胞は一般に、形質転換された細胞 を形質転換されていない細胞から分離するために、および形質転換された細胞か ら形質転換された植物を再生するために、インビトロで一定期間培養する必要が ある。 植物の異なる形質転換法が記載されており、直接DNA移動法(例えば、電気 穿孔法、PEG−介在DNA摂取、バイオリスティックス(biolistics))、ま たはアグロバクテリウム(Agrobacterium)−介在DNA移動法に分類される。 バシル(Vasil)(1994)とクリストウ(Christou)(1994)は、穀類 について入手できる植物形質転換法を概説している。 アグロバクテリウム−介在DNA移動法は、植物細胞へのDNA移動の最も効 率的な方法の1つであり、必要とする技術的ハードウェアはおそらく、種々の形 質転換法の中で最も少ないであろう。また定量的には、アグロバクテリウム−介 在DNA移動法により形質転換された植物は、染色体中の異なる位置に挿入され るトランス遺伝子の数が少ないこと、および異常なトランス遺伝子の発生頻度が 低いことで 、優れている。植物のアグロバクテリウム−介在DNA形質転換は、あるアグロ バクテリウム株が、そのTi−プラスミドの一部(すなわち、T−DNA)を植 物細胞に導入する能力、および細胞の核ゲノム内にこのT−DNAを組み込む能 力に基づく。移送され組み込まれるTi−プラスミドの部分は、特異的なDNA 配列(いわゆる、左および右のT−DNAボーダー配列)により区別され、これ らのボーダー配列の間の天然のT−DNA配列は、外来DNAで置換することが できることがわかった(ヨーロッパ特許公報EP116718;デブラエレ(De blaere)ら、1987)。 単子葉植物のアグロバクテリウム−介在形質転換は、数回報告されている(下 記参照)。しかし、報告された方法の使用は、特定の種または遺伝子型に限定さ れているか、または特定の組織もしくは特殊なアグロバクテリウム株の使用が必 要である。報告された方法の大部分では、形質転換効率はまだ改良の余地が大き い。 フーイカース−バンスログテレン(Hooykaas-Van Slogteren)ら(1984) は、発ガン性のアグロバクテリウム株で感染された2つの単子葉植物種(クロロ フィツム・カペンセ(Chlorophytum capense)とスイセン属の栽培品種「ペーパ ーホワイト」(Narcissus cv 'Pagerwhite'))における、Ti−プラスミド遺 伝子発現の検出を記載している。 ヘルナルスティーンズ(Hernalsteens)ら(1984)とビテビアー(Bytebi er)ら(1987)は、天然のアグロバクテリウム・ツメファシエンス(Agroba cterium tumefaciens)単離株ならびに非発ガン性のT−DNAを含むアグロバ クテリウム・ツメファシエンス(Agrobacterium tumefaciens)を使用する、ア スパラガス・オフィシナリス(Asparagus officinalis)の形質転換を記載して いる。 米国特許第5,164,310号は、切り出し培養した植物の苗条の頂点にア グロバクテリウム・ツメファシエンス(Agrobacterium tumefaciens)を接種す る、植物(トウモロコシとコムギを含む)の形質転換法を記載している。 米国特許第5,187,073号と第5,177,010号は、急速に分裂し ている細胞を含む苗の部分で苗に傷をつけ、この傷にvir+アグロバクテリウ ム・ツメファシエンス(Agrobacterium tumefaciens)を接種することを含んで なる、形質転換されたイネ科植物(トウモロコシ)の産生方法を記載している。 PCT特許公報WO92/09696は、形質転換法の出発物質として、単子 葉植物(例えば、トウモロコシおよびイネ)の−緻密な胚発生カルス(すなわち 、トウモロコシのI型カルス)および未成熟胚(機械的または酵素的に傷をつけ た)の使用を記載している。 EP0604662A1は、目的の遺伝子を含有するアグロバクテリウム属の 細菌による脱分化中または脱分化後に、単子葉植物の培養組織を形質転換する方 法を記載している。EP0672752A1は、単子葉植物の未分化未成熟胚の 胚盤をアグロバクテリウムで形質転換する方法を記載している。いずれの特許出 願も、Ti−プラスミドまたはRiプラスミド以外に、Ti−プラスミドpTi Bo542の毒性の強い領域に由来するDNA断片を含有するプラスミドを有す るアグロバクテリウム株の使用を記載している。 ライネリ(Raineri)ら(1990)は、胚盤部分を傷つけたイネの2つの品 種の胚由来の培養物の、アグロバクテリウム介在遺伝子移動システムを使用する 形質転換を記載している。 チャン(Chan)ら(1993)は、ジャガイモ懸濁培養細胞を含有する培地上 でアグロバクテリウム株を接種して、2,4−ジクロロフェノキシ酢酸(「2, 4−D」)の存在下で2日間培養したイネの未成熟胚を形質転換する方法を記載 している。 ムーネイ(Mooney)ら(1991)は、コムギの酵素処理した胚へのカナマイ シン耐性遺伝子の、アグロバクテリウム−介在導入法を記載している。 形質転換を増強するための同時培養の前の、アセトシリンゴン(acetosyringo ne)とのアグロバクテリウム株のインキュベート、およびこの細菌との植物細胞 の同時培養の間のアセトシリンゴンの添加による、アグロバクテリウム株のTi −プラスミドまたはヘルパープラスミドのvir遺伝子の誘導が、報告されてい る(バン・ウォルドラゲンとドンス(Van Wordragen and Dons)、1992;ジ ャック(Jacq)ら、1993;ジェームス(James)ら、1993)。 グイバルチ(Guivarc'h)ら(1993)は、ニンジンの根の円盤状組織をア セトシリンゴンで10分間という短時間だけ前処理する、この組織の一過性アグ ロバクテリウム−介在形質転換の改良を記載している。発明の要約と目的 単子葉植物細胞(特に、トウモロコシ、イネ、コムギまたはオオムギ細胞)の ゲノムへのDNA断片の組み込み法であって、 1)DNA断片との接触の前に、植物性フェノール性化合物(特に、アセトシ リンゴン、α−ヒドロキシ−アセトシリンゴン、シナピン酸、シリンジ酸(syri ngic acid)、フェルリ酸(ferulic acid)、カテコール、p−ヒドロキシ安息 香酸、β−レソルシル酸(β-resorcylic acid)、プロトカテク酸、ピロガロー ル酸、没食子酸、およびバニリンから選択される植物性フェノール性化合物)を 含む培地上で、非形質転換単子葉植物細胞の培養物を、細胞分裂を刺激し外来D NAの組み込み能を増強するのに充分な時間、好ましくは約1〜10日間、特に 約4〜5日間、インキュベートする工程;および 2)DNA断片が非形質転換細胞により摂取され、非形質転換細胞のゲノムに 安定に組み込まれる条件下で、非形貫転換細胞にDNA断片を接触させて、特に 電気穿孔法、ポリエチレングリコールを使用する直接遺伝子移動、DNAコーテ ィングしたマイクロプロジェクタイルによる衝撃、またはDNA断片を含むアグ ロバクテリウム株との同時培養法により、形質転換細胞を産生する工程、 を含んでなる、上記方法が提供される。 場合により、形質転換した細胞は再生して、トランスジェニック単子葉植物に することができる。 さらに、トウモロコシ植物の細胞のゲノム内にDNA断片を組み込むための方 法であって、 DNA断片と接触させる前に、I型カルス、特に断片(特に、最大0.5〜5 mmの長さの断片)に切断したI型カルスを、植物性フェノール性化合物(アセト シリンゴン、α−ヒドロキシ−アセトシリンゴン、シナピン酸、シリンジ酸(sy ringic acid)、フェルリ酸(ferulic acid)、カテコール、p−ヒドロキシ安 息香酸、β−レソルシル酸(β-resorcylic acid)、プロトカテク酸、ピロガロ ール酸、没食子酸、およびバニリンから選択される植物性フェノール性化合物) と、細胞分裂を刺激し外来DNAの組み込み能を増強するのに充分な時間、好ま しくは約1〜10日間、特に約4〜5日間、インキュベートする工程;または DNA断片と接触させる前に、I型カルスを、植物性フェノール性化合物を含 む培地上で、細胞分裂を刺激し外来DNAの組み込み能を増強するのに充分な時 間インキュベートした後、I型カルスを断片(特に、最大0.5〜5mmの長さの 断片)に切断する工程;および 2)DNA断片が非形質転換細胞により摂取され、非形質転換細胞のゲノムに 安定に組み込まれる条件下で、非形質転換細胞にDNA断片を接触させて、特に 電気穿孔法、ポリエチレングリコールを使用する直接遺伝子移動、DNAコーテ ィングしたマイクロプロジェクタイルによる衝撃、またはDNA斯片を含むアグ ロバクテリウム株との同時培養法により、形質転換細胞を産生する工程、 を含んでなる、上記方法が提供される。 また、植物性フェノール性化合物の存在下で単子葉植物中の安定な形質転換の 頻度を増加させる方法が提供され、ここで植物性フェノール性化合物は、培養組 織に外来DNAを接触させる前に植物細胞が培養される培地中に含有される。 さらに、少なくとも2つの植物性フェノール性化合物を含む植物培地組成物が 提供される。好適な実施態様の詳細な説明 本発明は、植物のカルス、特にトウモロコシのカルス(特に、トウモロコシの 細かく切断したI型カルス)を、植物性フェノール性化合物(例えば、アセトシ リンゴン)を含む培地上で約5日間培養すると、細胞分裂が大きく刺激され、ア グロバクテリウム−介在形質転換により細胞内に移送された外来DNAのゲノム 中への組み込み能が増強されたカルスを再現性良く産生する(これは標準的条件 下で回収された形質転換細胞および植物の数に反映される)という観察に基づく 。 本明細書において使用される「非形質転換細胞」とは、本発明の方法を応用す る時使用されるであろう特定のDNA断片に接触していない細胞を意味する。こ のような細胞はまた、異なるかまたは同じDNA断片であらかじめ形質転換した トランスジェニック植物または植物組織から得られることは言うまでもない。 本明細書において使用される「形質転換の効率」または「形質転換の頻度」と は、標準的実験条件下(すなわち、外来DNAと接触した細胞の量、送達された DNAの量、DNA送達のタイプと条件、および一般的培養条件など)で回収さ れる形 質転換細胞(または、個々の形質転換細胞から増殖させたトランスジェニック生 物)の数により測定することができる。例えば、カルス断片が形質転換の出発物 質として使用される時、形質転換の頻度は、形質転換された100個のカルスに ついて得られるトランスジェニック植物株の数で表現することができる。本発明 の方法を使用して、約1%またはそれ以上の形質転換頻度が得られた。 本明細書において使用されるトランスジェニック「植物株」は、再生プロセス の間に得られたある単位の培養細胞(例えば、1つの形質転換されたカルス片) 由来の、トランスジェニック植物の群から構成される。一般に、1つの植物株か らの植物は遺伝的に同一であり、1つの形質転換事象に由来し、従って同じゲノ ム位置に組み込まれた同じトランス遺伝子を含む。しかし、本明細書で定義され た1つの植物株からの個々の植物は、特にアグロバクテリウム−介在DNA移動 法を使用する時、独立した形質転換に由来することができ、従って互いに異なる こともある。形質転換頻度を100個の最初のカルス片当たりの植物株の数で表 すと、実際の形質転換頻度(形質転換の頻度/100個の最初のカルス片)はさ らに高くなる。 本発明に適した「植物性フェノール性化合物」または「植物のフェノール性物 質」とは、陽性の走化性応答を誘導することができる、単離され置換されたフェ ノール性分子、特にアグロバクテリウム種を含有するTi−プラスミド(特に、 アグロバクテリウム・ツメファシエンス(Agrobacterium tumefaciens)を含有 するTi−プラスミド)中でvir遺伝子発現の増加を誘導することができるも のである。植物性フェノール性化合物に対する走化性応答を測定する方法は、ア シュビ(Ashby)ら(1988)により記載され、vir遺伝子発現の誘導を測 定する方法も公知である(スタチェル(Stachel)ら、1985;ボルトン(Bol ton)ら、1986)。 植物性フェノール性化合物を含有する培地上の植物組 織のインキュベーションが形質転換効率に及ぼす有効な作用は、主に細胞分裂の 誘導および植物細胞のゲノム内への外来DNAの取り込み能の増強が原因である と考えられている。多くの単子葉植物(特に、穀類植物)は傷がつくと、多くの 双子葉植物で観察されたものと類似の方法では応答しない(ポトリクス(Potryk us)、1991)。植物性フェノール性化合物を外から供給すると、特に単子葉 植物に適用した時に傷様の応答を引き起こすことがあることが知られている。前 処理した植物組織に摂取される植物性フ ェノール性化合物の残存濃度によるvir遺伝子の誘導はまた、形質転換効率に 影響を及ぼすが、この作用はあまり重要ではないと考えられている。確かに、直 接DNA移動法を使用して、形質転換の同様の増強が観察された。 好適な植物性フェノール性化合物は、植物細胞の傷滲出液中に存在するもので ある。最もよく知られている植物性フェノール性化合物の1つは、アセトシリン ゴンであり、これは濃度が異なるが、種々の多くの植物の傷ついた細胞および無 傷の細胞中に存在する。しかし、アセシリンゴン(3,5−ジメトキシ−4−ヒ ドロキシアセトフェノン)は、vir遺伝子の発現を誘導することができる唯一 の植物性フェノール性物質ではない。他の例には、α−ヒドロキシ−アセトシリ ンゴン、シナピン酸(3,5−ジメトキシ−4−ヒドロキシケイ皮酸)、シリン ジ酸(syringic acid)(4−ヒドロキシ−3,5−ジメトキシ安息香酸)、フ ェルリ酸(ferulic acid)(4−ヒドロキシ−3−メトキシケイ皮酸)、カテコ ール(1,2−ジヒドロキシベンゼン)、p−ヒドロキシ安息香酸(4−ヒドロ キシ安息香酸)、β−レソルシル酸(β-resorcylic acid)(2,4−ジヒドロ キシ安息香酸)、プロトカテク酸(3,4−ジヒドロキシ安息香酸)、ピロガロ ール酸(2,3,4−トリヒドロキシ安息香酸)、没食子酸(3,4,5−トリ ヒドロキシ安息香酸)、およびバニリン(3−メトキシ−4−ヒドロキシベンズ アルデヒド)があり、これらの植物性フェノール性化合物は、培地中のアセトシ リンゴンの代わりに使用しても同様の結果が得られることが知られているかまた は得られることが期待される。本明細書において使用される上記の分子は、植物 性フェノール性化合物と呼ぶ。 植物性フェノール性化合物は、単独でまたは他の植物性フェノール性化合物と 組合せて、植物の培地に加えることができる。植物性フェノール性化合物の特に 好適な組合せは、少なくともアセトシリンゴンとp−ヒドロキシ安息香酸とを含 有するが、2つまたはそれ以上の植物性フェノール性化合物の他の組合せも、相 乗的に作用して形質転換効率を増強するであろう。 さらに、浸透圧保護物質(例えば、L−プロリン、好ましくは約700mg/lの 濃度、またはベタイン)、植物ホルモン(特に、NAA)、オピネス(opines) 、または糖などの化合物は、植物性フェノール性化合物と一緒に添加されると相 乗作用を示すと予想される。 本発明は、植物細胞(特に、トウモロコシ細胞)への改良されたアグロバクテ リウムー介在DNA移動法に特に有川であるが、植物性フェノール性化合物で前 処理した植物細胞(特に、単子葉植物)の培養物もまた、直接DNA移動法(例 えば、PEG介在DNA移動、粒子衝撃法または電気穿孔法)を使用して、形質 転換の効率を改良するのに使用することができる。すなわち、基本的には本発明 は、細胞が培養される培地中に、一定時間植物性フェノール性化合物(例えば、 アセトシリンゴン)を含有させることにより、植物細胞(特に、単子葉植物細胞 、特にトウモロコシ細胞)の遺伝的形質転換のための既存法の改良を提供する。 特に植物細胞または植物組織は、アセトシリンゴン(100〜200μM)を含 有する培地で5日間培養した後、細胞を外来DNAと接触させて、これを直接ま たは電気穿孔法、PEG介在DNA移動または粒子衝撃法、または好ましくはア グロバクテリウム−介在DNA移動法により、細胞に導入する。 好適な実施態様において本発明の方法は、植物細胞(特に、トウモロコシ細胞 )へのアグロバクテリウム−介在DNA移動の形質転換頻度を改良するために使 用される。 植物細胞、特に単子葉植物細の遺伝的形質転換のための多くの従来法では、培 養細胞、組織または外植体が出発物質として使用され、このような培養物中の細 胞は、細胞のゲノム内への外来DNAの摂取を促進する条件下で、少なくとも1 つの目的の遺伝子(すなわち、トランス遺伝子)を含む外来DNAと接触させら れるであろう。植物細胞、組織、器官または外植体の培養に適した培地は、一般 に当該分野で公知である。好適な植物培地は、化学的組成が公知の規定培地であ る。 本発明のある実施態様において、植物性フェノール性化合物特にアセトシリン ゴンは、約4〜5または6日間(好ましくは、少なくとも5日間)培地に加えた 後、細胞を外来DNAと接触させることが好ましい。培養細胞をアセトシリンゴ ンのような植物性フェノール性化合物を含有する培地中でインキュベートする正 確な期間は、決定的に重要ではないと考えられているが、おそらく2週間を超え ない方がよい。1〜10日間(特に,3〜7日間)が最適な期間であるが、約4 〜5または6日間インキュベートした後に接触させると最良の結果が得られるよ うである。一般に、接触時間の前に、約5日間植物性フェノール性化合物を培地 に添加することが 有用な期間であると考えられている。 培養組織は、植物性フェノール性化合物含有培地(特に培地に没食子酸を加え た時)でインキュベートすると褐色化または限定的壊死を示すことがあることに 注意されたい。しかし、これらの培養細胞、組織または外植体を使用すると、形 質転換効率が改良される。 培地中の植物性フェノール性化合物の濃度はまた、組み込み形質転換能の進展 に影響を与えると考えられ、これは細胞の性質(種、組織外植体、一般的培養条 件など)に依存して変化する。しかし、ある濃度範囲内では、特に培養細胞が7 日を超えてインキュベートされない時は、その作用は小さい。培地中の植物性フ ェノール性化合物の最適濃度範囲は、その組織、細胞または細胞培養物が得られ る種、または使用される組織のタイプにより変動するが、多くの目的(例えば、 トウモロコシ由来の物質と使用する時)にとって約100μM〜200μMが適 当な濃度であると予測される。最適濃度はまた、使用する特定の植物性フェノー ル性化合物の性質、特にその細胞分裂促進能に依存する。 例えば、アセトシリンゴンの最適濃度は、約200μMであることが見いださ れたが、形質転換効率に対する良好な作用を得るのに、約25μMという低い濃 度が使用できる。同様に、約400μMまでの高い濃度が同様の作用を示すと予 測される。 他の植物性フェノール性化合物にも同様の濃度が適用され、本発明に従う実験 により最適濃度は容易に確立することができる。 上記のように、植物形質転換法は一般に、培養組織に外来DNAを接触させる 前に、細胞、細胞培養物、組織または外植体の培養を行う。形質転換法の出発物 質としていくつかの組織が記載されており、例えば、乾燥種子、未成熟胚、未成 熟の花、葯、花粒粉、胚盤、節、若い葉の基部、胚軸外植体、根(特に、根の先 端)、緻密な胚カルス(例えば、トウモロコシのI型)、もろい胚カルス(例え ば、トウモロコシのII型)、懸濁培養物、懸濁細胞凝集物の培養物、体細胞胚お よび苗条頂端があるが、これらに限定されない。外来DNAに接触させる前に、 これらの組織、細胞、細胞培養物または外植体がインキュベートされる培地中に 植物性フェノール性化合物(特に、アセトシリンゴン)を含有させると、特にア グロバクテリウム− 介在形質転換を使用する時に、形質転換効率が改善されるであろう。 「(植物)培地上でインキュベートする」という用語を用いる時はいつも、培 地は液体または個体であることは明白である。本発明の範囲において、植物培地 は、少なくとも1つの植物性フェノール性化合物を含む。 形質転換法の究極的目標が、植物特に表現型が正常な植物を再生することであ る時、出発物質は、先行技術で広く記録されているような再生能があることは当 然である。 特に好適な実施態様において、形質転換能のある植物細胞、好ましくはアグロ バクテリウム形質転換能のある植物細胞は、植物性フェノール性化合物(好まし くはアセトシリンゴン)を含有する培地上に、緻密な再生可能なカルス(例えば 、トウモロコシI型カルス)を含有させることにより産生できる。この目的のた めに、緻密なカルスは、小さい断片に切断することにより分割される。得られる カルスは、全体または少なくとも一部が、カルスの再生可能な(例えば、胚形成 性)部分を含む。カルス断片はまた、好ましくは最大長が0.5〜5mm、特に1 〜2mm、さらに詳しくは1.25〜1.75mmであり、好ましくは最小長が約0 .1mmである。しかし、約1cmまでの大きなI型カルス断片を使用することが好 ましい。植物性フェノール性化合物含有培地で培養した後、さらに傷つけたり酵 素的前処理をすることなく、カルスを外来DNA、好ましくは外来DNAを含有 するアグロバクテリウムに接触させる。 あるいは、傷つける(すなわち、切断する)ことなく、植物性フェノール性化 合物を含有する培地上で緻密なカルスをインキュベートし、次に傷をつけ、すな わち小さい断片(特に、上記サイズを有する断片)に切断してから、接触工程を 行う。 別の実施態様において、形質転換能のある、特にアグロバクテリウム−形質転 換能のある細胞を、植物性フェノール性化合物(好ましくはアセトシリンゴン) 含有培地上で、未成熟胚(好ましくは、トウモロコシの未成熟胚)をインキュベ ートして作成する。この点でトウモロコシのような植物については、未成熟胚は 、最大長が約0.5〜2mm、好ましくは0.5〜1.5mmであることが好ましい が、0.5〜1mmの長さの小さい胚も使用することができる。植物性フェノール 性化合物含有培地で培養後、さらに傷害または酵素的前処理をすることなく、未 成熟胚を外来D NA(好ましくは、外来DNAを含むアグロバクテリウム)と接触させることが できる。 本発明を使用して、異なる遺伝子型のトウモロコシ、特に、トウモロコシ、P HH[(Pa91×H99)×H99]、Pa91 HE89またはPHP[( Pa91×H99)×H91]に、アグロバクテリウム−介在DNA移動を行う ことができる。従って、本発明は遺伝子型に制限されることなく、特にトウモロ コシの形質転換に使用することができると考えられる。 植物細胞特に本発明のトウモロコシ細胞を前培養すると、アグロバクテリウム −介在DNA移動の形質転換効率が上昇し、この作用は、アグロバクテリウム宿 主の染色体バックグランド、使用されるTi−プラスミド、ヘルパー−プラスミ ドまたはT−DNAベクターのタイプに依存しない。従って本発明の方法は、効 率的に使用できるアグロバクテリウム株の範囲を拡大する。 特に好適な細菌の染色体バックグランドは、アグロバクテリウム・ツメファシ エンス(A.tumefaciens)C58C1(バン・ラレベケ(Van Larebeke)ら、1 974)、A136(ワトソン(Watson)ら、1975)、またはLBA401 1(クラプウィジク(Klapwijk)ら、1980)により提供される。 好適な実施態様において、植物性フェノール性化合物とともに前培養される植 物組織を形質転換するのに使用されるアグロバクテリウム株は、L,L−スクシ ンアモピン型Ti−プラスミド(好ましくは、武装していない(disarmed)もの 、例えばpEHA101)を含有する。 別の好適な実施態様において、植物性フェノール性化合物とともに前培養した 植物組織を形質転換するのに使用されるアグロバクテリウム株は、オクトピン型 Ti−プラスミド(好ましくは、武装していない(disarmed)もの、例えばpA L4404)を含有する。一般にオクトピン型Ti−プラスミドまたはヘルパー プラスミドを使用する時は、virF遺伝子は削除されるかまたは不活性化され ることが好ましい(ジャルスチョウ(Jarschow)ら、1991)。 本発明の方法はまた、特定のアグロバクテリウム株と組合せて使用して、さら に形質転換効率を上げることができ、例えば、vir遺伝子発現および/または その誘導が、突然変異またはキメラvirAもしくはvirG遺伝子の存在のた めに変 化しているアグロバクテリウム株が使用できる(例えば、ハンセン(Hansen)ら 、1994;チェンとウィナンス(Chen and Winans)、1991;シェーレン −グルート(Scheeren-Groot)ら、1994)。 別の実施態様において、迫加のvirG遺伝子コピー(特に、pTiBo54 2由来のいわゆるスーパーvirG遺伝子)(好ましくは、多重コピープラスミ ドに連結している)を含有するアグロバクテリウム株は、形質転換効率をさらに 上げるために使用することができる。 本発明のさらに別の実施態様において、使用されるアグロバクテリウム株は、 アグロバクテリウム中で発現される追加のvirB11遺伝子コピー(特に、p TiBo542由来のvirB11遺伝子)を含有する。これは、virBオペ レーターの他の介在コード領域の無い、アグロバクテリウム中で発現可能なプロ モーター(例えば、単離したvirBプロモーター)に機能的に結合したvir B11コード領域を含むキメラ遺伝子を提供することにより行われる。 植物細胞特にトウモロコシ細胞と同時培養されるアグロバクテリウム細胞は、 当業者に公知の如く、アセトシリンゴンまたは他の植物性フェノール性化合物と ともにプレインキュベートされるか、またはその培地から単離した後直接使用す ることができる。アグロバクテリウム・ツメファシエンス(Agrobacterium tume faciens)の特に好適な誘導条件は、ベルナーデ(Vernade)ら(1988)によ り記載されている。 本発明の方法は原理的に、植物細胞特にトウモロコシ細胞を任意の外来DNA で形質転換するために使用することができる。一般に外来DNAは、1)形質転 換される種である真核細胞(例えば、植物)中でDNAからRNAへの転写を指 令することができるプロモーターを有するプロモーター領域と、2)RNA(例 えば、アンチャンスRNAまたはリボザイム)またはタンパク質をコードするコ ード領域とを含む、目的の少なくとも1つの遺伝子を含む。目的の遺伝子はまた しばしば、3)ポリアデニル化シグナルを含有する真核生物遺伝子の3’非翻訳 領域を含む。プロモーターは、真核生物の選択された組織中で発現を指令するた めに選択することができる。例えば、植物のおしべ細胞中で選択的に発現を指令 するプロモーター(例えば、タペツム(tapetum))が知られており、このよう なプロモーターは、雄の 不稔植物と、ハイブリッドを産生するのに有用な他の植物とを産生するのに使用 されている(EP344029;EP412911;WO9213956:WO 9213957;マリアニ(Mariani)ら、1990;マリアニ(Mariani)ら、 1992)。 本発明の方法で使用される外来DNAはまた好ましくは、その発現が、非形質 転換細胞(または生物)から形質転換細胞(または生物)を選択することを可能 にする選択マーカー遺伝子を含有する。このような選択マーカー遺伝子は一般に 、通常は細胞にとって毒性である抗生物質または他の化学的化合物に対して、細 胞に耐性を与えるタンパク質をコードする。従って植物において選択マーカー遺 伝子は、除草剤、例えば活性成分としてグルタミンシンターゼインヒビター(例 えば、ホスヒノトリシン(phosphinothricin))を含有する除草剤に対して耐性 を与えるタンパク質もコードする。このような遺伝子の例は、sfr遺伝子また はsfrv遺伝子のようなホスヒノトリシンアセチルトランスフェラーゼをコー ドする遺伝子である(EP242236;EP242246;デブロック(De B lock)ら、1987)。 従って本発明は、DNA移動、特に植物細胞(特に、単子葉植物細胞、特にト ウモロコシ細胞、しかしイネ、コムギまたはオオムギ細胞も含む)のアグロバク テリウム−介在DNA移動の形質転換効率を上昇させるための、迅速かつ効率的 で再現性のある方法を提供する。さらにアグロバクテリウム−介在形質転換法は 、直接遺伝子移動法より、細胞のゲノムに組み込まれるトランス遺伝子コピー数 の限定された(特に、1つのトランス遺伝子コピーを有する)、より多数のトラ ンスジェニック植物(特に、トウモロコシ植物)を生成する。さらに、そのゲノ ム内に2つ以上のトランス遺伝子コピーが組み込まれている、アグロバクテリウ ム−介在形質転換により得られるトランスジェニック植物(特に、トランスジェ ニックトウモロコシ植物)は、異なるコピーが独立に遺伝される子孫植物をしば しば産生し、子孫植物中の異なるトランス遺伝子コピーの分離を可能にする。従 って、直接遺伝子移動法で得られるトランスジェニック植物の集団より、本発明 の形質転換法により低レベルトランスジェニック植物の集団中に、目的の特徴を 有する高い比率の「エリート」トランス遺伝子植物が見いだされると予測される 。本発明は単子葉植物に特に有 用であるが、本発明の方法の出発物質として双子葉植物の培養細胞を使用しても 、同様の結果が得られると予測される。 以下の例において本発明を詳細に説明する。以下の例において特に明記しなけ れば、すべての組換えDNA法は、サムブルーク(Sambrook)ら(1989)モ レキュラークローニング、実験室マニュアル(Molecular Cloning:A Laborator y Manual)、第2版、コールドスプリングハーバーラボラトリープレス(Cold S pring Harbor Laboratory Press)、ニューヨーク、およびアウスベル(Ausubel )ら(1994)、カレントプロトコールズインモレキュラーバイオロジー、カ レントプロトコールズ(Current Protocols in Molecular Biology,Current Pr otocols)、アメリカ合衆国、に記載の標準的方法に従って行う。植物の分子学 的作業の標準的材料や方法は、アール・ディー・ディー・クロイ(R.D.D.Croy )のプラントモレキュラーバイオロジーラボファックス(Plant Molecular Biol ogy Labfax)(1993)Iビオスサイエンティフィック出版(BIOS Scientifi c Publications Ltd)(英国)とブラックウェルサイエンティフィック出版(Bl ackwell Scientific Publications)(英国)との共同出版]に記載されている 。 本発明の例および説明において、配列リストの以下の配列が参照される: 配列番号1:pGVS71のT−DNAのヌクレオチド配列 配列番号2:adhlイントロンを含むbar遺伝子のコード領域のヌクレオチ ド配列 配列番号3:pGVS8のT−DNAのヌクレオチド配列 配列番号4:オリゴヌクレオチドVG40のヌクレオチド配列 配列番号5:オリゴヌクレオチドVG41のヌクレオチド配列 実験:例で使用される培地、プラスミドおよび細菌株1.1.培地 例を通して、植物組織の培養のために以下の培地を使用した: − Mahil VII:N6培地(チュー(Chu)ら、1975)に、100mg/l カゼイン加水分解物、6mM L−プロリン、0.5g/l 2−(N−モルホリノ) エタンスルホン酸(MES)、0.2Mマンニトール、2%シヨ糖、1mg/l 2 ,4−ジクロロフェノキシ酢酸(2,4−D)、2.5g/l ゲルライト(Gelrit e)を補足し 、pH5.8に調整する。 − LsIDht1.5VII:MS塩(ムラシゲとスクーグ(Murashige and Sko og)、1968)に、0.5mg/lニコチン酸,0.5mg/l ピリドキシンHCl 、1mg/lチアミンHCl 100mg/lミオ−イノシトール、6mM L−プロリン 、0.5g/l MES、20g/lショ糖、10g/lグルコース、1.5mg/l 2,4 −D、2.5g/lゲルライト(Gelrite)を補足し、pH5.2に調整する。 − LSI:MS塩に、LSIDhy1.5VIIのビタミン、1g/lのカザミノ酸 、0.2Mショ糖、0.2Mグルコース、1.5mg/l 2,4−D、2.5g/l ゲルライト(Gelrite)を補足し、pH5.2に調整する。 − Ahx1.5Vllp500ino1000ppT10:MS塩に、1000mg /lミオ−イノシトール、0.5g/l MES、30g/lショ糖、10g/lグルコース 、1.5mg/l 2,4−D、2.5g/lフィタゲル(Phytagel)、10mg/lグル ホシネート−アンモニウム、500mg/lカルベニシリンを補足し、pH5.8に 調整する。 − Mh1VII p500ppT5:N6培地に、0.5g/lMES、20g/lショ 糖、1mg/l 2,4−D、5g/lグルホシネート−アンモニウム、500mg/lカ ルベニシリンを補足し、pH5.8に調整する。 − A37VII p500ppT2:MS塩に、0.5g/l MES、30g/lショ 糖、5mg/lゼアチン、2.5g/lフィタゲル(Phytagel)、2mg/lグルホシネー ト−アンモニウム、500mg/lカルベニシリンを補足し、pH5.8に調整する 。 − LSIIDhy1.5XI:LSIDhy1.5VII培地と同様であるが、6mM L−プロリンの代わりに1g/lのカサイノー酸(casaino acids)、そして2.5 g/lゲルライト(Gelrite)の代わりに0.5%アガロースBRLウトルラピュア (BRL Utlra Pure)を使用した。 − A6%Vll p500ppT2:MS塩に、0.5g/l MES、60g/lショ 糖、2.5g/lフィタゲル(Phytagel)、2mg/lグルホシネート−アンモニウム 、500mg/lカルベニシリンを補足し、pH5.8に調整する。1.2. T−DNAベクター: 例を通して、以下のT−DNAベクターを使用した: − pGSV71:pGSC1700(コルネリセンとバンデビーレ(Cornelis sen and Vandewiele)、1989)由来のT−DNAベクターであるが、β−ラ クタマーゼ遺伝子が欠如していることと、T−DNAが存在することで異なり、 配列番号1の配列を特徴とする。pGVS71は、CaMV35Sプロモーター に機能的に結合した選択性キメラbarマーカー遺伝子と、ノパリンシンターゼ 遺伝子の3’末端を有する。 − pTCO114:pGVS71に類似のT−DNAベクターであるが、ba r遺伝子のコード配列(ヌクレオチド1437位からヌクレオチド1988位ま での配列番号1のヌクレオチド配列)が、トウモロコシのadh1遺伝子のイン トロンを含むbar遺伝子の配列(配列番号2のヌクレオチド配列)により置換 されている。 − pTCO121:約1.3kbのBglII−SphI断片上にpTiBo54 2由来の追加のvirG遺伝子を有するT−DNAベクター。T−DNAは基本 的にpTCO114と同じである。このベクターは以下の方法で作製された: 約1.3kbのBglII−SphI断片を、pCNL2(リウ(Liu)ら、19 92)から精製した。この断片は、virBオペロンの3’末端、完全なvir G遺伝子、およびpTiBo542からのvirCオペロンの3’末端を有する 。この断片をT4ポリメラーゼで処理して平滑末端とし、XbaIで線状化しク レノウで処理したpGSV8に連結し、pGSV15を得た。pGSV8は、p GSC1700(コルネリセンとバンデビーレ(Cornelissen and Vandewiele) 、1989)由来のT−DNAベクターであるが、β−ラクタマーゼ遺伝子が欠 如していることと、T−DNAが存在することで異なり、配列番号3の配列を特 徴とする。次の工程で、キメラ選択性barマーカーを有するT−DNAをpG SV15に導入した。このために、pGSV15の約1.2kbのEcoRI−B stEII断片(pGSV15のT−DNA内のEcoRI部位)を、T−DNA を含むpTCO114(右の境界を除く)からの約4kbのEcoRI−BstE II断片で置換し、pTCO121を得た。 − pVE200:pTCO121として同じT−DNAを有するT−DNAベ クターであり、virBオペロン(virB11読みとり枠を含む)の3’末端 、完 全なvirG遺伝子、およびvirCオペロンの3’末端を含む、類似のpTi Bo542断片を有するが、virBオペロンの3’末端は、PCR増幅したv irBプロモーター断片により機能的に結合(すなわち、これに先行される)さ れている。このベクターは以下の方法で作製した: − プライマーVG40(配列番号4)とVG41(配列番号5)および鋳型と してA348(pSM30)(スタチェルとネスター(Stachel and Nester)、 1986)からの総DNAを使用して標準的ポリメラーゼチェイン反応により、 virBプロモーター断片を増幅した。ダス(Das)ら(1986)が記載した virBプロモーターを含む、約390塩基対の得られた断片(基本的に、EM BL受け入れ番号J03216のヌクレオチド475〜ヌクレオチド764の配 列に対応する)を、XbaIとNheIで消化し、Xbalで線状化したpCN L2(リウ(Liu)ら、1992)に連結して、pVE194を得た。pVE1 94では、virBオペロンの3’末端は、virBプロモーターの転写制御下 にある。 − 次に、virBプロモーターの制御下にあるpTiBo542のvirBオ ペロンの3’末端とpTiBo542のvirG遺伝子を含むDNA断片を、p VE194の約1.6kbのXbaI−BgglII断片、pVE194の約1.3k bのBglII−SphI断片、およびpGSV8からの約7.2kbのXbaI− SphI断片の間で、3者連結を行い、T−DNAを有するT−DNAベクター に導入した。得られたプラスミドを、pTVE197と命名した。 − pTCO114の選択マーカー遺伝子を、以下の3つの断片の連結により、 pTVE197に導入し: i)virBの3’末端とvirG遺伝子を含む、pTVE197の約5.3kb のBanII−BstEII断片; ii)右のT−DNA境界を有する、pTVE197の約3.7kbのBanII−E coRI断片; iii)キメラ選択bar遺伝子と左のT−DNA境界を有する、pTCO114 の約4kbのEcoRI−BstEII断片、 そして、T−DNAベクターpVE200を得た。1.3. アグロバクテリウム・ツメファシエンス(Agrobacterium tumefacien s) 株 T−DNAベクターであるpGSV71、pTCO114、pTCO121、 およびpVE200を、3親(triparental)接合プロトコール(ディッタ(Dit ta)ら、1980)を使用して、ストレプトマイシン(300μg/ml)とスペク チノマイシン(100μg/ml)に対する耐性について選択して,ヘルパープラス ミドpEHA101を有するヘルパーTi−プラスミドpAL4404またはE HA101を含むアグロバクテリウム株LBA4404に導入した。 例を通して、以下の株を使用した: A3593株:pGSV71を含むLBA4404 A3532株:pTCO121を含むLBA4404 A3638株:pVE200を含むLBA4404 A3460株:PTCO114を含むEHA101 A3533株:PTCO121を含むEHA101 A3637株:pVE200を含むEHA101 例例1.トウモロコシからのアセトシリンゴン前処理したI型カルスのアグロバク テリウムー介在形質転換 I型カルス断片は、基本的にWO92/09696に記載のように得た。受粉 の9〜12日後に、トウモロコシ株(Pa91×H99)×H99(PHH−株 )からの未成熟胚を穀粒から切り出し、表面を滅菌し、I型カルスの誘導のため にMahilVII上に広げた。J型カルスを、1ヶ月間隔で約2〜6ヶ月間、同 じ培地で継代した。次に、I型カルスを、平均長さ約1.5mmの断片に細かく切 断し、得られた断片を、100〜200μMアセトシリンゴンを補足したLSI Dhy1.5VII基質上で5日間インキュベートした。あらかじめ誘導したカル ス片を集め、さらに傷害することなく、適当なアグロバクテジウム株の懸濁液に 約3〜約20分間浸漬した。細菌懸濁液を以下の方法で得た:MAG培地[2g/ lグルコースを補足した最小A培地(ジェフリー・ミラー(Jeffrey Miller)、 1972)]、またはAB培地(チルトン(Chilton)ら、1974)で、細菌 を3〜6日間増殖させた。細菌を採取し、100〜200μMアセトシリンゴン を補足した液体LSI基質に、 約5×109細胞/mlの濃度で再懸濁した。 細菌懸濁液中に浸漬後、カルス断片を、100〜200μMアセトシリンゴン を補足したLSIIDhy1.5XI培地上で、約25℃で3〜6日間同時培養した (LBA−型株については3日間、EHA−型株については6日間)。 同時培養後、組織をAhx1.5VII p500ino1000ppT10に移 し、3〜4日間培養した。増殖しているホスフィノトリシン(PPT)−耐性カ ルスを切り出し、MhlVIIp500ppT5上で3週間の継代間隔で少なくと も2回継代した。胚形成性PPT−耐性カルスを,再生培地(A37VIIp500 ppT2.)上に広げ、同じ培地上で10〜14日間の間隔で胚形成性組織を2 回継代した。小さい植物を、A6%VIIp500T2基質を含有するガラス容器 に移してさらに増殖させ、次に、成長してくる苗条を1.5%ショ糖を補足した 半強度のMS培地に移して、さらに苗条の伸長と根の成長をさせた。ホスフィノ トリシンアセチルトランスフェラーゼ(PAT)活性について植物を試験し、P AT陽性植物を温室に移した。PAT陽性植物を、サザンハイブリダイゼーショ ンによりトランス遺伝子の存在について試験した。 表1.PHHトウモロコシ株のI型カルスのアグロバクテリウム−介在形質転換 の平均形質転換頻度の要約、アセトシリンゴン前処理有りまたは無し I型カルス断片がアセトシリンゴン含有培地でのインキュベーション(実験欄 で記載したアグロバクテリウム株による同時培養)により前処理されなかった対 照実験では、平均形質転換頻度は0.1%を超えなかった(表1を参照)が、P AT陽性植物が各ケースで得られた。 アセトシリンゴンを用いる前処理により、アグロバクテリウム株との同時培養 によるI型カルスの形質転換効率が少なくとも3倍上昇した。アセトシリンゴン で前 処理した約1700のカルス断片をA3460株と同時培養すると、5つのPA T陽性株が得られた(平均形質転換頻度は約0.3%;表1を参照)。 (各シリーズの実験について)約4000の前処理カルス断片をアグロバクテ リウム株A3638、A3533およびA3637と同時培養すると、それぞれ 37、30および33のPAT陽性植物株が得られた(平均形質転換頻度は約1 %)。従ってこれらの実験において、形質転換効率は少なくとも約7〜10倍改 良された。 アセトシリンゴンとの前処理によりトウモロコシ植物株(Pa91×H99) ×Pa91(PHP)から得られたI型カルスとPa91の同時培養について、 形質転換頻度が増強された。例2.追加のキメラvirB11遺伝子の存在は、アグロバクテリウム−介在形 質転換頻度を改良する I型カルス断片は、例1に記載のように得られ、100μMのアセトシリンゴ ンを補足したLSIDhy1.5VII基質で5日間インキュベートし、次にアグ ロバクテリウム株A3532とA3638とともに同時培養した。A3532株 についてはアセトシリンゴン前処理を行ってもPAT陽性株が1つのみしか得ら れなかった(形質転換頻度<0.1%)。しかし、T−DNAベクターのvir B11読みとり枠に先行する機能性virBプロモーターの存在は、形質転換効 率を少なくともほとんど10倍改良した(表1を参照)。例3.異なる植物性フェノール性化合物で前処理したトウモロコシからのI型カ ルスのアグロバクテリウム−介在形質転換 I型カルス断片は、例1に記載のように得られ、表IIに記載の100μMの植 物性フェノール性化合物を補足したLSIDhy1.5VII基質で5日間インキ ュベートした。約200のあらかじめ誘導したカルス断片を、アグロバクテリウ ム株A3637(またはA3638)で同時培養した。得られたPAT陽性株の 数と形質転換頻度を、表IIに要約する。 表II. アグロバクテリウム−介在形質転換頻度に及ぼす異なる植物性フェノ ール性化合物の作用 例4.アセトシリンゴンによるトウモロコシのI型カルスの前処理は電気穿孔法 による形質転換頻度を改良する 例1に記載のように、I型カルスから得られ、100μMアセトシリンゴン含 有培地で5日間プレインキュベートした、細かく切断したカルスを、さらに傷害 することなく、WO92/09696に記載の電気穿孔法に付した。簡単に説明 すると、約50のカルス片を、100μlのEPM−KCl緩衝液に再懸濁し、 室温で3時間あらかじめ原形質分離した。次にカルス片をEPM+KCl緩衝液 で洗浄し、エレクトロキュベットのEPM+KCl緩衝液に移した。プラスミド DNA(10μgのpDE110)を加え、DNAをカルス断片で室温で約1時 間インキュベートした。標準的条件(900μFコンデンサーからの初期電界強 度375V/cmで1パルス)で電気穿孔法を行った。カルスは決して氷上には置 かなかった。ホスフィノトリシン耐性カルスを選択し、既に記載されている(W O92/09696)ように植物を再生した。既に記載されている(WO92/ 09696)ように、ホスフィノトリシンアセチルトランスフェラーゼ活性を検 出した。 アセトシリンゴン(約0.23%)で前処理しなかった約5640のカルス片 の対照電気穿孔法により13のPAT陽性植物が得られたが、アセトシリンゴン (約0.75%)で前処理した約530のカルス片の電気穿孔法により4つのP AT陽性植物が得られた。すなわち、細かく切断したI型カルスを100μMア セトシリンゴン含有培地で5日間インキュベートして前処理した時、形質転換頻 度は約3倍高かった。例5.植物性フェノール性化合物の組合せは形質転換頻度をさらに上げる I型カルス断片を例1に記載のように得て、200μMアセトシリンゴン、又 は 100μMアセトシリンゴンと100μM p−ヒドロキシ安息香酸の組合せで 補足したLSKDhy1.5VII基質で5日間インキュベートした。約250の カルス片をアグロバクテリウムA株3533と同時培養した。アセトシリンゴン でプレ誘導後PPT含有培地で2つの苗条再生株(1つのPAT陽性株を含む) が得られ(頻度約1%)、アセトシリンゴン+p−ヒドロキシ安息香酸でプレ誘 導後PPT含有培地で7つの苗条再生株(5つのPAT陽性株を含む)が得られ た(頻度約3%)。例6.例1〜5のアグロバクテリウム−介在形質転換により得られたトランスジ ェニックトウモロコシ植物の解析 前述の例のトランスジェニックトウモロコシ植物を、サザン解析により解析し た。 第1の例において、単一のトランスジェニックカルス株から再生されたすべて のトランスジェニック植物が同一であるか、またはこれらは独立の形質転換に由 来するかを証明した。24の独立したトランスジェニックカルス株から得られた すべての再生植物をサザンで解析し、37の異なるタイプのT−DNA組み込み を同定した。すなわち、24の植物株(説明の欄に記載した)が、少なくとも3 7の独立した形質転換を示した。従って、形質転換した100のカルス片につい て得られたトランスジェニック植物株の数として表した形質転換頻度は、実際の 形質転換頻度より小さい。 次に、異なるトウモロコシ株中のトランス遺伝子のコピー数を、サザンハイブ リダイゼーションにより解析した。解析した形質転換株(T0)のほとんどは、 比較的単純なT−DNA組み込みパターン(4コピー未満)を示した。解析した トランス遺伝子株の約1/3(56/148)は、単一コビーT−DNA組み込 みを有した。ほんのわずかの株のみ(<10%)が、より複雑なT−DNA組み 込みパターン(>4コピー)を示した。 前述の例のトランス遺伝子トウモロコシ植物を、子孫のトランス遺伝子の分離 パターンについても解析した。バスタ(Basta)除草剤スプレーを使用して、5 7の独立したトランス遺伝子カルス株から再生された113植物中のPAT活性 の分離を追跡した。32の独立したトランス遺伝子カルス株から再生した74の 植物の子孫 では、PAT活性の1:1分離が観察され、T0植物では、1つのコピーまたは いくつかの密接に結合したコピーで除草剤耐性トランス遺伝子が存在することを 示していた。18の独立したトランス遺伝子カルス株から再生した31の植物の 子孫では、すべての植物がバスタ(Basta)除草剤スプーに対して耐性があるか 、または有意に多くの植物が感受性ではなく耐性であり、T0植物中に2つまた はそれ以上のトランス遺伝子の結合していないコピーが存在することを示してい た。最後に、7つの独立したトランス遺伝子カルス株から再生した14の植物の 子孫では、耐性のある植物はまったく無いかまたは有意に多くの植物が耐性では なく感受性であった。これらの後者の植物は、これ以上解析しなかった。 53の独立に形質転換したトウモロコシ植物(T0)についてバスタ(Basta )除草剤に対して耐性のT1子孫の2つの植物のサザン解析は、約70%の解析 したケース(35/53)で、両方の子孫の植物はT0親植物株と同じT−DN A組み込みパターンを有することを証明した。約18%(10/53)のケース で分離が観察された。
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Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.単子葉植物細胞のゲノムへのDNA断片の組み込み法であって、 1)DNA断片との接触の前に、植物性フェノール性化合物を含む培地上で、 非形質転換単子葉植物細胞の培養物を、細胞分裂を刺激し外来DNAの組み込み 能を増強するのに充分な時間、インキュベートする工程;および 2)DNA断片が非形質転換細胞により摂取され、非形質転換細胞のゲノムに 安定に組み込まれる条件下で、非形質転換細胞にDNA断片を接触させて形質転 換細胞を産生する工程、 を含んでなる、上記方法 2.形質転換細胞からトランスジェニック単子葉植物を再生する工程をさらに含 む、請求の範囲第1項に記載の方法。 3.植物性フェノール性化合物は、アセトシリンゴン、α−ヒドロキシ−アセト シリンゴン、シナピン酸、シリンジ酸(syringic acid)、フェルリ酸(ferulic acid)、カテコール、p−ヒドロキシ安息香酸、β−レソルシル酸(β-resorc ylic acid)、プロトカテク酸、ピロガロール酸、没食子酸、またはバニリンで ある、請求の範囲第1項に記載の方法。 4.植物性フェノール性化合物はアセトシリンゴンである、請求の範囲第3項に 記載の方法。 5.植物性フェノール性化合物は、アセトシリンゴン、α−ヒドロキシ−アセト シリンゴン、シナピン酸、シリンジ酸(syringi cacid)、フェルリ酸(ferulic acid)、カテコール、p−ヒドロキシ安息香酸、β−レソルシル酸(β-resorc ylic acid)、プロトカテク酸、ピロガロール厳、没食子酸、およびバニリンよ りなる群から選択される、少なくとも2つの植物性フェノール性化合物を含む混 合物である、請求の範囲第3項に記載の方法。 6.混合物は、少なくともアセトシリンゴンとp−ヒドロキシ安息香酸を含む、 請求の範囲第5項に記載の方法。 7.単子葉植物はトウモロコシ、イネ、コムギまたはオオムギである、請求の範 囲第1項に記載の方法。 8.単子葉植物はトウモロコシである、請求の範囲第1項〜6項までのいずれか 1 項に記載の方法。 9.非形質転換単子葉植物細胞の培養物はI型カルスである、請求の範囲第8項 に記載の方法。 10.I型カルスは、接触工程の前に断片に切断されている、請求の範囲第9項 に記載の方法。 11.I型カルスは、インキュベーション工程の前に断片に切断されている、請 求の範囲第9項に記載の方法。 12.I型カルス断片は最大0.5〜5mmの長さを有する、請求の範囲第10項 に記載の方法。 13.非形質転換細胞は、DNA断片との接触の前に、約1〜10日間、植物性 フェノール性化合物を含む培地上でインキュベートされる、請求の範囲第1項に 記載の方法。 14.非形質転換細胞は、DNA断片との接触の前に、約4〜5日間、植物性フ ェノール性化合物を含む培地上でインキュベートされる、鯖求の範囲第1項に記 載の方法。 15.非形質転換細胞は、DNA断片との接触の前に、約4〜5日間、植物性フ ェノール性化合物を含む培地上でインキュベートされる、請求の範囲第12項に 記載の方法。 16.非形質転換細胞は、電気穿孔法、ポリエチレングリコールを使用する直接 遺伝子移動、またはDNAコーティングしたマイクロプロジェクタイルによる衝 撃により、DNA断片と接触される、請求の範囲第1項に記載の方法。 17.非形質転換細胞は、DNA断片を含むアグロバクテリウム株との同時培養 法により、DNA断片と接触される、請求の範囲第1項に記載の方法。 18.非形質転換細胞は、DNA断片を含むアグロバクテリウム株との同時培養 法により、DNA断片と接触される、請求の範囲第12項に記載の方法。 19.アグロバクテリウム株は追加のvirG遺伝子コピーをさらに含む、請求 の範囲第17項に記載の方法。 20.virG遺伝子はpTiBo542から得られる、請求の範囲第19項に 記載の方法。 21.アグロバクテリウム株は、virBプロモーターに機能的に結合したvi rB11コード領域を含むキメラ遺伝子の追加のコピーをさらに含む、請求の範 囲第17項に記載の方法。 22.単子葉植物細胞を外来DNAと接触させる前に、植物性フェノール性化合 物を含む培地上で該細胞を培養することを含んでなる、単子葉植物細胞の安定な 形質転換の頻度を上げる方法。 23.植物性フェノール性化合物は、アセトシリンゴン、α−ヒドロキシ−アセ トシリンゴン、シナピン酸、シリンジ酸(syringic acid)、フェルリ酸(ferul ic acid)、カテコール、p−ヒドロキシ安息香酸、β−レソルシル酸(β-reso rcylic acid)、プロトカテク酸、ピロガロール厳、没食子酸、またはバニリン である、請求の範囲第20項に記載の方法。 24.アセトシリンゴン、α−ヒドロキシ−アセトシリンゴン、シナピン酸、シ リンジ酸(syringic acid)、フェルリ酸(ferulic acid)、カテコール、p− ヒドロキシ安息香酸、β−レソルシル酸(β-resorcylic acid)、プロトカテク 酸、ピロガロール酸、没食子酸、およびバニリンよりなる群から選択される、少 なくとも2つの植物性フェノール性化合物を含む、植物増殖培地用の組成物。 25.植物性フェノール性化合物はアセトシリンゴンおよびp−ヒドロキシ安息 香酸である、請求の範囲第24項に記載の方法。
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