JP2000509475A - 空気バネ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 空気バネ、特に鉄道車両、トラックおよびバス用の空気バネにおいて、必要に応じて補強挿入部材を備えた、エラストマ材料から形成されたベローズ３と、ポット２であって、その上方部分にベローズ３が装着され、該ベローズが好ましくはポットの外壁上に巻付けられるようになったポットと、板状のカバー１であって、ポット２から隔置され、かつ該カバーにベローズ３の他端が装着されているカバーと、カバー１に堅く装着された中央のロッドＡであって、カバーの外方に距離Ｂにわたって突出し、ベローズ３と平行に延びると共に、ポット２に入る中央のロッドと、ポット２とロッドＡの間に位置し、かつポット２の内壁に対して支持された玉継手７と、空気通路１９、２０と、玉継手７とロッドＡの間に配置されたすべりブッシュ６であって、ロッドの外壁によって案内されたすべりブッシュと、玉継手７とすべりブッシュ６の間に配置された中間ブッシュ５を有する空気バネ。

Description

【発明の詳細な説明】 空気バネ 本発明は空気バネ、特に鉄道車両、トラックおよびバス用の空気バネにおいて 、エラストマ材料から成るベローズであって、場合によっては補強挿入部材を備 えたベローズと、ポットであってその上方部分にベローズが固定され、この時ベ ローズが好ましくはポットの外壁に巻き付けられるようになったポットと、ポッ トに対して隔置された板状のカバーであって、該カバーにベローズの他端が固定 されたカバーと、中央に配置されたロッドであって、該ロッドがカバーと堅く結 合され、特に或突出長さだけカバーから突出して、ベローズど平行に延び、ポッ ト内に入るようになったロッドと、ポットとロッドの間に位置する玉継手であっ て、ポットの内壁に着座する玉継手と、空気通路を有する空気バネ（ＤＥ−Ａ− ３８ ２８ ２０３、ＥＰ−Ａ−０ ５５４５７３）に関するものである。 たとえば最近の鉄道車両においては、空気バネは往々にして二次空気バネシス テムとして使用される。このような二次空気バネシステムは、２０ＫＮまでの水 平力を静的に車体からボギー台車に伝え得るものでなければならない。この場合 ７°までの角度偏向が発生することがある。さらに構造高さが低い場合、および 重量が小さい場合には大きな垂直移動通路が必要とされる。 この問題を解決するために、本発明によれば、請求の範囲１の特徴部分に記載 された形式の空気バネは、連携的に次の追加部材を含んでいる： −玉継手とロッドの間に配置されたすべりブッシュであって、ロッドの外壁に 摺動自在に着座するすべりブッシュ、 −玉継手とすべりブッシュの間に位置する中間ブッシュ。 中間ブッシュ、すべりブッシュおよび玉継手はロッドを円筒的に囲繞する。し たがってロッド（案内軸とも称される）はシステム全体の核を形成する。 すべりブッシュおよび中間ブッシュは常に、一体的に形成される。最小の肉厚 が１．１ｍｍなるすべりブッシュは、摺動性の合成材料、特にポリテトラフルオ ロエチレンから成っている。組立を容易にするために、すべりブッシュは軸線方 向に、斜めに貫通する細隙を有している。中間ブッシュに対しては、伝熱性材料 、特にアルミニュウムが使用される。アルミニュウムを使用することは、重量軽 減にもつながる。 さらに中間ブッシュの内壁に空隙を設け、該空隙内に、ほぼ半分の肉厚を有す るすべりブッシュが着座するようにされる。中間ブッシュの外面にも同様に空隙 が設けられ、該空隙内に玉継手の内方部分が着座する。 空気通路に関しては、適当に次の型式のものが使用される： −管状のロッドは少なくとも一つの開口を有し、この開口は軸線方向に貫通す るロッドの内部空間を空気バネに結合する。 −中間ブッシュには、軸線方向に少なくとも一つの貫通管路または外方溝が配 置され、該外方溝は空気バネ空間と結合される。この場合好ましくは複数の 管路または外方溝が設けられ、該外方溝は実質的に中間ブッシュの全周にわ たって、等間隔に配分される。このようにして追加的に空気冷却が起こるよ うにされる。 なお両方の型式の空気通路を組合わせることもできる。 さらに適切な本発明の空気バネの形態は次の通りである： −管状のロッドの内壁を、すべりブッシュの区域において円錐形に形成し、ロ ッドの内部空間の直径を大とすることによって、重量を軽減する。これに関 連して最適な空気通路が得られる。 −玉継手の直径は１００〜２００ｍｍ、特に１３０〜１５０ｍｍで、これは小 直径構造部材に関連する。３層金属−エラストマ−組合わせ部材を使用する 時は、中央に配置されるエラストマ層の厚さは、５〜１５ｍｍ、特に６〜１ ０ｍｍとされる。 −玉継手は空気バネの下方部分に固定され、そのためには少なくとも一つの保 持リングの形をした部材が使用される。 −中間ブッシュも同様に、空気バネの下方部分に装着され、そのためには少な くとも一つの保持リングの形をした部材が使用され、該保持リングは、中間 ブッシュの外面に設けられた刻み目内に嵌め込まれる。 本発明の実施例を、次の略線図を参照して説明する： 図１は空気バネの軸線方向断面図； 図２は中間ブッシュの半径方向断面図。 これら図面に関連する参照番号のリスト： １ 板状カバー ２ ポット（巻付けピストン） ３ エラストマ材料（ゴムまたはゴム状合成材料）から成るベローズ ４ フランジ ５ 中間ブッシュ ６ すべりブッシュ ７ ３層金属−エラストマ−組合わせ部材としての玉継手 ８ 挟み金 ９ 保持リング １０ Ｏ−リング １１ Ｏ−リング １２ 溶接ねじ １３ 六角ナット １４ 円板 １５ 挿入ねじ １６ 挿入ねじ １７ 内方六角形部分 １８ 保持リング １９ ロッドの内部の空気通路 ２０ 中間ブッシュ内部の空気通路 ２１ ロッドの内部空間 ２２ 空気バネ空間 ２３ 中間ブッシュの内壁の空隙 ２４ 中間ブッシュの外壁の空隙 Ａ ロッド（管ロッド） Ｂ 突出長さ Ｃ 円錐形部分 Ｘ 軸線方向 図１によれば、中間ブッシュ（５）はその内壁に空隙（２３、図２）を有し、 この空隙内に、ほぼ半分の肉厚を有する滑りブッシュが挿入され、管ロッド（Ａ ）の外壁に着座している。さらに中間ブッシュ（５）は同様にその外壁に、空隙 （２４、図２）を有し、該空隙内には玉継手（７）が、３層金属−エラストマ− 組合わせ部材として、その内壁によって着座している。玉継手（７）および中間 ブッシュ（５）を安全にするために、空気バネの下方部分に二つの保持リング（ ９、１８）が設けられ、この時保持リング（１８）は、中間ブッシュの外壁内に 設けられた刻み目内に嵌め込まれる。管状ロッド（Ａ）は空気通路（１９）とし て、少なくとも一つの開口を有し、この開口はロッドの内部空間（２１）を空気 バネ空間（２２）に結合する。さらに管状のロッド（Ａ）はすべりブッシュ（６ ）の区域（Ｃ）において、ロッドの内部空間（２１）の直径を大とすることによ って円錐形に形成される。 図２は空気通路（２０）を示し、この通路は中間ブッシュ（５）内に、軸線方 向（Ｘ、図１）に配置され、かつ空気バネ空間に結合されている。この場合空気 通路は複数の外方溝から成り、該溝は実質的に同じ間隔で、中間ブッシュ（５） の全周に分配されている。中間ブッシュはその内方外壁に、外方空隙（２３、２ ４）を備えており、その意味はすでに図１に関する説明において明らかにした。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．空気バネ、特に鉄道車両、トラックおよびバス用の空気バネであって、 −場合によっては、補強挿入部材を備えた、エラストマ材料から成るベローズ （３）と、 −ポット（２）であって、その上部にベローズ（３）が固定され、好ましくは ベローズがポットの外壁に沿って巻成されているポットと、 −ポット（２）との間に距離をおいて配置された板状カバー（１）であって、 該カバーに、ベローズ（３）の他端が固定されているカバーと、 −中央に配置されたロッド（Ａ）であって、該ロッドがカバー（１）に堅く固 定され、特に突出部分（Ｂ）だけカバーから突出し、さらにベローズ（３） と平行に、ポット（２）内に延びているロッドと、 −ポット（２）とロッド（Ａ）の間に位置し、かつポットの内壁に着座する玉 継手（７）であって、好ましくは３層の金属−エラストマー組合わせ体であ り、かつ二つの金属層および中央に配置されたエラストマ層によって形成さ れている玉継手と、 −空気通路（１９、２０）と を含む空気バネにおいて、 −玉継手（７）とロッド（Ａ）の間にすべりブッシュ（６）が配置され、該す べりブッシュがロッドの外壁に対して摺動自在に着座し、 −さらに玉継手（７）と、すべりブッシュ（６）の間に位置する中間ブッシュ （５）が設けられ、 −さらに中間ブッシュ（５）、すべりブッシュ（６）および玉継手（７）が、 ロッド（Ａ）を円筒形に囲繞していることを特徴とする空気バネ。 ２．玉継手（７）のエラストマ層の厚さが５〜１５ｍｍ、特に６〜１０ｍｍで ある請求項１に記載の空気バネ。 ３．玉継手（７）の直径が、１００〜２００ｍｍ、特に１３０〜１５０ｍｍに 達し、かつ直径の小さな構造部材を被覆している請求項１または２に記載の空気 バネ。 ４．ロッド（Ａ）が、管状に形成され、特に軸線方向（Ｘ）に貫通するロッド の内部空間（２１）を形成することによって得られる請求項１から３までの何れ か一つの項に記載の空気バネ。 ５．管状のロッド（Ａ）が、すべりブッシュ（６）の区域（Ｃ）において、円 錐形に形成され、したがってロッドの内部空間（２１）の直径が下方において拡 大されている請求項４に記載の空気バネ。 ６．すべりブッシュ（６）および中間ブッシュ（５）がそれぞれ一体的に形成 されている請求項１から５までの何れか一つの項に記載の空気バネ。 ７．すべりブッシュ（６）が摺動性を有する合成材料、特にポリテトラフルオ ロエチレンによって形成されている請求項１〜６までの何れか一つの項に記載の 空気バネ。 ８．すべりブッシュ（６）が０、１ｍｍなる最少の肉厚を有している請求項１ から７までの何れか一つの項に記載の空気バネ。 ９．すべりブッシュ（６）が軸線方向（Ｘ）に、斜めに貫通する細隙を有して いる請求項１から８までの何れか一つの項に記載の空気バネ。 １０．中間ブッシュ（５）が伝熱材料、特にアルミニュウムから成っている請 求項１から９までの何れか一つの項に記載の空気バネ。 １１．中間ブッシュ（５）がその内壁に空隙（２３）を有し、該空隙内に、ほ ぼ半分の肉厚を有するすべりブッシュ（６）が着座している請求項１から１０ま での何れか一つの項に記載の空気バネ。 １２．中間ブッシュ（５）がその外壁に空隙（２４）を有し、該空隙内に、玉 継手（７）がその内方部分によって着座している請求項１から１１までの何れか 一つの項に記載の空気バネ。 １３．特に請求項４に関連して、空気通路（１９）が少なくとも一つの開口を 有し、該開口がロッドの内部空間（２１）を空気バネ空間（２２）に結合してい る請求項１から１２までの何れか一つの項に記載の空気バネ。 １４．空気通路（２０）が少なくとも一つの貫通管路または外方溝を有し、該 外方溝が中間ブッシュ（５）の内部に、軸線方向（Ｘ）に配置され、かつ空気バ ネ空間（２２）と結合されている請求項１から１３までの何れか一つの項に記載 の空気バネ。 １５．空気通路（２０）が複数の管路または外方溝から成り、該外方溝が実質 的に同じ間隔を有するように、中間ブッシュ（５）の全周にわたって分配されて いる請求項１４に記載の空気バネ。 １６．玉継手（７）が特に少なくとも一つの保持リング（９、１８）の形をな した部材によって、空気バネの下方部分に装着されている請求項１から１５まで の何れか一つの項に記載の空気バネ。 １７．中間ブッシュ（６）が特に保持リング（１８）の形をなした部材によっ て、空気バネの下方部分に装着され、該保持リングが、中間ブッシュ（５）の外 壁内に形成された刻み目内に嵌め込まれている請求項１から１６までの何れか一 つの項に記載の空気バネ。