JP2000508321A - チオールへの有機チオシアネートおよび有機ジスルフィドの触媒水素化分解 - Google Patents

チオールへの有機チオシアネートおよび有機ジスルフィドの触媒水素化分解

Info

Publication number
JP2000508321A
JP2000508321A JP9536515A JP53651597A JP2000508321A JP 2000508321 A JP2000508321 A JP 2000508321A JP 9536515 A JP9536515 A JP 9536515A JP 53651597 A JP53651597 A JP 53651597A JP 2000508321 A JP2000508321 A JP 2000508321A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
catalyst
group
thiocyanate
disulfide
telomer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9536515A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4087902B2 (ja
Inventor
ジェイコブソン,スティーヴン,アーネスト.
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
EI Du Pont de Nemours and Co
Original Assignee
EI Du Pont de Nemours and Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by EI Du Pont de Nemours and Co filed Critical EI Du Pont de Nemours and Co
Publication of JP2000508321A publication Critical patent/JP2000508321A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4087902B2 publication Critical patent/JP4087902B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C319/00Preparation of thiols, sulfides, hydropolysulfides or polysulfides
    • C07C319/02Preparation of thiols, sulfides, hydropolysulfides or polysulfides of thiols
    • C07C319/06Preparation of thiols, sulfides, hydropolysulfides or polysulfides of thiols from sulfides, hydropolysulfides or polysulfides
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C319/00Preparation of thiols, sulfides, hydropolysulfides or polysulfides
    • C07C319/02Preparation of thiols, sulfides, hydropolysulfides or polysulfides of thiols

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 水素と、チオシアネートまたはジスルフィドとの反応によりチオールを合成するための方法であって、チオシアネートとの反応は、VIII族の金属またはそれらの混合物を含む触媒の存在下において実施され;およびチオシアネートまたはジスルフィドとの反応は、IB族、IIB族、IIIA族、IVA族、VA族およびVIA族からなる群から選ばれる改質金属の存在下においてVIII族の金属またはそれらの混合物を含む触媒を用いて実施され、前記触媒は、多孔性の不溶性担体上にあることを特徴とする方法。

Description

【発明の詳細な説明】 チオールへの有機チオシアネートおよび有機ジスルフィドの触媒水素化分解 発明の分野 本発明は、有機チオシアネートおよび有機ジスルフィドを触媒水素化分解して チオールを生成するための方法に関するものである。 発明の背景 有機チオール合成に対する慣用の方法は、還元剤としてリチウムアルミニウム ハイドライドまたはZn−HClのようなヒドリドを使用し、有機チオシアネー トまたはスルフィドをチオールに転換する。チオール合成に対する通常の工業的 方法は、アルキルハライドとチオ尿素との反応を伴い、イソチウロニウム塩を生 じ、これをアルカリまたは高分子量のアミンで分解しチオールを生じる。チオ尿 素は被爆の危険がある発癌性物質であり、安全性のためにインシネレーターのよ うな特定かつ高価な器具が必要となる。 米国特許第5,202,443号に記載の方法では、治療用の化合物の合成における最 終段階で、パラジウム−炭素触媒を用いた水素化分解によりチオシアネート誘導 体を相当するチオールに転換する。改質(modifier)金属は使用されていない。 高いレベルの触媒の使用においてでさえも、比較的低い収率となる。 チオシアネートおよびジスルフィドから高い収率で有機チオールを合成するた めの、経済的かつ環境的に許容できる方法に対する要望がある。本発明の方法は 、この要望を満たすものである。 発明の要旨 本発明は、式IまたはIIのチオールを合成するための方法を具えるもので あり、 R1−(X)a−SH I、または (式中、 Xは、(CH2)mであり、mは1または2であり; aは、0または1であり; R1は、 必要に応じてC1−C30のパーフルオロアルキルで置換されたC1−C30の直鎖 の、枝分かれの、または環状のアルキル; C1−C30のパーフルオロアルキル; H−D−GまたはF−E−G、 ここで、 Dは、―(CH2b―; Eは、−(CF2b−; Gは、−[A−(CH2cd−(CH2e−、−[A−(CF2cd−(C F2e−、−[A−(CF2cd−(CH2e−または−[A−(CH2cd −(CF2e−であり;ここで、各Aは、−N(R3)−、−C(O)N(R3) −、−CO2−、−SO2N(R3)−、−O−および−S−からなる群から別々 に選ばれ;ここでR3は、H、C1−C30のアルキル、またはC1−C30のパーフ ルオロアルキルであり;各bおよびeは、別々に0または1から29の正の整数 であり、各cおよびdは、別々に1から30の正の整数であり、b+e+(cx d)は30以下であり;および 必要に応じてC1−C24のアルキル、C1−C24のパーフルオロアルキル、F、 Br、Cl、N(R32、CON(R32、CO2(R3)、CO(R3)、SO2N( R32、O(R3)またはS(R3)で置換されたC6−C30のアリールであり、 ここでR3は、H、C1−C30のアルキルまたはC1−C30のパーフルオロアルキ ルであり;および R2は、−D−G−または−E−G−であり、ここでD、EおよびGは、上に 定義した通りであり、b+e+(cxd)は8以下であり; 前記方法は、水素と A.式IIIのチオシアネート、 R−(X)a−SCN III (式中、Rは、上に定義したようなR1またはR2であり、Xおよびaは、式Iお よびIIに対して上に定義した通りである) との、VIII族の金属あるいはそれらの混合物、またはIB族、IIB族、IIIA族、IVA 族、VA族およびVIA族の金属あるいはそれらの混合物からなる群から選ばれる改 質金属存在下における前記触媒を用いる反応を含み、前記触媒は多孔性の不溶性 担体上に存在する。 さらに、上に定義したような式IまたはIIのチオールの合成を含む本発明は、 水素と式IVのジスルフィド、 R−(X)a−S−S−(X)a−R IV (式中、Rは、上に定義した通りのR1またはR2であり、Xおよびaは、式Iお よびIIについて上に定義した通りである) との、IB族、IIB族、IIIA族、IVA族、VA族およびVIA族の金属またはそれらの混 合物からなる群から選ばれる改質金属の存在下においてVIII族の金属またはそれ らの混合物を含む触媒を用いる反応を含み、前記触媒は多孔性の不溶性担体上に 存在する。 本発明の詳細な説明 本発明の方法は、多くの有機チオシアネートおよびジスルフィドの水素化分解 に対して有用である。ここで、反応剤として使用するのに適当なチオシアネート およびジスルフィドとしては、それぞれ式IIIおよびIVのものが挙げられる; R−(X)a−SCN III R−(X)a−S−S−(X)a−R IV (式中、Xは、(CH2)mであり、mは、1または2であり、aは、0または1で あり、およびRは、R1およびR2に対して上に定義したような有機ラジカルであ る。例えば、RはR1および1から約30の炭素のアルキルラジカルであり、直 鎖の、枝分かれのまたは環状の構造を含み、例えば、メチル、エチル、プロピル 、ブチル、イソプロピル、イソブチル、sec−ブチル、t−ブチル、シクロプロ ピルまたはシクロブチルである。また、Rは、パーフルオロブチル、パーフルオ ロブチルエチルまたはパーフルオロヘキシルエチルのような1から約30の炭素 のパーフルオロアルキル基である。かかる化合物は、フルオロケミカル中間体“ ZONUL”のように、E.I.du Pont Nemours and Company(Wilmington,DE)からフ ルオロテロマー中間体として入手できる。 また、Rは、H−D−GまたはF−E−Gであり、ここで Dは、−(CH2b−; Eは、−(CF2b−; Gは、−[A−(CH2cd−(CH2e−、−[A−(CF2cd−(C F2e−、−[A−(CF2cd−(CH2e−または−[A−(CH2cd −(CF2e−である。 各Aは、−N(R3)−、−C(O)N(R3)−、−CO2−、−SO2N(R3 )−、−O−および−S−からなる群から別々に選ばれ;ここでR3は、H、C1 −C30のアルキル、またはC1−C30のパーフルオロアルキルであり;各bおよ びeは、別々に0または1から29の正の整数であり、各cおよびdは、別々に 1から30の正の整数であり、b+e+(cxd)は30以下である。 したがって、Rは以下を含む: 1) H(CH2b−[A−(CH2cd−(CH2e− 2) F(CF2b−[A−(CF2cd−(CF2e− 3) H(CH2b−[A−(CF2cd−(CF2e− 4) F(CF2b−[A−(CH2cd−(CH2e− 5) H(CH2b−[A−(CF2cd−(CH2e− 6) H(CH2b−[A−(CH2cd−(CF2e− 7) F(CF2b−[A−(CH2cd−(CF2e− 8) F(CF2b−[A−(CF2cd−(CH2e- さらに、Rは、6から約30の炭素からなるアリールラジカルであり、フェニ ル、ナフチル、ビフェニル、等、または置換アリールラジカルを含む。代表的な 置換体は、メチル、エチル、プロピル、ブチル、イソプロピル、イソブチル、se c−ブチル、t−ブチル、シクロプロピル、シクロブチル、等のような1から約 24の炭素からなるアルキル基;パーフルオロブチル、パーフルオロブチルメチ ル、パーフルオロヘキシルメチル、パーフルオロブチルエチル、またはパーフル オロフェニルエチルのような1から約24の炭素からなるパーフルオロアルキル 基;N(R2);C(O)N(R2);CO2(R3);CO(R3);F;Cl; Br;SO2N(R32;O(R2);およびS(R3)であり、ここで、R3はH 、C1−C20のアルキル、またはC1−C30のパーフルオロアルキルである。Rが R2および2価であるときは、−D−G−または−E−G−であり、ここでD、 EおよびGは上に定義している。この場合b+e+(cxd)は、8以下である 。Rは、上記式を1から16に限定して表すことができ、ここで、最初のFまた はHは結合によって置換される。2つの末端結合は、式IIのCH−(X)a−S Hに連結し、それによって、最初の炭素原子を有する環状構造を形成する。 ここで、反応剤としては、テロマーBチオシアネートおよびテロマーBジスル フィドが好適である。これらの反応剤は、式IIIおよびIVの例であり、式中のa は1である。ここで使用される“テロマーBチオシアネート”という用語は、F (CF2x(CH2y−SCN、またはそれらの混合物を意味するものであり、 xは4から20であり、yは2である。ここで使用される“テロマーBジスルフ ィド”という用語は、F(CF2x(CH2y−S−S−(CH2x(CF2)y F、またはそれらの混合物を意味するものであり、xは4から20、yは2であ る。 パーフルオロヘキシル、パーフルオロオクチル、パーフルオロデシル、パーフ ルオロドデシルのように、式中のxが6、8、10または12であることが好ま しい。 テロマーBチオシアネートおよびテロマーBジスルフィドにおけるxに対して 好適な炭素鎖の長さの分布は、それらが混合物として生じるときには、以下の通 りである; 1)C4−6%、C6−56%、C8−26%、C10−8%および C12−4%であり; 2)C4−0.2%、C6−33%、C8−35%、C10−19%および C12−12.8%であり; 3)C4−0.2%、C6−2%、C8−54%、C10−30%、C12− 10%、C14−3%およびC16−0.8%である。 本発明の方法は、典型的に非常に高い収率(98−100wt%)を提供する 。例えば、チオール2−パーフルオロヘキシル−1−エタンチオールは、2−パ ーフルオロヘキシル−エタンチオシアネートまたはビス−(2−パーフルオロヘ キシルエタン)−ジスルフィドのようなフルオロテロマー中間体の水素化分解に より生じ、98〜100wt%の収率で得られる。 本発明の方法に使用する触媒としては、チオシアネートの水素化分解のために VIII族の金属またはVIII族の金属の混合物を含む。VIII族の金属あるいはそれら の混合物、またはIB族、IIB族、IIIA族、IVA族、VA族およびVIA族からなる群ま たはそれらの混合物から選ばれる改質金属を、チオシアネートまたはジスルフィ ドの水素化分解に対して使用する。溶剤に不溶性である多孔性の不活性物質に担 持させた触媒をこの方法に使用してもよい。触媒金属としては、Pd、Pt、お よびRuが好ましく、改質金属としては、Cu、Ag、Au、Sn、Pb、Bi 、In、Tl、S、SeおよびTeが好ましい。担体として有用な物質としては 、活性炭、アルミナ、シリカ、アルミノ−シリケート、ジルコニア、チタニア、 炭酸カルシウム、ゼオライト、およびマグネシアが挙げられる。 改質金属が存在するときは、触媒は約1重量%から約20重量%までのVIII族 の金属および約0.1重量%から約5重量%までの改質金属を含み、その残り は担体成分である。改質剤が存在しないときは、触媒は約1重量%から約20重 量%までのVIII族の金属を含み、その残りは担体成分である。好適な組成として は、活性炭において1〜20wt%のPdおよび0.1〜1wt%のSnである 。VIII族の金属を使用に先立ち、水素のような還元剤で予め還元することも好ま しい。 本発明の方法において使用するのに適当な溶剤は、基質を溶解するかまたは少 なくとも部分的に溶解し、かつ触媒、またはその担体を除いた生成物を完全に溶 解する。溶剤は、望ましくない副生成物を形成し、そのため所望の生成物の回収 をより複雑にさせる結果となるような水素化分解または還元的水素化を受けない 。さらに適当な溶剤は、触媒の活性に相反する影響を与えない。2以上の誘電率 を有する溶剤が好ましい。所望のチオールに関する反応速度および収率の点から 最も優れた結果が、通常、大部分の極性溶剤を用いて得られる。適当な溶剤の例 としては、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、ジクロロメタン、エチルアセ テート、1,1−ビス(3,4−ジメチルフェニル)エタン、o−ジクロロベン ゼン、およびそれらと水との混合物であり、後者の溶剤の利点は、低い極性溶剤 の場合に最も明らかになる。別法としては、溶剤なしで実施することができる。 この方法は、代表的に、ヒーター、スターラーまたはシェーカー、圧力ならび に温度測定装置および計量ガス供給ライン(metered gas supply lines)に連結 した入口/出口を備えた圧力容器において実施する。反応剤は、腐蝕性でないた め、軟鋼またはステンレス鋼のような容易に入手できる安価な物質を反応器およ び補助器材に使用することができる。 成分に関する以下の濃度範囲は、反応器への全充填を基準にした重量パーセン トとして付与される。好適な範囲とは、反応器の容量および生成物の収量に関し て、この方法の最も経済的な操作で得られたものである。反応器へのR−(X)a −SCNまたはR−(X)a−S−S−(X)a−Rといった基質の最初の充填は、約 5%から約99.9%、代表的には30%から60%である。触媒は、約0.1 %から約5%であり、もしあれば、その残りは、必要に応じて80重量%までの 水を含む溶剤である。基質の触媒に対するモル比は、代表的には、VIII 族の金 属を含む触媒を基準にして、25:1から2000:1であってよい。 反応器は、代表的に周囲圧力において非酸化ガスで数回パージされる。非酸化 ガスとしては、最も安価であるために窒素ガスが好ましい。これに引き続き、水 素で数回パージする。次いで、反応器を密閉し、撹拌または振とうにより充分に 混合しながら、内容物を加熱して約50℃から約250℃までの所望の温度にす る。反応器は、800〜1800RPMで効率のよい撹拌を伴ってかき混ぜるこ とが好ましい。次いで、水素圧を約14×105から約70×105Pa間の所望 のレベルに調節するけれども、反応器に危険のない範囲までの高い圧力を使用す ることができる。さらなる水素の消費が起こらなくまるまで、反応物を連続的に かき混ぜる一方で、温度と圧力を維持する。 この方法のかかるステップの間、反応器を密閉し、反応において水素が消費さ れるにっれて水素を追加することにより水素圧を維持した。別法としては、水素 化分解のステップを通して反応器中の水素圧を所望のレベルに維持しながら、反 応器に水素を連続的に通した。この方法の間、パージのように水素ガスを使用す ることは有益である。例えば、チオシアネートの水素化分解からのHCNといっ た、触媒に有害になり得る望ましくない副生成物を取り除くためであり、すなわ ち、触媒の活性寿命(active life)を延長することで触媒の性能を改善する。 この方法に引き続き、水素の消費をモニターするか、または液体溶液を採取する かする。通常、この方法は、特定の基質、および反応を実施する温度ならびに圧 力に依存して、約1から約15時間で完了する。 次いで、温度および圧力を室温条件に調節し、水素ガスが無くなるまで、反応 器を非酸化ガスで数回パージする。次いで、反応器の圧力を抜き(discharged)、 濾過、デカントまたは遠心分離することにより溶剤と生成物とから触媒を分離す る。通常は、濾過が最も経済的であるために好ましい。次いで、蒸留または抽出 により溶剤を分離する。通常、蒸留が最も簡単で、かつ最も経済的な方法である 。前記の方法のいずれかにより回収された有機チオールを精製し、さらに慣用の 方法により分析する。 本発明の方法は、有機チオールを合成するのに有用である。有機チオールは洗 浄剤の調製に対して、および例えば、アンギオンテンション−転換(arngiotens ion-converting)酵素の強力な阻害剤であるメルカプトアシルプロ リン(これは高血圧および心疾患に対する治療に使用される)といった治療上の 生成物のような種々の有機化合物を合成するための中間体として有用である。フ ッ素化チオールは、例えば、水面上の油の火災に対する火災消火(fire-extingu ishing)基質として、および紙製品または織物仕上に対する添加剤として有用で ある。 実施例 以降の実施例において、“転換”とは、消費されたR−(X)a−SCNまたは R−(X)a−S−S−(X)a−Rのモル%を意味し;“選択性”とは、生成された R−(X)a−SHのモル数を消費されたR−(X)a−SCNまたはR−(X)a−S −S−(X)a−Rのモル数で割り、100を掛けたものと定義する。収率は、最 初のR−(X)a−SCNまたはR−(X)a−S−S−(X)a−Rを基準にして、回 収されたR−(X)a−SHのモル%である。 実施例1 2−パーフルオロヘキシル−エタンチオシアネート(II)の 水素化分解による2−パーフルオロヘキシル−エタンチオール(I)の合成 ヒーター、圧力ゲージならびに温度ゲージおよび計量ガス供給ラインに連結し た入口/出口を備えた400ccのステンレス鋼シェーカーボンベ(shaker bomb)に、150g(0.37モル)の(C613CH2CH2SCN);200 gのテトラヒドロフラン(J.T.Bakerから市販されているA.C.S.試薬用);2. 0gの予め還元した触媒(活性炭に担持させた5wt%Pd−0.3wt%Sn );および2.0gのビフェニル(Aldrich製)(ガスクロマトグラフィー分析の ための内部標準)を充填した。基質/触媒のモル比は、Pd金属を基準にして3 94であった。 ボンベを窒素で3回パージし、いかなる酸素も除去し、引き続き、水素で3回 パージした。水素圧は、室温において約14×105パスカルに調節し、次いで 反応物を125℃にした。水素圧を26.7×105パスカルまで増加し、次い でボンベを振とうさせ、さらに水素の消費が起こらなくなるまで(これには、約 12時間かかる)これらの条件を維持した。水素化分解が完了したとき、温度お よび圧力を周囲条件まで調節し、次いで、ボンベを窒素で3回パージすることに より、いかなる残留した水素も取り除いた。サンプルを移し、G.C.分析した ところ、(II)は100%転換され、(I)を生成する選択性が98.2%である ことを示した。ジスルフィドは検出されなかった。 ボンベの圧力を抜き、内容物を濾過し、触媒を単離した。テトラヒドロフラン は、周囲圧力で蒸留することにより回収した。生成物(I)を真空蒸留で精製し たところ、回収収率91%に相当する128gが得られた。G.C.およびプロ トンNMRによる分析では、生成物の純度が99.9%であることを示した。実施例2 2−パーフルオロヘキシル−エタンチオシアネート(II)の 水素化分解による2−パーフルオロヘキシル−エタンチオール(I)の合成 この実施例は、改質金属成分を混入しないPd触媒を用いた効果を例示するも のである。反応は、触媒が予め還元した、活性炭に担持させた5wt%Pd(2 .0g)であったことを除いて、実施例1で使用したような同様の物質および量 を用いることで実施した。反応器および工程の条件は、実施例1で記述したもの と同一である。水素化分解の完了時にサンプルを反応器から移し、G.C.分析 したところ、(II)は73.6%転換され、(I)を生成する選択性は26.2% のみであり、およびジスルフィドを形成する選択性は57.3%であることを示 した。Pd触媒は、(II)の著しく少ない転換率および(I)の生成に対していっ そう低い選択性を提供した。実施例1で得られたよりも、いっそう低い収率の( I)を回収するために、大量のジスルフィドの形成は分離ステップが必要となる 。実施例3 ビス−(2−パーフルオロヘキシルエタン)−ジスルフィド(III)の 水素化分解による2−パーフルオロヘキシル−メルカプトエタン(I)の合成 最初に70.1g(0.093モル)の(III)(C613CH2CH2S−)2、 50gのテトラヒドロフラン、0.5gの予め還元した触媒(活性炭に担持させ た5wt%Pd−0.3wt%Sn)、および2.0gのビフェニルを充填し、 実施例1において記述した操作を実施した。基質/触媒のモル比は、388であ った。 水素化分解の完了時にサンプルをボンベから取り出し、次いで、G.C.によ り分析したところ、(III)は100%転換され、(I)を生成する選択性が92.8 %であることを示した。 実施例4−10 この方法において、異なる溶剤を使用して得られた結果を表1にまとめた。反 応器および工程の条件は、実施例1において記述されたものと同一であり、実施 例1で使用したような反応器に基質ならびに触媒を同じ量で添加した。表 1 異なる溶剤における(I)の水素化分解 実施例11 2−パーフルオロヘキシル−エタンチオシアネート(II)の 水素化分解による2−パーフルオロヘキシル−エタンチオール(I)の合成 実施例1において記述したような400ccシェーカーボンベに、75.0g (0.185モル)の(II)、100gのジクロロメタン、100gの水、0.5 gの予め還元した触媒(活性炭に担持させた5wt%Pd−0.3wt%Sn) および2.0gのビフェニル(G.C.分析のための内部標準)を充填した。 操作は、反応を150℃、26.7×105パスカルにおいて12時間にわた って実施したこと以外は、実施例1に記述した通りである。反応の完了時にG. C.によりサンプルを分析したところ、(II)は100%転換され、(I)を生成 する選択性は99%であることを示した。少量の(1%)のジスルフィドが存在 することが分かった。実施例12 テロマーBチアシアネートの水素化分解によるテロマーBチオールの合成 実施例1において記述したような400ccシェーカーボンベに、54.5g (0.108モル)のテロマーBチオシアネート(Zonyl(登録商標)TTS、M. W.=505)(E.I.du Pont de Nemours and Co.(Wilmington、DE)から提 供された)、7gのジクロロメタン、72gの水、0.25gの予め還元した触 媒(活性炭に担持させた5wt%Pd−0.5wt%Sn)および1.0gのビ フェニル(G.C.分析のための内部標準)を充填した。 操作は、実施例11において記述したものと同様であった。反応の完了時にサ ンプルをG.C.分析したところ、テロマーBチオシアネートは、99%転換さ れ、テロマーBチオールを生成する選択性が99.5%であることを示した。少 量(0.5%)のテロマーBジスルフィドも得られた。 実施例13 n−オクチルチオシアネート(II)の 水素化分解によるn−オクチルチオール(I)の合成 実施例1において記述したような400ccシェーカーボンベに、20.0g (0.117モル)の(II)、180gのテトラヒドロフラン、2.00gの予め 還元した触媒(活性炭に担持させた5wt%Pd−0.5wt%Sn)、および 1.0gのオルト−ジクロロベンゼン(G.C.分析のための内部標準)を充填 した。水素圧を室温において26.7×105Paに調節し、次いで反応物を1 50℃にした。水素圧を70×105Paまで高め、かつ12時間にわたって反 応した。反応の最後に、G.C.によりサンプルを分析したところ、(I)(選択 性92%)およびn−オクチルジスルフィド(選択性6%)への(II)の転換が 99.6%であることを示した。実施例14 ベンジルジスルフィド(II)の 水素化分解によるベンジルチオール(I)の合成 実施例1において記述したような400ccシェーカーボンベに、12.3g (0.05モル)の(II)、100gのテトラヒドロフラン、1.0gの予め還元 した触媒(活性炭に担持させた5wt%Pd−0.5wt%Sn)、および1. 0gのビフェニル(G.C.分析のための内部標準)を充填した。水素圧を室温 において26.7×105Paに調節し、次いで反応物を150℃にした。水素 圧を70×105Paまで高め、かつ12時間にわたって反応した。反応の最後 に、G.C.によりサンプルを分析したところ、(I)(選択性87%)およびト ルエン(選択性17%)への(II)の転換が91%であることを示した。 実施例15 2−パーフルオロヘキシル−エタンチオシアネート(II)の 水素化分解による2−パーフルオロヘキシル−エタンチオール(I)の合成 スターラー、熱電対、浸漬管(dip tube)、ガス入口/出口の継手(inlet and outlet couplings)を備えた1リットルのハステロイのオートクレーブに、22 5g(0.555モル)の(II)、300gのエチルアセテート、1.3gの還元 した触媒(活性炭に担持させた5wt%Pd−0.5wt%Sn)、および3. 00gのビフェニル(G.C.分析のための内部標準)を充填した。ボンベを窒 素で3回パージし、いかなる酸素も取り除いた。オートクレーブを水素で26. 7×105Paまで加圧し、1100RPMで撹拌しながら、オートクレーブを 通る水素の連続的なパージの間、水素供給質量流量(mass flow)コントローラ ーを0.3標準リットル/分に調節した。 反応混合物を26.7×105Paの一定圧力において175℃まで加熱した 。 これらの条件下において4時間にわたり反応を実施し、次いで室温まで冷却した 。次いで、混合物を窒素で6.7×105Paまで加圧し、数回排気した。G. C.分析は、(II)の(I)への転換(選択性96%)が100%であることを示 した。 実施例16 テロマーBチオシアネートの 水素化分解によるテロマーBチオールの合成 実施例15において記述したものと同様の1リットルのオートクレーブに、2 18g(0.432モル)のテロマーBチオシアネート(Zonyl TTS、M.W. =505)(E.I.du Pont de Nemours and Co.(Wilmington、DE)から提供さ れた)、218gのエチルアセテート、1.0gの予め還元した触媒(活性炭に 担持させた5wt%Pd−0.5wt%Sn)、および3.00gのビフェニル (G.C.分析のための内部標準)を充填した。反応混合物を26.7×105 Paの一定圧力において、4時間にわたって175℃まで加熱した。G.C.分 析は、テロマーBチオール(選択性99%)およびテロマーBジスルフィド(選 択性1%)へのテロマーBチオシアネートの転換が100%であることを示した 。 実施例17 テロマーBチオシアネートの 水素化分解によるテロマーBチオールの合成 46.7×105Paの一定の水素圧において、1.5時間にわたって175 ℃で加熱したことを除いて、実施例16と同様のオートクレーブおよび反応剤を 使用した。G.C.分析は、テロマーBチオール(選択性99%)およびテロマ ーBジスルフィド(選択性1%)へのテロマーBチオシアネートの転換が100 % であることを示した。 実施例18 テロマーBチオシアネートの 水素化分解によるテロマーBチオールの合成 オートクレーブ、反応剤および条件は、1.0gの予め還元した触媒(活性炭 に担持させた5wt%Pd−0.5wt%Sn)を活性炭に担持させた予め還元 した5wt%Pdに置き換えることを除いて、実施例17と同様であった。G. C.分析は、テロマーBチオール(選択性89%)およびテロマーBジスルフィ ド(選択性10%)へのテロマーBチオシアネートの転換が91%であることを 示した。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1998年4月21日(1998.4.21) 【補正内容】 明細書 チオールへの有機チオシアネートおよび有機ジスルフィドの触媒水素化分解 発明の分野 本発明は、有機チオシアネートおよび有機ジスルフィドを触媒水素化分解して チオールを生成するための方法に関するものである。 発明の背景 有機チオール合成に対する慣用の方法は、還元剤としてリチウムアルミニウム ハイドライドまたはZn−HClのようなヒドリドを使用し、有機チオシアネー トまたはスルフィドをチオールに転換する。チオール合成に対する通常の工業的 方法は、アルキルハライドとチオ尿素との反応を伴い、イソチウロニウム塩を生 じ、これをアルカリまたは高分子量のアミンで分解しチオールを生じる。チオ尿 素は被爆の危険がある発癌性物質であり、安全性のためにインシネレーターのよ うな特定かつ高価な器具が必要となる。 米国特許第5,202,443号に記載の方法では、治療用の化合物の合成における最 終段階で、パラジウム−炭素触媒を用いた水素化分解によりチオシアネート誘導 体を相当するチオールに転換する。改質(modifier)金属は使用されていない。 高いレベルの触媒の使用においてでさえも、比較的低い収率となる。米国特許第 5,493,058号では、遷移金属スルフィド触媒を使用したジメチルジスルフィドの 触媒水素化分解によるメチルメルカプタンの合成を開示している。 チオシアネートおよびジスルフィドから高い収率で有機チオールを合成するた めの、経済的かつ環境的に許容できる方法に対する要望がある。本発明の方法は 、この要望を満たすものである。発明の要旨 本発明は、式IまたはIIのチオールを合成するための方法を具えるものであり 、 R1−(X)a−SH I、または (式中、 Xは、(CH2mであり、mは1または2であり; aは、0または1であり; 請求の範囲 1. 以下の式IまたはIIのチオールを合成するための方法であって、 R1−(X)a−SH I、または (式中、 Xは、(CH2mであり、mは1または2であり; aは、0または1であり; R1は、 必要に応じてC1−C30のパーフルオロアルキルで置換されたC1−C30の直鎖 の、枝分かれの、または環状のアルキル; C1−C30のパーフルオロアルキル; H−D−GまたはF−E−G、 ここで、 Dは、―(CH2b―; Eは、−(CF2b−; Gは、−[A−(CH2cd−(CH2e−、−[A−(CF2cd−(C F2e−、−[A−(CF2cd−(CH2e−または−[A−(CH2cd −(CF2e−であり;ここで、各Aは、−N(R3)−、−C(O)N(R3) −、−CO2−、−SO2N(R3)−、−O−および−S−からなる群から別々 に選ばれ;ここでR3は、H、C1−C30のアルキル、またはC1−C30のパーフ ルオロアルキルであり;各bおよびeは、別々に0または1から29の正の整数 であり、各cおよびdは、別々に1から30の正の整数であり、但し、b+e+ (cxd)は30以下であり;および 必要に応じてC1−C24のアルキル、C1−C24のパーフルオロアルキル、F、 Br、Cl、N(R32、CON(R32、CO2(R3)、CO(R3)、SO2N( R32、O(R3)またはS(R3)で置換されたC6−C30のアリールであり、こ こで、R3は、H、C1−C30のアルキルまたはC1−C30のパーフルオロアルキ ルであり;および R2は、−D−G−または−E−G−であり、ここでD、EおよびGは、上に 定義した通りであり、b+e+(cxd)は8以下であり; 前記方法は、水素と A.式IIIのチオシアネート R−(X)a−SCN III または B.式IVのジスルフィド R−(X)a−S−S−(X)a−R IV (式中、Rは、上に定義したようなR1またはR2であり、Xおよびaは、上に定 義した通りである) との反応であって、チオシアネートとの反応はVIII族の金属またはそれらの混合 物を含む触媒の存在下において実施され;チオシアネートまたはジスルフィドと の反応はIB族、IIB族、IIIA族、IVA族およびVA族の金属あるいはそれらの混合物 からなる群から選ばれる改質金属の存在下におけるVIII族の金属またはそれらの 混合物を含む触媒を用いて実施され、前記触媒は多孔性の不溶性担体上に存在す ることを特徴とする方法。 2. 前記VIII族の触媒は、Pd、PtおよびRuからなる群から選ばれ、かつ 前記改質金属は、Cu、Ag、Au、Sn、Pb、Bi、In、Tl、S、Se およびTeからなる群から選ばれることを特徴とする請求項1に記載の方法。 3. 前記触媒に対する担体は、活性炭、アルミナ、シリカ、シリカアルミナ、 ジルコニア、チタニア、炭酸カルシウム、ゼオライトまたはマグネシアであるこ とを特徴とする請求項2に記載の方法。 4. 前記VIII族の金属の触媒は、1重量%から20重量%まで存在し、かつ改 質金属は、0.1重量%から5重量%まで存在することを特徴とする請求項3に 記載の方法。 5. 前記チオシアネートまたはジスルフィドは、5重量%から99.9重量% まで存在し、かつ前記触媒は0.1から5重量%まで存在することを特徴とする 請求項4に記載の方法。 6. 50℃から250℃までの温度および14×105から70×105Paま での圧力において、撹拌しながら実施することを特徴とする請求項5に記載の方 法。 7. 誘電率が2より大きい溶剤中で実施することを特徴とする請求項6に記載 の方法。 8. 前記溶剤はエチルアセテートであり、かつ前記触媒は活性炭上で予め還元 されたPd/Snであることを特徴とする請求項7に記載の方法。 9. 前記チオシアネートがテロマーBチオシアネートであるか、またはジスル フィドがテロマーBジスルフィドであることを特徴とする請求項8に記載の方法 。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07C 323/03 C07C 323/03 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 以下の式IまたはIIのチオールを合成するための方法であって、 R1−(X)a−SH I、または (式中、 Xは、(CH2)mであり、mは1または2であり; aは、0または1であり; R1は、 必要に応じてC1−C30のパーフルオロアルキルで置換されたC1−C30の直鎖 の、枝分かれの、または環状のアルキル; C1−C30のパーフルオロアルキル; H−D−GまたはF−E−G、 ここで、 Dは、―(CH2b―; Eは、−(CF2b−; Gは、−[A−(CH2cd−(CH2e−、−[A−(CF2cd−(C F2e−、−[A−(CF2cd−(CH2e−または−[A−(CH2cd −(CF2e−であり;ここで、各Aは、−N(R3)−、−C(O)N(R3) −、−CO2−、−SO2N(R3)−、−O−および−S−からなる群から別々 に選ばれ;ここでR3は、H、C1−C30のアルキル、またはC1−C30のパーフ ルオロアルキルであり;各bおよびeは、別々に0または1から29の正の整数 であり、各cおよびdは、別々に1から30の正の整数であり、但し、b+e+ (cxd)は30以下であり;および 必要に応じてC1−C24のアルキル、C1−C24のパーフルオロアルキル、F、 Br、Cl、N(R32、CON(R32、CO2(R3)、CO(R3)、SO2N( R32、O(R3)またはS(R3)で置換されたC6−C30のアリールであり、 ここで、R3は、H、C1−C30のアルキルまたはC1−C30のパーフルオロアル キルであり;および R2は、−D−G−または−E−G−であり、ここでD、EおよびGは、上に 定義した通りであり、但し、b+e+(cxd)は8以下であり; 前記方法は、水素と A.式IIIのチオシアネート R−(X)a−SCN III または B.式IVのジスルフィド R−(X)a−S−S−(X)a−R IV (式中、Rは、上に定義したようなR1またはR2であり、Xおよびaは、上に定 義した通りである) との反応であって、チオシアネートとの反応はVIII族の金属またはそれらの混合 物を含む触媒の存在下において実施され;チオシアネートまたはジスルフィドと の反応はIB族、IIB族、IIIA族、IVA族、VA族およびVIA族の金属あるいはそれら の混合物からなる群から選ばれる改質金属の存在下におけるVIII族の金属または それらの混合物を含む触媒を用いて実施され、前記触媒は多孔性の不溶性担体上 に存在することを特徴とする方法。 2. 前記VIII族の触媒は、Pd、PtおよびRuからなる群から選ばれ、かつ 前記改質金属は、Cu、Ag、Au、Sn、Pb、Bi、In、Tl、S、Se およびTeからなる群から選ばれることを特徴とする請求項1に記載の方法。 3. 前記触媒に対する担体は、活性炭、アルミナ、シリカ、シリカアルミナ、 ジルコニア、チタニア、炭酸カルシウム、ゼオライトまたはマグネシアであるこ とを特徴とする請求項2に記載の方法。 4. 前記VIII族の金属の触媒は、約1重量%から20重量%まで存在し、か つ改質金属は、0.1重量%から約5重量%まで存在することを特徴とする請求 項3に記載の方法。 5. 前記チオシアネートまたはジスルフィドは、約5重量%から約99.9重 量%まで存在し、かつ前記触媒は約0.1から約5重量%まで存在することを特 徴とする請求項4に記載の方法。 6. 約50℃から約250℃までの温度および約14×105から約70×1 05Paまでの圧力において、撹拌しながら実施することを特徴とする請求項5 に記載の方法。 7. 誘電率が2より大きい溶剤中で実施することを特徴とする請求項6に記載 の方法。 8. 前記溶剤はエチルアセテートであり、かつ前記触媒は活性炭上で予め還元 されたPd/Snであることを特徴とする請求項7に記載の方法。 9. 前記チオシアネートがテロマーBチオシアネートであるか、またはジスル フィドがテロマーBジスルフィドであることを特徴とする請求項8に記載の方法 。
JP53651597A 1996-04-10 1997-04-04 チオールへの有機チオシアネートおよび有機ジスルフィドの触媒水素化分解 Expired - Fee Related JP4087902B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US08/629,824 1996-04-10
US08/629,824 US5728887A (en) 1996-04-10 1996-04-10 Catalytic hydrogenolysis of organic thiocyanates and disulfides to thiols
PCT/US1997/006014 WO1997037971A1 (en) 1996-04-10 1997-04-04 Catalytic hydrogenolysis of organic thiocyanates and disulfides to thiols

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000508321A true JP2000508321A (ja) 2000-07-04
JP4087902B2 JP4087902B2 (ja) 2008-05-21

Family

ID=24524648

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP53651597A Expired - Fee Related JP4087902B2 (ja) 1996-04-10 1997-04-04 チオールへの有機チオシアネートおよび有機ジスルフィドの触媒水素化分解

Country Status (8)

Country Link
US (1) US5728887A (ja)
EP (1) EP0892781B1 (ja)
JP (1) JP4087902B2 (ja)
CN (1) CN1078206C (ja)
AU (1) AU727147B2 (ja)
DE (1) DE69734197T2 (ja)
TW (1) TW388754B (ja)
WO (1) WO1997037971A1 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005510520A (ja) * 2001-11-05 2005-04-21 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ シリルオルガノメルカプタンの製造方法
JP2006077008A (ja) * 2004-09-07 2006-03-23 Degussa Ag メルカプトオルガニル(アルコキシシラン)の製造方法
JP2006077009A (ja) * 2004-09-07 2006-03-23 Degussa Ag メルカプトオルガニル(アルコキシシラン)の製造方法

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19746512A1 (de) * 1997-10-22 1999-04-29 Bayer Ag Verfahren zur Herstellung von Arylmercaptanen durch Hydrierung von Diaryldisulfiden
RU2003130271A (ru) * 2001-03-14 2005-02-27 Е.И.Дюпон де Немур энд Компани (US) Усовершенствованные способы орто-алкилирования
CN1312203C (zh) 2002-02-04 2007-04-25 巴斯福股份公司 减少由吸水性交联聚合物泡沫塑料形成的制品的残留单体含量和提高其湿强度的方法及其应用
US8153846B2 (en) * 2007-12-03 2012-04-10 E.I. Du Pont De Nemours And Company Sulfur containing fluoroalkyl amines and isocyanates

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CH509993A (de) * 1968-05-11 1971-07-15 Bayer Ag Verfahren zur Herstellung von Thiophenolen
DE2344889A1 (de) * 1972-09-15 1974-03-21 Ciba Geigy Ag Neue perfluoralkylverbindungen, verfahren zu deren herstellung und ihre verwendung
HU208954B (en) * 1990-09-21 1994-02-28 Egyt Gyogyszervegyeszeti Gyar Process for producing 1-(3-mercapto-(2s)-methyl-1-oxo-propyl)-l-prolyn
EP0134200B1 (de) * 1983-08-12 1987-03-04 Ciba-Geigy Ag Verfahren zur Herstellung von Merkaptanen
US4958039A (en) * 1984-08-24 1990-09-18 E. I. Du Pont De Nemours And Company Modified fluorocarbonylimino biurets
US5411766A (en) * 1989-12-29 1995-05-02 E. I. Du Pont De Nemours And Company Substrates treated with polyfluoro nitrogen containing organic compounds
DE4308101C1 (de) * 1993-03-15 1994-07-28 Degussa Verfahren zur Herstellung platingruppenmetallhaltiger Hydrierkatalysatoren auf Aktivkohle
FR2711366B1 (fr) * 1993-10-20 1995-12-15 Elf Aquitaine Synthèse du méthylmercaptan à partir du diméthyldisulfure.

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005510520A (ja) * 2001-11-05 2005-04-21 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ シリルオルガノメルカプタンの製造方法
JP2006077008A (ja) * 2004-09-07 2006-03-23 Degussa Ag メルカプトオルガニル(アルコキシシラン)の製造方法
JP2006077009A (ja) * 2004-09-07 2006-03-23 Degussa Ag メルカプトオルガニル(アルコキシシラン)の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN1078206C (zh) 2002-01-23
EP0892781A1 (en) 1999-01-27
TW388754B (en) 2000-05-01
EP0892781B1 (en) 2005-09-14
DE69734197D1 (de) 2005-10-20
AU2664497A (en) 1997-10-29
US5728887A (en) 1998-03-17
CN1220661A (zh) 1999-06-23
WO1997037971A1 (en) 1997-10-16
JP4087902B2 (ja) 2008-05-21
DE69734197T2 (de) 2006-06-29
AU727147B2 (en) 2000-12-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0102858B1 (fr) Procédé de fabrication de chlorure de vinyle
JPH0321023B2 (ja)
FR2744442A1 (fr) Preparation du 1,1,1,3,3-pentachlorobutane et du 1,1,1,3,3,-pentafluorobutane
JP2000508321A (ja) チオールへの有機チオシアネートおよび有機ジスルフィドの触媒水素化分解
JPS5912106B2 (ja) 脂肪族アミンの製造方法
US5639923A (en) Metal-catalyzed preparation of perfluoroalkyl iodide telomers
JPH0118079B2 (ja)
KR100507816B1 (ko) 유기티오시아네이트및디술파이드의티올로의접촉가수소분해
JP2559312B2 (ja) ヒドロゲンペルフルオロアルカンの合成
FR2710054A1 (fr) Procédé de préparation du trifluoroéthylène.
CN1213005C (zh) 1,1,1,3,3-五氯丙烷的制备方法
EP0379396B1 (fr) Hydrogénolyse sélective de dérivés Perhalogènes de l'éthane
EP0177393B1 (fr) Procédé de préparation de perfluoroalcanols
CA2250944C (en) Catalytic hydrogenolysis of organic thiocyanates and disulfides to thiols
JPH0673007A (ja) 2−クロロ−5−アミノメチルピリジンの製造法
US4967005A (en) Method of preparing alkoxylated tertiary amines
EP0435705B1 (fr) Hydrogénolyse sélective de dérivés perhalogénés de l'éthane
EP0160577B1 (fr) Procédé de préparation d'acides perfluoroalcane-carboxyliques
JP2722686B2 (ja) チオホスゲンの製造方法
JPH08253431A (ja) 1,5−ヘキサジエンの製造方法
JPS62103037A (ja) 2−(4−イソブチルフエニル)−プロピオンアルデヒドの製造法
JPS622001B2 (ja)
KR100508896B1 (ko) 알케닐클로로실란의 제조방법
JP2001342169A (ja) アクリロニトリルおよび/またはアクリル酸の製造方法
JPH0796546B2 (ja) アルキルチオクロロホルメートの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040402

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070615

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070703

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070613

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071003

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071127

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071207

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080205

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080222

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110228

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20080222

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110228

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110228

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120229

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130228

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130228

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140228

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees