JP2000508088A - 結合構造化再帰反射シート - Google Patents

結合構造化再帰反射シート

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Abstract

(57)【要約】 本発明によれば、構造化再帰反射要素のアレイを含む構造化再帰反射フィルムと、構造化要素に近接して配置された熱可塑性シーリングフィルムと、シーリングフィルムと構造化再帰反射要素との間に設けられた結合剤と、を含み、結合剤がシーリングフィルムを構造化再帰反射フィルムに結合する再帰反射シートが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】 結合構造化再帰反射シート技術分野 本発明は、結合剤を用いて構造化再帰反射フィルムにシーリングフィルムを結 合させた構造化再帰反射シートに関する。発明の背景 再帰反射シートは入射光をその発生光源に向けて返すことができる。このよう な有利な特性があるため、様々な物品の表面で再帰反射シートが広く用いられる ようになってきている。再帰反射シートの代表的な例としては、ミクロスフェア ベースシートおよびコーナーキューブシートが挙げられる。 ミクロスフェアベースシートは「ビーズ入」シートとも呼ばれるものであり、 従来技術において周知である。このシートは、多数のガラスまたはセラミック製 のミクロスフェアを利用しており、これらのミクロスフェアは一般に少なくとも 部分的にバインダ層に埋設され、入射光を再帰反射するための鏡面反射物質また は拡散反射物質(顔料粒子、金属フレークまたは蒸気コート)を有している。こ のようなレトロリフレクタの例は、例えば、米国特許第 3,190,178号(McKenzie)、同第4,025,159号(Mc Grath)、同第5,064,272号(Bailey et al.)、同 第5,066,098号(Kult)に開示されている。 構造化レトロリフレクタは一般に、略平面状の前面と裏面から突出している構 造化再帰反射要素のアレイとを有するシートを備えている。構造化レトロリフレ クタの変形例の1つがコーナーキューブレトロリフレクタである。コーナーキュ ーブ反射要素は、互いにほぼ直行し、1箇所の角で合わさる3つの側面を有する 略三面構造を備えている。使用時、レトロリフレクタは、意図した観測者が予想 した位置に前面がほぼ合った状態で配置される。前面に入射する光はシートに入 り、シート本体を通過して構造化要素の表面で内反射し、実質的に光源に向かう 方向で前面から出る(すなわち、再帰反射される)。 光線は一般に、全内反射(TIR)または蒸着アルミニウムフィルムなどの鏡 面反射コーティングによって構造化要素の面で反射する。全内反射を利用してい るリフレクタは面と物質との間に界面を必要とする。この界面は一般には空気で あり、屈折率が低いものである。コーナーキューブ型構造化再帰反射シートの例 は、米国特許第3,712,706号(Stamm)、同第4,025,159 号(McGrath)、同第4,202,600号(Burke et al. )、同第4,243,618(Van Arnam)号、同第4,349,59 8(White)号、同第4,576,850号(Martens)、同第4, 588,258号(Hoopman)、同第4,775,219号(Appel dorn et al.)、同第4,895,428号(Nelson et al.)、 同第5,272,562号(Coderre)および同第5,450,235( Smith et al.)の他、PCT公開第WO95/11464号(Be nson et al.)および同第WO95/11469号(Benson et al.)に開示されている。一般に、構造化再帰反射シートは再帰反射輝 度(すなわち、再帰反射係数)が約50カンデラ/ルックス/平方メートルを上 回る値になる。 構造化再帰反射シートが水分に暴露されやすい用途(例えば、屋外または高湿 度環境)では、構造化再帰反射要素を米国特許第4,025,159号(McG rath)、同第5,117,304号(Huang)および同第5,272, 562号(Coderre)に開示されているもののような適当なシーリングフ ィルムで覆うことができる。従来のシーリングフィルムは、構造化表面に取り付 けられた単層または多層の熱可塑性フィルムまたは熱可塑性/熱硬化性フィルム である。シーリングフィルムは、構造化要素の周囲に空気界面を維持し、屈折率 が低いことによる再帰反射性を維持する。シーリングフィルムはまた、環境に暴 露されることで構造化要素表面が劣化するのを防止する。 シーリングフィルムは一般に、シーリングフィルムと接触するエンボス加工用 工具を用いて熱および圧力を印可して気泡パターンを形成(すなわち気泡)し、 構造化フィルムに取り付けられている。シーリングフィルムと構造化要素先端と の間の接触領域は再帰反射しない。 さらに、シーリングフィルムを構造化フィルムに結合するために用いられる熱に よって、結 合部分付近で構造化要素が歪む場合もあり、レトロリフレクタの光を再帰反射す る機能は劣化する。発明の開示 本発明によれば、構造化再帰反射要素のアレイと、構造化要素に近接して配置 された熱可塑性シーリングフィルムと、シーリングフィルムと構造化再帰反射要 素との間の結合剤と、を含み、結合剤がシーリングフィルムを構造化再帰反射要 素に結合させる再帰反射シートが得られる。 結合剤およびシーリングフィルムは、同一材料からなる別々の2枚の層として 形成される。好ましくは、結合剤はシーリングフィルムと構造化再帰反射要素の アレイとの間に不連続な層を形成する。 結合剤は、放射線硬化性成分を含む結合剤先駆物質から調製可能なものである 。放射線硬化性成分は、好ましくは、カチオン硬化性樹脂、フリーラジカル硬化 性樹脂またはこれらの混合物を含む。より好ましくは、放射線硬化性成分はアク リレートを含む。 他の態様において、結合剤は、反応性希釈剤および皮膜形成剤を含む結合剤先 駆物質から調製可能なものである。好ましい反応性希釈剤の中には、一官能価ア クリレートモノマーまたは多官能価アクリレートモノマーを含むものもある。好 ましい皮膜形成剤の1つは、一官能価アクリレートオリゴマーまたは多官能価ア クリレートオリゴマーを含む。 本発明はまた、本発明による再帰反射シートの様々な実施態様を製造するため の方法も含む。 図面および発明の詳細な説明において本発明の様々な実施態様の上述した特徴 および他の特徴を一層完全に図示して説明する。かかる図面および詳細な説明に おいて、同様の参照符号は同様の部品を示すものとする。しかしながら、記載内 容および図面(縮尺は厳密ではない)図面を参照した説明の目的にのみ作成され たものであり、本発明の趣旨を限定するものではないことは理解できよう。図面の簡単な説明 図1は、コーナーキューブ再帰反射シート裏側の上面図である。 図2は、図1に示すコーナーキューブ要素のアレイの断面図である。 図3は、本発明による再帰反射シートの一実施例の断面図である。 図4は、コーナーキューブフィルムとシーリングフィルムとを結合するのに用 いられる結合剤材料の一パターンの概略図である。 図5は、浮出し構造体を利用した本発明による再帰反射シートの他の実施例の 断面図である。 図6は、本発明による再帰反射シートの製造に有用なコーナーキューブ再帰反 射フィルムに形成された浮出し構造体のパターンの平面図である。 図7は、シーリングフィルムから延在している浮出し構造体を用いた本発明に よるコーナーキューブ再帰反射シートの他の実施例の断面図である。 これらの図面は厳密な縮尺をとったものではなく、単に限定することなく例示 をするためのものである。発明の詳細な説明 本発明の好ましい実施例を説明するにあたり、具体的な用語は説明を明確にす るために用いるものである。しかしながら、本発明は、この目的のために選択し た具体的な用語によって限定されるものではなく、この目的のために選択した各 用語は同様に機能する技術的等価物を全て包含するものとする。 本発明による構造化再帰反射シートは、複数の構造化要素を有する構造化再帰 反射フィルムと、構造化要素に取り付けられて気泡パターンを形成するシーリン グフィルムとを含む。本願明細書において、「構造化再帰反射シート」という用 語およびこれの変形例は、入射光の再帰反射に使用される全ての構造化フィルム を含む。構造化再帰反射シートの代表的な一例として、コーナーキューブ再帰反 射シートが挙げられる。その様々な変形例は、後述する多くの物で用いられてい るが、本発明はコーナーキューブ構成以外にも他の幾何学的形状の再帰反射シー トも含むものと理解されたい。 図1および2は、一般的な繰り返しコーナーキューブ再帰反射シート10を概 略的に示し たものである。この種の物品の幾何学的形状および構成は、例えば、米国特許第 3,810,804号(Rowland)および同第4,588,258号(H oopman)に記載されている。図1および図2の両図を参照すると、参照符 号12はシート10の片側に形成されたアレイに配置された微小コーナーキュー ブ要素全体を概略的に示したものである。各要素12は、実質的に互いに直行す る3枚の露出平面14が設けられた三面プリズム形状を有している。プリズムの 頂点16は、ベースの中央に沿って垂直に配列されている。面14間の角度は、 アレイの各コーナーキューブ要素について同一であり、約900である。しかし ながら、この角度は所望の用途によっては若干900から外れてもよい。各コー ナーキューブ要素12の頂点16はコーナーキューブ要素のベースの中央に沿っ て垂直に配列可能であるが、米国特許第4,588,258号(Hoopman )に開示されているように、ベースの中央から離れる方向に傾斜させることも可 能である。複数の可視平面間で広角再帰反射が行われることから米国特許第4, 588,258号(Hoopman)に記載されているシートが好ましい。 図1に示されるように、シート10のコーナーキューブ要素12を各々同一の 寸法とし、これらをアレイ状すなわちベースが同一平面にある行と列とのパター ンに整列配置させることが可能である。しかしながら、必要に応じて、アレイに 異なる要素を用いて寸法や向きを変えることも可能である。コーナーキューブ要 素12は本体部分13上に配置され、この本体部分13の下すなわち前面20は 実質的平滑すなわち平らである。「ランド」と呼ばれる ことも多い本体部分13は、一般にコーナーキューブ光学要素12と一体に形成 されている。シートの各コーナーキューブ要素に対するランド部分の寸法は、製 造方法として選択する方法すなわち、突き詰めて言えばシートの最終用途によっ て変更可能である。 本発明による再帰反射シートのシーリングフィルムは、構造化フィルムの構造 化要素を環境による劣化から保護する。また、シーリングフィルムは、構造化要 素羞悪に気密空気層を形成し、これによって全内反射に必要な所望の屈折率差を 保持する。一般に、シーリングフィルムは、構造化再帰反射フィルムに対して複 数の気密気泡を形成するパターンで熱的に結合またはエンボス付けされる。本発 明に有用な気泡パターンは様々に変更可能であるが、一例が米国特許第4,02 5,159号(McGrath)に記載されている。 一般に、本発明の再帰反射シートは、ASTM法E 810−94に準拠して 、入口角度−4/、観察角度−0.2/でシートを平らに置いて測定した場合の 再帰反射輝度すなわち再帰反射係数が約50カンデラ/ルックス/平方メートル を上回る値、好ましくは約250カンデラ/ルックス/平方メートルを上回る値 、より好ましくは約500カンデラ/ルックス/平方メートルを上回る値である 。 本発明の好ましい実施例は、シーリングフィルムを構造化再帰反射フィルムに 結合し、構造化要素を環境下での悪影響から保護するためにシーリングフィルム 表面に配置された結合剤の別の層を含む。実施例によっては、結合剤材料によっ て再帰反射シートにさらに機械的な強度を持たせ得るものもある。構造化再帰反 射フィルム、シーリングフィルムおよび/ま たは結合剤を使用して、再帰反射シートを着色することもできる。また、本発明 による再帰反射シートの特定の実施例は、再帰反射フィルムのシーリングフィル ムが設けられている方とは半谷側の表面に配置されたオーバーレイフィルムを含 む。 バッキングすなわち接着層を再帰反射シートに設け、必要に応じてこれを支持 体に固定することもできる。様々な熱活性化接着剤、溶剤活性化接着剤、感圧接 着剤、または他の接着剤を、再帰反射シートの裏面に塗布または積層し、これを 支持体に接着することができる。また、必要があれば剥離ライナを接着層上に設 けることも可能である。一用途として、屋内または屋外の表示用に使用される、 例えば交通制御用、商業広告用、情報掲示用などの看板に本発明によって製造し た再帰反射シートを取り付けることができる。 図3は、本発明のコーナーキューブ再帰反射シート30の一実施例の断面を概 略的に示したものである。本実施例において、コーナーキューブ再帰反射シート 30は、複数のコーナーキューブ要素32と、本体すなわち「ランド」部分34 と、シーリングフィルム36を、シーリングフィルムとコーナーキューブフィル ムとの間に配置され、両者を結合する結合剤の不連続層38とを含むコーナーキ ューブフィルム35を備えている。シーリングフィルム36は、コーナーキュー ブ要素32を環境による劣化から保護するとともに、再帰反射シート30にさら に機械的な完全性を与えることができる。 図3は、コーナーキューブフィルム35の前面に任意に配置可能なオーバーレ イフィルム40も示している。好ましい実施例において、オーバーレイフィルム 40はシート30の前 側の最外層である。コーナーキューブフィルム35のランド部分34は、コーナ ーキューブ要素32のベースに隣接して設けられる層としてのオーバーレイフィ ルム40とは区別される。 本発明による再帰反射シートにおいて、コーナーキューブフィルム35および 任意のオーバーレイフィルム40は各々、好ましくは透光性ポリマー材料(着色 剤なし)を含んでいる。これは、コーナーキューブフィルム35のコーナーキュ ーブ要素32およびランド部分34で同一であっても異なるものであってもよい 。光は前面41を介してコーナーキューブシート30に入射する。次に、光はシ ートを通過し、コーナーキューブ要素32の平らな面に衝突する。次に反射光は 、矢印43で示すように入射時と実質的に同一の方向に戻る。 コーナーキューブフィルム35(または本発明による他の構造化再帰反射フィ ルム)およびオーバーレイフィルム40のポリマー材料は、好ましくは透光性( 着色剤なし)である。これは、ポリマーが特定の波長で入射する光の少なくとも 約70%を透過できることを意味する。好ましくは、ポリマーの透光率は約80 %を上回る値であり、より好ましくは約90%を上回る値である。このように、 特に好ましい透光性ポリマーは実質的に透明である。本発明のシーリングフィル ム36および結合剤38のポリマー材料は、透光性であっても透光性でなくても よいが、一般には構造化要素を劣化させ得る物質に対しで非透過性である。 コーナーキューブフィルム35、シーリングフィルム36、結合剤38および オーバーレイフィルム40のうち1つ以上を変更し、染料および/または顔料の ような着色剤を含ませ ることも可能である。このようにすることで、日光または他の実質的に非平行な 光線(すなわち、非再帰反射光)で第1の色を呈し、自動車のヘッドライト(す なわち、略再帰反射性の光)などの略平行な光線を照射した場合に第2の色を呈 する再帰反射シート30を得ることができる。着色剤をシート30の構成要素に 混入させるための方法は、当業者間で周知である。 図3に示されるように、コーナーキューブフィルム35およびシーリングフィ ルム36は、結合剤38の別の層を用いて結合されている。図4は、結合剤38 をシーリングフィルム36にコーティングするための好ましい一パターンを示す 。図4のパターンは、一連の気泡24を形成したものであり、各気泡24は印刷 用工具または他のアプリケータに形成されたパターンと略対応するシール脚26 によって結合されている。 結合剤38をシーリングフィルム36に塗布する際には繰り返しパターンを使 用すると好ましいが、繰り返しパターンの他、シーリングフィルム36上にラン ダムに分散されたパターンなど、他の所望のパターンで結合剤38を提供しても よいことは理解されたい。さらに、(使用するのであれば)どのパターンも図4 に示すような気泡を形成しでもそうでなくてもよい。 結合剤38によって覆われる表面積は、結合強度および再帰反射効率という相 反する要求をバランスさせる大きさとする。これらの相反する要求をバランスさ せるために、結合剤38は最大でもコーナーキューブフィルム35とシーリング フィルム36との界面の約50% を占める程度にすると好ましい。より好ましくは、最大で約30%、さらに好ま しくは最大で約15〜20%とする。 また、結合剤38をシーリングフィルム36ではなくコーナーキューブフィル ム35に塗布してもよいことを理解されたい。この方法を使用する場合、結合剤 38の粘度などの物性を慎重に調節し、例えば、図4に示すような気泡を規定可 能な、比較的十分に規定されたシール脚を維持する。 結合剤38の厚さも、再帰反射シート30の再帰反射効率および結合強度に影 響する。結合剤38の層が厚くなればなるほど、結合強度は改善されるが、同時 に影響されるコーナーキューブ要素32の濡れ表面積が大きくなるため、全体と しての内反射が劣化して再帰反射効率が悪くなる。反対に、層を薄くすればする ほど再帰反射効率は改善されるが、コーナーキューブフィルム35とシーリング フィルム36との間の結合強度は弱くなる場合がある。本発明によって構成され た特定の再帰反射シートでは、結合剤38の実際の厚さは、使用する特定の結合 剤組成物の結合性、結合剤が塗布される部分の表面積、コーナーキューブフィル ム35とシーリングフィルム36との間の所望の結合強度などの多数の要因に応 じて定められる。一例として、結合剤38がパターン化され(組成については以 下においてより完全に説明する)てシーリングフィルム36の15〜20%を占 める再帰反射シートでは、結合剤38の厚さは約75〜300μmであると好ま しい。しかしながら、一般に、結合剤38の厚さはコーナーキューブ要素の高さ と結合領域における気密密封の必要性に応じて定めら れ、気密密封が必要な場合には、十分な量の結合剤を塗布して結合時にキューブ 間の領域を充填しなければならない。 シーリングフィルム36をコーナーキューブフィルム35に結合する際にこれ をエンボス加工する必要性をなくすことで、結合剤38を使用してシーリングフ ィルム36に窪みや他の不連続面が形成されるのを防止することができる。この ようにすることで、本発明によって構成された再帰反射シートは、再帰反射シー トとアルミニウム製看板などのベースとの間の水分の浸透を減らすことができる 。水分の浸透が原因で、湿度によって生じる構成座屈が発生することがあり、こ れによってシートとベースとの間に局所的な層間剥離領域が生じる場合がある。 これは、フィルム30をバッキングに接着するために用いられる接着剤が実質的 に硬い(すなわち、再帰反射シートの窪みを充填せず、それ以外の場合には窪み に合って接着剤を充填する)である場合に特に当てはまることである。 結合剤38をシーリングフィルム36またはコーナーキューブフィルム35に 塗布するための方法としては、適切な方法であればどのようなものでも本発明に おいて使用可能である。一例としては、スプレーコーティング、グラビア印刷、 スクリーン印刷およびノッチ付コーティングなどが挙げられる。 コーナーキューブフィルム130の他の実施例を図5に示す。再帰反射コーナ ーキューブシート130のこの実施例は、複数のコーナーキューブ要素132と 、要素132が取り付けられているランド部分134とを有するコーナーキュー ブフィルム135を含む。再帰反 射シート130はまた、図3の実施例で説明したようなオーバーレイフィルム( 図示せず)を含んでもよい。コーナーキューブフィルム35(図3に示す)と1 35(図5および図6に示す)との主な相違点は、コーナーキューブフィルム1 35はランド部分134から起伏してコーナーキューブ要素132の先端に向か って延在する浮出し構造体137を含むという点である。 図6を参照すると、浮出し構造体137は、図示のパターンのリッジ150と して設けることができる。ここで、リッジ150は領域152を規定し、この領 域でコーナーキューブ要素132が配置されている。浮出しリッジ150を繰り 返しパターンにしたものは浮出し構造体137の好ましい実施例であるが、浮出 し構造体137を交差せずにランダムな向きに配置されたリッジとして提供して もよいことは理解できよう。あるいは、浮出し構造体137をランド部分134 上に隆起する非連結プラトーとして提供することも可能である。このような実施 例では、プラトーをパターン化アレイとして配置してもよいし、あるいはコーナ ーキューブフィルム135の表面上にランダムに分散させてもよい。 また、再帰反射シート130は、浮出し構造体137が取り付けられる結合剤 138の層を含む。結合剤138はシーリングフィルム136の表面に設けられ ると好ましいが、結合剤138を浮出し構造体137の表面に設け、これをシー リングフィルム136に取り付けてもよいことは理解できよう。他の変形例では 、シーリングフィルム136の全面を被覆するものとして結合剤138を図5に 示すが、不連続な層(繰り返しパターンまたはそれ以外 のパターン)にもできることは理解されたい。いずれの場合でも、第一要件は、 コーナーキューブフィルム135をシーリングフィルム136に結合している結 合剤138の量を、所望の結合強度、潜在的には必要に応じて気密密封を得るの に十分な量にすることである。 図5に示す実施例のさらに他の変形例を図7に示す。コーナーキューブフィル ム135に関して図5に示すような浮出し構造体137を設ける代わりに、シー ト230のシーリングフィルム236に浮出し構造体237を設ける。次に、シ ーリングフィルム表面の浮出し構造体237に結合剤238の層を被覆し、これ をコーナーキューブフィルム235に結合する。この実施例では、浮出し構造体 237の上面をしぼ加工あるいは変形加工し、コーナーキューブ要素232を幾 分相補的な形で収容し、さらに結合強度を高めるとよい場合がある。また、浮出 し構造体237をしぼ加工することで、シーリングフィルム236とコーナーキ ューブフィルム235との間に形成されるシール領域に沿って結合剤238を保 持しやすくなる場合もある。 浮出し構造体を構造化再帰反射フィルムまたはシーリングフィルムのいずれか に含ませることの利点の1つは、このようにすることで、浮出し構造体のない領 域で構造化要素の先端とシーリングフィルムとの間にさらに空間を設けられると いう点である。このような空間は、構造化要素の先端がシーリングフィルムに決 して接触しないようにする上で有用である。先端がシーリングフィルムと接触す ると、全内反射が起こらないような屈折率差となり、光は構造化要素の外に「漏 れて」しまう。これによって、再帰反射シートの効率は悪くなる。構造化再帰反射フィルム 構造化要素のポリマー材料および好ましくはランド部分のポリマー材料は、熱 可塑性であって、得られる生成物が極めて効率のよい再帰反射特性と十分な耐久 性および耐候性を有するような、(他のポリマーと比べて)屈折率の高い硬い剛 性材料である。ここで「熱可塑性」という用語は従来の意味で用いられるものと し、熱に暴露されると軟化して冷却されると元の状態に戻る材料を意味する。 構造化要素の適したポリマー材料は、屈折率が比較的高く、ガラス転移温度( Tg)が比較的高い他、融点(Tm)のある熱可塑性材料である。一般に、構造 化要素のポリマーの屈折率は少なくとも約1.5である。一般に、Tgは約10 0℃よりも高く、好ましくは約120℃よりも高い。 通常、構造化要素に用いられる熱可塑性ポリマーは非晶質または半結晶である 。オーバーレイフィルムを使用しない実施例では、構造化要素および好ましくは ランド部分に用いられる熱可塑性ポリマーは、環境要素による劣化に耐え得るよ う化学的および機械的に耐久性のあるものである。構造化再帰反射フィルムのラ ンド部分に用いられるポリマー材料は、上述したように、構造化要素に用いられ るポリマーと同じであることができる。 構造化要素に使用可能な熱可塑性ポリマーの例としては、ポリ(メチルメタク リレート)などのアクリルポリマー;ポリカーボネート;ポリイミド;セルロー スアセテート、セルロ ース(アセテート−コ−ブチレート)、セルロースニトレートなどのセルロース 系誘導体;ポリ(ブチレンテレフタレート)、ポリ(エチレンテレフタレート) などのポリエステル;ポリ(クロロフルオロエチレン)、ポリ(ビニリデンフル オリド)などのフルオロポリマー;ポリ(カプロラクタム)、ポリ(アミノカプ ロン酸)、ポリ(ヘキサメチレンジアミン−コ−アジピン酸)、ポリ(アミド− コ−イミド)およびポリ(エステル−コ−イミド)などのポリアミド;ポリエー テルケトン;ポリ(エーテルイミド);ポリ(メチルペンテン)などのポリオレ フィン;ポリ(フェニレンエーテル);ポリ(スチレン−コ−アクリロニトリル )、ポリ(スチレン−コ−アクリロニトリル−コ−ブタジエン)などのポリ(ス チレン)およびポリ(スチレン)コポリマー;シリコーンポリアミドおよびシリ コーンポリカーボネートなどのシリコーン変性ポリマー(すなわち少重量比(1 0重量%末満)のシリコーンを含有するポリマー);パーフルオロポリ(エチレ ンテレフタレート)などのフッ素変性ポリマー;およびポリイミドおよびアクリ ルポリマー配合物およびポリ(メチルメタクリレート)とフルオロポリマーとの 配合物などの上記ポリマーの混合物が挙げられるが、これに限定されるものでは ない。 構造化要素に使用するのに好ましい熱可塑性ポリマーとしては、アクリルポリ マー、ポリカーボネート、ポリイミドおよびこれらの混合物が挙げられる。これ らのポリマーは、以下の理由すなわち耐衝撃性;寸法安定性;熱安定性;環境安 定性;透明度;優れた離型性および成形型からの剥離性;および高い屈折率のう ち1つ以上の理由から好ましいものである。 構造化要素に最も好ましいポリマーは、ペンシルバニア州ピッツバーグのMob ay Corp.から商品指定MOBAY MAKROLON 2407および 2507として入手可能なものおよびマサチューセッツ州ピッツフィールドのG eneral Electric Co.からLEXAN 123Rとして入手 可能なものであるビスフェノールAポリカーボネートなどのポリカーボネートで ある。 本発明の構造化再帰反射フィルムに使用されるポリマー材料は、酸スカベンジ ャーおよび紫外線吸収剤などの添加剤を含むことができる。これらの添加剤は、 加工中および環境条件(例えば紫外線放射など)への暴露時にポリマー材料の劣 化を防止する上で特に有用である。ポリカーボネート用酸スカベンジャーの例と しては亜リン酸エステル安定剤が挙げられる。紫外線吸収剤の例としては、ニュ ーヨーク州ArdsleyのCiba−Geigy Corporationか ら商品指定TINUVIN 327、328、900、1130およびTINU VIN−Pで入手可能なものなどのベンゾトリアゾールの誘導体、ニュージャー ジー州CliftonのBASF Corporationから商品指定UVI NUL−M40、408およびD−50として入手可能なものおよびインディア ナ州West LafayetteのGreat Lakes Chemica lからINSYNTASE 800(2−ヒドロキシ−4−n−オクチルベンゾ フェノン)として入手可能なものなどのベンゾフェノンの化学誘導体;およびニ ュージャージー州CliftonのBASF Corporationから商品 指定UVINUL−N35および539として入手可能なものなど のジフェニルアクリレートの化学誘導体が挙げられる。ポリマー材料によっては 、製造者からの購入時点で亜リン酸エステル安定剤および/または紫外線吸収剤 を含むものもある。 着色剤、光安定剤、フリーラジカルスカベンジャーすなわち酸化防止剤、粘着 防止剤や離型剤、潤滑剤などの加工助剤などの他の添加剤を構造化層のポリマー 材料に添加することができる。これらの添加剤は、当業者であれば容易に判断可 能な所望の結果を達成し得る量で構造化層のポリマー材料中に含有可能である。 もちろん、選択される特定の着色剤はシートの所望の色に応じて定められる。 着色剤を使用する場合、再帰反射シートの透明度を不必要に損なうことのないよ うにする。着色剤には染料および/または顔料を含むことができる。これらの着 色剤は一般に、構造化フィルムの総重量を基準として約0.01〜2.0重量% 、好ましくは約0.01〜0.5重量%の量で用いられる。 使用可能な光安定剤はヒンダードアミンである。これは、一般に構造化フィル ムの総重量を基準にして約0.5〜2.0重量%で用いられる。多種多様なヒン ダードアミン光安定剤を使用して利益を得ることができる。一例として、2,2 ,6,6−テトラアルキルピペリジン化合物ならびにニューヨーク州Ardsl eyのCiba−Geigy Corp.から商品指定TINUVIN−144 、292、622、770およびCHIMASSORB−944として入手可能 なものなどが挙げられる。 フリーラジカルスカベンジャーすなわち酸化防止剤は、一般に、構造化フィル ムの総重量 を基準にして約0.01〜0.5重量%で使用可能である。適した酸化防止剤と しては、ニューヨーク州ArdsleyのCiba−Geigy Corp.か ら商品指定IRGANOX−1010、1076および1035として入手可能 なものの他、MD−1024およびIRGAFOS−168として入手可能なも のなどのヒンダードフェノール樹脂が挙げられる。 一般にはポリマー樹脂の1重量%以下の少量の他の加工助剤を添加して加工性 を改善することも可能である。有用な加工助剤としては、コネクチカット州No rwalkのGlyco Inc.から入手可能な脂肪酸エステルまたは脂肪酸 アミド、ならびにニュージャージー州HobokenのHenkel Corp .から入手可能な金属のステアリン酸エステルが挙げられる。 構造化再帰反射フィルムを製造するための多種多様な技術および方法が知られ ている。例えば、本発明の再帰反射シートの構造化再帰反射フィルムは、構造化 要素形成に適した複数のキャビティが設けられた成形表面を有する成形型を使用 して、透光性材料から複数の構造化要素を形成することによって作製可能である 。必要であれば、オーバーレイフィルムを構造化要素のベースに固定してランド として機能させたり、あるいは構造化再帰反射フィルムの構造化要素にランド部 分によってオーバーレイフィルムを固定したりすることができる。これらのステ ップは、米国特許第3,689,346号(Rowland)、同第3,811 ,983号(Rowland)、同第4,332,847号(Rowland) 、同第4, 601,861号(Pricone et al.)および同第5,450,2 35号(Smith et al.)に開示されているような様々な周知の方法 にしたがって実施可能である。シーリングフィルム 本発明のコーナーキューブ反射シートにおいて、シーリングフィルムは構造化 再帰反射フィルムの後ろに使用される。シーリングフィルムは大半の構造化要素 の周囲に空気のスペースを維持する。空気の屈折率は構造化要素に使用される材 料の屈折率よりも低いため、全内反射が促進されて所望の反射率が得られる。シ ーリングフィルムはまた、水、油、埃などの異物に対する遮蔽膜としての機能も 果たし、構成に機械的な強度を持たせることができる。シーリングフィルムは一 般に、実質的に連続して実質的に構造化要素のアレイと同時押出可能である。こ れは、少なくとも初期塗布時には結合剤とは別のものとしで区別される。 シーリングフィルムに使用される適したポリマー材料は、通常は気候(例えば 紫外線光、水分など)による劣化に対する耐性を有する熱可塑性材料であるため 、再帰反射シートを長期間屋外の用途で使用可能である。また、構成をアルミニ ウム板などのベースに取り付けるための接着剤のコーティング用の支持体として も機能させることができるため、接着剤に十分付着可能な熱可塑性ポリマー材料 を選択する。不透明または着色されたシーリングフィルムが望ましい場合には、 シーリングフィルムに用いるポリマー材料は様々な顔料および/ま たは染料とも共存可能なものとする。 シーリングフィルムに使用するのに適した熱可塑性ポリマーの例としては、ポ リ(メチルメタクリレート)などのアクリレートポリマー;ポリカーボネート; ポリイミド;セルロースアセテート、セルロース(アセテート−コ−ブチレート )、セルロースニトレートなどのセルロース系誘導体;ポリ(ブチレンテレフタ レート)、ポリ(エチレンテレフタレート)などのポリエステル;ポリ(クロロ フルオロエチレン)、ポリ(ビニリデンフルオリド)などのフルオロポリマー; ポリ(カプロラクタム)、ポリ(アミノカプロン酸)、ポリ(ヘキサメチレンジ アミン−コ−アジピン酸)、ポリ(アミド−コ−イミド)およびポリ(エステル −コ−イミド)などのポリアミド;ポリエーテルケトン;ポリ(エーテルイミド );ポリ(メチルペンテン)などのポリオレフィン;ポリ(フェニレンエーテル );ポリ(フェニレンスルフィド);ポリ(スチレン);ポリスルフォン;シリ コーンポリアミドおよびシリコーンポリカーボネートなどのシリコーン変性ポリ マー(すなわち少重量比(10重量%未満)のシリコーンを含有するポリマー) ;パーフルオロポリ(エチレンテレフタレート)などのフッ素変性ポリマー;お よびポリイミドおよびアクリルポリマー配合物およびポリ(メチルメタクリレー ト)とフルオロポリマーとの配合物;イオノマーエチレンコポリマー;可塑化ハ ロゲン化ビニルポリマー;酸官能性ポリエチレンコポリマー;脂肪族または芳香 族ポリウレタン;ポリアルファオレフィン;スチレンとアクリロニトリルとの混 合物とグラフト重合されたエチレン−プロピレン−非共役ジエン三元コポリマー をはじめとするエチレン− プロピレン−ジエンモノマー(EPDM)のポリマー(アクリロニトリルEPD MスチレンまたはAESとしても知られている);ASAとして知られるスチレ ンおよびアクリロニトリルまたはその誘導体(例えばα−メチルスチレンおよび メタクリロニトリル)でグラフト重合された架橋アクリレートゴム支持体(例え ばブチルアクリレート)あるいはアクリレート−スチレン−アクリロニトリルコ ポリマーの支持体を含むものや、ABSとして知られるスチレンおよびアクリロ ニトリルまたはその誘導体(例えばα−メチルスチレンおよびメタクリロニトリ ル)でグラフト重合されたブタジエンまたはブタジエンとスチレンまたはアクリ ロニトリルとのコポリマー、あるいはアクリロニトリル−ブタジエン−スチレン コポリマー、ならびに一般に「ABS」ポリマーとも呼ばれる抽出スチレン−ア クリロニトリルコポリマー(すなわち非グラフトコポリマー)の支持体を含むも のなどのグラフトゴム組成物をはじめとするスチレン−アクリロニトリル(SA N)コポリマー;およびそれらの混合物および配合物から選択される材料が挙げ られるがこれに限定されるものではない。本願明細書において、「コポリマー」 という用語はターポリマーやテトラポリマーなどを含む。 シーリングフィルムに用いるのに好ましいポリマーは、上記においてAES、 ASAおよびABSとして述べたような多相コポリマー樹脂のスチレン族の中に ある(すなわち、不混和性モノマーの多相スチレン熱可塑性コポリマー)ものお よびこれらの混合物または配合物である。かかるポリマーは、米国特許第4,4 44,841号(Wheeler)、同第4,202,948号(Peasco e)および同第5,306,548号(Zabrocki et al.)に開示されている。配合物は、各層が異なる樹脂で形成される多 層フィルムの状態であってもよく、あるいはポリマーの物理的な配合物を単一の フィルムに押し出したものであってもよい。例えば、ASAおよび/またはAE S樹脂をABS上に同時押出することができる。多相AES、ASAおよびAB S樹脂は、単独で、あるいは一緒に、あるいは様々な他の樹脂と組み合わせて様 々な用途で使用され、庭道具や艇体、窓枠、自動車本体部品などの成形可能な製 品とされている。 シーリングフィルムにおいて用いるのに特に好ましいポリマーは、多相AES およびASA樹脂およびこれらの配合物である。かかるポリマーは、再帰反射シ ートの経時的な剥離強さを保持するのに役立つ。 市販されているAESおよびASA樹脂またはこれらの組み合わせとしては、 例えば、ミシガン州MidlandのDow Chemical Compan yから商品指定ROVELとして入手可能なもの、ドイツLudwigshaf enのBASF AktlengesellschaftからLORAN S 757および797として入手可能なもの、コネクチカット州Springfi eldのBayer PlasticsからCENTREX 833および40 1として入手可能なもの、ニューヨーク州SelkirkのGeneral E lectric CompanyからGELOYとして入手可能なもの、日本T okyoのHitachi Chemical CompanyからVITAX として入手可能なものなどが挙げられる。市販のAESおよび/またはASA材 料にはABSが配合 されているものもあると考えられている。また、シーリングフィルムを上記の材 料の配合物または混合物から作製することもできる。市販のSAN樹脂としては 、ミシガン州MidlandのDow Chemicalから商品指定TYRI Lとして入手可能なものが挙げられる。市販のABS樹脂としては、マサチュー セッツ州PittsfieldのGeneral ElectricからCYO LAC GPX 3800など商品指定CYOLACとして入手可能なものが挙 げられる。市販のポリカーポネート/ABS樹脂としては、マサチューセッツ州 Midlandの商品指定PULSE 1350および1370としてDowC hemical Companyから入手可能なものが挙げられる。 これらのポリマー組成物は、紫外線安定剤、Ciba−Geigy Corp .から商品指定IRGANOXとして入手可能なものなどの酸化防止剤、タルク などのフィラー、MICAまたはガラス繊維などの補強剤、難燃剤、帯電防止剤 、商品指定LOXIL G−715またはLOXIL G−40としてニュージ ャージーHobokenのHenkel Corp.から入手可能なものや、W AX Eとしてノースカロライナ州CharlotteのHoechst Ce lanese Corp.から入手可能なものなどの脂肪酸エステルなどの離型 剤をはじめとする他の成分を含有していてもよい。顔料および染料などの着色剤 もシーリングフィルムのポリマー組成物中に混入させることができる。着色剤の 例としては、商品指定R960としてデラウェア州WilmingtonのDu Pont deNemoursから入手可能なルチルTiO2顔料、酸化鉄顔料 、カーボンブラック、硫化カ ドミウムおよび銅フタロシアニンが挙げられる。多くの場合、上記のポリマーは 特に顔料および安定剤を含む1種類以上の添加剤と共に市販されている。一般に 、かかる添加剤は所望の特徴を付与できる量で使用されている。好ましくは、か かる添加剤は、ポリマー組成物の総重量を基準にして約0.02〜20重量%、 より好ましくは0.2〜10重量%の量で用いられている。 シーリングフィルムの厚さは本発明では重要ではない。厚さを調節し、得られ るシートの所望の可撓性および/またはコストを達成することができる。一般に 、厚さは構造化要素の高さ未満である。一般に、構造化要素の高さは約500μ m未満であり、好ましくは約200μm未満である。一般に、シーリングフィル ム厚は約250μm未満であり、好ましくは約200μm未満であり、より好ま しくは25〜80μmである。シーリングフィルムの最低厚は通常、押出技術に よって定められ、一般には約10μmを上回る数値、好ましくは約25μmを上 回る数値である。本願明細書と同日に出願され、係属中の米国特許出願第08/ 626,790号、発明の名称「多相ポリマー薄膜の押出」(特許弁護士整理番 号52496USA3A)に詳細が記載されたものなどの押出技術を利用してこ のような薄いフィルムを作製する事ができる。結合剤 結合剤は、シーリングフィルムを構造化再帰反射フィルムに結合するのに用い られるオリ ゴマー材料またはポリマー材料である。結合剤は、コーティング可能な程度に十 分に流動可能で後に凝固してフィルムを形成可能な流体として塗布される、結合 剤先駆物質から調製される。凝固は、硬化(すなわち重合および/または架橋) または乾燥(例えば、あるいは液体の強制除去および硬化の両方によって達成可 能である。結合剤先駆物質は、有機溶剤含有組成物、水含有組成物または100 %固体(すなわち、実質的に無溶剤)組成物であることができる。すなわち、結 合剤は100%固体組成から形成可能であり、あるいは、溶剤でコーティング( 例えばケトン、テトラヒドロフランまたは水など)した後に乾燥および硬化させ ることも可能である。好ましくは、結合剤先駆物質は100%固体組成であり、 実質的に無溶剤(すなわち、約1重量%)である。これによって、結合剤先駆物 質中には非反応性希釈剤(以下において定義)は約1重量%未満しか存在しない ということを意味する。このため、様々な硬化メカニズム(例えば、空気中に存 在する酸素による酸化硬化、熱硬化、湿分硬化、高エネルギ放射線硬化、縮合重 合、付加重合およびこれらの組み合わせ)を使用して、溶剤を強制除去すること なく100%固体結合剤先駆物質の成分を重合および/または架橋させることが できる。 結合剤を用いることで、一般的な熱結合すなわち熱的にエンボス加工された再 帰反射シートにまさる利点がもう1つ得られる。熱結合系では、熱エネルギおよ び/または圧力によって構造化要素が結合部分および結合部分近辺で歪んでしま う。本発明において結合剤として有用な材料の中には、例えば代わりに放射線硬 化系を用いるなど熱硬化に依存しないがゆえ に有利なものもある。あるいは、結合部分付近の構造化要素が歪まないように比 較的低レベルの熱エネルギを利用するものもある。 結合剤先駆物質は、硬化オリゴマー材料/ポリマー材料を不可逆的に形成可能 なものであり、「熱硬化性」先駆物質という用語と入れ替え可能に用いられるこ とが多い。「熱硬化性」先駆物質という用語は、本願明細書において、熱ならび に電子線、紫外線、可視光線などの他のエネルギ源の印可時、あるいは、化学触 媒、水分などの添加時に経時的に不可逆的に硬化する反応系を示す。このように 、「反応性」という用語は、成分が重合および架橋のいずれか一方または両方に よって、上記のメカニズムのいずれかを使用して互いにおよび/または任意に、 しかし好ましくは、シーリングフィルムおよび構造化再帰反射フィルムと反応( または自己反応)することを意味する。 結合剤先駆物質として使用するのに選択される成分は、シーリングフィルムお よび構造化再帰反射フィルムと相互に作用し、耐久性のある結合を形成する。「 相互作用」という用語は、シーリングフィルムおよび構造化再帰反射フィルムに 用いられているポリマーの表面粗面化、溶解または相互貫入などの、様々な相互 作用メカニズムを意味する。また、結合剤先駆物質の成分とシーリングフィルム および構造化再帰反射フィルムの成分との間の共有結合相互作用(例えば重合お よび/または架橋)もあり得る。しかしながら、相互作用の度合いが再帰反射シ ートの完全性を損なうほどには大きくなる可能性はない。 特定の成分を用いて再帰反射シートの耐久性および耐候性を高めることができ る。さらに、 結合剤先駆物質は、好ましくはパターンコーティングに適したレオロジーを有す る。結合剤先駆物質の成分は様々な顔料を有用な濃度で懸濁または分散可能であ るため、本発明を用いることで不透明度を高めることができる。 結合剤形成に適した材料は、反応性成分すなわち、様々なメカニズム(例えば 、フリーラジカル系などの酸化硬化、縮合、湿分硬化、放射線または熱硬化また はこれらの組み合わせ)によって架橋および/または重合可能な材料を含む結合 剤先駆物質である。一例として、アルキル化ユリアホルムアルデヒド樹脂、メラ ミンホルムアルデヒド樹脂およびアルキル化ベンゾグアナミンホルムアルデヒド 樹脂などのアミノ樹脂(すなわち、アミノプラスト樹脂);ビニルアクリレート 、アクリレート化エポキシ樹脂、アクリレート化ウレタン、アクリレート化ポリ エステル、アクリレート化アクリル酸樹脂、アクリレート化ポリエーテル、アク リレート化オイルおよびアクリレート化シリコーンなどのアクリレート樹脂(ア クリレートおよびメタクリレートを含む);ウレタンアルキド樹脂などのアルキ ド樹脂;ポリエステル樹脂;反応性ウレタン樹脂;レゾールおよびノボラック樹 脂などのフェノールホルムアルデヒド樹脂(すなわち、フェノール樹脂);フェ ノール/ラテックス樹脂;ビスフェノールエポキシ樹脂などのエポキシ樹脂;イ ソシアネート;イソシアヌレート:アルキルアルコキシシラン樹脂を含むポリシ ロキサン樹脂;反応性ビニル樹脂などが挙げられるがこれに限定されるものでは ない。本願明細書において、「樹脂」または「樹脂系」という用語は、モノマー 、オリゴマー、ポリマーまたはこれらの組み合わせを含有する多分散系を意味す る。 かかる反応性結合剤先駆物質成分は、例えば熱エネルギ、放射線エネルギなど を使用して、様々なメカニズム(例えば、縮合または付加重合)によって硬化可 能である。短時間で作用する放射線エネルギの形態(例えば、5分未満、好まし くは5秒未満の印可)が特に好ましい。電子線(e−ビーム)放射線は、顔料着 色量の多いコーティングを貫通する機能、速度および印可エネルギの効率的な使 用、制御しやすさの点で特に望ましい。放射線エネルギの他の有用な形態として は、紫外線/可視光線、核放射、赤外線および電磁波が挙げられる。各硬化メカ ニズムに応じて、結合剤先駆物質に触媒や重合開始剤または硬化剤を含有させ、 重合および/または架橋プロセスを開始および/または加速しやすくすることも できる。 触媒を添加した状態で熱エネルギおよび/または経時的に硬化可能な反応性結 合剤先駆物質成分としては、例えば、レゾールおよびノボラック樹脂などのフェ ノール樹脂;ビスフェノールAエポキシ樹脂などのエポキシ樹脂;アルキル化ユ リアホルムアルデヒド樹脂、メラミンホルムアルデヒド樹脂およびアルキル化ベ ンゾグアナミンホルムアルデヒド樹脂などのアミノ樹脂が挙げられる。上記のよ うな反応性成分を含有する結合剤先駆物質は、樹脂系によってはフリーラジカル 熱重合開始剤、酸触媒などを含有することも可能である。熱フリーラジカル重合 開始剤の例としては、ベンゾイルペルオキシドなどの過酸化物およびアゾ化合物 が挙げられる。一般に、かかる反応性結合剤先駆物質成分を硬化させるには室温 (すなわち、25〜30℃)よりも高い温度が必要であるが、室温硬化可能な系 も周知である。 レゾールフェノール樹脂のフェノールに対するホルムアルデヒドのモル比は、 重量を基準 にすると約1:1以上、一般には約1.5:1.0〜約3.0:1.0である。 ノボラック樹脂のフェノールに対するホルムアルデヒドのモル比は、重量を基準 にすると約1:1未満である。市販のフェノール樹脂の例としては、テキサス州 DallasのOccidental Chemicals Corp.から入 手可能で商品指定DUREZおよびVARCUMとして知られているものや、ミ ズーリ州St.LouisのMonsantoから入手可能なRESINOXと して知られているもの、オハイオ州ColumbusのAshland Che mical Co.から入手可能なAEROFENEおよびAEROTAPとし て知られているものが挙げられる。 エポキシ樹脂はオキシランを有し、開環によって重合される。これらは主鎖や 置換基の性質を様々に変化させることが可能なものである。例えば、主鎖は通常 エポキシ樹脂と会合するどのようなタイプのものであってもよく、置換基は室温 でオキシラン環との反応性を有する活性水素原子を持たないどのような基であっ てもよい。許容可能な置換基の代表的な例としては、ハロゲン、エステル基、エ ーテル基、スルホネート基、シロキサン基、ニトロ基およびホスフェート基が挙 げられる。最も一般に利用可能なエポキシ樹脂は、2,2−ビス[4−(2,3 −エポキシプロポキシ)フェニル]プロパン(ビスフェノールAのジグリシジル エーテル)を形成するジフェニロールプロパン(すなわち、ビスフェノールA) とエピクロロヒドリンとの反応生成物である。かかる材料は、商品指定EPON (例えば、EPON 828、1004および1001F)としてShell Chemical Co.か ら市販されているものや、DER(例えば、DER 331、332および33 4)としてミシガン州MidlandのDow Chemical Co.から 市販されているものである。他の適したエポキシ樹脂としては、商品指定DEN (例えば、DEN 431および428)としてDow Chemical C o.から市販されているフェノールホルムアルデヒドノボラックのグリシジルエ ーテルが挙げられる。 アミノ樹脂(すなわち、アミノプラスト樹脂)は、ホルムアルデヒドとアミン との反応生成物である。アミンは一般にユリアまたはメラミンである。最も一般 的なアミノ樹脂はアルキル化ユリアホルムアルデヒド樹脂およびメラミンホルム アルデヒド樹脂であるが、アルキル化ベンゾグアナミンホルムアルデヒド樹脂も 周知である。メラミンホルムアルデヒド樹脂は一般に、屋外の耐久性および化学 薬品耐性が望ましい場合に用いられている。しかしながら、一般に、アミノ樹脂 は脆化しやすいため、それ自体が単独で用いられることはない。このため、アミ ノ樹脂は他の樹脂系と組み合わされることが多い。例えば、アルキド、エポキシ 、アクリルの他、アミノ樹脂と反応して両方の樹脂系の特性の利点を呈する官能 基を含有する他の樹脂と組み合わされる。 より好ましい結合剤先駆物質は、放射線によって硬化可能なものである。本願 明細書では、このような物質を放射線硬化材料と呼ぶことにする。本願明細書に おいて、「放射線硬化」または「放射線硬化」という用語は、紫外線、可視光線 、電子線またはこれらの組み合わせの他、任意に適当な触媒または重合開始剤へ の暴露時に、樹脂系の重合および/または架橋 を必要とする硬化メカニズムを意味する。一般に、放射線硬化メカニズムにはフ リーラジカル硬化とカチオン硬化の二種類ある。これらの硬化メカニズムは通常 、一段硬化または一種類の硬化メカニズムを必要とする。フリーラジカル材料と カチオン材料との混合物を硬化させ、両方の系から所望の特性を付与することも 可能である。また、後述するデュアル硬化およびハイブリッド硬化系も可能であ る。 カチオン系において、カチオン光重合開始剤は、紫外線/可視光線への暴露時 に反応し、分解して酸触媒を生成する。酸触媒はイオンメカニズムを介して架橋 反応を伝搬する。エポキシ樹脂、特に脂環族エポキシは、カチオン硬化に用いら れる最も一般的な樹脂であるが、芳香族エポキシおよびビニルエーテルベースの オリゴマーも使用可能である。さらに、エポキシを連鎖移動剤および柔軟剤とし て用いて、カチオン硬化にポリオールを使用することもできる。また、Eckb erg et al.著「UV Cure of Epoxysiloxane s」Radiation Curing in Polymer Scienc e and Technology:Volume IV,Practical Aspects and Applications ,Fouassier and Rabek,eds.,Elsevier Applied Scie nce, NY、第2章第19〜49ページ(1993)に開示されているエポ キシシロキサンは、カチオン光重合開始剤を用いて硬化可能である。カチオン光 重合開始剤は、アリルスルホニウムなどのオニウムカチオンの塩の他、有機金属 塩を含む。カチオン光重合開始剤の一例は、米国特許 第4,751,138号(Tumey et al.)および同第4,985, 340号(Palazzotti)、欧州特許出願第306,161号および同 第306,162号に開示されている。エポキシシロキサン用の適した光重合開 始剤は、商品指定UV9310Cとしてニューヨーク州WaterfordのG E Siliconesから入手可能な光活性化ヨードニウム塩である。 フリーラジカル系において、放射線は極めて高速かつ制御された状態で、不飽 和物質の重合を開始する反応性の高い種を提供する。フリーラジカル硬化可能な 材料の例としては、アクリレート樹脂、ペンダントα、β不飽和カルボニル基を 有するアミノプラスト誘導体、少なくとも1つのペンダントアクリレート基を有 するイソシアヌレート誘導体、少なくとも1つのアクリレート基を有するイソシ アネート誘導体、不飽和ポリエステル(例えば、有機二酸およびグリコールの縮 合生成物)、ポリエン/チオール/シリコーン系およびその他のエチレン的に不 飽和な化合物およびこれらの混合物および組み合わせが挙げられるが、これに限 定されるものではない。かかる放射線硬化系は、Allen et al.著「 UV and Electron Beam Curable Pre−Pol ymers and Diluent Monomers:Classific ation,Preparation and Properties」Rad iation Curing in Polymer Science and Technology:Volume I,Fundamentals an d Methods , Fouassier and R abek,eds.,Elsevier Applied Science,N Y、第5章第225〜262ページ(1993)、Federation Se ries on Coatings Technology:Radiatio n Cured Coatings ,Federation of Socie ties for Coatings Technology, Philad elphia,PA、第7〜13ページ(1986)およびRadiation Curing Primer I:Inks,Coatings,and A dhesives , RadTech International Nort h America,Northbrook,IL、第45〜53ページ(19 90)に詳細に述べられている。 フリーラジカル硬化可能な系は、放射線エネルギで硬化可能であるが、系にフ リーラジカル源(例えば、過酸化物またはアゾ化合物)があれば熱エネルギを利 用して硬化させることもできる。このため、「放射線硬化」というフレーズ、特 に「フリーラジカル硬化可能な」というフレーズには、熱エネルギで硬化可能で ありフリーラジカル硬化メカニズムを必要とする系も含まれるものとする。これ とは対照的に、「放射線硬化された」というフレーズは、放射線エネルギに暴露 させることで硬化した系を意味する。 本発明で使用するのに適したアクリレート樹脂としては、アクリレート化ウレ タン(すなわち、ウレタンアクリレート)、アクリレート化エポキシ(すなわち 、エポキシアクリレート)、アクリレート化ポリエステル(すなわち、ポリエス テルアクリレート)、アクリレー ト化アクリル酸、アクリレート化シリコーン、アクリレート化ポリエーテル(す なわち、ポリエーテルアクリレート)、ビニルアクリレートおよびアクリレート 化オイルが挙げられるがこれに限定されるものではない。本願明細書において、 「アクリレート」および「アクリレート官能性」という用語は、モノマー、オリ ゴマーまたはポリマーのいずれであるかには関係なく、アクリレートおよびメタ クリレートの両方を含むものとする。 アクリレート化ウレタンは、ヒドロキシ末端NCO伸長ポリエステルまたはポ リエーテルのジアクリレートエステルである。これらのウレタンは脂肪族または 芳香族であるが、アクリレート化脂肪族ウレタンが気候の影響を受けにくいため 好ましい。市販のアクリレート化ウレタンの例としては、商品指定PHOTOM ER(例えば、PHOTOMER 6010)として知られる、ニュージャージ ー州HobokenのHenkel Corp.から入手可能なものや、ジョー ジア州Smyrnaのから入手可能なEBECRYL 220(分子量1000 の六官能価芳香族ウレタンアクリレート)、EBECRYL 284(分子量1 200の脂肪族ウレタンジアクリレートを1,6−へキサンジオールジアクリレ ートで希釈したもの)、EBECRYL 4827(分子量1600の芳香族ウ レタンジアクリレート)、EBECRYL 4830(分子量1200の脂肪族 ウレタンジアクリレートをテトラエチレングリコールジアクリレートで希釈した もの)、EBECRYL 6602(分子量1300の三官能価芳香族ウレタン アクリレートをトリメチロールプロパンエトキシトリアクリレートで希釈したも の)およびEBECRYL 8402(分子量1000の 脂肪族ウレタンジアクリレート)、コインシルバニア州West Cheste rのSartomer Co.から入手可能なSARTOMER(例えば、SAR TOMER 9635、9645、9655、963−B80ね966−A80 ねおよびイリノイ州ChicagoのMorton Internationa lから入手可能なUVITHANE(例えば、UVITHANE 782)など が挙げられる。 アクリレート化エポキシは、ビスフェノールAエポキシ樹脂のジアクリレート エステルなどの、エポキシ樹脂のジアクリレートエステルである。市販のアクリ レート化エポキシの例としては、ジョージア州SmyrnaのUCB Radc ure Inc.から入手可能な商品指定EBECRYL 600(分子量52 5のビスフェノールAエポキシジアクリレート)、EBECRYL 629(分 子量550のエポキシノボラックアクリレート)およびEBECRYL 860 (分子量1200のエポキシド化ダイズ油アクリレート)として知られるものの 他、ニュージャージー州HobokenのHenkel Corp.から入手可 能なPHOTOMER 3016(ビスフェノールAエポキシジアクリレート) 、PHOTOMER 3038(エポキシアクリレート/トリプロピレングリコ ールジアクリレート配合物)、PHOTOMER 3071(変性ビスフェノー ルAアクリレート)などが挙げられる。 アクリレート化ポリエステルは、アクリル酸と二塩基酸/脂肪族/ジオールベ ースのポリエステルとの反応生成物である。市販のアクリレート化ポリエステル の例としては、ニュー ジャージー州HobokenのHenkel Corp.から入手可能で、商品 指定PHOTOMER 5007(分子量2000の六官能価アクリレート)、 PHOTOMER 5018(分子量1000の四官能価アクリレート)および PHOTOMER 5000シリーズの他のアクリレート化ポリエステルとして 知られているものや、ジョージア州SmyrnaのUCB Radcure I nc.から入手可能な、EBECRYL 80(分子量1000の四官能変性ポ リエステルアクリレート)、EBECRYL 450(脂肪酸変性ポリエステル ヘキサアクリレート)およびEBECRYL 830(分子量1500の六官能 価ポリエステルアクリレート)などが挙げられる。 アクリレート化アクリルは、後の反応でフリーラジカルを形成可能な反応性ペ ンダントまたは末端アクリル酸基を有するアクリルオリゴマーまたはポリマーで ある。市販されているアクリレート化アクリルの例としては、ジョージア州Sm yrnaのUCB Radcure Inc.から入手可能な、商品指定EBE CRYL 745、754、767、1701および1755として知られてい るものが挙げられる。 室温温度加硫シリコーンなどのアクリレート化シリコーンは、後の反応でフリ ーラジカルを形成可能な反応性ペンダントまたは末端アクリル酸基を有するシリ コーンベースのオリゴマーまたはポリマーである。これらのアクリレートおよび 他のアクリレートは、Allenet al.著「UV and Electr on Beam Curable Pre−Polymers and Dil uent Monomers: Classifica tion,Preparation and Properties」Radi ation Curing in Polymer Science and Technology: Volume I,Fundamentals an d Methods , Fouassier and Rabek,eds., Elsevier Applied Science,NY、第5章第225〜 262ページ(1993)、Federation Series on Co atings Technology:Radiation Cured Co atings ,Federation of Societies for C oatings Technology, Philadelphia,PA 、第7〜13ページ(1986)およびRadiation Curing P rimer I:Inks,Coatings,and Adhesives , RadTech International North America, Northbrook,IL、第45〜53ページ(1990)に記載されてい る。 少なくとも1個のペンダントアクリレート基を有するイソシアヌレート誘導体 および少なくとも1個のペンダントアクリレート基を有するイソシアネート誘導 体については、米国特許第4,652,274号(Boetcher et a l.)にさらに説明されている。アクリレート基を有するイソシアヌレート樹脂 の例としては、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレートのトリアクリレー トが挙げられる。 放射線硬化アミノプラスト樹脂は、1分子または1オリゴマーあたり少なくと も1個のペ ンダントα、β不飽和カルボニル基を有する。これらの不飽和カルボニル基は、 アクリレート、メタクリレートまたはアクリルアミド型の基などであることがで きる。アクリルアミド基を有する樹脂の例としては、N−(ヒドロキシメチル) −アクリルアミド、N,N'−オキシジメチレンビスアクリルアミド、オルト− およびパラ0アクリルアミドアミドメタノール変性フェノール、アクリルアミド メタノール変性フェノールノボラック、グリコルリル(glycoluril) アクリルアミド、アクリルアミドメタノール変性フェノールおよびこれらの組み 合わせが挙げられる。これらの材料については、米国特許第4,903,440 号(Larson et al.)、同第5,055,113号(Larson et al.)および同第5,236,472号(Kirk et al.) にさらに説明されている。 他の適したエチレン的に不飽和な樹脂としては、一般にエステル基、アミド基 およびアクリレート基を含有するモノマー、オリゴマーおよびポリマー化合物が 挙げられる。このようなエチレン的に不飽和な化合物は、好ましくは分子量が約 4,000未満である。これらの化合物は、好ましくは、アクリル酸、メタクリ ル酸、イタコン酸、マレイン酸などの脂肪族一価基または脂肪族多価基および不 飽和カルボン酸を含有する化合物の反応によって生成されるエステルである。ア クリレート樹脂の代表的な例については、本願明細書の他の部分に列挙してある 。他のエチレン的に不飽和な樹脂としては、ジアリルフタレート、ジアリルアジ ペートおよびN,N−ジアリルアジパミドなどのカルボン酸のモノアリル、ポリ アリルお よびポリメタリルエステルおよびアミドの他、スチレン、ジビニルベンゼン、ビ ニルトルエンなどが挙げられる。さらに他の例としては、トリス(2−アクリロ イル−オキシエチル)−イソシアヌレート、1,3,5−トリ(2−メチルアク リロキシエチル)−s−トリアジン、アクリルアミド、メチルアクリルアミド、 N−メチルアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、N−ビニルピロ リドンおよびN−ビニルピペリドンが挙げられる。 デュアル硬化性樹脂系において、重合または架橋は同一または異なる反応メカ ニズムによって二段階で起こる。ハイブリッド硬化性樹脂系では、紫外線/可視 光線または電子線への暴露時に重合または架橋の2つのメカニズムが同時に起こ る。これらの系で起こり得る化学硬化メカニズムには、アクリル二重結合のラジ カル重合、スチレンまたは他のモノマーの不飽和ポリエステルのラジカル重合、 アリル官能基の空気乾燥、ビニルエーテルまたはエポキシのカチオン硬化、イソ シアネートの縮合および酸触媒熱硬化が挙げられるが、これに限定されるもので はない。このように、デュアル硬化およびハイブリッド硬化系は、例えば放射線 硬化と熱硬化とを組み合わせたり、または放射線硬化と湿分硬化とを組み合わせ たりすることができる。電子線硬化と紫外線/可視光線硬化とを組み合わせるこ とも可能である。硬化メカニズムの組み合わせは、例えば、2種類の官能性を有 する材料を1つの構造体上で混合したり、あるいは同じ官能性を有する2種類の 材料を混合するなどの方法で達成される。このような系については、Peete rs著「Overview of Dual−Cure and Hybrid −Cure Systems in Radiation Cu ring」Radiation Curing in Polymer Sci ence and Technology:Volume III,Polym er Mechanisms , Fouassier and Rabek,e ds.,Elsevier Applied Science,NY、第6章第 177〜217ページ(1993)に説明されている。 放射線硬化材料のうち、フリーラジカル硬化可能な材料が好ましい。これらの 中でも、本発明の結合剤先駆物質に用いるにはアクリレートが特に好ましい。こ のような材料の例としては、一官能価または多官能価のアクリレート(すなわち 、アクリレートおよびメタクリレート)、アクリレート化エポキシ、アクリレー ト化ポリエステル、アクリレート化芳香族または脂肪族ウレタン、アクリレート 化アクリル、アクリレート化シリコーンなどの他、これらの混合物または配合物 が挙げられるがこれに限定されるものではない。これらの材料は、様々な分子量 (例えば、重量平均分子量100〜2000)のモノマーまたはオリゴマー(す なわち、一般に2〜100モノマー単位、多くの場合は2〜20モノマー単位を 有する適度に低分子量のポリマー)であることもできる。好ましい結合剤先駆物 質としては、アクリレート化エポキシ、アクリレート化ポリエステル、アクリレ ート化芳香族または脂肪族ウレタンおよびアクリレート化アクリルが挙げられる 。さらに好ましい結合剤先駆物質としては、アクリレート化芳香族または脂肪族 ウレタンが挙げられ、最も好ましい結合剤先駆物質としてはアクリレート化脂肪 族ウレタンが挙げられる。 フリーラジカル放射線硬化系は、結果として得られる硬化材料および反応性モ ノマー(反応性希釈剤と呼ばれることも多い希釈剤)の主鎖を形成し、硬化可能 な組成物の粘度を調節するオリゴマーおよび/またはポリマー(皮膜形成剤と呼 ばれることも多い)を含むことが多い。皮膜形成剤は一般にオリゴマー材料また はポリマー材料であるが、モノマー材料の中には皮膜を形成可能なものもある。 一般に、このような系は紫外線/可視光線または電子線を必要とする。また、紫 外線/可視光線硬化可能な系は一般に、光重合開始剤を含んでいる。水または有 機溶剤を使用して系の粘度を落とす(したがって、非反応性希釈剤として機能す る)こともできるが、これには一般に溶剤を洗い落とすための熱処理が必要とな る。このため、本発明の結合剤先駆物質は、水または有機溶剤を含まないもので あることが好ましい。すなわち、これらの先駆物質は、好ましくは100%固体 の組成である。 本発明の好ましい結合剤先駆物質は、反応性希釈剤および皮膜形成剤を含む。 反応性希釈剤は、少なくとも1個の一官能価モノマー化合物または多官能価モノ マー化合物を含む。本願明細書において、一官能価とは化合物が1個の炭素−炭 素二重結合を含有していることを意味し、多官能価とは化合物が2個以上の炭素 −炭素二重結合または縮合によって架橋可能な他の化学的に反応性の基を含有し ていることを意味する。炭素−炭素二重結合および他の化学的に反応性の基を有 する樹脂の例としては、イソシアナトエチルメタクリレート、イソブトキシメチ ルアクリルアミドおよびメタクリロキシプロピルトリメトキシシランが挙げられ る。適した反応性希釈剤としては、粘度を調節するために放射線硬化系に一般に 用いられ ているものが挙げられる。これらの希釈剤は、好ましくはアクリレートであるが 、モノマーがエチレン的に不飽和であり、これによって反応性が得られるのであ れば、n−ビニルピロリドン、リモネンおよびリモネンオキシドなどの非アクリ レートも使用することができる。皮膜形成剤は、放射線硬化系に一般に用いられ ている一官能価オリゴマー化合物または多官能価オリゴマー化合物などの放射線 硬化材料を少なくとも1種含むが、熱可塑性ポリマーも使用することができる。 これらの熱可塑性ポリマーは、反応性希釈剤に対して反応性を有していても有し ていなくてもよく、自己反応性(例えば、内部架橋可能)であってもそうでなく てもよい。 好ましくは、結合剤先駆物質は少なくとも1種の一官能価モノマー化合物およ び少なくとも1種の多官能価オリゴマー化合物を含む。最も好ましくは、かかる 結合剤先駆物質は、分子量約1000以下(好ましくは約100〜1000)の 一官能価モノマーアクリレート少なくとも1種と、分子量が少なくとも約500 、好ましくは約500〜7000、より好ましくは約1000〜2000の多官 能価オリゴマーアクリレート化ウレタン少なくとも一種とを含む。 一官能価モノマーは一般に、配合物の粘度を下げてシーリングフィルムおよび /または構造化再帰反射フィルムへの貫通速度を増す傾向にある。多官能価モノ マーおよびオリゴマー(例えばジアクリレートおよびトリアクリレート)は一般 に、架橋度を高め、層間および結合剤内の結合強度を高める傾向にある。また、 構造にもよるが、多官能価モノマーおよびオ リゴマーは結合剤に可撓性または剛性を付与することができる。アクリレート化 オリゴマー、好ましくはアクリレート化ウレタンオリゴマーは、靭性、硬度およ び可撓住などの所望の特性をコーティングに付与する。 適した一官能価モノマーの例としては、エチルアクリレート、メチルメタクリ レート、イソオクチルアクリレート、オキシエチル化(oxethylated )フェノールアクリレート、イソボルニルアクリレート、2−エチルヘキシルア クリレート、2−フェノキシエチルアクリレート、2−(エトキシエトキシ)エ チルアクリレート、エチレングリコールメタクリレート、テトラヒドロキシフル フリルアクリレート(THFアクリレート)、カプロラクトンアクリレートおよ びメトキシトリプロピレングリコールモノアクリレートが挙げられるがこれに限 定されるものではない。適した多官能価モノマーの例としでは、トリエチレング リコールジアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、グリセロー ルトリアクリレート、グリセロールトリメタクリレート、グリセリルプロポキシ レートトリアクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、トリメ チロールプロパントリアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート 、1,4−ブタンジオールジアクリレート、テトラメチレングリコールジアクリ レート、トリプロピレングリコールジアクリレート、エチレングリコールジメタ クリレート、エチレングリコールジアクリレート、ポリエチレングリコールジア クリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ペンタエリスリトール テトラメタクリレートおよび1,6−ヘキサンジアクリレートが挙げられるがこ れに限定 されるものではない。他の一官能価モノマーおよび多官能価モノマーとしては、 ビニルアセテート、n−ビニルホルムアミドおよび以下の表1に列挙するものが 挙げられる。モノマーは、ジョージア州SmyrnaのUCB Radcure Inc.から商品指定EBECRYLとして入手可能なものや、ニュージャー ジー州HobokenのHenkel Corp.からPHOTOMERとして 入手可能なもの、ペンシルバニア州West ChesterのSartome r Co.からSARTOMERとして入手可能なものなどである。リモネンオ キシドは、ウィスコンシン州MilwaukeeのAldrich Chemi cal Co.から入手可能である。n−ビニルピロリジノンはニューヨーク州 RochesterのKodakから入手可能である。 適したアクリレート化オリゴマーの例としては、アクリレート化エポキシ、ア クリレート化ポリエステル、アクリレート化芳香族または脂肪族ウレタン、アク リレート化シリコーン、アクリレート化ポリエーテル、ビニルアクリレート、ア クリレート化オイルおよびアクリレート化アクリルが挙げられるがこれに限定さ れるものではない。これらのうち、アクリレート化芳香族または脂肪族ウレタン が好ましく、可撓性および耐候性の点でアクリレート化脂肪族ウレタンがさらに 好ましい。アクリレート化脂肪族ウレタン(すなわち、脂肪族ウレタンアクリレ ート)の一例としては、ニュージャージー州HobokenのHenkel C orp.から商品指定PHOTOMER 6010(分子量1500)として入 手可能なもの、ジョージア州SmyrnaのUCB Radcure Inc. からEBECRYL 8401(分子量1000)およびEBECRYL 8402(分子量1000 )ウレタンジアクリレート)として入手可能なもの、いずれも25重量%のイソ ボルニルアクリレートを含有し、ペンシルバニア州West Chesterの Sartomer Co.から入手可能なS−9635、S−9645およびS −9655、20重量%の1,6−ヘキサンジオールジアクリレートを含有し、 Sartomer Co.から入手可能なS−963−B80、および20重量 %のトリプロピレングリコールジアクリレートを含有し、Sartomer C o.から入手可能なS−966−A80が挙げられる。 好ましい反応性モノマー(すなわち反応性希釈剤)は、構造化再帰反射フィル ム(例えばポリカーボネート)およびシーリングフィルム(例えばAESおよび /またはASAフィルム)と相互作用(例えば溶解または膨潤)するものである 。特定のモノマー/フィルム相互作用については、少量のモノマー溶液をフィル ム表面に塗布することで容易に相互作用のスクリーニング可能である。Prio la et al.著Proceedings of the XIII In ternational Conference in Organic Co atings Science and Technology ,アテネ、ギリ シャ、7月7〜11、1987第308〜318ページには、この目的に適した 時計皿試験が開示されている。正の応答は、一滴のモノマーに暴露された際の支 持体の曇りまたは溶解である。支持体が曇るということは、モノマーは支持体を 貫通しているか、または膨潤させているか、あるいはそれ以外の形で支持体と相 互作用していることである。商品指定C ENTREX 833として入手可能なAES材料またはポリカーボネートで作 製したフィルムと相互作用するモノマーの例を以下の表1に示す。 表1 モノマーのポリカーボネートおよびAES/ASAに対する相溶性についてのス クリーニング 上述したように、熱可塑性ポリマーは、一官能価オリゴマーまたは多官能価オ リゴマーに加えて、あるいはこれらのオリゴマーの代わりに、皮膜形成剤として 使用可能である。このため、上述したシーリングフィルム材料(例えばAESお よび/またはASA材料)の多くは、結合剤先駆物質中にて使用可能である。好 ましくは、これらの材料を一官能価オリゴマーまたは多官能価オリゴマーにおい て二次皮膜形成剤として使用し、結合剤先駆物質の粘度およびレオロジーを調節 および/またはフィルムの縮み量を減らしやすくする。例えば商品指定CENT REXとして入手可能な様々なASAおよび/またはAES樹脂のペレットは様 々なモノマー(例えば反応性希釈剤)に溶解し、放射線硬化(すなわち紫外線/ 可視光線への暴露時に架橋)であるため望ましい。しかしながら、反応性希釈剤 に対して反応性ではないかまたは自己反応性の他の熱可塑性ポリマーを使用する こともできる。例えば、米国特許第4,025,159号(McGrath)の バインダーにおいて用いられている実質的に非反応性の熱可塑性アクリレートタ ーポリマーを本発明の結合剤先駆物質に使用することができる。 上述した希釈剤モノマーの他にも様々な溶剤を結合剤先駆物質に含有させ、高 分子量の反応性樹脂(例えばアクリレート化オリゴマー)および/また構造化フ ィルムおよび/または シーリングフィルムの熱可塑性ポリマーを溶解しやすくしてもよい。かかる溶剤 は、本発明による方法の硬化条件下で結合剤先駆物質の反応性樹脂などと有意に 重合または架橋しないため、非反応性希釈剤または非反応性モノマーと呼ばれる 。この目的に適した溶剤としては、様々なケトン溶剤、テトラヒドロフラン、キ シレンなどが挙げられる。しかしながら、あるいはまたは好ましくは、結合剤先 駆物質は上述したように100%固体の組成物である。 着色剤(すなわち顔料および染料)も、必要があれば結合剤先駆物質に含ませ ることのできるものである。適した着色剤の例としては、TiO2、フタロシア ニンブルー、カーボンブラック、塩基性炭酸鉛、酸化亜鉛、硫化亜鉛、酸化アン チモン、酸化ジルコニウム、鉛スルホクロメート、ビスマスバナデート、ビスマ スモリブデートならびに他の顔料、特に米国特許第5,272,562号(Co derre)に開示されているような不透明顔料が挙げられる。着色剤は、所望 の色を付与できる量で使用可能であり、結合剤先駆物質に様々な方法で添加可能 である。例えば、着色剤は購入時にASAおよび/またはAESペレットに含ま れている場合もある。一般に、および好ましくは、例えばネオペンチルグリコー ルジアクリレート(商品指定9WJとしてペンシルバニア州Doylestow nのPenn Colorから入手可能)中に顔料を分散させた分散液の状態で 使用する。 好ましくは、結合剤先駆物質は全結合剤先駆物質の重量を基準として約5〜2 5重量%の量の反応性希釈剤を含む。皮膜形成剤および任意の顔料の結合剤先駆 物質中での量は、所望の不透明度、可撓性、粘度などによって左右される。好ま しくは、結合剤先駆物質は、結合 剤先駆物質の総重量を基準にして約25〜95重量%の皮膜形成剤と、約50重 量%以下の顔料とを含む。 光重合開始剤は一般に、本発明の紫外線/可視光線硬化可能な結合剤先駆物質 に含まれる。光重合開始剤(photopolymerization)(すな わち光重合開始剤(photoinitiators))の一例としては、有機 過酸化物、アゾ化合物、キノン、ベンゾフェノン、ニトロソ化合物、アクリルハ ロゲン化物、ヒドラゾン、メルカプト化合物、ピリリウム化合物、トリアクリル イミダゾール、ビスイミダゾール、クロルアルキルトリアジン、ベンゾインエー テル、ベンジルケタール、チオキサントンおよびアセトフェノン誘導体およびこ れらの混合物が挙げられるがこれに限定されるものではない。具体的な例として は、ベンジル、メチロ−ベンゾエート、ベンゾイン、ベンゾインエチルエーテル 、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、ベンゾフ ェノン/第三アミン、2,2−ジエトキシアセトフェノンなどのアセトフェノン 、ベンジルメチルケタール、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2 −ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−(4−イソ プロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、2−ベ ンジル−2−N,N−ジメチルアミノ−1−(4−モルホリノフェニル)−1− ブタノン、2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニルホスフィンオキシド 、2−メチル−1−4(メチルチオ)、フェニル−2−モルホリノ−1−プロパ ノン、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)(2,4,4−トリメチルペンチ ル)ホスフィンオキ シドなどが挙げられる。かかる光重合開始剤は、ニューヨーク州Hawthor neのCiba−Geigy Corp.から商品指定DAROCUR 426 5(2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オンと2,4, 6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキシドとの50:50配合物 )として入手可能なものおよびCGI1700(ビス(2,6−ジメトキシベン ゾイル)−2,4,4−トリメチルペンチルホスフィンとおよび2−ヒドロキシ −2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オンとの25:75配合物)として 入手可能なものが挙げられる。一般に、光重合開始剤は所望の反応速度を付与す る量で使用される。好ましくは、光重合開始剤は、結合剤先駆物質の総重量を基 準にして約0.01〜5重量%、より好ましくは約0.1〜1重量%の量で使用 される。 結合剤先駆物質中に含ませることができる他の添加剤は、フィラー、脱泡剤、 接着促進剤、艶消剤、湿潤剤、スリップ補助剤、安定剤、可塑化剤、接着促進剤 などである。これらの添加剤は反応性であっても非反応性であってもよいが、一 般には非反応性である。反応性可塑化剤の例としては、Sartomer Co .から商品指定SARBOX.SB−600およびSB−510E35として入 手可能なものが挙げられる。一般に、かかる添加剤は所望の特徴を付与できる量 で使用される。好ましくは、かかる添加剤は結合剤先駆物質の総重量を基準にし て約0.01〜5重量%、より好ましくは0.1〜1重量%の量で使用される。 結合剤先駆物質をシーリングフィルムおよび/または構造化再帰反射フィルム に塗布するための方法としては、適切な方法であればどのようなものでも本発明 において使用可能であ る。浮出しリッジ構成を有する構造化再帰反射フィルムについては結合剤のシー リングフィルムへの連続塗布を使用することができる。シーリングフィルムを構 造化再帰反射フィルムに直接結合する用途には、結合剤のパターンコーティング が好ましい。どのコーティング方法を選択するかは、結合剤先駆物質の粘度、コ ーティングの所望の厚さ、コーティング速度などによって決まる。適したコーテ ィング方法としては、ナイフコーティング、ロッドコーティング、グラビアコー ティング、ノッチ付コーティングおよびスクリーン印刷が挙げられる。本発明に おいて使用される結合剤の層を形成するのに有用な方法のいくつかが、米国特許 第4,327,130号、同第4,345,543号、同第4,387,124 号および同第4,442,144号(いずれもPipkin)に記載されている 。 結合剤の厚さは、結合剤先駆物質の粘度および塗膜塗厚、使用するコーターの 種類、所望の最終特性、構造化再帰反射フィルムの構成によって決まる。考慮す べきことの1つが、シール脚に沿った密封結合を提供する必要性である。この機 能は、構造化要素の高さによって大幅に影響される。一般に、未乾燥塗膜厚を約 75〜約300μmにするが、特に浮出し構造体が図5および図7に示すような 形で設けられている(構造化要素の高さがあまり影響しない)場合に25μm以 下にすることも可能である。 結合剤先駆物質をシーリングフィルムおよび/または構造化フィルムにコーテ ィングした後、好ましくはこれをエネルギ源に暴露して硬化を開始させる。適し たエネルギ源および好ましいエネルギ源の例としては、熱エネルギおよび他の放 射線エネルギ形態が挙げられる。 エネルギ量は、樹脂化学、結合剤先駆物質のコーティング後の寸法および任意の 添加剤の量および種類、特に、顔料含有量などのいくつかの要因によって決まる 。熱エネルギについては、温度は約30℃〜約100℃である。暴露時間は約5 分から24時間以上まで変動可能であり、時間を長くするのであれば低温にする とよい。 本発明で使用するのに適した放射線エネルギ源としては、電子線、紫外線光、 可視光線またはこれらの組み合わせが挙げられる。紫外線とは、波長範囲は約2 00ナノメートルから約400ナノメートルの非粒子状放射線を意味する。可視 光線とは、波長範囲が約400ナノメートルから約800ナノメートルにある非 粒子状放射線を意味する。構造化再帰反射フィルムまたはシーリングフィルムの いずれか一方または両方を介して結合層を硬化させる必要があるため、好ましい 放射は電子線である。電子線線は、電離線としても知られているが、これを約0 .1〜10Mradのエネルギレベル、好ましくは約3〜8Mradのエネルギ レベル、さらに好ましくは約5〜6Mrad、加速電圧レベル約75KeV〜約 5meV、好ましくは加速電圧レベル約100〜300KeVで使用することも できる。オーバーレイ材料 本発明のオーバーレイフィルム40(図3)を使用して、有機溶剤、水、油、 埃などの異物によって構造化再帰反射フィルムが影響されないようバリアを形成 する。このように、オーバーレイフィルムに使用するポリマー材料は、通常は気 候(例えば紫外線光)による劣化 および環境からの悪影響に対する耐性があるため、再帰反射シートを通常は長期 間屋外の用途で利用することができる。また、構造化再帰反射フィルムのポリマ ー材料に対する接着性がよく、透光性のあるものでなければならない。好ましく は、オーバーレイフィルムに使用されるポリマー材料は実質的に透明である。用 途によっては、看板に画像やメッセージを形成するのに用いられるインキに対し てオーバーレイの接着性が良くなければならない。オーバーレイフィルムに使用 されるポリマー材料は、好ましくは、構造化再帰反射フィルムに塗布される温度 で物理的な完全性を保持できるものである。 熱可塑性構造化材料用のオーバーレイは一般に、熱的に成形された後に構造化 再帰反射フィルムに接着される。一般に、オーバーレイフィルムは熱可塑性材料 である。オーバーレイフィルムに使用可能なポリマーの例としては、例えば、商 品指定KEL−F800としてミネソタ州St.Paulの3M Co.から入 手可能であるポリ(クロロトリフルオロエチレン)、例えば商品指定EXAC FEPとしてマサチューセッツ州BramptonのNorton Perfo rmanceから入手可能であるポリ(テトラフルオロエチレン−コ−ヘキサフ ルオロプロピレン)、例えば商品指定EXAC PEAとしてNorton P erformanceから入手可能であるポリ(テトラフルオロエチレン−コ− パーフルオロ(アルキル)ビニルエーテル)、例えば商品指定KYNARとして ペンシルバニア州PhiladelphiaのPennwalt Corpor ationから入手可能であるポリ(ビニリデンフルオリド)またはポリ(ビニ リデンフルオリド−コ−ヘキサフルオロプ ロピレン)などのフッ素化ポリマー;デラウェア州WilmingtonのE. I.DuPont de Nemoursから商品指定SURLYN−8920 およびSURLYN−9910として入手可能であり、ナトリウムまたは亜鉛イ オンを有するポリ(エチレン−コ−メタクリル酸)などのイオノマーエチレンコ ポリマー;低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレンおよび極低密度ポリエ チレンなどの低密度ポリオレフィン;可塑化ポリ(塩化ビニルビニル)などの可 塑化ハロゲン化ビニルポリマー;ポリ(エチレン−コ−アクリル酸)およびポリ (エチレン−コ−メタクリル酸)、ポリ(エチレン−コ−マレイン酸)およびポ リ(エチレン−コ−フマル酸)などの酸官能性ポリマーを含むポリエチレンコポ リマー;ポリメチルメタクリレート、ポリ(エチレン−コ−アルキルアクリレー ト)であり、アルキル基がメチル、エチル、プロピル、ブチルなどであるかまた はCH3(CH2n−でnが0〜12であるもの、ポリ(エチレン−コ−ビニル アセテート)などのアクリル官能性ポリマー;ジシクロヘキシルメタン−4,4 '−ジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、1,6−ヘキサメチレン ジイソシアネート、シクロヘキシルジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソ シアネートおよびこれらのジイソシアネートの組み合わせなどのジイソシアネー ト由来の脂肪族および芳香族ポリウレタン、ポリペンチレンアジペートグリコー ル、ポリテトラメチレンエーテルグリコール、ポリエチレングリコール、ポリカ プロラクトンジオール、ポリ−1,2−ブチレンオキシドグリコールおよびこれ らのポリジオールの組み合わせなどのポリジオールおよびブタンジオールまたは ヘキサンジオールなどの連鎖延長剤が挙げ られるがこれに限定されるものではない。市販のウレタンポリマーとしては、ニ ューハンプシャー州SeabrookのMorton Internation al Inc.から商品指定PN−03または3429として入手可能なもの、 またはオハイオ州ClevelandのB.F.Goodrich Compa nyからX−4107として入手可能なものが挙げられる。上記ポリマーの混合 物もオーバーレイフィルムに使用可能である。 オーバーレイフィルム用に好ましいポリマーとしては、ポリ(ビニリデンフル オリド)(PVDF)などのフッ素化ポリマー、ポリメチルメタクリレート(P MMA)などのアクリル官能性ポリマーおよびこれらの組み合わせが挙げられる 。ポリマーの特に好ましい基としては、PVDFとPMMAとの配合物が挙げら れる。この配合物は、約60〜95重量パーセント(wt%)のPMMAと約5 〜40重量%のPVDFとを含有している。これらの配合物において、PMMA はオーバーレイフィルムの耐久性に寄与し、一方PVDFはオーバーレイフィル ムの化学(例えば、有機溶剤)安定性および可撓性に寄与する。また、例えばブ チルアクリレートゴムを使用してPMMAを耐衝撃性改良してもよいが、好まし くは、PMMAは耐衝撃性改良処理の施されていないものである。耐衝撃性改良 済PMMAの例としては、ベンゾトリアゾール紫外線吸収剤TINUVIN 9 00にデラウェア州WilmingtonのICI Polymerから商品指 定CP924として入手可能なものが挙げられる。かかる非耐衝撃性改良PMM A材料は、「ストレート」PMMAとも呼ぶことができる。「ストレート」PM MAの適したソースとしては、ペンシルバニア州Bris tolのAtoHaas North America Inc.から商品指定 VO−45として入手可能なものおよびデラウェア州WilmingtonのI CI PolymerCP81アクリルとして入手可能なものが挙げられる。P VDF材料は、商品指定SOLVEYおよびSOLEFとしてテキサス州Hou stonのSoltex Polymer Corp.から、KYNARとして ペンシルバニア州PhiladelphiaのElfatochem Nort h America,Inc.から入手可能である。これらのポリマーは、適し た機械的特性、構造化再帰反射フィルムに対するすぐれた接着性、透明度、改善 された溶剤不活性度および環境安定性のうち1つ以上の理由から好ましいもので ある。 オーバーレイフィルムは、必要に応じて一般に厚さ約10〜200μmの単層 または多層のフィルムとすることができる。さらに、構造化再帰反射フィルムと オーバーレイとの間に薄い結合層をおく(図3には図示せず)ことでオーバーレ イフィルムと構造化再帰反射フィルムとの間の接着を改善することができる。あ るいは、さらに、表面処理方法の中には接着性改善のために利用できるものもあ る。 本発明のオーバーレイフィルムに使用されるポリマー材料は、構造化層につい て上述した添加剤を含むことができる。すなわち、オーバーレイフィルムは、酸 スカベンジャー、紫外線吸収剤の他、着色剤、光安定剤、潤滑剤などを含むこと ができる。紫外線吸収剤の使用はオーバーレイフィルムでは特に有益である。実施例 本発明による再帰反射シートの特徴および利点を以下の実施例においてさらに 説明する。しかしながら、以下の実施例は本発明をさらに説明する目的を果たす が、ここで使用する特定の成分および量、他の条件および詳細は、本発明の範囲 を限定するものではないことは理解されたい。以下の試験を使用して、本発明の コーナーキューブ再帰反射シートの試料を評価した。Z−剥離試験 引張接着Z−剥離試験は、ASTM D 952−93に準拠している。試験 対象とする試験片を2個の金属固定具間に取り付ける。以下の実施例の目的で、 試験は各エッジが25.4mmで6.5平方cmの表面を呈している立方形のス チールブロックである上側固定具を用いて行われた。下側の固定具は1.6mm の薄いアルミニウム板で、大きさは5×30.5cmである。試験用に、本発明 の再帰反射シートを30mmの正方形の断片にしたものの一番上をSCOTCH ブランド接着テープNo.419(ミネソタ州St.Paulの3M Comp anyから市販)などの適当な感圧テープの層で被覆し、米国特許第4,418 ,120号(Kealy et al.)に開示されているような、改良したO stwald 50粘度計で20℃でASTM D446−93試験法を使用し で測定した架橋前の固有粘度が1.5〜1.7のビスアミド架橋剤で架橋させ、 イソオクチルアクリレート−ア クリル酸コポリマーの比が93:7の感圧接着剤(93:7接着剤)で一番下を 被覆した。No.419接着テープを使用前に炭酸カルシウムを含有するデシケ ータに少なくとも24時間保管して状態調節した。シーリングフィルム側を下に してシートをアルミニウム板の中央に置き、金属製のブロックをシートの最上部 側に載せた。次に、上のブロックのエッジの周囲でシートをトリミングし、25 .4×25.4mm四方の試料を試験した。次に、1900ニュートンの力で6 0秒、組み立てたサンドイッチを圧縮した。スチール製のキューブを標準的な引 張試験装置の上側のジョーに固定し、アルミニウム板を試験機の下側の把持固定 具の2つの側面に沿って固定した。このジョーを50cm/秒で速やかに離し、 力対変位曲線を記録し、最大力を報告した。 実施例1 コーナーキューブ要素とシーリングフィルムとの間に 結合剤を有する再帰反射シート 溶融ポリカーボネート樹脂(ペンシルバニア州PittsburghのMob ay Corp.から提供されたMAKROLON 2407)を、深さ約17 5μmのマイクロキューブプリズム逃げを有する加熱済ミクロ構造化ニッケル成 形型上に注型した。マイクロキューブ逃げは、米国特許第4,588,258号 (Hoopman)に概略が説明されているように、光学軸を傾斜すなわち第一 溝から離してコーナーキューブ要素と一致する対として 作製したものである。さらに、成形型に175μmの溝を3mm間隔で一方向に 彫り、6mm間隔で90°異なる方向に彫って矩形のグリッド状のパターンを形 成した。これによって、PCT出願公開第WO95/11496(Benson et al.)の図12に教示されているような浮出しリッジ付コーナーキュ ーブシート生成工具を作製した。ニッケル成形型厚は508μmであり、この成 形型を216℃まで加熱した。288℃の温度の溶融ポリカーボネートを圧力約 1.03×107パスカル〜1.38×107パスカルで0.7秒成形型上に注型 し、マイクロキューブ逃げを複製した。キューブ逃げのフィリングと一致させる ため、成形型上の連続層にさらにポリカーボネートを厚さ約175μmで形成し た。全コーナーキューブフィルムは約525μmの厚さ(リッジ+キューブ+ラ ンド)であった。 次に、成形型を室温の空気で18秒間冷却し、70〜90℃の温度にしてポリ カーボネートを凝固させた。次に試料をミクロ構造化成形型から取り出した。 本願と同日に出願され、係属中の米国特許出願第08/626,790号、発 明の名称「多相ポリマー薄膜の押出」(特許弁護士整理番号52496USA3 A)に記載されている方法で呼称厚さ50μmのシーリングフィルムを作製した 。使用した樹脂はCENTREX 833(ASA/AESターポリマー合物) であった。 ギャップを25μmに設定してノッチ付コーターを使用し、シーリングフィルム をコーティングした。シーリングフィルムのコーティング用として使用した溶液 は、以下の成分の組み合わせによって調製したものである。 次に、コーティングしたフィルムを浮出しリッジキューブシートに積層し、E nergy Sciences Inc.のElectrocurtain M odel CB40を使用して線量4Mradで電子線(175KeVで放射さ れる電子ビーム)に通した。硬化はシーリングフィルム側からであった。 キューブシートの浮出しリッジにシーリングフィルムをヒートラミネートする ことによって対照例の試料を作製した。結合剤は使用しなかった。 次に、6つの複製を用いてZ−剥離試験に準じて両試料の結合強度を試験した 。結合剤を用いて放射線硬化させた試料の剥離強度は、対照例の場合と比べて1 66%大きかった。 本願明細書において引用した特許、特許文書および公開文書はいすれも、かか る文書を個々に引用した場合と同程度にその内容全体を本願明細書に引用したも のとする。本発明の範囲および趣旨を逸脱することなく本発明に様々な修正およ び変更を施し得ることは当業者 であれば明らかであろう。本発明は本願明細書に記載の特定の実施例によって限 定されるものではない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,HU,I L,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK ,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK, MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TR ,TT,UA,UG,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.a) 構造化要素のアレイを含む構造化再帰反射フィルムと、 b) 前記構造化要素に近接して配置された熱可塑性シーリングフィルムと、 c) 前記シーリングフィルムと前記構造化再帰反射フィルムとの間に設けら れた結合剤と、を備え、前記結合剤が前記シーリングフィルムを前記構造化再帰 反射フィルムに結合する再帰反射シート。 2.前記結合剤が、前記シーリングフィルムと前記構造化再帰反射シートとの 間に不連続層を形成する請求項1に記載の再帰反射シート。 3.前記不連続層が繰り返しパターンを形成する請求項2に記載の再帰反射シ ート。 4.前記結合剤の不連続層が、前記シーリングフィルムと前記構造化再帰反射 フィルムとの間の界面の約50%以下を占める請求項2に記載の再帰反射シート 。 5.前記結合剤の不連続層が、前記シーリングフィルムと前記構造化再帰反射 フィルムとの間の界面の約30%以下を占める請求項2に記載の再帰反射シート 。 6.前記結合剤の不連続層が、前記シーリングフィルムと前記構造化再帰反射 フィルムとの間の界面の約20%以下を占める請求項2に記載の再帰反射シート 。 7.前記構造化再帰反射フィルムと前記シーリングフィルムとの間に浮出し構 造体をさらに具備し、前記浮出し構造体は前記シーリングフィルムと前記構造化 要素とを接触させずに離隔させる請求項1に記載の再帰反射シート。 8.前記浮出し構造体が複数の浮出しリッジをさらに具備する請求項7に記載 の再帰反射シート。 9.前記浮出しリッジがパターンで配置されている請求項8に記載の再帰反射 シート。 10.前記結合剤が、熱硬化性成分を含む結合剤先駆物質から調製される請求 項1に記載の再帰反射シート。 11.前記結合剤が、放射線硬化性成分を含む結合剤先駆物質から調製される 請求項1に記載の再帰反射シート。 12.前記放射線硬化性成分が、カチオン硬化性樹脂、フリーラジカル硬化性 樹脂またはこれらの混合物を含む請求項11に記載の再帰反射シート。 13.前記放射線硬化性成分が、デュアル硬化性樹脂またはハイブリッド硬化 性樹脂を含む請求項11に記載の再帰反射シート。 14.前記放射線硬化性成分がアクリレートを含む請求項11に記載の再帰反 射シート。 15.前記アクリレートが、アクリレート化エポキシ、アクリレート化ポリエ ステル、アクリレート化芳香族または脂肪族ウレタン、アクリレート化アクリル 、アクリレート化シリコーン、アクリレート化ポリエーテル、ビニルアクリレー トおよびアクリレート化オイルからなる群から選択される請求項14に記載の再 帰反射シート。 16.前記アクリレートが脂肪族または芳香族アクリレート化ウレタンである 請求項15に記載の再帰反射シート。 17.前記アクリレートがアクリレート化脂肪族ウレタンである請求項16に 記載の再帰反射シート。 18.前記結合剤先駆物質が、一官能価反応性モノマーまたは多官能価反応性 モノマーをさらに含む請求項17に記載の再帰反射シート。 19.前記一官能価反応性モノマーまたは多官能価反応性モノマーがアクリレ ートモノマーである請求項18に記載の再帰反射シート。 20.a) 構造化要素のアレイを含む構造化再帰反射フィルムと、 b) 前記構造化要素に近接して配置された熱可塑性シーリングフィルムと、 c) 前記シーリングフィルムと前記構造化再帰反射フィルムとの間に設けら れた結合剤と、を備え、前記結合剤が前記シーリングフィルムを前記構造化再帰 反射フィルムに結合し、さらに前記結合剤が、反応性希釈剤および皮膜形成剤を 含む放射線硬化性結合剤先駆物質から調製される再帰反射シート。 21.前記反応性希釈剤が一官能価アクリレートモノマーまたは多官能価アク リレートモノマーを含む請求項20に記載の再帰反射シート。 22.前記皮膜形成剤が熱可塑性ポリマーを含む請求項21に記載の再帰反射 シート。 23.前記皮膜形成剤が一官能価アクリレートオリゴマーまたは多官能価アク リレートオリゴマーを含む請求項21に記載の再帰反射シート。 24.前記放射線硬化性結合剤先駆物質が多相スチレン熱可塑性コポリマーを さらに含む請求項23に記載の再帰反射シート。 25.a)構造化要素のアレイを含む熱可塑性構造化再帰反射フィルムを提供 するステップと、 b)前記構造化要素に近接して配置される熱可塑性シーリングフィルムを提供 するステップと、 c)結合剤を用いて前記熱可塑性シーリングフィルムを前記構造化再帰反射フ ィルムに結合するステップと、を含む再帰反射シート製造方法。 26.前記結合剤が、放射線硬化性結合剤先駆物質から調製される請求項25 に記載の方法。 27.前記結合剤先駆物質が、一官能価アクリレートモノマーまたは多官能価 アクリレートモノマーと、一官能価アクリレートオリゴマーとを含む請求項26 に記載の方法。 28.前記シーリングフィルムを前記構造化再帰反射フィルムに結合するステ ップは、前記結合剤の不連続層を前記シーリングフィルムと前記構造化再帰反射 フィルムとの間に提供するステップを含む請求項25に記載の方法。
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