JP2000508029A - 複合金属被覆の被着方法 - Google Patents

複合金属被覆の被着方法

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Abstract

(57)【要約】 自己潤滑性酸化物相と、一以上の耐摩耗性相とを有する金属基被覆を被着する方法、少なくとも一つの軽金属製基体の表面31を、実質的に酸化物が存在しないように、また被覆が付着する状態に調整する段階と、供給金属Mの粉末粒子21を基体表面31にプラズマスプレーして、その金属M、および該金属の酸素量が少ないいずれかの酸化形態の金属酸化物MOXの複合被覆を形成するようになす段階とを含む。プラズマは、電気アーク/電磁場を通して一次プラズマガスを導入して、導入粉末の各粒子を包囲するプラズマ流16となるようにその一次ガスをイオン化させることによって形成され、粉末粒子は吸引ガスによってプラズマ流に導入されるとともに、そのプラズマの熱によって実質的に各粒子の表面部分だけが溶融すなわち可塑化され、一次プラズマガス14は酸化物に対して中性のガスで構成されるが、特にその粉末酸化物の形態が90%未満のMOXであるときは還元ガス成分を含み、また吸引ガス17は反応的に酸化物に中性のガスで構成されるが、粉末におけるMOXの形態の容積含有量が5%未満であるか、または粉末におけるMOXの形態の酸化物の容積を被覆中で実質的に5%を超えるまでに増大させることが望まれる場合には、酸化成分を含む金属基被覆とする。

Description

【発明の詳細な説明】 複合金属被覆の被着方法 本発明は耐摩耗性被覆を軽金属製基体に形成する方法に係わり、特に最小限の 酸素含有量を有する金属酸化物の形態で自己潤滑性耐摩耗性相を含む金属基被覆 に関するものである。 鋳鉄は内燃機関を製造し始めた最も初期の時点からシリンダボア用に選択され ていた材料である。耐食性を改善し、耐摩耗性を改善し、エンジンにおける摩擦 を低減化するために幾つかの形式の被覆が試行されている。そのような被覆の初 期の例は、鉄製基体の耐食性を高めたニッケルメッキである。これは限られた範 囲の摩擦低下しかもたらさない(米国特許第991404号明細書参照)。後年 になってエンジン基体の耐摩耗性を高めるためにクロムまたは酸化クロムの被覆 が選択的に使用されるようになったが、これらの被覆の適用は困難であり、不安 定で、非常に費用がかかる上、油膜を保持できないので摩擦を大幅に低減化する ことができない。この被覆はさらに高い硬さを有し、鋼製ピストンリング材料と 相容れないことが多い。 エンジン全体の重量を減少させるため、またNOX排出量の減少のために燃焼 室壁の熱伝導率を向上させるためのアルミニウム製エンジンブロックの出現は、 必然的にシリンダボア被覆の使用や、特別な表面調整を施した高Siアルミニウ ム合金の使用を必要とした。近年、鋼製ピストンリングとの適合性を得るという 目的でアルミニウム青銅被覆がアルミニウム製エンジンボアに適用されている。 不運にもこのアルミニウム青銅被覆はその被覆の耐久性の点から、またエンジン オイル消費量が鋳鉄製のシリンダボアほど良くないことから、まだ望ましいもの ではない。さらに近年になって、耐摩滅性(abrasion resistance)を向上させ るために鉄またはモリブデンの粉末が非常に薄いフィルムとしてアルミニウム製 シリンダボア壁に塗付されている。このような装置は、エンジン効率および燃費 の経済性にかなりの利益をあげるほど十分低い摩擦係数を生じるようには酸化物 の形態を制御することができない。例えば(米国特許第3900200号明細書 に示されているように)、耐摩耗性(ひっかき(スカッフィング)および摩滅に 対する抵抗性)を向上させるために、プラズマスプレー法によりFe34粒子が 鋳鉄製基体に被着される。このような被覆は、摩擦を低減化させる相の有利な効 果を得ることはなく、すなわちそれを意図しているわけではない。同様に、米国 特許第3935797号明細書では、炭素0.3%の鉄粉末被覆が不活性ガス噴 射により推進されてアルミニウム製基体上にプラズマスプレーされ、この推進剤 の噴射作用によって過剰に吸引されるO2のために属性としてFe34を含む鉄 および酸化鉄の被覆が生じる。スカッフィングを減少させるためには、鉄および 酸化鉄の上に燐酸塩被覆を必要としている。 本発明によれば、自己潤滑性酸化物の相を含む金属基被覆を被着する方法が提 供される。この方法は、少なくとも一つの軽金属製基体の表面を、実質的に酸化 物が存在しないように、また被覆を付着させるようにして受止める状態に準備す る段階と、供給金属(M)の粉末粒子を前記基体表面にプラズマスプレーして、 その金属(M)の、およびその金属の酸素含有量が少ないいずれかの酸化形態の 金属酸化物(MOX)の複合被覆を形成するようになす段階とを含んでなり、電 気アーク/電磁場を通して一次プラズマガスを導入し、導入粉末の各粒子を包囲 するプラズマ流となるようにその一次プラズマガスをイオン化させることによっ てプラズマが形成されており、前記粉末粒子は吸引ガスによってプラズマ流に導 入されるとともに、そのプラズマの熱によって実質的に各粒子の表面部分だけが 溶融すなわち可塑化され、(i)前記一次プラズマガスは酸化物に対して反応的 に中性のガスで構成されるが、特にその粉末の酸化物の形態が90%未満のMOX であるときは還元ガス成分を含み、(ii)前記吸引ガスは酸化物に対して反 応的に中性のガスで構成されるが、粉末におけるMOXの形態の容積含有量が5 %未満であるか、または粉末におけるMOXの形態の酸化物の体積を被覆中で実 質的に5%を超えるまでに増大させることが望まれる場合には、酸化成分を含む 。 以下、参考例としての添付図面を参照しながら、本発明の説明を行う。 図1は軽量基体にスプレー法による被覆を被着させるためにプラズマガンを使 用したプラズマスプレー法の概略図である。 図2は図1のスプレー法に使用された水アトマイズ法による粉末粒子の高倍率 拡大図である。 図3は図1のスプレー法に使用された海綿鉄の粒子の高倍率拡大図である。 図4は図1のスプレー法に使用された細かく切断された低合金鋼ワイヤーの粒 子である。 図5は図1のスプレー法に使用された低合金鋼の粒子の高倍率拡大図である。 図6はアルミニウム製シリンダブロックに適用される場合の本発明方法による 段階を示す合成図である。 図7は被覆を受止めるように調整された基体表面の高倍率の拡大図である。 図8は表面上に被覆が付着された図7の表面の高倍率の拡大図である。 図9は機械加工またはホーニングの終了した後の被覆面の高倍率拡大図である 。 自己潤滑性酸化物相(MO)を含む金属基被覆を被着させる本発明を具現する この方法は、好ましい実施例においては三つの段階を含む。まず最初は、軽金属 製基体表面が本質的に汚れの存在しない、グリースの存在しない、酸化物の存在 しない、そして表面上に被覆を付着させて受止める状態に準備される。次に、供 給金属粉末が基体表面にプラズマスプレーされて、(a)金属(M)、および( b)金属の酸化物(MO)であって、酸素量の少ない該金属のいずれかの酸化形 態を有するとともに、金属酸化物の分子構造に容易なすべり面を有する金属酸化 物(MO)で作られた複合被覆を形成するようになされる。プラズマは、電磁場 を通し一次プラズマガスを導入し、導入粉末の各粒子を包囲するプラズマ流とな るようにその一次ガスをイオン化させることによって形成される。粉末は吸引ガ スによってプラズマ流に導入され、プラズマの熱によって各粒子の表面部分だけ が溶融すなわち可塑化される。一次プラズマガスは酸化物に対して反応的に中性 のガスで構成されるが、特にその粉末の酸化物の形態が90%未満のMOである ときに還元ガス成分を含む。吸引ガスは酸化物に対して反応的に中性のガスで構 成されるが、粉末におけるMOの形態の容積含有量が5%未満であるか、または その酸化物の体積を被覆中で実質的に5%を超えるまでに増大させることが望ま れる場合には、酸化成分を含む。最後に、被覆の露出面は、運転摺動接触での使 用においてその被覆の孔にオイルを付与されたとき、流体力学的な油膜がその表 面上に形成されるように、滑らかに仕上げられる。ニッケル・アルミニウム複 合材または鋼・アルミニウム複合材のような基体と被覆との間で加熱被着された 結合被覆が望ましい。 図1に示されるように、粉末プラズマスプレーは、ガン10を使用して行われ 、ガンは、陽極および陰極のノズル部材11,12の間に電気アークすなわち電 磁場13を形成する。電気アークすなわち電磁場13は、両ノズル部材間の環状 空間15に導入される加圧一次ガス流14から電子をはぎ取る。ガスはノズル部 材11,12の最狭間隔部の間に発生されるアーク13を通過した後、イオン化 されてプラズマ流16を形成する。供給一次ガス18は、圧力約1.40〜5. 28kg/cm2(20〜75psi)および質量流量約45〜100標準リッ トル/分でノズル19に流入し、速度約700〜3000m/秒および温度約3 500℃でプラズマ16として噴出する。プラズマの温度は位置20のようなノ ズル外部で温度約3000℃に低下する。供給金属粉末21は、約0.351〜 4.22kg/cm2(5〜60psi)に加圧されて質量流量約2〜6標準リ ットル/分を有する吸引ガス17によって運ばれる流れ22としてプラズマ内へ 吸引される。粉末の流れ22はノズル本体内部の通路23を通して送られ、好ま しくはガンの面24から約0.05〜1.0cmの位置20にてガンの外部のプ ラズマ流と交わるように方向を定められる。プラズマ流25は最終的に基体31 に衝突する。この基体は、内燃機関エンジンブロックのアルミニウム製シリンダ ボア壁(または他の軽金属またはある種の極端な場合には鉄または鋼)であるの が望ましい。アルミニウムは極めて有利である。アルミニウムは被着被覆の熱を 迅速に冷媒34へ伝達し、被着被覆の適当な凝固および再結晶を保証するからで ある。適当に収束されるとするならば、このプラズマは流れの中に周囲環境から 空気を取り入れるように乱れることはほとんどない。横断流(cross current) 33はシリンダボアの端部をマスクすることで排除できる。 供給金属21は、(i)容易に複数種の酸化物を形成できる基金属(M)(M はFe、Ni、Cu、Moおよびそれらの合金の群から選択される)と、1重量 %を超えない抑制された酸素量とから成る規定の化学的性質、(ii)滑らかな 被覆の被着を容易にするために40〜150ミクロンの範囲の粒径、および (iii)好ましくは、被着被覆に多孔性を生じる、すなわち多孔性にするよう に不規則な粒子形状を有していなければならない。Fe、Ni、MoおよびCu 、およびそれらの合金は、複数種の酸化物の形態を形成することができることか ら、また毒性が全く無く、揮発性であって、製造環境にとってそれらが受入れら れ易いことから、使用される。このような条件に合致するFe基金属粉末の例は 、(a)蒸気またはアルゴンによってアトマイズ(霧化)され、炭素レベル0. 15〜0.45重量%に焼鈍された溶融鉄、(b)水およびCO(0.15〜0 .45重量%に焼鈍された炭素)によって磁鉄鉱または赤鉄鋼から得られる海綿 鉄(スポンジ状鉄)、(c)粉砕されたワイヤー(線)状の鋼、または低炭素を 有し、ニッケル、クロム、モリブデンおよびアルミニウムのような合金化成分を 有する蒸気でアトマイズされた粒子(炭素は0.5重量%以下であり、合金化成 分は全部で25重量%未満であるのが好ましく、モリブデンに関しては5%以下 、ニッケルに関しては20重量%以下、クロムに関しては20重量%以下、そし てアルミニウムに関しては6重量%以下であるのが好ましい)を含む。 このような条件に合致するニッケル基金属粉末の例は、蒸気またはアルゴンで アトマイズされたニッケルまたはニッケル合金の粉末および破砕されたニッケル またはニッケル合金の粉末を含む。ニッケル粉末は(a)80Ni−18Cr− 2Al、(b)60Ni−22Fe−18Cr、および(c)50Ni−10 Mo−20Cr−20Feのような化学的組成を有し得る。このような条件に合 致する銅基金属粉末の例は、以下の化学組成、すなわち(a)Cu+2〜6% A1、および(b)Cu+2〜4Al/20〜30Znを有するアトマイズ粉末 または粉砕による粉末を含む。 個々の粒子形式の形状はそれぞれ図2〜図5に示されている。蒸気アトマイズ された粉末の不規則な外形26(図2)、気泡を閉じ込めた海綿金属の非常に不 規則なピット27(図3)、細かく切断されたワイヤー粒子の深い窪み(図4) 、および蒸気アトマイズされた固い金属間化合物30を含む金属粒子の波形面2 9(図5を参照)に留意のこと。図示されるように、各々の粒子はプラズマ処理 では溶融されない、すなわち可塑化されない固体コアー31(斜線を付されてい る)と、溶融すなわち軟化され、基体すなわち固体コアー31に衝突することで 再結晶化された外側部分すなわち領域35を有している。しかしながら留意すべ きは、 粉末の給送が粒子の寸法範囲を定め(rate)るとともに、プラズマ状態が粒子の 溶融程度を制御するということである。粒子が30ミクロンより小さいと、それ らの粒子は完全に溶融する。粗い粒子は表面が溶融するだけである。 プラズマスプレーが被覆中に金属(M)(ニッケル、銅、モリブデン、鉄、お よびそれらの合金から選ばれる)、および(i)安定しており、孔、すなわち結 晶格子にMの存在しない場所を含み、(ii)酸素量が最小または少ないその金 属酸化物の形態を有し、(iii)最小の摩擦係数を生じるようにこの金属酸化 物の分子構造に最も容易なすべり面を形成している酸化物(MOX)の複合混合 物を形成するように、この方法を制御することが重要である。鉄ではこのような 酸化物はFeOであり、ニッケルではこの酸化物はNiOであり、銅ではCu2 Oであり、モリブデンではこの酸化物はMoO3である。「x」は、Feでは0 .95〜1.05であり、Niでは0.75〜1.25であり、Cuでは0.4 〜0.6であり、Moでは2.5〜3.2である。結晶格子に孔のあるこのよう な酸化物は、容易なすべり面を形成して酸化物結晶がそのすべり面に沿って容易 にせん断すなわち裂け目(cleave)を生じるようにする酸化物結晶内原子配列を 有しており、これにより加圧された状態で小さな摩擦での滑りを可能にする。こ のような酸化物形態ではせん断が容易である。何故なら、孔が存在しなければ酸 素原子が現れるような多数の孔を分子構造が有するからである。結晶格子に「孔 」を有する結晶構造は、高圧および滑り作用が加えられたときに自己潤滑相に似 た作用を行うような酸化物を生じることができる。これは、この変態の、および 原子の高密度面を動作方向に平行で付加される荷重の方向に直角に整列させるよ うな少ない酸化物の好ましい配向の結果であると考えられる。 不運にも、上述基金属の各々は酸素に暴露されると、温度および酸素濃度のよ うな様々な条件のもとで様々な結晶構造を形成することになってしまう。例えば 、鉄は過剰酸素が存在する中で温度700〜1200℃でFe34を形成し、過 剰酸素が存在する中で温度800〜1400℃でFe23を形成し、利用できる 酸素が存在する中で温度300〜1300℃でFeOを形成する。Fe34(黒 色磁鉄鉱)は被覆において好ましくない。何故なら、その結晶構造は耐摩耗性を 与える一方で摩擦を増大するからである。Fe23(赤鉄鉱)は固く、耐 摩耗性を与えるが、摩擦を大きく増大させる。FeOおよびCu2Oはそれぞれ B1およびC3(構造ブレヒト表記(structure brecht notation))の立体構 造をしており、金属原子があるべき箇所に孔を有する。MoO3の場合は、これ らのMO酸化物では結晶構造が斜方晶系から単斜晶系に変化し、滑りによって発 生する熱および圧力で局部的な変態、例えばFeO→Fe34(Fe/Oの比率 は1:0.95〜1.05)のような変態を生じる。他の金属では、変態は Cu2O→CuO、NiO→Ni2O、MoO3→Mo821-24となる。MO構造 は容易なすべり面を形成し、その構造における原子が互いに対して滑るようにす る。 軽金属基体はエンジン組立体の重量を軽減することからエンジン構造において 重要であるが、それらは粉末のプラズマスプレーに関連して有用な目的も果たし 、これにおいてアルミニウムまたはマグネシウム基体の高い伝導性が、被覆から 熱を奪ってボアの変形を防止すると共に、被覆の温度を迅速に下げて、被着後に 大気が高温粉末粒子と反応する機会を減少させる。ボア壁に向けられた冷却空気 ジェットも被覆および壁を冷却するように作用する。 本発明によるプラズマスプレーの実施を容易化するガスの流量は、一次プラズ マガスに関しては質量流量約40〜100標準リットル/分を、また吸引ガスで は約2〜6標準リットル/分を含む。電気アーク/電磁場を発生させるために必 要な供給電源は、約10〜35キロワットであるのが有利である。 導入される粉末は、酸化物の体積形成を制限するために粒径40〜150ミク ロンを有することが望ましい。40ミクロンより小さい粒径は非常に大きな表面 積を形成して、酸化物の含有量を異常に高くなし、被覆が異常に軟化され、すな わち完全に溶融させる。このような粒径範囲は被覆における3〜10%の気孔率 である望ましい孔数を含む。多孔性は以下に説明するように被覆に有用なもので あり、潤滑される応用例において孔内にオイルを捕捉できるようにして孔が被覆 に油膜を供給するための貯溜槽となり、流体力学的な摩擦範囲にすべり接触を維 持することで小さな摩擦係数を与える。 一次プラズマガスは酸化物に対して反応的に中性のガスで構成されねばならな いが、特に導入された粉末の酸化物の形態が90%未満のMOであるときは、還 元ガス成分を含む。このような一次プラズマガスはアルゴン、窒素、水素、およ びそれらの混合気から選ぶのが有利である。他の形式の酸化物に中性または不活 性のガスも使用できる。吸引ガスは、酸化物に対して反応的に中性のガスで構成 されるが、導入された粉末における形態(MO)の酸化物の容積含有量が5%未 満であるか、または形態(MOX)の酸化物の体積を被覆中で実質的に5%を超 えるまでに増大させることが望まれる場合には、酸化成分を含む。 例えば、導入された粉末がニッケルであり、NiOである僅か60%の酸化物 を有する場合には、一次ガスは5〜30%のH2を有するアルゴンが選ばれ、被 覆中の窒化物が被覆の硬さを高めるために必要であるならば、吸引ガスは最高2 0%の窒素を有するアルゴンが選ばれる。導入された粉末が酸化物(恐らく酸化 物は小容積含有量のNiOである)として結合された0.2%未満の酸素を含む ならば、一次プラズマガスは最高5%のH2を有する95〜100%のアルゴン が選ばれるが、水素は絶対に必要というわけではない。吸引ガスはアルゴンと空 気との90/10混合気を含むことが好ましい。導入されたニッケル粉末が比較 的に酸化物のないものであれば、吸引ガスはスプレー工程でNiOを動的に形成 することが望まれる度合いに応じて、最高50%の空気を有する。 導入される粉末の基金属が鉄または鋼の場合は、同様な考慮がなされる。水( 水蒸気)でアトマイズされた鉄または鋼粉末は、典型的には容積含有量2〜15 %の酸化物を含み、この酸化物形態における全O2含有量は0.1〜1.8重量 %である。O2が1.0重量%を超えると、或る程度のFe23および Fe34も存在する。このようなFeO含有量によれば、水素イオンの存在中で Fe23およびFe34の還元を容易にするような僅かに高いプラズマ温度にす るために、一次プラズマガスには水素を5%まで有する非常に高いアルゴン含有 量が使用できる。水素イオンは、鉄イオンと結合して望ましくない形態のFe2 3およびFe34のような酸化鉄を動的に形成する前の酸素原子を見つけ出す 保険的な手段として作用する。酸化物および酸素の含有量が高いならば、粉末中 に存在し得る、またはプラズマスプレー工程時に望ましくないが形成され得る磁 鉄鉱および赤鉄鉱の酸化物形態を還元するために一層多量の水素が使用される。 一次ガス中に水素が存在するので、これらの望ましくない酸化物の還元は 以下のように生じる。すなわち、Fe23+Fe34+H2→FeO+H+O2 固い耐摩耗性粒子は、一次ガスの成分として窒化形式のガスを使用することで 被覆中に意図することができる。例えば、粉末がクロム、アルミニウムまたはニ ッケルの合金化要素を含有する鋼で構成され、プラズマガスが鉄イオンと結合す る炭素イオンおよび窒素イオンの存在中でFeOを還元する上で有効な水素イオ ンを有するならば、固い耐摩耗性粒子はFe23、FeCrN3およびFe3Cと なる。H2が存在しない状態であっても、合金成分(Cr、Al、Ni)が結合 して窒化物を形成する。例えば、クロムが合金成分であると、得られた耐摩耗性 粒子はFe(Cr)N3+Fe3Cとなる。 スプレー工程の間のMOXの形成は、開始粉末が低酸化物含有量の場合に望ま しい。粉末の酸素に対する露出は、低流量で且つ粉末の吸引ガスの一部としての み空気または酸素を許可し、一次プラズマガスには決して加えられないようにす ることで、スプレー工程において制限される。したがって、炭素イオンの存在中 で酸素は以下の反応を鉄粉末に与える。すなわち、Fe+O2→2FeO、 C+O2+Fe23→FeO+CO2+CO 図6に示されるように、この工程の第一段階は、軽金属基体表面(エンジンブ ロック41のシリンダボア面40)が本質的に酸化物の存在しない状態、および 被覆を付着するようにして受取める状態に調整することを必要とする。これは幾 つかの異なる方法によって達成され、それらの方法には酸化物の存在しない新し い面を露出させるグリットブラスティング法、表面の簡単な浄化を行う放電加工 法、超高圧ウォータージェット法、およびホーニングのような一点または複数点 機械加工法が含まれる。この調整は約3.81〜13.97μm(150〜55 0μin.)の表面粗さを形成する。この表面はまた、表面の粗面処理の前にト リクロロエタンのような適当な脱脂剤で脱脂するのが好ましい。この段階は、 (b)スプレー段階に至るまで閉じたシーケンスで実施されるか、または準備し た面のその後の酸化を避けるために不動態化材料を使用することが望ましい。 外側被覆が付与される前に、このような調整面に接合被覆を直接に付与するこ とが望ましい。これはニッケル・アルミニウムの複合被覆をその表面上に溶射す ることで達成される。高温の接合被覆はNi−Al/Ni3−Alの金属間化合 物を形成し、これは発熱反応にかなりの熱を解放して非常に強力な接合を促進す る。表面48は接合被覆を形成されようが、単に清浄化されようが、図7に見ら れる約3.81〜13.97μm(150〜550μin.)の表面粗さ46を 有する。 次に、基体表面48(シリンダボア壁)は溶射がなされる。これは部材の他の 表面を適当なマスキング材でマスキングする段階bを必要とする。エンジンブロ ックでは、ボア壁の他端のスプレーを制限するために、図示したような表面マス クと、オイルギャラリーマスク(図示せず)との両方を必要とする。その後、段 階cで溶射が行われ、これはステーションスプレーガン43をシリンダボアに挿 入して、接合被覆および頂部被覆を前述したように被着させることで行われる。 このスプレーガンはボア軸線に整列された新たな位置に割り出されて、ボアの全 てに対するスプレーを完遂する。得られた被覆49は図8に見られるような表面 粗さ50を有する。最後に、硬化した被覆49のホーニング加工が行われて、回 転ホーニング工具46によって段階dで滑らかに仕上げられる。ホーニング加工 された面45は図9に示されるような状態を表し、耐摩耗性粒子51を露出させ る。 最終的に形成された被覆は種々の肉厚で被着されるが、過大応力による剥離を 防止するために厚すぎないように被着されるのが望ましい。エンジンブロックに 適用する場合、ボア壁の被覆は接合被覆で肉厚0.05〜0.07mm(0.0 02〜0.003インチ)、頂部被覆で肉厚0.127〜0.304mm(0. 005〜0.012インチ)で被着されねばならない。飛沫(splatter)の存在 しないこと、および一層滑らかな被覆程度を保証するため、スプレー工程の間に 以下のことが行われねばならない。すなわち、(i)一定した一様な速度、例え ば150〜300rpmでノズルのスプレーパターンを回転すなわち移動させる 、(ii)0.09〜0.37m/分(0.3〜1.2フィート/分)の軸線方 向速度としなければならない。粉末は流量約2.27〜8.154kg/分(5 〜18ポンド/分)で導入される。被覆はホーニング加工されて滑らかになされ 、表面上に油膜を容易に受入れるように表面仕上げされる。 最終的な粉末プラズマスプレー被覆を施されたエンジンブロックは、独特の被 覆されたシリンダボアを有することを特徴とする。この被覆は鉄または鋼のよう なボア金属および少なくとも90%のMO形の酸化物で構成される。この被覆は 、炭素含有量が0.1〜0.7の範囲であるならば、硬度Ra45〜80を有す る。被覆は気孔率1〜6%を有し、孔は直径1〜6ミクロンを有する。被覆はA STM規格の結合試験で測定して、約35〜70MPa(5000〜10000 psi)の接着強度を有する。安定した低摩擦化合物(MO)Xの存在は基金属 の耐食性より優れた被覆の耐食性を与える。またこの被覆は、乾燥摩擦係数0. 25〜0.4を有する。酸化物は被覆内に一様に分布され、耐スカッフィング性 、およびオイル潤滑されたときに(SAE10W30規格)0.09〜0.12 程度の低摩擦係数(境界摩擦)を保証する。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1997年10月27日(1997.10.27) 【補正内容】 複合金属被覆の被着方法 本発明は耐摩耗性被覆を軽金属製基体に形成する方法に係わり、特に最小限の 酸素含有量を有する金属酸化物の形態で自己潤滑性耐摩耗性相を含む金属基被覆 に関するものである。 鋳鉄は内燃機関を製造し始めた最も初期の時点からシリンダボア用に選択され ていた材料である。耐食性を改善し、耐摩耗性を改善し、エンジンにおける摩擦 を低減化するために幾つかの形式の被覆が試行されている。そのような被覆の初 期の例は、鉄製基体の耐食性を高めたニッケルメッキである。これは限られた範 囲の摩擦低下しかもたらさない。後年になってエンジン基体の耐摩耗性を高める ためにクロムまたは酸化クロムの被覆が選択的に使用されるようになったが、こ れらの被覆の適用は困難であり、不安定で、非常に費用がかかる上、油膜を保持 できないので摩擦を大幅に低減化することができない。この被覆はさらに高い硬 さを有し、鋼製ピストンリング材料と相容れないことが多い。 エンジン全体の重量を減少させるため、またNOx排出量の減少のために燃焼 室壁の熱伝導率を向上させるためのアルミニウム製エンジンブロックの出現は、 必然的にシリンダボア被覆の使用や、特別な表面調整を施した高Siアルミニウ ム合金の使用を必要とした。近年、鋼製ピストンリングとの適合性を得るという 目的でアルミニウム青銅被覆がアルミニウム製エンジンボアに適用されている。 不運にもこのアルミニウム青銅被覆はその被覆の耐久性の点から、またエンジン オイル消費量が鋳鉄製のシリンダボアほど良くないことから、まだ望ましいもの ではない。さらに近年になって、耐摩滅性(abrasion resistance)を向上させ るために鉄またはモリブデンの粉末が非常に薄いフィルムとしてアルミニウム製 シリンダボア壁に塗付されている。このような装置は、エンジン効率および燃費 の経済性にかなりの利益をあげるほど十分低い摩擦係数を生じるようには酸化物 の形態を制御することができない。例えば(米国特許第3900200号明細書 に示されているように)、耐摩耗性(ひっかき(スカッフィング)および摩滅に 対する抵抗性)を向上させるために、プラズマスプレー法によりFe34粒子が 鋳鉄製基体に被着される。このような被覆は、摩擦を低減化させる相の有利な効 果を得ることはなく、すなわちそれを意図しているわけではない。同様に、米国 特許第3935797号明細書では、炭素0.3%の鉄粉末被覆が不活性ガス噴 射により推進されてアルミニウム製基体上にプラズマスプレーされ、この推進剤 の噴射作用によって過剰に吸引されるO2のために属性としてFEP34を含ん だ鉄および酸化鉄の被覆が生じる。かき傷を減少させるためには、鉄および酸化 鉄の上に燐酸塩被覆を必要としている。 FR−A−2234382は耐摩耗被覆の被着を開示しており、この被覆は一 次プラズマガスとしてアルゴンを使用し、Mo粒子を吸引ガスとしての酸素によ りプラズマ流に導入してMo粒子をプラズマスプレーすることにより、部分的に 酸化されたモリブデンを含んでなる。 EP−A−0626466はアルミニウム合金のカップ形タペットに耐摩耗性 被覆を形成する方法を開示しており、この方法はモリブデンと、酸素含有量が2 〜8%の酸化モリブデン(MoO3)との混合物をプラズマスプレーする段階を 含む。実施例においては、吸引ガスとして酸素を使用してプラズマ流にMo粉末 を導入してスプレーを行う間に、MoおよびMoO3の混合物が形成される。 本発明は請求項1に記載された自己潤滑性相を含む金属基被覆を改良した被覆 方法を提供する。本発明の他の概念は、従属請求項の主題となっている。 以下、参考例としての添付図面を参照しながら、本発明の説明を行う。 図1は軽量基体にスプレー法による被覆を被着させるためにプラズマガンを使 用したプラズマスプレー法の概略図である。 図2は図1のスプレー法に使用された水アトマイズ法による粉末粒子の高倍率 拡大図である。 図3は図1のスプレー法に使用された海綿鉄の粒子の高倍率拡大図である。 図4は図1のスプレー法に使用された細かく切断された低合金鋼ワイヤーの粒 子である。 図5は図1のスプレー法に使用された低合金鋼の粒子の高倍率拡大図である。 図6はアルミニウム製シリンダブロックに適用される場合の本発明方法による 段階を示す合成図である。 図7は被覆を受止めるように調整された基体表面の高倍率拡大図である。 図8は表面上に被覆が付着された図7の表面の高倍率拡大図である。 図9は機械加工またはホーニングの終了した後の被覆面の高倍率拡大図である 。 好ましい実施例において、鉄、ニッケル、銅、またはモリブデン(金属M)を 基材とする自己潤滑性酸化物相(MO)を含む被覆を被着させる本発明を具現す るこの方法は、三つの段階を含む。まず最初は、軽金属製基体表面が本質的に汚 れの存在しない、グリースの存在しない、酸化物の存在しない、そして表面上に 被覆を付着させて受止める状態に準備される。次に、その酸化物を選択的に含む 供給金属粉末(M)が基体表面にプラズマスプレーされて、(a)金属(M)、 および(b)それぞれの金属(M)の体積で少なくとも5%の酸化物、すなわち FeO、NiO、Cu2OおよびMoO3で構成される複合被覆を形成するように なされる。プラズマは、電磁場を通し一次プラズマガスを導入し、導入粉末の各 粒子を包囲するプラズマ流となるようにその一次ガスをイオン化させることによ って形成される。粉末は吸引ガスによってプラズマ流に導入され、プラズマの熱 によって各粒子の表面部分だけが溶融すなわち可塑化される。一次プラズマガス は酸化物MOXに対して反応的に中性のガスで構成されるが、特にその粉末の酸 化物の形態が90%未満のMOXであるときに還元ガス成分を含む。吸引ガスは 酸化物MOXに対して反応的に中性のガスであるが、粉末における酸化物の形態 の体積含有量が5%未満であるか、またはMOXの形態の酸化物の体積を被覆中 で実質的に5%を超えるまでに増大させることが望まれる場合には、酸化成分を 含む。 最後に、被覆の露出面は、運転摺動接触での使用においてその被覆の孔にオイ ルを付与されたとき、流体力学的な油膜がその表面上に形成されるように、滑ら かに仕上げられる。金属MがMoであり、望ましくはFe、NiまたはCuであ るときは、ニッケル・アルミニウム、またはニッケル・アルミニウム複合材のよ うな加熱被着される接合被覆が調整された基体と被覆との間に付与される。 図1に示されるように、粉末プラズマスプレーは、ガン10を使用して行われ 、ガンは、陽極および陰極のノズル部材11,12の間に電気アークすなわち電 磁 場13を形成する。電気アークすなわち電磁場13は、両ノズル部材間の環状空 間15に導入される加圧一次ガス流14から電子をはぎ取る。ガスはノズル部材 11,12の最狭間隔部の間に発生されるアーク13を通過した後、イオン化さ れてプラズマ流16を形成する。供給一次ガス18は、圧力約138〜516 kPa/cm2(20〜75psi)のおよび質量流量約45〜100標準リッ トル/分でノズル19に流入し、速度約700〜3000m/秒および温度約3 500℃でプラズマ16として噴出する。プラズマの温度は位置20のようなノ ズル外部で温度約3000℃に低下する。供給金属粉末21は、約35〜415 kPa/cm2(5〜60psi)に加圧されて質量流量約2〜6標準リットル /分を有する吸引ガス17によって運ばれる流れ22としてプラズマ内へ吸引さ れる。粉末の流れ22はノズル本体内部の通路23を通して送られ、好ましくは ガンの面24から約0.05〜1.0cmの位置20にてガンの外部のプラズマ 流と交わるように方向を定められる。プラズマ流25は最終的に基体31に衝突 する。この基体は、内燃機関エンジンブロックのアルミニウム製シリンダボア壁 (または他の軽金属またはある種の極端な場合には鉄または鋼)であるのが望ま しい。アルミニウムは極めて有利である。アルミニウムは被着被覆の熱を迅速に 冷媒34へ伝達し、被着被覆の適当な凝固および再結晶を保証するからである。 適当に収束されるとするならば、このプラズマは流れの中に周囲環境から空気を 取り入れるように乱れることはほとんどない。横断流(cross current)33は シリンダボアの端部をマスクすることで排除できる。 供給金属21は、(i)容易に複数種の酸化物を形成できる基金属(M)(M はFe、Ni、Cu、Moおよびそれらの合金の群から選択される)と、1重量 %を超えない抑制された酸素量とから成る規定の化学的性質、(ii)滑らかな 被覆の被着を容易にするために40〜150ミクロンの範囲の粒径、および (iii)好ましくは、被着被覆に多孔性を生じる、すなわち多孔性にするよう に不規則な粒子形状を有していなければならない。Fe、Ni、MoおよびCu 、およびそれらの合金は、複数種の酸化物の形態を形成することができることか ら、また毒性が全く無く、揮発性であって、製造環境にとってそれらが受入れら れ易いことから、使用される。このような条件に合致するFe基金属粉末の例は 、 (a)蒸気またはアルゴンによってアトマイズ(霧化)され、炭素レベル0.1 5〜0.45重量%に焼鈍された溶融鉄、(b)水およびCO(0.15〜0. 45重量%に焼鈍された炭素)によって磁鉄鉱または赤鉄鋼から得られる海綿鉄 (スポンジ状鉄)、(c)粉砕されたワイヤー(線)状の鋼、または低炭素を有 し、ニッケル、クロム、モリブデンおよびアルミニウムのような合金化成分を有 する蒸気でアトマイズされた粒子(炭素は0.5重量%以下であり、合金化成分 は全部で25重量%未満であるのが好ましく、モリブデンに関しては5%以下、 ニッケルに関しては20重量%以下、クロムに関しては20重量%以下、そして アルミニウムに関しては6重量%以下であるのが好ましい)を含む。 このような条件に合致するニッケル基金属粉末の例は、蒸気またはアルゴンで アトマイズされたニッケルまたはニッケル合金の粉末および破砕されたニッケル またはニッケル合金の粉末を含む。ニッケル粉末は(a)80Ni−18Cr− 2Al、(b)60Ni−22Fe−18Cr、および(c)50Ni−10 Mo−20Cr−20Feのような化学的組成を有し得る。このような条件に合 致する銅基金属粉末の例は、以下の化学組成、すなわち(a)Cu+2〜6% Al、および(b)Cu+2〜4Al/20〜30Znを有するアトマイズ粉末 または粉砕による粉末を含む。 個々の粒子形式の形状はそれぞれ図2〜図5に示されている。蒸気アトマイズ された粉末の不規則な外形26(図2)、気泡を閉じ込めた海綿金属の非常に不 規則なピット27(図3)、細かく切断されたワイヤー粒子の深い窪み(図4) 、および蒸気アトマイズされた固い金属間化合物30を含む金属粒子の波形面1 9(図5を参照)に留意のこと。図示されるように、各々の粒子はプラズマ処理 では溶融されない、すなわち可塑化されない固体コアー31(斜線を付されてい る)と、溶融すなわち軟化され、基体すなわち固体コアー31に衝突することで 再結晶化された外側部分すなわち領域35を有している。しかしながら留意すべ きは、粉末の給送が粒子の寸法範囲を定め(rate)るとともに、プラズマ状態が 粒子の溶融程度を制御するということである。粒子が30ミクロンより小さいと 、それらの粒子は完全に溶融する。粗い粒子は表面が溶融するだけである。 プラズマスプレーが被覆中に金属(M)(ニッケル、銅、モリブデン、鉄、お よびそれらの合金から選ばれる)、および(i)安定しており、孔、すなわち結 晶格子にMの存在しない場所を含み、(ii)酸素量が最小または少ないその金 属酸化物の形態を有し、(iii)最小の摩擦係数を生じるようにこの金属酸化 物の分子構造に最も容易なすべり面を形成している酸化物(MOX)の複合混合 物を形成するように、この方法を制御することが重要である。鉄、ニッケル、お よび銅では、酸化物NMoXは酸素量が最少または少ないその金属の酸化物の形 態で一つである。鉄ではこのような酸化物はFeOであり、ニッケルではこの酸 化物はNiOであり、銅ではCuO2であり、モリブデンではこの酸化物は MoO3である。「x」は、Feでは0.95〜1.05であり、Niでは0. 75〜1.25であり、Cuでは0.4〜0.6であり、Moでは2.5〜3. 2である。結晶格子に孔のあるこのような酸化物は、容易なすべり面を形成して 酸化物結晶がそのすべり面に沿って容易にせん断すなわち裂け目(cleave)を生 じるようにする酸化物結晶内原子配列を有しており、これにより加圧された状態 で小さな摩擦での滑りを可能にする。このような酸化物形態ではせん断が容易で ある。何故なら、孔が存在しなければ酸素原子が現れるような多数の孔を分子構 造が有するからである。結晶格子に「孔」を有する結晶構造は、高圧および滑り 作用が加えられたときに自己潤滑相に似た作用を行うような酸化物を生じること ができる。これは、この変態の、および原子の高密度面を動作方向に平行で付加 される荷重の方向に直角に整列させるような少ない酸化物の好ましい配向の結果 であると考えられる。 不運にも、上述基金属の各々は酸素に暴露されると、温度および酸素濃度のよ うな様々な条件のもとで様々な結晶構造を形成することになってしまう。例えば 、鉄は過剰酸素が存在する中で温度800〜1400℃でFe34を形成し、利 用できる酸素が存在する中で温度300〜1300℃でFeOを形成する。 Fe34(黒色磁鉄鉱)は被覆において好ましくない。何故なら、その結晶構造 は耐摩耗性を与える一方で摩擦を増大するからである。Fe24(赤鉄鉱)は固 く、耐摩耗性を与えるが、摩擦を大きく増大させる。FeOおよびCu2Oはそ れぞれB1およびC3(構造ブレヒト表記(structure brecht notation))の 立体構造をしており、金属原子があるべき箇所に孔を有する。MoO3の場合 は、これらのMO酸化物では結晶構造が斜方晶系から単斜晶系に変化し、滑りに よって発生する熱および圧力で局部的な変態、例えばFeO→Fe34(Fe/ Oの比率は1:0.95〜1.05)のような変態を生じる。他の金属では、変 態はCu2O→CuO、NiO→Ni2O、MoO3→Mo821-24となる。MO 構造は容易なすベリ面を形成し、その構造における原子が互いに対して滑るよう にする。 軽金属基体はエンジン組立体の重量を軽減することからエンジン構造において 重要であるが、それらは粉末のプラズマスプレーに関連して有用な目的も果たし 、これにおいてアルミニウムまたはマグネシウム基体の高い伝導性が、被覆から 熱を奪ってボアの変形を防止すると共に、被覆の温度を迅速に下げて、被着後に 大気が高温粉末粒子と反応する機会を減少させる。ボア壁に向けられた冷却空気 ジェットも被覆および壁を冷却するように作用する。 本発明によるプラズマスプレーの実施を容易化するガスの流量は、一次プラズ マガスに関しては質量流量約40〜100標準リットル/分を、また吸引ガスで は約2〜6標準リットル/分を含む。電気アーク/電磁場を発生させるために必 要な供給電源は、約10〜35キロワットであるのが有利である。 導入される粉末は、酸化物の体積形成を制限するために粒径40〜150ミク ロンを有することが望ましい。40ミクロンより小さい粒径は非常に大きな表面 積を形成して、酸化物の含有量を異常に高くなし、被覆が異常に軟化され、すな わち完全に溶融させる。このような粒径範囲は被覆における3〜10%の気孔率 である望ましい孔数を含む。多孔性は以下に説明するように被覆に有用なもので あり、潤滑される応用例において孔内にオイルを捕捉できるようにして孔が被覆 に油膜を供給するための貯溜槽となり、流体力学的な摩擦範囲にすべり接触を維 持することで小さな摩擦係数を与える。 一次プラズマガスは所望の酸化物に対して反応的に中性のガスで構成されねば ならないが、特に導入された粉末の酸化物の形態が90%未満のMOXであると きは、還元ガス成分を含む。このような一次プラズマガスはアルゴン、窒素、水 素、およびそれらの混合気から選ぶのが有利である。他の形式の酸化物に対して 中性または不活性のガスも使用できる。吸引ガスは、反応的に中性のガスで構成 されるが、導入された粉末における形態(MO)の酸化物の体積含有量が5%未 満であるか、または形態(MOX)の酸化物の体積を被覆中で実質的に5%を超 えるまでに増大させることが望まれる場合には、酸化成分を含む。 例えば、導入された粉末がニッケルであり、NiOである僅か60%の酸化物 を有する場合には、一次ガスは5〜30%のH2を有するアルゴンが選ばれ、被 覆中の窒化物が被覆の硬さを高めるために必要であるならば、吸引ガスは最高2 0%の窒素を有するアルゴンが選ばれる。導入された粉末が酸化物(恐らく酸化 物は小容積含有量のNiOである)として結合された0.2%未満の酸素を含む ならば、一次プラズマガスは最高5%のH2を有する95〜100%のアルゴン が選ばれるが、水素は絶対に必要というわけではない。吸引ガスはアルゴンと空 気との90/10混合気を含むことが好ましい。導入されたニッケル粉末が比較 的に酸化物のないものであれば、吸引ガスはスプレー工程でNiOを動的に形成 することが望まれる度合いに応じて、最高50%の空気を有する。 導入される粉末の基金属が鉄または鋼の場合は、同様な考慮がなされる。水( 水蒸気)でアトマイズされた鉄または鋼粉末は、典型的には容積含有量で2〜1 5%の酸化物を含み、この酸化物形態における全O2有量は0.1−1.8重量 %である。O2が1.0重量%を超えると、或る程度のFe23およびFe34 も存在する。このようなFeO含有量によれば、水素イオンの存在中でFe23 およびFe34の還元を容易にするような僅かに高いプラズマ温度にするために 、一次プラズマガスには水素を5%まで有する非常に高いアルゴン含有量が使用 できる。水素イオンは、鉄イオンと結合して望ましくない形態のFe23および Fe34のような酸化鉄を動的に形成する前の酸素原子を見つけ出す保険的な手 段として作用する。酸化物および酸素の含有量が高いならば、粉末中に存在し得 る、またはプラズマスプレー工程時に望ましくないが形成され得る磁鉄鉱および 赤鉄鉱の酸化物形態を還元するために一層多量の水素が使用される。一次ガス中 に水素が存在するので、これらの望ましくない酸化物の還元は以下のように生じ る。すなわち、Fe23+Fe34+H2→ FeO+H+O2 固い耐摩耗性粒子は、一次ガスの成分として窒化形式のガスを使用することで 被覆中に意図することができる。例えば、粉末がクロム、アルミニウムまたはニ ッケルの合金化要素を含有する鋼で構成され、プラズマガスが鉄イオンと結合す る炭素イオンおよび窒素イオンの存在中でFeOを還元する上で有効な水素イオ ンを有するならば、固い耐摩耗性粒子はFe23、FeCrN3およびFe3Cと なる。H2が存在しない状態であっても、合金成分(Cr、Al、Ni)が結合 して窒化物を形成する。例えば、クロムが合金成分であると、得られた耐摩耗性 粒子はFe(Cr)N3+Fe3Cとなる。 スプレー工程の間のMOXの形成は、開始粉末が低酸化物含有量の場合に望ま しい。粉末の酸素に対する露出は、低流量で且つ粉末の吸引ガスの一部としての み空気または酸素を許可し、一次プラズマガスには決して加えられないようにす ることで、スプレー工程において制限される。したがって、炭素イオンの存在中 で酸素は以下の反応を鉄粉末に与える。すなわち、Fe+O2→2Fe; C+O2+Fe22→FeO+CO2+CO 図6に示されるように、この工程の第一段階は、軽金属基体表面(エンジンブ ロック41のシリンダボア面40)が本質的に酸化物の存在しない状態、および 被覆を付着するようにして受取める状態に調整することを必要とする。これは幾 つかの異なる方法によって達成され、それらの方法には酸化物の存在しない新し い面を露出させるグリットブラスティング法、表面の簡単な浄化を行う放電加工 法、超高圧ウォータージェット法、およびホーニングのような一点または複数点 機械加工法が含まれる。この調整は約4〜14μm(150〜550μin.) の表面粗さを形成する。この表面はまた表面の粗面処理の前にトリクロロエタン のような適当な脱脂剤で脱脂するのが好ましい。この段階は、(b)スプレー段 階に至るまで閉じたシーケンスで実施されるか、または準備した面のその後の酸 化を避けるために不動態化材料を使用することが望ましい。 外側被覆が付与される前に、このような調整面に接合被覆を直接に付与するこ とが望ましい。これはニッケル・アルミニウムの複合被覆、例えば80〜95% のニッケル、残部Al、をその表面上に溶射することで達成される。高温の接合 被覆はNi−Al/Ni3−Alの金属間化合物を形成し、これは発熱反応にか なりの熱を解放して非常に強力な接合を促進する。表面48は接合被覆を形成さ れようが、単に清浄化されようが、図7に見られる約4〜14μm(150〜5 50μin.)の表面粗さ46を有する。 使用できる他の接合被覆は80〜95%のステンレス鋼、残部Ni、または8 0%Ni、残部Crである。 次に、基体表面48(シリンダボア壁)に溶射がなされる。これは部材の他の 表面を適当なマスキング材でマスキングすることを必要とする(図6、段階b) 。エンジンブロックでは、ボア壁の他端のスプレーを制限するために、図示した ような表面マスクと、オイルギャラリーマスク(図示せず)との両方を必要とす る。その後、溶射が行われ(図6、段階c)、これはステーションスプレーガン 43をシリンダボアに挿入して、接合被覆および頂部被覆を前述したように被着 させることで行われる。このスプレーガンはボア軸線に整列された新たな位置に 割り出されて、ボアの全てに対するスプレーを完遂する。得られた被覆49は図 8に見られるような表面粗さ50を有する。最後に、硬化した被覆49のホーニ ング加工が行われて、回転ホーニング工具46によって滑らかに仕上げられる( 図6、段階d)。ホーニング加工された面45は図9に示されるような状態を表 し、耐摩耗性粒子51を露出させる。 最終的に形成された被覆は種々の肉厚で被着されるが、過大応力による剥離を 防止するために厚すぎないように被着されるのが望ましい。エンジンブロックに 適用する場合、ボア壁の被覆は接合被覆で肉厚51〜70pμm(0.002〜 0.003in.)、頂部被覆で肉厚127〜305μm(0.005〜0.0 12in.)で被着されねばならない。飛沫(splatter)の存在しないこと、お よび一層滑らかな被覆程度を保証するため、スプレー工程の間に以下のことが行 われねばならない。すなわち、(i)一定した一様な速度、例えば150〜30 0rpmでノズルのスプレーパターンを回転すなわち移動させる、(ii)9〜 36cm/分(0.3〜1.2フィート/分)の軸線方向速度としなければなら ない。粉末は流量約2.3〜8.2kg/分(5〜18ポンド/分)で導入され る。被覆はホーニング加工されて滑らかになされ、表面上に油膜を容易に受入れ るように表面仕上げされる。 最終的な粉末プラズマスプレー被覆を施されたエンジンブロックは、独特の被 覆されたシリンダボアを有することを特徴とする。この被覆は鉄または鋼のよう なボア金属および少なくとも90%のMOX形の酸化物で構成される。この被覆 は、炭素含有量が1.1〜0.7の範囲であるならば、硬度Ra45〜80を有 する。被覆は気孔率1〜6%を有し、孔は直径1〜6ミクロンを有する。被覆は ASTM規格の結合試験で測定して、約35〜70MPa(5000〜1000 0psi)の接着強度を有する。安定した低摩擦化合物(MOX)の存在は基金 属の耐食性より優れた被覆の耐食性を与える。またこの被覆は、乾燥摩擦係数0 .25〜0.4を有する。酸化物は被覆内に一様に分布され、耐スカッフィング 性、およびオイル潤滑されたときに(SAE10W30規格)0.09〜0.1 2程度の低摩擦係数(境界摩擦)を保証する。 請求の範囲 1. 自己潤滑性酸化物の相を含む金属基被覆を被着させる方法であって、 (a) 軽金属製基体の表面を、実質的に酸化物が存在しないように、また被覆 を受止める状態に調整する段階、および (b) Fe、Ni、Cu、Mo、およびそれぞれの合金からなる群から選ば れた金属(M)を含み、選択的に前記金属の酸化物を含んでなる供給粉末を前記 基体表面にプラズマスプレーして、前記金属(M)、および「x」がFeで0. 95〜1.05、Niで0.75〜1.25、Cuで0.40〜0.60、およ びMoで2.5〜3.2である酸化物MOXを少なくとも5容積%含んでなる複 合被覆を形成するようになす段階を含み、 電気アーク/電磁場を通して一次プラズマガスを導入し、導入粉末の各粒子を 包囲するプラズマ流となるようにその一次ガスをイオン化させることによってプ ラズマが形成され、 前記粉末粒子は吸引ガスによってプラズマ流に導入されるとともに、そのプラ ズマの熱によって実質的に各粒子の表面部分だけが溶融すなわち可塑化され、 (i) 前記一次プラズマガスは酸化物MOXに対して反応的に中性のガスで 構成されるが、特にその粉末の酸化物の形態が90%未満のMOXで構成される ときは還元ガス成分を含み、 (ii)前記吸引ガスは酸化物MOXに対して反応的に中性のガスで構成され るが、粉末におけるMOxの形態の体積含有量が5%未満であるか、または粉末 におけるMOXの形態の酸化物の体積を被覆中で実質的に5%を超えるまでに増 大させることが望まれる場合には、酸化成分を含み、 少なくとも前記金属MがMoであるとき、熱で被着されたNi−Al、ステン レス鋼−Al、またはCr−80%Niの接合被覆が段階(b)より前に前記準 備された表面に付与される金属基被覆の被着方法。 2. 請求項1に記載された方法であって、段階(a)において基体表面がグリ ース、汚れ、および酸化物の存在しない状態に調整される金属基被覆の被着方法 。 3. 請求項1または請求項2に記載された方法であって、前記加熱被着され る接合被覆がNi80〜95重量%で残部がAl、ステンレス鋼80〜95重量 %で残部がAl、またはNi約80重量%で残部がCrである金属基被覆の被着 方法。 4. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載された方法であって、 形成される被覆が少なくとも90%のMOX形態の酸化物で、Mが少なくとも7 0容積%を構成する金属基被覆の被着方法。 5. 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載された方法であって、 前記被覆が一以上の耐摩耗性相を含む金属基被覆の被着方法。 6. 請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載された方法であって、 導入される粉末粒子の寸法がその表面領域の溶融すなわち可塑化を容易にするた めに40〜150ミクロンの範囲にあり、これにより被覆中の金属酸化物の体積 含有量を30%に制限し、また被覆中に体積で3〜10%の気孔率をもたらす金 属基被覆の被着方法。 7. 請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載された方法であって、 前記プラズマスプレーガスがアルゴン、窒素、水素、およびそれらの混合気が構 成する群から選ばれた金属基被覆の被着方法。 8. 請求項1から請求項7までのいずれか一項に記載された方法であって、 前記吸引ガスがアルゴン、窒素、酸素、空気、およびそれらの混合気が構成する 群から選ばれた金属基被覆の被着方法。 9. 請求項1から請求項8までのいずれか一項に記載された方法であって、 段階(a)が4〜14μm(150〜550μin.)の表面粗さを生じるよう に実行される金属基被覆の被着方法。 10. 請求項1から請求項9までのいずれか一項に記載された方法であって 、基体が内燃機関のシリンダボアである金属基被覆の被着方法。 11. 請求項1から請求項10までのいずれか一項に記載された方法であっ て、スプレーされた被覆が滑らかな表面を形成するようにホーニング加工される 金属基被覆の被着方法。
───────────────────────────────────────────────────── 【要約の続き】 けるMOXの形態の酸化物の容積を被覆中で実質的に5 %を超えるまでに増大させることが望まれる場合には、 酸化成分を含む金属基被覆とする。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 自己潤滑性酸化物の相を含む金属基被覆を被着させる方法であって、 (a) 少なくとも一つの軽金属製基体の表面を、実質的に酸化物が存在しな いように、また被覆が付着するように受止める状態に調整する段階、および (b) 供給金属(M)の粉末粒子を前記基体表面にプラズマスプレーして、 その金属(M)、およびその金属の酸素含有量が少ないいずれかの酸化形態の金 属酸化物(MOX)の複合被覆を形成するようになす段階を含み、 電気アーク/電磁場を通して一次プラズマガスを導入し、導入粉末の各粒子を 包囲するプラズマ流となるようにその一次ガスをイオン化させることによってプ ラズマが形成され、 前記粉末粒子は吸引ガスによってプラズマ流に導入されるとともに、そのプラ ズマの熱によって実質的に各粒子の表面部分だけが溶融すなわち可塑化され、 (i) 前記一次プラズマガスは酸化物に対して反応的に中性のガスで構成さ れるが、特にその粉末の酸化物の形態が90%未満のMOXであるときは還元ガ ス成分を含み、 (ii)前記吸引ガスは酸化物に対して反応的に中性のガスで構成されるが、 粉末におけるMOXの形態の容積含有量が5%未満であるか、または粉末におけ るMOXの形態の酸化物の体積を被覆中で実質的に5%を超えるまでに増大させ ることが望まれる場合には、酸化成分を含む金属基被覆の被着方法。 2. 請求項1に記載された方法であって、段階(a)において基体表面がグ リース、汚れ、および酸化物の存在しない状態に調整される金属基被覆の被着方 法。 3. 請求項1または請求項2に記載された方法であって、加熱被着される接 合被覆が段階(b)より前に前記調整された基体表面に付与され、前記接合被覆 はNi80〜95重量%で残部がAl、ステンレス鋼80〜95重量%で残部が アルミニウム、およびNi約80重量%で残部がCrのうちのいずれかである金 属基被覆の被着方法。 4. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載された方法であって、 形成される被覆が少なくとも90%のMO形態の酸化物で、Mが少なくとも70 容積%を構成する金属基被覆の被着方法。 5. 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載された方法であって、 粉末金属(M)がFe、Ni、Cu、Mo、およびそれらの各々の合金が構成す る群から選ばれ、酸化物MOXにおける「x」がFeでは0.95〜1.05、 Niでは0.75〜1.25、Cuでは0.40〜0.60、そしてMoでは2 .5〜3.2である金属基被覆の被着方法。 6. 請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載された方法であって、 前記被覆が一以上の耐摩耗性相を含む金属基被覆の被着方法。 7. 請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載された方法であって、 導入される粉末粒子の寸法がその表面領域の溶融すなわち可塑化を容易にするた めに40〜150ミクロンの範囲にあり、これにより被覆中の金属酸化物の容積 量を30%に制限し、また被覆中に体積で3〜10%の気孔率をもたらす金属基 被覆の被着方法。 8. 請求項1から請求項7までのいずれか一項に記載された方法であって、 前記プラズマスプレーガスがアルゴン、窒素、水素、およびそれらの混合気が構 成する群から選ばれた金属基被覆の被着方法。 9. 請求項1から請求項8までのいずれか一項に記載された方法であって、 前記吸引ガスがアルゴン、窒素、酸素、空気、およびそれらの混合気が構成する 群から選ばれた金属基被覆の被着方法。 10. 請求項1から請求項9までのいずれか一項に記載された方法であって 、段階(a)が3.81〜13.97μm(150〜550μin.)の表面粗 さを生じるように実行される金属基被覆の被着方法。
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