JP2000507618A - N−スルホニルインドリン誘導体を含有する医薬組成物 - Google Patents

N−スルホニルインドリン誘導体を含有する医薬組成物

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、両親媒性化合物、非イオン性親水性界面活性剤ならびに両親媒性特性および界面活性特性の両方を有する非イオン性親水性化合物から選択される1種類以上の成分を含有することを特徴とし、両親媒性化合物と非イオン性親水性界面活性剤との混合物または界面活性特性および両親媒性特性の両方を有する非イオン性親水性化合物の少なくともいずれかを含有する、式(I)で示される疎水性N−スルホニルインドリン誘導体の可溶化のための水に乳化可能または微乳化可能な無水可溶化/安定化系に関する。

Description

【発明の詳細な説明】 N−スルホニルインドリン誘導体を含有する医薬組成物 本発明は、広くは、有効成分としてN−スルホニルインドリン誘導体を含有し てなる新規医薬組成物に関する。 特に、本発明は、有効成分として、式: で示されるN−[5−クロロ−3−(2−クロロフェニル)−1−(3,4−ジメト キシフェニルスルホニル)−3−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−1H−インドー ル−2−カルボニル]ピロリジン−2−カルボキシアミドの1種類以上の異性体 を含有してなる非経口投与用または経口投与用医薬組成物に関する。 上記式Iで示されるこれらの化合物は、インドリンの2,3結合のところでシ ス−トランス異性体の形態で存在する。 慣例により、シス異性体は、2−クロロフェニルおよび2−カルバモイル−ピ ロリジノカルボニル基が環の同じ側にある式Iで示される化合物を示す。 これに対して、トランス異性体は、これらの2−クロロフェニルおよび2−カ ルバモイル−ピロリジノカルボニル基の各々が環の一方の側にある式Iで示され る化合物に関する。 さらに、式Iで示されるこれらの化合物は、アスタリスクにより示される不斉 炭素のために光学異性体の形態で存在する。 上記種々の異性体およびその混合物は、式Iで示される化合物の一部である。 当該N−スルホニルインドリン誘導体は、ヨーロッパ特許出願公開第0,526,34 8号に記載されている公知の化合物である。これらの化合物は、バソプレシンお よびオシトシン受容体に対する結合性を示し、その結果、特に、中枢神経系、心 臓血管系および胃の治療に有用である。 このシリーズの最も代表的な異性体のうち、構造式: で示される(2S)−1−[(2R,3S)−(5−クロロ−3−(2−クロロフェニル )−1−(3,4−ジメトキシフェニルスルホニル)−3−ヒドロキシ−2,3−ジ ヒドロ−1H−インドール−2−カルボニル]ピロリジン−2−カルボキシアミ ドが挙げられる。 この化合物は、以下、「化合物α」と称する。 式Iで示される有効成分、特に、化合物αは、非常に疎水性の生成物であり、 このために、生理学的pH値、すなわち、1.2〜7.5の水性媒体にあまり溶解 できないことが判明する。 現在、薬物が医薬組成物において溶解した形態である場合、該それらは、より 良好に吸収されることが知られている。 しかしながら、該物質に対して特異的な有機溶媒中で得られるこの可溶化は、 その最大効力を保存するために、医薬組成物の水性媒体中での希釈の間、分子の この可溶化状態を維持する(安定化させる)べきである。マイクロエマルション タイプのある種の製剤は、可溶化された疎水性薬物を含有するかかる有機相、お よび、水性相を共存させることができる。 しかしながら、それらを軟カプセルなどの医薬エンベロープに導入する場合、 液状医薬組成物は、水分が存在しないことを必要とし、ゼラチンをベースとした 膜は、水性処方に適していない。 さらにまた、医薬組成物の用量は、ゼラチン硬カプセルまたはゼラチン軟カプ セルで投与に供する場合には投与に適するように、最小限度にされるべきである 。 実際、このタイプの医薬エンベロープは、患者が嚥下し易いように、サイズが 大き過ぎてはいけない。 ゼラチン硬カプセルまたはゼラチン軟カプセルとして投与することができる医 薬組成物の製剤化のために、特に疎水性の薬物を可溶化させる系が文献に既に記 載されている。 この趣旨で、所望により脂質、ワックスまたは鉱油などの滑沢剤と合わせるこ とができる植物油または動物油などの親油性マトリックスが既に提案された。 例えば、植物油からなる油性相、ならびに、例えば、分子量300〜20,0 00のポリエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセロールまたはそ の混合物からなる水溶性無水親水性相の使用を教示しているヨーロッパ特許第10 7085号が挙げられる。 同様に、イギリス特許第1,132,518号には、安息香酸ベンジルに溶解する有効 成分を含有してなる医薬組成物であって、そのマトリックスが安息香酸ベンジル およびポリソルベート80などの非イオン性親水性界面活性剤により形成される ユニットならびに所望により鉱油または植物油およびポリエチレングリコールな どの補助溶剤からなることを特徴とする医薬組成物が記載されている。 しかしながら、カプセル中に導入されるべき医薬組成物に使用するために既に 提案されているマトリックスを、組み合わせるべき有効成分に関係なく一般化で きないことは、よく知られている。 証拠として、本発明の範囲内で行われたオリエンテーション試験は、式Iで示 される有効成分、特に、化合物αが油に全くまたはあまり溶解しないことを示し た。 したがって、疎水性化合物の可溶化について従来技術により推奨される系は、 論理に基づいて、当該有効成分に関して除外されるべきである。 したがって、式Iで示される疎水性化合物、例えば、化合物αにおいて集中す る無水医薬組成物の開発は、非常に望ましいものであると思われ、依然として基 本的に重要なことである。 しかしながら、今、疎水性油性相を用いずに、式Iで示される有効成分を含有 してなる乳化可能または微乳化可能な(microemulsifiable)無水医薬組成物で あって、特に、この有効成分が水に自然に微分散可能な(microdispersible)可 溶化/安定化系に溶解した形態で存在する、錠剤、ゼラチン硬カプセルまたはゼ ラチン軟カプセルの形態で提供可能な組成物を調製できることが示された。 従って、本発明の第1の主題は、両親媒性化合物、非イオン性親水性界面活性 剤ならびに両親媒性特性および界面活性特性の両方を有する非イオン性親水性化 合物から選択される1種類以上の成分を含有してなる、式Iで示されるN−スル ホニルインドリン誘導体の可溶化のための、水に乳化可能または微乳化可能な無 水可溶化/安定化系に関するものであり、該系は、両親媒性化合物および非イオ ン性親水性化合物の混合物の少なくとも1種類または界面活性特性および両親媒 性特性の両方を有する非イオン性親水性化合物の少なくとも1種類を含有してな ると解される。 特に、本発明は、 ・グリコール型両親媒性化合物、すなわち、プロピレングリコール、ポリエチレ ングリコールおよびグリコールエーテル(好ましくは、ポリエチレングリ コールおよびグリコールエーテル)から選択される1種類以上の成分を含有 してなり、さらに、1種類以上の非イオン性親水性界面活性剤を含有するか、 または ・飽和ポリグリコール化グリセリドから選択される両親媒性および界面活性の両 方を有する1種類以上の化合物を含有してなり、所望により1種類以上の非 イオン性親水性界面活性剤、および、所望により1種類以上のグリコール型 両親媒性化合物、すなわち、ポリエチレングリコールを含有していてもよい 上記可溶化/安定化系に関する。 本発明の可溶化/安定化系は、特に、1つが溶媒または両親媒性可溶化剤とし て作用し、残りが非イオン性親水性界面活性剤として作用する少なくとも2種類 の化合物を含有してなる系に関する。 しかしながら、この系は、3種類以上の化合物、例えば、両親媒性補助溶媒と して作用するいくつかの化合物またはいくつかの非イオン性親水性界面活性化合 物を組み合わせることができる。 少なくとも2種類の化合物からなるこのセットでは、また、それらのいずれも 両親媒性溶媒および非イオン性親水性界面活性剤の両方として作用することがで きると考えられる。 特に、この可溶化/安定化系は、溶媒または両親媒性可溶化剤および界面活性 剤の両方として作用する単一の非イオン性親水性化合物に限定される。 上記両親媒性溶媒は、一般に、グリコール型化合物から選択される。 好ましくは、それらは、平均分子量約400〜約10000、好ましくは、約 400〜約2000の1種類以上のポリエチレングリコール(PEG)から選択 される。 さらに、所定の分子量のポリエチレングリコールを、単独で、または、1種類 以上の異なる分子量のポリエチレングリコールと混合して用いてもよい。 本発明の範囲内で用いられるポリエチレングリコールは、室温で、それらの分 子量により液体または半固体のいずれかの形態で存在する。したがって、これら のポリマーは、所望の可溶化/安定化系が液体形態または半固体形態のいずれで 存在すべきかにより適切に選択されるであろう。 本発明の好ましいポリエチレングリコールのうち、例えば、室温で液体である ポリエチレングリコール400または「PEG400」、ポリエチレングリコー ル1000または「PEG1000」、ポリエチレングリコール1500または 「PEG1500」、ポリエチレングリコール2000または「PEG2000 」、ポリエチレングリコール6000または「PEG6000」、ならびに、ポ リエチレングリコール600または「PEG600」とポリエチレングリコール 1500または「PEG1500」との重量比50/50の混合物が挙げられ、 上記PEG400以外のこれら全てのポリエチレングリコールは、室温で半固体 である。 本発明の範囲内で、脂肪酸残基のポリエチレングリコールおよびグリセロール によるエステル化により得られる特異的なポリエチレングリコール誘導体を用い ることができる。室温で半固体であるこのタイプの化合物の構造は、まず、それ を構成する脂肪鎖およびポリエチレングリコール単位のために、式Iで示される 有効成分、特に、化合物αを可溶化する能力を有する両親媒性特性を与え、次に 、水性媒体中へのその導入の間、形成された溶液を安定化するのに適切な親水性 界面活性特性を与える。 かかる化合物は、マクロゴールグリセリドとも称される飽和ポリグリコール化 グリセリド、すなわち、グリセロールおよび脂肪酸のモノエステル、ジエステル およびトリエステルと、ポリエチレングリコールおよび脂肪酸のモノエステルお よびジエステルとの混合物からなる化合物から選択される。それらのうち最も有 利なものは、体温に近い融点を有し、GRIFIN WCシステム[J.Soc.Cosm.Chem. ,1,311(1949)]に従って分子の親油性基と比較した親水性基の割合を示す「H LB」値により一般に定義される親水性/親油性バランスが12〜22、好まし くは、12〜18であるものである。 このシリーズの特に代表的な化合物は、ゲルサイアー(登録商標)(GELU のである。ゲルサイアー44−14は、実際、化合物αの優れた可溶化剤である ことが見出されている。追加の方法により決定された60℃での式Iで示される この有効成分の溶解度は、226mg/gである。 他のグリコール型誘導体を、本発明の範囲内で溶媒または補助溶媒、すなわち 、可溶化能を有する両親媒性化合物として用いることができる。かかるグリコー ル誘導体は、グリコールエーテルから、一般に、ジエチレングリコールモノ(C1 −C4アルキル)エーテルなどのジエチレングリコールエーテルから選択される。 ジエチレングリコールのモノエーテルのうち、市販のメチルおよびエチルエー テルが好ましく、特に、ジエチレングリコールモノエチルエーテルが好ましい。 これらの生成物は、ほとんどの場合、それらの合成の間に生成された少量のジ エーテルおよび他の化合物からなる多少の不純物を含有していてもよい。それに もかかわらず、それらは、医薬組成物を調製するためにこの形態で用いることが できる。 ガーテフォース(Gattefosse)社(フランス)により販売されている非常に 純粋なジエチレングリコールモノエチルエーテルであるトランスキュトル(登録 コールエーテルである。 かかるグリコールエーテルは、本発明の可溶化/安定化系における両親媒性溶 媒として単独で用いることができるか、または、好ましくは、低分子量、すなわ ち、上記した分子量400〜600の1種類以上のポリエチレングリコールとい ずれの割合でも合わせることができ、ここで、このグリコールエーテルは、補助 溶媒として、および、補助界面活性剤としてさえも作用する。 界面活性剤に関しては、一般に、HLB値が12〜22、好ましくは、12〜 18である非イオン性親水性化合物から選択される。 このタイプの界面活性剤は、例えば、プルロニック(登録商標)(PLURO 2)の下に市販されているもののようなエチレンオキシド/プロピレンオキシド B:13)の下に市販されているもののようなポリエトキシル化ヒマシ油、非エ されているポリソルベート80(HLB:15)またはトゥイーン(登録商標) 20(HLB:16.5)の下に市販されているポリソルベート20のようなエ トキシル化ポリソルベート、または、ソルートル(登録商標)(SOLUTOL 0(HLB:13)のようなポリエチレンヒドロキシステアラートであってもよ い。 さらに、別法として、本発明の範囲内で用いられる界面活性剤は、HLB値が 12〜22、好ましくは、12〜18である、かかる非イオン性親水性界面活性 化合物の混合物からなっていてもよい。 好ましい界面活性剤混合物の例として、最終HLB値が12〜22、好ましく は、12〜18であるようなエトキシル化ポリソルベートと非エトキシル化ポリ ソルベートとの混合物、例えば、ポリソルベート80(HLB:15)とスパントキシル化ポリソルベートとの混合物が挙げられる。 本発明の可溶化/安定化系のうち、 a)分子量600〜10000、例えば、600から2000または2000〜 10000のポリエチレングリコールから選択される両親媒性化合物から なり、さらに、非イオン性親水性界面活性剤、および、所望により、ジエ チレングリコールエーテルを含有してなるか、または b)分子量600〜2000のポリエチレングリコールから選択される両親媒性 化合物からなり、さらに、非イオン性親水性界面活性剤を含有してなるか、 または c)飽和ポリグリコール化グリセリドから選択される可溶化/界面活性化合物か らなり、所望により、非イオン性親水性界面活性剤を含有してなる可溶化 /安定化系が好ましい。 本発明の好ましい可溶化/安定化系としては、 ・PEG400およびポリソルベート80、または ・PEG400、トランスキュトルおよびポリソルベート80、または ・PEG2000およびポリソルベート80、または ・PEG600/PEG1500の重量比50/50の混合物およびポリソル ベート80、または ・ゲルサイアー44−14またはゲルサイアー50−13の飽和ポリグリコール 化グリセリド からなる系が挙げられる。 したがって、本発明は、式Iで示されるN−スルホニルインドリン誘導体の可 溶化のための水に乳化可能または微乳化可能な無水可溶化/安定化系であって、 ・形成された可溶化/安定化系が液体形態であるように、プロピレングリコール および平均分子量400〜600のポリエチレングリコールから選択される 1種類以上のグリコール型両親媒性化合物(好ましくは、ポリエチレングリ コール)を含有してなり、さらに、HLB値が12〜22、好ましくは12 〜18の1種類以上の非イオン性親水性界面活性剤、および、所望により、 ジエチレングリコールエーテルを含有してなるか、または、 ・形成される可溶化/安定化系が液体形態であるように、プロピレングリコール 、平均分子量400〜600のポリエチレングリコールおよびジエチレングリ コールモノ(C1−C4アルキル)エーテルのようなジエチレングリコールエー テルから選択される1種類以上のグリコール型両親媒性化合物(好ましくは、 ポリエチレングリコールおよびジエチレングリコールエーテル)を含有して なり、さらに、HLB値が12〜22、好ましくは、12〜18の1種類以 上の非イオン性親水性界面活性剤を含有してなるか、または、 ・形成される可溶化/安定化系が半固体形態であるように、平均分子量600〜 2000のポリエチレングリコールから選択される1種類以上のグリコール 型両親媒性化合物を含有してなり、さらに、HLB値が12〜22、好まし くは、12〜18の1種類以上の非イオン性親水性界面活性剤を含有してな るか、または、 ・形成される可溶化/安定化系が半固体形態であるように、平均分子量2000 〜10000のポリエチレングリコールから選択される1種類以上のグリ コール型両親媒性化合物を含有してなり、さらに、HLB値が12〜22、 好ましくは、12〜18の1種類以上の非イオン性親水性界面活性剤を含有 してなるか、または、 ・形成される可溶化/安定化系が半固体形態であるように、両親媒性および界面 活性の両方を有し、グリセロールおよび脂肪酸のモノエステル、ジエステル およびトリエステルとポリエチレングリコールおよび脂肪酸のモノエステル およびジエステルとの混合物からなる飽和ポリグリコール化グリセリドであ る1種類以上の非イオン性親水性化合物を含有してなり、所望により、HL B値が12〜22、好ましくは、12〜18の1種類以上の非イオン性親水 性界面活性剤、および、所望により、平均分子量600〜10000、例え ば、600〜2000または2000〜10000のポリエチレングリコー ルから選択される1種類以上のグリコール型両親媒性化合物を含有してなる 可溶化/安定化系に関する。 上記のとおり、本発明の可溶化/安定化系は、有利には、水性媒体中で希釈ま たは分散されうる組成物を形成するために、式Iで示される化合物を可溶化する のに役立つことができる。 プロピレングリコール、低分子量のポリエチレングリコール、ジエチレングリ コールエーテルまたはその混合物などの1種類以上の両親媒性溶媒を含み、さら に、非イオン性親水性界面活性剤を含有してなるかかる可溶化/安定化系の場合 、式Iで示される化合物および本発明の可溶化/安定化系からなる組成物の水性 媒体中での挙動を予想するために、擬似三成分系の相図で種々の成分の適当な割 合を決定することが可能である。 図1および図2は、かかる図を示す:すなわち、 a)図1は、本発明の可溶化/安定化系、例えば、PEG400/トランス キュトルおよびポリソルベート80混合物中、化合物α20mg/mlからな る組成物の挙動を示し、 b)図2は、図1で用いたものと同様の可溶化/安定化系中、化合物α60mg /mlからなる組成物の挙動を示す。 これらの図では、水、可溶化剤および安定化剤の相対濃度が矢印で示される方 向に0から100%へ増加する。 図1から、特に、一方では、可溶化剤/化合物α混合物の相対重量比率、およ び、他方では、安定化剤の相対重量比率が均質ゾーン「A」および低濃度の界面 活性剤に相当する不均質ゾーン「B」を決定することが観察される。 頂点「水100%」から下方に直線「d」により示されたこの不均質ゾーン「 B」に対する接線は、対辺上で、可溶化剤/化合物α、および、さらに、安定化 剤または界面活性剤の無水混合物を表す点「P」を決定する。 この点「P」より上では、すなわち、高濃度の界面活性剤の場合、界面活性剤 のこれらの濃度の各々に相当する線「d」、すなわち、それらの希釈経路を表す 線は、不均質ゾーン「B」を切断しないので、水中でこれらの無水混合物を希釈 することが可能である。 この場合、水に無限に希釈可能な、真溶液のようにふるまう疎水性有効成分の 純粋な有機製剤を得ることが可能である。 したがって、線「d」に対する上方ゾーン「A」は、化合物αの濃厚溶液を形 成すると思われる可溶化/安定化系を定義している。 高安定性のこれらの溶液は、水の存在下で、医薬組成物のために一般に用いら れる温度範囲で安定なマイクロエマルションを形成する能力を有する。 図1に示されるように、これらの濃厚溶液では、両親媒性可溶化剤がPEG4 00/トランスキュトル混合物であり、安定化剤がポリソルベート80である場 合、化合物αの量は、20mg/mlに達する。 他方、図2に示されるように、式Iで示される有効成分、特に、化合物αの割 合を増加させ、安定化剤の割合を減少させようとする場合、一方では、多相ゾー ンが大きくなり、すなわち、「B'」となり、他方では、水中での希釈に関する 線「d'」がこの不均質ゾーンを切断することが観察される。 したがって、化合物α(本発明の可溶化/安定化系中の化合物α)の希釈可能 な濃厚溶液の調製は、医薬用途に全く適さない多量の(20%よりも大きい)安 定化剤を必要とする。 希釈線が不均質ゾーン「B'」を切断する化合物αの濃厚溶液は、もはや、水 性媒体中で完全に希釈可能であるとは思われないが、分散可能であり、すなわち 、該濃厚溶液は、水中での分散の間に自然に大なり小なり微細なエマルションを 形成する。 驚くべきことに、定性的に同一であるが、それにもかかわらず、濃厚な分散可 能溶液よりも低い濃度の界面活性剤を含有してなる濃厚な分散可能溶液(ゾーン BまたはB')は、それらの全てが式Iで示される化合物、特に、化合物αの経 上皮通過の同一の増強を生じる膜透過性の改良に導く点でこれらの濃厚な分散可 能溶液を用いて示されたものと同様の特性を有することが観察された。 したがって、この別法は、特に有利な濃厚溶液を得るために微乳化可能な溶液 を与えることが可能な系のみを考慮に入れることは必要ではないので、順応性が 高くなる。 このように、式Iで示される有効成分の濃度を実質的に増加させてもよい。 化合物αを含有する水分散可能溶液の場合、有効成分の濃度を、60mg/mlま で、すなわち、水に希釈可能な溶液のものよりも3倍高い濃度まで増加させても よい。 さらにまた、水分散可能溶液の場合でさえ、これらが実際に完全に均質なまま でそれらの水の分量を取込むことができるので、これらが良好な水許容量を示す ことが注目される。内容物および包被の間での交換がこの製造の間に生じうるこ とが知られているので、この特徴は、医薬投与形態の調製のための、かかる溶液 のゼラチン軟カプセルへの導入の間、非常に有用である。 したがって、交換される量は10%未満であるので、該溶液中に一瞬取込まれ た水は、後に相分離を生じさせる危険はない。グリコールを5%まで含有する溶 液の場合(このトリオールを用いる医薬組成物の調製のための特定の工程を行う 場合であってもよい)に同様の均質性が観察される。乾燥後、最初の溶液は、こ れらの変更によりその特性が変えられることなく存在する。 式Iで示される疎水性有効成分を可溶化する能力を有する本発明の可溶化/安 定化系は、当然、これらの有効成分を医薬組成物に導入するために用いられうる 。 したがって、本発明の別の主題は、水性媒体中で微乳化可能または乳化可能な 医薬組成物であって、 ・式Iで示される疎水性有効成分、 ・上記可溶化/安定化系、 ・所望により、適当な医薬賦形剤またはビヒクル を含有してなる医薬組成物に関する。 特に、本発明は、注射可能な医薬組成物であって、 ・式Iで示される疎水性有効成分、 ・平均分子量400〜600のポリエチレングリコールから選択される1種類以 上のグリコール型両親媒性化合物からなり、さらに、HLBが12〜22、 好ましくは12〜18の1種類以上の非イオン性親水性界面活性剤、例えば、 ポリソルベート80など、および、所望によりトランスキュトルなどのジエ チレングリコールエーテルを含有してなる液体形態の可溶化/安定化系、 ・適当な医薬ビヒクル を含有してなる医薬組成物に関する。 適当な医薬ビヒクルは、実質的に、水または生理学上許容されるケトン誘導体 を意味すると解され、式Iで示される有効成分、特に、化合物αがこれらの有機 組成物に特に溶解できることが証明された。 このために、ポリビニルピロリドン(PVP)、好ましくは、コリドン(登録 ドンまたはコリドン17PFの下に市販されているポリビニルピロリドンは、注 射可能な組成物における式Iで示される有効成分の溶解性をさらに増強するため に選択されるケトン誘導体である。 このように、注射による投与のための医薬組成物を調製することができ、これ らの組成物は、式Iで示される化合物が10mg/ml、すなわち、1重量%以下で ある。 例えば、かかる組成物は、化合物αを2〜6mg/ml含有する。 それらは、さらに、最終組成物の4重量%以下の濃度のポリソルベート80な どの非イオン性親水性界面活性剤を含有する。 かかる等張組成物は、物理的に安定であり、生理食塩水またはグルコース含有 生理食塩水に希釈可能であることが証明された。 本発明は、そのもう1つの特徴によると、経口投与用液体医薬組成物であって 、 ・式Iで示される疎水性有効成分、 ・プロピレングリコール、平均分子量400〜600のポリエチレングリコール 、および、ジエチレングリコールエーテルから選択される1種類以上のグリ コール型両親媒性化合物(好ましくは、ポエチレングリコールおよびジエチ レングリコールエーテル)からなり、さらに、ポリソルベート80またはプ ルロニックP94などのHLBが12〜22、好ましくは12〜18の1種 類以上の非イオン性親水性界面活性剤を含有してなる液体形態の可溶化/安 定化系 を含有してなる医薬組成物に関する。 一般に、低分子量、すなわち、分子量約400〜約600の1種類以上のポリ エチレングリコールがかかる経口組成物に関して用いられる。用いられる好まし いポリエチレングリコールは、PEG400である。 かかるポリエチレングリコールを用いる場合、それらは、一般に、メチルまた はエチルエーテルなどの1種類以上のジエチレングリコールエーテルと合わせら れる。ジエチレングリコールモノエチルエーテル、すなわち、トランスキュトル が好ましいジエチレングリコールエーテルとして推奨される。 これらのジエチレングリコールエーテルは、好ましくは、最終組成物の50重 量%以下、または、より良好には20重量%の濃度で用いられる。 非イオン性親水性界面活性剤に関しては、好ましくは、HLBが15または1 5付近の化合物から選択され、一般に、最終組成物の20重量%以下、好ましく は、12重量%以下の濃度で用いられる。この点について、ポリソルベート80 は、本発明のために選択される界面活性剤である。 かくして、本発明の特に好ましい可溶化/安定化系は、PEG400/トラン スキュトル/ポリソルベート80混合物からなる。 かくして形成された本発明組成物は、均質かつ透明な液体の形態である。それ らは、その無水特徴のために式Iで示される有効成分を高濃度で含有してもよく 、これらの濃度は、化合物α150mg/mlまたは15重量%、特に、60mg/ml または6重量%程度の高さであることができる。 このために、少量の投与可能な量は、例えば、この同一有効成分を30mgまで 含有する0.5mlであると考えられる。 水性媒体中に自然に分散可能であり、一方、相分離なしで水を受け入れること が可能であるこれらの医薬組成物は、したがって、ゼラチン軟カプセルタイプの ゼラチンカプセル中に入れることに適合するようになる。 さらにまた、これらの経口投与用液体医薬組成物は、式Iで示される有効成分 の経上皮輸送速度および生物学的利用能を増大させる能力を有することが証明さ れた。 本発明は、そのもう1つの特徴によると、経口投与用半固体医薬組成物であっ て、 ・該組成物の15重量%以下の濃度の式Iで示される疎水性有効成分、 ・半固体可溶化/安定化系であって、 平均分子量600〜2000のポリエチレングリコールから選択される 1種類以上のグリコール型両親媒性化合物を含有してなり、さらに、HL B値が12〜22、好ましくは12〜18の1種類以上の非イオン性親水 性界面活性剤を含有してなるか、または、 形成される可溶化/安定化系が半固体形態であるように、平均分子量2 000〜10000のポリエチレングリコールから選択される1種類以上 のグリコール型両親媒性化合物を含有してなり、さらに、HLB値が12 〜22、好ましくは、12〜18の1種類以上の非イオン性親水性界面活 性剤を含有してなるか、または、 両親媒性および界面活性の両方を有し、グリセロールおよび脂肪酸のモ ノエステル、ジエステルおよびトリエステルとポリエチレングリコールお よび脂肪酸のモノエステルおよびジエステルとの混合物からなる飽和ポリ グリコール化グリセリドである1種類以上の非イオン性親水性化合物を含 有してなり、所望により、HLB値が12〜22、好ましくは、12〜1 8の1種類以上の非イオン性親水性界面活性剤、および、所望により、平 均分子量600〜10000、例えば、600〜2000または2000 〜10000のポリエチレングリコールから選択される1種類以上のグリ コール型両親媒性化合物を含有してなる半固体可溶化/安定化系 を含有してなる医薬組成物に関する。 一般に、かかる経口組成物に関しては、平均分子量600〜2000の1種類 以上のポリエチレングリコールが用いられる。 この点について、PEG1000、PEG2000、PEG6000またはP EG600/PEG1500の重量比50/50の混合物は、本発明の好ましい 両親媒性溶媒である。 種々のポリエチレングリコールの混合物の場合、上記で設定された範囲外のこ れらのポリマーを小さい割合で当該範囲内に含まれるポリエチレングリコールと 組み合わせて用いることができる。 しかしながら、これらのポリエチレングリコールは、得られた経口組成物が、 特に粘性に関して、例えばゼラチン軟カプセル調製用の充填装置に適合するよう に選択される。 非イオン性親水性界面活性剤に関しては、HLBが15付近の化合物から選択 されるのが好ましい。この点について、ポリソルベート80は、本発明の目的の ために選択される界面活性剤である。 しかしながら、この界面活性剤は、当該半固体組成物中に、その20%重量以 下、好ましくは、12重量%以下の濃度で取り込まれる。 かくして、用いられる好ましい可溶化/安定化系は、PEG1000およびポ リソルベート80、または、PEG600/1500の重量比50/50の混合 物およびポリソルベート80、または、PEG2000およびポリソルべート8 0からなる。 さらにまた、融解温度が体温付近であるような、室温で固体およびワックス状 コンシステンシーを有するポリグリコール化グリセリドが選択される。 この点については、ゲルサイアー44−14およびゲルサイアー50−13は 、各々、44℃および50℃の融点、脂肪酸鎖およびポリエチレングリコール単 位により与えられたそれらの両親媒性特徴およびそれらの有利な親水性界面活性 特徴(HLB:各々、14および13)のために選択されたポリグリコール化グ リセリドの混合物である。 上記経口投与用液体医薬組成物の場合、ポリグリコール化グリセリドのこのタ イプの混合物中で式Iで示される有効成分の溶解度が高いとすれば、少量の半固 体医薬組成物の投与が可能である。 さらに、実験では、ゲルサイアー44−14が、特に、膜透過性を増強し、化 合物αの経上皮輸送速度を、ゼラチン軟カプセル中に導入された本発明の液体組 成物について得られた速度の約2倍速くすることが観察された。 したがって、本発明の別の主題は、上記経口投与用液体医薬組成物を含有する 、すなわち、式Iで示される疎水性有効成分および可溶化/安定化系を含有する 医薬ゼラチン軟カプセルに関する。 同様に、生物学的利用能の非常に著しい改良が観察され、この改良は、ゼラチ ン軟カプセル中で用いられうる本発明の液体組成物について記録されたものと同 様である。 可溶化剤/安定化剤として上記飽和ポリグリコール化グリセリドを含有する本 発明の医薬組成物は、高温で液体状態で形成され、次いで、冷却により凝固する 。したがって、これらの無水液体組成物は、高温でゼラチン硬カプセル中に導入 さ れて、最終的に、半固体医薬組成物を形成することができる。 したがって、本発明の別の主題は、上記経口投与用半固体医薬組成物を含有す る医薬ゼラチンカプセルに関する。 本発明の医薬組成物は、選択された溶媒または可溶化剤に式Iで示される有効 成分を可溶化し、これに非イオン性親水性界面活性剤を添加することにより(こ れらの種々の成分は、液体形態である)慣用的な方法で調製される。 したがって、可溶化/安定化系は、所望により、液体混合物が得られるまで加 熱されてもよい。 この加熱操作は、分子量>600のポリエチレングリコール、または、グリセ ロールおよび脂肪酸のモノエステル、ジエステルおよびトリエステルとポリエチ レングリコールおよび脂肪酸のモノエステルおよびシエステルとの混合物、特に 、ゲルサイアー44−14およびゲルサイアー50−13を用いる場合に特に適 している。 本発明の医薬組成物は、粉末剤、顆粒剤または錠剤などの固体形態であっても よい。 したがって、本発明の別の主題は、経口投与用固体医薬組成物であって、 ・該組成物の15重量%以下の濃度の式Iで示される疎水性有効成分、 ・可溶化/安定化系であって、 平均分子量2000〜10000のポリエチレングリコールから選択さ れる1種類以上のグリコール型両親媒性化合物を含有してなり、さらに、 HLB値が12〜22、好ましくは、12〜18の1種類以上の非イオン 性親水性界面活性剤を含有してなるか、または、 両親媒性および界面活性の両方を有し、グリセロールおよび脂肪酸のモ ノエステル、ジエステルおよびトリエステルとポリエチレングリコールお よび脂肪酸のモノエステルおよびジエステルとの混合物からなる飽和ポリ エチレングリコール化グリセリドである1種類以上の非イオン性親水性化 合物を含有してなり、所望により、HLB値が12〜22、好ましくは、 12〜18の1種類以上の非イオン性親水性界面活性剤、および、所望に より、平均分子量2000〜10000のポリエチレングリコールから選 択される1種類以上のグリコール型両親媒性化合物を含有してなる可溶化 /安定化系、 ・適当な医薬賦形剤またはビヒクル を含有してなる医薬組成物に関する。 半固体医薬組成物の場合、本発明の固体医薬組成物は、好ましくはHLBが1 5付近の化合物から選択される界面活性剤を含有してなる。この点について、ポ リソルベート20または80は、本発明の目的のために選択された界面活性剤で ある。 この界面活性剤は、固体組成物中に、該組成物の20重量%以下、好ましくは 、12重量%以下の濃度で導入される。 さらに、適当な賦形剤が有効成分および選択された可溶化/安定化系と混合さ れ、それに取り込まれる。 かかる賦形剤は、例えば、ラクトース、デンプン、ポリビニルピロリドン、カ ルボキシメチルセルロースなどの化合物から選択される。 したがって、本発明は、また、粉末剤、顆粒剤または錠剤の形態の経口投与用 固体医薬組成物にも関する。 本発明の固体医薬組成物は、種々の方法を用いて、例えば、選択された成分か ら出発して以下の方法のいずれか1つを用いることにより調製される: a)有効成分を含む全ての成分を粉末の形態で混合し;飽和ポリグリコール化 グリセリド(すなわち、マクロゴールグリセリド)またはポリエチレングリコー ル/界面活性剤混合物を溶融し;次いで、得られた溶融混合物を上記粉末と一緒 に顆粒化し、得られた顆粒をふるいにかけるか、または、 b)マクロゴールグリセリドまたはポリエチレングリコール/界面活性剤混合 物を溶融し;該溶融混合物と一緒に有効成分を顆粒化し;得られた顆粒をふるい にかけ、残りの賦形剤と混合するか、または、 c)マクロゴールグリセリドまたはポリエチレングリコール/界面活性剤混合 物を溶融し;該溶融混合物に有効成分を溶解し;残りの賦形剤を混合し;該賦形 剤混合物を上記溶融混合物と一緒に顆粒化し、次いで、得られた顆粒をふるいに かける。 上記方法の1つの段階は、有効成分および溶融マクロゴールグリセリドまたは 溶融ポリエチレングリコール/界面活性剤から出発して混合物を得ることにあり 、該混合物は、所望により追加の賦形剤を含有していてもよい。 この工程では、ゼラチン軟カプセル中にかかる混合物を取込むことにより、半 固体医薬組成物の調製のためにかかる混合物を用いることができる。 しかしながら、ゼラチン硬カプセル、粉末剤または錠剤の調製のためには、得 られた顆粒(上記方法a)またはc))または顆粒および賦形剤からなる混合物 (上記方法c))を用いることが好ましい。 したがって、経口投与用ゼラチン硬カプセルは、該顆粒または顆粒および賦形 剤からなる混合物を直接用い、それをゼラチン硬カプセル中に取込むことにより 調製されてもよい。 同様に、経口投与用粉末剤を得るために、顆粒または顆粒および賦形剤の混合 物を粉砕し、次いで、得られた粉末をサシェに分配してもよい。 さらに、錠剤は、顆粒または顆粒および賦形剤の混合物を直接圧縮することに より調製される。 しかしながら、驚くべきことに、上記方法c)は、得られた錠剤が非常に良好 な溶解特性を示すという点で錠剤の製剤化に関して方法a)およびb)よりも優 れていることが判明した。 実際、方法c)に従って調製した錠剤を用いて、pH=1.2の水性混合物中 、37℃で行った溶解試験は、有効成分の100%溶解を示すが、一方、方法a )およびb)のいずれかに従って調製した以外は同量の有効成分を含有してなる 錠剤を用いると、60分後に、該有効成分の50%未満しか溶解しない。 本発明の組成物の特徴および利点は、例示した組成物を用いて以下の記載から 明らかになる。 I.化合物αの腸の経上皮通過の評価 Crist.Rev.Ther.Drug Carrier System 8(4),105-330,1991に記載されて いる結腸起源の不死化ヒトセルライン「Caco−2」をこの趣意で用いた。こ れらの細胞は、腸上皮モデルを再構成するために培養物中で分化が起こるように なるという特徴を有しており、腸上皮を介する分子の通過を研究するため、した がって、その腸内吸収を評価するためのモデルとして用いられる。 これらのCaco−2細胞を、コラーゲンで被覆された微孔性ポリカーボネー トフィルター上に接種する。次いで、フィルター上で形成された細胞単層は、上 部コンパートメント(腸内腔によく似ている)および下部コンパートメント(血 流によく似ている)を分離することができる。 次いで、被験化合物を含有する組成物を上部側におき、下部側でその出現の速 度を測定することにより、ハンクス媒体中に分散または可溶化されたこの化合物 の、この細胞バリヤーを横切る通過を評価する。pH=7.4のこの水性媒体は 、以下の組成を有する:NaCl=8.0g/l;KCl=0.4g/l;CaCl2=0.19g/ l;MgCl2=0.1g/l;MgSO4=0.1g/l;Na2HPO4=0.09g/l;KH2PO4=0. 06g/l;NaHCO3=0.35g/l;グルコース=1g/l;フェノールレッド=0. 01g/l。 次いで、膜を横切る分子の通過速度を特徴付ける透過係数P(cm/秒)を決定 する:すなわち、 [式中、A =単層の表面積(cm2) Co=試験化合物の初期濃度(モル/l) である]。 また、これらの結果を輸送された試験生成物の%として表すことができる。 試験の第1シリーズ 以下の処方: 重量% 化合物α 0.4 PEG400 7.49 ポリビニルピロリドン 1.87 ポリソルベート80 1.98 水 qs*109(qs*=充分な量) を有する注射可能な組成物(以下、組成物Aと記す)を試験し、これを、上部コ ンパートメントにおいた、化合物αのアラビアガム中100マイクロモル懸濁液 からなるもの(組成物I)およびジメチルスルホキシド中で同一濃度で可溶化さ れた同化合物αからなるもの(組成物II)である対照組成物と比較した。 以下の結果が得られた: これらの結果は、対照組成物と比較して、化合物αについて経上皮通過が著し く改良されたことを示す。 試験の第2シリーズ 試験化合物が化合物αである以下の経口投与用組成物を試験した。化合物αが ハンクス液中50マイクロモルでインキュベートされるように以下の組成物を用 いた。 a)希釈可能な無水濃厚組成物 b)分散可能な無水濃厚組成物 組成物CおよびGを、ハンクス媒体中で希釈するか(組成物C〜E)、または 、分散させた(組成物FおよびG)。 比較により、対照組成物、すなわち、化合物αを同一濃度でジメチルスルホキ シドに可溶化し(組成物II)、次いで、ハンクス媒体中に分散させたもの、また は、化合物αをハンクス媒体に懸濁させたもの(組成物III)における化合物α の通過、ならびに、以下の処方の界面活性剤を含まない組成物における化合物α の通過も評価した: 組成物IV 化合物α 6% PEG400 35% トランスキュトル 59% 懸濁液形態の対照組成物(組成物III)中の化合物αの透過係数を1とし、一 方、他の係数を、この対照に対して表した。 以下の結果が得られた: これらの結果は、被験組成物のうち、界面活性剤を含まない製剤(組成物IV) がジメチルスルホキシド中溶液(組成物II)と比較して通過を増強しないことを 示す。それにもかかわらず、懸濁液形態の対照(組成物III)と比較して改良が 観察される。この改良は、界面活性剤を含有する製剤を懸濁液形態の製剤と比較 した場合、通過が少なくとも10倍であるので、特に顕著である。 さらに、以下のことが判明する: ・希釈可能な製剤中に存在する試験した2つの補助溶媒、すなわち、PEG4 00またはPEG400/トランスキュトルは、経上皮通過の点で区別でき ない; ・実際に分散可能であり、完全に希釈可能ではない製剤を有するということ、識 別可能であるとは思われない; ・界面活性剤の存在は、透過係数が界面活性剤を含まない組成物(組成物IV)の 場合よりも少なくとも2倍高いので、通過に有利に影響を及ぼす。界面活性 剤のこの有利な影響は、その安定化および/または促進効果に関与する。 試験の第3シリーズ ゼラチン軟カプセルで用いることができる本発明の組成物H:すなわち、 組成物H 化合物α 21mg PEG400 294mg トランスキュトル 21mg ポリソルベート80 14mg 350mg を試験し、これを、本発明に包含されない、化合物αを同様の濃度で含有する組 成物と比較した: 組成物V: 化合物αをハンクス培養培地に懸濁した; 組成物VI: 化合物αをジメチルスルホキシドに溶解させ、次いで、ハンクス 培養培地中に導入した; 組成物VII(ゼラチンカプセルにおいて用いることができる): 化合物α 20.00mg 加工コーンスターチ 131.45mg ラクトース一水和物(極上微結晶) 311.75mg タルク 9.60mg 無水コロイドシリカ 2.40mg ステアリン酸マグネシウム 4.80mg 480.00mg 上記組成物を、化合物αがハンクス液中100マイクロモルでインキュベート されるように用いた。 次いで、6時間目に下部側で輸送された化合物αに対するパーセンテージを決 定し、結果を、1に調節した組成物V(懸濁液)についての結果に対して表した 。以下の結果が得られた: これらの結果は、組成物VI、VIIおよびHがこの化合物の懸濁液(組成物V) と比較して化合物αの通過を改良することを示す。 しかしながら、ゼラチンカプセルにおいて用いることができる組成物VIIによ り与えられる改良は、ジメチルスルホキシドの助けにより溶解できる組成物VIに ついて記録された改良よりも非常に小さい。ゼラチン軟カプセルにおいて用いる ことができる組成物Hは、通過を非常に高く改良させ、該改良は、化合物αのジ メチルスルホキシド中溶液(組成物VI)について観察されたものよりも大きいこ とが証明される。 それらは、さらに、可溶化工程が化合物αの経上皮通過に決定的な影響を及ぼ すこと、および、界面活性剤が可溶化状態のままで吸収促進効果を示すことを確 認する。試験の第4シリーズ 以下の組成物を、化合物αが37℃でタウロコール酸およびリン脂質で補足さ れたハンクス液中100マイクロモルでインキュベートされるような量で、Ca co−2細胞上で用いた。 かくして、本発明の半固体組成物L、MおよびNならびに本発明に包含されな い組成物Kを、本発明の液体組成物Jと比較して試験した:すなわち、 参照組成物Jの透過係数を1に調節し、他の係数をこの参照組成物に対して表 した。 以下の結果が得られた: これらの結果は、界面活性剤(この場合、ポリソルベート80)が組成物中に 存在したままである場合、PEG600/PEG1500の50/50混合物( 組成物L)に対するPEG400の通過がCaco−2細胞上で測定された透過 係数を変更しないことを示す。 さらに、ゲルサイアー44−14をベースとする組成物MおよびNは、経上皮 輸送速度がゼラチン軟カプセルにおいて用いることができる組成物Jについて得 られたものの約2倍高くなることが観察された。 化合物αをより高濃度にし、Caco−2細胞上での膜透過性を改良するゲル サイアー44−14について改良の余地があると思われる。 これらのCaco−2細胞上で行われるこれらの試験の全てから、本発明の組 成物がこの膜上での崩壊効果を生じずに参照組成物と比較して膜通過を改良する と考えることができた。 II.化合物αを含有するゼラチン軟カプセルの溶角速度 化合物α21mgを含有し、組成物H350mgを含有するゼラチン軟カプセルの 溶解速度を測定し、化合物α20mgを含有し、組成物VII480mgを含有する乾 燥形態のゼラチン硬カプセルのものと比較した。 この溶解は、攪拌速度100回転/分で、塩酸pH=1.2中、37℃で行っ た。 結果は、ゼラチン硬カプセルの溶解速度と比較したゼラチン軟カプセルの溶解 速度の著しい改良を示す:図3に示されるように、カプセル開放後、すなわち、 7分後、化合物αの完全な溶解が観察されたが、ゼラチン硬カプセルの場合、1 5分後に65%に達しただけである。 さらに、ゼラチン軟カプセルの溶解媒体を濾過すると、化合物αが、完全に、 <0.2ミクロンの大きさの微分散形態であることが観察される。 ゲルサイアー44−14中での化合物αの製剤を用いて行われる同様の試験は 、組成物VIIの製剤を用いて得られたものの約2倍速い輸送速度を示した。 III.イヌにおけるイン・ビボ試験 イヌにおいて、化合物α20mgの、ゼラチン軟カプセル中に導入した組成物H の形態、または、ゼラチン硬カプセル中に導入した組成物VIIの形態での経口投 与後、血漿検査を行った。 ゼラチン硬カプセルと比較して、組成物Hを含有するゼラチン軟カプセルの投 与は、以下の結果を生じる: ・血漿レベルの変動の低下、 ・3倍〜4倍増強した相対的生物学的利用能、 ・3倍増加した最大濃度(Cmax)。 IV.ヒトにおけるイン・ビボ試験 微分散可能な液体組成物Hを、ゼラチン硬カプセル中に導入された同一化合物 α濃度を有しており、一方が超微粉砕有効成分を有し、他方が非超微粉砕有効成 分を有する2つの他の製剤と比較した。 この趣意で、 1)非微粉砕化合物αから得られた組成物VIIを含有するゼラチンカプセルの 形態で空腹時に(処置A)、 2)微粉砕化合物αから得られた組成物VIIを含有するゼラチンカプセルの形 態で空腹時に(処置B)、 3)微粉砕化合物αから得られた組成物VIIを含有するゼラチンカプセルの形 態で食事と同時に(処置C)、 4)組成物Hを含有するゼラチン軟カプセルの形態で空腹時に(処置D)、 化合物α100mgを投与した健康な男性ボランティア24人について臨床試験を 行った。 次いで、投与後、0、0.25、0.5、1、1.5、2、3、4、5、6、8 、12、16、24、48および72時間目に血液検査を行い、化合物αの最大 濃度(Cmax)および時間関数として化合物αの濃度により定義された曲線下 面積(AUC)に注目した。 結果を、処置Aの結果を1としてそれに対して表した。 これらの結果は、組成物Hについての生物学的利用能の非常に高い増強:すな わち、本発明の組成物の利益になるように、 ・22倍のCmax ・6倍の相対的生物学的利用能 を示す。 以下の非限定的な実施例は、本発明の医薬製剤の調製を説明する。実施例1 化合物αの注射用組成物 以下の工程を用いることにより、以下の処方の注射用組成物を調製する: 重量% 化合物α 0.4 PEG400 7.49 PVPコリドン12PF 1.87 トゥイーン80 1.98 注射用蒸留水 全量を100にするのに充分な量 PVPコリドン12PF12.5%、水37.5%およびPEG400 50% からなる溶媒を構成するように、水25%を含有するPVPコリドン12PF5 0部とPEG400 50部とを混合することにより、化合物αを可溶化するた めの溶媒をまず調製する。 次いで、調製された可溶化溶媒のg当たり化合物α26mgを混合し、この混合 物0.2gを取り出し、それにポリソルベート80 0.026gを撹拌しつつ添加 する。次いで、注射用蒸留水1.074gを導入し、該混合物を室温で均質化する 。 実施例2 化合物αのゼラチン軟カプセル 以下の工程を用いることにより、以下の処方の組成物を含有するゼラチン軟カ プセルを得る: 重量% 化合物α 6 PEG400 83.9 トランスキュトル 6.1 モンタノックス80DF 4 まず、 重量% PEG400 89.25 トランスキュトル 6.5 モンタノックス80DF 4.25 から可溶化/安定化系を調製し、次いで、最終組成物のg当たり化合物α60m gを機械攪拌しつつ室温で混合する。 可溶化後、形成された組成物をゼラチン軟カプセル中に導入する。 実施例3 化合物αのゼラチン硬カプセル 以下の工程を用いることにより、以下の処方の組成物を含有するゼラチン硬カ プセルを得る: 重量% 化合物α 6 ゲルサイアー44−14 94 機械攪拌しつつ、制御温度(約55℃)で、ゲルサイアー44−14に化合物 αを直接可溶化する。 可溶化後、形成された組成物をゼラチン硬カプセル中に導入し、冷却する。 実施例4 化合物αのゼラチン硬カプセル 以下の工程を用いることにより、以下の処方の組成物を含有するゼラチン硬カ プセルを得る: 重量% 化合物α 6 PEG600 45 PEG1500 45 トゥイーン80 4 PEG600/PEG1500の重量比50/50の混合物を均一になるまで 55℃の温度で攪拌しつつ調製する。 次いで、PEG600/PEG1500混合物100gにつきトゥイーン8 0 42gを混合し、トゥイーン80のPEG600/PEG1500混合物中4 %溶液を得る。 該混合物を均一になるまで55℃で攪拌し、次いで、55℃で、得られた可溶 化/安定化系中に化合物αを導入する。 上記実施例2〜4に記載の方法に従って、以下の処方の組成物を含有するゼラ チン軟カプセルまたはゼラチン硬カプセルを調製した。パーセンテージは、最終 組成物の重量に対する重量により表される。 実施例5 化合物α 12.5% PEG2000 79.5% トゥイーン20 8% 実施例6 化合物α 12.5% PEG2000 79.5% トゥイーン80 8% 実施例7 化合物α 12.5% PEG2000 79.5% トゥイーン80/スパン20(69/31) 8% 実施例8 化合物α 12.5% PEG2000 75.5% トゥイーン20 12% 実施例9 化合物α 12.5% PEG2000 75.5% トゥイーン80 12%実施例10 化合物α 12.5% PEG2000 75.5% トゥイーン80/スパン20(69/31) 12% 実施例11 化合物α 12.5% PEG2000 75.5% ゲルサイアー44−14 12% 実施例12 化合物α 12.5% PEG2000 75.5% ゲルサイアー50−13 12% 実施例13 化合物α 12.5% ゲルサイアー44−14 87.5% 実施例14 化合物α 12.5% トゥイーン80 8% ゲルサイアー44−14 79.5% 実施例15 化合物α 12.5% トゥイーン80 12% ゲルサイアー44−14 75.5% 実施例16 化合物α 12.5% ゲルサイアー50−13 87.5%実施例17 化合物α 12.5% トゥイーン80 8% ゲルサイアー50−13 79.5% 実施例18 化合物α 12.5% トゥイーン80 12% ゲルサイアー50−13 75.5% 実施例19 化合物α 6% PEG400 90% トゥイーン80 4% 実施例20 化合物α 6% PEG400 90% プルロニックF127 4% 実施例21 化合物α 6% PEG400 74% プルロニックF127 20% 実施例22 化合物α 15% PEG400 81% プルロニックF127 4% 実施例23 化合物α 15% PEG400 65% プルロニックF127 20%実施例24 化合物α 12.5% PEG2000 67.5% トゥイーン80 20% 実施例25 化合物α 12.5% PEG2000 71.5% トゥイーン20 16% 実施例26 化合物α 12.5% PEG2000 71.5% トゥイーン80/スパン20(69/31) 16% 実施例27 化合物αの錠剤 以下の工程を用いることにより、以下の処方を有する錠剤を得る: ゲルサイアー44−14を約60℃で溶融し、次いで、それに化合物αを溶解 する。次いで、残りの賦形剤を混合し、次いで、得られた混合物を化合物αの溶 液と一緒に顆粒化する。 得られた顆粒をふるいにかけ、圧縮する。 実施例28 化合物αのゼラチン硬カプセル ゲルサイアー44−14を約60℃で溶融し、次いで、それに化合物αを溶解 することにより、実施例27のものに相当する処方を有する化合物αのゼラチン 硬カプセルを得る。 次いで、残りの賦形剤を混合し、得られた混合物を化合物αの溶液と一緒に顆 粒化する。得られた顆粒をゼラチン硬カプセル中に導入する。 実施例29 化合物αの錠剤 以下の工程を用いることにより、以下の処方を有する錠剤を得る: PEG2000/トゥイーン20混合物を約60℃で溶融し、それに化合物α を溶解する。 次いで、残りの賦形剤を顆粒化し、得られた混合物を化合物αの溶液と一緒に 顆粒化する。 得られた錠剤を用いて、pH=1.2の水性混合物中、37℃で行う溶解試験 は、化合物αが完全に溶解したことを示す。 実施例30 実施例29の方法を用いて、以下の処方の錠剤を調製する: 実施例31 化合物αのゼラチン硬カプセル PEG2000/トゥイーン20混合物を約60℃で溶融し、それに化合物α を溶解することにより、実施例29のものに相当する処方を有するゼラチン硬カ プセルを得る。得られた賦形剤を混合し、次いで、得られた混合物を化合物αの 溶液と一緒に顆粒化する。得られた顆粒をふるいにかけ、ゼラチン硬カプセル中 に導入する。
【手続補正書】 【提出日】1999年6月3日(1999.6.3) 【補正内容】 補正した請求の範囲 1.式: で示されるN−スルホニルインドリンの疎水性誘導体の可溶化のための水に乳化 可能または微乳化可能な無水可溶化/安定化系であって、両親媒性化合物、非イ オン性親水性界面活性剤ならびに両親媒性特性および界面活性特性の両方を有す る非イオン性親水性化合物から選択される1種類以上の成分からなることを特徴 とし、両親媒性化合物および非イオン性親水性界面活性剤の混合物の少なくとも 1種、または、界面活性特性および両親媒性特性の両方を有する非イオン性親水 性化合物の少なくとも1種を含有してなる無水可溶化/安定化系。 2.プロピレングリコール、ポリエチレングリコールおよびグリコールエーテ ルから選択される1種類以上の両親媒性化合物を含有してなり、さらに、1種類 以上の非イオン性親水性界面活性剤を含有してなる請求項1記載の可溶化/安定 化系。 3.飽和ポリグリコール化グリセリドから選択される両親媒性および界面活性 の両方を有する1種類以上の非イオン性親水性化合物を含有することを特徴とし 、所望により、1種類以上の非イオン性親水性界面活性剤および所望により1種 類以上のグリコール型両親媒性化合物を含有してなる請求項1記載の可溶化/安 定化系。 4.液体形態であり、プロピレングリコールおよび平均分子量400〜600 のポリエチレングリコールから選択される1種類以上のグリコール型両親媒性化 合物を含有してなり、さらに、HLB値が12〜22の1種類以上の非イオン性 親水性界面活性剤および所望によりジエチレングリコールエーテルを含有してな る請求項1または2記載の可溶化/安定化系。 5.液体形態であり、プロピレングリコール、平均分子量400〜600のポ リエチレングリコールおよびジエチレングリコールエーテルから選択される1種 類以上のグリコール型両親媒性化合物を含有してなり、さらに、HLB値が12 〜22の1種類以上の非イオン性親水性界面活性剤を含有してなる請求項1また は2記載の可溶化/安定化系。 6.半固体形態であり、平均分子量600〜2000のポリエチレングリコー ルから選択される1種類以上のグリコール型両親媒性化合物を含有してなり、さ らに、HLB値が12〜22の1種類以上の非イオン性親水性界面活性剤を含有 してなる請求項1または2記載の可溶化/安定化系。 7.半固体形態であり、平均分子量2000〜10000のポリエチレングリ コールから選択される1種類以上のグリコール型両親媒性化合物を含有してなり 、さらに、HLB値か12〜22の1種類以上の非イオン性親水性界面活性剤を 含有してなる請求項1または2記載の可溶化/安定化系。 8.半固体形態であり、両親媒性および界面活性の両方を有し、グリセロール および脂肪酸のモノエステル、ジエステルおよびトリエステルとポリエチレング リコールおよび脂肪酸のモノエステルおよびジエステルとの混合物からなる飽和 ポリグリコール化グリセリド誘導体である1種類以上の非イオン性親水性化合物 を含有してなり、所望により、HLB値が12〜22の1種類以上の非イオン性 親水性界面活性剤および所望により平均分子量600〜10000のポリエチレ ングリコールから選択される1種類以上のグリコール型両親媒性化合物を含有し てなる請求項1または3記載の可溶化/安定化系。 9.平均分子量400〜600のポリエチレングリコールである両親媒性化合 物がボリエチレングリコール400である請求項1、2、4または5記載の可溶 化/安定化系。 10.平均分子量600〜2000のポリエチレングリコールである両親媒性 化合物がポリエチレングリコール1000、ポリエチレングリコール2000ま たはポリエチレングリコール600/ポリエチレングリコール1500の重量比 50/50の混合物である請求項1,2,6または8記載の可溶化/安定化系。 11.界面活性剤がポリソルベート80である請求項1〜8のいずれ1項記載 の可溶化/安定化系。 12.グリコールエーテルである両親媒性化合物がジエチレングリコールモノ (C1−C4アルキル)エーテルである請求項1、2、4または5記載の可溶化/安 定化系。 13.ジエチレングリコールモノ(C1−C4アルキル)エーテルがトランスキュ トル(登録商標)であるジエチレングリコールモノエチルエーテルである請求項 12記載の可溶化/安定化系。 14.両親媒性および界面活性の両方を有する化合物が、グリコールのモノエ ステル、ジエステルおよびトリエステルとポリエチレングリコールのモノエステ ルおよびジエステルのと混合物、ゲルサイアー(登録商標)44−14またはゲ ルサイアー(登録商標)50−13の混合物である請求項1、3または8記載の 可溶化/安定化系。 15.水性媒体中で微乳化可能または乳化可能な医薬組成物であって、 ・請求項1記載のN−スルホニルインドリンの疎水性誘導体、 ・請求項1〜14のいずれか1項記載の可溶化/安定化系、 ・所望により、適当な医薬賦形剤またはビヒクル を含有してなることを特徴とする医薬組成物。 16.注射投与用の請求項15記載の医薬組成物であって、 ・請求項1記載のN−スルホニルインドリンの疎水性誘導体、 ・請求項4記載の可溶化/安定化系であって、および、所望により請求項9、1 1、12または13の付加的特徴を示してもよい可溶化/安定化系、 ・適当な医薬ビヒクル を含有してなる医薬組成物。 17.医薬ビヒクルが水および/またはポリビニルピロリドンである請求項1 6記載の医薬組成物。 18.N−スルホニルインドリンの疎水性誘導体が組成物の1重量%以下であ る請求項16または17記載の医薬組成物。 19.液体形態であり、経口投与用の請求項15記載の医薬組成物であって、 ・請求項1記載のN−スルホニルインドリンの疎水性誘導体、 ・請求項5記載の可溶化/安定化系であって、所望により請求項9、11または 13の付加的特徴を示してもよい可溶化/安定化系 を含有してなる医薬組成物。 20.半固体形態であり、経口投与用の請求項15記載の医薬組成物であって 、 ・請求項1記載のN−スルホニルインドリンの疎水性誘導体、 ・請求項6、7または8記載の可溶化/安定化系であって、請求項10、11ま たは14の付加的特徴を示してもよい可溶化/安定化系 を含有してなる医薬組成物。 21.N−スルホニルインドリンの疎水性誘導体が組成物の15重量%以下で ある請求項19または20記載の医薬組成物。 22.可溶化/安定化系において、ジエチレングリコールエーテルが組成物の 50重量%以下である請求項16〜18のいずれか1項記載の医薬組成物。 23.可溶化/安定化系が組成物の4重量%以下の濃度の非イオン性親水性界 面活性剤を含有する請求項16〜18のいずれか1項記載の医薬組成物。 24.固体形態であり、経口投与用の請求項15記載の医薬組成物であって、 ・請求項1記載のN−スルホニルインドリンの疎水性誘導体、 ・請求項7または8記載の可溶化/安定化系であって、所望により請求項11ま たは14の付加的特徴を示してもよい可溶化/安定化系、 ・適当な医薬賦形剤またはビヒクル を含有してなる医薬組成物。 25.可溶化/安定化系が組成物の12重量%以下の濃度の非イオン性親水性 界面活性剤を含有する請求項19〜24のいずれか1項記載の医薬組成物。 26.N−スルホニルインドリンの疎水性誘導体が(2S)−1−[(2R,3S) −(5−クロロ−3−(2−クロロフェニル)−1−(3,4−ジメトキシフェニル スルホニル)−3−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−カル ボニル]−ピロリジン−2−カルボキシアミドである請求項15〜25のいずれ か1項記載の医薬組成物。 27.請求項19、21、25または26記載の経口投与用液体医薬組成物を 含有することを特徴とする医薬ゼラチン軟カプセル。 28.請求項20、21、25または26記載の経口投与用半固体医薬組成物 を含有することを特徴とする医薬ゼラチン硬カプセル。 29.粉末剤、顆粒剤または錠剤の形態である請求項24〜26のいずれか1 項記載の医薬組成物。 30.水性媒体に微乳化可能または乳化可能であり、請求項1記載のN−スル ホニルインドリンの疎水性誘導体を含有する医薬組成物の調製のための 両親媒 性化合物、非イオン性親水性界面活性剤および非イオン性親水性化合物から選択 される1種類以上の成分をからなり、両親媒性化合物および非イオン性親水性界 面活性剤の混合物の少なくとも1種、または、界面活性特性および両親媒性特性 の両方を有する非イオン性親水性化合物の少なくとも1種を含有してなる可溶化 /安定化系の使用。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 9/00 A61P 9/00 25/00 25/00 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG,ZW),UA(AM,AZ,BY,KG ,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT ,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA, CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,F I,GB,GE,GH,HU,ID,IL,IS,JP ,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR, LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,M W,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD ,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR, TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZW

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.式: で示されるN−スルホニルインドリンの疎水性誘導体の可溶化のための水に乳化 可能または微乳化可能な無水可溶化/安定化系であって、両親媒性化合物、非イ オン性親水性界面活性剤ならびに両親媒性特性および界面活性特性の両方を有す る非イオン性親水性化合物から選択される1種類以上の成分からなることを特徴 とし、両親媒性化合物および非イオン性親水性界面活性剤の混合物の少なくとも 1種、または、界面活性特性および両親媒性特性の両方を有する非イオン性親水 性化合物の少なくとも1種を含有してなる無水可溶化/安定化系。 2.プロピレングリコール、ポリエチレングリコールおよびグリコールエーテ ルから選択される1種類以上の両親媒性化合物を含有してなり、さらに、1種類 以上の非イオン性親水性界面活性剤を含有してなる請求項1記載の可溶化/安定 化系。 3.飽和ポリグリコール化グリセリドから選択される両親媒性および界面活性 の両方を有する1種類以上の非イオン性親水性化合物を含有することを特徴とし 、所望により、1種類以上の非イオン性親水性界面活性剤および所望により1種 類以上のグリコール型両親媒性化合物を含有してなる請求項1記載の可溶化/安 定化系。 4.液体形態であり、プロピレングリコールおよび平均分子量400〜600 のポリエチレングリコールから選択される1種類以上のグリコール型両親媒性化 合物を含有してなり、さらに、HLB値が12〜22の1種類以上の非イオン性 親水性界面活性剤および所望によりジエチレングリコールエーテルを含有してな る請求項1または2記載の可溶化/安定化系。 5.液体形態であり、プロピレングリコール、平均分子量400〜600のポ リエチレングリコールおよびジエチレングリコールエーテルから選択される1種 類以上のグリコール型両親媒性化合物を含有してなり、さらに、HLB値が12 〜22の1種類以上の非イオン性親水性界面活性剤を含有してなる請求項1また は2記載の可溶化/安定化系。 6.半固体形態であり、平均分子量600〜2000のポリエチレングリコー ルから選択される1種類以上のグリコール型両親媒性化合物を含有してなり、さ らに、HLB値が12〜22の1種類以上の非イオン性親水性界面活性剤を含有 してなる請求項1または2記載の可溶化/安定化系。 7.半固体形態であり、平均分子量2000〜10000のポリエチレングリ コールから選択される1種類以上のグリコール型両親媒性化合物を含有してなり 、さらに、HLB値か12〜22の1種類以上の非イオン性親水性界面活性剤を 含有してなる請求項1または2記載の可溶化/安定化系。 8.半固体形態であり、両親媒性および界面活性の両方を有し、グリセロール および脂肪酸のモノエステル、ジエステルおよびトリエステルとポリエチレング リコールおよび脂肪酸のモノエステルおよびジエステルとの混合物からなる飽和 ポリグリコール化グリセリド誘導体である1種類以上の非イオン性親水性化合物 を含有してなり、所望により、HLB値が12〜22の1種類以上の非イオン性 親水性界面活性剤および所望により平均分子量600〜10000のポリエチレ ングリコールから選択される1種類以上のグリコール型両親媒性化合物を含有し てなる請求項1または3記載の可溶化/安定化系。 9.平均分子量400〜600のポリエチレングリコールである両親媒性化合 物がポリエチレングリコール400である請求項1、2、4または5記載の可溶 化/安定化系。 10.平均分子量600〜2000のポリエチレングリコールである両親媒性 化合物がポリエチレングリコール1000、ポリエチレングリコール2000ま たはポリエチレングリコール600/ポリエチレングリコール1500の重量比 50/50の混合物である請求項1,2,6または8記載の可溶化/安定化系。 11.界面活性剤がポリソルベート80である請求項1〜8のいずれ1項記載 の可溶化/安定化系。 12.グリコールエーテルである両親媒性化合物がジエチレングリコールモノ (C1−C4アルキル)エーテルである請求項1、2、4または5記載の可溶化/安 定化系。 13.ジエチレングリコールモノ(C1−C4アルキル)エーテルがトランスキュ トル(登録商標)であるジエチレングリコールモノエチルエーテルである請求項 12記載の可溶化/安定化系。 14.両親媒性および界面活性の両方を有する化合物が、グリコールのモノエ ステル、ジエステルおよびトリエステルとポリエチレングリコールのモノエステ ルおよびジエステルのと混合物、ゲルサイアー(登録商標)44−14またはゲ ルサイアー(登録商標)50−13の混合物である請求項1、3または8記載の 可溶化/安定化系。 15.水性媒体中で微乳化可能または乳化可能な医薬組成物であって、 ・請求項1記載のN−スルホニルインドリンの疎水性誘導体、 ・請求項1〜14のいずれか1項記載の可溶化/安定化系、 ・所望により、適当な医薬賦形剤またはビヒクル を含有してなることを特徴とする医薬組成物。 16.注射投与用の請求項15記載の医薬組成物であって、 ・請求項1記載のN−スルホニルインドリンの疎水性誘導体、 ・請求項4記載の可溶化/安定化系であって、および、所望により請求項9、1 1、12または13の付加的特徴を示してもよい可溶化/安定化系、 ・適当な医薬ビヒクル を含有してなる医薬組成物。 17.医薬ビヒクルが水および/またはポリビニルピロリドンである請求項1 6記載の医薬組成物。 18.N−スルホニルインドリンの疎水性誘導体が組成物の1重量%以下であ る請求項16または17記載の医薬組成物。 19.液体形態であり、経口投与用の請求項15記載の医薬組成物であって、 ・請求項1記載のN−スルホニルインドリンの疎水性誘導体、 ・請求項5記載の可溶化/安定化系であって、所望により請求項9、11または 13の付加的特徴を示してもよい可溶化/安定化系 を含有してなる医薬組成物。 20.半固体形態であり、経口投与用の請求項15記載の医薬組成物であって 、 ・請求項1記載のN−スルホニルインドリンの疎水性誘導体、 ・請求項6、7または8記載の可溶化/安定化系であって、請求項10、11ま たは14の付加的特徴を示してもよい可溶化/安定化系 を含有してなる医薬組成物。 21.N−スルホニルインドリンの疎水性誘導体が組成物の15重量%以下で ある請求項19または20記載の医薬組成物。 22.可溶化/安定化系において、ジエチレングリコールエーテルが組成物の 50重量%以下である請求項16〜18のいずれか1項記載の医薬組成物。 23.可溶化/安定化系が組成物の4重量%以下の濃度の非イオン性親水性界 面活性剤を含有する請求項16〜18のいずれか1項記載の医薬組成物。 24.固体形態であり、経口投与用の請求項15記載の医薬組成物であって、 ・請求項1記載のN−スルホニルインドリンの疎水性誘導体、 ・請求項7または8記載の可溶化/安定化系であって、所望により請求項11ま たは14の付加的特徴を示してもよい可溶化/安定化系、 ・適当な医薬賦形剤またはビヒクル を含有してなる医薬組成物。 25.可溶化/安定化系が組成物の12重量%以下の濃度の非イオン性親水性 界面活性剤を含有する請求項19〜24のいずれか1項記載の医薬組成物。 26.N−スルホニルインドリンの疎水性誘導体が(2S)−1−[(2R,3S) −(5−クロロ−3−(2−クロロフェニル)−1−(3,4−ジメトキシフェニル スルホニル)−3−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−カル ボニル]−ピロリジン−2−カルボキシアミドである請求項15〜25のいずれ か1項記載の医薬組成物。 27.請求項19、21、25または26記載の経口投与用液体医薬組成物を 含有することを特徴とする医薬ゼラチン軟カプセル。 28.請求項20、21、25または26記載の経口投与用半固体医薬組成物 を含有することを特徴とする医薬ゼラチン硬カプセル。 29.粉末剤、顆粒剤または錠剤の形態である請求項24〜26のいずれか1 項記載の医薬組成物。
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