JP2000506894A - 中枢神経系の虚血または外傷の機能的回復を増大させる方法 - Google Patents

中枢神経系の虚血または外傷の機能的回復を増大させる方法

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Abstract

(57)【要約】 本発明は中枢神経系の虚血性または外傷性障害を受けた哺乳動物の治療のための方法と組成を提供する。本発明は、部分的には哺乳動物等へのモルフォゲン(形態形成因子)の投与が、例えば中枢神経系組織が障害を受けた後に投与した時でも、中枢神経系機能に有意の改善をもたらすという発見に基づいている。本方法はモルフォゲンと規定される2量体タンパク質、これらモルフォゲンの誘導体、対応するモルフォゲン受容体のアゴニスト、あるいはモルフォゲンへの露出によって刺激された細胞の移植の投与をも含む。タンパク質はTGF−ベータスーパーファミリーからは機能的にも構造的にも異なったファミリーからなるモルフォゲンとして規定される。

Description

【発明の詳細な説明】 中枢神経系の虚血または外傷の機能的回復を増大させる方法 本出願は1996年3月22日に出願されたUS出願番号08/620,444 にもとづく優先権を主張し、該US出願の記載はすべて本出願に包含されるもので ある。発明の分野 本発明は一般的にヒトを含む哺乳動物の中枢神経系の虚血あるいは外傷性傷害 の治療のための方法および組成物に関する。本発明の背景 様々なタンパク質が今や、哺乳動物を含む脊椎動物における細胞増殖および/ または組織分化を調節するモルフォゲンあるいは成長因子として同定され特徴づ けられてきた。典型的には成長因子は細胞および/または組織の特定のサブセッ ト(subsets)に効力を発揮する。例えば、上皮細胞成長因子、神経細胞 成長因子、繊維芽細胞成長因子、様々なホルモンおよび細胞増殖または分化を誘 導または阻害する多くの種類の他のタンパク質が同定されそして細胞または組織 の幾種類かのサブセットに影響することが示された。 神経栄養因子は神経系の分化に必要とされるポリペプチドである。最初に発見 された神経栄養因子、神経成長因子(NDF)は、今やBDNF、NT3およびN T4/NT5を含む大きな成長因子ファミリーの一部であることが知られている 。PCT公開番号WO94/03200にモルフォゲンとして規定された2量体 タンパク質は神経分化において重要な役割を演ずると信じられている他のタンパ ク質ファミリーを構成する。Jones,et al(1991)Development 111:531-542;Ozka ynak,et al.(1992)J.Biol.Chem.267:25220-25227;Lein,et al.(1995 ) Neuron 15:597-605)。 ここでモルフォゲニックタンパク質類あるいはモルフォゲン類として参照され るタンパク質類は、自身が、祖先細胞の増殖と分化を誘導して、機能的な哺乳動 物体組織とすることができる、真の組織モルフォゲンとして作用しうるものであ る。これらタンパク質としては、異所性、軟骨性骨形成を誘導する能力によって 最初に同定された、骨形成タンパク質(BMPs)のファミリー群をも含む。モ ルフォゲン類はこの技術分野では、一般的に、成長因子のTGF−ベータスーパ ーファミリーのサブグループとして分類されている(Hogan(1996)Genes & evelo pment 10:1580−1594)モルフォゲンファミリー群のタンパク質類としては、哺 乳動物骨形成タンパク質−1(OP−1。またBMP−7、ショウジョウバエ相 同体60Aとしても知られている)、骨形成タンパク質−2(OP−2、同様にB MP−8としても知られている)、骨形成タンパク質−3(OP−3)、BMP −2(BMP−2AあるいはCBMP−2Aおよびショウジョウバエ相同体DP Pとして知られている)、BMP−3,BMP−4(同様にBMP−2Bあるい はCBMP−2Bとして知られている)、BMP−5、BMP−6およびそのマ ウス相同体Vgr−1、BMP−9,BMP−10,BMP−11,BMP−1 2、GDF−3(同様にVgr2として知られている)、GDF−8,GDF− 9,GDF−10、GDF−11,GDF−12,BMP−13,BMP−14 ,BMP−15,GDF−5(同様にCDMP−1またはMP52として知られ ている)、GDF−6(同様にCDMP−2として知られている)、GDF−7 (同様にCDMP−3として知られている)、アフリカツメガエル相同体Vgl そしてNODAL、UNIVIN、SCREW、ADMPおよびNEURALを 含む。 これらファミリーのメンバーは、2量体化でき、約97−106アミノ酸のカ ルボキシ活性末端ドメインを含む成熟ポリペプチド鎖になることが出来る前駆体 ”プローフォーム”からのプロセッシングを含む、共通の構造を保有する分泌型 ポリペプチドをコードする。全メンバーはこのドメイン中にシステインの保存さ れたパターンを有し、そして本タンパク質の活性型は単一ファミリーメンバーの ジ スルフィド結合性ホモ2量体かまたは2つの異なったメンバーのヘテロ2量体の いずれかである(Massague(1990)Annu.Rev.Cell Biol.6:597;Sampath,et al, (1990)J.Biol.Chem.265:13198等を参照)。同様に下記を参照、U.S.5, 011,691;U.S.5,266,,683,Ozkanak et al.(1990)EMBO J.9:2085 -2093,Wharton et al.(1991)PNAS 88:9214-9218),(Ozkanak(1992)J.Bio l.Chem.267:25220-25227,U.S.5,266,683);(Celeste et al.(1991)PNAS8 7:9843-9847);(Lyonset al(1989)PNAS 86:4554-4558)。これら記述にはモルフォ ゲニックタンパク質の化学的および物理的特徴と同様にアミノ酸配列とDNA配 列も記載されている。さらに下記を参照、Wozney et al.(1998)Science242:152 8-1534);BMP-9(WO 93/00432,1993年1月7日公開);DPP(Pa dgettt et al.(1987)Nature 325:81-84:そしてVg−1(Weeks(1987)Cell 51:8 61-867)。 モルフォゲンは、分化中の神経系を含む様々な組織の分化において自然に発 現される(Ozkaynak,et al(1990)EMBO J.9:2085-2093;Ozkaynak,et al.(1991 )Biochem.Biophys.Res.Commun.179:116-123;Ozkaynak,et al(1992)supra) 。 神経系の血管系疾患は、全ての神経系疾患中で頻度の点で第一位にランクさ れる;それらは成人病棟での全ての神経系の入院患者の約50%を構成する。脳 血管疾患の基本的な特徴は発作であって、病巣の神経系の欠損の急激でドラマチ ックな発生を意味する。例えば、血栓あるいは塞栓あるいは全身循環がそこなわ れて血圧が下降するなどによって、動脈が中枢神経系の局所に栄養を供給できな いと、その程度が重大で長時間にわたれば、血液と酸素を脳組織から奪い、生理 機能の破壊と神経細胞の死そして受障部位のネクローシス(梗塞)を引き起こす 。出血性梗塞において、脳組織中、くも膜下空間、あるいはその両者への血液の 漏出が起きる。損傷は直接的な関係領域の物理的な破壊と周辺組織における血液 塊による圧力から起きる。 発作における神経系疾患は、脳中での、梗塞と出血の部位と大きさの両者によ って影響される。片麻痺は血管系疾患の典型的な兆候である、大脳半球あるいは 脳幹を含む発作で生じる。しかしながら、同様にその部位に依存して、発作は片 麻痺を伴って、または片麻痺なしで、麻痺、感覚疾患、えん下障害、視覚喪失、 復視、めまい、言語障害を含む、多くの他の症状をひきおこすだろう。 ”発作”をおこした、あるいはどんな形であれ、脳の虚血あるいは外傷性傷 害を受けた患者は、普通部分的には回復する、しかししばしば中程度から重い障 害が残る。例えば、ヒトにおいて、中脳動脈の全体的梗塞は、反対則の片麻痺、 片麻酔、対応する片視野欠損、全体的あるいは完全な感覚器の失調(左半球)そ して失行失認(右半球)を引き起こす。運動系、感覚系、言語失調を一旦起こし たならば、通常数ヶ月あるいは数年たっても、そのままの状態であるかあるいは ほんの少ししか改善されない。患者はほとんど、再び効率的にコミニュケートで きない。最近まで物理療法の他には、中枢神経系の発作を起こしたか、同様の傷 害を受けた患者の予後を改善すると信じるに足る治療法というものはない。本発明の要約 本発明は中枢神経系の虚血性あるいは外傷性傷害を受けた哺乳動物のための 治療の方法と組成物に関する。特に、本発明は発作あるいは同様の血流破壊、あ るいは中枢神経系の物理的(例、機械的)外傷の受傷に起因して、中枢神経系組 織が破壊されるか失われるかした哺乳動物のための治療を提供する。哺乳動物へ のモルフォゲンの投与は、例え、中枢神経系が損傷を受けた後の投与であっても 、中枢神経系機能に有意の改善をもたらすという発見に基づいてここに方法と組 成物を提供する。その方法はモルフォゲン2量体、これらモルフォゲンの誘導体 、あるいは対応するモルフォゲン受容体のアゴニストの投与、あるいはモルフォ ゲンに露出されて刺激された細胞の移植を提供する。 従って、本発明は外傷性傷害あるいは発作のような損傷を中枢神経系に受け た哺乳動物を治療するための方法を提供する。本方法は、例えば損傷の開始後少 なくとも6時間、たとえば12時間、24時間あるいは48時間あるいはそれ以 上時間が経過していても、モルフォゲンを投与して効果をあげることにかんする 。 本発明に従った治療のレジュメは、中枢神経系の傷害から機能的な回復が増 強されるように、投与方法、投与のタイミング、そして投与量に関して遂行され る。本発明の組成物は治療的に有効な量のモルフォゲン、モルフォゲン誘導体あ るいはモルフォゲン受容体のアゴニストを含む。すなわち本組成物には、有効成 分の適当量が損傷を受けた神経系に中枢神経系機能の検出しうる回復をもたらす のに十分な時間提供されて、完全な回復をもたらすような量が含まれている。こ こでモルフォゲンの効果的な量は単一投与あるいは2回投与あるいは複数回の投 与で与えうる。モルフォゲンの有効量が複数回の投与で与えられる場合は、モル フォゲンは哺乳動物に好ましくは毎日投与される。他の好ましい実施例において は、哺乳動物に週2回(例えば3日から4日毎に)投与される。さらに他の好ま しい実施例において、モルフォゲンは哺乳動物に週1回投与される。 本発明の実施は受傷した哺乳動物へ臨床的有効性を提供する、ことに本発明 は哺乳動物の協調機能(例、姿勢、バランス、握力)感覚認知(例、視覚、触覚 、味覚、嗅覚、固有受容器)あるいは会話のうちの1つに、臨床的に関連する回 復をもたらす。臨床的に関連する改善は、損傷を受けたあるいは失われた中枢神 経機能の検出しうる改善から完全な回復にまで及ぶ。 本発明は、様々な条件 から生じた中枢神経系の傷害の症状を治療するために用いられる。血栓、塞栓そ して全身性血圧低下が発作のもっとも通常の原因である。他の傷害は高血圧、高 血圧性脳血管疾患、動脈瘤の破綻、血管腫、血液悪液質、心失調、心停止、心シ ョック、腎臓失調、敗血症性ショック、脳腫瘍、脊椎外傷、痙攣、腫瘍からの出 血、あるいは血液量および/または血圧の失調等によっておきる。本発明に従っ てモルフォゲンの投与は有意の臨床的有用性を提供する、例え傷害後おおくの時 間経過後に投与がなされたとしても。 一般的に、本発明の方法と組成物に有用なモルフォゲンは1種あるいはそれ 以上の有核(哺乳動物)細胞、組織あるいは器官の形態形成を誘導する2量体タ ンパク質である。ここで特に興味深いのは、少なくとも骨あるいは神経組織の形 態形成を誘導するモルフォゲンである。モルフォゲンは、折りたたまれて2量体 タンパク質となったとき、該モルフォゲンに特異的な受容体を保有している細胞 あるいは組織においてモルフォゲン応答を引き出すことのできる構造となるよう な、ポリペチドの対からなっている。モルフォゲンは、一般的に、形態形成学的 に許容される環境で下記のすべてを含むカスケード反応を誘導する:祖先細胞の 増殖の促進;祖先細胞の分化の促進;分化した細胞の増殖の促進;そして分化し た細胞の成長と維持の保持。 "祖先細胞"は、モルフォゲンが誘導される許容しうる環境での組織特異性と遺伝 情報に依存して1種あるいはそれ以上の特異的な分化細胞になり得る未分化細胞 である。モルフォゲンはさらに表現型および/または組織機能の老化あるいは静 止消失の開始を遅らせたりゆるめたりできる。モルフォゲンはなお、さらに、代 謝的および/または機能的、例、分泌、性質の発現を含む分化細胞の表現型発現 を促進できる。加えてモルフォゲンは、適切な環境条件下で分化細胞の再分化を 誘導できる。上記したように、少なくとも神経組織の増殖および/または分化を 誘導する、そして/または神経組織の成長と維持そして/または機能性を支持す るモルフォゲンは、ここでは特に興味深いものである。これらタンパク質の組織 形態形成性についてさらに詳細な説明には、WO92/15323、WO93/ 04692そしてWO94/03200を参照。 ここで用いたように、用語"モルフォゲン"、"骨モルフォゲン"、"骨形態形 成タンパク質"、"BMP"、"形態形成タンパク質"そして"形態形成様タンパク質 "は全て、ヒト骨形成タンパク質1(hOP−1)によって代表されるタンパク 質群を包含する。hOP−1のヌクレオチド配列とアミノ酸配列は配列表SEQ ID番号4と5に、それぞれ、開示される。記述の容易のためhOP-1が代表的 骨形成タンパク質としてこれ以後再引用される。しかしながら、OP−1は、単 に形態形成タンパク質として作用しうる実際の組織モルフォゲンのTGF−ベー タサブクラスの代表として記載されるのであり、それに限定されるものではない ことは、本分野の熟練技術者によって理解されるところである。他の既知のそし て有用なタンパク質としては、BMP−2、BMP−3,BMP−3b、BM P−4,B4MP−5,BMP−6,BMP−8、BMP−9,BMP−10、 BMP−11、BMP−12、BMP−13,BMP−15、GDF−1、GD F−2、GDF−3、GDF−5,GDF−6、GDF−7,GDF−8、GD F−9、GDF−10、GDF−11,GDF−12、NODAL、UNIVI N、SCREW、ADMP、NEURALおよびこれらの形態学的に活性のある アミノ酸変異体を含む。また、一実施例として、好ましい形態形成タンパク質に はOP−1、OP−2,BMP−2、BMP−4、BMP−5そしてBMP−6 が含まれるがこれに制限されるものではない。加えて、本分野の通常の熟練者に よって理解されるように、ここで引用した形態形成タンパク質のいずれも、参照 配列として用いられる。 他の好ましい具体例として、本発明に有用なタンパク質は、ここで引用され た形態形成タンパク質のいずれかの生物学的に活性な種の(生理活性のある)変 異体を包含する。例えば、保存アミノ酸配列の変異株、変性ヌクレオチド配列変 異株によってコードされるタンパク質、7つの保存システイン残基骨格を所有し そしてOP−1そしてBMP−2あるいはBMP−4を含む(これに制約されな い)形態形成タンパク質をコードするDNA配列に標準的条件下でハイブリダイ ズしうるDNA配列によってコードされる形態形成活比のあるタンパク質を包含 する。さらに他の具体例において、有用なモルフォゲンとしては、保存7システ インドメインを所有し、下記に規定されるように参照モルフォゲン配列のC−末 端活性ドメイン内に少なくとも70%以上のアミノ酸配列ホモロジー(相似性) を保有するものをも包含する。好ましい具体例において、参照配列はOP-1である 。 さらに、他の実施例において、本発明の方法と組成物に有用なモルフォゲン は、OPXと遺伝子配列7と8(配列番号表SEQ ID番号1と2それぞれ) 、あるいは遺伝子配列9と10(配列番号表SEQ ID番号6と7それぞれ) を含むここで規定された遺伝子配列のいづれかひとつを保有する形態形成的に活 性のあるタンパク質として規定される。OPXは骨形成OP−1とOP−2タン パク質の様々な種類間のホモロジーを表し、配列番号表SEQ ID番号3によ って表示されたアミノ酸配列であらわされている。遺伝子配列9はhOP−1( SEQID番号5の残基335−431)によって規定される6システイン骨格 を含む96アミノ酸配列である。そしてここで残っている残基は、OP−1、O P−2,OP−3、BMP−2、BMP−3,BMP−4,BMP−5,BMP −6,BMP−8、BMP−9,BMP−10、BMP−11、BMP−15、 GDF−1、GDF−3、GDF−5,GDF−6、GDF−7,GDF−8、 GDF−9、GDF−10、GDF−11,UNIVIN、NODAL,DOR SALIN,NEURAL、SCREWそしてADMPのホモロジー体である。 ここで、非システイン残基のアミノ酸のそれぞれはタンパク質の引用群中の対応 する残基から独立して選択される。遺伝子配列10は、hOP−1(330−4 31 SEQ ID番号5)によって規定される7システイン骨格を有し、遺伝 子配列9のN末端に5アミノ酸が付け加えられた102のアミノ酸配列からなる 。遺伝子配列7と8はそれぞれ96と102個のアミノ酸からなり、6システイ ン骨格(遺伝子配列7)あるいは7システイン骨格(遺伝子配列8)のいずれか を含み、hOP−1によって規定される。そしてここで残っている非システイン 残基は、OP−1,OP−2、OP−3、BMP−2、BMP−3、BMP−4 、60A、DPP、Vgl、BMP−5、BMP−6、Vgl−1そしてGDF −1にホモロジーを有している。 ここで予期されるように、ここで述べた形態形成タンパク質のファミリーは 核タンパク質のより長い形と同様、系統発生的な、すなわち種間変異体と対立遺 伝子間変異体、そして保存C−末端システイン骨格を変えるかもしれないような 、C−末端の付加と欠失変異体および変異体を含む生合成的な変異体を含む。そ れらの変更の後でも核タンパク質が2量体を形成し、それが哺乳動物の形態形成 を許容される部位に投与されたとき神経組織の形成を誘導できる形態をもってい ることを条件に加えて、本発明に有用な形態形成タンパク質は、自然に生じるか 生合成的に誘導される異なった糖化パターンと異なったN−末端を有した形をも 包含する。そして後者の生合成的な誘導による合成は、前核細胞あるいは有核宿 主細胞における組み替えDNAの発現によって生産される。本タンパク質は、単 一種として活性であるか(例;キメラを含むホモダイマーとして)あるいはヘテ ロダイマーを含む混合種として結合され活性がある。 ここでは哺乳動物の神経組織に投与されたとき、その組織の分化と成長の正常な 状態を誘導あるいは維持するモルフォゲンは特に興味深い。現在好ましい例示で きる具体例において、本モルフォゲンは脊椎動物中枢神経系組織の形成を達成す る細胞および分子レベルでの分化のカスケードを誘導あるいは再誘導する。他の 好ましい例示できる具体例では、本モルフォゲンは同様に、他の脊椎動物(例、 鳥類あるいはほ乳類)の体組織をの形成を誘導し、たとえば骨、軟骨、骨髄、靭 帯、歯の象牙質、セメント質、肝臓、腎臓、肺、心臓あるいは消化器系等があげ られるがこれに限定されるものではない。現在の開示は、分化中の組織たとえば 胚組織で、あるいは後胚組織における無菌の無傷部分で遂行されることができる 。特に好ましいモルフォゲンは、中枢神経系あるいは表在神経系をひとつあるい はそれ以上の機能的に統合された要素を作り上げるため、ほ乳動物または鳥類の 胚におけるパターン形成のカスケードを誘導しあるいは開始する。そのようなモ ルフォゲンは中枢神経系の虚血性あるいは外傷性傷害を受けた哺乳動物を治療す るために用いることが出来る。 本発明は、またモルフォゲンのかわりにモルフォゲン誘導物質からなる方法 および組成物で実施できる。"モルフォゲン誘導物質"は、哺乳動物の体内で内在 性モルフォゲンを治療的に有効な濃度でインビボ生産(例、翻訳、転写そして/ あるいは分泌)するのを刺激する化合物である。"効果的な"濃度は神経組織の再 生または維持を促進するために、および/またはそれらの追加的な損失を阻害す るために十分という意味である。そのような化合物は、哺乳動物に投与されたと き、哺乳動物のゲノム内でコードされたモルフォゲンを正常時には生産しうるお よび/または分泌しうる細胞に作用し、そして内在性モルフォゲンの濃度を増加 させる物質を含むと考えられる。内在性あるいは投与されたモルフォゲンはエン ドクリン、パラクリンあるいはアウトクリン因子として作用できる。このように 、内在性モルフォゲンはモルフォゲン応答が誘導される細胞によって、近隣細胞 によって、あるいは離れた組織細胞によって合成されうる。そのような場合には 、分泌された内在性モルフォゲンは、たとえば個体の血流によって形態形成の部 位に輸送される。好ましい具体例において、誘導物質は神経組織に利用されうる 量に増加させるため内在性モルフォゲンの発現と/または分泌を刺激する。 さらに他の具体例に於いて、モルフォゲン受容体のアゴニストとして作用す る薬剤がモルフォゲン自身のかわりに投与されるであろう。受容体の"アゴニス ト"は受容体に結合する化合物である。そして、受容体が自然の内在性のリガン ドと結合する場合と似た結果をもたらす。すなわち、化合物は受容体と相互作用 すと、内在性リガンドのように同一のまたは実質的に類似した膜通過効果および /または細胞内効果をもたらさなければならない。このように、モルフォゲン受 容体のアゴニストは受容体に結合し、そのような結合はモルフォゲン結合と同じ または機能的に似た結果(例、形態形成の誘導)を有する。アゴニストの活性と 能力は、いわゆる"部分アゴニスト"である場合には自然のリガンドのそれよりも 劣る、あるいはいわゆる"フルアゴニスト"の場合には自然リガンドと等しいかよ り強い。このように、例えば、モルフォゲン受容体に結合し活性化してモルフォ ゲンの活性を模倣できる小ペプチドあるいは他の分子はモルフォゲンに等しいも のとして使われるだろう。好ましくは、アゴニストはフルアゴニストである、し かし部分モルフォゲン受容体アゴニストも同様に有用に使われるだろう。そのよ うなアゴニストを同定するための方法は熟練者の知るところである。そしてモル フォゲン仲介応答を誘導する(例、後腎間葉の分化の誘導、軟骨形成の誘導、そ の他)化合物にたいする分析も知られている。 そのようなアゴニストはモルフォゲン"ミミック(mimic)”ミメテイック(mime tic)"あるいは"アナログ(analog)"としてよばれるだろう。 本発明のモルフォゲン、誘導体そしてアゴニストは、靜注、皮下注、筋肉注 、点眼、腹注、頬経由、直腸経由、膣経由、眼窩内、経口、脳内、頭蓋内、脊椎 内、脳室内硬膜下腔内、包膜内、槽内、鼻腔内あるいはエアロソル投与を含むそ の化合物に適した投与方法のいずれかで投与される。そして投与経路に適切な許 容されうる全ての薬理学的キャリヤーとともに製造される。加えて、様々な成長 因子、ホルモン、酵素、治療的な組成物、抗生剤、あるいは他の生物活性薬剤が モルフォゲンとともに投与される。このように、酵素類、酵素阻害剤および/ま たは化学誘発剤/化学タクテイック因子と同様に、たとえばNGF,FGF,P DGF,IGF、TGF−アルファそしてTGF−ベータのような、様々の既知 の成長因子もモルフォゲンと結合することができ、欠損部位に運ばれる。 本発明の方法は、たとえ実施が中枢神経系への受傷後数時間後さらには数日 後であっても中枢神経系の回復を効果的に促進する。このように、本発明は、中 枢神経系が受傷し、診断されずあるいは組織の壊死前に診断または治療がされな かったたときに利用できる治療オプションを格段に改善するものである。 これから記述される好ましい方法、物質、そして例は単に例証のためであっ て、制約を加えるためのものではない。本発明の他の特徴および利点が、下記の 詳細な記述と請求項から明らかである。図面の簡単な説明 図1は、様々な形態形成タンパク質のファミリーメンバーがここで規定されるよ うに、C−末端の7個のシステインドメインにおいてOP−1と共有するアミノ 酸配列の同一性のパーセントとアミノ酸配列のホモロジー("相似性")のパーセ ント。 図2A−2Bは、OP−1治療を受けた動物の肢(左)の前足の位置(2A)そ して後足の位置(2B)でのスコアーを表した線グラフである。(10マイクロ グラム/くも膜下注射;8回投与における全OP−1量=80マイクログラム/ 動物;N=7;■)及び賦形剤で治療された動物(N=7;□)。 図3A−3BはOP−1治療を受けた動物のバランス(3A)と体位反射(3B )のスコアーを表した線グラフである(10マイクログラム/くも膜下注射;8 投与の全OP−1量=80マイクログラム;N=7;■)そして賦形剤で治療さ れた動物(N=7;□)。 図4は、OP−1治療の動物の体重を描いた線グラフである(10マイクログラ ム/くも膜下注射);8回でもたらされた全OP-1は80マイクログラム/動物;N =7;■)そして賦形剤治療の動物(N=7;□)。 図5A−5Bは、高濃度OP−1治療動物の処置肢(左)のウィスカーを置いた もの(5B)とウイスカー無しのもの(5A)の前肢のスコアーを描いた線グラ フ。高投与量OP−1治療動物(10マイクログラム/くも膜下注射;2回投与 での全OP−1=20マイクログラム/動物;N=9動物;■)、低投与量OP −1治療動物(1マイクログラム/内腔注射;2回投与による全OP−1量=2 マイクログラム/動物;N=8動物;■、そして賦形剤処置動物(N=9,〇) ; 図6は、高濃度OP−1治療動物の処置を受けた(左の)肢の後足の位置のスコ アーを描いた線グラフである。(10マイクログラム/くも膜下注射;全OP− 1は2回投与で20マイクログラム/動物;N=9動物;■)低投与OP−1動 物(1マイクログラム/くも膜下投与、全OP−1の2回投与=2マイクログラ ム/動物;N=8動物;□)そして賦形剤投与動物(N=9、〇); 図7は、高濃度OP−1治療動物の体重を表した線グラフである。 (10μg/クモ膜下注射;全OP−1は2回投与で20μg/動物;N=9動 物;■)低投与OP−1動物(1μg/クモ膜下注射、全OP−1の2回投与= 2マイクログラム/動物;N=8 動物;□)そして賦形剤投与動物(N=9、 〇); 図8A−8Bは、OP−1で治療した動物の処置肢(左)のウイスカーを置い た(8B)またはおかない(8A)前肢の位置のスコアーを描いた線グラフであ る(10マイクログラム/くも膜下注射;N=6動物;■)そして賦形剤処置動 物(N=8、□) 図9 OP−1治療動物の処置肢(左)の後肢の位置のスコアーを表した線グラフであ る(10マイクログラム/くも膜下注射;N=6動物;■)そして賦形剤処置動 物(N=8、□) 図10 OP−1治療動物の体重を表した線グラフである (10マイクログラム/くも膜下注射;N=6動物;■)そして賦形剤投与動物 (N=8、□)好ましい実施例の詳細な説明 A、一般 本発明は、部分的に、中枢神経系の発作あるいは外傷性傷害につづく機能的回復 がモルフォゲンの投与によって、たとえ受傷組織が外傷に負けた後または中枢神 経系機能が損傷をうけたり失われた後であっても、有意に増大したという驚くべ き発見に基づいている。最も驚くべきことにはこの発明の実施は,影響をうけた (梗塞した)組織の量、囲によらない(減少することがない)ということである 。このように、本発明は、機能的中枢神経系回復は、発作あるいは外傷性傷害を 起こしたもともとの組織の喪失にもあっても達成できるという発見によりどころ を持っている。中枢神経系機能の有意の回復(検出できる、臨床的にあきらかな )は、モルフォゲンの治療的に効力のある単回投与でも得られる。 本発明は、発作あるいは外傷性傷害のような中枢神経系に傷害を受けた哺乳 動物を治療するための方法に特徴がある。本方法は、外傷の受傷後少なくとも6 時間、たとえば12時間、24時間、48時間あるいはさらに長い時間後、受傷 哺乳動物にモルフォゲンを投与することを含む。本発明が実施される治療的ウィ ンドウの最終ポイントはいまだ確立されていない。本発明は様々の条件下でおき た中枢神経系傷害のひとつ以上の悪い結果を治療するために用いることが出来る 。血栓、塞栓そして全身性の低血圧が発作の最も通常の原因である。他の傷害は 高血圧、高血圧性脳血管疾患、動脈瘤の破壊、血管種、血液悪液質、心失調、心 停止、心源性ショック、腎失調、敗血症性ショック、頭部外傷、脊髄外傷、痙攣 、腫瘍からの出血あるいは他の血液損失あるいは血圧の消失によって起きるであ ろう。このような外傷は生理機能の破壊を起こし、続いて神経細胞の死と受傷領 域のネクローシス(梗塞)を起こす。"発作"という用語は上記の傷害にともなっ て引続きおきる急激でドラマテックな神経系の失調を含むものである。 ここで用いられる"虚血”あるいは"虚血性エピソード"という用語は組織へ の血液の供給が不足する結果になる全ての状況を意味する。このように、中枢神 経系の虚血性エピソードは、大脳、小脳、あるいは脳幹のような、脳の局所への (これらに限定されないが)血液供給が不十分だったり妨げられることによって 起きる。同様に中枢神経系の一部分である脊髄は血流減少で等しく虚血状態にな る。虚血性エピソードは、血栓あるいは塞栓の場合における様な血管の収縮と閉 塞によって起きるだろう。さらに虚血性エピソードは、上記したように心停止を 含むあらゆる形の弱った心機能が原因でひきおこされうる。血液の不足が充分に 重篤で長く続くと、生理機能の破壊をおこし、つづいて神経細胞の死がおきそし て受傷領域のネクローシス(梗塞)を引き起こす。受傷から生じる神経の異常の 程度とタイプは梗塞の部位と大きさまたは虚血の場所に依存する。虚血が発作と 関連していると、発作の程度は全体的であることも局所的であることもある。 ここで中枢神経系について用いられる"局所の虚血"という用語は脳あるいは 脊髄へ血液を供給する単一動脈のブロックから起きた状態を意味し、結果として その動脈によって供給される部位で全ての細胞成分(パンーネクローシス)の死 をひきおこす。 中枢神経系についてここで用いられる"全体的虚血" という用語はは、脳全体、前頭葉あるいは脊髄への血流の一般的減少から生じる 状態を意味し、これらの組織全体で特に代謝的に活性な領域で神経細胞の遅発性 の死をひき起こす。これらおのおのにおける病理は、臨床的関連と同じく、全く 異なっている。局所虚血のモデルは局所脳梗塞を受けた患者である、そして全体 的虚血のモデルは心停止と他の全身性低血圧の結果に似ている。 本発明が同様に、頭部打撲のような機械的力によって引き起こされた中枢神 経系への外傷性傷害の治療にも有効であることが期待される。外傷は、哺乳動物 の頭、首、脊椎のいかなる部位あるいは付属物と外部物体の外傷性接触から生じ るような擦過傷、切開、挫傷、穿刺、圧搾、その他の組織損傷を包含する。外傷 性傷害の他の形は液体の不適切な蓄積による哺乳動物中枢神経系の収縮や圧縮か ら生じる(たとえば、正常脊椎液あるいはガラス状体液生産のブロックあるいは 失調、代謝あるいは体積調節のブロックあるいは失調、あるいは硬膜下あるいは 頭蓋内の血腫あるいは浮腫)。同様に外傷性収縮と圧迫は転移性あるいは原発性 腫瘍のような異常組織の塊の存在によっても生じる。 B.有用な形態形成タンパク質の生化学的、構造的及び機能的性質 上記したように、新規、器官特異性組織を達成する細胞の分化のカスケード と分子レベルでの出来事を誘導するものとしてここで規定されるようにタンパク 質は形態形成性である。好ましい実施例において、モルフォゲンはポリペプチド 鎖の対からなる2量体タンパク質であり、各々の鎖は、対応する配列を有し、あ るいはSEQ ID 番号5に含まれるヒトOP−1の保存C−末端6あるいは 7システイン骨格に少なくとも機能的に等しい配列をもっていてそして/または OP−1とこの領域において70%のアミノ酸配列ホモロジーをもっている。モ ルフォゲンは、形態形成的に許される環境において一般的に次の全てのカスケー ド出来事を誘導しうる;祖先細胞の増殖を刺激;祖先細胞の分化を刺激;分化し た細胞の増殖を刺激;そして分化した細胞の成長と維持を支持。適切な条件下で モルフォゲンは、"正常"分化経路から迷ってしまった細胞の再分化を誘導しうる 。この発明で有用にモルフォゲンをどのように初めて同定したかの詳細がどのよ うに作るか、モルフォゲン活住を用い試験するかの記述と同様に様々の雑誌に記 述されている、それらはU.S.5,011,691、5,266,683そし て国際公開出願WO92/15323;WO93/04692;WO94/03 200である。ここで開示されるように、モルフォゲンは自然に得られた原料物 質からあるいは前核生物あるいは有核生物からここで開示された遺伝子配列を用 いての組み換え生産された。他に、新規の形態形成配列はここで開示された以下 の方法で同定される。 本発明の方法と組成に有用な実際の組織形態形成タンパク質と同定されそし て/あるいは適用された自然に生じているタンパク質は、TGF−ベータスーパ ーファミリーあるいはスーパー遺伝子ファミリーとして、ゆるい進化的グループ 内で異なった配列関連性タンパク質の下位グループに分けられる。自然に生じて いるモルフォゲンはC−末端基(ドメイン)内に本質的なアミノ酸配列ホモロジ ーを有している。典型的には上述した自然にあるモルフォゲンはN−末端シグナ ル配列をもった前駆体として翻訳され、シグナル配列は典型的には35残基の長 さでプロドメインに繋がっていて成熟タンパク質をもたらすとき切断される、そ して生物学的に活性のあるC−末端ドメインを含む。シグナルペプチドは翻訳の 時に素早く切断される、切断部位はフォン ヘイジネ(Von Heijne(1986)Nucle ic Acids Research 14;4683-4691)の方法を用いて与えられた配列中に予想す ることができる。プロドメインは、充分に切断された成熟C−末端ドメインより も典型的には約3倍以上も長い。自然の条件下で、本タンパク質は成熟の2量体 で分泌されそして切断されたプロドメインは、成熟2量体タンパク質の溶解性を おそらく改善するためにタンパク質複合体を形成するように結合する。典型的に は、モルフォゲンの複合体は生理的条件下での成熟形よりも一層溶解性がある。 自然界から得た形態形成タンパク質は成熟形、ネイテイブ形において典型的には グリコシル化されていて2量体で、典型的にはSDS−PAGEで決定された実 際の分子量測定では約30−36kDaを有する。還元されたとき30kDaの タンパク質は約16kDaと18kDaの範囲の実際の分子量をもつ2つのグリ コシル化したポリペプチドサブユニットを生じる。非グリコシル化2量体タンパ ク質も同様に形態形成活性を有する、典型的な分子量は約27kDaである。還元 したとき、27kDaのタンパク質は2個の非グリコシル化ポリペプチドをもた らし、それらは約14kDaから16kDaの範囲の分子量を持っている。 好ましい実施例において、ここで規定されるように2量体形態形成タンパク 質のポリペプチド鎖のそれぞれは参照モルフォゲンのアミノ酸配列と明確な関係 をもったアミノ酸配列からなる。ひとつの実施例において、好ましい形態形成ポ リペプチド鎖は形態形成的に活性なヒトOP−1,SEQ ID番号:5に存在 している配列と明確な関連を有している。しかしながら、ここで開示されたひと つあるいはそれ以上の自然に生じるあるいは生合成の形態形成タンパク質は参照 タンパク質として用いることが出来る。好ましい形態形成ポリペプチド鎖はヒト OP−1、SEQ ID番号5:の残基335−431のC−末端6システイン ドメインと明確な関連を有する。好ましくは、形態形成ポリペプチド鎖はヒトO P−1、SEQ ID番号5の残基330−431のC−末端7システインドメ インと明確な関連を有する。組織形態形成活性をもつ2量体タンパク質における 好ましいポリペプチド鎖はそれぞれ参照配列に一致する配列からなるかまたは機 能的に等しい。 機能的に等しい配列は、例えばこれらシステインの直線配置を変えるような アミノ酸の挿入あるいは欠失を含むが、しかし2量体形態形成タンパク質のフォ ールド構造における関連性は変えないような、、形態形成活性に必要であろうイ ントラあるいはインター鎖ジスルフイド結合形成する能力を含む、参照配列内に 配列されるシステイン残基の機能的に等しい配置からなっている。例えば自然に 生じているモルフォゲンは少なくとも一個の内部欠失(1残基の;BMP2)あ るいは挿入(4残基の;GDF−1)が存在しているが、しかし生物活性を廃棄 していないで存在する。機能的に等しい配列は、さらに一個あるいはそれ以上の アミノ酸配列が参照タンパク質の対応残基から異なっている、例えば、ヒトOP −1のC−末端7システインドメイン(ここで保存7システイン骨格として同様 に参照される、)、この相違は組織形態形成活性を破壊しないで提供される。従 って、対照配列における対応アミノ酸の保存的置換は好ましいものである。参照 配列において対応する残基の"保存的置換"があるアミノ酸残基は対応する参照残 基に生理的にあるいは機能的に似たものである、例、似た大きさ、形、電荷、共 有結合あるいは水素結合を形成する能力において似た化学的性質をもつ。特に好 ましい保存性置換はダイフォフ等に受け入れられているポイント突然変異に規定 された基準を満たしたものであり、その内容は参照によってここに取り込まれて いる(Dayhoff et al.(1978),5 Atlas of Sequence and Structure and Struc ture,Suppl.3,ch.22(pp.354-352)Natl.Biomed.REs.Found.,Washington ,D.C.20007)。 保存的置換の例に下記を含む:保存的置換は典型的には一個のアミノ酸の他 の似た性質のものへの置換を含む、例、下記群内の置換:バリン、グリシン;グ リシン、アラニン;バリン、イソロイシン、ロイシン;アスパラギン酸、グルタ ミン酸;アスパラギン、グルタミン;セリン、スレオニン;リジン、アルギニン そしてフェニルアラニン、チロシン。言葉"保存置換"は同様に非置換の両親アミ ノ酸の位地に置換アミノ酸となることを含み、置換したポリペプチドで生じた抗 体は非置換ポリペプチドと同様に免疫反応を起こすものである。 ここで他に述べられたように、本発明の方法と組成に有用な形態形成タンパ ク質の分類はヒト骨形成タンパク質(hOP−1)によって象徴される。本発明 の実施に有用な他の形態形成タンパク質としてはOP−1,OP−2、OP−3 、BMP−2、BMP−3、BMP−4、BMP−5、BMP−6、BMP−9 、DPP、Vgl、Vgr、60Aタンパク質、GDF−1、GDF−3、GD F−5、GDF−6、GDF−7、BMP−10、BMP−11、BMP−13 、BMP−15、UNIVIN、NODAL、SCREW、ADMPあるいはN EURALそしてそれらのアミノ酸変異体が挙げられる。好ましい実施例の一つ として、骨形成タンパク質はOP−1、OP−2、OP−3、BMP−2、BM P−4、BMP−5、BMP−6、BMP−9そしてそれらのアミノ酸置換とそ れらの種間ホモログを含むホモログが包含される。 その化学的及び生理学的性質並びにこれらの配列を開示している刊行物は下記 をも含む:OP−1とOP−2:U.S,5,011,691、U.S,5,2 66,683,オズカニャクOzkaynak et al(1990)EMBO J.9;2085-2093;OP− 3:WO94/10203(PCT US93/10520);BMP−2、B MP−3、BMP−4;WO 88/00205、ウズニー等 Wozney et al(1 988)Science 242;1528-1534);BMP−5およびBMP−6:セレステ等Celest e et al(1991)PNAS 87:9843−9847:Vgr−1:ライオンス等Lyo ns et al(1989)PNAS 86:4554-4558;DPP:パジェットPadgett et al(1987 )Nature 325:81-84;Vg−1:ウイークスWeeks(1987)Cell 51:861-867:BM P−9;WO 95/33830(PCT/US 95/07084);BMP−10: WO 94/26893(PCT/US94/05290);BMP−11:W O94/26892(PCT/US94/05288):BMP−12:WO9 5/16035(PCT/US94/14030);BMP−13:WO95/ 16035(PCT/US94/14030);GDF−1:WO 92/00 382(PCT/US91/04096)及びリー等Lee et al(1991)PNAS 88:4 250-4254:WO94/21681 (PCT/US 94/03019);GDF−9:WO 94/15966(PCT/US94 /00685);GDF−10:WO 95/10539(PCT/US94/ 11440);GDF−11:WO96/01845(PCT/US95/08 543);BMP−15:WO96/36710(PCT/US96/0654 0);MP121:WO96/01316(PCT/EP95/02552); GDF−5(CDMP−1、MP52):WO94/15949(PCT/US 94/00657)及びWO96/14335(PCT/US94/12814 )及びWO93/16099(PCT/EP93/00350);GDF−6( CDMP−2、BMP−13):WO95/01801(PCT/US94/0 7762)及びWO96/14335とWO95/10635(PCT/US9 4/14030); GDF−7(CDMP−3、BMP−12):WO95/ 10802(PCT/US94/07799)及びWO95/10635(PC T/US94/14030)。他の実施例において、有用タンパク質は、新規生 合成形態形成タンパク質および2個あるいはそれ以上の既知のモルフォゲンを用 いてデザインされたキメリックタンパク質を含む。U.S,Pat.5,011 ,691に開示された生合成構築物を同様に参照、ここで参照によって取り込ま れた開示をも参照(例COP−1、COP−3、COP−4、COP−5、CO P−7及びCOP−16)。 好ましい実施例において、有用な形態形成タンパク質はアミノ酸配列が少な くとも70%以上のホモロジーまたは"相似性"を発揮する配列からなり、好まし くは前に自然に生じるタンパク質から選択された参照形態形成タンパク質と80 %のホモロジーまたは相似性からなる。好ましくは本参照タンパク質はヒトOP −1であり、そしてその参照配列はヒトOP−1、の骨形成性活性型にC−末端 7システインドメイン、SEQ ID番号5の残基330−431である。従っ て有用な形態形成性タンパク質は対立遺伝子の、系統発生学的な片われと好まし い参照配列の他の変異体を含み、上記に同定されたりセットされたものを含むタ ンパク質の一般的形態形成ファミリーの新規メンバーと同様に自然に起きたある いは生合成的に生産した("変異"あるいは"変異タンパク質"を含む)ものを包含 する。ある特に好ましい形態形成ポリペプチドは少なくてもヒトOP−1の好ま しい参照配列と60%のアミノ酸同一性を有し、さらに好ましくは少なくとも6 5%のアミノ酸同一性を有する。 ある実施例において、参照モルフォゲンポリペプチドに機能的に等しいこと が期待されるポリペプチドがニードルマン等の方法を用いてNeedleman,et al. (1970)J.Mol.Biol.48:443-453,アラインプログラム(DNAスター(株) )のようなコンピュータープログラムを用いて効率的に実施された。上記したよ うに、内部ギャップと候補配列中へのアミノ酸挿入は定義された関係を算出する ために無視され、候補配列と参照配列間のアミノ酸配列ホモロジーあるいは同一 性のレベルとして効率的に発現された。 "アミノ酸配列ホモロジー"はここでアミノ酸配列の同一性と相似性の両者を含む と理解される。ホモロガス配列は同一のおよび/または類似のアミノ酸残基持ち 、そして類似の残基は、あるいは整列した参照配列中の対応アミノ酸残基のため の"許容されるポイント突然変異"への保存性置換である。このように、参照配列 と70%アミノ酸ホモロジーを示す候補ポリペプチド配列は、全ての許容残基の 70%が同一かあるいは参照配列の対応残基の保存性置換である。現在の好まし い実施例において、参照はOP−1である。 図1はOP−1を参照配列として用いるTGF−βたファミリーのさまざま な発現系メンバーのC−末端7システインドメイン内における、アミノ酸配列の ホモロジー(相似性)パーセントと同一性のパーセントを示す。図に示されたパ ーセントホモロジーはニードルマンの方法に従って本質的に配列から計算したNe edleman,et al.(1970)J.Mol.Biol.48:443-453,アラインプログラム(DN Aスター(株))を用いて計算される。 参照モルフォゲン配列からの挿入または欠失、ここではhOP−1のC−末端 、生物学的活性な7システインドメインあるいは骨格は、計算の対照からは無視 された。 本分野の熟練者には明らかな様に図1に載せられたタンパク質の配列を検討 すると有意のアミノ置換がモルフォゲン活性を保持している参照配列間にある。 例えば、GDF−1タンパク質配列は単に50%のアミノ酸同一性をここで述べ たhOP−1配列との間に残している、一方GDF−1配列は"ホモロジー"が上 記に限定されるようにhOP−1配列と70%以上ののアミノ酸ホモロジーを示 す。さらに、GDF−1は、OP−1(SEQID 番号5)の372と373 に対応して2残基間に4アミノ酸挿入(GlY−Gly−Pro−Pro)を含 む。同様に、BMP−3は、hOP−1(SEQID番号5)の残基385と3 86に対応して2残基間に挿入された"エクストラ"残基、バリンをもつ。同様に BMP−2とBMP−4は両者ともOP−1(SEQ ID番号5)の残基38 9に対応するアミノ酸残基の"欠失"をもつ。生物活性と干渉する参照配列からの 逸脱は見られない。 他の好ましい実施例において、本発明に有用な形態形成ポリペプチドのファミ リーとそれらのメンバーは一般的なアミノ酸配列によって規定される。例えば一 般的配列7(SEQ ID番号1)と一般的配列8(SEQ ID番号2)は下 記に開示され、少なくともOP−1,OP−2,OP−3、CBMP−2A、C BMP−2B、BMP−3、60A、DPP、Vgl、BMP−5、BMP−6 、Vgrl、そしてGDF−1を含む今日までに同定された好ましいタンパク質 ファミリー間で共有されるホモロジーをもつ。これらのタンパク質のアミノ酸配 列はここでおよび/または専門分野によって上記に要約したように記述される。 一般的配列は、配列内の様々な位置の残基と同様、6および7システイン骨格( 一般配列7と8、それぞれ)によって規定されるC−末端ドメイン内の配列によ ってもたらされる2つの同一のアミノ酸を含む。 一般配列は適切なシステイン骨格を提供し分子内あるいは分子間ジスルフィド結 合が形成される。そしてフォールデイングしたタンパク質の4次元構造に影響す るものと思われる重要なアミノ酸を含む。加えて、一般配列は位置36(一般配 列7)あるいは位置41(一般配列8)で付加的システインを許容する、そして それによってOP−2とOP−3の形態形成学的に活性のある配列を取り囲んで いる。ここでXaaは独立に下記に規定される1個以上の特異的なアミノ酸のグループ から選択される:"Res"は"残基"を意味する。そして残基2のXaa=(Tyr またはLys)、残基3のXaa=(ValまたはIle);残基4のXaa= (Ser、AspまたはGlu);残基6のXaa=(Arg,Glu、Ser 、LysまたはAla);残基7のXaa=(AspまたはGlu)、残基8の Xaa=(Leu、ValまたはIle);残基11のXaa=(Glu、Le u、Asp,His、AsnまたはSer);残基12のXaa=(Asp,A rg,AsnまたはGlu);残基13のXaa=(TrpまたはSer);残 基14のXaa=(IleまたはVal);残基15のXaa=(Ileまたは Val);残基16のXaa=(AlaまたはSer);残基18のXaa=( Glu、Gln、Leu、Lys、ProまたはArg);残基19のXa a=(GlyまたはSer);残基20のXaa=(TyrまたはPhe);残 基21のXaa=(Ala,Ser、Asp、Met、His、Gln、Leu またはGly);残基23のXaa=(Tyr、AsnまたはPhe);残基2 6のXaa=(Glu、His,Tyr,Asp)Gln、AlaまたはSer );残基28のXaa=(Glu、Lys、Asp、GlnまたはAla);残 基30のXaa=(Ala、Ser、Pro、Gln、IleまたはAsn); 残基31のXaa=(Phe、LeuまたはTyr);残基33のXaa=(L eu、Val、Met);残基34のXaa=(Asn、Asp、Ala、Th rまたはPro);残基35のXaa=(Ser、Asp、Glu、Leu、A laまたはLys);残基36のXaa=(Tyr,Cys,His,Serま たはIle);残基37のXaa=(Met、Phe、GlyまたはLeu); 残基38のXaa=(Asn,SerまたはLys):残基39のXaa=(A la、Ser、GlyまたはPro);残基40のXaa=(Thr、Leuま たはSer);残基44のXaa=(Ile、ValまたはThr);残基45 のXaa=(Val,Leu、MetまたはIle);残基46のXaa=(G lnまたはArg);残基47のXaa=(Thr,AlaまたはSer);残基 48のXaa=(LeuまたはIle);残基49のXaa=(ValまたはM et);残基50のXaa=(His、AsnまたはArg);残基51のXa a=(Phe、Leu,Asn、Ser、AlaまたはVal);残基52のX aa=(Ile、Met、Asn、Ala、Val,GlyまたはLeu);残 基53のXaa=(Asn、Lys、Ala、Glu、GlyまたはPhe);残 基54のXaa=(Pro、SerまたはVal);残基55のXaa=(Gl u、Asp、Asn、Gly、Val、ProまたはLys);残基56のXa a=(Thr、Ala、Val、Lys、Asp、Tyr、Ser、Gly、I leまたはHis):残基57=(Val、AlaまたはIle);残基58の Xaa=(ProまたはAsp);残基59のXaa=(Lys、Leuまたは Glu);残基60のXaa=(Pro、ValまたはAla);残基63のX aa=(AlaまたはVal);残基65のXaa=(Thr、AlaまたはG l u);残基66のXaa=(Gln、Lys、ArgまたはGlu);残基67 のXaa=(Leu、MetまたはVal);残基68のXaa=(Asn、S er,AspまたはGly);残基69のXaa=(Ala、ProまたはSe r);残基70のXaa=(Ile、Thr、ValまたはLeu);残基71 のXaa=(Ser、AlaまたはPro);残基72のXaa=(Val,L eu、MetあるいはIle);残基74のXaa=(TyrまたはPhe); 残基75のXaa=(Phe、Tyr、LeuまたはHis);残基76のXa a=(Asp、AsnまたはLeu)、残基77のXaa=(Asp、Glu、 Asn、ArgまたはSer);残基78のXaa=(Ser、Gln、Asn 、TyrまたはAsp);残基79のXaa=(Ser、Asn、Gluまたは Lys);残基80のXaa=(Asn、Thr、またはLys);残基82の Xaa=(Ile、ValまたはAsn);残基84のXaa=(Lysまたは Arg);残基85のXaa=(Lys,Asn、Gln、His、Argまた はVal);残基86のXaa=(Tyr、Glu、またはHis);残基87 のXaa=(Arg、Gln、GluまたはPro);残基88のXaa=(A sn、Glu,TrpまたはAsp);残基90のXaa=(Val、Thr、 AlaまたはIle);残基92のXaa=(Arg,Lys、Val、Asp 、Gln、あるいはGlu);残基93のXaa=(Ala、Gly、Gluま たはSer);残基95のXaa=(GlyまたはAla);残基97のXaa =(HisまたはArg)。 一般配列8(SEQ ID NO:2)は一般配列7(SEQ ID NO:1)の全てを包含し、更にN −末端に次の配列(SEQ ID NO:8)を包含する: 従って、残基7で始まり、一般配列8の各"Xaa"は一般配列7に関して定義された特 定のアミノ酸である。その定義は遺伝子配列 7に関して記述された各残基番号 を一般配列8の中で5つずつシフトしたものである。このように、一般配列7にお ける“残基2のXaa=(TyrまたはLys)”は−般配列8における残基7のXaaをさす。一 般配列8においては、残基2のXaa=(Lys,Arg,AlaまたはGln);残基3のXaa=(L ys,ArgまたはMet);残基4のXaa=(His,ArgまたはGln);および残基5のXaa=( Glu,Ser,His,Gly,Arg,Pro,Thr,またはTyr)。 他の具体例では、有用な骨源製タンパク質は上述された一般配列9および10(そ れぞれSEQ ID NO:6および7)により定義されたこれらを包含する。特に、一般配 列9および10は以下のタンパク質の混合アミノ酸配列である; ヒトOP-1、ヒトOP-2、ヒトOP-3、ヒトBMP-2、ヒトBMP-3、ヒトBMP-4、ヒトBMP-5 、ヒトBMP-6、ヒトBMP-8、ヒトBMP-9、ヒトBMP-10、ヒトBMP-11、Drosophila 6O A、Xenopus Vg-1、ウニUNIVIN、ヒトCDMP-1(マウスGDF-5)、ヒトCDMP-2(マウスG DF-6、ヒトBMP−13)、ヒトCDMP-3(マウスGDF-7、ヒトBMP-12)、マウスヒトGDF-1 、マウスGDF-1、ニワトリDORSALIN、Drosophjla dpp、DrosoPhila SCREW、マ ウスNOCAL、マウスGDF-8、ヒトGDF-8、マウスGDF-9、マウスGDF-10、ヒトGDF−1 1、マウスGDF-11,ヒトBMP-15、およびラットBMP-3b。−般配列7と同様に、一般 配列9はC-末端6個のシスティン骨格に適応し、また一般配列8と同様に、一般配 列10は7個のシスティン骨格に適応する。 ここで各Xaaは以下のように定義された1個ないしそれ以上の特定のアミノ酸のグ ループから独立的に選択される;"Res."は残基を意味し、残基1のXaa=(Phe,Leu またはGlu);残基2のXaa=(Tyr,Phe,His,Arg,Thr,Lys,Gln,ValまたはGlu) ;残基3のXaa=(Val,Ile,LeuまたはAsp);残基4のXaa=(Ser,Asp,Glu,Asnま たはPhe);残基5のXaa=(PheまたはGlu);残基6のXaa=(Arg,Gln,Lys,Ser,Glu ,AlaまたはAsn);残基7のXaa=(Asp,Glu,Leu,AlaまたはGlu);残基8のXaa=(L eu,Val,Met,IleまたはPhe);残基9のXaa=(Gly,HisまたはLys);残基10のXaa =(TrpまたはMet);残基11のXaa=(Gln,Leu,His,Glu,Asn,Asp,SerまたはGly );残基12のXaa=(Asp,Asn,Ser,Lys,Arg,GluまたはHis);残基13のXaa=(Trp またはSer);残基14のXaa=(IleまたはVal);残基15のXaa=(IleまたはVal);残基 16のXaa=(Ala,Ser,TyrまたはTrp);残基18のXaa=(Glu,Lys,Gln,Met,Pro, Leu,Arg,HisまたはLys);残基19のXaa=(Gly,Glu,Asp,Lys,Ser,Gln,Arg またはPhe);残基20のXaa=(TyrまたはPhe);残基21のXaa=(Ala,Ser,Gly,Met ,Gln,His,Glu,Asp,Leu,Asn.LysまたはThr);残基22のXaa=(AlaまたはPro );残基23のXaa=(Tyr,Phe,Asn,AlaまたはArg);残基24のXaa=(Tyr,His,Glu ,PheまたはArg);残基26のXaa=(Glu,Asp,Ala,Ser,Tyr,His,Lys,Arg,Gln またはGly);残基28のXaa=(Glu,Asp,Leu,Val,Lys,Gly,Thr,AlaまたはGln );残基30のXaa=(Ala,Ser,Ile,Asn,Pro,Glu,Asp,Phe,GlnまたはLeu); 残基31のXaa=(Phe,Tyr,Leu,Asn,GlyまたはArg);残基32のXaa=(Pro,Ser,A laまたはVal);残基33のXaa=(Leu,Met,Glu,PheまたはVal);残基34のXaa=(As n,Asp,Thr,Gly,Ala,Arg,LeuまたはPro);残基35のXaa=(Ser,Ala,Glu,A sp,Thr,Leu,Lys,GlnまたはHis);残基36のXaa=(Tyr,His,Cys,Ile,Arg, Asp,Asn,Lys,Ser,GluまたはGly);残基37のXaa=(Met,Leu,Phe,Val,Gly また はTyr);残基38のXaa=(Asn,Glu,Thr,Pro,Lys,His,Gly,Met,ValまたはAr g);残基39のXaa=(Ala,Ser,Gly,ProまたはPhe);残基40のXaa=(Thr,Ser,Le u,Pro,HisまたはMet);残基41のXaa=(Asn,Lys,Val,ThrまたはGln);残基42 のXaa=(His,TyrまたはLys);残基43のXaa=(Ala,Thr,LeuまたはTyr);残基44 のXaa=(Ile,Thr,Val,Phe,Tyr,MetまたはPro);残基45のXaa=(Val,Leu,Me t,IleまたはHis);残基46のXaa=(Gln,ArgまたはThr);残基47のXaa=(Thr,Ser ,Ala,AsnまたはHis);残基48のXaa=(Leu,AsnまたはIle);残基49のXaa=(Val ,Met,Leu,ProまたはIle);残基50のXaa=(His,Asn,Arg,Lys,TyrまたはGln );残基51のXaa=(Phe,Leu,Ser,Asn,Met,Ala,Arg,Glu,GlyまたはGln); 残基52のXaa=(Ile,Met,Leu,Val,Lys,Gln,AlaまたはTyr);残基53のXaa=(A sn,Phe,Lys,Glu,Asp,Ala,Gln,Gly,LeuまたはVal);残基54のXaa=(Pro, Asn,Ser,ValまたはAsp);残基55のXaa=(Glu,Asp,Asn,Lys,Arg,Ser,Gly ,Thr,Gln,ProまたはHis);残基56のXaa=(Thr,His,Tyr,Ala,Ile,Lys,As p,Ser,GlyまたはArg);残基57のXaa=(Val,Ile,Thr,Ala,LeuまたはSer); 残基58のXaa=(Pro,Gly,Ser,AspまたはAla);残基59のXaa=(Lys,Leu,Pro,A la,Ser,Glu,ArgまたはGly);残基60のXaa=(Pro,Ala,Val,ThrまたはSer); 残基61のXaa=(Cys,ValまたはSer);残基63のXaa=(Ala,ValまたはThr);残基65 のXaa=(Thr,Ala,Glu,Val,Gly,AspまたはTyr);残基66のXaa=(Gln,Lys,Gl u,ArgまたはVal);残基67のXaa=(Leu,Met,ThrまたはTyr);残基68のXaa=(Asn ,Ser,Gly,Thr,Asp,Glu,LysまたはVal);残基69のXaa=(Ala,Pro,Glyまた はSer);残基70のXaa=(Ile,Thr,LeuまたはVal);残基71のXaa=(Ser,Pro,Ala ,Thr,AsnまたはGly);残基72のXaa=(Val,Ile,LeuまたはMet);残基74のXaa= (Tyr,Phe,Arg,Thr,TyrまたはMet);残基75のXaa=(Phe,Tyr,His,Leu,Ile ,Lys,GlnまたはVal);残基76のXaa=(Asp,Leu,AsnまたはGlu);残基77のXaa= (Asp,Ser,Arg,Asn,Glu,Ala,Lys,GlyまたはPro);残基78のXaa=(Ser,Asn ,Asp,Tyr,Ala,Gly,Gln,Met,Glu,AsnまたはLys);残基79のXaa=(Ser,As n,Glu,Asp,Val,Lys,Gly,GlnまたはArg);残基80のXaa=(Asn,Lys, Thr,Pro,Val,Ile,Arg,SerまたはGln);残基81のXaa=(Val,Ile,Thrまたは Ala);残基82のXaa=(Ile,Asn,Val,Leu,Tyr,AspまたはAla);残基83のXaa=( Leu,Tyr,LysまたはIle);残基84のXaa=(Lys,Arg,Asn,Tyr,Phe,Thr,Glu またはGly);残基85のXaa=(Lys,Arg,His,Gln,Asn,GluまたはVal);残基86 のXaa=(Tyr,His,GluまたはIle);残基87のXaa=(Arg,Glu,Gln,ProまたはLys );残基88のXaa=(Asn,Asp,Ala,Glu,GlyまたはLys);残基89のXaa=(Metまた はAla);残基90のXaa=(Val,Ile,Ala,Thr,SerまたはLys);残基91のXaa=(Val またはAla);残基92のXaa=(Arg,Lys,Gln,Asp,Glu,Val,Ala,SerまたはThr );残基93のXaa=(Ala,Ser,Glu,Gly,ArgまたはThr);残基95のXaa=(Gly,Ala またはThr);残基97のXaa=(His,Arg,Gly,LeuまたはPro)。更に、rBMP-3bおよ びmGDF-10の残基53の後にIleがあり、GDF-1の残基54の後にTがある;BMP-3の残 基54の後にはVがある;BMP-8およびDorsalinの残基78の後にはGがある;hGDF-1 の残基37の後にはPro,Gly,Gly,Proがある。 一般配列10(SEQ ID NO:7)は−般配列9(SEQ ID NO:6)の全てを包含し、更にN −末端に次の配列(SEQ ID NO:9)を包含する: 従って、残基6で始まり、一般配列10の各“Xaa”は一般配列9に関して定義され た特定のアミノ酸である。その定義は一般配列9に関して記述された各残基番号 を一般配列10の中で5つずつシフトしたものである。このように、一般配列9に おける“残基1のXaa=(Tyr,Phe,His,Arg,Thr,Lys,Gln,ValまたはGlu)”は 一般配列10における残基6のXaaをさす。一般配列10においては、残基2のXaa=(Ly s,Arg,Gln,Ser,His,Glu,AlaまたはCys);残基3のXaa=(Lys,Arg,Met,Ly s,Thr,Leu,TyrまたはAla);残基4のXaa=(His,Gln,Arg,Lys,Thr,Leu,Va l,ProまたはTyr);および残基5のXaa=(Gln,Thr,His,Arg,Pro,Ser,Ala,G ln,Asn,Tyr,Lys,AspまたはLeu)。 一般配列10の定義内で自然に起こるモルフォゲンの整列化に基づいて、少なく とも残基11-12、42-43、59-60、68-69および83-84の間ないしこれを含む部分で 、1個ないしそれ以上のアミノ酸残基の欠落および/あるいは挿入が許容される (生物学的活性の消失なしで)ことは明らかにすべきである。 上述したように、この発明において有用な広く好ましい形態発生的ポリペプチ ド配列は、hOP-1の好ましい参照配列で定義されるアミノ酸配列と60%以上の相同 性、好ましくは65%以上の相同性を有している。これらの特殊な参照配列は、OP- 1およびOP-2タンパク質の対立遺伝的でかつ系統発生的な相対変異物を包含する 。また、Drosophila 60Aタンパク質を含みBMP-5、BMP-6およびVgr-1タンパク質 に非常に近いものである。従って、特に好ましい具体例では、有用な形態発生的 タンパク質は、”OPX”と上述された一般的アミノ酸配列(SEQ ID NO:3)内にある ポリペプチド鎖対を含む活性タンパク質を含有する。そしてそれは、7個のシス ティン骨格を定義し、OP-1およびOP-2タンパク質のいくつかの同定された変異物 間の相同性を与える。従って、OPXの決められた位置の各”Xaa”は、マウスある いはヒトOP-1ないしOP-2のC-末端配列にある相当する位置にある残基から独立的 に選択される。特に、各"Xaa"以下のように定義された1個ないしそれ以上の特定 のアミノ酸のグループから独立的に選択される; ここで、残基2のXaa=(LysまたはArg);残基3のXaa=(LysまたはArg);残基11のXa a=(ArgまたはGln);残基16のXaa=(GlnまたはLeu);残基19のXaa=(IleまたはVal) ;残基23のXaa=(GluまたはGln);残基26のXaa=(AlaまたはSer);残基35のXaa=(A laまたはSer);残基39のXaa=(AsnまたはAsp);残基41のXaa =(TyrまたはCys);残基50のXaa=(ValまたはLeu);残基52のXaa=(SerまたはThr) ;残基56のXaa=(PheまたはLeu);残基57のXaa=(IleまたはMet);残基58のXaa=(A snまたはLys);残基60のXaa=(Glu,AspまたはAsn);残基61のXaa=(Thr,Alaまた はVal);残基65のXaa=(ProまたはAla);残基71のXaa=(GlnまたはLys);残基73の Xaa=(AsnまたはSer);残基75のXaa=(IleまたはThr);残基80のXaa=(PheまたはTy r);残基82のXaa=(AspまたはSer);残基84のXaa=(SerまたはAsn);残基89のXaa= (LysまたはArg);残基91のXaa=(TyrまたはHis);および残基97のXaa=(Argまたは Lys)。 更に他の好ましい例では、有用な形態発生的活性タンパク質は、以下の核酸に よりコードされる配列からなるアミノ酸配列を含むポリペプチド鎖を保有してい る。その核酸は、例えば、OP-1、OP-2、BMP-2、BMP-4、BMP-5、BMP-6、60A、GDF -3、GDF-5、GDF-6、GDF-7および類似タンパク質の保存された7個のシスティン骨 格で定義されるC-末端配列のような参照形態発生的配列をコードしているDNAあ るいはRNAと、低、中、または高緊迫ハイブリダイゼーション条件下でハイブリ ダイズする。ここで用いた高緊迫ハイブリダイゼーション条件は、既知の方法、 即ち、40%ホルミアミド、5 X SSPE、5 X Denhardt溶液、および0.1%SDSで37℃一 晩、そして50℃で0.1 X SSPE、0.1%SDS中で洗う操作に従ったハイブリダイゼー ションである。標準の緊迫条件は標準の分子生物学クローニング教科書によく述 べられている。例えば、以下のものを参照;1Molecular Cloning A Laboratory Manual、第2版、Shamrook、Fritsch、Daniatis著(Cold Spring Harbor Lab igonucleotide Synthesis(M.J.Gait著、1984);Nucleic Acid Hybridization (B.D.HamesおよびS.J.Higgins著、1984):A Practical Guide To Molecular Cl oning(B.Perbal著、1984)。 従って、この発明の物質や方法において有用な形態発生的なタンパク質は、天 然由来のもの、あるいはリコンビナントDNAもしくは他の合成法によるものにか かわらず、上述したポリペプチド鎖のいずれかを有するタンパク質を含有するこ とができ、また、これらタンパク質の対立遺伝的でかつ系統発生的な相対変異物 も包含するし、それらの生合成変異物(突然変異物)や不完全で融合したもので もよい。欠損あるいは添加変異物もまた活性であると予想される。これらには、 これらの変異が折り畳み構造に置いてシステインと関連を機能的に損なわない条 件で、保存されたC-末端の6または7個のシスティンドメインを変えたものも含ま れる。従って、そのような活性型は、ここで明らかにされ特に述べられた構造と 等価であると考えられる。これらのタンパク質は宿主細胞のレコンビナントDNA の発現により産生された、種々の糖化パターン、種々のN-末端、アミノ酸配列の 相同性部分を有する関連タンパク質ファミリー、および天然のまたは生合成タン パク質の活性な切形型あるいは成熟型を含む。 ここで考慮された骨形態発生的タンパク質は、宿主の原核および真核細胞にお いて完全なあるいは不完全なcDNAまたは合成DNAにより発現され、精製され、切 断され、再び折り畳まれ、2量体化されて形態学的に活性な形に形成される。現 在の好ましい宿主細胞には、大腸菌を含む原型細胞、酵母を含む真核細胞、およ びCHO、COSあるいはBSC細胞等の哺乳動物細胞を含むが、これらに制限されるも のではない。当業者には、他の宿主細胞も有利に使用できることが理解されよう 。この発明における実用化に際して有用な形態発生的なタンパク質についての、 作成方法、使用法およびその活性の試験法を含む詳細な記述は、多数の論文によ り明らかにされる。これらの開示はここに引用し、本明細書に援用する。従って 、標準の分子生物学的教科書や手順および使用可能な知見を使用することで、技 術のある遺伝子工学技術者/分子生物学者は種々の異なった生物学的種のcDNAや 遺伝子ライブラリーから、適当なアミノ酸配列あるいはオリゴヌクレオチドから 作り上げたDNAをコードしている遺伝子を単離することが可能である。また、哺 乳動物で神経細胞の形態発生を促進する活性タンパク質を多量に生産するために 、原核細胞および真核細胞の両方を含む多種の宿主細胞でそれらを発現すること が出来る。 他の例では、モルフォゲンを適用する代わりに、哺乳動物における内因性の形 態発生的タンパク質の発現を促進ないし誘発する物質の有効量を、ここに記述さ れたいかなるルートによって投与してもよい。このようなモルフォゲンの誘発 物質は哺乳動物に与えることが出来る。例えば、哺乳動物への全身投与や神経細 胞への直接投与である。与えられた組織における内因性モルフォゲンのレベルを 調節できる誘発物質(促進物質)を同定し試験することは、発行済みの出WO 93/ 05172およびWO 93/05751に詳細が記述されており、参照することにより本明細書 に援用する。簡単には、候補化合物が同定され、試験組織や細胞あるいはそれ由 来の培養細胞を用いて、例えば、その組織細胞により産生されるモルフォゲンの 発現および/あるいは分泌等の産生に影響を与えるのに十分な時間in vitroのイ ンキュベーションを行うことにより試験できる。適当な組織あるいはその培養細 胞として、好ましくは腎臓の上皮細胞、卵巣組織、繊維芽細胞、および骨芽細胞 である。 更に他の例では、モルフォゲン受容体のアゴニストとして働く物質をモルフォ ゲンそれ自体の代わりに投与することが可能である。そのような物質は“模倣の ”、“擬態の”あるいは“類似の”モルフォゲンと称される。このように、例え ば、小さなペプチドや他の分子が、モルフォゲン受容体に結合する活性およびモ ルフォゲン受容体を活性にすることを模倣することにより、モルホゲと等価なも のとして使用できる。好ましくは、アゴニストは完全アゴニストであるが、モル フォゲン受容体の部分的アゴニストも有利に使用できる。そのようなアゴニスト の同定法は公知であり、モルフォゲンが介在する反応(例えば、後腎間葉細胞の 分化誘導、軟骨内骨形成の誘導)を誘導する化合物のアッセイも含む。例えば、 モルフォゲン誘導物質あるいはモルフォゲン受容体アゴニストの同定法はU.S.Se r.No.08/478,097,June 7,1995出願、およびU.S.Ser.No.08/507,598,July26 ,1995出願に明らかにされ、ここで参照することにより本明細書に援用する。 最後に、上述のように、他の例では、中枢神経系の虚血や外傷による障害を受 けた対象に、モルフォゲンのソースおよび/あるいは追加機能的な神経組織のソ ースとして働かすために、細胞を移植することができる。そのような細胞は、モ ルフォゲンを正常に発現する、モルフォゲンを発現するように形質変換された、 あるいは分化を誘導するためにモルフォゲンで処理してきた宿主あるいは提供細 胞である。 C.処置に望ましい哺乳動物 一般的に、この発明の方法は中枢神経系の虚血や外傷による障害を受けた哺乳 動物対象に適応できる。その方法は、少なくとも処置開始6時間前、例えば、12 時間、24時間前あるいは48時間前、あるいはそれ以上前に脳卒中や外傷による障 害が起きた哺乳動物を用いて実用化できる。発明の実用化は障害哺乳動物への有 意な臨床効果を確かにする。この発明は、これまでに記述したように中枢神経系 機能の臨床的な有意な回復をもたらす。この発明はいかなる霊長類、好ましくは 人類のような高等な霊長類に適している。更に、この発明はヒトの仲間としての 哺乳動物(例、犬、猫、馬)、商品としての価値ある哺乳動物(例、山羊、豚、 羊、牛、スポーツ用あるいは牽引用動物)、科学的な価値ある哺乳動物(例、絶 滅寸前種の捕獲あるいは自由な標本、繁殖あるいは飼育した動物種)、あるいは 他の価値ある哺乳動物、等の家庭的な哺乳動物の処置にも適応できる。医学ある いは獣医学における通常の技術者は、哺乳動物が中枢神経系の虚血や外傷により 障害を受けているかどうかを確かめることに訓練されている。例えば、日常的な 試験および/あるいは臨床的または獣医学的な診断評価は、哺乳動物が中枢神経 系(神経学的)機能の障害や欠損を受けているかどうかを明らかにするであろう 。臨床的あるいは非臨床的指標は、蓄積された経験と同様に、治療のここで開示 されたおよび他の処置方法に関して、熟練した医者に、対象が中枢神経系の虚血 や外傷により障害を受けているかどうか、また、この発明を含む特別の処置が必 要かどうかを知らせる。 D.処置の組織化および方法 この発明でのモルフォゲン、モルフォゲン誘導物質、あるいはモルフォゲン受 容体アゴニストは、使用する特別なモルフォゲン、誘発物質あるいはアゴニスト に適したいかなるルートでも投与できる。このように、投与は経口または非経口 的に行われる。静脈内あるいは皮下投与も含まれる。更に、モルフォゲン、誘 導物質、あるいはアゴニストの大丸薬の間欠投与も可能である。また、外部(例 、袋)あるいは内部の(例、移植血管または移植コロニー、モルフォゲン生産細 胞)リザーバーからのより継続的な静脈内あるいは皮下投与もできる。 この発明の治療剤(例、モルフォゲン、モルフォゲン誘導物質、あるいはモル フォゲン受容体アゴニスト)は適当ないかなる手段、直接(例、局所組織への注 射、移植、組織部位への局所投与)あるいは全身的(例、非経口的あるいは経口 投与)で個人に与えられる。治療剤は非経口的に、例えば静脈内、皮下、分子内 、眼科的、腹腔内、筋肉内、口腔内、直腸内、経膣、眼内、脳内、頭蓋内、脊髄 内、脳室内、腱捷内、槽内、嚢内、鼻内、あるいは水溶液の部分からなる治療剤 のエアロゾル投与による。溶液は生理学的に許容されるもので更に患者に望まし い形で投与される。溶液は患者の電解質および/あるいは容積バランスに副作用 がない。それ故に、水溶性治療薬は通常の生理食塩水(9.85% NaCl,0.15M,pH 7-7.4)を含む。 必要があれば、モルフォゲンや他の物質は適当な化合物と結合させることでよ り水溶性にできる。例えば、成熟したモルフォゲン2量体とプロドメインとを結 合させると、相当する成熟型よりも典型的に生理溶液中でより水溶性あるいは分 散可能な、モルフォゲンの前駆型となる。事実、内因性モルフォゲンはこの形で 哺乳動物体内に輸送(例、分泌および循環)される。このタンパク質の可溶性型 は、モルフォゲン−分泌哺乳動物細胞、例えばモルフォゲンを発現することので きる核酸で形質転換した細胞、の培養培地から得られる。また、か溶性の種は成 熟した形態学的に活性なポリペプチド2量体(またはその活性フラグメント)と モルフォゲンのプロドメインあるいは可溶性を高めたフラグメントを混合するこ とで達成できる。水溶性を高めたプロドメインフラグメントは、成熟したポリペ プチドの2量体とコンプレックスを形成し非共有結合あるいは共有結合の安定性 および/あるいは解離性を高めるモルフォゲンファミリーメンバーの前駆領域の N-末端、C-末端、あるいは内部フラグメントのいずれかで可能である。典型的に は、有用なフラグメントはタンパク加水分解部位Arg-Xaa-Xaa-Argで切断された ものである。モルフォゲンの可溶性コンプレックスに関する詳細は、作成法、試 験法および使用法を含め、WO 94/03600(PCT/US 93/07189)に記述されている。0P -1の場合、有用なプロドメインフラグメントは全プロドメイン(残基30-292)お よびフラグメント48-292、158-292、またはSe,ID No.5の全てである。他の溶解 性を高めかつ特に経口投与で有効にした分子はカゼインである。例えば、0.2%カ ゼインを添加すると、成熟した活性OP-1の溶解性を80%高める。ミルク中に見ら れる他の組成物および/あるいは種々の血清タンパク質も有効である。 非経口投与に有用な溶液は、薬理学でよく知られた方法のいずれかで調製でき る。その方法は、例えば、Remington's Pharmaceutical Sciences(Gennaro,A.著 )、Mack Pub.,1990に記載されている。発明の治療薬の製剤は、例えばポリエチ レングリコールのようなポリアルキレングリコール、野菜由来の油、水素化ナフ タレン類および類似物を含む。直接投与薬の製剤は、特に望んだ部位に留まらせ るためにグリセロールと高粘度の他の組成物とを含む。生物利用できる、望まし くは生物由来の高分子、例えばヒアルロン酸、コラーゲン、トリカルシウム、リ ン酸、ポリブチレート、乳酸塩、およびグリコライド高分子、また乳酸塩/グリ コライドコポリマーは、in vivoで治療薬の遊離を調節できる有用な素材である 。他の特に非経口投与で有用な系は、エチレン−酢酸ビニルコポリマー粒子、オ スモティックポンプ、移植可能な注入システム、およびリポゾームを含む。吸入 投与の製剤化は、例えば、乳糖、のような素材を含む。あるいは、例えば、ポリ オキシエチレン-9-ラウリルエーテル、グリココール酸、およびデオキシコール 酸を含む水溶液、あるいは、鼻への滴投与または鼻内への投与するゲル状の油状 溶液も可能である。非経口投与の製剤化は、口腔内投与のためのグリココール酸 、直腸内投与のためのメトキシサリチル酸、経膣投与のためのクリン酸、等を含 む。直腸内投与の製剤化は、モルフォーゲン、誘導体またはアゴニスト、ココア バターのような非刺激性の成分、あるいは室温では固形で体温では液状となる成 分を混合することで可能である。 皮膚表面への局所投与は、モルフォーゲン、誘導体またはアゴニストを、ロー ション、クリーム、軟膏あるいは石鹸のような皮膚に適応できるキャリアーと分 散することで可能である。特に有用なものは、皮膚表面にフィルムや層を形成し 、投与を局所化し蒸散を防ぐキャリアーである。内部組織表面への局所投与には 、治療薬は組織に吸着する液体あるいは組織表面への吸着を促進することが知ら れている他の物質へ分散させることで可能である。例えば、ヒドロキシプロピル セルロースやフィブリノーゲン/トロンビン溶液が有効である。または、ペクチ ンでコートした製剤のような組織−コーティング溶液も使われる。 ここで述べてきた治療薬が経口投与にも用いられる。大概のタンパク質は血流 に吸収されるまでに哺乳動物の消化器系消化酵素や酸により分解されるので、治 療薬としてのタンパク質の経口投与は実用的ではない。しかしながら、ここで記 述したモルフォーゲンは酸に安定でタンパク分解酵素に耐性である(参照、例、 U.S.Pat.No.4,968,590)。更に、少なくとも一つのモルフォーゲン、OP-1は乳 腺抽出物、初乳および57日乳に見出されている。その上、乳腺抽出物から精製さ れたOP-1は形態発生的に活性で血流にも見出される。分泌乳を通して母胎からの 投与は、TGF-βスーパーファミリータンパクの自然の伝達である。Letterioら(1 994)、Science 264;1936-1938,はTGF-βはマウスの乳にも存在し、放射能ラベル したTGF-βが授乳子の胃腸粘膜に吸収されることを報告している。ラベルし、取 り込んだTGF-βは、子の肺、心臓および肝臓を含む体組織中に素早く完全な形で 現れる。最後に、モルフォーゲンの水溶性型、例えばプロドメインと結合した成 熟モルフォーゲンは形態学的に活性である。これらの知見は、下記例に示される ように、経口および非経口投与がモルフォーゲンを含むTGF-βスーパーファミリ ータンパクの個体への投与に有効であることを示唆している。更に、ここで述べ たあるモルフォーゲンの成熟型はわずかに水溶性であるが、乳(乳腺および初乳 )中では可溶性であり、多分、成熟した形態学的に活性な形と発現された完全長 のポリペブチド鎖のプロドメインの一部あるいは全部との結合、および/あるい は一つないしそれ以上の乳成分の結合によりなる。従って、ここで提供できる化 合物はin vivoまたはin vitroで水溶性を高める化合物である。 この化合物は、モルフォーゲン、誘導体またはアゴニストを望む組織へ送るこ とが可能である分子と結合することができる。例えば、抗体、抗体フラグメント 、あるいは望む組織細胞の表面分子へ特異的に結合する他の結合タンパク質が有 用である。有用な標的化分子は、例えはU.S.Pat.No.5,091,513に述べられてい る単鎖結合部位テクノロジーを用いて作成できる。標的化分子は、モルフォーゲ ン、誘導体またはアゴニストと共有結合あるいは非共有結合で結合する。 当業者に認められるように、製剤化された組成物はモルフォーゲン、モルフォ ーゲン誘導体またはモルフォーゲン受容体アゴニストの治療に有効な濃度を含む 。即ち、これは中枢神経系機能回復を完全回復までも含んで促進するのに充分な 時間、神経組織に影響する治療薬の濃度を含む製剤である。これらの濃度は、選 択された治療薬の生物活性、特定の薬剤の化学的性質(例、疎水性)、一つない しそれ以上の賦形剤との混合物を含む製剤、投与ルート、および活性成分が組織 部位に直接投与されるか、全身投与かの考えられる処置方法、等の多数の因子に より変動する。好ましい投与量も病気あるいは障害の組織の状態および個別の哺 乳動物の健康状態により異なる。一般的に、0.00001-1000mgのモルフォーゲンの 単回、毎日、隔週および毎週の投与で充分であり、0.0001-100mgが好ましく、よ り好ましくは0.001ないし10mgの投与である。または、0.01-1000ug/Kg体重の単 回、毎日、隔週および毎週の投与、好ましくは0.01-10ug/Kg体重で有利に使用で きる。現在の有効投与量は単回ないし複数(2回ないしそれ以上)の分割投与で 投与できる。拡散注入製剤の一括投与が用いられる。繰り返しあるいは頻回の注 入が望まれるときは、半永久的なステント(静脈、腹腔、嚢内、槽内)の移植が アドバイスされる。下記実施例2では、参照モルフォーゲン(hOP-1)の6-240ug/K gの脳室内投与が中枢神経系機能の欠損ないし障害に対し明らかな検出可能な回 復をもたらした。成熟モルフォーゲン(OP-1,20mg)を正常な生育ラットに21日 間連続投与した場合に全くモルフォーゲンによる障害が見られなかったことは特 記すべきである。更に、10mgのモルフォーゲン(OP-1)の正常新生マウスへの毎 日10日間の全身投与は全く成長異常を起こさなかった。 本発明のモルフォーゲン、誘導体またはアゴニストは、勿論、単独でも、ここ に記述する処置に有効な他の分子とともにでも投与できる。例えば、種々の既知 の成長因子、ホルモン、酵素、治療用製剤、抗生物質、あるいは他の生物活性な 物質も投与できる。NGF,EGF,PDGF,IGF,FGF,TGF−α,およびTGF-β等の既知 の成長因子は、酵素、酵素阻害剤、抗酸化剤、抗炎症剤、フリーラジカルスカベ ンジャー、抗生物質および/あるいは化学誘因物質/化学起因因子と同様この投 与可能なモルフォーゲン製剤に含ませることができる。中枢神経組織によるモル フォーゲン、誘導体またはアゴニストの取り込みを促進するために親油性の基を 導入したり脳血液関門を活性を持って通過できる物質を導入する。 本発明の実用化のために、追加の好ましい特徴、具体例を含め以下の実施例に より更に理解されるであろう。しかしこれら説明のためのみのものであって、 本発明を制限するものではない。 実施例1;In Vivo投与のための溶解性モルフォーゲンタンパク溶液の調製 A.水溶性溶液 成熟した2量体の形態発生的タンパク質は本質的には生理的緩衝液中ではほと んど溶解しないが、注射可能な溶解型に変換することができる。モルフォーゲン を含む水溶液の一例は、0,1%トリフロロ酢酸(TFA)、0.1%塩酸あるいは同等の溶 液中にアセトニトリルを含む50%エタノールにモルフォーゲンを溶解ないし分散 させることで可能となる。その得られた溶液の1容を10容のリン酸緩衝食塩水(PB S)に添加する。PBSには0.1-0.2%ヒト血清アルブミン(HSA)または類似のキャリア ータンパク質を含む。混合液を激しく攪拌し、生理的に適応可能なモルフォーゲ ン製剤を作成する。 他の例では、OP-1を含むモルフォーゲンはpHを低下させることで溶解できる。 一例では、溶液をより等張にするために5%マンニトールを含む0.2M酢酸バッフ ァー、pH4.3を用いる。他の生理的に適応可能な製剤化の方法は記載されている 通りである。 B.溶解性コンプレックスの形成 ここで有用な水溶液への溶解性が改良された好ましいモルフォーゲンは、少な くともC-末端7個のシステインドメインをもつモルフォゲンファミリーの特徴を 含み、モルフォーゲンファミリーの一つの前駆領域、またはその溶解性を高めら れたフラグメント、またはその対立遺伝子、種、他の配列変異体を含むペプチド と複合した2量体モルフォーゲンタンパク質である。水溶性を高めたフラグメン トは、可溶性コンプレックスの安定性を高めるために成熟した2量体ポリペプチ ドと複合体を形成するモルフォゲンファミリーメンバーの前駆領域のN-末端、あ るいはC-末端のフラグメントである。望ましくは、2量体モルフォゲンは2つの プロドメインとコンプレックスを形成することである。 上述および刊行された出WO 94/03600に記載通り、これは参照するこにより本 明細書に援用する、適当な条件下で溶解性コンプレックスは細胞培養培地(また は体液)から単離できる。または、溶解性コンプレックスはin vitroで作成でき る。 溶解性コンプレックスは調整培地から簡単に、変性剤を用いない3段階のクロ マトグラフのプロトコールで単離できる。プロトコールはWO 94/03600に記載通 り培地(または体液)をアフィニティクロマトグラフィー、イオン交換クロマト グラフィー、およびゲル濾過クロマトグラフィーをかける。アフィニティカラム はZn-IMACカラムである。この例ではOP-1を用いたが、これに制限するものでは ない。このプロトコールは他のモルフォーゲンにも応用可能で、全てのモルフォ ーゲンは以下に記述されている手順を少しかえることで単離可能である。用いた モルフォーゲンドメインに特異的な抗体を用いた免疫アフィニティーカラムおよ び、例えば、あるモルフォゲンプロドメインに特異的な抗体(プロテインA−共 役セファロースへのコンプレックス)を用いる利用が考えられる。免疫アフィニ ティーカラムの操作手順は文献に記載通りである(参照、例、Guide to Protein Purification,M.Deutscher著、Academic Press,San Diego,1990、VIIおよび XI巻)。 この例では、OP-1は哺乳動物細胞(CHO、チャイニーズハムスター卵巣)で発 現できた(参照、例、国際出願US90/05903(WO 94/03600))。0.5%FBSを含むCHO調 整培地は最初に固定化金属イオンアッフィニティークロマトグラフィー(IMAC)で 精製する。調整培地からの溶解性のOP-1コンプレックスは非常に選択的にZn-IMA C樹脂に結合し、結合コンプレックスの溶出には高濃度(50mM,pH8.0)イミダゾー ルが必要である。Zn-IMAC精製溶解OP-1は次に20mM NaPO4(pH7.0)と50 mM NaClで平衡化したS-セファロースイオン交換にかける。次にタンパクをTBSで 平衡化したSephacryl S-200HRカラムにかける。本質的に同じ手順を用いて、血 清、脳脊髄液あるいは末梢体液を含む一つないしそれ以上の体液から溶解性モル フォーゲンを単離できる。 溶解性OP-1コンプレックスは見掛け上の分子量110kDaで溶出する。これは1つ の成熟OP-1の2量体(35-36kDa)と2つのプロードメイン(39kDa)の複合体と 予想した分子量に一致する。最終コンプレックスの純度は減少15%ポリアクリル アミドゲル上で確認する。 培地あるいは体液からの溶解性コンプレックスの精製への代替法として、可溶 解性コンプレックスは精製プロドメインと成熟2量体とを結合させて作成するこ とがある。コンプレックスの生成が成功するためにはジスルフィド結合に影響し ないように折り畳み構造を解放するのに十分な変性条件が必要である。望ましく は変性条件は細胞内小胞の環境を模倣したもので、折り畳み条件を解放するのに 十分な条件下で切断されたプロドメインが成熟2量体と結合する機会が与えられ る。溶液中の変性剤の濃度を望ましくは段階的に低下させ、2量体とプロドメイ ンと結合を維持しながら、再折り畳みを起こさす。有用な変性剤は、pH4-10、望 ましくはpH6-8の緩衝液中に4-6M尿素または塩酸グアニジン(GuHCl)を含む。溶解 性コンプレックスは次に、0.1-2M尿素またはGuHCl、望ましくは1−2M展素または GuHCl以下の変性剤濃度での透析を行う。タンパク精製/変性法は文献に詳しい 。有用な教科書はGuide to Protein Purification M.Deutscher著、Academic Pr ess,San Diego,1990、V巻。コンプレックス形成は一つないしそれ以上のシャ ペロンタンパクの添加によっても可能である。 生理バッファー、例えばTris-緩衝液(TBS)およびリン酸バッファー-生理食塩 水(PBS)中の高純度溶解モルフォーゲンコンプレックスの安定性は3種の添加物 の1つ以上の手段を含む多くの手段で高めることができる。添加物としては塩基 性アミノ酸(例、L-アルギニン、リジンおよびベタイン);非イオン性界面活性 剤(例、Tween 80またはNonldet P-120);およびキャリアータンパク(例、血 清アルブミンおよびカゼイン)がある。これらの添加物の有用な濃度は、塩基性 アミノ酸で1-100mM、望ましくは50mMを含む10-70mM、非イオン性界面活性剤で0. 01-1%、望ましくは0.1%(v/v)を含む0.05-0.2%、キャリアータンパクで0.01-1.0% 、望ましくは0.1%(w/v)を含む0.05-0.2%である。 実施例2;脳血管の外科的結紮による脳卒中モデル 中心脳動脈(MCA)結紮モデルは、部分的虚血や脳卒中のモデルとしてよく取り 入れられている(Gottiら、(1990)Brain Rhs.522;290-307)。大脳小葉虚血 はMCAからの血流を遮ることで起こり、この血管で供給される脳の部分の梗塞が 起こる。MCAモデルはモルフォーゲンのような脳卒中により中枢神経機能の欠損 や障害を受けた患者に対する薬物の薬効を評価するには最適な系である。例えば 、MCAモデルは、MCA関与の領域の中枢神経系機能である協調行動、感覚認知、会 話等の改善を評価できる。 OP-1で処置した動物は以下に述べる機能/行動試験でMCA結紮後、最初の24時 間で対照の動物より有意に改善した。 I.外科的結紮法 この研究に用いた動物は、体重250-300gの雄Sprague-Dawleyラット(Charles R iver)である。外科処置のために、動物を70%/NO2/30%O2中2%ハロセンで麻酔した 。尾静脈にカニューレを挿入し、血中ガスおよび血中グルコース濃度をモニター した。体温は直腸プローブを用いて測定し、保温パッドで37±0.5℃に維持した 。正中脳動脈(MCA)をTamuraら(1981,J.Cereh.Blood Flow Metab.1;53-60)の 方法の変法で永久結紮した。簡単には、MCAを橋梁や顔面神経を傷つけずに露出 した。血管は両極性マイクロコアギュレーターを用いて電気的に凝血させた(Bed ersonら(1986)Stroke 17;472-476)。ラットは覚醒するまで観察しケージに返し た。感染を防ぐために全ての動物に卒中の1日前と直後に抗生物質のセファゾリ ンナトリウムを投与(40mg/Kg,i.p.)した。卒中の術中は血中ガスおよび血中グ ルコース濃度に、OP-1処置ラットと対照とで差は見られなかった。 II.モルフォーゲンの投与 OP-1処置ラットは脳室内投与で1ないし10ug/injectionの量で投与した。対照 ラットはOP-1を除いた以外は全て同じ溶液を投与した。 脳室内投与するために、動物を70%/NO2/30%O2中ハロセンで麻酔し、常同行動 フレームに入れた。OP-1を含む溶液またはビヒクルのみの溶液の脳室内投与の 手順と対照の溶液の投与は本質的に同じである。麻酔技術を用いてOP-1(1または 0μg/injection)または同量のビヒクルを経皮注射により、投与は26ゲージの注 射針のついたHamilton注射器を用いて脳室内に行った(Yamadaら(1981,J.Cereb. Blood Flow Metab.11;472-478)。各注射前にHamilton注射器で1-2μlの脳脊髄 液(CSF)を採取し、クモ膜下腔の針の位置を確認した。予備試験では、1%Evans Blue液が投与後1時間以内に大脳基底を通り大脳皮質上に自由に拡散することを 示している。動物は、OP-1処理群とビヒクル処理群にランダムに郡分けをした。 この研究では、脳卒中後最初の24時間後から、一週間に2回ずつ4週間(1,4, 8,11,15,18,22,および25日)に脳室内投与した(10ug/injection OP-1またはビヒ クル)。2回目の研究では2回脳室内投与を行った(2 x 1μ/注射OP-1、2 x 10 μ/注射OP-1または2xビヒクル)、最初の注射は発作後24時間、2回目の注射は発 作後4日後に実施した。3回目の研究では発作後24時間後単回投与した。 III.行動試験 行動/機能学的なテストをするのに必要なので、動物を手術の前3日間、毎日 10分間手で触られるのに慣らした。手術後は動物は個別のケージに入れた。梗 塞後の感覚認知および機能を反映するために4つの標準機能/行動試験を行った 。試験法は以下に詳細が記述されている(Bedersonら(1986)Stroke17;472-476;D eryckら(1992)Brain Res.573;44-60;Markgrafら(1992)Brain Res.575;238-24 6;Alexisら(1995)Stroke26;2338-2346)。 A.前肢位置試験 簡単には、前肢位置試験は、3つの小試験からなる。各前肢について得点をス コアー化する。視覚位置小試験では、動物は実験者に垂直に保持された机の表面 近くまでもってこられる。机へ正常に前肢を位置した場合はスコアーは"0"で、 遅れて(2秒以内)位置した場合は"1"、非常に遅れた場合または正常に位置し ない場合は2秒以上)は"2"とする。最初は動物は、前向きにつれてこられ、2 回目は横向きにつれてこられる(1本の肢当たり最大スコアは4。いずれの場合 も高い得点はより大きな損傷を表す)。触感のサブテストでは動物には机を見せ ず、またホホヒゲが机と当たらないように置かれる。1回目に動物が前向きにつ れてこられるとき、2回目に横向きつれてこられるとき、前肢後側は机に軽く触 れさせるスコアー化は上記と同様である(最大スコアは1本の肢あたり)。自己刺 激感応位置小試験では、動物は前向きにだけつれてこられ前踵にはより強い圧を 加える。位置は上記のようにスコア化される(1本の肢あたりの最大のスコアは2 )。何匹かの動物ではホホヒゲの位置サブテストが行われた。そこではホホヒゲ の刺激に反応して前肢を机上に置く能力試験された(1本の肢あたり最大スコア は2)。それからサブスコアをたし1本あたりの全前肢位置スコアが決定された (0-10、ホホヒゲテストのあるとき0-12)。 B.後肢位置試験 後肢位置試験は前肢位置試験と同様に行うが、触覚位置サブテストおよび自己 刺激感応位置サブテストのみを含む。 C.変形平衡棒巣部テスト 変形平衡棒試験は、動物が狭い棒(30 x 1.3cm)上で60秒間バランスをとる 運動反射機能を見る。平衡棒上のバランス能力は次のようにスコアー化する; 1,棒の頂上で4肢全てでバランスをとる。2,棒の横に肢を乗せるが棒上ゆら ゆらする。3,l個ないし2個の肢がすべる。4,3個の肢がすべる。5,動物 は肢でバランスをとろうとするが落ちる。6,動物は棒を滑り落ちる。7,動物 はバランスをとろうとしないで落ちる。動物はすべて手術の前に3回訓練される 。最後の訓練でのスコアーを基礎点とする。 D.姿勢反射試験 姿勢反射試験は、反射と感覚認知の両方の機能を試験する。最初動物の尻尾を 持ち床上につり下げる。両前足を対称に床につこうとのばせばスコアーは0とす る。姿勢の異常さに従って、スコアーを1および2とする。異常な姿勢を見せる 動物(片足だけ収縮する、体が回転する)紙製の背当てかプラスチックのシートに 入れる。低い側圧による横の動きに耐えられる動物はスコア1で、この動き二耐 えられないのはスコア2となる。すべての機能/行動試験は、発作手術の直前に 行われ、発作後1〜31日まで1日おきに行われた。どのセッションも動物は試験 前30分部屋に慣らされた。 IV.組織学的解析 MCA閉塞の31日後、動物はペントバルビタールで深く麻酔された。そしてヘ リン含有生理食塩水で心臓から還流し、続いて10%緩衝液フォルマリンでこれ を行った。脳が取り出され3片にカットされ、そして脱水とパラフィン包埋前に 10%緩衝液フォルマリン中に保存した。頭頂セクション(5マイクロメーター )がスライドするミクロトームでカットされた、グラススライドに載せられそし てヘマトキシリンエオシンで染められた。7片(ブレグマと比較して、+4.7 、+2.7、+0.7、−1.3、−3.3、−5.3そして−7.3)のそれ ぞれについて脳梗塞の領域がコンピューター介在画像システム(リオクアント。 アール&エムバイオメトリクス(株)ナシュビル、テーエム)を用いて決定され た。片当たりの全梗塞領域は、プロセシング中の脳の収縮を補正するため次のよ うな”間接的な方法”によって決定された、「無傷の反体側の半球の領域」−「 無傷の同側半球の領域」(Swanson,etal。、(1990)J.Ce reb.BloodFLOWMetab.10:290−293)。梗塞領域は 次に反対側半球の体積に対するパーセンテージとして表現された。皮質や脳幹中 の梗塞の体積は同様にこれらの方法を用いて別に決定された。 くも膜下注射行動試験組織的分析を行う実施者は全てのデータが集められるま で処置については知らされていなかった。データは平均値±SDそして±SEM で表現し、変異分析の測定を繰り返した。(ANOVA)に引き続いて複数回比較のボ ンフェロニ補正方法を用いて、適切な対を為さない両側検定を行った。 V.結果 OP-1処置ラットとビヒクル処置動物との間でトータルの梗塞の大きさと体重と の差 OP-1処置およびビヒクル処置の両群動物で、MCAの範囲の右側大脳皮質と線状 核に大きな梗塞が見られた。脳の部位は、頭頂皮質、領域1と2(Par1,Par2)およ び顆粒島皮質(GI)、に含まれる梗塞による重篤な障害を受けた。部分的な梗塞を 浮けた部位は前頭皮質(frontal cortex),領域1,2および3(FR1,FR2,FR3);顆粒 島皮質(granular insular cortex)(AI);側頭皮質(temporal cortex),領域1およ び3(Tel1,Tel3);外側後頭皮質(lateral occipital cortex),(Oc2L);cortical f orelimb area(FL)およびcaudoputamenn(cPu;PaximosおよびWatson,1986)を含 む。Cortical hindlimb area(HL)は梗塞を受けなかった。 OP-1を連続投与(8 x 10μg/注射)した動物とビヒクル処置とではトータルの梗 塞部位の大きさには差が見られなかった。(対側性半球容積,それぞれ26.3±2. 5%対28.0±2.0%、t=0.538,p-n.s.)更に、皮質と線状核の梗塞部位の大きさに も両群のラットで差が見られなかった。(皮質;それぞれ30.9±3.1%対31.9±2. 9%、t=0.254,p-n.s.;線状核;それぞれ66.0±3.0%対66.5±2.9%、t=0.121,p-n. s.)。更に、ヘマトキシリンおよびエオジン染色によりOP-1処置動物でも脳で異 常な細胞増殖は起こっていないことが明らかとなった。同様に、単回OP-1注射ま たは2回OP-1注射を受けた動物の梗塞の容積は、ビヒクル処置動物から有意な差 はなかった(データはしめさず)。 ビヒクル処置動物の亀裂骨折後一月の体重変化の時間経過は、(a)OP-1を連続 投与(8 x 10μg/注射)した動物(図4F=0.56,p-n.s)、(b)OP-12回注射(高投与 =2 x 10μg/動物;低投与=2 x 1μg/動物)(図7F=0.417,p-n.s)、いずれの群でも 差は見られなかった。(図4,7,10) OP-1処置ラットおよび対照ラットとの機能 梗塞後、全てのラットが以下の4試験全部で重篤な感覚認知と機能の反映障害 を示した。肢位置試験で反対側(左)の足に麻痺を受けた。対照群のラットで卒 中後最初の一月で部分的に回復した。(参照図2A-2B,3A-3B,5A-5B,6,8A-8B, 9) (i)隔週毎のOP-1投与を受けた動物 隔週毎にOP-1投与を受けたラットはビヒクル処置ラットより早く回復した。 OP-1対ビヒクル処置動物の回復は前肢(図2A;F=109.0,p=0.0001)および後肢( 図2B;F=34.8,p=0.001)位置試験で顕著であった。また、他の試験ではそれほど 顕著ではなかったが、平衡棒試験ではそれでも有意(図3A;F=11.7,p=0.0051) であった。しかし、姿勢反射試験では両群の差は有意ではなかった。 OP-1による回復の促進効果は感覚認知機能試験で最も顕著であった。MCA梗塞 は前肢および後肢の大脳皮質領域を完全には損傷しなかった。 (ii)2回のOP-1投与を受けた動物 2回のOP-1投与(梗塞後1および4日)を受けた動物 2回のOP-1投与(梗塞後1および4日)を受けた動物は、ビヒクル処置のラッ トに比較してより早くずっと良い行動試験の回復を示した。OP-1(2x 1.10μG/注 射)は(a)ホホヒゲなしの前肢位置試験(図5A;F=31.835,p=0.001,高投与量対ビ ヒクルp<0.0001、低投与量対ビヒクルp<0.0001)、(b)ホホヒゲでの前肢位置試 験(図5B;F=27.462,p=0.001,高投与量対ビヒクルp<0.0001、低投与量対ビヒク ルp<0.0001)、)、および(c)後肢位置試験(図6;F=14.867,p=0.001)で有意に回 復が促進された。高投与量では低投与量より行動試験で良い回復を示す傾向が見 られたが、このグループ間では有意ではなかった。 (iii)単回OP-1投与を受けた動物 単回のOP-1投与が長期的な機能回復を示すことが認められた。MCA結紮の2 4時間後に脳室内に10ugのOP-1を投与した動物では、対照よりも早くずっとよい 行動の回復が見られた。OP-1は(a)ホホヒゲなしの前肢位置試験(図8A;F=10.853 ,p=0.0064)、(b)ホホヒゲでの前肢位置試験(図8B;F=10.629,p=0.0068)、 および(c)後肢位置試験(図9;F=15.343,p=0.001)で有意に回復が促進された。 本発明では、OP-1による中枢神経系の虚血性障害の治療は、梗塞後最初の一月 で機能回復の速度および程度の両方を高めた。OP-1の有効濃度の単回投与は長期 の機能回復をもたらすのに十分であった。 OP-1処置により梗塞部位の大きさには変化が見られなくて、ビヒクル処置動物と 比較して行動回復は改善された。全ての群で、OP-1は虚血の1日後に与えられた が、見掛け上の“治療の窓”をこえて、その間OP-1が梗塞サイズを減少すると考 えられる。これは、WO93/04692およびWO94/03200に記載されているのに従ってい る。この知見は、生物活性のある因子の外部からの投与が脳卒中モデルにおいて 梗塞サイズを減少しないで行動を改善することを示唆している。 同様にルーティンの変更を加えて、他の卒中モデルや外傷モデルでモルフォーゲ ンが損傷を受けたまた失われたCNS機能を回復することを確かめることができる 。 同等語 本発明は、本精神あるいは本質的特徴から離れて他の特異的な形で具体化でき ないだろう。前述の具体化はそれゆえここで述べた本発明についての制限よりも 全ての面をイラスト的に考慮することである。本発明の範囲はこのように前述の 記述によってよりもむしろ添えられた請求項によって示される。そして本請求項 に同義の意味と範囲内の全ての変化はここに含まれることを強調する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C12P 21/02 C12N 15/00 ZNAA (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU ,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH, CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,G B,GE,GH,HU,IL,IS,JP,KE,KG ,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT, LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,N O,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG ,SI,SK,TJ,TM,TR,TT,UA,UG, UZ,VN,YU (72)発明者 チャレット,マーク,エフ. アメリカ合衆国 マサチューセッツ 02192 ニーダム,エリコルト ストリー ト 18 (72)発明者 フィンクルステイン,セス,ピー. アメリカ合衆国 マサチューセッツ 02192 ニーダム,グリーンウッド アベ ニュー 8

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.下記の工程からなる、哺乳動物において中枢神経系の機能回復を増大させる 方法 虚血あるいは外傷を受けた中枢神経系傷害を有する哺乳動物にモルフォゲン の有効量を投与する、 ここで前記モルフォゲンは前記哺乳類において組織特異的形態形成を誘導する性 質をもつ2量体蛋白質からなる、そして1対のフォールドしたポリペプチドから なる、 各ペプチドはヒトOP−1のC−末端7システインドメイン、SEQID番号5 の残基38−139と少なくとも70%のホモロジーをもっているアミノ酸配列 を有する 2.前記機能回復が運動協調機能、感覚受容そして会話から選択される中枢神経 系機能の改善からなる請求項1の方法。 3.前記運動協調機能が姿勢、バランス、握力、歩行からなる請求項2の方法 4.ここで前記感覚受容が、視覚、聴覚、触覚、味覚、自己受容、臭覚からなる 請求項2の方法。 5.前記哺乳動物がヒトである請求項1の方法。 6.モルフォゲンの有効量が単回投与によって提供される請求項1の方法。 7.モルフォゲンの有効量が複数回の投与によって提供される請求項1の方法。 8.モルフォゲンの有効量が2回の投与によって提供される請求項6の方法。 9.ここでモルフォゲンの有効量が前記外傷後少なくとも6時間後に投与される 請求項1,6,7または8の方法。 10.ここでモルフォゲンの有効量が前記傷害後から少なくとも24時間で投与 される請求項1,6,7、または8の方法。 11.モルフォゲンの有効量が前記傷害後少なくとも48時間に投与される請求 項1,6,7、または8の方法。 12.モルフォゲンが毎日投与される請求項7の方法。 13.モルフォゲンが1週2回投与される請求項7の方法。 14.モルフォゲンが週毎に投与される請求項7の方法。 15.哺乳動物において中枢神経系の機能回復を増大させる方法であって下記の 工程からなる方法: 虚血あるいは外傷から選択される中枢神経系傷害をもった哺乳動物に有効量のモ ルフォゲンを投与する、 前記モルフォゲンは前記哺乳動物に組織特異的形態形成を誘導できる性質をもっ ている2量体蛋白質からなり、かつ1対の折り畳まれたされたポリペプチドから なる、2量体タンパク質とポリペプチドは下記からなる群から選択したアミノ酸 配列をもっている、 (a)SEQID番号1によって規定される遺伝子配列7 (b)SEQID番号2によって規定される遺伝子配列8 (c)SEQID番号6によって規定される遺伝子配列9 (d)SEQID番号7によって規定される遺伝子配列10 16.ここで前記アミノ酸配列が下記群から選ばれる請求項1または15の方法 、 (a)SEQID番号5の残基38−139、ヒトOP-1のC末端の7システイン ドメインと60%以上のアミノ酸配列の同一性をもつ配列、(b)SEQID番号 3によって規定されるOPX配列。 17.前記アミノ酸配列が、SEQID番号5の残基38−139ヒトOP−1 のC−末端7個のシステインドメインをもったものまたはそれらの保存的置換変 異体である請求項1または15の方法。 18.前記アミノ酸配列が、SEQID番号5の残基38−139、ヒトOP− 1のC−末端7個のシステインドメインをもったもの、またはそれらの自然に起 きた変異体のである請求項1または15の方法。 19.下記工程からなる哺乳動物において中枢神経系の機能の回復を増大させる 方法、 虚血あるいは外傷から選択される中枢神経系傷害をもった哺乳動物にモルフォゲ ンの有効量を投与する、 ここで前記モルフォゲンはヒトOP−1、マウスOP−1、ヒトOP−2、マウ スOP−2、60A、GDF−1、BMF−2A、BMF−2B,DPP,Vg 1、Vgr−1,BMP−3,BMP−5そしてBMP−6からなる群から選択 される。 20.下記工程からなる哺乳動物において中枢神経系の機能の回復を増大させる 方法、 虚血あるいは外傷から選択される中枢神経系傷害をもった哺乳動物にモルフォゲ ンの有効量を投与する、 ここで前記モルフォゲンはヒトOP−1、マウスOP−1、ヒトOP−2、マウ スOP−2、60A、GDF−1、BMF−2A、BMF−2B、DPP,Vg l、Vgr−1,BMP−3,BMP−5そしてBMP−6からなる群から選択 されるモルフォゲンの保存的置換変異体である。 21.前記モルフォゲンが、OP−1,OP−2,60A、GDF−1,BMP −2A、BMP−2B、DPP,Vgl、Vgr−1,BMP−3,BMP−5 そしてBMP−6のプロドメインのN末端からなる群から選択されたN−末端1 8アミノ酸ペプチドからなる少なくとも1個のプロドメインペプチドと複合体を つくる請求項1,6,7,8,15,19または20の方法。 22.前記モルフォゲンが、OP−1,OP−2,60A、GDF−1,BMP −2A、BMP−2B、DPP,Vgl、Vgr−l,BMP−3,BMP−5 そしてBMP−6のプロドメインからなる群から選択されたプロドメインポリペ プチドの保存的置換変異体である少なくとも1個のプロドメインポリペプチドと 複合体をつくる請求項1,6,7,8,15,19または20の方法。 23.前記モルフォゲンが、自然に生じたモルフォゲンのプロドメインから選択 されたプロドメインポリペプチドの少なくとも1つの溶解性増大フラグメントと 非共有結合的に複合体を形成するところの請求項1,6,7,8,15または2 0の方法。 24.前記モルフォゲンが前記フラグメントの対と複合体形成する請求項23の 方法。 25,前記モルフォゲンがモルフォゲン分泌宿主細胞の培養上清から得られる請 求項1,6,7,8,15,19または20の方法。 26.前記モルフォゲンがくも膜下に、心室内に、胞膜内にあるいは静脈内投与 される請求項1,6,7,8,15,19または20の方法。
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