JP2000506297A - 判別に先立って硬貨を調質する方法及び装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 硬貨センサへ搬送されるのに先立って、硬貨判別装置において硬貨を洗浄又は調質する硬貨調質器。硬貨は送りトレイを介して入り、孔開きタンブラの縦方向に亘って、好ましくは重力を用いることなしに、例えば螺進力、機械的な力、又は遠心力によって降下する。回転する前記タンブラは、好ましくはモータによってその縦軸回りに回転される。一つの実施の形態において、送風器又は真空器が一つの領域から他へ空気を、好ましくは濾過して引き出し又は移動させる。硬貨がタンブラを移動降下するのに伴って、羽根，フィン，うね，窪み，針，又はその他の突起部は、硬貨を前記タンブラ内を縦方向に通過させながら転倒させつつ、機械的な攪拌及び／又は摩擦を生じさせる。前記硬貨は調質され、また非硬貨物質は前記硬貨の表面から分離及び／又は研磨されるて集積される。タンブラの貫通孔は、非硬貨物質を集積トレイ又はその他の装置内へ前記貫通孔に通過させ、及び／又は空気の流れの結果として濾過体に集積させる。一つの実施の形態においては、空気圧系は、毛髪又は埃等の如き低比重又は軽量の非硬貨物質の発生を抑止又は抑制し、これらの物質が定着すること又は硬貨処理装置の下流部を介して搬送されることを阻止する。

Description

【発明の詳細な説明】 判別に先立って硬貨を調質する方法及び装置 本願は、共通してこれと共に与えられ、ここに参考として統合された１９９６ 年３月７日に出願の米国暫定出願番号６０／０１２，９６４の「搬送，分類，及 び計数に先立って硬貨を調質する方法及び装置」に対し主として請求するもので ある。 技術分野 本発明は、硬貨を調質する装置及び方法に関し、特に硬貨を自動的に計数及び ／又は分類する装置へ搬送するのに先立って、硬貨から屑，混入物，腐食物，及 び不要な物質を除去する装置及び方法に関する。 背景技術 硬貨を計数及び分類する装置は、異物の存在によって多く悪影響を及ぼされる 。機械的及び電子的分類装置及び方法は、故障、破損し、誤読を誘発し、及び／ 又は詰まる虞がある。硬貨搬送機構及び硬貨ホッパ等の如き機械的装置は、異物 によって詰まるか又は故障することがある。センサは、硬貨に付随する非硬貨物 質によって、正確に硬貨を検出することができなくなることがある。センサは、 センサ部分に集められた又は堆積された非硬貨物質により、遮蔽されるか又は効 果を失う。前記センサが故障すると、硬貨計数プロセスに失敗し、硬貨は多く不 要に排出されるか、又は間違った額面金額として受け付けられる。非硬貨物質の 量は、広範囲であり、予測がつかない。多くの状況において、硬貨の分類，判別 ，及び／又は計数プロセスの信頼性及び正確さは、非常に重要であり、従って硬 貨が分類，判別，及び／又は計数センサに搬送されるのに先立って、非硬貨物質 を除去するプロセスは重要である。非硬貨物質の存在は、セルフサービスの、独 立した、非監視の、及び／又は無人の装置、例えば一般大衆又は他の訓練を受け ていない人間により硬貨の計数又は分類する装置において特に問題を生じると考 えられる。従って、非硬貨物質を付随した硬貨を処理することかできるセルフサ ービスの硬貨処理装置を提供することは有益である。 物質が非常に多岐に亘るために、一つの種類の不要な非硬貨物質を除去するこ とは、多く他の種類を除去することにはならない。金属対象物は、比重，形状， 及び磁気特性等の特性により判別され得る。一般的に、石の如く比重の大きい物 質を除去することは、金属又は紙物質を除去することとは全く異なる。硬貨は、 腐蝕の原因となる物質、又は埃並びにその他の屑を集積する油，接着剤，及びそ の他の液体に覆われた物質とともに保管される。これらの硬貨は、他をこれらが 物理的に接触した際に汚染し、硬貨の粘着化，凝集化，又は集合化を生じさせる 。磁気分離器では、これら全ての範囲の非硬貨物質を除去できない。 発明の目的及び概要 本発明は、好ましくは硬貨をホッパ又はセンサへ搬送する搬送装置の如き或る 硬貨搬送装置へ硬貨が達するのに先立って、好ましくはセンサに硬貨を与える硬 貨ホッパへ硬貨が到達するのに先立って、また好ましくは計数／分類センサへ硬 貨が達するのに先立って、硬貨分類，判別，又は計数装置における硬貨から非硬 貨物を分離することについて提供することにある。一つの実施例において、分離 装置は一つ以上の非硬貨物が通る開口を有する一般的に管状又は凹状面をなし、 前記開口はこれに与えられた硬貨を非硬貨物からの分離 を補助すべく相対運動を行なわせる。一つの実施例において、前記相対運動は、 好ましくは硬貨を他に対して持ち上げることを含み、前記管状又は凹状面を軸回 りに揺動又は回転させることによって達成され得る。前記面に形成又は前記面に 取り付けられた羽根，フィン，刃，針，窪み，及びうね等の如き突起により、攪 拌を更に行なこともできる。前記管状又は凹状面を通過又は横切る硬貨の運動は 、様々な機構により達成又は高めることができる。重力送りが利用され得るが、 一つの実施例においては、角度を付けた渦巻状又は螺旋状刃の如き刃が例えばそ の螺進コンベア式に前記硬貨の動作を補助する。 硬貨入口及び出口を除いて、前記開口の直径，大きさ，又は形状は前記計数装 置によって計数されるべき最小の硬貨の通過を防止すべく構成される。一つの実 施例において、駆動機構はシリンダを、硬貨を持ち上げることによってこの中の 硬貨を攪拌すべく、好ましくはスクリュー機構によって前記シリンダに亘って硬 貨を移動すべく、その縦軸回りに回転させる。 図面の説明 第１図は、本発明に用いられる硬貨計数装置の斜視図、 第２図は、第１図の装置に設けられる受皿及びリブスライドの後方からの斜視 図、 第３図は、本発明の実施例に係る送りトレイ及びタンブラ装置の模式的側面図 、 第４図は、本発明の実施例における螺旋刃の位置の模式描写図、 第５図は、本発明の実施例に係るタンブラ装置の一部側面図、 第６図は、本発明の実施例に係るタンブラ装置の端面図、 第７図は、本発明の実施例に係るタンブラ装置の一部分解斜視図、 第８図は、本発明の実施例に係るタンブラ装置の一部分解斜視図、 第９図は、第１図の装置に用いられる本発明の実施例に係るモジュール式送り トレイ／タンブラ装置の後方からの斜視図、 第１０図は、第９図の装置の側面図、 第１１図は、第９図の装置の端面斜視図、 第１２図は、本発明の実施例に係るタンブラシリンダの端面図、 第１３図は、カバープレートを分解した本発明の実施例に係る装置の前方から の斜視図、 第１４図は、第１３図の装置の前方からの一部分解斜視図、 第１５図は、第１３図の装置の後方からの一部分解斜視図、 第１６図は、本発明の実施例に係るトロンメル組部品の一部分解斜視図、 第１７図は、本発明の実施例に用いられる第１の端蓋の斜視図、 第１８図は、本発明の実施例に係るトロンメル体の斜視図、 第１９Ａ〜Ｄ図は、本発明の実施例に係る展開した状態のトロンメル体の右側 面図，平面図，左側面図，及び端面図、 第１９Ｅ図は、本発明の実施例に用いられる羽根の側面図、 第２０図は、本発明の実施例に用いられる種類の長物トラップの斜視図、及び 第２１図は、第２０図の装置の２１−２１断面図である。 好適な実施例の詳細な説明 第１図は、本発明の特徴を組み込んだ硬貨計数装置を示す。第１図は、様々な 扉が開けられた状態の装置を斜視で示してあり、袋台車１６１０ａが部分的に引 き出されている。第１図の実施例において、硬貨トレイ１４０２は軸１４１４回 りに揺動自在に取り付けられ（第２図）、従ってユーザはトレイ１４０２に硬貨 を投入した後で、ハンドル１４０４を用いて前記トレイを持ち上げ、トレイエリ ア１４２４から硬貨を、うね又はピーク１４１４を越え、スロープ１４２８上へ 、ゲート１４３２を通って、リブ付きシュート１４０６上へ移動させる。硬貨は 、カウンタ又はソータ１２１２への搬送のためにホッパ１６０４内へ移動され、 そこで分類又は計数された硬貨は、容器又は第１図においてはトローリ１６１０ ａ，１６１０ｂ内に保持された袋１６０８へ転じる。例えばコンピュータ及び／ 又はプリンタを有する情報処理及び／又は通信装置及び／又はプリンタ又はディ スペンサ１６２８，１８７４は、例えば１９９５年５月１日に出願されたＰＣＴ 出願ＰＣＴ／ＵＳ９５／０５３５６及び／又は１９９４年６月６日に出願された 米国出願０８／２５５，５３９に記述されているように、分類された硬貨又は計 数された硬貨についての情報を出力するために設けられており、前記何れの出願 もここに参考として用いている。 本発明は硬貨を判別又は取り扱う装置としてここに記述されているが、この装 置は大きい物体から小さい概して不要な物質を分離することに一般的に適用する ことができる。後述の目的から、多くの種類の小さい物体又は物質は、幾つかの 価値のある物体又は物質を含め、本発明を用いて分離するという理解をもって、 この小さい分離された物体又は物質（これは例えば埃，砂，長繊維，紙，毛髪， 液体，及び無数の他の物体等を限定なしに含むものである）は、以後、一般化し てここでは”ゴミ”と称する。 第２図の装置は、トレイ１４０２に保管された一塊又は複数の硬貨から非硬貨 物質を、貫通孔を通過して及び／又はシュート１４０６を乗り越えて（例えば、 貫通孔を通過することによって）除去することにおいて、少なくとも幾らかの割 合で有用及び補助可能であることが実証されている。計数／分類のための硬貨を 準備することにおいて、これを更に向上させることは、非硬貨物質を分離するこ とを補助すべく、硬貨を持ち上げ或は互いに相対的に移動させる装置を用いるこ とによって達成できると考えられる。 一般に、第３図から第１２図及び第１３図から第２１図は、図示の実施例か相 互に排他的（一つの実施例の特徴又は見解は他の実施例と統合又は代替できるこ とから）又は非互換的（本発明の幾つかの特徴又は見解は一つ以上の実施例に共 通となっている）であることは必要でないという理解のもとに、本発明の異なる 実施例を示している。 第１３図に示した実施例において、装置は、投入トレイ部１３０２，トロンメ ル送り部１３０４，トロンメル部１３０６，及びトロンメル排出部１３０８の４ つの部分からなると一般的に考えられる。図示の投入トレイ部１３０２は、簡単 に前述した米国特許番号０８／２５５，５３９（現在は米国特許５，５６４，５ ４６）及び／又はＰＣＴ／ＵＳ９５／０５３５６に記述されているものと実質的 に同様のものである。トロンメル送り領域１３０４は、図示の実施例において、 第１シュート１３１０と硬貨及びその他の物質をトロンメル（後述する）へ搬送 する第２シュートとを備えている。トロンメル送り領域１３０４は、例えば様々 な種類の延長物を取り扱うための障害又はトラップ，硬貨及びその他の物体の流 れを制御するゲート，これへの硬貨の投入又は投入の中止を促すための灯又はそ の他の信号装置，及び／又は後述するトロンメルを回転或は移動する駆動装置又 は変速機等の追加機能を行なうための装置を備えることも可能である。トロンメ ル領域１３０６は、貫通孔が開けられた壁面を有し、好ましくは軸受面を備えた 端蓋１３１６，１３１８を介して回転自在に取り付けられたトロンメル１３１４ を備えている。トロンメル排出領域１３０８は、トロンメルから排出される（少 なくとも部分的に）洗浄された硬貨を例えはホッパ１６０４又は同様 の装置の方向等の所望の方向１３２０へ導く排出シュートを備えている。 第１５図で最も理解し易いように、第１シュート１３１０は第１及び第２ピン １３２２ａ，１３２２ｂを備えることができる。ピン１３２２ａ，１３２２ｂは 、宝くじ，カードボード，紙等の如き長い柔軟性のある物体の通過を阻止すべく 設けられる。ピン１３２２ａ，１３２２ｂの間の間隔、又はこれらのピン及びシ ュート１３１０の端の間の間隔は、通過自在とする最大の物体の大きさを決定す る。一つの実施例において、ピンは直径約３４ｍｍの硬貨は通過させるが、約３ ４ｍｍより大きい物体を遮蔽するように配置されている。一つの実施例において 、トレイ１３１０はステンレス鋼、ピン１３２２ａ，１３２２ｂはシュート１３ １０に溶接された鉄製のピンである。２つのピンが図示されているが、より多く の又はより少ないピンを備えてもよく、ピンは硬貨の送り速度を幾らか低下させ る傾向があると考えられる。図示の実施例において、ピン１３２２ａ，１３２２ ｂは、約２インチ（約５ｃｍ）離隔し、第１シュート１３１０の中心線に対して 対象に設けられている。図示の実施例において、ピンは約０．５インチ（約１２ ｍｍ）の高さである。 制御可能なゲート１３２４は、第１５図に図示された硬貨の通過を阻止する閉 鎖状態から、硬貨又はその他の物体の通過自在な開放状態へ回転可能に第１シュ ート１３１０に対して横方向に取り付けられている。好ましくはゲート１３２４ は、例えば指を掴むことを回避するために樹脂から形成される。ゲート１３２４ の回転はソレノイド１３２６により制御される。ソレノイド１３２５は、コンピ ュータ又はその他の情報処理装置１６２８，１８７４（第１図）の如き制御装置 からの信号に応じて動作される。ゲートは、詰まりの検出に応じて、トロンメル 又はホッパ内への負荷の検出等の多くの 目的に応じて開閉制御される。図示の実施例において、ＬＥＤ又はその他の灯１ ３２８ａ，１３２８ｂの如き信号装置は、ゲート１３２４の開閉をユーザに示す ため（又は硬貨又はその他の物体の送り又は中止をユーザへ促すため）に設けら れる。送り又は中止の指示はコンピュータの画面（第１図）に表示されるが、指 示灯１３２８は、硬貨又はその他の物体の送りの間、ユーザがコンピュータの画 面よりもシュート１３１０の喉部を見ていることが多いため有用であると考えら れる。 第１シュート１３１０及びゲート１３２４の下流は、第２シュート組部品１３ １２である。好ましくは、第２シュート１３１２はその下流端よりもその上流端 がより大きな幅１３３０を有して漏斗効果を備える。好ましくは、硬貨の勢い及 び急速な落下を増大するために、第１シュート１３１０から第２シュート１３１ ２へ通る場合に、硬貨はカスケード即ち”滝のように落ちる”のである。一つの 実施例において、前記上流端での幅は約５．２インチ（約１３ｃｍ）、及び前記 下流端での幅は約２．５インチ（６ｃｍ）である。好ましくは、前記シュートの 深さは、前記上流端で約１インチ（約２．５ｃｍ）の深さ、前記下流端で約１． ５インチ（３．８ｃｍ）の深さとする如く、この方向の流れに対して増大する。 好ましくは、シュート１３１２は例えば摩擦，表面張力等の効果を抑制又は抑 止することによって、硬貨の動きを促進するように構成される。好ましくは、シ ュート１３１２の上面は、その何れかの面で接触する硬貨、即ち好ましくは多く てもその２箇所でシュート１３１２に接触する硬貨よりも大きい平坦な領域を有 していない。好ましくは、シュート１３１２の表面は、その縦方向軸１３３２に 直交する任意の平面に沿った曲線の無限の半径を有するように形成され、好まし くは硬貨の流れの方向に対して増大する曲線の半径を もつ。 好ましくはシュート１３１２は、突起，うね，貫通孔又はその他のあな等がな く、略平滑な上面を有している。一つの実施例においては、シュート１３１２は 、アセタール樹脂又は合成樹脂，ナイロンの如きポリアミドポリマ，E.I.Dupont de Nemours & Co．製のDelrin等の射出成形合成樹脂から成形される。前記シュ ートに用いることが可能なその他の材質は、金属，セラミック，ファイバーグラ ス，強化材，エポキシ，セラミック被覆，又はセラミック強化材等を含む。 第１４図で最も理解し易いように、谷部組部品１３１２は、硬貨をシュート１ ３１２からトロンメル組部品１３３８の第１開口１３３６内へ送る態様にされた 開口１３３４を定義するカラー１３３３で終結している。開口１３３４には上唇 １３４０が形成されている。図示の実施例において、トロンメル組部品１３３８ の第１開口１３３６は、トロンメル体１３１４に連結された第１端蓋１３１６に よって定義される。第１端蓋１３１６は、前記シュートカラーの軸受面１３４４ と嵌合する平滑な管状の軸受面１３４２を有し、後に詳述する態様に、トロンメ ル組部品１３３８の回転軸１３４６回りの回転を支持している。第１端蓋１３１ ６の外面は、駆動モータ１３５２によって駆動される駆動ギヤ１３５０と噛合す るギヤ１３４８が形成されている。駆動ギヤ１３５０は、トロンメル体１３３８ を単に把持することによる端蓋ギヤ１３４８の駆動ギヤ１３５０への手作業での 噛合、及び第１端蓋ギヤ１３４２の固定ギヤ１３４０への同時的な噛合自在に、 （好ましくは斜歯ギヤによって促進された）カラー１３３３と位置合わせされ、 ギヤ１３４８，１３５０を噛合するために要するべくトロンメル組部品１３３８ をその縦軸回りに回転し、及びシュートカラー１３３３に方へ押すために、好ま しく は固定軸受１３４４から十分に離隔される。同様に、トロンメル組部品１３３８ は、シュートカラー１３３３から離反する方向に引くことによって、駆動ギヤ１ ３５０及び軸受１３４４から手作業で分解される。好ましくは、第１６図及び第 １７図で最も理解し易いように、端蓋１３１６はスロット１８１２ａ，1８１２ ｂ，１８１２ｃ，１８１２ｄに夫々係合する弾性タブ１７１２ａ，１７１２ｂ， １７１２ｃ，１７１２ｄ、及びトロンメル１３１４の隅を捕らえるタブ１７１４ ａ，１７１４ｂ，１７１４ｃ，１７１４ｄを有する。 タブ１６１２ａ，１６１２ｂ，１６１２ｃ，１６１２ｄ，１６１４ａ，１６１ ４ｂ，１６１４ｃ，１６１４ｄの同様の構成は、スロット１８１４ａ，１８１４ ｂ，１８１４ｃ，１８１４ｄ、及びトロンメル１３１４の下流端の隅を捕らえ、 係合する。好ましくは、タブ及びスロット系１７１２ａ，１７１２ｂ，１７１２ ｃ，１７１２ｄ，１８１２ａ，１８１２ｂ，１８１２ｃ，１８１２ｄ、又はトロ ンメル１３１４及び第１端蓋１３１６は、端蓋１３１６，１３１８がトロンメル １３１４の第１及び第２端１６１６ａ，１６１６ｂに非可逆的に夫々連結され、 第２端蓋１３１８のタブ１６１２ａ，１６１２ｂ，１６１２ｃ，１６１２ｄ，１ ８１４ａ，１８１４ｂ，１８１４ｃ，１８１４ｄとは異なる。図示の実施例にお いて、前記下流タブ及びスロットは、双突起並びに単一の突起及び上流タブ及び スロットに応じた開口を有する。好ましくは、タブ１７１２Ａ，−Ｂ，−Ｃ，− Ｄ，１６１２Ａ，−Ｂ，−Ｃ，−Ｄの弾性は、端蓋１３１６，１３１８が通常の 使用中にトロンメル１３１４に確実に連結され続けるようなものであるが、後述 する如く例えば清掃のために、特別な工具の使用なしに、好ましくは如何なる工 具も使用することなく、手作業で取り外されるようなものである。好ましくは、 端蓋１３１６，１３１８は、アセタール樹脂，ナイロン，Delrln等 の合成樹脂から成形される。好ましくは、両方の端蓋１３１６，１３１８及び軸 受面１３４４，１３６０は、合成樹脂から成形され、端蓋１３１６，１３１８を Delrinから、軸受面１３４４，１３６０をナイロンから成形するなど、異なる合 成樹脂が軸受面への接触に用いられる。これにより、前記トロンメルの摩擦を低 減し、回転を促進すると考えられる。 第１８図で最も理解し易いように、トロンメル１３１４は４つの矩形壁１８１ ６ａ，１８１６ｂ，１８１６ｃ，１８１６ｄから形成され、実質的に正方形断面 を有している。第１８図において、内部羽根は解り易いように取り外されている 。トロンメル１３１４は、該トロンメルからのゴミの通過又は排出自在に、また 好ましくは図示の如き複数のこのような孔１８１８を有する少なくとも１つの孔 を備えている。孔１８１８は、最小の硬貨（又はその他の判別すべき物体）の通 過を阻止すべく十分小さくなっている。一つの実施例において、前記装置が米国 の硬貨に関連して利用される場合、孔１８１８は、米国の１０セント硬貨の通過 を阻止すべく、約０．６１インチ（約１．５ｍｍ）の直径を有する。図示の実施 例において、前記孔は、約０．７インチ（約１８ｍｍ）の縦横相互間隔１９１６ ａ，１９１６ｂを有している。孔１８１８の数，密度，及び配置は、図示した以 外にも、多数の仕様がある。多くの要因が、前記孔の数，密度，及び配置に影響 する。例えば、前記孔の構成は、トロンメル１３１４の全体的な強度及び安定性 に影響し、前記孔の構成は、トロンメル１３１４を形成するために用いる異なる 材質の特性に合わせて調整する。第１８図に示した構成は、トロンメル１３１４ の所望の構造上の完全さ及び頑強さを維持しつつ、比較的大きい全孔領域（ゴミ の除去を促進するために）を提供すると考えられる。縦横における孔の図示した 配置は安定性に寄与すると考えられるが、も っとも６角形状に配置した中央の孔，無作為に配置された孔等の如きその他の構 成も可能である。第１８図の構成において、全ての前記孔は同一の大きさである が、様々な大きさの（扱う最小の硬貨の通過を阻止する最大の孔より小さい）孔 を設けることは可能である。実質的にトロンメル１３１４の全内面に亘って孔１ ８１８を配することが好ましいが、望むのであれば、前記トロンメルの幾らかの 領域を実質的に孔なしとすべく、孔を配置することも可能である。 図示の実施例において、窪み１８はトロンメル１３１３の内部領域へ僅かに突 出して形成されている。窪み１８２０は、（表面張力−誘起粘着の如き）粘着及 び／又は硬貨と前記トロンメルの内側面との摩擦を回避することによって、処理 能力を促進すると考えられる。前記窪みは、前記トロンメルの壁に顧客の硬貨が 粘着し、前記顧客の信用を失うという結果になることを低減すると考えられる。 前記窪みは、前記トロンメルの表面に対する硬貨表面のかなりの領域に亘る硬貨 の面対面接触を阻止又は軽減すると考えられ、従って、図示の実施例において、 窪み１８２０は、実質的な領域の平坦な領域が生じる（孔間の領域の如き）前記 内側面の任意の場所に配置される。その他の形状，大きさ，突起の位置及び配置 ，うね，指状突起等は、処理能力の促進に有用である。 本発明の一つの実施例に係るトロンメルの構成は、第１９Ａ図から１９Ｄ図に 図示されている。図示の実施例において、前記トロンメルは、ピアノヒンジ１９ ０４、又はクリップ，ねじ，相互接続タブ及びスロットの如き、その他の回転装 置のような例えばヒンジによって回転自在に連結された２つの継手１９０２ａ， １９０２ｂから形成されている。ヒンジ１９０４は、第１８図に示した閉動作構 成及び第１９Ａ図から１９Ｄ図に示した開動作構成（例えば、メンテナンス用に ）の間の”はまぐり”状として前記２つの継手１９０ ２ａ，１９０２ｂを再構成させている。ヒンジ１９０４に対角線上に対向するエ ッジ１９０６ａ，１９０６ｂは、干渉する態様に弾性をもって対向する端の対応 した領域１９１０ａ，１９１０ｂ，１９１０ｃ，１９１０ｄに係合するタブ１９ ０８ａ，１９０８ｂ，１９０８ｃ，１９０８ｄの如きラッチ装置に嵌合される。 端蓋１３１６，１３１８は、動作の間、前記トロンメルを前記閉構成に維持すべ く更に補助する。 前記トロンメルの寸法は、前記トロンメルの構造的要求と合わせて、所望する 能力及び処理能力に基づいて選定される。図示の実施例において、前記トロンメ ルは、約１０．６インチ（約２７ｃｍ）の長さ１９１２を有し、各壁は約２．９ インチ（約７．５ｃｍ）の実用幅１９１４を有している。 一般に、トロンメルの回転中に、硬貨を（例えば、前記トロンメルの最低面に 隣接した塊を殆ど転動させる又は転倒させないのに対して）少なくとも前記トロ ンメルの内部の少なくとも一部分を通って自由落下させる又は少なくともこれを 促すトロンメルを備えるのが好ましい。従って、好ましくは前記トロンメルは、 その回転に伴って、硬貨を持ち上げ、前記トロンメルの内部の少なくとも一部分 を通って高いところから前記硬貨を落下させるのを補助する。数多くの形態のト ロンメルが所望する硬貨の持ち上げ又は自由落下をなすと考えられる。例えば円 形断面を有するトロンメルは、実質的な持ち上げ又は自由落下なしに、（たとえ 転倒の際でも）低い面に隣接した硬貨を残す傾向があることが判っている。平坦 面及び／又は角を限定する（例えば、複数の面が一つの角で突き当たる）トロン メル断面を提供することは、硬貨の持ち上げ又は自由落下を補助すると考えられ る。図示の実施例において、前記トロンメルは、実質的に正方形断面を有し、従 って４つの実質的な平坦面及び４つの角 を限定している。平坦面なしの角を有する断面及び／又は４つより多い又は少な い平坦面をもつ断面を含むその他の断面は、少なくとも幾らかの持ち上げ又は自 由落下を提供すると考えられる。（二等辺三角形断面の如き）非一般的な、又は 星形断面の如き部分的な凹部を有する断面は、使い方によっては利用価値がある 。その他の候補の断面は、三角形，五角形，六角形，八角形，半円形，矩形，（ ３つ以上の円又は楕円の円弧が交わることによって定義される如き）膨張形又は 枕形の断面形状，楕円，放物線，双曲線等の如き様々な非線形によって定義され る面を有する断面を含む。図示の実施例は、実質的にその縦軸に沿って一定な断 面を有するトロンメルを備えているが、テーパ又はフレア断面の如き前記縦軸に 沿って変化する断面を有するトロンメルを備えることもできる。多くのトロンメ ルの構成が動作可能であり、各々は幾つかの状況においては或る利益をもたらす が、図示の構成は、低製造コスト，利用し易さ，少ない部品点数，広い材質選択 肢，並びに設計，製造，及びメンテナンスのし易さを少なくとも提供すると考え られる。 所望の硬貨又はその他の物体の持ち上げ又は自由落下の振舞いに寄与すると考 えられるもう一つの特徴は、トロンメル１９２２ａ，１９２２ｂ，１９２２ｃ， １９２２ｄ，１９２４ａ，１９２４ｂ，１９２４ｃ，１９２６ａ，１９２６ｂ， １９２６ｃ，１９２６ｄ，１９２８ａ，１９２８ｂ，１９２８ｃ，１９２８ｄの 内部へ突出する一又は複数の羽根の設備である。羽根を縦軸１９３２を通過する 面に対して約１５°１９３０の如き角度に配置することによって、前記羽根は硬 貨の持ち上げ又は自由落下を提供するばかりでなく、前記硬貨の排出領域１３０ ８方向への移動をも補助すると考えられる。（前記トロンメルの内側面に対する ）横方向の位置が単一的に変化する一又は複数の羽根を備えるが、このような構 成は、前記羽 根の横方向位置が非単一的に変化する構成ほど、排出部１３０８への硬貨の移動 を補助することに効果的ではないと考えられる。図示の実施例において、これは 前記羽根を、縦位置１９３６ａ，１９３６ｂ，１９３６ｃ，１９３８ａ，１９３ ８ｂ，１９４０ａ，１９４０ｂ，１９４０ｃ，１９４０ｄ，１９４２ａ，１９４ ２ｂ，１９４２ｃのその間にて非連続部又は節部を限定する幾つかの従属部又は 断片で備えることにより達成される。どのような理論にも縛られることは望まな いが、前記トロンメルの隣接する側の前記節部が同様の縦方向位置にある構成は 、排出端１３０８への硬貨の所望する運搬を助長するわけではない。従って、節 部１９３６ａ，１９３５ｂ，１９３６ｃ，１９３８ａ，１９３８ｂ，１９４０ａ ，１９４０ｂ，１９４０ｃ，１９４２ａ，１９４２ｂ，１９４２ｃは、一つの面 上に定義される前記節部が隣接面に節位置とは異なって、好ましくは、図示の如 く全ての他の面の節部位置とは異なって縦位置にあるように構成されることが好 ましい。図示の実施例において、１５個のうち１１個の羽根断片は、断片部１９ ２２ａ，１９２２ｄ，１９２６ａ，１９２８ｄをより短くしておく所望する節部 オフセットを伴った同一長さ（図示の実施例において、約２．７インチ又は約６ ．８ｃｍ）である。 図示の実施例において、羽根は別個に形成され、前記トロンメルの内側面に取 り付けられている。好ましくは、取り付けは、前記羽根の下面から突出し、前記 トロンメルの表面に形成されたスロット（図示せず）に係合するタブ（図示せず ）を介してなされる。図示の実施例において、リベット１９４８は取り付けに用 いられる。取り付けは、締まり填め，ボルト及びナット，溶接，ろう付け，半田 付け，粘着によってなされ、又は羽根は前記トロンメルと一体成形されてもよい 。一つの実施例において、前記羽根は、前記トロンメ ルの表面を形成するのに用いた材質と同様の材質、好ましくはステンレス鋼から 形成されるが、合成樹脂，ファイバーグラス，セラミック等も用いることが可能 である。 一つの実施例において、第１９Ｅ図に示す如く、前記羽根は前記トロンメルの 内部へ約０．４５インチ（約１．２ｃｍ）の距離１９５２突出している。図示の 実施例において、（上から０．２インチ（約５ｍｍ）の如き）上部１９５４は隣 接するトロンメルの表面に対する直角１９５８から（例えば、約４５°で）角度 付け１９５６されている。角度付け部１９５４は、トロンメルの回転に際してよ り高く（角度付けされていない羽根と比較して）前記硬貨を持ち上げるのを補助 すると考えられる。 図示の実施例において、１３０８における排出へ前記硬貨を移動するのを補助 する羽根の使用は、図示の構成が実質的に水平な縦軸１３４６を示すので実用的 である。もし望むのであれば、装置は、例えば排出部１３０８への硬貨の移動を 補助するために排出端１３０８へ傾斜する如く、回転軸１３４６が前記水平から 離隔するように構成することができる。回転軸１３４６の前記傾斜又はその欠落 は、第２端蓋１３１８の管状軸受面１３６２と係合する下流軸受１３６０の配置 によって決定される。好ましくは、軸受のリング１３６０は、ナイロン又はDelr inの如き合成樹脂から成形し、好ましくは第２端蓋１３１８の軸受面１３６２の 材質とは異なる材質から成形する。第２端蓋１３１８はトロンメル組部品１３３ ８から排出された硬貨又はその他の物体を通す開口１３６４を定義する。 排出軸受１３６０は、端壁１３６６によって定位置に保持される。図示の実施 例において、端壁１３６６は、トロンメル組部品１３３８が例えば清掃又はメン テナンスのために引き出せる１３６８ように端壁１３６６を移動自在に、フレー ム１３６８に取り付けられて いる。図示の実施例において、端壁１３６６は、レール１３７４ａ，１３７４ｂ ，１３７４ｃ，１３７４ｄに填まる足１３７２ａ，１３７２ｂに、係合方向１３ ７６ａ又は離隔１３７６ｂ方向へ摺動自在に連結されている。ばね１３７４ａ， １３７４ｂは、通常、足１３７２ａ，１３７２ｂを、つまり壁１３６６を係合方 向１３７６ａへ付勢する。ばね１３７８ａ，１３７８ｂは、通常の運転中に、ト ロンメル体１３３８を係合位置（例えば、第１３図に示す位置）へ確実に維持す るのに十分なほど強固となっているが、排出部１３０９を離隔方向へ手作業にて （例えば、特別な工具なしに、好ましくは工具を使用することなしに）、メンテ ナンス，清掃，交換，検査等のためにトロンメル組部品１３３８の離隔及び引出 しを阻止するのに十分なだけ移動自在としてある。好ましくは、限界ねじ１３７ ７ａ，１３７７ｂは、ばね１３７８ａ，１３７８ｂの力で軸受１３６０が端蓋１ ３１８へ押し付けられ、摩擦が増加することを阻止するための停止を提供する。 図示の実施例において、トレイ１３８２は、該トレイを取り外す１３８５べく摺 動する態様に連結された２つの部分１３８３ａ，１３８３ｂから形成される。前 記トレイの取り外しは、例えはスペースが狭い或る構成におけるトレイ取り外し を補助するのに有用であると考えられる。好ましくは、トレイ１３８２は、トレ イを空にすることが、通常の予期される使用において約２週間に一度よりも多く 要求されないだけの十分な許容量を有する。軸受のリング１３６０の離隔又は移 動を許容し、ヒンジ又は揺動運動を提供するような他の形態を用いることは可能 である。図示の摺動は、例えば縦方向に必要なスペースを低減又は最小化しつつ 、前記フレームの開放底１３８２を通しての、トロンメル１３３８の取り外しを 自在にすると言える。図示の実施例において、また、排出シュート１３７４は前 記トロンメルの排出開口に隣接して設けられ ている。図示の構成においては、排出シュート１３７４は、前記トロンメルから 排出された硬貨を実質的に下方１３２０へ導く。テーパ領域１３７８は前記硬貨 を導くのを補助する。 好ましくは、トレイ又はその他のコンテナ１３８２は、トロンメルゴミ開口を 通過するゴミを捕獲すべく、トロンメル組部品１３３８の真下に配置される。好 ましくは、トレイ１３８２は、容易に（例えば、中身を空にする，清掃する，及 び／又は前記装置の下側部分へアクセス自在とするために）取り外せるように構 成される。図示の実施例において、第１端１３８４は、フレーム１３６８上に形 成されたレール又はリップ１３８２に係合し、対向端１３８６は、前記フレーム の対向側のばねクリップ１３９０ａ，１３９０ｂに係合すべく上方へ回転される 。 一つの実施例において、長物トラップ２０００（第２０図）は、アイスキャン ディーの棒の如く、長く、比較的堅い物体の前記トロンメルへの挿入を阻止する のを補助すべく、投入トレイ１４０２及びトロンメル１３０６の間に配置される 。図示の実施例において、前記長物トラップは、第１の、直立壁２００２及び、 幾らか下流側に、第２の、下降壁２００４を有している。第２１図に示す如く、 堅く長い物体２００６を挿入するどのような試みも、物体が床領域２００８へ接 触し、更なる通過を阻止するという結果になる。 運転に際して、第１３図〜第２１図の実施例のユーザが硬貨の塊を、好ましく は一度に全て投入トレイ１４０２内に配置する（典型的にはゴミ又はその他の非 硬貨物体を伴う）。前記ユーザは、該ユーザが硬貨判別を望むことを機械に報知 すべくボタンを押すように促される。以後、コンピュータは投入ゲート１３２４ を（ソレノイド１３２６を介して）開放させ、硬貨の供給を開始すべく前記ユー ザに促すために信号器を点灯する。ゲート１３２４は開放されると、 モータ１３５２がトロンメル組部品１３３８の回転を開始すべく起動される。前 記ユーザは、典型的には、トレイ１４０２の少なくとも一部分を持ち上げること によって、及び／又はピーク１４１４を越えて硬貨を手作業で供給することによ って、ヒンジ１４１４により限定されるピークを越えて硬貨を移動させる。前記 硬貨は、ゲート１３９６（典型的な硬貨の厚さの約３．５倍に等しい開口を定義 することによって、典型的には溜まる硬貨の数が所定の数以上通過するのを阻止 すべく設定される）を通過する。硬貨は、ピン１３２２が宝くじ券等の如き或る 長い物体の通過を阻止する第１谷１３１０を下方へ移動する。長物トラップ（も しあれば）は、アイスキャンディーの棒の如きその他の種類の物体の通過を阻止 する。硬貨は、第２谷又はシュート１３１２を流れ落ち続ける。硬貨は、シュー トカラー口１３３４を通過し、回転するトロンメル組部品１３３８の内側へ移動 する。回転する組部品１３３８の中では、前記硬貨は、前記トロンメルの内側の 少なくとも部分的に通って、好ましくは前記トロンメルの中での平坦面，角，及 び／又は羽根の設備に応じて、少なくとも部分的に持ち上げられまた自由落下さ れる。前記硬貨が自由落下し、又は回転するトロンメルによって攪拌されると、 ゴミの粒子又はその他の非硬貨物体は前記トロンメルの孔を通過し、トレイ１３ ８２内へ落下する。硬貨は、もしあれば、例えば羽根の角度付け配置及び前記ト ロンメルの傾斜に応じて、前記トロンメルを通って移動する。一般に、角度を大 きくすればするほど滞留時間が短くなり、前記硬貨の洗浄又は持ち上げは低下す る。従って角度の選択は、完全な洗浄の要望と（より高い処理能力に寄与する） 短い滞留時間の要望との間の妥協を要する。図示の構成は、前記トロンメルが約 ３６ＲＰＭで回転した場合、及び典型的な米国硬貨を混在させた場合、約１０秒 の硬貨滞留時間を提供する。これらの状態の もと、通常の使用における処理能力は、１分当たり硬貨約６００個以上を維持す ることになる。構成及び運転状態は、所望の耐久性，寿命，及びメンテナンスコ ストによる構成的制約の範囲内で、例えば前記トロンメルの大きさ，長さ，又は 容量を変更すること，回転数を増加すること，羽根の構成又は角度を変更するこ と等によって、処理能力を向上又は低下すべく調整可能である。少なくとも部分 的に洗浄された後で、前記トロンメルの第２開口１３６４を排出された前記硬貨 は、排出シュート１３７４により、硬貨搬送／判別装置のホッパの如き下流部分 への排出方向１３２０へ導かれる。 好ましくは、前記装置の運転は、モータ１３５２の引込み電流を監視すること によって、監視される。この構成においては、引込み電流の急激な増加又はスパ イクは、トロンメル組部品１３６８の好ましくない負荷及び／又は詰まりを示す ものとされる。この装置は、トロンメルの回転を止めようとするためにモータ１ ３５２を停止させることによる、及び／又は前記モータを逆回転させることによ る、又は詰まりを解消しようとするために定期的にモータの回転方向を変えるこ とによるような、詰まりの検出に対応するための様々な方法で構成される。詰ま り又は好ましくない負荷は、磁気的，光学的，又は機械的センサの如きその他の 装置によっても検出することが可能である。一つの実施例において、詰まり又は 好ましくない負荷が検出された場合、例えば、ゲート１３２４を閉鎖及び／又は ”送り停止”指示器１３２８ｂを点灯することによって、硬貨の送りは停止又は 抑制される。 第３図〜第１２図の実施例に話しを変えて、第３図において、孔開きトレイ１ ４０２は、（トレイ１４０２を揺動軸１４１４回りに持ち上げるのによって）こ れへスロット３１２を介し、例えば制御可能なゲートであるゲート３１４を通過 し、シュート３１６を介し て穴明き壁シリンダ３１８へ硬貨を移動する装置を備える。好ましくは、穴明き 壁シリンダ３１８は、その縦軸３２４回りの第１方向３２２へ回転可能とする如 く、これへ与えられた硬貨の相対動作を補助する又は生じさせるように構成され ている。様々な回転数が用いられる。好ましくは、１分間に硬貨約１００個、好 ましくは少なくとも１分間に硬貨２００個、更に好ましくは少なくとも１分間に 硬貨約６００個以上の速度の如き、前記シリンダを通過する高い送り速度が達成 される。 好ましくは、シリンダ３１８の表面又は壁に形成された貫通孔又は孔３２６は 、計数装置によって計数されるべき最小の硬貨の、孔３２６の通過を阻止又は回 避すべく、形成され又は大きさが決められる。様々な孔又は開口の大きさ及び形 状が可能であり、硬貨の大きさ又は直径に応じて、及び幾つかの場合には転倒速 度又は回転速度に応じて決定される。一つの実施例において、長円形開口が設け られており、幾つかの実施例においては、非硬貨物質の除去を更に補助するのに 有用であると考えられる。 好ましくは、開口３１８は、より小さい硬貨の送り速度を、望まれずに変更又 は阻害することなしに、大きい非硬貨物質を受容することができる大きさである 。数多くの要因が孔の大きさの選定に影響する。後述の如く、内部羽根，フィン ，うね，及びその他の突起は、例えば前記シリンダの内側面に配置され、そこに は取り付ける又は形成すべきこれらの突起を許容する十分な残留領域がなければ ならない。前記孔の大きさ及び／又は間隔及び／又は前記孔の並びは、シリンダ ３１８の強度又は負荷容量に影響する。非硬貨屑の除去は重要であり、大きな空 表面領域（シリンダ３１８の全ての孔の全表面領域）を有することは、大きく， 高比重の，及び／又は奇妙な形状の物体を含む大きい物体を取り除く効率を増大 させる傾向が ある。しかしながら、ドラムにおいて孔に占有される全体の領域は可能なだけ大 きいことが望ましいが、前記シリンダが構造的完全さを失わせるほど大きくある べきではなく、望む負荷容量よりも小さく、及び／又は不要な破壊又は故障の対 象とならないようにする。 多くの異なる材質がシリンダ３１８の形成に用いられ得る。一つの実施例にお いて、前記シリンダは溶てんウレタンから形成され得る。一つの実施例において 、縦の鋼及び／又はステンレス鋼の管類がタンブラシリンダ３１８に用いられる 。好ましくは、前記管は、Ｔ−３０４，Ｔ−３１６，及び／又はＥＬＣグレード 鋼の如きステンレス鋼から形成されるような非磁性体である。非磁性タンブラを 設けることによって、シリンダ３１８が鉄製硬貨及び／又は鉄性の非硬貨物質を 取り除くために設けられる磁石（図示せず）の如き装置と干渉するのを回避する 。ドラム３１８の厚さは、望まれる硬貨容量又は負荷受容能力，望まれる寿命及 び／又は望まれる磨耗係数を実現するように選定することができる。一つの実施 例において、シリンダ３１８は波形とされた渦巻状の抱え継ぎ管類から構成され ている。この実施例は、刃又はフィンを、高強度及び／又は高圧力差を提供する と考えられる渦巻状の継ぎに隣接して位置すべく構成することが可能であり、従 って、前記シリンダの壁の厚さ及び全体の質量を、他の形態で要求されるよりも 減少させることができる点において特に有用である。好適な管類はミシガン州の アダにあるPerforated Tubes Incorporatedから手に入れることができる。 好ましくは、一又は複数の突起がシリンダ３１８の内部に内側へ延設される。 第４図に示す如く、斜刃４０２を設けてもよい。前記刃は、シリンダ３１８が回 転されている３２２場合に、より低い位置からより高い位置へ硬貨を持ち上げ、 シリンダ３１８内で硬貨の上位置まで持ち上げられた硬貨を解放するなどして、 前記硬貨の移 動を補助する。さらに、図示の実施例において、螺旋形４０２の前記刃は、前記 硬貨をホッパ３３４の如き後又は下流装置の方向３３２へ搬送する。この形態に おいて、第３図の実施例におけるシリンダ３１８の軸３２４が水平であるにも拘 わらず、重力送りに依る必要なく、硬貨は方向３３２へ移動される。このような 構成は、前記装置に要求された垂直な範囲３３６を最小化することにおいて有用 である。もし望むならば、タンブラシリンダ３１８は例えば第５図のように傾け られ、また、もし望むならば、重力送りが硬貨の移動を補助するのに用いられる 。 様々な材質が、シリンダ３１８の内部表面及び／又は突出部４０２を形成又は 被覆するために用いられる。テフロンの如き低摩擦又は非粘着材は、硬貨又は非 硬貨物質のタンブラ３１８への不要な粘着を回避すべく用いられる。一つの実施 例において、硬貨及び非硬貨物質と接触する面は、タンブラ３１８へ与えられた 材料による腐食及び／又は反応を回避すべく、化学的に抵抗性があり及び不活性 である。一つの実施例において、前記面は、前記硬貨及びその他の材料によって 常に衝撃を受けるので、耐久性がある。用いられる耐磨耗材質は、シリコンカー バイド，又はその他のセラミック材，鋼，炭素含浸又は炭素繊維又は繊維含浸鋼 又はセラミック又は炭素含浸泡沫，チタニウム，アルミニウム又はその他の金属 ，ナイロン，塩化ポリビニール又はその他の合成樹脂又は樹脂等を含む。一つの 実施例において、タンブラ３１８は、吸収，吸収トラッピング又は水分分散，油 ，高分割粒子等を備えている。一つの実施例において、タンブラ３１８のフィン ，刃，又は表面は、時間とともにすり減るように設計されており、硬貨のコンデ ィショニング，洗浄，研磨を補助するか、又は前記硬貨のコンディショニングを 行なう材質を含むように製剤化されている。例えば、乾シリコン潤滑剤は、製剤 に、 又は硬貨を補助又は研磨する研磨剤に含まれる。一つの実施例において、前記フ ィン，刃，又はその他の突起は、機械的動作，研磨，つやだし，又はその他の特 性を向上させるために、又は損耗により交換が必要であれば、形状又は材質につ いて望むように交換又は変更可能なように着脱自在とされている。もし、前記タ ンブラの突起又は表面が研磨材質を与えなくとも、前記硬貨の互いの研磨又はつ やだし動作を幾らか達成できると言える。時間とともに自己破壊又は崩壊する材 質は磨耗のみを示すだけでなく、洗浄研磨器を授けるためにも用いられ、また前 記硬貨の洗浄を助けることを授けるためにも用いられ、これだけでなく、搬送機 構，ホッパ，センサ，及び計数機構及び機械装置全般のその他の機構を結果的に 洗浄することを授けるため用いられる。 タンブラ３１８の回転を受容する数多くの装置が用いられ得る。前記タンブラ 組部品は、ピローブロック７０２（第９図），ローラ支持７０４ａ，７０４ｂ， ７０４ｃ端蓋７０６によって支持され、並びにローラ又はころ軸受５０２ａ，５ ０２ｂ，５０２ｃ，並びに溝又は環状凹部５０４に係合するブラケット，並びに その他の軸受面７０８を備える。望むならば、例えば、メンテナンス，修理，検 査等のために、例えばシリンダ３１８の取り付け又は取り外しに適応すべく、一 又は複数のローラ５０２ａが揺動自在に又はスプリング入り５２４になっている 。洗浄又は交換が容易であり、又は詰まりを解除することができるように、前記 タンブラの取り外しが容易な構成とすることは特に望ましい。 数多くの装置が回転自在に取り付けられたシリンダを駆動するために設けられ る。前記シリンダは、歯付きプーリ又はギヤ７１０に連結される。前記歯付きプ ーリ又はギヤ７１０は、交流又はＤＣギヤモータの如きモータに繋げられたギヤ トレイン又は歯付きベルト を介して駆動される。第９図の実施例において、交流ギヤモータ８０２は、孔開 きシリンダ８１０と同軸の歯付きプーリ８０８の如きプーリに係合する歯付きベ ルト８０６を駆動するプーリ８０４に繋げられた軸を有している。適したベルト ，モータ，又はプーリは、例えばSDT component companyから手に入れることが できるものである。 一つの実施例において、貫通孔３２６を通過移動する物質は、トレイ又はその 他の受領域内にて受けられ、好ましくは中身を空にする及び／又は清掃する３３ ８ために、容易に取り外せるのがよい。第３図に示した実施例において、トレイ ３３８はタンブラ３１８のみから吐出された物質を受け、そして分離トレイ３４ ３は傾倒トレイ１４０２の貫通孔を通過する物質を受け、望むならば、単一のト レイ又はその他の受け具が両方の目的に合わせて設けられる。 好ましくは、タンブラ３１８又はタンブラ組部品は、前記ドラムへ或る非硬貨 物質を引き付ける不都合な効果を有し得る静電気の蓄積を回避すべく適切に接地 される。導電又は非静電被覆又は部品がドラム３１８の製作に用いられる。好ま しくは硬貨の通路及びタンブラに沿った全ての材質が導電性であり、また接地さ れる。一つの実施例において、クリスマスの花環と同様の多突起付き伝導性電化 収集体が静電気を収集又は分散するのに用いられる。 一つの実施例において、前記装置は、より軽く、低比重の非硬貨物質を除去す ることを補助すべく、前記タンブラの中身を通過する空気又はその他の流体の流 れを備えるように構成される。エアフロ−装置は、真空装置は、幾つかの環境に おいて、望ましくない量の雑音を生じるが、正圧装置，負圧装置又は真空装置， 又はその両方を有する。好ましくは、吸引器の場合には、フィルタ又はフィルタ バッグが物質を捕らえるために設けられる。正圧の空気は、タンブ ラチャンバの送り端３４２にあるフィルタを通過するように構成される。一つの 実施例において、清浄された空気は前記装置を通って流れ、追加の空気の流れが 水分及び熱を分散させるのに用いられる。適した濾過系は、郵便番号６０１８１ 、イリノイ州のヴィラパークにあるNikro Industriesから手に入れることができ るものである。一つの実施例において、フィルタは、水揚げ８８インチ，１分間 に９５立方フィート，１．２５馬力であるＭＩＬ−Ｆ−５１０７９及びＭＩＬ− Ｆ−５１０６８の規格に適合するのに用いられる。一例として型番ＤＣ００２８ ８がある。 一つの実施例において、低背圧エアフィルタ系が用いられる。この系において は、ファンがタンブラ３４４の硬貨排出端に隣接して取り付けられ、吸引ホース が硬貨投入端３４２に隣接して配置される。前記吸引ホースの吸入端は、吸入の 動力となるファン又はその他の装置への損傷を回避すべく篩われるか又は濾過さ れる。好ましくは、前記系に少しの背圧が存在し、前記硬貨が転倒されるときに 、比較的大きな量の空気が通過する。一つの実施例において、孔開きシリンダ３ ２６は、空気の流れを望む逆流方向３３４へ導くのを補助すべく、ハウジングに よって覆われ、密封される。前記ハウジングは、廃棄物除去トレイ３３８ととも に密封された半シリンダの形状であってもよい。このようなハウジングは、好ま しくは前記タンブラ装置の雑音を減少又は消滅するのに有用である。 一つの実施例において、矩形又はその他のモジュール式ハウジング３１２内の 送りトレイ１４０２に沿って含まれた如き実質的なモジュール式である。好まし くは、前記モジュール式の設計は、タンブラを現有しない旧式の装置を改良する ように構成される。例えば、第１図に示した如き装置は、第２図に示した矩形ハ ウジングを取り除き、第８から第１１図の矩形モジュール式ユニットに交換する こ とによって改良される。一つの実施例において、管状のタンブラは、２つの半管 状を合わせたポリウレタン部品から形成されている。 本発明は数多くの特徴及び実施例を有している。一つの実施例によれば、本発 明は、硬貨から非硬貨物の分離に用い、少なくとも第１開口を有するコンテナを 備えた前記硬貨計数装置のセンサ機構へ前記硬貨を搬送するのに先立って硬貨計 数装置に用いる硬貨攪拌器を有している。この実施例において、前記硬貨攪拌器 はチューブを有している。前記チューブは、実質的にその縦軸回りに回転自在と することによって動作可能とされている。前記チューブは穿孔される。孔開きチ ューブは、最小の希望する硬貨の通過を阻止すべく構成された最大の貫通孔サイ ズを有している。複数の突起は、前記硬貨攪拌器の表面から内側へ延設される。 前記攪拌器は、少なくとも第１斜羽根を有している。前記攪拌器は、前記攪拌器 を通って空気の流れを生成するために構成された少なくとも第１ファンを有する 。 一つの実施例によれば、硬貨の判別に用いる硬貨調質装置は、第１領域内に複 数の硬貨を受け入れ、非硬貨物質の除去を補助すべく、受入れた硬貨を転倒する 装置と、該硬貨を前記受入装置を通って移動させる装置とを有している。前記装 置は、前記複数の硬貨の中に硬貨調質剤を投与する装置を有する。一つの実施例 において、前記硬貨調質剤は、潤滑剤及び研磨剤から構成されるグループから選 定される。一つの実施例において、硬貨調質器は改良に適応すべき実質的にモジ ュール式である。前記装置は、硬貨の動作の逆流方向である少なくとも第１方向 に空気の流れを導くべく構成された装置を有する。前記装置は、感知可能な雑音 を低減する前記硬貨調質装置を囲むハウジングを有する。前記装置は、前記硬貨 調質を介する空気の流れを提供する真空装置を有する。前記装置は、前記調質装 置を通る空気の流れを提供する真空装置を含んでいる。 一つの実施例において、本発明は硬貨を洗浄する方法を提供するものであり、 側壁に穿孔された回転自在に取り付けられた管内へ前記硬貨を与え、非硬貨物質 を除去すべくその縦軸回りに前記管を回転し、回転する管を介して第１縦方向へ 硬貨を移動し、及び前記回転する管を介して空気を流すことを有している。 上述の見地において、本発明の多くの優位点が分かる。第１３から第２１図の 実施例は、比較的高い処理能力，比較的低い雑音，並びにメンテナンス，交換， 検査，及び／又は清掃の容易さの提供を維持しつつ、硬貨の完全及び効果的な洗 浄を特に提供すると言える。この実施例は、硬貨の前記装置との面対面接触の可 能性を低減又は最小化することによって、図示の硬貨の通路に沿っての硬貨の粘 着又は速度低下を回避するのに有用である。前記装置は、設計，組立，製造，設 置，及び／又メンテナンスするのに比較的高価ではなく、打ち抜き，孔開け，射 出成形等の如き一般的な合成樹脂又は金属板の製造工程によって、多くの部品が 形成されるように構成する。好ましくは、前記装置は、現存の現役装置を改良す ることが容易なように、又は製造設備を現存装置の製造から本発明に係る装置の 製造へ切替えるのが容易なように、以前の又は現役の装置と互換性がある形状， 寸法，及び”フットプリント”で構成される。 本発明は、硬貨を判別，計数，分類，判別，及び／又は処理する，並びに投入 送り，搬送，及び／又はホッパ装置における詰まりを低減する装置の精度，耐久 性，及び信頼性を向上すべく、きれいな硬貨を送り出す経済的な装置及び方法を 提供する。この装置は、セルフサービス硬貨処理装置の自己洗浄する装置及び方 法を提供する。本発明は、非硬貨屑を除去する転倒機械攪拌装置を得るものであ る。前記装置は、判別，計数，分類，又は搬送部品のメンテナンスを行なうため に、硬貨計数装置を停止し続けるような特別な手間の必要 性を低減又は排除する。前記装置は、好ましくはタンブラの内側にある磨耗表示 内部フィン又はその他の突起の如き、磨耗表示部品を提供する。好ましくは、前 記突起又はその他のタンブラ部品は、潤滑剤及び／又は研磨剤又は研磨剤混合物 を分け与えることができるようになっている。好ましくは、前記装置は、過剰な 水分又は液体，油等を吸収剤，吸収又は乾燥剤部品又は前記タンブラのフィン又 は表面の特性を介して除去するために、前記タンブラ内に液体又は水分除去装置 を備える。一つの実施例において、部品は、（前記排出口を出るには大き過ぎる ボール又はその他のものの如き）ものを取り除くための浮動又は遊動挿入、及び ／又はトラップされた及び／又は落とされたものを取り除くフィンガーレーキの 如きトラップされたものを、取り除くか又は除去するために設けられている。 本発明の多くの変更及び改良したものが用いられる。本発明は硬貨を洗浄する ことに関して有用であるように根本的には記述してあるが、本発明の幾つか又は 全ての特徴は、規則的な形をしたもの（例えばゴルフボール），不規則的な形を したもの（ねじ，ナット，ボルト，くぎ等の如き）、及び同様な製造物の、その 他の種類の装置の洗浄に関して用いることができる。一つの実施例において、前 記装置は、コンピュータによって制御されるが、プログラム不能な又はハード配 線された制御装置，適用限定集積回路（ASICS）等の如きその他の制御装置を用 いることもできる。上述において、前記トロンメルの壁の範囲内に保持されたも のは洗浄されるべき物体として記述され、前記トロンメルの壁における前記孔を 通過する物質は”ゴミ”として記述されているが、前記装置は反対の構成、即ち 前記トロンメルの壁を通過する比較的小さい物体を取り戻し、前記トロンメルの 壁の範囲内に保持された大きい物体を廃棄するために用いることも可能である。 同様に、前記装置は何れも廃棄すべきで ない小さい物体から大きい物体を分離することに用いることが可能である。 上述において、（前記シュートの面及びトロンメルの内側面の如き）数多くの 面は、硬貨の運動又は流れを低下又は停止すること（摩擦，粘着，表面張力等の 如き）を回避するのを補助すると言える特徴を備えている。これらの特徴は、窪 み，面の湾曲，うね，孔等を含み、硬貨の面及び前記装置の表面の間の面対面接 触を減少又は除去することによって動作すると言える。一般的に、例えば、前記 第１及び／又は第２シュートが（上述した湾曲をもつ又はもたない）窪み又はう ねを備え、又はトロンメルの内側面が（上述した窪みをもつ又はもたない）或る 程度の湾曲を備えるように、これらの特徴の任意又は全ては、硬貨に接触する面 である前記装置の表面の任意又は全てに用いられる。 加えて、又は回転自在なシリンダを備えることによって硬貨を移動することに 代えて、揺らす又は傾倒させる動作，揺動動作，振動動作等の如く、前記硬貨を 移動又は攪拌するために、前記管状又は凹状面のその他の種類の運動を用いても よい。一つの実施例において、円形断面のタンブラが図示されているが、三角形 ，正方形，五角形，六角形，八角形，又はその他の多角形断面管類，円錐又は放 物側面又はその他のテーパ又は膨張管類等の如き、その他の形状がこの実施例に おいて用いられる。一つの実施例において、Ｕ状であり、また回転される３２２ よりも前記硬貨を攪拌するために円弧又は傾斜に沿って揺動すべく駆動される分 離装置を備えることができる。前記凹面の管において貫通孔を設けることが好ま しいが、管又は凹面が非孔開きであり、例えば、軽量又は低比重の不純物のみ予 期される場合に、空気の流れが転倒中に取り除かれた物質を取り除くために用い られるような実施例を提供することも可能である。望 むならば、前記羽根，フィン，又はその他の攪拌／移動装置は、前記管状又は凹 状面から分離するか、又は前記管状又は凹面に対して移動自在にされる。反対方 向へ前記管及びフィンを回転することを含んで、固定又は回転管の何れかに相対 的に回転又は移動することが可能である。望むならば、前記管状又は凹状面及び ／又は前記突起は、液体，油，高分割粒子等を除去する吸収剤又は吸収材質、又 は潤滑剤，研磨剤，つやだし剤等を前記硬貨へ移す材質の如き、洗浄，研磨，又 は前記硬貨の調質を補助する物質によって被覆されるか、そのような物質又は面 を用いてもよい。前記管状又は凹状面又は突起は、摩擦の低減、静電気の回避、 腐食の回避等をなす材質を一体化するか、又は提供する。前記タンブラ及び／又 はハウジングは、無反射，防音，及び／又は耐静電材質から作られるか、又はこ れらの材質を含む。前記ドラム，内部羽根等は、例えば、検出された温度，湿度 ，負荷重量，及び／又は送り込み又は送り出し速度に基づいて転倒速度を調整す るか、又は例えば検出された詰まり又はその他の故障に応じて、送り出しを停止 するために、変速機及び／又はコンピュータ制御された減速機に接続され得る。 望むならば、空気又はその他の気体の、望むならば、液体，煙霧質，霧，こう化 体等の流れが、例えば非硬貨物体、特に毛髪及び埃の如き小さく又は軽量の非硬 貨物質を除去することによって、前記硬貨の調質を補助すべく、好ましくは前記 硬貨の流れに対して逆流の態様に与えられる。圧力空気及び／又は吸引系がこの ような流れを起こすために用いられる。望むならば、フィルタが幾つかの除去物 質をトラップするために設けられている。一つの実施例において、内径から隆起 する羽根を有する筒状体及び複数の開口が用いられている。望むならば、孔開き 面が固定維持された装置、及び前記硬貨を前記固定面に亘って攪拌及び移動する 分割ねじ駆動部又はその他の駆動部を構 成することが可能である。 本発明は、好ましい実施例及び或る変更改良の方法によって定義されているが 、その他の変更及び改良を用いることも可能である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，Ｓ Ｄ，ＳＺ，ＵＧ)，ＵＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ， ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，Ｇ Ｂ，ＧＥ，ＨＵ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ， ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，Ｎ Ｚ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ， ＵＺ，ＶＮ (72)発明者 フィンチ，アーロン アメリカ合衆国，ワシントン 98112，シ アトル，イースト ショア ドライブ, 3316 (72)発明者 シェラー，スコット アメリカ合衆国，ワシントン 98109，シ アトル，ワーレン アベニュー ノース 210番，124 (72)発明者 シャノン，マーク アメリカ合衆国，ワシントン 98027，ア イザック，ノース ウエスト デートウッ ド ドライブ，565 (72)発明者 ハインツ，トーマス アメリカ合衆国，インディアナ 46032, カーメル，ダン パッチ コート，15254 (72)発明者 ファーガソン，クリス アメリカ合衆国，ワシントン 98052，レ ドモンド，ノース イースト エイティセ ブンス ストリート，14727 (72)発明者 リディ，リック アメリカ合衆国，ワシントン 98052，レ ドモンド，ノース イースト エイティセ ブンス ストリート，14727 (72)発明者 キャノン，ラリー ディー. アメリカ合衆国，ワシントン 98011，ボ セル，ノース イースト フィフティーン ス ストリート，8802 【要約の続き】 制し、これらの物質が定着すること又は硬貨処理装置の 下流部を介して搬送されることを阻止する。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．第１の一塊の複数の硬貨を受け入れる少なくとも第１の開口、及び該第１の 開口より小さく、それからのゴミの排出を自在とする第２の開口を有するコンテ ナと、該コンテナを移動し、前記第１の複数の硬貨を攪拌すべく前記コンテナに 連結されたドライバとを備えることを特徴とする硬貨判別装置内で硬貨判別器に 搬送されるのに先立って一塊の硬貨を洗浄する装置。 ２．前記コンテナは、前記第２の開口より大きく、前記コンテナからの硬貨の排 出を自在とする第３の開口を有する請求項１記載の装置。 ３．前記第１の開口に隣接した前記コンテナに連結され、硬貨投入開口を定義す る第１の端片を更に備え、該第１の端片は、前記コンテナから工具の使用なしに 手作業で取り外し可能としてある請求項２記載の装置。 ４．前記第３の開口に隣接した前記コンテナに連結され、硬貨排出開口を限定す る第２の端片を更に備え、該第２の端片は、前記コンテナから工具の使用なしに 手作業で取り外し可能としてある請求項３記載の装置。 ５．前記第１の端片が前記第３の開口に隣接して連結することを阻止する手段を 更に備える請求項４記載の装置。 ６．前記手段は、前記第２の端片及び第３の開口に適用された対応するタブ及び スロット系とは異なって構成された弾性タブ及びスロット系を有する請求項５記 載の装置。 ７．前記第１及び第２の端片の少なくとも何れかは、前記コンテナの回転に適応 した軸受を有する請求項４記載の装置。 ８．前記第１及び第２の端片の少なくとも何れかは、前記ドライバを前記コンテ ナに連結する変速系の部品を有する請求項４記載の装 置。 ９．前記要素は歯車を有する請求項８記載の装置。 １０．硬貨を導き、前記第３の開口から排出方向へ排出する前記第３の開口に隣 接するシュートを更に備え、前記シュートは少なくとも第１のテーパ領域を有す る請求項２記載の装置。 １１．前記ドライバは、前記コンテナを少なくとも第１の軸回りに揺動すべく、 前記コンテナに連結されている請求項１記載の装置。 １２．前記ドライバは、前記コンテナを少なくとも第１の軸回りに回転すべく、 前記コンテナに連結されている請求項１記載の装置。 １３．前記コンテナは、前記第１の軸に沿って互いに転置された第１及び第２の 軸受を介して前記フレームに連結されている請求項１２記載の装置。 １４．前記コンテナは前記フレームに着脱自在に連結されている請求項１３記載 の装置。 １５．前記第１及び第２の軸受の少なくとも何れかは、開位置から前記コンテナ の取り外しを容易にするための位置へ移動すべくなしてある請求項１３記載の装 置。 １６．前記第１及び第２の軸受の何れかを動作位置へ常に付勢する手段を備える 請求項１５記載の装置。 １７．前記第１及び第２の軸受の一つは、工具の必要なしに、手作業で取り外し を行ない易くするために、前記位置へ移動すべくなしてある請求項１５記載の装 置。 １８．前記コンテナは、該コンテナからのゴミの排出を自在とされた複数の開口 を有する請求項１記載の装置。 １９．前記コンテナの内側面から内方へ突出する少なくとも第１の羽根を更に備 える請求項１記載の装置。 ２０．前記第１の羽根は、前記第１の領域における前記コンテナの 内側面に接して、前記第１の領域における前記内側面に正接する少なくとも第１ の面を定義し、前記第１の羽根の少なくとも第１の部分は、前記第１の面に直交 しない請求項１９記載の装置。 ２１．前記第１の羽根の少なくとも第２の部分は、前記第１の面に直交する請求 項２０記載の装置。 ２２．前記コンテナは、コンテナ縦軸を有し、前記羽根の少なくとも一部は、前 記コンテナ縦軸に対して傾斜した羽根縦軸を定義する請求項１９記載の装置。 ２３．前記コンテナの内側面から内方へ突出する少なくとも第１の羽根と、前記 コンテナの内側面から内方へ突出する少なくとも第２の羽根とを更に備える請求 項１記載の装置。 ２４．前記コンテナは、縦軸を有し、前記第１の羽根は、少なくとも第１及び第 ２のセグメントを有し、これらの間に第１の節を定義し、前記第１のセグメント の少なくとも第１の部分は前記第１のセグメントの第２の部分から第１の方向へ 横に転置され、前記第２のセグメントの少なくとも一部は、前記第１のセグメン トの前記第２の部分から前記第１の方向とは反対方向へ横に転置されている請求 項２３記載の装置。 ２５．前記第２の羽根は少なくとも第３及び第４のセグメントを有し、これらの 間に第２の節を定義し、前記第３のセグメントの少なくとも第１の部分は、前記 第３のセグメントの第２の部分から第２の方向へ横へ転置され、前記第４のセグ メントの少なくとも一部は、前記第３のセグメントの第２の部分から前記第２の 方向とは反対方向へ横に転置され、前記第２の節は前記第１の節から縦に転置さ れている請求項２４記載の装置。 ２６．前記コンテナの内側面から内方へ突出する複数の窪みを更に備える請求項 １記載の装置。 ２７．前記コンテナへの硬貨の投入を自在とし、第１の上方突出壁及び第２の下 方突出壁を有し、約２．５インチより大きい最大直線寸法を有する堅く長い物体 が前記第１の壁を越えて完全には通過しないように、前記上方突出壁から離隔さ れた投入路を更に備える請求項１記載の装置。 ２８．前記コンテナは内側面を有し、該コンテナの内側面は少なくとも第１の実 質的に平坦な部分を有している請求項１記載の装置。 ２９．前記コンテナは内側面を有し、該コンテナの内側面は、角度をもって交わ る少なくとも第１及び第２の部分を有している請求項１記載の装置。 ３０．前記コンテナは内側面を有し、該コンテナの内側面は、４辺形内部断面を 定義する４つの実質的に平坦な壁を有している請求項１記載の装置。 ３１．フレームと、該フレームに連結され、ゴミを集めるトレイとを更に備え、 前記トレイは、第１の長さを有する第１の構成から、前記第１の長さとは異なる 第２の長さを有する第２の構成へ再構成される請求項１記載の装置。 ３２．フレームと、工具の必要なしに、手作業での前記トレイの取り外しを自在 とする態様に前記フレームに連結されるゴミ集積トレイとを更に備える請求項１ 記載の装置。 ３３．前記コンテナへの搬送に先立って、前記一塊の硬貨を受け入れる投入トレ イを更に備える請求項１記載の装置。 ３４．追加の硬貨が前記投入トレイから前記コンテナへの通路に沿って移動され ることを示す少なくとも第１の信号装置を更に備える請求項３３記載の装置。 ３５．コンテナ内側面を定義し、第１の複数の前記一塊の硬貨を受け入れる少な くとも第１の手段、及び前記コンテナからのゴミの排 出を自在とする少なくとも一つの開口を有するコンテナと、該コンテナに連結さ れ、前記第１の複数の硬貨の少なくとも幾つかを前記コンテナの内側領域の一部 を介して落下すべく前記コンテナを移動する動力手段とを備えることを特徴とす る硬貨判別装置内で硬貨判別器に搬送されるのに先立って一塊の硬貨を洗浄する 装置。 ３６．前記複数の硬貨の何れか一つの全面と前記コンテナの内側面との間の面対 面接触を阻止する手段を更に備える請求項３５記載の装置。 ３７．前記阻止する手段は、前記コンテナの内側面から内方へ延設された突起を 備える請求項３６記載の装置。 ３８．前記阻止する手段は、前記コンテナの内側面の湾曲を有する請求項３６記 載の装置。 ３９．堅く長い物体が前記コンテナへ入るのを阻止する手段を更に備える請求項 ３５記載の装置。 ４０．コンテナの運動の減速又は停止を検出する手段を更に備える請求項３５記 載の装置。 ４１．コンテナの運動の減速又は停止の検出に応じて前記コンテナの回転を逆転 する手段を更に備える請求項４０記載の装置。 ４２．前記コンテナを介して空気を流す手段を更に備える請求項３５記載の装置 。 ４３．フレームを設け、前記複数の硬貨のうちの最小の硬貨の通過を阻止する大 きさの複数の孔を有する少なくとも第１のコンテナを設け、第１の軸回りの前記 コンテナの回転を自在とするように、前記第１のコンテナを前記フレームへ取り 付け、前記第１のコンテナ内へ前記複数の硬貨を与え、前記第１の軸回りに前記 第１のコンテナを回転することを特徴とする複数の硬貨を洗浄する方法。 ４４．停止又は回転の際に少なくとも幾つかのゴミが前記複数の孔 を通過した後で、前記コンテナからの前記複数の硬貨を効果的に除去することを 更に有する請求項４３記載の方法。 ４５．前記複数の硬貨を効果的に除去する段階を補助すべく、前記コンテナの内 側面に隣接して少なくとも第１の羽根を設けることを有する請求項４４記載の方 法。 ４６．取り付けの前記段階は、前記複数の硬貨を効果的に除去する段階を補助す べく、前記第１の軸が前記水平に対して傾斜して取り付けることを含む請求項４ ４記載の方法。 ４７．上面を定義し、前記複数の硬貨を受け入れる大きさの、第１の投入端及び 対向する第２の排出端を有し、前記投入端から前記排出端への部品を有する方向 へ延びる縦軸を定義する谷を備え、前記上面は該上面の全体に亘って少なくとも 第１の方向への湾曲を有し、前記湾曲は前記面及び前記複数の硬貨の何れかの間 の表面張力による粘着を回避するのに十分であることを特徴とする硬貨判別装置 内で複数の硬貨を搬送する装置。 ４８．前記上面は、何れの位置においても、少なくとも半径約９インチの湾曲を 有している請求項４７記載の装置。 ４９．前記上面から突出する少なくとも第１のピンを備える請求項４７記載の装 置。 ５０．第１の部分と、トロンメルを第１の開構成及び第２の閉構成の間に再構成 すべく前記第１の部分に連結された第２の凹状部分とを少なくとも備えることを 特徴とするトロンメル。 ５１．前記閉構成における際に内側面を有するものであって、前記開構成におい て実質的に前記内面にアクセス可能である請求項５０記載のトロンメル。 ５２．前記第１及び第２の部分は、回転自在に連結され、第１の側軸を定義して いる請求項５０記載のトロンメル。 ５３．回転軸回りの回転のためのドライバに連結されるものであって、前記第１ の側軸は、実質的に前記回転軸に平行である請求項５２記載のトロンメル。 ５４．前記第１及び第２の部分の少なくとも何れかは、角度をもって交わる第１ 及び第２の壁を備える請求項５０記載のトロンメル。 ５５．前記閉構成において、前記第１及び第２の部分を解放可能に保持する少な くとも第１のラッチを更に備える、請求項５０記載のトロンメル。 ５６．第１の方向に対して傾斜し、第１の軸回りに揺動可能であり、前記揺動軸 によって定義されるうねを越えてそれに硬貨を移動すべく構成された第１の揺動 送りトレイと、前記うねを越えて移動される硬貨を受け、非硬貨物質を取り除く ために前記硬貨を互いに転倒し、少なくとも第１の開口を介した前記硬貨調質器 内への硬貨の排出を自在とする硬貨調質器と、前記硬貨調質器から硬貨を受け入 れるホッパと、複数のセンサを含み、前記ホッパから硬貨を受け入れ、少なくと も第１の硬貨金額を第２の硬貨金額から判別する硬貨判別器と、少なくとも第１ の硬貨金額の額を示す出力を提供する出力手段とを備えることを特徴とする硬貨 判別装置。 ５７．フレームと、該フレームに連結され、最小径の硬貨の直径よりも小さい直 径を有する複数の円形孔が穿設された底面を有し、頂点から下方へ傾斜した第１ の位置から第２の位置へ、前記頂点を定義する実質的な水平軸回りに揺動可能で あり、前記第１の位置にある場合に前記底面がその位置に対して上げられる投入 トレイと、該投入トレイとの間にある前記頂点から離隔する下方へ傾斜し、前記 頂点を越えて硬貨が流れ落ちるべくなしてある第１のシュートと、該第１のシュ ートの上面から上方へ突出する第１及び第２のピンを備える第１の長物トラップ と、自由な上端を定義する第１の上昇す る実質的に垂直な壁、並びに前記第１の壁及び少なくとも第１の長さを有する長 く堅い物体の前記第１のシュートから前記第２のシュートへの通過を阻止すべく 配置された床から離隔され、自由な下端を定義する第２の降下する実施的に垂直 な壁を備える第２の長物トラップと、前記第１のシュートが傾斜するのと実質的 に同一の下方へ傾斜し、隣接する硬貨が前記第２のシュートに２箇所以上で接触 することを阻止すべく全体に湾曲した面を有し、排出領域を定義する第２のシュ ートと、前記フレームに対して回転自在に取り付けられ、少なくとも第１の隅を 定義する内側面をもつ内部を有し、最小の硬貨の直径より小さい直径をもつ複数 の円形孔を有し、前記第２のシュートの前記排出領域に位置合わせされた投入開 口を有し、前記第２のシュートから前記トロンメルの内側へ硬貨を受け入れ、排 出開口を有するトロンメルと、該トロンメルの内側面上に配置され、前記トロン メルの内側へ延長され、前記トロンメルの回転に際して前記硬貨を前記トロンメ ルの排出開口へ移動する複数の羽根と、前記トロンメルの回転自在に該トロンメ ルが連結されたドライバと、硬貨判別装置と、前記排出開口から前記硬貨判別装 置へ硬貨を搬送すべく構成された搬送装置とを備え、一塊の硬貨を受け入れるべ く構成され、前記一塊の硬貨が最小径の硬貨を定義することを特徴とする硬貨判 別システム。 ５８．フレームと、該フレームに着脱自在に連結され、第１の複数の前記一塊の 硬貨を受け入れる第１の開口、及び該第１の開口よりも小さく、前記コンテナか らのゴミの排出自在な第２の開口を少なくとも有するコンテナとを備えることを 特徴とする硬貨判別装置内で、硬貨判別器に搬送されるのに先立って一塊の硬貨 を洗浄する装置。 ５９．フレームと、前記ゴミを集めるために前記フレームに連結さ れたトレイとを更に備える請求項１記載の装置。