JP2000505394A - トレーラーを荷積み、固定および荷揚げする方法および装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、トレーラーを荷積み、固定、および荷揚げするための方法および装置に関する。本発明の方法において、トレーラーサポート(10)の形態としての装置を用いる。トレーラーサポート(10)は、トレーラーの前部を支持するための支持手段(11)および、荷積みトラックの連結手段に連結されるトレーラーサポート(10)に配置された連結部材(12)を有する。トレーラーサポート(10)はまた、トレーラーの連結手段に連結される連結手段(13)を有する。さらにトレーラーサポート(10)は、トレーラーの前端部の固定を達成するために、貨物スペースの床(15)に配置された複数の予め規定されたロック位置のうちの少なくとも１つにロックするための少なくとも１つのロック装置(14)を有する。

Description

【発明の詳細な説明】 トレーラーを荷積み、固定および荷揚げする方法および装置 技術分野： 本発明は、船、航空機または列車による他の運送に関連して、トレーラーをい わゆる「ローロー」船(ロールオン−ロールオフ（Roll on-Roll off）)に荷積み 、固定および荷揚げするためのより効率的かつより安全な様式による方法および 装置に関する。 技術背景： 今日、船による運送は、全世界運送トン数の大半を占める。船による輸送は、 すなわち、バンカー運送、コンテナ運送およびトレーラー運送に分けられ得る。 後者は、物資が、海上輸送に伴われる付属のトラクターユニットを用いないで、 特別な輸送トレーラーで輸送される運送として定義される。原則として、荷積み および荷揚げは、いわゆるタグマスター型の特別なトラックによって行われる。 これによって、荷積みされるトレーラーは、指定の保管所（例えば、埠頭）に搬 送され、その一方、荷揚げされるトレーラーは、トレーラーを最終目的地に輸送 するトラクターユニットによって持ち上げられる。トレーラー運送は、距離が比 較的短く、市場および製造施設に材料を連続して供給する目的で定期的な輸送を 伴うという特徴を有する。いわゆる「ジャストインタイム(just-in-time)」方法 は、今日、多くの製造会社によって用いられており、これは、製造ユニットにお ける物資の増加が避けられることを意味する。これ自体は、材料供給者からの迅 速かつ信頼のおける搬送に対する需要を増加させている。従って、ローロー船に よるトレーラー輸送はますます増加し、今日、非常に多くのトレーラーが、世界 中で荷積みおよび荷揚げされている。 原則として、今日、ローロー船は、長くとも２４時間埠頭に停泊する。この時 間の大部分は、トレーラーの荷積みおよび荷揚げに費やされる。総荷積み時間の うち、大部分は、海上で貨物が移動し、事故が発生する危険を防ぐために、トレ ーラーを固定または接続することに費やされる。さらに、荷揚げ、トレーラーの 縄をほどく等には、かなりの時間がかかる。この時間の消費によって、当然のこ とながら、コストは増加する。 現在用いられているトレーラーを荷積みする方法は、トレーラーを波止場の所 定の場所に配置するトラクタユニット運転手を含む。この所定の場所で、トレー ラーは、トレーラーに一体的に配置された支持部材上に配置される。これによっ て、トレーラーのいわゆる「キングピン（kingpin）」（即ち、牽引ピン）は、 地上から１１００から１７００ｍｍの間の高さに配置される。トレーラーの下側 のこのキングピンは、トラクターユニットまたは荷積みトラックの後部に配置さ れる、いわゆる予備車輪に連結される。このような予備車輪は、今日、貨物自動 車用にしばしば用いられ、一方のエッジにテーパ状のスロットを有し、このスロ ットは、開口して孔を形成し、約１８０°以上の弧を描く摩耗リングを有する。 トレーラーに連結されると、トラクターユニットまたは荷積みトラックは、定位 置になるように操作され、トレーラーのキングピンは、上記のスロットを介して 、次第に上記の孔に入り、その後、ロック装置が固く締められるかまたは引っ張 られ、孔のエッジによって形成される弧の開口部分は閉じられる。これによって 、トレーラーがトラクターユニットからはずれないように防止される。さらに、 予備車輪は、トラクターユニットまたは荷積みトラック上に回動可能に設けられ る。上記のタイプの連結によって、トラクターユニットまたは荷積みトラックは 、トレーラーに対して異なる方向に向けられ得る。さらに、ある程度、トラクタ ー車は、トレーラーの面に対して垂直に回動され得る。 荷積みのときには、このタイプのトレーラーの荷積みおよび荷揚げ用の特別な タイプの荷積みトラックである、いわゆるタグマスターの運転手は、トレーラー を波止場で集め、それを荷物デッキまで牽引する。支持部材の長さは、トレーラ ーによって異なるので、トレーラーを埠頭から荷物デッキまで輸送するときに、 トレーラーの支持部材が、埠頭と積みランプとの間、または積みランプと荷物デ ッキとの間にある上方に湾曲していることが多い連結部に引っかかることがない ように、しばしば、クランクで上昇させ（cranked up）なければならない。荷積 みおよび荷揚げのときには、この作業ステップを行うため、即ち、荷積みされる トレーラー上の支持部材をクランクで上昇させるために、専門の人が、しばしば 、必要である。 荷積みトラックがトレーラーをデッキ上の位置に輸送すると、トレーラートレ ッスルと名付けられることがあるトレーラー支持部は、前方に移動され、トレー ラー下のキングピンの背後に距離をおいて配置される。その後、トレーラーは下 降され、支持部上に停止する。この支持部は、応用可能な範囲内で様々な設計を 有し得る。今日用いられるトレーラー支持部は、垂直に調整可能ではない。これ は、トレーラーの内部支持部材が、支持部上にトレーラーを正しく保持するため に、クランクで上昇させなければならないこともあり得る他の理由である。従来 技術によるトレーラー支持部は、デッキに掛けるための任意の特別な装置を提供 しない。このため、トレーラーの前端を何らかの個別の接続手段で固定する必要 がある。 従って、次のステージにおいて、トレーラーは、ストラップおよび／またはチ ェーンでデッキに接続される。チェーンは、好ましくは、露天デッキ上で用いら れ、ストラップは、低デッキ上に接続されるために用いられる。このステージは 、労働集約型であり、現在４から６人によって手動で行われる。トレーラーは、 前部で６つの異なる点、後部で２つの点で固定される。合計８ストラップまたは チェーンが使用され、使用されないときには、貨物デッキの長手側に沿って納め られている。 上記のように、荷積みおよび荷揚げに携わる人員の労働環境は、荷積みトラッ クからのノイズ、さらに視認性が限定され、衝突事故および荷物デッキ上の他の 人員への傷害の危険性を増加させる運転手の運転席からのノイズによって特徴づ けられる。さらに、作業は、時間的に切迫した状態で行われる。なぜなら、上記 のように、できるだけ迅速に荷積みおよび荷揚げができることは非常に重要だか らである。 上記の手法と同様の手法もまた、単に貨物船ではなく、例えば、カーフェリー などの他の船へのトレーラーの荷積みおよび荷揚げにも関連して用いられる。特 定のタイプの列車または輸送航空機もまた、同様に荷積みされ得る。これらすべ ての場合における問題点は、上記の問題点と同様である。 発明の要旨： 従って、本発明の目的は、船、航空機または列車による運送に関して、トレー ラーの荷積み、固定および荷揚げを行うための、安全で、時間節約でき、コスト 効率の優れた方法を提供することである。 本発明のこの目的は、トレーラーサポートを使用することにより、請求項１に 記載の方法によって達成される。このトレープーサポートは、トレーラーの荷積 み時に、トレーラーサポートに配置された第１の連結部材によって、荷積みトラ ックの第１の連結手段に連結され、このトレーラサポートは、第２の連結手段に よってトレーラーの第２の連結手段に連結される。トレーラーサポートに配置さ れる少なくとも１つのロック装置は、トレーラーの前端部の固定を達成するため に、貨物スペースの床に配置される複数の予め規定されたロック位置のうちの少 なくとも１つにロックされる。 必要であれば、トレーラーの後端部を固定するために別個の貨物接続手段が用 いられる。この別個の貨物接続手段は取付手段を含み、この取付手段は、トレー ラーサポートのロック装置によってトレーラーの前端部を固定する際に使用され るものと同じタイプの、貨物スペースの床にある予め規定されたロック位置にロ ックされる。 本発明の別の目的は、トレーラーサポートの形態の装置を提供することである 。この装置は、トレーラーを置くときに、トレーラーの前部を支持する簡単で信 頼できる支持機能を与え、また、荷積みトラックによるトレーラーサポートの輸 送を促進する手段を含む。このトレーラーサポートは、トレーラーの下側に連結 するため、および船のデッキに固定するための手段をさらに含む。 この目的は、トレーラーサポートの形態の、請求項６に記載の装置によって達 成される。このトレーラーサポートは、荷積みトラックの第１の連結手段に連結 するための第１の連結手段を含み、このトレーラーサポートは、トレーラーの第 ２の連結手段に連結するための第２の連結手段を含む。このトレーラーサポート はまた、トレーラーサポートを、貨物スペースに配置される複数のロック位置の うちの少なくとも１つにロックするためのロック部材を備える少なくとも１つの ロック装置を含む。 本発明により、運転手が乗っている１つの荷積みトラックが、荷積み、貨物の 固定および荷揚げ作業のすべてをトラックだけで扱うことが可能となる。このう ちのいくらかの作業は、時間およびコストの大幅な節約を伴う。 図面の簡単な説明： 以下に、添付の図面を参照して、本発明をより詳細に説明する。 図１Ａ〜図１Ｅは、本発明による荷積み時の種々の工程を概略的に示す。 図２Ａ〜図２Ｅは、本発明による荷揚げ時の種々の工程を概略的に示す。 図３は、本発明の実施形態によるトレーラーサポートを概略的に示す。 図４は、本発明によるトレーラーサポートを、船のデッキまたは貨物スペース の別の床表面にロックするためのロック装置の詳細図である。 図５は、本発明によるトレーラーサポートの別の設計を、種々の図を用いて概 略的に示す。 好適な実施形態の詳細な説明： 図１に示される、本発明の方法の好適な実施形態によれば、荷積み時に、荷積 みトラック１はまず、トレーラーサポート１０、１０’用の倉庫にトレーラーサ ポート１０を取りに行き、トレーラーサポートのキングピン１２を、トラックの 予備車輪２に連結する（図１Ａ）。その後、トラックは、従来のトラクターユニ ットによってトレーラー用の波止場または別の倉庫に置かれているトレーラ−３ を取りに行き、トラック１に連結されたトレーラーサポート１０の予備車輪１３ を、トレーラーのキングピン４に連結する（図１Ｂ）。必要であれば、その後、 トレーラーの一体型サポート部材５を、トラック運転手によってクランクで上昇 させる。次に、取り付けられたトレーラー３を有するトレーラーサポート１０は 、トラック１によって、船６の貨物デッキに輸送され（図１Ｃ）、ここで、トレ ーラーサポート１０および取り付けられたトレーラー３が、トレーラーサポート １０の下部にある、運転手により運転席から操作可能なロック装置１４によって 、船のデッキ１５に置かれてロックされる（図１Ｄ）。その後、トラック運転手 は、 デッキ１５にロックされている、取り付けられたトレーラー３を有するトレーラ ーサポート１０を、トラック１から切り離し、そこで、トラック１が、別のトレ ーラーサポートを、そしてその後に別のトレーラーを取りに行くことが可能にな る、という具合になる。 本発明によれば、貨物デッキに置かれた各トレーラーの後端部は、必要であれ ば、ストラップまたは鎖の形態の特殊なタイプの接続手段（図示せず）を用いて 固定される。接続手段は、いわゆるツイストロック（twist lock）タイプのロッ ク装置を備えており、このロック装置は、上述のものと同じ種類のロック位置へ の迅速で信頼性の高いロックおよびこのロック位置からの迅速で信頼性の高いロ ック解除を促進するように意図されている。このロック位置は、適切なパターン で、船の貨物デッキに配置されている。 図２に示される荷揚げ時、および、トレーラーの後端部を固定するための上述 の貨物接続手段を取り除いた後、トレーラーサポートを有していない荷積みトラ ック１は、船６の貨物デッキ上まで運転される（図２Ａ）。荷積みトラックは、 取り付けられたトレーラ−３を有するトレーラーサポート１０の下の位置に移動 され、下向きに突き出ているキングピンをトラックの予備車輪２に連結する。そ の後、トラック運転手の運転席から、トラック運転手は、船のデッキ１５のロッ ク位置からのトレーラーサポートのロック装置１４のロック解除を行い（図２Ｂ ）、次いで、ユニットが運転され、船６の貨物デッキから出ていく（図２Ｃ）。 その後、トレーラーは、一体型支持部材５の助けにより、指定の場所に置かれ、 トレーラーサポート１０が、トレーラー３から切り離され（図２Ｄ）、トラック １によって、トレーラーサポート１０、１０’用の倉庫に輸送される。この倉庫 で、トレーラーサポート１０はトラック１から切り離され（図２Ｅ）、その後、 トラックは、取り付けられたトレーラーを有する、その次のトレーラーサポート を取りに行くために、貨物デッキ上まで運転されることが可能である。 本発明による方法の好適な実施形態によれば、荷積みトラックの運転手は、ト レーラーサポートとトラックとの連結および切り離しを扱う。トラック運転手は さらに、貨物デッキのロック位置へのロックおよびロック解除を行うために、ト レーラーサポートの下部にあるロック装置のロックおよびロック解除を運転席か ら操作する。荷積み時には、残りの手動操作は、必要であれば、ロック装置を備 えるストラップまたは鎖の助けにより置かれているトレーラーの後端部を固定す ることだけであり、荷揚げ前では、トレーラーの後端部からこのストラップまた は鎖をほどいて取り除くことだけである。これらの作業動作は、荷積み終了時お よび荷揚げ開始前にそれぞれ、トラック運転手によって有利に行われ得る。 言うまでもなく、本発明による方法は、貨物船において荷積み、固定および荷 揚げを行う場合の使用に限定されるわけではなく、他の種類のトレーラー運送、 例えば列車または航空機による輸送に関する同様の手順のためにも使用され得る 。 図３には、本発明による装置の好適な実施形態が示される。装置はトレーラー 支持体１０で構成され、支持手段１１と、荷積みトラック等上の予備車輪形態の 連結手段に連結するための、支持手段の裏面上のキングピン１２の形態の連結部 材と、トレーラーのキングピン形態の連結部材に接続するための予備車輪１３の 形態の、支持体１０の上面にある連結手段とを備え、それによって、予備車輪が 、トレーラーのキングピンを固定するためのロック装置１６と共に設けられる。 ロック装置１６は、手動操作が可能であり得、あるいは、例えば水力学を用いて 遠隔的に操作可能であり得る。さらに、トレーラー支持体１０は、遠隔的に操作 可能であり、船舶のデッキ１５のロック地点へのロック、またはロック地点から のロック解除を行うためのロック装置１４を備える。トレーラー支持体の支持手 段１１は、好適には、逆Ｕ字形状であり、この種の輸送に通常使用されるタイプ の完全に荷積みされたトレーラーが、荷積みを行うまたは積揚げを行う時、ある いは、例えば荒れた海によって生じる船舶の横揺れの時の外力に曝される場合に 生じると予想される応力に対して十分な強度を持つように設計される。支持手段 １１の裏面上の連結部材１２は、連結されたトレーラーを有した、または連結さ れたトレーラー無しのトレーラー支持体１０の輸送を可能とするために、荷積み トラックの予備車輪に嵌合する。連結部材１２は、好適には、キングピンで構成 される。支持手段１１の上面にある連結手段１３は、トレーラー支持体１０が連 結されるトレーラーのキングピンに嵌合し、簡単にトレーラーに連結すること、 およびトレーラーから切り離されることが可能となる。連結手段１３は、好適に は、予備車輪で構成される。予備車輪１３は、ある程度横向きに回転可能で、そ れに よって、例えば、ランプ上に乗り上げた場合にもトレーラーの動きを追うことが 可能となるが、例えば、船舶のデッキにロックされた場合に、駐車したトレーラ ーの異なる角度に適応するために、十分に旋回可能である。支持手段１１の上面 にある予備車輪１３およびトレーラーの裏面に取り付けられたキングピン間のロ ック装置１６によって固定される連結の安定性および強度は、荷積みを行う時お よび荷揚げを行う時に曝され得る荷重に適応することが可能であるようなもので ある。さらに、連結は、貨物の十分な固定を提供するために十分な安定性および 引張強さを提供し、これは、輸送中にトレーラーの前端の通常の接続の代わりと なる。ロック機構１４は、荷積みトラックの運転席から運転手によって操作可能 である、トレーラー支持体１０を船舶のデッキ１５等におけるロック地点にロッ クするためのシステムを提供する。 図４には、図３の上記のトレーラー支持体１０のロック装置１４が示される。 好適には、いわゆるツイストロックタイプであるロック装置１４は、デッキ１５ に形成された長方形の凹状スルートラック（through-track）２０に下げられた 回転可能な長方形ディスク（disc）で構成されるロック部材２２を備える。デッ キ１５が傷められることを防ぐために、凹状スルートラックが、デッキ１５にお ける横方向のデッキビームとつながる位置にくり抜かれる。有利には、デッキの 凹状スルートラック２０は、１６０×８０ｍｍの寸法を有する。トレーラー支持 体をロックする際には、トレーラー支持体は、デッキの凹状スルートラック２０ の上の位置に下部がくるように配置される。上記のように、トレーラー支持体は 、この適用において曝され得る応力に耐えるために、逆Ｕ字状に有利に設計され る。トレーラー支持体は、好適には、上記逆Ｕ字状の「脚」の２つのロック装置 （すなわち、各トレーラー支持体に通常４つのロック装置）と共に設けられる。 トレーラー支持体の各ロック装置１４におけるロック部材２２は、ばね入りで、 ばね（不図示）を用いて、トレーラー支持体の下部が正しい位置にある時に、デ ッキのそれぞれの長方形凹状トラックに圧入される。平らな面上の配置に関して は、上記ばね（不図示）により、ロック部材２２がトレーラー支持体の支持手段 にまで移動することが可能となる。トラック（不図示）の運転席から操作可能で あり、ラック（不図示）に接続され、各トレーラー支持体の下部（「脚」）に沿 って移 動する２つの水力手段を用いて、シャフト３１は、ギアリング３３を用いて回転 され、ギアリングは、次にシャフト３１に取り付けられた長方形のロック部材２ ２をデッキ面で約９０°回転させる。この様に、長方形の凹状スルートラック２ ０のおかげでロックが達成される。凹状スルートラックは、対応するロック部材 ２２の挿入のための開孔を構成し、ロック部材２２は、次に、ロックを達成する ために、デッキ１５の下で、デッキ面で約９０°回転される。上記の水力手段（ 不図示）は、トレーラー支持体の逆Ｕ字形状の各「脚」に配置されたラック（不 図示）に作用する。ラック（不図示）は、次に、対応するギアリング２８に作用 し、それによって、２つのギアリングと、従って逆Ｕ字形状の各脚におけるロッ ク装置とが、結合的に同調する。デッキ１５を貫く凹状スルートラック２０の裏 面の端部およびロック部材２２の上面の端部は、好適には、遊びのない強固なロ ックを達成することが可能となるように面取りされている。ベベル角度は、ロッ ク部材２２を取り付けられたシャフト３１が、振動によってロック位置から揺れ て離れることを防止するために、比較的に小さくあるべきである。デッキ１５の スルートラック２０の裏面の端部の面取りは、好適には、デッキ１５の裏面と比 較して、トラック（track）の外周端部の約２ｍｍのベベルである。ロック部材 ２２の上端部は、好適には、対応する程度に面取りされ、それによって、係合す る際に、ロック部材２２とデッキ１５の裏面との間の遊びの合計が４ｍｍとなり 、ロックする際に、ロック部材２２がデッキ面で約９０°回転した時にゼロに近 づく遊びが提供される。さらに、ロック部材２２の下端部は、好適には、凹状ト ラックへの挿入を促進するために面取りされる。ロック部材２２を回転させる前 に、ロックガイド２３が、ロック部材２２がデッキ１５の下で自由に回転するこ とが可能となるように、デッキ１５の厚みに対応する深さまで、デッキの凹状ト ラック２０へと下に突出する。上記のラック（不図示）に作用し、シャフト３１ に取り付けられたギアリング３３に作用する、水力手段（不図示）によるロック 部材２２の回転は、それぞれの水力手段のシリンダにおける油圧によって制御さ れる。この様に、約９０°のロック部材２２の回転は、ある油圧に対応する。こ の制御は、好適には、所望の圧力が達成された時に開く弁（バイパスバルブ）、 および所望の圧力が達成された時にトラック運転手に指示を与える指示手段で構 成される。さらに、各水力装置（不図示）は、最小限の許容係合、すなわち、ロ ック部材２２の回転が達成されたことを示す位置トランスミッタと共に設けられ る。４つのトランスミッタ全て（各トレーラー支持体につき２つの圧力トランス ミッタおよび２つの位置トランスミッタ）が、所望の値を記録すると、そのこと が、荷積みトラックの運転席に知らされる。トレーラー支持体が、しっかりとロ ックされ、荷積みトラックが移動できる。ロックを解除する際には、輸送中の安 定のために、ロックを行う時よりも高い圧力が必要とされることがあり得るので 、圧力トランスミッタが切り離される。トラック運転手は、各水力手段が最小の 係合位置を通り過ぎ、現在元に戻る途中であることの表示を代わりに受け取る。 また、好適には、全てのロック部材が、トレーラー支持体が移動のために持ち上 げられる前にロック解除位置に到達したことの表示をトラック運転手が受け取る ように構成される。 図５に、本発明の好適な実施態様におけるトレーラーサポート１０”のさらな る構成を概略図示している。図５Ａはトレーラーサポートを下から見た図である 。図５Ｂはトレーラーサポートの梁構造(beam construction)１７”の詳細な断 面図である。図５Ｃはトレーラーサポートの前面図である。図５Ｄおよび５Ｆは 、トレーラーサポートの側面図であり、図５Ｅはトレーラーサポートを上から見 た図である。図５Ｄおよび５Ｆから、本実施態様におけるトレーラーサポートは 垂直方向に調節可能であり、トレーラーサポートは図５Ｄにおいて最下位置にあ り、図５Ｆにおいて最上位置にある。これにより必要であれば、地面または貨物 スペースの床からトレーラーサポート１０”の連結部材１２”および連結手段１ ３”まで、異なる高さを与えることが可能になる。サポートの高さは、クランク ／ねじ装置などを用いて手動で調整するか、または荷積みトラックの運転席から 操作可能である油圧あるいは空気圧システムによって、トレーラーサポートを高 めたり低めたりすることが考えられる。トレーラーサポートの高さを調節するこ とは、異なるトレーラーの異なる高さに適応するために有利であり、あるいは、 荷積みトラックの運転手が例えば一体型トレーラー支持部材などをクランクで上 昇させるために運転席を降りることを無くすことも可能である。 本発明を好適な実施態様に基づいて実施する際には、船舶のデッキまたは貨物 スペースの床に、トレーラーサポートをロックするための適切な設計を有する凹 型軌道が適切なパターンで設けられていることが前提とされる。トラック運転手 の作業を容易にするために、好ましくは方向線その他の位置マーキングも設けら れる。 本発明は上述の実施態様または付属の図面に図示したように実施することに限 定されるものではなく、付属の請求の範囲に基づく保護範囲内において改変され 得る。導入部分で述べたように、貨物スペースは輸送飛行機、開放されたあるい は屋根付きの鉄道貨車内、その他に設けられ得る。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，Ｓ Ｚ，ＵＧ)，ＵＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ， ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，Ｇ Ｅ，ＨＵ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ， ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，Ｐ Ｌ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ， ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．トレーラーの前部を支持するための支持手段(11)を有するトレーラーサポー ト(10)を使用することにより、トレーラーを荷積み、固定、および荷揚げするた めの方法であって、 該トレーラーサポート(10)は、トレーラーを荷積みするとき、トレーラーサポ ートに配置された第１の連結部材(12)によって荷積みトラックの第１の連結手段 に連結され、該トレーラーサポート(10)は、第２の連結手段(13)によって、トレ ーラーの第２の連結手段に連結され、トレーラーサポート(10)に配置された少な くとも１つのロック装置(14)が、該トレーラーの前端部の固定を達成するために 、貨物スペースの床(15)に配置された複数の予め規定されたロック位置のうちの 少なくとも１つにロックされることを特徴とする、方法。 ２．前記トレーラーサポート(10)に配置された前記ロック装置(14)は、荷積みト ラックの運転台から操作される、前記請求項のいずれかに記載の方法。 ３．荷積み、固定、および荷揚げが単一の人間によって行われる、前記請求項の いずれかに記載の方法。 ４．トレーラーの前部を支持するための支持手段(11)を有するトレーラーサポー ト(10)としての、トレーラーを荷積み、固定、および荷揚げするための装置であ って、 該トレーラーサポート(10)は、荷積みトラックの第１の連結手段に連結される 第１の連結部材(12)を有し、該トレーラーサポート(10)は、トレーラーの第２の 連結手段に連結される第２の連結手段(13)を有し、該トレーラーサポート(10)は 、貨物スペースの床(15)に配置された複数の予め規定されたロック位置のうちの 少なくとも１つに該トレーラーサポート(10)をロックするためのロック部材を備 えた少なくとも１つのロック装置(14)を有する、装置。 ５．前記トレーラーサポート(10)の前記連結部材(12)はキングピンからなること を特徴とする、請求項４に記載の装置。 ６．前記トレーラーサポート(10)の前記連結手段(13)は予備の車輪からなる、請 求項３または４に記載の装置。 ７．前記ロック装置(14)は、ツイストロックタイプの回転可能ロックであること を特徴とする、請求項４〜６のいずれかに記載の装置。 ８．前記ロック装置(14)は荷積みトラックの運転台から操作し得ることを特徴と する、請求項６〜９のいずれかに記載の装置。 ９．前記連結部材(12)の地面または床面からの高さが可変であることを特徴とす る、請求項６〜１０のいずれかに記載の装置。 １０．前記連結手段(13)の地面または床面からの高さが可変であることを特徴と する、請求項６〜１１のいずれかに記載の装置。