JPH08503432A - 車両を輸送する方法および装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 車両、主に自動車を遠洋航海船により輸送する方法。本発明は車両が少なくとも一つのフロアーまたは階を含むカセットであって、各々のフロアーまたは階が車両の車道を含むカセットの中に積み込まれ、車両を傾斜路または同様な装置の上に、そして前記車道上に運転走行させることにより前記カセットに車両を積み込み、カセットに所望数の車両が積み込まれるまで車両を前後に配置し、カセットを船上に輸送し、カセットが先ず船から埠頭まで輸送され、その後車両をカセットから傾斜路または同様な装置の助けにより運転走行させることにより車両を逆の順序で荷揚げすることを特徴としている。また、本発明はこの方法を実施するための装置に関する。

Description

【発明の詳細な説明】 車両を輸送する方法および装置 本発明は車両、主に自動車を船で輸送する方法および装置に関する。 自動車の海路により輸送することは実施可能であるときには極めて普通に行わ れている。陸路により接続されていない大陸間のすべての自動車の輸送は海路で 行われている。 今日最も一般的に使用されている方法の一つは埠頭と船との間に延びる傾斜路 （ｒａｍｐ）の助けにより船または対応した輸送船上に自動車を運転して乗り入 れることを含む。自動車は船内に逐次運転して乗り入れられ、船の異なるデッキ 上に積み込まれる。このような一隻の船は多数の自動車を収容するので、数個の 傾斜路が同時に使用されているにもかかわらず、船内に自動車を積み込むために 、極めて長い時間を要している。これは船から自動車を荷揚げするときにもあて はまる。自動車輸送船に自動車を積み込みかつ荷揚げするために要する時間は数 時間にも及ぶ。このために、船に夜間に自動車が積み込まれかつ荷揚げされると きに特定の問題が起きる。 自動車を運転して船内に乗り入れかつ船から走り去るので、自動車がかなりの 損傷を受けやすく、従って、多大なコストを要している。 本発明は船に自動車を積み込みかつ船から自動車を荷揚げするための全く新規 の方法に関する。この新規の方法は既知の方法に付随した上記の欠点を解決する ことができる。 従って、本発明は車両、主に自動車を海路で輸送する方法にして、車両が少な くとも一つの床面を含むカセットであって、各々の床がドライブウェイ、すなわ ち、車道を含むカセットの中に積み込まれ、車両を傾斜路または対応した装置上 に、そして前記車道上に運転走行させることにより車両が積み込まれ、前記車道 上にはカセットに所望数の自動車が積み込まれるまで車両が前後に整列して配置 され、その後カセットが船上に輸送され、そしてカセットが先ず船から埠頭上に 輸送され、その後自動車を傾斜路またはある同様な装置の助けによりカセットか ら運転走行させることにより自動車が船から逆の順序で荷揚げされることを特徴 とする方法に関する。 また、本発明は請求の範囲第８項に記載の特徴を主な特徴とする上記の種類の 装置に関する。 さて、本発明をその一実施例および添付図面を参照してさらに詳細に説明する 。添付図面において、 第１図は本発明のカセットの側面図、 第２図は第１図に示したカセットの後面図、 第３図は上側から見たカセット床を示し、 第４図はカセットの部分の正面図であり、かつカセット内に配置された自動車 の数を略図で示し、 第５図は２個の連続して配置されたカセットおよび傾斜路を例示し、 第６図は駆動機構を備えたカセットを例示し、 第７図は輸送ローリ上に吊り上げられたカセットを示し、 第８図は車両運送車によるカセットの輸送を例示し、 第９図は船上へのカセットの吊り上げを例示している。 第１図ないし第４図は本発明の装置の一実施例を例示している。 この装置は１個またはそれ以上のカセットを含み、符号１で示した１個のカセ ットを第１図ないし第４図に示している。各々のカセット１は少なくとも一つの フロアーまたは階２、３、４および５を有し、そして各々のフロアーまたは階は 少なくとも一つの車道を有している。 本発明の好ましい第１実施例によれば、各々のカセット４０は二つの階のみを 含み、各々のフロアーまたは階は３台の自動車を前後に収容するように意図され ている。第７図参照。 そのうえ、この第１実施例によれば、各々のカセットはカセット骨組構造の上 側部分および下側部分において慣用の標準化された取付け装置（図示せず）を含 み、これらの取付け装置は１個または複数個のカセットを既知のコンテナ吊り上 げわく（ｌｉｆｔｎｇ ｙｏｒｋ）により船上に吊り上げるために使用される。 本発明の好ましい一実施例によれば、カセットは並行して配置されかつ／また は一方が他方の上に配置された数個のカセットを備えたユニットを形成するため に一緒に連結することができ、前記カセットユニットはそのユニットの形態で吊 り上げられかつ輸送されるように意図されている。第９図は同一のホイストによ りかつ船４３上のコンテナクレーン４２により船内に輸送された２個のこのよう なユニット４０、４１を例示している。 従って、本発明のこの第１実施例によれば、各々のカセットの取付け装置はカ セットまたはカセットユニットが慣用のコンテナわく４５により吊り上げられる ことを可能にするための寸法に構成されている。 例えば、各々のフロアーが３台の自動車を収容する二つのフロアーを有するカ セット４０またはカセットユニットを車両運送車４４（第７図参照）上に工場の 現場で積み込み、埠頭（第８図参照）まで輸送し、その後いわゆるコンテナリフ トにより船４３上に輸送される。 自動車は、理解されるように、船が横付け係留されている埠頭まで陸路のかわ りに鉄道により輸送することができる。 船がその目的地に到着したときに、カセットユニットが引渡し場所までさらに 輸送するために船から吊り上げられ、車両運送車上に積み込まれる。または別の 態様として、自動車、すなわち、車両は埠頭側または対応した陸揚げ場所におけ るカセットからあるその他の方法でさらに輸送するために運転走行させることが できる。 カセットを陸路および海路の両方により輸送することができるこの実施例によ れば、車両を工場の現場でそれぞれのカセットの中に運転により乗り入れ、その 後、それぞれのカセット内に収容された状態で最終目的地まで運転することを必 要としないで輸送することができる。自動車製造業者は所定の最終顧客のために 常に増大する要求に合わせて車両を製造するので、前記顧客が発注した所定の自 動車小売り業者まで輸送されるように意図された所定のカセット内に選択された 車両を配置することが可能であることは極めて有利である。本発明による自動車 を輸送する装置は現在使用されている輸送技術と比較して長距離輸送の前後の車 両に要するコストがより低くなる。 第２図はカセットが複数個の相互に平行な車道６ないし１０を備えている本発 明の別の一実施例を例示している。これらのカセットの構造を本発明のこの第２ 実施例と関連して詳細に説明する。この構造の原理は本発明の第１実施例および 第２実施例について共通である。 各々のフロアー上の車道６ないし１０は車道の一端部または両端部１１、１２ を傾斜路１３（第５図参照）と接続することができるように構成されている。傾 斜路１３は車両２９を埠頭側から傾斜路または同様な装置上に、そして前記車道 上に運転走行させることができるように構成され、前記車道上にはカセットに所 望数の車両が積み込まれるまで車両が前後に配置される。 第５図は同一の傾斜路１３を矢印１４で示すように水平面に対して傾けること が可能であることを略図で示し、また傾斜路１３を鎖線１５で例示したように垂 直に変位することができることを示している。 従って、上記の傾斜路は種々の車道を埠頭または同様な場所と接続するように 連続した順序で配置することができる。 第２図および第４図はカセットの後面図である。この実施例によれば、車道は 車両の車輪が走行する軌道１６、１７の形態を有している。床板１８または同様 な装置が軌道１６、１７の間に取り付けられている。カセットは水平はり１９、 垂直柱２０およびいくつかのブレースまたは引張棒２１により構成され、これら の部材がフレーム格子構造体を構成している。この構造体は標準の設計の鋼製の はりおよび鋼板から便利に構成される。それゆえに、これらのカセットは比較的 に安価で製造される。これらのカセットの構造は当業者に明らかであるように所 望されるフロアーまたは階の数、各々のフロアー上の車道の数およびカセットに より担持されるように意図された車両の型式により多数の方法で変更することが できる。 現代の自動車は本質的に同じ幅を有するように製造されている。それゆえに、 カセットに設けられた車道は車両を隙間なく積み込むことができるように構成す ることができる。 最大数の車両をカセットの中に運転走行させた後に、カセットを船内に輸送す るための準備がなされる。カセットが荷揚げされるときには、カセットが船から 埠頭側に輸送され、その後車両を埠頭またはある同様なプラットホーム構造体上 まで運転走行させるために上記の種類の傾斜路と接続される。それゆえに、カセ ットは車輪２２、２３を備えている。 一実施例によれば、カセットは牽引車により船内にまたは埠頭側まで牽引され るように意図されている。この目的のために、各々のカセットは好適なカップリ ング２４を備えている。カップリング２４により、牽引車をカセットと連結する ことができる。牽引車の代替手段として、カセットをケーブルまたはチェーンの 助けにより船内にまたは埠頭側まで牽引することができる。 別の態様として、各々のカセット３２は４個の車輪または車輪の組２５、２６ と、個々のモータ２７と、既知の駆動機構とを備えることができ、それによりカ セットをそれ自体の駆動機構により、すなわち、第６図に例示されているように 、自動的に船まで、または船から離れるように駆動することができる。 カセットは二つまたはそれ以上のフロアーまたは階を含むことができ、かつ各 各のフロアーには一つ以上の平行な車道を含むことができる。そのうえ、各々の 車道は少なくとも２台の自動車を前後に配置することを可能にする長さを有して いる。これは各々のカセットが数台に自動車を収容することができることを意味 している。 重要な一実施例によれば、カセットは第１図に例示したように車両が一つのカ セット３０から別のカセット３１に至る車道上を走行することができるように２ 個の連続して配置されたカセットの車道を協働させるために、前後に配置するこ とが可能であるように構成されている。実際問題として、２個の隣接したカセッ トの間の各々の車道のためのブリッジを形成するように軌道１６、１７にプレー トを敷設することができる。この構造はまた本発明の上記の第１実施例に有利に 使用することができる。 好ましい一実施例によれば、カセットは適切な既知の連結装置、例えば、ボル ト、フックまたは同様な装置の助けにより機械的に連結することができる。この ように一緒に連結されるカセットは船上に輸送されるときに良好な安定性を有し ている。 そのうえ、カセットは該カセットの総積込み能力をより良好に利用する意図で 一緒に連結することができる。カセットの中に積み込まれる車両の長さが各々の カセットが車道上に前後に整列して配置された２．５台の自動車を収容可能であ ることを意味すると仮定する。２個のカセットを一緒に連結することにより、得 られたカセットユニットが各々の車道上に４台の自動車の代わりに５台の自動車 を収容する。 従って、本発明の方法はいくつかのフロアーを含む１個またはそれ以上のカセ ットにして、各々のフロアーがいくつかの平行な車道を含むカセットの中に車両 を積み込むことを可能にする態様で適用することができる。カセットに積み込む ときに、車両を埠頭側または同様な場所から傾斜路または同様な装置の上に、そ して車道上に運転走行させることができ、前記車道上にはカセットに所望数の車 両が積み込まれるまで車両または自動車が相互に整列して配置される。第５図に 示すように、カセットに荷積みしかつカセットから荷揚げするときに、いくつか のカセットが好ましくは前後に配置され、それによりいくつかのカセットが同一 の傾斜路の助けにより同時に荷積みされ、または荷揚げされる。その後、カセッ トは船上に輸送される。荷揚げは逆の順序で行われる。すなわち、カセットが船 から埠頭まで輸送され、そして車両をカセット外に傾斜路の助けにより埠頭また は同様な場所の上に運転走行させる。 上記の説明から時間のかかる自動車の積込みおよび荷揚げ作業、すなわち、輸 送車両上への自動車の走行および運送車両からの自動車の走行が船が埠頭に横付 けされているか否かとは関係なく陸路により行われることは明らかである。これ は荷役担当者の勤務中および昼間に自動車をカセットまで輸送することができか つカセットから自動車を輸送することができることを意味する。そのうえ、本発 明の方法により、慣用の技術を使用して車両が積込まれかつ荷揚げされる状況と 比較して、車両をカセットの中に運転走行させかつカセット外に走行させるとき に車両を直接に運転走行させることが可能であり、それにより車両の積込みおよ び荷揚げ作業の間に車両が損傷するおそれを大いに減らすことができるという重 要な利点が得られる。 従って、本発明により、時間節減およびコスト節減が得られかつ上記の利点が 得られるように作業を計画することができる。 本発明が上記の実施に限定されず、かつ変更および変型を実施可能であること は理解されよう。例えば、カセットを上記の実施例に記載のカセットと異なる構 造およびサイズに構成することができる。 従って、変更および変型を以下の請求の範囲内で実施することができるので、 本発明は上記の例示した実施例に限定されないものとする。

【手続補正書】特許法第１８４条の８ 【提出日】１９９４年１２月１５日 【補正内容】 請求の範囲 １．車両、主に自動車を遠洋航海船により輸送する方法にして、少なくとも一 つのフロアーまたは階を含むカセットであって、各々のフロアーまたは階が車両 の車道を含むカセットの中に車両を積み込み、前記カセットへの車両の積み込み が車両を傾斜路または同様な装置上に、そして前記車道上に運転走行させること により行われ、前記車道上にはカセットに所望数の車両が積み込まれるまで車両 が前後に配置され、そしてカセットが船上に輸送され、それにより、カセットが 先ず船から埠頭まで輸送され、その後車両をカセットから傾斜路または同様な装 置の助けにより運転走行させるように車両の荷揚げが逆の順序で行われ、そして 各々のカセットにカセット骨組構造体の上側部分および下側部分において取付け 装置を設け、そして１個または複数個のカセットを船の上に既知のコンテナ吊上 げわくの助けにより吊り上げるために前記取付け装置を使用する方法において、 これらのカセットを一緒に連結して前記カセットが相互に連結された多重カセッ トユニットを構成し、そして多重カセットユニットの形態のカセットを吊り上げ て輸送し、そして複数個のカセットを使用し、そして車両が一つのカセットから 別のカセットに至る車道上を走行可能であるようにカセットを相互に関連して配 置し、車両を荷揚げするときに車両をカセットから前方に走行させることを特徴 とする方法。 ２．請求の範囲第１項に記載の方法にして、各々のカセットに二つのフロアー または階を設け、各々のフロアーまたは階が３台の自動車を前後に収容するよう に意図されていることを特徴とする方法。 ３．請求の範囲第１項または第２項に記載の方法にして、調節可能な傾斜路を 使用し、かつ車道を埠頭または同様なプラットホーム構造体と接続するように前 記傾斜路の設定を連続して調節することを特徴とする方法。 ４．請求の範囲第１項、第２項または第３項に記載の方法にして、カセットに 車輪を設け、そしてカセットを牽引車の助けにより船上に牽引しまたは陸上に牽 引し、または別の態様として、カセットを自動的に船内にまたは陸上に駆動する ことができるようにカセットに個々のモータおよび駆動機構を設けることを特徴 とする方法。 ５．車両、主に自動車を遠洋航海船により輸送する装置にして、該装置が少な くとも一つのフロアーまたは階（２−５）を含む１個またはそれ以上のカセット （１；３０，３１；３２；４０，４１）を含み、各々のフロアーまたは階が車両 の車道（６−１０）を含み、各々の車道は車両（２９）を傾斜路（１３；１５） または同様な装置上に、そして前記車道（６−１０）上に運転走行させることが できるように配置された傾斜路（１３；１５）と接続することができ、前記車道 （６−１０）上にはカセットに所望数の車両が積み込まれるまで車両を前後に配 置することができ、カセットは船（４３）内に輸送されるように意図されており 、そしてカセット（１；３０，３１；４０；４１）を荷揚げするときに、カセッ トが船から輸送され、その後車両をカセットから運転走行させるために前記の種 類の傾斜路（１３；１５）と接続され、各々のカセットはカセット骨組構造体の 上側部分および下側部分において取付け装置を備え、前記取付け装置が１個また は複数個のカセットを前記船上に既知のコンテナ吊上げわく（４５）の手段（４ ３）により吊り上げるように意図されている装置において、各々の車道（６−１ ０）の両端部（１１，１２）が傾斜路（１３；１５）と接続可能であり、カセッ ト（４０）が多重カセットユニットを構成するためにこれらのカセットを一緒に 連結するための手段を備え、この多重カセットユニットに接続されたカセットが そのユニットの形態で吊り上げられ、そして輸送されるように意図されており、 かつカセット（３０，３１；３２）が前後に配置されたときに２個の連続して配 置されたカセット（３０，３１；３２）の車道（６−１０）が車両を一つのカセ ットから別のカセットに至る車道上を運転走行可能にし、かつ車両を荷揚げする ときに車両を前方に運転走行可能にするように協働するように構成されているこ とを特徴とする装置。 ６．請求の範囲第５項に記載の装置にして、各々のカセット（４０）が二つの フロアーまたは階（２，３）を含み、各々の階またはフロアーが前後に配置され た３台の自動車を収容するように意図されていることを特徴とする装置。 ７．請求の範囲第５項または第６項に記載の装置にして、車道（６−１０）を 埠頭または同様なプラットホーム構造体と接続するように傾斜路（１３：１５） を連続した設定値に合わせて調節することができることを特徴とする装置。 ８．請求の範囲第５項、第６項または第７項に記載の装置にして、カセット（ １；３０，３１）が車輪（２２）を備え、カセットが牽引車により船上にまたは 陸上に牽引されるように意図され、または別の態様として、カセットがカセット （３２）を船上にまたは陸上に自動的に駆動することができるように個々のモー タ（２７）および既知の種類の個々の駆動機構を備えていることを特徴とする装 置。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．車両、主に自動車を遠洋航海船により輸送する方法にして、少なくとも一 つのフロアーまたは階を含むカセットであって、各々のフロアーまたは階が車両 のための車道を含むカセットの中に車両を積み込み、車両を傾斜路または同様な 装置上に、そして前記車道上に運転走行させることにより前記カセットに車両を 積み込み、カセットに所望数の車両が積み込まれるまで車両を前後に配置し、カ セットを船内に輸送し、カセットが先ず船から埠頭まで運搬され、その後車両を カセットから傾斜路または同様な装置の助けにより走行させることにより逆の順 序で車両を荷揚げすることを特徴とする方法。 ２．請求の範囲第１項に記載の方法にして、各々のカセットに二つのフロアー または階を設け、各々のフロアーまたは階が３台の自動車を前後に収容するよう に意図されていることを特徴とする方法。 ３．請求の範囲第１項または第２項に記載の方法にして、各々のカセットにカ セットの骨組構造体の上側部分および下側部分において取付け装置を設け、そし て前記取付け装置を使用して１個または複数個のカセットを既知のコンテナ吊上 げわくの助けにより船上に吊り上げることを特徴とする方法。 ４．請求の範囲第１項、第２項または第３項に記載の方法にして、カセットを 一緒に連結して並行して配置されかつ／または一方が他方の上に配置された多重 カセットユニットを構成し、そして多重カセットユニットの形態のカセットを吊 り上げ、輸送することを特徴とする方法。 ５．請求の範囲第１項、第２項、第３項または第４項に記載の方法にして、カ セットに車輪を設け、そしてカセットを牽引車の助けにより船上に牽引しまたは 陸上に牽引し、または別の態様として、カセットを自動的に船内にまたは陸上に 駆動することができるようにカセットに個々のモータおよび駆動機構を設けるこ とを特徴とする方法。 ６．請求の範囲第１項、第２項、第３項、第４項または第５項に記載の方法に して、複数個のカセットを使用し、そして車両を一つのカセットから別のカセッ トに至る車道上を走行させることができるようにカセットを相互に関連して配置 することを特徴とする方法。 ７．請求の範囲第１項、第２項、第３項、第４項、第５項または第６項に記載 の方法にして、調節可能な傾斜路を使用し、そして車道を埠頭または同様なプラ ットホーム構造体と接続するように前記傾斜路の設定を連続して調節することを 特徴とする方法。 ８．車両、主に自動車を遠洋航海船により輸送する装置にして、該装置が少な くとも一つのフロアーまたは階（２−５）を含む１個またはそれ以上のカセット （１；３０，３１；３２；４０，４１）を含み、各々のフロアーまたは階が車両 の車道（６ないし１０）を含み、各々の車道の一端部または両端部（１１，１２ ）は車両（２９）を傾斜路（１３；１５）または同様な装置上に、そして前記車 道（６−１０）上に運転走行させることができるように配置された傾斜路（１３ ；１５）と接続することができ、前記車道上にはカセットに所望数の車両が積み 込まれるまで車両を前後に配置することができ、カセットが船（４３）内に輸送 されるようになっており、そしてカセット（１：３０，３１；４０；４１）が荷 揚げされるときにカセットが船から輸送され、その後車両をカセットから運転走 行させるために前記の種類の傾斜路（１３；１５）と接続されるように意図され ていることを特徴とする装置。 ９．請求の範囲第８項に記載の装置にして、各々のカセット（４０）が二つの フロアーまたは階（２，３）を含み、各々の階またはフロアーが前後に配置され た３台の自動車を収容するように意図されていることを特徴とする装置。 10．請求の範囲第８項または第９項に記載の装置にして、各々のカセットがカ セット骨組構造体の上側部分および下側部分において取付け装置を備え、前記取 付け装置が１個または複数個のカセットを既知のコンテナ吊上げわく（４５）の 手段（４３）により前記船上に吊り上げるように意図されていることを特徴とす る装置。 11．請求の範囲第８項、第９項または第１０項に記載の装置にして、カセット （４０）がカセットを一緒に連結して並行して配置されかつ／または一方が他方 の上に配置された多重カセットユニットを構成する手段を備え、この多重カセッ トユニットがそのユニットの形態で吊り上げられ、そして輸送されることを特 徴とする装置。 12．請求の範囲第８項、第９項、第１０項または第１１項に記載の装置にして 、カセット（１：３０，３１）が車輪（２２）を備え、カセットが牽引車により 船上にまたは陸上に牽引されるように意図され、または別の態様として、カセッ トがカセット（３２）を船上にまたは陸上に自動的に駆動することができるよう に個々のモータ（２７）および既知の種類の個々の駆動機構を備えていることを 特徴とする装置。 13．請求の範囲第８項、第９項、第１０項、第１１項または第１２項に記載の 装置にして、カセット（３０，３１；３２）が前後に配置されたときに二つの連 続して配置されたカセット（３０、３１；３２）の車道（６−１０）が車両を一 つのカセットから別のカセットに至る車道上に走行可能にするために協働するよ うに構成されていることを特徴とする装置。 14．請求の範囲第８項、第９項、第１０項、第１１項、第１２項または第１３ 項に記載の装置にして、車道（６−１０）を埠頭または同様なプラットホーム構 造体と接続するように傾斜路（１３：１５）を連続した設定値に合わせて調節す ることができることを特徴とする装置。