JP2000503008A - 弗素以外のハロゲン原子及びシアノ基によってオルト二置換された芳香族誘導体の合成方法 - Google Patents

弗素以外のハロゲン原子及びシアノ基によってオルト二置換された芳香族誘導体の合成方法

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Abstract

(57)【要約】 本方法は、少なくとも(a)次式(II): (ここで、は少なくとも5個の炭素環員を含有し且つ随意に置換された、電子減損芳香核で あり、X置換基は同一であっても異なっていてもよく、Cl、Br及びIから選択される)の化合物を弗化物を基とするハロゲン−弗素交換用反応成分と反応させる工程、及び(b)工程(a)の反応生成物をシアン化物を基とする弗素−シアニド交換用反応成分と反応させて式(I):

Description

【発明の詳細な説明】 弗素以外のハロゲン原子及びシアノ基によって オルト二置換された芳香族誘導体の合成方法 本発明は、芳香核中に含む少なくとも1個のC−C単位の一方の炭素原子上を シアノ基で置換され且つもう一方の炭素原子上を弗素以外のハロゲン原子で置換 された芳香族化合物の合成方法に関する。 ハロゲン化芳香族化合物のシアン化は周知であり、最も広く用いられている反 応はローゼンムント・フォン・ブラウン(Rosenmund-von Braun)反応であり、 これは化学量論的量の第一銅イオンの存在下で塩素化又は臭素化芳香族のシアン 化を達成する。 しかしながら、この反応は銅塩を分離するため及び場合によってはこの遷移金 属を再循環するために排出物処理操作を必要とするので、工業的に利用するには 非常に不便であり、経費がかかる。 さらに、意図される生成物がハロゲン置換基に対してオルト位にシアノ基を有 する芳香族化合物である場合、実施されるべき反応は対応するo−ジハロゲン化 芳香族の一シアン化である。ここで、ハロゲンに対してオルト位にニトリル官能 基がグラフト結合すると、ジシアノをもたらす二次置換が促進される傾向があり 、これは反応収率にとって望ましくない。 さらに、銅によって触媒されるローゼンムント・フォン・ブラウン反応は、特 定的なハロゲン原子に対して一般的にレジオ選択的ではない。しかしながら、ハ ロゲンがNO2のようなメソメリズム(共鳴)効果を強く有する電子求引性置換 基に対してオルト位にある場合に、ハロゲンのレジオ選択的置換がしばしば観察 される。対照的に、誘導効果を強く有する電子求引性置換基によって電子が減損 した核を有する芳香族化合物の場合には、置換の方向付けはそれほど顕著ではな く、メソメリズム効果を有する電子求引性官能基によって電子が減損した核につ いての方向付けよりもはるかに小さく、レジオ選択性の問題が提起されることが ある。 本発明の目的は、これらの問題点を解消し、オルト位に配置されたシアノ基及 びハロゲン原子によって二置換された芳香族誘導体を合成するための、単純且つ 安価な反応成分を用い、排出物処理操作を必要とせず且つ良好な収率及び良好な 選択性で所望の生成物をもたらす方法を提供することである。 驚くべきことに、本発明者は、この目的及びその他の後に明らかとされるであ ろう目的を二工程法によって収率及び選択性の両方の点で慣用の単一工程法と比 較して大いなる成功をもって達成することができるということを見出した。 これに関して、本発明の主題は、次式(I): (ここで、 は少なくとも5個の炭素原子を含む環員を含有し且つ随意に置換された、電子減 損芳香核(電子が減損した芳香核)であり、 XはCl、Br及びIから選択される) の化合物の合成方法であって、少なくとも (a)次式(II): (ここで、は前記の意味を持ち、 X置換基は同一であっても異なっていてもよく、Cl、Br及びIから選択さ れる) の化合物を弗化物を基とするハロゲン−弗素交換用反応成分と反応させて次式( III): の化合物を主成分として生成させる工程、及び (b)工程(a)の反応生成物をシアン化物を基とする弗素−シアニド交換用反 応成分と反応させて式(I)の化合物を選択的に生成させる工程を含むことを特 徴とする、前記方法にある。 工程(a)の反応は一般的に、弗素原子の一置換によって主要量の式(III) の異性体と可能性としての少量の次式(IIIb): の異性体とをもたらす。さらに、式(II)の化合物の性状に応じて、特に芳香核 のその他の随意としての置換基の性状及び該置換基の位置に応じて、非常に良好 なレジオ選択性を観察することができる。このことは後に詳細に説明する。 工程(a)の反応生成物は異性体混合物から成ることがあり、これらの異性体 の分離は技術的には非常に困難であり、この分離を工業的規模で実施するには経 費がかかる。 驚くべきことに、工程(b)の反応は非常に高い化学的選択性を示し、このこ とが全体的な合成シーケンスの選択性を式(III)の異性体のシアン化生成物が 主要生成物となるように強化し、式(IIIb)の異性体のシアン化が起こりにく くする。従って、異性体を分離することなく工程(a)の反応生成物に対して工 程(b)を実施することができる。 さらに、式(III)の化合物の二重シアン化の生成物は観察されず、所望の生 成物が非常に良好な選択性で得られる。 本発明の方法は、式(II)において2個のX置換基が同一のものである化合物 に適用するのが好ましい。各Xが塩素原子であるのが有利である。 一般的に、Xの少なくとも1個が塩素原子であるのが好ましい。 芳香核: は、6個の環員を含むのが有利であり、特にベンゼン核である。また、この芳香 核は、少なくとも1個の複素原子を含むこともできる。 随意としての芳香核の置換基は、非常に様々な性状のものであることができ、 例えば合成シーケンスの後において有用な官能基のキャリヤーであることができ る。これら置換基はまた、少なくとも1個の芳香核を含む多環系を形成するため に芳香核に結合する随意に置換されたアルキル、アルケニル、アルキニル若しく はアリール基又はアルケニレン若しくはアルキニレン基であることもできる。こ のような核の例としては、ナフタリン核を挙げることができる。 式(II)の化合物の芳香核は、2個のX置換基が存在するせいで電子が減損し ている。さらに、この芳香核は、電子求引性官能基がこの芳香核の環員を構成す ることによって若しくは電子求引性官能基を有する少なくとも1個の置換基がこ の芳香核の原子にグラフト結合して存在することによって、又はこれらの両方の 原因によって、電子が減損することもできる。 特に、式(II)においては、特に窒素又は燐のような芳香核の電子を減損させる少なくとも1個の複素原 子を含む芳香核であることができる。 このような芳香核の例としては、ピリジン又はキノリンを挙げることができる 。 電子減損はまた、芳香核が少なくとも1個の電子求引基で置換されたことの結 果としてもたらされることもできる。 このような電子求引性置換基は、M.J.Marchによる「Organic Chemistry」『Ad vanced Organic Chemistry』第3版(発行元Wiley、1985年)の特に第17 頁及び第238頁に記載されたような誘導効果又はメソメリズム効果によって電 子を吸引する基から選択することができる。特に、カルボン酸基のような水素結 合を形成することができる水素原子を有する基、及びカルボニルに対してα水素 を有するアルキルケトン基のような脱プロトンをもたらすことがある塩基性水素 原子を有する基は、回避するのが好ましい。 好適な電子求引基の例としては、−NO2、−CN、−CF2R(ここで、Rは 弗素原子又は炭化水素含有基である)、−COOR’(ここで、R’は炭化水素 含有基である)、−CHO、−Cl又は−Br基を挙げることができる。 本発明の方法は、電子減損芳香核が誘導効果を強く有する電子求引性置換基を 有する式(II)の化合物(このような化合物は、ローゼンムント・フォン・ブラ ウンタイプの直接反応において劣った結果を与える)に適用するのが特に有利で ある。 このような置換基は、−CN及び−CF2R基{ここで、Rは弗素原子及び炭 化水素含有基、有利にはC1〜C20炭化水素含有基(好ましくはそれら自体電子 求引性であるもの)から選択される}から選択されるのが好ましい。これらの炭 化水素含有基は、脱プロトンをもたらすことがある塩基性水素原子を含まないの が有利である。 式−CY2R(ここで、Yは同一であっても異なっていてもよく、Cl及びF から選択され、Rは前記の意味を持つか又は塩素原子であるかである)の置換基 を用いることもできるが、しかし工程(a)において反応して塩素−弗素交換を 引き起こすことがある。 前記の電子減損芳香核は、電子求引性置換基を1個だけ有するのが有利である 。六員芳香核については、工程(a)において式(III)の主要生成物を生成す るために最初に弗素原子によって置換されることが意図されるX原子に対してオ ルト位又はパラ位にこの置換基が見出されるのが好ましい。このX原子に対して オルト位又はパラ位における電子求引基の存在は、次の反応: (ここで、Eaは電子求引基である)に従って、工程(a)の置換反応の選択性 を高めて、式(III)の化合物が式(IIIb)の化合物に対して大多数になるよう にする効果を有する。 前記芳香核がアリールである場合には、その電子密度がせいぜいハロベンゼン のもの程度、特にジクロルベンゼンのもの程度であるのが好ましい。 満足できる電子減損を達成するためには、前記芳香核が環員として又は前記芳 香核の置換基として有する電子求引性官能基のハメット定数の合計が0.10〜 1.60の範囲であるのが有利である。 より特定的には、前記芳香核の置換基のハメット定数の合計が0.4〜1の範 囲であるのが有利であり、0.5〜0.8の範囲であるのがより一層有利である 。 さらに、X以外のそれぞれの置換基が0.2〜0.7の範囲のハメット定数を 有するのが有利である。 ハメット定数の定義については、Marchによる「Advanced Organic Chemistry 」第3版(John Wiley and Son)、第242〜250頁を参照されたい。 例として、3,4−ジクロルトリフルオルメチルベンゼンを用いて本発明の方 法を実施することによって、次の反応式: に従って2−クロル−4−(トリフルオルメチル)ベンゾニトリルを良好な収率 及び高い選択性で合成することができる。 本発明の方法は、本質的に2つの工程を含む。 第一の工程(a)においては、式(II)の化合物をハロゲン−弗素交換用反応 成分と反応させる。この反応成分は、無機弗化物であるのが有利であり、アルカ リ金属弗化物、特に弗化ナトリウム、弗化カリウム、弗化ルビジウム及び弗化セ シウムから選択されるのが好ましい。経済的な理由からは弗化カリウムが一般的 に好ましいが、カリウムの原子量よりも大きい原子量を有するアルカリ金属の弗 化物は反応収率を実質的に改善する。 また、弗化物の対カチオンとして、アルカリカチオンの特性と同等の特性を有 する任意のカチオン、例えば第四級アンモニウムカチオンを用いることもできる 。 この反応を実施するために、例えば追加特許第2535516号明細書及び「 Chem.Ind.」(1978)、56に開示されたもののような多くの方法が報告さ れており、アリール上に電子求引基がグラフト結合した弗化アリールを製造する ために工業的に実施されている。 この反応は、反応成分を好適な溶媒中で比較的高い温度、一般的に200〜2 80℃、特に約250℃の温度に加熱することによって実施することができる。 別法として、この反応は、反応混合物を超音波の作用に付すことによってもっ と低い温度において有意に改善された収率で実施することができる。 一般的に、この反応は選択した条件に応じて80〜280℃の温度において実 施することができる。 超音波を使用することによって反応混合物内に大量のエネルギーが放出される ということが指摘されるべきである。このエネルギーは、通常必要とされる熱エ ネルギーの全部又は一部の代わりとなる。 好ましい条件は、少なくとも20W/cm2、有利には少なくとも50W/c m2、より一層有利には少なくとも100W/cm2、好ましくは少なくとも20 0W/cm2で超音波の放射をもたらす壁から直接超音波力を放射することから 成る。 用いることができる振動数は市販の装置のものであり、即ち超音波の振動数は 10〜100KHzの範囲にするのが有利であり、15〜50KHzの範囲にす るのが好ましい。特定の振動数によって非常に有意に良好な結果が得られる。こ の振動数は実験条件下における混合物の共鳴の振動数に相当するものであり、一 般的に市販の装置の比較的広い放射スペクトルによってカバーされる。 超音波を使用することによって、80〜200℃の範囲、好ましくは100〜 150℃の範囲の比較的低い温度において反応を実施することが可能になる。 一般的に、双極性非プロトン系溶媒中で反応を実施するのが好ましい。前記溶 媒の相対誘電率εは少なくとも10に等しいのが有利であり、そしてこのεは1 00以下であり且つ25以上であるのが好ましい。特に、前記溶媒が五塩化アン チモンと組み合わされた時のエンタルピーの変化ΔH(kcal/モル)によっ て表わされるドナー数Dが10〜50である溶媒が好ましい。 有利な溶媒は、ジメチルスルホキシド(DMSO)、ジメチルスルホン、ジメ チルホルムアミド(DMF)、N−メチルピロリドン(NMP)、ジメチルアセ トアミド(DMAC)及びスルホラン(テトラメチレンスルホン)である。 ハロゲン/弗素交換用反応成分は、弗化アルカリと随意としての反応を促進す るカチオンとを含み、反応混合物中に分散した固体の形で留まる固体から成るの が有利である。 この反応成分は、カリウムよりも重質のアルカリカチオンを促進剤として含む のが有利である。このアルカリカチオンはハロゲン化物の形で導入することがで き、必ずしも弗化物の形になくてもよい。一般的には、このアルカリカチオンは 塩化物の形で導入される。このアルカリカチオンの含有率は、用いた弗化物の1 〜5モル%の範囲にするのが有利であり、2〜3モル%の範囲にするのが好まし い。 この反応は、相間移動剤としてしばしば報告されている「オニウム」を促進剤 として含むことができる。このオニウムは弗化物の1〜10モル%を占めるのが 一般的であり、2〜5モル%を占めるのが好ましい。 Chimique de France)」の補遺に示された元素周期律表に規定されたような第V B及びVIB族からの元素と4又は3個の炭化水素含有鎖とによって形成されるカ チオンの群から選択される。 第VB族からの元素から誘導されるオニウムの中では、複素原子に対してβ水 素を示さないテトラアルキル−又はテトラアリールアンモニウム又はホスホニウ ムが好ましい反応成分である。炭化水素含有基は、4〜12個の炭素原子を有す るのが有利であり、4〜8個の炭素原子を有するのが好ましい。例えば、テトラ メチルアンモニウム又はテトラフェニルホスホニウムを挙げることができる。ま た、アルキルピリジニウムタイプの化合物を用いることもできる。第VIB族から 誘導されるオニウムは、酸素の原子番号よりも大きい原子番号を有する元素から 誘導されるものであるのが好ましい。 テトラアルキルアンモニウムは約150℃よりも高い温度において殆ど安定性 がないが、前記の超音波方法によって有利なことにこのテトラアルキルアンモニ ウムを用いることが可能になる。 オニウムの量は、無機弗化物の重量の1〜10%を占めるのが一般的であり、 2〜5%を占めるのが好ましい。 前記弗化アルカリ又はアンモニウムの前記基剤(即ち式(II)の化合物)に対 するモル比は、化学量論的量の0.8〜1.5倍の範囲にするのが一般的であり 、ほぼ1.25倍にするのが好ましい。化学量論的量よりも低い弗化物/基剤比 (従って不完全転化)で操作するのが有利なことがある。これは、式(I)の化 合物が大過剰の弗素の存在下にある場合に起こりがちなハロゲン−弗素二重交換 反応の危険性が抑えられ、これらの条件下では式(I)の化合物が優れた選択性 で生成し、それによって方法全体の選択性が改善されるからである。 また、反応成分の水含有率は反応成分の重量に対してせいぜい約2%、好まし くはせいぜい1%にするのが望ましい。 撹拌を実施して固形分の少なくとも80%、好ましくは少なくとも90%が懸 濁状に保たれるようにするのが有利である。 実際、固形分の大部分が反応混合物中に懸濁状態にされるのが望ましい。 従って、この要求に適うためには、撹拌は、サイクロン作用によって固形分の 過度に大きい部分を反応器の壁に押しつけてしまうのを防止するために、激しす ぎてもいけないし、反応から得られる固形分及び弗素源として用いた固形分が懸 濁状態になることができるようにするために、弱すぎてもいけない。 工程(a)からの反応生成物は、第一工程の進行が満足できるものであると認 められたらすぐに工程(b)中に装入することができる。 「反応生成物」とは、式(II)の化合物上におけるハロゲン原子の弗素原子に よる置換反応の生成物を意味するものとする。この反応生成物は、一方のX原子 の置換から得られる異性体ともう一方のX原子の置換から得られる異性体との混 合物及び両方のX原子の置換から得られる非常に少量の二弗素化生成物を含み、 この反応生成物は式(III)の化合物を主成分として含有する。 本発明に従えば、工程(a)の間に転化しなかった反応成分は工程(b)の反 応成分によって影響を受けることはなく、場合によっては非常に少しだが式(I )の所望の生成物を提供するので、前記の転化しなかった反応成分からの反応生 成物の分離は必要ない。生成物を分離することも必要ではなく、一弗素化の異性 体を分離することも必要ではない。 従って、工程(a)の終わりに得られた反応混合物は、工程(b)にそのまま 装入することができる。 一般的には、反応生成物(随意に工程(a)の反応のために用いた溶媒の全部 又は一部の中の溶液状の反応生成物)は、弗素−シアニド交換用反応成分との混 合物の形で工程(b)に装入される。 この弗素−シアニド交換用反応成分は、第I族及び第II族から選択される金属 (特にナトリウム、カリウム、マグネシウム又はカルシウム)のシアン化物並び に第四級アンモニウムのシアン化物から選択されるシアン化物から成るのが有利 である。シアン化ナトリウム及びシアン化カリウムが好ましい反応成分である。 また、シアン化カリウムと塩化カルシウムとの混合物をシアン化カルシウム源と して有利に用いることもできる。 工程(b)において用いられる交換用反応成分のCN基のモル数として表わし た量は、工程(a)において生成した式(III)の化合物のモル量の1〜2倍の 範囲にするのが好ましく、1〜1.5倍の範囲にするのが有利である。 各反応成分は、極性非プロトン系溶媒中で一緒にするのが好ましい。この溶媒 の相対誘電率εは、少なくとも10に等しいのが有利であり、εは100以下で あり且つ25以上であるのが好ましい。特に、ドナー数D{前記溶媒が五塩化ア ンチモンと組み合わされた時のエンタルピーの変化ΔH(kcal/モル)}が 10〜50である溶媒が好ましい。 工程(b)において用いることができる溶媒の大部分は、工程(a)において も有効なものである。従って、工程(a)の反応生成物はその反応溶媒中で工程 (b)中に導入することができ、このことはこれらの工程の間の中間の操作を除 去する。 工程(b)のために用いることができる溶媒は、ほぼ前記の下限の誘電率及び (又は)ドナー数を有するもの、実際にこれらの下限よりも低い誘電率及び(又 は)ドナー数を有するもの(僅かに極性の溶媒又はごく僅かに極性の溶媒)、例 えばアセトニトリル、ベンゾニトリル又はクラウンエーテル(前記の「オニウム 」のような相間移動剤を追加的に使用することを可能にするもの)から、問題な く選択することができる。 反応温度は、シアン化物を基とする反応成分及び溶媒の性状に依存する。一般 的に、温度を高くすることによって反応が促進される。20〜250℃の範囲に おいて反応を実施するのが有利である。 この反応は、慣用の反応器中で大気圧において容易に起こるが、加圧反応器中 でも行なうことができ、5×106Paよりも低い圧力下において実施するのが 有利である。 所望の異性体のための反応の選択性を保つためばかりではなくて反応副生成物 として放出される弗化物イオンによる腐蝕を抑えるためにも、反応混合物は実質 的に無水であるのが好ましい。 工程(b)において反応混合物中に遷移金属、特に銅が存在すると、反応が自 発的に起こってしまうので、有利ではない。対応する分離及び再処理操作を回避 するためには、できるだけ低い銅含有率で操作するのが望ましい。 工程(b)の反応系中の銅含有率は、10-2モル/リットル以下にするのが好 ましい。この含有率は、10-3モル/リットルよりも低くするのが有利であり、 10-4モル/リットルよりも低くするのが好ましい。 銅含有率はまた、工程(b)の反応における基剤の量に対して表わすこともで きる。この場合、工程(b)の反応系中に存在させる銅のモル量は、工程(b) において用いる反応生成物のモル量の1/10よりも少なくするのが好ましく、 1/100よりも少なくするのが有利であり、1/1000よりも少なくするの が特に有利である。 反応時間は、所望の最終異性体の生成率の関数として決定される。 工程(b)の終わりに反応混合物中に存在する式(I)の所望の最終生成物は 、容易に単離することができる。分離技術は、次の2つの操作を含むのが好まし い: ・無機塩から有機化合物を分離するための濾過又は蒸留; ・前記有機化合物から式(I)の所望の化合物、工程(b)において反応しなか った反応成分及び工程(a)からの反応生成物並びに溶媒を分離するための分別 蒸留。 本発明に従う方法は、 (i) 式(II)の化合物とX−F交換用反応成分とを溶媒中で混合し、 (ii) こうして得られた混合物を加熱又は超音波放射に付し、 (iii) 随意に(ii)において得られた反応混合物から固体相及び(又は)溶媒 の少なくとも一部を分離し、 (iv) (ii)の反応混合物又は操作(iii)の残留物にF/CN交換用反応成 分を随意にある量の溶媒(この溶媒は操作(i)の溶媒と同一であっても異なっ ていてもよい)と共に添加し、 (v) 随意に混合物の温度を上昇させながら、反応成分間の接触を保ち、 (vi) (v)において得られた反応混合物から無機塩を基とする固体相を分離 し、 (vii) 残った液相から分別蒸留によって式(I)の化合物を分離することか ら成る操作を含むことができる。 (vi)において分離された無機塩は、操作(i)の未反応反応成分と操作(v )の反応によって放出された弗化物イオンによって生成した塩とを包含する。こ れらの塩は、工程(i)に再循環してそこでハロゲン−弗素交換用反応成分とし て用いることができ、そうするのが有利である。 前記のように、本発明に従う二工程方は、所望の生成物を非常に良好な収率で 提供する。本発明によって示された第二工程の高い選択性は予測できなかったも のであり、この高い選択性によって、工程(b)の結果として式(I)の所望の 化合物を本質的に含む反応生成物を得るために工程(a)において得られた反応 混合物を直接処理することが可能になる。 実際、この二工程法は、慣用の装置(必要に応じて中間体を分離するための特 に簡単なユニットを含むもの)を必要とするだけであり、銅のような遷移金属の 塩を回収するための排出液再処理ユニット(これは慣用の単一工程法による製造 のためのプラントにおいては必須である)を不要にすることができるという点で 、工業的規模の生産の範囲において実施するのが容易である。 さらに、シアン化工程(b)は、シアン化物塩が低価格であること及び遷移金 属が存在しないことによって、経済的な反応成分を用いるものである。 以下、本発明を実施例によって例証する。これらの実施例は、3,4−ジクロ ルトリフルオルメチルベンゼンから二工程で除草剤の製造に有用な中間体である 2−クロル−4−(トリフルオルメチル)ベンゾニトリル:の合成を可能にする様々な条件を示す。 実施例に示した結果は、以下に定義される3つの量との関係で表わされる。 反応成分Rの転化率(DCR)は、反応の間に消失したRの量(モル)対Rの 初期量(モル)の比である。 反応成分Rからの生成物Pの真の生産収率(RYP)は、製造されたPの量( モル)対Rの初期量(モル)の比である。 RのPへの転化収率(CYP)は、製造されたPの量(モル)対消失したRの 量(モル)の比である。 例1 A:3−クロル−4−フルオルトリフルオルメチルベンゼンの合成 次の反応を実施する。 機械式撹拌機、分留カラム及び還流冷却管を備えたガラス反応器中に、3,4 −ジクロルトリフルオルメチルベンゼン(A)35.4g(0.164モル)、 弗化カリウム11.6g(0.200モル)、臭化テトラ(n−ブチル)ホスホ ニウム2.8g(0.008モル)及びスルホラン44.0gを室温において無 水雰囲気下で導入する。 反応混合物を加熱し、温度を85±2℃に保つ。 約30分後に蒸留が始まり、迅速に進行した後に、徐々に減速する。5時間後 に反応が完了する。 混合物を分別蒸留によって精製して芳香族画分及びスルホランを回収する。 Aの転化率DCAは82.2%だった。 Cの真の収率RYCは66.3%であり、AのCへの転化収率CYCは80.7 %の値を有していた。 Dの真の収率RYDは8.0%であり、AのDへの転化収率CYDは9.7%の 値を有していた。 かくして、Cについての選択性89%、Dについての選択性11%で転化が行 なわれた。B:2−クロル−4−(トリフルオルメチル)ベンゾニトリルの合成 反応器に次の成分を入れる。 ・Aにおいて分離された異性体C及びDの混合物1g(1モル当量) ・DMSO16.1g(41モル当量) ・KCN0.52g(1.6モル当量) 反応混合物を60℃の温度に10時間15分加熱する。 最終反応混合物の分析から、この反応は次の結果での次の式に相当することが 測定された。DCC=94%、DCD=35%、RYE=77%、RYF=11%、CYE=82 %、CYF=31%。 Cは殆ど定量的に転化し(DCC=94%)、他方Dは小さい程度で転化した だけだった(DCD=35%)。この反応は高度にレジオ選択的だった。 さらに、Cの転化は主として所望の生成物Eをもたらした(CYE=82%) のに対して、Dの転化は少量の弗素−シアニド交換生成物Fをもたらしただけだ った(CYE=31%)。 従って、このシアン化反応は所望の生成物をその異性体に対して非常に選択的 に提供する。実際、反応のレジオ選択性の指標となる で表わされるシアン化生成物に対する所望の異性体Eのモル比で表わした割合は 98%だった。所望の生成物中の分離するのが難しい異性体の混入の度合いが非 常に僅かであるので、その他の反応副生成物を分離して次の転化のために直接用 いることができる高純度のクロルシアノトリフルオルメチルベンゼン誘導体を提 供するためには簡単な分離技術を用いるだけで充分である。例2 工程Aは例1におけるように実施して、C89%及びD11%を含む一弗素化 生成物を得た。 工程BはDMSO(27モル当量)中のシアン化ナトリウム1.4モル当量の 存在下で90℃の温度において2時間30分実施した。 シアン化の結果を、下記の表1に示す。操作条件も表1にまとめる。例3〜5 主に工程Bにおける溶媒、温度及び反応時間に関して操作を僅かに変更したこ とを除いて、例1の工程A及びBを繰り返した。結果を表1に示す。 これらの例は、前記した様々な好ましい態様に従って操作条件を変えても、特 に溶媒がDMF又はDMSOである場合には、依然として収率及び選択性に関し て非常に良好な結果を得ることができるということを示している。スルホランは 僅かに厳しい反応条件を必要とする。例6 純粋な生成物C(C100%から成る一弗素化生成物)について、Clモル当 量当たりにKCN1.5モル当量及びCaCl20.5モル当量の割合のKCN とCaCl2との混合物から成るシアン化用反応成分を用いて、例1の工程Bを 繰り返した。 転化率及び転化結果を表1に示す。表1には操作条件も示す。転化率は例1の 転化率よりも僅かに低かったが、転化収率は例1のものよりも高く、所望の生成 物の収率は例1のものに匹敵するものだった。例7 純粋な生成物Cについて、N−メチルピロリドン(16モル当量)中のシアン 化ナトリウムNaCN1.5モル当量を用いて、例1の工程Bを繰り返した。ス ルホランと同様に、NMPは比較的厳しい条件を必要とした。しかし、非常に良 好な転化率及び満足できる反応収率が得られた。 この例のデータを表1にまとめる。例8 純粋な生成物Cについて、相間移動剤としての臭化テトラブチルアンモニウム (0.08モル当量)の存在下で、アセトニトリル(11モル当量)中のKCN 1.9モル当量を用いて、例1の工程Bを繰り返した。 この試験の結果を操作 条件と共に表1に示す。この結果もまた、非常に満足できるものだった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN, CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,G E,HU,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR ,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV, MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,P L,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK ,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ, VN (72)発明者 マエストロ,ジャンピエール フランス国 エフ39360 サン サンフォ リアン ドゾン,アブニュ ジャン ロス タン,6

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 次式(I): (ここで、 は少なくとも5個の炭素原子を含む環員を含有し且つ随意に置換された電子減損 芳香核であり、 XはCl、Br及びIから選択される) の化合物の合成方法であって、少なくとも (a)次式(II): (ここで、 は前記の意味を持ち、 X置換基は同一であっても異なっていてもよく、Cl、Br及びIから選択さ れる) の化合物を弗化物を基とするハロゲン−弗素交換用反応成分と反応させて次式( III): の化合物を主成分として生成させる工程、及び (b)工程(a)の反応生成物をシアン化物を基とする弗素−シアニド交換用反 応成分と反応させて式(I)の化合物を選択的に生成させる工程 を含むことを特徴とする、前記方法。 2. 式(II)の化合物中の2個のX置換基が同一であることを特徴とする、請 求の範囲第1項記載の方法。 3. Xが塩素原子を表わすことを特徴とする、請求の範囲第2項記載の方法。 4. 式(II)の化合物中の が六員芳香核であることを特徴とする、請求の範囲第1〜3項のいずれかに記載 の方法。 5. 式(II)の化合物中の が少なくとも1個の複素原子を含む芳香核であることを特徴とする、請求の範囲 第1〜4項のいずれかに記載の方法。 6. 前記芳香核が追加的に少なくとも1個の電子求引基で置換されていること を特徴とする、請求の範囲第1〜5項のいずれかに記載の方法。 7. 前記芳香核が誘導効果を強く有する少なくとも1個の電子求引基で置換さ れていることを特徴とする、請求の範囲第1〜6項のいずれかに記載の方法。 8. 前記の誘導効果を有する電子求引基が−CN及び−CF2R基(ここで、 Rは弗素原子及び炭化水素含有基、好ましくは電子求引性炭化水素含有基を表わ す)から選択されることを特徴とする、請求の範囲第7項記載の方法。 9. 前記芳香核が1個の電子求引基で置換されていることを特徴とする、請求 の範囲第6〜8項のいずれかに記載の方法。 10. 前記電子求引基が置換されるべきX原子に対してオルト位又はパラ位に あることを特徴とする、請求の範囲第4〜9項のいずれかに記載の方法。 11. 前記芳香核が有する電子求引性官能基のハメット定数の合計が0.10 〜1.60の範囲であることを特徴とする、請求の範囲第1〜10項のいずれか に記載の方法。 12. 前記芳香核の置換基のハメット定数の合計が0.4〜1の範囲であるこ とを特徴とする、請求の範囲第1〜11項のいずれかに記載の方法。 13. 前記芳香核のX以外のそれぞれの置換基のハメット定数が0.2〜0. 7の範囲であることを特徴とする、請求の範囲第1〜12項のいずれかに記載の 方法。 14. 工程(a)のハロゲン−弗素交換用反応成分が無機弗化物、特にアルカ リ金属弗化物又は第四級アンモニウム弗化物であることを特徴とする、請求の範 囲第1〜13項のいずれかに記載の方法。 15. 工程(a)における弗素の使用量が式(I)の化合物の量の0.8〜1 .5倍の範囲であることを特徴とする、請求の範囲第1〜14項のいずれかに記 載の方法。 16. 工程(a)の反応を80〜280℃の温度において実施することを特徴 とする、請求の範囲第1〜15項のいずれかに記載の方法。 17. 工程(a)の最後に得られる反応混合物をそのまま工程(b)に装入す ることを特徴とする、請求の範囲第1〜16項のいずれかに記載の方法。 18. 工程(b)の前記弗素−シアニド交換用反応成分が第I族及び第II族か ら選択される金属のシアン化物並びに第四級アンモニウムのシアン化物から選択 されるシアン化物から成ることを特徴とする、請求の範囲第1〜17項のいずれ かに記載の方法。 19. 工程(b)におけるシアン化物の使用量が工程(a)において生成した 式(III)の化合物の量の1〜1.5倍の範囲(CN基対式(III)の化合物のモ ル比として)であることを特徴とする、請求の範囲第1〜18項のいずれかに記 載の方法。 20. 工程(b)の反応混合物中の銅含有率を10-2モル/リットル以下にす ることを特徴とする、請求の範囲第1〜19項のいずれかに記載の方法。 21. 工程(b)の反応系中に存在させる銅のモル量を工程(b)において用 いられる工程(a)の反応生成物のモル量の1/10以下にすることを特徴とす る、請求の範囲第1〜20項のいずれかに記載の方法。 22. 弗素−シアニド交換反応によって放出される弗化物及び随意としての工 程(a)において反応しなかった弗化物を工程(b)において分離して、ハロゲ ン−弗素交換用反応成分として工程(a)に再循環することを特徴とする、請求 の範囲第1〜21項のいずれかに記載の方法。
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