JP2000502308A - ラグを備えたプラスチック製の蓋 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 垂直方向に間隔が隔てられた複数の螺旋状ねじ山が対応する複数の螺旋溝をその間に構成するように互いに対してほぼ平行な関係で外面に設けられた円筒形ネックを持つ容器にプレスオン装着されるようになっており且つ容器から回転によって取り外されるようになっている蓋を提供する。好ましくはポリプロピレン等のポリオレフィンで形成された可撓性円筒形スカートは、半径方向内方に突出しており且つ間隔が隔てられた複数のラグを有する。これらのラグは、円筒形スカートの内面に亘って周方向に配置されており、容器の円筒形ネックのねじ山と係合するように軸線方向に間隔が隔てられている。ラグは、変形可能なプラスチック材料で形成されており、蓋を容器に装着したときにラグのうちの少なくとも幾つかのラグとねじ山のうちの少なくとも幾つかのねじ山との間に締まり嵌めが形成されるような大きさになっている。可撓性スカート及びラグは、蓋を容器上に所望の通りに密封するため、直接的に軸線方向にプレスオン作用を加えることによって、蓋を回転させる必要なしに蓋を容器に装着できるような大きさになっている。蓋を容器から取り外そうとする場合には、蓋を回転させ、垂直方向に間隔が隔てられた螺旋状ねじ山が構成する螺旋溝内に少なくとも部分的に受け入れられたラグのうちの少なくとも幾つかのラグを、ねじ山の上方に傾斜した表面と係合させ、これによって上方へのカム作用を蓋に加える。

Description

【発明の詳細な説明】 ラグを備えたプラスチック製の蓋 発明の技術分野 本発明は、概して、ガラス製又はプラスチック製の容器に、プレスオン(press -on)装着すなわち非回転装着用の新規で改良された蓋に関する。この蓋は、ガラ ス製又はプラスチック製の容器から取り外すために、捩じりすなわち回転が必要 とされるものである。更に詳細には、本発明は、蓋によって密封されるべき容器 のネック部分の多重リードねじ山形状体と係合するための内方に突出した複数の ラグが設けられた可撓性スカートを含むこの種類の蓋に関する。 発明の背景 商業的に入手可能なＰＴ蓋（すなわち、容器に対してプレスオン装着すなわち 非回転装着可能であるが、取り外しを行う上で回転又は捩じりを必要とする蓋） は、一般的には、従来のプラスチゾルガスケット複合物で裏打ちされている。裏 打ち体すなわちライニングは、容器の頂縁部すなわち末端部（finish）と、及び 容器のネック部分に沿って、密封係合するように配置されている。これらの容器 は、最初の形成時に、容器のネックに設けられたねじ山と締まり嵌めすることに よって、蓋を回転させる必要なしに容器に直接装着できるようにする円筒形のボ アを有する。これらのライニングは、充填及びキャップ装着後の容器の熱処理中 に硬化し、これによって、容器の螺旋状ねじ山と形状が永久的に一致し、使用者 が蓋を回転することによって容器から取り外すことができる。 これらの商業的に入手可能な蓋は、取引において一般的に受け入れられてきた が、当業者は、このような蓋の内側でねじ山を形成するライニングを使用する必 要をなくそうとする努力を行ってきた。このような変形例の蓋構造の一つが、マ ムフォード(Mumford)に賦与された米国特許第４，７１７，０３４号明細書に示 されている。この特許明細書には、垂直方向に間隔が隔てられた複数の多重リー ドねじ山をネック表面上に有する容器にキャップ装着するための、熱可塑性材料 製の一部品(one-piece)キャップシェル蓋が記載されている。蓋のスカート部分 には、ほぼ垂直方向に延びる間隔が隔てられた複数の可撓性の熱可塑性材料によ るリブが設けられている。これらのリブはスカートと一体であり、各リブは、複 数 のねじ山と係合するような大きさになっている。これらのリブは、リブをねじ山 と強制的に接触させたときに、リブがねじ山の周りでほんの僅かに撓み且つ曲が って、リブに僅かな窪みを形成するように、常温流れに対する十分な抵抗を提供 するように構成されており且つ配置されている。軸線方向にリブを備えたこれら の蓋は、本出願人の知る限りにおいて、商業的に受け入れられていない。こうし た蓋が取引で受入れられないのは、特に真空状態下にて、プレスオン／回転取り 外し蓋とともに使用するために現在入手可能なガラス容器において使用されてい る慣用的に使用されているねじ山設計で、垂直リブを十分に持ち上げることがで きないためであると考えられる。 本発明は、これらの従来技術の問題点及び欠点を解決し、新規であり且つ改良 された、顕著な利点を持つ蓋を提供する。 発明の概要 本発明によれば、垂直方向に間隔が隔てられた複数の螺旋状ねじ山が外面に形 成された円筒形のネックを有する容器にプレスオン装着し、この容器から回転取 り外しするための新規で改良された蓋が提供される。本発明の蓋は、端パネルか ら下方に延びる可撓性円筒形スカートを含む。このスカートには、半径方向内方 に突出しており且つ間隔が隔てられている複数のラグが一体に形成されている。 これらのラグは、円筒形スカートの内面周方向に配置されており、蓋を容器に密 封関係で着座させたときにねじ山と係合するように、内面上で軸線方向に間隔が 隔てられている。スカート及びラグは、変形可能なプラスチック材料（好ましく は、ポリプロピレン）で形成されており、蓋を容器に対して所望の通りに密封す るため、直接的に軸線方向にプレスオン作用を加えることによって、回転させる ことを必要とせずに蓋を容器に装着できるような大きさ及び構成になっている。 この密封は、容器のねじ山の最大外径と直接接触するラグとの間の締まり嵌めに よって得られる。間隔が隔てられたラグの各々は、蓋を容器に密封関係で着座し たとき、一つの螺旋状ねじ山だけと接触するような軸線方向高さを有する。さら に、ねじ山は、容器に設けられた離間された螺旋状ねじ山により形成される螺旋 溝内にこれらのラグのうちの少なくとも幾つかのラグが少なくとも部分的に受け 入れられることを可能とする軸線方向高さと関連した周方向長さを有する。その ため、蓋を回転させて取り外すとき、螺旋溝内に受け入れられたラグの前縁が、 隣接したねじ山の上方に傾斜した表面と係合することによって、このような取り 外し回転中に蓋に上方へのカム作用を加える。 従って、本発明の目的は、直接的な軸線方向のプレスオン作用によって容器に 装着できる改良された蓋を提供することである。 本発明の別の目的は、スカートの内側に付着させたねじ山を形成する硬化性エ ラストマーを使用することを必要とせず、同時に、蓋を容器に装着するときに所 望の密封を得るために蓋と容器との間に特別の位置合わせ装置を必要としない改 良されたプレスオン装着／回転取り外し可能な蓋を提供することである。 本発明の別の目的は、多重リードねじ山形状体を含むネック末端領域を有する ガラス製又はプラスチック製の容器に装着するためのプレスオン装着／回転取り 外し型の改良された蓋を提供することである。この蓋は、容器に繰り返しプレス 嵌め又はスナップ嵌め（締結を全く必要としない）できるが、捩じりすなわち回 転移動によって容易に取り外される。 本発明の別の目的は、前記蓋の回転取り外しに必要な力に悪影響を及ぼすこと なく、所望の通気すなわち圧力解放を行うことができるプレスオン装着／回転取 り外し型の改良された蓋を提供することである。 本発明のこれらの目的及び他の目的は、同じ参照番号が同じ部品に附してある 図面を参照して、以下の詳細な説明から明らかになるであろう。 第１図は、内側スカート部分及びタンパーバンド部分をその形成された下方に 延びる状態で示す、ラグキャップすなわち蓋の斜視図であり、 第２図は、本発明による相補的な容器に被さった関係に内方に折り曲げられた タンパーバンドを有する頂部パネルの上面を示す本発明のラグキャップすなわち 蓋の斜視図であり、 第３図は、第１図及び第２図に示す蓋の立面図であり、 第４図は、第１図、第２図、及び第３図に示す蓋の頂部平面図であり、 第５図は、形成された状態で容器に装着する前の第１図乃至第４図の蓋の垂直 断面図であり、 第６図は、第３図に示す蓋キャップの６−６線に沿った断面図であり、 第７図は、第５図と同様であるが、蓋が容器に装着されており、且つ前記容器 に完全に着座する前の最初の作動段階中の蓋キャップを示す垂直断面図であり、 第８図は、第７図と同様であるが、蓋を容器に完全に装着し、真空状態を容器 内に発生させた後の蓋を示す断面図であり、 第９図は、容器のネック部分に設けられた個々のねじ山に対する、蓋のスカー トに設けられたラグの配向を示す、ねじ山の概略展開図であり、 第１０図は、本発明の変形例を示す第５図と同様の部分断面図である。 好ましい実施例の詳細な説明 添付図面のうち特に第１図乃至第４図を参照すると、本発明を具体化した蓋キ ャップが参照番号１１として示されている。蓋キャップ１１は、例えば食品の高 温充填包装等の様々な用途に適している。図示のように、蓋キャップ１１は、端 パネル１２、端パネル１２から下方に延びる可撓性スカート１３、このスカート １３と一体に形成されたタンパーバンド（不正に取り外したことを表示するため のバンド）１４、及びガスケット１６を含む。 図示の実施例では、端パネル１２は金属製であるが、適当な酸素障壁特性又は 酸素排出特性を提供する他の材料を使用できる。これらの材料には、例えば、サ ラン（商標）又はＥＶＯＨ型材料、ナイロン及び他の熱可塑性材料及び熱硬化性 材料、及び当該技術分野で周知の複合構造体が含まれる。第２図、第４図、及び 第６図に最もよく示してあるように、端パネル１２は、図示の実施例では、上方 に突出するボタン１７を半径方向最内部分に有する。ボタン１７は、下方及び外 方に傾斜したフランジ１８、平坦部１９、上方及び外方に傾斜したフランジ２１ 、環状平坦部２２、下方及び半径方向外方に傾斜したフランジ２３、半径方向に 延びる環状平坦部２４、下方に湾曲した部分２６、及び自由縁すなわち切断縁部 ２８で終端する半径方向及び軸線方向下方に延びる部分２７へと、この順番で半 径方向外方に延びている。当該技術分野で周知のように、蓋が装着された容器に 真空状態を発生させると、パネル１２及びボタン１７が軸線方向下方に移動して 窪み、真空を解放すると、パネル１２及びボタン１７が第２図に示す形成時の位 置に戻る。 プラスチック製可撓性スカート１３は、半径方向内方に延びる上部フランジ２ ９を有する。この上部フランジ２９は、端パネル１２の外周と重なり、軸線方向 下方に側壁３１へと延びる。側壁３１の内周面には、以下に詳細に説明するよう に、本発明の重要な特徴に従って、周方向に間隔が隔てられた複数のラグが設け られている。これらのラグは、側壁３１と一体に形成されている。可撓性スカー ト１３は、さらに、軸線方向下方に延びる円筒形拡大部分３３へと延びている。 この円筒形拡大部分３３の終端部分３４は、第３図に最もよく示すように、周方 向に配置された複数の破壊可能なブリッジ３６によってタンパーバンド１４に一 体に連結されている。蓋キャップ１１が装着された容器の処理中に水分が容易に 通過するように、複数のドレン穴３５及び洗浄ウィンドウ４０を設けることがで きる。 図示の実施例では、可撓性スカート１３は、端パネル１２の中央部分にプラス チック材料が全く被さっておらず、露呈されているように、端パネル１２に関し てこれを取り囲み且つ捕捉した関係にある。スカート１３は、適当には、蓋キャ ップ１１を容器３７に軸線方向に装着できる（第２図参照）ようにするのに必要 な必須の可撓性を提供する任意のプラスチック樹脂から形成されている。このよ うな材料で形成されているため、共通の参照番号３２により示されている内方に 突出したラグが、容器３７に設けられた共通の参照番号３８により示されている 垂直方向に間隔が隔てられた複数の螺旋状ねじ山にスナップ嵌めする。第２図に 示すように、ねじ山３８は容器３７のネック領域３９の外面上に形成されており 、共通の参照番号４１により示されている複数の螺旋溝を構成するように、互い に対してほぼ平行な関係にある。ネック領域３９の上端は、容器の開放口（open mouth）４３を構成する末端部４２で終端する。スカート１３用の適当な型成形 可能な樹脂には、熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂が含まれるが、一般的には、エ チレン及び／又はプロピレンのホモポリマー、コポリマー、及びターポリマーが 好ましく、特にプロピレンが好ましい。 図示の実施例では、ガスケット１６は側方密封型であり、好ましくは、型成形 によって形成される。ガスケット１６は、容器の末端部と所望の密封を形成する 任意の弾性材料すなわちエラストマー材料（すなわち、熱可塑性複合物、熱硬化 性複合物、及びプラスチゾル複合物）で形成できる。しかしながら、これに関し 、 塩化ビニルを含まない樹脂すなわちポリ塩化ビニル以外の材料が好ましい。 第７図及び第８図に示すように、タンパーバンド１４は、容器リテーナビード ４５の下の位置で、ブリッジ３６によってスカートに接合されている。これに関 し、タンパーバンド１４は、符号４７にて下バンド部分４８にヒンジ連結された 上部分４６を含むということがわかる。図示の実施例では、下バンド部分４８の 軸線方向長さは、上バンド部分４６の軸線方向長さよりも大きい。このようにし て、蓋キャップ１１を容器３７に装着したとき、下バンド４８の終端部分５１は 、周方向に配置されたブリッジ３６の上方の位置でリテーナビード４５と係合す るように、半径方向内方及び軸線方向上方に延びている。これによって、破壊可 能なブリッジの一体性を高める。バンドの形成中（すなわち機械によるバンドの 折畳み中）及び容器への蓋の装着中にブリッジが誤って壊されることが、全くな くなることはないにせよ、少なくなる。 第７図、第８図、及び第９図を参照すると、可撓性スカート１３及びこれと一 体に成形されたラグ（特に、ラグ３２ｃを第７図及び第８図に示す）は、これら が接触するようになるねじ山（第７図及び第８図には、ねじ山３８ｂ及び３８ｃ が示してある）の夫々と締まり嵌めを構成するような大きさになっているという ことがわかる。容器３７に蓋１１を装着する際に蓋に加えられた下方への軸線方 向の力により、可撓性スカート１３が半径方向外方に拡張してラグを外方に拡張 でき、これらのラグが接触するようになるねじ山に乗り上げることができる。こ れによって、ラグのうちの少なくとも幾つかのラグとねじ山との間を、例えば第 ８図及び第９図に示すようにラグ３２ｃ及び螺旋状ねじ山３８ｃに関して、締ま り嵌めできる。これによって、ラグ３２ｃは、蓋キャップ１１を容器３７に装着 する際に僅かに変形する。この締まり嵌めは、真空が形成されるまで蓋を容器に 保持するのに役立つ。第９図に示すように、同様の締まり嵌めがラグ３２ａ（ね じ山３８ｂと）、 ３２ｅ（ねじ山３８ｄと）、３２ｇ（ねじ山３８ｅと）につ いて形成される。 これと対応して、第９図に示すように、ラグ３２ｂ、３２ｄ、及び３２ｆの夫 々は、ねじ溝４１ａ、４１ｂ、及び４１ｃ内に少なくとも部分的に受け入れられ ている。このようにして、蓋キャップ１１を取り外すとき、ラグ３２ｂの端面す なわち前縁３２ｂ′がねじ山３８ｃの上方に傾斜した表面３８ｃ′と係合し、こ れによってこのような取り外し回転中に蓋キャップに上方にカム作用を加える。 同様のカム取り外し作用は、ラグ３２ｄの端面すなわち前縁面３２ｄ′がねじ山 ３８ｄの上方に傾斜した表面３８ｄ′と同様に協働することによって、及び端面 すなわち前縁面３２ｆ′がねじ山３８ｅの上方に傾斜した表面３８ｅ′と同様に 協働することによって得られる。 容器に設けられたねじ山及び本発明の蓋に設けられたラグの数は、これらの蓋 及び容器の夫々の大きさに応じて決まるということは理解されよう。しかしなが ら、一般的には、本発明は、ラグの数のねじ山の数に対する少なくとも１：１の 比を考えており、公称直径が５１ mmの蓋及び容器について、ラグの数のねじ山 の数に対する約２：１の比が特に適している。しかしながら、２：１以上のラグ の数のねじ山の数に対する比を適当に使用でき、用途によっては、特に小径の容 器の場合には、ラグの数のねじ山の数に対する比が１：１以下であってもよい。 更に、個々のラグは、これらのラグがただ一つの螺旋状ねじ山だけと所与の周方 向位置で接触するような軸線方向高さでなければならず、このようなラグ（例え ば、第９図のラグ３２ｂ、３２ｄ、及び３２ｆ）のうちの少なくとも幾つかが夫 々の螺旋溝４１ａ、４１ｂ、及び４１ｃ内に少なくとも部分的に受け入れられ、 蓋キャップを回転させて取り外すときに上述のカム作用を受けることができるよ うな周方向長さを有するということに着目されるべきである。 螺旋状ねじ山及び間隔が隔てられたラグは、本発明によれば、貯蔵中、特に、 製品が傷んだり醗酵したりすることと関連して生じる望ましからぬ環境によって 内部圧力が容器内で発生する場合に発生する圧力を解放するための所望の通気圧 力解放をもたらすような大きさになっている。例えば、内方に突出した１２個の ラグを持つ５１ mm径の蓋キャップをガラス容器に装着する場合、ねじ山の深さ は約７．６２ mm（約０．３０インチ）突出しており、個々のラグは内方に約０ ．７６２ mm（約０．０３０インチ）であり、個々のラグの周方向長さは約３． １７５ mm（０．１２５インチ）であり、軸線方向高さが約０．７６２ mm（０． ０３０インチ）であり、０．７０５ kg/cm²（１０ psig）以下の通気圧力を容易 に得ることができる。 本発明は、更に、例えば第１０図に示す蓋のように全体がプラスチック製の蓋 でも使用できる。第１０図に示すように、蓋キャップ５３は、上方及び側方にシ ールを形成するガスケット５５を備えた一部品(one-piece)成形キャップシェル ５４を含む。しかしながら、これらの蓋キャップで使用されるシールの正確な種 類は、所望の特定の末端の用途に合わせて変えることができるということは理解 されよう。蓋キャップ５３は、容器のネックに設けられた垂直方向に間隔が隔て られた複数のねじ山と、上文中に説明したのと同じ方法で協働する形体の一つの ラグを有する。 本発明を二つの実施例に関して説明した。しかしながら、本発明の精神及び範 囲から逸脱することなく、様々な変形及び変更を行うことができるということは 当業者には明らかであろう。従って、本発明は、添付の特許請求の範囲によって のみ限定されるべきである。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】１９９７年１１月１９日（１９９７．１１．１９） 【補正内容】 請求の範囲 １．垂直方向に間隔が隔てられた複数の螺旋状ねじ山が対応する複数の螺旋溝を その間に構成するように互いに対してほぼ平行な関係で外面に設けられた円筒形 ネックによって画定された口を有する容器と、蓋との組合体において、前記蓋は 、 前記容器の口と重なるような寸法を有し、前記容器の口と重なるように位置付 けられた端パネルと、 前記端パネルから下方に延びる、円筒形の内面を持つ可撓性円筒形スカートと 、 半径方向内方に突出しており且つ間隔が隔てられた複数のラグとを有し、これ らのラグは、前記円筒形スカートの内面に亘って周方向に配置されており、前記 蓋を前記容器のネック末端部に密封関係をなして着座させたときに前記容器の前 記円筒形ネックの前記ねじ山と係合するように軸線方向に間隔が隔てられており 、 前記ラグは、変形可能なプラスチック材料で形成されており、前記蓋を前記容 器に装着したとき、前記ラグのうちの少なくとも一つのラグが前記ねじ山に従っ て変形することにより、前記容器の前記ねじ山の最大外径と直接接触した少なく とも一つのラグと前記ねじ山との間に締まり嵌めが提供されるような大きさにな っており、 前記間隔が隔てられたラグは、前記ラグが前記螺旋状ねじ山のうちの一つだけ と接触するような軸線方向高さを、任意の所与の周方向位置に有し、 前記ラグは、これらのラグのうちの少なくとも一つのラグが前記螺旋溝のうち の一つの螺旋溝に少なくとも部分的に受け入れられるような周方向長さを有し、 そのため、前記蓋を回転させて取り外すとき、前記少なくとも一つの溝に受け入 れられたラグが隣接したねじ山の上方に傾斜した表面と係合し、これによって、 このような取り外し回転中、前記蓋に上方へのカム作用が加えられ、 前記可撓性スカート及びラグは、前記蓋を前記容器上に所望の通りに密封する ため、直接的に軸線方向にプレスオン作用を加えることによって、前記蓋を回転 させる必要なしに前記蓋を前記容器に装着できるような大きさになっている、こ とを特徴とする蓋と容器との組合体。 ２．前記端パネル及び前記スカートは別々に形成される、請求項１に記載の蓋と 容器との組合体。 ３．前記端パネルは、酸素障壁材料で形成されている、請求項２に記載の蓋と容 器との組合体。 ４．前記酸素障壁材料は金属である、請求項３に記載の蓋と容器との組合体。 ５．前記端パネル及び前記スカートは、型成形された一部品キャップシェルから なる、請求項１に記載の蓋と容器との組合体。 ６．前記スカートは、エチレン及びプロピレンのホモポリマー、コポリマー、及 びターポリマーからなる群から選択された型成形可能な樹脂から形成されている 、請求項１に記載の蓋と容器との組合体。 ７．前記スカートは、ポリプロピレンで形成されている、請求項６に記載の蓋と 容器との組合体。 ８．前記ラグは、全て、前記スカートの内面上で、ほぼ同じ高さで軸線方向に間 隔が隔てられている、請求項１に記載の蓋と容器との組合体。 ９．前記ラグの螺旋状ねじ山に対する比は、少なくとも１：１である、請求項１ に記載の蓋と容器との組合体。 10．前記ラグの螺旋状ねじ山に対する比は、約２：１である、請求項１に記載の 蓋と容器との組合体。 11．前記ラグの螺旋状ねじ山に対する比は、２：１以上である、請求項１に記載 の蓋と容器との組合体。 12．前記容器の前記螺旋状ねじ山及び前記円筒形スカートの内面の前記間隔が隔 てられたラグは、前記蓋を前記容器に密封関係で装着したとき、所望の通気圧力 解放を提供するように夫々の大きさが定められており且つ位置決めされている、 請求項１に記載の蓋と容器との組合体。 13.前記容器はガラス製である、請求項１に記載の蓋と容器との組合体。 14．前記容器はプラスチック製である、請求項１に記載の蓋と容器との組合体。 15．蓋と、円弧状の外面を各々有する垂直方向に間隔が隔てられた複数のねじ山 が設けられた円筒形ネックによって画定された口を有するガラス容器と、の組合 体であって、前記ねじ山は、前記円筒形ネックの外面上に形成されており且つ前 記円筒形ネックと一体であり、前記ねじ山は互いに対してほぼ平行な関係にあり 、 前記ねじ山間に複数の螺旋溝を形成する、蓋と容器との組合体において、 前記容器の口と重なるような寸法で、前記容器の口と重なるように位置付けら れている端パネルと、 型成形可能なポリオレフィン樹脂で形成された、前記端パネルから下方に延び る、円筒形の内面を持つ可撓性スカートと、 半径方向内方に突出しており且つ間隔が隔てられた、前記スカートと一体に形 成された複数のラグとを有し、これらのラグは、前記円筒形スカートの内面に亘 って周方向に配置されており、前記蓋を前記容器のネック末端部に密封関係をな して着座したときに前記容器の前記円筒形ネックの前記ねじ山と係合するように ほぼ同じ高さで軸線方向に間隔が隔てられており、 前記一体のラグは、前記蓋を前記容器に装着したとき、前記ねじ山の円弧状表 面の頂部が構成する前記ねじ山の最大外径と直接接触した前記ラグのうちの任意 のラグと前記ねじ山との間に締まり嵌めが提供されるような大きさになっており 、 前記間隔が隔てられたラグの各々は、前記蓋を前記容器に密封関係で着座した とき、前記螺旋状ねじ山のうちの一つだけと接触するような軸線方向高さを、任 意の所与の周方向位置に有し、 前記ラグは、これらのラグのうちの少なくとも幾つかが前記螺旋溝に少なくと も部分的に受け入れられるような周方向長さを有し、そのため、前記蓋を回転さ せて取り外すとき、前記溝に受け入れられたラグの前縁が隣接したねじ山の上方 に傾斜した表面と係合し、これによって、このような取り外し回転中、前記蓋に 上方へのカム作用が加えられ、 前記可撓性スカート及びラグは、前記蓋を前記容器上に所望の通りに密封する ため、直接的に軸線方向にプレスオン作用を加えることによって、前記蓋を回転 させる必要なしに前記蓋を前記容器に装着できるような大きさになっている、こ とを特徴とする蓋と容器との組合体。 16．前記ラグの前記ねじ山に対する比は、少なくとも１：１である、請求項１５ に記載の蓋と容器との組合体。 17．前記ラグの前記ねじ山に対する比は、約２：１である、請求項１に記載の蓋 と容器との組合体。 18．前記ラグの前記ねじ山に対する比は、約２：１以上である、請求項１５に記 載の蓋。 19．前記端パネル及び前記スカートは別々に形成される、請求項１５に記載の蓋 と容器との組合体。 20．前記端パネルは、酸素障壁材料で形成されている、請求項１９に記載の蓋と 容器との組合体。 21．前記端パネルは、金属で形成されている、請求項２０に記載の蓋と容器との 組合体。 22．前記端パネル及び前記スカートは、型成形された一部品キャップシェルから なる、請求項１５に記載の蓋。 23．前記スカート及びラグは、ポリプロピレンで形成されている、請求項１５に 記載の蓋と容器との組合体。 24．前記型成形された一部品キャップシェルは、ポリプロピレンで形成されてい る、請求項２２に記載の蓋と容器との組合体。 25．前記螺旋状ねじ山及び前記間隔が隔てられたラグは、前記蓋を前記容器に密 封関係で装着したとき、所望の通気圧力解放を提供するように夫々の大きさが定 められており且つ位置決めされている、請求項１５に記載の蓋と容器との組合体 。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，Ｓ Ｚ，ＵＧ)，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，Ｂ Ｙ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ， ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，Ｍ Ｄ，ＭＧ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ， ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ (72)発明者 ピーターセン，マーク アメリカ合衆国イリノイ州60555，ウォー レンビル，ウッドローン・エイ 541，28 ダブリュー 【要約の続き】 から取り外そうとする場合には、蓋を回転させ、垂直方 向に間隔が隔てられた螺旋状ねじ山が構成する螺旋溝内 に少なくとも部分的に受け入れられたラグのうちの少な くとも幾つかのラグを、ねじ山の上方に傾斜した表面と 係合させ、これによって上方へのカム作用を蓋に加え る。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 1．垂直方向に間隔が隔てられた複数の螺旋状ねじ山が対応する複数の螺旋溝を その間に構成するように互いに対してほぼ平行な関係で外面に設けられた円筒形 ネックを持つ容器にプレスオン装着されるようになっており且つ前記容器から回 転によって取り外されるようになっている蓋において、 前記円筒形ネックが構成する容器口と重なるようになった端パネルと、 前記端パネルから下方に延びる、円筒形の内面を持つ可撓性円筒形スカートと 、 半径方向内方に突出しており且つ間隔が隔てられた複数のラグとを有し、これ らのラグは、前記円筒形スカートの内面に亘って周方向に配置されており、前記 蓋を前記容器のネック末端部に密封関係をなして着座させたときに前記容器の前 記円筒形ネックの前記ねじ山と係合するように軸線方向に間隔が隔てられており 、 前記ラグは、変形可能なプラスチック材料で形成されており、前記蓋を前記容 器に装着したとき、前記ラグのうちの少なくとも一つのラグが前記ねじ山に従っ て変形することにより、前記容器の前記ねじ山の最大外径と直接接触した少なく とも一つのラグと前記ねじ山との間に締まり嵌めが提供されるような大きさにな っており、 前記間隔が隔てられたラグは、前記ラグが前記螺旋状ねじ山のうちの一つだけ と接触するような軸線方向高さを、任意の所与の周方向位置に有し、 前記ラグは、これらのラグのうちの少なくとも一つのラグが前記螺旋溝のうち の一つの螺旋溝に少なくとも部分的に受け入れられるような周方向長さを有し、 そのため、前記蓋を回転させて取り外すとき、前記少なくとも一つの溝に受け入 れられたラグが隣接したねじ山の上方に傾斜した表面と係合し、これによって、 このような取り外し回転中、前記蓋に上方へのカム作用が加えられ、 前記可撓性スカート及びラグは、前記蓋を前記容器上に所望の通りに密封する ため、直接的に軸線方向にプレスオン作用を加えることによって、前記蓋を回転 させる必要なしに前記蓋を前記容器に装着できるような大きさになっている、こ とを特徴とする蓋。 2．前記端パネル及び前記スカートは別々に形成される、請求項１に記載の蓋。 3．前記端パネルは、酸素障壁材料で形成されている、請求項２に記載の蓋。 4．前記酸素障壁材料は金属である、請求項３に記載の蓋。 5．前記端パネル及び前記スカートは、型成形された一部品キャップシェルから なる、請求項１に記載の蓋。 6．前記スカートは、エチレン及びプロピレンのホモポリマー、コポリマー、及 びターポリマーからなる群から選択された型成形可能な樹脂から形成されている 、請求項１に記載の蓋。 7．前記スカートは、ポリプロピレンで形成されている、請求項６に記載の蓋。 8．前記ラグは、全て、前記スカートの内面上で、ほぼ同じ高さで軸線方向に間 隔が隔てられている、請求項１に記載の蓋。 9．前記ラグの螺旋状ねじ山に対する比は、少なくとも１：１である、請求項１ に記載の蓋。 10．前記ラグの螺旋状ねじ山に対する比は、約２：１である、請求項１に記載の 蓋。 11．前記ラグの螺旋状ねじ山に対する比は、２：１以上である、請求項１に記載 の蓋。 12．前記容器の前記螺旋状ねじ山及び前記円筒形スカートの内面の前記間隔が隔 てられたラグは、前記蓋を前記容器に密封関係で装着したとき、所望の通気圧力 解放を提供するように夫々の大きさが定められており且つ位置決めされている、 請求項１に記載の蓋。 13.前記容器はガラス製である、請求項１に記載の蓋。 14.前記容器はプラスチック製である、請求項１に記載の蓋。 15．円弧状の外面を各々有する垂直方向に間隔が隔てられた複数のねじ山が設け られた円筒形ネックを持つガラス容器にプレスオン装着されるようになっており 且つ前記容器から回転によって取り外されるようになった蓋であって、前記ねじ 山は、前記円筒形ネックの外面上に形成されており且つ前記円筒形ネックと一体 であり、前記ねじ山は互いに対してほぼ平行な関係にあり、前記ねじ山間に複数 の螺旋溝を形成する、蓋において、 前記円筒形ネックが構成する容器口と重なるようになった端パネルと、 型成形可能なポリオレフィン樹脂で形成された、前記端パネルから下方に延び る、円筒形の内面を持つ可撓性スカートと、 半径方向内方に突出しており且つ間隔が隔てられた、前記スカートと一体に形 成された複数のラグとを有し、これらのラグは、前記円筒形スカートの内面に亘 って周方向に配置されており、前記蓋を前記容器のネック末端部に密封関係をな して着座したときに前記容器の前記円筒形ネックの前記ねじ山と係合するように ほぼ同じ高さで軸線方向に間隔が隔てられており、 前記一体のラグは、前記蓋を前記容器に装着したとき、前記ねじ山の円弧状表 面の頂部が構成する前記ねじ山の最大外径と直接接触した前記ラグのうちの任意 のラグと前記ねじ山との間に締まり嵌めが提供されるような大きさになっており 、 前記間隔が隔てられたラグの各々は、前記蓋を前記容器に密封関係で着座した とき、前記螺旋状ねじ山のうちの一つだけと接触するような軸線方向高さを、任 意の所与の周方向位置に有し、 前記ラグは、これらのラグのうちの少なくとも幾つかが前記螺旋溝に少なくと も部分的に受け入れられるような周方向長さを有し、そのため、前記蓋を回転さ せて取り外すとき、前記溝に受け入れられたラグの前縁が隣接したねじ山の上方 に傾斜した表面と係合し、これによって、このような取り外し回転中、前記蓋に 上方へのカム作用が加えられ、 前記可撓性スカート及びラグは、前記蓋を前記容器上に所望の通りに密封する ため、直接的に軸線方向にプレスオン作用を加えることによって、前記蓋を回転 させる必要なしに前記蓋を前記容器に装着できるような大きさになっている、こ とを特徴とする蓋。 16．前記ラグの前記ねじ山に対する比は、少なくとも１：１である、請求項１５ に記載の蓋。 17.前記ラグの前記ねじ山に対する比は、約２：１である、請求項１に記載の蓋 。 18．前記ラグの前記ねじ山に対する比は、約２：１以上である、請求項１５に記 載の蓋。 19.前記端パネル及び前記スカートは別々に形成される、請求項１５に記載の蓋 。 20．前記端パネルは、酸素障壁材料で形成されている、請求項１９に記載の蓋。 21.前記端パネルは、金属で形成されている、請求項２０に記載の蓋。 22．前記端パネル及び前記スカートは、型成形された一部品キャップシェルから なる、請求項１５に記載の蓋。 23．前記スカート及びラグは、ポリプロピレンで形成されている、請求項１５に 記載の蓋。 24．前記型成形された一部品キャップシェルは、ポリプロピレンで形成されてい る、請求項２２に記載の蓋。 25．前記螺旋状ねじ山及び前記間隔が隔てられたラグは、前記蓋を前記容器に密 封関係で装着したとき、所望の通気圧力解放を提供するように夫々の大きさが定 められており且つ位置決めされている、請求項１５に記載の蓋。