JP2001510124A - プッシュ・オンふた - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 容器１２に押進め次いでねじ戻してはずすことのできるプッシュ・オンふた１０を提供する。容器１２は、交互のねじ山２５及びねじみぞ２６から成る多条ねじを設けた頚部１１を備える。ふた１０は頂部部分１３及び垂下するすそ部分１４を備え、このすそ部分１４はねじの各ねじみぞ２６の間隔に対応する距離だけ円周方向に互いに間隔を置いた若干の出張り２１をもつ。ふた１０を容器１２の頚部１１に取付けるときは、各出張り２１は頚部１１に形成したくぼみ２７の１つにはまる。又傾斜部材２９は各くぼみ２７に隣接して位置させ、ふた１０の相対回転時に、少なくとも若干の出張り２１が少なくとも若干の傾斜部材２９に当たり傾斜部材２９によりねじの各みぞ２６内に差向けられふた１０を容器１２の頚部からねじ戻してはずすことができるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本発明は、容器上に押しつける（ｐｕｓｈ−ｏｎ ｔｏ ｃｏｎｔａｉｎｅｒ
）が次いでねじ戻してはずす（ｓｃｒｅｗ ｏｆｆ）ことのできる、びんのよう
な容器用のふたに関する。

【０００２】

【従来の技術】

容器の頚部に押しつけ状態で当てがうが容器からねじ戻してはずすふたすなわ
ちいわゆるプッシュ・オンふた（ｐｕｓｈ−ｏｎ ｃｌｏｓｕｒｅ）を形成する
ことはよく知られている。このような容器及びふたの組合せは通常ふた及び容器
のそれぞれに対する極めて細目の相補的ねじの使用に依存する。本ふたは容器の
頚部に当てがい頚部に相対的に下方に押しつける。２つの相補的ねじは、ふたを
容器の頚部に押しつける際に相互に組合う。ふたをはずそうとするときは、ふた
を容器に対し回動することにより、互いに相補的なねじが係合しふたを容器の頚
部から取りはずせるようにしてある。

【０００３】 このようなふたは、普通のねじ込みふたに対してはこのふたを取付ける際に容
器を密封するのに十分なトルクをこのふたに確実に加えるようにこのふたを頚部
に対し十分に回動しなければならない複雑なキャッピング・チャック（ｃａｐｐ
ｉｎｇ ｃｈｕｃｋ）をこれ等のふたが必要としないから有利である。しかしプ
ッシュ・オンふたに伴う障害は、容器及びふたの細目ねじがふたの取りはずしに
対し縦方向の抵抗のある場合に相互に傾斜しねじ山がすりへり又つぶれることで
ある。前記のような抵抗は、たとえばこのふたが誤操作明示バンド（ｔａｍｐｅ
ｒ ｅｖｉｄｅｎｔ ｂａｎｄ）を備える場合に生ずる。

【０００４】

【発明の開示】

本発明は所望により細目ねじの使用を避けることのできる別の構造のプッシュ
・オンふたを提供する。

【０００５】 第１の態様では本発明は、組合わせたふた及び容器において、前記容器は交互
のねじ山及びねじみぞから成る多条ねじを外面に設けた頚部を備え、前記多条ね
じの各ねじみぞは前記頚部の上部自由端部に又はこの端部に隣接して始まり前記
頚部に形成したくぼみに終るようにし、前記ふたに実質的に円形の頂部部分と複
数個の出張りを半径方向内側面に形成した垂下するすそ部分とを設け、前記各出
張りを、前記多条ねじの各ねじみぞの間隔に対応する距離だけ円周方向に互いに
間隔を置くと共に前記容器の頸部上に相対的に下方に押すときに、前記ふたが前
記の容器の頸部に密封状態で係合する際に前記各出張りが前記頚部に形成したく
ぼみの１つに係合するような距離だけ、前記頂部部分の内側面から軸線方向に間
隔を置き、前記各くぼみに隣接して傾斜部材を位置させ前記容器の頸部上に押し
つけた前記ふたの相対回転時に、前記出張りの少なくとも若干が、前記傾斜部材
の少なくとも若干に接触し、これ等の傾斜部材により、前記多条ねじの各ねじみ
ぞのうちの対応する１条のねじみぞ内に差向けられ、前記ふたを前記の容器の頸
部からねじ戻せるようにして成る、組合わせたふた及び容器に係わる。

【０００６】 別の態様では本発明は、本発明の第１の態様による組合わせたふた及び容器の
うちのふた又は容器に係わる。

【０００７】 本発明の好適な実施例では、多条ねじは、４条ないし８条のねじ山及びねじみ
ぞなおなるべくは６条のねじ山及びねじみぞを備える。各ねじみぞは、容器の頚
部の自由端部のテーパ付き唇状部の直下で始まるのがよい。テーパ付き唇状部は
、ふたを頚部に沿いそのねじ山を越えて押す際に出張りの半径方向外方へのたわ
みを容易にする作用をする。この多条ねじの各ねじみぞは、頚部に形成され適当
な間隔を置いて頚部を横切って延びる各傾斜面を持つ実質的に環状のくぼみから
成るくぼみに終るのがよい。

【０００８】 このふたは、すそ部分の内側面に多条ねじのねじみぞの数に等しい数の出張り
を備える。しかしねじみぞより少ない出張りを持つことができる。この場合若干
のねじみぞは使われないままになる。或はみぞより一層多い出張りを備えること
もできる。この場合ふたをねじ戻す（ｃｕｎｓｃｒｅｗ）際に多条ねじのねじ山
を越えて付加的な出張りがたわむ。しかしこれ等のどの場合にも、ふたをねじ戻
す際にねじみぞに沿い案内される出張りは、各ねじみぞの円周方向間隔に等しい
距離だけ半径方向に互いに間隔を置かなければならない。各出張りは又すそ部分
の内面で単一の水平面内に位置させるのがよい。

【０００９】 多条ねじは、それぞれ角形の横断面形状を持つ複数条のねじみぞで形成するの
がよい。間に位置する各ねじ山は、横断面が湾曲した上縁部を持つのがよい。こ
の曲がりにより、ふたを容器に当てがう際に出張りをねじ山を越えて押進めやす
くなる。

【００１０】 各出張りは円周方向に向いた縦方向軸線を持つのがよい。各出張りの一端部は
面取りするのがよくとがった先端に終らせることができる。このような面取りに
より出張りは、容器の頚部からのふたの相対的ねじ戻し回転が始まると、対応す
る傾斜部材に一層容易に協働するようになる。

【００１１】 各ねじみぞの端部に隣接して、傾斜部材上側部に接触するようになる出張りが
協働するねじみぞの下端部に上向きにカム作用を及ぼすように傾斜させた傾斜部
材を設けるのがよい。好適な実施例では角形車部材の上側部は、この傾斜部材を
連結したねじ山の上側部（又隣接する上部みぞの下側部でもある）と同じらせん
形軌跡内に位置する。このような構造により出張りは、傾斜部材の上側部に接触
するようになると協働するねじみぞ内に上向きにカム作用を伴って支障なく入込
む。

【００１２】 容器の頚部とふたとの間には若干の形状の補助密封手段を位置させることが極
めて望ましい。本発明のとくに好適な実施例ではこの補助密封手段は、米国特許
第５，４２３，４４４号明細書に記載してあるふた又はオーストラリア国特許第
６３７，７０６号及びオーストラリア国特許第７４，５４４号／９４の各明細書
に記載してある変型によるふたと一体の変形しやすい密封リブから成っている。
前記した各特許明細書の内容は本説明に参照してある。

【００１３】 たとえば補助密封手段は、頂部部分の下側から下方に突出する環状の密封リブ
により構成することができる。この密封リブは、すそ部分の半径方向内方に位置
する内面を持ち頂部部分に隣接する第１の部分と、この第１の部分に隣接するが
この第１の部分の内面により頂部部分から隔離され半径方向内方に延びて円形の
自由縁部に終る円すい台形の第２の部分とを備える。第１の部分は、容器の頚部
の外径に対し、頚部に対するふた取付け中に第２の部分が容器の頚部の自由端部
に係合しリブの第１の部分の内面の方になるべくはこの内面に向かい後方に折曲
げられるような内径を持ち容器の頚部とふたとの間に密封部を形成するようにし
てある。

【００１４】 １実施例では密封リブの第１の部分は、すそ部分の半径方向内方にこれ等両部
分間に環状空間を置いて形成することができる。他の実施例では第１の部分はす
そ部分に対して連続して係合させることができる。リブの第１の部分は頂部部分
に隣接してすそ部分を厚くすることができる。別の実施例では密封リブは、この
密封リブの第１の部分及び第２の部分間の接合部の付近でこの密封リブの内側面
のまわりに形成した実質的に環状の弱い領域を備える。このリブの第１の部分は
又この部分がふたの頂部部分から遠ざかる向きに延びるに伴い厚さが増す。円形
自由縁部で又はこの縁部に隣接して密封リブの第２部分の上面は連続した又は区
分した環状ねじ山を持つことができる。ふたの頂部部分の下側には又、密封リブ
の第１の部分の内方にこの第１の部分に隣接して位置させた区分した又は連続し
た環状のねじ山を設けることができる。密封リブは又、円形縁部に又はこの円形
縁部に隣接して第２の部分に連結され大体において頂部部分から遠ざかる向きに
延びる第３の部分を備えることができる。この第３の部分は、第２の部分より実
質的に厚くなくてその厚さより長い長さを持つ。

【００１５】 或は密封手段は種種の公知の密封構造のうちの任意の１つでよい。合成プラス
チック・フォームのような圧縮性材料から成る密封塊片はたとえば流し込みガス
ケットのようにして使うことができる。他の実施例では密封手段はふたの頂部部
分の下側から軸線方向に突出し容器の頚部の半径方向内側面に密封状態で係合す
るようにした円筒形のボス又は管にすることができる。なお別の実施例では密封
手段は、回転成形又はその他の適当な方法によって形成した密封膜を内側に設け
られ頂部部分の内側面にリブを形成したふたにより構成できる。

【００１６】 又容器からふたをはずすのに、有効であっても有効でなくても何らかの試みが
行われたかどうかを使用者に示す誤操作明示バンド（ｔａｍｐｅｒ ｅｖｉｄｅ
ｎｔ ｂａｎｄ）をふたに形成することは極めて好適なことである。本発明のと
くに好適な実施例では、オーストラリア国特許第６６８，１９７号又は米国特許
第５，６７６，２６９号の各明細書により誤操作明示バンドが作られる。これ等
の各特許明細書の内容は本説明に参照してある。

【００１７】 １実施例ではこの誤操作明示バンドは、大体において円筒形の本体部分と容器
の頚部から外方に延びる保持フランジの下側に係合する内側自由縁部を持つ唇状
部を形成するようにし本体部分の内方に延びる区分したリブとにより構成できる
。区分した各リブの複合長さは誤操作明示バンドの内周の少なくとも５０％に等
しくするのがよい。誤操作明示バンドの内面は、この誤操作明示バンドの自由縁
部の上方から延びるが唇状部の内方自由縁部を越えては延びない複数の半径方向
内向きの突起を持つことができる。誤操作明示バンドは、１実施例では又その外
面に、あまり厚くしてない区域により相互に隔離した局部的に厚くした縦方向に
延びる複数の区域を備えることができる。厚くしたこれ等の区域は本体部分の縦
方向こわさを増すが、なお容器へのふた取付け時に本体部分を容器に沿い保持フ
ランジを越えて移動させる際にこの本体部分を半径方向外方に移動させることが
できる。

【００１８】 なお別の実施例では、誤操作明示バンドの内面の各リブ区分は大体ふたの頂部
部分の方に向く上面と大体頂部部分から遠ざかる方に向く下側とを持つことがで
きる。各リブ区分の上面は、誤操作明示バンドの本体部分に隣接し頂部部分から
遠ざかる向きに内方下向きに傾斜する第１の表面と、この第１表面の内端から半
径方向内方に延びふたのすそ部分に実質的に直交する傾斜角を持つ第２の表面と
を備える。

【００１９】 或は他の公知の誤操作明示バンドを代りに使うことができる。いずれの形式の
誤操作明示バンドを使っても、ふたのすそ部分の下端部に誤操作明示バンドを連
結するもろい橋架部がこれ等の橋架部を破断する力でねじみぞに沿って上昇する
出張りの作用によりこれ等の橋架部に加えることのできる力を越える力は確実に
必要としないことが重要である。このような力を越える場合には各出張りはせん
断し、或は各出張りはふたを回す際にねじ山を乗越える。

【００２０】 以下本発明の好適な実施例を添付図面について詳細に説明する。

【００２１】

【実施例】

本発明によるふた１０は図１において本発明による容器１２の頚部１１に取付
けて示してある。

【００２２】 ふた１０は円形の頂部部分１３及び円筒形のすそ部分１４を備える。誤操作明
示バンド１５は複数のもろい橋架部１６によりすそ部分１４の下縁部に連結して
ある。ふた１０の内側面には密封リブ１７を設けてある。密封リブ１７は、ふた
１０の頂部部分１３と一体に形成され、すそ部分１４から内側にわずかに間隔を
置いた実質的に円筒形の部分１８を持つ。すそ部分１４のわずかに内側に位置さ
せて示したが、円筒形の部分１８をふた１０のすそ部分１４に接触させてもよい
し一体にしてもよいのは明らかである。円筒形の部分１８の下端部は円すい台形
の部分１９に連結してある。図４に示すように円筒形の第１の部分１８と、円す
い台形の第２の部分１９との間にはとがった周縁部２０を設けてある。ふた１０
を容器１２に当てがうときは、頚部１１の自由端部２３は、円すい台形の第２の
部分１９に係合し円すい台形の第２の部分１９を円筒形の第１の部分１８の半径
方向内側面に向かい後方になるべくはこの面に接触させて折曲げる。とがった周
縁部２０は、必ずしも必要なことではないが２部分１８、１９間に弱い線を形成
しふた１０を容器１２に取付けるときに円筒形の第１の部分１８に対する円すい
台形部分１９の後方への均等な折曲げを容易にする作用をする。容器１２に取付
けると、後方に折返された円すい台形の第２の部分１９は頚部１１の半径方向外
側面に対し流体密の密封部を形成する。

【００２３】 又図示してないが円すい台形の第２の部分１９の上面はその自由縁部に隣接し
て、円すい台形の第２の部分１９を円筒形第１の部分１８に向かい後方に折曲げ
るときに頂部部分１３の下側に係合するようにした環状の隆起部を持つのは明ら
かである。頂部部分１３の下側で円筒形の第１の部分１８の半径方向内側に位置
させた補形的隆起部も設けてある。

【００２４】 すそ部分１４の半径方向内側面のまわりに６個の出張り（ｌｕｇ）２１を互い
に等しい角度間隔を置いて配置してある。各出張り２１は、もろい橋架部１６の
上方で密封リブ１７の下方にすそ部分１４を貫く単一の水面内に位置するように
配置してある。各出張り２１はこの平面内にある縦方向軸線を持つ。ふた１０を
頚部１１からねじ戻すときに前端部になる各出張り２１の端部（すなわち図４の
ふたに示した各出張り２１の左端部）では出張り２１に先端２２までテーパを付
けてある。

【００２５】 容器１２の頚部１１はその外面にその自由端部２３にすぐ隣接して外向きのテ
ーパを付けた区間２４をもつ。頚部１１の外面の区間２４の下方に６条のらせん
形の交互のねじ山２５及びねじみぞ２６を設けてある。ねじ山２５及びねじみぞ
２６は多条ねじを構成する。頚部１１の外面のねじの下方には環状のくぼみ２７
を設けてある。環状くぼみ２７は、頚部１１を囲む水平面内にありねじみぞ２６
の深さに等しい深さをもつ。すなわちくぼみ２７はその上側にねじ山２５の下端
部が張出している。環状くぼみ２７の下側ではくぼみ２７はふた１０の誤操作明
示バンド１５に対する外部保持フランジ２８により仕切ってある。又環状くぼみ
２７には６条の傾斜面２９を位置させてある。各傾斜面２９は、その下端部を保
持フランジ２８に連結しその上端部をねじ山２５のうちの１条のねじ山の下端部
に連結してある。傾斜面２９の上面は、傾斜面２９を連結したねじ山２５の上面
（この上面は又隣接する上部ねじみぞ２６の下面でもある）と同じらせん形軌跡
内にある。

【００２６】 使用時にはふた１０は通常容器１２の頚部１１のまわりでキャッピング・チャ
ック内に位置させる。ふた１０は次いでこのキャッピング・チャックにより上下
方向下向きに押される。次いで出張り２１は頚部１１の外向きテーパつき区間２
４に沿い次いで各出張り２１が環状くぼみ２７の上縁部のわずかだけ下側のレベ
ルになるまでねじ山２５に沿い滑動させる。次いでふた１０はその縦方向軸線の
まわりに容器１２に対しキャッピング・チャックにより時計回りに（図１におい
て）わずかに回す。この回動運動は、各出張り２１をくぼみ２７内で傾斜面２９
に関係なく位置決めしねじ山２５のうちの対応する各ねじ山の下端部の下側に留
めるように作用する。

【００２７】 ふた１０を頚部１１上に押すときは、密封リブ１７が頚部１１の自由端部２３
に接触する。円すい台形の第２の部分１９は、頚部１１により密封リブ１７の円
筒形の第１の部分１８の内側面に向かいなるべくはこの内側面に対して後方に折
曲げる。密封リブ１７はこのようにして、ふた１０及び容器１２の間にとくに頚
部１１の外向きにテーパを付けた区間２４と自由端部２３とに対し密封部を形成
する。

【００２８】 ふた１０を頚部１１に当てがう別の効果は、ふた１０を頚部１１に十分に閉じ
ると内向きの唇状部を形成する。誤操作明示バンド１５の内面の内向きのリブ３
０が保持フランジ２８を過ぎて押され保持フランジ２８の下側に係合する。この
場合ふた１０は、容器１２の頚部１１の誤操作明示バンド１５を残しもろい橋架
部１６を破ることにより初めて容器１２からはずすことができる。

【００２９】 リブ３０は、短い破断部３２により互いに隔離され図示の実施例では誤操作明
示バンド１５の周辺の約８５％を構成する１連のリブ区分（ｒｉｂ ｓｅｇｍｅ
ｎｔ）３１から成る。短い破断部３２は、誤操作明示バンド１５に円周方向たわ
み性を生じリブ３０がもろい橋架部１６を破断するのに十分な応力を生じないで
保持フランジ２８を越えることができる。

【００３０】 各リブ区分３１は、頂部部分１３の方に向いた上側部を頂部部分１３から遠ざ
かる方に向いた下側部とをもつ。上側部は半径方向外側の円すい形面３３と半径
方向内側の環状面３４とを備える。環状面３４はふた１０の縦方向軸線に直交す
る平面内にあるが、円すい台形面３３は頂部部分１３から遠ざかる向きに内方下
向きに傾斜する。円すい台形面３３の存在は、この円すい台形面が変形したリブ
３０を持つふた１０の生産を妨げ又は少なくとも実質的に減らすからふた１０の
成形に役立つ。

【００３１】 容器を開こうとするときは、使用者はふた１０を逆時計回り（図１において）
に回す。次いで出張り２１を傾斜面２９の各１つの傾斜面に接触するようになり
従って多条ねじのねじみぞ２６の下端部に案内される。出張り２１従ってふた１
０の頚部１１に対しこのようにして生ずる相対的上昇運動により、各リブ区分３
１を保持フランジ２８の下側に接触させる。ふた１０をさらに回転運動させると
、ふた１０を頚部１１に沿いなお一層上昇させ最終的にもろい橋架部１６が破断
するようになる。この場合この回転は、ふた１０が持上げられ頚部１１から離れ
るまで継続する。

【００３２】 当業者には明らかなように本発明はその精神を逸脱しないでなお種種の変化変
型を行うことができる。従って前記実施例は例示しただけであり限定するもので
はない。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明による組合わせたふた及び容器の１実施例の容器の頸部に当てがったふ
たの軸断面図である。

【図２】 図１に示した容器のねじの側面図である。

【図３】 後述の図４に示したふたのＩＩＩ−ＩＩＩ線に沿い矢印の向きに見た断面図で
ある。

【図４】 図３に示したふたのＩＶ−ＩＶ線に沿う断面図である。

【図５】 図４に示したふたのＶ−Ｖ線に沿い矢印の向きに見た断面図である。

【符号の説明】

１０ ふた １１ 頚部 １２ 容器 １３ 頂部部分 １４ すそ部分 ２１ 出張り ２５ ねじ山 ２６ ねじみぞ ２７ くぼみ ２９ 傾斜部材

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ， ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，ＫＥ，Ｌ Ｓ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ， ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，Ｅ Ｅ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＧＷ，ＨＲ ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ， ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，Ｌ Ｖ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ， ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，Ｕ Ｓ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ (72)発明者 ファーローング，パトリク，マイクル メキシコ国ディー・エフ・14250、トラル パン、アムプリアシオン・ミグエル・ヒダ ルゴ、ジュアレズ 63−19 Ｆターム(参考） 3E084 BA01 CA01 CC03 DA01 DB05 DB12 DC03 FA09 FB01 GA02 GA08 GB04 GB08 HA03 HB02 HD03 LA05 LA17

Claims (23)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 組合せたふた及び容器において、前記容器は交互のねじ山及
   びねじみぞから成る多条ねじを外面に設けた頚部を備え、前記多条ねじの各ねじ
   みぞは、前記頚部の上部自由端部において又はこの上部自由端部に隣接して始ま
   り、前記頚部に形成したくぼみに終るようにし、前記ふたに、実質的に円形の頂
   部部分と、複数個の出張りを半径方向内側面に形成した垂下するすそ部分とを設
   け、前記各出張りを、前記多条ねじの各ねじみぞの間隔に対応する距離だけ円周
   方向に互いに間隔を置くと共に前記容器の頚部上に相対的に下方に押すときに、
   前記ふたが前記容器の頚部に密封状態で係合する際に前記各出張りが前記頚部に
   形成したくぼみの１つに係合するような距離だけ、前記頂部部分の内側面から軸
   線方向に間隔を置き、前記各くぼみに隣接して傾斜部材を位置させ前記容器の頚
   部上に押しつけた前記ふたの相対的回転時に、前記出張りの少なくとも若干が、
   前記傾斜部材の少なくとも若干に接触し、これ等の傾斜部材により、前記多条ね
   じの各ねじみぞのうちの対応する１条のねじみぞ内に差向けられ、前記ふたを前
   記の容器の頚部からねじ戻せるようにして成る、組合せたふた及び容器。
2. 【請求項２】 前記多条ねじを４条ないし８条のねじ山及びねじみぞにより
   構成した請求項１に記載の組合せたふた及び容器。
3. 【請求項３】 前記多条ねじを６条のねじ山及びねじみぞにより構成した請
   求項２に記載の組合せたふた及び容器。
4. 【請求項４】 前記各ねじみぞが、前記容器の頚部の自由端部のテーパ付き
   唇状部の直下で始まるようにした前記請求項のいずれか１つに記載の組合せたふ
   た及び容器。
5. 【請求項５】 前記ふたに、前記すそ部分の内側面に前記多条ねじのねじみ
   ぞの数に等しい数の出張りを設けた前記請求項のいずれか１つに記載の組合せた
   ふた及び容器。
6. 【請求項６】 前記ふたの出張りの数を前記多条ねじのねじみぞの数とは異
   なるようにした請求項１ないし4のいずれか１つに記載の組合せたふた及び容器 。
7. 【請求項７】 前記ふたをねじ戻す際に、前記各ねじみぞに案内されるよう
   にした前記各出張りを、前記各ねじみぞの円周方向間隔に等しい距離だけ半径方
   向に互いに間隔を置いて配置した請求項５又は６に記載の組合せたふた及び容器
   。
8. 【請求項８】 前記各出張りを、単一の水平面内で前記すそ部分の内面に位
   置させた前記請求項のいずれか１つに記載の組合せたふた及び容器。
9. 【請求項９】 前記各ねじみぞが角形の横断面形状を持つようにした前記請
   求項のいずれか１つに記載の組合せたふた及び容器。
10. 【請求項１０】 前記多条ねじのさしはさまれた各ねじ山が横断面の湾曲し
    た上縁部を持つようにした前記請求項のいずれか１つに記載の組合せたふた及び
    容器。
11. 【請求項１１】 前記出張りが、円周方向に向いた縦方向軸線を持つように
    した前記請求項のいずれか１つに記載の組合せたふた及び容器。
12. 【請求項１２】 前記各出張りの一端部を面取りした前記請求項のいずれか
    １つに記載の組合せたふた及び容器。
13. 【請求項１３】 前記出張りの一端部がとがった先端に終るようにした請求
    項１２に記載の組合せたふた及び容器。
14. 【請求項１４】 前記各傾斜部材に、前記出張りを差向けるねじみぞの下側
    部と同じらせん形軌跡内に位置する上側部を設けた前記請求項のいずれか１つに
    記載の組合せたふた及び容器。
15. 【請求項１５】 前記容器の頚部と前記ふたとの間で前記容器を密封する補
    助密封手段を前記ふたに設けた前記請求項のいずれか１つに記載の組合せたふた
    及び容器。
16. 【請求項１６】 前記補助密封手段を、前記ふたの頂部部分の下側部に一体
    であり、この下側部から下方に突出する変形できる密封リブにより構成した請求
    項１５に記載の組合せたふた及び容器。
17. 【請求項１７】 前記リブに、前記すそ部分の半径方向内側に位置する内面
    を持ち前記頂部部分に隣接する第１の部分と、この第１の部分に隣接し、この第
    １部分の前記内面により前記頂部部分から隔離され、半径方向内方に延び円形の
    自由周縁部に終る円すい台形の第２の部分とを設け、前記第１の部分が前記容器
    の頚部の外径に対し前記頚部に対する前記ふたの取付け中に前記第２の部分が前
    記の容器の頚部の自由端部に係合し前記のリブの第１の部分の内面に向かい後方
    に折曲げられるような内径を持ち、前記の容器の頚部と前記ふたとの間に密封部
    を形成するようにした請求項１６に記載の組合せたふた及び容器。
18. 【請求項１８】 前記第２の部分を前記密封リブの第１の部分に対し後方に
    折曲げることができるようにした請求項１７に記載の組合せたふた及び容器。
19. 【請求項１９】 前記ふたに、このふたを前記容器からはずすのに有効な又
    は有効でない何等かの試みが行われたかどうかを使用者に示す誤操作明示バンド
    を設けた前記請求項のいずれか１つに記載の組合せたふた及び容器。
20. 【請求項２０】 前記誤操作明示バンドに、大体において円筒形の本体部分
    と、この本体部分の内方に延び、前記容器の頚部から外方に延びる保持フランジ
    の下側に係合する、内側自由縁部を持つ唇状部を形成するようにした区分したリ
    ブとを設け、これ等の区分した各リブの複合長さを、前記誤操作明示バンドの内
    周の少なくとも５０％に等しくし、前記誤操作明示バンドの内面に、この誤操作
    明示バンドの自由縁部の上方から延びるが、前記唇状部の内側自由縁部を越えて
    は延びない複数の半径方向内向きの突起を設けた請求項１９に記載の組合せたふ
    た及び容器。
21. 【請求項２１】 前記誤操作明示バンドの内面の前記各区分したリブに、前
    記ふたの頂部部分の方に大体において向く上面と、前記頂部部分から大体におい
    て遠ざかる向きに向く下側部とを設け、前記各区分したリブの上面に、前記誤操
    作明示バンドの本体部分に隣接し前記頂部部分から内方下向きに遠ざかる向きに
    傾斜する第１の表面と、この第１の表面の内端から半径方向内方に延び、前記ふ
    たのすそ部分に実質的に直交する傾斜角を持つ第２の表面とを設けた請求項１９
    又は２０に記載の組合せたふた及び容器。
22. 【請求項２２】 前記請求項のいずれか１つに記載の組合せに使う容器。
23. 【請求項２３】 前記請求項のいずれか１つに記載の組合せに使うふた。