JPH0321425B2 - - Google Patents

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JPH0321425B2
JPH0321425B2 JP58011336A JP1133683A JPH0321425B2 JP H0321425 B2 JPH0321425 B2 JP H0321425B2 JP 58011336 A JP58011336 A JP 58011336A JP 1133683 A JP1133683 A JP 1133683A JP H0321425 B2 JPH0321425 B2 JP H0321425B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container lid
degrees
locking flap
neck
flap piece
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP58011336A
Other languages
English (en)
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JPS59142948A (ja
Inventor
Junichi Itsubo
Hiroshi Inagaki
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Nippon Closures Co Ltd
Original Assignee
Japan Crown Cork Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Japan Crown Cork Co Ltd filed Critical Japan Crown Cork Co Ltd
Priority to JP58011336A priority Critical patent/JPS59142948A/ja
Publication of JPS59142948A publication Critical patent/JPS59142948A/ja
Publication of JPH0321425B2 publication Critical patent/JPH0321425B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、ピルフアープルーフ特性を有する合
成樹脂製容器蓋、更に詳しくは、外周面に雄螺条
とこの雄螺条の下方に位置する環状係止フランジ
とが形成されている口頚部を備えた容器に適用さ
れる、ピルフアープルーフ特性を有する合成樹脂
製容器蓋に関する。
<従来の技術> 特開昭56−74445号公報或いは特開昭59−15059
号公報には、上記の通りの口頚部ピを備えた容器
に適用されるピルフアープルーフ特性を有する合
成樹脂製容器蓋が開示されている。この容器蓋
は、天面壁とこの天面壁の周縁から垂下する筒状
スカート壁とを有する。スカート壁には周方向に
延びる破断ラインが形成されていて、スカート壁
は破弥ラインよりも上方の主部と破断ラインより
も下方のピルフアープルーフ裾部とに区画されて
いる。主部の内面には、口頚部に形成されている
雄螺条に螺合せしめられる雌螺条が形成され、ピ
ルフアープルーフ裾部の内面には、ピルフアープ
ルーフ裾部の内面に接続された片側縁から口頚部
に容器蓋を装着する際の容器蓋の装着回転方向
(上方から見て時計方向)に対して逆方向(上方
から見て反時計方向)に向つて半径方向内方へ、
ピルフアープルーフ裾部の内面に対して30度≦θ
≦60度である角度θをなして傾斜して延びる複数
個の係止フラツプ片が周方向に間隔をおいて形成
されている。かかる係止フラツプ片の上記片側縁
(基縁)は、軸線方向に実質上平行に、或いは軸
線方向下方に向つて上記装着回転方向に対して逆
方向に傾斜して延びている。容器蓋を口頚部に装
着する際には、係止フラツプ片は半径方向外方へ
弾性的に撓むことによつて環状係止フランジを通
過する。容器蓋を口頚部に充分に装着すると、環
状係止フランジを通過した係止フラツプ片が弾性
的に復元し、係止フラツプ片の上縁が環状係止フ
ランジの下面に係合し、これによつてピルフアー
プルーフ裾部の軸線方向上方への移動が阻止され
る。
<発明が解決しようとする問題点> 而して、従来の容器蓋には、ピルフアープルー
フ裾部の内面に接続されている係止フラツプ片の
片側縁(基縁)が軸線方向に実質上平行に或いは
軸線方向下方に向つて上記装着回転方向に対して
逆方向に傾斜して延びていることに起因して、容
器の口頚部に装着された容器蓋を口頚部から離脱
する際に破断ラインが破断されることなく係止フ
ラツプが弾性的に撓んで環状係止フランジを通過
し、従つてピルフアープルーフ特性が毀損されて
しまう傾向がある、という解決すべき問題があ
る。
上記問題について更に詳述すると、口頚部から
容器蓋を離脱するために容器蓋を上記装着回転方
向に対して逆方向(上方から見て反時計方向)に
回転せしめると、係止フラツプ片の上縁は静止し
ている口頚部の環状係止フランジの下面に係止せ
しめられれている故に、係止フラツプ片には上記
装着回転方向の力が作用し、係止フラツプ片はそ
の片側縁(基縁)を中心として上記装着回転方向
に旋回される。係止フラツプ片の片側縁は軸線方
向に実質上平行に或いは軸線方向下方に向つて上
記装着回転方向に対して逆方向に傾斜している故
に、係止フラツプ片が上記装着回転方向に旋回さ
れると、係止フラツプ片の上縁は実質上水平に或
いは下方に(従つて口頚部の環状係止フランジの
下面から遠ざかる方向に)移動する。それ故に、
係止フラツプ片の旋回を充分に阻止する抵抗力が
存在せず、係止フラツプ片が上記旋回を続けてそ
の上縁が口頚部の環状係止フランジの下面から半
径方向外方に離脱し、かくして破断ラインが破断
されることなく係止フラツプ片が口頚部の環状係
止フランジを通過してしまう傾向がある。
そこで、本発明は、係止フラツプ片が上記回転
装着方向に旋回せしめられると、係止フラツプ片
の上縁が上方に移動し、従つて、口頚部から容器
蓋を離脱する際には係止フラツプ片の上縁が口頚
部の環状係止フランジの下面に強固に押付けら
れ、かくして係止フラツプ片が上記回転装着方向
に過剰に旋回せしめられて口頚部の環状係止フラ
ンジの下面から離脱されることが防止されるよう
になす、ことをその主たる技術的課題とする。
<問題点を解決するための手段> 本発明の解決手段は、(a)係止フラツプ片の片側
縁(即ち、ピルフアープルーフ裾部の内面に接続
された片側縁)を、軸線方向下方に向つて上記装
着回転方向に、軸線方向に対して10度≦α≦45度
である角度αをなして傾斜して延びるようにせし
め、そして更に(b)係止フラツプ片の上縁と上記片
側縁とがなす角度をβとすると、40度≦β−α≦
110度に、(c)係止フラツプ片の下縁と上記片側縁
とがなす角度をγとすると、10度≦α+γ<90度
にせしめることである。
<作 用> 本発明の容器蓋においては、係止フラツプ片の
片側縁が軸線方向下方に向つて上記装着回転方向
に傾斜して延びる故に、係止フラツプ片がその片
側縁を中心として上記装着回転方向に旋回せしめ
られると、係止フラツプ片の上縁は上方に移動す
る。従つて、口頚部から容器蓋を離脱するために
容器蓋が上記装着回転方向に対して逆方向に回転
せしめられ、これによつて係止フラツプ片が上記
装着回転方向に旋回せしめられると、係止フラツ
プ片の上縁が上方に移動されて、口頚部の環状係
止フランジの下面に強固に押付けられ、かくし
て、係止フラツプ片が上記装着回転方向に過剰に
旋回されることが確実に防止され、破断ラインが
破断されることなく係止フラツプ片が口頚部の環
状係止フランジを通過することが確実に防止され
る。
<実施例> 以下、添付図面を参照して本発明の一実施例に
ついて詳細に説明する。
本発明に従つて改良された合成樹脂製容器蓋の
一実施例を図示している第1図を参照して説明す
ると、全体を番号2で示す図示の容器蓋は、ポリ
エチレン、ポリプロピレン等の適宜の合成樹脂材
料から射出成形又は圧縮成形によつて一体に形成
することができる。この容器蓋2は、円形の天面
壁4と、天面壁4の周縁から垂下する略円筒形の
スカート壁6とを有する。
天面壁4の内面には、適宜の断面形状を有する
環状シール部8が形成されている。所望ならば、
天面壁4の内面に環状シール部8を一体に形成す
ることに代えて、異なつた合成樹脂材料等から成
るシール部材を天面壁4の内面に配設することも
できる。
スカート壁6には周方向に延びる破断ライン1
0が形成されており、かかる破断ライン10によ
つて、スカート壁6は破断ライン10よりも上方
の主部12と破断ライン10よりも下方のピルフ
アープルーフ裾部14とに区画されている。図示
の実施例における破断ライン10は、周方向に間
隔を置いて形成され周方向に延びる複数個のスリ
ツト(切溝)16と、かかるスリツト16間に残
留せしめられている複数個の橋絡部18とから構
成されており、ピルフアープルーフ裾部14は、
複数個の橋絡部18によつて主部12に接続され
ている。
スカート壁6の主部12の内面には、雌螺条2
0が形成されている。また、主部12の外面に
は、そこに指をかけて容器蓋を回転せしめる際の
指の滑りを防止するための凹凸形状乃至ローレツ
ト形状22が形成されている。
一方、上端部以外は内径が増大され、肉厚が薄
くせしめられているピルフアープルーフ裾部14
の内面には、周方向に間隔を置いて複数個の係止
フラツプ片24が形成されている。かかる係止フ
ラツプ片24の各々は、ピルフアープルーフ裾部
14の内面に接続されている片側縁26から、後
に言及する如くして容器の口頚部に容器蓋2を装
着する際の容器蓋2の装着回転方向(第1図にお
いて上方から見て時計方向)に対して逆方向(第
1図において上方から見て反時計方向)に向つて
半径方向内方へ傾斜して延びている。ピルフアー
プルーフ裾部14の内面に対する係止フラツプ片
24の傾斜角度θ、即ち片側縁26におけるピル
フアープルーフ裾部14の内面の接線と係止フラ
ツプ片24とがなす角度θ(第2図)は、従来の
場合と同様に30度≦θ≦60度であることが重要で
ある。
第1図と共に第2図を参照して説明すると、本
発明に従つて改良された容器蓋2においては、上
記フラツプ片24の各々の上記片側縁26が容器
蓋2の軸線方向下方に向つて上記装着回転方向
(第1図において上方から見て時計方向)に傾斜
して延びていることが重要である。軸線方向に対
する片側縁26の傾斜角度αは、10度≦α≦45度
であることが重要である。
上記係止フラツプ片24の各々自体は略三角形
状であり、フラツプ片24の各々の上縁28と片
側縁26とがなす角度をβとすると、40度≦β−
α≦110度、特に50度≦β−α≦90度であり、上
記フラツプ片24の各々の下縁30と片側縁26
とがなす角度をγとすると、10度≦α+γ<90
度、特に30度≦α+γ≦60度であることが重要で
ある。
上述した通りの容器蓋2は、第3図に番号32で
示す通りの公知の口頚部を備えた容器に適用され
る。上端が開口されている口頚部32は略円筒形
状であり、その外周面には雄螺条34とこの雄螺
条34の下方に位置する環状係止フランジ36と
が形成されている。係止フランジ36の周側面は
下方に向つて半径方向外方に傾斜し、係止フラン
ジ36の下面には実質上水平乃至半径方向内方に
向つて幾分下方に傾斜した環状係止面38が規定
されている。
口頚部32に容器蓋2を装着して口頚部32を
密封するには、口頚部32に容器蓋2を被嵌し
て、容器蓋2を装着回転方向、即ち第3図におい
て上方ら見て時計方向に回転せしめる。かくする
と、容器蓋2に形成されている雌螺条20が口頚
部32に形成されている雄螺条34に螺合され、
これによつて容器蓋2は回転と共に軸線方向下方
に移動せしめられる。容器蓋2が下方に移動せし
められると、容器蓋2に形成されている係止フラ
ツプ片24は、口頚部32に形成されている雄螺
条34を通過し、そして更に係止フランジ36を
通ることになるが、この際には、係止フラツプ片
24は係止フランジ36の作用を受けて第1図及
び第3図において上方から見て反時計方向に弾性
的に撓み、かくして容器蓋2の下方への移動に応
じて係止フラツプ片24は係止フランジ36を通
過することができる。而して、係止フラツプ片2
4の各々において、上述した如く10度≦α+γ<
90度、特に30度≦α+γ≦60度であると、係止フ
ラツプ片24の各々の下縁30は、片側縁26か
ら自由端に向つて軸線方向上方に傾斜して延びる
ことになる。従つて、容器蓋2が下方に移動され
る際に、係止フラツプ片24は、その周方向全体
が同時に係止フランジ36の作用を受け始めるの
ではなくて、その片側縁26から自由端に向つて
漸次に係止フランジ36の作用を受け、容器蓋2
の下方への移動に応じてその片側縁26から自由
端に向つて漸次に撓まされる。それ故に、係止フ
ラツプ片24は充分容易に且つ円滑に半径方向外
方に弾性的に撓んで係止フランジ36を通過する
ことができ、従つて容器蓋2を口頚部32に充分
容易に且つ円滑に装着して口頚部32を密封する
ことができ、容器蓋2の装着時に破断ライン10
を破断せしめてしまう恐れがない。
容器蓋2の雌螺条20を口頚部32の雄螺条3
4に充分に螺合せしめ、第3図に図示する如く、
容器蓋2を口頚部32に充分に装着すると、係止
フラツプ片24は係止フランジ36を完全に通過
して係止フランジ36の作用を受けなくなつて、
弾性的に元の状態に戻る。かくすると、係止フラ
ツプ片24の上縁28が係止フランジ36の下面
に規定されている環状係止面38に係止せしめら
れる。また、容器蓋2を口頚部32に充分に装着
すると、第3図に図示する如く、天面壁4の内面
に形成されている環状シール部8が口頚部32の
上縁に係合し、かくして口頚部32が確実に密封
される。而して、係止フラツプ片24の各々にお
いて、上述した如く40度≦β−α≦110度、特に
50度≦β−α≦90度であると、係止フラツプ片2
4の各々の上縁28は充分確実に係止フランジ3
6の環状係止面38に係止するが、β−α<40度
或いはβ−α>110度である場合には、上縁28
が片側縁26から自由端に向つて軸線方向下方又
は上方に過剰に傾斜して延びることになり、環状
係止面38に対する上縁28の係止が不充分にな
る傾向がある。
以上の通りにして口頚部32に装着された容器
蓋2を、口頚部32から離脱せしめて口頚部32
を開封する際には、容器蓋2を装着時における回
転方向に対して逆方向、即ち第3図において上方
から見て反時計方向に回転せしめる。かくする
と、容器蓋2に形成されている雌螺条20が口頚
部32に形成されている雄螺条34に沿つて移動
せしめられる故に、容器蓋2は軸線方向上方に移
動せんとする。しかしながら、容器蓋2のピルフ
アープルーフ裾部14の内面に形成されている係
止フラツプ片24の上縁28が口頚部32の係止
フランジ36の下面に規定されている環状係止面
38に係止せしめられている故に、ピルフアープ
ルーフ裾部14の軸線方向上方への移動は阻止さ
れる。かくして、容器蓋2に形成されている破断
ライン10における橋絡部18の各々に相当な応
力が生成され、スカート壁6の主部12にピルフ
アープルーフ裾部14を接続している橋絡部18
が破断される。しかる後においては、容器蓋2に
おけるピルフアープルーフ裾部14以外の部分
は、軸線方向上方に容易に移動することができ、
従つて容器蓋2の回転に応じて軸線方向上方に移
動して口頚部32から離脱され、かくして口頚部
32が開封される。一方、ピルフアープルーフ裾
部14は、口頚部32から離脱されることなくそ
こに残留する。
而して、本発明に従つて改良された容器蓋2に
おいては、上述した通り係止フラツプ片24の
各々の片側縁26は、軸線方向に対して10度≦α
≦45度である角度αをなして、軸線方向下方に向
つて上記装着回転方向(第1図及び第3図におい
て上方から見て時計方向)に傾斜して延びている
故に、次に通りの実用上著しく有益な優れた作用
効果が得られる。
口頚部32を開封する際には、上述した如く、
容器蓋2を上記装着回転方向に対して逆方向(第
1図及び第3図において上方から見て反時計方
向)に回転せしめる。かくすると、係止フラツプ
片24の上縁28(及び自由端部)は静止してい
る口頚部32に係止せしめられている故に、係止
フラツプ片24には、第2図に矢印40で示す方
向の力、即ち係止フラツプ片24をその片側縁2
6を中心として第1図及び第3図において上方か
ら見て反時計方向に旋回せしめんとする力が作用
する。而して、本発明に従つて改良された容器蓋
2においては、係止フラツプ片24の各々の片側
縁26が軸線方向下方に向つて上記装着回転方向
(第1図及び第3図において上方から見て時計方
向)に傾斜して延びている故に、第2図において
実線で示す係止フラツプ片24と2点鎖線24A
で示す係止フラツプ片とを比較参照することによ
つて容易に理解される如く、上記力によつて係止
フラツプ片24がその片側縁26を中心として矢
印40で示す方向に旋回されると、係止フラツプ
片24の上縁28の自由端部は軸線方向上方へ変
位する。そして、係止フラツプ片24の上縁28
の自由端部は、軸線方向上方へ変位すると、係止
フランジ36の下面に規定されている環状係止面
38に一層強固に押付けられることになる。かよ
うな次第であるので、上記力によつて係止フラツ
プ片24がその片側縁26を中心として矢印40
で示す方向に旋回されることが必然的に阻止され
ると共に、係止フラツプ片24の上縁28は充分
確実且つ強固に係止フランジ36の環状係止面3
8に係止され続ける。従つて、口頚部32から容
器蓋2を離脱せしめて口頚部32を開封する際に
は、破断ライン10における橋絡部18が確実に
破断される。
これに対して、上記特開昭59−15059号公報に
開示されている容器蓋の如く、係止フラツプ片の
各々の片側縁が逆に軸線方向下方に向つて上記装
着回転方向に対して逆方向(第1図及び第3図に
おいて上方から見て反時計方向)に傾斜して延び
ている場合には、上記力によつて係止フラツプ片
がその片側縁を中心として第2図において矢印4
0で示す方向に旋回されると、係止フラツプ片の
上縁の自由端部は、軸線方向下方に変位して係止
フランジの環状係止面から漸次遠ざかる。それ故
に、上記力によつて係止フラツプ片はその片側縁
を中心として第2図において矢印40で示す方向
に比較的容易に旋回されてしまう傾向がある。通
常、係止フラツプ片の片側縁から自由端までの突
出長さは、ピルフアープルーフ裾部の内面と口頚
部における係止フランジの下方の外周面との間の
間隔t(第4図)よりも幾分長くせしめられてい
るが、かかる場合においても、上記力によつて係
止フラツプ片はその片側縁を中心として相当な角
度範囲に渡つて比較的容易に旋回されてしまう傾
向がある。即ち、係止フラツプ片の各々の片側縁
が逆に軸線方向下方に向つて上記装着回転方向に
対して逆方向(第1図及び第3図において上方か
ら見て反時計方向)に傾斜して延びている場合に
は、第4図に図示する如く、当初は実線で示す状
態にあつた係止フラツプ片24′の各々は、上記
力によつて矢印40(第2図)で示す方向に片側
縁26′を中心として旋回され、第4図に2点鎖
線24′Aで示す如くその自由端部が弾性的に撓
むことによつてピルフアープルーフ裾部14′の
内面に対して実質上垂直になる状態を通過し、第
4図に2点鎖線24′Bで示す状態になつてしま
う傾向がある。そして、第4図に2点鎖線24′
Bで示す状態になると、係止フラツプ片24′の
各々はその全体が係止フランジ36′の外周面よ
りも半径方向外側になる。かくすると、容易に理
解される如く、係止フラツプ片24′の上縁26
と係止フランジ36′の環状係止面38′との係止
が完全に解除され、ピルフアープルーフ裾部1
4′自体も口頚部32に対して軸線方向上方に自
由に移動してしまう。従つて、破断ラインにおけ
る橋絡部が破断されることなく口頚部32′から
容器蓋が離脱され、かくしてピルフアープルーフ
特性が毀損されてしまう。かような問題を解決す
るためには、ピルフアープルーフ裾部14′の内
面と口頚部32′における係止フランジ36′の下
方の外周面との間の間隔tに対して、係止フラツ
プ片24′の片側縁26′から自由端までの突出長
さを著しく長くすることも考えられるが、かくす
ると容器蓋の製造が著しく困難になり、実際上は
不可能に近い。
更に、本発明に従つて改良された容器蓋2によ
れば、製造工程においても優れた利点が得られ
る。第2図を参照することによつて容易に理解さ
れる如く、容器蓋2を射出成形又は圧縮成形した
後に型抜きする場合、スカート壁6の主部12の
内面を規定していた内側型部を成形された容器蓋
2から離脱せしめる際には、係止フラツプ片24
は、その片側縁26を中心として矢印42で示す
方向に弾性的に旋回せしめられて、2点鎖線24
Bで示す状態にせしめられる必要がある。而し
て、本発明に従つて改良された容器蓋2において
は、係止フラツプ片24の各々の片側縁26が軸
線方向下方に向つて上記装着回転方向(第1図及
び第3図において上方から見て時計方向)に傾斜
して延びている故に、第2図において実線で示す
係止フラツプ片24と2点鎖線24Bで示す係止
フラツプ片とを比較参照することによつて容易に
理解される如く、係止フラツプ片24の各々がそ
の片側縁26を中心として矢印42で示す方向に
旋回される際に、係止フラツプ片24の上縁28
の自由端部は漸次軸線方向下方に変位する。それ
故に、係止フラツプ片24の各々は拘束されるこ
となく比較的容易にその片側縁26を中心として
矢印42で示す方向に旋回され、従つて比較的容
易に型抜きを遂行することができる。
以上、添付図面を参照して本発明に従つて改良
された容器蓋の一実施例について詳細に説明した
が、本発明はかかる実施例に限定されるものでは
なく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変
形乃至修正が可能であることは多言を要しない。
例えば、図示の実施例においては、口頚部から
容器蓋を離脱して口頚部を開封する際には、スカ
ート壁に形成されている破断ラインが完全に破断
されてスカート壁が主部とピルフアープルーフ裾
部とに完全に分離され、従つて容器蓋の天面壁と
スカート壁の主部は口頚部から離脱せしめられる
が、ピルフアープルーフ裾部は口頚部に残留せし
められるように構成されている。しかしながら、
所望ならば、ピルフアープルーフ特性を有する金
属製容器蓋において既に周知の如く、ピルフアー
プルーフ裾部に軸線方向に延びる少なくとも1本
の破断ラインを形成すると共に、スカート壁に形
成されている周方向の破断ラインの一部を強固な
ものにせしめ、口頚部から容器蓋を離脱して口頚
部を開封する際には、ピルフアープルーフ裾部に
形成した軸線方向の破断ラインが破断されてピル
フアープルーフ裾部が環状から帯状に開かれ、一
方、スカート壁に形成されている周方向の破断ラ
インは完全には破断されず、従つてスカート壁の
ピルフアープルーフ裾部は主部から完全には分離
されず一部において主部に接続されたままの状態
に維持されるようになし、かくしてピルフアープ
ルーフ裾部が口頚部に残留することなく、ピルフ
アープルーフ裾部を含む容器蓋の全体が口頚部か
ら離脱せしめられるようになすこともできる。
また、第1図に図示する如き形態の容器蓋のス
カート壁の下端、従つてピルフアープルーフ裾部
の下端を相当な長さに渡つて下方に延長し、容器
蓋を一般にステルキヤツプと称されている形態の
ものにすることもできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に従つて改良された容易蓋の
一実施例を、一部を断面で示す側面図。第2図
は、第1図に図示する容器蓋における係止フラツ
プ片の詳細を示す拡大部分斜面図。第3図は、第
1図に図示する容器蓋を容器の口頚部に装着して
口頚部を密封した状態を、一部を断面で示す側面
図。第4図は、従来の容器蓋における問題乃至欠
点を説明するための部分拡大断面図。 2…容器蓋、4…天面壁、6…スカート壁、1
0…破断ライン、12…スカート壁の主部、14
…スカート壁のピルフアープルーフ部、20…雌
螺条、24…係止フラツプ片、26…係止フラツ
プ片の片側縁、28…係止フラツプ片の上縁、3
0…係止フラツプ片の下縁、32…容器の口頚
部、34…雄螺条、36…環状係止フランジ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 外周面に雄螺条とこの雄螺条の下方に位置す
    る環状係止フランジとが形成されている口頚部を
    備えた容器のための、ピルフアープルーフ特性を
    有する合成樹脂製容器蓋であつて、天面壁と、該
    天面壁の周縁から垂下する筒状スカート壁とを具
    備し、該スカート壁には周方向に延びる破断ライ
    ンが形成されていて、該スカート壁は該破断ライ
    ンよりも上方の主部と該破断ラインよりも下方の
    ピルフアープルーフ裾部とに区画されており、該
    主部の内面には該口頚部の該雄螺条に螺合せしめ
    られる雌螺条が形成されており、該ピルフアープ
    ルーフ裾部の内面には該ピルフアープルーフ裾部
    の内面に接続された片側縁から該口頚部に容器蓋
    を装着する際の容器蓋の装着回転方向に対して逆
    方向に向つて半径方向内方へ、該ピルフアープル
    ーフ裾部の内面に対して30度≦θ≦60度である角
    度θをなして傾斜して延びる複数個の係止フラツ
    プ片が周方向に間隔をおいて形成されていて、容
    器蓋を該口頚部に装着する際には、該係止フラツ
    プ片は半径方向外方へ弾性的に撓むことによつて
    該環状係止フランジを通過し、容器蓋を該口頚部
    に充分に装着すると、該環状係止フランジを通過
    した該係止フラツプ片が弾性的に復元し、該係止
    フラツプ片の上縁が該環状係止フランジの下面に
    係合して該ピルフアープルーフ裾部の軸線方向上
    方への移動を阻止するところの容器蓋において; 該係止フラツプ片の該片側縁は、軸線方向下方
    に向つて該装着回転方向に、軸線方向に対して10
    度≦α≦45度である角度αをなして傾斜して延び
    ており、 該係止フラツプ片の該上縁と該片側縁とがなす
    角度をβとすると、40度≦β−α≦110度であり、 該係止フラツプ片の下縁と該片側縁とがなす角
    度をγとすると、10度≦α+γ<90度である。 ことを特徴とする容器蓋。 2 50度≦β−α≦90度である、特許請求の範囲
    第1項記載の容器蓋。 3 30度≦α+γ≦60度である、特許請求の範囲
    第1項又は第2項記載の容器蓋。
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JPS61104958A (ja) * 1984-10-22 1986-05-23 日本クラウンコルク株式会社 ピルフア−プル−フ特性を有する合成樹脂製容器蓋

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5851116A (ja) * 1981-07-24 1983-03-25 エツチ−シ−・インダストリ−ズ・インコ−ポレ−テツド 盗用表示プラスチック製閉止キヤップを製造する方法及び装置

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