JP2000501733A - 抗炎症薬として有用な新規ステロイドナイトライトエステル誘導体 - Google Patents

抗炎症薬として有用な新規ステロイドナイトライトエステル誘導体

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JP2000501733A JP09522082A JP52208297A JP2000501733A JP 2000501733 A JP2000501733 A JP 2000501733A JP 09522082 A JP09522082 A JP 09522082A JP 52208297 A JP52208297 A JP 52208297A JP 2000501733 A JP2000501733 A JP 2000501733A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、新規ステロイドナイトライトエステル誘導体、およびこれらの炎症性疾患の治療への使用法を開示している。

Description

【発明の詳細な説明】 抗炎症薬として有用な新規ステロイドナイトライトエステル誘導体 発明の背景 発明の技術分野 本発明は、新規ステロイドナイトライトエステル誘導体およびその炎症性疾患 の治療を目的とする使用法に関する。関連する技術 ステロイド、とりわけグルココルチコイド分子群のステロイド類は抗炎症性お よび免疫修飾活性を有することが知られており、多数の自己免疫および炎症性疾 患の治療に常用される。しかし、これらの有益な効果は発現が遅いことがしばし ばあり、また投与量を制限する多くの副作用を伴なう。酸化窒素供与体、例えば ニトログリセリン、も心臓血管系に対して顕著な有益な効果をもつ医薬製剤とし て利用されている。酸化窒素の生物学的作用の多くはグルココルチコイドの副作 用を中和する可能性であり、それらの治療作用を高めることがある。本発明は、 グルココルチコイドと酸化窒素供与体との生物学的特性を単一分子中に併せもつ 新規ステロイドナイトライトエステル誘導体に関するものである。これら分子は 、酸化窒素の放出により有益な薬理学的効果、例えば気管支弛緩、を迅速に誘発 するという点で、現用のグルココルチコイドより勝れている。これら新規分子を 治療に利用する、特に抗炎症薬および免疫抑制薬剤として、リウマチ性疾患、免 疫学的障害、皮膚障害、炎症、移植拒絶、癌、骨粗しょう症、鼻炎、および喘息 を低い副作用で治療する目的で使用しようとするものである。 グルココルチコイドは、炎症および望ましくない免疫系反応の薬理学的治療に 常用されている。これらステロイドは、幾かの異なる傷害作用因子、例えば感染 性因子、免疫学的因子、化学的因子、機械的因子、および放射線から起こる炎症 の発生を防止あるいは抑制する能力を有する。またグルココルチコイドは、自己 免疫疾患、例えば慢性関節リウマチおよび狼瘡、ならびに移植拒絶といった免疫 系障害の治療にも有効である。しかし、これらステロイドの療法上の応用は毒性 と副作用のためにある程度限られている。グルココルチコイドの主な副作用は高 血圧、消化性潰瘍、感染症に対する感受性増加、骨粗しょう症、高血糖症、およ び血管閉塞である。 1980年代の初期以来、アセチルコリンによりもたらされる血管の弛緩は内 皮の存在に左右され、そしてこの活性は内皮誘導性弛緩因子(EDRF)と名付 けられた不安定な体液性因子に帰せられることが知られている。血管拡張剤とし ての酸化窒素(NO)の活性は100年よりかなり以前から知られていて、NO はアミルナイトライトエステル、グリセリルトリナイトレートおよび他のニトロ 血管拡張剤の活性成分である。EDRFがNOであるとする最近の同定は、NO がアミノ酸L−アルギニンから酵素酸化窒素シンターゼにより合成される生化学 的経路の発見と同時になされた。この構成酵素によるNO放出は、基礎となる幾 つかの生理学的応答の変換機構として作用する。誘導酵素により生じるNOは、 腫瘍細胞や侵害性微生物に対する細胞毒分子である。 NOは、可溶性グアニレートサイクラーゼの内部発生的な刺激物質であり、内 皮依存性弛緩に加えて食細胞の細胞毒性および中枢神経系における細胞同士の連 絡を含めて幾つかの生物学的作用に与かっている〔Moncada 等,Biochemical Ph armacology,38 ,1709−1715(1989)および Moncada Pharma cological Reviews ,43 ,109−142(1991)参照〕。更にまた、N Oは動物モデルにおいて、抗血栓効果〔Moncada 等,Journal of Cardiovascula r Pharmacology,17 ,S25(1991),Byrne 等,World Patent applica tion WO 9403421−A2 および Schonafinger 等,German Patent ap plication DE 4223800−A1 参照〕、気管支弛緩効果〔Persson ,European Journal of Pharmacology,249 ,R7−R8(1993)〕、抗 炎症、殺微生物効果〔Alspaugh and Granger ,Infection and Immunity.59, 2291−2296(1991)〕および胃保護効果〔Wallace 等,European J ournal of Pharmacology,257 ,249−255(1994)参照〕を有する ことが示された。更にまた、酸化窒素は骨粗しょう症の容器内モデルにおいて、 骨の損失に対し〔Maclntyre 等,Proc.Natl.Acad.Sci .USA 88,293 6−2940(1991)〕および脈管形成の抑制 において、生体内動物モデルにおいて腫瘍増殖および転移の抑制に〔Pipili-Syn etos 等,British Journal of Pharmacology,116 ,1829−1834(1 995)〕有効であることが示唆された。米国特許第3,930,970号、第 3,298,941号および第3,215,713号明細書に、アルコールナイ トライトからジオールモノナイトレートをつくる新規光化学的方法が開示されて いる。米国特許第3,639,434号、第3,743,741号および第3, 839,369号明細書に、ステロイドナイトレートエステルの製造法および中 間体としてのその使用法が開示されている。独特許第1643034号に、ステ ロイドナイトレートエステルの製造法が開示されている。カナダ特許第9757 55号および第969927号に、それぞれ、プレグナン系列の21−アルコー ルのナイトレートエステルの製造法および酸分解(acidolysis)の方法が開示さ れている。英国特許第1,082,573号および第1,082,574号に、 ステロイド−11−ナイトレートエステルの製造法および中間体としてのその使 用法が開示されている。 従って、これらの性質のため、酸化窒素はコルチコステロイドの生物学的効果 を増加させ、かつまたそれらの副作用を減少させることによって、前に述べた種 種な病気の治療におけるコルチコステロイドの作用を高める理想的薬剤となる。 本発明はステロイドの新規ナイトライトエステル、それらの製造法、それらを含 有する医薬品組成物、ならびにその使用法に関する。発明の要約 本発明は、式I: を有するステロイドナイトライトエステル誘導体ならびにその製薬上容認しうる エステルおよびプロドラッグを開示している。式中、 点線は単結合または二重結合を示し; R1は、水素、ヒドロキシ、ナイトライトエステル(ONO)、ナイトレート エステル(ONO2)、ハロゲン、スルフヒドリル、低級チオアルキル、アシル オキシ、低級アルコキシ、アルキルシリルオキシ、低級アルキル、低級アルケニ ル、低級アルキニル、脂環式炭化水素および複素環からなる群から選ばれ; R2は水素、ヒドロキシ、ナイトライトエステル(ONO)、ナイトレートエ ステル(ONO2)、およびアシルオキシからなる群から選ばれ; R3およびR4は、それぞれ水素、低級アルキル、脂環式炭化水素、複素環式炭 化水素、低級アルケニルおよび低級アルキニルからなる群から選ばれ; R3およびR4は、任意に脂環式炭化水素基または複素環式基を形成することが でき; PおよびQは、それぞれ水素、ハロゲン、低級アルキル、低級アルケニル、お よび低級アルキニルからなる群から選ばれるが、 ただし、R1かR2のいずれか、あるいはR1およびR2はナイトライトエステル (ONO)であることを条件とする。 更に、本発明は式Iの化合物を含有してなる医薬品組成物に関する。上に定義 された化合物および医薬品組成物は、リウマチ性疾患、免疫学的障害、皮膚障害 、炎症、移植拒絶、骨粗しょう症、癌、鼻炎、および喘息の治療のための抗炎症 薬および免疫抑制薬剤として有用性をもつ。これら化合物は前述のステロイドの 作用とNOの作用とを一つの分子中に併せもつ。本発明に係る新規化合物は、N Oが未だ付いたままで直接、あるいはNOが放出された後に、それによって化合 物がその親ステロイドに戻った後にそのステロイド活性を及ぼすことができる。図の簡単な説明 図1は、例1中の表題化合物の大動脈環弛緩に及ぼす効果を示す。発明の詳細な説明 本発明の望ましい一具体例は、式(I):を有する化合物である。式中: 点線は、単結合または二重結合を示し; R1は、ナイトライトエステル(ONO)、ナイトレートエステル(ONO2) 、ハロゲン、スルフヒドリル、1から4炭素原子の低級チオアルキル基、2から 6炭素原子のアシルオキシ基、1から6炭素原子の低級アルコキシ基、3から8 炭素原子のアルキルシリルオキシ基、1から6炭素原子の低級アルキル基、2か ら5炭素原子および1から2ヘテロ原子の複素環基、および3から6炭素原子の 脂環式炭化水素基からなる群から選ばれ; R2は、水素、ヒドロキシ、ナイトライトエステル(ONO)、ナイトレート エステル(ONO2)、および2から4炭素原子のアシルオキシ基からなる群か ら選ばれ; R3およびR4は、それぞれ水素、1から8炭素原子の低級アルキル、3から8 炭素原子の脂環基、および2から5炭素原子と1から2ヘテロ原子の複素環基か らなる群から選ばれ; R3およびR4は任意に3から8炭素原子の脂環基あるいは3から6炭素原子と 1から2ヘテロ原子の複素環基を形成することができ; PおよびQは、それぞれ水素、クロロ、フルオロおよび1から4炭素原子の低 級アルキル基からなる群から選ばれるが、 ただし、R1かR2、あるいはR1およびR2はナイトライトエステル(ONO) であることを条件とする。 本発明のもう一つの望ましい具体例は式I:を有する化合物である。 式中、 点線は、単結合または二重結合を示し; R1は、水素、ヒドロキシ、ナイトライトエステル(ONO)、ナイトレート エステル(ONO2)、ハロゲン、スルフヒドリル、1から4炭素原子の低級チ オアルキル基、2から4炭素原子と1から2ヘテロ原子の複素環基、1から4炭 素原子の低級アルコキシ基、3から6炭素原子のアルキルシリルオキシ基、1か ら4炭素原子の低級アルキル基、および2から4炭素原子のアシルオキシ基から なる群から選ばれ; R2は、ヒドロキシ、ナイトライトエステル(ONO)、ナイトレートエステ ル(ONO2)、および2から3炭素原子のアシルオキシ基からなる群から選ば れ; R3およびR4は、それぞれ水素および1から6炭素原子の低級アルキル基から なる群から選ばれ; R3およびR4は任意に3から6炭素原子の脂環式炭化水素あるいは2から4炭 素原子と1から2ヘテロ原子の複素環基を形成することができ; PおよびQは、それぞれ水素、クロロ、フルオロ、および1から3炭素原子の 低級アルキル基からなる群から選ばれるが、 ただし、R1かR2、あるいはR1とR2はナイトライトエステル(ONO)であ ることを条件とする。 本発明のもう一つの望ましい具体例は式I:を有する化合物である。 式中、 点線は単結合または二重結合を示し; R1は、ヒドロキシ、ナイトライトエステル(ONO)、ナイトレートエステ ル(ONO2)、およびクロロからなる群から選ばれ; R2は、ヒドロキシ、ナイトライトエステル(ONO)、およびナイトレート エステル(ONO2)からなる群から選ばれ; R3およびR4は、それぞれ水素、メチル、エチルおよびプロピルからなる群か ら選ばれ; PおよびQは、それぞれ水素、クロロ、フルオロおよびメチルからなる群から 選ばれるが、 ただし、R1またはR2はナイトライトエステル(ONO)であることを条件と する。 上に定義された調製物あるいは化合物について、それを未加工化学薬品として 投与することは可能であるが、医薬品製剤としてこれらを提供することが好まし い。本発明の更に一つの面は、上に定義された調製物あるいは化合物あるいはそ の製薬上容認しうる塩あるいは溶媒和物を、一種以上の製薬上容認しうる担体お よび任意に一種以上の他の治療成分と共に含有してなる医薬品製剤を提供する。 担体(複数のことがある)は、製剤の他の成分と融和し、その受薬者に対して有 害でないという意味で「容認しうる」ものでなければならない。 製剤は、経口、非経口(皮下、皮内、筋肉内、静脈内および関節内を含む)、 直腸および局所(皮膚、口内、舌下および眼内を含む)投与に適したものを包含 するが、最適の経路は、例えば受薬者の健康状態と障害によって決まるかもしれ ない。製剤は単位剤形として提供するのが便利であり、薬学分野でよく知られた 方法のいずれかにより調製できる。あらゆる方法は、上で定義した調製物あるい は化合物あるいはその製薬上容認しうる塩または溶媒和物(「活性成分」)を、 一種以上の補助的成分を構成する担体と一緒に合わせる工程を含む。一般に、製 剤は、活性成分を液体担体または微粉砕された固体担体と均一にかつ均密に合わ せ、次に必要に応じ生成物を望む製剤に形づくることによりつくられる。 経口投与に適した本発明製剤は、各々が所定量の活性成分を含むカプセル、カ シェまたは錠剤といった個々の単位として;散剤あるいは顆粒として;水性液体 または非水性液体中の溶液または懸濁系として;あるいは水中油型乳濁液または 油中水型乳濁液として提供される。また活性成分を大形丸剤、舐剤またはペース ト剤としても提供できる。 錠剤は、任意に一種以上の補助成分と共に圧縮あるいは成形することによりつ くりうる。圧縮錠剤は、粉末または顆粒のような自由流動形とした活性成分を、 任意に結合剤、滑沢剤、不活性希釈剤、潤滑剤、界面活性剤または分散剤と混合 し、適当な機械で圧縮することにより調製できる。成形錠剤は、不活性液体希釈 剤で加湿した粉末化合物の混合物を適当な機械で成形することにより製造できる 。錠剤は任意に被覆したり、刻み目を付けることができ、あるいは活性成分の放 出を遅らせたり、制御したりするように処方できる。 非経口投与用の製剤は、水性および非水性無菌注射溶液(酸化防止剤、緩衝剤 、静菌剤および溶質、これは製剤を企図する受薬者の血液と等張にするもの、を 含みうる);および水性および非水性無菌懸濁系(懸濁剤および濃厚化剤を含み うる)を包含する。本製剤は、単位用量あるいは多回分用量の容器、例えば密封 アンプルおよびびん、に入れて提供でき、また凍結乾燥した状態で貯蔵すること ができる。この状態は、使用直前に無菌液体担体、例えば食塩水、注射用水を添 加するだけで済む。即座の注射溶液および懸濁液は、前述した種類の無菌粉末、 顆粒および錠剤から調製できる。 直腸投与用製剤は、通常の担体、例えばカカオ脂またはポリエチレングリコー ル、を用いて坐剤として提供できる。 口内の局所投与用製剤(例えば、口腔内または舌下)は、活性成分をフレーバ 入り基剤、例えばショ糖またはトラガカント、中に含有するトローチ、ならびに 活性成分をゼラチンとグリセリン、あるいはショ糖とアラビアガム、といった基 剤中に含有するパステル剤を包含する。 吸入による投与に適した製剤は、例えばX.S.5,458,135およびU .S.5,447,150に記載の方法で、エーロゾル化医薬として使用するた めに調製できる。 特に適当な単位投薬製剤は、後述するように、有効用量、あるいはその適当な 分割量の活性成分を含む製剤である。 上に特定的に述べた成分に加えて、本発明製剤は、問題とする製剤の型を考慮 してこの分野で常用される他の成分を含むことができ、例えば、経口投与を目的 とするものはフレーバ剤を含みうることは明らかである。 本発明化合物は、経口であるいは注射により0.01から500mg/kg/日の 用量で投与できる。成人に対する用量範囲は一般に0.1mgから1g/日である 。個々の単位として提供される錠剤または他の形式の製剤は、その投薬量で有効 な量の本発明化合物、あるいは多回分量としての化合物を含むのが便利であり、 例えば0.05mgから250mg、通常は0.1mgから100mgあたりを含む単位 が便利である。 式(I)の化合物は、なるべくは経口的に、あるいはエーロゾル化した医薬品 として投与するのがよい。患者に投与される化合物の正確な量は、かかりつけの 医師の責任であろう。しかし、使用される用量は幾つかの因子、例えば患者の年 令および性別、治療される正確な障害、およびその重篤さにより左右されるであ ろう。また投与経路も身体の状態および重篤さによって変化するかもしれない。 本明細書中で使用した用語「低級アルキル」は、単独あるいは複合語として、 1から約10、なるべくは1から約8炭素原子、そして一層好ましくは1から約 6炭素原子、を含む非環式アルキル基を意味する。このような基の例として、メ チル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec− ブチル、tert−ブチル、ぺンチル、イソ−アミル、ヘキシルなどが挙げられる。 用語「低級アルケニル」は、それが少なくとも1個の二重結合を含む限り、不 飽和非環式炭化水素基を指す。このような基は、約2から約10炭素原子、なる べくは約2から約8炭素原子、一層好ましくは2から約6炭素原子を含む。適当 なアルケニル基の例として、プロピレニル、ブテン−1−イル、イソブテニル、 ペンテン−1−イル、2−2−メチルブテン−1−イル、3−メチルブテン−1 −イル、ヘキセン−1−イル、ヘプテン−1−イル、およびオクテン−1−イル などが挙げられる。 用語「低級アルキニル」は、それが1個以上の三重結合を含む限り、不飽和非 環式炭化水素基を指し、このような基は、約2から約10炭素原子を含み、なる べくは約2から約8炭素原子を有するのがよく、更に好ましくは2から約6炭素 原子を有する。適当なアルキニル基の例として、エチニル、プロピニル、ブチン −1−イル、ブチン−2−イル、ペンチン−1−イル、ペンチン−2−イル、3 −メチルブチン−1−イル、ヘキシン−1−イル、ヘキシン−2−イル、ヘキシ ン−3−イル、3,3−ジメチルブチン−1−イル基などが挙げられる。 用語「脂環式炭化水素」は、3から約10炭素原子を有する脂肪族炭化水素基 (なるべくは、3から約6炭素原子を有するのがよい)を意味する。適当な脂環 式基の例として、シクロプロピル、シクロプロピレニル、シクロブチル、シクロ ペンチル、シクロヘキシル、2−シクロヘキセン−1−イレニル、シクロヘキセ ニルなどが挙げられる。 用語「アシルオキシ」は、2から約5炭素原子を有するアルカノイル基を意味 する。適当な例として、アセチルオキシ、プロパノイルオキシ、ブタノイルオキ シ、ベンゾイルオキシなどが挙げられる。 用語「複素環式(ヘテロシクリック)」とは、2から約6炭素原子、なるべく は約3から約5炭素原子を有し、そのうち1から約3炭素原子を窒素、酸素また は硫黄により置き換えた飽和または不飽和環状炭化水素基を意味する。「複素環 式基」は、芳香族炭化水素基に縮合することができる。適当な例として、ピロリ ル、ピリジニル、ピラゾリル、トリアゾリル、ピリミジニル、ピリダジニル、オ キサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、インドリル、チオフェニル、フラニル 、テトラゾリル、2−ピロリニル、3−ピロリニル、ピロリンジニル、1,3− ジ オキソラニル、2−イミダゾリニル、イミダゾリジニル、2−ピラゾリニル、ピ ラゾリジニル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、1,2,3−オキサジアゾ リル、1,2,3−トリアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、2H−ピラニ ル、4H−ピラニル、ピペリジニル、1,4−ジオキサニル、モルホリニル、1 ,4−ジチアニル、チオモルホリニル、ピラジニル、ピペラジニル、1,3,5 −トリアジニル、1,3,5−トリチアニル、ベンゾ(b)チオフェニル、ベン ゾイミダゾリル、キノリニルなどが挙げられる。 用語「低級アルコキシ」は、単独または複合語として、アルキルエーテル基を 意味し、この場合、用語アルキルは前に定義した通りで、最も好ましくは1から 約4炭素原子を含む。適当なアルキルエーテル基の例として、メトキシ、エトキ シ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソーブトキシ、sec− ブトキシ、tert−ブトキシなどが挙げられる。 用語「低級チオアルキル」は「アルコキシ」と同じ意味であるが、ただし硫黄 が酸素と置き換っている。 用語「アルキルシリルオキシ」はアルキルシリルエーテル基を意味するが、こ の用語アルキルは前に定義した通りであり、最も好ましくは3から8炭素原子を 含む。適当なアルキルシリルエーテル基の例として、トリメチルシリル、t−ブ チルジメチルシリルなどが挙げられる。 用語「ハロゲン」は、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素を意味する。 用語「ハロアルキル」は、低級アルキル鎖に付いた1−5個、なるべくは1− 3個のハロゲンを含む前記低級アルキルを意味する。 用語「プロドラッグ」は生体内で一層活性になる化合物を指す。 本明細書中で用いた患者の「治療」とは予防を含むものとする。 本特許願中に引用されたあらゆる参考文献、特許あるいは特許願(米国または 外国)は、本明細書中に記述されている通り参考として取り入れている。 本発明化合物をつくるために用いられる出発原料は、例えばAldrich,Flukaま たはSigma Chemical Companyから市販されている。 本発明化合物について、三つの一般合成スキームを下に概説する。 スキーム I スキーム II スキームIII 本明細書中に開示された本発明化合物のすべてをつくるために、出発原料およ びプロセス条件の選択に修飾を施すことは当業者にとって明白であろう。 本発明を下記の例により説明する。酢酸(5ml)中 ブデソニド(0.11g,0.26ミリモル)の溶液を、55 ℃まで加温し、固体亜硝酸ナトリウム(0.072g,1ミリモル)で30秒間 処理した。氷水(25ml)を加えて生成物を沈殿させ、濾過した。固体を水洗し 、P25上真空で乾燥することにより固体物質を得た。FAB−MS:(M+L i)+=466;1H−NMR(CDCl3)d 0.91(s,3H,CH3(C −18)),1.45(s,3H,CH3(C−19)),4.5(m,2H, CO−CH2−O),5.2(m,1H,CH(C−22)),6.06(s, 1H,CH(C−4)),6.2(s,1H,CH(C−11)),6.3(d ,1H,CH(C−2)),6.83(d,1H,CH(C−1))。例 2 A. ブデソニド−21−ナイトレートエステルの製造:発煙硝酸(0.5ml; d=1.49)と無水酢酸(2ml)を−10℃で合わせ、この溶液へ、クロロホ ルム(10ml)中16a,17−ブチリデンジオキシプレドニソロン(1g,2 .3ミリモル)の予冷した懸濁液をかきまぜながら滴加した。反応の進行をTL CとHPLCによりモニターした。混合物を氷浴中で更に1時間かきまぜ、氷水 (50ml)中に注いだ。有機相を分離し、水、飽和重炭酸ナトリウム溶液、およ び水で洗浄した。硫酸ナトリウム上で一晩乾燥後、固体を濾過し、濾液を乾固し た。残留物を25−75%アセトニトリル/水/トリフルオロ酢酸の直線勾配を 用いる Waters μBondapak カラム(1.9cm×15cm)上で精製した。求める フラクションを集め、凍結乾燥して800mgの白色物質を得た。FAB−MS: (M+Li)+=482.5;1H−NMR(CDCl3)d 1.45(s,3 H,CH3(C−19)),4.51−4.57(m,1H,CH(C−11) ),4.62(t,1H,CH(C−21)),4.86(d,1H,CH(C −16)),5.13(t,1H,CH(C−21)),5.18(m,1H, CH(C−22)),6.04(s,1H,CH(C−4)),6.38(d, 1H,CH(C−2)),7.24(d,1H,CH(C−1))。 B. 酢酸(1ml)中 ブデソニド−21−ナイトレートエステル(0.01g ,0.02ミリモル)の溶液を、55℃に加温し、固体亜硝酸ナトリウム(0. 007g,0.1ミリモル)で30秒間処理した。氷水(5ml)を加えることに より生成物を沈殿させ、濾過した。固体を水洗し、P25上真空で乾燥して白色 固体物質を得た。FAB−MS:(M+Li)+=511.1H−NMR(CDC l3)d 0.95(s,3H,CH3(C−25)),1.2(s,3H,CH3 (C−18)),1.6(s,3H,CH3(C−19)),4.63(t,1 H,CH(C−21)),4.83(d,1H,CH(C−16)),5.09 (t,1H,CH(C−21)),5.16(t,1H,CH(C−22)), 6.2(m,1H,CH(C−11)),6.09(s,1H,CH(C−4) ),6.35(d,1H,CH(C−2)),6.88(d,1H,CH(C− 1))。例 3 ブデソニド−11−ナイトライトエステル(0.23g,0.5ミリモル)をク ロロホルム/ピリジン(10ml,1:1)中で、室温でかきまぜながら無水酢酸 (5ml)で処理した。反応を完了するまでHPLCによりモニターし進行させた 。粗成品を逆相HPLCにより精製して表題化合物を得た。例 4 表題化合物を、例1の方法により酢酸中デソニドと亜硝酸ナトリウムからつくっ た。例 5 A. デソニド−21−ナイトレートエステルの製造:この化合物は、例2につ いて述べた方法と同じ方法で、16a,17a−イソプロピリデンジオキシプレ ドニソロン(1g,2.4ミリモル)からつくった。FAB−MS:(M+Li )+=468.3;1H−NMR(CDCl3)d 0.94(s,3H,CH3( C−18),1.44(s,3H,CH3(C−19)),4.53−4.55( m,1H,CH(C−11)),5.00(d,1H,CH(C−16)),5 .03(d,1H,CH(C−21)),5.37(d,1H,CH(C−21 )),6.04(s,1H,CH(C−4)),6.30(d,1H,CH(C− 2)),7.24(d,1H,CH(C−1))。 B. 上記製造から得たデソニド−21−ナイトレートエステルを、例1の方法 により、酢酸中で亜硝酸ナトリウムと反応させ、表題化合物をつくった。例 6 例4の生成物を例3の方法によりピリジン/クロロホルム中無水酢酸で処理して 表題生成物を得た。例 7 例1の方法により、フルオシノロンを亜硝酸ナトリウム/酢酸と反応させて表題 化合物をつくった。例 8 A. フルオシノロン−21−ナイトレートエステルの製造:この化合物は、例 2について述べた方法と同じ方法で、6a,9a−ジフルオロ−16a−ヒドロ キシプレドニソロン−16,17−アセトニド(1g,2.2ミリモル)で調製 した。FAB−MS:(M+Li)+=504.2; 1H−NMR(CDCl3) d 0.93(s,3H,CH3(C−18)),1.54(s,3H,CH3 (C−19)),4.42−4.48(m,1H,CH(C−11)),5.0 3(d,1H,CH(C−16)),5.05(d,1H,CH(C−21)) ,5.37(d,1H,CH(C−21),6.39(d,1H,CH(C−2 )),6.44(s,1H,CH(C−4)),7.14(d,1H,CH(C −1))。 B. 上記製造から得られたフルオシノロン−21−ナイトレートエステルを例 1の方法により酢酸中亜硝酸ナトリウムと反応させて表題化合物をつくった。例 9 例7の生成物を、例3の方法によりピリジン/クロロホルム中無水酢酸で処理し て表題生成物を得た。例10 ハルシノニドを例1の方法により亜硝酸ナトリウム/酢酸と反応させて表題化合 物をつくった。例11 フルニソリドを例1の方法により亜硝酸ナトリウム/酢酸と反応させて表題化合 物をつくった。例12 A. フルオニソリド−21−ナイトレートエステルの製造:この化合物は、例 2について述べた方法と同じ方法で、6a−フルオロ−16a,17−イソプロ ピリデンジオキシ−プレドニソロン(1g,2.3ミリモル)からつくった。F AB−MS:(M+Li)+=486.3;1H−NMR(CDCl3)d 0.9 4(s,3H,CH3(C−18)),1.44(d,3H,CH3(C−19) ),4.53−4.57(m,1H,CH(C−11),5.01(d,1H, CH(C−16)),5.04(d,1H,CH(C−21)),5.36(d ,1H,CH(C−21)),6.34(s,1H,CH(C−4)),7.1 7(d,1H,CH(C−2)),7.26(s,1H,CH(C−1))。 B. 上記製造から得たフルオニソリド−21−ナイトレートエステルを例1の 方法により亜硝酸ナトリウム/酢酸と反応させて表題化合物をつくった。例13 例11の生成物を、例3の方法によりピリジン/クロロホルム中無水酢酸で処理 し表題生成物を得た。例14 トリアムシノロンアセトニドを、例1の方法により亜硝酸ナトリウム/酢酸と反 応させて表題化合物をつくった。例15 A. トリアムシノロンアセトニド−21−ナイトレートエステルの製造:この 化合物は、例2に記載の方法と同じ方法で、9a−フルオロ−16a,17−イ ソプロピリデンジオキシ−プレドニソロンからつくった。 B. 上記製造から得たトリアムシノロンアセトニド−21−ナイトレートエス テルを、例1の方法により亜硝酸ナトリウム/酢酸と反応させて表題化合物をつ くった。例16 例14の生成物を、例3の方法によりピリジン/クロロホルム中無水酢酸で処理 して表題生成物を得た。例17 フルランドレノリドを、例1の方法により亜硝酸ナトリウム/酢酸と反応させて 表題の化合物をつくった。例18 A. フルランドレノリド−21−ナイトレートエステルの製造:この化合物は 、9a−フルオロ−16a,17−イソプロピリデンジオキシ−プレドニソロン から、例2に記載の方法と同じ方法でつくった。 B. 上記製造から得たフルランドレノリド−21−ナイトレートエステルを、 例1の方法により亜硝酸ナトリウム/酢酸と反応させて表題の化合物をつくった 。例19 例17の生成物を、例3の方法によりピリジン/クロロホルム中無水酢酸で処理 して表題の生成物を得た。例20 フルクロロニドを、例1の方法により亜硝酸ナトリウム/酢酸と反応させて表題 の化合物をつくった。例21 9a−フルオロ−16,17−シクロペンチリデンビス(オキシ)−11,2 1−ジヒドロキシプレグナ−1,4−ジエン−3,20−ジオンを、例1の方法 により亜硝酸ナトリウム/酢酸と反応させて表題の化合物をつくった。例22 A. 9a−フルオロ−16,17−シクロペンチリデンビス(オキシ)−11 −ヒドロキシプレグナ−1,4−ジエン−3,20−ジオン−21−ナイトレー トエステルの製造:この化合物は、9a−フルオロ−16,17−シクロペンチ リデンビス(オキシ)−11,21−ジヒドロキシプレグナ−1,4−ジエン− 3,20−ジオンから、例2記載の方法と同じ方法でつくった。 B. 上記製造から得た9a−フルオロ−16,17−シクロペンチリデンビス (オキシ)−11−ヒドロキシプレグナ−1,4−ジエン−3,20−ジオン− 21−ナイトレートエステルを、例1の方法により亜硝酸ナトリウム/酢酸と反 応させて表題の化合物をつくった。例23 アムシノニドを例1の方法により亜硝酸ナトリウム/酢酸と反応させて表題の化 合物をつくった。 生物学的データ 式(I)を有する主題化合物は、容器内平滑筋弛緩活性検定において、例1の化 合物により実証される通り、そのステロイド活性を維持しながら、酸化窒素供与 体となりかつ有用な薬理特性を有することが判明した。試験化合物および母ステ コイドを、平滑筋弛緩能力について試験した。弛緩剤活性を測定するための生物 検定法としてラット大動脈環検定法を利用した。環をフェニルエフリン(0.3 μM)で前収縮させ、その後、システイン(Cys)およびNG−L−ニトロアル ギニンメチルエステル(L−NAME)の存在下に、化合物を組織浴へ加えた。 CysおよびL−NAME存在下における容器内平滑筋弛緩剤活性の検定 化合物 弛緩、EC50[μM] ブデソニド 100 例 2A 5 例 1 0.02 これらデータは、これら化合物が平滑筋弛緩剤活性を有するのに対し、対照化合 物のブデソニドは何ら効果を示さなかったことを示す。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1998年1月22日(1998.1.22) 【補正内容】 請求の範囲 1. 式: を有する化合物において、 式中、 点線は、単結合または二重結合を示し; R1は、水素、ヒドロキシ、ナイトライトエステル(ONO)、ナイトレート エステル(ONO2)、ハロゲン、スルフヒドリル、C1−C10−チオアルキル、 C2−C5−アルカノイル、C1−C10−アルコキシ、C1−C10−アルキルシリル オキシ、C1−C10−アルキル、C2−C10−アルケニル、C2−C10−アルキニ ル、C3−C10−脂環式炭化水素およびC2−C6−複素環基(1から3炭素原子 が酸素、窒素または硫黄により置換される)からなる群から選ばれ; R2は、水素、ヒドロキシ、ナイトライトエステル(ONO)、ナイトレート エステル(ONO2)、およびアシルオキシからなる群から選ばれ; R3およびR4は、それぞれ水素、C1−C10−アルキル、C2−C10−アルケニ ル、およびC2−C10−アルキニル、C3−C10−脂環式炭化水素、およびC2− C6−複素環基(1から3炭素原子が酸素、窒素または硫黄により置換される) からなる群から選ばれ; R3およびR4は、任意にC3−C10−脂環式炭化水素またはC2−C6−複素環 基(1から3炭素原子は、酸素、窒素または硫黄により置換される)を形成する ことができ; PおよびQは、それぞれ水素、ハロゲン、C1−C10−アルキル、C2−C10 −アルケニル、およびC2−C10−アルキニルからなる群から選ばれるが、 ただし、R1またはR2、あるいはR1とR2はナイトライトエステル(ON O)であることを条件とする、 上記化合物およびその製薬上容認しうるエステル。 2. 請求項1記載の化合物において、式: 式中、 点線は単結合または二重結合を示し; R1は、水素、ヒドロキシ、ナイトライトエステル(ONO)、ナイトレート エステル(ONO2)、ハロゲン、1から4炭素原子のチオアルキル基、2から 5炭素原子と1から2ヘテロ原子の複素環基、1から6炭素原子のアルコキシ基 、3から8炭素原子のアルキルシリルオキシ基、1から6炭素原子のアルキル基 、2から6炭素原子のアルカノイル基、および3から6炭素原子の脂環式炭化水 素からなる群から選ばれ; R2は、水素、ヒドロキシ、ナイトライトエステル(ONO)、ナイトレート エステル(ONO2)、および2から4炭素原子のアシルオキシ基からなる群か ら選ばれ; R3およびR4は、それぞれ水素、1から8炭素原子のアルキル、3から6炭素 原子の脂環式炭化水素、および2から5炭素原子と1から2ヘテロ原子の複素環 基からなる群から選ばれ; R3およびR4は、任意に3から8炭素原子の脂環式基あるいは2から5炭素 原子と1から2ヘテロ原子の複素環基を形成することができ; PおよびQは、それぞれ水素、クロロ、フルオロおよび1から4炭素原子のア ルキル基からなる群から選ばれるが、 ただし、R1またはR2、あるいはR1とR2はナイトライトエステル(ONO) であることを条件とする、 を有する上記化合物。 3. 請求項2記載の化合物において、 点線は、単結合または二重結合を示し; R1は、水素、ヒドロキシ、ナイトライトエステル(ONO)、ナイトレート エステル(ONO2)、ハロゲン、スルフヒドリル、1から4炭素原子のチオア ルキル基、2から4炭素原子と1から2ヘテロ原子の複素環基、1から4炭素原 子のアルコキシ基、3から4炭素原子のアルキルシリルオキシ基、3から6炭素 原子のアルキル基、および2から4炭素原子のアルカノイル基からなる群から選 ばれ; R2は、ヒドロキシ、ナイトライトエステル(ONO)、ナイトレートエステ ル(ONO2)、および2から3炭素原子のアルカノイル基からなる群から選ば れ; R3およびR4は、それぞれ水素、および1から6炭素原子のアルキル基からな る群から選ばれ; R3およびR4は、任意に3から6炭素原子の脂環式基あるいは3から4炭素原 子と1から2ヘテロ原子の複素環基を形成することができ; PおよびQは、それぞれ水素、クロロ、フルオロおよび1から3炭素原子のア ルキル基からなる群から選ばれるが、 ただし、R1またはR2の少なくとも一つあるいは両方はナイトライトエステル (ONO)であることを条件とする、 上記化合物。 4. 請求項2記載の化合物において、 点線は単結合または二重結合を示し; R1は、ヒドロキシ、ナイトライトエステル(ONO)、ナイトレートエステ ル(ONO2)、およびクロロからなる群から選ばれ; R2は、ヒドロキシ、ナイトライトエステル(ONO)、およびナイトレート エステル(ONO2)からなる群から選ばれ; R3およびR4は、それぞれ水素、メチル、エチルおよびプロピルからなる群か ら選ばれ; PおよびQは、それぞれ水素、クロロ、フルオロおよびメチルからなる群から 選ばれるが、 ただし、R1またはR2、あるいはR1とR2はナイトライトエステル(ONO) であることを条件とする、 上記化合物。 5. 請求項1記載の化合物において、 プレグナ−1,4−ジエン−3,20−ジオン、16,17−〔ブチリデンビス (オキシ)〕−21−ヒドロキシ−11−(ニトロオキシ)−(11β,16α )− プレグナ−1,4−ジエン−3,20−ジオン、16,17−〔ブチリデンビス (オキシ)〕−21−ヒドロキシ−11−(ニトロオキシ)−(11β,16α )、21−ナイトレート プレグナ−1,4−ジエン−3,20−ジオン、21−(アセチルオキシ)−1 6,17−〔ブチリデンビス(オキシ)−11−(ニトロオキシ)−(11β, 16α)− プレグナ−1,4−ジエン−3,20−ジオン、21−ヒドロキシ−16,17 −〔(1−メチルエチリデン)ビス(オキシ)〕−21−ヒドロキシ−11−( ニトロオキシ)−(11β,16α)− プレグナ−1,4−ジエン−3,20−ジオン、21−ヒドロキシ−16,17 −〔(1−メチルエチリデン)ビス(オキシ)〕−11−(ニトロオキシ)−( 11β,16α)、21−ナイトレート プレグナ−1,4−ジエン−3,20−ジオン、21−(アセチルオキシ)−1 6,17−〔(1−メチルエチリデン)ビス(オキシ)〕−11−(ニトロオキ シ)−(11β,16α) プレグナ−1,4−ジエン−3,20−ジオン、6,9−ジフルオロ−21−ヒ ドロキシ−16,17−〔(1−メチルエチリデン)ビス(オキシ)〕−11− (ニトロオキシ)−(11β,16α) プレグナ−1,4−ジエン−3,20−ジオン、6,9−ジフルオロ−21−ヒ ドロキシ−16,17−〔(1−メチルエチリデン)ビス(オキシ)〕−(6α ,11β,16α)、21−ナイトレート プレグナ−1,4−ジエン−3,20−ジオン、21−(アセチルオキシ)−6 ,9−ジフルオロ−16,17−〔(1−メチルエチリデン)ビス(オキシ)〕 −11−(ニトロオキシ)−(6α,11β,16α) プレグナ−1,4−ジエン−3,20−ジオン、21−クロロ−9−フルオロ− 16,17−〔(1−メチルエチリデン)ビス(オキシ)〕−11−(ニトロオ キシ)−(11β,16α) プレグナ−1,4−ジオン−3,20−ジオン、6−フルオロ−21−ヒドロキ シ−16,17−〔(1−メチルエチリデン)ビス(オキシ)〕−11−(ニト ロオキシ)−(6α,11β,16α) プレグナ−1,4−ジエン−3,20−ジオン、6−フルオロ−21−ヒドロキ シ−16,17−〔(1−メチルエチリデン)ビス(オキシ)−11−(ニトロ オキシ)−(6α,11β,16α)、21−ナイトレート プレグナ−1,4−ジエン−3,20−ジオン、21−(アセチルオキシ)−6 −フルオロ−16,17−〔(1−メチルエチリデン)ビス(オキシ)−11− (ニトロオキシ)−(6α,11β,16α) プレグナ−1,4−ジエン−3,20−ジオン、9−フルオロ−16,17−〔 (1−メチルエチリデン)ビス(オキシ)〕−11−(ニトロオキシ)−(11 β,16α) プレグナ−1,4−ジエン−3,20−ジオン、9−フルオロ−21−ヒドロキ シ−16,17−〔(1−メチルエチル)ビス(オキシ)〕−11−(ニトロオ キシ)−(11β,16α)(21−ナイトレート プレグナ−1,4−ジエン−3,20−ジオン、21−(アセチルオキシ)−9 −フルオロ−16,17−〔(1−メチルエチル)ビス(オキシ)〕−11− (ニトロオキシ)−(11β,16α− プレグ−4−ネン−3,20−ジオン、6−フルオロ−21−ヒドロキシ−16 ,17−〔(1−メチルエチリデン)ビス(オキソ)〕−11−(ニトロオキシ )−(6α,11β,16α)− プレグ−4−ネン−3,20−ジオン、6−フルオロ−21−ヒドロキシ−16 ,17−〔(1−メチルエチリデン)ビス(オキシ)〕−(6α,11β,16 α)、21−ナイトレート プレグ−4−ネン−3,20−ジオン、21−(アセチルオキシ)−6−フルオ ロ−16,17−〔(1−メチルエチリデン)ビス(オキシ)〕−11−(ニト ロオキシ)−(6α,11β,16α)− プレグナ−1,4−ジエン−3,20−ジオン、9,11−ジクロロ−6−フル オロ−16,17−〔(1−メチルエチリデン)ビス(オキシ)〕−21−(ニ トロオキシ)−(6α,11β,16α)− プレグナ−1,4−ジエン−3,20−ジオン、16,17−〔シクロペンチル ビス(オキシ)〕−9−フルオロ−21−ヒドロキシ−(11β,16α) 例22 プレグナ−1,4−ジエン−3,20−ジオン、16,17−〔シクロペンチル ビス(オキシ)〕−9−フルオロ−21−ヒドロキシ−(11β,16α)、2 1−ナイトレート 例23 プレグナ−1,4−ジエン−3,20−ジオン、21−(アセチルオキシ)−1 6,17−〔シクロペンチルビス(オキシ)〕−9−フルオロ−(11β,16 α)からなる群から選ばれる上記化合物。 6. 請求項1、請求項2、請求項3、請求項4または請求項1記載の化合物を 、製薬上容認しうる担体と共に含有してなる医薬組成物。 7. 請求項1、請求項2、請求項3、請求項4または請求項5のいずれか1項 に記載された化合物を、炎症をもつ患者の治療用医薬の製造における使用。 8 .患者は望まない平滑筋収縮も有する、請求項7記載の使用。 9. グルココルチコイドへ少なくとも1個のナイトライトエステル(ONO) を付けることにより、グルココルチコイドの副作用を減少させる方法。 10.炎症と望まない平滑筋収縮とをもつ患者を治療するための医薬の製造にお けるナイトライトエステル(ONO)の付いたグルココルチコイドの使用。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,H U,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ ,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG, MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM ,TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN (72)発明者 カリー,マーク,ジー. アメリカ合衆国63304 ミズーリ州セント チャールズ,メイソン リッジ ドライ ブ 404 (72)発明者 ズペク,マーク,イー. アメリカ合衆国62269 イリノイ州オーフ ァロン,グレン ホロウ ドライブ 914

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 式: を有する化合物において、 式中、 点線は単結合または二重結合を示し; R1は、水素、ヒドロキシ、ナイトライトエステル(ONO)、ナイトレート エステル(ONO2)、ハロゲン、スルフヒドリル、低級チオアルキル、アシル オキシ、低級アルコキシ、アルキルシリルオキシ、低級アルキル、低級アルケニ ル、低級アルキニル、脂環式炭化水素および複素環基からなる群から選ばれ; R2は水素、ヒドロキシ、ナイトライトエステル(ONO)、ナイトレートエ ステル(ONO2)、およびアシルオキシからなる群から選ばれ; R3およびR4は、それぞれ水素、低級アルキル、低級アルケニル、および低級 アルキニル、脂環式炭化水素および複素環式基からなる群から選ばれ; R3およびR4は、任意に脂環式炭化水素基または複素環式基を形成することが でき; PおよびQは、それぞれ水素、ハロゲン、低級アルキル、低級アルケニル、お よび低級アルキニルからなる群から選ばれるが、 ただし、R1またはR2、あるいはR1とR2はナイトライトエステル(ONO) であることを条件とする、 上記化合物、ならびにその製薬上容認しうるエステルおよびプロドラッグ。 2. 式: を有する化合物において、 点線は、単結合または二重結合を示し; R1は、水素、ヒドロキシ、ナイトライトエステル(ONO)、ナイトレート エステル(ONO2)、ハロゲン、1から4炭素原子の低級チオアルキル基、2 から5炭素原子と1から2ヘテロ原子の複素環式基、1から6炭素原子の低級ア ルコキシ基、3から8炭素原子のアルキルシリルオキシ基、1から6炭素原子の 低級アルキル基、2から6炭素原子のアシルオキシ基および3から6炭素原子の 脂環式炭化水素からなる群から選ばれ; R2は、水素、ヒドロキシ、ナイトライトエステル(ONO)、ナイトレート エステル(ONO2)、および2から4炭素原子のアシルオキシ基からなる群か ら選ばれ; R3およびR4は、それぞれ水素、1から8炭素原子の低級アルキル、3から6 炭素原子の脂環式炭化水素、および2から5炭素原子と1から2ヘテロ原子の複 素環式基からなる群から選ばれ; R3およびR4は任意に3から8炭素原子の脂環式基あるいは2から5炭素原子 と1から2ヘテロ原子の複素環式基を形成することができ; PおよびQは、それぞれ水素、クロロ、フルオロおよび1から4炭素原子の低 級アルキル基からなる群から選ばれるが、 ただし、R1またはR2、あるいはR1とR2はナイトライトエステル(ONO) であることを条件とする、 上記化合物。 3. 請求項2記載の化合物において、 点線は単結合または二重結合を示し; R1は、水素、ヒドロキシ、ナイトライトエステル(ONO)、ナイトレート エステル(ONO2)、ハロゲン、スルフヒドリル、1から4炭素原子の低級チ オアルキル基、2から4炭素原子と1から2ヘテロ原子の複素環式基、1から4 炭素原子の低級アルコキシ基、3から4炭素原子のアルキルシリルオキシ基、3 から6炭素原子の低級アルキル基、および2から4炭素原子のアシルオキシ基か らなる群から選ばれ; R2は、ヒドロキシ、ナイトライトエステル(ONO)、ナイトレートエステ ル(ONO2)、および2から3炭素原子のアシルオキシ基からなる群から選ば れ; R3およびR4は、それぞれ水素および1から6炭素原子の低級アルキル基から なる群から選ばれ; R3およびR4は、任意に3から6炭素原子の脂環式基あるいは3から4炭素原 子と1から2ヘテロ原子の複素環式基を形成することができ; PおよびQは、それぞれ水素、クロロ、フルオロおよび1から3炭素原子の低 級アルキル基からなる群から選ばれるが、 ただし、R1またはR2の少なくとも一つあるいは両方はナイトライトエステル (ONO)であることを条件とする、 上記化合物。 4. 請求項2記載の化合物において、 式中、 点線は単結合または二重結合を示し; R1はヒドロキシ、ナイトライトエステル(ONO)、ナイトレートエステル (ONO2)、およびクロロからなる群から選ばれ; R2はヒドロキシ、ナイトライトエステル(ONO)、およびナイトレートエ ステル(ONO2)からなる群から選ばれ; R3およびR4は、それぞれ水素、メチル、エチルおよびプロピルからなる群 から選ばれ; PおよびQは、それぞれ水素、クロロ、フルオロおよびメチルからなる群から 選ばれるが、 ただし、R1またはR2、あるいはR1とR2はナイトライトエステル(ONO) であることを条件とする、 上記化合物。 5. 化合物は、例1−例23の表題化合物から選ばれる、請求項1記載の化合 物。 6. 請求項1、請求項2、請求項3、請求項4または請求項5記載の化合物を 製薬上容認しうる担体と共に含有してなる医薬品組成物。 7. 請求項1、請求項2、請求項3、請求項4または請求項5記載の化合物を 治療上有効な量で投与することによる炎症をもつ患者の治療法。 8. 患者は、望まない平滑筋収縮ももつ、請求項7記載の方法。 9. グルココルチコイドへ少なくとも1個のナイトライトエステル(ONO) を付けることにより、グルココルチコイドの副作用を減少させる方法。 10.炎症および望まない平滑筋収縮をもつ患者を治療する方法において、前記 患者へ、ナイトライトエステル(ONO)の付いたグルココルチコイドを投与す ることからなる上記方法。
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