JP2000501040A - 押出プラスチック - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 硬質熱可塑性ポリウレタンから形成された押出プラスチック製品。

Description

【発明の詳細な説明】 押出プラスチック 本発明は、プラスチック材料の押出（押出成形）に関し、更に詳しくは、透明 なプラスチック材料の押出に関する。 様々なタイプの押出された透明プラスチック材料が知られている。押出ポリカ ーボネートはよく知られ、広範囲の種類の応用に用いられている。様々なタイプ の押出ポリカーボネートがＰＡＬＴＯＵＧＨの商標名で、本出願人／譲渡人によ り製造および販売されている。 欧州特許０２４７，４８０号に教示されているように、ポリカーボネートは、 ＵＶ保護剤と組合わさった場合、良好なＵＶ抵抗性を示す。 ポリカーボネートは大気の化学薬剤を含む化学薬剤による攻撃に、制限された 抵抗性を有すると考えられる。 本発明は、化学薬剤に高い抵抗性を示す改良された押出プラスチック製品を提 供することを求めるものである。 本発明の好ましい具体例によると、硬質熱可塑性ポリウレタン、好ましくはＩ ＳＯＰＬＡＳＴブランドエンジニアリング熱可塑性樹脂、から形成された押出プ ラスチック製品が提供される。 本発明の好ましい具体例によると、同時押出されたポリカーボネート及び硬質 熱可塑性ポリウレタン、好ましくはＩＳＯＰＬＡＳＴブランドエンジニアリング 熱可塑性樹脂、から形成された押出プラスチック製品もまた提供される。 更に、本発明の好ましい具体例によると、熱可塑性ポリウレタン、好ましくは ＩＳＯＰＬＡＳＴブランドエンジニアリング熱可塑性樹脂、から形成された押出 プラスチックシートが提供される。 更に、本発明の好ましい具体例によると、同時押出されたポリカーボネート及 び熱可塑性ポリウレタン、好ましくはＩＳＯＰＬＡＳＴブランドエンジニアリン グ熱可塑性樹脂、から形成された押出プラスチックシートが提供される。 更に、本発明の好ましい具体例によると、硬質熱可塑性ポリウレタン、好まし くはＩＳＯＰＬＡＳＴブランドエンジニアリング熱可塑性樹脂、の押出を含むプ ラスチック製品の製造法が提供される。 更に、本発明の好ましい具体例によると、ポリカーボネート及び硬質熱可塑性 ポリウレタン、好ましくはＩＳＯＰＬＡＳＴブランドエンジニアリング熱可塑性 樹脂、の同時押出を含むプラスチック製品の製造法が提供される。 更に、本発明の好ましい具体例によると、硬質熱可塑性ポリウレタン、好まし くはＩＳＯＰＬＡＳＴブランドエンジニアリング熱可塑性樹脂、の押出を含むプ ラスチックシートの製造法が提供される。 また、本発明の好ましい具体例によると、ポリカーボネート及び硬質熱可塑性 ポリウレタン、好ましくはＩＳＯＰＬＡＳＴブランドエンジニアリング熱可塑性 樹脂、の同時押出を含むプラスチックシートの製造法が提供される。 同時押出製品において、熱可塑性ポリウレタンの厚さは５０ミクロン未満であ るのが好ましい。 更に、本発明の好ましい具体例によると、押出製品はＵＶ保護剤を含む。 本発明は、図面と組み合わせた下記の詳細な記述からより十分に理解されるで あろう。 図１は、本発明の好ましい具体例によるプラスチックシートの同時押出の単純 化した図面である； 図２は、本発明の好ましい具体例により構成されそして操作されるプラスチッ クシートの断面図である； 図３は、本発明の好ましい具体例により構成されそして操作される押出タンク ライナーの単純化した図面である； 図４は、本発明の好ましい具体例により構成されそして操作される看板の単純 化した図面である； 図５は、色々なＵＶ保護剤を色々な濃度で含む硬質熱可塑性ポリウレタンを、 色々なレベルでＵＶ暴露した場合のカラーパラメーターのテスト結果の表である ；そして 図６及び７は、図５のテスト結果のいくつかをグラフで表示したものである。 本発明の好ましい具体例によるプラスチックシートの同時押出の単純化した 図面である図１をここで参照する。同時押出はいかなる適切な同時押出装置を使 用しても実施することができ、該装置は好ましくは、０．１ｍｍから１５ｍｍを 超える厚さの第一のポリマー材料１４、好ましくはポリカーボネート、のバルク シート１２を押出すための一次押出機１０を含む。 供給ブロック１６は好ましくは、バルクシート１２を少なくとももう一つのポ リマー材料１８の同時押出層と結合させるために、設けられる。本発明の好まし い具体例に従うと、他のポリマー材料は、硬質熱可塑性ポリウレタン、好ましく はＩＳＯＰＬＡＳＴブランドエンジニアリング熱可塑性樹脂、である。同時押出 機２０を、ポリマー材料１８を押出すために設けるのが好ましい。 フラットシートダイ２２を、同時押出されたポリマー材料１４及び１８の平ら なシート２４を望ましい厚さ及び幅に押出すために設けるのが好ましい。あるい は、同時押出機２０及びフラットシートダイ２２の代わりに、多重マニホールド ダイ（示されていない）を、２個もしくはそれ以上のポリマー層を結合するのに 用いてもよい。 カレンダー装置２６を、シート２４を磨くために設けるのが好ましい。平らな プラスチックシートを製造するための他の慣用の装置が、カレンダー装置２６の 下流に加えてもよいことが理解される。その代わりに、較正または波形をつける 装置（示されていない）を、適切な下流装置とともに、カレンダー装置２６の代 わりに用いてもよい。 好ましくは制御装置３０が、同時押出法における様々な操作を制御するために 設けられる。ＩＳＯＰＬＡＳＴ及びポリカーボネート、または他の対のポリマー 材料は通常、流動学的に異なるので、それらの同時押出は、器具温度、融点及び 圧力、供給ブロック流動設計、開始及び運転停止条件、及び予備乾燥条件のよう な要因の制御を必要とする。制御装置３０は好ましくは、上記のような要因の感 知及び制御のための適切なセンサーを含む。 ここで図２を参照すると、断面図において、本発明の好ましい具体例に従って 構成されそして操作されるプラスチックシート３２が示される。シート３２は、 好ましくはポリカーボネートまたは他のポリマーで形成された比較的厚い部分３ ４、及び硬質熱可塑性ポリウレタン、好ましくはＩＳＯＰＬＡＳＴブランドエ ンジニアリング熱可塑性樹脂、で形成された比較的薄い部分３６を有することが わかる。好ましくは、部分３６の厚さは５０ミクロン末満である。 本発明の別の具体例によると、硬質熱可塑性ポリウレタン、好ましくはＩＳＯ ＰＬＡＳＴブランドエンジニアリング熱可塑性樹脂、を単独でシートにまたは他 の製品に押出してもよい。 更に、本発明の好ましい具体例によると、べンゾトリアゾールのようなＵＶ保 護剤を適切な割合で、典型的には約１０％で、押出または同時押出されたプラス チックに加えてもよい。 本出願人は本発明の範囲内でいくつかの押出テストを実施した。これらのテス トのいくつかは以下を含む： １．ＩＳＯＰＬＡＳＴブランドエンジニアリング熱可塑性樹脂の単一押出； ２．良好な光学的性質及び機械的性質と組合わさった良好な化学的保護のために 望ましい厚さを見いだすために、ポリカーボネート上への、１０から１００ミク ロンのＩＳＯＰＬＡＳＴブランドエンジニアリング熱可塑性樹脂の片面の同時押 出； ３．通常ポリカーボネートと適合性を有さず、そして本発明の好ましい具体例に よるＩＳＯＰＬＡＳＴと同時押出されたポリカーボネートと適合性を有する材料 の広範囲のリストをもたらす、詳細な耐薬品性テスト； ４．本発明の好ましい具体例により同時押出されたシートの詳細な機械的、熱的 、光学的及び熱成形性テスト； ５．ポリカーボネート上へのＩＳＯＰＬＡＳＴブランドエンジニアリング熱可塑 性樹脂の二面同時押出； ６．同時押出された層中のＵＶ吸収剤のＵＶ保護テスト。ＵＶ放射下での黄変率 において、大きな改善が観察された。これらのテストの結果は、図５において表 で、そして図６及び７においてグラフで示される。 ＡＳＴＭ(Ａｍｅｒｉｃａｎ Ｓｏｃｉｅｔｙ ｆｏｒ Ｔｅｓｔｉｎｇ Ｍ ａｔｅｒｉａｌｓ）Ｄ１９２５に従って、ＡＳＴＭ Ｇ５３に従うＱパネルマシ ーンを用いて、三つの異なるＵＶ吸収剤Ａ、Ｂ及びＣについて黄色度テストを実 施した。当業者に知られているように、Ｌ＊、ａ＊及びｂ＊は、ＣＩＥ（Ｃｏｍ ｍｉｓｓｉｏｎ Ｉｎｔｅｒｎａｔｉｏｎａｌｅ ｄｅ ｌ’Ｅｃｌａｉｒａｇ ｅ）１９３１に従ったカラーコーディネートである。 同時押出法の適切な制御により、非常に透明で、非常に丈夫で且つ耐薬品性の シートを製造し得る。このシートはまた、容器やコップのような様々な物品に熱 成形でき、それにより、薬品流体を丈夫で、高温度で（摂氏１００度以上に）そ して光学的に透明な応用品に保存するのに非常に有用なものとなる。 本発明の好ましい具体例により構成されたポリカーボネート及びＩＳＯＰＬＡ ＳＴの同時押出シートは、制限された耐薬品性のために通常実施可能な材料とし ての選択を妨げている多くの用途に、ポリカーボネートの使用を可能とする。そ のような適用例は図３に示される。図３は本発明の好ましい具体例により構成さ れまた操作できる押出されたタンクライナーの単純化した図面である。 更に、本発明の同時押出シートは、伝統的にポリカーボネートが単独で使用さ れている用途において、ポリカーボネートの性能を高める。そのような適用例は 図４に示される。図４は、本発明の好ましい具体例により構成されそして操作で きる看板の単純化した図面である。ここで、透明な同時押出シート４０は、看板 のポスターを自然力から保護するために、看板のポスターの上に配置される。 本発明がここで特に示しそして記述したことによって制限されないことは、当 業者には理解されるであろう。本発明の範囲は以下の請求項によってのみ定義さ れる。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】１９９８年１月３０日（１９９８．１．３０） 【補正内容】 補正請求の範囲 １． 同時押出されたポリカーボネート（１４）および熱可塑性ポリウレタン（ １８）から形成された押出プラスチック製品において、該熱可塑性ポリウレタン （１８）が硬質でありそして厚さ５０ミクロン以下の層に形成されていることを 特徴とする、上記の押出プラスチック製品。 ２． 更にＵＶ保護剤を含む、請求項１に記載の押出プラスチック製品。 ３． 上記のＵＶ保護剤がべンゾトリアゾールである、請求項２に記載の押出プ ラスチック製品。 ４． 上記のＵＶ保護剤が上記の同時押出層（１８）の１０％の領域にある、請 求項２および３のいずれかに記載の押出プラスチック製品。 ５． ポリカーボネート（１４）および熱可塑性ポリウレタン（１８）を同時押 出することを含むプラスチック製品の製造方法において、該熱可塑性ポリウレタ ンが硬質でありそして厚さ５０ミクロン以下の層に形成されることを特徴とする 、上記の製造方法。 ６． 押出前にＵＶ保護剤を添加する工程をも含む、請求項５に記載の方法。 ７． 添加するＵＶ保護剤の量が同時押出層（１８）のほぼ１０％である、請求 項６に記載の方法。 ８． 上記のＵＶ保護剤がべンゾトリアゾールである、請求項５および６のいず れか１項に記載の方法。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 硬質熱可塑性ポリウレタンから形成された押出プラスチック製品。 ２． 上記硬質熱可塑性ポリウレタンがＩＳＯＰＬＡＳＴブランドエンジニアリ ング熱可塑性樹脂である、請求項１に記載の押出プラスチック製品。 ３． 同時押出されたポリカーボネート及び硬質熱可塑性ポリウレタンから形成 された押出プラスチック製品。 ４． 上記硬質熱可塑性ポリウレタンがＩＳＯＰＬＡＳＴブランドエンジニアリ ング熱可塑性樹脂である、請求項３に記載の押出プラスチック製品。 ５． 熱可塑性ポリウレタンの厚さが５０ミクロン未満である、先行の請求項の いずれかに記載の押出プラスチック製品。 ６． ＵＶ保護剤もまた含む、先行の請求項のいずれかに記載の押出プラスチッ ク製品。 ７． 硬質熱可塑性ポリウレタンの押出を含む、プラスチック製品の製造方法。 ８． 上記硬質熱可塑性ポリウレタンがＩＳＯＰＬＡＳＴブランドエンジニアリ ング熱可塑性樹脂を含む、請求項７に記載の方法。 ９． ポリカーボネートと硬質熱ポリウレタンとを同時押出することを含む、プ ラスチック製品の製造方法。 １０． 上記硬質熱可塑性ポリウレタンがＩＳＯＰＬＡＳＴブランドエンジニア リング熱可塑性樹脂を含む、請求項９に記載の方法。 １１． 上記熱可塑性ポリウレタンの厚さが５０ミクロン未満である、請求項７ から１０のいずれかに記載の方法。 １２． 押出前にＵＶ保護剤を添加する工程をも含む、請求項７から１１のいず れかに記載の方法。