JP2000500686A - フルオロポリマーを含有するゴルフボール及びその製造法 - Google Patents

フルオロポリマーを含有するゴルフボール及びその製造法

Info

Publication number
JP2000500686A
JP2000500686A JP50319298A JP50319298A JP2000500686A JP 2000500686 A JP2000500686 A JP 2000500686A JP 50319298 A JP50319298 A JP 50319298A JP 50319298 A JP50319298 A JP 50319298A JP 2000500686 A JP2000500686 A JP 2000500686A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
golf ball
fluoropolymer
group
cover
surface layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP50319298A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3296823B2 (ja
Inventor
ムラーリ ラジャゴパラン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Acushnet Co
Original Assignee
Acushnet Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Acushnet Co filed Critical Acushnet Co
Publication of JP2000500686A publication Critical patent/JP2000500686A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3296823B2 publication Critical patent/JP3296823B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63BAPPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
    • A63B37/00Solid balls; Rigid hollow balls; Marbles
    • A63B37/0003Golf balls
    • A63B37/007Characteristics of the ball as a whole
    • A63B37/0072Characteristics of the ball as a whole with a specified number of layers
    • A63B37/0076Multi-piece balls, i.e. having two or more intermediate layers
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63BAPPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
    • A63B37/00Solid balls; Rigid hollow balls; Marbles
    • A63B37/0003Golf balls
    • A63B37/0023Covers
    • A63B37/0024Materials other than ionomers or polyurethane
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63BAPPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
    • A63B37/00Solid balls; Rigid hollow balls; Marbles
    • A63B37/0003Golf balls
    • A63B37/007Characteristics of the ball as a whole
    • A63B37/0072Characteristics of the ball as a whole with a specified number of layers
    • A63B37/0074Two piece balls, i.e. cover and core
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63BAPPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
    • A63B37/00Solid balls; Rigid hollow balls; Marbles
    • A63B37/0003Golf balls
    • A63B37/007Characteristics of the ball as a whole
    • A63B37/0072Characteristics of the ball as a whole with a specified number of layers
    • A63B37/0075Three piece balls, i.e. cover, intermediate layer and core
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63BAPPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
    • A63B45/00Apparatus or methods for manufacturing balls
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63BAPPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
    • A63B37/00Solid balls; Rigid hollow balls; Marbles
    • A63B37/0003Golf balls
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63BAPPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
    • A63B37/00Solid balls; Rigid hollow balls; Marbles
    • A63B37/12Special coverings, i.e. outer layer material
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S525/00Synthetic resins or natural rubbers -- part of the class 520 series
    • Y10S525/919Ionomer resins, carboxylate salt-containing copolymers
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10T428/31504Composite [nonstructural laminate]
    • Y10T428/3154Of fluorinated addition polymer from unsaturated monomers

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Physical Education & Sports Medicine (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本発明は、全部又は一部がフルオロポリマーで構成された、カバー又はコーテイングを構成又は具備するゴルフボールを提供する。このフルオロポリマーは、スルホン化もしくはカルボキシル化されたペルフルオロポリマー、又はそれらの誘導体であることができ、かつカバーの1〜100%を構成することができる。このフルオロポリマー材料は、通常のゴルフボールカバー及びコーティング材料と配合することができる。本発明は更に、下記の工程を含む、ゴルフボールの切断抵抗、耐磨耗性及び耐久性を増強する方法を説明する:a)ゴルフボールコアを形成する工程;及びb)前記コアの周りへのフルオロポリマーを含有するカバー原料の、予備成形されたハーフシェルの圧縮成形、もしくは該コアの周りへのフルオロポリマーを含有するカバー原料の射出成形のいずれかにより、該コアを取り巻くカバーを形成する工程。本発明のゴルフボールの切断抵抗、耐磨耗性、及び耐久性を増強する別の方法は、ここで説明したフルオロポリマー材料による、ゴルフボールのコーティングを含む。

Description

【発明の詳細な説明】 フルオロポリマーを含有するゴルフボール及びその製造法 発明の分野 本発明は、ゴルフボール、更に詳細に述べるとフルオロポリマーを含有するカ バー、コーティング又はコアを有するゴルフボール、及びその製造法に関する。 本発明に従って製造されたゴルフボールは、耐磨耗性、切断抵抗、及び耐久性を 含む特性が改善されたことを特徴とする。 発明の背景 ゴルフボールは、それらのプレーに関る特徴、例えば耐久性、飛距離及び制球 性などが改善されるように設計され広範囲にわたって発展している。最近のゴル フボールは、ワンピース、ツーピース及びスリーピースボールに分類することが できる。 ワンピースボールは、その中に成形されたディンプルパターンを伴い、材料の 均質な塊から形成される。ワンピースボールは、安価であり耐久性があるが、比 較的球の回転が速くかつ打球速度が遅いので、大きい飛距離をもたらさない。 ツーピースボールは、現在使用されているボールの中で最も普及しているもの である。これらは、固体コアを取り囲むように成形されたカバーを有している。 通常は、ツーピース及びスリーピースのゴルフボールは両方共、引き込み式ピン 金型に保持されたコアの周りにカバー原料を射出成形するか、もしくはコアの周 りに予備成形されたハーフシェルを圧縮成形するかのいずれかにより、ボールの コアの周りにカバーを成形することによって製造されている。予備成形されたハ ーフシェルは、カバー原料をハーフシェル金型に射出し、かつこのカバー原料を 対応する形状に固化することによって形成される。 ゴルフボールコアは、糸巻き又は固形のいずれかにかかわらず、典型的には直 径が1.4〜1.6インチ(3.5〜4.1cm)である。カバーがコアの周りに成形され、全 米ゴルフ協会(USGA)が規定した最低直径1.68インチ(4.3cm)を有するゴル フボールを製造する。典型的には、このカバーは、厚さ約0.060インチ(0.15cm) である。ツーピースボールは、典型的には、飛距離がより長いボールをもたらす が、回転速度が遅く、その結果ボールの制球能が低下するような、硬い“切断耐 力(cutproof)”のあるカバーを有する。 スリーピース又は糸巻きボールは、糸巻き中心の周りにカバーを成形すること によって製造される。この中心は、典型的にはゴムで製造され、固体、半固体、 又は例えば液体充填物のような液体であることができる。糸巻き中心は、弾性材 料の細い糸を、前述の中心の周りに巻きつけることによって製造される。その後 この糸巻き中心は、耐久性のあるカバー材料で被覆される。糸巻きボールは一般 に比較的軟らかく、回転がよりかけ易く、その結果ボールの制球が増すが、この ようなボールは典型的には、ツーピースボールが飛ぶ距離よりも、飛ぶ距離が短 い。これらのより複雑な構成の結果、糸巻きボールは一般にツーピースボールよ りも製造に経費がかかる。 ゴルフボールのカバーは、一般に様々な材料、例えばバラタ、又はSURLY N(登録商標)及びIOTEK(登録商標)のようなイオノマー樹脂などから製 造される。バラタは、天然又は合成のトランス−ポリイソプレンゴムであり、こ れらのカバー材料の中では最も軟らかい。バラタカバーボールは、このカバー軟 らかさが、プレーヤーがボールの飛ぶ方向及び飛距離をより正確に制御するのに 十分な回転速度を達成することを、特に比較的短いアプローチショットにおいて 可能にするので、かなり熟練したゴルファーに好まれている。 しかし、バラタカバーボールは、他のカバー材料と比べた場合、高価でありか つ耐久性が劣る。特にバラタカバーボールは、ゴルフクラブスイングの失敗の結 果、もしくはカート道などへの着地及び/又は岩、樹木などとの接触により、傷 又は切断を被る。このような傷又は切断は、前述のボールの飛びの特性を損ない 、これらをほとんど使用できないようにする。従って回転速度及び打球感が、バ ラタボールのそれに近づくようなボールを提供すると同時に、より良い耐久性及 び全般的な飛距離を伴うゴルフボールも提供しようと試みて、カバー組成物が開 発されている。 カバー原料として、イオノマー樹脂が、かなりの程度バラタと置き換わってき ている。化学的には、イオノマー樹脂とは、オレフィン、及び10〜90%のカルボ ン酸残基が金属イオンにより中和されたα、βエチレン性−不飽和カルボン酸 のコポリマーである。米国特許第3,264,272号を参照のこと。市販されているイ オノマー樹脂は、例えば、エチレン、及びメタクリル酸又はアクリル酸のコポリ マーである。これらは、デュポン社(E.I.DuPont de Nemours and Co.)か ら“SURLYN(登録商標)”の商標で、エクソン社(Exxon Corporation)か ら“ESCOR(登録商標)”の商標又は“IOTEK(登録商標)”の商標で販売 されている。これらのイオノマー樹脂は、金属イオンの種類、酸の量、及び中和 の程度により区別される。同じくケブロン社(Chevron Chemical Co.)は、エ チレンアクリレートをベースにしたコポリマーから製造されたイオノマー族を、 “IMAC(登録商標)”の商標で販売している。 米国特許第3,454,280号、第3,819,768号、第4,323,247号、第4,526,375号、第 4,884,814号及び第4,911,451号は全て、SURLYN(登録商標)型組成物のゴ ルフボールカバーにおける使用を開示している。しかし、前述の特許において開 示されたSURLYN(登録商標)で被覆されたゴルフボールは、実質的に切断 耐力のあるカバーを有するが、これらは回転及び打球感の特性が、バラタカバー ボールに比べ劣っている。 1986年にデュポン社は、2種類の新規イオノマー樹脂を発表した。一方は、曲 げ弾性率が低い、ナトリウム及び亜鉛イオノマー樹脂であった。デュポン社は、 ゴルフボールカバーを製造するために、他のイオノマー樹脂と同様に使用及び配 合することを示した。これらの曲げ弾性率が低いイオノマー樹脂から製造された ゴルフボールカバーは、回転及び打球感の特徴が改善されるが、比較的速度は遅 い。もう一方は、エチレン及びメタクリル酸のコポリマーであるリチウムイオノ マー樹脂であった。これらのリチウムイオノマー樹脂は、非常に高い曲げ弾性率 、典型的には約60,000psi(415MPa)を有する。デュポン社は、リチウムイオノ マー樹脂を、ナトリウム又は亜鉛イオノマー樹脂のいずれかで製造されたカバー よりも、より良い切断抵抗を有しかつより硬いゴルフボールカバーの製造に使用 することができることを示した。デュポン社は更に、リチウムイオノマー樹脂で 製造されたカバーを有するゴルフボールが、ナトリウム又は亜鉛イオノマー樹脂 及びそれらの配合物のような公知の他のイオノマー樹脂から製造されたゴルフボ ールよりも、より遠くに飛び、より高い回復(restitution)係数を有し、かつ切 断さ れにくい(すなわちより耐久性がある)ことを示した。デュポン社は更に、リチ ウムイオノマー樹脂は、他のイオノマー樹脂との配合物において使用することが でき、この場合他の樹脂により良い切断抵抗をもたらすことを示した。 USGAは、ゴルフボールは、255フィート(78m)/秒を超える初速、すなわち 、特定の条件下でUSGA試験機により衝撃を与えた場合、2%の許容誤差で25 0フィート(75m)/秒を超える初速を有してはならないというルールを発表した。 曲げ弾性率が低いイオノマー樹脂で製造されたカバーを有するゴルフボールは、 残念ながらこの最大値以下であり、かつ正当に評価されるべきことであるが、あ らゆるゴルフボール製造業者は、この限界にできる限り近づくように奮闘してい る。 理想的なゴルフボールを製造する様々な試みにおいて、ゴルフ産業では、硬い イオノマー樹脂(すなわち硬度が、ASTM D-2240に従って測定した場合、 ショアDスケールで約60〜約70であるイオノマー樹脂)を、いくつかのより軟ら かいポリマー材料、例えば軟らかいポリウレタンと配合している(例えばMolito rらの米国特許第4,674,751号を参照のこと)。しかしながら、硬いイオノマー樹 脂と軟らかいポリマー材料との配合は、これらのボールに多くの加工処理の問題 点がある点で、一般に満足できるものではない。それに加え、このような組合せ によって製造されたボールは、通常飛距離が短い。 更に、様々な硬−軟イオノマー配合物、すなわち硬度及び/又は曲げ弾性率が 著しく異なるイオノマー樹脂類の混合物が試みられている。米国特許第4,884,81 4号は、様々な硬度のメタクリルをベースとしたイオノマー樹脂と、同量又はよ り多い量の1種以上の“軟”イオノマーメタクリル酸をベースとしたイオノマー 樹脂(すなわち、ショアDスケールで測定して約25〜40の硬度を有するイオノマ ー樹脂)を配合し、先行技術の硬いイオノマーカバーよりも軟らかいのみではな く、繰り返しのプレーに対し十分な程度の耐久性をも示すような、モジュラスが 比較的低いゴルフボールカバー組成物を製造することを開示している。これらの 比較的低いモジュラスのカバー組成物は、一般に約25〜70%の硬イオノマー樹脂 及び約30〜75%の軟イオノマー樹脂で構成される。 米国特許第5,324,783号は、比較的多量の、例えば70〜90重量%の硬イオノ マー樹脂と、比較的少量の、例えば10から約25又は30重量%の軟イオノマーの配 合物を含むゴルフボールカバー組成物を開示している。この硬イオノマーは、炭 素原子が2〜8個のオレフィン及び炭素原子が3〜8個の不飽和モノカルボン酸のコ ポリマーのナトリウム又は亜鉛塩である。この軟イオノマーは、炭素原子が2〜8 個のオレフィン、メタクリル酸、及び炭素原子が1〜21個のアクリレートエステ ルの不飽和モノマーであるターポリマーのナトリウム又は亜鉛塩である。 より安い経費でバラタカバーボールの特性に近づけるために、前記技術は、様 々なカバー組成物を含むボールを開発している。これらは、金属陽イオンの種類 及び量、分子量、主成分となる樹脂の組成(すなわち、エチレン及びメタクリル 酸及び/又はアクリル酸の群の相対的含量)並びに補強剤などのような添加剤な どに従って変動する広範な特性を持つ、デュポン社及びエクソン社から入手でき る50種以上の商品等級のイオノマーである。前述のように、これらの先行技術の 組成物は、バラタカバーボールと比べ、かなり高い切断抵抗及び耐久性を有する 。“硬い”イオノマー樹脂によってもたらされる改善された耐衝撃性及びキャリ ー距離の特性のみではなく、より熟練したゴルファーによって依然望まれている 特性である、これまでは“軟らかい”バラタカバーに関連していたプレーのし易 さ(playabihty)(すなわち“回転”)特性をも示すゴルフボールカバー組成物を 開発するために、多くの研究が継続されている。 ボールに望ましい白色度をもたらし、かつゴルフボールカバー材料の表面に見 えるロゴ及び/又は商標を保護するために、ゴルフボールの成形された表面に、 塗料の仕上げ塗りがしばしば塗布される。このようなコーティングの耐磨耗性及 び切断抵抗は、典型的には充填材を添加すること、より硬い樹脂、すなわちより 高いガラス転移温度(Tg)を有するものを用いること、スリップ剤及び表面損傷( mar)剤を利用すること、及び/又は該ポリマーの架橋密度を高めることによって 調節される。 米国特許第3,992,014号は、成形された製品に特定の特性を持たせるために必 要もしくは望ましい場合には、固形の粒状充填材を例えばゴム重合体の重量に対 して1〜50重量%、その配合物中に含むことができることを開示している。例え ばゴルフボール用途については、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、シリカ、HiSi l 233のような水和シリカ、カーボンブラック、酸化リチウムなどのような充填材 を、この組成物の引掻き抵抗及び耐磨耗性を改善するために、有利に使用するこ とができる。前記特許第3,992,014号は、このようなゴルフボールの速度を改善 することを目的として、架橋したゴム重合体を主成分とした均質なゴルフボール 組成物中へのシランの混入についても開示している。 米国特許第4,486,319号は、コーティングポリマーのメルトフローインデクス が低ければ低いほど、該組成物の耐磨耗性が高くなることを開示している。特許 第4,486,319号は、更にイオノマーが耐磨耗性であり、このことはこれらをゴル フボールカバーのような品物によって有用なものにしていることを開示している 。 米国特許第5,197,740号は、Surlyn含有カバーについて、得られるカバーが、 非常に切断及び磨耗に対して抵抗性である点で大きい利点があることを開示して いる。これらのボールは、通常ゴルフ界(golfing circles)では、カットレスボ ールと称される。しかし前記特許第5,197,740号は、Surlynボールの問題点も列 挙している:米国特許第3,454,280号に開示されたゴルフボールは、切断抵抗の 観点からは非常に利点があるにもかかわらず、これらが、0℃(freezing)以下の 温度での使用を可能にするような低温亀裂特性がない点が欠点である。事実、こ のようなボールを0℃以下で使用する場合、これらは、ゴルフクラブで打った際 に、亀裂又は破裂を生じる傾向がある。同様に、この特許に従って製造されたボ ールは、ゴルフボールが飛ばされる飛距離に関連した特性である回復係数が不足 している。 米国特許第5,409,233号は、ヘキサメチレンジイソシアネートを主成分にした 製品を使用して製造されるコーティングが、化学物質及び磨耗に対して抵抗性を 示すことを開示している。この特許第5,409,233号は、表面損傷剤及びスリップ 剤の使用も開示している。 先行技術のいずれの特許も、厳しい条件下での使用に適した工業的に許容でき るコーティングを備えたゴルフボールを提供するという継続する問題点の解決法 は開示していない。ゴルフボールのカバーの切断、引掻き及び磨耗によって生じ た問題の観点から、全般的ゴルフボールの性能特性に悪影響を及ぼすことなく、 改善された切断抵抗及び耐磨耗性、並びに密着性を提供することが可能なゴルフ ボールのカバー及びコーティングの必要性がある。 結果として、バラタカバーボールのものとより密に似ている回転速度及び打球 感を提供し、同時に高い耐久性、又は現在入手できるもしくは先行技術において 明らかにされたボールによって提供されるものよりも高い耐久性をも提供するよ うなゴルフボールカバー組成物の必要性が存在する。 発明の要約 本発明は、フルオロポリマーを含むゴルフボールに関する。フルオロポリマー は、一般にゴルフボールカバーの一部又は全部の製造に使用される一方で、これ は更に又はあるいは、そのゴルフボールのコア及び/又は外側コーティングの一 部又は全部を構成することができる。本発明において、フルオロポリマーは、ゴ ルフボールカバーの1〜100重量%を構成している。 更に詳細に述べると、本発明は、官能基化されたフルオロポリマー樹脂、例え ばスルホン化もしくはカルボキシル化されたフルオロポリマー樹脂を含むゴルフ ボールのカバー又はコーティングに関する。 ある実施態様において、本発明において使用されるフルオロポリマーは、下記 式を有する: (式中、aは1〜100の数であり、bは99〜1の数であり、R1-R7はそれぞれ独立 にH、F、アルキル、及びアリールからなる群から選択され、R8はH、F又は 下記式の残基である: (式中、mは1〜18の数であり、zはSO2F、SO3H、SO3 -v+、COF、C O2H、及びCO2 -v+からなる群から選択される(ここでvはMの原子価であり 、かつMは、I、Ia、IIa、IIb、IIIa、IIIb、IVa、IVb及び遷移元素の群から選 択され た陽イオンである。)。)。)。 別の実施態様において、前述のフルオロポリマーは、更に任意の下記式を有す る第3のモノマー成分を含むことができる: (式中、cは1〜50の数であり、R9-R11はそれぞれ独立に、アルキル及びアリー ルからなる群から選択され、R12は下記式からなる群から選択される: (式中、R13は、C1-C12の直鎖又は分枝鎖のアルキル基である。)。)。 本発明のゴルフボールのカバー又はコーティングにおいて、フルオロポリマー 樹脂は、好ましくは該カバーの10〜90重量%を構成していて、該カバーの90〜10 重量%は、1種以上の通常のフッ素化されていないイオノマー及び/又は非イオ ノマーの熱可塑性樹脂で構成される。 本発明は、フルオロポリマーを含有するワンピースゴルフボールに加え、少な くとも1個のカバー層及びコアを有し、この少なくとも1個のカバー層がフルオ ロポリマーを含むツーピース及びスリーピースゴルフボール、更にはコア又は2 個以上の層を有するカバーを有するゴルフボールを含んでいる。 本発明は更に、ゴルフボールの切断抵抗及び耐磨耗性を増強する方法を提供す る。この方法は、常法によりゴルフボールコアを形成する工程、それに続くこの コアを取り囲むカバーを、フルオロポリマーを含有するカバー原料の予備成形さ れたハーフシェルのコアの周りへの圧縮成形、又はフルオロポリマーを含有する カバー原料のコアの周りへの射出成形のいずれかにより形成する工程を含んでい る。この方法で製造されたゴルフボールは、別のカバーにフルオロポリマーを含 有しない類似のゴルフボールよりも、優れた切断抵抗及び耐磨耗性を有するであ ろう。 更に本発明において、ゴルフボール製造のために使用されるフルオロポリマー は、少なくとも1種の別の熱可塑性イオノマー及び/又は少なくとも1種の非イ オノマー熱可塑性樹脂と配合することができる。 本発明の新規ゴルフボールは、先行技術で明らかにされたゴルフボールと比較 した場合に、改善された機械特性、例えば改善された耐磨耗性、切断抵抗、及び 耐久性を提供する。更にこれらのボールは、悪影響を及ぼすことなく、延長され た飛距離(すなわち弾力性)を提供し、かつ多くの場合において、同時にそれら の“プレーのし易さ”の特性、すなわちそれらの耐衝撃性、回転、“カチッとし た当たり(click)”及び“打球感”、圧縮などを向上する。 好ましい実施態様の説明 おおまかに言って本発明は、フルオロポリマーを含有するゴルフボールを意図 している。このボールは、全体にフルオロポリマーを含有する、もしくはフルオ ロポリマーと、以下に示すような、通常のゴルフボールカバー材料の配合物を含 む、均質な塊から形成されたワンピースボールであることができる。ワンピース ボールは、一般にその中に成形されたディンプルパターンを有するであろう。本 発明のワンピースボールは、非常に耐久性があるが、回転が比較的高くかつ速度 が遅いために、大きい飛距離は提供しない。 本発明の更に好ましい態様は、以下に明らかにした種類の官能基化されたフル オロポリマーを含有するカバーを有するツーピース及び糸巻きボールを含む。フルオロポリマー フルオロポリマーとは一般に、式-(H)C=C(H)-(式中このモノマーの1個 以上の水素原子がフッ素原子と置換される。)の単位を有するモノマーが、同じ モノマー、より一般的には1個以上の異なるモノマーと反応し、ポリマーを形成 している、オレフィン系ポリマーである。このフルオロポリマーは、ペルフルオ ロポリマーが好ましいであろう。すなわち、可能な水素は全てフッ素と置換され ている。更に好ましくは、このフルオロポリマーは、官能基化されている。すな わち、このポリマーは、スルホニル基又はカルボキシル基のような反応基を、該 ポリマーの特性に影響を及ぼすのに十分な程度含んでいる。 本発明において、フルオロポリマーは、下記式を有することが好ましい: (式中、aは1〜100の数であり、bは99〜1の数であり、R1-R7はそれぞれ独立 にH、F、アルキル、及びアリールからなる群から選択され、R8はH、F又は 下記式の一部であり: (式中、mは1〜18の数であり、zはSO2F、SO3H、SO3 -v+、COF、C O2H、及びCO2 -v+からなる群から選択される(ここでvはMの原子価であり 、かつMは、I、Ia、IIa、IIb、IIIa、IIIb、IVa、IVb及び遷移元素の群から選 択された陽イオンである。)。)。)。 別の好ましい実施態様において、本発明で使用されるフルオロポリマーは、下 記式を有するターポリマーであることができる: (式中、a、b及びR1-R8は先に定義したものであり、cは1〜50の数であり、R9- R11はそれぞれ独立にH、F、アルキル及びアリールからなる群から選択され、 R12は下記式からなる群から選択される: (式中、R13は、C1-C12の直鎖又は分枝鎖のアルキル基である。)。)。 更に詳細に述べると、本発明で使用されるフルオロポリマーは、下記式を有す る: (式中、zは先に定義したものであり、xは1〜100、yは99〜1であり、かつmは 1〜12、より好ましくは7〜10の数である。)。 このようなフルオロポリマーは、下記構造の化合物: CF2=CFOCF2CF(CF3)OCF2CF2Z 又は、更に広範には、下記構造のビニルエステル: CF2=CF(X)nOCF2CFRZ 及び/又は CF2=CF(X)nOCF(Z)CF2R (式中、XはO(CF2)2-10、OCF2CFY、又はOCFYCF2であり、YはF 又はCF3であり、Zは先に定義したものである。)の共重合により製造すること ができる。これらの式において、RはF又は炭素原子10個までのペルフルオロア ルキル基であり、nは0、1又は2である。これらのビニルエーテルは、ペルフ ルオロエチレン及び/又はペルフルオロ−α−オレフィンと共重合される。この ようなポリマーでは、分子量1000から500,000の範囲のものが有用である。この ようなポリマーは、米国特許第3,041,317号、第3,282,875号及び第3,624,053号 に開示されていて、これらの内容は本願明細書中に参照として明白に組込まれて いる。スルホン化されたポリマーのいくつかは、デュポン社からNAFION( 登録商標)の商標で市販されている。 本発明において使用することができる別のポリマーは、下記構造の分子単位を 有するポリマーを含む: (式中、X、Z、R及びnは先に定義したものである。)。このようなポリマーは 、先に記したビニルエステルを、任意にペルフルオロカーボン溶媒中で、ペルフ ルオロペルオキシド又はフッ化窒素のような、過フッ素化されたフリーラジカル 開始剤を用いて重合することにより製造することができる。更にビニルエステル を、過酸化物又はレドックス開始剤を用いて、水性媒質中で重合することも可能 である。これらのフルオロポリマーの調製は、米国特許第3,282,875号及び第3,8 82,093号に開示されていて、これらも本願明細書に参照として組込まれている。 本発明で使用するフルオロポリマーの別の好ましい群は、下記式のものである : -(OC2CF(CF3))m-OCF2CF2Z (式中、Zは先に定義されたものであり、かつmは7〜10の数である。)。mが7〜1 0であるフルオロポリマーが、ゴルフボールカバーにより大きい弾力性を提供し 、その結果より良い飛びの特性を提供する。 ポリマー合成の技術分野において、所定の化合物の製造のためには多くの異な る合成法を使用することができることは周知であるので、本発明のフルオロポリ マーは、様々な方法で合成することができる。様々な経路が、高価又は安価な試 薬、簡単又は困難な分離又は精製法、容易又は面倒なスケールアップ、並びに高 い又は低い収率に関り得る。熟練した合成有機ポリマー化学者は、どのようにし て合成戦略の競合する特性を釣り合わせるかを良く知っている。従って、本発明 の化合物は、合成戦略の選択によって制限されるものではなく、前述の化合物を 得るあらゆる合成戦略を使用することができる。しかしこのようなポリマーは、 例えば前述のようにデュポン社からNAFION(登録商標)の商標などで市販 さ れているので、これらの合成が不要のことも多い。カバー配合物 本発明において、フルオロポリマーは、ゴルフボールカバーの1〜100重量%を 構成する。より一般的には、このフルオロポリマーは、カバーの10〜90%を構成 し、このカバーの90〜10%は、1種以上の通常のフッ素化されていない熱可塑性 ポリマー、例えば前述のSURLYN(登録商標)、ESCOR(登録商標)、IO TEK(登録商標)及びIMAC(登録商標)などのコポリマーで構成される。 本発明の更なる実施態様において、当該発明のポリマーは、イオノマー特性を 持たない他の熱可塑性ポリマー樹脂と組合せられる。ゴルフボールカバーにおい て請求された発明のポリマーと一緒に使用することができるポリマーは、以下を 含む:ポリ(エチルエチレン)、ポリ(ヘプチルエチレン)、ポリ(ヘキシルデシル エチレン)、ポリ(イソペンチルエチレン)、ポリ(1,1-ジメチルトリメチレン)、 ポリ(1,1,2-トリメチルトリメチレン)、ポリ(ブチルアクリレート)、ポリ(4-シ アノブチルアクリレート)、ポリ(2-エチルブチルアクリレート)、ポリ(ヘプチル アクリレート)、ポリ(2-メチルブチルアクリレート)、ポリ(3-メチルブチルアク リレート)、ポリ(N-オクタデシルアクリルアミド)、ポリ(オクタデシルメタク リレート)、ポリ(ブトキシエチレン)、ポリ(メトキシエチレン)、ポリ(ペンチル オキシエチレン)、ポリ(1,1-ジクロロエチレン)、ポリ(シクロペンチルアセトキ シエチレン)、ポリ(4-ドデシルスチレン)、ポリ(4-テトラデシルスチレン)、ポ リ(オキシエチルエチレン)、ポリ(オキシテトラメチレン)、ポリ(オキシトリメ チレン)、ポリ(オキシカルボニルペンタメチレン)、ポリ(オキシカルボニル-3- メチルペンタメチレン)、ポリ(オキシカルボニル-1,5-ジメチルペンタメチレン) 、ポリ(シラン)、ポリ(シラザン)、ポリ(フランテトラカルボン酸ジイミド)、及 びポリ(フッ化ビニリデン)、更にはこれらに属するポリマーの種類である。 更に詳細に述べると、ゴルフボールカバーの形成において請求された発明のポ リマーと組合せることができる他のポリマーは、以下を含む:ブロックポリ(エ ーテル−エステル)コポリマー、例えばデュポン社から入手できるHYTREL (登録商標)など、ブロックポリ(エステル−アミド)コポリマー、例えばエル フ・ アトケム社(Elf Atochem)から入手できるPEBAX(登録商標)など、スチ レン−ブタジエン−スチレンブロックコポリマー、例えばシェルケミカル社から 入手できるKRATOND(登録商標)等級など、スチレン−(エチレン−プロ ピレン)−スチレン又はスチレン−(エチレン−ブチレン)−スチレンのブロッ クコポリマー、例えばシェルケミカル社からのKRATON G(登録商標)シ リーズ、無水マレイン酸又はスルホングラフト又は官能基とKRATON(登録 商標)型のコポリマーのいずれか、例えばシェルケミカル社から入手できるKR ATON FD(登録商標)又はKRATON FG(登録商標)のシリーズな ど、オレフィン系コポリマー、例えばクアンタムケミカル社(Quantum Chemica l)から入手できるエチレン−メチルアクリレート又はエチレン−ブチルアクリレ ートのシリーズなど、メタロセン触媒により製造されたエチレン−オクテンコポ リマー、例えばダウ社から入手できるAFFINITY(登録商標)又はENG AGE(登録商標)シリーズなど、メタロセン触媒により製造されたエチレン− α−オレフィンコポリマー及びターポリマー、例えばエクソン社から入手できる EXACT(登録商標)シリーズなど、ブロックポリ(ウレタン−エステル)又 はブロックポリ(ウレタン−エーテル)又はブロックポリ(ウレタン−カプロラ クトン)、例えばBFグッドリッヒ社(BF Goodrich)から入手できるESTA NE(登録商標)シリーズなど、ポリエチレングリコール、例えばユニオンカー バイド社から入手できるCARBOWAX(登録商標)など、ポリカプロラクト ン、ポリカプロラクタム、ポリエステル、例えばイーストマン社から入手できる EKTAR(登録商標)など、ポリアミド、例えばデュポン及びICI社から入 手できるナイロン6又はナイロン6,6など、エチレン−プロピレン−(ジエンモ ノマー)ターポリマー及びそれらのスルホン化又はカルボキシル化された誘導体 、例えばモンサント社(Monsanto)からのSANTOPRENE(登録商標)な どである。 本発明のポリマー配合物は、ポリマー配合の技術分野の業者には周知であるよ うに、追加の相溶化剤を含む、もしくは、含まないで、かつ分子量、立体規則性 、ブロックの程度のような、配合成分の分子構築を変動して調製することができ る。 好ましくは、本発明のゴルフボールカバーの製造に使用されるカバー原料は、 本発明のポリマー及び他のカバー材料の配合物である。イオノマー樹脂の配合は 、 通常の装置を用い、常法により達成される。固形でペレット化された形状のコモ ノマー又は樹脂を混合し、次にこの混合物を、射出成形装置の加熱したバレルに 供給するために使用されるホッパに入れることによって、良好な結果が得られる 。更に混合は、加熱したバレル内のスクリュによって達成される。この射出成形 装置は、予備成形されたハーフシェルをコアの周りに圧縮成形するか、もしくは 引き込み式ピン金型を用いコアの周囲へ流動可能なカバー原料を成形するかのい ずれかのために使用される。このような装置は一般的なものである。 本発明のゴルフボール組成物に添加することができる追加の成分は、例えばT INUVIN(登録商標)213及びTINUVIN(登録商標)328のようなU. V安定化剤を含む。更に光安定剤、例えばTINUVIN(登録商標)770及び TINUVIN(登録商標)765も使用することができる。TINUVIN(登 録商標)製品は、チバ・ガイギー(Chiba-Geigy)社から入手することができる 。他の染料、更には蛍光増白剤並びに蛍光顔料及び染料も、本発明に従って形成 されたポリマーで製造されたゴルフボールカバーにおいて使用することができる 。このような追加成分は、その所望の目的を達成するいずれかの量で使用するこ とができる。しかし通常の量は、約0.05%〜約1.5%の範囲であり、より好まし くは約0.5%〜約1.0%である。 白色顔料及び紫色顔料(violet agent)を有効量、前述のカバー組成物に添加す ることができる。適当な紫色顔料は、ヘキスト・セランス(Hoechst Celanse) 社から販売されているPV Fast Violet RL Special及びHostapern Viol et RL Extra Strong;及びサンケミカル社(Sun Chemical Corporation) から販売されているViolet 23である。該カバー組成物に添加される紫色顔料の 量は、好ましくはカバー原料の総重量に対し約0.0005%〜約0.002%である。約0 .001重量%で良好な結果が得られる。本発明のカバー原料において、白色顔料を 、総カバー組成物の約3.5重量%使用することが好ましい。 本発明に従って形成されたゴルフボールカバーにおいて、ウルトラマリンブル ー顔料も使用することができる。使用されるウルトラマリンブルー顔料の量は、 好ましくは約0.01%〜約1.0%であり、より好ましくは約0.4%〜約0.8%である 。 適当な白色顔料は、二酸化チタン、炭酸カルシウム、酸化亜鉛及び硫化亜鉛を 含む。これらの白色顔料は、本発明のゴルフボールカバーに所望の明度の均一な 白色を提供するのに適した量で使用することができる。特に、これらの白色顔料 は、約0.001%〜約5.0%の量で混合することができる。より好ましい白色顔料の 量は、約0.2%〜0.4%である。 他の通常の成分、例えば充填材は、当業者には周知であり、本発明においては それらの公知の目的を達成するのに有効な量を含むことができる。 任意の充填材成分は、先に説明された成分の配合物に更なる密度を付与するよ うに選択することができる。このような充填材(複数)の選択は、以下に詳細に 示すように、所望のゴルフボールの種類(すなわちワンピース、ツーピース又は スリーピース)によって決まる。一般に、この充填材は、無機物であり、密度が 約4g/cc以上、好ましくは5g/cc以上であり、かつポリマー成分の総重量に対し 5〜65重量%の量で存在するであろう。有用な充填材の例は、酸化亜鉛、硫酸バ リウム、ケイ酸鉛及び炭化タングステン、更には他の周知のこれらに対応する塩 及び酸化物を含む。これらの充填剤成分は、前述のポリマー成分とは反応しない ことが好ましい。 本発明のゴルフボールの製造において有用な追加の任意の添加剤は、前記充填 材(例えばZnO)及び該ポリマーのいずれかの酸残基の間の反応を阻害するこ とを補助する、酸性コポリマーワックス(例えば、数平均分子量が2,040である エチレン/16〜18%アクリル酸コポリマーであると考えられる、Allied wax A C143);蛍光増白剤;界面活性剤;加工助剤などを含む。 本発明のポリマーは、例えばゴルフボールカバーにおいて使用するために、前 記のいずれかの追加の成分と、常法の配合技術のいずれかを用いて配合すること ができる。例えば本発明の化合物は、ペレット化されたポリマー樹脂を含む容器 に添加し、300°F〜500°F(150℃〜260℃)に加熱することができる。これら の材料の完全な混合は、加熱された容器内のスクリュによって達成される。ゴルフボールの製造 本発明のポリマーは、いずれかの種類のゴルフボールを製造するために使用す ることができる。特に、液体、半固体又は固体のコアが弾性合成材料によって囲 まれている糸巻きボールのように、コアの周りにカバーを含むツーピースゴルフ ボールは、本発明の範囲内である。本願明細書において使用される用語“固体コ ア”とは、ワンピースコアのみではなく、米国特許第4,431,193号に開示されて いる(この内容は、本願明細書に組み込まれている)ようにカバー下側かつコア 上側の個別の固体層を有するコアをも意味し、更に他の多層及び/又は糸巻きで ないコアも意味している。あらゆる種類のゴルフボールコアを、本発明のゴルフ ボールにおいて使用することができる。しかしながら、好ましいコアは、シス− ブタジエンをいくらかの量含有する。このポリマーも、複数のカバー及び/又は 複数のコアを有するゴルフボールにおいて使用することができる。 典型的には、このカバーは、カバー原料の予備成形されたハーフシェルの圧縮 成形、又はコアの周りへのカバー原料の射出成形のいずれかにより、固形又は糸 巻きコアを取り巻くように形成される。ハーフシェルは、常法により、カバー原 料を通常のハーフシェル金型へ射出成形することによって製造される。好ましい 方法は、予備成形されたハーフシェルの圧縮成形である。 圧縮成形において、原料のハーフシェルは、カバー原料を、通常のハーフシェ ル金型へ、300°F〜520°F(150℃〜270℃)で短時間で射出成形することによ って形成される。予備成形されたハーフシェルは、その後コアの周りに配置され 、このアッセンブリは、圧縮成形装置に送入される。圧縮成形装置は、上部及び 下部の金型取付け板を具備した油圧プレスである。米国特許第4,508,309号に開 示されたように、このような金型取付け板は、半分の金型を有し、これらは各々 、反対側の金型取付け板の別の半分の金型とぴったり合う。ハーフシェルが、コ アの周りに約250〜400°F(120〜205℃)で圧縮成形される場合には、ゴルフボ ールは、本発明のカバーで製造されることがわかっている。この成形されたボー ルは、次に依然金型内で冷却され、最終的には該カバーが変形することなく取り 扱うのに十分な程硬くなった時点で離型される。 あるいは、ゴルフボールは、コアアッセンブリが金型のキャビティに置かれた 射出成形装置による射出成形法を用いて単独で被覆される。このコアアッセンブ リは、いくつかの引き込み式ピンの使用により適所に保持される。このような射 出成形装置は、当該技術分野において周知である。溶融したカバー材料は、コア を取り囲んでいるキャビティに射出される。このカバー材料が冷却し硬化した時 、ピンを引き込み、かつ成形されたボールを金型から取り出す。その後このボー ルに、例えばバフ磨き、着色及び刻印などの、通常の仕上げ操作を施す。この種 のカバーの構造は、一般にワンピースカバーと称される。 本発明は、あらゆる所望の寸法のゴルフボールの製造に使用することができる 。USGA規定では、競技用ゴルフボールの寸法は、直径1.680インチ(4.3cm)を 超えてはならないと規定されているが、娯楽としてのゴルフプレーではあらゆる 寸法ゴルフボールを使用することができる。ゴルフボールの好ましい直径は、約 1.680インチ〜約1.800インチ(4.3cm〜4.6cm)である。より好ましい直径は、約1. 680インチ〜約1.760インチ(4.3cm〜4.5cm)である。約1.680インチ〜約1.740イン チ(4.3cm〜4.4cm)が最も好ましいが、約1.70インチ〜約1.95インチ(4.3cm〜5.0c m)の範囲のいずれかの直径も使用することができる。直径が約1.760インチ(4.5c m)以上2.75インチ(7.0cm)程度の巨大なゴルフボールも、本発明の範囲内である 。 前述の本文中に引用された全ての特許は、本願明細書中にその全体が参照とし て引用されている。 クレームは、詳細に説明することを目的として選択された、本発明の精神及び 範囲から逸脱することのない、本発明の好ましい実施態様のあらゆる変更及び修 飾に及ぶことが理解されるであろう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 133/00 C09D 133/00 // C08F 214/18 C08F 214/18 216/14 216/14 220/00 220/00

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.表面層を有するゴルフボールであって、その改善点が、少なくとも1種の官 能基化されたフルオロポリマーを含む熱可塑性材料の前記表面層を少なくとも1 個形成することを含む、ゴルフボール。 2.前記表面層が、約100重量%までの該官能基化されたフルオロポリマーで構 成される、請求の範囲第1項記載のゴルフボール。 3.熱可塑性材料及び熱硬化性材料からなる群から選択された材料で形成された 表面層を少なくとも有するゴルフボールであって、その改善点が、該表面層に少 なくとも1個のコーティング材料層を塗布すること含み、このコーティング材料 が、少なくとも1種類の官能基化されたフルオロポリマーを含む、ゴルフボール 。 4.前記コーティング材料が、約100重量%までの該官能基化されたフルオロポ リマーで構成される、請求の範囲第3項記載のゴルフボール。 5.表面層を有するゴルフボールであって、このゴルフボールが、該表面層に付 着された少なくとも1個のコーティング層を有し、この表面層が、熱可塑性材料 及び熱硬化性材料からなる群から選択された材料で形成され、ここで少なくとも 前記表面層及び前記コーティング層が、少なくとも1種の官能基化されたフルオ ロポリマーを含有する、ゴルフボール。 6.前記フルオロポリマーが、下記式を有する、請求の範囲第1、3又は5項の いずれか1項記載のゴルフボール: (式中、aは1〜100の数であり、bは99〜1の数であり、R1-R7はそれぞれ独立 にH、F、アルキル、及びアリールからなる群から選択され、R8はH、F又は 下記式を有する残基である: (式中、mは1〜18の数であり、zはSO2F、SO3H、SO3 -v+、COF、C O2H、及びCO2 -v+からなる群から選択される(ここでvはMの原子価であり 、かつMは、I、Ia、IIa、IIb、IIIa、IIIb、IVa、IVb及び遷移元素の群から選 択された陽イオンである。)。)。)。 7.前記フルオロポリマーが、下記式を有するターポリマーである、請求の範囲 第6項記載のゴルフボール: (式中、cは1〜50の数であり、R9-R11はそれぞれ独立にH、F、アルキル及び アリールからなる群から選択され、R12は下記式からなる群から選択される: (式中、R13は、C1-C12の直鎖又は分枝鎖のアルキル基である。)。)。 8.前記フルオロポリマーが、下記式を有する、請求の範囲第1、3又は5項の いずれか1項記載のゴルフボール: (式中、mは1〜12の数であり、xは1〜100であり、yは99〜1であり、zはSO2 F、SO3H、SO3 -v+、COF、CO2H、及びCO2 -v+からなる群から選 択される(ここでvはMの原子価であり、かつMは、I、Ia、IIa、IIb、IIIa、II Ib、IVa、 IVb及び遷移元素の群から選択された陽イオンである。)。)。)。 9.mが7〜10の数である、請求の範囲第8項記載のゴルフボール。 10.前記フルオロポリマーが、下記式からなる群から選択された構造を有するビ ニルエーテルを共重合することによって形成される、請求の範囲第1、3又は5 項のいずれか1項記載のゴルフボール: CF2=CFOCF2CF(CF3)OCF2CF2Z; CF2=CF(X)nOCF2CFRZ;及び CF2=CF(X)nOCF(Z)CF2R (式中、XはO(CF2)2-10、OCF2CFY、又はOCFYCF2であり、YはF 又はCF3であり、ZはSO2F、SO3H、SO3 -v+、COF、CO2H、及び CO2 -v+からなる群から選択される(ここでvはMの原子価であり、かつMは 、I、Ia、IIa、IIb、IIIa、IIIb、IVa、IVb及び遷移元素の群から選択された陽 イオンである。)、RはF又は炭素原子を10個まで有するペルフルオロアルキル基 であり、nは0、1又は2である。)。 11.前記フルオロポリマーが、下記式からなる群から選択された構造を有する、 請求の範囲第1、3又は5項のいずれか1項記載のゴルフボール: (式中、XはO(CF2)2-10、OCF2CFY、又はOCFYCF2であり;ZはS O2F、SO3H、SO3 -v+、COF、CO2H、及びCO2 -v+(ここでvはM の原子価であり、かつMは、I、Ia、IIa、IIb、IIIa、IIIb、IVa、IVb及び遷移 元素の群から選択された陽イオンである。);RはF又は炭素原子を10個まで有す るペルフルオロアルキル基であり;nは0、1又は2であり、かつmは7〜10で ある。)。 12.前記フルオロポリマーが、スルホン化されたもしくはカルボキシル化された ペルフルオロポリマーである、請求の範囲第1、3又は5項のいずれか1項記載 のゴルフボール。 13.前記フルオロポリマーが、少なくとも該表面層の約10〜約90%を構成し、か つ該表面層の約90〜約10%が、イオノマーポリマー、非イオノマーポリマー、及 びそれらの混合物からなる群から選択された1種以上のフッ素化されない熱可塑 性ポリマーで構成される、請求の範囲第1又は5項記載のゴルフボール。 14.前記フルオロポリマーが、該コーティングの約10〜約90%を構成し、かつ該 コーティングの約90〜約10%が、イオノマーポリマー、非イオノマーポリマー、 及びそれらの混合物からなる群から選択された1種以上のフッ素化されない熱可 塑性ポリマーで構成される、請求の範囲第3又は5項記載のゴルフボール。 15.前述のボールが、少なくとも1個のカバー層及びコアを含み、かつこのカバ ー層が前述のフルオロポリマーで構成される、請求の範囲第1又は5項記載のゴ ルフボール。 16.2個以上の層を有するコアを含む、請求の範囲第15項記載のゴルフボール。 17.前記フルオロポリマーが、少なくとも1種の追加の熱可塑性イオノマーと配 合される、請求の範囲第15項記載のゴルフボール。 18.前記フルオロポリマーが、少なくとも1種の非イオノマー熱可塑性樹脂と配 合される、請求の範囲第15項記載のゴルフボール。 19.下記の工程を含む、ゴルフボールの切断抵抗及び耐磨耗性を増強する方法: a)ゴルフボールコアを形成する工程;及び b)前記コアを取り囲むように、該コアの周りにフルオロポリマーを含むカバー原 料を成形することによって、カバーを形成する工程であって、ここで該フルオロ ポリマーは下記式を有する: (式中、aは1〜100の数であり、bは99〜1の数であり、R1-R7はそれぞれ独立 にH、F、アルキル、及びアリールからなる群から選択され、R8はH、F又は 下記式を有する残基である: (式中、mは1〜18の数であり、zはSO2F、SO3H、SO3 -v+、COF、C O2H、及びCO2 -v+からなる群から選択される(ここでvはMの原子価であり 、かつMは、I、Ia、IIa、IIb、IIIa、IIIb、IVa、IVb及び遷移元素の群から選 択された陽イオンである。)。)。)。 20.更に下記式を有するフルオロポリマーを含有するカバー原料を選択すること を含む、請求の範囲第19項記載の方法: (式中、cは1〜50の数であり、R9-R11はそれぞれ独立にH、F、アルキル及び アリールからなる群から選択され、R12は下記式からなる群から選択される: (式中、R13は、C1-C12の直鎖又は分枝鎖のアルキル基である。)。)。 21.前記フルオロポリマーが、スルホン化されたもしくはカルボキシル化された ペルフルオロポリマー、及びそれらの塩からなる群から選択される、請求の範囲 第19項記載の方法。 22.前記カバー材料が、約10〜約90%の該フルオロポリマーで構成され、かつ該 カバー材料の約90〜約10%が、イオノマーポリマー、非イオノマーポリマー及び それらの混合物からなる群から選択された、1種以上のフッ素化されない熱可塑 性ポリマーで構成される、請求の範囲第21項記載の方法。 23.ゴルフボールの製造、及び該ゴルフボールへのフルオロポリマーを含有する コーティング組成物の塗布を含む、ゴルフボールの切断抵抗、耐磨耗性及び耐久 性を増強する方法であって、ここで該フルオロポリマーが下記式を有する方法:(式中、aは1〜100の数であり、bは99〜1の数であり、R1-R7はそれぞれ独立 にH、F、アルキル、及びアリールからなる群から選択され、R8はH、F又は 下記式を有する残基である: (式中、mは1〜18の数であり、zはSO2F、SO3H、SO3 -v+、COF、C O2H、及びCO2 -v+からなる群から選択される(ここでvはMの原子価であり 、かつMは、I、Ia、IIa、IIb、IIIa、IIIb、IVa、IVb及び遷移元素の群から選 択された陽イオンである。)。)。)。 24.更に前記ゴルフボールに、下記式を有するフルオロポリマーを含有するコー ティング組成物を塗布することを含む、請求の範囲第23項記載の方法: (式中、cは1〜50の数であり、R9-R11はそれぞれ独立にH、F、アルキル及び アリールからなる群から選択され、R12は下記式からなる群から選択される: (式中、R13は、C1-C12の直鎖又は分枝鎖のアルキル基である。)。)。
JP50319298A 1996-06-25 1997-06-20 フルオロポリマーを含有するゴルフボール及びその製造法 Expired - Fee Related JP3296823B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US08/668,652 1996-06-25
US08/668,652 US5691066A (en) 1996-06-25 1996-06-25 Golf ball comprising fluoropolymer and method of making same
PCT/US1997/010369 WO1997049551A1 (en) 1996-06-25 1997-06-20 Golf ball comprising fluoropolymer and method of making same

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000500686A true JP2000500686A (ja) 2000-01-25
JP3296823B2 JP3296823B2 (ja) 2002-07-02

Family

ID=24683208

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP50319298A Expired - Fee Related JP3296823B2 (ja) 1996-06-25 1997-06-20 フルオロポリマーを含有するゴルフボール及びその製造法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US5691066A (ja)
JP (1) JP3296823B2 (ja)
AU (1) AU3488597A (ja)
GB (1) GB2331708B (ja)
WO (1) WO1997049551A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011189123A (ja) * 2010-03-12 2011-09-29 Nike Internatl Ltd 圧電物質含有ゴルフボール

Families Citing this family (31)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5962140A (en) * 1996-06-25 1999-10-05 Acushnet Company Golf ball comprising fluoropolymer
US6245862B1 (en) 1997-03-13 2001-06-12 Acushnet Company Golf balls comprising sulfonated or phosphonated ionomers
US6001930A (en) * 1997-03-13 1999-12-14 Acushnet Company Golf ball forming compositions comprising polyamide blended with sulfonated or phosphonated polymers
US6232400B1 (en) 1998-04-20 2001-05-15 Acushnet Company Golf balls formed of compositions comprising poly(trimethylene terephthalate) and method of making such balls
US6207784B1 (en) 1998-07-28 2001-03-27 Acushnet Company Golf ball comprising anionic polyurethane or polyurea ionomers and method of making the same
US6380349B1 (en) 1999-12-13 2002-04-30 Acushnet Company Golf equipment and compositions comprising sulfonated, carboxylated, or phosphonated ionomers
US6610812B1 (en) 2002-02-05 2003-08-26 Acushnet Company Golf ball compositions comprising a novel acid functional polyurethane, polyurea, or copolymer thereof
US7819761B2 (en) 2005-01-26 2010-10-26 Taylor Made Golf Company, Inc. Golf ball having cross-core hardness differential and method for making it
US8030411B2 (en) 2005-12-21 2011-10-04 Taylor Made Golf Company, Inc. Polymer compositions comprising peptizers, sports equipment comprising such compositions, and method for their manufacture
US7915348B2 (en) * 2006-03-13 2011-03-29 Taylor Made Golf Company, Inc. Method for making ionomers using amine compounds comprising salt functional groups, ionomers made by the method and sports equipment comprising such ionomers
JP4523925B2 (ja) * 2006-03-30 2010-08-11 Sriスポーツ株式会社 ゴルフボール
US8211976B2 (en) 2007-12-21 2012-07-03 Taylor Made Golf Company, Inc. Sports equipment compositions comprising a polyurethane, polyurea or prepolymer thereof and a polyfunctional modifier
US8357060B2 (en) 2007-12-28 2013-01-22 Taylor Made Golf Company, Inc. Golf ball with soft feel
US8932154B2 (en) 2007-12-28 2015-01-13 Taylor Made Golf Company, Inc. Golf ball with softer feel and high iron spin
US8096899B2 (en) 2007-12-28 2012-01-17 Taylor Made Golf Company, Inc. Golf ball comprising isocyanate-modified composition
US8047933B2 (en) 2008-02-19 2011-11-01 Taylor Made Golf Company, Inc. Golf ball
US8236880B2 (en) * 2008-04-23 2012-08-07 Taylor Made Golf Company, Inc. Compositions comprising an amino triazine and ionomer or ionomer precursor
US8680204B2 (en) * 2009-12-23 2014-03-25 Hyun J. Kim Crosslinked ionomer compositions
US8629228B2 (en) 2009-12-31 2014-01-14 Taylor Made Golf Company, Inc. Ionomer compositions for golf balls
US8575278B2 (en) 2009-12-31 2013-11-05 Taylor Made Golf Company, Inc. Ionomer compositions for golf balls
US8674023B2 (en) 2009-12-31 2014-03-18 Taylor Made Golf Company, Inc. Ionomer compositions for golf balls
US8979677B2 (en) 2010-11-24 2015-03-17 Taylor Made Golf Company, Inc. Golf ball with selected spin characteristics
US20130072323A1 (en) * 2011-09-21 2013-03-21 Nike, Inc. Method Of Golf Ball Compression Molding
US8858365B2 (en) 2011-12-23 2014-10-14 Taylor Made Golf Company, Inc. Multi-layer golf ball construction
US11679304B2 (en) 2013-12-31 2023-06-20 Acushnet Company Non-conforming golf balls made from plasticized thermoplastic materials
US10150012B2 (en) 2016-03-17 2018-12-11 Acushnet Company Golf ball incorporating at least three adjacent ionomeric and/or HNP-based layers having multiple related property gradients there between
US10150011B2 (en) 2016-03-17 2018-12-11 Acushnet Company Golf ball incorporating at least three adjacent ionomeric and/or HNP-based layers having multiple related property gradients there between
US9925425B2 (en) 2016-03-17 2018-03-27 Acushnet Company Golf ball incorporating at least three adjacent ionomeric and/or HNP-based layers having multiple related property gradients there between
US9643062B1 (en) 2016-03-17 2017-05-09 Acushnet Company Golf ball incorporating at least three adjacent ionomeric and/or HNP-based layers having multiple related property gradients there between
US10682553B2 (en) 2018-04-18 2020-06-16 Acushnet Company Golf ball incorporating melt processable highly-crosslinked ethylene acid copolymer(s) and/or ionomer(s)
US10773132B2 (en) 2018-04-18 2020-09-15 Acushnet Company Golf ball incorporating melt processable highly-crosslinked rubber-containing ionomer(s)

Family Cites Families (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3041317A (en) * 1960-05-02 1962-06-26 Du Pont Fluorocarbon sulfonyl fluorides
NL288151A (ja) * 1961-08-31 1900-01-01
US3624053A (en) * 1963-06-24 1971-11-30 Du Pont Trifluorovinyl sulfonic acid polymers
US3282875A (en) * 1964-07-22 1966-11-01 Du Pont Fluorocarbon vinyl ether polymers
GB1087566A (en) * 1965-02-10 1967-10-18 Dunlop Rubber Co Improvements in and relating to golf balls
US3992014A (en) * 1969-10-22 1976-11-16 Brunswick Corporation Molded solid golf ball comprising a silane for greater velocity
US3819768A (en) * 1972-02-11 1974-06-25 Questor Corp Golf ball cover compositions comprising a mixture of ionomer resins
US3882093A (en) * 1974-01-02 1975-05-06 Du Pont Sulfonyl-containing fluorocarbon vinyl ethers and ion exchange membrane formed therefrom
JPS5465638A (en) * 1977-11-02 1979-05-26 Bridgestone Corp Golf ball with high surface strength
US4323247A (en) * 1981-01-19 1982-04-06 Acushnet Company Golf ball cover
US4431193A (en) * 1981-08-25 1984-02-14 Questor Corporation Golf ball and method of making same
US4508309A (en) * 1982-06-14 1985-04-02 Acushnet Company Fast thermal response mold
US4486319A (en) * 1982-09-27 1984-12-04 Armco, Inc. Microporous ionomer polymer lubricating composition
JPS59135078A (ja) * 1983-01-22 1984-08-03 住友ゴム工業株式会社 ゴルフボ−ル
US4674751A (en) * 1984-12-10 1987-06-23 Spalding & Evenflo Companies, Inc. Golf ball having improved playability properties
US4884814A (en) * 1988-01-15 1989-12-05 Spalding & Evenflo Companies, Inc. Golf ball
US4911451A (en) * 1989-03-29 1990-03-27 Sullivan Michael J Golf ball cover of neutralized poly(ethylene-acrylic acid) copolymer
US5120791A (en) * 1990-07-27 1992-06-09 Lisco, Inc. Golf ball cover compositions
US5197740A (en) * 1990-08-02 1993-03-30 Ram Golf Corporation Golf ball having improved cover composition
JP2671658B2 (ja) * 1991-08-23 1997-10-29 ブリヂストンスポーツ株式会社 ゴルフボール
US5368304A (en) * 1993-04-28 1994-11-29 Lisco, Inc. Low spin golf ball
JP3064090B2 (ja) * 1992-02-17 2000-07-12 住友ゴム工業株式会社 ゴルフボール
US5409233A (en) * 1993-07-16 1995-04-25 Lisco, Inc. Golf ball coating composition
US5744549A (en) * 1996-06-03 1998-04-28 Acushnet Company Flourinated polyurethane coated golf balls

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011189123A (ja) * 2010-03-12 2011-09-29 Nike Internatl Ltd 圧電物質含有ゴルフボール
US8747241B2 (en) 2010-03-12 2014-06-10 Nike, Inc. Golf ball with piezoelectric material

Also Published As

Publication number Publication date
WO1997049551A1 (en) 1997-12-31
JP3296823B2 (ja) 2002-07-02
GB2331708B (en) 2000-03-29
AU3488597A (en) 1998-01-14
GB9828297D0 (en) 1999-02-17
US5691066A (en) 1997-11-25
GB2331708A (en) 1999-06-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000500686A (ja) フルオロポリマーを含有するゴルフボール及びその製造法
US5869578A (en) Golf ball cover compositions and method of making same
US7375151B2 (en) Highly-resilient thermoplastic compositions
US6780933B2 (en) Multi-layered golf ball and composition
JP3564641B2 (ja) 改良された多重層ゴルフボール
US5324783A (en) Golf ball cover compositions
US4986545A (en) Golf ball compositions
US5098105A (en) Golf ball compositions
JP5199527B2 (ja) 高度に中和した溶融加工可能なイオノマーを製造する方法
JP4303681B2 (ja) 柔軟で弾性のある二峰性アイオノマーのカバーを有するゴルフボール
JP3629205B2 (ja) フルオロポリマー含有ゴルフボール、及びその製造方法
US20030225197A1 (en) Highly neutralized polymer golf ball compositions including oxa acids and methods of making same
JP2002521157A (ja) 陰イオンポリウレタン又はポリ尿素イオノマーを含むゴルフボール及びその製造法
WO1999032197A1 (en) Multilayer golf ball and composition
WO2001052943A1 (en) Improved multi-layer golf ball
WO2000009217A1 (en) Golf ball compositions
JP2002512097A (ja) ポリ(トリメチレンテレフタレート)を含む組成物で形成されるゴルフボール及びこのようなボールの製造方法
WO1996040377A1 (en) Golf ball covers
JP2000513630A (ja) ゴルフボール組成物
US6486250B1 (en) Golf ball compositions comprising saponified polymer and polyamide blends
JP5425037B2 (ja) 高度に中和したエチレンコポリマーおよびそのゴルフボールへの用途
US6844384B2 (en) Golf ball compositions containing oxa esters
JP2002510990A (ja) ゴルフボール用の新規な2重コア
US6838519B2 (en) Multilayer golf ball and composition
US6469105B1 (en) Compositions useful for forming the layers of a golf ball and method of making same

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees