JP2002512097A - ポリ(トリメチレンテレフタレート)を含む組成物で形成されるゴルフボール及びこのようなボールの製造方法 - Google Patents
ポリ(トリメチレンテレフタレート)を含む組成物で形成されるゴルフボール及びこのようなボールの製造方法Info
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Abstract
Description
及び/又は中間層を有するゴルフボールであって、それら層の少なくとも1の層
が、ポリ(トリメチレンテレフタレート)(「PTT」)組成物で形成され、かつそ
のPTT組成物が、100質量パーセントのPTT組成物又は他のポリマーとの
PTTブレンドであるゴルフボールに関する。また、本発明は、PTT組成物か
らそのようなゴルフボールを製造する方法にも関する。本発明によって製造され
るゴルフボールは、耐摩耗性、切断耐性及び耐久性を含む改良された特性に特徴
がある。
ルファーに好まれる。このボールは、他のタイプのゴルフボールでは得られない
飛距離、高スピン速度、及びコントロールの組合せを与える。しかし、バラタは
通常のプレイで容易に破損してしまい、そのため平均的なゴルファーに要求され
る耐久性を欠く。 対照的に、アマチュアゴルファーは、通常、飛距離と耐久性の組合せを与える
アイオノマーカバーを有する固体ツーピースボールを好む。アイオノマーカバー
の硬さのため、このボールはほとんど切断されないが、多くのゴルファーが許容
できない非常に硬い「感触」、及び低スピン速度をも有しており、このボールを
ドロー又はフェードすることを難しくしている。スピン速度の相違は、カバーと
コア両方の組成物及び構成の相違に起因しうる。
を有するゴルフボールを製造するために多くの試みが為されてきたが、完全には
成功していない。例えば、Molitorに対する米国特許第4,274,637号は、全体的又
は部分的に気泡ポリマー材料から形成され、バックスピンが改良されたツーピー
ス又はスリーピースゴルフボールを開示しているが、開示されたゴルフボールと
先行技術のボールとのスピン速度を比較した例を何ら提示していない。 Nakaharaらに対する米国特許第5,002,281号は、アイオノマーカバーと、硬い
外殻で覆われた軟らかい内側コアから成る固体コアとを有するスリーピース固体
ゴルフボールであって、コアのその2つの部分の硬度の相違が、JIS-Cスケ
ールで少なくとも10であるゴルフボールを開示している。
、内層及び外層があるコアとを有し、内層が24〜29mmの直径と15〜30の
ショアD硬度を有し、かつ外層が36〜41の直径と55〜65のショアD硬度
を有する固体スリーピースゴルフボールを開示している。 欧州特許出願0 633 043号は、アイオノマー又はバラタカバー、中心コア、及
び中間層を有する固体スリーピースゴルフボールを開示している。この中心コア
は、少なくとも29mmの直径と1.4未満の比重を有している。中間層は、少なく
とも1mmの厚さ、1.2未満の比重、及びJIS-Cスケールに基づいた少なくとも
85の硬度を有する。
、ひいてはゴルフボールの製造に使用されている1つのアプローチである。この
ような組合せは、Saitoに対する米国特許第4,858,924号で開示されており、アイ
オノマーとブレンドされた1,500〜5,000kg/cm2の曲げ弾性率を有する熱可塑性樹
脂を使用してゴルフボールのカバーを作ることが教示されている。特に、ポリア
ミドエラストマー、ウレタンエラストマー、スチレンブタジエンコポリマーエラ
ストマー及びポリエステルエラストマーは、単独で又はマトリックス樹脂、すな
わち柔軟性熱可塑性樹脂のような別の樹脂とブレンドして用いた場合に好ましい
と述べられている。ポリエステルエラストマーは、ブロックコポリ(エーテル−
エステル)、ブロックコポリ(ラクトン−エステル)及び脂肪族及び芳香族ジカル
ボン酸共重合ポリエステルをも包含すると述べられている。しかし、Saito特許
は、ゴルフボールカバーにおけるポリエステル、ポリ(トリメチレンテレフタレ
ート)の使用については教示していない。
剤(optical brightener)の使用によって向上される。特にカバー材料が外観上
白色でない場合に、蛍光増白剤の使用が望ましい。カバーに蛍光増白剤を取込む
ことによって、補助ペイント塗料の必要が減少或いは無くなる。Melvinらに対す
る米国特許第4,679,795号は、蛍光増白剤と以下のようなゴルフボール材料との
ブレンドについて開示している:ポリオレフィン及びそのコポリマー;ポリウレ
タン;ポリアミド;SURLYN(登録商標)とのポリアミドブレンド;ポリエチレン、
エチレンコポリマー及びEPDM;ビニル及びアクリル樹脂;ウレタンのような
熱可塑性ゴム、スチレンブロックコポリマー、コポリ(エーテル−アミド)及びオ
レフィン性熱可塑性ゴム;及びポリ(エチレンテレフタレート)(以後「PET」)
、ポリ(ブチレンテレフタレート)(以後「PBT」)及びPETGのような熱可塑
性ポリエステル。しかし、この参照文献は、蛍光増白剤で着色されたゴルフボー
ルにおけるポリ(トリメチレンテレフタレート)(以後「PTT」)の使用について
は教示していない。実際、上述の開示には、ゴルフボールにおけるポリ(トリメ
チレンテレフタレート)の使用については記載されていない。
用されている。しかし、引張り強さ、曲げ弾性率、比重、成形収縮、融点、及び
ガラス転移温度の類似は、ポリ(トリメチレンテレフタレート)が、ゴルフボール
カバー、中間層、及びコアに使用されるポリアミド及びポリアミドブレンドの良
い代替となりうることを示唆している。
中間層を形成する組成物及び方法に関し、この組成物は、蛍光増白剤を含まない
ポリアミドとポリ(トリメチレンテレフタレート)のブレンドを含む。しかし、当
該参照文献の開示は、ポリアミドが無く、かつ蛍光増白剤を有する組成物を配合
することについては、何ら教示も示唆もない。 結果として、ポリ(トリメチレンテレフタレート)及びポリ(トリメチレンテレ
フタレート)のブレンドを取込み、バラタカバーボールの感触及びスピンと、ア
イオノマーカバーボールの耐久性及び飛距離とを有するゴルフボールが要望され
ている。本発明は、このようなゴルフボールを提供する。
ドとしてポリ(トリメチレンテレフタレート)を含んでなる少なくとも1の層を有
するゴルフボールに関し、そのような他のポリマーが存在する、すなわちブレン
ドの場合は、それらはポリアミドポリマーを含まない。 ポリ(トリメチレンテレフタレート)は、一般にゴルフボールのいくつか又はす
べてのカバー層を形成するのに使用されるが、それは、コア層及び/又は中間層
のいくつか或いはすべてもまた或いは二者択一的に構成することができる。本発
明は、単独又は他のポリマーとのブレンドとしてポリ(トリメチレンテレフタレ
ート)を含んでなるワンピースゴルフボールと共に、少なくとも1のカバー層と
コアとを含むツーピース及びスリーピースゴルフボールをも包含する。
テレフタレート)組成物で構成される少なくとも1の層、すなわちコア層、中間
層及び/又はカバー層を有し、このポリ(トリメチレンテレフタレート)組成物は
、実質的に非ポリアミドポリマーがない。ここで、用語「ポリ(トリメチレンテ
レフタレート)組成物」は、100wt%ポリ(トリメチレンテレフタレート)と共
に、約1〜約99質量パーセントの非ポリアミド第2ポリマー成分を含んでなる
ポリ(トリメチレンテレフタレート)ブレンドをも意味する。任意に、第2ポリマ
ー成分は、ポリウレタン、エポキシ樹脂、ポリスチレン、アクリル、ポリエチレ
ン、ポリエステル、ポリカーボネート又は酸コポリマー若しくはそのアイオノマ
ー誘導体又はそれらのブレンドであってよい。
リ(トリメチレンテレフタレート)組成物で形成された層では、好ましい曲げ弾性
率は、6.9×106〜1.0×109Pa(1000〜150,000psi)の範囲である。発泡構造のポリ
(トリメチレンテレフタレート)組成物で形成された層を有するゴルフボールカバ
ーでは、該層は、好ましくは約15〜約80のショアD硬度と、約0.127〜3.175
mm(0.005〜0.125インチ)の厚さを有する。一般的に、発泡構造のポリ(トリメチ
レンテレフタレート)組成物で形成された層を有するゴルフボールコアでは、該
層は、約15〜約80のショアD硬度と、約0.127〜3.175mm(0.005〜0.125イン
チ)の厚さを有する。コアは、好ましくは約25.4〜41.4mm(1〜1.63インチ)の直
径を有する。
している場合、コアは液体中心又は固体ポリマー中心を含む。任意に、コアは、
さらにエラストマーを含む。好ましくは、ポリ(トリメチレンテレフタレート)組
成物は、ポリブタジエン、ジアクリレートの金属誘導体のようなエラストマーと
、約1〜約75質量部のポリ(トリメチレンテレフタレート)を含む。好ましくは
、PTTは約1〜約50質量部の量で存在する。さらに好ましくは、PTTは、
約5〜約40質量部の量で存在する。最も好ましくは、PTTは、約5〜約25
質量部の量で存在する。 別の実施形態では、本発明は、カバーとコアを含んでなるゴルフボールであっ
て、該カバーが、ポリ(トリメチレンテレフタレート)組成物を含むゴルフボール
に関する。
1のコア層と、該カバーと該コアの間の少なくとも1の中間層とを含んでなるゴ
ルフボールであって、少なくとも1の層が、ポリ(トリメチレンテレフタレート)
組成物を含むゴルフボールに関する。任意に、ポリ(トリメチレンテレフタレー
ト)は、非ポリアミド第2ポリマー層成分とブレンドされ、その第2ポリマー成
分は、ポリウレタン、エポキシ樹脂、ポリスチレン、アクリル、ポリエチレン、
ポリエステル、ポリカーボネート又は酸コポリマー若しくはそのアイオノマー誘
導体又はそれらのブレンドでよく;かつ、ポリ(トリメチレンテレフタレート)組
成物は、発泡され又は発泡されなくてよい。好ましくは、該ブレンドは、約10
〜約75質量パーセントのポリ(トリメチレンテレフタレート)と、約90〜約2
5質量パーセントの第2ポリマー成分を含む。さらに好ましくは、該ブレンドは
、約15〜約40質量パーセントのポリ(トリメチレンテレフタレート)と、約8
5〜約60質量パーセントの第2ポリマー成分を含む。
に、その液体又は固体中心は、ポリ(トリメチレンテレフタレート)組成物で構成
されうる弾性巻線で巻きつけられていてよい。ここで、液体中心は、液体含有外
層膜を含み、この膜はポリ(トリメチレンテレフタレート)組成物で形成されてい
る。
。本方法は、従来の手段でゴルフボールコアを形成する工程と、引き続くポリ(
トリメチレンテレフタレート)を含むカバー原材料のプレフォームハーフシェル
をコア周囲に圧縮成形するか、又はポリ(トリメチレンテレフタレート)組成物を
含むカバー原材料を射出成形することによって、コアの周りにカバーを形成する
工程とを含み、ここで、該ポリ(トリメチレンテレフタレート)組成物は、発泡さ
れてもよく、又は発泡されなくてよい。任意に、ポリ(トリメチレンテレフタレ
ート)は、ポリウレタン、エポキシ樹脂、ポリエチレン、ポリエステル、ポリス
チレン、ポリカーボネート、アクリル又は酸コポリマー若しくはそのアイオノマ
ー誘導体又はそれらのブレンドとブレンドされうる。この方法で製造されるゴル
フボールは、ポリ(トリメチレンテレフタレート)がない同様のゴルフボールより
優れた機械的性質を有するだろう。
コア層を形成する工程と、このコア層周囲に少なくとも1の中間層を形成する工
程と、この少なくとも1の中間層の上にカバー層を形成する工程とを含む方法を
提供する。ここで、それら層の少なくとも1の層は、ポリ(トリメチレンテレフ
タレート)組成物を含み、かつ発泡され又は発泡されなくてよい。任意に、コア
層、中間層及び/又はカバー層のポリ(トリメチレンテレフタレート)は、1以上
の通常のアイオノマー及び/又は非アイオノマー熱可塑性ポリマーとブレンドさ
れうる。好ましくは、非アイオノマー熱可塑性エラストマーポリマーは、コポリ
(エステル−エステル)のブロックコポリマー、コポリ(エステル−エーテル)のブ
ロックコポリマー、コポリ(ウレタン−エステル)のブロックコポリマー、コポリ
(ウレタン−エーテル)のブロックコポリマー、不飽和ゴムを含むブロックポリス
チレン熱可塑性エラストマー、官能化された実質的に飽和ゴムを含むブロックポ
リスチレン熱可塑性エラストマー、ポリプロピレン及びエチレン−プロピレン−
ジエンモノマーターポリマー若しくはエチレン−プロピレンコポリマーゴムを含
む熱可塑性エラストマーブレンドであって、そのゴムが動的に加硫化されている
ブレンド、ポリ(エチレンテレフタレート)、ポリ(ブチレンテレフタレート)、ポ
リ(ビニルアルコール)、ポリ(ビニルアセテート)、ポリ(シラン)、ポリ(フッ化
ビニリデン)、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレンコポリマー、オレフィ
ン性ポリマー、官能性コモノマーを含むそれらのコポリマー、及びそれらの混合
物からなる群より選択される。
イナーは、ボールの密度又は質量分布を調整して、慣性の角運動量、ひいてはボ
ールのスピン速度及びパフォーマンスを調整することもできる。発泡材料は、ポ
リマー材料の使用量を減じるため費用の節約をも可能にする。コアの少なくとも
一部分が、発泡ポリ(トリメチレンテレフタレート)組成物から形成される場合、
密度増量フィラー材をカバー又は中間層に加えて、ボールの質量を外面に分布さ
せ、かつ慣性の角運動量を増やすことができる。同様に、層が、カバーの少なく
とも一部分を形成する場合は、密度増量フィラー材をコアに加えて、慣性の角運
動量を少なくすることができる。これとは別に、層が、中間層の少なくとも一部
分を形成する場合は、カバー又はコアのどちらかに密度増量フィラー材を加える
ことができる。
し、改良された機械的性質、例えば、改良された耐摩耗性、切断耐性及び耐久性
を提供する。さらにこれらのボールは、逆効果を及ぼすことなく、かつ多くの場
合に、その「プレイアビリティー」特性、すなわち、それらのインパクト抵抗、
スピン、「クリック」と「感触」、及び圧縮率を改良しながら、飛距離(すなわ
ち、レジリエンス)をも向上させる。
間層の製造で用いる方法及び組成物に関する。本発明のゴルフボールは、改良さ
れた耐久性、初速及び剪断耐性を示した。 ここで、「pph」は、基材の100質量部に対する部を意味する。用語「フィ
ラー」は、ゴルフボールの密度及び/又は硬度特性を変えるのに使用しうる当業
者に周知のいずれの化合物又は組成物をも包含する。 ここで、用語「層」は、ワンピースコア及びワンピースボールを含むゴルフボ
ール又はゴルフボールのコア、中心、若しくは中間部分の一般に球状部分のいず
れをも包含する。「中間層」は、ゴルフボールのカバーとコア間の体積の一部を
占有する部分として定義される。当然に、当業者には理解されるように、本発明
のゴルフボールのいずれのコア、カバー、及び中間層も、当該用語がここで定義
されるように、1の層又は複数の「層」で形成されうる。
リマーは、分子構築を変化させるようなブレンド成分によって調製されうる。変
化しうるパラメータの例としては、ポリマーのブレンド技術の当業者には周知の
ように、分子量、分子量分布、立体規則性、及び任意に、分岐、ブロックの度合
及び配列、ブロック分子量及びブロック分子量分布が挙げられる。
リマーとして定義される。従って、3つの異なるモノマーから形成される(ター
ポリマーとしても知られる)ポリマー鎖は、3つ以上の異なるモノマー単位を含
むポリマー鎖であるような用語「コポリマー」に包含される。コポリマーは、当
業者に公知の多くの方法、例えば、2以上の異なるモノマーの重合、既存のポリ
マー鎖がさらに異なるモノマーと反応するグラフト共重合又はブロック共重合、
及び後重合反応、例えば、ポリマーのエステル側基の部分加水分解によって形成
することができる。
のエラストマーが、意図的にブレンド時に架橋される場合に用いられる。ここで
、用語「非ポリアミドポリマー」は、その鎖中に複数のアミド単位又は部位のな
いポリマーを指すのに用いられる。 ここで、コアアセンブリは、液体中心、固体中心、又は弾性巻線に巻きつけら
れた液体若しくは固体中心でよい。ここで、用語「液体中心」は、液体を覆い或
いは含有する外層膜を指す。
を有するゴルフボールを熟考する。任意に、ポリ(トリメチレンテレフタレート)
は、ポリウレタン、エポキシ樹脂、ポリスチレン、アクリル、ポリエチレン、ポ
リエステル、ポリカーボネート又は酸コポリマー若しくはそのアイオノマー誘導
体又はそれらのブレンドとブレンドされうる。
ル酸とのコポリマーである芳香族エステルである。ポリ(トリメチレンテレフタ
レート)の合成は、Whinfield及びDicksonに対する米国特許第2,465,319号で最初
に開示された。本発明で有用なポリ(トリメチレンテレフタレート)は、種々の方
法で合成できる。例えば、Shell Chemicalで使用される公知の合成経路は、PT
T合成の出発原料であるトリメチレングリコールの製造で始まる。以下に示され
るように、エチレンオキシドのハイドロフォーメーションからトリメチレングリ
コールが生成する。
PTTを得る。PTTの構造を以下に示す。
のに多くの種々の合成手順を使用できる。種々の経路は、高価又は安価な試薬、
容易又はより難しい分離若しくは精製手順、率直又は厄介なスケールアップ、及
び高い又は低い収率を伴いうる。熟練の有機高分子合成化学者は、合成戦略の競
合する特徴のバランスのとりかたを熟知している。従って、本発明の化合物は、
合成戦略の選択によって制限されず、かつPTTを生成するいずれの合成戦略も
使用できる。しかし、PTTは商業的に、例えばShellから商品名CORTERRA(登録
商標)で入手できるので、この材料を合成する必要はない。
(エチレンテレフタレート)及びポリ(ブチレンテレフタレート)と比べて予想外に
優れた特性を有することを示している。理論で拘束しないが、これら予想外の特
性は「奇数炭素」効果の例であり、それによって3炭素PTTを含有するポリマ
ーは、2炭素PET及び/又は4炭素PBTに比し、予想外の特性を示すと考え
られる。 さらに、引張り強さ、曲げ弾性率、比重、成形収縮、融点、及びガラス転移温
度における類似は、ポリ(トリメチレンテレフタレート)が、ゴルフボールカバー
、中間層、及びコアに用いられるポリアミド及びポリアミドブレンドの良い代替
であることを示唆している。ポリ(トリメチレンテレフタレート)は、やはりゴル
フボール製造で使用されるナイロン6及びナイロン6/6にの優れた代替でもあ
る。
カバー、コア及び中間層を形成する組成物及び方法に関し、この組成物は、ポリ
アミドとポリ(トリメチレンテレフタレート)のブレンドを含み、かつ実質的に蛍
光増白剤がない。しかし、この開示は、PTTとのポリアミドブレンドと、蛍光
増白剤を配合することについては、何ら教示或いは示唆していない。 一方、本発明は、蛍光増白剤の含量の点に関して何の制限もない。実際、PT
Tと共に蛍光増白剤を使用することができる。しかし、PTTは既に外観上白色
なので、蛍光増白剤をPTTと共に使用する必要はない。Traubらによって、Die
Angewandte Makromolekulare Chemie 230(1995) 180に記載されているように、
PTTがチタン触媒で合成される場合は、ほとんど(あるとしても)変色はない。
成物及び/又は中間層組成物の約1〜約100質量パーセントを構成する。ここ
で、特に言及しない限り、すべての百分率は、全組成物の質量パーセントで与え
られる。 任意に、ゴルフボールカバー及び/又は中間層は、PTTと第2ポリマー成分
とを含み、PTTは、約10〜約90%、さらに好ましくは約10〜約75%、
最も好ましくは約15〜約40%を構成し;第2ポリマー成分は、約90〜10
%、さらに好ましくは約90〜約25%、最も好ましくは約85〜約60%を構
成し;かつ第2ポリマー成分は、限定するものではないが、普通に製造されたア
イオノマー、ポリウレタン、エポキシ樹脂、ポリスチレン、アクリル、ポリエチ
レン、ポリカーボネート及びポリエステルのような1以上のポリマーで構成され
る。
。さらに、発泡ポリ(トリメチレンテレフタレート)組成物は、熱成形し、それに
よって圧縮成形することができる。従って、射出成形又は圧縮成形のどちらかを
用いて、本発明のゴルフボールのカバー層、コア層、又は中間層に発泡ポリ(ト
リメチレンテレフタレート)ポリマーの層を形成することができる。ポリ(トリメ
チレンテレフタレート)ポリマー及びポリ(トリメチレンテレフタレート)ポリマ
ーブレンドは、弾力のある加工しやすい材料で、アイオノマーより安価であり、
かつ事実上感触とスピン速度のいずれの組合せも有する非常に耐久性のあるゴル
フボールを製造することができる。
、IOTEK(登録商標)、及びIMAC(登録商標)コポリマーを包含しうる。このような
アイオノマーは、3〜12個の炭素原子を有する不飽和モノ−又はジ−カルボン
酸及びそれらのエステルからなる群より選択される少なくとも1種で、モノオレ
フィンのポリマーを熱不安定性のイオン性架橋することによって得られる(該ポ
リマーは、1〜50質量%の不飽和モノ−又はジ−カルボン酸及び/又はそれら
のエステルを含む)。さらに詳細には、このような酸含有エチレン共重合アイオ
ノマー成分は、E/X/Yコポリマーであって、式中、Eがエチレンであり、X
が、該ポリマーの0〜50(好ましくは0〜25、最も好ましくは0〜20)質量
%で存在するアクリレート又はメタクリレートのような柔軟性コモノマーであり
、かつ、Yが、該ポリマーの5〜35(好ましくは10〜35、好ましくは少な
くとも約16〜35、最も好ましくは少なくとも約16〜20)質量%で存在す
るアクリル酸又はメタクリル酸であり、この酸部位が、リチウム、ナトリウム、
カリウム、マグネシウム、カルシウム、バリウム、鉛、スズ、亜鉛又はアルミニ
ウムのようなカチオン、又はそのようなカチオンの組合せによって、1〜90%
(好ましくは少なくとも40%、最も好ましくは少なくとも60%)中和されてア
イオノマーを形成するコポリマーを含む。特定の酸含有エチレンコポリマーとし
ては、エチレン/アクリル酸、エチレン/メタクリル酸、エチレン/アクリル酸
/n−ブチルアクリレート、エチレン/メタクリル酸/n−ブチルアクリレート
、エチレン/メタクリル酸/イソ−ブチルアクリレート、エチレン/アクリル酸
/イソ−ブチルアクリレート、エチレン/メタクリル酸/n−ブチルメタクリレ
ート、エチレン/アクリル酸/メチルメタクリレート、エチレン/アクリル酸/
メチルアクリレート、エチレン/メタクリル酸/メチルアクリレート、エチレン
/メタクリル酸/メチルメタクリレート、及びエチレン/アクリル酸/n−ブチ
ルメタクリレートコポリマーが挙げられる。好ましい酸含有エチレンコポリマー
としては、エチレン/メタクリル酸、エチレン/アクリル酸、エチレン/メタク
リル酸/n−ブチルアクリレート、エチレン/アクリル酸/n−ブチルアクリレ
ート、エチレン/メタクリル酸/メチルアクリレート及びエチレン/アクリル酸
/メチルアクリレートコポリマーが挙げられる。最も好ましい酸含有エチレンコ
ポリマーは、エチレン/メタクリル酸、エチレン/アクリル酸、エチレン/(メ
タ)アクリル酸/n−ブチルアクリレート、エチレン/(メタ)アクリル酸/エチ
ルアクリレート、及びエチレン/(メタ)アクリル酸/メチルアクリレートコポリ
マーである。
ているように技術的に周知である。 上述したように、カバー及び/又は中間層を形成する、すなわちPTTと併用
するのに好適な他の材料は、アイオノマー、ポリウレタン、エポキシ樹脂、ポリ
スチレン、アクリル、ポリエチレン、ポリカーボネート及びポリエステルを包含
する。例えば、カバー及び/又は中間層は、PTTと、普通に製造された熱可塑
性又は熱硬化性ウレタン/ポリウレタン、ウレタンアイオノマー及びウレタンエ
ポキシ樹脂及びそれらのブレンドとのブレンドから製造できる。
ン)ではポリエーテルオリゴマー、ブロックコポリ(エステル−ウレタン)ではポ
リエステルオリゴマー、又はブロックコポリ(ブタジエン−ウレタン)ではポリブ
タジエン若しくは水素化ポリブタジエンオリゴマーのどれかである低軟化点ブロ
ックと交互にポリウレタンオリゴマー(高軟化点の物質)のブロックを含むコポリ
ウレタンのブロックコポリマーがある。ポリエーテルオリゴマーは、典型的には
、ポリテトラメチレンエーテルグリコールのようなポリエーテルマクログリコー
ルである。ポリブタジエンオリゴマーは、ジヒドロキシ末端ポリブタジエンオリ
ゴマーであり、任意に部分的又は全体的に水素化されうる。ポリウレタンブロッ
クは、通常、4,4'−ジフェニルメタンジイソシアネート、トルエンジイソシア
ネート(2,4−及び2,6−アイオノマーのいずれかの組合せ)又はパラ−フェニ
レンジイソシアネートから成り、すべての鎖が脂肪族ジオール、典型的には1,
4−ブタンジオールで伸長されている。好適な商業的に入手可能な熱可塑性ポリ
ウレタンの例としては、B.F. Goodrich社から入手可能なESTANE(登録商標)58133
、58134、58144及び58311を含むESTANE(登録商標)シリーズ;Dow Chemicalから
のPELLETHANE(登録商標)2102-90A及び2103-70Aを含むPELLETHANE(登録商標)シリ
ーズ;BASF(登録商標)からのELASTOLAN(登録商標);BayerからのDESMOPAN(登録
商標)及びTEXIN(登録商標);及びMorton InternationalからのQ-THANE(登録商標
)が挙げられる。
樹脂の構造の一般表示を以下に示す。
、Shellから入手可能な「Epon」樹脂及びDowからの「Novalac」樹脂がある。
レンとしては、無水マレイン酸、カルボン酸及びヒドロキシル基のような官能基
を含有するエチレンのホモ及びコポリマーが挙げられる。例えば、これら官能基
は、グラフト化の場合としてDuPont(Canada)によって商標名「FUSABOND」で市販
されているもののような無水マレイン酸の化学グラフト化によって、又はDuPont
によって商標名「NUCREL」で市販されているメタクリル酸のような不飽和カルボ
ン酸コモノマーとのエチレンモノマーの重合化によって導入される。
テルの構造の一般表示を以下に示す。
);かつ n>50
エステルポリマーの製造で一般的に使用される。好適な商業的に入手可能な例と
しては、Eastman Chemicalsから商標名「EASTPAK」PETポリエステル及び「EASTA
R」PETGで市販されている材料、及びDuPontからの「DACRON」及び「TERGLENE」
が挙げられる。
ポリマー又はポリマーの系統の例としては以下のものが挙げられる:ポリ(エチ
ルエチレン)、ポリ(ヘプチルエチレン)、ポリ(ヘキシルデシルエチレン)、ポリ(
イソペンチルエチレン)、ポリ(1,1−ジメチルトリメチレン)、ポリ(1,1,2
−トリメチルトリメチレン)、脂肪族ポリケトン(Shellによって商標名「CARILON
」で市販されているエチレン−一酸化炭素−プロピレンのような)、ポリ(ブチル
アクリレート)、ポリ(4−シアノブチルアクリレート)、ポリ(2−エチルブチル
アクリレート)、ポリ(ヘプチルアクリレート)、ポリ(2−メチルブチルアクリレ
ート)、ポリ(3−メチルブチルアクリレート)、ポリ(オクタデシルメタクリレー
ト)、ポリ(ブトキシエチレン)、ポリ(メトキシエチレン)、ポリ(ペンチルオキシ
エチレン)、ポリ(1,1−ジクロロエチレン)、ポリ(シクロペンチルアセトキシ
エチレン)、ポリ(4−ドデシルスチレン)、ポリ(4−テトラデシルスチレン)、
ポリ(オキシエチルエチレン)、ポリ(オキシテトラメチレン)、ポリ(オキトリメ
チレン)、ポリ(オキシカルボニルペンタメチレン)、ポリ(オキシカルボニル−3
−メチルペンタメチレン)、ポリ(オキシカルボニル−1,5−ジメチルペンタメ
チレン)、ポリ(シラン)、ポリ(シラザン)、ポリ(フランテトラカルボン酸ジイミ
ド)、及びポリ(フッ化ビニリデン)、並びにそれらが属する種類のポリマー。
含んでなるゴルフボールカバー及び/又は中間層に関する。例えば、このような
非アイオノマー熱可塑性ポリマーとしては以下のものが挙げられる:DuPontから
入手可能なHYTREL(登録商標)のようなポリ(エーテル−エステル)コポリマーのブ
ロックコポリマー、Shell Chemicalから入手可能なKRATON D(登録商標)グレード
のような部分的又は全体的に水素化されたスチレン−ブタジエン−スチレンブロ
ックコポリマー、Shell ChemicalからのKRATON G(登録商標)シリーズのようなス
チレン−(エチレン−プロピレン)−スチレン又はスチレン−(エチレン−ブチレ
ン)−スチレンブロックコポリマー、KuraryからのSepton HG-250、Shell Chemic
alから入手可能なKRATON FD(登録商標)又はKRATON FG(登録商標)シリーズのよう
な無水マレイン酸若しくはスルホングラフト若しくはヒドロキシル官能性を有す
るKRATON(登録商標)タイプコポリマーのどれか、Quantumから入手可能なエチレ
ン−メチルアクリレート又はエチレン−ブチルアクリレートシリーズのようなオ
レフィン性コポリマー、Dowから入手可能なAFFINITY(登録商標)又はENGAGE(登録
商標)シリーズのようなメタロセン触媒によって製造されるエチレン−オクテン
コポリマー、Exxonから入手可能なEXACT(登録商標)シリーズのようなメタロセン
触媒によって製造されるエチレン−αオレフィンコポリマー及びターポリマー、
ポリ(ウレタン−エステル)のブロックコポリマー若しくはポリ(ウレタン−エー
テル)のブロックコポリマー若しくはポリ(ウレタン−カプロラクトン)のブロッ
クコポリマー、Union Carbideから入手可能なCARBOWAXのようなポリエチレング
リコール、ポリカプロラクトン、ポリカプロラクタム、Eastmanから入手可能なE
KTAR(登録商標)のようなポリエステル、エチレン−プロピレン−(ジエンモノマ
ー)ターポリマー及びそれらのスルホン酸若しくはカルボン酸誘導体、及びMonsa
ntoからのSANTOPRENE(登録商標)。
のように、融和剤を添加して或いは添加せずに、また分子量、立体規則性、ブロ
ック度等を変えるように、ブレンド成分の分子構築を変化させて調製できる。 ポリマーのブレンドは、通常の装置で通常の様式で達成される。固体、ペレッ
ト状のポリマー又は樹脂を混合し、それから射出成形機の加熱バレルに供給する
のに用いられるホッパーに該混合物を入れることによって、良い結果が得られた
。さらなる混合は、加熱バレル中のスクリューによって達成される。射出成形機
を用いて、コア周囲に圧縮成形するためのプレフォームハーフシェルを作製する
か、又は引込−ピン型によってコア周囲に流動性カバー原料を成形する。このよ
うな機械は従来のものである。
分としては、白色顔料、蛍光増白剤、加工助剤及びTINUVINTM213及びTINUVINTM3
28のようなU.V.安定剤が挙げられる。また、例えば、TINUVINTM770及びTINUVINT M 765のような光安定剤も使用できる。TINUVINTM製品は、Ciba-Geigyから入手で
きる。染料、及び蛍光顔料も、本発明に従って生成されたポリマーで製造される
ゴルフボールカバーに使用できる。このような添加成分は、その所期の目的を達
成するであろういずれの量でも使用できる。しかし、慣習的な量は、約0.05%〜
約1.5%、さらに好ましくは約0.5%〜約1.0%の範囲である。 他の慣習的な成分、例えば、フィラーは当業者に周知であり、本発明のカバー
及び中間層ブレンド中に、それらの目的を果たす有効量で含んでよい。
とができる。このようなフィラーの選択は、さらに詳しく後述するように、所望
のゴルフボールのタイプ(すなわち、ワンピース、ツーピース多層又は糸巻き)に
よって決まる。一般に、フィラーは約2g/cc、好ましくは4g/cc以上の密度を有
する無機であり、また該ポリマー成分の総質量に基づいて5〜65質量パーセン
トの量で存在する。有用なフィラーの例としては、タングステン及びチタンのよ
うな金属;黄銅及び青銅のような合金;酸化亜鉛及び酸化カルシウムのような金
属酸化物;硫酸バリウム、亜鉛シリケート及びタングステンカーバイドのような
金属塩;及び他のそれらに対応する周知の塩及び酸;が挙げられる。
用のコアを形成することができる。通常のコア組成物は、エラストマーとしてポ
リブタジエンを含み、かつ100部のポリブタジエンに基づいた部(pph)で、2
0〜50pphの、亜鉛ジアクリレート、亜鉛ジメタクリレート、又は亜鉛モノメ
タクリレート、好ましくは亜鉛ジアクリレートのような金属塩アクリレート誘導
体と、約75pphまでのPTTを含む。好ましくは、PTTは、約1〜約50pph
の量で存在する。さらに好ましくは、PTTは、約5〜約40pphの量で存在す
る。最も好ましくは、PTTは、約5〜約25pphの量で存在する。本発明のコ
ア組成物は、発泡され或いは発泡されなくてよい。
アの密度及び/又は比重を調整することができる。本発明のゴルフボールコアに
有用なフィラーとしては、例えば、酸化亜鉛、酸化カルシウム、硫酸バリウム、
及び再生材(20メッシュ粒径に粉砕された再生コア成形マトリックスである)が
挙げられる。使用するフィラーの量及びタイプは、全米ゴルフボール協会(US
GA)によってゴルフボールの最大質量が1.620オンス(45.92gm)と決められてい
るので、組成物中の他成分の量及び質量によって決まる。適切なフィラーは、反
応性フィラーを含め、当業者には知られており、一般に約2.0〜5.6の範囲の比重
を有する。
酸化防止剤は、エラストマーの分解を防止する化合物である。本発明に有用な酸
化防止剤としては、限定するものではないが、キノリン系酸化防止剤、アミン系
酸化防止剤、及びフェノール系酸化防止剤がある。 本発明では、促進剤、例えばテトラメチルチウラム、加工助剤、加工油、可塑
剤、染料及び顔料、並びに当業者に周知の他の添加剤のような他の成分も、それ
らが通常使用される目的を達成するのに十分な量で使用することができる。
PTTを含む混合物を生成することによって製造することができる。コア組成物
の調製では、1セットの所定条件、すなわち混合の時間及び温度が合った時に、
出発成分の量及び相対比率によって決まる量のフリーラジカルイニシエータを添
加する。これらすべては、当業者にはよく理解されるだろう。特に、成分を混合
するにつれて、反応物質の剪断によって混合物の温度が上昇する。ペルオキシド
フリーラジカルイニシエータは、成形プロセスにおける架橋目的のために混合中
にブレンドされる。
preps)」)にハンドプレップし又は押し出す。そして、その練りプレップを高温
でコア中に圧縮成形する。これらコアを用いて、中間層及び/又はカバー材料で
コアを包んで完成ゴルフボールを製造することができる。
中心若しくはコア、カバー、又は中間層の周囲にポリ(トリメチレンテレフタレ
ート)組成物の層を射出成形又は圧縮成形することによって、本発明のゴルフボ
ール中に製造されうる。ポリ(トリメチレンテレフタレート)組成物を含むコアを
、直接射出成形又は圧縮成形で形成してもよい。層又はコアを射出成形する場合
、物理的又は化学的発泡剤を含めて発泡構造を形成することができる。発泡ポリ
(トリメチレンテレフタレート)組成物の形成に有用な発泡剤としては、限定する
ものではないが、アゾビスホルムアミド;アゾビスイソブチロニトリル;ジアゾ
アミノベンゼン;N,N−ジメチル−N,N−ジニトロソテレフタルアミド;N,
N−ジニトロソペンタメチレンテトラミン;ベンゼンスルホニル−ヒドラジド;
ベンゼン−1,3−ジスルホニルヒドラジド;ジフェニルスルホン−3−3、ジ
スルホニルヒドラジド;4,4'−オキシビスベンゼンスルホニルヒドラジド;p
−トルエンスルホニルセミカルビジド;バリウムアゾジカルボキシレート;ブチ
ルアミンニトリル;ニトロ尿素;トリヒドラジノトリアジン;フェニル−メチル
−ウランタン(uranthan);p−スルホンヒドラジド;ペルオキシドのような有機
発泡剤、及び炭酸水素アンモニウム及び炭酸水素ナトリウムのような無機発泡剤
が挙げられる。空気、窒素、二酸化炭素等のような気体も、射出成形プロセスの
際にブレンドに射出することができる。
テレフタレート)組成物を有する微小球をブレンドすることによって、発泡ポリ(
トリメチレンテレフタレート)組成物を生成することができる。ポリマー、セラ
ミック、金属、及びガラス微小球が本発明で有用であり、固体又は中空でよく、
また充填され或いは充填されなくてよい。直径約1000ミクロメーターまでの微小
球が、本発明のポリ(トリメチレンテレフタレート)組成物に有用である。
本方法は、通常の手段でゴルフボールコアを形成する工程と、引き続く、ポリ(
トリメチレンテレフタレート)組成物を含むカバー原材料のプレフォームハーフ
シェルをコア周囲に圧縮成形するか、又はポリ(トリメチレンテレフタレート)組
成物を含むカバー原材料をコア周囲に射出成形するかによってコアの周りにカバ
ーを形成する工程とを含む。任意に、ポリ(トリメチレンテレフタレート)は、非
ポリアミド第2ポリマー成分とブレンドされ、かつこの非ポリアミド第2成分は
、ポリウレタン、エポキシ樹脂、ポリスチレン、アクリル、ポリエチレン、ポリ
エステル、ポリカーボネート又は酸コポリマー若しくはそのアイオノマー誘導体
又はそれらのブレンドである。また、本発明のポリマー組成物は、発泡され又は
発泡されなくてよい。
と、このコア層の周りに少なくとも1の中間層を形成する工程と、この少なくと
も1の中間層の上にカバー層を形成する工程とを含む方法を提供する。ここで、
それら層の少なくとも1の層は、ポリ(トリメチレンテレフタレート)組成物であ
って、このPTTが単独で或いは他のポリマーとブレンドされている組成物を含
む。任意に、コア、中間及び/又はカバー層のポリ(トリメチレンテレフタレー
ト)は、1以上の通常のアイオノマー及び/又は非アイオノマー熱可塑性ポリマ
ーとブレンドされうる。さらに、本発明のポリマー組成物は、発泡され又は発泡
されなくてよい。好ましくは、非アイオノマー熱可塑性エラストマーポリマーは
、コポリ(エステル−エステル)のブロックコポリマー、コポリ(エステル−エー
テル)のブロックコポリマー、コポリ(ウレタン−エステル)のブロックコポリマ
ー、コポリ(ウレタン−エーテル)のブロックコポリマー、不飽和ゴムを含むブロ
ックポリスチレン熱可塑性エラストマー、官能化された実質的に飽和ゴムを含む
ブロックポリスチレン熱可塑性エラストマー、ポリプロピレン及びエチレン−プ
ロピレン−ジエンモノマーターポリマー若しくはエチレン−プロピレンコポリマ
ーゴムを含む熱可塑性かつエラストマーブレンドであって、そのゴムが動的に加
硫化されているブレンド、ポリ(エチレンテレフタレート)、ポリ(ブチレンテレ
フタレート)、ポリ(ビニルアルコール)、ポリ(ビニルアセテート)、ポリ(シラン
)、ポリ(フッ化ビニリデン)、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレンコポリ
マー、オレフィン性ポリマー、機能性コモノマーを含むそれらのコポリマー、及
びそれらの混合物からなる群より選択される。
ゴルフボール、コア周囲にカバーを有するツーピースボール、及び液体、半固体
又は固体コアが弾性合成材で取り巻かれている糸巻きゴルフボールは、すべて本
発明の範囲内である。いずれのタイプのゴルフボールコアも本発明のゴルフボー
ルに使用できる。しかし、好ましいコアは、いくらかの量のシス−ポリブタジエ
ンを含んでいる。
、又はコア周囲にカバー原料を射出成形するかによって固体又は糸巻きコア周囲
に形成される。ハーフシェルは、通常の様式でカバー原料を通常のハーフシェル
型中に射出成形して製造される。好ましい方法は、プレフォームハーフシェルの
圧縮成形である。
℃(300゜F〜520゜F)で短時間射出成形することによって、原材料のハーフシ
ェルが形成される。そして、そのプレフォームハーフシェルをコアの周りに配置
し、そのアセンブリを圧縮成形機に導入する。圧縮成形機は、上下の型プレート
を有する水圧プレスである。米国特許第4,580,309号で教示されているように、
このような型プレートはハーフ型を支持し、各ハーフ型は、対抗する型プレート
のもう一方のハーフ型と整合されている。そのハーフシェルがコアの周りに圧縮
成形されると、本発明のカバーを有するゴルフボールが形成されることがわかっ
た。そして、形作られたボールを型内で冷却し、最後に、カバーが変形せずに取
り扱うのに十分な硬さになったときに取り出す。
する射出成形法だけを用いてゴルフボールをカバーすることができる。数本の引
込ピンを用いて、公知のやり方で、コアアセンブリを適所に保持させる。このよ
うな射出成形機は、技術的に周知である。溶融カバー材料をコア周囲のキャビテ
ィ中に注入する。カバー材料が冷えて硬化するにつれて、ピンが収縮し、形作ら
れたボールが型から放出される。そして、ボールに、バフ仕上げ、塗装及びスタ
ンピングのような通常の仕上げ操作を施す。
Aによる「ゴルフの規則」には、競技用ゴルフボールの大きさは、直径が4.267c
m(1.680インチ)未満でなければならないと決められているが、レジャーのゴルフ
プレイではいずれの大きさのゴルフボールも使用できる。ゴルフボールの好まし
い直径は、約4.267〜4.572cm(1.680〜1.800インチ)である。さらに好ましい直径
は、約4.267〜4.470cm(1.680〜1.760インチ)である。約4.267〜4.420cm(1.680〜
1.740インチ)の直径が最も好ましいが、4.267〜約4.953cm(1.680〜約1.95インチ
)の範囲ぐらいの直径が使用できる。6.985(2.75インチ)大までの約4.470cm(1.76
0インチ)以上の直径を有するオーバーサイズのゴルフボールも、本発明の範囲内
である。
に明白に取込まれている。特許請求の範囲は、本明細書で例示目的で選択された
本発明の好ましい実施形態についての、本発明の精神及び範囲を逸脱しないすべ
ての変更及び変形を包含するものと理解すべきである。
Claims (35)
- 【請求項1】 少なくとも1の層を有するゴルフボールであって、前記層が
、ポリ(トリメチレンテレフタレート)組成物を含んでなり、前記ポリ(トリメチ
レンテレフタレート)組成物が、実質的に非ポリアミドポリマーがないことを特
徴とするゴルフボール。 - 【請求項2】 カバーを含み、前記少なくとも1の層が、前記カバーの少な
くとも一部分を形成することを特徴とする請求項1に記載のゴルフボール。 - 【請求項3】 前記少なくとも1の前記層が、発泡構造を有することを特徴
とする請求項2に記載のゴルフボール。 - 【請求項4】 前記ポリ(トリメチレンテレフタレート)組成物が、100質
量パーセントのポリ(トリメチレンテレフタレート)を含むことを特徴とする請求
項1に記載のゴルフボール。 - 【請求項5】 前記ポリ(トリメチレンテレフタレート)組成物が、約1〜約
99質量パーセントのポリ(トリメチレンテレフタレート)と、約99〜約1質量
パーセントの非ポリアミド第2ポリマー成分とを含んでなるブレンドであること
を特徴とする請求項1に記載のゴルフボール。 - 【請求項6】 前記第2ポリマー成分が、ポリウレタン、エポキシ樹脂、ポ
リスチレン、アクリル、ポリエチレン、ポリエステル、ポリカーボネート、酸コ
ポリマー及びそのアイオノマー誘導体、及びそれらの混合物からなる群より選択
されることを特徴とする請求項5に記載のゴルフボール。 - 【請求項7】 カバー層と、少なくとも1のコア層と、該カバー層と該コア
層との間の少なくとも1の中間層とを含んでなり、少なくとも1の前記層が、ポ
リ(トリメチレンテレフタレート)組成物で構成されることを特徴とする請求項1
に記載のゴルフボール。 - 【請求項8】 前記少なくとも1の前記層が、発泡構造を有することを特徴
とする請求項7に記載のゴルフボール。 - 【請求項9】 前記ポリ(トリメチレンテレフタレート)組成物が、100質
量パーセントのポリ(トリメチレンテレフタレート)を含むことを特徴とする請求
項7に記載のゴルフボール。 - 【請求項10】 前記ポリ(トリメチレンテレフタレート)組成物が、約1〜
約99質量パーセントのポリ(トリメチレンテレフタレート)と、約99〜約1質
量パーセントの非ポリアミド第2ポリマー成分とを含んでなるブレンドであるこ
とを特徴とする請求項7に記載のゴルフボール。 - 【請求項11】 前記第2ポリマー成分が、ポリウレタン、エポキシ樹脂、
ポリエチレン、ポリスチレン、アクリル、ポリエステル、ポリカーボネート、酸
コポリマー又はそのアイオノマー誘導体、及びそれらの混合物からなる群より選
択されることを特徴とする請求項10に記載のゴルフボール。 - 【請求項12】 コアを含み、前記少なくとも1の層が、該コアの少なくと
も一部分を形成することを特徴とする請求項1に記載のゴルフボール。 - 【請求項13】 前記少なくとも1の前記層が、発泡構造を有することを特
徴とする請求項12に記載のゴルフボール。 - 【請求項14】 前記コアの形成に用いられるポリ(トリメチレンテレフタ
レート)組成物が、さらにエラストマーを含むことを特徴とする請求項12に記
載のゴルフボール。 - 【請求項15】 前記コアの形成に用いられるポリ(トリメチレンテレフタ
レート)組成物が、ポリブタジエンと、ジアクリレートの金属誘導体とを含むこ
とを特徴とする請求項12に記載のゴルフボール。 - 【請求項16】 前記ポリ(トリメチレンテレフタレート)が、前記エラスト
マーの100部に対して約1〜約75質量部の量で存在することを特徴とする請
求項14に記載のゴルフボール。 - 【請求項17】 前記ポリ(トリメチレンテレフタレート)が、前記エラスト
マーの100部に対して約5〜約40質量部の量で存在することを特徴とする請
求項14に記載のゴルフボール。 - 【請求項18】 さらに、カバーを含んでなる請求項12に記載のゴルフボ
ール。 - 【請求項19】 前記カバーが、ポリ(トリメチレンテレフタレート)組成物
で構成されることを特徴とする請求項19に記載のゴルフボール。 - 【請求項20】 前記ポリ(トリメチレンテレフタレート)組成物が、100
質量パーセントのポリ(トリメチレンテレフタレート)を含むことを特徴とする請
求項19に記載のゴルフボール。 - 【請求項21】 前記ポリ(トリメチレンテレフタレート)組成物が、約1〜
約99質量パーセントのポリ(トリメチレンテレフタレート)と、約99〜約1質
量パーセントの非ポリアミド第2ポリマー成分とを含んでなるブレンドであるこ
とを特徴とする請求項19に記載のゴルフボール。 - 【請求項22】 少なくとも1の中間層が、前記カバーと前記コアとの間に
配置され、かつ前記少なくとも1の中間層が、ポリ(トリメチレンテレフタレー
ト)組成物で構成されることを特徴とする請求項18に記載のゴルフボール。 - 【請求項23】 前記コアが液体中心であり、前記液体中心が、液体を含有
する外層膜を含んでなり、前記膜が、ポリ(トリメチレンテレフタレート)組成物
で形成されることを特徴とする請求項22に記載のゴルフボール。 - 【請求項24】 前記ゴルフボールが、前記コアと、該コア周囲のカバーと
の間に配置される弾性糸の層を含む糸巻きボールであって、前記弾性糸が、ポリ
(トリメチレンテレフタレート)組成物を含むことを特徴とする請求項22に記載
のゴルフボール。 - 【請求項25】 前記コアが液体中心であり、前記液体中心が、液体を含有
する外層膜を含んでなり、前記膜が、ポリ(トリメチレンテレフタレート)組成物
で形成されることを特徴とする請求項24に記載のゴルフボール。 - 【請求項26】 前記ポリ(トリメチレンテレフタレート)組成物が、100
質量パーセントのポリ(トリメチレンテレフタレート)を含むことを特徴とする請
求項24に記載のゴルフボール。 - 【請求項27】 前記ポリ(トリメチレンテレフタレート)組成物が、約1〜
約99質量パーセントのポリ(トリメチレンテレフタレート)と、約99〜約1質
量パーセントの非ポリアミド第2ポリマー成分とを含んでなるブレンドであるこ
とを特徴とする請求項24に記載のゴルフボール。 - 【請求項28】 カバーとコアを含んでなるゴルフボールであって、前記カ
バーが、ポリ(トリメチレンテレフタレート)組成物を含み、このポリ(トリメチ
レンテレフタレート)組成物が、実質的に非ポリアミドポリマーがないことを特
徴とするゴルフボール。 - 【請求項29】 カバー層と、コア層と、該カバー層と該コア層との間に挿
入される少なくとも1の中間層とを含んでなるゴルフボールであって、前記層の
少なくとも1の層が、ポリ(トリメチレンテレフタレート)組成物を含み、かつ、
この(トリメチレンテレフタレート)組成物が、実質的に非ポリアミドポリマーが
ないことを特徴とするゴルフボール。 - 【請求項30】 ゴルフボールの製造方法であって、以下の工程: ゴルフボールコア層を形成する工程;及び 前記コア層の上にカバー層を成形して、ゴルフボールを形成する工程; を含んでなり、 前記層の少なくとも1の層が、ポリ(トリメチレンテレフタレート)組成物で構
成され、かつ、この(トリメチレンテレフタレート)組成物が、実質的に非ポリア
ミドポリマーがないことを特徴とする方法。 - 【請求項31】 前記層の前記少なくとも1の層が、発泡構造を有すること
を特徴とする請求項30に記載の方法。 - 【請求項32】 前記ポリ(トリメチレンテレフタレート)組成物が、100
質量パーセントのポリ(トリメチレンテレフタレート)を含むことを特徴とする請
求項30に記載の方法。 - 【請求項33】 前記ポリ(トリメチレンテレフタレート)組成物が、約1〜
約99質量パーセントのポリ(トリメチレンテレフタレート)と、約99〜約1質
量パーセントの非ポリアミド第2ポリマー成分とを含んでなるブレンドであるこ
とを特徴とする請求項30に記載の方法。 - 【請求項34】 前記第2ポリマー成分が、ポリウレタン、エポキシ樹脂、
ポリエチレン、ポリスチレン、アクリル、ポリエステル、ポリカーボネート、酸
コポリマー又はそのアイオノマー誘導体、及びそれらの混合物からなる群より選
択されることを特徴とする請求項35に記載の方法。 - 【請求項35】 さらに、少なくとも1の中間層を、前記コア層の周りに加
える工程を含み、前記層の少なくとも1の層が、ポリ(トリメチレンテレフタレ
ート)組成物で構成されることを特徴とする請求項30に記載の方法。
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