JP2002510990A - ゴルフボール用の新規な2重コア - Google Patents

ゴルフボール用の新規な2重コア

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、2重コア構成要素、内側カバー層(14)、および外側カバー層(16)を備えるゴルフボール(5)を目標とする。2重コア(10)は、熱硬化材料、熱可塑性材料、またはそれらの組み合わせから形成される、内部球状中心構成要素を備える。2重コア(10)はまた、熱硬化材料、熱可塑性材料、またはそれらの組み合わせから形成された中心構成要素の周囲に配置されたコア層を備える。内側カバー層(14)は、高酸性アイオノマーまたはアイオノマーブレンドからなる。外側カバー層(16)は、軟質の、極めて低い弾性率のアイオノマーまたはアイオノマーブレンド、もしくは、ポリウレタン、ポリエステル、またはポリエステルアミドのような非アイオノマー熱可塑性エラストマーからなる。本発明のゴルフボール(5)は、2重コア(10)を包囲する外側コア層を更に備え得る。結果として生じる本発明の多層型ゴルフボール(5)は、公知の多層ゴルフボールと比較した場合に、プレイ可能性または耐久性を犠牲にすることなく、向上した距離を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】 ゴルフボール用の新規な2重コア 関連出願に対する相互参照 本願は、1997年9月10日に出願された米国特許出願第08/926,872号の部分継続 出願であり、これは、1996年4月10日に出願された米国特許出願第08/631,613号 の分割出願であり、これが今度は1996年1月25日に出願された米国特許出願第08 /591,046号および1995年10月13日に出願された米国特許出願第08/542,793号の部 分継続出願であり、今度は後者が、1993年6月1日に出願された米国特許出願第08 /070,510号の部分継続出願である。本出願はまた、1997年6月6日に出願された米 国特許出願第08/870,585号の部分継続出願であり、これは、1995年11月9日に出 願された米国特許出願第08/556,237号の継続出願であり、これは、1995年10月13 日に出願された米国特許出願第08/542,793号の部分継続出願であり、これは、19 93年6月1日に出願された米国特許連続出願第08/070,510号の部分継続出願である 。この出願はまた、1997年3月28日に出願された米国仮特許出願第60/042,439号 に基づく優先権を主張する。 発明の分野 本発明はゴルフボールに関するものであり、より特定すると、比較的硬度のあ る内側層および比較的柔軟な外側層と、固有の2重コア構造とを備える多層カバ ーを有する、改良型ゴルフボールに関連する。改良型多層型ゴルフボールは、単 一層カバーゴルフボールに勝る、より長い距離と向上した耐久性特性とを備え、 同時に、先行技術の柔軟なバラタおよびバラタ状カバーと一般に関連する、向上 した「感触」およびスピン特性を提供する。 発明の背景 伝統的ゴルフボールカバーは、エラストマー材料またはプラスティック材料を 用いたバラタまたはバラタの混合物から構成される。伝統的バラタカバーは、比 較的柔軟で可撓性がある。衝撃の瞬間に、柔軟バラタカバーは、ハイスピンを生 むクラブの表面を圧縮させる。結果的に、柔軟かつ可撓性のあるバラタカバーは 、ドローまたはフェード、もしくは、ボールをグリーンに「食付かせる」すなわ ちグリーンと接触した瞬間に突然停止させるバックスピンを生じるために、飛行 中のボールを制御するようにスピンを付与する能力を経験あるゴルファーに提供 する。さらに、柔軟バラタカバーは、ハンディキャップの少ないプレーヤーに対 して柔軟な「感触」を生じる。かかるプレイ可能性特性(作動性、感触など)は 、スイング速度の遅いショートアイアンでのプレイで特に重要であり、比較的熟 練したプレイヤーによって著しく有利に利用される。 バラタのあらゆる恩恵にもかかわらず、バラタ被覆のゴルフボールは、打撃失 敗の場合に簡単に切断および/または損傷される。それゆえ、バラタまたはバラ タ含有カバー組成物で製造されたゴルフボールは、比較的短い寿命を有する。 この消極的特性の結果として、バラタおよびその合成代用品、トランスポリブ タジエンおよびトランスポリイソプレンは、アイオノマー樹脂を含む新規なカバ ー材料により、カバー材料の選択肢として、必然的に取って代わられてきた。 アイオノマー樹脂は、鎖間イオン結合を包含するポリマーである。それらの耐 性、耐久性、および飛行特性の結果として、伝統的なバラタ(トランスポリイソ プレン、天然または合成)ゴムに優るゴルフボールカバーの構造として、商標 される多様なアイオノマー樹脂が材料の選択肢となっている(米国特許第4,911, 451号参照)。上述のように、より柔軟なバラタカバーは、向上したプレイ可能 性特性を示すが、反復プレイに必要とされる耐久性(耐切断性および耐磨耗性、 耐疲労性など)特性を欠いている。 アイオノマー樹脂は一般に、エチレンのようなオレフィン、および、アクリル 酸、メタクリル酸、またはマレイン酸のような不飽和カルボン酸の金属塩のイオ ン性コポリマーである。ナトリウムまたは亜鉛のような金属イオンは、バラタに 優るゴルフボールカバー構造についての向上した特性、すなわち、耐久性などを 呈する熱可塑性エラストマーを結果として生じるコポリマーに属する酸基のいく らかの部分を中和するために使用される。しかしながら、強化された耐久性をも って得られるいくつかの利点は、プレイ可能性をもって生じた低下によって、あ る程度まで相殺されていた。この理由は、アイオノマー樹脂は極めて耐久性に富 むが、同樹脂は、ゴルフボールカバー構造について利用された場合は、極めて硬 くなる傾向があり、したがって、飛行中のボールを制御するのに必要なスピンを 付与するのに必要なある程度の柔軟さを欠いているためである。アイオノマー樹 脂カバーはバラタよりも硬いので、衝撃と同じにクラブの面を同程度に圧縮せず 、それにより、少ないスピンしか生じない。これに加えて、より硬く、より耐久 性に富んだアイオノマー樹脂は、より柔軟なバラタ関連のカバーと関与する「感 触」特性を欠いている。 その結果として、金属カチオンのタイプと量、分子量、ベース樹脂の組成(す なわち、エチレンならびにメタクリル酸および/またはアクリル酸基の相対含有 量)、補強剤のような添加物材料などに従って変化する広範な特性を備えた、Du PontおよびExxon両方から入手可能なアイオノマーの、50を超える商業用等級が 現在存在するが、「ヘア(hare)」アイオノマー樹脂により生じる改良された耐 衝撃性および運搬距離特性のみならず、より熟練したゴルファーによりまだ所望 される、「柔軟」バラタカバー特性と先に関連付けられたプレイ可能性(すなわ ち、「スピン」、「感触」など)特性をも呈示するゴルフボールカバー組成物を 開発するために、多大な研究が続いている。 その結果、多数の2ピース(成形されたカバーを備えた中実の弾性中心または コア)ゴルフボール、および3ピース(液状中心または中実中心、中心付近のエ ラストマー巻きつけ物、および成形されたカバー)ゴルフボールは、上記必要を 処理するために作られている。これらボールのコア、カバーなどを構成するため に利用される異なるタイプの材料は、ボールの全体的特性を劇的に変える。これ に加えて、1種またはそれを越えるアイオノマー樹脂を含有する多層カバーはま た、所望される全体的な距離、プレイ可能性、および耐久性特性を有するゴルフ ボールを製造しようとする試みで構成されている。 これは、本発明の譲受人であるSpalding& Evenflo Companies,Inc.により、 米国特許第4,431,193号で取り扱われており、同特許では、多層型ゴルフボール は、まず、球状コア上に第1カバー層を成形し、次いで、第2層を追加すること により製造される。第1層は、硬度のある高い曲げ係数(modulus)の樹脂状材 する、ナトリウムイオン系(base)の低酸性(15重量%より低いかそれに等しい メタクリル酸)アイオノマー樹脂である。比較的柔軟な低曲げ係数の樹脂状材料 psiの曲げ係数を有する、亜鉛イオン系の低酸性(10重量%のメタクリル酸)ア イオノマー樹脂である。 '193号特許は、第1層を構成する硬度のある高い曲げ係数の樹脂は、コアの反 発係数に優る反発係数の増加を供与する点を教示している。反発係数の増大は、 米国ゴルフ協会(U.S.G.A.)規則により規定されたとおりに、1秒あたりに255 フィートの最大初速度制限を達成するまたはそれに近づけるボールを提供する。 比較的柔軟かつ低い曲げ係数の外側層は、バラタ被覆型ゴルフボールの有利な「 感触」特性およびプレイ特性を提供する。 耐久性のある高スピンアイオノマーゴルフボールを製造しようとの多様な試み において、ゴルフ産業は硬質アイオノマー樹脂を多数のより柔軟なアイオノマー 樹脂と混合した。米国特許第4,884,814号および第5,120,791号は、硬質アイオノ マー樹脂と軟質アイオノマー樹脂とのブレンドを含有するカバー組成物に関して いる。硬質コポリマーは、オレフィンおよび不飽和カルボン酸から作られるのが 典型的である。軟質コポリマーは、オレフィン、不飽和カルボン酸、およびアク リレートエステルから作られるのが一般的である。硬質アイオノマーおよび軟質 アイオノマーの混合物から作成されたゴルフボールカバーは、硬質アイオノマー のみから作られたカバーよりも容易に擦り傷ができる傾向があることが、解って いる。硬質アイオノマーと軟質アイオノマー混合物から作られたゴルフボールカ バーの柔軟性と耐久性の組み合わせよりも良好な柔軟性と耐久性の組み合わせを 有するゴルフボールを開発することは、有用である。 大半のプロゴルファーと上級アマチュアゴルファーは、ドライバで打撃された 場合の距離と、アイアンのフルショットの際の制御および停止能力と、短い「接 触と感触」のショットの際の高スピンとを供与するゴルフボールを所望する。多 くの従来型2ピースおよび糸巻き型性能ゴルフボールは、フルショットの際に望 ましくない高スピン率を呈する。フルショットの際の過剰なスピンは、より短い 接触ショットについて望まれるより一層のスピンを達成するために払われた犠牲 である。接触ショットについて過剰スピンを発生することなく、またはフルショ ットについて高スピンを有するゴルフボールを提供することは有用である。 本発明の上記および他の目的および特徴は、本発明の以下の要旨および説明、 図面、および特許請求の範囲から明らかとなる。 発明の要旨 一局面において、本発明は、中心構成要素と、中心構成要素の周囲に配置され たコア層とを備える2重コアを含むゴルフボールを提供する。ゴルフボールは、 内側カバー層上に成形された内側カバー層を更に備える。内側カバー層は、少な くとも16重量%のアルファ,ベータ−不飽和カルボン酸を含む高酸性アイオノマ ーから形成される。外側カバー層は、低い曲げ係数のアイオノマー樹脂および非 アイオノマーの熱可塑性エラストマーのような、比較的柔軟なポリマー材料から 形成される。 別の局面では、本発明は、内部球状中心構成要素と、球状中心構成要素の周囲 に配置されたコア層とを含む2重コア構成要素を備える多層ゴルフボールを提供 する。ゴルフボールは、2重コアのコア層上に成形された内側カバー層と、内側 カバー層上に成形された外側カバー層とを、更に備える。内側カバー層および外 側カバー層は、特定の特性を有する。内側カバー層は、少なくとも16重量%のア ルファ,ベータ−不飽和カルボン酸を含むアイオノマー樹脂を備え、かつ、約15 ,000psiから約70,000psiまでの弾性率(modulus)を有する。外側カバー層は、 特定コポリマーと特定不飽和モノカルボン酸とのナトリウム塩または亜鉛塩、お よび、あるターポリマー、アクリル酸、および、アクリレートエステル類の特定 の不飽和モノマーのナトリウム塩または亜鉛塩のブレンドを含む。外側カバー層 は、約1,000psiから約30,000psiの弾性率を有する。 別の実施態様においては、本発明は、球状2重コア、2重コア上に成形された 内側カバー層、および内側カバー層上に成形された外側カバー層を備えた多層ゴ ルフボールを提供する。内側カバー層は、17%から25%のアルファ,ベータ−不 飽和カルボン酸を含むアイオノマー樹脂を備え、かつ、約15,000psiから約70,00 0psiの弾性率を有する。外側カバー層は、ポリエステルエラストマー、ポリエス テルウレタン、およびポリエステルアミドから成る群から選択された非アイオノ マー熱可塑材料から成る。外側カバー層は、1,000psiから30,000psiの範囲の弾 性率を有する。 更なる局面では、本発明はまた、2重コア、2重コアの上に成形された内側カ バー層、内側カバー層上に成形された外側カバー層、および、2重コアの周囲に 配置された少なくとも1つの外側コア層を備えるゴルフボールを提供する。内側 カバー層は、少なくとも16%のアルファ,ベータ−不飽和カルボン酸を含む高酸 性アイオノマーを含む。外側カバー層は、低い曲げ係数のアイオノマー樹脂の比 較的柔軟なポリマー材料と、非アイオノマーの熱可塑性エラストマーとを含む。 また別の局面では、本発明は、内部球状中心および中心の周囲に配置されたコ ア層を含む球状2重コアを備える多層ゴルフボールを提供する。ゴルフボールは 、球状2重コア上に成形された内側カバー層、内側カバー層上に成形された外側 カバー層、および、2重コアと内側カバー層との間に配置された少なくとも1つ の内側コア層を更に備える。内側カバー層は、少なくとも16%のアルファ,ベー タ−不飽和カルボン酸を含むアイオノマー樹脂を含み、かつ、15,000psiから70, 000psiの弾性率を有する。外側カバー層は、あるコポリマーのナトリウム塩また は亜鉛塩とターポリマーのナトリウム塩または亜鉛塩との特定のブレンドを含む 。外側カバー層は、1,000psiから30,000psiの弾性率を有する。 更に、本発明は、2重コア構成要素、2重コア上に成形された内側カバー、内 側カバー上に成形された外側コア層、および、2重コアと内側カバー層との間に 配置された少なくとも1つの外側コア層を備える多層ゴルフボールを提供する。 内側カバー層は、17%から25%のアルファ,ベータ−不飽和カルボン酸を含むア イオノマー樹脂を含み、かつ、15,000psi 70,000psiの弾性率を有する。外側カ バー層は、ポリエステルエラストマーの非アイオノマー熱可塑材料、ポリエス テルポリウレタン、およびポリエステルアミドを含む。外側カバーは、1,000psi から3,000psiの範囲の弾性率を有する。 図面の簡単な説明 図1は、コアと、内側層および外側へこみ加工層を備えるカバーとを例示する 、本発明に従った好ましい実施態様のゴルフボールの断面図である。 図2は、コアと、コアを包囲する内側層および複数のへこみを有する外側層か らなるカバーとを有する、図1に描かれた好ましい実施態様のゴルフボールの直 径方向断面図である。 図3は、2重コア構成要素を備える、本発明に従った別の好ましい実施態様の ゴルフボールの断面図である。 図4は、2重コア構成要素を備える、本発明に従ったまた別の好ましい実施態 様のゴルフボールの断面図である。 図5は、2重コア構成要素および外側カバー層を備える、本発明に従った別の 好ましい実施熊様のゴルフボールの断面図である。 図6は、2重コア構成要素および外側コア層を備える、本発明に従ったまた別 の好ましい実施態様のゴルフボールの断面図である。 図7は、本発明に従った好ましい実施態様のゴルフボールを成形するために使 用されるアセンブリの概略図である。 好ましい実施態様の詳細な説明 本発明は、2重コア構成要素および多層カバーを備えるゴルフボールに向けて いる。本発明の新規な多層ゴルフボールは、高酸性(16重量%の酸より高い)ア イオノマーブレンドの、またはより好ましくは、低酸性(16重量%の酸またはそ れより低い)アイオノマーブレンドの第1層または内側層(または皮殻)と、比 較的柔軟な低弾性率アイオノマー、アイオノマーブレンド、または他の非アイオ ノマー熱可塑性エラストマーまたは熱硬化性エラストマーであって、ポリウレタ ンまたはポリエステルエラストマーなどから構成される第2層または外側層(ま たは皮殻)とを含む。本発明の多層ゴルフボールは、標準寸法または拡大寸法の ものであり得る。好ましくは、内側層または内側皮殻は、低酸性アイオノマーの ブレンドを含み、かつ、ショアーD硬度が70またはそれを越え、外側カバー層は ポリウレタンから成り、かつ、ショアーD硬度が約45(すなわち、約65のショア ーC硬度)を有する。 本発明のゴルフボールは、特有の2重コア構造を利用する。コアは、(i)熱硬 化性材料、熱可塑性材料、またはそれらの組み合わせから形成される内部球状中 心構成要素と、(ii)球状中心構成要素の周囲に配置されたコア層であって、熱硬 化性材料、熱可塑性材料、またはそれらの組み合わせから形成されるコア層とを 備え得る。コアは、(iii)コア層の周囲に配置された任意の外側コア層を更に備 え得る。外側コア層は、熱硬化性材料、熱可塑性材料、またはそれらの組み合わ せから形成され得る。 本発明は、本明細書中に記載されたような2重コア構成要素および多層カバー を備えるゴルフボールに主として向けているが、本発明はまた、2重コア構成要 素と、バラタ、多様な熱可塑性材料、鋳造ポリウレタン、または他の公知のカバ ー材料を含む従来型カバーとを有するゴルフボールを含む。 内側カバー層および外側カバー層を有する多層ゴルフボールは、より高いC.O .R.値を提示し、かつ、単一カバー層から作られたボールと比較して、より長い 飛行距離を有することが、解っている。これに加えて、低酸性(すなわち、16重 量%の酸またはそれより低い)アイオノマー樹脂のブレンドから構成される内側 カバー層の使用は、高酸性アイオノマー樹脂から構成される内側カバー層よりも 柔軟な圧縮と高いスピン率を生じることが、解っている。これは、柔軟なポリウ レタン外側層がかなりの弾性を維持しながら、所望の「感触」と高スピン率を増 すという事実により、折り合いをつけられる。柔軟な外側層は、衝撃期間中にカ バーがより変形するのを許容し、かつ、クラブ面とカバーとの間の接触面積を増 大させ、それにより、より一層のスピンをボールに付与する。結果的に、柔軟な ポリウレタンカバーは、バラタに似た感触と、改良された距離および耐久性を備 えたプレイ可能性特性とをボールに提供する。 結果として、本明細書中により詳細に記載された、特有の2重コア構造と、低 酸性アイオノマー樹脂とポリウレタンとのブレンドなどから作られる内側カバー 層および外側カバー層の多層カバー構造との全体的組み合わせの結果、ボールの プレイ可能性特性を維持し、かつ、大抵の場合はそれを強化しながら、向上した 弾性(強化された飛行距離)特性および耐久性(すなわち、耐切断性など)特性 を有する、標準サイズまたは特大サイズのゴルフボールを生じる。 低酸性アイオノマーブレンドの内側カバー層と、柔軟な、比較的低弾性率のア イオノマーのポリウレタン系エラストマーの外側カバー層との組み合わせは、良 好な全体的反発係数(すなわち、向上した弾性)を供与する一方で、同時に、改 良した圧縮およびスピンを展開する。外側カバー層は一般に、特に、ハーフウエ ッジショットのような高傾斜を付けたクラブを用いた低いスイング速度の場合に 、より望ましい感触およびスピンに寄与する。 従って、本発明は、2重コア構造と改良型多層カバーとを備えるゴルフボール に向けており、多層カバーを構成するためにコアの周囲に各層を成形すると同時 に、逆効果なく向上した距離(すなわち、弾性)を呈し、多くの場合、ボールの プレイ可能性(硬度/柔軟性)特性および/または耐久性(すなわち、耐切断性、 耐磨耗性など)特性を強化した、ゴルフボールを生成する。 図1および図2は、本発明に従った好ましい実施態様のゴルフボール5を例示 する。参照された図面のいずれもが同一縮尺率を適用していないと、理解される だろう。よって、多様な層の厚さと割合、および多様なコア構成要素の直径は必 ずしも描かれた通りである必要はない。ゴルフボール5は、コア10の周囲に配置 された多層カバー12を備える。ゴルフボールのコア10は、中実の物質、液状の物 質、または本明細書中に記載される新規な2重コアを形成するために利用され得 る他のあらゆる物質から形成され得る。多層型カバー12は2層を備え、すなわち 、第1層または内側層(皮殻)14および第2層または外側層(皮殻)16である。 内側層14はアイオノマー、アイオノマーブレンド、非アイオノマー、非アイオノ マーブレンド、またはアイオノマーと非アイオノマーのブレンドであり得る。外 側層16は、内側層よりも柔軟で、かつ、アイオノマー、アイオノマーブレンド、 非アイオノマー、非アイオノマーブレンド、またはアイオノマーと非アイオノマ ーのブレンドであり得る。 第1の好ましい実施態様においては、内側層14は高酸性(すなわち、16重量% の酸より高い)アイオノマー樹脂または高酸性アイオノマーブレンドからなる。 内側層は、異なる金属カチオンにより多様な程度まで中和された、2種またはそ れ以上の高酸性(すなわち、少なくとも16重量%の酸)アイオノマー樹脂のブレ ンドから成るのが、好ましい。内側カバー層は、金属ステアリン酸塩(たとえば 、ステアリン酸亜鉛)または他の金属脂肪酸塩を含んでもよいし、または含まな くともよい。金属ステアリン酸塩または他の金属脂肪酸塩の目的は、完成したゴ ルフボールの全体的性能に影響を及ぼさずに、製造コストを低下させることであ る。第2の実施態様においては、内側層14は、低酸性(すなわち、16重量%また はそれより低い)アイオノマーブレンドから成る。内側層は、異なる金属カチオ ンにより多様な程度まで中和される、2種またはそれよりも多い低酸性(すなわ ち、16重量%の酸またはそれより低い)アイオノマー樹脂のブレンドから成るの が、好ましい。内側カバー層は、金属ステアリン酸塩(たとえば、ステアリン酸 亜鉛)または他の金属脂肪酸塩を含んでもよいし、含まなくともよい。金属ステ アリン酸塩または他の金属脂肪酸塩の目的は、完成したゴルフボールの全体的性 能に影響を及ぼさずに、製造コストを低減することである。 ゴルフボール性能に関与する2つの主要な特性は、弾性と硬度である。弾性は 、反発係数(C.O.R.)により決定され、定数”e”は、直接衝撃後の2つの弾性 球の相対速度の、衝撃前の相対速度に対する比である。結果的に、反発係数(” e”)は0から1まで変化し得るが、1は弾性衝突に等しく、0は非弾性衝突に 等しい。 弾性(C.O.R.)は、クラブヘッド速度、飛翔経路の角度、およびボール形状( すなわち、へこみのパターン)などの迫加要因と共に、一般に、打撃時にボール が飛行する距離を決定する。クラブヘッド速度および飛翔経路の角度は、製造業 者により容易に制御可能ではない因子であるので、製造業者の間での関心事の要 因は、ボールの反発係数(C.O.R.)と表面形状である。 中実コアボールの反発係数(C.O.R.)は、成形コアおよびカバーの組成の関数 である。2重コアを含むボール(すなわち、内部球状中心構成要素、球状中心構 成要素の周囲に配置されたコア層、およびカバーを備えるボール)においては、 反発係数はカバーの組成のみならず、内部球状中心構成要素およびコア層の組成 および物理的特性の関数でもある。2重コアとカバーの双方が、本発明のゴルフ ボールの反発係数に寄与する。 この点で、ゴルフボールの反発係数は一般に、ボールを硬い表面に当てて所与 の速度で推進させ、かつ、ボールの入来速度と退出速度を電子的に測定すること により測定される。上述のように、反発係数は入来速度に対する退出速度の比で ある。反発係数は、米国ゴルフ協会(U.S.G.A.)により規定された仕様書の範囲 にボールが入るようにするために、あらゆる商業用ゴルフボールについて注意深 く管理されねばならない。この線に沿って、U.S.G.A.標準は、1秒あたり255フィ ートを越える初速度(すなわち、クラブを離れる速度)を「規定」ボールが有し 得ないことを示す。ボールの反発係数はボールの初速度に関連するので、初期速 度についてのU.S.G.A.制限に極めて接近するのに十分な高反発係数を有する一方 で、向上したプレイ可能性(すなわち、スピンなど)を生じるように、十分な柔 軟度(すなわち、硬度)を有するボールを製造することは、大いに望ましい。 ボールの硬さは、ゴルフボールの性能に関与する第2の主要特性である。ボー ルの硬さは、打撃中のボールのプレイ可能性と生じる音または「打撃音」に影響 を与える。硬さは、ボールの直径にわたって付与される多様な負荷条件の下での ボールの変形(すなわち、圧縮)により決定される(すなわち、圧縮値が低いほ ど、材料はより硬い)。米国特許第4,674,751号に示されるように、より柔軟な カバーは優れたゴルファーが適切なスピンを付与できるようにする。これは、よ り柔軟なカバーが、「より硬度のある」アイオノマー樹脂カバーを有するボール よりも、衝撃の瞬間に著しく変形するためである。結果的に、より優れたプレイ ヤーはフェード、ドロー、またはバックスピンをボールに付与でき、それにより 、プレイ可能性を向上させる。かかる特性は、多様なスピン率試験により判定さ れ得る。 硬い内側層は、公知の多層被覆型ボール上の実質的な弾性の向上(すなわち、 強化された距離)を付与することが、解っている。より柔軟な外側層は、著しい 弾性を維持しながら、望ましい「感触」と高スピン率を提供する。柔軟な外側層 は、カバーが衝撃時により変形できるようにし、クラブ面とカバーとの間の接触 面積を増大させることにより、ボールに一層のスピンを付与する。結果的に、柔 軟なカバーはボールにバラタのような感触と、強化した距離および耐久性を備え たプレイ可能特性を供与する。その結果として、内側カバー層と外側カバー層の 全体的組み合わせは、ボールのプレイ可能性特性を維持し、かつ、多くの場合は それを改善しながら、ゴルフボールが向上した弾性(強化した飛行距離)特性と 耐久性(すなわち、耐切断性など)特性を有する結果となる。 硬い内側カバー層と、柔軟な比較的低弾性率のアイオノマー、アイオノマーブ レンド、または他の非アイオノマー熱可塑性エラストマー外側カバー層との組み 合わせは、内側カバー層より生じる強化した弾性のために、優れた全体的反発係 数(すなわち、優れた弾性)を供与する。ある程度の弾性強化は外側カバー層に よっても生じられるが、外側カバー層は一般に、特に、ハーフウエッジショット のような高度に傾斜を付けたタラブを用いたより低速のスイング速度における場 合に、より望ましい感触と高スピンを供与する。内側カバー層 内側カバー層は外側カバー層よりも硬く、一般に、1.68インチのボールについ ては、0.01インチから0.10インチの範囲の、好ましくは、0.03インチから0.07イ ンチの範囲の厚さを有し、1.72インチ(またはそれを越える)ボールについては 、0.05インチから0.10インチの範囲の厚さを有する。コアと内側カバー層とが共 に、0.780またはそれを越える、またより好ましくは、0.790またはそれを越える 反発係数と、1.68インチのボールについては1.48インチから1.66インチの範囲の 、1.72インチ(またはそれを越える)ボールについては1.50インチから1.70イン チの範囲の直径とを有する内側ボールを形成する。内側カバー層は、60またはそ れを越えるショアーD硬度を有する。本発明のゴルフボールが、65またはそれを 超えるショアーD硬度を備える内側層を有する場合は、これは特に有利である。 内側カバー層の上述の特性は、100またはそれより低いPGA圧縮を有する内側ボー ルを提供する。内側ボールが90またはそれより低いPGA圧縮を有する時は、優れ たプレイ可能性を結果として生じることが、解る。 は商品名「Iotek」の元で開発されたもの、またはそれらのブレンドのような、 高酸性アイオノマーを含む。本明細書中において内側層として使用され得る組成 物の具体例は、1991年10月15日に出願された米国特許出願第07/776,803号の継続 出願である、米国特許出願第08/174,765号の継続出願と、第07/981,751号の継続 出願である出願第08/493,089号に詳細に明示されるが、前者は今度は、1992年6 月19日に出願された出願第07/901,660号の継続出願であり、これら全ては、本明 細書中に参考として援用されている。もちろん、内側層の高酸性アイオノマー組 成物は、上記各出願に明示された組成には、いかなる態様ででも限定されない。 内側層組成物を構成する際に使用するのに好適となり得る高酸性アイオノマー はイオン性コポリマーであり、これらは、約2個から8個の炭素原子を有するオ レフィンと、約3個から8個の炭素原子を有する不飽和モノカルボン酸との反応 生成物の、ナトリウム、亜鉛、マグネシウムなどの、金属塩である。アイオノマ ー樹脂はエチレンおよびアクリル酸またはメタクリル酸いずれかのコポリマーで あるのが、好ましい。ある状況においては、アクリレートエステルのような追加 のコーモノマー(すなわち、イソブチルアクリレートまたはn−ブチルアクリレ ートなど)はまた、より柔軟なターポリマーを生成するために含まれ得る。コポ リマーのカルボン酸基は、金属イオンにより、部分的に中和される(すなわち、 およそ10%から100%、好ましくは、30%から70%)。本発明の内側層カバー組 成物に含まれ得る高酸性アイオノマー樹脂の各々は、約16重量%より多くのカル ボン酸、好ましくは、約17重量%から約25重量%までのカルボン酸、より好まし くは、約18.5重量%から約21.5重量%までのカルボン酸を含有する。 本発明のいくつかの実施態様の内側層カバー組成物は高酸性アイオノマー樹脂 を含むのが好ましいが、本特許の範囲は、先に明示されたパラメータ内に入る、 あらゆる公知の高酸性アイオノマー樹脂を包含し、比較的限定された数の上記高 酸性アイオノマー樹脂のみが、現在、市場で利用可能となっている。 レンメタクリル酸)の亜鉛塩、ナトリウム塩、マグネシウム塩などであり、特性 に著しい差異が存在する。 本発明に従った用途に好適であると解っている、高酸性メタクリル酸系アイオ Pontによると、これらアイオノマーの全てが、約18.5重量%から約21.5重量%の メタクリル酸を含有する。 に基づく多数の異なる等級で(すなわち、AD-8422-2、AD-8422-3、AD-8422-5な 0として登録されていると最近信じられているが、低酸性等級にある全てのうち 「硬い」アイオノマーと言及される)と比較した場合に、以下の一般的特性を提 示する。すなわち、 注1)DSC二次熱、10℃/分の加熱率 注2)150℃で圧縮成形され、24時間60℃でアニールされたサンプル。8422-2、- 3は成形前に190℃で同質化される。 わずかに高いショアーD硬度、および遥かに高い曲げ係数を有することが、認識 ムで59%中和される。 規定され得る。すなわち、 18.5重量%から21.5重量%)メタクリル酸コポリマーを含有する亜鉛カチオンア ある。 本発明における用途に好適な、高酸性アクリル酸系アイオノマーの具体例は、 Ex 1001、1002、959、960、989、990、1003、1004、993、994のようなExxonに クリル中和エチレンアクリル酸コポリマー(sodium ion neutralized ethylene- acrylic neutralized ethylene-acrylic acid copolymer)である。Exxonによる と、Ioteks 959および960は、ナトリウムイオンおよび亜鉛イオンでそれぞれ中 和されるおよそ30%から約70%の酸基と共に、約19.0重量%から21.0重量%のア クリル酸を含有する。これら高酸性アクリル酸系アイオノマーの物理的特性は、 以下の表1および表2に明示される。 更に、マンガン、リチウム、カリウム、カルシウム、およびニッケルのカチオ ンのようないくつかの異なるタイプの金属カチオンにより多様な程度に中和され た、多数の新たな高酸性アイオノマーと、ナトリウム、亜鉛、およびマグネシウ ムの高酸性アイオノマーまたはアイオノマーブレンドの他に、いくつかの新たな 高酸性アイオノマーおよび/または高酸性アイオノマーブレンドとが、本願譲渡 人による開発の結果、ゴルフボールカバー製造について目下入手可能である。こ れら新規な、カチオンにより中和された高酸性アイオノマーブレンドは、処理期 間中に起こる相乗効果(synergles)のために、向上した硬度および弾性を呈す る内側カバー層組成物を製造することが、解っている。結果として、近年製造さ れている、金属カチオンにより中和された高酸性アイオノマー樹脂は、現在市場 で入手可能な低酸性アイオノマー内側カバー組成物により製造されるものよりも 、実質的に高いC.O.R.のものを製造するようにブレンドされ得る。 より特定すると、いくつかの新規な、金属カチオンにより中和された高酸性ア イオノマー樹脂は、広範な異なる金属カチオン塩で、アルファオレフィンおよび アルファ,ベータ−不飽和カルボン酸の高酸性コポリマーを、多様な程度まで中 和することにより、本願発明者により製造されている。この発見は、本明細書中 に参考として援用された、米国特許出願第08/493,089号の主題である。無数の新 規な金属カチオン中和高酸性アイオノマー樹脂は、高酸性コポリマー(すなわち 、16重量%よりも高い酸、好ましくは、約17重量%から25重量%までの酸、より 好ましくは、約20重量%の酸を含むコポリマー)を、所望の程度まで(すなわち 、約10%から90%まで)コポリマーをイオン化または中和することが可能な金属 カチオン塩と反応させることにより、得られることが、解っている。 ベースコポリマーは、16重量%よりも大きいアルファ,ベータ−不飽和カルボ ン酸およびアルファオレフィンから作られる。任意で、軟化コーモノマーはコポ リマー中に含まれ得る。一般に、アルファオレフィンは2個から10個の炭素原子 を有し、エチレンであるのが好ましく、不飽和カルボン酸は、3個から8個の炭素 を有するカルボン酸である。かかる酸の具体例としては、アクリル酸、メタクリ ル酸、エタクリル酸、クロロアクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸、 およびイタコン酸が挙げられるが、アクリル酸が好ましい。 本発明のゴルフボールについて内側カバー層に任意で含まれ得る軟化コモノマ ーは、酸が2個から10個の炭素原子を含む脂肪族カルボン酸のビニルエステル、 アルキル基が1個から10個の炭素原子を含有するビニルエーテル、および、アル キル基が1個から10個の炭素原子を含有するアルキルアクリレートまたはメタク リレートからなる群から選択され得る。好適な軟化コモノマーとしては、ビニル アセテート、メチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルアクリレート 、エチルメタクリレート、ブチルアクリレート、ブチルメタクリレートなどが挙 げられる。 結果的に、本発明に含まれる高酸性アイオノマーを製造するための用途に好適 な多数のコポリマーの具体例としては、エチレン/アクリル酸コポリマー、エチ レン/メタクリル酸コポリマー、エチレン/イタコン酸コポリマー、エチレン/マ レイン酸コポリマー、エチレン/メタクリル酸/ビニルアセテートコポリマー、エ チレン/アクリル酸/ビニルアルコールコポリマーなどの高酸性実施態様が挙げら れるが、これらに限定されない。ベースコポリマーは、16重量%より高い不飽和 カルボン酸、約39重量%から約83重量%のエチレン、および、0重量%から40重 量%の軟化コモノマーを広く含有する。コポリマーは、約20重量%の不飽和カル ボン酸および約80重量%のエチレンを含有するのが、好ましい。コポリマーは、 約20%のアクリル酸を含有し、残余がエチレンであるのが、最も好ましい。 上記線に沿って、先に明示された規範を満たす好ましい高酸性ベースコポリマ ーの具体例は、一連のエチレンアクリル酸コポリマーであるが、これらは、Mich igan州MidlandのDow Chemical Companyから「Primacor」の名称で市場で入手可 能である。これら高酸性ベースコポリマーは、表3で以下に明示される典型的特 性を提示する。 注1) メルトインデックスの値は、ASTM D-1238により、190℃で得られる。 Primacor 5981等級のエチレンアクリル酸コポリマーの分子量が大きいので、 このコポリマーは、本発明で利用されるより好ましい等級である。 本発明で利用される金属カチオン塩は、高酸性コポリマーのカルボン酸基を、 多様な程度まで、中和することが可能な金属カチオンを提供する塩である。これ らとしては、リチウム、カルシウム、亜鉛、ナトリウム、カリウム、ニッケル、 マグネシウム、およびマンガンのアセテート、酸化物、または水酸化物の各種塩 が挙げられる。 かかるリチウムイオン源の具体例は、水酸化リチウム一水塩(lithium hydrox ide monohydrate)、水酸化リチウム、酸化リチウム、および酢酸リチウムであ る。カルシウムイオンの源としては、水酸化カルシウム、酢酸カルシウム、酸化 カルシウムが挙げられる。好適な亜鉛イオン源は、酢酸亜鉛二水塩(zinc acetat e dihydrate)、酢酸亜鉛、酸化亜鉛と酢酸のブレンドである。ナトリウムイオン 源の具体例は、水酸化ナトリウムおよび酢酸ナトリウムである。カリウムイオン の源としては、水酸化カリウムおよび酢酸カリウムが挙げられる。好適なニッケ ルイオン源は、酢酸ニッケル、酸化ニッケル、および水酸化ニッケルである。マ グネシウムの源としては、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、酢酸マグネ シウムが挙げられる。マンガン源としては、酢酸マンガンおよび酸化マンガンが 挙げられる。 新たな金属カチオン中和高酸性アイオノマー樹脂は、約200°Fから約500°Fの 、好ましくは、約250°Fから約350°Fの温度などのコポリマー結晶融点を越えて 、の高いせん断条件下で、約10psiから10,000psiの圧力で、多様な量の金属カチ オン塩と高酸性ベースコポリマーを反応させることにより、生成される。他の周 知のブレンド技術も採用され得る。新たな金属カチオンで中和した高酸性のベー スアイオノマー樹脂の生成に用いられる金属カチオン塩の量は、高酸性コポリマ ーで所望の百分率のカルボン酸基を中和させるために十分な量の金属カチオンを 提供する量である。中和の程度は一般に、約10%から約90%までである。 表4で以下に示されるように、また、より特定的に、米国特許出願第08/493,08 9号の具体例1におけるように、多数の新規なタイプの、金属カチオンにより中 和された高酸性アイオノマーが、上述の工程から得られる。これらは、マンガン 、リチウム、カリウム、カルシウム、およびニッケルのカチオンで多様な程度ま で中和される、新規な高酸性アイオノマー樹脂を含む。これに加えて、高酸性エ チレン/アクリル酸コポリマーが本発明のベースコポリマー成分として利用され る場合、また、この成分が実質的に、ナトリウム、カリウム、リチウム、亜鉛、 マグネシウム、マンガン、カルシウム、およびニッケルのようなカチオンで中和 さ れるアクリル酸系高酸性アイオノマー樹脂を生成する金属カチオン塩と、多様な 程度まで中和される場合は、いくつかの新規なカチオン中和アクリル酸系高酸性 アイオノマー樹脂が生成される。 処方23から26についての対照は、50/50のIotek 8000/7030、C.O.R.=.814。処方2 6のC.O.R.はそれに応じてその対照まで標準化された。 処方番号27から30の対照は、50/50のIotek 8000/7030で、C.O.R.=.807 類似カチオン中和アイオノマー樹脂の低酸性版と比較した場合、新規な金属カ チオン中和高酸性アイオノマー樹脂は、向上した硬度、弾性率、および弾性特性 を提示する。これらは、ゴルフボール製造の分野を含め、多数の熱可塑材料の分 野で特に所望される特性である。 多層型ゴルフボールの内側層の構造で利用される場合は、新規なアクリル酸系 高酸性アイオノマーは、硬度の範囲を以前に獲得可能であった硬度範囲よりも越 えると同時に、米国特許第4,884,814号および第4,911,451号に開示された低酸性 アイオノマーを利用して製造されるボールのような、より柔軟な低酸性アイオノ マー被覆型ボールの有利な特性(すなわち、耐久性、打撃音、感触など)を維持 することが、解っている。 更に、マンガン、リチウム、カリウム、カルシウム、およびニッケルのカチオ ンのようないくつかの異なる種類の金属カチオンにより、多様な程度まで中和さ れる、多数の新規なアクリル酸系高酸性アイオノマー樹脂の開発の結果として、 いくつかの新規なアイオノマーまたはアイオノマーブレンドが、多層型ゴルフボ ールの内側カバー層の製造について、目下入手可能である。上記高酸性アイオノ マー樹脂を利用することにより、より硬度のある、より剛性の内側カバー層が、 より高いC.O.R.と従ってより長い距離をもって、得られる。 より好ましいことに、2種またはそれを越える、先に示された高酸性アイオノ マーの、特に、ナトリウムおよび亜鉛の高酸性アイオノマーのブレンドが処理さ れて、多層型ゴルフボールのカバー(すなわち、本明細書中における内側カバー 層)を生成する場合は、結果として生じるゴルフボールは、ボールの反発係数値 が向上しているため、低酸性アイオノマー樹脂カバーで製造される先行技術で公 知の多層型ゴルフボールよりも更に遠く飛行することが、解っている。 本発明の実施態様のうちのいくつかの内側層組成物を構成する際の用途に好適 となり得る低酸性アイオノマーは、約2個から8個の炭素原子を有するオレフィン と約3個から8個の炭素原子を有する不飽和モノカルボン酸との反応生成物の、 ナトリウム、亜鉛、マグネシウムなどの、金属塩であるイオン性コポリマーであ る。アイオノマー樹脂は、エチレンおよびアクリル酸またはメタクリル酸いずれ かのコポリマーであるのが好ましい。ある状況では、アクリレートエステルのよ うな迫加のコーモノマー(すなわち、イソブチルアクリレート、n−ブチルアク リレートなど)も、より柔軟なターポリマーを生成するために含まれ得る。コポ リマーのカルボン酸基は、金属イオンにより部分的に中和される(すなわち、お よそ10%から100%、好ましくは,30%から70%)。本発明の内側層カバー組成物 に含まれ得る低酸性アイオノマー樹脂の各々は、16重量%ままたはそれより少な いカルボン酸を含有する。 k」の元で、開発および販売されるもの、またはそれらのブレンドのような、低 酸性アイオノマーを含む。 (エチレン−メタクリル酸)の亜鉛、ナトリウム、マグネシウムなどの塩である ので、特性における著しい差異が存在する。 多層化ゴルフボールの内側層の構造で利用された場合、低酸性アイオノマーブ レンドは圧縮率およびスピン率の範囲を、先行技術で獲得可能であった範囲より 超越させることが、解っている。より好ましくは、2種またはそれを越える低酸 性アイオノマーが、特に、ナトリウムおよび亜鉛のアイオノマーのブレンドが多 層型ゴルフボールのカバー(すなわち、本明細書中における内側カバー層)を製 造するように処理された場合は、結果として生じるゴルフボールは、従来公知の 多層型ゴルフボールよりも遠くへ、向上したスピン率で飛行することが、解って いる。かかる改良は、拡大型または特大ゴルフボールでは特に注目に値する。 より低い酸性アイオノマーのブレンドから構成される内側層の使用は、向上し た圧縮率とスピン率とを有する多層ゴルフボールを生む。これらは、より熟練し たゴルファーによって望まれる特性である。 内側カバー層のまた別の実施態様においては、高酸性および低酸性アイオノマ ー樹脂のブレンドが使用される。これらは、高酸性アイオノマー樹脂と低酸性ア イオノマー樹脂の部分重量比が10:90から90:10の範囲内にあるのが好ましい重 量比で組み合わされた、上述のアイオノマー樹脂であり得る。 内側カバー層の更なる迫加の実施態様は主として、十分に非アイオノマー的な 熱可塑性材料の使用に基づく。好適な非アイオノマー材料は、メタロセン触媒作 用されたポリオレフィンまたはポリアミド、ポリアミド/アイオノマーブレンド 、ポリフェニレンエーテル/アイオノマーブレンドなどを含み、これらは、≧60 のショアーD硬度および約30,000psiよりも大きい曲げ係数、または上述のアイオ ノマーの特性に匹敵する他の硬度および曲げ係数を有する。他の好適な材料とし で市場に出されているもののようなポリエステルエラストマー、または、Elf At ルアミド、2種またはそれを越える非アイオノマー熱可塑性エラストマーのブレ ンド、または、1種またはそれを越えるアイオノマーおよび1種またはそれを越え る非アイオノマーの熱可塑性エラストマーのブレンドが挙げられるが、これらに 限定されない。上記材料は、より大量のアイオノマーを使用するよりコストを低 減するために、上述のアイオノマーとブレンドされ得る。外側カバー層 以下に記載される2重コア構成要素とその上に形成される硬質内側カバー層と は、多層ゴルフボールにパワーと距離を与えるが、外側カバー層16は、内側カバ ー層よりも比較的柔軟である。この柔軟性は、バラタまたはバラタブレンドボー ルと関与するのが典型的である、感触特性とプレイ可能性特性とを供与する。外 側カバー層または皮殻は、比較的柔軟な低弾性率から成り(約1,000psiから約10 ,100psi)、かつ、別の実施態様においては、低酸性(16重量%より低い酸)ア イオノマー、アイオノマーブレンド、非アイオノマー熱可塑性材料または熱硬化 性材料から成り、これらの具体例としては、Exxonから入手可能なものと厳密に 一致する材料であるメタロセン触媒作用されたポリオレフィン、ポリウレタン、 ののようなポリエステルアミド、2種またはそれを越える非アイオノマー熱可塑 性材料または熱硬化性材料のブレンド、または1種またはそれを超えるアイオノ マーおよび1種またはそれを越える非アイオノマーの熱可塑性材料のブレンドが 挙げられるが、これらに限定されない。外側層はかなり薄い(すなわち、約0.01 0インチから約0.10インチの厚さで、より望ましくは、1.680インチボールについ ては0.03インチから0.06インチの厚さであり、1.72インチまたはそれより大きい ボールについては0.04インチから0.07インチの厚さ)が、経費を最小限にしなが ら所望のプレイ可能性特性を達成するには十分に厚い。厚さは、外側カバー層の へこみ加工されていない領域の平均厚さとして規定される。層16のような外側カ バー層16は、55またはそれより小さいショアーD硬度を有し、より好ましくは、5 0またはそれより小さいショアーD硬度を有する。 一実施態様において、外側カバー層は、少なくとも75重量%のアクリレートエ ステル含有イオン性コポリマー、またはアクリレートエステル含有イオン性コポ リマーのブレンドを構成するアイオノマーから形成されるのが、好ましい。上述 のコアおよび内側カバー層と組み合わさった、このタイプの外側カバー層は、耐 久性およびスピン率の好ましい組み合わせを有するゴルフボールカバーを生じる 結果となる。1種またはそれを越えるアクリレートエステル含有イオン性コポリ マーは各々が、オレフィン、アクリレートエステル、および酸を含有する。2種 またはそれを越えるアクリレートエステル含有イオン性コポリマーのブレンドに おいては、各コポリマーは、他のコポリマーに含有されるのと同一の、または異 なるオレフィン、アクリレートエステル、および酸を含有していてもよい。1つ または複数のアクリレートエステル含有イオン性コポリマーは、ターポリマーで あるが、モノマーがカバーの耐擦り傷性または他の良好なプレイ可能性特性を実 質的に低減しないのならば、追加のモノマーがコポリマーに組み入れられるのが 、好ましい。 所与のコポリマーについては、オレフィンは、非制限的具体例としては、エチ レン、プロピレン、ブテン−1、ヘキセン−1などを含む、2個から8個の炭素原 子を有するオレフィンから成る群から選択される。オレフィンはエチレンである のが、好ましい。 アクリレートエステルは、軟化コモノマーとして働く1個から21個の炭素原子 を有する不飽和モノマーである。アクリレートエステルは、メチル、エチル、n −プロピル、n−ブチル、n−オクチル、2−エチルヘキシルまたは2−メトキ シエチル1−アクリレートであるのが好ましく、メチルアクリレートまたはn− ブチルアクリレートであるのが最も好ましい。別な好適なタイプの軟化コモノマ ーは、n−ブチル、n−ヘキシル、2−エチルヘキシル、および2−メトキシエ チルビニルエーテルからなる群から選択されたアルキルビニルエーテルである。 この酸は、モノカルボン酸またはジカルボン酸であり、メタクリル酸、アクリ ル酸、エタクリル酸、α−クロロアクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル 酸、イタコン酸など、およびマレイン酸、フマル酸、およびイタコン酸の半エス テルからなる群から選択されるのが好ましい。コポリマーの酸基は、例えば亜鉛 、ナトリウム、マグネシウム、リチウム、カリウム、カルシウム、マンガン、ニ ッケル、クロム、スズ、アルミニウムなどの好適なカチオンで10%から100%中 和される。特に良好な結果は、中和レベルが約50%から100%である場合に得ら れ ることが、解っている。 1種またはそれを越えるアクリレートエステル含有イオン性コポリマーの各々 は、約5から64の個別のショアーD硬度を有する。外側カバーの全ショアーD硬度 は55またはそれより低く、一般には、40から55である。外側カバーの全ショアー D硬度は、ボールに特に良好なプレイ可能性特性を付与するためには、40から50 の範囲にあるのが、好ましい。 本発明の外側カバー層は、少なくとも0.770の、より好ましくは、0.780の、そ して最も好ましくは、0.790の反発係数を有するゴルフボールを生じるように、 コア上に形成される。ボールの反発係数は、コアとカバーの両方の特性で決まる 。ゴルフボールのPGA圧縮率は100またはそれより低く、好ましくは90またはそれ より低い。 外側カバー層で使用される単数または複数のアクリレートエステル含有イオン 性コポリマーは、ESCOR ATX(Exxon Chemical Company)を含むポリエチレン− メチルアクリレート−アクリル酸ターポリマー、または、NUCREL(DuPont Chemi cal Company)を含むポリ(エチレン−ブチルアクリレート−メタクリル酸)タ ーポリマーのような、市場で入手可能なアクリレートエステル含有酸性コポリマ ーを中和することにより得られる。特に好ましい市場で入手可能な材料としては 、ATX 320、ATX 325、ATX 310、ATX 350、およびこれら材料のNUCREL 010および NUCREL 035とのブレンドが挙げられる。これら材料およびブレンドの酸基は、亜 鉛、ナトリウム、マグネシウム、リチウム、カリウム、カルシウム、マンガン、 ニッケルなどを含む1種またはそれを越える多様なカチオン塩で中和される。中 和の程度は10%から100%の範囲である。一般に、より高い程度の中和の結果と して、より硬度と耐性のあるカバー材料を生じる。本発明のゴルフボール外側カ バー層を形成するために使用され得る、市場で入手可能な非中和酸性ターポリマ ーの非制限的具体例の特性は、以下に表5で提示される。 外側カバー層を形成するために使用されるアイオノマー樹脂は、アクリレート エステル含有酸性コポリマーを多様な量の金属カチオン塩と、約200°Fから約50 0°Fの、好ましくは、約250°Fから約350°Fの温度のような、コポリマーの結晶 融点より高い温度で、約100psiから10,000psiの圧力の高せん断条件下で反応さ せることにより、生成され得る。他の周知のブレンド技術も、利用され得る。中 和されたイオン性コポリマーを生成するために利用される金属カチオン塩の量は 、高酸性コポリマーで所望の百分率のカルボン酸基を中和するのに十分な量の金 属カチオン提供する量である。2種またはそれ以上の異なるコポリマーが使用さ れ得る場合は、コポリマーは、中和の前または後にブレンドされ得る。一般に、 コポリマーを中和前にブレンドして、最適混合に備えるのが好ましい。 コポリマーブレンドにおけるアクリレートエステル含有各コポリマーの互いの 互換性は、外側カバー層の所与の硬度について、驚異的に良好な耐擦り傷性を有 する、ゴルフボール外側カバー層を生成する。本発明に従ったゴルフボールは、 3.0よりも高くない耐擦り傷性を有する。ゴルフボールは約2.5より高くない耐擦 り傷性を有して、特に傾斜させられた結果としてゴルフボールカバーに擦り傷を 生じる、先鋭な溝加工型アイアンを含め、多様なタイプのクラブと関連して使用 した場合に、ゴルフボールが耐擦り傷性であることを確保するのが、好ましい。 本発明に従った最良の結果は、外側カバー層が約2.0を超えない耐擦り傷性を有 する場合に得られる。 追加材料はまた、それらが実質的にボールのプレイ可能性特性を低減しない限 り、本発明の内側カバー層および外側カバー層に添加され得る。かかる材料とし ては、染料(たとえば、New Jersey州South PlainsfieldのWhitaker,Clark,an d Danielsより販売されているUltramarine Blueなど)(米国特許第4,679,795号 参照)、二酸化チタン、酸化亜鉛、硫酸バリウム、硫酸亜鉛などの顔料、UV吸収 剤、抗酸化剤、帯電防止剤、安定剤が挙げられる。更に、本発明のカバー組成物 はまた、本発明のゴルフボールカバーにより生じられる所望の特性を損なわない 限りにおいて、可塑剤、金属ステアリン酸塩、加工助剤などを含め、米国特許第 5,312,857号および第5,306,760号に開示されるもののような軟化剤、ならびに、 グラスファイバーおよび無機充填剤のような補強材を含有していてもよい。 本発明の別の実施態様の外側層は、柔軟(低酸性)アイオノマー樹脂と少量の 硬い(高酸性)アイオノマー樹脂とのブレンドを含む。外側層ブレンドにおける 用途に好適な低弾性率アイオノマーは、約1,000psiから約10,000psiまでの測定 値の曲げ係数を有し、ショアーDスケールに関して約20から約40の硬度を伴う。 本明細書中の高弾性率アイオノマーは、ASTM法D-790に従って測定して、約15,00 0psiから約70,000psiを示すものである。この硬度は、ASTM法D-2240に従って測 定すれば、ショアーDスケールに関して少なくとも50と規定される。 柔軟なアイオノマーは、カバー組成物の硬/軟ブレンドを処方する際に主に使 用される。これらアイオノマーは、アクリル酸およびメタクリル酸系軟質アイオ ノマーを含む。これらは一般に、約2個から8個の炭素原子を有するオレフィン 、メタクリル酸、アクリル酸、または別なα,β-不飽和カルボン酸、および、1 個から21個の炭素原子を有するアクリレートエステル類の不飽和モノマーのター ポリマーの、ナトリウム、亜鉛、または一価または二価金属カチオン塩から成る と特徴づけられる。軟質アイオノマーはアクリル酸系ポリマーから作られ、アク リレートエステル類の不飽和モノマーであるのが、好ましい。 Exxon Corporationにより名称「Iotek 7520」の元で開発されたあるエチレン アクリル酸系軟質アイオノマー樹脂(中和およびメルトインデックスの差により 、実験的にLDX 195、LDX 196、LDX 218、およびLDX 219と称される)は、上述の もののような公知の硬質アイオノマーと組み合わさって、内側カバー層および外 側カバー層を生成する。この組み合わせは、等しいまたはより柔軟な硬度、より 高いメルトフローにおけるより高いC.O.R.(改善されたより効率的な成形処理、 すなわち、より少ない不合格品に呼応する)ばかりか、より低い全未加工材料経 費 および向上した歩留まりの結果として、他の公知の硬軟アイオノマーブレンドに より生成される多数層ボールの外側層に対する著しいコスト節約を生じる。 Exxonにより名称Iotek 7520の元で販売されるべき樹脂の厳密な化学組成は、E xxonは秘密であり、独占情報であると考えているが、Exxonの実験的製品データ シートは、Exxonにより開発されたエチレンアクリル酸亜鉛アイオノマーの以下 の物理的特性をリスト化している。 これに加えて、発明者により収集されたテストデータは、Iotek 7520樹脂が約 32から36(ASTM D-2240による)のショアーD硬度、3±0.5g/10min(190℃におい て、ASTM D-1288による)のメルトフローインデックス、約2500psiから3500psi (ASTM D-790による)の曲げ係数を有することを示す。更に、熱分解質量分光分 析による独立した試験実験室による試験は、Iotek 7520では、樹脂は一般にエチ レン、アクリル酸、およびメチルアクリレートのターポリマーの亜鉛塩 であることを、示している。 更に、Exxon Corporationから名称Iotek 7510の元で入手可能な、新規に開発 された等級のアクリル酸系軟質アイオノマーも、公知の硬軟アイオノマーブレン ドにより生成されたものに等しいかまたはそれより柔軟な硬度で、より高いC.O. R.値を呈するゴルフボールカバーを生成する際に、先に示された硬質アイオノマ ーと組み合わされた場合にも、有効であることを、本件発明者は見出している。 この点で、Iotek 7510は、当該技術で公知のメタクリル酸系軟質アイオノマー わせなど)と比較した場合に、Iotek 7520により生じられる利点(すなわち、等 しい硬度、強化された明瞭度などでの、強化したフロー値、より高いC.O.R.値) を有する。 これに加えて、Iotek 7510は、Iotek 7520と比較した場合に、Iotek 7510のよ り高い硬度および中和のために、等しい軟度/硬度においてわずかにより高いC. O.R.値を生じる。同様に、Iotek 7510は、そのIotek 7520よりわずかにより高い 硬度とより低い流量のために、より良好な解放特性(鋳型空洞からの)を生じる 。これは、柔軟被覆型ボールが鋳型内へのくっつきと、その後の叩き出しからの パンチ式ピンマークとにより、より低い歩留まりを有する傾向がある製造に際し て、重要となる。 Exxonによれば、Iotek 7510はIotek 7520と類似する化学組成からなる(すな わち、エチレン、アクリル酸、およびメチルアクリレートのターポリマーの亜鉛 塩)が、より高度に中和される。FTIR分析に基づくと、Iotek 7520は約30重量% から40重量%中和されると査定され、Iotek 7510は約40重量%から60重量%中和 されると査定される。Iotek 7520の典型的特性と比較した場合のIotek 7510の典 型的特性は、以下に明示される。 外側カバー層組成物の硬質/軟質ブレンドを生成するために利用される硬質ア イオノマー樹脂は、2個から8個の炭素原子を有するオレフィンと3個から8個の 炭素原子を有する不飽和モノカルボン酸との反応生成物の、ナトリウム、亜鉛、 マグネシウム、リチウムなどの塩であるイオン性コポリマーを含む。コポリマー のカルボン酸基は、全体的または部分的に(すなわち、およそ15%から75%)中 和され得る。 硬質アイオノマー樹脂は、エチレンとアクリル酸および/またはメタクリル酸 とのコポリマーである可能性があり、エチレンおよびアクリル酸のコポリマーが 最も好ましい。2種またはそれを越えるタイプの硬質アイオノマー樹脂は、結果 として生じるゴルフボールの所望の特性を生じるために、外側カバー層組成物へ とブレンドされ得る。 硬質アイオノマー樹脂に幾分類似する。しかしながら、「Iotek」アイオノマー 樹脂は、ポリ(エチレン−アクリル酸)のナトリウム塩または亜鉛塩であり、Su るので、特性においてある顕著な差異がある。以下に明示されたデータにより特 定して示されるように、硬質「Iotek」樹脂(すなわち、アクリル酸系硬質アイ オノマー樹脂)は、本発明における用途のための外側層ブレンドを処方する際に 使用するための、より好ましい硬質樹脂である。これに加えて、「Iotek」およ の多様なブレンドが、本発明において類似の態様で利用され得る。 外側カバーブレンドを処方する際に本発明において使用され得る、市場で入手およびナトリウムイオンで約29%中和された約15重量%の酸とのコポリマーであ は、エチレンと、亜鉛イオンで約58%中和された約15重量%の酸を含むメタクリ Exxon Corporationにより「Iotek」商品名の元で販売されている本願の外側カ バー組成物における用途に好適な、より適切なアクリル酸系硬質アイオノマー樹 脂の具体例としては、Iotek 8000、8010、8020、8030、7030、7010、7020、1002 、 1003、959、および960が挙げられる。Iotek959および960の物理的特性は、上に 示されている。外側層カバー組成物を処方する際の用途に好適なこれらIotekお よび他のIotekの硬質アイオノマーの残余のものの典型的特性は、以下に表9に 明示される。 硬質/軟質アイオノマーブレンドが外側カバー層に使用される場合、良好な結 果は、相対的組み合わせが約3%から25%の硬質アイオノマーと約75%から97% の軟質アイオノマーの範囲にある場合に、達成されると、判定されている。 更に、代替の実施態様においては、外側カバー層構成は、B.F.Goodrich Comp ンを含む、100重量%までの軟質の低弾性率非アイオノマー熱可塑性材料を含ん でいてもよい。この非アイオノマー熱可塑材料は、軟質アイオノマーとブレンド され得る。たとえば、ポリアミドは軟質アイオノマーとよくブレンドされる。B. 他の柔軟な、比較的低弾性率非アイオノマー熱可塑性エラストマーもまた、非 アイオノマー熱可塑性エラストマーが、高酸性アイオノマー樹脂組成物により生 じる向上した飛行距離特性に逆影響を及ぼすことなく、所望のプレイ可能性特性 および耐久性特性を生じる限り、外側カバー層を生成するように利用され得る。 これらの例としては、Mobay Chemical Co.からのTexin熱可塑性ポリウレタンお よびDow Chemical Co.からのPellethane熱可塑性ポリウレタンのような熱可塑 性ポリウレタンが挙げられるが、これらに限定されず、非アイオノマー熱硬化性 ポリウレタンとしては、米国特許第5,334,673号に開示されたもの、橋かけメタ ロセン触媒作用を受けたポリオレフィン、Spaldingの米国特許第4,986,545号、 第5,098,105号、および第5,187,013号のもののようなアイオノマー/ラバーブレ ンド、ならびに、DuPontからのHytrelポリエステルエラストマーおよびElf Atoc hem S.A.からのPebaxポリエステルアミドが挙げられるが、これに限定されない 。2重コア 上述のように、本発明のゴルフボールは、特有の2重コア構造を採用する。コ アは、(i)熱硬化材料、熱可塑材料、またはそれらの組み合わせから形成された 内部球状中心構成要素と、(ii)球状中心構成要素の周囲に配置されたコア層であ って、コア層が熱硬化材料、熱可塑材料、またはそれらの組み合わせから形成さ れるものを備えるのが、好ましい。最も好ましくは、コア層は、中心構成要素に すぐ隣接して、それと密接に接触して配置される。コアは、(iii)コア層の周囲 に配置された任意の外側コア層をさらに備え得る。最も好ましくは、外側コア層 は、コア層にすぐ隣接して、それと密接に接触して配置される。外側コア層は、 熱硬化性材料、熱可塑性材料、またはそれらの組み合わせから形成され得る。 本発明は、特有の2重コア構成および先に記載されたカバー層を利用した、い くつかの追加の好ましい実施態様のゴルフボールを提供する。図3を参照すると 、好ましい実施態様のゴルフボール35は、熱可塑性材料から形成されたコア層32 により包囲された熱硬化材料から形成されたコア30を備えて例示される。多層カ バー34は、コア30およびコア層32を包囲する。多層カバー34は、先に記載された 多層カバー12に対応するのが好ましい。 図4に例示されるように、本発明に従った別の好ましい実施態様のゴルフボー ル45が例示される。好ましい実施態様のゴルフボール45は、コア層42により包囲 された熱可塑性材料から形成されたコア40を備える。コア層42は、熱硬化性材料 から形成される。多層カバー44は、コア40およびコア層42を包囲する。再び、多 層カバー44は、先に記載された多層カバー12に対応するのが、好ましい。 図5は、本発明に従った、さらに別の好ましい実施態様のゴルフボール55を例 示する。好ましい実施態様のゴルフボール55は、熱可塑性材料から形成されたコ ア50を備える。コア層52は、コア50を包囲する。コア層52は、コア50と共に利用 された材料と同一である熱可塑性材料か、または、1種またはそれを越える他の または異なり得る熱可塑性材料から形成される。好ましい実施態様のゴルフボー ル55は、コア構成要素50およびコア層52を包囲する、任意の外側コア層54を利用 する。外側コア層54は、コア50およびコア層52により利用されるあらゆる熱可塑 性材料と同一でも、異なっていてもよい熱可塑性材料から形成される。ゴルフボ ール55は、上述の多層カバー12に類似するのが好ましい多層カバー56を更に備え る。 図6は、本発明に従ったまた別の好ましい実施態様のゴルフボール65を例示す る。好ましい実施態様のゴルフボール65は、熱可塑性材料、熱硬化性材料、また は熱硬化性材料と熱可塑性材料とのあらゆる組み合わせから形成されたコア60を 備える。コア層62は、コア60を包囲する。コア層62は、熱硬化性材料から形成さ れる。好ましい実施態様のゴルフボール65もまた、熱可塑性材料から形成された 任意の外側コア層64を備える。先に記載された多層カバー12に類似するのが好ま しい多層カバー66は、コア60、コア層62、および外側コア64の周囲に配置され、 一般にはこれらを包囲する。 より広い配列の熱硬化性材料は、本発明の2重コアにおいて、利用され得る。 好適な熱硬化性材料の具体例としては、ブタジエン、もしくは、メタロセンポリ オレフィン、ポリウレタン、シリコン、ポリアミド、ポリウレア、または事実上 どのような非可逆性橋かけ結合樹脂システムをも含めた、天然または合成エラス トマーを含む。エポキシ、フェノール、および不飽和ポリエステル樹脂の配列が 利用され得ることも、思量されている。 本発明のゴルフボールにおいて、特にそれらの2重コアにおいて利用される熱 可塑性材料は、おおよそいかなる熱可塑性材料であってもよい。本発明のゴルフ ボールへの組み入れのための典型的な熱可塑性材料の具体例としては、アイオノ マー、ポリウレタン熱可塑性エラストマー、およびそれらの組み合わせが挙げら れるが、これらに限定されない。ポリスルホン、フルオロポリマー、ポリアミド イミド、ポリアリレート(polyarylate)、ポリアリールエーテルケトン、ポリ アリールスルホン/ポリエーテルスルホン、ポリベンズイミダゾール、ポリエー テルイミド、ポリイミド、液晶ポリマー、ポリフェニレンスルフィド、ならびに 、フルオロポリマー、ポリベンズイミダゾール、および超高分子量ポリエチレン を含む、特に高性能の樹脂などの、他の熱可塑性材料の広い配列が利用され得る ことも思量される。 好適な熱可塑材料の追加の具体例としては、メタロセン、ポリ塩化ビニル、ア クリロニトリル−ブタジエン−スチレン、アクリル、スチレン−アクリロニトリ ル、スチレンマレイン酸無水物、ポリアミド(ナイロン)、ポリカーボネート、 ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリフェニレンエ ーテル/ポリフエニレンオキサイド、補強ポリプロピレン、およびハイインパク トポリスチレンが挙げられる。 好ましくは、熱可塑性材料は、少なくとも約300°Fの融点のような、比較的高 融点を有する。これら好ましい熱可塑性材料の、市場で入手可能な、いくつかの 具体例としては、Capron(ナイロンとアイオノマーのブレンド)、Lexanポリカ ーボネート、Pebax、およびHytrelが挙げられるが、これらに限定されない。ポ リマーまたは樹脂システムは、過酸化物剤、硫黄剤、放射線、または他の橋かけ 結合技術によるような多様な手段により、橋かけ結合され得る。 本発明のゴルフボールのコアにおける先に記載された構成要素のいずれかまた は全てが、かかる態様で形成され得るか、または、好適な充填剤が追加され得て 、それらの結果として生じる密度が減少または増大される。たとえば、2重コア におけるこれら構成要素のいずれもが、重量が軽くなるように形成、または別な 態様で生成される。たとえば、構成要素は、別々にまたはインサイチュで発泡加 工され得る。これに関連して、発泡加工された軽量充填剤が添加され得る。対比 してみると、これら構成要素のいずれもが、それらの質量または重量を増大させ るために、多様な高密度充填剤、もしくは、比較的高密度のファイバーまたは微 粒子剤のような他の増量成分と混合され得るか、そうでなければそれらを受容し 得る。 以下の市場で入手可能な熱可塑性樹脂は、本発明のゴルフボールにおいて採用 される、すでに注目した2重コアにおける用途に特に好適である。すなわち、Ca pron 8351(Allied Signal Plasticsから入手可能)、Lexan ML5776(General Ele ctricから)、Pebax 3533(Elf Atochemからのポリエーテルブロックアミド)、 およびHytrel G4074(DuPontから)。これら4種の好ましい熱可塑材料の特性は 、以下に表10から表13で明示される。本発明に従ってゴルフボールを形成する場 合は、2重コアの内部中心構成要素が熱可塑性材料を含む予定であるのならば、 Pebax熱可塑性樹脂を利用するのが、最も好ましい。 本発明のゴルフボールのコアは、約0.750またはそれを越える、より好ましく は0.770またはそれを越える反発係数と、約90またはそれより低い、より好まし くは70またはそれより低いPGA圧縮率を有するのが典型的である。コアは、25グ ラムから40グラムの、好ましくは30グラムから40グラムの重量を有する。コアは 、高シス含有量のポリブタジエンおよびα、β、エチレン型不飽和カルボン酸の 金属塩で、たとえば、亜鉛一価アクリレートまたは二価アクリレートまたはメタ クリレートなどを含んだ、硬化処理していない、または軽く硬化処理されたエラ ストマー組成物のスラグから成形された圧縮物であり得、より高い反発係数を達 成すること、および/または、コアにおける硬度を増大させることを目的とし、 製造業者は酸化亜鉛のような少量の金属酸化物を含み得る。これに加えて、コア 重量を増大させて、仕上がったポールが1.620オンスのU.S.G.A.重量上限により 間近に接近するようにするために、所望の弾性率を達成するのに必要とされるよ り大量の金属酸化物が含まれ得る。コア組成物において使用され得る他の材料の 無制限の具体例としては、互換可能ラバーまたはアイオノマー、およびステアリ ン酸のような低分子量脂肪酸が挙げられる。過酸化物のような遊離基重合開始剤 触媒は、熱と圧力を付与した場合に、硬化または橋かけ結合反応が起こるように 、コア組成物と混合される。 巻きつけコアは一般に、固体または液体充填式バルーン中心周囲に非常に長い 弾性糸を巻きつけることにより生成される。弾性糸は、中心付近に巻きつけられ て、直径がほぼ1.4インチから1.6インチの仕上がりコアを生成する。しかし、本 発明の好ましい実施態様のゴルフボールは、中実コアを利用するのが好ましく、 あるいはむしろ、巻きつけコアとは対照的に、中実の2重コア構造を採用するの が好ましい。ゴルフボール作成方法 本発明に従ってゴルフボールを準備するにあたり、硬質の内側カバー層をコア (固体コアが好ましく、2重コアが最も好ましい)の周囲に(射出成形または圧 縮成形により)成形する。比較的より軟質の外側層を、内側層の上に成形する。 本発明の2重コアは、圧縮成形技術により形成するのが、好ましい。しかしな がら、液体射出成形技術またはトランスファー成形技術を利用し得ることが、十 分に考えられる。 具体例を挙げる目的で、図4に描かれるゴルフボール45を作成する好ましい方 法は、以下のとおりである。特に、熱硬化材料、すなわち、コア層42を、以下の ような熱可塑性材料を含む内側コア構成要素40の周囲に形成する。すなわち、図 7を参照すると、熱硬化材料の、すなわち、コア層42を形成するために利用する プレフォーム75を、オーブン内で半時間、約170°Fで予備加熱し、成形アセンブ リ70の底部73に設置する。テフロン被覆されたプレート76は、2つの半球77およ び78の各々が約0.840インチの直径を有するが、プレフォームの頂部に設置され る。追加のプレフォームは、上述のように予備過熱するが、頂部鋳型72の対応す るキャビティに設置する。底部鋳型73を頂部鋳型72と係合させ、アセンブリをひ っくり返し、もしくは反転させる。成形アセンブリ70の底部半分は、ここで成形 アセンブリの頂部半分となる。次いで、成形アセンブリ70をプレスにかけ、蒸気 プレスでおよそ10トンの圧力を用いて、室温で冷却成形処理する。成形アセンブ リ70を約2分間閉鎖して、圧力抜きする。次に、成形アセンブリ70を開け、テフ ロンプレート76を除去することにより、熱硬化材料のキャビティに、1つまたは それを越える、本質的に完璧に成形された半分殻が残る。先に成形した熱可塑性 コア中心を、ここで、底部キャビティに設置し、成形アセンブリ70の頂部72を底 部73上に置き、それらの間に配置した材料を、硬化加工する。この方法により製 造したゴルフボールは、直径0.840インチの内側コア直径を有した。外側コア直 径は1.470インチの最終直径を有し、1.490インチの予備成形直径を有した。次い で、比較的硬質の内側カバー層を、結果として生じる2重コア構成要素の周囲に 成形する。内側カバーの直径は、1.570インチであった。比較的より軟質の外側 カバー層を、ここで、内側カバー層の周囲に成形する。外側カバー直径は、1.68 0インチであった。内側カバーおよび外側カバーの成形の詳細は、以下に明示さ れる。 本発明に従った4個のゴルフボールが形成され、その各々は、内側コア成分と して、好ましい、市場で入手可能な高融点熱可塑性材料を利用する。以下に明示 される表14は、これらボールについて略記する。 一般に、コア、または好ましくは2重コア構成要素の上に成形される内側カバ ー層は、厚さが約0.01インチから約0.10インチであり、好ましくは約0.03インチ から0.07インチ厚さである。コアおよび内側カバー層を含む内側ボールは、1.25 インチから1.60インチの範囲の直径を有するのが好ましい。外側カバー層は、厚 さが約0.01インチから約0.10インチである。共に、コア、内側カバー層、および 外側カバー層が組み合わさって、1.680インチまたはそれを越える、米国ゴルフ 協会の規則で認可される最小直径を有し、1.62オンスきりの重みのボールを形成 する。 最も好ましくは、本発明に従った、結果として生じるゴルフボールは、以下の 寸法を有する。 (1)カバー厚さ 本発明の特に好ましい実施態様において、ゴルフボールは、65%またはそれを 超える被覆を設けるへこみパターンを有する。ゴルフボールは、耐久性のある耐 摩滅性の、比較的黄ばみを防止する仕上げ皮膜で被覆されるのが、典型的である 。 本発明の多様なカバー組成物層は、従来型融成物混合処理手順に従って、生成 し得る。一般に、コポリマー樹脂は、Banbury型ミキサー、2ロールミル、また は押し出し加工機で中和前にブレンドする。ブレンド処理後、Banbury型ミキサ ーで溶融物または融成物状態で中和する。混合処理の問題は極小であり、という のも、好ましくは75重量%を越える、より好ましくは少なくとも80重量%を越え る混合物中のイオン性コポリマーがアクリレートエステルを含有し、この点で、 混合物中のポリマー鎖の大半は互いに類似するからである。ここで、ブレンドし た組成物をスラブ、ペレットなどに形成し、成形が所望されるまで、かかる状態 を維持させる。代替例として、所望の程度まで先に中和した造粒加工または粒状 処理済みの樹脂および色添加したマスターバッチの単純な乾燥ブレンドを調製し 、射出成形機に直接給送し、同成形機では、鋳型への注入前にバレルの混合セク ションで同一化を行う。必要ならば、無機充填剤などのようなさらなる添加剤を 添加し、成形処理工程の開始までに、均一に混合し得る。類似処理工程を、内側 カバー層を生成するために使用する高酸性アイオノマー樹脂組成物を処方するた めに利用する。本発明の一実施態様においては、非アクリレートエステル含有ア イオノマーとそこに組み入れられる顔料および他の添加物とのマスターバッチを 、約1重量%から7重量%マスターバッチと93重量%から99重量%アクリレ ートエステル含有コポリマーの比で、アクリレートエステル含有コポリマーと混 合する。 本発明のゴルフボールは、ゴルフボールの当該技術で目下公知のものを含むが 、これらに限定されない、成形処理工程により生成し得る。例えば、巻きつけ式 コアまたは中実成形コアの周囲に新規なカバー組成物を射出成形または圧縮成形 して、約1.50インチから1.67インチの直径を有するのが典型的である内側ボール を生成することにより、ゴルフボールを製造し得る。2重コア構造から成るのが 好ましいコアは、上述のように形成し得る。結果的に、外側層を内側層上に成形 し、1.620インチまたはそれを越える、好ましくは約1.680インチまたはそれを越 える直径を有するゴルフボールを生成する。中実コアまたは巻きつけ式コアのい ずれかが本発明において使用され得るが、これらのより低いコストとより優れた 性能の結果、中実成形されたコアが巻きつけ式コアよりも好ましい。ボールの最 小直径と最大重量の両方についての標準は、米国ゴルフ協会(U.S.G.A.)により 確立される。 圧縮成形処理において、内側カバー組成物を、約380°Fから約450°Fで、平滑 表面処理された半球状殻への注入により形成するが、同殻を、ここで、所望の内 側カバー厚さを有する鋳型内でコアの周囲に位置決めし、約2分から10分の間、 200°Fから300°Fで圧縮成形し、これに続いて、50°Fから70°Fで約2分から7 分間、冷却して、殻を一緒に溶着させ、単体の中間ボールを形成する。これに加 えて、中間ボールは射出成形処理により製造し得、ここでは、内側カバー層を、 50°Fから約100°Fの成形温度で、ある期間、中間ボール鋳型の中央に設置した コアの周囲に直接注入する。続いて、類似する圧縮成形技術または射出成形技術 により、外側カバー層をコアおよび内側層の周囲に成形し、1.680インチまたは それを越える直径のへこみ加工されたゴルフボールを形成する。 成形処理後、生成されたゴルフボールに、米国特許第4,911,451号に開示され たようなバフ仕上げ、塗装、およびマーキングのような多様な更なる処理工程を 施し得る。 硬質の内側層および比較的より軟質の低曲げ係数の外側層から生成した結果の ゴルフボールは、所望の反発係数および耐久性特性を供与すると共に、同時に、 先行技術の軟質のバラタカバーおよびバラタ様カバーと関連する感触特性および スピン特性を提供する、特有の2重コア構造を有する、改良型多層ゴルフボール をもたらす。 本発明は好ましい実施態様を参照しながら記載されてきた。先の詳細な説明を 読んで理解すれば、修正および変更による他の態様が起こることは明らかである 。本発明は、全てのかかる修正例および変更例が添付の特許請求の範囲またはそ の均等物の範囲に入る限りにおいて、それらを全て含むように構成されることが 、意図されている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 08/926,872 (32)優先日 平成9年9月10日(1997.9.10) (33)優先権主張国 米国(US) (81)指定国 AU,CA,GB,JP,KR (72)発明者 ネスビット,アール.デニス アメリカ合衆国 マサチューセッツ 01085,ウエストフィールド,ディア パ ース レーン 70

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 中心構成要素、および該中心構成要素の周囲に配置されるコア層を備え る中実2重コアと、 該2重コア上に成形された内側カバー層であって、少なくとも16重量%のアル ファ,ベータ−不飽和カルボン酸を含有する高酸性アイオノマーを含む、内側カ バー層と、 該内側カバー層上に成形された外側カバー層であって、低曲げ係数アイオノマ ー樹脂および非アイオノマー熱可塑性エラストマーから成る群から選択された、 比較的軟質のポリマー材料を含む、外側カバー層とを備える、ゴルフボール。 2. 前記中心構成要素は、熱硬化材料、熱可塑性材料、およびそれらの組み 合わせからなる群から選択された材料を含む、請求項1に記載のゴルフボ ール。 3. 前記コア層は、熱硬化材料、熱可塑性材料、およびそれらの組み合わせ からなる群から選択された材料を含む、請求項1に記載のゴルフボール。 4. 前記内側カバー層は、約17重量%から約25重量%のアルファ,ベータ −不飽和カルボン酸のコポリマーを含む高酸性アイオノマー樹脂を含む、 請求項1に記載のゴルフボール。 5. 前記内側カバー層は、約18.5重量%から約21.5重量%のアルファ,ベー タ−不飽和カルボン酸のコポリマーを含む高酸性アイオノマー樹脂を含む 、請求項1に記載のゴルフボール。 6. 前記内側カバー層は、約0.100インチから約0.010インチの厚さを有し、 前記外側カバー層は、約0.010インチから約0.05インチの厚さを有し、前 記ゴルフボールは、1.680インチまたはそれを超える全直径を有する、請 求項1に記載のゴルフボール。 7. 前記内側カバー層は、約0.030インチから約0.0375インチの厚さを有し 、前記外側カバー層は、約0.030インチから0.0375インチの厚さを有し、 ゴルフボールは、1.680インチまたはそれを超える全直径を有する、請求 項1に記載のゴルフボール。 8. 前記外側層は、硬質の高弾性率アイオノマーと軟質の低弾性率アイオノ マーとのブレンドを含む低曲げ係数アイオノマー樹脂を有し、該高弾性率ア イオノマーは、2個から8個の炭素原子を有するコポリマーと、3個から8個の 炭素原子を有する不飽和モノカルボン酸との、ナトリウム、亜鉛、マグネシ ウム、またはリチウムの塩であり、該低弾性率アイオノマーは、2個から8個 の炭素原子を有するオレフィン、アクリル酸、および1個から21個の炭素原 子を有するアクリレートエステル類の不飽和モノマーのターポリマーの、ナ トリウム塩または亜鉛塩である、請求項1に記載のゴルフボール。 9. 前記外側層の組成物は、90重量%から10重量%の硬質高弾性率アイオノマ ー樹脂と、約10重量%から90重量%の軟質低弾性率アイオノマー樹脂とを含 む、請求項8に記載のゴルフボール。 10.前記外側層の組成物は、75重量%から25重量%の硬質高弾性率アイオノマ ー樹脂と、約25重量%から75重量%の軟質低弾性率アイオノマー樹脂とを含 む、請求項8に記載のゴルフボール。 11.前記非アイオノマー熱可塑性エラストマーは、ポリエステルポリウレタン である、請求項1に記載のゴルフボール。 12.前記非アイオノマー熱可塑性エラストマーは、ポリエステルエラストマー である、請求項1に記載のゴルフボール。 13.前記非アイオノマー熱可塑性エラストマーは、ポリエステルアミドである 、請求項1に記載のゴルフボール。 14. 内部球状中心構成要素、および該球状中心構成要素の周囲に配置される コア層を備える、中実2重コア構成要素と、 該2重コア構成要素の該コア層上に成形されて、球状中間ボールを形成する、 内側カバー層であって、少なくとも16重量%のアルファ,ベータ−不飽和カルボ ン酸を含み、かつ、約15,000psiから約70,000psiの弾性率を有するアイオノマー 樹脂を含む、内側カバー層と、 該球状中間ボール上に成形されて、多層ゴルフボールを形成する、外側カバー 層であって、該外側層は、i)2個から8個の炭素原子を有するコポリマーおよび3 個から8個の炭素原子を有する不飽和モノカルボン酸のナトリウム塩また は亜鉛塩と、ii)2個から8個の炭素原子を有するオレフィン、アクリル酸、お よび1個から21個の炭素原子を有するアクリレートエステル類の不飽和モノマ ーのターポリマーのナトリウム塩または亜鉛塩とのブレンドを含み、該外側カ バー層は、約1,000psiから約30,000psiの範囲の弾性率を有する、外側カバー 層とを備える、多層ゴルフボール。 15.前記中心構成要素は、熱硬化材料、熱可塑性材料、およびそれらの組み 合わせから成る群から選択された材料を含む、請求項14に記載のゴルフボ ール。 16.前記コア層は、熱硬化材料、熱可塑性材料、およびそれらの組み合わせ から成る群から選択された材料を含む、請求項14に記載のゴルフボール。 17. 球状中実2重コアと、 該球状2重コア上に成形されて、球状中間ボールを形成する、内側カバー層で あって、該内側カバー層は、約17重量%から約25重量%のアルファ,ベータ−不 飽和カルボン酸を含有し、かつ、約15,000psiから約70,000psiの弾性率を有する アイオノマー樹脂を含む、内側カバー層と、 該球状中間ボール上に成形されて、多層ゴルフボールを形成する、外側カバー 層であって、該外側層は、ポリエステルエラストマー、ポリエステルポリウレタ ン、およびポリエステルアミドから成る群から選択された非アイオノマー熱可塑 性材料を含み、該外側カバー層は、約1,000psiから約30,000psiの範囲の弾性率 を有する、外側カバー層とを備える、多層ゴルフボール。 18.前記2重コアは、中心構成要素、および該中心構成要素の周囲に配置さ れたコア層を備え、該中心構成要素は、熱硬化材料、熱可塑性材料、およ びそれらの組み合わせからなる群から選択された材料を含む、請求項17に 記載のゴルフボール。 19.前記コア層は、熱硬化材料、熱可塑性材料、およびそれらの組み合わせ からなる群から選択された材料を含む、請求項18に記載のゴルフボール。 20.中実2重コアと、 該2重コア上に成形された内側カバー層であって、該内側カバー層は、少なく とも16重量%のアルファ,ベータ−不飽和カルボン酸を含有する高酸性アイオノ マーを含む、内側カバー層と、 該内側カバー層上に成形された外側カバー層であって、該外側カバー層は、低 曲げ係数アイオノマー樹脂および非アイオノマー熱可塑性エラストマーから成る 群から選択された、比較的軟質のポリマー材料を含む、外側カバー層と、 該2重コアの周囲に配置された、少なくとも1つの外側コア層とを備える、ゴ ルフボール。 21.前記2重コアは、中心構成要素、および該中心構成要素の周囲に配置さ れたコア層を備え、前記中心構成要素は、熱硬化材料、熱可塑性材料、お よびそれらの組み合わせから成る群から選択された材料を含む、請求項20 に記載のゴルフボール。 22.前記コア層は、熱硬化材料、熱可塑性材料、およびそれらの組み合わせ から成る群から選択された材料を含む、請求項21に記載のゴルフボール。 23.前記少なくとも1つの外側コア層は、熱硬化材料、熱可塑性材料、およ びそれらの組み合わせから成る群から選択された材料を含む、請求項21に 記載のゴルフボール。 24.前記内側カバー層は、約17重量%から約25重量%のアルファ,ベータ− 不飽和カルボン酸のコポリマーを含有する高酸性アイオノマー樹脂を含む 、請求項20に記載のゴルフボール。 25.前記内側カバー層は、約18.5重量%から約21.5重量%のアルファ,ベー タ−不飽和カルボン酸のコポリマーを含有する高酸性アイオノマー樹脂を 含む、請求項20に記載のゴルフボール。 26.前記内側カバー層は約0.100インチから約0.010インチの厚さを有し、前 記外側カバー層は約0.010インチから約0.05インチの厚さを有し、前記ゴ ルフボールは、1.680インチまたはそれを超える全直径を有する、請求項2 0に記載のゴルフボール。 27.前記内側カバー層は約0.030インチから0.0375インチの厚さを有し、前 記外側カバー層は約0.030インチから0.0375インチの厚さを有し、前記ゴ ルフボールは1.680インチまたはそれを超える全直径を有する、請求項20 に記載のゴルフボール。 28.前記外側層は、硬質の高弾性率アイオノマーと軟質の低弾性率アイオノ マーとのブレンドを含有する低曲げ係数アイオノマー樹脂を含み、該高弾 性率アイオノマーは、2個から8個の炭素原子を有するコポリマーと、3個 から8個の炭素原子を有する不飽和モノカルボン酸とのナトリウム、亜鉛 、マグネシウム、またはリチウムの塩であり、該低弾性率アイオノマーは 、2個から8個の炭素原子を有するオレフィン、アクリル酸、および1個か ら21個の炭素原子を有するアクリレートエステル類の不飽和モノマーのタ ーポリマーの、ナトリウム塩または亜鉛塩である、請求項20に記載のゴル フボール。 29.前記外側層の組成物は、90重量%から10重量%の硬質の高弾性率アイオ ノマー樹脂と、約10重量%から90重量%の軟質の低弾性率アイオノマー樹 脂とを含む、請求項28に記載のゴルフボール。 30.前記外側層の組成物は、75重量%から25重量%の硬質の高弾性率アイオ ノマー樹脂と、約25重量%から75重量%の軟質の低弾性率アイオノマー樹 脂とを含む、請求項28に記載のゴルフボール。 31.前記非アイオノマー熱可塑性エラストマーは、ポリエステルポリウレタ ンである、請求項20に記載のゴルフボール。 32.前記非アイオノマー熱可塑性エラストマーは、ポリエステルエラストマ ーである、請求項20に記載のゴルフボール。 33.前記非アイオノマー熱可塑性エラストマーは、ポリエステルアミドであ る、請求項20に記載のゴルフボール。 34.前記少なくとも1つの外側コア層は、熱硬化材料、熱可塑性材料、およ びそれらの組み合わせからなる群から選択された材料を含む、請求項20に 記載のゴルフボール。 35. 内部球状中心構成要素、および該内部球状中心構成要素の周囲に配置 されたコア層を備える、球状中実2重コアと、 該球状2重コア上に成形された内側カバー層であって、該内側カバー層は、少 なくとも16重量%のアルファ,ベータ−不飽和カルボン酸を含有し、かつ、約15, 000psiから約70,000psiの弾性率を有するアイオノマー樹脂を含む、内側カ バー層と、 該球状中間ボールの上に成形されて、多層ゴルフボールを形成する、外側カバ ー層であって、該外側層は、i)2個から8個の炭素原子を有するコポリマーと、3 個から8個の炭素原子を有する不飽和モノカルボン酸との、ナトリウム塩または 亜鉛塩と、ii)2個から8個の炭素原子を有するオレフィン、アクリル酸、および 、1個から21個の炭素原子を有するアクリレートエステル類の不飽和モノマーの ターポリマーの、ナトリウム塩または亜鉛塩とのブレンドを含み、該外側カバー 層は、約1,000psiから約30,000psiの範囲の弾性率を有する、外側カバー層と、 該2重コアと該内側カバー層との間に配置される、少なくとも1つの外側コア 層とを備える、多層ゴルフボール。 36. 中実2重コア構成要素と、 該2重コア上に成形されて、球状中間ボールを形成する、内側カバー層であっ て、該内側カバー層は、約17重量%から約25重量%のアルファ,ベータ−不飽和 カルボン酸を包含し、かつ、約15,000psiから約70,000psiの弾性率を有するアイ オノマー樹脂を含む、内側カバー層と、 該球状中間ボール上に成形されて、多層ゴルフボールを形成する、外側カバー 層であって、該外側層は、ポリエステルエラストマー、ポリエステルポリウレタ ン、およびポリエステルアミドから成る群から選択された非アイオノマー熱可塑 性材料を含み、該外側カバー層は、約1,000psiから約30,000psiまでの範囲の弾 性率を有する、外側カバー層と、 該2重コアと該内側カバー層との間に配置された、少なくとも1つの外側コア 層とを備える、多層ゴルフボール。
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