JP2000358140A - 画像読取り位置の調整方法及び画像読取り方法、ならびに画像読取り装置 - Google Patents

画像読取り位置の調整方法及び画像読取り方法、ならびに画像読取り装置

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JP2000358140A
JP2000358140A JP11173598A JP17359899A JP2000358140A JP 2000358140 A JP2000358140 A JP 2000358140A JP 11173598 A JP11173598 A JP 11173598A JP 17359899 A JP17359899 A JP 17359899A JP 2000358140 A JP2000358140 A JP 2000358140A
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Takefusa Ogata
武房 緒方
Eiji Kikko
英治 橘高
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラインイメージセンサを主走査方向に2本以
上配列する画像読取り装置においてラインイメージセン
サによる画像読取り領域の位置ずれを確実に抑え高品質
の画像を読み取れるようにすること。 【解決手段】 ラインイメージセンサ1,2を配列する
画像読取り装置において、ラインイメージセンサ1,2
の重合部分にマーカーMを画像として形成し、このマー
カーMをラインイメージセンサ1,2自身で読み取って
その出力の大きさを判定基準としてラインイメージセン
サ1,2のマーカーMとの相対位置を検定し、その結果
に基づいてラインイメージセンサ1,2の位置をシフト
して副操作方向の位置ずれを解消する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大判の用紙に対応
するために用紙の幅方向に2本またはそれ以上のライン
イメージセンサを配列した画像読取り装置に係り、特に
良質の画像読取りのための読取り位置の調整及び画像の
読取り方法に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば複写機等に備える画像読取り装
置は、CCD等の光電変換素子を主走査方向に一列に配
列したラインイメージセンサを備え、その走査によって
画像を読み取るというのがその基本である。
【0003】従来のラインイメージセンサでは、たとえ
ば用紙ではA3判のサイズまで対応できる大きさのもの
が普及しているが、これ以上の大きさのラインイメージ
センサとすることは製造上の面から不可能とされてい
た。たとえば、A0判の用紙ではその幅は840mm程
度であり、画素を400dpiで読み取る場合では、1
3230画素が必要である。これに対して、ラインイメ
ージセンサは現状では7500画素程度のものしかな
く、したがってA0判の用紙に対応するためには2本の
ラインイメージセンサを備える必要がある。
【0004】このような背景から、A0判等の大きな用
紙を対象とする機種では、2本のラインイメージセンサ
を主走査方向(用紙の給紙方向と直交し用紙の幅方向に
一致する向き)に一列に並べ、これらのラインイメージ
センサの走査の合成によって画像を読み取る方式が採用
されている。この方式の画像読取りは、たとえば特開昭
62−101170号公報にその記載がある。
【0005】この公報に記載のものも含めて、ラインイ
メージセンサを複数配列する構成では、ラインイメージ
センサどうしの間の境目部分で画像に継ぎ目が生じない
ように、隣り合うラインイメージセンサの読取り領域を
一部重複させることが必要である。このようなラインイ
メージセンサの配列によって、大判の用紙からの画像の
読取りへの対応も可能となった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ラインイメージセンサ
は製造段階で厳しく管理され、その位置ずれ等がないよ
うにして装置本体にアセンブリされて出荷される。しか
しながら、ラインイメージセンサをオーバーラップさせ
ている部分が、二つの画像読取り領域の継目部分となる
ので、出荷や据え付け時に振動等を受けてしまうと、ラ
インイメージセンサが正規の位置からずれる可能性があ
る。このような位置ずれは、主走査方向だけでなく、副
走査方向(用紙の給紙方向)の両方で発生する。そし
て、主走査方向の位置ずれは用紙の幅方向の画像のずれ
となり、副走査方向の位置ずれは用紙の給紙方向の画像
のずれとなって表れる。
【0007】このような画像のずれをなくすためには、
ラインイメージセンサの位置ずれを検定して補正するこ
とが必要である。この補正の方式としては、たとえば用
紙を載せるプラテンの裏面に、画像読取り装置自身に備
える光学系からの光を受けるマーカーとなるチャートを
刻んでおき、このチャートを基準にしてラインイメージ
センサの位置ずれを検知するというものがある。
【0008】しかしながら、プラテン自身も装置に固定
されるものであり、その裏面にマーカーを設けていても
装置への組み込み誤差等によってマーカーを正規の位置
に高精度で位置させることは非常に難しい。このため、
ラインイメージセンサの位置ずれを検知できても、量的
にどれだけ補正をすればよいかを最適値として得ること
も困難であり、画像のずれを効果的に抑えることはでき
ない。
【0009】本発明は、ラインイメージセンサを主走査
方向に2本以上配列する画像読取り装置においてライン
イメージセンサによる画像読取り領域の位置ずれを確実
に抑え高品質の画像を読み取れるようにすることを目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の画像読取り位置
の調整方法は、光電変換素子としてCCDを配列したラ
インイメージセンサを原稿の主走査方向に複数個配列す
るとともに、配列方向に隣接する前記ラインイメージセ
ンサのそれぞれの読取り領域の端部を互いに重合させ、
前記ラインイメージセンサの組合せによって前記原稿の
全体の画像を読み取るに際して、前記ラインイメージセ
ンサの画像読取り位置を調整する方法であって、隣接す
る一対のラインイメージセンサどうしの重合部分に含ま
れる領域に画像を形成してマーカーとし、前記マーカー
を前記一対のラインイメージセンサによってそれぞれ読
み取り、前記マーカーを読み取ったときの前記一対のラ
インイメージセンサのそれぞれの出力値に基づいて前記
マーカーに対する前記一対のラインイメージセンサのそ
れぞれの相対位置を検定し、前記相対位置の検定結果に
基づいて、前記一対のラインイメージセンサのそれぞれ
の重合部分を副走査方向に一致させることを特徴とす
る。
【0011】本発明の画像読取り方法は、光電変換素子
としてCCDを配列したラインイメージセンサを原稿の
主走査方向に複数個配列するとともに、配列方向に隣接
する前記ラインイメージセンサのそれぞれの読取り領域
の端部を互いに重合させ、前記ラインイメージセンサの
組合せによって前記原稿の全体の画像を読み取る方法で
あって、前記主走査方向に隣接する前記ラインイメージ
センサどうしの間の重合部分の画像読取りにおいては、
前記主走査方向に向けて、一方のラインイメージセンサ
が読み取る画像の画像データ主体から他方のラインイメ
ージセンサが読み取る画像の画像データ主体となるよう
に漸次に変更して画像処理することを特徴とする。
【0012】また、本発明の画像読取り装置は、光電変
換素子としてCCDを配列したラインイメージセンサを
原稿の主走査方向に複数個配列し、配列方向に隣接する
前記ラインイメージセンサの読取り領域を互いに重合さ
せた画像読取り装置において、前記ラインイメージセン
サのそれぞれを独立して前記主走査方向と直交する副走
査方向に移動させる移動手段と、前記ラインイメージセ
ンサどうしの重合部分に含まれた領域に画像を形成して
マーカーとする画像形成手段と、前記マーカーを前記ラ
インイメージセンサが読み取ったとき、前記一対のライ
ンイメージセンサのそれぞれの出力値に基づいて前記マ
ーカーに対する前記一対のラインイメージセンサのそれ
ぞれの相対位置を検定する検定手段と、前記相対位置の
検定結果に基づいて前記一対のラインイメージセンサの
それぞれの重合部分を副走査方向に一致させる向きに駆
動する駆動手段とを備えたことを特徴とする。
【0013】また、本発明の画像読取り装置は、前記マ
ーカーとする画像が前記主走査方向の幅に変化をもたせ
たものであることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)図1〜図5は本
発明におけるラインイメージセンサの副走査方向(用紙
の給紙方向に一致)の位置補正を説明するための概念図
であり、図1は読取り光学系の概略斜視図、図2は読取
り光学系を用紙の給紙方向に観た概略図である。
【0015】図1及び図2において、画像読取り装置に
は、その読取り画像面を下向きとして図中の一点鎖線で
示す矢印方向に用紙Pを送る給紙路と、給紙路に備えた
透明ガラスのプラテンの上を通過していく用紙Pの画像
を走査して読み取る画像読取り部とが設けられる。この
画像読取り部は、複数のミラー(図示せず)を含む光学
系によって構成され、光源(図示せず)からプラテン上
の用紙Pの画像面に光を照射し、光照射された画像をミ
ラー経由の光路によって画像検知部に入射させる光学系
を備えたものである。そして、この光学系には、第1,
第2のラインイメージセンサ1,2と、ミラー経由の光
路からの光をこれらの第1,第2のラインイメージセン
サ1,2に結合させる第1,第2のレンズ3,4を備え
る。
【0016】第1,第2のラインイメージセンサ1,2
は、CCDイメージセンサとして周知のものであり、従
来例で述べた公報に記載のものと同様に主走査方向にほ
ぼ直列に配列されている。第1,第2のラインイメージ
センサ1,2の読取り範囲は図1に示す領域A,Bであ
って、主走査方向の中央部でこれらの領域A,Bの一部
が重なり合っている。そして、領域A,Bの全体による
合成の主走査方向の走査長さは、用紙Pの幅すなわち給
紙方向と直交する辺の長さWよりも長く設定される。し
たがって、用紙の画像は第1,第2のラインイメージセ
ンサ1,2によって分割された読取りデータとして入力
され、同時にこれらの第1,第2のラインイメージセン
サ1,2の領域A,Bが重なり合っている部分では、同
じ画像が同時に第1,第2のラインイメージセンサ1,
2によって読み取られる。
【0017】なお、従来技術の項ですでに述べたよう
に、現状では標準的な400dpi(ドット/インチ)
で読み取るものとすると、A0判の用紙の幅寸法は84
0mm程度なので、主走査方向には13230の画素数
が必要となる。そして、CCDを利用したラインイメー
ジセンサでは、現状では対応できる画素数の上限は75
00程度であり、したがって第1,第2のラインイメー
ジセンサ1,2のそれぞれに配列される画像読取りのた
めのセンサの配列ピッチは64μm程度となっている。
【0018】CCDを利用した第1,第2のラインイメ
ージセンサ1,2は、64μmのピッチで配置したセン
サが領域A,Bのオーバーラップした部分でも主走査方
向と副走査方向の両方で完全に整合する関係であれば、
領域A,Bの境界部分での画像のずれの発生はない。し
かしながら、スキャナ装置の内部に第1,第2のライン
イメージセンサ1,2を組立て誤差がないようにアセン
ブリしても、出荷や据え付けの際の振動や、温度変化に
よる保持部材の微小な熱変形などに起因して、第1,第
2のラインイメージセンサ1,2の最適アライメントが
保てなくなる。たとえば、図1では第1,第2のライン
イメージセンサ1,2が副走査方向に位置がずれた状態
を誇張して描いており、第2のラインイメージセンサ2
は第1のラインイメージセンサ1よりも給紙方向の下流
側に位置がずれている。このような位置ずれがあると、
領域A,Bのオーバーラップ部分では用紙Pの画像に対
する読取り位置もずれる。したがって、オーバーラップ
部分で読み取られた画像は、用紙Pの幅方向に連続した
画像領域ではなくて、副走査方向に位置ずれした読取り
画像として画像処理部(図示せず)にデータ入力され、
再生したときには画像のずれとして現れる。
【0019】このような第1,第2ラインイメージセン
サ1,2の副走査方向の位置ずれに対して、本発明では
位置ずれを機械的に修正して第1,第2ラインイメージ
センサ1,2についてアライメント補正する。そして、
この補正操作のために、図2に示すように、領域A,B
のオーバーラップ部分の真下に位置補正の基準となるマ
ーキングを印すための光源としてLED(発光ダイオー
ド)5とレンズ6とを本実施の形態における画像形成手
段として備える。
【0020】LED5とレンズ6はその光軸が用紙Pの
搬送面と高精度で直交する関係として配置され、第1,
第2のラインイメージセンサ1,2の両方が同時に読み
取る領域A,Bのオーバーラップ部分に光を照射する。
そして、たとえばプラテンの上に配置されて用紙Pをガ
イドするローラの周面を白色としておき、このローラの
周面に光照射画像が得られるようにすれば、この画像を
マーカーMとすることができる。
【0021】このようにして、LED5が発光すると、
図1に示すように領域A,Bのオーバーラップ部分にマ
ーカーMが画像として得られる。マーカーMは領域A,
Bのオーバーラップ部分に含まれる点の画像なので、用
紙Pの画像読取りの場合と同様に第1,第2のラインイ
メージセンサ1,2によって読み取られる。
【0022】図3は第1,第2のラインイメージセンサ
1,2によるLED5からの発光画像読取り時の出力波
形と領域A,Bのオーバーラップの位置関係を示す概略
図である。
【0023】図3において、LED5が発光してマーカ
ーMを画像として形成したとき、このマーカーMに対し
て第1,第2のラインイメージセンサ1,2が位置ずれ
しないで正規の位置に保たれていれば、いずれも光軸調
整用LED光源波形をピーク値として出力する。一方、
マーカーMの位置に対して第1,第2のラインイメージ
センサ1,2が図1に示すようにずれていると、そのず
れ量が大きくなるほど出力波形は減衰していく。したが
って、このような第1,第2のラインイメージセンサ
1,2からの出力波形を参照すれば、第1,第2のライ
ンイメージセンサ1,2のマーカーMからの位置ずれを
検定できる。すなわち、マーカーMを画像として読み取
ることを利用して、第1,第2のラインイメージセンサ
1,2自身のマーカーMに対する相対位置を判断でき
る。そして、第1,第2のラインイメージセンサ1,2
のいずれもからピーク値の出力波形が得られたとき、第
1,第2のラインイメージセンサ1,2はマーカーMを
通る一直線の線分上に並び、位置ずれが解消される。
【0024】図4は第1,第2のラインイメージセンサ
1,2のLED5からの発光画像による位置合わせの要
領を一覧の表として示したものである。この図4では、
第1,第2のラインイメージセンサ1,2は、図1に示
したようにマーカーMの上流側及び下流側にそれぞれ位
置ずれしているものとして説明する。
【0025】図4において、Ach光軸ラインLA及び
Bch光軸ラインLBで示す欄は、それぞれ第1,第2
のラインイメージセンサ1,2の走査線の位置を示すも
ので、欄の境界に円で示す点はLED5によって形成さ
れた点光像すなわちマーカーMである。また、Ach及
びBchのCCDの出力波形の欄は、位置ずれ補正操作
時の第1,第2ラインイメージセンサ1,2による出力
波形を示す。
【0026】位置ずれの補正操作は、最上段の欄に示す
調整前から下3段の調整中(1),(2),(3)を経
て下から2段目または最下段の調整終了(1),(2)
までの工程によって行う。そして、この補正操作の期間
では、LED5を点灯させ用紙Pの給紙は行わない。
【0027】調整前では、第1,第2のラインイメージ
センサ1,2はいずれもLED点光像すなわちLED5
の発光によって形成されたマーカーMからの位置ずれ量
が大きく、第1,第2のラインイメージセンサ1,2の
走査範囲から外れている。したがって、第1,第2のラ
インイメージセンサ1,2からの出力はない。そして、
第1,第2のラインイメージセンサ1,2のそれぞれを
マーカーM側へ向かう方向(図に示す「調整方向」)へ
動かしていくと、マーカーMの画像が次第に検知されて
いき、出力値は小さな波形が出力される(調整中
(1))。第1,第2のラインイメージセンサ1,2を
動かしていくと、出力値は大きな波形が出力され(調整
中(2))、さらに動かすと出力値が再び減衰していく
(調整中(3))。
【0028】以上の工程で、調整中(1)〜調整中
(3)までの間で同じ方向に動かした第1,第2のライ
ンイメージセンサ1,2のストロークの中に、出力値が
最大となるポイントが含まれることが判る。そして、調
整中(3)の後には第1,第2のラインイメージセンサ
1,2をそれぞれ逆向きに動かしていき、出力値が最大
となる位置を絞り込んでいく。このような操作を何回か
繰り返すことによって、第1,第2のラインイメージセ
ンサ1,2からの出力値が最大であって且つ等しくなる
ように調整する。この条件のとき、調整終了(1)に示
すように第1,第2のラインイメージセンサ1,2は、
マーカーMを通る一直線の線分上に走査線が一致するよ
うな位置関係となる。
【0029】このように、LED5からの発光を利用し
たマーカーMを基準として第1,第2のラインイメージ
センサ1,2の副走査方向の位置ずれが解消され、オー
バーラップ部分での読取り画像のずれの発生がなくな
る。
【0030】ここで、調整終了(2)では、第1,第2
のラインイメージセンサ1,2の走査線は副走査方向と
直交せずに傾斜した状態を示している。なお、走査線の
傾斜角度は微小であり、図示ではこれを誇張して描いて
いる。このように走査線が微小な角度傾斜していても、
第1,第2のラインイメージセンサ1,2のオーバーラ
ップ部分が少なくとも位置ずれしないようにしておけ
ば、画像読取りのずれの発生は防止される。すなわち、
先に説明したように、第1,第2のラインイメージセン
サ1,2には64μm程度の微小なピッチで7500個
のセンサを配列しているので、主走査方向の直線の画像
読取りであっても、人の眼で観たとき大きく歪んだ画像
として映ることはない。したがって、少なくともオーバ
ーラップ部分で第1,第2のラインイメージセンサ1,
2が位置ずれしなければよく、これらがマーカーMを含
む線分上で一直線上に配列しなければならないというの
は必須の条件ではない。
【0031】このように、本発明ではLED5からの発
光によって得られるマーカーMを基準として第1,第2
のラインイメージセンサ1,2の位置調整ができる。し
たがって、画像読取り作業を始める前に、たとえば位置
調整用の専用のチャートを一度給紙してその画像を読み
取らせながら位置調節したりすることは不要となり、ユ
ーザに負担をかけることがなくなる。
【0032】以上は、第1,第2のラインイメージセン
サ1,2のオーバーラップ部分が副走査方向の位置ずれ
について機械的に位置を補正し、用紙Pの画像の読取り
位置のずれを解消するというものである。一方、第1,
第2のラインイメージセンサ1,2は、図3に示したよ
うにそれぞれの画像重なり部分によって用紙Pの画像の
同じ部分が読み取られる。この場合、たとえば第1のラ
インイメージセンサ1ではその有効読取り範囲の終端ま
でを担い、第2のラインイメージセンサ2でもその有効
読取り範囲の始端からを担うように制御することで、用
紙Pの主走査方向の画像の連続読取りが可能である。す
なわち、第1のラインイメージセンサ1からの読取りが
完了と同時に第2のラインイメージセンサ2による読取
り開始に引き渡すことによって、主走査方向の画像読取
りが実行される。
【0033】しかしながら、第1のラインイメージセン
サ1からの読取り完了から第2のラインイメージセンサ
2の読取り開始に移るとき、それぞれに配列されたCC
Dのセンサの位置関係によっては、少なくとも1画素ま
たはそれ以上の数に相当する読取り範囲のずれが生じる
可能性がある。このことを図5により説明する。
【0034】図5は第1,第2のラインイメージセンサ
1,2の読取りの領域A,Bのオーバーラップ部分に、
第1,第2のラインイメージセンサ1,2のセンサの配
列に対応させた画素読取ドットで表したものである。こ
こでは、説明を簡単にするため、領域A,Bのオーバー
ラップ部のそれぞれに同じ数(n個)の画素が含まれて
いるものとする。
【0035】図5の(a)は第1,第2のラインイメー
ジセンサ1,2のそれぞれのセンサ配列の主走査方向の
位置ずれを示すものである。第1,第2のラインイメー
ジセンサの画像読取ドットのピッチは先に説明した64
μmに保たれているが、領域Aを担う第1のラインイメ
ージセンサ1は右に少しずれ、領域Bを担う第2のライ
ンイメージセンサ2は正規の位置にある。このため、第
1,第2のラインイメージセンサ1,2のセンサどうし
の間には主走査方向のずれがあり、第1のラインイメー
ジセンサ1から第2のラインイメージセンサ2に画像読
取りを引き渡していくときに、原稿画像の画像読取り位
置もずれてしまう。
【0036】図5の(b)は第1,第2のラインイメー
ジセンサ1,2の間に読取倍率の差による画像読取ドッ
トの位置ずれを示すもので、第1のラインイメージセン
サ1は正規の倍率の設定されているが、第2のラインイ
メージセンサ2は読取ドット間隔が大きいすなわち倍率
が大きく設定されている。この場合も、主走査方向の画
像読取ドットの位置が互いにずれてしまい、原稿画像の
画像読取り位置にもずれが発生してしまう。
【0037】そこで、本発明では、領域A,Bのオーバ
ーラップ部分において、第1のラインイメージセンサ1
主体の画像読取りから第2のラインイメージセンサ2主
体の画像読取りに漸次にシフトさせ、オーバーラップ部
分での画像のずれや画素不足による不鮮明さを解消す
る。
【0038】図5において、n個の各画素はそれぞれに
対応する第1,第2のラインイメージセンサ1,2のセ
ンサ配列によって読み取られ画像データDとして画像処
理部に入力される。そして、1〜nの各画素についての
各画像データDには加重平均によって重みを加え、第
1,第2のラインイメージセンサ1,2の両方からデー
タを取り込みながら、第1のラインイメージセンサ1主
体の画像データから第2のラインイメージセンサ2主体
の画像データに切り換えていく。すなわち、1〜nのそ
れぞれの画素について、第1,第2のラインイメージセ
ンサ1,2により読み取られる画像データをDA,DB
加重平均の重みをWA,WBとするとき、次の式で各画素
の画像データDとして演算する。
【0039】 D=(WA・DA+WB・DB)/(WA+WB)・・・・(1) そして、 WA+WB=1(0≦WA≦1,0≦WB≦1)・・・・(2) の条件を加える。
【0040】以上の条件式から、領域Aから領域Bに移
っていく過程で、1番目の画素については第1のライン
イメージセンサ1によって読み取った画像データDA
そのまま画像処理部に入力される。2番目の画素から
は、第1のラインイメージセンサ1による画像データD
Aに第2のラインイメージセンサ2による画像データDB
が加えられていき、第2のラインイメージセンサ2によ
る画像データDBの重みが次第に増していく。そして、
n番目の画素については第1のラインイメージセンサ1
による読取りはなく、第2のラインイメージセンサ2が
読み取った画像データDBがそのまま画像処理部に入力
される。
【0041】このように領域A,Bのオーバーラップ部
分では、第1のラインイメージセンサ1による画像読取
りから次第に第2のラインイメージセンサ2による画像
読取りに漸次的に遷移させながら用紙Pの画像が読み取
られる。このため、オーバーラップ部分で第1,第2の
ラインイメージセンサ1,2が主走査方向に位置ずれし
ていても、オーバーラップ部分では第1,第2のライン
イメージセンサ1,2の両方の読取りデータに基づいて
画像入力されるので、画素数の不足等によって画像が不
鮮明になることが防止される。
【0042】以上、本発明における第1,第2のライン
イメージセンサ1,2の位置ずれの調節の概念や、それ
ぞれの読取りの領域A,Bのオーバーラップ部分での画
像データの取り扱いによって良質の画像読取りができる
ことを示した。次いで、図6以降の図面を参照して第
1,第2のラインイメージセンサ1,2の位置ずれの補
正のため構成をより具体的に説明する。
【0043】図6は本発明の画像読取り装置における画
像読取り部をその一部を除いて示す概略斜視図である。
【0044】図6において、画像読取り部は図1で示し
た用紙Pの搬送路の真下に固定されベースフレーム7
と、このベースフレーム7の上にそれぞれ矢印X方向に
移動可能に取り付けた2つの光学ベース8,9とを備え
たものである。これらの光学ベース8,9は、本実施の
形態において移動手段として構成されたもので、それぞ
れに先に示した第1,第2のラインイメージセンサ1,
2及び第1,第2のレンズ3,4を配置している。そし
て、光学ベース8,9には第1,第2のラインイメージ
センサ1,2までの縮小光学系の光路を形成するための
ミラー8a,8b,8c,9a,9b,9cを備えてい
る。
【0045】図7は画像読取り部を用紙の給紙方向に観
た正面図、図8は図7のA−A線矢視方向に観た平面
図、図9は用紙の給紙方向に対して平行に観た左側面図
である。
【0046】図7において、ベースフレーム7の上方に
は用紙が透明の原稿面ターゲットガラス10が配置さ
れ、この原稿面ターゲットガラス10に対して、図1に
示したように第1,第2のラインイメージセンサ1,2
による画像読取りの領域A,Bがオーバーラップするよ
うに設定されている。そして、このオーバーラップ部分
の下方にLED5とレンズ6とがベースフレーム7側に
固定して配置されている。
【0047】図9において、第1のラインイメージセン
サ1を備える光学ベース8のミラー8aの上方であって
原稿面ターゲットガラス10の下面の近傍には、画像読
取りのための光源ランプ11a,11bを備える。そし
て、これらの光源ランプ11a,11bから原稿面ター
ゲットガラス10の上面に給紙される用紙に光を照射す
ると、ミラー8a,8b,8cによって構成される光路
を経由して第1のラインイメージセンサ1によって画像
が読み取られる。また、原稿面ターゲットガラス10の
上には、用紙を給紙方向に案内するためのローラ10a
をアイドラーとして設ける。このローラ10aは、先に
説明したように、周面を白色としたもので、LED5か
らの光が照射されるとその周面にスポット状の点画像が
写り、この点画像をマーカーMとする。
【0048】なお、第2のラインイメージセンサ2を備
える光学ベース9側でも同様に光源ランプを利用した画
像読取りのための光学系を備える。
【0049】更に、光学ベース8はベースフレーム7の
中央に備えたシャフトユニット12に右端部側を預けて
図9において左右方向に移動可能に連接している。この
ための連接構造は、たとえばシャフトユニット12には
ガイド用のシャフトを設けておき光学ベース8にはシャ
フトに外挿されて摺動する筒状のスライド金具を設けた
ものとすればよい。そして、光学ベース8の前端側には
ベースフレーム7のブラケット7aとの間に圧縮のコイ
ルスプリング13aを介装し、後端側の縁には偏心カム
14aを突き当てている。偏心カム14aはベースフレ
ーム7に設けたマウント7bの上に固定され駆動モータ
15aの出力軸に取り付けられたものである。一方、光
学ベース9についても図7及び図8に示すように、コイ
ルスプリング13b,偏心カム14b,駆動モータ15
bが同様に付帯されている。
【0050】なお、本実施の形態においては、これらの
コイルスプリング13a,13b,偏心カム14a,1
4b及び駆動モータ15a,15bのそれぞれの組合せ
を駆動手段とする。
【0051】このように光学ベース8,9のそれぞれを
コイルスプリング13a,13bと偏心カム14a,1
4bによって前後方向を拘束することで、偏心カム14
a,14bの回転角度による偏心量に基づいて光学ベー
ス8,9を図8においてそれぞれ別個に上下に移動させ
ることができる。そして、この移動方向は図4で示した
調整方向に一致するので、駆動モータ15a,15bの
作動によって、先に説明したLED5の発光によって形
成されるマーカーMを基準とする位置合わせが可能とな
る。
【0052】ここで、第1,第2のラインイメージセン
サ1,2の位置ずれの調整については図4で既に説明し
たが、このような調整はたとえばスキャナ装置を起動す
るときに自動的に行うことができる。
【0053】図10はこの起動時の位置ずれの自動調整
を実行するフローチャートであり、スキャナ装置の電源
スイッチをオンすると(S1)、まずLED5が点灯し
て図1に示したようにマーカーMを第1,第2のライン
イメージセンサ1,2の画像読取りの領域A,Bのオー
バーラップ部分のローラ10aの周面に形成する(S
2)。そして、このマーカーMを画像として第1,第2
のラインイメージセンサ1,2が読み取り、その出力波
形を参考にして駆動モータ15a,15bの作動を制御
し、図4において調整終了(1),(2)に相当する出
力波形となったとき自動調整が終了する(S3〜S
5)。
【0054】なお、このような起動時の自動調節だけで
なく、温度変化が激しい環境で使用する場合に備えて、
温度の変動の大きさに応じて自動調整することも可能で
ある。たとえば、画像読取り部の中にサーミスタを利用
した温度センサを設けておき、使用開始の温度を基準に
して或る一定の温度差を生じたときに図10と同様のフ
ローによる自動調節を実行すればよい。
【0055】(実施の形態2)第1実施形態においてL
ED5とレンズ6とによって形成されるマーカーMは点
画像であったが、第2実施形態においてはマーカーの形
状に特徴を持たせたものについて説明する。図11は第
2実施形態におけるマーカーの形状を示す詳細図であ
る。
【0056】図11(a)に示すマーカーM1はLED
5から照射される光によって正方形に形成された画像で
あり、その2本の対角線を主走査方向および副走査方向
と一致させたものである。このようなマーカーM1の主
走査方向の幅BPおよび副走査方向の幅BSは、マーカー
1の中心に向かって近づくにつれて広くなるように直
線的に変化させてある。すなわち、マーカーM1の中心
には主走査方向の幅BPおよび副走査方向の幅BSの変節
点が存在し、マーカーM1中心の主走査方向の幅B Pおよ
び副走査方向の幅BSが最も広くなっている。このマー
カーM1の中心(変節点)を基準として第1,第2のラ
インイメージセンサ1,2の位置ずれを補正する。
【0057】図12は図11(a)に示すマーカーM1
を利用した第1,第2のイメージセンサ1,2の位置合
わせの要領を一覧の表として示したものである。
【0058】マーカーM1を用いて図3の例と同様に位
置ずれの補正操作をする場合、第1,第2のラインイメ
ージセンサ1,2を調整方向へ動かしていくと、図12
に示すように、CCDの出力波形には図4において説明
したピーク値Hだけでなくピークの幅Wが出てくる。こ
のピーク幅Wは、調整中(1),(2)欄に示すように
マーカーM1の中心に向かって近づくにつれて大きくな
り、マーカーM1の中心を過ぎると逆に、調整中(3)
に示すようにピーク幅Wは小さくなる。
【0059】すなわち、ピーク値Hに加えてピーク幅W
の変化を検知しておけば、ずれ補正操作の際、検出する
ピーク幅Wが大きくなっているときには、第1,第2の
ラインイメージセンサ1,2の位置が正規の位置に向か
って移動していることが分かる。逆に、ピーク幅Wが小
さくなっているときには、正規の位置から離れる方向に
移動していることが分かる。したがって、常にピーク幅
Wが大きくなる方向に第1,第2のラインイメージセン
サ1,2を移動させれば、より高速かつ正確にずれ補正
することが可能となる。
【0060】なお、図11(a)の他にも、その中心に
向かって幅を広くしたマーカーの形状として、丸形、矩
形や菱形等を使用することが可能である。図11(b)
に示すように、矩形マーカーM2の場合は、矩形の2本
の対角線のうちの1本が主走査方向と一致するように配
置する。菱形マーカー(図示せず)の場合は、その2本
の対角線がそれぞれ主走査方向および副走査方向と一致
するように配置する。このようなマーカーの中心を基準
として第1,第2のラインイメージセンサ1,2のずれ
補正を行えば、正規の位置に近づくにつれて波形が大き
くなるため、より簡単かつ正確にピークの幅を検出する
ことができる。特に、図11(a)に示すマーカーM1
のように、その中心に向かって幅が一次的に変化するも
のであれば、検知したピークの幅の変化によって正規の
位置からのずれ量を予測することが容易となるので望ま
しい。
【0061】また、図11(c)に示すマーカーM
3は、主走査方向の幅がマーカーM3の中心に向かって近
づくにつれ狭くなるように変化させたものである。この
マーカーM3の中心を基準としてずれ補正する場合、検
出するピークの幅が小さくなっているときには、第1,
第2のラインイメージセンサ1,2の位置が正規の位置
に向かって移動していることが分かる。逆に、ピークの
幅が大きくなっているときには、正規の位置から離れる
方向に移動していることが分かる。したがって、常にピ
ークの幅が小さくなる方向に第1,第2のラインイメー
ジセンサ1,2を移動させれば、より高速かつ正確にず
れ補正することが可能となる。
【0062】また、以上の他にも、主走査方向の幅に変
化をもたせたマーカーとして、三角形や罰点形とするこ
とが可能である。三角形マーカーの場合は1辺が主走査
方向と一致するように配置し、罰点形マーカーの場合は
罰点を形成する線分を主走査方向および副走査方向から
45°位相させて配置する。この場合も上記と同様、検
出するピークの幅の変化に応じて第1,第2のラインイ
メージセンサ1,2を移動させることにより、高速かつ
正確にずれ補正することが可能となる。
【0063】
【発明の効果】請求項1及び3の発明では、複数のライ
ンイメージセンサを主走査方向に配列して互いの重合部
分の副走査方向の位置ずれがあっても、重合部分にマー
カーを画像として一時的に造り、このマーカーを基準と
して位置ずれを解消できる。このため、専用のチャート
等を給紙したりして位置ずれの修正を行う必要は一切な
くなり、ユーザ側の負担を大幅に軽減できるほか、高品
質の画像読取りを常に保つことができる。
【0064】請求項2の発明では、ラインイメージセン
サどうしの間の重合部分での読取り画像の画像データ
を、画像ずれが起きたり不鮮明なものとならないように
ラインイメージセンサどうしの間で倣わせるように画像
処理するので、より一層品質の高い画像読取りが可能と
なる。
【0065】請求項4の発明では、主走査方向の幅に変
化をもたせたマーカーを検出してそのピークの幅の変化
に応じてラインイメージセンサを移動させるため、より
高速かつ正確なずれ補正をすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスキャナ装置における読取り光学系の
概略斜視図
【図2】図1の読取り光学系を用紙の給紙方向に観た概
略図
【図3】第1,第2のラインイメージセンサによるLE
Dからの発光画像読取り時の出力波形と読取り領域のオ
ーバーラップの位置関係を示す概略図
【図4】第1,第2のラインイメージセンサのLEDか
らの発光画像による位置合わせの要領を一覧の表として
示す図
【図5】第1,第2のラインイメージセンサの読取りの
領域のオーバーラップ部分に、第1,第2のラインイメ
ージセンサのセンサの配列に対応させた画素をドットで
表した図
【図6】本発明のスキャナ装置における画像読取り部を
その一部を除いて示す概略斜視図
【図7】画像読取り部を用紙の給紙方向に観た正面図
【図8】図7のA−A線矢視方向に観た平面図
【図9】用紙の給紙方向に対して平行に観た左側面図
【図10】スキャナ装置の起動時の位置ずれの自動調整
を実行するフローチャート
【図11】第2実施形態におけるマーカーの形状を示す
詳細図
【図12】図11(a)に示すマーカーを利用した第
1,第2のイメージセンサの位置合わせの要領を一覧の
表として示す図
【符号の説明】
1 第1のラインイメージセンサ 2 第2のラインイメージセンサ 3 第1のレンズ 4 第2のレンズ 5 LED 6 レンズ 7 ベースフレーム 7a ブラケット 8,9 光学ベース 8a,8b,8c,9a,9b,9c ミラー 10 原稿面ターゲットガラス 10a ローラ 11a,11b 光源ランプ 12 シャフトユニット 13a,13b コイルスプリング 14a,14b 偏心カム 15a,15b 駆動モータ P 用紙 M,M1,M2,M3 マーカー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B057 AA11 BA13 BA17 CA11 CB11 CC03 DA07 DB01 5C072 AA01 BA15 CA05 DA03 EA05 FA07 FB02 FB03 RA07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光電変換素子としてCCDを配列したライ
    ンイメージセンサを原稿の主走査方向に複数個配列する
    とともに、配列方向に隣接する前記ラインイメージセン
    サのそれぞれの読取り領域の端部を互いに重合させ、前
    記ラインイメージセンサの組合せによって前記原稿の全
    体の画像を読み取るに際して、前記ラインイメージセン
    サの画像読取り位置を調整する方法であって、 隣接する一対のラインイメージセンサどうしの重合部分
    に含まれる領域に画像を形成してマーカーとし、 前記マーカーを前記一対のラインイメージセンサによっ
    てそれぞれ読み取り、 前記マーカーを読み取ったときの前記一対のラインイメ
    ージセンサのそれぞれの出力値に基づいて前記マーカー
    に対する前記一対のラインイメージセンサのそれぞれの
    相対位置を検定し、 前記相対位置の検定結果に基づいて、前記一対のライン
    イメージセンサのそれぞれの重合部分を副走査方向に一
    致させることを特徴とする画像読取り位置の調整方法。
  2. 【請求項2】光電変換素子としてCCDを配列したライ
    ンイメージセンサを原稿の主走査方向に複数個配列する
    とともに、配列方向に隣接する前記ラインイメージセン
    サのそれぞれの読取り領域の端部を互いに重合させ、前
    記ラインイメージセンサの組合せによって前記原稿の全
    体の画像を読み取る方法であって、 前記主走査方向に隣接する前記ラインイメージセンサど
    うしの間の重合部分の画像読取りにおいては、前記主走
    査方向に向けて、一方のラインイメージセンサが読み取
    る画像の画像データ主体から他方のラインイメージセン
    サが読み取る画像の画像データ主体となるように漸次に
    変更して画像処理することを特徴とする画像読取り方
    法。
  3. 【請求項3】光電変換素子としてCCDを配列したライ
    ンイメージセンサを原稿の主走査方向に複数個配列し、
    配列方向に隣接する前記ラインイメージセンサの読取り
    領域を互いに重合させた画像読取り装置において、 前記ラインイメージセンサのそれぞれを独立して前記主
    走査方向と直交する副走査方向に移動させる移動手段
    と、 前記ラインイメージセンサどうしの重合部分に含まれた
    領域に画像を形成してマーカーとする画像形成手段と、 前記マーカーを前記ラインイメージセンサが読み取った
    とき、前記一対のラインイメージセンサのそれぞれの出
    力値に基づいて前記マーカーに対する前記一対のライン
    イメージセンサのそれぞれの相対位置を検定する検定手
    段と、 前記相対位置の検定結果に基づいて前記一対のラインイ
    メージセンサのそれぞれの重合部分を副走査方向に一致
    させる向きに駆動する駆動手段とを備えたことを特徴と
    する画像読取り装置。
  4. 【請求項4】前記マーカーとする画像は、前記主走査方
    向の幅に変化をもたせたものである請求項3記載の画像
    読取り装置。
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