JP2000357957A - 光受信回路及びそれを用いた光伝送装置 - Google Patents

光受信回路及びそれを用いた光伝送装置

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JP2000357957A
JP2000357957A JP11167655A JP16765599A JP2000357957A JP 2000357957 A JP2000357957 A JP 2000357957A JP 11167655 A JP11167655 A JP 11167655A JP 16765599 A JP16765599 A JP 16765599A JP 2000357957 A JP2000357957 A JP 2000357957A
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signal
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Yoshifumi Masuda
佳史 増田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、光信号の送信後に光信号を受信可
能な状態とするまでの時間を大幅に低減することができ
る光受信回路及びそれを用いた光伝送装置を提供するこ
とを目的とする。 【解決手段】 受光素子11と、受光素子11からの電
流を電圧に変換する電流電圧変換器12と、電流電圧変
換器12からの出力を交流結合するコンデンサ13と、
コンデンサ13の電荷を放電させる電荷放電手段17と
を備えて光受信回路を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光信号を電気信号
に変換する光受信回路、及びそれを用いた光伝送装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ファイバ網の整備が進められ、光
ファイバを媒体とした信号の伝送が普及してきている。
さらなる普及のため、低価格かつ高速化された光伝送装
置が求められている。また光伝送装置を使用する機器の
小型化に伴い、光伝送装置自体の小型化も求められてい
る。このような低価格化、小型化を図るため光伝送を1
本の光ファイバケーブルで光信号を交互に伝送する方式
も提案されている。
【0003】光ファイバケーブルを1本化して互いの装
置の信号を交互に伝送する場合に、効率よく伝送するた
めには、装置自身の信号を出している(送信している)
時間と、相手の信号を受けている(受信している)時間
以外の時間を極力小さくする必要がある。
【0004】ここで、上記のような光伝送装置に用いら
れる従来の光受信回路の一例について、その概略構成を
示すブロック図である図8を用いて説明する。
【0005】図8に示したものは、光信号を受け、電気
信号に変換し、波形整形の後信号を出力する回路構成で
ある。図8に示すように、この回路では、光を電流に変
換するフォトダイオード31、電流を電圧に変換する電
流電圧変換器であるトランスインピーダンスアンプ3
2、トランスインピーダンスアンプ32の出力から交流
信号のみ伝送するためのコンデンサ33、抵抗34、そ
して波形整形回路35が接続された構成となっている。
なお、トランスインピーダンスアンプ32は、一対の差
動信号の出力を行なう差動アンプである。
【0006】一方、前述したように、1本のファイバケ
ーブルで交互に伝送する光伝送装置の構成にした場合、
装置自信の発光信号(送信光信号)を光ファイバケーブ
ルに入射でき、かつ相手からの光信号(受信光信号)を
光ファイバケーブルから装置自信の受光素子に入射でき
る必要がある。
【0007】このような光伝送装置における、発光素子
42、受光素子41、光ファイバケーブル40の配置に
ついて、図9の概略構成図に概念的に示す。なお、図9
では、発光素子42及び受光素子41を備えた光伝送装
置と、発光素子42’及び受光素子41’を備えた光伝
送装置とが、光ファイバケーブル40を介して光伝送を
行なう様子を示している。
【0008】図9に示すように、発光素子42と受光素
子41を同一のパッケージ43内に配置した場合には、
装置自信の出した光(発光素子42からの発光)がパッ
ケージの端面や光ファイバの端面などで反射し、受光素
子41に光が入射して、受光素子41に電流信号が発生
する。すなわち、発光素子からの光によるパッケージ4
3内の反射光44やファイバ40端面での反射光45な
どが、受光素子41で電流信号を発生させる。
【0009】すると、光ファイバケーブル40の伝送距
離が大きくなった場合、ケーブル内における光信号の損
失が大きくなり、相手光からの光信号(受信光信号)が
自信の発光信号の反射光(図9の反射光44,45等)
よりも小さくなることがある。
【0010】そのような場合、上記図8に示した光受信
回路の動作状態において、図8の各点a〜eの動作波形
は、図10示すようになる。つまり、フォトダイオード
31には、図10(a)に示す光信号が入力される。フォ
トダイオード31で光信号に応じた電流信号に変換され
た後、トランスインピーダンス回路32で図10(b)で
示される電圧信号(a点電圧波形、b点電圧波形)に変
換される。その後、コンデンサ33で交流結合(AC結
合)され、図10(c)で示されるc点電圧波形、d点
電圧波形となる。波形整形回路35の一端の出力は、図
10(d)に示す波形(e点電圧波形)になる。なお、図
10には、装置自身の光信号である送信光信号を送信し
た後に、相手からの光信号である受信光信号を受信した
ときの信号波形を示している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記図
8に示した従来の受信回路では、前述の相手からの光信
号(受信光信号)よりも自信の発光信号の反射光(図9
の反射光44,45等)の方が大きい場合、図10
(d)の波形整形回路35の出力波形(e点電圧波形)
に示すように、相手からの光信号(受信信号)の最初の
信号(図10(d)の点線部分)が欠落する問題があっ
た。
【0012】これを改善するためにはこのような装置自
信の反射光を低減する必要があるが、パッケージ内の反
射光やファイバケーブルの端面での反射光は、構造上な
くすことができないものであり、改善できない。
【0013】また、装置自身の発光(発光素子による送
信光信号の発光)の後、コンデンサ33に充電された電
荷が十分に放電されるまで待機することにより、受信光
信号を受信可能な状態となる。ところが、そのようにコ
ンデンサ33の電荷が放電されるまで待機すると、双方
がともに伝送しない無駄な時間が生じてしまう。
【0014】例えば、コンデンサ33の容量値を100
pF、抵抗34の抵抗値を5kΩとした場合、2.2×
100pF×5kΩ=1.1μsecもの待機時間が必
要になる。なお、この式における係数2.2は、コンデ
ンサに蓄積された電荷が放電する時間を算出するときに
一般的に用いられる係数である。
【0015】コンデンサ33の容量を小さくすれば、こ
のような待機時間の短縮が可能であるが、容量を小さく
すると、伝送信号のパルス幅の歪み、すなわちデータ依
存ジッタが大きくなる問題が生じる。
【0016】また、インターフェース規格IEEE1394にお
いても半2重方式による伝送が提案されており、特に半
2重方式においては上記のような受信信号の欠落やコン
デンサの電荷放電のための待機時間が問題となる。
【0017】本発明は、上記のような課題を解決するた
めになされたものであって、光信号の送信後に光信号を
受信可能な状態とするまでの時間を大幅に低減すること
ができる光受信回路及びそれを用いた光伝送装置を提供
することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明では、受光素子と、その受光素子からの電流
を電圧に変換する電流電圧変換器と、その電流電圧変換
器からの出力を交流結合するコンデンサと、そのコンデ
ンサの電荷を放電させる電荷放電手段とを備えて光受信
回路を構成している。
【0019】本発明によれば、上記のように交流結合用
のコンデンサの電荷を放電させる電荷放電手段を設けて
いるので、上述したように受光素子に送信用光信号の反
射光が入射されても、コンデンサに充電された電荷を強
制的に放電させるようにして、光信号を受信可能な状態
とするまでの時間を大幅に低減することができる。
【0020】さらに、本発明では、上記の光受信回路に
おいて、電荷放電手段が、MOSトランジスタから成る
構成としている。
【0021】本発明によれば、電荷放電手段がMOSト
ランジスタから成る構成としているので、MOSトラン
ジスタのゲートに信号を入力することにより、コンデン
サを短絡させてコンデンサの電荷を放電させれば良く、
その際にMOSトランジスタのゲート側と短絡側とが電
気的に絶縁されており、ゲート入力信号のレベル設定を
容易に行なえる。
【0022】さらに、本発明では、上記の受信回路にお
いて、電荷放電手段が、並列接続されたNMOSトラン
ジスタ及びPMOSトランジスタから成る構成としてい
る。
【0023】本発明によれば、電荷放電手段が、並列接
続されたNMOSトランジスタ及びPMOSトランジス
タから成る構成としているので、電流電圧変換器として
差動アンプを用いた場合に、差動対のコンデンサに充電
された正、負の電荷を放電させるのに、両トランジスタ
でコンデンサを短絡させることにより、コンデンサの電
荷放電時間の差動対でのバランスを良好にすることがで
きる。
【0024】また、本発明では、上記の受信回路におい
て、電荷放電手段が、バイポーラトランジスタから成る
構成としている。
【0025】本発明によれば、電荷放電手段が、バイポ
ーラトランジスタから成る構成としているので、MOS
トランジスタを用いたときと比較して、作製が容易にな
り低コスト化を図ることができる。
【0026】また、本発明では、上記の光受信回路にお
いて、電流電圧変換器が、差動方式のトランスインピー
ダンスアンプから成る構成としている。
【0027】本発明によれば、電流電圧変換器が差動方
式のトランスインピーダンスアンプから成る構成として
いるので、差動信号の出力を得ることができる。
【0028】さらに、本発明では、上記の光受信回路に
おいて、トランスインピーダンスアンプが、オート・ス
レッシュホールド・コントロール機能を内蔵した差動方
式のトランスインピーダンスアンプであることとしてい
る。
【0029】本発明によれば、トランスインピーダンス
アンプがオート・スレッシュホールド・コントロール機能
を内蔵した差動方式のトランスインピーダンスアンプで
あるので、受信光信号からより短時間で正確に出力を生
成でき、更に伝送時間の短縮が図ることができる。
【0030】また、本発明では、上記の光受信回路にお
いて、電流電圧変換器が、シングルエンドのトランスイ
ンピーダンスアンプから成る構成としている。
【0031】本発明によれば、電流電圧変換器がシング
ルエンドのトランスインピーダンスアンプから成る構成
としているので、差動信号の出力を必要としないとき
に、回路の簡素化により低コスト化を図ることができ
る。
【0032】なお、本発明の上記の各構成において、コ
ンデンサの後段に波形整形回路を設けても良い。
【0033】また、本発明では、上記の光受信回路にお
いて、受光素子、電流電圧変換器、コンデンサ、及び電
荷放電手段がモノリシックに形成された構成としてい
る。
【0034】本発明によれば、受光素子、電流電圧変換
器、コンデンサ、及び電荷放電手段がモノリシックに形
成された構成としているので、小型の光受信回路を実現
できる。なお、この構成において、コンデンサの後段に
波形整形回路を設けて、受光素子、電流電圧変換器、コ
ンデンサ、及び電荷放電手段と共にモノリシックに形成
しても良い。
【0035】また、本発明では、上記の光受信回路にお
いて、コンデンサの後段に波形整形回路を設け、受光素
子、電流電圧変換器がモノリシックに形成されると共
に、電荷放電手段及び波形整形回路が、モノリシックに
形成された構成としている。
【0036】本発明によれば、コンデンサの前段及び後
段を別々のチップでモノリシックに形成しているので、
チップの小型化が図れる。これは、コンデンサを他の素
子や回路とモノリシックに形成すると、大きな容量のコ
ンデンサ部分は大きな面積を必要とし、チップサイズが
大型化するため、これを防止するというものである。し
たがって、本発明によれば、チップを大型化させるコン
デンサを別部品とし、コンデンサの前段のチップ及びコ
ンデンサの後段のチップの小型化を図ることができる。
【0037】また、本発明では、上記の光受信回路を用
い、発光素子を備え、その発光素子による発光の後に、
電荷放電手段によりコンデンサの電荷を放電させるよう
に光伝送装置を構成している。
【0038】本発明によれば、上記の光受信回路を用い
て、更に発光素子を備えてその発光素子による発光の後
に、電荷放電手段によりコンデンサの電荷を放電させる
ように光伝送装置を構成しているので、上述したように
発光素子からの送信用光信号による反射光が受光素子に
入射されても、コンデンサに充電された電荷を強制的に
放電させるようにして、光信号を受信可能な状態とする
までの時間を大幅に低減することができる。なお、この
各構成においても、光受信回路のコンデンサの後段に波
形整形回路を設けても良い。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。 [第1の実施形態]本発明の第1の実施形態の光受信回
路の概略構成を、図1のブロック図に示す。
【0040】本実施形態は、光信号を受けて電気信号に
変換し、波形整形の後信号を出力する回路構成であり、
上記図8の従来技術のものにおいて、交流結合部(AC
結合部)の抵抗に、AC結合部のコンデンサに充電され
た電荷を放出する電荷放電手段である短絡回路を付加
し、その入力を外部から入力する構成としたものであ
る。
【0041】すなわち、図1に示すように、本実施形態
では、光を電流に変換する受光素子であるフォトダイオ
ード11と、フォトダイオード11からの電流を電圧に
変換する電流電圧変換器であるトランスインピーダンス
アンプ12と、トランスインピーダンスアンプ12の出
力から交流信号のみ伝送するための交流結合部(AC結
合部)であるコンデンサ13及び抵抗14と、波形を整
形して出力端子16に出力する波形整形回路15とが接
続された構成となっている。なお、トランスインピーダ
ンスアンプ12は、一対の差動信号の出力を行なう差動
アンプである。
【0042】さらに、本実施形態では、AC結合部のコ
ンデンサ13に充電された電荷を放出する電荷放電手段
である短絡回路17を設けた構成としている。なお、図
1において、18は短絡回路17の入力端子であり、こ
の入力端子18への信号入力により、短絡回路17を制
御してコンデンサ13を所定の基準電圧Vrefに短絡
させて、コンデンサ13に充電(蓄積)された電荷を放
電させるものである。
【0043】次に、図1に示した本実施形態の光受信回
路を用い、発光素子を備え、その発光素子による発光の
後に、電荷放電手段である短絡回路17によりコンデン
サ13の電荷を放電させるように構成した光伝送装置に
ついて説明する。
【0044】この光伝送装置は、発光素子による発光の
後に、電荷放電手段である短絡回路17によりコンデン
サ13の電荷を放電させるように、短絡回路17への入
力端子18に信号を入力して短絡回路17の動作を制御
する制御部を備えたものである。
【0045】なお、本実施形態の光伝送装置は、図9を
用いて説明した一般的なものと同様、同一のパッケージ
内に発光素子と受光素子とが配置され、発光素子からの
発光がパッケージの端面や光ファイバの端面などで反射
し、受光素子に入射され得るものである。
【0046】本実施形態の光伝送装置において、光ファ
イバケーブルの伝送距離が大きくなるなど、相手光から
の光信号(受信光信号)が自信の発光素子による光信号
(送信光信号)の反射光よりも小さくなる場合の、図1
の光受信回路の各点a〜fでの信号波形を図2に示す。
【0047】なお、図2は、上記従来技術での信号波形
を示す図10に対応したものであり、図10に示した従
来技術と同様、装置自身の光信号である送信光信号を送
信した後に、相手からの光信号である受信光信号を受信
したときの信号波形を示している。
【0048】図2において、(a),(b)は、図10
(a),(b)と同様のものであり、それぞれフォトダ
イオード11への入射光波形(送信光信号の反射光によ
る波形及び受信光信号の波形)、トランスインピーダン
スアンプ12から出力波形のa点電圧波形及びb点電圧
波形である。
【0049】本実施形態において、フォトダイオード1
1には、図2(a)に示す光信号が入力される。フォトダ
イオード11で光信号に応じた電流信号に変換された
後、トランスインピーダンスアンプ12で図2(b)で示
される電圧信号(a点電圧波形、b点電圧波形)に変換
される。その後、コンデンサ13で交流結合(AC結
合)され、図2(d)で示されるc点電圧波形、d点電
圧波形となる。波形整形回路15の一端の出力は、図2
(e)に示す波形(e点電圧波形)になる。
【0050】ここで、本実施形態では、発光素子による
発光の後に、短絡回路17への入力端子18に信号を入
力して短絡回路17の動作を制御する制御部を備えてお
り、この制御部から、図2(c)に示すような信号(f点
入力信号)が短絡回路17への入力端子18に入力され
る。
【0051】すると、この入力信号により短絡回路17
がONし、コンデンサ13に充電されていた電荷が急峻
に放電される。
【0052】例えば、コンデンサ13の容量値を100
pF、短絡回路のON時の抵抗値を100Ωとした場
合、放電時間は、2.2×100pF×100Ω=22
nsecと、大幅に低減(改善)される。
【0053】これにより、図2(d)に示すように、 c
, d点の電位が短時間の後に無信号時の状態へとなり、
よって自信の発光の後に相手からの光信号が入射して
も、最初の信号から正確に信号として出力することがで
きる。すなわち、図2(e)に示すように、図9(d)の
点線で示したような受信信号の欠落がなく、最初の信号
から正確に受信が可能となる。
【0054】以上のように、本実施形態によれば、交流
結合用のコンデンサ13の電荷を放電させる電荷放電手
段である短絡回路17を設けているので、受光素子であ
るフォトダイオード11に送信用光信号の反射光が入射
されても、コンデンサ13に充電された電荷を強制的に
放電させるようにして、光信号を受信可能な状態とする
までの時間を大幅に低減することができる。
【0055】また、電流電圧変換器が差動方式のトラン
スインピーダンスアンプ12から成る構成としているの
で、差動信号の出力を得ることができる。
【0056】また、発光素子による発光の後に、電荷放
電手段である短絡回路17によりコンデンサ13の電荷
を放電させるように光伝送装置を構成しているので、発
光素子からの送信用光信号による反射光が受光素子に入
射されても、コンデンサに充電された電荷を強制的に放
電させるようにして、光信号を受信可能な状態とするま
での時間を大幅に低減することができる。 [第2の実施形態]本発明の第2の実施形態として、上
記第1の実施形態1の電荷放電出手段である短絡回路1
7の具体的構成について、図3から図5を参照して説明
する。
【0057】図3に示したものは、短絡回路17にMO
Sトランジスタを用いたものである。図3(a)の構成
では、AC結合部の抵抗14にNMOSトランジスタ1
7aが並列に接続されたものであり、NMOSトランジ
スタ17aのゲートに入力端子18が接続され、抵抗1
4の両側の接続点の一方にコンデンサ13が接続され他
方に基準電圧Vrefが接続される。
【0058】図3(b)の構成では、AC結合部の抵抗
14にPMOSトランジスタ17bが並列に接続された
ものであり、PMOSトランジスタ17bのゲートに入
力端子18が接続され、抵抗14の両側の接続点の一方
にコンデンサ13が接続され他方に基準電圧Vrefが
接続される。
【0059】なお、図3(a),(b)いずれの構成に
おいても、抵抗14の両側の接続点のどちらにコンデン
サ13が接続されても良く、他方に基準電圧Vrefが
接続されれば良い。
【0060】図3(a),(b)の構成によれば、電荷
放電手段である短絡回路17がMOSトランジスタ17
a,17bから成る構成としているので、MOSトラン
ジスタ17a,17bのゲートに信号を入力してONす
ることにより、コンデンサ13を基準電圧Vrefに短
絡させて、コンデンサ13の電荷を放電させることがで
きる。そして、この構成では、MOSトランジスタ17
a,17bのゲート側と短絡側とが電気的に絶縁されて
いるので、入力端子18を介したゲート入力信号のレベ
ル設定を、容易に行うことができる。
【0061】図4に示したものは、短絡回路17に並列
接続されたNMOSトランジスタ及びPMOSトランジ
スタを用いたものである。この構成では、AC結合部の
抵抗14に、NMOSトランジスタ17a及びPMOS
トランジスタ17bが並列に接続されたものである。そ
して、NMOSトランジスタ17aのゲートには入力端
子18が直接接続され、PMOSトランジスタ17bの
ゲートには入力端子18からの入力がNMOSトランジ
スタ17’a及びPMOSトランジスタ17’bにより
反転されて入力されるように接続される。また、抵抗1
4の両側の接続点の一方にコンデンサ13が接続され他
方に基準電圧Vrefが接続される。
【0062】なお、図4の構成においても、抵抗14の
両側の接続点のどちらにコンデンサ13が接続されても
良く、他方に基準電圧Vrefが接続されれば良い。
【0063】図4の構成によれば、電荷放電手段である
短絡回路17が並列接続されたNMOSトランジスタ1
7a及びPMOSトランジスタ17bから成る構成とし
ているので、入力端子18に信号を入力してONするこ
とにより、コンデンサ13を基準電圧Vrefに短絡さ
せて、コンデンサ13の電荷を放電させることができ
る。
【0064】そして、この構成では、電流電圧変換器と
して差動アンプを用いた場合に、差動対のコンデンサ1
3に充電された正、負の電荷を放電させるのに、両トラ
ンジスタ17a,17bでコンデンサ13を短絡させる
ことにより、コンデンサ13の電荷放電時間の差動対で
のバランスを良好にすることができる。
【0065】これは、コンデンサ13の電荷が正負のい
ずれか、MOSトランジスタがPタイプNタイプのいず
れかの組み合わの差異により、コンデンサ13の電荷の
放電時間が微妙に異なり、光受信回路からの差動信号の
出力にノイズを生じさせることがあるので、それを防止
するもである。したがって、この構成は、高精度の高い
差動信号の出力を必要とするものに、有効なものであ
る。
【0066】図5に示したものは、短絡回路17にバイ
ポーラトランジスタを用いたものである。図5(a)の
構成では、AC結合部の抵抗14とコンデンサ13との
接続部分にNPNトランジスタ17cのコレクタが接続
され、NPNトランジスタ17cのエミッタに基準電圧
Vrefが接続され、NPNトランジスタ17cのベー
スに入力端子18が接続され、抵抗14のコンデンサ1
3が接続されていない接続点に基準電圧Vrefが接続
される。
【0067】図5(b)の構成では、AC結合部の抵抗
14とコンデンサ13との接続部分にPNPトランジス
タ17dのコレクタが接続され、NPNトランジスタ1
7cのエミッタに基準電圧Vrefが接続され、PNP
トランジスタ17dのベースに入力端子18が接続さ
れ、抵抗14のコンデンサ13が接続されていない接続
点に基準電圧Vrefが接続される。
【0068】図5(a),(b)の構成によれば、電荷
放電手段である短絡回路17がバイポーラトランジスタ
17c,17dから成る構成としているので、バイポー
ラトランジスタ17c,17dのベースに信号を入力し
てONすることにより、コンデンサ13を基準電圧Vr
efに短絡させて、コンデンサ13の電荷を放電させる
ことができる。そして、この構成では、バイポーラトラ
ンジスタ17c,17dを用いているので、MOSトラ
ンジスタを用いたときと比較して、作製が容易になり低
コスト化を図ることができる。 [第3の実施形態]本発明の第3の実施形態として、電
流電圧変化手段に、上記第1の実施形態1の差動方式の
トランスインピーダンスアンプ以外を用いたものについ
て、図6及び図7を参照して説明する。
【0069】図6に示した構成は、上記第1の実施形態
のものが一対の差動信号の出力を得る構成であったのに
対して、単一の出力を得るシングルエンドタイプのもの
であり、電流電圧変換器としてシングルエンドのトラン
スインピーダンスアンプ12を用いたものである。な
お、図6の構成では、波形整形回路15にも一方の入力
が基準電圧Vrefに接続されたシングルエンドのもの
を用いている。
【0070】図6の構成によれば、このようにシングル
化することにより、コンデンサ13、抵抗14、及び短
絡回路17を1つにでき、差動信号の出力を必要としな
いときに、回路の簡素化により低コスト化を図ることが
できる。
【0071】図7に示した構成は、電流電圧変換器とし
て、ピークホールド回路12’aを備えたオート・スレ
ッシュホールド・コントロール(ATC)機能を内蔵し
た差動方式のトランスインピーダンスアンプ12’を用
いたものである。
【0072】図7の構成によれば、電流電圧変換器とし
て、ATC機能を内蔵した差動方式のトランスインピー
ダンスアンプ12’を用いているので、受信光信号から
より短時間で正確に出力を生成でき、更に伝送時間の短
縮が図ることができる。
【0073】なお、図6,7いずれの構成においても、
短絡回路17として、上記第2の実施形態の図3から図
5のどれでもが適用可能なものである。 [第4の実施形態]第4の実施形態として、図示はしな
いが、上記第1から3の実施形態の光受信回路の構成に
おいて、モノリシック化したものについて説明する。
【0074】上記第1から3の実施形態の光受信回路を
モノリシック化する際、受光素子であるフォトダイオー
ド11、電流電圧変換器であるトランスインピーダンス
アンプ12又は12’、コンデンサ13、及び電荷放電
手段である短絡回路17がモノリシックに形成すれば良
い。このとき、抵抗14及び波形整形回路15も共にモ
ノリシックに形成するのが望ましい。このように、モノ
リシック化することにより、小型の光受信回路を実現で
きる。
【0075】また、コンデンサ13の前段及び後段を別
々のチップでモノリシックに形成しても良い。すなわ
ち、受光素子であるフォトダイオード11及び電流電圧
変換器であるトランスインピーダンスアンプ12又は1
2’をモノリシックに形成して1チップとし、電荷放電
手段である短絡回路17及び波形整形回路15をモノリ
シックに形成して別の1チップとする。なお、コンデン
サ13後段のチップ(短絡回路17及び波形整形回路1
5)には、抵抗14も共にモノリシックに形成するのが
望ましい。
【0076】このように、コンデンサ13の前段及び後
段を別々のチップでモノリシックに形成すると、チップ
の小型化が図れる。これは、コンデンサを他の素子や回
路とモノリシックに形成すると、大きな容量のコンデン
サ部分は大きな面積を必要とし、チップサイズが大型化
するため、これを防止するというものである。したがっ
て、チップを大型化させるコンデンサを外付けの別部品
とし、コンデンサの前段のチップ及びコンデンサの後段
のチップの小型化を図ることができる。
【0077】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、受光素
子に送信用光信号の反射光が入射されても、コンデンサ
に充電された電荷を強制的に放電させるようにして、光
信号を受信可能な状態とするまでの時間を大幅に低減す
ることができる。
【0078】また、本発明によれば、自信の光信号(送
信光信号)の反射光よりも小さな相手の光信号(受信光
信号)を受信することができることになり、より入力の
ダイナミックレンジの広い光受信回路及び光伝送装置を
実現できる。
【0079】さらに、インターフェース規格IEEE1394の
半2重方式の伝送方式において、自信の発光(光信号送
信)の後に、相手からの光信号が入射する(受信光信号
を受信する)までの時間を小さくすることは、伝送効率
の向上につながることから、IEEE1394の半2重方式の伝
送方式に好適な光受信回路及び光伝送装置を実現でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の光受信回路の概略構
成を示すブロック図である。
【図2】第1の実施形態の光受信回路を用いた光伝送装
置における図1の各点a〜fでの信号波形を示す図であ
る。
【図3】第2の実施形態の短絡回路の構成を示す回路図
である。
【図4】第2の実施形態の短絡回路の構成を示す回路図
である。
【図5】第2の実施形態の短絡回路の構成を示す回路図
である。
【図6】第3の実施形態のシングルエンドのトランスイ
ンピーダンスの光受信回路の概略構成を示すブロック図
である。
【図7】第3の実施形態のATC機能を内蔵した差動方
式のトランスインピーダンスアンプを用いた光受信回路
の概略構成を示すブロック図である。
【図8】従来の光受信回路の概略構成を示すブロック図
である。
【図9】一般的な光伝送装置の概略構造を示す概念図で
ある。
【図10】図8の従来の光受信回路を用いた光伝送装置
における図8の各点a〜eでの信号波形を示す図であ
る。
【符号の説明】
11 フォトダイオード 12,12’ トランスインピーダンスアンプ 13 コンデンサ 14 抵抗 16 出力端子 17 短絡回路 17a,17b MOSトランジスタ 17c,17d バイポーラトランジスタ 18 入力端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04B 10/26 10/14 10/04 10/06 Fターム(参考) 5J055 AX02 AX04 AX25 AX44 AX66 BX16 CX25 DX01 DX67 EX30 EY01 EY10 EY17 EY21 EY28 EZ00 EZ08 FX27 GX01 GX04 5J092 AA01 AA56 CA00 CA32 FA20 HA08 HA10 HA17 HA19 HA25 HA29 HA39 HA44 KA00 KA02 KA27 KA38 TA01 TA06 UL02 5J098 AA03 AA06 AA11 AA14 AB02 AB03 AD22 BA02 5K002 AA03 BA15 DA42 FA01

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受光素子と、該受光素子からの電流を電
    圧に変換する電流電圧変換器と、該電流電圧変換器から
    の出力を交流結合するコンデンサと、該コンデンサの電
    荷を放電させる電荷放電手段とを備えて構成される光受
    信回路。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の光受信回路において、
    前記電荷放電手段が、MOSトランジスタから成ること
    を特徴とする光受信回路。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の光受信回路において、
    前記電荷放電手段が、並列接続されたNMOSトランジ
    スタ及びPMOSトランジスタから成ることを特徴とす
    る光受信回路。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の光受信回路において、
    前記電荷放電手段が、バイポーラトランジスタから成る
    ことを特徴とする光受信回路。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれか1項に記載の
    光受信回路において、前記電流電圧変換器が、差動方式
    のトランスインピーダンスアンプから成ることを特徴と
    する光受信回路。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の光受信回路において、
    トランスインピーダンスアンプが、オート・スレッシュ
    ホールド・コントロール機能を内蔵した差動方式のトラ
    ンスインピーダンスアンプであることを特徴とする光受
    信回路。
  7. 【請求項7】 請求項1から4のいずれか1項に記載の
    光受信回路において、前記電流電圧変換器が、シングル
    エンドのトランスインピーダンスアンプから成ることを
    特徴とする光受信回路。
  8. 【請求項8】 請求項1から7のいずれか1項に記載の
    光受信回路において、前記受光素子、前記電流電圧変換
    器、前記コンデンサ、及び前記電荷放電手段が、モノリ
    シックに形成されていることを特徴とする光受信回路。
  9. 【請求項9】 請求項1から7のいずれか1項に記載の
    光受信回路において、前記コンデンサの後段に波形整形
    回路を設け、前記受光素子、前記電流電圧変換器がモノ
    リシックに形成されると共に、前記電荷放電手段及び前
    記波形整形回路がモノリシックに形成されていることを
    特徴とする光受信回路。
  10. 【請求項10】 請求項1から9のいずれか1項に記載
    の光受信回路を用いた光伝送装置であって、発光素子を
    備え、該発光素子による発光の後に、前記電荷放電手段
    により前記コンデンサの電荷を放電させるように構成さ
    れたことを特徴とする光伝送装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007508754A (ja) * 2003-10-17 2007-04-05 ツエントルム・ミクロエレクトロニク・ドレスデン・アクチエンゲゼルシャフト 光学的受信パルス列を電気的出力パルス列に変換する方法および装置
JP2015089047A (ja) * 2013-10-31 2015-05-07 富士通オプティカルコンポーネンツ株式会社 光受信装置及び伝送装置
JP2015115881A (ja) * 2013-12-13 2015-06-22 株式会社東芝 差動増幅回路およびマイクアンプシステム

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