JP2000357607A - 電流導入端子の耐圧評価方法およびその耐圧評価装置 - Google Patents
電流導入端子の耐圧評価方法およびその耐圧評価装置Info
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Landscapes
- Containers, Films, And Cooling For Superconductive Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 液体ヘリウムを使用することなく、冷凍
機(GM冷凍機41)のみを使用して電流導入端子(低
温側電流導入端子8)を実働状態と同じ極低温レベルに
冷却し、取扱いが簡単で、テスト容器43内に供給する
ヘリウムガスの圧力制御が容易で、評価効率を向上させ
ることができる電流導入端子の耐圧評価方法およびその
耐圧評価装置を提供すること。 【解決手段】 電流導入端子8を冷却する手段として、
4Kまで冷却可能なGM冷凍機41を用いることに着目
し、クライオスタット16内を真空とする真空引き工程
と、クライオスタット16に取り付けた冷凍機41によ
り電流導入端子8を冷却する冷却工程と、テスト容器4
3に所定圧力のガスを供給してテスト容器43の内部側
から電流導入端子8を介してクライオスタット16内に
漏れ出るガスのリーク量を測定するリーク量測定工程
と、を有することを特徴とする。
機(GM冷凍機41)のみを使用して電流導入端子(低
温側電流導入端子8)を実働状態と同じ極低温レベルに
冷却し、取扱いが簡単で、テスト容器43内に供給する
ヘリウムガスの圧力制御が容易で、評価効率を向上させ
ることができる電流導入端子の耐圧評価方法およびその
耐圧評価装置を提供すること。 【解決手段】 電流導入端子8を冷却する手段として、
4Kまで冷却可能なGM冷凍機41を用いることに着目
し、クライオスタット16内を真空とする真空引き工程
と、クライオスタット16に取り付けた冷凍機41によ
り電流導入端子8を冷却する冷却工程と、テスト容器4
3に所定圧力のガスを供給してテスト容器43の内部側
から電流導入端子8を介してクライオスタット16内に
漏れ出るガスのリーク量を測定するリーク量測定工程
と、を有することを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電流導入端子の耐圧
評価方法およびその耐圧評価装置にかかるもので、とく
に超電導マグネット装置その他の低温装置(クライオス
タット装置)において使用される電流導入端子の耐圧性
を検査するための電流導入端子の耐圧評価方法およびそ
の耐圧評価装置に関するものである。
評価方法およびその耐圧評価装置にかかるもので、とく
に超電導マグネット装置その他の低温装置(クライオス
タット装置)において使用される電流導入端子の耐圧性
を検査するための電流導入端子の耐圧評価方法およびそ
の耐圧評価装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の、たとえば液体ヘリウムを使用す
るクライオスタット装置において、クライオスタット装
置内の超電導マグネットなどに電流を供給するために電
流導入端子が用いられている。図2は、耐圧電流導入端
子を使用する一般的な超電導マグネット装置1の概略断
面図であって、超電導マグネット装置1は、真空容器2
と、真空容器2内の液体ヘリウム槽3と、超電導マグネ
ット4と、を有する。
るクライオスタット装置において、クライオスタット装
置内の超電導マグネットなどに電流を供給するために電
流導入端子が用いられている。図2は、耐圧電流導入端
子を使用する一般的な超電導マグネット装置1の概略断
面図であって、超電導マグネット装置1は、真空容器2
と、真空容器2内の液体ヘリウム槽3と、超電導マグネ
ット4と、を有する。
【0003】超電導マグネット4は、吊り棒5により、
液体ヘリウム槽3内にこれを吊るし、液体ヘリウムH内
に浸してある。超電導マグネット4に電流を供給するた
めに、それぞれ一対の高温側電流導入端子6(電流導入
端子)、銅製電流リード7および低温側電流導入端子8
(電流導入端子)を設けてある。
液体ヘリウム槽3内にこれを吊るし、液体ヘリウムH内
に浸してある。超電導マグネット4に電流を供給するた
めに、それぞれ一対の高温側電流導入端子6(電流導入
端子)、銅製電流リード7および低温側電流導入端子8
(電流導入端子)を設けてある。
【0004】高温側電流導入端子6は室温レベルにある
が、低温側電流導入端子8は温度が約4Kとなる。とく
に低温側電流導入端子8は、超電導マグネット4に近い
その端部側(液体ヘリウム槽3の内側)は、液体ヘリウ
ムHあるいはヘリウムガスにさらされ、その反対側(液
体ヘリウム槽3の外側)は、本装置において一般的には
真空空間9側の環境に位置することが多い。
が、低温側電流導入端子8は温度が約4Kとなる。とく
に低温側電流導入端子8は、超電導マグネット4に近い
その端部側(液体ヘリウム槽3の内側)は、液体ヘリウ
ムHあるいはヘリウムガスにさらされ、その反対側(液
体ヘリウム槽3の外側)は、本装置において一般的には
真空空間9側の環境に位置することが多い。
【0005】したがって低温側電流導入端子8について
は、4K付近の極低温環境下において真空空間9および
ヘリウムガス雰囲気の間で圧力差が発生することにな
る。とくに、超電導マグネット4がクエンチした場合に
は、温度が上昇し、液体ヘリウムHの蒸発によるヘリウ
ムガスの発生により液体ヘリウム槽3内はさらに高圧と
なるため、低温側電流導入端子8部分から真空空間9に
ヘリウムガスが漏れ出るおそれがあり、低温側電流導入
端子8の耐圧性ないし気密性が問題となる。
は、4K付近の極低温環境下において真空空間9および
ヘリウムガス雰囲気の間で圧力差が発生することにな
る。とくに、超電導マグネット4がクエンチした場合に
は、温度が上昇し、液体ヘリウムHの蒸発によるヘリウ
ムガスの発生により液体ヘリウム槽3内はさらに高圧と
なるため、低温側電流導入端子8部分から真空空間9に
ヘリウムガスが漏れ出るおそれがあり、低温側電流導入
端子8の耐圧性ないし気密性が問題となる。
【0006】具体的には、図2において低温側電流導入
端子8部分を拡大して示すように、低温側電流導入端子
8は、ステンレスなどによる円形の取付けフランジ10
と、セラミックスなどによる絶縁用のガイシ11と、超
電導マグネット4側への取付け端子12と、高温側電流
導入端子6との間の接続用の銀ロー13と、を有する。
端子8部分を拡大して示すように、低温側電流導入端子
8は、ステンレスなどによる円形の取付けフランジ10
と、セラミックスなどによる絶縁用のガイシ11と、超
電導マグネット4側への取付け端子12と、高温側電流
導入端子6との間の接続用の銀ロー13と、を有する。
【0007】低温側電流導入端子8における気密性を保
持するためには、取付けフランジ10の中央部に位置す
る銅製電流リード7と銀ロー13との間の耐圧性、銀ロ
ー13とガイシ11との間の耐圧性、およびガイシ11
と取付けフランジ10との間の耐圧性が問題となり、こ
の耐圧評価ないし検査のためには、実際と同条件すなわ
ち、4Kレベルの極低温下で低温側電流導入端子8を検
査する必要がある。
持するためには、取付けフランジ10の中央部に位置す
る銅製電流リード7と銀ロー13との間の耐圧性、銀ロ
ー13とガイシ11との間の耐圧性、およびガイシ11
と取付けフランジ10との間の耐圧性が問題となり、こ
の耐圧評価ないし検査のためには、実際と同条件すなわ
ち、4Kレベルの極低温下で低温側電流導入端子8を検
査する必要がある。
【0008】図3は、低温側電流導入端子8の耐圧性を
評価するための従来の耐圧評価装置15の概略断面図で
あって、耐圧評価装置15は、クライオスタット16
と、吊り棒17によりクライオスタット16内に吊るし
たテスト容器18と、を有する。テスト容器18は二重
構造であって、外側の液体窒素容器19と、液体窒素容
器19内側の液体ヘリウム容器20と、液体ヘリウム容
器20内に突出して設けた電流導入端子固定フランジ部
21と、を有する。
評価するための従来の耐圧評価装置15の概略断面図で
あって、耐圧評価装置15は、クライオスタット16
と、吊り棒17によりクライオスタット16内に吊るし
たテスト容器18と、を有する。テスト容器18は二重
構造であって、外側の液体窒素容器19と、液体窒素容
器19内側の液体ヘリウム容器20と、液体ヘリウム容
器20内に突出して設けた電流導入端子固定フランジ部
21と、を有する。
【0009】さらに耐圧評価装置15は、液体ヘリウム
Hのトランスファーチューブ22と、液体窒素導入管2
3と、ヘリウムガス導入管24と、窒素ガス排気管25
と、ヘリウムガス排気管26と、を有する。トランスフ
ァーチューブ22、ヘリウムガス導入管24およびヘリ
ウムガス排気管26をテスト容器18の液体ヘリウム容
器20内に接続し、液体窒素導入管23および窒素ガス
排気管25を液体窒素容器19内に接続してある。
Hのトランスファーチューブ22と、液体窒素導入管2
3と、ヘリウムガス導入管24と、窒素ガス排気管25
と、ヘリウムガス排気管26と、を有する。トランスフ
ァーチューブ22、ヘリウムガス導入管24およびヘリ
ウムガス排気管26をテスト容器18の液体ヘリウム容
器20内に接続し、液体窒素導入管23および窒素ガス
排気管25を液体窒素容器19内に接続してある。
【0010】クライオスタット16には真空引き口27
を設けて、バルブ28を介して真空排気ポンプ29(真
空排気手段)により内部を真空空間30とすることがで
きるようにするとともに、ヘリウムガスのリーク量を測
定可能なリークデテクター31に接続可能としてある。
を設けて、バルブ28を介して真空排気ポンプ29(真
空排気手段)により内部を真空空間30とすることがで
きるようにするとともに、ヘリウムガスのリーク量を測
定可能なリークデテクター31に接続可能としてある。
【0011】こうした構成の耐圧評価装置15におい
て、液体窒素容器19内の液体窒素Nにより液体ヘリウ
ム容器20内における液体ヘリウムHの蒸発量を低減す
るようにし、液体ヘリウム容器20の電流導入端子固定
フランジ部21に低温側電流導入端子8を取り付けてそ
の耐圧性について検査を行う。すなわち、まず、液体窒
素導入管23から液体窒素を液体窒素容器19内に供給
し液体ヘリウム容器20を予冷する。なお、窒素ガス排
気管25により液体窒素容器19内の内圧が上昇するこ
とを防止する。トランスファーチューブ22から液体ヘ
リウムHを液体ヘリウム容器20内に供給する。ヘリウ
ムガス導入管24からヘリウムガスを供給することによ
り、液体ヘリウム容器20内の内圧の制御を行う。
て、液体窒素容器19内の液体窒素Nにより液体ヘリウ
ム容器20内における液体ヘリウムHの蒸発量を低減す
るようにし、液体ヘリウム容器20の電流導入端子固定
フランジ部21に低温側電流導入端子8を取り付けてそ
の耐圧性について検査を行う。すなわち、まず、液体窒
素導入管23から液体窒素を液体窒素容器19内に供給
し液体ヘリウム容器20を予冷する。なお、窒素ガス排
気管25により液体窒素容器19内の内圧が上昇するこ
とを防止する。トランスファーチューブ22から液体ヘ
リウムHを液体ヘリウム容器20内に供給する。ヘリウ
ムガス導入管24からヘリウムガスを供給することによ
り、液体ヘリウム容器20内の内圧の制御を行う。
【0012】かくして、所定圧力のヘリウムガスが充満
した液体ヘリウム容器20内と真空空間30との間にま
たがって低温側電流導入端子8が位置し、低温側電流導
入端子8から真空空間30へのヘリウムガスのリーク量
を真空引き口27を介してリークデタクター31により
測定して、低温側電流導入端子8の耐圧性ないし気密性
を評価することができる。
した液体ヘリウム容器20内と真空空間30との間にま
たがって低温側電流導入端子8が位置し、低温側電流導
入端子8から真空空間30へのヘリウムガスのリーク量
を真空引き口27を介してリークデタクター31により
測定して、低温側電流導入端子8の耐圧性ないし気密性
を評価することができる。
【0013】しかしながら、この耐圧評価装置15によ
る耐圧評価方法では、1回の実験で液体ヘリウムHを多
量に消費するためランニングコストが高いこと、液体窒
素容器19および液体ヘリウム容器20の予冷のための
ランニングタイムも2日と非常にかかること、さらに液
体ヘリウム容器20内部のガス圧の制御が容易ではない
こと、などの諸問題がある。すなわち、液体ヘリウム容
器20内では液体ヘリウムHが蒸発するため内圧が上昇
するが、液体ヘリウムHおよびヘリウムガスの混在状態
でその内圧ないしガス圧の制御が困難であるとともに、
あまり大きな圧力を低温側電流導入端子8にかけること
ができない。また、液体ヘリウム容器20の予冷に時間
がかかる。なお、液体ヘリウム容器20にトランスファ
ーチューブ22を介してまず液体窒素Nを供給して液体
ヘリウム容器20を予冷し、所定の低温レベルに達した
のち、液体窒素Nを入れ替えて液体ヘリウムHをトラン
スファーチューブ22から供給することも行われてい
る。したがって、予冷作業にさらに時間がかかるととも
に、窒素ガスが残って凍ってしまうこともある。
る耐圧評価方法では、1回の実験で液体ヘリウムHを多
量に消費するためランニングコストが高いこと、液体窒
素容器19および液体ヘリウム容器20の予冷のための
ランニングタイムも2日と非常にかかること、さらに液
体ヘリウム容器20内部のガス圧の制御が容易ではない
こと、などの諸問題がある。すなわち、液体ヘリウム容
器20内では液体ヘリウムHが蒸発するため内圧が上昇
するが、液体ヘリウムHおよびヘリウムガスの混在状態
でその内圧ないしガス圧の制御が困難であるとともに、
あまり大きな圧力を低温側電流導入端子8にかけること
ができない。また、液体ヘリウム容器20の予冷に時間
がかかる。なお、液体ヘリウム容器20にトランスファ
ーチューブ22を介してまず液体窒素Nを供給して液体
ヘリウム容器20を予冷し、所定の低温レベルに達した
のち、液体窒素Nを入れ替えて液体ヘリウムHをトラン
スファーチューブ22から供給することも行われてい
る。したがって、予冷作業にさらに時間がかかるととも
に、窒素ガスが残って凍ってしまうこともある。
【0014】以上のような状況であるため、低温側電流
導入端子8のメーカーとしては、低温状態を簡便に得る
ことができる液体窒素レベル(温度77Kレベル)での
耐圧性の評価に留まっている場合が多く、77K以下の
温度ではその品質を保障していないのが現状である。し
たがって、低温側電流導入端子8を温度77K以下で使
用する場合には、低温側電流導入端子8の購入者ないし
使用者がその耐圧性の試験を行うことが要求される。
導入端子8のメーカーとしては、低温状態を簡便に得る
ことができる液体窒素レベル(温度77Kレベル)での
耐圧性の評価に留まっている場合が多く、77K以下の
温度ではその品質を保障していないのが現状である。し
たがって、低温側電流導入端子8を温度77K以下で使
用する場合には、低温側電流導入端子8の購入者ないし
使用者がその耐圧性の試験を行うことが要求される。
【0015】なお高温側電流導入端子6については、室
温での使用であるため、その耐圧性の検査は比較的容易
である。
温での使用であるため、その耐圧性の検査は比較的容易
である。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上のような
諸問題にかんがみなされたもので、液体ヘリウムを使用
することなく、冷凍機のみを使用して電流導入端子を実
働状態と同じ極低温レベルに冷却し、評価効率を向上さ
せることができる電流導入端子の耐圧評価方法およびそ
の耐圧評価装置を提供することを課題とする。
諸問題にかんがみなされたもので、液体ヘリウムを使用
することなく、冷凍機のみを使用して電流導入端子を実
働状態と同じ極低温レベルに冷却し、評価効率を向上さ
せることができる電流導入端子の耐圧評価方法およびそ
の耐圧評価装置を提供することを課題とする。
【0017】また本発明は、電流導入端子の検査手法と
して有効な電流導入端子の耐圧評価方法およびその耐圧
評価装置を提供することを課題とする。
して有効な電流導入端子の耐圧評価方法およびその耐圧
評価装置を提供することを課題とする。
【0018】また本発明は、低コストでかつ短期間で実
施可能な電流導入端子の耐圧評価方法およびその耐圧評
価装置を提供することを課題とする。
施可能な電流導入端子の耐圧評価方法およびその耐圧評
価装置を提供することを課題とする。
【0019】また本発明は、取扱いが簡単で、かつリー
ク量を検出するためにテスト容器内に供給するヘリウム
ガスの圧力の制御が容易な電流導入端子の耐圧評価方法
およびその耐圧評価装置を提供することを課題とする。
ク量を検出するためにテスト容器内に供給するヘリウム
ガスの圧力の制御が容易な電流導入端子の耐圧評価方法
およびその耐圧評価装置を提供することを課題とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、低温
側電流導入端子などの電流導入端子を冷却する冷媒とし
て液体ヘリウムを用いることなく、温度4Kレベルまで
冷却可能な、たとえばGM冷凍機などを用いて電流導入
端子を所定極低温まで冷却することに着目したもので、
第一の発明は、クライオスタット内に配置したテスト容
器に取り付けた電流導入端子の耐圧性を評価する電流導
入端子の耐圧評価方法であって、上記クライオスタット
内を真空とする真空引き工程と、上記クライオスタット
に取り付けた、温度4Kレベルまで冷却可能な冷凍機に
より上記電流導入端子を所定温度レベルに冷却する冷却
工程と、上記テスト容器に所定圧力のガスを供給して上
記テスト容器の内部側から上記電流導入端子を介して上
記クライオスタット内に漏れ出る上記ガスのリーク量を
測定するリーク量測定工程と、を有することを特徴とす
る電流導入端子の耐圧評価方法である。
側電流導入端子などの電流導入端子を冷却する冷媒とし
て液体ヘリウムを用いることなく、温度4Kレベルまで
冷却可能な、たとえばGM冷凍機などを用いて電流導入
端子を所定極低温まで冷却することに着目したもので、
第一の発明は、クライオスタット内に配置したテスト容
器に取り付けた電流導入端子の耐圧性を評価する電流導
入端子の耐圧評価方法であって、上記クライオスタット
内を真空とする真空引き工程と、上記クライオスタット
に取り付けた、温度4Kレベルまで冷却可能な冷凍機に
より上記電流導入端子を所定温度レベルに冷却する冷却
工程と、上記テスト容器に所定圧力のガスを供給して上
記テスト容器の内部側から上記電流導入端子を介して上
記クライオスタット内に漏れ出る上記ガスのリーク量を
測定するリーク量測定工程と、を有することを特徴とす
る電流導入端子の耐圧評価方法である。
【0021】第二の発明は、クライオスタット内に配置
したテスト容器に取り付けた電流導入端子の耐圧性を評
価する電流導入端子の耐圧評価装置であって、上記クラ
イオスタット内を真空とする真空排気手段と、上記クラ
イオスタットに取り付けるとともに、上記電流導入端子
を温度4Kレベルまで冷却可能な冷凍機と、上記テスト
容器に接続するとともに上記テスト容器内に所定圧力の
ガスを供給可能な加減圧のためのガス導入管と、上記テ
スト容器の内部側から上記電流導入端子を介して上記ク
ライオスタット内に漏れ出る上記ガスのリーク量を測定
するリークデテクターと、を有することを特徴とする電
流導入端子の耐圧評価装置である。
したテスト容器に取り付けた電流導入端子の耐圧性を評
価する電流導入端子の耐圧評価装置であって、上記クラ
イオスタット内を真空とする真空排気手段と、上記クラ
イオスタットに取り付けるとともに、上記電流導入端子
を温度4Kレベルまで冷却可能な冷凍機と、上記テスト
容器に接続するとともに上記テスト容器内に所定圧力の
ガスを供給可能な加減圧のためのガス導入管と、上記テ
スト容器の内部側から上記電流導入端子を介して上記ク
ライオスタット内に漏れ出る上記ガスのリーク量を測定
するリークデテクターと、を有することを特徴とする電
流導入端子の耐圧評価装置である。
【0022】上記冷凍機は、第一段冷却ステージおよび
第二段冷却ステージを有し、さらに、この第一段冷却ス
テージに接続するとともに、上記テスト容器を収容する
熱シールド板と、この第二段冷却ステージに接続すると
ともに、上記テスト容器に接続する伝熱板と、を有し、
この伝熱板および上記テスト容器を介して上記冷凍機に
より上記電流導入端子を温度4Kまで冷却することがで
きる。
第二段冷却ステージを有し、さらに、この第一段冷却ス
テージに接続するとともに、上記テスト容器を収容する
熱シールド板と、この第二段冷却ステージに接続すると
ともに、上記テスト容器に接続する伝熱板と、を有し、
この伝熱板および上記テスト容器を介して上記冷凍機に
より上記電流導入端子を温度4Kまで冷却することがで
きる。
【0023】上記ガス導入管に、銀ロー付けあるいは溶
接などによって接続する着脱用パイプを設け、この着脱
用パイプの部分において上記クライオスタットと上記テ
スト容器との着脱を可能とすることができる。
接などによって接続する着脱用パイプを設け、この着脱
用パイプの部分において上記クライオスタットと上記テ
スト容器との着脱を可能とすることができる。
【0024】上記電流導入端子の上記耐圧性を評価する
温度範囲は、4Kから室温までとすることで、任意の温
度レベルでの耐圧性を評価することができる。
温度範囲は、4Kから室温までとすることで、任意の温
度レベルでの耐圧性を評価することができる。
【0025】本発明による電流導入端子の耐圧評価方法
およびその耐圧評価装置においては、液体ヘリウムを冷
媒として用いることなく、温度4Kレベルまで冷却可能
な、たとえばGM冷凍機などを用いて低温側電流導入端
子などの電流導入端子を所定極低温まで冷却するように
したので、従来から取扱いが不便かつ高価な液体ヘリウ
ムを使用する必要がなく、低コストでの評価が可能であ
る。さらに、液体ヘリウムを冷媒として用いることな
く、テスト容器における内圧の供給源として用いること
になるので、電流導入端子がさらされるヘリウムガスの
圧力の制御も容易である。
およびその耐圧評価装置においては、液体ヘリウムを冷
媒として用いることなく、温度4Kレベルまで冷却可能
な、たとえばGM冷凍機などを用いて低温側電流導入端
子などの電流導入端子を所定極低温まで冷却するように
したので、従来から取扱いが不便かつ高価な液体ヘリウ
ムを使用する必要がなく、低コストでの評価が可能であ
る。さらに、液体ヘリウムを冷媒として用いることな
く、テスト容器における内圧の供給源として用いること
になるので、電流導入端子がさらされるヘリウムガスの
圧力の制御も容易である。
【0026】
【発明の実施の形態】つぎに本発明の実施の形態による
電流導入端子の耐圧評価装置40をその耐圧評価方法と
ともに図1にもとづき説明する。ただし、図2および図
3と同様の部分には同一符号を付し、その詳述はこれを
省略する。図1は、電流導入端子(たとえば前記低温側
電流導入端子8)の耐圧評価装置40の概略断面図であ
り、耐圧評価装置40は、前記クライオスタット16
と、GM冷凍機41と、熱シールド板42と、吊り棒1
7により熱シールド板42内に吊るしたテスト容器43
と、を有する。
電流導入端子の耐圧評価装置40をその耐圧評価方法と
ともに図1にもとづき説明する。ただし、図2および図
3と同様の部分には同一符号を付し、その詳述はこれを
省略する。図1は、電流導入端子(たとえば前記低温側
電流導入端子8)の耐圧評価装置40の概略断面図であ
り、耐圧評価装置40は、前記クライオスタット16
と、GM冷凍機41と、熱シールド板42と、吊り棒1
7により熱シールド板42内に吊るしたテスト容器43
と、を有する。
【0027】GM冷凍機41の第一段冷却ステージ44
に熱シールド板42を熱接触させ、温度約50Kまで冷
却可能とする。GM冷凍機41の第二段冷却ステージ4
5に、伝熱板46および電流導入端子固定フランジ部2
1を介して低温側電流導入端子8をボルト締めなどによ
り熱接触させ、低温側電流導入端子8を温度約4Kまで
冷却可能とする。
に熱シールド板42を熱接触させ、温度約50Kまで冷
却可能とする。GM冷凍機41の第二段冷却ステージ4
5に、伝熱板46および電流導入端子固定フランジ部2
1を介して低温側電流導入端子8をボルト締めなどによ
り熱接触させ、低温側電流導入端子8を温度約4Kまで
冷却可能とする。
【0028】テスト容器43には、耐圧試験のための所
定ガス圧力を供給可能なガス導入管47を接続して、た
とえばヘリウムガスを導入可能とし、ガス導入管47を
介してテスト容器43へのガスの出し入れを行うことに
より、テスト容器43内の圧力を制御可能とする。なお
ガス導入管47には、熱シールド板42内におけるその
途中に着脱用パイプ48を接続してある。ガス導入管4
7と着脱用パイプ48との間は、溶接部49および銀ロ
ー付け部50により固定してある。
定ガス圧力を供給可能なガス導入管47を接続して、た
とえばヘリウムガスを導入可能とし、ガス導入管47を
介してテスト容器43へのガスの出し入れを行うことに
より、テスト容器43内の圧力を制御可能とする。なお
ガス導入管47には、熱シールド板42内におけるその
途中に着脱用パイプ48を接続してある。ガス導入管4
7と着脱用パイプ48との間は、溶接部49および銀ロ
ー付け部50により固定してある。
【0029】さらに、前記真空引き口27からバルブ2
8を介して真空排気ポンプ29により、真空空間30と
同様にテスト容器43内も真空空間51とする。
8を介して真空排気ポンプ29により、真空空間30と
同様にテスト容器43内も真空空間51とする。
【0030】こうした構成の電流導入端子の耐圧評価装
置40において、GM冷凍機41によるテスト容器43
および低温側電流導入端子8の冷却操作にともない(冷
却工程)、真空引き口27から真空引きすることにより
クライオスタット16内および熱シールド板42内を真
空空間30および真空空間51とする(真空引き工
程)。低温側電流導入端子8が温度4Kレベルに達した
のちは、真空引き口27はバルブ28により封じ切ら
れ、耐圧試験時には、真空引き口27にリークデタクタ
ー31をつなぎ、ガス導入管47からのヘリウムガスな
どによるガス圧の供給により、テスト容器43の内部側
から低温側電流導入端子8を介して熱シールド板42お
よびクライオスタット16内に漏れ出るヘリウムガスの
リーク量を測定して、低温側電流導入端子8の耐圧性を
検査することができる(リーク量測定工程)。
置40において、GM冷凍機41によるテスト容器43
および低温側電流導入端子8の冷却操作にともない(冷
却工程)、真空引き口27から真空引きすることにより
クライオスタット16内および熱シールド板42内を真
空空間30および真空空間51とする(真空引き工
程)。低温側電流導入端子8が温度4Kレベルに達した
のちは、真空引き口27はバルブ28により封じ切ら
れ、耐圧試験時には、真空引き口27にリークデタクタ
ー31をつなぎ、ガス導入管47からのヘリウムガスな
どによるガス圧の供給により、テスト容器43の内部側
から低温側電流導入端子8を介して熱シールド板42お
よびクライオスタット16内に漏れ出るヘリウムガスの
リーク量を測定して、低温側電流導入端子8の耐圧性を
検査することができる(リーク量測定工程)。
【0031】なお、繰り返して複数個の低温側電流導入
端子8の耐圧試験を行う場合には、低温側電流導入端子
8を取り付けたテスト容器43ごと交換が可能である。
具体的には、伝熱板46とのボルト締めを外してGM冷
凍機41と分離し、テスト容器43ごとクライオスタッ
ト16および熱シールド板42から取り出したのち、銀
ロー付け部50の部分を溶かしてテスト容器43とガス
導入管47とを分離し、別の低温側電流導入端子8を取
り付けた他のテスト容器43をクライオスタット16内
にセットすることができる。すなわち、低温側電流導入
端子8付きのテスト容器43を別途準備することが可能
となり、その交換の段取りをよくすることができる。ま
た、この新たな低温側電流導入端子8付きのテスト容器
43を室温において耐圧性を確認後、温度4Kでの耐圧
試験を行うことができる。
端子8の耐圧試験を行う場合には、低温側電流導入端子
8を取り付けたテスト容器43ごと交換が可能である。
具体的には、伝熱板46とのボルト締めを外してGM冷
凍機41と分離し、テスト容器43ごとクライオスタッ
ト16および熱シールド板42から取り出したのち、銀
ロー付け部50の部分を溶かしてテスト容器43とガス
導入管47とを分離し、別の低温側電流導入端子8を取
り付けた他のテスト容器43をクライオスタット16内
にセットすることができる。すなわち、低温側電流導入
端子8付きのテスト容器43を別途準備することが可能
となり、その交換の段取りをよくすることができる。ま
た、この新たな低温側電流導入端子8付きのテスト容器
43を室温において耐圧性を確認後、温度4Kでの耐圧
試験を行うことができる。
【0032】かくして、低温側電流導入端子8の極低温
下における耐圧試験が容易になり、従来では試験を行う
ことができなかった、たとえば5kgf/cm2以上の
高圧での耐圧評価が可能となる。なお、この5kgf/
cm2以上の高圧とは、クライオスタット16の安全弁
(図示せず)の限界値を5kgf/cm2とし、超電導
マグネット4がクエンチした場合を想定した値である。
また液体ヘリウムHを使用しないため、低温の知識はさ
ほど必要なくなり、空気の凝結による配管の目詰まりな
ど実験中のトラブルがほとんどなくなる。さらに、ラン
ニングコストおよび実験時間を大幅に削減することが可
能となる。既述のように低温側電流導入端子8の交換も
容易であるため、従来の耐圧評価装置15(図3)など
に比較して、簡便となっている。さらに、GM冷凍機4
1を用いた冷却作用を利用するため、GM冷凍機41の
最低到達温度のみならず、GM冷凍機41の運転制御に
より、温度4Kから室温での任意の温度における耐圧評
価も可能である。
下における耐圧試験が容易になり、従来では試験を行う
ことができなかった、たとえば5kgf/cm2以上の
高圧での耐圧評価が可能となる。なお、この5kgf/
cm2以上の高圧とは、クライオスタット16の安全弁
(図示せず)の限界値を5kgf/cm2とし、超電導
マグネット4がクエンチした場合を想定した値である。
また液体ヘリウムHを使用しないため、低温の知識はさ
ほど必要なくなり、空気の凝結による配管の目詰まりな
ど実験中のトラブルがほとんどなくなる。さらに、ラン
ニングコストおよび実験時間を大幅に削減することが可
能となる。既述のように低温側電流導入端子8の交換も
容易であるため、従来の耐圧評価装置15(図3)など
に比較して、簡便となっている。さらに、GM冷凍機4
1を用いた冷却作用を利用するため、GM冷凍機41の
最低到達温度のみならず、GM冷凍機41の運転制御に
より、温度4Kから室温での任意の温度における耐圧評
価も可能である。
【0033】本発明による電流導入端子の耐圧評価装置
40における低温側電流導入端子8の1本当たりの評価
にかかるランニングコストは、GM冷凍機41を動作さ
せるための冷却水が420リットル/時間、電気が6.
5kw、および耐圧試験におけるガス圧供給用のヘリウ
ムガスが350リットルかかり、合計で約6000円と
なる。これに対し、従来の耐圧評価装置15(図2)で
は液体ヘリウムHが30リットル必要で約30000円
のコストがかかり、本発明の電流導入端子の耐圧評価装
置40によってコストを大幅に削減することができる。
40における低温側電流導入端子8の1本当たりの評価
にかかるランニングコストは、GM冷凍機41を動作さ
せるための冷却水が420リットル/時間、電気が6.
5kw、および耐圧試験におけるガス圧供給用のヘリウ
ムガスが350リットルかかり、合計で約6000円と
なる。これに対し、従来の耐圧評価装置15(図2)で
は液体ヘリウムHが30リットル必要で約30000円
のコストがかかり、本発明の電流導入端子の耐圧評価装
置40によってコストを大幅に削減することができる。
【0034】実施例として、低温側電流導入端子8の評
価を以下のような仕様で行った。GM冷凍機41として
本出願人製のRSDK−408Fを採用し、クライオス
タット16は外径φ315×高さ620mm、テスト容
器43は外径φ112×高さ160mm、真空引き時間
が5時間(5.0×10-5Torr到達)、冷却時間が
5時間(真空引き開始1時間後冷却開始)、到達温度は
第一段冷却ステージ44が19K、第二段冷却ステージ
45が4K、試料(低温側電流導入端子8)到達温度が
4Kの条件下で、温度4.2Kにおいて5.0kgf/
cm2の圧力差をかけて低温側電流導入端子8を耐圧評
価した結果、ヘリウムガスのリーク量は1.0×10-9
Torr・リットル/秒以下となることを確認した。
価を以下のような仕様で行った。GM冷凍機41として
本出願人製のRSDK−408Fを採用し、クライオス
タット16は外径φ315×高さ620mm、テスト容
器43は外径φ112×高さ160mm、真空引き時間
が5時間(5.0×10-5Torr到達)、冷却時間が
5時間(真空引き開始1時間後冷却開始)、到達温度は
第一段冷却ステージ44が19K、第二段冷却ステージ
45が4K、試料(低温側電流導入端子8)到達温度が
4Kの条件下で、温度4.2Kにおいて5.0kgf/
cm2の圧力差をかけて低温側電流導入端子8を耐圧評
価した結果、ヘリウムガスのリーク量は1.0×10-9
Torr・リットル/秒以下となることを確認した。
【0035】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、液体ヘリ
ウムを冷却媒体として用いず、GM冷凍機などにより機
械的に電流導入端子を極低温にまで冷却してその耐圧性
を試験可能としたので、簡単かつ低コストで、極低温に
おける電流導入端子の耐圧評価が可能である。
ウムを冷却媒体として用いず、GM冷凍機などにより機
械的に電流導入端子を極低温にまで冷却してその耐圧性
を試験可能としたので、簡単かつ低コストで、極低温に
おける電流導入端子の耐圧評価が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による電流導入端子(たと
えば低温側電流導入端子8)の耐圧評価装置40の概略
断面図である。
えば低温側電流導入端子8)の耐圧評価装置40の概略
断面図である。
【図2】耐圧電流導入端子を使用する一般的な超電導マ
グネット装置1の概略断面図である。
グネット装置1の概略断面図である。
【図3】低温側電流導入端子8の耐圧性を評価するため
の従来の耐圧評価装置15の概略断面図である。
の従来の耐圧評価装置15の概略断面図である。
1 超電導マグネット装置(図2) 2 真空容器 3 液体ヘリウム槽 4 超電導マグネット 5 吊り棒 6 高温側電流導入端子(電流導入端子) 7 銅製電流リード 8 低温側電流導入端子(電流導入端子) 9 真空空間 10 低温側電流導入端子8の取付けフランジ 11 低温側電流導入端子8のガイシ 12 低温側電流導入端子8の取付け端子 13 低温側電流導入端子8の銀ロー 15 低温側電流導入端子8(電流導入端子)の耐圧評
価装置(図3) 16 クライオスタット 17 吊り棒 18 テスト容器 19 液体窒素容器 20 液体ヘリウム容器 21 電流導入端子固定フランジ部 22 トランスファーチューブ 23 液体窒素導入管 24 ヘリウムガス導入管 25 窒素ガス排気管 26 ヘリウムガス排気管 27 真空引き口 28 バルブ 29 真空排気ポンプ(真空排気手段) 30 真空空間 31 リークデタクター 40 電流導入端子の耐圧評価装置(実施の形態、図
1) 41 GM冷凍機(温度4Kレベルまで冷却可能な冷凍
機) 42 熱シールド板 43 テスト容器 44 GM冷凍機41の第一段冷却ステージ 45 GM冷凍機41の第二段冷却ステージ 46 伝熱板 47 ガス導入管 48 着脱用パイプ 49 溶接部 50 銀ロー付け部 51 真空空間 H 液体ヘリウム(図2、図3) N 液体窒素(図3)
価装置(図3) 16 クライオスタット 17 吊り棒 18 テスト容器 19 液体窒素容器 20 液体ヘリウム容器 21 電流導入端子固定フランジ部 22 トランスファーチューブ 23 液体窒素導入管 24 ヘリウムガス導入管 25 窒素ガス排気管 26 ヘリウムガス排気管 27 真空引き口 28 バルブ 29 真空排気ポンプ(真空排気手段) 30 真空空間 31 リークデタクター 40 電流導入端子の耐圧評価装置(実施の形態、図
1) 41 GM冷凍機(温度4Kレベルまで冷却可能な冷凍
機) 42 熱シールド板 43 テスト容器 44 GM冷凍機41の第一段冷却ステージ 45 GM冷凍機41の第二段冷却ステージ 46 伝熱板 47 ガス導入管 48 着脱用パイプ 49 溶接部 50 銀ロー付け部 51 真空空間 H 液体ヘリウム(図2、図3) N 液体窒素(図3)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安原 征治 神奈川県平塚市夕陽ケ丘63番30号 住友重 機械工業株式会社平塚事業所内 Fターム(参考) 4M114 AA31 CC03 CC11 DA02 DA12 DA45
Claims (5)
- 【請求項1】 クライオスタット内に配置したテスト
容器に取り付けた電流導入端子の耐圧性を評価する電流
導入端子の耐圧評価方法であって、 前記クライオスタット内を真空とする真空引き工程と、 前記クライオスタットに取り付けた、温度4Kレベルま
で冷却可能な冷凍機により前記電流導入端子を所定温度
レベルに冷却する冷却工程と、 前記テスト容器に所定圧力のガスを供給して前記テスト
容器の内部側から前記電流導入端子を介して前記クライ
オスタット内に漏れ出る前記ガスのリーク量を測定する
リーク量測定工程と、 を有することを特徴とする電流導入端子の耐圧評価方
法。 - 【請求項2】 クライオスタット内に配置したテスト
容器に取り付けた電流導入端子の耐圧性を評価する電流
導入端子の耐圧評価装置であって、 前記クライオスタット内を真空とする真空排気手段と、 前記クライオスタットに取り付けるとともに、前記電流
導入端子を温度4Kレベルまで冷却可能な冷凍機と、 前記テスト容器に接続するとともに前記テスト容器内に
所定圧力のガスを供給可能な加減圧のためのガス導入管
と、 前記テスト容器の内部側から前記電流導入端子を介して
前記クライオスタット内に漏れ出る前記ガスのリーク量
を測定するリークデテクターと、 を有することを特徴とする電流導入端子の耐圧評価装
置。 - 【請求項3】 前記冷凍機は、第一段冷却ステージお
よび第二段冷却ステージを有し、さらに、 この第一段冷却ステージに接続するとともに、前記テス
ト容器を収容する熱シールド板と、 この第二段冷却ステージに接続するとともに、前記テス
ト容器に接続する伝熱板と、を有し、 この伝熱板および前記テスト容器を介して前記冷凍機に
より前記電流導入端子を温度4Kまで冷却することを特
徴とする請求項2記載の電流導入端子の耐圧評価装置。 - 【請求項4】 前記ガス導入管に接続する着脱用パイ
プを設け、 この着脱用パイプの部分において前記クライオスタット
と前記テスト容器との着脱を可能としたことを特徴とす
る請求項2記載の電流導入端子の耐圧評価装置。 - 【請求項5】 前記電流導入端子の前記耐圧性を評価
する温度範囲は、4Kから室温までであることを特徴と
する請求項2記載の電流導入端子の耐圧評価装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11170581A JP2000357607A (ja) | 1999-06-17 | 1999-06-17 | 電流導入端子の耐圧評価方法およびその耐圧評価装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11170581A JP2000357607A (ja) | 1999-06-17 | 1999-06-17 | 電流導入端子の耐圧評価方法およびその耐圧評価装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000357607A true JP2000357607A (ja) | 2000-12-26 |
Family
ID=15907499
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11170581A Pending JP2000357607A (ja) | 1999-06-17 | 1999-06-17 | 電流導入端子の耐圧評価方法およびその耐圧評価装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000357607A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015174416A1 (ja) * | 2014-05-13 | 2015-11-19 | 住友重機械工業株式会社 | 超伝導電磁石 |
CN109119671A (zh) * | 2018-08-30 | 2019-01-01 | 海目星(江门)激光智能装备有限公司 | 一种电芯热压装置 |
CN109374512A (zh) * | 2018-09-20 | 2019-02-22 | 大连理工大学 | 一种用于材料超低温循环试验的装置 |
-
1999
- 1999-06-17 JP JP11170581A patent/JP2000357607A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015174416A1 (ja) * | 2014-05-13 | 2015-11-19 | 住友重機械工業株式会社 | 超伝導電磁石 |
JP2015216304A (ja) * | 2014-05-13 | 2015-12-03 | 住友重機械工業株式会社 | 超伝導電磁石 |
CN109119671A (zh) * | 2018-08-30 | 2019-01-01 | 海目星(江门)激光智能装备有限公司 | 一种电芯热压装置 |
CN109119671B (zh) * | 2018-08-30 | 2024-03-19 | 海目星(江门)激光智能装备有限公司 | 一种电芯热压装置 |
CN109374512A (zh) * | 2018-09-20 | 2019-02-22 | 大连理工大学 | 一种用于材料超低温循环试验的装置 |
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