JP2000356913A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000356913A
JP2000356913A JP11170053A JP17005399A JP2000356913A JP 2000356913 A JP2000356913 A JP 2000356913A JP 11170053 A JP11170053 A JP 11170053A JP 17005399 A JP17005399 A JP 17005399A JP 2000356913 A JP2000356913 A JP 2000356913A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】タンデム方式の画像形成装置を小型化、低コス
ト化した場合でも転写不良の発生を防止し、長期にわた
り安定して高画質が得られる画像形成装置を提供する。 【解決手段】本発明は、複数の像担持体1Y,1M,1
C,1Bkと、表面に転写材を保持して搬送する転写材
担持体8と、該転写材担持体に転写材を静電吸着させる
吸着手段11と、前記像担持体上に形成された画像を転
写材担持体上に担持された転写材に転写する複数の転写
手段12Y,12M,12C,12BKと、前記転写材
担持体へ転写材を搬送するレジストローラ7を備えた画
像形成装置において、吸着手段11に印加する吸着バイ
アスを、転写材の後端がレジストローラ7を通過する直
前に切り替えるように制御する構成とした。これにより
吸着バイアスが第一色目の転写に悪影響を与えるのを防
止することができ、転写不良の発生を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フルカラー複写機
やカラープリンタ等の、フルカラー画像を形成する画像
形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、フルカラー複写機やカラープリン
タ等、複数の色画像を転写材上で重ね合わせてフルカラ
ー画像を形成する画像形成装置が知られている。例え
ば、Y(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン),
Bk(ブラック)の各色毎に像担持体を持ち、各色のト
ナー象を転写材担持体に保持された転写材に順次転写す
ることにより、フルカラー画像を形成するタンデム方式
のカラー画像形成装置が知られており、このタンデム方
式のカラー画像形成装置は、像担持体を一つしか持たな
い転写ドラム方式や中間転写方式のカラー画像形成装置
に比べ、遥かに高速のフルカラー画像の出力が可能であ
るという大きな特徴がある。しかしながら、タンデム方
式の画像形成装置では像担持体と同数の帯電手段、転写
手段が必要となるため、帯電手段、転写手段としてコロ
ナ放電方式を用いるとオゾン等の放電生成物が大量に発
生してしまう。また、装置が大型でコスト高になりやす
く、小型化、低コスト化が難しい等の問題があった。
【0003】オゾン等の放電生成物の発生に関して近年
では帯電手段、転写手段として従来のコロナ放電方式に
替わってローラ、ブレード等の接触部材を用いた接触方
式が実用化され、放電生成物の発生量を大幅に減少させ
ることが可能となった。これによりタンデム方式の画像
形成装置においても帯電手段、転写手段として接触方式
を採用することにより、大量の放電生成物を発生させる
ことなく画像形成を行うことが可能となった。また、タ
ンデム方式の画像形成装置は、装置の小型化、低コスト
化が困難とされていたが、近年では小径の像担持体や小
型の現像装置を用いた画像形成装置が開発されるように
なり、タンデム方式の画像形成装置であっても小型化が
可能となりつつある。
【0004】タンデム方式の画像形成装置で白黒プリン
トを行う場合に全ての画像形成部を動作させたのでは、
白黒プリントでは使用する必要のないカラーの画像形成
部を劣化させてしまうことになる。そこで使用しない画
像形成部を劣化させないように画像形成モードを切り替
える方法として、搬送転写ベルトの駆動ローラを回転中
心として転写ユニットを回転させて最終色以外の感光体
から搬送転写ベルトを離間させる方式(特開平9−14
6328号公報)や、従動ローラと一色目の転写位置の
間に配置された支持ローラを変位させてモード切り替え
を行う方式(特開平9−146383号公報)等、多数
が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】タンデム方式の画像形
成装置を小型化するためには転写材担持体の周長もでき
る限り短くする必要がある。転写材担持体に転写材を静
電吸着させる吸着手段は、それぞれ転写材担持体を挟ん
で配置された一対の部材から構成される。そして一方の
部材は転写材担持体に接触あるいは非接触に配置され高
圧電源に接続された放電電極であり、もう一方の部材は
転写材担持体に接触あるいは非接触に配置され高圧電源
に接続された放電電極、あるいは転写材担持体に接触し
て配置され接地されている対向電極とするのが一般的で
ある。この二つの部材間で発生する静電的な作用によ
り、転写材の静電吸着が行われる。ここで、対向電極を
別途に配置するのではなく、転写材担持体の支持ローラ
が吸着手段の対向電極としての機能を兼ね備えることで
部品の削減が可能となり、一層の小型化と低コスト化を
図ることができる。この場合、対向電極として十分な機
能を果たすためには転写材担持体の支持ローラは低抵抗
の材質で構成されている必要がある。また、装置の小型
化のためには、吸着手段と第一色目の転写位置とがより
近接して配置されることになり、高温高湿環境で転写紙
が吸湿して抵抗が低下した場合などでは、吸着バイアス
が第一色目の転写に悪影響を与えることがあった。
【0006】このような問題に対して、特開平7−19
9590号公報、特開平9−179419号公報では、
吸着バイアスと転写バイアスの印加タイミングに注目し
ている。特開平7−199590号公報では、転写紙の
先端が転写に到達する以前に転写バイアスがオンされる
と同時に吸着バイアスをオフする、特開平9−1794
19号公報では転写紙の先端が転写に到達する以前に吸
着バイアスをフロートにする、あるいは吸着ローラを離
間する等、いずれも1枚の転写紙に吸着バイアスと転写
バイアスが同時に印加されないように制御する方法が示
されている。
【0007】しかし、この方法では装置を小型化して吸
着手段と第一色目の転写位置が近接している場合には、
転写紙先端の一部分しか十分に吸着されないことになっ
てしまう。高温高湿環境で転写紙が吸湿して抵抗が低下
している場合には吸着手段で与えた電荷が転写紙中を拡
散しやすくなっているため、先端の一部分を吸着させた
だけでは転写材担持体とレジストローラの速度差等によ
り転写紙がずれやすくなってしまう。しかも転写材担持
体とレジストローラの速度を厳密に一致させることは非
常に困難である。また、装置を小型化するためには吸着
手段とレジストローラもより近接して配置されることに
なり、レジストローラへ漏洩してしまう吸着電荷の影響
を考慮しなければならない。さらに、低温低湿環境で転
写紙が高抵抗になっている状態では、転写紙が吸着手段
を通過途中で吸着バイアスを変化させると、転写紙が高
抵抗であるため吸着手段で与えた電荷が転写紙中を拡散
しにくく、吸着バイアスを変化させた前後で転写紙の帯
電状態に差が生じてしまい転写ムラを発生させてしまう
ことがある。
【0008】本発明は上記事情に鑑みなされたものであ
って、タンデム方式の画像形成装置を小型化、低コスト
化した場合でも転写不良の発生を防止し、長期にわたり
安定して高画質が得られる画像形成装置を提供すること
を課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、請求項1に係る発明では、複数の像担持体と、表面
に転写材を保持して搬送する転写材担持体と、該転写材
担持体に転写材を静電吸着させる吸着手段と、前記像担
持体上に形成された画像を転写材担持体上に担持された
転写材に転写する複数の転写手段と、前記転写材担持体
へ転写材を搬送するレジストローラを備えた画像形成装
置において、前記吸着手段に印加する吸着バイアスを、
転写材の後端がレジストローラを通過する直前に切り替
えるように制御する構成とした。すなわち請求項1の画
像形成装置では、吸着バイアスを転写材の後端がレジス
トローラを抜ける直前に切り替えるように制御すること
で、レジストローラに漏洩する電荷量が急激に変化して
第一色目の転写に悪影響を与えるのを防止する。
【0010】請求項2に係る発明では、請求項1の構成
に加えて、全ての像担持体を使用して画像形成を行う画
像形成モードと一部の像担持体を使用しないで画像形成
を行う画像形成モードの複数の画像形成モードと、前記
の複数の画像形成モードを切り替えるモード切り替え手
段を備え、転写材搬送方向最上流の像担持体を使用しな
い画像形成モードが選択された場合には、少なくとも転
写材の後端が吸着手段を通過するまでは吸着バイアスを
変化させないように制御する構成とした。すなわち請求
項2の画像形成装置では、最上流の像担持体を使用しな
い画像形成モードが選択された場合には、転写材全体を
転写材担持体に静電吸着させて搬送性能を安定させる。
【0011】請求項3に係る発明では、請求項1または
2の構成に加えて、転写材の電気抵抗を検知する抵抗検
知手段を備え、その検知結果により、転写材の後端がレ
ジストローラを抜ける直前に吸着バイアスを変化させる
か否かを決定する構成とした。一例としては、転写材の
抵抗が所定の抵抗値以下の場合に、転写材の後端がレジ
ストローラを抜ける直前に吸着バイアスを変化させる。
すなわち請求項3の画像形成装置では、転写材が所定の
抵抗より低抵抗の場合にのみ転写材の後端がレジストロ
ーラを抜ける直前に吸着バイアスを変化させることで、
転写材が高抵抗の場合に発生する恐れのある転写ムラを
防止する。
【0012】請求項4に係る発明は、請求項3の構成に
加えて、前記抵抗検知手段の検知結果により、転写材の
後端がレジストローラを抜ける直前に吸着バイアスを変
化させる大きさを決定する構成とした。一例としては、
吸着バイアスを転写材の後端がレジストローラを抜ける
直前に切り替える場合に、切り替える大きさを転写紙の
抵抗により変化させる。すなわち請求項4の画像形成装
置では、転写材の抵抗により吸着バイアスを切り替える
大きさを変化させることで、転写材の抵抗に適した吸着
バイアスを印加することができ、転写性能がさらに安定
する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成、動作及び作
用について図示の実施例に基づいて詳細に説明する。図
1は本発明に係る画像形成装置の構成及びフルカラー画
像形成時の動作状態を表す概略構成図である。この画像
形成装置は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)、ブラック(Bk)の4色の画像形成部100
Y,100M,100C,100Bkから構成され、こ
の4色からフルカラー画像を形成する。各色の画像形成
部はそれぞれ像担持体である感光体1Y,1M,1C,
1Bkと、帯電装置2Y,2M,2C,2Bkと、現像
装置3Y,3M,3C,3Bkと、クリーニング装置4
Y,4M,4C,4Bkから構成されている。各色の感
光体1Y,1M,1C,1Bkは帯電装置2Y,2M,
2C,2Bkにより均一に帯電され、各色毎に用意され
た光書き込み手段5Y,5M,5C,5Bkが画像信号
に応じて光を照射し、この光が感光体上に結像されて静
電潜像を形成し、該静電潜像が各色の現像装置3Y,3
M,3C,3Bkにより現像されてトナー像が形成され
る。
【0014】転写材担持体である搬送転写ベルト8は駆
動ローラ9と従動ローラ10により支持され、駆動ロー
ラ9の回転に合わせて移動する。一方、装置下部の給紙
カセット6にセットされた転写紙等の転写材は搬送路に
沿ってレジストローラ7に送られ一旦停止し、画像形成
部100Y,100M,100C,100Bkの作像動
作とタイミングを合わせて送り出された後、吸着手段1
1により搬送転写ベルト8に静電吸着されて搬送され
る。
【0015】吸着手段11は搬送転写ベルト8の外周に
配置されたゴムローラ、ブラシローラ等の導電性の吸着
部材11aと接地された金属製の従動ローラ10から構
成され、吸着部材11aに吸着バイアスが印加されて静
電吸着が行われる。従動ローラ10を吸着部材11aの
対向電極として兼用することで、専用の対向電極を設け
る必要がなくなるので、部品点数の削減と搬送転写ベル
ト8の周長の短縮が図れ、装置の小型化、低コスト化の
両面で有効である。
【0016】搬送転写ベルト8に用いる材料としてはP
ET(ポリエチレンテレフタレート)、PVDF(ポリ
フッ化ビニリデン)、PI(ポリイミド)、PC(ポリ
カーボネート)等の樹脂や、これらの樹脂にカーボンな
どを分散させて抵抗を調整した材料を用いることができ
る。これらの樹脂のフィルムを継ぎ合わせてベルト形状
としたり、シームレスベルトに成形し搬送転写ベルト8
を作製する。搬送転写ベルト8の厚さは薄すぎると強度
の面で問題があり、厚すぎると転写性能を得るためによ
り高電圧が必要となるため、50〜300μmの厚さが
望ましい。
【0017】各感光体1Y,1M,1C,1Bk上に形
成されたトナー像は、搬送転写ベルト8の転写材が静電
吸着されている面とは反対側の面に接触している転写手
段(転写ローラ、転写ブラシ等)12Y,12M,12
C,12Bkにより転写材に転写される。各色毎に設け
られた転写手段12Y,12M,12C,12Bkによ
り、各色の感光体1Y,1M,1C,1Bk上に形成さ
れたトナー像が転写材上に順次転写され、全ての色のト
ナー象が転写された後、図示しない分離手段あるいは曲
率分離により転写材は搬送転写ベルト8より分離され、
定着装置13の加熱ローラと加圧ローラとにより溶融加
圧定着されてフルカラー画像が完成し、装置上部の排紙
部に送られる。搬送転写ベルト8は転写材が分離された
後、除電手段14により除電され、クリーニング手段1
5により搬送転写ベルト8の表面に付着した紙粉やトナ
ーが除去され次の画像形成に備える。
【0018】次に図2は本発明に係る画像形成装置の白
黒画像形成時の動作状態を示す概略構成図である。白黒
画像出力時には図示しないモード切り替え手段により、
駆動ローラ9を回転中心として転写ユニットを僅かに回
転させて、搬送転写ベルト8及び転写手段12Y,12
M,12C,12BkをBk用の感光体1Bk以外の感
光体1Y,1M,1Cから離間させ、Bk以外の画像形
成部100Y,100M,100Cは動作させないよう
にする。使用しないカラー用の画像形成部100Y,1
00M,100Cは動作させないので、白黒画像出力中
にカラー用の感光体や現像剤等が劣化してしまうことは
ない。給紙カセット6から給紙された転写材はレジスト
ローラ7に送られた後、吸着手段11により搬送転写ベ
ルト8に静電吸着されるので、搬送転写ベルト8がカラ
ー用の感光体から離間していても転写材をBk画像の転
写位置まで確実に搬送することができる。Bkの画像形
成部100Bkはフルカラー画像形成時と同様に動作
し、白黒画像が形成される。
【0019】上記のようなモード切り替えを行ってカラ
ー用の感光体1Y,1M,1Cと搬送転写ベルト8を離
間させた場合でも確実に転写材の搬送を行うためには、
転写材が吸着からBk画像の転写位置に到達するまでの
時間より長い時間にわたって十分な静電吸着力を維持す
る必要があり、そのため搬送転写ベルト8には高抵抗材
料が要求される。ただし抵抗が高すぎると十分な転写性
能を得るために非常に高い電圧が必要となる上、異常放
電を起こして画像不良が発生する場合があるため、搬送
転写ベルト8に用いる材料の抵抗としては1012〜10
16Ω・cmの範囲が望ましい。尚、モード切り替え方法は
この方法に限定されるものではなく、その他の切り替え
方法を用いた画像形成装置にも本発明が適用できること
は言うまでもない。
【0020】次に本発明の効果を確認するため、以下の
ような仕様の実験機を用いて実験を行った。この実験機
は図1,2と同様の構成であり、感光体径24mm、ドラ
ム間距離78mm、プロセススピード90mm/sで通紙幅
はA4サイズである。各色の感光体1Y,1M,1C,
1Bkは負極性のOPC(有機感光体)であり、帯電装
置2Y,2M,2C,2Bkは導電性ゴムローラによる
ローラ帯電方式、現像装置3Y,3M,3C,3Bkは
負極性トナーを使用した二成分現像方式である。搬送転
写ベルト8は厚さ100μm、体積抵抗1014Ω・cmの
PVDF(ポリフッ化ビニリデン)ベルト、転写手段1
2Y,12M,12C,12Bkは導電性ローラを用
い、吸着手段11の吸着ローラ11aは導電性ブラシロ
ーラを転写紙の進行方向に搬送転写ベルト8と同速で駆
動している。この実験機で吸着電流を5μA以上とする
ことで環境によらずジャムや色ずれのない良好な搬送性
能が得られた。転写電流は転写材の種類や使用環境にも
よるが、Y,M,C,Bkの各色とも10μA前後で、
下流ほど電流を大きく設定することで各色とも90%以
上の転写率が得られ画像品質が良好であった。
【0021】この実験機で吸着電流を途中で低下させる
ことなく全面を静電吸着させた場合、低温低湿(10
℃,15%)、通常(23℃,60%)の環境では良好
な画像が得られたが、高温高湿(30℃,90%)環境
で転写紙を12時間以上調湿した状態で全面のハーフト
ーン画像を出力したところ、図3に示すように転写紙の
後端から75〜45mmの領域で一色目のイエロー(Y)
が横帯状の転写不良となった。この実験機はレジストロ
ーラ7から吸着位置までが30mm、吸着位置から一色目
の転写位置までが45mmであり、レジストローラは接地
されている。この転写不良の原因は転写紙が高温高湿環
境に放置されて吸湿して低抵抗化しており、転写紙先端
から、後端側75mmの位置までは吸着電流の一部がレジ
ストローラへと漏洩していたのに対し、転写紙後端がレ
ジストローラを通過してから吸着位置を通過するまでの
間に、一色目の転写を通過する後端から75〜45mmの
領域はレジストローラへ吸着電流が漏洩しなくなり、一
色目の転写に悪影響を及ぼしていると考えられる。ま
た、転写紙の後端側45mm以降の領域は転写紙の後端が
吸着位置を通過してしまうため、吸着が一色目の転写に
影響を与えないと考えられる。
【0022】そこで転写紙の後端がレジストローラを抜
ける以前に吸着電流をオフする、あるいは吸着電流を減
少させるようにしたところ、転写紙の全面にわたって均
一な画像が得られるようになった。吸着電流を低下させ
るタイミングとしては、従来例のように転写紙先端が一
色目の転写に入る直前に吸着を低下させた場合、小型の
この実験機では転写紙の先端45mmしか十分に静電吸着
されないことになり、高温高湿環境では転写紙が低抵抗
化し転写紙中の電荷の拡散が起こりやすくなっているこ
とも考えると、搬送の安定性の面で不安がある。また前
述したように、転写紙後端がレジストローラを通過した
時点から転写不良が発生しているので、転写紙後端がレ
ジストローラを通過する直前に吸着電流を低下させるこ
とで搬送性能の安定と異常画像発生の防止を両立するこ
とができる。
【0023】ここで、白黒モードのような一色目の画像
形成部を使用しない画像形成モードが選択された場合、
使用される転写位置と吸着との距離が離れているため、
転写紙が低抵抗の場合でも吸着電流が転写に悪影響を及
ぼすことはない。そこで転写材搬送方向最上流の一色目
の画像形成部を使用しない画像形成モードが選択された
際には、転写紙全体を静電吸着させることで安定した搬
送性能が得られる。
【0024】以上のように、タンデム方式の画像形成装
置を小型化した場合でも吸着バイアスが一色目の転写に
悪影響を及ぼすのは、転写紙が低抵抗の場合に限られ
る。低温低湿環境で転写紙が高抵抗の場合には、転写紙
中の電荷の拡散が起こりにくいため、途中で吸着電流を
切り替えるとその前後で転写紙の吸着状態(帯電状態)
に差ができるため、逆に転写ムラを発生させてしまう恐
れがある。
【0025】そこで給紙トレイ内等の装置内に温度セン
サと湿度センサを設置し、機内の温湿度と転写紙の抵抗
の関係を予め求めて制御部のメモリに記憶しておくこと
で、温・湿度センサの出力から転写紙の抵抗を予測し、
所定の抵抗値以下であると判断した場合のみ転写紙後端
がレジストローラを通過する直前に吸着電流を低下させ
る。このように制御することで、環境によらず安定した
高画質が得られる。また、転写紙の抵抗低下がそれほど
大きくないときには、図4(a)のタイミングチャート
に示すように、転写紙後端がレジストローラを通過する
直前の吸着電流の変化幅を小さくし、転写紙の抵抗低下
が大きいときには、図4(b)のタイミングチャートに
示すように、転写紙後端がレジストローラを通過する直
前の吸着電流の変化幅をおおきくする。このように制御
することで、転写紙の状態に適した吸着電流を印加する
ことができ、レジストローラへの電流漏洩や吸着状態の
差による転写ムラのない良好な画像が得られる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の画
像形成装置では、吸着バイアスを転写材の後端がレジス
トローラを抜ける直前に切り替えるように制御すること
で、吸着バイアスが第一色目の転写に悪影響を与えるの
を防止することができ、また転写紙の大部分が転写材担
持体(搬送転写ベルト)に静電吸着されるので、位置ず
れも防止することができる。また請求項2記載の画像形
成装置では、請求項1の構成及び効果に加えて、転写材
搬送方向最上流の像担持体を使用しない画像形成モード
が選択された場合には、転写材全体を転写材担持体に静
電吸着させて搬送性能を安定させることができる。さら
に請求項3記載の画像形成装置では、請求項1または2
の構成及び効果に加えて、転写材が低抵抗の場合にのみ
転写材の後端がレジストローラを抜ける直前に吸着バイ
アスを変化させることで、転写材が高抵抗の場合に発生
する恐れのある転写ムラを防止し、転写材の抵抗によら
ず良好な画像を得ることができる。さらにまた請求項4
記載の画像形成装置では、請求項3の構成及び効果に加
え、転写材の抵抗が低いほど吸着電流の変化幅を大きく
するように制御することで、転写材の状態に適した吸着
電流を印加することができ、レジストローラへの電流漏
洩や吸着状態の差による転写ムラの発生しない良好な画
像が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の構成及びフルカラ
ー画像形成時の動作状態を表す概略構成図である。
【図2】本発明に係る画像形成装置の白黒画像形成時の
動作状態を示す概略構成図である。
【図3】転写紙に転写不良が発生するときの発生状況の
説明図である。
【図4】吸着バイアスの印加タイミングの例を示すタイ
ミングチャートである。
【符号の説明】
1Y,1M,1C,1Bk:感光体(像担持体) 2Y,2M,2C,2BK:帯電装置 3Y,3M,3C,3Bk:現像装置 4Y,4M,4C,4Bk:クリーニング装置 5Y,5M,5C,5Bk:光書き込み手段 6:給紙カセット 7:レジストローラ 8:搬送転写ベルト(転写材担持体) 9:駆動ローラ 10:従動ローラ 11:吸着手段 12Y,12M,12C,12BK:転写手段 13:定着装置 14:除電手段 15:クリーニング手段 100Y,100M,100C,100Bk:画像形成

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の像担持体と、表面に転写材を保持し
    て搬送する転写材担持体と、該転写材担持体に転写材を
    静電吸着させる吸着手段と、前記像担持体上に形成され
    た画像を転写材担持体上に担持された転写材に転写する
    複数の転写手段と、前記転写材担持体へ転写材を搬送す
    るレジストローラを備えた画像形成装置において、 前記吸着手段に印加する吸着バイアスを、転写材の後端
    がレジストローラを通過する直前に切り替えるように制
    御することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】全ての像担持体を使用して画像形成を行う
    画像形成モードと一部の像担持体を使用しないで画像形
    成を行う画像形成モードの複数の画像形成モードと、前
    記の複数の画像形成モードを切り替えるモード切り替え
    手段を備え、転写材搬送方向最上流の像担持体を使用し
    ない画像形成モードが選択された場合には、少なくとも
    転写材の後端が吸着手段を通過するまでは吸着バイアス
    を変化させないように制御することを特徴とする請求項
    1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】転写材の電気抵抗を検知する抵抗検知手段
    を備え、その検知結果により、転写材の後端がレジスト
    ローラを抜ける直前に吸着バイアスを変化させるか否か
    を決定することを特徴とする請求項1または2に記載の
    画像形成装置。
  4. 【請求項4】前記抵抗検知手段の検知結果により、転写
    材の後端がレジストローラを抜ける直前に吸着バイアス
    を変化させる大きさを決定することを特徴とする請求項
    3に記載の画像形成装置。
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